【サポート優先】月に吠えなば
これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。
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「月見に行ってくるといい」
いつになく穏やかな表情で言う園守・風月(地に足を・f37224)だが、さてはオブリビオン絡みの話だな? という視線を猟兵達から受けると、彼は平素の仏頂面へと逆戻りした。
「ご明察だ。とある村の月見の宴に山賊が現れる。しかもオブリビオン化しているから、その対処というわけだ」
しかし月見と言うのも嘘ではない、と風月は言う。
オブリビオンは宴に乱入する。それは確定事項だ。但し、具体的な時間帯が判明しているわけではない。其処で、猟兵たちも宴に参加し、オブリビオンが現れるのを待つことになるのだと。
「この村は知る人ぞ知る米と酒の産地でな。清澄な水と米のみで仕込まれた純米吟醸が村の自慢だそうだ。芳醇な吟醸香と濃厚だがしつこくない、滑らかな味わいは酒飲みなら一度は味わって損はないぞ」
さてはお前飲んだことあるな?
ともあれ、酒に酔い、月に酔い、語り明かす宵――オブリビオンは姿を見せる。
「一見すると涼やかな面立ちの美丈夫らしいが油断はするなよ。本性は残忍で強欲だ。金品や娘を優先して狙う節があるからその辺りを上手く突いてやれば有利に立ち回れるかもな」
いずれにしても、顔に似合わず強敵だ。優男と油断してかかると痛い目に遭うだろう。
ああそれと、と思い出したように付け加える風月。何か他にも注意すべき点があるのかと猟兵達が耳を傾けると。
「未成年は米糀の甘酒だ」
其処は言わずにおれなかったらしい。いや、大事なことです。
説明は全て終えたと言わんばかりに掲げられた風月の掌の中で、|大小四種の和薔薇《グリモア》が花開く。
絵琥れあ
お世話になっております、絵琥れあと申します。
ひっそりとサポート優先シナリオを運営させていただきます。
(勿論、通常参加も望外の喜びですので歓迎いたします)
流れと詳細は以下の通りになります。
第1章:日常『月酔い語り』
第2章:ボス戦『美形な山賊頭領』
第1章では、月見で一杯、と洒落込んでいただきます。
語りに関してはサポート優先シナリオということもあり、軽めのものになる予定です。
第2章では、村が酔い潰れることを見越して襲撃してくる山賊頭領との戦いとなります。
こちらは小難しいことは一切抜きの純戦となる予定です。
今回はできるだけさくっと終わらせる予定です。
それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
第1章 日常
『月酔い語り』
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POW : いつもより素直になる
SPD : 本当の自分が顔を出す
WIZ : 秘めた想いが零れる
イラスト:anじぇら
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
飯綱・杏子(サポート)
あの|食材《オブリビオン》を狩ればいいっすね? 任せるっす。
とりあえずヒト型でなければ食うことを考えるっす。
宇宙船やリビングアーマーの類だってきっと貝類みたいに美味しい可食部があるっす。
何なら味付けでどうにかするっす。
一応【毒耐性】持ちなんで、毒は利かないっすよ。酔うけど。あと、腐敗も発酵もわたしには一緒っす。
多少の怪我は厭わず積極的に飲み食いします。他の猟兵に迷惑をかける絡み酒はしないっす。また素面の時は、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する絡み酒はたぶんしないっす。
あとはおまかせ。よろしくおねがいするっす!
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「一番好きなのは|毒《魔女の》|林檎酒《シードル》っすけど、偶には日本酒も乙なモンっすねえ♪」
上機嫌で最初の一杯をこくりと飲み干した飯綱・杏子(飯テロリスト・f32261)。
食道楽の悪魔たる彼女は今日も|食材《オブリビオン》を求め、また美味しそうなものを|拡散《飯テロ》するため、この地を訪れていた。その一環で美味い酒と肴が味わえると言うのだから、これは乗らないわけに行かなかったのだ。
肴は鰈の刺身に鮭の塩焼き、そして湯豆腐。あっさりとした味付けのものがメインで、これが純米吟醸の華やかな香りと爽やかな味わいに合うのだ。
食道楽の悪魔たる杏子のこと、自信を持ってお勧めできる純米吟醸の銘柄にも勿論覚えはあった。だが、この酒もまた、それらに勝るとも劣らない逸品で。
この36あるとされる世界には、まだまだ杏子の知らない美食が待ち受けている。それを改めて実感し――杏子は、このサムライエンパイア風に言うのであれば、武者震いを覚えた。二杯目を飲み干した盃が、杏子の手の中で僅かに震えているのが解る。
まだ見ぬ未知の食と出会いたい。そして広めたい!
