【サポート優先】染まり逝く、黎明の國
#封神武侠界
#戦後
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これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。
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「………………」
集まった猟兵たちを前にしても、胡・麟星(きりん座・f36862)は少しの間俯いていた。
「ある仙界の、竜神が……人界に住む、女性と共に……オブリビオンに、囚われているわ」
詳細な場所は特定出来なかったが、恐らくは竜神の住む仙界の地からそう遠くはないだろうと麟星は言う。今回はその地に向かい、場所を特定してオブリビオンを撃破、囚われた二人を救出するのが目的となる。
「仙界と、人界は……幾つもある洞穴で、繋がれていて……古くから、付近の住民は……これを行き来して、交流を行っていた……そうよ」
ならば、仙界と人界の双方から被害者が出ていることから、その洞穴が怪しいのではないか。
現地に到着したら、洞穴の場所を尋ねてみるのがいいかも知れないと猟兵たちは考えた。麟星も同じ考えだったようで、こくりと頷く。
「この地には、竜神の仙人しかいないけれど……皆、人が大好きで……敵ではないと、理解して貰えれば……快く、質問に答えてくれると……思うわ」
特に純粋な人間種族を好む傾向にあるようで、そういった猟兵に対しては一層好意的だろう。勿論、その他の種族に当たりが強くなるということは一切なく、寧ろ麟星の言う通り、親切に対応してくれる筈だ。
囚われとなった竜神もまた、少々堅物だが清廉で実直、そして御多分に漏れず――本人は余りそういった素振りを見せないよう努めていたようだが――人間が好きで、中でも一人の女性に密かに想いを寄せていたという。
女性の方は、おっとりとして可愛らしい性質だが村では逸材とされるほどの武芸の達人で、仙人とは言いつつ鍛え方は武侠に近かったその竜神に教えを乞うており、同じく想いを寄せていたようだ。
「ただ、ほら……竜神の方は、仙人だから……お互い、お互いのためを思って……想いを告げては、いないそうよ」
しかし、そこを付け込まれてしまった。
女性を人質に取られた竜神は、オブリビオンの手に落ちるしかなかった。それは互いにとって、相当な屈辱だっただろう。
自分が相手を好いてしまったばかりに、想い人もまた敵の手にかかってしまったのだと。
「……そんな思いを、抱えたまま……オブリビオンの餌食に、なって欲しくはないわ」
だからどうか、救って欲しいと。
麟星は、頭を下げた。
●
「……そうだわ」
ふと、麟星が思い出したように、ぽんと手を叩く。
「竜神の住む、仙界の地は……常に空が薄明るくて、花々が咲き乱れて、澄んだ翠の池が揺れる……風光明媚な地だそうよ。余り、時間はないけれど……情報収集がてら、景色を楽しむのも……いいかもね」
戦いはきっと激しいものだ。だからこそ、心に潤いを与えておくのもいいだろう。
日々を戦い抜く猟兵たちには、その権利がある筈だ。
絵琥れあ
お世話になっております、絵琥れあと申します。
ひっそりとサポート優先シナリオを運営させていただきます。
(勿論、通常参加も望外の喜びですので歓迎いたします)
流れと詳細は以下の通りになります。
第1章:日常『薄明逍遥』
第2章:ボス戦『異端仙人『翠醒』』
第1章では、風光明媚な仙界にて穏やかな風と花の香りを楽しみながら、情報収集を行っていただきます。
とは言え、必要な情報は竜神たちが快く教えてくれますので、散策に興じる余裕もありそうです。
第2章では、二人を捕らえた異端仙人『翠醒』との決戦となります。
明らかにされてはいませんが、この事件を起こした目的は二つあるようです。
なお、囚われの二人に手出しはしませんので、庇う必要はございません。戦闘終了後に自動的(?)に救出出来ます。
サポート優先シナリオのため、調子や現行シナリオの進捗と相談しながら自分のペースで執筆していくことになるかと思います。
それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
第1章 日常
『薄明逍遥』
種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
シフィル・エルドラド(サポート)
『皆に元気を分け与えにやって来たよ!』
ハイカラさんの勇者×国民的スタアの女の子。
普段の口調:明るい(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)
嬉しい時の口調:ハイテンション(あたし、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
元気一杯で天真爛漫な性格をしていて、ポジティブな思考の持ち主。
困っている人や危機に陥っている人は放ってはおけず
積極的に助ける主義です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●
「わぁ、綺麗なところ……!」
広がる光景に、シフィル・エルドラド(ハイカラさんの勇者・f32945)は思わず声を上げた。
降り立ったその地は、聞いた通り。
空は地平線から薄らと陽光が差し込むように、金色と薄紫の階調が続く。残月は白く空を抜く如く、清らかに煌めいて。
満開の桃の花ははらり散り行き、それでも尽きることを知らず。翠の池は澄んでいながら底に確かに良質な泥を溜めているらしく、透き通った蓮の花が咲き乱れている。
この地に住むといわれる竜神仙人たちも、その景観に映える見目麗しいものが多かった。最近困っていることはないかとシフィルが問えば、彼らは可愛らしい人間――正確に言うなら、シフィルはハイカラさんなのだが。まぁ、好意的に見て貰えているようなのでよしとしよう――の来客に、解りやすく嬉しそうな様子で、けれど困ったように笑って答えてくれた。
「うちの青藍と、弟子の思鈴さんが誘拐されてしまってねぇ。思鈴さんの住む里と繋がる洞穴に立て籠られて、完全に行き来が途絶えてしまったんだ」
「助けに行こうにも、うちで一番の実力者が青藍だからねぇ。どうしたものかと頭を悩ませているんだ」
ここまでは、事前に聞いた通りだ。
と、なれば後は聞いておくべきことは。
「私と仲間たちで、青藍さんを助けに行ってくるよ! だから、その洞穴の場所を教えてくれないかな」
「お嬢さんが?」
竜神たちはぽかんと目を丸くし小さく開口したが、シフィルが真剣に話していることを、そのまっすぐな瞳から受け取ってくれたらしく。
「洞穴は、村の南の方角にあるよ。あっちの橋を渡って池を越えていけばすぐに着く」
「気持ちはありがたいけれど、無理はしないでね。可愛らしいお嬢さん」
何やら物凄くちやほやされつつも。
会話もそこそこに、行ってきます! とシフィルは元気よく出発したのだった。
成功
🔵🔵🔴
ミーヤ・ロロルド(サポート)
『ご飯をくれる人には、悪い人はいないのにゃ!』
楽しいお祭りやイベント、面白そうな所に野生の勘発動させてくるのにゃ!
UCは、ショータイムの方が使うのが多いのにゃ。でもおやつのUCも使ってみたいのにゃ。
戦いの時は得意のSPDで、ジャンプや早業で、相手を翻弄させる戦い方が好きなのにゃよ。
口調だけど、基本は文末に「にゃ」が多いのにゃ。たまににゃよとか、にゃんねとかを使うのにゃ。
食べるの大好きにゃ! 食べるシナリオなら、大食い使って、沢山食べたいのにゃ♪ でも、極端に辛すぎたり、見るからに虫とかゲテモノは……泣いちゃうのにゃ。
皆と楽しく参加できると嬉しいのにゃ☆
※アドリブ、絡み大歓迎♪ エッチはNGで。
四条・眠斗(サポート)
ぅゅ……くぅ~……あらぁ?
いつの間にか始まってましたかぁ~?
さっさと事件を解決しないとぉ、安心してもうひと眠りできませんからねぇ~。
ユーベルコードは出し惜しみしても仕方ありませんからぁ、
一気に片づけるつもりでやっちゃいましょう~。
案ずるより産むがやすしともいいますしぃ、躊躇うよりはいいですよねぇ~?
