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ハロウィンだもの! 怪人どもをぶっ飛ばせ!

#キマイラフューチャー #お祭り2022 #ハロウィン

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#ハロウィン


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●パレードロードに謎の仮装あり
『皆さん、ハッピーハロウィン!』
 おどろおどろしい音楽が流れる遊園地に、スピーカーからアナウンスが流れてきた。
 耳を傾けるのは大きなとんがり帽子をかぶった女の子たち。顔を見合わせにこにこ笑顔。
「おかしちょうだーい!」
「おかしくれないといたずらしちゃうぞー!」
 シーツを被った子供がはしゃぎ、吸血鬼や魔女の仮装をした学生たちもパレードの開始を待ちわびている。
『仮装パレードの開始はもう間もなくです。楽しいパレードの後は宝さがしもありますよ。お楽しみに!』
 アナウンスが響き、わっと歓声も上がる。
 そんな中、賑わう参加者たちの中に異様な雰囲気のグループがいた。
「うわ、リアル」
「すごいな、あれ」
「ちょっと魚臭くないか?」
 ひそひそ交わされる声に反応一つせず、彼らもまた、開始を待ちわびていた。
 パレードの開始はもう間もなくである。

●ハロウィンだもの、仮装だよね!
「みなさん、ハッピーハロウィンです!」
 グリモアベースの片隅で猟兵達へお菓子を配る上里・あかり(あかりを照らすもの・f06738)はにっこり笑顔だった。
 南瓜をかたどったカゴの中にはキャンディにクッキー、チョコレートがぎっしり。オバケやカボチャの形をしたお菓子はどれもとっても美味しそう。
 カゴを抱えるあかりは真っ黒なとんがり帽子に真っ黒マント。どうやら魔女の仮装をしているらしい。
「そうそう、キマイラフューチャーもハロウィンで大盛り上がりなんですよ」
 配りながらのあかりが言うには、キマイラフューチャーのあちこちで楽しいハロウィンの仮装パレードが企画されているという。
 カボチャが並び、オバケやガイコツのオーナメントが彩る街の中を仮装した人々が練り歩く。おどろおどろしい音楽と共に楽しい一日になるだろう。
 だが、それを阻もうとする怪人達がいる。
「実は遊園地で行われるパレードで、怪人が占領しようと目論んでいると予知がありました。このままでは楽しいパレードが怪人パレードになってしまいます! 皆さん、ぜひ力を貸してください!」
 せっかくの楽しいイベントを滅茶苦茶にされる訳にはいかない。頷く猟兵達へとあかりは説明をはじめた。
 場所はキマイラフューチャーの郊外にある遊園地。ここで仮装パレードが行われるのだが、このパレードにとんでもない主張を広めて歩き、歯向かう奴はぶっ飛ばす『怪人パレード』が混ざっているというのだ。
「パレードに混ざってるのかよ」
「怪人って気付かれそうだよね」
 言葉を交わす猟兵達だが、あかり曰く「普段から仮装みたいな恰好しているから誰も怪人だと気付かなかった」との事。
「怪人の皆さん、かなり奇抜な恰好してますしね」
 なお、パレードに混ざっているのは『マグロ怪人ツーナー』。マグロの仮装をしていると思われても仕方がない。
「そんな訳で皆さん、パレードロードに乗り込んで、怪人軍団を駆逐しちゃいましょう! 皆さんなら絶対に大丈夫です!」
 ぐっと拳を握るあかりを見た猟兵の一人が手を上げた。
「あの、なんでマントの下は水着なんですか?」
「あ……あの、マントと同じ色なので……はい」
 くしゅんと小さなくしゃみがひとつ。
 この時期に水着はちょっぴり寒そうであった。

「とにかく、マグロ怪人をやっつけてください。大丈夫です、皆さんなら問題なく倒せる筈です」
 そう言うあかりはグリモアキューブを展開させると、大きな遊園地が映し出された。
 仮装してパレードの開始を今か今かと待ちわびているようだが、あの中に怪人が紛れ込んでいる。
「あ、仮装パレードなので皆さんも仮装してくださいね!」
「まかせろ!」
「ちゃんと着替え済みだ!」
 猟兵達はやる気満々。
 そんなこんなで猟兵達は怪人が潜むパレードの中へと突入するのだった。


カンナミユ
 カンナミユです。
 ハロウィン! パレード! 怪人!!
 ……怪人?

 第1章ではとんでもない主張を広めて歩き、歯向かう奴はぶっ飛ばす悪のマグロ怪人どもをぶっ飛ばし、
 第二章ではパレード後のお楽しみ、宝探しを行います。

 プレイングの受け付けについては断章およびタグをご確認下さい。
 宜しくお願いいたします。
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第1章 集団戦 『マグロ怪人ツーナー』

POW   :    止められない止まれない
【食べられるという恐怖心から無限のスタミナ】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
SPD   :    そんなことより助けて欲しい
レベル分の1秒で【腕を振り払うことで自らに噛み付いてる猫】を発射できる。
WIZ   :    水を得たお魚
【水鉄砲】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を水浸しにし】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。

