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銀河帝国攻略戦㉔~モヒカンを越えた先に

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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●今日も今日とて強襲作戦
「帝国の科学力、舐めておったわけではないが厄介じゃのう」
 帝国旗艦『インペリウム』を遂に射程に捕らえようとしていた『解放軍』のスペースシップ。
 しかし、『インペリウム対艦兵装群』の一斉砲撃は、自軍の最大射程距離の2倍の距離からも降り注ぎ、解放軍はなすすべもないまま大きな被害を出していた。
 ウルフシャ・オーゲツ(しょしんしゃ・f00046)は猟兵たちへと向き直り、頷く。
「と、言うことで相手の懐に転移し、対艦兵装を破壊することになったんじゃ」
 今回の目標は相手対艦兵装群の至近距離に転移し、破壊すること。相手は長距離を想定していることもあり、至近距離への攻撃方法を持たないらしい。
「もちろん、無防備というわけではない。こちらの手の内も相手はわかってきておる。対抗するための防衛部隊も用意されておるようじゃ」
 防衛部隊を倒すだけならば作戦は成功とはいいがたい、むしろ、防衛部隊を何かしらの形で無力化、もしくは振り切った後に、いかに効果的に対艦兵装を破壊するかというのが重要だろう。
「正直、防衛部隊を相手をしている暇はない。何とか振り切って兵装を破壊してきてほしい」
 そういってウルフシャの説明に使っていたモニターに表示されているのは明らかに正規の群ではないような無法者たちの群れ。
 特徴的な髪型と光り輝く宇宙バイクがまばゆい、あらゆるモノをゴミと断じて焼き払ってくる常軌を逸した者たち。
「守っているのは、このモヒカンじゃ」
 帝国の人材不足が心配された。


しべりあ
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

 どうも、しょしんしゃのしべりあです。
 今回はなかなかにモヒカンですね。帝国の状況もおそらく世紀末なのでしょう。
 オープニングにも記載した通りですが、今回はモヒカンに気を取られている暇はありません。兵装です。どんだけ相手が目立ってぶちのめしたくなっても目標は兵装です。
 ご注意ください。本気で失敗してしまうかもしれません。
 それでは、ご縁ございましたらよろしくお願いいたします。
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第1章 集団戦 『スペースモヒカン』

POW   :    ゴミクズは焼却だーっ!!!
【手にした火炎放射器から放つ炎】が命中した対象を燃やす。放たれた【暴力的な】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    俺様のスピードについて来られるか!!
自身が装備する【イタイ改造を施した宇宙バイク】を変形させ騎乗する事で、自身の移動速度と戦闘力を増強する。
WIZ   :    行くぜダチ公どもっ!!
【宇宙暴走族の仲間達】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アリス・フォーサイス
たしかにインパクトの強い防衛部隊みたいだね。
しかも、見た目がふざけてるだけじゃなくて、機動力も高そう。
どうやって兵装に近づくかが重要そうだね。

まず、防衛部隊の情報収集からしようか。こういうのって、率いてるリーダーとかがいるものだろうし、それぞれの行動原理も把握しておきたいかな。

方針としてはファデエフ・ポポフゴーストを使って身体を量子化して、姿を消し、防衛隊が解放軍や猟兵たちとの戦闘に気を取られている隙に兵器の近くで身体を再構成するよ。迷彩化で目立たないようにした状態で全力魔法を兵器にぶちこんで破壊工作するよ。

量子化→再構成→迷彩→全力魔法を繰り返して、できるだけ兵器を壊したいな。



●モヒカンたちには見えない妖精
 激しい爆発の振動が響き渡る。
「ちくしょおおおお!? 次はあっちか!?」
「珍妙な技を使いやがる、妖術師か!?」
「はっはっは、兄貴、漫画の見すぎじゃねえか!?」
「馬鹿野郎、とっとと行くぞ!」
 あわてて駆け出すモヒカンたちが通り過ぎるのを眺めながらアリス・フォーサイス(好奇心豊かな情報妖精・f01022)がそっとその場に姿を表す。
「兄貴……あれがリーダーだね……っと」
 相手の行動原理は単純だった。少人数のグループに分かれ、担当された区域を警備する。巡回は定期的に行われているが、その目をかいくぐっても砲台の近くには監視システムがあり見つかれば敵が来るまでの時間はほとんど無い。
 彼らに特殊な兵装があるわけではなく、ただただ早いバイクがあるのみではあるが、それでも十分脅威だった。宇宙の悪路を制覇したモヒカンどもは駆け付ける速さはピカイチだったのだ。
「見た目の割に行動は迅速なんだよね……」
 意外と天職だったのかもしれない。
 そんな彼らと戦う上でアリスがとった手段はとても単純なものだった。相手が集まりやすそうな兵装の場所に一撃を食らわせて、逃げる。それを繰り替えすことだ。
 姿を見せないアリスに一体何が起こっているかわからないモヒカンたち。
 移動するごとに魔力を全力で込めた炎の矢を叩き込みながらアリスはモヒカンどもを翻弄する。
 一撃で兵装の破壊こそできないものの、無視できないレベルの被害を発生させ、その襲撃を出来る限り広い範囲で実行していく。
 結果、敵を幾度となくひきつけることで、他の仲間たちの援護も同時に行っていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

