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銀河帝国攻略戦㉔~ペンギン野郎を掻い潜れ!

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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「くそっ……撃ち返せ!」
「た、足りません! 帝国旗艦『インペリウム』に届くまでにこちらの砲撃が消滅してしまいます!」
「な、なんだとっ!」
 帝国旗艦『インペリウム』から放たれた『インペリウム対艦兵装群』の一斉砲撃により解放軍のスペースシップは大きな被害を受けていた。
「くそっ……どうすりゃいいんだ!」
 スペースシップでは悲観的な声が飛び交う。
「近づけば、向こうの砲撃は当たらないかもしれない……」
 誰かの声が響いた。名案だ、と言わんばかりに皆は帝国旗艦へと前進しようとし、その目の前に現れたたくさんの防衛部隊に気が付いた。
 ――このままでは近づくことができない、一体どうすれば。
 スペースシップの中ではただただ時だけが過ぎていった。


「説明を急ぐぞ」
 綿貫・武蔵(羅刹の剣豪・f13777)はグリモアベースの一角で、集まった猟兵達を前にしていた。
「今回はあんたらに帝国旗艦『インペリウム』の対艦兵装を破壊してもらいたい」
キュキュ、と立てかけられたボードに手早く今の戦況を書き始める。
「敵の防衛部隊のせいで解放軍のスペースシップは前進できない。このままじゃあ解放軍はただ向こうのいい的だ」
 蜘蛛の巣になるのも時間の問題だ、と武蔵は付け加える。
「防衛部隊は別に相手なんざしなくていい。問題はインペリウムの対艦兵装だ。こいつを破壊してくるのが今回の仕事だ」
 しかし武蔵がボードに描いたのはとてつもなく長い兵装だ。長さは20m程度という巨大兵器だ。そしてその周りと、インペリウムと解放軍との間も防衛部隊が埋め尽くしていた。
「俺達の転移攻撃も、この防衛部隊のいる場所の向こうには届かない。だから必然的にこの防衛部隊とは戦うこととなる」
 だが、と武蔵は言う。
「あくまでもメインは巨大兵装の破壊だ。防衛部隊なんざ放っておけ」
 武蔵はボードに描かれた防衛部隊――サイコフォースペンギン特殊部隊に×を付ける。
「もちろんこのペンギン野郎はあんたらを邪魔しに来るだろうからな。ある程度迎撃してもいい」
 が、と武蔵は強調する。
「時間が無い。なるべく急いでインペリウムの兵装を破壊する、それを忘れるな」
 準備ができた奴から行くぞ、と武蔵は言う。猟兵達は事の重大さと深刻さを胸に刻み付け、真剣な面持ちで戦闘へと赴いた。


荒木るんど
 こんにちは、荒木です。
 なるべく超速で兵装をぶっ壊しに行きましょう。 

 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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第1章 集団戦 『アイスバーグレンジャー』

POW   :    フォーメーション『霜』
【冷凍ビーム】が命中した対象を爆破し、更に互いを【氷の鎖】で繋ぐ。
SPD   :    フォーメーション『霰』
【隊長ペンギンの特攻体当たり】が命中した対象に対し、高威力高命中の【隊員ペンギン達の連続体当たり】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
WIZ   :    フォーメーション『雹』
【隊員全員のパワーを合わせて巨大氷山】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

如月・アストレア
【SPD】
「対艦兵装なら似たようなの持ってるよ♪ かもん!くりむちゃん! からの、デストロイド☆ジェノサイダー!」


CMF(クリムゾンフレーム)を呼び出して騎乗からの6.5Mの人型に変形。
そして亜空間から対『艦隊』用超荷電粒子砲を取り出して構える、というか横の銃座に乗り込む。

「よーし、ぶっ飛ばしていくよー☆ 射線からは離れてねっ♥」

対艦隊用超荷電粒子砲が護衛ごとインペリウム対艦兵装群をなぎ払う!