イラスト:くずもちルー

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●パレードがはじまるよ!
「お菓子もらえるかなあ」
「大丈夫だよ!」
「よーし、誰が一番多くお菓子もらえるか競争しようぜ」
 オバケや魔女に仮装する子供達が楽しくおしゃべりをしていると、その後ろでは中のよさそうな男女がお揃いの仮装に身を包んでいる。
「似合ってるよ」
「後で一緒に写真撮ろうね」
 お揃いの仮装をする二人はどうやら恋人のようだ。見つめあい、微笑み、手を繋ぐ。
 大人も子供も、会場に集まった誰もが仮装し、パレードの開始を待ちわびている。
 そんな中、ちょっぴり異様な雰囲気の一団がいた。
「ギョギョ! ハロウィンだとギョ?」
「なにがカボチャだギョ。魚食べろ魚!」
「体にいいギョ!」
 ナイスバルクな上半身の上にはマグロ頭。そこから視線を落とせば、燃え滾る情熱の如く紅に染まった褌。
 なんだろう。
 マグロの仮装にしては色々おかしい。いや、やっぱおかしいだろ。
「マグロだマグロ―! カボチャじゃなくてマグロだギョ!!」
「リア充爆発しろだギョ!!!」
 ……いや、やっぱおかしい。
『会場の皆さん! これから楽しいパレードが始まります!』
 開始を告げるアナウンスに会場内にわあっと歓声が上がると、カボチャ頭のスタッフを先頭に仮装し人々はゆっくりと歩き出す。
 怪人達もまた、歩き出す。
「ギョギョギョ!」
「ギョギョー!!」
 楽しいパレードに異様な雰囲気が混ざった不思議なパレード。
 さてさてどうなる事やら。

●1章のプレイングについて。
 1章は仮装パレードに紛れたマグロ怪人をぶっ飛ばします。
 マグロ怪人は仮装する人々に紛れてリア充憎しと呪詛をわめいたりカボチャより魚食えと主張したりしており、今のところ参加者への攻撃は行っていません。
 参加者に攻撃が及ぶ前に皆さんの力で怪人を倒してしまいましょう!
 大立ち回りをするもよし、豪快にぶっ飛ばすもよし。ハロウィンなので楽しく倒しちゃいましょう。
 戦闘が始まれば参加している人たちは巻き込まれないように逃げるので避難誘導はしなくても大丈夫です。
 オープニングでも説明されていますが、仮装パレードなので参加される猟兵の皆さんは必ず仮装をしてください。
 仮装していない場合はグリモア猟兵チョイスの仮装で参加をしてもらいます。
天庭・長光
アドリブ連携◎
仮装お任せ◎

【SPD】
まあ確かに秋魚は旨いが、物事にはTPOというものがある。丁重にお帰りいただこう。

【指定UC】を発動し、分身とともにパレードに近づいていくとしよう。
敵の攻撃は分身との連携で撹乱し、『見切り』と『フェイント』で回避。
一定距離まで近づいたら揃って『気絶攻撃』のサーブを打ち込んで『吹き飛ばし』てパレードロードから出してしまおう。
貴様らはトリック一択だ。悪く思うなよ。



「ハッピーハロウィーン!」
 パレードの中から可愛い子供達の声が聞こえてきた。
 若者がピースしながら自撮り撮影していると、そばをカップルがお揃いの仮装で歩いていく。
 パレードには沢山の人が参加しており、天庭・長光(テニスのヤドリガミ様・f38574)もまた、その一人である。
 ちらと見れば、ターゲットであるマグロ軍団がパレードロードを練り歩いている。あれはいずれ参加者達に害なす存在。早々にご退場願おうではないか。
「1人でもダブルスは可能だと証明しよう」
 ぽつりと一言。すると、もう一人の長光が隣に現れた。
 それはクローン? いや――、
「オレ一人でダブルス」
「な、なんだギョ!!」
 マグロ頭にガチムチマッチョの褌怪人どもは驚きまくった。
 そりゃそうだ。ラケットを持った青年が二人でこちらに迫ってきているのだ。驚くのは当然である。
 しかも、しかもだ。
「だ、誰だお前は!」
「名乗るギョー!!」
 マグロ怪人達の声に二人の長光はラケット片手にビシっとポーズ。
「オレは、テニスのヤドリガミ様だ……にゃん!」
 ちゅどごおおおおぉぉぉぉんん!!!
 グリモア徴兵チョイスのネコミミメイド服(尻尾つき)に身を包んだ二人の長光のバックで超爆発(エフェクト)!
 ちなみに長光は衣装を受け取った際に「語尾に『にゃん』をつけるとエフェクトが発生します」というメモを受け取っていた。まさかあんなエフェクトが発生するとは思わなかったが。
「まあ確かに秋魚は旨いが、物事にはTPOというものがある。丁重にお帰りいただこう」
「う、うるさいギョ!」
「これでもくらうギョ!」
 マグロ怪人から飛んでくる猫達を見切っては躱し、フェイントを駆使して回避。猫達はにゃーにゃー鳴いて一般参加者さんと一緒に逃げていく。
 二人の長光は縦横無尽に駆け巡っては距離を縮め、使い込まれたテニスボールがうなりを上げる。
「そこだにゃん!」
 ズドゴオォン!!
「場外にゃん!」
 チュドォオン!!
「貴様らはトリック一択だ。悪く思うなよ……にゃん」
 どっがあああぁぁぁあぁんん!!!
「覚えてろギョー!」
「なんてヤツだギャー!」
 容赦のない攻撃を受けて吹っ飛ばされた怪人達はあっけなくパレードロードからきらりと輝き、空の彼方へと消えていった。
 怪人は倒したが、まだどこかに紛れているかもしれない。
「もう少し探してみるか」
 二人の長光はマグロの残りがいないかを確認すべく、パレードの中へと紛れていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フェリクス・フォルクエイン
アドリブ連携歓迎
クロさん(f12090)と参戦。
仮装は不死鳥の着ぐるみをチョイス
「使い慣れてますからね、これ」
「それはさておき。仮装、よくお似合いですよ」
「ええ、楽しいハロウィンに、ちょ」途中で抱き着かれたり胸の感触とかを感じた場合、あたふた
「ま、まぁ、寒くなってきましたからね。くっつくのも仕方ありませんよね」
リア充憎しを利用してクロさんと仲良くして敵意を稼ぎ、誘発した超高速連続攻撃を無敵城塞をもって防ぎます。
所謂囮
「その程度ですか? 大したことありませんね」
「さっさと終わらせてクロさんとハロウィンを楽しみたいんですが」
攻撃はクロさん始め他の方にお任せし、怪人を煽って攻撃を引き受け続けましょう


