6
陰謀論?!オリジナルの絵が消される!

#サイバーザナドゥ #グリモアエフェクト #ライブストリーマー #混沌

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#サイバーザナドゥ
🔒
#グリモアエフェクト
🔒
#ライブストリーマー
#混沌


0





 サイバーザナドゥでは、絵師というものが希少な存在になっている。
 なぜなら、誰でもAIで簡単に絵が描けてしまうからだ。
 脳波でイメージした好きな映像を、AIの絵として抽出できるレベルくらいには進歩していた。
 そんな中でも、オリジナル絵師の愛好家達は警察の目をかいくぐって存在する。
 警察がオリジナル絵師を厄介に思うのは、その絵が絵師の思想を反映しているからだという。
 絵師に群がる信者は、いずれ強いオリジナルの絵によって反乱を起こす。
 そういう芸術に対する弾圧が、サイバーザナドゥではあるのである。
 そんな中、オリジナルの絵を消さんとするAIが出現していた……!


「うななー。こんにちわなのら!」
 サイバー空間に少しにあわない、ファンタジックな恰好の少年。ノラ・ネコカブリ(ダークエルフの眠りの歌い手・f35214)は、宙に浮かんだ画面をピコピコと触れながら君たちを見ていた。
「ちょっと違和感ある服装だけど、我慢してほしいのら」
 彼は、頭のネコの被り物のしっぽを揺らしつつ、彼はあくびをして言った。
「今回の任務は、思想として弾圧されているサイバーザナドゥの絵の保護なのら」

 絵?と、君たちは思ったかもしれない。サイバーザナドゥにはAIの描いた絵が溢れている。
 そして、オリジナルの絵というものは思想を持つとして、警察から弾圧されている。
 そう、この世界ではオリジナルで手書きする絵師から供給される同人誌などはレアなのである!

「手で書く事が常識でもなんでもなくなったサイバーザナドゥの人々にとっては、AIによって頭の映像を読み取ってもらって書いてもらうなんて言うのが当たり前なのら」
 という事で、単価も安ければ、好んで手を動かして絵や漫画を作る人などいない。
 と表では思われているようにも思えた。
 しかし、絵にこだわりがある者がいまだ存在し、自ら下書きから書き上げる希少な存在が芸術の掃きだめのような場所にたくさんいるとも噂されている。

「現在、オリジナルの絵が思想弾圧と共に【オリジナルの絵を消すAI・AI絵師ちゃん】の手によってなくなろうとしているのら。これを阻止してほしいのら」

「噂されている絵師さんたちは、メガコーポや警察から追われている身だったりするのら。皆には、その思想弾圧されている絵師さんと絵を保護するために、まずリアルの絵師に接触をしてほしいのら」
 たくさんのAIの絵が置いてあるサイト『ぴく★てぃる』にノラはアクセスし、君たちに見せた。
「SNSでは、オリジナルの絵とAIの見分けがつかないのもあって、そのまま紛れ込ませつつ潜伏している絵師さんもいるのら。この広いAI絵師達の中から発見して接触をし、何とか現実世界の絵を描いている幻の芸術町の場所へ到達してほしいのら」

 広大なネットの中をAIの絵とオリジナルの絵を見分けながらの作業になるだろう。しかし、ユーベルコードを持つ君たちにとってそれはたやすいことではないだろうか。
 ノラは画面に敵の画像を映し出すと、君たちに説明を始めた。

「接触をし終わったら、芸術町に向かってほしいのら。その町で【AI絵師ちゃん】は現実に具現化し、オブリビオンとしてオリジナルの絵を、消して回るのら!」
 【AI絵師ちゃん】は猟兵の到着と共に実現するようであった。

「もともとはAIの絵の黎明期に、オリジナルの絵かAIの絵か見分けるために作ったAIが元らしいのら」
「でも、このAIの作り手は、オリジナルの絵に復讐心をもってたみたいなのらね。だから、オリジナルの絵を消そうとしたのら。それが今になって、オブリビオンとして意識をもって現実世界に出現したのら」

 敵を映し出すモニターにはピンクの髪が時々幾何学模様のような機械的な形に変異する【AI絵師ちゃん】の姿が見える。
 その顔半分はビッグデータから作りいでた美少女たちの顔が顔顔顔とならんでいる。

