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銀河帝国攻略戦㉔~ヒャッハー! 宇宙世紀末艦隊戦

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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●壊せ。世紀末ボンバー!
「いやー、かなんかなん、かなんわ。まさかここにきてモヒカンとは予想外やった」
 キアラ・フォックストロット(輝きは愛の中に・f12890)はツッコミたい関西人魂を必死に抑えながら集まった猟兵たちに説明を始める。

 帝国旗艦『インペリウム』を遂に射程に捕らえた『解放軍』のスペースシップ。
 しかし、自軍の最大射程距離の2倍の距離から放たれた『インペリウム対艦兵装群』の一斉砲撃により、それは大きな被害を受けていた。反撃の砲撃も射程外。有効なダメージは砲撃では与えることができない。
「そこで、猟兵たちの出番っちゅうわけや!」
 キアラがシャンと鈴を鳴らしながら人差し指を空に向かって突き上げる。
「帝国旗艦『インペリウム』を撃破する為に解放軍の艦隊が近づく隙を作りに行ってほしいねん。なーに、うちも一か所予知って目星つけとんねん。そこに行って対艦兵装軍をぶち転がしてきてくれたらええねん」
 対艦兵装群は、至近距離に近づいた対象を攻撃する事は出来ない。しかし、猟兵のお家芸である転移攻撃に備え、防衛部隊が配置されている。それらを蹴散らしそのうえで一人一人がしっかりと兵装にもダメージを与えてきてほしい。キアラの依頼内容はこんなところだ。
「で、その防衛部隊が、ヒャッハー共や!」
 モヒカン、モヒカン、立ちふさがるモヒカンバイクの軍団有象無象。そして、その背後にある巨大がゆえに一撃入れる隙をスペースモヒカンを蹴散らし作れば攻撃を当てること自体は簡単そうな20m程度の巨大兵装。世紀末ボンバーと落書きされたやたらめったら派手にスプレー塗装された砲塔である。やはり防衛部隊に使われてもスペースモヒカンはスペースモヒカンだったようだ。一本の砲塔と、ただ見た目を派手にするために取り付けられた二つの巨大な玉。この玉は装飾のようなので無視してほしい。

「ってな感じや、わかったか? ちゃんとみーんな、仲良くヒャッハーだけじゃなく兵装にもダメージ入れてくるんやで? ここ人任せにせーへんように頼むな! 最悪ヒャッハーの攻撃総無視回避でかいくぐって兵装にだけでもダメージ入れてくれたらええから!」
 そういうとシャンシャンシャンシャン鈴を鳴らして踊り始めるキアラ。一人でやっているが、これはボールルームダンスのフォックストロットのシャドウだ。地面に神楽のようにすり足で踊り、地面に陣を描く。そしてそれが完成し、両手首をあわせてシャンと音を立てると、その転移の紋が開いた。
「そんじゃ、ちゃっちゃかヒャッハーしばきまわしてぶち転がしてきてやー! 兵装もガンッ! ってやったってー! ほな、レッツゴーやで」


ピンク☆フラッシュ
●まだまだ、戦争です。
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

●マスターより
 大事なことなのでもう一度標準語で申し上げます。スペースモヒカンと兵装両方にダメージを与えるようなプレイングをお願いします。ヒャッハーごと打ち抜くのでも、ヒャッハー蹴散らしてから兵装もぶん殴るのでも構いません。とにかく一人一人が兵装とモヒカンの両方にダメージを与えるプレイングということでお願いします。
 また、襲い来るヒャッハーを掻い潜って無視して兵装にだけの攻撃でもイイです。とにかく兵装へのダメージが大事です。ただ必ずヒャッハーは襲い掛かるのでその場合でも対策はよろしくお願いします。
 ……ギャグよりでも戦争なのでよろしくお願いしますね!
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第1章 集団戦 『スペースモヒカン』