櫻井・クロ
フェリクスちゃん(f00171)と参加にゃ
「狩猟のお時間にゃよ!」
仮装はレースクイーンなのにゃ(ぴっちりしてるのでたゆんと大きな爆乳がよく弾む)
「フェリクスちゃんは馴染みの格好にゃね、クロも頑張ったのにゃ♪」
「ありがとうなのにゃ♪」(嬉しそうに抱きつくと胸が押し広がる)
フェリクスちゃんとイチャイチャしつつ敵が来たら【ダッシュ】や【早業】も使って大量の猫忍者と一緒に攻撃にゃ!
もし攻撃されても【第六感】や【野生の勘】でマイペースでゴーなのにゃ!
「邪魔なマグロはこの猫さん達と成敗にゃ!」
フェリクスちゃんと楽しむ為にも頑張るのにゃ!

アドリブやネタはお任せなのにゃ♪



「覚えてろギョー!」
 櫻井・クロ(トラベルキャット・f12090)とフェリクス・フォルクエイン(人間の天馬聖騎士・f00171)の頭上を悲鳴が通り過ぎた。
 何事かと見上げるとマグロ頭のマッチョがきらりーん! と効果音付きで空の彼方へと消えていった。
 きらーん、きらーんと何体ものマグロがすっ飛んでいくので、戦いはもう始まっているようである。
「狩猟のお時間にゃよ!」
 やる気満々のクロがちらと視線を向けると、隣にはフェニックスが立っていた。
「フェリクスちゃんは馴染みの格好にゃね、クロも頑張ったのにゃ♪」
「使い慣れてますからね、これ」
 ばさりと羽ばたくように腕を動かしたフェニックス、いや、不死鳥の着ぐるみを着たフェリクスも仮装するクロを見る。
「それはさておき。仮装、よくお似合いですよ」
 フェリクスと一緒に仮装するクロはナイスバディなレースクイーン。
「ありがとうなのにゃ♪」
 褒められて思わずフェリクスをぎゅっと抱きしめれば、豊かなクロの胸も押し広がった。
 ぎゅうっと抱きしめ、抱きしめられ。びゅっと秋風が吹く。
「フェリクスちゃん、寒いにゃ♪」
「ま、まぁ、寒くなってきましたからね。くっつくのも仕方ありませんよね」
 たゆんと触れる柔らかな感触にあたふたするフェリクスであったが、クロと二人仲良くパレードロードへと向かっていく。
 どんなに寒い風が吹こうとも、二人一緒なら大丈夫。
 到着すると、沢山の人達がパレードを頼む様子が視界に入ってくる。もちろん、マグロもバッチリ目視できた。
「頑張ろうにゃ、フェリクスちゃん♪」
「頑張りましょう、クロさん」
 イチャイチャしまくりのクロに頷くフェリクスだが、しっとの気配がこちらに突き刺さるのを十分に感じ取れた。
 射抜かんばかりのしっとの殺気。
「リア充がいちゃつく気配を感じたギョ!」
「あそこだギョ!」
 鋭い声にマグロ頭のガチムチマッチョどもがいっせいにこちらを向いた。
「そこのアナタ達! トリックオアマグロ!」
「リア充? リア充ですギョね?!」
「リア充は爆発粉砕だギョ!!」
 リア充憎しのマグロ怪人は二人目がけて超ダッシュですっ飛んできくる。だが、ここはクロの方が上手だった。
「強襲するにゃよ!」
 にゃー!
 にゃにゃー!!
 にゃーん!
「邪魔なマグロはこの猫さん達と成敗にゃ!」
 クロに呼応するかのように忍者風猫の集団がマグロ怪人へと襲い掛かった。
「ギョギョ?!」
「なんだギョ?」
 手裏剣や忍者刀を持った集団の攻撃は強烈で、怪人達は次々とダメージを負っていくが、やられてばかりではない。
「くっ、こっちも攻撃だギョ!」
「くらえ、リア充!」
 にゃにゃにゃー!!!
 飛んでくる鳴き声に視線を走らせると、怪人達に噛みついていた猫達がクロめがけて放たれているではないか。
「猫さんを投げるなんて酷いにゃ!」
 たゆんと胸が揺れ、駆け抜けるクロは猫達をすいと躱した。ぴっちりスーツが綺麗な弧を描いて飛び、一匹、二匹と躱していくが、攻撃を受ける怪人達も負けてはいない。
「まだだギョ!」
「増量でお届けするギョ!」
 にゃにゃにゃにゃにゃーん!!!
 飛んでくるにゃんこは大増量。
「むむ、負けないにゃん!」
 顔面めがけて飛んできた猫をキャッチし、ひらりと回避、連続にゃんこをたゆんとジャンプ!
「クロさん!」
「フェリクスちゃん♪」
 猫達を逃がし終えたクロがフェリクスにぎゅうっと抱き着くと、マグロ軍団のしっとのボルケーノは大爆発。
「ギョギョ!! なんなのその『私達ラブラブなんですけどー?』アピールは!」
「チクショウうらやまけしからんギョ!」
「リア充死すべしギョ!!」
 凄まじい勢いに乗せてマグロ怪人が超高速連続攻撃をフェリクスへと叩き込む。
 怪人どもの超攻撃はボッコボコのフルボッコ。
「フッフッフ、これでリア充は倒したギョ」
「リア充死すべし慈悲はないギョ」
 猛烈な攻撃を叩き込んだ怪人達は勝利を確信するが、無敵城塞と化したフェリクスに攻撃は一切通用しなかった。
「その程度ですか? 大したことありませんね」
「「「い、生きてるー!!!」」」
 攻撃が通らずショックを受けた怪人達だが、ここで戦意を失う事はなかった。
「さっさと終わらせてクロさんとハロウィンを楽しみたいんですが」
「そうにゃ♪ フェリクスちゃんとハロウィンを楽しむんだにゃ♪」
 ぎゅうぅぅ~♪
 クロがフェリクスをぎゅうっと抱きしめ、イチャイチャ全開の二人からはラブラブハートがほとばしる。
 ぷっちーん!!
「「「めっちゃムカつくギョ!!!」」」
 ヘイトは十分、怪人どもの攻撃のターゲットはフェリクスへと一点集中。だが超防御モードと化したフェリクスに通る攻撃は一つとしてない。
「クロさん」
「任せてにゃ!」
 フェリクスが囮となって攻撃を全て引きつけ、クロがにゃんこ達を召喚して攻撃をしていく。
「「ギョギョー!」」
 猫集団の攻撃に怪人はばたばたと倒れていく。
 怪人達が倒されていく様子を上空から見下ろす視線があった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