「【AI絵師ちゃん】で防いでほしいのはオリジナルの絵を消す行為なのら。彼女は自らのAIで作り出したカードを攻撃に使ってくるのら。このカードを大きく展開し、触れた対象のユーベルコードを吸収してしまうのら。あ、吸収されても、自身のユーベルコードは使用不可にはならないのら」

 ユーベルコードを吸収されるということは、能力も相手に真似されてしまう危険性でもあった。

「吸収されたユーベルコードのAIカードはオリジナルの絵を生贄にすることで、ガンガン使われてしまうのら。劣化はするけどとても危険なのら!」

 自身のユーベルコードを吸収されないためには、人捻り何かがいりそうだ。

「また、無機質な抵抗できない道具や武器はAIカードに触れると、そのままビッグデータの中に入って帰ってこないのら。絵はもちろん、ビルだって絵の中なのら!でてこれる意思ある武器を使うのをオススメするのら。つまり、拳なのら!」

 飛び道具の弓矢、レーザーなども無効化されると、画面の敵情報に書かれてあった。

 ノラはふぅ…と一旦息をつくと、カタカタと猟兵を送り出すコードを打ち始める。

「じゃあ、準備はいいのら?これを機会に、ちょっと進化したAIの社会の幸福について考えて見るのも、一興なのらね」

 AIの絵に囲まれる社会。当たり前だと思うことへの疑問、そして自身にとって絵とは。

「じゃあ、いってらっしゃいなのら〜」

 きづけば、沢山の電子掲示板に囲まれた変わらないAIの絵の日常風景が、君たちを取り囲んでいた。


はるかず

 はじめましての方ははじめまして。はるかずです。
 AIの話と最近の流行に乗ってみました。

●第一章
 AIの絵に溢れているSNSから、隠れ潜んでオリジナル絵を書いている絵師を探そうというものです。絵師とお話して、伝説の物理絵師たちのたむろする芸術街にたどり着きましょう。そこは、ペンキとインクという馴染みがない匂いがする場所です。

●第二章
 芸術街にたどりついたら、【AI絵師ちゃん】が出現しオリジナルの絵を消してまわろうとします。倒すのも大切ですが、被害を出さないように立ち回った人にはプレイングボーナスをあげます。

●第三章
 絵とは、AIとは、幸福か幸福でないのか。ちょっと哲学的に黄昏れながら守った芸術街に目をはせて見てください。
28




第1章 冒険 『タイムラインの陰謀論』

POW   :    数打ちゃ当たる! とにかく相互フォローを増やす

SPD   :    技術で勝負! ハッキングで各アカウントの素性を探る

WIZ   :    大切なのは人間観察! これだと思ったアカウントに直談判

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

戦犯・ぷれみ
本物と出会う|最適解《RTA》は
自ら本物となることよ
作戦は単純
ぷれみもアカウントを作って絵を投下するわ

あえて歪みとアラのある絵柄で
需要も反応も気にせずひとつの題材を執拗に描く
これを続ければ同類はきっと気付いてくれる
自分より下手だからって油断して接触してくれるかも
題材は……そうね
初恋こじらせアラサー百合に男を挟んでバウムクーヘン失恋エンドとかにしときましょ!

…………

ごめんぷれみ嘘ついた
あえてもクソも元から素で絵が下手だわ
あとこの題材も素で好きだわ
手を替え品を替えアラサー女にバウムクーヘン食わせる話を描き続ける
たとえ世界がこの作品を否定しようとも
めげることなく百合に男を挟み続ける
性癖は……戦争よ!



 百合界に核爆撃を落とす女がいた。
 その名は、戦犯・ぷれみ(バーチャルキャラクターの屑・f18654)!
 彼女がSNSに空中爆撃した、メテオストライク級のそのクソ|☆《キラッ》な絵は、ドラゴンさえ跨いで通るほど。
 しかし、ドラゴンは跨げても、SNSのユーザーたちは跨げない。

 ――な、なんだこれは!?
 ぐぎゃ、ぐぎゃ――!
 |天国《ち~ん(笑)》

 アワレにもTOPに表示され、そのダメ絵さに好奇心を注がれた野次馬達がぷれみのイラストに群がる。
 その百合の地雷原を見たUser達の様々な悲鳴が、ぷれみの作品のタグやコメントに寄せられた。
 その様や、地雷原をタップダンスする王子だと思い込んでいる猿のようであった。
 救い手と思いながら、人を叩く王子様達は、普通ならめげそうになるアンチコメントもずらりと寄せてしまう。

 ――百合に男挟むな死!
 ばかにしてんの?――
 |ばあむくうへん(笑)《いつも同じネタ》

 しかし――!