「よーし待ってるっすよ世界の食材! そして|食材《オブリビオン》!」
食道楽の悪魔が月に吠える。それは食への探究、その情熱を改めて再確認するものだった。
成功
🔵🔵🔴
座魔・舞尋(サポート)
人間のシャーマン×悪霊、21歳の女です。
普段の口調は「合法ロリ(私、あなた、~さん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」、演技時は「メスガキ(わたしぃ、先生、だね♪、だよ!、だよね☆、なのかな?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
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「……ふぅ」
ちびちびと、甘酒を舐めるように嗜むのは座魔・舞尋(破滅の探究者・f37479)だ。実は年齢的には酒を飲んでも問題ないのだが、外見年齢に合わせて甘酒を貰っている。
彼女は元引きこもりであり、生活能力もほぼ皆無と言ってよく、契約しているUDCである猟鬼の世話によって日常生活を送れていると言った状態なのだが、今回、此処に来るであろうオブリビオンは金品、そして女性を優先的に狙うと聞いたもので。
「今回は、どんな風に私を終わらせてくれるかな」
ぽつり、呟く。
傷つきたい。終わらせられたい。絶望の中で破滅させられたい――被虐的な願望が未だ、少女の姿をした探究者の中で燻っている。
そしてそれは、猟鬼としても望むところであって。少女の破滅を糧とするその存在は、舞尋が終わりへと邁進するのを止めはしない。
だがそれでいて、最期まで堕としはしないのだ。真に生命の危機に瀕するその時は、再び彼女に生を吹き込み――そうしてまた、破滅への道を歩ませる。
奇妙な共存関係。その一端を今は、月だけが見ている。
成功
🔵🔵🔴
マホルニア・ストブルフ(サポート)
口調:男性的
一人称:私
三人称:お前、呼び捨て
【だ、だな、だろう、なのか?】~か、〜するよ、構わん、等
協力者には丁寧に接する。
行動方針:問題の解決
一般人がいれば保護が優先。
多少の負傷は気にせず行動。
◇戦闘・技能
知覚端子を張り巡らせ、地形や敵の動向を情報収集しながらサポートしようか。
武器はレヴィアスクかアサルトライフル、拡張義体での接近戦。移動や捕縛でワイヤーを使うこともあるな。
UCの範囲は遠近それぞれ、使えるものを使っていこうか。
UCはハッキングとUDC由来の呪詛を組み合わせて実現させる。よろしく頼む。
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「……ふぅ」
酒精が心地よくマホルニア・ストブルフ(欠けた年代記・f29723)の胃を灼いた。
宴とは言え、今は依頼中。酒は程々に――とは言え、折角の誘いを無碍にするのも本位ではない。
澄み渡る秋の空に、月の鏡が淡い黄金を纏って煌めいている。
周囲に目を遣れば、人々は収穫を喜び、宴に興じ充足感に酔いしれている。ああ、平和な村だ。
だがそれも、オブリビオンに襲撃されるまでのこと。
襲撃が成ってしまえば、この佳き日も絶望に塗り潰され、人々は皆、深い哀しみに暮れるだろう。
けれど此処には、自分達猟兵がいる。
猟兵達が来た以上は、そのようなことには決してさせない。何も奪わせてなるものか。嘗ての自分のように。
肴を口に運びつつ、密かに知覚端子を村に展開し、それとなく村の地形を調べ上げる。来たるべき戦いに、有利に働くように。
此処が戦場となる、その前に。
「……無粋なオブリビオンには、ご退場願わないとな」
決意を、新たに。
その静かな聲を、月は確と聞き届けた。
成功
🔵🔵🔴
第2章 ボス戦
『美形な山賊頭領』
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POW : 行けっ!