遠呂智・景明
アドリブ、他の参加者との連携絡み歓迎

なんだあの髪型。偉く傾いてる連中がいるな。が、邪魔だ。突破させてもらう。
到着と同時に【地形の利用】をして敵の層ほ薄い所を【見切り】、そこを目指して走り抜ける。

あんまり執拗く追われるようならUC【風林火陰山雷番外 雷・火】を発動。タイヤを狙って斬撃を放ち、片っ端から走行不能する。
とりあえずその足だけでも潰せば楽になるだろ。

対艦兵装には腰から二本の刀を抜いて片方で【鎧無視攻撃】で装甲を無視して攻撃、攻撃で弱ったところをもう片方で【傷口をえぐる】斬撃でダメージを与える。

さて、宇宙皇帝とやらは目の前だ。邪魔なもんはとっとと壊して先に行くぞ。



●宇宙時代の傾奇者
「なんだあの髪型。偉く傾いてる連中がいるな……」
 転送されてきた遠呂智・景明(さむらいおろち・f00220)はあちこちを走り回るモヒカンどもをみて呆気にとられる。
 普通帝国のような組織が雇うような面構えの連中ではなく、しかもここは皇帝のお膝元ともとれる艦隊である。情報によれば他の兵装を守護しているところにもかなりの数モヒカンが守っているらしい。意外とエリート部隊なのだろうか。
「何にせよ邪魔だ、突破させてもらおう」
 幸い、他の仲間が派手に引き付けているおかげで相手の目を掻い潜るのは容易だった。流石に目標の礼装近くとなると鉢合わせることもあったが、全方位へと広がる剣閃がバイクをスクラップにしていき、モヒカンどもは不幸な事故に見舞われていった。
 そしてたどり着いた兵装に景明が振るうのは二本の刀。
 通常ならば刃が立つわけもないが、猟兵がそんな道理に従う必要もない。まるで装甲などないかのように片方の刃は深々と切り込み、機関が露出する。
「さて、宇宙皇帝とやらは目の前だ。邪魔なもんはとっとと壊して先に行かせてもらうぞ」
 逆の手で持った刀を押し込む。確かな手ごたえを感じ、沈黙する兵装。
「……無駄に早いな……」
 宇宙空間なのにも関わらず、あちこちからヒャッハーという雄叫びが聞こえてきていた。兵装を攻撃するのに使った時間はわずかだが、モヒカンどもはもう追ってきたらしい。
 余韻に浸る暇もなく、景明は再度駆け出すのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
モヒカンの相手はオリュンポス遊撃艦隊とGLS21率いる21個師団に任せるわ。彼女達に派手に動いてもらってモヒカンの気の惹いてもらいましょ。
ま、即堕ち2コマやくっころされても気を惹くという意味では役目を果たしてくれる筈よ。

私自身は、第六感・野生の勘でルート選定しながら認識阻害(属性攻撃・目潰し・目立たない・暗殺・盗み・盗み攻撃)を展開し逃げ足のダッシュで兵装に向かうわー。
例え目の前にいても認識させない、それが一流(笑)の暗殺者☆

兵装はワールドクリエイターで萌擬人化して情熱の炎と赤い魔糸とエナジードレインで感度3000倍のちゅっちゅぺろぺろして壊すわよ♪
兵装少女(男の娘)っていいわよねー☆



●あの領域はもう駄目だ、腐ってやがる
 あらゆる技術の進歩した世界と真っ向から相対するような幽霊たちがモヒカンどもと激しい戦いを繰り広げる。
 いや、よく見ると幽霊たちの師団は艦隊から出撃しているのだろうか、ハイテクな幽霊たちだ、何のおかしいところもなかった。
「ヒャッハ!? わけのわからないことしか起こらねえぜ!」
 きっとモヒカンには理解できないだけなのだ。
「こいつら……誘ってやがる!?」
 何故かあちこちで巻き起こるモヒカンと幽霊たちのメイクラブをすり抜けながら、この状況を巻き起こしているアリス・セカンドカラー(不可思議な腐海の笛吹きの魔少女・f05202)は一人目的地の兵装へと駆け抜ける。
「例え目の前にいても認識させない、それが一流(笑)の暗殺者☆」
 (笑)なのはそもそも一流なら目の前に飛び出すことなどないという彼女の理性の表れだろうか。モヒカンたちにそのような疑問を抱かせるまでもないまま、アリスは兵装へとたどり着く。周辺からは混沌とした雰囲気が漂っている、破壊工作を行う時間的猶予はありそうだった。
 アリスは世界を自分の妄想へと上書きする。兵装は人格があるのか地形なのかなど彼女の手にかかれば関係ない。あらゆる敵は愛でるべき存在へと昇華できるのだ。
 未知のエラーに囚われた兵装が、巻き起こる周りの混沌に影響されてかアリスへと情熱的な恋に落ちる。アリスの目に移る兵装も魅力的な兵装少女の男の娘……。
「さぁ、私のちゅっちゅぺろぺろに耐えられるかしら♪」
 すでに周りに正気を保っている者はいない。
 あらゆるシステムが狂っていることを把握した他セクションが、この区画を急いで切り離す程だった。
 最終的になぜか激しく痙攣するように振動し、爆発した兵装のそばには、満足げに笑うアリスの姿があったという。

