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【サポート優先】百器夜行も辞さぬ構えで

#サムライエンパイア #戦後

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#戦後


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 これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。


「めっきり冷え込んできて秋の月も見納めだからな。月見でもしてくるといい」
 何このデジャヴ。
 先月にもこのように園守・風月(地に足を・f37224)が月見を促してきたことがあったが、その時はオブリビオン絡みの話だった。
 そして今。風月は平素の仏頂面を隠そうともしていない。つまり、そういうことなのだろう。真っ当な月見の誘い持って来れんのかこの男は。
「月見のついでに物の怪の情報収集と対峙だ。どうやら集団でやって来るらしいが、本格的に集まってないせいで、はっきり予知には引っかからなかった」
 何だか、猟兵達の頭には夥しい数の武器が飛び交う光景がよぎった気がするけれど、きっと気のせいだ。
「月見ついでに近隣の村を訪ねて敵の情報を手に入れるんだ。それから、敵の塒に突入して一網打尽にする。それだけの話だ」
 他人事のように言ってくれますけれども。
「何だ、俺も斬り合いに参加していいのか? 俺は構わないが。グリモアでのテレポートは維持出来なくなるだろうがな」
 あ、やっぱりいいです。
「そうか」
 ちょっと残念そうな顔をすな。
「因みに近隣の村と言ったが、物の怪が討伐されなかった場合はそこが被害を受ける。逆に言えば、塒も村からはそう遠くない筈だ。その辺を踏まえて上手くやるといい」
 そう告げて、説明を終える風月。
 彼の掌の中で、|大小四種の和薔薇《グリモア》の花が綻んだ。


絵琥れあ
 お世話になっております、絵琥れあと申します。
 ひっそりとサポート優先シナリオを運営させていただきます。
 (勿論、通常参加も望外の喜びですので歓迎いたします)

 流れと詳細は以下の通りになります。

 第1章:日常『お月見日和』
 第2章:集団戦『兵器百般』

 第1章では、月見を楽しみつつ情報収集を行っていただきます。
 順序としては情報収集の後、村の中の小高い丘で月見をしていただく流れになります。

 第2章では、突き止めた塒で『兵器百般』と戦っていただきます。
 こちらは小難しいことは一切抜きの純戦となる予定です。

 サポート優先シナリオのため、調子や現行シナリオの進捗と相談しながら自分のペースで執筆していくことになるかと思います。
 それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
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第1章 日常 『お月見日和』

POW   :    月より団子。いっぱい食べよう。

SPD   :    月見に良い場所を探して陣取る。

WIZ   :    落ち着いた場所でゆっくり楽しむ。

イラスト:みささぎ かなめ

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

音駆螺・鬱詐偽(サポート)
世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さん
ただいま参上。
・・・って、どうしてこんな恥ずかしいセリフを言わないといけないのよ。
うう、これも番組の為なのね。



自身の命綱である番組の為、多少の苦難や困難は仕方なく行います。
むしろ持ち前の不運によりおいしい場面を呼び込んでくれるかと思います。
ただし、ネガティブとはいえアイドルですのでマイナスイメージとなる仕事はすべて却下でお願いします。
ユーベルコードや技能はご自由に使わせてください。
どうぞ、当番組のネガティブアイドルをお役立てください。
                      プロデューサーより


星川・杏梨(サポート)
『この剣に、私の誓いを込めて』
 人間のスーパーヒーロー×剣豪、女の子です。
 普段の口調は「聖なる剣士(私、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
 時々「落ち着いた感じ(私、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格はクールで凛とした雰囲気です。
常に冷静さを念頭に置く様に努めており、
取り乱さない様に気を付けています。
戦闘は、剣・銃・魔法と一通りこなせます。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


月詠・莉愛(サポート)
『あの……宜しくお願いしますね。』
 オラトリオのシンフォニア×聖者の女の子です。
 普段の口調は「丁寧口調(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」
 独り言は「普通かな(私、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

大人しくて口数が少ないですけど、心優しく
動物や植物などの自然が好きな少女。
争い事は苦手ですけど、依頼の成功の為なら戦う事も厭わないです。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


勝守・利司郎(サポート)
神将の四天王×花蝶神術拳伝承者、勝守・利司郎だ。
花蝶神術が何かって?オレが言い張ってるだけだが、練った気を花や蝶のごとく扱うやつ。
しっかし、『トーシロー』が達人っていう設定なぁ。あ、オレ、神隠し先で神将になる前はバーチャルキャラクターな。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動する。そうだな、主に拳に練った気を集めてグローブ代わりにして、殴ることが多いか?