㉔の戦場全参加で全部ぶっ飛ばすぞー☆

【吹き飛ばし】



 猟兵達は宇宙空間へとやってくる。遠くに見えるのは巨大な兵装を持つ帝国旗艦『インペリウム』。そしてその手前にはゴーグルを身に着けて宇宙空間を移動する防衛部隊――サイコフォースペンギンの集団の姿だった。
「対艦兵装なら似たようなの持ってるよ♪」
 如月・アストレアが取り出したのは対艦隊用超荷電粒子砲だ。ユーベルコード『デストロイド☆ジェノサイダー』。亜空間から取り出したその粒子砲を構え照準を定める。照準はペンギンの向こう、インペリウムの対艦兵装だ。
「よーし、全力のお仕置きビームぶっ飛ばしていくよー☆ 射線からは離れてねっ♪」
 一度発射してしまえば止めることはできないそれをぶっ放した。
 射線には防衛部隊がわんさかと群がる。絶対にインペリウムには傷一つ付けさせない、そんな意気さえ感じる敵をも、粒子砲は巻き込む。
「全部ぶっ飛ばしちゃえー☆」
 デストロイの文字の入ったそのユーベルコードの名前の如く、何もかもを破壊していき、対艦兵装へと到達しダメージを与えた。
「やったね!」
 アストレアはその場で着弾を確認し、可愛くガッツポーズした。

成功 🔵​🔵​🔴​

ゴアゴア・トゥエニワン
ゴアゴアア⦅要するにこのデカ物をサッサとぶっ壊せばいいのであるな?⦆

ならば話は簡単である。数の暴力である。
転移したら問答無用でUCを発動して兵装に対軍用ミサイルをぶっ放すである。
後はジェットパックで移動しながら他の兵装に何度でも同じ事を繰り返すである。
カノン・オブ・トゥエニワンも変形させて、攻撃の邪魔をしてくる敵も狙い撃つである。

ゴアゴア《頭領ナメんなである。軍隊相手でも動じないのである》

【使用技能:楽器演奏/スナイパー/クイックドロウ/範囲攻撃/空中戦】

(アドリブ、連携歓迎。⦅⦆内は翻訳機による翻訳音声)


メテオリテ・クルスタ
スペースシップの皆様のその勇敢さに、私も応えてみせばければ。

【POW】
愛機《Spes》と装甲《Voluntas》で駆け抜けます(騎乗、ダッシュ、空中戦)

防衛部隊へは、背の武装《Maeror》のミサイルで遠距離攻撃、愛機での踏みつけで対処を(一斉発射、誘導弾、踏みつけ)

攻撃は速さを駆使して避けたいですが…鎖で繋がった場合は、そのまま引きずっていくか、困難なら引きずる途中で急転、敵側へ。
不意をつき円匙《Vanitas》での攻撃を狙います。

巨大兵装へは全力を。
継ぎ目やコードなど重要そうな部位を狙い、ユーベルC【会戦】を攻撃力重視で。
既に損傷があれば、そこを狙います(傷口をえぐる)