マックス・トール
何故か頭部にサメを模したキグルミをつけたキリンが空から見ている…
身体は何処か??
見えない位置にあるわけじゃない。キリンなので目立つ。
ではどこか??
なんと、遠くの道路上だ。
説明しよう!首だけ盛大に長く伸ばしている。これは、UC、「伸び縮みする身体」の効果だ。
「おはよー!ぼく、キリンだから魚は基本的に食べないんだけど…きみたち、オブリビオンだし、特別に噛んじゃうんだよ!!」
下手になぎ払いせず(他人巻き込み防止)に上から舌伸ばした後にでマグロを捕獲して、噛み付き。
捕獲後、首を元に戻して、マグロ離した直後に前足で潰す。
「ま、魚釣りって感じかな??ぼくは魚は食べないけどね」
その後同じ繰り返しをする



 にゃー! にゃにゃーん!!
 猫の鳴き声が地上から聞こえてくる。
 頭部にサメを模したキグルミをつけたキリン――マックス・トール(魔導砲台・f38807)は空からその様子を見ていた。
 何故か頭部にサメを模したキグルミをつけたマックスは仲間達が戦っている姿を空から見ているのだが、首がにゅーんと伸びまくっていた。
 キリンの首は長い。とっても長い。だけど、さすがに空に届くほどは長くない。
 だが、マックスは特別であった。
「不便だから伸び縮みしたほうがいいと思うんだよ」
 そんな訳でマックスの首は盛大に伸びまくっている。
 伸びまくっているけど、じゃあ身体は?
 首を辿っていけば、会場から離れた遠くの道路上にある体へと到着するだろう。
 さて、そんな訳でマックスは空から様子を見ていた。もちろん、倒すべき標的を見つける為である。
 パレードはマグロ怪人だけではなく、子供や大人達が沢山楽しんでいる。長い首を活かして攻撃をしたら関係のない一般の人達を巻き込んでしまう。それだけは絶対に駄目だ。
 マグロ怪人を狙って、よーく狙って……。
「おはよー! ぼく、キリンだから魚は基本的に食べないんだけど……きみたち、オブリビオンだし、特別に噛んじゃうんだよ!!」
「ギョッ?!」
 上から舌伸ばしてマグロ怪人を捕獲。がぶりと噛み付いたら伸ばした首を戻していく。
 首はするすると縮んで戻っていき――、
「えいっ」
「ギャー!」
 前足を使ってまずは一体撃破。
 再び首を伸ばして、またかぶり。
「ま、魚釣りって感じかな?? ぼくは魚は食べないけどね」
「助けてギョー!」
 何体目かのマグロ怪人を釣り上げ、さっと攻撃。再び首を伸ばして標的を探すが、もちろん怪人達だって釣られるのを待っているばかりではなかった。
「おい、またサメっぽいのが来たギョ!」
「攻撃だギョ!」
「釣られてたまるかギョ!!」
 地上から怪人達によってにゃーにゃーと猫達が飛ばされてくる。
「猫を投げちゃ駄目だよね」
 飛んできた猫を舌でキャッチしてマックスが自分の頭に乗せると、猫達は首を伝って地上へと降りていく。
「さて、残りのマグロも釣り上げるよ!」
「ギョギョー!」
「逃げろ逃げろギョー!」
 右往左往する怪人達をマックスは次々と釣り上げていく。
 そんな中、会場に到着した猟兵がビシッとポーズを決めている姿が見えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

栗花落・澪
※仮装お任せ
男装女装もお任せ
女装の場合は時々恥じらいプラス

なんというか…
マグロ怪人さん、相変わらずおまぬけだねぇ

お客さんは逃げてくれるとはいえ空気を壊すわけにはいかないから
万一見られてもいいようヒーローショーっぽく立ち回る
ハロウィンを壊そうとする悪者にはお仕置きだよ
おいで、分身達!

【ダンス】の要領で身軽に動き回りながら攻撃は回避
敢えてマグロ怪人さん達に水鉄砲ばらまいてもらおうかな
そしたら怪人さん達は水の上で自己強化し始める
強化自体は厄介だけどさ
”上に立たなきゃいけない”のはそれなりのデメリット、だよね

分身達を一斉に体に張り付かせ
【高速詠唱】で雷魔法の【属性攻撃】
水を通して感電させます
ごめんね!



