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正直者は宇宙を見る~敵旗艦電撃制圧作戦~

#スペースシップワールド

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#スペースシップワールド


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●帝国の証明
 艦艇の主砲が確かに狙いを定める。その先にあるのは民間のスペースシップであり、戦う力はほとんどない、強靭な艦艇にとっては矮小ともいえるものであった。
「帝国に属さぬこと……それは如何ほどの罪なのか、示さねばならぬからな」
 騎士位を持つ男は仮面の下で嗤う。幾多の命をこの手で好きなように操ることができるという愉悦が小さく笑い声として漏れ出していた。
「我らに逆らうものを撃て! 圧倒的力により帝国ここにありと知らしめるのだ!」
 その声とともに、無慈悲にも主砲は閃光を放つ――。

●敵旗艦電撃制圧作戦
「皆さん、お集まりいただきありがとうございます。早速ですが説明を始めさせていただきますね」
 せっせとプロジェクターを用意しながらイルリカ・プリュミエは言う。一通り猟兵が集まったことを確認できれば説明を開始するだろう。
「今回はスペースシップワールドでの事件になります。帝国の艦艇が人々の暮らすスペースシップに接近、そして破壊しようとしています。今回はそれを止めなきゃいけません」
 自らの手元にある紙の資料を確認しながら猟兵たちに説明を続けていく。
「敵艦艇の主砲はとてつもなく強力です。副砲も合わせた弾幕は猟兵にとっても脅威になります。なので――」
 ぽいっと紙の資料を投げ捨てる。
「――なので、そんなものと正直に真正面から戦う必要はありません。私たちはグリモア猟兵のテレポートを使った電撃作戦を実施します!」
 ばばん、とプロジェクターに作戦を映し出す。そこに現れたのは敵旗艦へテレポートで突入し、制圧するというものだった。
「旗艦にはさすがに主砲を向けられないでしょうし、増援を送るにも多少なりとも時間がかかります。敵地に飛び込むことになりますが少数精鋭の猟兵たちが単独で行動するということは周囲への被害を限りなく少なくすることにもつながります」
 その他にも、とイルリカは楽しそうに続ける。考えたものを発表するのが楽しくてとまらない様子だ。そんな状態で興奮していたイルリカだったが、猟兵各位の視線に気づいたのだろう、急にとりなしてほかの説明に移っていく。
「こほん……船内に移った後の作戦は皆さんにお任せします。力押しでも、道具を使って攪乱したり……ハッキングをして敵のセキュリティシステムを利用するのもいいかもしれませんね」
 突入後の案を上げながらも、スクリーンに映し出されてる画面を変え、次の説明に移っていく。
「今回の敵主力はクローン騎兵になります。また、その指揮官となる帝国騎士の存在も確認されてます。実力としては申し分のないものを持ってますが……皆さんの力、信じています」
 情報を渡せても、直接敵地に踏み込むのは猟兵の仕事。いまさらながら敵地に送り込むことに申し訳なさを思い出したイルリカは猟兵たちにしっかりと頭を下げた。
「敵指揮官を撃破すれば帝国艦隊は霧散していくでしょう。瞬くかのような短い時間ですべてが決まる電撃戦です……不確かな要素の多い作戦ですが、どうか皆さんの力をお貸しください」

「そうです、今から守りに行くスペースシップの中に話題のチョコレートケーキバイキングをしてる店がありまして……」
 テレポート直前、イルリカは思い出したかのように言う。
「すでに予約を取ってあるんです。勝利したらそこでぱぁっと祝勝会と行きましょう!」
 おいしそうに食べるみんなの姿が楽しみです、とつぶやき、イルリカは武運を祈りながら猟兵を送り出していく――。


しゅみる
 二本目のシナリオになります、ゆえ氏です。始めましての方も、また着てやったぜな方もぜひよろしくお願いします。

 前回とは打って変わって今回はこちらが進行する側。そして少数で敵旗艦を落とすというようななかなかむちゃくちゃな作戦になっています。ですが、奇襲という優位な状況、そして皆様のプレイングで成功に導いていただければ、と思います。よろしければぜひ、ご参加ください。
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第1章 集団戦 『クローン騎兵』

POW   :    ジェノサイダー
【自身の寿命】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【ジェノサイドモード】に変化させ、殺傷力を増す。
SPD   :    インペリアル・インテリジェンス
【銀河帝国式戦術ドローン】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
WIZ   :    ブラスターレイン
【熱線銃(ブラスター)】を向けた対象に、【連続射撃】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

暗黒騎士・アングラング
本来なら帝国のクローン騎兵など、私一人で充分ではあるが……いいだろう、今回は特別に協力してやろう。
艦隊を退かせたとなれば、汚名返上……もとい、私の輝かしい勇名にも箔がつくというものだ。

私のフォースセイバーと黒剣による二刀流は銀河一の美しさを誇る。バッタバッタと騎兵を打ち倒す姿に見とれて援護の手を緩めないように!
たとえば……仮にだが……私があまりにも強すぎて突出した結果、集中砲火を浴びせられるなんてことがないように!
もちろんクローンの火線などいくら浴びても、私は平気だ。あとで少し無泣くくらいだ。……おいまさか、私が気を引いた隙に何か作戦を進める気じゃないだろうな!?


ドロンゴン・コーフィー
敵戦艦に直接ジャンプ? わお、これには敵さんビックリだね!
ま、帝国連中にはそのまま速やかに終わってもらおっか。
お前らにチョコケーキは渡さーん!

こういうのは、躊躇っちゃダメだ。殴れる奴から殴って、慌ててやって来た奴をやっぱり殴るんだよ!
目立てば敵は勝手に集まる。ドラゴンだからね、僕ってば惹きつけちゃうよ!

ペンでもタブレットでもリモコンでも、何でもいいから手当たり次第の物を身体に取り込んで、【この身は夢幻、我が名は竜】の装甲素材に使うよ。トゲとかウロコとかみたいにして、カッコよく仕上がるんだ!
悪を穿つ、槍竜だ!

「ドラゴンから宝(ケーキ)を奪おうとは、お馬鹿さんめ! 過去に帰れ!」


シズホ・トヒソズマ
民間船を襲うなど到底ヒーローとして許せることではありませんね!
必ずや阻止しましょう!
着用者は、できればターゲットの船から見つけたいですが、駄目なら他の船で探してから来ます。

そしていきなり遭遇戦ですか!?
なら、急いで連絡をさせない方がいいですね!

