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銀河帝国攻略戦㉔~閃光弾雨を断て!

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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●絶対防衛網
 漆黒の海を進む、解放軍艦隊。
 『クライングシェル』艦隊の妨害を突破した一団は、ついに帝国軍の旗艦『インペリウム』を射程に捉えんとするまで迫っていた。
「よし……あとは全開で撃ちこんでやるだけですね!」
「あぁ、そうだな……ん? いや待て!?」
 本丸を前にして士気が上がるクルーたちを、艦長が静める。
 彼の目には、インペリウムから放たれる淡い燐光が見えていた。
 途端、不鮮明だった光は――弾雨。
 閃光の大波となって解放軍艦隊を襲い、瞬く間に編隊の一翼を轟沈させる。
「て、敵艦から砲撃! テグラート号、ラハール号からの通信途絶!」
「まだこちらの射程外ではないか……これが帝国の力なのか!?」
「ガグラン号、ヨモツ号の通信も途絶えました!」
「こ、こちらからも撃ち返せ!!」
「しかし我々の兵装では到底、敵艦までは……」
「このままでは単なる的だ!! いいから撃てぇ!」
「りょ、了解!」
 観測手、砲手が慌ただしく動きだし、主砲の砲口をインペリウムへと向けた。
 同時に味方艦も次々に応戦し、解放軍艦隊による一斉反撃が開始する。
 が、渾身のレーザー砲はインペリウムに届く前、距離にして約半分のところで宇宙空間に霧散した。
 射程が足りないのだ。
 帝国の攻撃は届くが、解放軍の攻撃は届かない……最悪の状況だった。
「どうします、艦長!?」
「くっ……いったん射程外まで退く! 砲撃が止まんことには、下手に動けん!」

●グリモアベースにて
「猟兵たちよ……ひとつスペースシップワールドに飛び、帝国を黙らせてきてほしい」
 手元でころころとグリモアを遊ばせながら、プルート・アイスマインド(ヒーローマスクの暗所閉所恐怖症・f11229)が猟兵たちへと呼びかけた。
 解放軍が厄介な状況に見舞われた、と言うと、プルートは詳しく説明を始める。
「帝国旗艦『インペリウム』へと迫っている解放軍だが、そのインペリウムの『対艦兵装群』の砲撃で足止めをくらっている。なにせ敵の射程は解放軍の倍ほどもある……これでは近づけようもない」
 さすがに銀河皇帝の艦。
 生半な戦力では接近すら叶わないというわけだ。
「だがインペリウムを撃破するために、解放軍には有効射程まで接近してもらう必要がある。そこでお前たちには『インペリウム対艦兵装群』を沈黙させてきてもらいたいのだ」
 対艦兵装群からの攻撃がやめば、解放軍は進撃できる。
 簡単な話である。
 対艦兵装は対艦兵装、当然ながら敵艦を攻撃する用途のものだ。つまり懐まで入ってしまえばその脅威にさらされることはない。
 そこで猟兵たちの出番ということである。
 対艦兵装群の近くへ転移し、兵装を破壊するというのが今回の仕事だ。
「だが敵も馬鹿ではない。当然ながら猟兵を警戒し、対艦兵装の周りには護衛戦力を配している。数も多く、さすがにお前たちでもすべてを相手にするのは危険だろう。仮にできたとしても肝心の対艦兵装に手がつかなくなっては意味がない」
 だから、と加えて、プルートは猟兵たちの眼を見る。
「今回は対艦兵装の破壊に集中してほしい。敵の襲撃を受けるのは避けられないが、応戦というよりは、なるべくそれらを掻い潜って兵装へと攻撃を重ねてほしいということだ。敵の本拠近くで消耗戦を続けるのは避けるべきだからな」
 兵装の守りにつく敵と戦うのではなく、いかにかわして兵装を攻撃できるか。
 そこが作戦の成否を分ける、ということである。
 戦場は宇宙空間。破壊目標である対艦兵装はレーザー砲だ。破壊すべき部分だけでも20mに及ぶ巨大兵器である。
 猟兵たちはそのレーザー砲付近に転移し、破壊を目指すことになる。
「護衛戦力は帝国のクローン兵だ。宇宙バイクを駆り、レーザー砲周囲の警戒に当たっている。宇宙バイクのスピードには注意すべきかもな……だがその分、おそらく小回りは利かないだろう」
 敵の推進力をうまいこと利用できれば、兵装への攻撃時間を作ることも容易かもしれない。
 プルートはそう言い加えると、即座に猟兵たちの転移を始める。
 解放軍の損耗具合を見ても、それほど猶予はないということだろう。
「対艦兵装群を破壊できれば、銀河皇帝を打ち倒すのにまた1歩近づくことになる。スペースシップワールドの平和のためにも、頼んだぞ猟兵たちよ」