「なんというか……マグロ怪人さん、相変わらずおまぬけだねぇ」
 猟兵の攻撃に右往左往のマグロ怪人へと声が飛んだ。
「だ、誰だギョ!」
「姿を見せるギョ!」
 声の主を探してきょろきょろと探す怪人だが――、
「ここだよ」
 一斉に見上げると、ショーステージの高台にヒーローが立っているではないか。
「ハロウィンを壊そうとする悪者にはお仕置きだよ」
 わあーっ!
 正義のヒーロー、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)の一声に子供達からは割れんばかりの拍手と歓声が送られるが、その内心は複雑であった。
 せっかくの遊園地だし、ヒーローショーっぽくいこうと思っていた澪に用意されたヒーロースーツは、まさかのピンク。
 つやつやなピンクの生地に真っ白なロングブーツ。秋風が通り抜けると足が寒い。
 ちなみにグリモア猟兵曰く、『本当はレッドを用意したかったんですが、いま修理中なんです』との事。
「みんな、危ないからここから離れて!」
 怪人軍団からみんなが離れていくを確認してから大きくジャンプ!
「おいで、分身達!」
 空中でくるんと一回転して綺麗に着地すると、澪の周りには沢山のミニ澪が集まっていた。しかもちゃんとハロウィンの仮装をしている。可愛い。
「なんかいっぱい増えたギョ!」
「攻撃ギョ!」
「攻撃だギョー!」
 沢山の水鉄砲が澪へと向けられ、一斉に発射!
「「「くらえー!!」」」
 びゅびゅっと勢いよく放たれた水が襲い掛かるも、澪はひょいとジャンプで躱してみせた。
「そんな攻撃当たらないよ!」
「な、なんだってギョ?」
「もっと撃つギョ!!」
 再びの水鉄砲もたんと地を蹴り大きく避けて華麗に飛ぶ。ダンスの要領で身軽に動き回っていくと、あたり一面がびしょ濡れになってしまった。
 ずぶ濡れになればなるほどその上に立つ怪人達の攻撃力は上がっていく。
「『上に立たなきゃいけない』のはそれなりのデメリット、だよね」
 ぼそりと呟き、ビシッと指さし。
「い……いけー、僕の分身!」
 怪人の体に分身達を一斉に張り付かせ――、
 バチバチバチバチッ!!
「「「ギョギョギャー!!!」」」
 びしょ濡れを介して雷魔法で大感電!
「ごめんね!」
 ミニ澪達に小さく謝ると、拍手が聞こえてきた。
「かっこいいー!」
「すごーい!」
 沢山の歓声に手を振って応えていると、黒猫達と一緒に仲間がやって来るのが見えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リリ・リーボウィッツ
にゃんこうもり軍団&バディペットのネーベル(黒猫)を引き連れてパレードに参加します。私も黒にゃんこの耳とコウモリの翼をつけて、にゃんこうもりなキマイラの仮装をしますね。
軍団は一般人に愛嬌をあざとく振りまきつつ、怪人をサーチ。魚の匂いを辿っていけば、すぐに見つかるでしょう。

怪人を発見できたら、軍団をけしかけます。
魚を食べろ? 判りました。食べさせていただきますよー。私ではなく、このにゃんこうもりたちが。
さあ、にゃんこうもりたち! 遠慮なくガジガジしちゃってくださーい。マグロの頭は美味だそうですよー。

怪人の猫攻撃も軍団に迎撃させましょう。猫同士がじゃれあっているように見えて可愛いですねー。



 リリ・リーボウィッツ(CROWBAR CAT・f24245)はにゃんこうもり軍団と黒猫ネーベルと一緒にパレードに参加していた。
 リリは黒にゃんこの耳とコウモリの翼。にゃんこうもりなキマイラの仮装をしている。
「かわいいー」
「にゃんこさん、こんにちは」
 子供達から手を振られたり声をかけられると、にゃんこうもり軍団は愛嬌をあざとく振りまいているが、怪人をサーチも忘れない。
 目配せをして、鼻をひくひく。マグロ怪人なのだから、魚の匂いを辿っていけばすぐに見つかるはず。
「ギョギョギャー!!」
「今の悲鳴は怪人でしょうか」
 聞えてきた悲鳴ににゃんこ軍団を見れば鼻をひくつかせているし、ネーベルも何かを伝えようとリリを見上げてきている。
 すると、にゃんこうもり達が一斉に走り出した。リリもネーベルと一緒に追いかけて駆けだすと、魚の匂いの発生源のマグロ怪人が猟兵の攻撃を受けていた。
「マジでかんべんだギョー!」
 沢山いたであろう怪人もその数を減らしている。このまま一気にやっつけてしまおう。
「無理! ホント!」
 へろへろのマグロ怪人達をじっと見たネーベルがちょいちょいとリリを見てきた。
「魚を食べろ? 判りました。食べさせていただきますよー。私ではなく、このにゃんこうもりたちが」
「ギョ?」
「まだ仲間がいたのかギョ!」
 怪人達はリリに気付いたが、ちょっと遅かった。
「ニャンコウモリ軍団! GO!」
 にゃにゃにゃーん!!
 リリがけしかけたニャンコウモリ軍団はマグロめがけてまっしぐら。
「ギョー!」
「ギョギョギョー!!」
 コウモリの翼を広げた黒猫達は怪人に突撃すると、そのままガブリ!
「さあ、にゃんこうもりたち! 遠慮なくガジガジしちゃってくださーい。マグロの頭は美味だそうですよー」
 軍団にゃんこは容赦なくマグロ怪人に噛り付いた。これはガチムチマッチョでも痛そうだ。
「いたた!」
「マジ痛いギョ!」
 マグロ怪人が猫をぶん投げてくると、にゃんこうもり軍団が迎え撃つ。
 にゃんこにはにゃんこ。猫と猫が一緒になるとなんだかとっても和んで見える。
「猫同士がじゃれあっているように見えて可愛いですねー」
「く、くっそー撤収!」
「覚えてろバーカ!」
「あとリア充爆発しろ―!」
 歯形がめっちゃつきまくったマグロ怪人達はたまらんと逃げ出すと――、
 ちゅどごおおおおぉぉぉぉんん!!!
 リア充憎しが原因か、なんかマグロ怪人はまとめて爆発した。
「一件落着ですね」
 リリの傍らでネーベルが尻尾をゆらしてにゃんと鳴いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 日常 『テーマパークで宝探しイベント!』