※アドリブ・絡み歓迎



宇宙空間にいる防衛部隊--サイコフォースペンギンが次々と猟兵達に狙いをつける。
「スペースシップの皆様のその勇敢さに、私も応えてみせなければ」
メテオリテ・クルスタは自身の愛機である『Spes』と装甲の『Voluntas』を身に着けて目の前に散らばるペンギンどもの群れを睨みつける。
「ゴアゴアア《要するにあのデカ物をサッサとぶっ壊せばいいのであるな?》」
翻訳音声により意思疎通を行うゴアゴア・トゥエニワンはペンギンどもの向こうにいる対艦兵装を単眼でギョロリと一瞥した。
「ええ、そうとはお聞きしましたが」
「ゴアゴア《ならば話は簡単である》」
「え?」
そういってゴアゴアが取り出した、いや召喚したのは2つのミサイルポッドだ。
「ゴアゴアアアア《避け切れるであるか?》」
そこからバラまかれるように放たれたのは様々な種類の誘導弾だ。ユーベルコード『多目的誘導弾発射兵器『Gebrüll-21』』。大量の誘導弾を一斉攻撃し敵を襲う技だ。
――ペーンンンッ!
その技により不幸にも的となってしまったペンギン達は宇宙空間の向こうへと飛ばされていく。それを見た隊長ペンギンはゴアゴアへと体当たりをする。
しかし隊長も再度放たれたゴアゴアのユーベルコードによりその進路を歪まされ明後日の方向へと行ってしまった。
「ゴアゴア《対艦兵装とやらの近くに行くのである。そうしないと邪魔が多いのである》」
「ええ、そう致しましょう。先導は私が」
メテオリテは対艦兵装目がけて宇宙空間を駆け抜ける。その後ろをゴアゴアが追うような格好だ。
「ふむ、邪魔ですよ」
突撃してきたペンギンには目もくれず、正確に言うと足はくれてやり踏みつけ着実にその距離を縮めていく。
「……くっ!」
前方ばかりを見ていたせいか、他方がおろそかになる。メテオリテは避けきれず手にペンギンの冷凍ビームをくらってしまった。
大した怪我にはならかったものの、手にはその冷凍ビームを放ったどや顔を浮かべるペンギンと氷の鎖でつながれていた。
「なるほど」
メテオリテはくい、とその鎖を引っ張る。宇宙空間だからだろうか。それほど抵抗は感じない。
「これなら行けますね」
メテオリテは氷の鎖をそのままに、対艦兵装への前進を再開した。
――ペンペンッッ!?
「少しお静かに。進路がずれますので」
強引に引っ張るとその機動力の高さを生かして対艦兵装のそばまでたどり着く。後ろにはしっかりとゴアゴアも付いてきている。そして目を回したペンギンもいた。
「ゴアゴア《さて、とっとと終わらせようなのである》」
「全力で参りましょう」
メテオリテはユーベルコード『会戦『Proelium』』で自身の一撃の力を底上げする。
「ご無礼致します」
「ゴアゴアア《全弾発射である》」
メテオリテは白兵戦対応円匙『Vanitas』を対艦兵装へと振り下ろす。ゴアゴアも大量の誘導弾をバラまく。それはすでに防衛部隊に妨害されるほどの距離もない。
一瞬もしないうちに宇宙空間をも響き渡る轟音が辺りに広がった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

シエナ・リーレイ
困ったなぁ……。とシエナは頭を抱えます。


只ならぬ様子で駆けていく猟兵に惹かれて転送された先は宇宙空間でした
ですが、シエナには宇宙を移動する為の手段を持っておらずこのままでは宇宙を漂い続けるしかありません

暫くするとシエナに向けて沢山のペンギンが飛んでくるではありませんか
シエナはこれ幸いに体の力を抜くとユーベルで先頭を飛ぶペンギンを迎撃、仮初の繰りて捕まえると【友達作りのおまじにあ】でお友達となる事を試みます


早ーい!とシエナははしゃぎながら宇宙を飛び回ります。


上手くお友達になれたら後はペンギンさんに捕まり宇宙を飛び回り、宙域に漂う気絶や息絶えたペンギンをお友達に加えながら巨大兵装へ悪戯しにいきます



「困ったなぁ……、とシエナは頭を抱えます」
 宇宙空間でシエナ・リーレイは頭を抱えていた。というのも、シエナは只ならぬ雰囲気で慌てる猟兵達に惹かれて転送されてしまったがためにこの宇宙空間での準備が出来ていなかったのだ。
「どうしようかなぁ、とシエナは悩みます」
 ちらりととある方向を見遣ればそこに見えるのは解放軍のスペースシップだ。もう片方を見ればそこにいたのはたくさんのペンギンだ。
 そしてその向こうには帝国旗艦『インペリウム』の姿も見えた。
 端から見れば暢気に見えるシエナに、防衛部隊――サイコフォースペンギン達はしめしめと言わんばかりにシエナへと体当たりをかましてきた。
「きっとあのペンギンさん達はシエナと良いお友達になるね、とシエナは思いつきました!」
 シエナはその場で脱力する。ユーベルコード『お友達候補との楽しい会話』。シエナが脱力した時に攻撃を受けると無効化し、跳ね返す技だ。
 見事ペンギンの動きは止まり、シエナはペンギンへと捕まった。が、ペンギンは対艦兵装には近づかず、宇宙空間を超速で動き始めた。
「うわぁああ目が回るぅうう、とシエナは困りましたぁ」
 シエナは宇宙空間を引きずられる。やっとのことでグリモアベースへと帰還した時には、身体のあちこちに氷の鎖や傷跡がついていた。
「ううう……お友達になれなかった、とシエナは悲しみます……」
 ポタリ、とシエナは人知れず涙を流した。