星垣えん
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

 というわけでどうもです。星垣えんです。
 戦争シナリオを出すことを諦めつづけていましたが、何とか出せました。
 今回はがっつり戦うのではなく、敵の攻撃を華麗に避けながら兵装をぶったたく。
 とゆーアクション系な感じですかね。

 集団的との純粋戦闘ではないので、リプレイもそんな感じで書きます。
 プレイングについては、
『護衛の攻撃をどう掻い潜るか』
『兵装をどのように攻撃するか』
 の2点を指定して下さるようお願い致します。

 OP文中でも言っていますが、対艦兵装へのダメージが大事なシナリオです。
 成功失敗の判定もその点が重視されます。
 護衛はほっといて兵装やろーぜなのです。

 皆さんのプレイング、お待ちしております。
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第1章 集団戦 『クローンライダー』

POW   :    スペーススタンピード
単純で重い【宇宙バイクによる超加速突撃】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    インペリアルライド
自身が装備する【帝国製宇宙バイク】を変形させ騎乗する事で、自身の移動速度と戦闘力を増強する。
WIZ   :    サイキックバリアモード
対象の攻撃を軽減する【サイキックバリアモード】に変身しつつ、【宇宙バイク搭載の機銃】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

リーキー・オルコル
やれやれ、面倒な話だな
そうは言っても世界を救う戦いなんだろ
人生そう甘くはないだろうが、手伝ってやろうじゃないか
命を一つ賭けてね

【マジックスナップ】を使い持っていった様々なものを投げつけて攻撃
複数の袋にそれぞれ黒いインクが入った瓶、大きめのコイン、手榴弾を入れて行く

クローンライダーにはインクで顔を狙い、視界を妨げて無力化、コインで機関部や武器を狙いバイクを故障させようとする

基本はレーザー砲に向かいながら戦い、可能なら上手くインクが当てられた敵からバイクを奪って進む

レーザー砲付近まで来たらバイクは乗り捨てレーザー砲のエネルギー炉など弱点を探して手榴弾で狙う
可能なら誘爆を狙える場所に投げつける


アイン・ローレンス
【SPD】
射程が長いだなんてずるいですよね
機械を操作するとかは無理ですが、壊すだけなら簡単です!
私もお役に立ちますよー

「友の友」でまいたけ軍にも手伝ってもらいます
1匹だけこっそりと兵装に近づき少しでもダメージを
ツーマンセルで行動し、敵の目を惹くように大暴れして下さい
隙を見てバイクに鎌を刺し、別のバイクに鎖を巻き付けて身動きを封じちゃいましょう!

私は【第六感、聞き耳】で鎖鎌の範囲に敵が突っ込むよう位置取ります
繋がったバイクに一直線になるよう【見切り】でハイスピードのバイクを避けます
ストラーイク!

今のうちに兵装を攻撃です
【2回攻撃、全力魔法、属性攻撃、範囲攻撃】
広範囲に水をぶっかけ、雷でビリビリ


如月・アストレア
【SPD】
「対艦兵装なら似たようなの持ってるよ♪ かもん!くりむちゃん! からの、デストロイド☆ジェノサイダー!」


CMF(クリムゾンフレーム)を呼び出して騎乗からの6.5Mの人型に変形。
そして亜空間から対『艦隊』用超荷電粒子砲を取り出して構える、というか横の銃座に乗り込む。

「よーし、ぶっ飛ばしていくよー☆ 射線からは離れてねっ♥」

対艦隊用超荷電粒子砲が護衛ごとインペリウム対艦兵装群をなぎ払う!