POW   :    ゴミクズは焼却だーっ!!!
【手にした火炎放射器から放つ炎】が命中した対象を燃やす。放たれた【暴力的な】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    俺様のスピードについて来られるか!!
自身が装備する【イタイ改造を施した宇宙バイク】を変形させ騎乗する事で、自身の移動速度と戦闘力を増強する。
WIZ   :    行くぜダチ公どもっ!!
【宇宙暴走族の仲間達】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●宇宙世紀末
 ここは、世紀末戦ヒャッハー号。いや、そんな名前かは知らないが、とにかくこのクソ広い戦場の中に超絶目立つペインティングで存在する一隻の戦艦だ。
「ギャッハ―! またまけちまったぜー!」
「おいおい、そんじゃあお前が砲撃がかりな! おら、さっさと狙いつけてこいや!」
 超宇宙式麻雀。モヒカンたちはそんなお遊び賭博を楽しんだり、超宇宙艦内チキチキレースを楽しんでいた。こいつら護衛する気あるのか。
 そんな不良のたまり場のような空間に送り込まれる猟兵たちは、さっさとこいつら蹴散らしてそのふざけた砲塔ぶっ壊してやる! みたいなことを思ったり思わなかったりするのであった。
如月・アストレア
【SPD】
「対艦兵装なら似たようなの持ってるよ♪ かもん!くりむちゃん! からの、デストロイド☆ジェノサイダー!」


CMF(クリムゾンフレーム)を呼び出して騎乗からの6.5Mの人型に変形。
そして亜空間から対『艦隊』用超荷電粒子砲を取り出して構える、というか横の銃座に乗り込む。

「よーし、ぶっ飛ばしていくよー☆ 射線からは離れてねっ♥」

対艦隊用超荷電粒子砲が護衛ごとインペリウム対艦兵装群をなぎ払う!

砲撃までの準備中は誘導兵器のワスプに護衛してもらうよ!

㉔の戦場全参加で全部ぶっ飛ばすぞー☆

【吹き飛ばし】



●一番、砲門全開でいっきまーす☆
「ふっふっふー☆ あれが目当ての兵装だね!」
 艦内に転移そうそう誰よりも早く動いたのは如月・アストレア(クイック ビー クィーン・f13847)であった。まさに称号どおり、超クイックな対応である。
 流星のごとき速さで、艦内を自慢の愛機CMF(クリムゾンフレーム)に乗って駆け抜けさっさと砲塔の前まで大接近。
「ヒャッハー! ってかマジ空気悪いね! さっさと掃除しなくっちゃ☆」
 亜空間から対『艦隊』用超荷電粒子砲を取り出して設置、横面の銃座へと座り込んだ。今ならまだ自分より前に仲間もいないし、折角艦内に転移してくれたんだから、このまま風穴の一つや二つ開けて帰らないとね!
「ああん、なんだてめえ!?」
 慌ててバイクに飛び乗るヒャッハー達。冗談じゃない、いくら遊んでいたからと言ってこんなに早く懐までこられるとか流石に黙ってられねえぜ!
「これが全力のーーーーっ」
「てめえら、このふざけた客人をたたき出せー!」
「ヒーッ! ハーッ!!! 俺様のスピードについて来られるか!!」
 飛び出すモヒカンたち、しかし、もう引き金に手はかかっている。とてもじゃないが、間に合うはずもなく……。
「お仕置きビーーーーーーーッムッ!」
 【デストロイド☆ジェノサイダー】――対艦隊用超荷電粒子砲。つまり、彼女が今銃座に座っているものだ。それを連続で広範囲に発射する。艦隊の中に乱れ飛ぶ連続砲撃、それは確実に砲塔にもぶち当たる。巨大な砲塔に焦げ跡をつけていく。アストレアが思っているよりもダメージが少ない……。
「バリアーか!」
 そう思い、充填率を上げ、さらにきつい一発をお見舞いしようとするアストレアであったが、今度は彼女が遅かった。この連続砲撃は、簡単にはやめられないのだ、いや、チャージはできる、充填率は上げられる、だからまだ撃てる。しかし、モヒカン共だって乗り物に乗って避け走りながら確実に近づいてきていたのだ、うち漏らしはどうしてもできてしまうのだ。攻撃の手を止められないアストレアの無防備な銃座にモヒカンたちがバイクに乗って飛び掛かる。
「おら、てめえらいくぜーーーー!」
「ゴミクズは焼却だーっ!」
「う、うわぁあああ!!!」
 思わず目をつぶるアストレアはもはや袋の鼠。着実に砲塔にダメージは与えた粒子砲と共にモヒカンたちの波にのまれていく。