こう見えてもぉ、腕には少し自信があるのですよぉ~。
それにぃ、様子を見てる間にまた眠くなっちゃっても困っちゃいますしぃ。
荒事じゃなくてぇ、楽しいことならめいっぱい楽しんじゃいましょう~。
のんびりできるところとかぁ、動物さんがたくさんいるところなんか素敵ですよねぇ~。
※アドリブ・絡み歓迎
●
「……くぅ……くぅ」
「お嬢さん? そんなところでうたた寝しては風邪をひいてしまうよ」
麗らかな黎明の郷にて、四条・眠斗(白雪の眠り姫・f37257)はすやすやと寝息を立てていた。
この郷は、その景観通りに常春の郷であるらしく、春眠暁を覚えずと言うが、夢の世界に潜り込むには最高の環境が整っていたのである。
「起きてにゃ〜〜〜〜〜〜」
ほぼ同じタイミングで郷に転移していたミーヤ・ロロルド(にゃんにゃん元気っ娘・f13185)も彼女を起こそうとするが、まだまだ微睡みの中から出てくる気配は感じられない。
「えーとえーと。そうそう、青藍さんたちのことが知りたいのにゃ」
「青藍かい? この村では一番の武芸の使い手だよ。うちは仙人が多いし青藍自身も仙人だけど、武侠と言った方がしっくり来るね」
「郷でも稀に見る逸材で、この郷と繋がる人界を大勢の賊が襲撃した時に、一人で追い払っていたね」
「思えば、思鈴さんと出会ったのもその時だったようだね。彼女もめきめきと力をつけていったよ」
「……もしかしたら、その力に目をつけられたのかも知れませんねぇ〜」
「あっ、起きたのにゃ?」
眼を緩く擦りつつ、眠斗が呟く。
オブリビオンの狙いは未だ不明だが、誘拐された二人はその卓越した武芸の才を狙われたのかも知れないと。
グリモア猟兵の話を聞くに、オブリビオンは少なくとも青藍のことは明確に狙っていたようだったから。
「だとしたら、敵は目的を殆ど達成してることになるにゃ……急いで助けないとにゃ!」
ぐっと意気込んだミーヤであったが。
――きゅるるるるるる。
「あっ」
腹の虫が鳴いている。
テヘ、とミーヤは後頭部を撫でた。
「腹が減っては戦は出来ぬと言うからね。うちで何か食べていくかい?」
「いいのにゃ?」
「あ……じゃあ仮眠取らせていただけませんかぁ〜?」
「また寝るのにゃ!?」
ともあれ、二人は親切な竜神の庵にお邪魔して。
しっかりとミーヤは腹ごしらえ、眠斗は仮眠を取って、戦いに備えるのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第2章 ボス戦
『異端仙人『翠醒』』
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POW : 大人しくしてくれないか
自身が装備する【切れ味鋭い妖刀】から【対象に向かって四方から襲い掛かる炎】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【妖刀に斬られたいと渇望し動きが鈍る魅了】の状態異常を与える。
SPD : アレが欲しい、手伝っておくれ
【仙術で威力を増幅した魅惑の視線】が命中した生命体・無機物・自然現象は、レベル秒間、無意識に友好的な行動を行う(抵抗は可能)。
WIZ : 大丈夫、一瞬だから
【妖刀もしくは仙術による攻撃】が命中した部位に【身体の表面を走る光る龍の形状をした仙力】を流し込み、部位を爆破、もしくはレベル秒間操作する(抵抗は可能)。
イラスト:しゃむねこ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「エーリヒ・グレンデル」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ミーヤ・ロロルド(サポート)
『ご飯をくれる人には、悪い人はいないのにゃ!』
楽しいお祭りやイベント、面白そうな所に野生の勘発動させてくるのにゃ!
UCは、ショータイムの方が使うのが多いのにゃ。でもおやつのUCも使ってみたいのにゃ。
戦いの時は得意のSPDで、ジャンプや早業で、相手を翻弄させる戦い方が好きなのにゃよ。
口調だけど、基本は文末に「にゃ」が多いのにゃ。たまににゃよとか、にゃんねとかを使うのにゃ。
食べるの大好きにゃ! 食べるシナリオなら、大食い使って、沢山食べたいのにゃ♪ でも、極端に辛すぎたり、見るからに虫とかゲテモノは……泣いちゃうのにゃ。
皆と楽しく参加できると嬉しいのにゃ☆
※アドリブ、絡み大歓迎♪ エッチはNGで。
四条・眠斗(サポート)
ぅゅ……くぅ~……あらぁ?