㉔の戦場全参加で全部ぶっ飛ばすぞー☆

【吹き飛ばし】


ビスマス・テルマール
●POW
トリニティ・チルドナメロウを
防御力重視で発動

冷やし孫茶バリアを『オーラ防御』で強化し『盾受け・武器受け・見切り・第六感・空中戦』を併用駆使しながら、護衛達の攻撃を回避と受け流しをしながら

対艦兵装群を目指して突撃しますよ。

その間も、遠距離攻撃が届くなら『誘導弾・一斉発射・属性攻撃(凍結)・スナイパー・2回攻撃・早業・範囲攻撃』を併用して、対艦兵装群に対して砲撃による弾幕を浴びせます。

近接したら、冷やし孫茶バリアの体当たりと冷凍クロマグロソードを合わせた『2回攻撃・鎧無視攻撃・鎧砕き・早業』を併用した一撃離脱を、護衛の攻撃をいなしながら繰り返します。

※アドリブ絡み掛け合い大歓迎



●特攻×翻弄×豪砲
 転移した猟兵たちの視界に飛びこんできたのは、広大な宇宙空間。
 そして、インペリウムの対艦兵装――巨大レーザー砲であった。
 高峰にも似た威圧感を持つ長大な砲身。それをビスマス・テルマール(通りすがりのなめろう猟兵・f02021)とアイン・ローレンス(気の向くままに・f01107)は興味を秘めた目で見つめる。
「大きい、ですね……」
「ですね。にしても射程が長いだなんてずるいですよね」
「確かに騎士道にもとりそうです」
 会話を弾ませてしまう2人。
 が、横から聞こえてきた声で、ビスマスもアインも我に返った。
「向こうも気づいたみたいだよー☆」
 ちょっと緊張感のない声は、如月・アストレア(クイック ビー クィーン・f13847)である。
 彼女が指を差すほうへ目を向ける2人。
「侵入者だ!!」
「猟兵が現れたぞ! 陣形を整えろ!」
「貴様らに手は出させんぞ!!」
 蜂の巣をつついたかのように、そこかしこから敵の群れが湧く。
 クローンライダー、それも夥しい数だ。宇宙バイクを自身と一体化するように変形させ、猟兵たちを撃退せんと一斉に襲いかかる。
「来ましたねー」
「では始めましょうか」
 身構えるアインとビスマス。
 が、アストレアは楽しげな表情で、なぜか指をぱちんと鳴らした。
「対艦兵装なら似たようなの持ってるよ♪ かもん! くりむちゃん!」
 くりむちゃん――と呼ばれた召喚されたのは大型機動戦闘機『クリムゾンフレーム(CMF)』。アストレアがその操縦席に騎乗すると、CMFは全高にして6m半の人型へと変形する。
 そして立て続けに再召喚。
 CMFの肩に据えた銃座に、亜空間から(およそ人の手に余るだろう)巨大砲『対艦隊用超荷電粒子砲』を顕現させ、自身も射撃のためにその銃座に乗りこんだ。
「よーし、ぶっ飛ばしていくよー☆ 射線からは離れてねっ」
「えっ!?」
「すぐ退避したほうがよさそうですね」
 ささっと離れてゆくアイン、そしてビスマス。
 それを確かめたアストレアは、照準スコープを覗きこむ。
 標的は言わずもがな……巨大レーザー砲!
「デストロイド☆ジェノサイダー!」
 圧倒的な熱量、そして閃光。
 砲口から放たれたビームが、一瞬にして疾駆し、射線上のクローンライダーたちを巻きこんでレーザー砲の砲身を貫く。
 十分すぎる、初撃だった。
 しかしその威力を目の当たりにしてもライダーたちは退かない。
「奴らを放っておくな!」
「これ以上、砲身に近づけるな!」
 むしろ更なる『脅威』として、排除すべく殺到した。
 大挙して迫る敵群。
 その前へ、リーキー・オルコル(ファスト・リー・f05342)が歩み出る。
「やれやれ、面倒な話だな」
 ハットを目深に被せ、億劫そうな息をつくリーキー。
 小袋をひとつ掴みあげると、そこから1枚のコインを取り出す。
「そうは言っても世界を救う戦いなら手は引けないがな。人生そう甘くはないだろうが、手伝ってやろうじゃないか。命を一つ賭けてね」