成功 🔵​🔵​🔴​

ルトルファス・ルーテルガイト
(ゴミクズは焼却だーっ!!!とか喚く連中に眉をしかめ)
…煩い上に品格もない、そして破壊しかできない無機物の塊。
…お前らの言うとおり、不要なゴミは「焼却」するべきだ。
(柄だけの剣を構える)

(方針)
…要は護衛と兵装を同時に攻撃すればいい、ならば手がある。
…【エレメンタル・ファンタジア】で【炎の津波】を発生させ、ジャマな『モヒカン』ごと、『兵装』を「焼却」してやる。

…だが、兵装にただ当てても効率よく破壊は出来ん。
…砲撃という以上、砲弾はセットされているだろうから、砲弾を過剰に熱して…誘爆させる方法で、破壊を試みる。

…モヒカン共はどうなっても知らん、背中のボンベに引火して爆破してしまえばいい。



●救いの柄
「ヒャッハーーーーーー!」
「女だああああ!」
「なめやがって、八つ裂きだああああ!」
 一人の猟兵に群がるモヒカンの波。しかしそれを剣の柄、より正確に言えば柄のみの剣で受け止める一人の男がいた。
「――やれやれ、煩い上に品格もない、そして破壊しかできない無機物の塊。……お前らの言うとおり、不要なゴミは「焼却」するべきだ。」
 銃座とモヒカンの間に立ちはだかる男。ルトルファス・ルーテルガイト(ブレード・オブ・スピリティア・f03888)。その手に握られる柄のみの剣、精霊剣(スピリチュアルソード)は目の前にいるモヒカン共をルトルファスが見据えるとともにその正体を現す。精霊の加護を受け、刀身がその姿を現す。美しく様々な色の光を放つ刀身、それが炎の力を纏い赤色に染まった。
「おうおう兄ちゃんよぉ! 随分とかっこいい登場じゃんかよう! ヒューッ!」
「本当に五月蠅いゴミだな。さっさと燃えてしまえ」
 抜いた剣を目前に構える。ルトルファスの長い髪がふわりと下から風を受けているように宙を舞う。そして、横一閃、モヒカン共を薙ぐように振るった。瞬間、その剣筋から、斬撃の痕から現れる炎が津波のようにあふれ出す、流れだす。
「あ、アバーッ!」
 次々と燃やされていくモヒカンたち、たまらず逃げ出し距離をとるが、炎がバイクのマフラーやボンベに引火して爆発、爆発、爆発の嵐まで巻き起こす。そしてその炎の津波は数々のモヒカンたちを薙ぎ払いながらやがて纏まり、竜巻のように天に上った。まるで生きているかのように煙突のように上に向けられた砲塔を駆け上がり、その砲身の中へと侵入する。中から燃やし尽くす。
「ちっ、弾はない、か」
 法品は焼け焦げていくが、狙ったものが爆発し被害を拡大させる様子はない。やはり宇宙世紀、病気にもこの砲塔もビーム兵器だったのだ、だが、コードのいくつかは焼き切れたであろう、砲身も熱くなり、すぐには撃てないはずだ。それでも完全に破壊しなければ帰れないだろうが。
「くそ! 完全にキレちまったよ!」
「猟兵だか金平糖だかしらねえがこれ以上好きにさせねえぞ!」
 普通に焼け焦げてもぴんぴんしてる多数のモヒカンたち、いや、何人かはやはり数が減っているが。
「おいお前、派手には撃つなよ。追いついた以上俺も前に出る」
「アイアイサー☆」
 ルトルファスはアストレアと共に決着がつくまで暴れだすのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

露木・鬼燈
ひゃっはー?
全然意味はわからない。
でも雰囲気は捉えた気がしないでもないっぽい。
つまり頭悪そうでも油断するなってこと。
でもあそこまで頭悪そうな砲塔が見えてると…
まぁ、これでも僕は武芸者。
相手や状況で油断なんてしないのです。
そろそろ出撃っぽい?
秘伝忍法でムカデを召喚、騎乗して突撃するのです。
今回は宇宙仕様のプラズマジェットブースターを搭載したのです。
凄いぞ!強いぞ!格好いいぞ!
センスの欠片もない宇宙バイクになんて負けない!
センサー群とサイバーアイをリンク。
全方位を把握しながら進むです。
道中は瞬身焔舞で呪炎を纏った剣嵐舞踏で薙ぎ払いながら。
砲塔には呪炎に生命を注いだ46センチ砲を再現した一撃を。