いの一番に敵の前に飛び出し、コスチュームの挑発効果を合わせ、
『平和なる日常を容赦なく破壊する外道の所業!星が見過ごしてもこの因果応報ヒーロー、マスクドMが見過ごしません!さあかかってきなさい、悪党共!』
と言葉でも挑発し、敵の攻撃を無敵城塞で受けます

受けきったら、からくりアイアンメイデンでカウンターし、敵の足を鈍らせたり可能なら通信機の破壊を狙います



●猛進する三人組
「いたぞー! いたぞォー!」
「くそったれ! いきなり現れてこんなに派手に暴れまわりやがって……敵陣のど真ん中が怖くねぇってのかよ!?」
「囲め! 相手はたった三人なんだ! 手数で押し切るんだ!」
 帝国の旗艦の中、突入した猟兵のうち、三人が阿鼻叫喚の地獄を作り出していた。個々の高い力量、抜群のコンビネーション、クローン騎兵に追従を許さない強力なユーベルコードを振るってあたかも嵐のごとく突き進んでいた。
「なんだあのドラゴン……周囲のものを取り込んで装甲にしやがる! どうにかしないと一生攻撃が通らねぇぞ!?」
「くそったれ、マスクのやつ、なんで攻撃がきかねぇ!? しかも攻撃はこっちの装備を優先して狙ってやがる……徹底的に妨害するつもりだな!?」
「あの騎士もやべーぞ! あの化物二人のフォローを完璧にこなしてやがる! 見事な二刀流で攻撃も抜かりねぇ……俺たちは勝てるのか!?」
 普段は冷静沈着なクローン兵とは思えないほど取り乱す彼ら。それほどまでに、三人は止まらず、猛進していく――

●暴れる二人と暗黒騎士の受難
「民間船を襲うなど到底ヒーローとして許せることではありませんね! 必ずや阻止しましょう!」
「敵戦艦に直接ジャンプ? わお、これには敵さんビックリだね! ま、帝国連中にはそのまま速やかに終わってもらおっか」
そう言って敵陣に飛び出していったシズホ・トヒソズマ(ヒーローマスクの人形遣い・f04564)とドロンゴン・コーフィー(泥の竜頭・f04487)を追いかけて行ったのが始まりだっただろうか。激しい戦闘のあいまに暗黒騎士・アングラング(光と闇の剣を自在に操る暗黒宇宙騎士・f08676)はぼんやりと先ほどの事を思い出す。
「艦隊を退かせたとなれば、汚名返上……もとい、私の輝かしい勇名にも箔がつくというものだ」
 手柄を二人占めさせまいと最前線で戦うことを決意し、追従した。結果的に決断は正解だったのだが喜んでばかりもいられない状況に陥っていた。
「うおおおおおおおおおおお!!」
  アングラングはフォースセイバーと黒剣の二刀をもって全力で舞う。銀河一の美しさを誇る二刀流の名に恥じない剣舞でブラスターの一撃をはたき落とし、クローン騎兵を切り捨てていく。だがそれだけでは アングラング の舞いは終わらない。四方八方から放たれる 熱線銃による銃撃を味方が対応できていないのも含め全力できりおとしていく。
「 私があまりにも強すぎて突出した結果、集中砲火を浴びせられるなんてことがないように、とは危惧していたがここまでやってしまうとは……」
  剣速を落とさずにアングラングが呟く。三人がいるそこは敵のど真ん中。完全に包囲された中、己の防御と味方のフォローのために必死で剣を振るっていた。
「 平和なる日常を容赦なく破壊する外道の所業!星が見過ごしてもこの因果応報ヒーロー、マスクドMが見過ごしません!さあかかってきなさい、悪党共!」
 そんな中でも新たな敵の出現に シズホは息巻く。ターゲットとなっている船から着用者を見つけることができ以心伝心。最高潮のテンションで次々と敵を迎え撃っていた。
「くぅ……っフ!」
 浴びせ来る熱線を 無敵城塞で受け止めながら、どこか恍惚とした表情でシズホは笑う。そこからお返しといわんばかりのアイアンメイデンを模した人形での反撃で次々とクローン騎兵をなぎ倒す。そして、倒れていく相手から武器や通信機をちゃっかりとはぎ取り捨てていく。
「アングラングさん!」
「ああ!」
 シズホの呼びかけにアングラングはすぐさま応える。ユーベルコードのサイコキネシスで散乱した敵の装備をかき集め、今も肥大化していく竜――ドロンゴンの元へと運んでいく。
 「ありがとう! これでもっとカッコよく仕上がるね!」
 そう言いながらユーベルコード 【この身は夢幻、我が名は竜】で取り込み、鱗や棘として使用、禍々しく、大きく変化していく。
「ドラゴンから宝(ケーキ)を奪おうとは、お馬鹿さんめ! 過去に帰れ!」
 そう言い放つドロンゴンに迷いは無い。 殴れる奴から殴って、慌ててやって来た奴をやっぱり殴る 。頑強な装甲を生かし、あたりを蹂躙していく。
 ドロンゴンとシズホの圧倒的前線構築能力。そしてアングラングの決死のサポートにより三人はさらに勢いを増して侵攻を続けていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

御倉・ウカノ
電撃戦で指揮官狙い…半か丁かの博打みたいな作戦だねえ。気に入ったよ。
さて。本丸に突っ込むまではどうにかなるってんならあたしらはフネの中でどう戦うかを考えなけりゃいけないわけだ。と言ってもまあ、あたしにゃ戦場で相手をかく乱するような道具もないし、セキュリティやらをあれこれできる知識もないからね。やることは単純。敵がわいてくる方に向かって突っ込んで、敵の指揮官にザコをいくら並べても無駄ってことをわからせてやるだけさね。

索敵と戦闘を繰り返して派手に騒ぎ、敵指揮官を引きずり出します。

「さあ、次に刀の錆になりたい奴は前に出な!出てこなくてもこっちから行くけどよ!」


煌天宮・サリエス
「スピード勝負という訳ですね。どちらにしろ、人の敵は手早く討滅するに限る。」
『堕想成就』を纏わせた黒剣と短槍を持って突撃する。当たったならば【鎧無視攻撃】によって相手の装甲に左右されない攻撃できるだろうし【生命力吸収】で回復できるだろう。外れたなら『堕想成就』によって自分の戦闘力を上げる有利な地形に変化するため、より効率よく討滅しながらの突撃ができるだろう。
相手からの攻撃は【オーラ防御】を使うことで威力を和らげることができるだろう。また、近い距離での攻撃ならば【見切り】によって攻撃を回避しつつ【カウンター】攻撃が狙えるのではないだろうか。



「電撃戦で指揮官狙い…半か丁かの博打みたいな作戦だねえ」
 そう言いながらも気にいったと言わんばかりに御倉・ウカノ(酔いどれ剣豪狐・f01251)は笑う。場所はすでに敵船の中。多くのクローン騎兵に床をなめさせながら次の相手を求めて翔けていた。
「 スピード勝負ですから。どちらにしろ、人の敵は手早く討滅するに限る 」
 そう言いながら追従するのは煌天宮・サリエス(煌道聖者・f00836)だ。彼もここに来るまでに、幾人ものクローン騎兵を倒していた。そんな二人は合流し、確実に敵の数を減らしていた。
「にしても……なんだか敵の動きが妙だね?」
「ええ。私たちに気づいてない……というよりほかに優先したいものがある。……そんな感じの動きでしょうか」
「もしかしたら同業者が派手に暴れてるかもしれないねえ」
 そんな会話を続けつつも二人は索敵の目を緩めずに、次なる獲物を探し当てていく。
「―― まぁでも、あたし達がやることは単純。敵がわいてくる方に向かって突っ込んで、敵の指揮官にザコをいくら並べても無駄ってことをわからせてやるだけさね!」
 獲物を見つけた ウカノは跳ぶ。急な遭遇に驚く敵に剣刃一閃、大振りの一撃で次々となぎ倒していく。
「そうですね。私たちは私たちの仕事をしましょう!」
 応えながらサリエスも 『堕想成就』を纏わせた黒剣と短槍を持って突撃する 。当たったならば【鎧無視攻撃】によって相手の装甲に左右されない攻撃できるだろうし【生命力吸収】で回復できる。外れたなら『堕想成就』によって自分の戦闘力を上げる有利な地形に変化させる。――そんな一撃を外しても優位に立てる優れたユーベルコード、そして敵を分析、いかなる状況でも対応できるようにシュミレートを重ねたサリエスの前に、クローン騎兵はあっけなく撃破されていく。
「さあ、次に刀の錆になりたい奴は前に出な!出てこなくてもこっちから行くけどよ!」
 ウカノの啖呵とともに二人は敵の元へ飛び込む。広域を索敵し、接敵した相手を次々と撃破していく二人は確かな戦果を上げ続けていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

