銀河帝国攻略戦㉖～鍵盤の暗号
「皆さん、強敵との戦いも重要ですが……合間で構わないので、帝国旗艦インぺリウムの科学技術センターに転移し、スペースシップから拉致された有能な科学者や技術者を、そこから救出して頂きたいんです」
池葉・雉乃（音楽の裏方さん・f05834）が、控えめに辺りの様子を伺いながら話を切り出す。
「救出対象の科学者や技術者の方は、生体コンピューターの部品として、科学技術センターの中央コンピューターの一部に組み込まれています。それを無理やり引きはがそうものなら、その方々は意識が焼ききれて死に至ってしまいます」
だが、もし安全に救い出すことが出来たのならば。
ドクター・オロチの研究に携わっていたコンピューターの一部であった彼らの得た高度な知識や技術が、スペースシップワールドの発展の支えとなることは確かだろう。
「どのような状況かといいますと、樹木のような形をしたコンピューターユニットに繋がれて果実のようにぶら下がっています。そのコンピューターユニットから『提示される謎』の『正しい解答』を入力する事で、安全に『技術者や科学者』を救出する事が出来るようになります」
言い換えれば、ユニットの安全な取り外しのためのパスワードといったところだろう。
「今回提示される謎は……実物を見て頂いた方が早いですね。今から再生します」
『オロチ～～～、チャンネルぅ～～～～！』
子供の声とともに赤いクマ耳フードを図案化したしたロゴのムービーが始まった。中央に鎮座した脳味噌さえなければ、とてもキュートなロゴだっただろう。
『ムシュシュ！ 今日は、暗号クイズをやってみるよ～』
映像に登場したドクター・オロチは、片手に子供用向けに作られたと思われる玩具のピアノを持っていた。
その指で白鍵を一つずつ順番に抑えて奏でる音は――ラ・ソ・ミ。
『これは、年齢とか、時代を意味してるよ』
次に奏でたメロディは――ファ・ラ・ド・ミ。
『これは、顔とか、表面とか、その辺かな。色々使えるよ』
さらに奏でたメロディは――ミ・レ・ソ・ミ。
『これはね、刃とか、鋭さとか。これも広いねー』
玩具のピアノを脇へ置くと、オロチは画面に向かって指を振り、下部に鍵盤を模した入力スペースを作り出す。
『ムシュシュシュ、今の暗号を使って、【蜂】を表現してねっ。これがクイズだよ』
バイバーイとオロチが手を振ると、置いてあった玩具のピアノが大爆発してオロチを画面外へと吹き飛ばして、後には鍵盤の画像だけが残っていた。
「現地でこのクイズの正解を入力することで、技術者の方を救出することができます。囚われの方々は人によって症状は様々ですが、大体の方は弱っています。どうか、救出したらお世話をしてあげてください」
雉乃が気楽に話を進める。鍵盤ということもあり、シンフォニアやサウンドソルジャーなら比較的簡単に解ける問題のようだ。
猟兵達は、頭の中に答えを描いて救出へと向かうのだった。
みづかぜ
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
１フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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みなさんこんにちは、みづかぜです。初めましての方は初めまして。オープニングをご覧いただき、ありがとうございます。
こちらは【㉖捕らわれた人々を解放せよ】該当シナリオでございます。
今回は、予備知識があれば簡単に解けるタイプの問題です。
なので、ヒントとして雉乃を登場させていただきました。
微力ではありますが全力で猟兵の皆様の冒険をお手伝いする所存でございますので、宜しくお願い致します。
第1章 冒険
『中央コンピューターの謎かけ』
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POW : 総当たりなど、力任せの方法で謎の答えを出して、救出します。
SPD : 素早く謎の答えを導き出した後、救出した人のケアを行います。
WIZ : 明晰な頭脳や、知性の閃きで、謎の答えを導き出して、救出します。
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | ［評価なし］ |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
パルミリーリル・アーティルノッド
≪アドリブ・アレンジ大歓迎≫
(UDCによる影響で狂気が混じってテンションが高くなりつつ)
おっと発想問題でございますね！
ちょっとヒントが多かったでございますねぇ！
三文字の年齢、時代……英語でございますね！ Age！
続けてFace、Edgeでございましょうか！
では蜂を表すのは……【Bee】、つまり○ミミでございましょうか！
Bが見当たりませんが……あぁ！ AからG！ ラから順番でございますね！
『シ・ミ・ミ』でございます！
御開放くださいませませ機械様！
(レプリカクラフトでクッションを作り出して受け止める)
……もう、だいじょうぶですからね。
(簡易的な毛布や車椅子等を作成し、体力消耗をやわらげて連れ帰る)
「おっと発想問題でございますね！ ちょっとヒントが多かったでございますねぇ！」
UDCの影響でやや狂気が混じり、ハイテンションのパルミリーリル・アーティルノッド（くるくる少女・f14000）が暗号を解いてゆく。
「三文字の年齢、時代……英語でございますね！ Age！」
念の為、パルミリーリルはアルファベットに対応する音をメモしてゆく。
「続けてFace、Edgeでございましょうか！」
次いでFやC、Dに対する音を埋める。
「では蜂を表すのは……【Bee】、つまり○ミミでございましょうか！ Bが見当たりませんが……あぁ！ AからG！ ラから順番でございますね！」
鍵盤に対応するアルファベットを当てはめると、消去法でBの位置が判明する。
「『シ・ミ・ミ』でございます！ 御開放くださいませませ機械様！」
コードの知識なしで丁寧に暗号を解き明かしてしまったパルミリーリルは、レプリカクラフトでクッションを作り出して装置……いや、人間の取り外しに備える。
タッチパネルにもなっている画面上の鍵盤をその通りに叩くと、接続が外されるぶちぶちという音とともに人間が解放されてゆくのが見えた。
「お待ちになってー！」
急いで落ちる前にクッションを下に敷き、怪我を防ぐのだった。
「早く、ウィルスのデータを……あれ……？」
寝起きの技術者は急な出来事に混乱する。
「……もう、だいじょうぶですからね」
パルミリーリルがシンプルな毛布をレプリカクラフトで作成し、着の身着のままであった技術者を優しく包んだ。
「これは……人、が……？ 私も？」
冒涜的な巨大コンピューターに接続された人間達の様子を見て、技術者は寒さならぬ要因に震える。
「銀河帝国の仕業でございますよ。でも大丈夫、わたくしどもが皆助け出してみせますからね！」
実をもがれて、半分ほどはケーブル等を垂れさせる様子に、技術者も納得の様子を見せる。
技術者の体力を温存するためにパルミリーリルが車椅子を創り出し、禁忌の果樹園から離れるのだった。
大成功
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