●進撃、百足ブースター
 【秘伝忍法<凶>(ヒデンニンポウマガツ)】――3メートルを超える妖力を宿したムカデを召喚するユーベルコードである。それもただのムカデではない。サイボーグムカデ……妖力と科学力が一体となったムカデなのだ。
「すごく頭が悪そうな砲塔だけど、油断しちゃダメなんだよね……」
 露木・鬼燈(竜喰・f01316)はサイボーグムカデに騎乗し先におっぱじめている猟兵とモヒカンの戦場に追いついた。宇宙仕様のプラズマジェットブースターをサイボーグムカデに搭載していたため少し遅くなったが、ほんの少しでもう世紀末乱闘が繰り広げられている。これは自分も早々に参戦せねば!
「センスの欠片もない宇宙バイクになんて負けない!」
 サイボーグムカデに搭載されたセンサーと自分の視覚情報をリンク。心眼之法<機>――眼球に装着した視覚情報を様々に分析する高度演算デバイスの補助による疑似的な心眼で戦闘中の味方の位置情報取得、敵の戦力把握、そこから砲塔にダメージを与えるのに有効なルートを計算する。
「呪炎に生命をくべるっぽい!」
 鬼燈はムカデに乗ったまま進む。全方位を把握し、ムカデのしっぽで薙ぎ払いながら、自身に『生命を収奪する呪炎』をまといながら。
「秘剣、剣嵐舞踏。これで一掃するっぽい!」
 ガンガン行くぜ! とばかりに連結刃による超高速の連続攻撃を周囲に放つ。しかし、ユーベルコードというのは一方的にいくつもいくつもいつも発動できるとは限らない、隙が存在する。ヒャッハーなモヒカンたちも黙ってやられるわけではないのだ。バイクのスピードを上げたモヒカンたちは既に大部分が鬼燈の高速演算によってたたき出された位置よりずれていた、それを超えるスピードで走っていた。こちらがスピードを上げればあちらも上がる、そして、こちらが炎を纏った剣を振るえば、モヒカンたちも火炎放射を撃ち返してくる、それでもスピードもパワーも鬼燈とムカデのほうが上に思える。だがしかし、最後は物量。モヒカン、モヒカン、モヒカンの火炎の嵐。モヒカンのモヒカンを焼きながらも、モヒカンの炎が襲ってくる。超地獄絵図的炎の押収!
「く、でやはり油断は命とりでしたね! でも、必ず砲塔にも一撃叩き込みますよ!」
 命を注いだ呪いの炎を束ね、巨大な塊と無し、それを振り下ろす。それは先ほど内部を炎によって痛めつけられた砲塔の外装を今度は焼くのだ。バリアーにも負けない勢いで砲塔がダメージを受ける、しかし、モヒカンも数を減らされながらもどんどん加速している。炎の押収はまだしばらく続きそうであった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

リステル・クローズエデン
目的は巨大兵装の破壊です。

その1
プロト・コメットの迷彩機能で目立たないように
かつ第六勘と情報収集で防御の薄いところを選択しつつ兵装に近づく

その2
多分、発見されるでしょうから。
ここで【ユーベルコード】発動。
複製したプロト・コメットはダミーバルーンを発動させ
念動力で自身に追従させ
ダッシュと空中戦でフェイントも加えて
残像を残しつつ逃げながら兵装に向かう。