POW   :    目についた所を片っ端から探す

SPD   :    あたりをつけて素早く効率的に探す

WIZ   :    ちょっと変わったユニークな方法で探す

イラスト:pico

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●パレードの後のお楽しみ
 マグロ怪人は猟兵達によって倒され、ハロウィンパレードは無事に終了。
 楽しい音楽はまだまだ続き、仮装する人々の笑顔はどこまでも続いている。
『みなさん、ハロウィンパレードお疲れ様でした。さあ、これから楽しい宝探しがはじまりますよ!』
 スピーカーから聞こえてきた声に子供達は、わあっとはしゃぎ声をあげる。
『遊園地のオバケスタッフのみんなが、たくさんのプレゼントをかくしちゃいました! どこに隠したかはオバケさんたちの秘密です。ハロウィンを楽しみながら、みんなでオバケさんが隠したプレゼントを探しましょう』
 その声を合図に子供達は駆けだしていく。
 大きなカボチャの裏に回ってみたり、茂みやベンチの下をのぞき込んでみたり。
 もうすでにプレゼントが見つかったらしい。仮装した親子がコウモリ模様の包みを手に歩いてくる。向こうからはプレゼントを抱えた子供達がにこにこ笑顔。
 さて、プレゼントはどこに隠されているのだろうか。
 ぐるりと見渡し、プレゼント探しへと歩き出す。

●2章のプレイングについて。
 マグロ怪人は爆発したので、2章ではパレード後のプレゼント探しを行います。
 遊園地のオバケスタッフの皆さんが、あちこちにプレゼントを隠してしまいました。
 どこに隠したかは秘密のようですが、ハロウィンの宝探しイベントなので、ハロウィンのオブジェなど、ハロウィンに関係するところにヒントがあるかもしれません。
 遊園地のアトラクションを楽しみながらプレゼント探しも楽しそうですね。
 楽しい時間を遊園地でお過ごしください。
 上里・あかり(あかりを照らすもの・f06738)へのお声がけはご自由にどうぞ。
マックス・トール
事件解決したし、ゆったりと歩きながら探しに行こう。
ハロウィンってことは、南瓜が関係してそうだなって思うので、それらしきものがあれば、調べてみる。
「これかな?これかなー??」
見つけたらラッキーって感じで。



「お菓子をくれないといたずらしちゃうぞー」
「おかしちょうだーい」
 楽しそうに笑う子供達がマックス・トール(伸縮自在・f38807)の傍を駆けていった。
 事件も無事に解決したし、まだ少しマグロ臭するけれど、ハロウィンイベントでいつもより盛り上った遊園地に戻っているようだ。
 見上れば観覧車はカボチャの形をしているし、ジェットコースターはオバケたちで彩られてている。ごおっと音が通ると乗っている人達の悲鳴が響き、まるでオバケたちが猛スピードで通り抜けていくようだ。
 蜘蛛の糸を模したモールが彩る通りを歩いていると、小さなオバケが躓いた。
「きゃっ」
「危ない!」
 とっさに駆け寄って転ぶ前にキャッチすると、何が起きたのか分からなかったようだが、声をかけるとようやく理解できたようだ。
「大丈夫? 危なかったね、怖くなかった?」
「だいじょうぶよ、ありがとう!」
 お礼を言う小さなオバケはカボチャのカゴに手を入れると、お菓子をマックスに差し出してくる。
「あげる!」
「ぼくにくれるの?」
 オバケはこくんと頷いた。
「あ、ママだ。たすけてくれてありがとう!」
「転ばないように気を付けるんだよ」
 手を振ってお礼を言いながらオバケは母親の元へと戻っていった。
 受け取ったお菓子を改めて見てみると、シーツオバケの形をしたクッキーだった。
 そういえば遊園地のあちこちにプレゼントが隠されているんだっけ。
「ハロウィンってことは、南瓜が関係してそうだな」
 きょろきょろと辺りを見てみると、カボチャのゴミ箱にカボチャのベンチがあるし、カボチャのオブジェはあちこちに転がっているではないか。
 どれどれ、探してみよう。
 遊園地を歩きながら南瓜を見つけてはのぞき込み――見つけた!
「これかな? これかなー??」
 カボチャ模様のラッピングに包まれたそれを手に取ると、それを見た子供達が近くのカボチャの辺りを探し始めた。
「みつけた!」
「こっちにもあったよ」
 楽し気な様子を見ながらマックスはハロウィンに彩られた遊園地の中を歩き出した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フェリクス・フォルクエイン
アドリブ連携歓迎
クロさん(f12090)と参加。
ハロウィンの飾りつけなどを調べヒントを確認してみるのは前提の上
「既に見つけてる人もいるようですし、僕たちは別の視点から探してみましょうか」
と愛馬のエミリアにお願いして騎乗、空から探索。非武装なら二人乗りしても大丈夫だとは思いますし、それでもエミリアが辛そうならUCで僕は単独飛翔します
それは最後の手段ですが
「地上からは死角になる場所でも上からは丸見えとかありますからね」
空中散歩しつつプレゼントを探す
「子供向けの宝探しならそれほど見つけるのが難しい隠され方はしてないと思いますが」
宝物が無事見つかればお疲れさまですと労いつつ余韻に浸ってみたりします


櫻井・クロ
引き続きフェリクスちゃん(f00171)と参加にゃ

「これで楽しめるにゃね、プレゼントを探すのにゃ♪」
仮装はレースクイーンのままにゃよ
ヒントを確認してから探索開始にゃ
フェリクスちゃんの背中に抱きつくように二人乗りして空から探すのにゃ(なお抱きつくと再び爆乳がむにゅっと押し広がる)
「エミリアちゃんはよろしくにゃね♪」
フェリクスちゃんとは反対の方向を見つつ探すにゃ
「おそらくカラフルな物だと思うにゃけど・・・あれかにゃ?」
プレゼントを探しつつもフェリクスちゃんと楽しく過ごすのにゃ♪
「これがプレゼントにゃね♪中身はなにかにゃ?」