雨咲・ケイ
電撃制圧作戦という事はスピードが重要になりそうですね。
迅速に片づけて……チョコレートケーキを頂くとしましょう。
では、まずクローン騎兵の配置を認識しましょうか。
そして最も守りの手薄な所を攻めるとしましょう。
攻撃は味方のタイミングに合わせながら【ジャッジメント・クルセイド】で着実に攻めていきます。
【気絶攻撃】で気絶した敵は後回しにしましょう。
常に敵と味方の位置には注意しておきますが、囲まれた際は【目潰し】を活用して切り抜けるとしましょうか。


緋翠・華乃音
……さて、転移完了。作戦も無事に開始だな。

先ずは地形と周辺状況の確認。
索敵・隠密行動を基本とし、近くにコンソール等の機器があるのなら【ハッキング】にて現在地等の情報を取得。防衛システムがあるのなら乗っ取れないか試してみよう。

コンソールが無い場合若しくは転移直後に敵兵と戦闘になった場合はそのまま応戦。

遠距離戦なら狙撃銃。接近戦なら鋼糸、ナイフ、拳銃と多彩な武器を使い分けて。
他に猟兵が居るのなら連携を視野に入れつつ戦闘を。


ファレリア・リトヴァール
人々の暮らすスペースシップを破壊だなんて、放ってはおけませんわ。
必ず止めませんとね。
チョコレートケーキバイキングも楽しみですわ。

奇襲は不意をつけてこそ価値あるもの。迅速に、ですわね。
私の頼もしい『お友達』を召喚。(サモニング・ガイスト)
さあお友達、クローン騎兵を退治いたしましょう!
熱線銃での連続射撃とは厄介ですけれど、
炎で牽制しつつ槍で攻撃させますわ。
仲間とも連携して、挟み撃ちなどで敵に隙を作れればと。
私も邪魔にならない範囲で、誘導弾や衝撃波で援護致しますわね。



「……さて、ハッキング完了。派手に暴れているやつがいるみたいで助かったな」
 そう言いながら緋翠・華乃音(桜夜・f03169)はハッキングしたコンソールを利用して現在の情報を確認する。今自分ができる敵防衛機構の操作、派手に暴れまわっているふた組の確認。それらを総合して自分のできることをはじきだしていく。
「……よし」
 自分の中で作戦を固めた華乃音はコンソールを操り一部のスピーカーをオン、その先にいる猟兵に話しかけていく。

「そこにいる二人、聞こえるか?」
 周囲を警戒していた雨咲・ケイ(人間のクレリック・f00882)とファレリア・リトヴァール(クリスタリアンのシャーマン・f05766)は驚きながらも声に耳を傾ける。
「猟兵の緋翠・華乃音だ。少し力を貸してほしい」
 そう言い、華乃音は現状持ちうる情報を伝えていく。
「派手に動きまわってる二組を援護したい。具体的には隔壁操作で敵を誘導して一部こちらで受け持ちたいと思っている」
 どうだ? と探るように尋ねる彼に二人は答える。
「わかりました、華乃音さんに協力します」
「私も手伝わせていただきますわ」
 二人の快諾に胸をなでおろした。
「ありがとう。こちらで合流地点を指定する。二人はそこへ向かってくれ」
 二人の近くのコンソールが自分の存在を示すかのように画面を光らせる。そこをのぞきこめば今いる地点と合流までの道筋が表示されていた。

「あそこの隔壁が下りているならこっちが一番近いは――」
 最後まで言い切る前にクローン騎兵の頭には狙撃銃の弾丸が吸い込まれる。通路から大部屋に入ってきた敵は華乃音の弾丸に貫かれて倒れていく。
「迅速に片づけて……チョコレートケーキを頂くとしましょう」
 そう言いながらケイも追従してユーベルコード、ジャッジメント・クルセイドを放つ。命中力の高い天からの光による一撃、さらに気絶攻撃により戦闘不能者を確実に増やしていく。
「奇襲は不意をつけてこそ価値あるもの。迅速に、ですわね」
 猟兵の追撃はまだ終わらない。ファレリアは頼もしい『お友達』をユーベルコード、サモニング・ガイストによって召喚し、二人が形成した弾幕を潜り抜けてきた敵を相手にする。熱線銃しつつ、炎と槍を巧みに使い前に出てきた敵を排除するだろう。もちろん、自身が攻撃に参加することも忘れない。しばらくすれば猟兵たちにほとんど被害がないまま戦闘は終わっていく。
「次の敵を呼び込む。二人とも準備はいいか?」
 ハッキングしたコンソールにより周囲を制御しながら華乃音は尋ねる。二人はその問いにしっかりとうなずいた。連続戦闘で確かに疲れは溜まってきているが人々の暮らすスペースシップを破壊を阻止するため、そしてチョコケーキのために奮い立たせる。
「ええ、私はいつでも大丈夫ですわ」
「私も大丈夫です、次に行きましょう」
 二人の確かな答えを聞いて華乃音は隔壁を操作、さらなる敵を呼び込んでいく。その後も三人は情報、地形、火力の優位を保ちながら、次々とクローン騎兵を呼び込み、駆逐していく――

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『帝国騎士』

POW   :    インペリアルブレイド
【念動力を宿した「飛ぶ斬撃」】が命中した対象を爆破し、更に互いを【念動力の鎖】で繋ぐ。
SPD   :    ダークフォースバリア
自身に【鮮血の如きオーラ】をまとい、高速移動と【赤黒い電撃】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    インペリアルフラッグ
【念動力で形成した帝国の旗】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を『帝国の領土』であると見る者に認識させ】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「フン、クローン騎兵では歯が立たんか」
 生きていた最後の一つのカメラに映っていたクローン騎兵の残骸も、ハッキングによって見ることができなくなったのを最後に、帝国騎士は忌々しそうにつぶやく。彼はしばらく考えたのちに、立ち上がり命令を飛ばす。
「船の巡航に必要最低限の人数だけここに残せ。残りの半数は此の艦の心臓部をまもるために最終防衛ラインを構築。残りの半数はわたしとともに来い」
 騎士の指揮にを元に指示が飛んでいく。その間にもともに来い、といった真意が聞きたいと言わんばかりに周囲の兵は帝国騎士に視線を向けていくだろう。そしてそれに気づかぬ彼ではない。迅速に動く部下たちに満足しながら、彼は言う。
「私が前に出る。この手で侵入者を駆逐してやろう!」
 その声に湧く周囲の兵。猟兵との決戦はすぐそこに迫っていた――
暗黒騎士・アングラング
我ながら恐ろしいほどの大活躍…!このまま、旗艦を鎮圧してくれよう。
私の一族は、はるか過去に帝国に仕えていたという。その帝国を打破することこそ、我が克己。このために私は猟兵になったのだ(※自分を説得している)
【インペリアルフラッグ】とは生意気な。床に立てる前に、私の【サイコキネシス】で阻んでくれる。突き立てようとした旗が空中で止まり、バラバラになる様はさぞ愉快に違いない。
騎兵たちの士気も崩れるに違いない。
ふふふ…ははは…はーっはっはっはっ!(悪役三段笑い)