成功 🔵​🔵​🔴​

如月・アストレア
【SPD】
「対艦兵装なら似たようなの持ってるよ♪ かもん!くりむちゃん! からの、デストロイド☆ジェノサイダー!」


CMF(クリムゾンフレーム)を呼び出して騎乗からの6.5Mの人型に変形。
そして亜空間から対『艦隊』用超荷電粒子砲を取り出して構える、というか横の銃座に乗り込む。

「よーし、ぶっ飛ばしていくよー☆ 射線からは離れてねっ♥」

対艦隊用超荷電粒子砲が護衛ごとインペリウム対艦兵装群をなぎ払う!

砲撃までの準備中は誘導兵器のワスプに護衛してもらうよ!

㉔の戦場全参加で全部ぶっ飛ばすぞー☆

【吹き飛ばし】



●粒子の嵐で輝いて
 あちこちで巻き起こる混沌の渦は、如月・アストレア(クイック ビー クィーン・f13847)にとっては追い風だった。
 もとより統制がしっかりと取れているとはいいがたいその場その場の対応を行うモヒカンたちに、現状を回復するような力はない。
 それは存分に準備する猶予が与えられたという事に他ならない。
「対艦兵装なら似たようなの持ってるよ♪ かもん!くりむちゃん!」
 呼び出されたCMF(クリムゾンフレーム)にアストレアが騎乗すると同時に、変形が始まり、そびえ立つのは巨大な人型兵器。
「からの、デストロイド☆ジェノサイダー!」
 しかしそれだけではない、どこからともなく巨大な対艦隊用超荷電粒子砲を取り出すと、目標へと照準を定め始めた。
 今回の対象は動けない兵装である。避けられる心配は、ない。
「な、なんだあれは!?」
「よくわからねえが止めろー!?」
 そこまで来てようやくモヒカンどもが気付き、迫ろうとするもすでに手遅れだった。
「よーし、ぶっ飛ばしていくよー☆ 射線からは離れてねっ♥」
 アストレアが引き金を引くと同時に、目前から迫るモヒカンたちを蒸発させながら、荷電粒子砲がインペリウム対艦兵装群へと襲い掛かる。
 たとえ一撃を耐えたとしてもそれで終わりではない、幾度となく発射されてくるその攻撃に、一つ、また一つと兵装が沈黙していった。
「ふぅ、さて、まだまだこれから! このまま全部ぶっ飛ばすぞー☆」
 見える範囲の兵装群をあらかた吹き飛ばしたことを確認し、アストレアは次の戦場へと飛び立つ。
 彼女の戦いは、全ての兵装を破壊するまで終わることがないのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

神薙・焔
ダンスの相手には優雅さに欠けるわね、あたしの相手にふさわしいヤツはいるかしら?

ロケットを用意、アンカー代わりにバルディッシュを突き立て【野焔築城】!
焔の城と化したロケットで防衛線を突破、あえて部隊に追わせつつ推進器をジェットソン(分離)、軌道修正して敵の主砲口から内部へ!

チキンレースよ! 砲が放たれたら跡形もない、最後までついてくる根性はある? それでもついてきたあなたとなら、ちょっとだけ踊ってあげる。
でも目標は対艦兵装群、バルディッシュで反物質チャンバーを破壊。時間ぴったり、打ち合わせ通り、ウルフシャちゃん転移回収お願い!