いつの間にか始まってましたかぁ~?
さっさと事件を解決しないとぉ、安心してもうひと眠りできませんからねぇ~。
ユーベルコードは出し惜しみしても仕方ありませんからぁ、
一気に片づけるつもりでやっちゃいましょう~。
案ずるより産むがやすしともいいますしぃ、躊躇うよりはいいですよねぇ~?
こう見えてもぉ、腕には少し自信があるのですよぉ~。
それにぃ、様子を見てる間にまた眠くなっちゃっても困っちゃいますしぃ。
荒事じゃなくてぇ、楽しいことならめいっぱい楽しんじゃいましょう~。
のんびりできるところとかぁ、動物さんがたくさんいるところなんか素敵ですよねぇ~。
※アドリブ・絡み歓迎
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「……うゆ……ここですねぇ〜?」
「そこまでなのにゃ! 一宿一飯の恩義により馳せ参じたのにゃ!」
眠い目を擦る四条・眠斗(白雪の眠り姫・f37257)と、やる気充分のミーヤ・ロロルド(にゃんにゃん元気っ娘・f13185)が洞穴で目にしたのは。
美しくも何処か狂気的な微笑みを湛える仙人と、その掌の内には星彩の青玉で形作ったかのような、何かの角。
その背後には、どろどろとした緑色の粘液で捕らえられた男女の姿。
男の方は、精悍な美丈夫であったが、その立派な角の内の片方が、無残に根本近くから折り取られている。そのせいか衰弱が激しく、浅く肩で呼吸をしていた。
女ははっとミーヤと眠斗を見て、縋るような眼差しを向けてきた。身動きがほぼ取れないようだ。
「静かにしておくれ。私は今、この掌の星空を楽しんで……おや」
「み゛っ」
ふと、オブリビオンが眠斗を見、そしてミーヤを見――目を丸くした。同時、ミーヤの背中に強烈な悪寒が走る。
「ああ、お前、いいものを持っているね?」
「にゃにゃにゃにゃんの話にゃ」
「……耳と尻尾……でしょうかぁ〜?」
動揺の余り判断力が鈍っているミーヤに代わり、眠斗が敵の求めているものを悟る。
主目的は、仙界と人界の交流を断絶させることなのだろう。だが恐らく、あの仙人は個人的に『ヒトにはないモノ』を蒐集しているのだ。例えば、角であったり――耳や尻尾であったり。
「ソレが欲しいな。くれないか?」
「に゛ゃー!!」
蕩けそうなほどに蠱惑的な眼差しがミーヤへと向けられる。
だが、ここで呑まれたら恐ろしいことが起きる――ミーヤの生存本能がその誘惑を跳ね除けた。いやだってなんか怖い!
「こっち来ないでにゃー!!」
ミーヤは泣きそうになりながらも必死で、ガジェットへと意識を集中し。
「いっけえにゃー!!」
全力拒絶のビームを纏った弾丸を放つ!