ファレリア・リトヴァール
恐らく、これが指揮官ですわね?
強そうですけれど人々を守る為、臆する訳にはまいりませんわ。

先の戦いで傷ついたり疲労された方もいらっしゃるかと。
癒やしの歌を歌いますわ。少しでも回復の助けになれば。
人々を守る為、私達も無事帰還しイルリカさんを安心させる為。

邪魔にならない様配慮しつつ、衝撃波や誘導弾で援護も致しますわね。



「先の戦いで傷ついたり疲労された方もいらっしゃるかと。こちらで癒やしの歌を歌いますわ。少しでも回復の助けになれば……」
 戦いが一段落した際、ファレリア・リトヴァール(クリスタリアンのシャーマン・f05766)は負傷した猟兵たちを集めてユーベルコード、シンフォニック・キュアで治療を施していた。人々を守る為、私達も無事帰還するため――最善の状態を作り上げようと彼女は歌声を響かせていた。
「っ……恐らく、これが指揮官ですわね?」
 そんな空間に突如として現れた禍々しいオーラを感じながらファレリアは呟く。視線の先に現れたのは漆黒の装束の帝国騎士だった。
「治療か……無駄なことをしているな、女」
「あら、そうかしら? 無駄ではなかったこと、すぐにあなたには理解せざるをえなくなると思いますが」
 返しながらもファレリアは身構える。そんな彼女の動作を先読むように帝国騎士はユーベルコード、インペリアルフラッグによって念動力で形成した帝国の旗を形成、攻撃を開始していた。
「くっ!?」
 ファレリアはかろうじでその攻撃を避けるものの、相対する帝国騎士の余裕は動かない。避けられた旗は『帝国の領土』であると見る者に認識させ自身の戦闘力を高める。その効果を発動するために降り立とうとしていた。
「――私の一族は、はるか過去に帝国に仕えていたという」
 ファレリアが劣勢に立たされそうになる中、一人の猟兵騎士、暗黒騎士・アングラング(光と闇の剣を自在に操る暗黒宇宙騎士・f08676)が自白とともに前に出る。片手を掲げる彼から放たれるユーベルコード、サイコキネシスによって旗の動きは阻害されていく。
「その帝国を打破することこそ、我が克己。このために私は猟兵になったのだ――!」
 確かな決意――実は自分に言って聞かせるため――の言葉とともに地面に降り立とうとしていたインペリアルフラッグを引き剥がす。その力をそのままにフラッグをバラバラに引き裂いていく様に周囲は驚愕するだろう。
「ふふふ…ははは…はーっはっはっはっ!」
 驚愕する周囲に満足したアングラングの悪役三段笑いが響く。その様子に怒りを覚えた帝国騎士はその言葉に怒気を籠らせながら前に進み出てくるだろう。
「貴様、我ながら恐ろしいほどの大活躍を見ていなかったのか? このまま、指揮官の貴様を倒し旗艦を鎮圧してくれよう」
 二刀の武器を構えながらアングラングは応える。そんな二人の臨戦態勢を見てファレリアもまた改めて戦闘へ意識を集中させていく。
「私も援護いたしますわ」
 ファレリアの言葉にアングラングが確かにうなずいたのを皮切りに、その場は激しい戦闘へと突入していった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

御倉・ウカノ
「敵の指揮官が出てきたようだね。他の猟兵たちもうまくやってくれたみたいだ」

さて、流石に頭張ってるだけあって他のザコ共とは一線を画すみたいだね。タイマンなら懐に飛び込むのも難しいかもしれんが…何もあたしは一人で来たわけじゃないんだ、他の連中がチャンスを作るか、飛び込む様子を見せたら、あたしも一緒に飛び込んでやろう。そうすりゃどっちかはあいつをぶった切れるはずだ。それまでは、囮として立ち回って見せようか。

相手を挑発しつつ回避と防御を優先し、他の猟兵がチャンスを作ったり、飛び込む様子を見せたら一緒に突貫して『一二の太刀』を使用します

「我が剣、二の太刀いらず!…なんてね」


シズホ・トヒソズマ
貴方が民間の船を狙う悪辣な指揮官ですね!
ヒーローとして人々の命を、そして女の子として素敵なケーキを、守り切る為に貴方を倒します!

「貴方にとってはええ、『そんなもの』とでも言えるものでしょう!ですが、甘味を食べる幸せも、友と語らう時間も!そこに住まう人々にとってはとても大事な日常なのです!それを幾つも一気に奪って見せつけられる帝国の力など!まさに『そんなもの』です!」
と敵の前で挑発し、はなってきた技をオペラツィオン・マカブルで受け、成功したらそこをアイアンメイデンの、赤黒い電撃を帯びさせた大量の棘で一気に挟みこみます