他の猟兵に迷惑をかける行為はしない。オレの美学(味方ならば邪魔をしない)に反するからな。作戦なら別だが。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしないからな。
あとはおまかせ。好きによろしく!




「世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さん、ただいま参上。……はぁ、お月見の前すらこの恥ずかしい口上言わないといけないのね……」
 後半部分はウサギフォンとウサギマイクに乗らないようにしつつ、嘆かわしげに溜息ひとつ零す音駆螺・鬱詐偽(帰ってきたネガティブアイドル・f25431)の姿がそこにあった。
「まあまあ、折角の機会だから楽しみましょう。本当に、もっと寒くなったら月見も暫く出来なくなってしまうし」
 そう言って宥めるのは星川・杏梨(聖炎の剣士・f17737)だ。この後に待ち受けているであろう戦いに備え、完全にオフモードにこそなってはいないものの、少しは英気を養ってもよいだろうと。
 四人組で村を訪れたこの猟兵グループは、月見と言えばな月見団子や、雰囲気作りのためのススキ、そして物の怪、もといオブリビオンの情報を求めて村を訪れていた。
「失礼いたします。月見団子とススキはありますか?」
「ああ、この村は月見の穴場って言われてるからねえ。雪が降るまでは用意してるんだ。はい、どうぞ」
 月詠・莉愛(銀の月を謳う・f16320)が店の主人らしき女性に尋ねれば、そんなことを言ってどちらも売ってくれた。
 冬の足跡も近くに聞こえてくる頃合いだから、半ば駄目元だったのだが、これは嬉しい誤算だ。
「ところでつかぬことを聞くけれど、村の近くで何か変わったこととか起こったりしてないか? 噂話でもいいからさ」
 勝守・利司郎(元側近NPC・f36279)が尋ねると、女性はうーんと考え込んでから、ややあって思い出したようにぽんと手を叩き、教えてくれた。
「村の近くに武家屋敷があるんだよ。ただ、もう家人はとっくにいなくなってて、廃屋になってるんだけど……そこから何か物音が聞こえてくるって噂になってるねえ」
「えっ、これはいきなり当たりか?」
「その屋敷はどちらに……?」
 利司郎に続いて杏梨が尋ねると、女性は快く武家屋敷への行き方を教えてくれた。これで、いつでも塒には向かうことが出来る。
 ただ、鬱詐偽の手には月見団子、莉愛の手にはススキ。
 やはり、戦いの前に月見も楽しんでいこうかということになった。