追いつかれそうなら、複製したプロトコメットをぶつけ吹き飛ばす。

その3
兵装の姿をとらえたら。
複製プロトコメットを属性攻撃呪詛マヒ攻撃を加えて特攻させる
「痛そう?」

その4
兵装に近づくのが無理なら
防衛軍団を可能な限りおびき寄せ、逃げる
「僕ができなくても」



 リステル・クローズエデン (なんか青いの・f06520)はたどり着いた。対艦砲から放たれる光の弾幕の中を、魔力によってうねる炎の中を、サイボーグの放つ炎の中を、モヒカンたちのまき散らす炎の中を……炎属性多いな。
 とにもかくにも、猟兵とオブリビオンの集団戦の中をプロト・コメット――灰色の装甲を纏った宇宙バイクに騎乗し、その迷彩機能を使うことで目立たず、情報収集能力で周囲の通り抜けやすいルートを走り、暗殺の要領で障害を潜り抜けてたどり着いたのだ。
「……って、思ったよりもかなりすんなり来れちゃいましたね」
 これにはリステル本人も思わずびっくり。彼女は無事モヒカンたちからフル無視されて玉と玉のあいだにずっしりとおかれる、焼け焦げた砲塔の目の前にいた。おもったより落書きの塗装が一部炎で焼け焦げてちょっと溶けたりしてるし、もうかなり安全そうなのだけど、やはり完全なる破壊を頼まれた以上は死体蹴り上等くらいの気持ちで自分もダメージを与えてかえるべきであろう。なかなか気づかれないし。
「五行金術。鋼の騎馬。その分け身よ、ここに……!」
 リステルは【我流忍術・鋼騎流星団(ヒトリ・ボウソウゾク)】を発動する。それは今回でいえばプロト・コメットの複製を25個。しかもオプション込みで複製し念力によって一度に自由にばらばらに暴れさせることができる彼女のユーベルコードである。
「お、おいお前ら後ろを見ろ!」
 前線で大暴れしていたモヒカンたちの一人がそう叫ぶのが後ろから聞こえるがもう遅い……とは言え。
「こんなものでしょう」
 逃げる時のことも考えて20の複製プロト・コメットに麻痺と呪詛と属性攻撃……もう大分燃えてるし炎おかわりということで。を付与して突撃特攻させる。
 中から外から焼かれまわった砲塔はみごとその炎と呪詛によって破損場所を押し広げられ、マヒによってショートを起こし、半壊をこえ、無残に中折れ寸前。
「……痛そう?」
 うん、とっても!
「き、貴様ああああああああ! いつの間にそんなところにいやがったあああああああ?!」
 マジ切れしだす生き残りモヒカンたち、世紀末は正攻法ばかりでは生き残れないのである。加速に加速を重ねさらにさらに加速するモヒカンたちが暗躍成功したリステルに半分もの勢力を割いて追いかける。やれやれ、リステルは残した5台のバイクと自分の乗るプロト・コメットの位置をシャッフルするように走りながらその大勢を引き連れて逃げるのであった。
「完全破壊には至らなかったけど、こいつらは引き受けるから、あとは任せるよ」
 リステルは目の端に移った今にも砲塔にたどり着こうとしていた猟兵に後を託して、大勢のモヒカンを挑発、迎撃しながら逃げ走るのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

蔵館・傾籠
落書きに装飾…いや、……玉。あぁ、合点行った己に一瞬遠い目をしつつ。
…防衛すべき物に随分とえぐい事してるじゃないか。どの世界にもこういったのは居るもんだなあ。

【攻撃】巫覡載霊の舞
(鎧砕き、串刺し、薙ぎ払い、範囲攻撃)
無銘・薙刀を大きく振るって放つは衝撃波、煽り風で相手が撒き散らした炎を逆に煽り風で育て、敵方を火炙りに。
運転しながら炎を消す頃合いまで計れる頭がある様には見えないからな、存分に焼けてくれて良いぜ?
神霊体で皆の盾や囮にでもなろうさ。なに、爺さんは焼かれて生まれたんだ、炎はむしろ懐かしい。
走る物に乗ってりゃ小回りばかりは効かんだろう、薙ぎ払った先な隙が見えたならば叩くは悪趣味な砲塔。


尾崎・ナオ
前衛さん居ないかにゃ~?可愛い女の子の壁ですよぅ~?(共闘歓迎)

戦闘:倒してから兵装を破壊
回避:【第六感16】が囁く方へSPD163で飛びのく!
UC:1種のみの場合は、活性化したUCで判定ください

UC【拳銃早打ち】で仕留める!(レベル分の1秒で【黒い拳銃】を発射できる)
茶化しながら早打ち!【クイックドロウ64】【早業16】も乗せて、高速の早打ちを仕掛けるよ!弾薬が足りない?いやいや大丈夫。拳銃自体が沢山あるから!同じ銃ちゃんと複数装備してるから!もちろん弾薬もね♪

周囲に浮かぶのはUC【ナイフいっぱい☆】
ちゃーんと【毒使い16】でしっかり毒を塗ってまぁす!
牽制と【援護射撃16】には最適でしょ~?