「『因果応報』、尤もその程度、貴方の与えようとした痛みの幾つにもなりませんが」



「貴方が民間の船を狙う悪辣な指揮官ですね!」
 そういいながら立ちふさがるのはシズホ・トヒソズマ(ヒーローマスクの人形遣い・f04564)だ。彼女は身構えながらもまくし立てていく。
「ヒーローとして人々の命を、そして女の子として素敵なケーキを、守り切る為に貴方を倒します!」
 それを聞いた帝国騎士は実にくだらないものを見たか、といわんばかりに貶めるような笑いを漏らした。
「そんなものを気にかける愚物が相手とは……問題があったのは部下のようだな」
 役立たず共め、とつぶやきながら帝国騎士は斬撃を飛ばす。シズホは身構えて受けようとする。が、其の斬撃が彼女に届くことはなかった。
「敵の指揮官が出てきたようだね。他の猟兵たちもうまくやってくれたみたいだ」
 斬撃はそう言いながら前へと出てきた御倉・ウカノ(酔いどれ剣豪狐・f01251)によって切り払われる。手に残る感覚から相手の力量を把握しつつ、彼女も戦列へと加わってく。
「流石に頭張ってるだけあって他のザコ共とは一線を画すみたいだね。タイマンなら懐に飛び込むのも難しいかもしれんが……」
 そこまで言ってウカノはシズホへ目配せする。一人で来たわけじゃない、それを知らせる目線はシズホにとって心強いものだろう。
「私が隙を作ります。そこにあわせていただけませんか?」
「ああ、わかったよ」
 短い会話の後に、互いの邪魔にならないように散開する。その中で、改めて帝国騎士に向き直り一歩つめたシズホは心の限りをぶつけていく。
「貴方にとってはええ、『そんなもの』とでも言えるものでしょう!ですが、甘味を食べる幸せも、友と語らう時間も!そこに住まう人々にとってはとても大事な日常なのです!それを幾つも一気に奪って見せつけられる帝国の力など!まさに『そんなもの』です!」
 その言葉に帝国騎士は嘲る様に笑う。
「それは力を持つものの言葉だ! 潰されるのを待つだけの愚民どもに価値を図る資格などありはしないのだ!」
 張り上げた言葉で一蹴し、赤黒い電撃をシズホに放つ――だが、その瞬間を待っていたとばかりに彼女はユーベルコードを発動し、迎え撃つ。
「なら私たちの力を示し、その力だけでしかものを計れないあなたに言葉をそのままお返ししましょう――『因果応報』、尤もその程度、貴方の与えようとした痛みの幾つにもなりませんが」
 『オペラツィオン・マカブル』。完全な脱力状態で受けた雷撃は彼女の持つ人形に吸われるように無効化される。そしてシズホのターンは終わらない。赤黒い電撃をまとった彼女の人形、アイアンメイデンを模したそれから発せられた大量の棘が帝国騎士を襲っていく。
「――こんなもの!」
 帝国騎士は自らの持つビームソードで切り落としていく。が、そんな棘への対応に追われる帝国騎士に迫る影がまたひとつ、否、まだひとつあった。
「避けて見せろよ?当たったら終わっちまうからな。…なーんてね」
 棘の合間を駆け抜けるウカノは白刃を煌かせる。そこから放たれるのはユーベルコード『一二ノ太刀』。放たれた斬撃は確かに帝国騎士へダメージを与え膝を折らせた。
「我が剣、二の太刀いらず!…なんてね」
 ウカノは軽やかに距離を調整しながら言う。そんな姿を忌々しそうに見ながらも苛立ちに後押しされながら帝国騎士はまた立ち上がった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

煌天宮・サリエス
「私は皆様を援護します。そして、受けた傷は私が癒やします。……敵に討滅し無事に帰還しましょう。」
戦闘は回復兼妨害役をします。
味方が攻撃されたとき、かすり傷でなければ『生まれながらの光』で回復します。
それ以外のときは、『羊馬の煌銃』を使い、味方への支援を目的とした【援護射撃】を行う。
相手の行動のタイミングを【見切り】【誘導弾】を放てば味方の被弾を抑え、攻撃のチャンスを生み出せるだろう。
「時に、この弾丸はいらつくでしょうね」
時折、敵の装甲に弱い部分があれば【鎧砕き】を狙います。
「ヘイトを稼ぎすぎましたか……」
もし、敵が近づいてきたら、盾と黒剣で攻撃を耐え凌ぎ味方が来るまで【時間稼ぎ】に注力します。


ドロンゴン・コーフィー
いやー、電撃作戦うまくいってるねー。
でもまあ、ここからが本番かな?雑魚とは違うって気持ちで行こっか。


さすがに同じ技を連続して使っても対策取られるよね。インパクトは与えたはずだけど。
だから僕は使わないけど言うよ。
「君らまだ分かんないな? ドラゴンには敵わないってさ」

技能・存在感、恐怖を与える

そして不意をつく、串刺しの一撃だ!
ドラゴニック・エンドのドラゴンパワーを見せつけるよ。
「駄目だよ。ちゃーんと、怖がって、逃げないとさ」

何のための取り巻きかは知らないけど、邪魔になりそうだし、そっちを吹っ飛ばしちゃおう。引っ掻き回してやるー。



「私は皆様を援護します。そして、受けた傷は私が癒やします。……敵に討滅し無事に帰還しましょう。」
 猟兵の戦列にまた新たに煌天宮・サリエス(煌道聖者・f00836)が加わる。
「羽虫がまた一匹……」
 サリエスが担うのは後方支援。ユーベルコード『生まれながらの光』による回復によって激しい殺陣をしていた味方の傷を見る見るうちに回復させていく。それは猟兵に押され攻めあぐねている帝国騎士にとっては苛立ちを募らせるものになっているだろう。
「時に、この弾丸はいらつくでしょうね」
 そんな中でもサリエスはさらに攻撃を仕掛けていく。自らの持つ『羊馬の煌銃』を使い、味方への支援を目的とした援護射撃を行う。相手の、そして味方の攻撃を見切り的確に送られるそれはサリエスに視線を集めるのに十分だといわざるを得ない。帝国騎士は前衛の猟兵から距離をとりつつ、引き連れてきたクローン騎兵に指示を飛ばす。
「纏わりついてくる猟兵の相手をしろ! 私は後ろを叩く!」
 その一声で戦場が動く。邪魔をしないように最低限の援護だけに留めていたクローン騎兵たちが猟兵へと突撃する。そしてその隙を縫って帝国騎士は後衛へ――まっすぐにサリエスの元へと駆けていく。
「ヘイトを稼ぎすぎましたか……」
 疲れのたまり始めた体を動かしてサリエスは迎撃体制をとる。援護が来るまで時間を稼ぐだけならば、そう思っていた彼だったがその思惑はいい意味で裏切られる。
「どぅりゃー!!」
 ドラゴンは遅れてやってくる、といわんばかりにドロンゴン・コーフィー(泥の竜頭・f04487)は駆け抜けるその体で帝国騎士にぶちかます。たまらず吹き飛ばされるも帝国騎士は飛ばされたその先で体勢を立て直し、まだサリエスを狙っていく。
「君らまだ分かんないな? ドラゴンには敵わないってさ」
 その言葉に、そして先ほど映像で見たドロンゴンの力の一端を威圧を受けた帝国騎士は嫌でも思い出すだろう。ただし、その動きは止めない。一瞬の迷いこそあったものの気にしていられない、と言わんばかりに駆け続ける。
「くっ!?」
 帝国騎士はその勢いのままサリエスに突撃する。サリエスは何とか手に持つ黒剣で対応するが明らかにおされ気味だった。
「――ドロンゴンさん!」
 だがその中にも勝機を見出そうと彼はわざと前に出る。ビームソードによる反撃を受けながらもサリエスは帝国騎士を確かに掴んでいく。
「駄目だよ。ちゃーんと、怖がって、逃げないとさ」
 帝国騎士の動きを一瞬でも止めようとする時間稼ぎ。それは功を奏しドロンゴンの放った槍が帝国騎士に命中し、ユーベルコードが発動される。
「ドラゴニック・エンドのドラゴンパワーを見せつけるよ!」
 その言葉とともに召還されたドラゴンは帝国騎士を勢い良く突き上げる。そのまま宙へ、そして取り巻きのクローン騎兵のいる場所へ跳ね飛ばし確実にダメージを与えながら、場を整えていく。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

緋翠・華乃音
さて、やっとまともに相手出来そうな奴が来たか。
……まあ、別に俺は正々堂々とかまともに相手とか、するつもりは一切無いけどな。

先ずは「地形の利用」を考えて、遠くもなく近くもなく、狙撃に適した場所に構えよう。
「先制攻撃」出来るかどうかは分からないが、タイミングを見計らって攻撃開始。
味方との連携も重要だから「援護射撃」しつつ「スナイパー」の本領発揮だな。