失敗 🔴​🔴​🔴​

ベルカ・スノードロップ
【WIZ】
ユーベルコードで闇の槍を展開して進みます

迎撃はしますが、最低でも40本くらい、出来れば80本は対艦兵器にぶつけたいところですね

展開済の闇の槍から数本
迎撃として【鎧砕き】と【串刺し】です
特攻がきたら【武器受け】で【串刺し】です
迎撃には【見切り】で正確に迎え撃ちますよ

対艦兵器を狙えるなら【スナイパー】【クイックドロウ】で、残ってる槍をすべて飛ばします
もちろん装甲突破のために、ここでも【鎧砕き】と【串刺し】は忘れませんからね


ハルツ・ノウゼン
【POW】
わあーっこれが『インペリウム』なんだ!へぇーっすごいすごいっ!おっきくてカッコイイね!!
(一頻り遠目に眺めた後でキカイな大斧を担ぎ、一直線に飛び出す)
ねえねえ、キミたちはただの鳥?それとも敵?あははっ!そっかそっか、それじゃあハルツたちの邪魔する悪い子はァ!みぃんなまとめてぇえ……吹っっ飛べぇええええッ!!
(『殺気、吹き飛ばし』でペンギンの群れを退けながら一気にインペリウムの兵装の前まで突っ切る)
キミのおかげでハルツの斧がもっともっと強くなれるよ!ありがとう!キレイにバラしてあげるね!ッコイショォオーッ!!
(着地した場所から『怪力、鎧無視攻撃、力溜め、鎧砕き』を加えてUC発動)


尾崎・ナオ
前衛さん居ないかにゃ~?可愛い女の子の壁ですよぅ~?(共闘歓迎)

戦闘:敵を倒した後、兵装破壊
回避:【第六感16】が囁く方へSPD163で飛びのく!

UC【拳銃早打ち】で仕留める!茶化しながら【クイックドロウ64】【早業16】も乗せて、高速の早打ちを仕掛けるよ!弾薬が足りない?いやいや大丈夫。拳銃自体が沢山あるから!同じ銃ちゃんと複数装備してるから!もちろん弾薬もね♪

周囲に浮かぶはUC【ナイフいっぱい☆】。ちゃーんと【毒使い16】でしっかり毒を塗ってまぁす!牽制と【援護射撃16】に最適でしょ?