 リーキーの指が、コインを弾く。
 弾丸のように飛んだコインは先頭を飛ぶライダーの宇宙バイク、その機関部に滑りこむ。
「な、なんだ!?」
 異物侵入で挙動を失ったバイクが、後続の何機かを巻きこんで転倒。
「さあ、行くか」
「今のうち、ですね」
 隙を突いて進みだすリーキーとアイン。
 だが敵も間抜けではない。すぐ態勢を整えるや、猟兵たちを倒すべく囲いこもうとしてきた。
「さすがに護衛に配されるだけはありますか……ですがこちらも止まれません」
 懐から1枚のカードを抜くビスマス。
 そのカードを鎧装に差しこむと、ノリの良い電子音声が響く。
『Namerou Hearts Chilled!』
「冷製なめろう武装転送っ!」
 左手に冷やし孫茶のバリア、右手には冷凍クロマグロの剣、水餃子っぽい鎧装へと変貌を遂げたビスマスが吶喊。神経を研ぎ澄まし、超加速で突っこんでくるクローンライダーたちの突破を試みる。
 だが、数が多い。
 孫茶バリアでいなしきれず、次第に包囲されるビスマス。
「これは参りましたね……」
「まいたけ軍、ビスマスちゃんのサポートをお願いします!」
 窮地を察し、どこかへと呼びかけるアイン。
 すると彼女の周りの空間が歪み、そこから鎖鎌を持ったイタチの群れ(なぜか全員まろ眉)が現れ、戦域を縦横無尽に駆け巡る!
「なんだこいつらは!?」
「「ぐおっ!?」」
 2匹ずつに分かれて暴れ回る『まいたけ軍』が、ライダーたちを大いに翻弄。中にはバイクに鎌をひっかけられ、別のバイクと鎖でつながれてしまう者さえ出る始末。
「ビスマスちゃん、この間に突っ切りましょう!」
「ありがとうございます……いきますよ!」
 援護を受けたビスマスが、緩んだ敵の攻撃を掻い潜って進撃を再開する。
 それを見届けて、ふぅ、と一息つくアインだが、そこへ1機の宇宙バイクが疾走した。
「おのれ! あのイタチどもは貴様の仕業か!」
「ええ、そうです」
「!?」
 にこりと微笑んだアインは――跳躍。
 敵の動きを見切り、直前で回避したのだ。
 そして標的を失ったライダーの目前には、まいたけ軍が鎖鎌で雁字搦めにした別のライダーたちがいた。
『ぐおおーー!?』
「ストラーイク!」
 ハイスピードで突っこんだライダーが仲間たちを巻きこんで彼方へ飛び去るのを、アインは精霊のスイとともに見送ってはしゃぐ。
 移動を続けていたリーキーも、その様子ににやりと笑った。
「ずいぶんと順調だ。俺も見習わないとな」
 再び小袋を取り出すリーキー。
 中身は、黒インクが詰まった小瓶。
「そらよ」
「っっ!?」
 飛び交うライダーの1人に狙いをつけ、その顔面に瓶を投げるリーキー。砕けた瓶から黒い液がぶちまけられ、視界を覆われたライダーがバイクから落車した。
 するとリーキーはそのバイクに飛び乗り、ハンドルを握りこむ。
「これで一息だ!」
 宙を疾走し、ライダーの群れを抜き去ってゆくリーキー。
 数秒もすれば、もう目前に巨大レーザー砲の砲身が迫っていた。
 リーキーが手榴弾を出し、投げつける。
 衝撃。爆炎が噴きあがる。
「畳みかけましょう!」
「さっきは不覚をとりましたが、ここは任せて下さい」
 遅れてやってきたアインが魔法で砲身に水を浴びせ、続けた雷撃でひしゃげるほどのダメージを与えると、ビスマスは孫茶バリアをそこに叩きつけるように体当たりする。
「まだまだ!」
 立派な冷凍クロマグロを振りかぶり、レーザー砲の強固な外壁を斬り裂くビスマス。兵器の装甲をものともせぬ斬撃が、ぱっくりと砲身に亀裂を入れた。
 度重なるダメージに、レーザー砲が泣くようなスパークをちらつかせる。
 猟兵たちの攻撃は、着実にインペリウムの対艦兵装にダメージを負わせていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