ある程度戦況が傾いたら久々に肉弾戦と行こうか。
今回は毒塗りのナイフとダガーの二刀流だ。敵もまさか狙撃手が接近戦を挑むなんて考えてもないだろうよ。
……けど俺は、接近戦も得意でな。
攻撃を「見切り」つつ隙を突いては「二回攻撃」。
ヒットアンドアウェイでいこう。



小競り合いが一度リセットされた戦場に銃声が響く。それは帝国騎士に向けて放たれた狙撃。かろうじで鎧で受け、はじき返したがその衝撃によるダメージは確かに響いていく。帝国騎士の目線はいやでも射線の先、緋翠・華乃音(ambiguous・f03169)の元へ向くだろう。
「……そうにらまれても俺は正々堂々とかまともに相手とか、するつもりは一切無いけどな」
 彼はそうつぶやきながら狙撃を続ける。ブラスターが届かないある程度の距離を開けながら猟兵優位に動くように狙撃を続ける。地形を把握し、多角的に発砲される狙撃は少しづつ猟兵の手助けになっていくが、あるタイミングを境に帝国騎士へ当たらなくなっていく。
「……もう射線が読まれ始めたか。クローン猟兵にはともかく、少しはまともそうなあいつには当たらないかな」
 そう結論付けた華乃音は狙撃をやめ、自ら近接武器を持って前に進み出ていく……

「――ほう? 狙撃手自ら首を差し出しにくるとは殊勝なことだな」
 切り払い、猟兵を退けた帝国騎士は華乃音に言う。そして測るようにじわじわと距離をつめていく。一歩踏み込めば必殺の間合いとなる瞬間、華乃音のほうが動いた。
「む――」
 華乃音はどこからともなく取り出したナイフとダガー、二つの短剣を帝国騎士に振るう。決して深いとは言えないがその体に傷をつけ、反応しだした帝国騎士と切り結んでいく。
「俺は、接近戦も得意でな」
「ほざけ、剣の腕一つで私に勝てると思っているのか?」
 口撃の中でも二人の手は止まらない。それぞれ少しづつ傷を増やしながら続けていく……が。
「……なんだ? これは痺れ……か?」
 違和感を感じた帝国騎士は一度距離をとる。手足の感覚に鈍さを感じる彼に華乃音は言う。
「毒だ。……まさか狙撃手がまともに近接戦闘すると思っていたのか?」
 強者であったはずの帝国騎士が弱っていく確かな感覚のあった華乃音は、にやりと笑いながら、さらに追い詰めようと行動していく。

成功 🔵​🔵​🔴​

ドロンゴン・コーフィー
さあ、ここらで終わりにしてやろう!
キミらが怒らせてるのは、ドラゴンだけじゃ無いんだぞ。だから、負けるのさ!


帝国騎士も、これまでの戦いでボロボロだ。今が、チャンス!
【闇夜を穿て、我が身は竜槍】……僕自身を必殺の槍として撃ち込む!

取り巻きの連携は乱した、帝国騎士の動きも鈍い。
……正々堂々とは違うかもね。でも、真っ正面から突撃!
何が飛んで来ようと構うもんか。どう足掻こうと、逃すもんか。
僕は、今はただ、一刺しの為に在る!

「過去にかえれ、銀河帝国、ドロンゴニーック・ストラーイク!!

技能
串刺し、ダッシュ、恐怖を与える


ミサヲ・カリナ
あともう一押しかな?助太刀するよ!

体格差は歴然の為、離れて相手の出方を伺う。
技能の[空中戦]も併用し相手の攻撃を返しつつ、騎士が【インペリアルブレイド】を打って来たら[フェイント]で命中したと見せかけ、【七星七縛符】で拘束を試みる。

一撃必殺や致命傷を負わせる自信はないけど、力が無い者は無いなりの戦い方を見せてあげるよ!



「あともう一押しかな? 助太刀するよ!」
 帝国が崩れていくさなか、羽音を響かせながらミサヲ・カリナ(旅好き妖精・f03732)は飛来する。帝国兵たちとの体格差は歴然であるが、その差が顕著に出るのはあくまで近接戦闘で力勝負になったらの話。ゆらり、くらりと空中で回避行動をしながら崩れた陣形へと攻撃を加えていく。
「下がって陣形を立て直せ! あのトンボは私が落とす!」
 乱れる仲間に檄を飛ばしながら帝国騎士は前に出る。その片手には念動力で形成した帝国の旗――インペリアルフラッグが。少しでも自身らの優位につなげるためにミサヲに向かい全力で投擲する。
「ぬぉっ……!?」
 旗は綺麗な直線を描く。ミサヲの回避の癖を読み取り放たれたそれは直撃、ミサヲは失墜する……そう思えた。だが。
「――一撃必殺や致命傷を負わせる自信はないけど、力が無い者は無いなりの戦い方を見せてあげるよ!」
言葉とともに地面へと引かれていた体の向きを変え護符を放つ。クローン騎兵は下げており、さらに帝国騎士自身も倒したと思っていた相手に起き上がられ反応が遅れ、護符の効果を甘んじて受けていく。
「これは、ユーベルコードを封じるものかっ!?」
 その拘束の隙に、一人の猟兵が叫ぶ。
「この身はただ、一突きの為に――」
 帝国騎士を自らの射程に捉え言葉を紡ぐ。彼、ドロンゴン・コーフィー(泥の竜頭・f04487)がいる場所は帝国騎士とつなぐ直線状には猟兵もクローン騎兵もおらず、さらには真正面から仕掛けることができる絶好の位置。
「――見せたげるよ、無双の槍を!」
 ドロンゴンの姿が突進形態へと変わっていく。何が来ようと、何があろうと貫き穿つ。必殺の想いをこめて一撃のためにドロンゴンは踏みだす。
「僕は、今はただ、一刺しの為に在る! 過去にかえれ、銀河帝国、ドロンゴニーック・ストラーイク!!」
 その言葉とともに音の壁を破る音があたりに響く。そしてその超高速の一撃に、消耗した帝国騎士は反応できない。自らを貫く痛み、そして再び宙を舞う感覚でようやく攻撃を受け、地面にたたきつけられる運命だと悟っていく。
「キミらが怒らせてるのは、ドラゴンだけじゃ無いんだぞ。だから、負けるのさ!」
 倒れゆく帝国騎士にドロンゴンは言う。協力と、信頼があったからこそだと胸を張る姿。そして帝国騎士が倒れた事を見た猟兵たちは歓声を周囲に響かせていく――

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 日常 『チョコレートケーキはお好きですか?』

POW   :    ケーキを大量に食べる。ケーキの種類は一番少ない。

SPD   :    ケーキを早く食べる。ケーキの種類はとても多い。

WIZ   :    ケーキ以外も並行して食べる。ケーキの種類はやや少なく、甘味以外の種類が豊富。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


帝国騎士を倒した後の事後処理は恐ろしいほどあっさりと終わった。素早く情報伝達していったクローン騎兵のおかげで艦隊は蜘蛛の子を散らすように霧散していった。戦場となった旗艦は機密保持のための自爆装置が発動されており、猟兵たちが脱出していったあとほどなくして爆散していった。