【従わせた部下の山賊達】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : 死ねっ!
【両手の鉄爪】が命中した対象を切断する。
WIZ : 皆殺しだっ!
【我を忘れる程の怒りに満ちた状態】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
イラスト:ちゃろ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠犬憑・転助」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
北条・優希斗(サポート)
『敵か』
『アンタの言う事は理解できる。だから俺は、殺してでも、アンタを止めるよ』
『遅いな』
左手に『蒼月』、右手に『月下美人』と言う二刀流を好んで戦う剣士です。
自らの過去を夢に見ることがあり、それを自身の罪の証と考えているため、過去に拘りと敬意を持っております。その為オブリビオンに思想や理想があればそれを聞き、自分なりの回答をしてから斬ります。
又、『夕顔』と呼ばれる糸で敵の同士討ちを誘ったり『月桂樹』による騙し討ちを行なったりと絡め手も使います。
一人称は『俺』、口調は年上には『敬語』、それ以外は『男性口調』です。
見切り、残像、ダッシュ等の機動性重視の回避型の戦い方をします。
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「来たか」
北条・優希斗(人間の妖剣士・f02283)は立ち上がる。
相対するは山賊と言うには余り秀麗な顔立ちの青年。しかし、紛うことなきオブリビオン。
「其処を退け。金目のものと女以外に用はない」
「……アンタにも、そうしなければならない理由があったのか」
優希斗の問いに、頭領は意図が解らないという顔を一瞬見せたが、ふと何かを理解したようで、淡々と告げた。
「欲しいものは奪い取る。物心ついた時から、そうしてきただけだ」
「そうか」
止むにやまれず仕方なく。或いは、ただ最初から赴くままに。其処までを語る気は、この男にはないらしい。
けれど確かに、彼の『過去』は聞き届けた。優希斗は剣を抜く。
蒼の魔刀と月の妖刀。二刀流の剣士は月下、地を蹴り敵へと肉薄した。
「邪魔をするなら……殺してやるよ!!」
頭領の目が、赤く赤く塗り替えられる。
宛ら皆既月食の如きその双眸は、湧き上がる憤怒の色を湛えていて。
ただ、邪魔者を殺し尽くすという衝動で、優希斗に襲いかかるが。
「読めている」
我を忘れた攻撃など、優希斗にとって見切るのは容易い。
鉄爪が残像を――空を裂く。その背後に周り、優希斗は流れるような剣舞を叩き込む――!
成功
🔵🔵🔴
シフォン・メルヴェイユ(サポート)
『楽しい世界が待っていたらいいなぁ。』
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
怒った時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
のんびりとして、無邪気な性格をしています。
基本的に常に笑顔で人に接して、
敵以外なら誰に対しても友好的な性格です。
因みにトランプを使った手品が得意で、必要に応じて皆を楽しませます。
あとはお任せします。宜しくお願いします。
ギャレット・ディマージオ(サポート)
●設定等
ダークセイヴァー出身の冷静沈着な黒騎士です。
オブリビオンに滅ぼされた都市で自分だけが生き残った過去を悔い、人々を守ることを重視して行動します。
●戦闘において
「及ばずながら、手助けさせて貰おう」
「貴様の相手は、この私だ!」
「なんと強力なユーベルコードだ……! (解説) 直撃すれば一たまりも無いぞ!」
・牽制攻撃
・敵の攻撃から他の猟兵や一般人を守る
・敵の攻撃を回避してカウンター
・ついでに敵の強さを解説する
など、防御的・補助的な行動を得意とします。
メイン武器は「黒剣」です。
他は全てお任せします。
別の猟兵との交流や連携等も自由に行ってください。
どうぞよろしくお願いします。
●
手傷を負いながらも、頭領は獲物を見つけた。
ピュイ、と指笛ひとつ吹いて、部下達を召集する。
「あの長耳の女だ。殺すなよ」
部下達を差し向けた先にいたのは――シフォン・メルヴェイユ(夢見る少女・f19704)だ!