アドリブやネタはお任せなのにゃ♪



 カボチャとリア充を憎むマグロの野望は潰え、遊園地に平和が取り戻された。
「これで楽しめるにゃね、プレゼントを探すのにゃ♪」
 仮装したままの櫻井・クロ(トラベルキャット・f12090)がぎゅむっと抱きつくと、フェリクス・フォルクエイン(人間の天馬聖騎士・f00171)はドキドキしながらもイベントの内容を確認する。
 スタッフから受け取ったイベントのチラシと遊園地の地図を交互に見ていると、わあっと喜ぶ声が聞こえてきた。声がした方を見ると、カップルがオバケのオブジェの裏にお目当てのプレゼンを見つけているところだった。
 別の声に振り向けば、巨大カボチャの中からプレゼントを見つける子供達が見え、ガイコツの頭の上にちょこんと乗ったプレゼントを手に取る学生達も見えた。
「既に見つけてる人もいるようですし、僕たちは別の視点から探してみましょうか」
「そうするにゃ♪」
 大きく頷くと勢いでクロの大きな胸も揺れ、フェリクスに応えて愛馬がすいとその姿を現した。
「頼んだよ、エミリア」
「エミリアちゃんはよろしくにゃね♪」
 愛馬は二人のお願いに応じてばさりと空へ舞い上がっていく。
 翼を羽ばたかせ、高く、高く。
「地上からは死角になる場所でも上からは丸見えとありますからね」
「わあ……いい眺めにゃ♪」
 フェリクスと一緒に空を飛ぶクロは思わず声を上げてしまう。
 見下ろす遊園地は格別であった。
 観覧車にジェットコースター、メリーゴーランド。はしゃぐ子供達に親子、恋人達。すべてがクロとフェリクスの眼下にある。
「フェリクスちゃん、子供達が手を振ってるにゃん♪ ほらほら、あっちからも手を振ってるにゃあ♪」
 地上からでは見る事ができない風景に声を弾ませるクロは、手を振り返してからむぎゅっとフェリクスに抱きついた。
「あ、あそこの親子も手を振っていますよ」
 手を振るフェリクスは自分の背にむにゅっと柔らかく温かな感触が押し広がっていくのを感じながら、クロと二人で地上の人達へと手を振り返していく。
 クロとフェリクスは左右それぞれ分かれて地上にあるだろうプレゼント探しつつ、空中散歩を楽しんだ。
 涼やかな秋風に髪が揺れ、二人は空をゆるりと駆ける。非武装で身軽になったとはいえ、二人での騎乗は負担にならないかと愛馬を見れば、大丈夫と言わんばかりにすいと空を蹴ってくれた。
 その様子にフェリクスは内心で安堵する。最終手段を使わなくて良かった、本当に良かったと。
「子供向けの宝探しならそれほど見つけるのが難しい隠され方はしてないと思いますが」
 フェリクス読みは間違っていなかった。
 空から見下ろしていると、ハロウィンのオブジェの陰に隠れていたり飾りつけと一緒にぶら下がっていたりするのが良く見える。そして、その宝物を見つけた子供達がにこにこ笑顔で抱えていく姿も良く見えた。
 幸せそうな子供達をフェリクスはクロと空から眺めていた。
「子供優先でいいですよね」
「優しいにゃあ、フェリクスちゃん♪」
 その優しさに、思わずぎゅうっ。
 ぬくもりを確かめ合いながら、二人の空中散歩は続く。
 しばらくすると、どうやら遊園地の外れにやってきてしまったらしい。人もまばらで、誰もいない。
 子供も、大人もいないここは、二人きり。
「おそらくカラフルな物だと思うにゃけど……あれかにゃ?」
 クロは遊園地の外れにぽつんと佇む大きなカボチャを指さした。
 エミリアに降りるようにお願いすると、ゆっくりと着地してくれた。
 大きなカボチャはラッピングのように真っ赤なリボンがついている。切り込みが入っており、上が蓋のように開きそうだ。
「これがプレゼントにゃね♪ 中身はなにかにゃ?」
 しゅるんとリボンをほどいて蓋を開け。
「わあ」
「お菓子がいっぱいにゃ♪」
 フェリクスとクロの目に飛び込むのはぎっしり詰まったお菓子。
 くりぬかれたカボチャの中にはクッキーにチョコ、キャンディやマシュマロ、ビスケット。どれもハロウィンらしく可愛らしいデコレーションがされている。
「美味しそうにゃ♪」
「せっかくですし休憩しますか」
 近くのベンチに座って二人はお菓子を食べながらのしばしの休憩。
「お疲れ様です、クロさん」
「お疲れ様、フェリクスちゃん♪」
 労いの言葉と共にお菓子をぱくり。
 口いっぱいに広がる甘さに二人は思わず顔を見合わせ微笑むのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リリ・リーボウィッツ
ジャックオーランタンのオブジェにハーゲルを憑依させます。
起きてください、ハーゲル。宝探しの時間ですよー。
カボチャ型ダックスフントというのもなかなか可愛いですね。可愛いだけじゃなくて嗅覚も鋭いですから、お宝をすぐに嗅ぎ出してくれるはず。
………………
…………
……
よく考えたら、どんな匂いのお宝なのか判りませんから、嗅ぎ出しようがなかったですね。
まあ、いいです。ぶらぶら歩いて探しましょー(にゃんこうもり軍団の時と同様、ハーゲルには愛想を振りまかせる)。ハーゲルは視点が低いから、なにかの下に隠されているお宝を発見しやすいかも。

お宝がお菓子系でしたら、あかりさんにもお裾分けしましょー。おひとつどうぞー!