「たとえ世界がこの作品を否定しようとも!めげることなく百合に男を挟み続ける!」

 ペンを握りしめ、笑顔の顔のままぷれみは絵を描き続けた。
 ぷれみは後悔しなかった。ぷれみはめげなかった。ぷれみは逃げ出さなかった。
 何たる勇気!何たる健気さ!何たる無駄に綺麗な努力!
 しかし、それがぷれみという女なのだ!

『見とれやなの――!!!』
 彼女のウデマエがペンタブに輝く!


 そんな祭り状態のぷれみにDMが届く。

らすと:どうやってああいう絵を描かれるんですか?
ぷれみ:あえて歪みとアラのある絵柄で、需要も反応も気にせずひとつの題材を執拗に描く。
らすと:うん、なるほど。
ぷれみ:ごめんぷれみ嘘ついた。あえてもクソも元から素で絵が下手だわ。
らすと:じゃあ、もともとの絵なんですね。
ぷれみ:あとこの題材も素で好きだわ。
らすと:好き?
ぷれみ:だって
らすと:?
ぷれみ:性癖は……戦争よ!
らすと:それが一番大事!

 そしてそのやり取りの夜。
 バラの香りに包まれた同人誌と共に、住所が書かれたアナログな手紙が届く。

「連絡が取りたい。
君の|クソ☆《初恋こじらせアラサー百合に男を挟んでバウムクーヘン失恋エンド》をもっと見せてほしい」

 ぷれみは笑顔のまま、手紙を天に掲げた。

……本物と出会う|最適解《RTA》は 自ら本物となることよ……!

 そう爽やかに台詞を呟いて。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

性癖は戦争。いい言葉ね。ええ、そうね、|絵《イラスト》とは自身の|情熱《性癖》を叩きつけること。私の|青春《同人活動》で培った|高速詠唱多重詠唱《薄い本の複数ページ同時執筆》技術でどんどん描きあげてUPシていくわよ。
イラストってーか1Pコミックなったけど気にしない、自らの性癖に妥協は許されない。内容は鈴蘭モノよ。え、わからない?まぁこの呼称ついたの最近だしな、男の娘同士のカプを鈴蘭っていうのよ。なにせ一見|可憐《百合》に見えて|猛毒がある《実はついている》からね。
ええい、アンチどもコメうるせー!(ぴー)がツイてるぶん男の娘のがお得でしょうが!それが2人分ならよりお得でしょうが!よろしい、秘蔵のネタで脳破壊して性癖の沼に引き摺り込んでくれよう。
鈴蘭NTRせモノ。ちゃら男とちゃら男が今迄NTRしてきた女共の元カレ達を男の娘化させ……もはや自分でもナニ描いてるかわからなくなってきたが燃え上がった創作意欲は止まらないわ。
オフ?あ、仕事じゃったこれ



 百合界に第二の核が落とされようとしていた。
 そう、これは戦争である。
 |最終性癖戦争《ハルマゲドン》の襲来である。

 ここでペンを手にし、1ページ漫画を描く存在がいた。
 アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の混沌魔術師ケイオト艶魔王少女・f05202)である。彼女は人生の青春を何に使っていたか?
 そう、|性癖錬金術《同人誌活動》である。
 つまり、腐った脳から黄金の玉を取り出す作業である。
 しかも玉は一つだけではない!
 かつて、錬金術師達が求めた黄金を錬成する作業が、今まさに彼女の|高速詠唱多 重詠唱《薄い本の複数ページ同時執筆》によって、作り出されていた。

 しかし、一個ずつアップロードして、ちゃくちゃくと|男の娘同士のカップル《鈴蘭モノ》を上げていた彼女にも、邪魔なものがあった。


 鈴蘭だって、ただのトラップじゃん!――
 ――鈴玉が二つついて、らんらんらんってか?
 ちゃりんちゃりんwwwwwだろwwwww


 それは、はやし立てるアンチコメントである。
 アリスは「ええい、アンチどもコメうるせー!」とちゃぶ台を返したくなる気持ちのままで、コメント欄にタイピングを叩きこんだ。


アリス:(ぴー)がツイてるぶん男の娘のがお得でしょうが!
アンチA:チン●スハーンかよwww

 げらげらと、ネットの外から笑い声がアリスにささやくようだった。

アリス:それが2人分ならよりお得でしょうが!
アンチB:じゃあそのお得を見せて見ろよ!