「わっ!?」
頭領を探していたら、部下に囲まれてしまったのだ。
だが、その危機的状況にいち早く気づいた者がいた。
「あれは従わせた部下の山賊達に指定した対象を攻撃させるユーベルコード……! いかん、彼女の身が危険だ!」
ギャレット・ディマージオ(人間の黒騎士・f02429)は、その知識量で以て敵のユーベルコードの本質を即座に見抜いた。すぐさま、シフォンの助太刀に向かう。
が、あと一歩、間に合わない。山賊の一人が容赦なく、シフォンを引き倒そうとする――!
「ぐえっ!?」
が、呻いたのは飛びかかった筈の山賊の方だった。まるで何かに弾かれたような。
ギャレットがシフォンを見れば、煌びやかで華やかな鎧が彼女を包んでいる。
「その戦闘鎧は……想像力によって無敵の力を得るアリスナイト・イマジネイションか!」
「此処は私に任せて、あなたは頭領を!」
「心得た。すぐに戻る!」
頭領の命でシフォンを捕縛せんと奮戦し、その度に虚しく弾き返されている山賊達を彼女に任せ、ギャレットは駆ける。
彼らを統率・指揮する頭領の元へ!
「貴様の相手は、この私だ!」
「……チ、あいつら、しくじったか。まあいい、邪魔をするならお前も殺す!」
頭領が鉄爪をギャレットへと向ける。ギャレットもまた、制するように黒剣の切っ先を頭領へと向けた。
暫しの読み合い。静寂が場を支配し、月明かりが煌々と二人を照らしている。
先に動いたのは、頭領だった。
真っ向から迫り来る――と見せかけて、僅かに斜めに跳ぶように地を蹴って、横合いを狙って。
だが、冷静さで軍配の上がったギャレットに、読めない動きではない!
「剣よ、我が眼前の敵を斬り滅ぼせ!」
「ぐ……っ!?」
飛びかかる、不完全な体勢のままの頭領の、その鉄爪ごと巨大な両手剣と化した超重量の黒剣で、叩き切る!
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
陽環・柳火(サポート)
東方妖怪のグールドライバー×戦巫女です。
悪い奴らはぶっ潰す。そんな感じにシンプルに考えています。
戦闘では炎系の属性攻撃を交えた武器や護符による攻撃が多い。
正面からのぶつかり合いを好みますが、護符を化け術で変化させて操作したりなどの小技も使えます。
全力魔法使用後の魔力枯渇はにゃんジュール等の補給で補います
名刀『マタタビ丸』は量産品なので、もしも壊れても予備があります。
ユーベルコードは指定した物を使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動し他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
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「てめぇが山賊の親玉か」
月を背負い、啖呵を切って現れたのは、陽環・柳火(突撃爆砕火の玉キャット・f28629)だ。
口ぶりは粗野だが、溌溂とした女性である。――あるのだ、が。
「……子供か。まあそういうのが好きな奴もいるからな」
「言っとくけどさっきも宴の席で酒飲んだからな?」
イラッとした。そう、彼女は何かと実年齢より幼く、いや、若く見られがちだが、歴とした成人済みの女性である。
取り敢えず一発殴ろう。美形? 知ったことか。
決意を固めて柳火は身構える。頭領もまだ折れていない左手の鉄爪を柳火へと向けた。
(「っと、その前に……」)
柳火は名刀『マタタビ丸』を構えるのとは逆の手で、小さく細長い袋のようなものを取り出した。
「……それは?」
「喧嘩前のエネルギーチャージだよ!」
袋を開けて、じゅっ、と吸った。
頭領はちょっと引いていた。
しかし、効果は覿面!
「チャージ完了! 行くぜぇッ!!」
「ッ!?」
花火が弾けるように、或いは鉄砲玉のように。
驚くべき速さで、的に肉薄すると。
「喰らいやがれッ!!」
横っ面を張り飛ばすが如く。
渾身の一刀が、顔面から頭領を打ち、吹き飛ばす!