ナオちゃんは中衛回避型。弓兵みたいなもんだね。
とにかく回避!近づかれたら【零距離射撃16】が飛んじゃうぞ☆



「わぁーっ、これが『インペリウム』なんだ! へぇーっ、すごいすごいっ! おっきくてカッコイイね!」
 宇宙空間へとやってきたハルツ・ノウゼンは額に手を当てて遠くに見える、しかし巨大な帝国旗艦『インペリウム』を眺めた。
 そしておもむろにキカイな大斧を取り出した。ハルツの視線を妨害する防衛部隊ーーサイコフォースペンギンに照準を合わせた。
「さて、ペンギンの相手もいいですが、狙いは向こうの対艦兵装です」
 ベルカ・スノードロップは前方を睨みつけながら自身の周りに何十本もの槍を展開した。
「ーー我が夜の血に応え、顕現し、貫き穿て、夜王の槍」
 ユーベルコード『ナイトメアジャベリン』。暗黒の色を反射させる槍を何十、いやそれ以上の数を放つ技だ。
「さぁ、行きましょう」
 ベルカの掛け声とともに二人は対艦兵装に向けて進み始める。
 その時、ベルカとハルツの間を銃弾が掠った。
「ほらほら〜、ちゃんと前見てくださいよぉ〜? 可愛いナオちゃんの壁なんですからぁ」
 二人のやや後ろには尾崎・ナオの姿。そしてナオの手には黒い拳銃だ。二人が前方を見遣ると突っ込もうとしてきたペンギンが進路を狂わせあらぬ方向へと飛んでいく、そんな光景があった。
 ユーベルコード『拳銃早打ち』。ナオは1秒にも満たない速度で拳銃を発射、こちらを襲うペンギンの進路を変えたのだった。
「助かりました。ナオさん」
「ありがとう、ナオちゃん!」
「拳銃は沢山あるから、ちゃちゃっと行っちゃいましょう♪」
 三人は迎え撃つペンギン共に視線を移した。

 ◆◇◆

「ねえねえキミたちはただの鳥? それとも敵?」
 猟兵達は対艦兵装へと凄まじい勢いで前進していた。
「そっかそっか、それじゃあハルツたちの邪魔する悪い子はァ! みぃんなまとめてぇ……吹っっ飛べぇぇぇええっ!」
 ハルツは目の前に現れるペンギン達をその斧で吹き飛ばしていた。すでにいくつかペンギン達の冷凍ビームによって氷の鎖に縛られていたが、そんなのはお構いなしと言わんばかりの進み具合だった。
「うわぁっとぉ、危ないですよぅ〜」
 宇宙空間は前後左右だけでなく上下からも攻撃が来る。しかしナオはその攻撃を第六感と素早さで回避していく。
「もう〜、ナオちゃんが凍っちゃったらどうしてくれるんですかぁ〜?」
 そんな軽口を叩きながら拳銃の早打ちを繰り返していく。
「本当ですね……っと」
 ベルカはナオに同意しつつ、特攻してきたペンギンを展開した闇の槍で受ける。やや後退しながらもその勢いを止めることに成功する。
「槍が勿体無いんですから」
 そのうちの一本をペンギンへと穿つ。ぽい、とゴミを捨てるようにその動かなくなったペンギンを宇宙空間へ飛ばした。
「このままだと埒が明きませんね」
「それならもう突っ込むしかないでしょお」
 牽制はしますよぉ、とナオはまた一体ペンギンを撃つ。
「なら、ぼくがあの大きいのの近くに行ってるね!」
「お願いします。私も支援をしつつ余ればこれを飛ばしますね」
 ベルカは自身の持つ槍を指差しながら言った。

 ハルツはペンギンの群れをその殺気と大斧を振って退ける。何度も何度も退けるうちにその数は徐々に少なくなり、そして対艦兵装へと辿り着いた。ハルツは大きく大斧を振り上げた。もう邪魔する敵は側にはいない。
「キミのおかげでハルツの斧がもっともっと強くなれるよ、ありがとう! 綺麗にバラしてあげるね!」
 ーーッコイショォオーッ! と勢い溢れる掛け声とともに対艦兵装と大斧がぶつかり、そして傷をつける。思い切り力を溜めたその一撃はそれだけで大きく対艦兵装を歪ませた。

「どうやら、できたようですね」
 ハルツの一撃を遠くに見ながらベルカはナオと共にペンギンを退治していた。
「なら、私もやるとしましょう」
「じゃあ私はその間敵を防いでますよぉ〜」
 ナオは近くのペンギンに銃弾をめり込ませる。
 ベルカはまだ使っていない闇の槍をすべて対艦兵装へと飛ばす。何十本もの槍を針の穴を通すが如く、ペンギンのいない場所を狙う。
 少ししてガキン、という硬い音と、ハルツの大きな丸のサインが見えた。

 対艦兵装は猟兵達の攻撃により、大きく歪み、そしてかなりのダメージを負ったのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月21日


挿絵イラスト