ルエリラ・ルエラ
【アドリブ改変・連携歓迎】
遠距離からバンバン撃って来るなんてズルい。
そういうのやるのは私だけにして欲しい。

まずは皆が攻撃しやすくなるように、味方への『援護射撃』が中心かな。
【貫通する矢(アインス)】で、私や味方の邪魔になりそうな兵隊のバイクの機関部を撃ちぬくよ。そこ撃ち抜いたらそのままの勢いで宇宙にさようならだよね。
敵からの攻撃は【ルエリラの勘】や『第六感』で『見切り』ながら回避して凌ぐよ。あと、装備のワイヤーフックやブーツも使って高速移動すれば早々当たらないはず。
ある程度チャンスができるようになったら、【貫通する矢(アインス)】でレーザー砲を貫かせてもらうね。
私に貫けない物はないよ。


願祈・廻璃
敵陣に飛び込む作戦…なかなか大変ですね。
ですが、解放軍の方々の力になりたいという想いがあれば【神秘の加護】が私達に力を貸してくれます!

巡瑠の後ろに乗ってしがみ付き、巡瑠と一緒に対艦兵装を目指します。
寄ってくるクローンライダーは『願いの筆』で軽く足止めしましょう。
本格的な戦闘は無理ですが、移動を巡瑠に任せているのでそれ位の迎撃は出来そうです。
二人乗りで敵陣を駆け抜けながら、『願いの筆』で七色の線を縦横無尽に描いていきます。

対艦兵装へ辿り着いたら私の出番でしょうか。
解放軍の方々を助けてあげたいという願いを込めて【願いの描出】で対艦兵装の力を奪いますね!

(巡瑠と同行します。アレンジも大丈夫です。)


願祈・巡瑠
機動力なら私の出番ね!

【祈りの大筆飛行】を使って魔法の箒の様に『祈りの筆』へ跨るわ。
廻璃をその後ろに横乗りさせて一緒に突撃するわよ。
廻璃、落とされない様にしっかり捕まってなさい!

箒での高速移動に重点を置き、敵クローンライダーを回避しながら対艦兵装への接近を行うわ。
敵クローンライダーの追跡を躱しながら進むため、小回り気味の荒い軌道で飛ぶわよ。
戦闘で散らばった残骸なんかがあれば上手く障害物として利用するわ。
私の飛行技能(騎乗・空中戦・操縦・地形の利用など)をなめないでよね!

対艦兵装へ辿り着いたら【神殺の大筆突撃】でそのまま突撃して対艦兵装そのものを吹き飛ばしてあげる!

(廻璃と同行、アドリブOK!)