 リリ・リーボウィッツ(CROWBAR CAT・f24245)の目の前にはジャックオーランタンがちょこん。
 程よい大きさのオブジェを前に、リリはそっと声をかけた。
「起きてください、ハーゲル。宝探しの時間ですよー」
 カボチャからの反応はない……と思いきや。
 もぞもぞ、ぴょこん。
 短い足、長い口吻、垂れた耳、可愛い尻尾がぴょこんと生えてきて、あっという間にカボチャ型ダックスフントの完成だ。
「カボチャ型ダックスフントというのもなかなか可愛いですね。可愛いだけじゃなくて嗅覚も鋭いですから、お宝をすぐに嗅ぎ出してくれるはず」
 期待の眼差しで幼少時に飼っていたダックスフントの霊を憑依させたカボチャ型ダックスフントをじいっと見つめると、その期待に応えようと一生懸命に鼻をふんふんと鳴らして短い足でちょこちょこと歩き回り――。
 ………………。
 …………。
 ……。
「よく考えたら、どんな匂いのお宝なのか判りませんから、嗅ぎ出しようがなかったですね」
 ぺたりと垂れた耳が心なしか更に垂れ下がり、カボチャなダックスフントはしょんぼりと落ち込んでいると、仮装した子供達が走っていく。
「まあ、いいです。ぶらぶら歩いて探しましょー」
 リリを見上げたダックスフントの尻尾がぱたぱたと揺れ、ひとまず遊園地をぶらぶらと探索することに。
 カボチャのわんこと一緒に歩くと、それなりに目立つようだ。子供達がこちらに手を振ってきたり、ハーゲルに触ってみたいと駆け寄ってきたり。
 尻尾をぱたぱたと振ってハーゲルは愛想をいっぱい振りまき、お宝探し。
 ハーゲルは視点が低いので、何かの下に隠されているお宝を発見しやすいかもしれない。
 しばらくすると、わん、元気なひと吼えしてハーゲルはちょこちょこダッシュ。
「見つかりましたか?」
 ハーゲルの前には大きなシーツおばけのオブジェ。追いついたリリはシーツをぺろりとめくった。
 そこには子供が抱えられるくらいの大きさの宝箱が隠されている。
「やりましたね、ハーゲル」
 わん、とハーゲルは尻尾をぱたぱた。
 ぱかりと開けると、お菓子がぎっしり。一人で食べるには少し多いかも。
「あかりさんにもお裾分けです。おひとつどうぞー!」
「じゃあ交換しませんか? 私のお菓子もどうぞ」
 二人の手には沢山のお菓子。
 足元でちょこんと座るハーゲルを目に、リリはお菓子をぱくりと食べるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

栗花落・澪
宝探しの主役はお客さん達だからね
ヒーローとして、サポートとして行動させてもらうよ

ハロウィンイベントって事だしね
いかにも宝物がありそうな場所に目星をつけて
トークやパフォーマンスでお客さん達にヒントを与えたり
子供達はトリックオアトリートを言ってくれたら
飴くらい配ってもいいかな
勿論親御さんにはさり気なく許可を貰ったうえでね
やっぱり他人から貰うものって気を使う人もいるし

君達ならきっと、自力で見つけられると信じてるよ
折角だからもう一度分身達にも出て来てもらって
歓声くれた人達とも交流させてあげようかな
数は多いけどサイズ的に迷惑にはなりにくそうだし
いつも頑張ってもらってるから
たまには自由にしてもいいかなって



 平和が訪れた遊園地で、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)はヒーローだった。
 ヒーローが為す事、それは。
「ヒーローとして、サポートとして行動させてもらうよ」
 みんなの宝探しのサポートをするために、ヒーローは大きくジャンプ!
 宙を舞うヒーローは皆の注目の的だ。
「おや? あのガイコツがあやしいぞ~?」
 宝物が隠れている場所をそれとなく澪がヒントを教えてあげたり、
「たからものがみつからないの」
「それは困ったね。近くに隠れているかもしれないから、一緒に探してみようね」
 困っている子供と一緒に宝物探しを手伝ってあげたり。
「トリックオアトリート!」
「おかしちょうだーい!」
 おばけに仮装した子供達がやって来たので澪はお菓子を渡そうとするが、その前に親御さんに目線で確認。
 他人から貰うものに気を使う人もいるだろう。こくんと頷く反応に澪はにこりと笑顔を返す。
「はい、オバケのキャンディをどうぞ!」
「かわいい!」
「ありがとう」
 可愛いオバケのキャンディを受け取った子供達は口々に澪へお礼を言うと、家族の元へと走っていく。
 楽しそうな家族を見送り、澪は再び宝探しのお手伝い。
 子供から大人まで、沢山の人達が参加する宝探しイベントは、ちょっとした物陰からオブジェの中、すぐに見つかるような場所まで様々な場所に隠されていた。
 隠し場所を確認してから澪は困っている様子の子供達の元へ。
「たからもの、みつからないの」
「うーん、困ったね。でも、今日はハロウィンだから、カボチャやオバケの近くにあるかもしれないよ」
「カボチャとおばけ。さがしてみる!」
 そっと教えるヒントに子供達は元気に頷いて探しに向った。
「君達ならきっと、自力で見つけられると信じてるよ」
 そっと子供達の後ろ姿に澪は声援を送る。きっと見つかるだろう。
 しばらくするとあちこちからは宝物を見つけた声が聞こえてくる。よかった、ちゃんと見つけられたんだ。
 涼やかな秋風が揺れる中で安堵する澪は、ふと思いついたようにミニ澪をぽぽぽんと呼び出した。
「あ、あのときのちいさいこびとさんだ!」
「こんにちはー」
 気が付くいた子供達はミニ澪に手を振ってくる。
 ミニ澪の数は多いけどサイズ的に迷惑にはなりにくそうだし、なにより、いつも頑張ってもらってるから、たまには自由にしてもいいかなと思ったのだ。
 交流を楽む分身たちを目に、澪はのんびりした時を過ごすのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年11月11日


挿絵イラスト