 そんなこんなで今は守る場所だったスペースシップの中。戦いを感知していた住人達にたたえられながら猟兵たちは打ち上げ場所に向かっていた。
「あ、いらっしゃいませ! 皆様の噂は聞いております。英雄様達に食べていただけるなんて、ケーキたちは幸せですわね」
 そう言いながら店員が笑顔で迎えてくれる。そんな彼女の案内とともに席に向かえばその周囲にはパラダイスが広がっているだろう。ケーキやクッキーをはじめとしたお菓子。さまざまな形にカットされた果物達。そして何より目を引くのが大量のチョコレートケーキだった。量もさることながら、その種類も多い。チョコレートを使ったものであればなんでもあるのではないか、といったレベルだ。
「こちらのお席をご自由にお使いください。どうぞみなさん、こころゆくまで楽しんでいってくださいね」
 店員のその言葉とともに猟兵たちの打ち上げが始まっていく……
シズホ・トヒソズマ
さて、ああ言った事ですし、守りきれた日常をしっかり謳歌しないといけませんね!着てくれた人にもお礼をしたいですし

チョコレート好きなので、チョコケーキを中心にしつつ、次々と素早く食べて行きます!
いくらか食べたら、まとめて素早くトレイにお菓子を色々取って来てから装着を解除、今回来てくれた女性にお礼としてあげます
(食べたカロリーってこの場合どうなるんでしょう…大丈夫かな)

「今回はありがとうございました!貴方のお陰もあり、この艦を守り切れました。あの、もし良ければ、忙しくない時にもまたお願いしてもいいでしょうか。銀河帝国から今回の皆様みたいな方々を守る為に(転移がどこまでできるか分からないですが……)」



「さて、ああ言った事ですし、守りきれた日常をしっかり謳歌しないといけませんね!着てくれた人にもお礼をしたいですし……」
 帝国との戦いを自分の中で振り返りながらも、シズホ・トヒソズマ(ヒーローマスクの人形遣い・f04564)は日常を楽しむためにスイーツの海へ向かっていく。狙いはもちろんチョコケーキだ。チョコレート大好きなシズホは次々に用意されたケーキをもりもりと食べていく。もともとある量もさることながら、食べても食べてもきっちりと補充されていくチョコレートケーキに幸せは尽きないだろう。
「大分満足しましたね。……となれば、次は」
 そう言ってシズホはいろんな場所からチョコレートケーキを含めたスイーツを集めて席へ戻る。それから、装着を解除、今回来てくれた女性にお礼として進めていく。それを聞いて喜んだ女性はシズホと先ほどまで一体化してたにもかかわらず、おいしそうに舌鼓を打つ。そんな様子を見つめながらシズホはお礼を述べていく。
「今回はありがとうございました! 貴方のお陰もあり、この艦を守り切れました。あの、もし良ければ、忙しくない時にもまたお願いしてもいいでしょうか。銀河帝国から今回の皆様みたいな方々を守る為に!」
 どこまで転移できるかは分からないけども、この出会いを大事にしていきたい――そんな思いは彼女に伝わったようで、しっかりと頷き返してくれた。
 それからは談笑しながら、二人でパーティーを楽しんでいく。のんびりお茶とスイーツを楽しみながら、ゆっくり時間が過ぎていくだろう。――そして、そんな時間が過ぎていく中、ふとシズホは疑問に思った。
(食べたカロリーってこの場合どうなるんでしょう……大丈夫かな)
 シズホが装着されている時に食べた量。そして外れてから食べた量を合計するとかなりの量になり、さらに彼女はまだゆっくりながら食べ続けている。摂取した莫大なカロリーはどこに行ったのだろう……仲良くなったからこそ、そんなことが気になるシズホであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ドロンゴン・コーフィー
みんな、お疲れ様ー。カッコよかったね!
やったぜ、ビクトリー。イェーイ!

いや、でもこの広大な宇宙でピンポイントで帝国を叩けるのは、イルリカさん達グリモア猟兵のお陰だね!
フツー、連絡受けてから飛んでっても間に合うかどうか、ね?
戦うみんなもだけど、ありがたい話だよー。うんうん。

●SPD
僕、甘いもの大好き!だけど、どんなものがあるのかよく知らないんだよねー。
だから、端っこからみーんなつまんで行きたいな!
(ケーキを口の部分に押し込むと、咀嚼もなくケーキが沈んでいく……)
なんて言うのかな、しっとりしてるやつが好きだから、そういうの見つけて、お土産に買っていこうかな。


暗黒騎士・アングラング
チョコレートは好きだ。何せ黒いからな。この私にふさわしい。
せっかくだ、いただきながら互いの健闘を讃え会おう。讃えあうということはつまり、私も讃えられるということだ。わかっているだろうな?

勇猛果敢な突撃、並行しての電子的制圧、どちらも素晴らしい手際だった。
帝国騎士も恐ろしいほどの使い手だった。しかし、我らの連携の敵ではなかったな。有利を取ったことで、支援を受けて戦える態勢が作れたわけだ。
もちろん、それも私の剣の冴えがあってこそだがな。はーっはっはっ!(鼻にチョコクリームつけながら)



「みんな、お疲れ様ー。カッコよかったね!」
「ああ、勇猛果敢な突撃、並行しての電子的制圧、どちらも素晴らしい手際だった。指揮官の帝国騎士も恐ろしいほどの使い手だった。しかし、我らの連携の敵ではなかったな」
 何人かの猟兵が集まって話しているなか、チョコレートケーキを楽しみながらドロンゴン・コーフィー(泥の竜頭・f04487)と暗黒騎士・アングラング(光と闇の剣を自在に操る暗黒宇宙騎士・f08676)はお互いの健闘をたたえ合っていた。
「いや、でもこの広大な宇宙でピンポイントで帝国を叩けるのは、イルリカさん達グリモア猟兵のお陰だね! フツー、連絡受けてから飛んでっても間に合うかどうか、ね?」
「ああ、そういった点や連携によって有利を取ったことで、支援を受けて戦える態勢が作れたわけだ」
「そうだね! ――そうだ、連携といえばキミのフォローすごかったよ。あの的確な支援がなければあそこまで暴れられなかっただろうなぁ」
「キミの攻撃能力があったからこそだ。縦横無尽のユーベルコード、流石だったな」
 そんなたたえ合う中でも食は進む。ドロンゴンは多くのケーキをはじから運んで楽しんでいく。気にいったものがあれば記憶して、あとでお土産として買っていこう。そう思いながら口の部分にケーキを押し付けて、咀嚼もなくケーキを沈めていく。
 そんなドロンゴンを見ながらアングラングもケーキを食べていく。ただ、語るのに意識を裂いていることもあって他の大量に食べていっている猟兵と比べれば量は控えめだ。
「そうして私は帝国の旗を砕き、敵の士気を粉々にしてやって――」
「そうそう、クローン騎兵の士気下がってたから僕も戦いやすくってさ――」
 気がつけば他の猟兵や周囲の客、仕事終わりの店員をも巻き込んで語って、称えてまた語っての大盛り上がりになっていた。話を繋げる者、質問する者、聞き入る者で活気に満ちあふれていた。
「最後も綺麗に道が開いてさ。ホント上手くいくように支援してくれて助かったよ!」
「そのようなこと、造作もなきことよ。もちろん、それも私の剣の冴えがあってこそだがな。はーっはっはっ!」
 話に熱が入る中、周りは笑顔でその話を聞いていた。嬉しそうに食べて語る二人の鼻にはチョコクリームがついているのだがそれを二人が知るのはまたちょっと先の話……

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ロザリア・ムーンドロップ
ケーキを食べられるんですか!?