●
――一方その頃、眠斗。
「大丈夫ですかぁ〜?」
「あ……」
彼女は敵がミーヤに気を取られている隙に、青藍と思鈴の救出に向かっていた。
雪だるまの妖精さんを呼び出し、まずは二人を回復させる。仮眠を取っていたため、妖精さんたちの回復力も万全だ。
青藍の方は酷く衰弱していたため、回復しても目を覚まさなかったが、思鈴の方は何とか自力で拘束を抜け出せるまでに回復したようだ。
「ありがとうございます……!」
「いえいえ〜。後はそちらの方ですねぇ〜」
また眠くなる前にと、思鈴と二人で青藍の救出にかかろうとした、その時。
「……う」
「う?」
敵が僅かに呻いたことに、眠斗は気がついた。
ミーヤの攻撃を受けたこともあるだろうが、もしかすると敵はこの粘液で捕えた対象から力を奪っていたのではないか。それこそが、力ある者を捕えた理由なのではないか。
ならばなおのこと、早急に青藍を救出しなければ。
眠斗は思鈴と協力して、青藍の身体を引っ張る。すると少しずつ、その身体が動き始めた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
夜鳥・藍(サポート)
生まれも育ちもサクラミラージュ。誰かの願いで転生した元影朧。そのため影朧には同情しがち。
それなりの良家の出で言葉遣いは丁寧。だが両親とは違う種族で生まれたのを悩み高等部(高校短大相当)卒業を機に家を出ている。現在は帝都で占い師。
もふもふ大好き。
実家ではいろいろ我慢してたのもあって、飼えなくとも一人暮らし&猟兵となったことで爆発しがち。
猟兵になっていろいろ経験し悩みを乗り越えた。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭いません。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動は絶対にしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
四王天・焔(サポート)
『こんにちは、焔だよー。』
妖狐の人形遣い×ガジェッティアの女の子です。
普段の口調は「無邪気(自分の名前、~さん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」、家族には「甘えん坊(自分の名前、相手の名前+ちゃん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
無邪気で感情の起伏が激しい性格の少女、
武器はからくり人形とドラゴンランスを主に使います。
植物、特に花が好きです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●
「……ああ、そっちのお前にも、いいものがあるね」
よろめきながらも仙人・翠醒が次に目をつけたのは、四王天・焔(妖の薔薇・f04438)だった。
「ダメダメ、これはあげないよ!」
「大丈夫。痛いのは一瞬だからね」
「聞く耳持たず、ですか」
会話が成り立たない敵の様子に、夜鳥・藍(宙の瞳・f32891)が溜息を吐いた。
(「確かに、もふもふはよいものですが……」)
藍自身、もふもふを愛でる者としてもふもふを求める気持ちは解る。
だが、敵とは決定的な違いがある。それは――、
「もふもふはそこにあるだけで正義なのです。無理矢理奪って独り占めしようなど、ましてや力尽くでなど……許せません!」
「……藍さん?」
「………………こほん」
きょとんと目を丸めて首を傾げる焔に、はたと我に返る藍。これはいけない。クールダウンクールダウン。
ともあれ、焔ははいそうですかと耳と尻尾をくれてやる気などないし、藍もみすみすその蛮行を見過ごすつもりもない。交渉は決裂だ!
敵の手に、すらり抜き放たれた刃は翠に怪しく輝き、惑わすように湾曲する。
あれをまともに喰らってはまずい。そう直感した二人は、タイミングを合わせて動く!
「轟け、雷光――!」
「狐さんたち、出番だよー!」
藍の神器群と焔の白狐たちが、ぐるり敵を包囲するように取り囲む。
一瞬、突破口を探して動きが止まったその隙に、怒涛の一斉攻撃を浴びせかける!
「う……っ」
「狐さんたち、この人危ない人だよ! ここでしっかり倒しちゃおうねー!」
特に焔の召喚した九尾の白狐たちの猛攻が凄まじい。何せ切実なので。耳と尻尾を斬られたくはないので。
そんな中。
「青藍様!」
「! 救助が成功したようですね」
「ほんとだ! よかったー♪」
遂に、粘液の中から青藍が救出された。
思鈴の筋力では彼を洞穴の中から運び出すことは出来ないようだが、このまま猟兵たちが絶え間なく敵に攻撃を浴びせ続ければ、二人を守ることは可能だろう。
さぁ、一息に決着をつけるのだ!