「わぁ、綺麗ですね……!」
「これは……見事な金色だなあ!」
 莉愛と利司郎が感嘆混じりの声を上げる。
 二人の言う通り、金色に輝く月が、遮るもののない晩秋の夜空に浮かんでいた。
「寒いけれど、その分だけ美しく見えるわね」
 杏梨も頷く。冷えて乾燥した夜空は、月や星をより鮮明に見せるのだ。
 と、おもむろにそわそわし始める鬱詐偽。どうしたのかと尋ねれば、彼女は少しばつが悪そうにしながらも。
「……お団子。食べる前に、月とススキと一緒に録らせて貰ってもいいかしら……?」
 他の三人は、顔を見合わせる。
 けれどすぐに皆、口元に柔らかく笑みを浮かべた。否やのあろう筈もない。
「そ、それじゃあ……」
 月見団子とススキを並べて、月もバックにしっかり映るようにして。
 鬱詐偽さんリスナーに届け、今年最後の秋のお月見!
「……ふぅ。何事もなく無事に配信に乗せられてよかった……」
「え?」
「い、いえ。もう大丈夫よ、ありがとう」
「では、私達もお月見しましょうか」
 莉愛がシートを敷いて、その上に皆で座る。
 月見団子を食べながら、皆でまた夜空を仰いだ。
「穴場……ってことは、村の人も、外からの人もシーズンにはこの月を見に来るのね。そんな人達を護るためにも、私達は戦わなければならないのね、きっと」
「そうだな。まずはこの後の物の怪退治、しっかりこなしていこうか」
 杏梨と利司郎の言葉が、月の光と共にすとんと胸に落ちてくる。
 月を愛でるのもそこそこに、四人は月見団子を食べ終えて、ご馳走様と手を合わせた。そしてシートを回収し、準備を始める。
 この平穏を乱さんとする物の怪を、退治するために。
 四人は、連れ立って武家屋敷へと向かうのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『兵器百般』

POW   :    騒霊カミヤドリ
【纏っている妖気の色が血のような赤】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    ひとりでに動く武器
【念動力で浮遊すること】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【自身が持つ武器としての機能】で攻撃する。
WIZ   :    武器の知恵
技能名「【武器攻撃】【武器受け】【戦闘知識】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。

イラスト:童夢

👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

小宮・あき(サポート)
お困りの方がいる、と聞いて参りました。
スポット参戦のような形でフラリと。

◆性格・人柄
敬虔な聖職者として猟兵に目覚めた、人間の聖者。
です・ます口調の礼儀正しい少女。
ピンクの髪に、透き通る水色の瞳が特徴的。
ふふ、と微笑み愛らしい見た目で佇んでいますが、
本業は商人。ホテル経営者。冷静で非情な心も持ち合わせています。

既婚者。
神と夫に報告できない行動は、絶対に取りません。



◆戦闘
UC「神罰」
半径レベルmの【範囲攻撃】です。
強力なスポットライトのような光の【属性攻撃】で物質を透過します。
媒体は【祈り】。敬虔な聖職者の祈りは【早業】【高速詠唱】で発動。
最後衛で距離を取り戦います。

◆冒険
基本『お任せ』です。


アトシュ・スカーレット(サポート)
性格
悪ガキから少し成長したが、やっぱり戦うのは好き
大人になろうと背伸びしてる途中
目の前で助けられる人がいるなら積極的に救おうとする
口調は「〜だな。」など男性的
最近の悩みは性別を間違えられることと年相応に見えないこと
最悪【幻想憑依・無想式】を使って誤魔化す

戦闘
【呪詛(腐敗)】と「棘」を組み合わせ、万物を強引に腐敗させる方法をついに編み出した
前衛も後衛もやれる万能型だが、前衛の方が好き
複数の武器を同時に操ることも可能
高速戦闘も力任せの戦闘も状況に応じて使い分ける
(装備していれば)キャバリアにも対応可