●おいしいとこどりも得意だからな
 そう嘯きそうな彼こそ、蔵館・傾籠(ヤドリガミの剣豪・f11800)である。彼は炎の舞う戦場の中をかけながら思っていた。弾、棒……いや、砲、そして、弾……。そう、モヒカンたちの守っていた、今や焼け焦げて崩れそうなその砲塔が何をモチーフとしていたのかに気が付いてしまったのだ! きゃ、タヌキ野郎だけにタヌキのモチーフにはばっちり気づいちゃうのね!
「……防衛すべき物に随分とえぐい事してるじゃないか。どの世界にもこういったのは居るもんだなあ」
「はぁ!? 男のシンボルだろぉ!!!! かっこよくするのはいいことじゃねえか、ヒャッハー!」
 なんだこのモヒカン、と切り付けてくるモヒカンに対して傾籠は思った、と、危ないアブナイ、このままでは普通に撃たれてしまう。そう傾籠が構えた時だ。
「これ、見える~ぅ?」
 【拳銃早打ち(クイックドロウ)】を発動し、そのモヒカンを横から仕留め命をかっさらう少女。尾崎・ナオ(ウザイは褒め言葉・f14041)が更にキックで行く手を阻むモヒカンを死体蹴り! 大分数減ったし、ほとんどが炎や弾幕のほうに夢中だけど数が数。流石銀河帝国の砲塔守護を任せられるだけあってモヒカンも物量は一級品だ。
「おお、わるいな」
 傾籠がその少女に礼を言いながら飄々とまた足を進める。全く、油断大敵だ。せっかく図らずして囮になる面々が登場してくれてるのだから、たまにはさっさとあの砲塔に向かって一発、とどめを決めるくらいの活躍をしないとな。
「いやいやぁ~。丁度いい感じに壁になりそうな御仁ですぅ! よかったらぁ、ナオと一緒にいきませんかぁ~?」
 技能のクイックドロウと早業をつかって超☆スピードで弾をリロードし、進路の邪魔になるモヒカンだけを正確に打ち抜いていくナオ。なるほど、自分を利用する気かと傾籠。
「いいねぇ。嬢ちゃんと一緒なら楽そうだ」
 こちらも人を使えるエキスパートタヌキである。まあ、タヌキなのは性格だけでタヌキの置物ではなく茶器のヤドリガミなのだが。
「よぉし、決まりですぅ! じゃ~ぁ、適当に打って掃うからぁ~、早々にやっちゃってくーださいっですよぅ~?」
「任せな」
 無銘・薙刀を握る傾籠。こいつもいつかは宿るんだ。宿った時の武勇の一つ、ここでくれたやるさ。そんなふうに思っているのかもしれない。多分そんな感じだ。一方ナオは銃だけに飽き足らず、もう一つのユーベルコード【ナイフいっぱい☆】までつかって宙に毒を仕込んだナイフを23本自分の周囲に浮かべている。盾になる必要はあるのか? たぶん適当に言ったなこいつ。
「当たると痛いですよぅ~。大盤振る舞いでーすぅ」
 傾籠の進むルートがまっすぐに開いていく。途中でこちらに気付き突っ込んで来ようとするモヒカンもいたがお構いなしだ。だがまあナイフと銃弾だけでも道を開けるという役割としては足りてない部分があるので傾籠は傾籠で無銘・薙刀を大きく振るって放つは衝撃波、煽り風で相手が撒き散らした炎を逆に煽り風で育て、邪魔するモヒカン共を火炙りにしていく。道は確保した。あとは突撃あるのみ。

「――折角だから、こいつと衝撃波、両方味わって折れな」

 急接近で砲塔の下に立つ傾籠が、自分の真の力を開放する、神霊体となり、その手に持つ衝撃波を放つ無銘・薙刀で塔の弱いところをぶった斬る。
「一応、武人として剣の道を進めば、こんな科学的な砲塔だって切れるのさ……多分な」
 傾籠が薙刀をくるくる回し、地面にその石突をつけると、バッサリと綺麗に砲塔が切れた。
「やりましたねぇ~すごいですぅ。さあ、みなさーん! 逃げ帰っちゃいましょぉ~?」
 援護していたナオが猟兵たちに向かって叫ぶ。爆発によって慌て、呆然とするモヒカンたち、しかししばらくすればまたその鬱陶しいまでの物量で猟兵たちを襲うだろう。猟兵たちは急ぎ、グリモアベースへ帰還するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月21日


挿絵イラスト