あ、私、知ってますよこういうの
「頑張った自分へのご褒美」というやつですね!

今日だけはちょっと猟兵としての活動はお休みして
ケーキを楽しむことにしましょう

……でも、ケーキばかりではちょっとくどくなってしまうでしょうか
他のものもちょっと見てみたいですね
(WIS的な意味)

ショートケーキ、チョコレートケーキ、チーズケーキ……むむむ、迷いますけど……
ショートケーキをとりましょう

(食べると)……あまいです~(とろけるような笑顔)
いちごは最後ですよ! 最後のお楽しみなんですから!

他のもの……マカロンなんかはないですか?
小さくてカラフルで、あれば食べてみたいですね



「あ、私、知ってますよこういうの『頑張った自分へのご褒美』というやつですね!」
 そう言いながらロザリア・ムーンドロップ(月夜の雫・f00270)は並べられたケーキを見つめる。どこを見ても甘味だらけ。今だけはちょっと猟兵としての活動はお休みして、ケーキを楽しもうと吟味していく。
「ショートケーキ、チョコレートケーキ、チーズケーキ……むむむ、迷いますけど……」
 チョコケーキが多く並ぶ中、目ざとく他のケーキも選択肢に入れて考えていく。どれもこれも美味しそう……そう思いながらもショートケーキに手を伸ばす。席に戻って、丁寧に挨拶。真剣な表情でゆっくりとフォークで口に運んでいく。
「……あまいです~」
 ロザリアの頬がほにゃっととろけるようにほぐれ、自然に出た笑みのまま、じっくりとショートケーキを味わっていく。そんなゆっくりゆっくりいちごを残して食べていく可愛らしい姿は周囲の目線を集めていく。
「いちごは最後ですよ! 最後のお楽しみなんですから!」
 視線に続いたのか、そう宣言しながら食べ続け、最後にはいちごを楽しんでいく。
 ケーキを食べ終えて満足気になロザリア。だけども今は食べ放題。他にも食べようと立ち上がり、いろんなお菓子を見ていく。
「他のもの……マカロンなんかはないですか?」
「あ、それでしたらこちらに……」
 そんなつぶやきは店員さんは聞き止められたようでロザリアは案内されていく。小さくカラフルなお菓子を前にまた、ロザリアは楽しそうに吟味を始める――

成功 🔵​🔵​🔴​

ファレリア・リトヴァール
まあ! まあ! 素晴らしい眺めですわ!(ケーキを目の前にして大はしゃぎ)
見た目も可愛いですし、とてもいい香り……。
遠慮無くいただきますわね。

んー、チョコケーキも他のケーキもとても美味しいですわ!
合間に果物を食べると酸味があってまた美味しいですわね。
お茶もケーキにとても合いますわ。
戦った甲斐があったというものですわね……。
あっ、もちろんここに住む方々が助かったのが一番ですわよ!?
だからこそ美味しいケーキがいただけるのですし。



「まあ! まあ! 素晴らしい眺めですわ!」
 ケーキを目の前にして大はしゃぎしているのはファレリア・リトヴァール(白花を纏う紫輝石・f05766)だ。ケーキの飾り付け、そしてその甘い匂いを堪能しながら目を輝かせてケーキを選び、食べていく。
「んー、チョコケーキも他のケーキもとても美味しいですわ!」
「合間に果物を食べると酸味があってまた美味しいですわね」
「お茶もケーキにとても合いますわ」
 お喋りも挟みながらバランスよくスイーツを食べていく。チョコケーキ以外にもショートケーキやチーズケーキ、そしてケーキを引きたてていく果物やお茶を味わいながら他の猟兵たちと至福のひと時を過ごしていく。
「戦った甲斐があったというものですわね……」
 ケーキを楽しむ口からぽそりと漏れ出たその一言は完全に無意識だったようで、発したことに気がついたファレリアははっとした表情で言葉を重ねる。
「あっ、もちろんここに住む方々が助かったのが一番ですわよ!? ……だからこそ美味しいケーキがいただけるのですし」
 こうして、みんなで楽しめるのだと。そうファレリアは猟兵たちと笑いあった。

成功 🔵​🔵​🔴​

フィロメーラ・アステール
「いやーほんと! ほら、あのアレ! みんな最高にキマってたなー!」
盛り上がってるみたいだから紛れ込んで【盗み】食いだ!
おー、果物もあるじゃん! 色々食べるぜ!
こっちの大量のケーキは【物を隠す】で持ち帰ってもバレなさそうだぜ!

そのとき、あたしの【第六感】が囁く。
バレてます。

それは、まずいぜ。
ケーキはうまいぜ!
「いやぁ、こんなうまいケーキが食べられるなんてラッキーだな!」

【勇気】と【気合い】を振り絞り踊って誤魔化すぞ!
【ジャンプ】【スライディング】に【ダッシュ】を絡めた激しい【空中戦】のような【パフォーマンス】も見せるぜ!

頑張れあたし! 自分を【鼓舞】するんだ!
怒られないように【祈り】も捧げるぜ!



「いやーほんと! ほら、あのアレ! みんな最高にキマってたなー!」
 あいまいに話を合わせながらフィロメーラ・アステール(SSR妖精:流れ星フィロ・f07828)は盛り上がってる場所に紛れ込んでせっせとスイーツを食べていた。ケーキだけでなく色鮮やかな洋菓子、そして果物にも目を光らせながらその小さな体からは考えられないくらいの料理を口に運んでいた。
「こっちの大量のケーキは物を隠すで持ち帰ってもバレなさそうだぜ……!」
 呟きながらまたケーキに手を伸ばす。その片手には持ち帰り用の容器。してやったり。――笑顔がそう物語っていた彼女の動きが、止まる。
「こ、これは……っ」
 フィロメーラの第六感が囁く。右後ろ、20メートル先の店員さん。ゆっくりとその様子を見れば明らかに警戒してこちらを見つめていた。
「……それは、まずいぜ」
 容器に入れたケーキは最初から食べるつもりだと言わんばかりにお腹の中へ納めていく。
「いやぁ、こんなうまいケーキが食べられるなんてラッキーだな!」
 その言葉とともに全力で誤魔化す。今こそ勇気と気合いを振り絞る時――そう判断してパフォーマンスを始める。ジャンプ、スライディングにダッシュを絡めた激しい空中戦の様な演舞。見事なそれに徐々に周囲の目線も『踊る』フィロメーラに注目していく。
(頑張れあたし! 自分を鼓舞するんだ! 怒られないように祈りも捧げるぜ!)
 そんなことを考えながら、そして表現しながら踊るフィロメーラを囃しながら、猟兵の打ち上げの時間も過ぎていく――

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月04日


挿絵イラスト