非戦闘
聞き耳などを駆使した情報収集を中心とする
化術で動物に化けて偵察することも




 ふわり、と。
 剣が、槍が、薙刀が、弓が、火縄銃が、ひとりでに動き出す。
 ここは、打ち捨てられた武家屋敷の倉庫。武器ばかりずらりと並んでいるところを見ると、武器庫だったのだろう。
 その武器達が、倉庫内の松明に火を灯した途端、まるで意思を持っているかのように、猟兵達へと襲いかかったのだ。
「おっと危ねえな。ポルターガイストってヤツか?」
「ユーベルコードの力で、その現象を起こしているのでしょうね。この動く武器が、物の怪で間違いないでしょう」
「確かに割と何でもアリだからな、ユーベルコード」
 襲い来る刃をそれぞれ躱しながら、アトシュ・スカーレット(神擬の人擬・f00811)と小宮・あき(人間の聖者・f03848)はそう断じた。
「じゃ、そろそろ反撃行くか。巻き込まないように離れてなよ」
 アトシュはあきにそう告げて、群れる刃の中へと自ら飛び込んでゆく。
 そして、白の剣と黒の刀を抜き放ち、踊るように乱舞する!
「さあ、見切ってみせろよ!」
 寄らば斬る、の言葉通りにアトシュは迫る敵意全てをその太刀筋で叩き落としてへし折ってゆく。
 ともすればそれは、味方をも巻き込みかねない死の舞踏。だから、あきにさがるよう言ったのだ。
 あきは言われるままに、彼の攻撃の邪魔にならないように位置取っていた。しかしその間、あきも黙って見ているだけでは決してない。
「人の理を外れ、人の世を脅かす存在に、神罰を」
 胸の前でそっと手を組み、祈る。
 室内にもかかわらず、月の光が降り注ぐかのように、聖なる光が薄暗い倉庫へと差し込む。
 続く祈りの言葉は小さく、しかし流れるように唱えられて、光に照らされた武器が、次々灼かれるように消滅してゆく!
「すっげーな……! 俺も負けてらんねぇっ」
 あきのユーベルコードに触発され、火がついたアトシュは動きのキレが格段によくなった。ステップにも剣技にも、瞬間的に磨きがかかる。
 それはまるで、あきのスポットライトに照らされ踊るアトシュの図だった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

陽環・柳火(サポート)
東方妖怪のグールドライバー×戦巫女です。

悪い奴らはぶっ潰す。そんな感じにシンプルに考えています。
戦闘では炎系の属性攻撃を交えた武器や護符による攻撃が多い。
正面からのぶつかり合いを好みますが、護符を化け術で変化させて操作したりなどの小技も使えます。
全力魔法使用後の魔力枯渇はにゃんジュール等の補給で補います
名刀『マタタビ丸』は量産品なので、もしも壊れても予備があります。

 ユーベルコードは指定した物を使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動し他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


グレナディン・サンライズ(サポート)
『ここはこの年寄りに任せてもらおうかね?』
『こう見えても、まだまだ衰えちゃいないよ』
年齢3桁の婆。
スペースシップワールド出身の元宇宙海賊。
主な武装はフォースセイバーとブラスター。
戦闘スタイルは基本的には前衛遊撃。敵を翻弄するような戦いを好む。
グルメではない酒好き。
年齢なりの経験を積んでいるので、冷静さと余裕をなくすことはない。
口調(あたし、あんた、だね、だよ、~かい?)




「成程ね、飛び回る武器かい」
 超常現象を目の当たりにしても、グレナディン・サンライズ(永遠の挑戦者・f00626)が冷静さを欠くことはない。それは、猟兵として埒外の視点を手に入れたから、と言うよりは、重ねた年の功の分だけ踏んできた場数の圧倒的な多さがそうさせるのだろう。
「ま、やることは変わらんさね」
 かつては名うての宇宙海賊。
 猟兵となる前から戦いに身を置いてきた、その実力は老いてなお盛んであると自負がある。
 右手には赤く妖しく輝く光剣を、左手には古風なハンドガン型の熱線銃を携えて。
「たんと喰らいな」
 オーラを纏い、威力を底上げした全武装で一斉掃射。光剣の刃が禍々しさを増して膨れ上がり、熱線銃からは膨れ上がった灼熱が言葉の通りに火を噴いた!
 長物は柄から焼き切るように切断され、剣や銃器は燃え上がるように消滅してゆく。
 そんなグレナディンの戦いを見て、闘争心に火が着いた物がいた。
「よぉし、俺もいっちょやってやるか!」
 陽環・柳火(突撃爆砕火の玉キャット・f28629)が名刀・マタタビ丸を構えて不敵に笑った。
 やる気に満ち満ちた、今の彼女を止められる者は何もない。今の彼女は血の代償すら惜しくない。
「全部ぶっ潰して、黙らせればいいんだろ!?」
 柳火の血を啜り、殺戮捕食態へと変じたマタタビ丸の衝動は、血肉を持たぬ武装群とてお構いなしに喰らいついた。
 鉄も玉鋼も何のその、全て屠って食い尽くす。
 斬る、殴るというよりも、抉るような痕跡を残して叩き折り、捻じ伏せる。
 そのようにして、群がる敵をことごとく潰していけば、からんからんと音を立て、物言わず動くこともなくなる武装群。
 だが、まだ敵は残っている。
「上等じゃねぇか! なあ婆さん、まだやれんだろ?」
「誰に向かって聞いてんだい。年寄りと舐めて貰っちゃ困るよ」
 二人、一度背を合わせて、闘志が衰えていないこと、共に確認し。
 ニヤリ、互いに笑って再び、敵群へと飛び込んだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