●敵群を抜けて
 一筋。
 高速で飛んでゆく何かが、白と黒の直線軌道を描く。
「機動力なら私の出番ね!」
「敵陣に飛び込む作戦……なかなか大変ですが、解放軍の方々の力になりたいという想いがあれば神秘の加護が私達に力を貸してくれます!」
 魔女の箒のように、大筆に騎乗した願祈・巡瑠(祈り巡る神殺・f04944)と願祈・廻璃(願い廻る神秘・f04941)が、レーザー砲へ向けて疾走していた。
「廻璃、落とされない様にしっかり捕まってなさい!」
「ええ、行きましょう、巡瑠!」
 前側に乗る巡瑠が筆の柄を握りこむと、廻璃が妹のお腹に片腕を回してしがみつく。
 増速。
 宙を切って突き進む。
 すると、瞬く間に宇宙バイクの駆動音が2人を取り囲んだ。
「来たな猟兵!」
「抜かせはせんぞ!」
 バイクを変形させ、速力を増したクローンライダーたちが筆を、姉妹を掴みとめようと襲い来る。
 だが、巡瑠は動じない。
「少し揺れるわよ!」
「大丈夫です!」
 お腹に回された姉の腕に力がこもるのを確かめ、筆の先端を力いっぱい振る巡瑠。
 急旋回、左右に軌道を振り、小回りを利かせてライダーたちの捕捉を許さない。
 仮に一瞬、攻撃が届きそうに思えても――。
「巡瑠の邪魔はさせませんよ!」
 片腕が空いている廻璃が小さな筆を華麗に振るい、七色の絵具を散らせて迎撃。ライダーたちの追跡を払いのけていた。
 巡瑠と廻璃。
 モノクロな鋭角軌道と、七色の曲線軌道で、姉妹が宙域を切り裂いてゆく。
「くっ、離されるな! 追いつづけろ!」
「了解! っと、うおっ!?」
 追いすがろうとしたライダーのバイクが、突如、爆炎をあげた。
 辺りを確認するライダーたち。
 幾筋もの矢が流星のように飛来していた。
 アクセルを踏みこむも間に合わず、矢が襲い来る。機関部を貫き、何機もの宇宙バイクが飛行不能に陥ってゆく。
「遠距離からバンバン撃って来るなんてズルい。そういうのやるのは私だけにして欲しい」
 青い長髪をポニーテールにしたエルフの少女――ルエリラ・ルエラ(芋煮ハンター・f01185)が弓に矢をつがえ、会心の無表情でつぶやいた。
「まあ、まずは皆が動きやすいように援護かな」
 一射を放つごと、敵の宇宙バイクが火を噴いた。
 巡瑠たちを追っていたライダーの数が、見る間に減ってゆく。
「2人とも行っちゃっていいよ」
「ありがとうございます、ルエリラさん!」
「じゃあ全速特攻よ!」
 増速、増速、増速!
 およそ魔女とも高速飛行体となった姉妹がライダーたちを振り切り、レーザー砲の砲身への接近に成功する。
「このまま吹き飛ばしてあげる!」
 減速の意思は毛頭なし。
 己の血を吸わせて突撃形態となった大筆で、吶喊。砲身の装甲を貫き、大穴が開く。
 さらに、激突して速度が緩んだところで廻璃も始動。両手で握った小筆に願いを込め、虹色の模様を塗りこむ。
「どうか、解放軍の方々の助けに!」
 砲身が神秘の力に包まれ、充填していたエネルギーが急速に低下してゆく。
 そして、そこへ何かが近づいてきた。
「私も一発、撃っておかないとね」
 ルエリラだった。
 魔力の翼が生えたブーツと、袖口から伸ばしたワイヤーフックを駆使して、宙域に漂う物体や乗り捨てられたバイクを伝ってライダーたちの攻撃を掻い潜ってきたようだった。
「私に貫けない物はないよ」
 手元に魔力を閃かせ、ルエリラが細長い矢を形成する。
 弓にあてがい、弦を引く。
 射出された矢が、堅牢な砲身をたやすく貫き、レーザー砲に刻まれた幾筋もの亀裂から煌々と炎が噴きあがった。
「もうちょっとでいけそうだね」
「そうですね。ですが長居もできなさそうです……」
 満足げなルエリラにうなずいた廻璃が、辺りへと視線を巡らす。
 クローンライダーの増援が、早くも集まってきている。
「廻璃、乗って。離脱するわよ!」
「私も相乗りさせてほしい」
「ええ、どうぞ」
「操縦するのは私なんだけど……ま、いいけどね」
 巡瑠が廻璃の手を引き、大筆を飛行用に変形。一気に加速。
 飛び立った大筆の柄に、ルエリラもワイヤーフックを引っかけ、しゅるーっとその場を去っていった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

明石・真多子
護衛に気付かれず対象を壊せばいいんでしょ?それってつまり「暗殺」任務だよね!だったら軟体魔忍のアタシにまかせて!
相手の不意を突いて奇襲するのが「暗殺」の基本だっておじいちゃんが言ってたからね!

広い敵地を素早く進むならアタシの【タコスミセンプク】がぴったり!
忍らしく、物陰や暗がりを「地形の利用」しながらタコの保護色能力で「迷彩」することで「目立たない」ようにするよ。

後は触手腕に溜めたタコスミケンを投げて、その辺にいっぱいいる敵兵のバイクの裏や護衛艦に当てたら、足元のスミ溜まりから【タコスミセンプク】でワープ!

これを続けてレーザー砲に着いたらタコスミケンでコード千切ったりして破壊していくよ!


リグレース・ロディット
やっとまともなバイク乗ってる敵にあった気がする……ん、今大事なのはそうい事じゃなかったね。うん。仕事頑張ろう。

【POW】血を吸わせた『暴食紫炎』で『範囲攻撃』してなるべく敵を一杯巻き込めるようにするけど、攻撃が来そうなときは『ドロップシャドウ』で盾を展開して『オーラ防御』。それでもあたっちゃったら『激痛耐性』で我慢するね。
でー『第六感』で良い感じの場所に行けたら『束縛する黒』『解放する白』でサイキックエナジーを強化してUCの『サイコキネシス』で『2回攻撃』に『鎧無視攻撃』をするよ。ぶっ飛ばしてやるからな!!