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
轟木・黒夢(サポート)
『私の出番?それじゃ全力で行くわよ。』
強化人間のヴィジランテ×バトルゲーマー、19歳の女です。
普段の口調は「素っ気ない(私、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、偉い人には「それなりに丁寧(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格はクールで、あまり感情の起伏は無いです。
戦闘では、格闘技メインで戦い、籠手状の武器を使う事が多いです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●
(「救助は成功した……なら、もう何に気兼ねすることもないわね」)
やや離れた岩陰から、気を窺っていた轟木・黒夢(モノクローム・f18038)は、味方の喜色混じりの声にそう悟った。
極力音を立てないよう、その場で静かにビームキャノンをベースとした小型の光線銃を構える。
(「本当は、接近戦の方が得意ではあるんだけど……」)
力を奪っていた青藍たちが解放されたことで、洞穴に突入した時点での敵の強さは失われた。とは言え、魅了の視線や斬った者を操るあの妖刀が厄介だ。
ここからなら、妖刀からの攻撃は届かないし、もしも気づかれて魅了の視線を向けられたとしても、その効力は軽減される筈だ。
「確実に行くわ」
自分にしか聞こえない程度の声で、ぽつり呟き片目を閉じて。
その銃口が、黒く昏く輝く光を集め始める!
「私なら、この距離からでも狙える――さぁ、大人しく貫かれなさい」
光は黒き稲妻の如き光線と化して、寸分違わず一直線に敵の心の臓を狙う!
「!」
寸でのところで殺気を覚え、そして光を視認し、とっさに避けようと試みる翠醒。だが、負傷と披露が蓄積した身体では、回避し切れない。
左の肩口を貫かれ、だらりと脱力したようにその手を下げた。もう、妖刀は満足に振るえまい。
「外したか……」
それでも、狙いの場所に直撃しなかったことに眉を顰める黒夢。ストイックな彼女は、己への妥協を許さない。
だが、着実に追い詰めているのは確か――あと一歩だ!
成功
🔵🔵🔴
エダ・サルファー(サポート)
アックス&ウィザーズ出身の聖職者で冒険者です。
義侠心が強く直情的な傾向があります。
一方で、冒険者としての経験から割り切るのも切り替えるのも早いです。
自分の思想や信条、信仰を押し付けることはしません。
他人のそれも基本的に否定はしません。
聖職者っぽいことはたまにします。
難しいことを考えるのが苦手で、大抵のことは力と祈りで解決できると言って憚りません。
とはいえ、必要とあらば多少は頭を使う努力をします。
戦闘スタイルは格闘で、ユーベルコードは状況とノリで指定のものをどれでも使います。
ただ、ここぞでは必殺聖拳突きを使うことが多いです。
以上を基本の傾向として、状況に応じて適当に動かしていただければ幸いです。
●
「よしよし、あと少しってところだね」
決定的な一撃を――そう乞われてやって来たエダ・サルファー(格闘聖職者・f05398)は、まずは戦況を確認し。
ならば己の拳が力になれる筈だと、ぐっと握り込んで。
「弱っていても見くびらない!」
だから、いつだって全力で。
ここぞの時はいつも助けられてきた、この拳の一撃を!
肩口を押さえて踏み留まる敵へと一気に肉薄し。
「必殺!」
「む……?」
何処か意識も胡乱げに、茫洋とエダを見上げる翠醒。
このまま、終わらせてやるのもせめてもの情けだ。何が起きたか解らぬ内に。
祈る。骸の海へと迷わず還れるように!
「聖拳突きぃっ!!」
重く、力強く。
岩をも粉砕するその一撃が、その細い腹へと突き刺さる――!
●
「……いやぁ、この力の唯一の難点って周りのものも纏めて吹き飛ばしちゃうところなんだよね」
敵は、跡形もなく綺麗に消し飛んだ。
ばかりか、洞穴の一部も吹き飛んだ。
だが、岩壁ごと飛ばしたお陰で崩落とはならず、また人界との境目よりも仙界側にそこそこ近かったため、両界との行き来にも支障はないようだ。
そのため、エダたちは青藍たちにただただ感謝された。
「不甲斐ない我が身ではありますが、お救いいただき感謝いたします」
「私からも、お礼を言わせてください。青藍様を……ありがとうございました」
そして、元より人との交流を好む竜神たちもまた。
「青藍たちも無事に帰ってきたことだし、旅人さんたちへのお礼も兼ねてお祝いしないとね。ささやかだけど旅人さんたちも食べていってよ」
そう、猟兵たちをもてなしの場へと誘うのだった。
成功
🔵🔵🔴