赤嶺・愛(サポート)
『世界が平和になりますように』
 人間のパラディン×シーフの女の子です。
 普段の口調は「平和を愛する(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、怒った時は「憤怒(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は明るく、人と話す事が好きで
平和的な解決を望む優しい性格の女の子ですが
戦う事でしか依頼を成功出来ない時は戦う事も厭わないです。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


雛里・かすみ(サポート)
 バーチャルキャラクターの戦巫女×UDCメカニックの女性です。
 普段の口調は「明るく朗らか(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
寝起きは「元気ない時もある(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

明るく朗らかな性格の為、
男女分け隔てなくフレンドリーに会話を楽しみます。
どんな状況でも、真面目に取り組み
逆境にも屈しない前向きな性格です。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!




「置いて行かれて、辛かったのかな、この子達……」
「そうかも知れないわね。でも、こうなっちゃった以上はしっかり倒さなきゃ」
「……そう、だね」
 身の丈を遥かに越える大薙刀を構え、臨戦態勢を取る雛里・かすみ(幻想の案内人・f24096)。
 その姿に、意思を持ち物の怪と化した武装群へと同情的だった赤嶺・愛(愛を広める騎士・f08508)も、悲しげに目を伏せて、それでも剣を取る。
 今は、割り切るしかないのだ。物の怪、即ちオブリビオンと化してしまった以上は。
 薙刀を携え、勇ましく敵群へと飛び込むかすみ。流れる水の如く、美しくも隙のない、演舞のような動きで刃を振るうも、敵は戦の記憶を覚えているのか、それらを受け流したり、いなしたりで回避してしまう。
「やっぱり、本気で行かないとね」
 きりりと眦を決して、かすみは己の魂を削り、より高位の存在へ、神霊体へとその身を変じる。
「これなら、どう!?」
 そして薙刀を再び振るう。
 動きは、変わらない。また、武装群はその刃を躱す。
 だが、弧を描いた薙刀は、後退した武装群へと三日月の形した衝撃波を浴びせかけたのだ!
 風の刃となった神気が、逃れようとする武装群を捕らえたのだ。
「……私も!」
 寿命を削って突破口を開いた、かすみばかりに戦わせられないと、愛も決意を固めて。
 愛の証を象った、ピンクゴールドに煌めく剣を高らかに掲げ、祈りを捧げながら。
「かすみさん、下がって! ……舞え、無垢なる自然の精霊よ!」
 この力は、愛でも制御が難しい。
 かすみが後方へ飛び退くのを認めてから、その存在を喚べば、倉庫全体を巻き込むほどの炎を纏った暴風が吹き荒れる!
(「お願い、どうか物の怪だけを……っ」)
 苦心しながらも、どうにか敵だけを巻き込んで、この倉庫は燃やさないで欲しいと精霊に祈り。
 火災を発生させることは本意ではない。それもある。が、彼らが眠っていた場所を、失うことにはさせたくないから。
 そして、その祈りは精霊達へとしかと、届いた。
 熱風が収まった時、動く者は猟兵たちしかおらず、倉庫の中には静寂が訪れている。
(「どうか、安らかに」)
 祈りを捧げる愛の姿に、かすみは少しだけ微笑んで。
「帰りましょうか」
 それだけ、告げた。
 愛も頷く。
 大丈夫だ。
 月は全ての顛末を、きっと優しく見守っている。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2022年11月13日


挿絵イラスト