(絡み・アドリブ大歓迎)



●正面突破、および忍び足
「へぇ……」
 自身を包囲するクローンライダーたちを見やり、リグレース・ロディット(夢みる虚・f03337)が瞳をわずか輝かせる。
 その目が捉えるのは敵群の統率された陣形――ではなく宇宙バイク。
「やっとまともなバイク乗ってる敵にあった気がする……」
 とか言っているリグレース。
 けどすぐに気を引き締める。
「ん、今大事なのはそういう事じゃなかったね。うん。仕事頑張ろう」
 そう言うやリグレースは手元に鎌『暴食紫炎』を滑らせた。己の血を吸わせるや否や、鎌は紫炎を灯らせてサイズを増し、ひと薙ぎでまとめてライダーの群れを斬り払う。
「ぐああっ!?」
「こ、こいつ!?」
「あんまり相手もしてられないみたいだから、通してもらうよ」
 数の不利をものともせず大立ち回りを演じるリグレース。

 その様子を、明石・真多子(軟体魔忍マダコ・f00079)は気配を殺して物陰から見つめていた。
 多めの肌露出や赤々としたタコ触手を、保護色能力を獲得する術で迷彩している彼女は……忍び足でこっそりレーザー砲へ近づいている最中である。
「護衛に気付かれず対象を壊せばいいんでしょ? それってつまり『暗殺』任務だよね! だったら軟体魔忍のアタシの出番! 相手の不意を突いて奇襲するのが『暗殺』の基本だっておじいちゃんが言ってたからね!」
 えっへん、と胸を張った真多子は、再び潜伏移動に集中。
 進行方向で警戒飛行しているライダーを見つけると、その宇宙バイクの裏側めがけ、触手腕に溜めこんだ墨を手裏剣状にして投げつける。
「軟体忍法、墨潜りの術!」
 それっぽく手を動かした真多子の姿が、足元の墨だまりに溶ける。
 と思ったら、次の瞬間にはライダーが乗るバイクの裏側に現れていた。
 墨から墨への瞬間移動――それが墨潜りの術である!
(「さぁさぁ、いっくよー!」)
 ワープしては墨を投げ、墨を投げてはワープする。
 その繰り返しを続けるうちに、真多子は気づけばすんなりと目当てのレーザー砲の砲台にたどり着いていた。
「さっ! ちゃっちゃとレーザー砲を破壊……ん?」
 墨の手裏剣『タコスミケン』を射出せんと触手腕を振りかぶる真多子だったが、そのとき、遠くからライダーの一群が悲鳴をあげながらこちらに近づいてくるのに気づく。
「こいつ……止まらんだと!?」
「やっと目的地に着い……たっ!」
 敵群の一角が吹き飛ばされると、奥からリグレースが姿を現した。片腕には黒々とした影が盾を形作っており、強いオーラが輝いている。
 結局、リグレースはクローンライダーたちの中を正面突破で完走していた。
 なんだか何も言えなくて頭をぽりぽり(というか吸盤ぺちぺち)する真多子。
「これまたアタシと正反対な……」
「あ、よかった。僕以外にも猟兵の人がいた」
 にこりと笑って歩いてきたリグレースは、『解放する白』と『束縛する黒』を装着し、すぐさま砲身に目を向ける。
「それじゃ、ぶっ飛ばしてやろうか!」
「そうだね! とりあえずコードは切断っと!」
 タコスミケンを投じ、砲身内部の回路やコードを切り裂く真多子。
 リグレースもその両手に凝縮したサイキックエナジーを、装甲の上から砲身にぶちこんだ。
「これで終わりだ!」
 立て続けに放たれるサイキックエナジーが、レーザー砲の動力部を完全にねじ切る。
 砲身内を爆炎が走り、崩壊が始まった。
 やがて完全破壊を告げる轟音が響くと、真多子とリグレースは戦域を離脱し、勝利の知らせとともに帰還した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月22日


挿絵イラスト