成功
🔵🔵🔴
イネス・オルティス(サポート)
『この鎧は一族伝統のもの、恥ずかしくなんて……』
アックス&ウィザーズ辺境のどこかにある隠れ里に住む一族の女戦士
〔一族伝統の鎧〕のビキニアーマーを愛用し主に〔巨獣槍〕という槍を使う
”ダッシュ”で近づき”なぎ払い”、”串刺し”等をよく行う
ボン・キュ・ボンのナイススタイルで、ビキニアーマーを普段使いしている
恥ずかしさ耐性のあるイネスは、周りの視線を気にしません
そのビキニアーマー姿の存在感で、無意識に誘惑してしまう事がありますが
イネスにそのつもりはありません
アドリブ・絡み・可 ””内技能
描写はセクシーレベルまで
キャバリアには乗らず生身で戦います(他の人のキャバリアを足場にする等はあり)
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「……誘ってるのか?」
「何のことかしら?」
腹立たしいことに横っ面を貼り飛ばされても赤くはなるが腫れ上がらない美形補正。しかし確実に疲弊している山賊頭領。
一方、そんな涼しげな面立ちの持ち主から繰り出された下卑た問いに『心底意図が解らない』といった風情で首を傾げたイネス・オルティス(隠れ里の女戦士・f06902)。彼女の出で立ちは、傍目には少々――いやかなり防御力が心許なさそうな鎧、即ちビキニアーマーだった。
多くの男性にとってはその抜群のプロポーションも相俟って垂涎ものであろうが、本人としては頭領の言うような意図は一切なく、防御性能を補って余りある身軽さ、何より先祖伝来の伝統の鎧故に着用している、それだけの話なのである。
「だがこっちも必死なんでな、もう女だろうと関係ない。邪魔をするなら、殺す……!」
瞳を再び皆既月食の色に染め、憤怒と殺戮の衝動に身を任せた頭領は、気づかない。
「伝統の鎧を起点に、聖域再現――」
ビキニアーマーの女神――なるものが存在するらしい――に祈りを捧げたイネスのビキニアーマーが、神々しいまでの光を放ち、戦場に女神の神殿を再現したことに!
「一族伝来の鎧、甘く見ないことね」
女神の加護を受けたイネスの戦闘力は、今や理性なき頭領を遥かに上回った。
敵に肉薄されるより速くその懐へと至ると、巨獣槍が流星の如くその腹を貫く――!
成功
🔵🔵🔴
鳶沢・成美(サポート)
『え、これが魔導書? まあどうしよう?』
『まあどうでもいいや、オブリビオンなら倒すだけですよ』
故郷UDCアースの下町の古書店でたまたま見つけた魔導書を読んで覚醒した自称なんちゃって陰陽師
昨今でいう陽キャラ? みたいな行動は正直よくわからないのでマイペースに行動
でも集団での行動も嫌いじゃないですよ
元ボランティア同好会でつい気合い入れて掃除しちゃったりしなかったり
一応木工好きでゲートボール好きキャラのはず……たぶん
戦い方は直接殴るより術をとばす方が好みです
範囲攻撃とかロマンですよね
例え好みの容姿だろうと、事情があろうと敵ならスパッと倒すだけですよ
アドリブ・絡み・可
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「オブリビオンが出るって言うから魔導書持ってきたけど、まあどうしよう……っと」
緩い|駄洒落《知的ジョーク》と共に推参したのは鳶沢・成美(三角定規の除霊建築士・f03142)だ。
既に敵は満身創痍。後は決定打を放つのみ。そういったところまで、味方が持ち込んでくれている。
「皆さん楽しんでるところを邪魔する|無粋者《オブリビオン》に遠慮はいらないですね。ボランティアとは違いますが、さくっと掃除しましょうか」
「ふざけやがって……!」
最早余裕を失った頭領は、単純明快、鉄爪の強力な一撃で成美の胴と脚とを分断しようと迫り来るも。
「おっと、直接殴るより術をとばす方が好みなんですよね、僕」
まあできなくはないですが――範囲攻撃とかロマンですよね、なんて。
不可視の陰陽の気を張り巡らせながら距離を取り、敵の動きを鈍らせる。其処にすかさず叩き込むのは極限まで範囲と威力を高めた氷嵐の全力魔法!
「逃げ場はないですよ、っと!」
言葉通りに、纏わりつく気に脚を取られた頭領は氷に巻かれ、風に攫われその身体は大地へ叩きつけられる。
その身体は月光に照らされながらも、二度と動くことは、なかった。
「掃除完了、ですね」
成功
🔵🔵🔴