ディアーナは夜を照らす術を知る―きっときれいな花火が見えるでしょうね。



●魔弾の射手は舞い踊り、狩人の唄は終わらない
「ダンスの相手には優雅さに欠けるわね、あたしの相手にふさわしいヤツはいるかしら?」
 燃える赤髪なびかせて、ロケットに立ちスタンバイする神薙・焔(ガトリングガンスリンガー・f01122)は堂々と言い放った。
「へっ、勇ましいお嬢さんだ! ぜひお相手願いたいねぇ!」
 バイクを唸らせモヒカンのヘッドらしき男が駆け出してくるのを確認し、焔はニヤリと笑いながらロケットにバルディッシュと突き立てる。来るものを寄せ付けない炎の城塞を纏ったロケットが点火し、モヒカンどもを引き連れながら、目的地へと飛びだした。
「お、おい、あのコース、まさか……!?」
 ヘッドが驚愕の表情を浮かべる。推進器を分離し、変わっていく軌道。このままだとその行先は巨大な主砲の内部……。
「チキンレースよ! 砲が放たれたら跡形もない、最後までついてくる根性はある?」
「へっ、いい度胸だぜお嬢さん、付き合ってやらぁ!」
「じゃあちょっとだけ踊ってあげるわ!」
 ロケットと宇宙バイクのデッドヒート、発射間際の砲塔が光り輝く様が目に入る。
「馬鹿野郎! 本気で死んじまうぞお嬢ちゃんよぉ!」
 なぜか逆に心配し始めたヘッドに苦笑を浮かべながら、焔は歌う。
「ist fürstliche Freude, ist männlich Verlangen……」
「歌ぁ!? なんてクレイジーなお嬢さんだ! ちぃっ!?」
 たまらずそれるヘッド。焔は構わず内部へと突撃する。
 歌声が響く中、目的の物を目視し、ロケットからハルバードを引き抜き飛び出す。エネルギーの圧縮されたチャンバー。それに向かって思いっきりバルディッシュを振りかぶり、叩きつける。
 それは打ち合わせ通り、歌の小節が切り替わるタイミング。爆発とほぼ同時に転送される体。
 焔はバランスを崩して座り込む。
 転送された宇宙船からでも、遠くで爆散する対艦兵装群がわかる。
「ディアーナは夜を照らす術を知る……っと」
 赤い髪の狩人は、自分の花火が上がる様を、歌の続きを呟いて眺めていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

六連星・輝夜
宇宙バイクって烈風っぽいであります!(キラキラ)
でも合体してロボにならないバイクはただのバイクなのであります(タイヤを撃ち抜く)。
目的は対艦兵装の破壊ということでありますからコントロールユニットに弾丸を撃ち込んでやれば破壊できそうな気がするのであります。
てゆーか弾丸でサインを刻むのまだ一度も描写されたことないのでやってみたいのであります!(これが本音)



●サスライ機関車OOOって、知ってるかい?
「宇宙バイクってなんだかときめくであります!」
 宇宙で爆進する幕末の志士にキラキラとした瞳で思いを馳せながらも、六連星・輝夜(機関車の精・f04075)は宇宙バイクのタイヤを討ちぬいていく。
「でも合体してロボにならないバイクはただのバイクなのであります」
「なんじゃそりゃあああああ!?」
 バイクの良さがわかるお嬢さんかと思っていたモヒカンたちが魂の叫びを上げながら、コントロールを失って吹き飛んでいく様を冷静に見切り、彼女は走る。
 そもそも輝夜の目的はバイクではない。
 ただひたすらに対艦兵装の操作部を目指してひた走る。
 幸いにも仲間たちが大暴れしたこともあり、守るモヒカンの数もかなり少ない。なんかよくわからない謎の軍団がまだのこって、派手にドンパチを繰り返している場所もある。まさに戦場であった。
 それでも多少は残っていたモヒカンどもを掻い潜り、輝夜は操作部のコントロールユニットへなんとか辿り着いた。
「しっかりと刻んでやるのであります!」
 ここまで来た密かな目的を思い浮かべながら、構えた銃より弾丸を刻み込む。そこには見事に『000』と……。
「な、何でありますか?」
 急に辺りが振動を始め、崩れはじめる。どこか当たり所が悪かったのか、妙な機能が発動したのかもしれない。
「に、逃げるであります!?」
 幸いにも活動予定時間だったこともあり、撤退途中で転移してきた宇宙船へと戻ってきた輝夜。
 何気なしにモニターに映っていたさっきまで暴れていた区画へと目をやる。
「……どういうことでありますか?」
 対艦兵装が爆発した跡地となっていたその場に残った爆発跡地は、モニタから見ると大きく『000』の文字が刻まれていた。
 ユーベルコードは奇跡を起こす力である。輝夜のサインを刻みたいという心に答えようと、弾丸が何かと張り切ったのかもしれない。
 しかしはたして、これが弾丸でサインを刻んだことになるのかどうか、輝夜は頭を悩ませるのであった。

●剣は皇帝の喉元へ
 猟兵たちの活躍によりこの一角の『インペリウム対艦兵装群』は破壊された。
 戦争はいよいよ最終局面へと差し掛かろうとしている。
 間近に迫ったインペリウムを目にしながら、猟兵たちは最後の戦いへの備えを始めるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月18日


挿絵イラスト