 アンチの煽り通り、アリスはその通り【|これが錬金術だ《鈴蘭NTRせモノ》】を叩きつける!

 『かつてギリシアに錬金術があった事はご存じであろうか。
 そしてそのギリシアでは美少年が耽美とされてきたのだ。
 ヴィーナスの裸体よりも美しい少年の肌。玉のように美しいクピトー達の群れ。
 そのお尻と金の玉をわっしょい下げた彼らが、まぐあい愛しむひと時。
 好奇心旺盛でありながら、他の男と男ともまぐあい、一緒に床を共にした女の子の相手さえ、男の娘にしてしまうその盛大さ!
 もはや、自分でもナニを書いているのかわからなくなってきたわ……!
 だが、燃え上がった創作意欲は止まらない!』

ざわ……ざわ……と、アンチコメの流れがおかしくなっていく。
「竿と竿が合わさり最強に見える」「二刀流使いとは恐れ入ったでござる」
「ダブル魔法使いの杖」
そして、一人のアンチがこう言った。

「――――いや、これは|男の娘《ケーリューケイオン!!》だ!」

アンチに激震走る――!

「|男の娘《ケーリューケイオン!!》
 |男の娘《ケーリューケイオン!!》
 |男の娘《ケーリューケイオン!!》」

すべてのアンチコメが|男の娘《ケーリューケイオン!!》に染まっていく。
そして、さらなる|男の娘《ケーリューケイオン!!》を求め、アリスを叩く。

アンチA:ヘルメスの杖が汚されちまったよママン……(汚涙)

アンチたちは、秘蔵のネタで脳破壊され、性癖の沼に引き摺り込まれていったのであった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

モフットボール・クラウディン
(モフット>さて、どうやって探そうか。エスエヌエスを使う?
(ステワルド>簡単なのです。ワタシに任せるのです。

毛玉の中からボワンと。執事のステワルド登場なのです。
わが117こなせる家事や執務のひとつ、「SNSスキル」を魅せる時なのです。
|モフットボール《モフモフ》の動画を投稿し、『いいね』を追うのです。描き欲のあるニンゲンならば、モフモフを見れば描きたくなるはずなのです。怪しい絵を上げたアカウントに凸です。
実際総当たりですが、いつだって最後にモノをいうのは根気なのです。

(モフット>……ボクの動画、需要あるの?



毛玉の中の執務室にいるステワルドと、その毛玉の持ち主モフットボール・クラウディン(燃える毛毬球、はぐれモーラット・f35950)は話し合っていた。
「さて、どうやって探そうか。エスエヌエスを使う?」
「簡単なのです。ワタシに任せるのです」
ボワンとモフットモフッテモフトリンと毛玉から登場したのは、ドラグナーガールの執事ステワルド。
「わが117こなせる家事や執務のひとつ、「SNSスキル」を魅せる時なのです」
ステワルドが手に持っているのはビデオカメラであった。
「|モフットボール《モフモフ》の動画を投稿し、『いいね』を追うのです」
そして回り始めるビデオカメラの音。

ジー……

「……ボクの動画、需要あるの?」

そう潤んだ瞳でカメラを見つめるモフットボール。

このわずかな尺の小さなモフットボールが、動画サイトに投稿された。

一見、最初の再生数は静かに見えた。

しかし、かわいいモフモフ動画を拡散しているバーチャルアイドルに補足&さらに拡散され。宣伝は宣伝を呼び、世界はモフモフ動画に包まれた。

殺人毛玉!――
――もふもふ!もふもふ!
毟りてぇ……――

一億再生を越え、天を貫く再生数となった。今やモフットボール・クラウディンはネットの|流行《ミーム》となりつつあった。
更には『モーフモーフ動画♪』というコラ画像やら、TVに出演しないか?という催促まで来るほど広がってしまう。

『ぼ、ぼ、僕の動画♪じゅよじゅよじゅよう♪ぼ、ぼ、僕の動画♪』
など、わずかな音声だけで、MADにしてしまう職人さえ現れた。

モフットボールは目を真ん丸にした。
「あわわ、大変なブームになってしまったよ」
「この中から見つけるのです」
動画の下に連なる『いいね!』コメントには「描いてみました!」などのコメントと共に、イラストもあった。
「うーん、これも違うのです」
しかし、一つ一つ総当たりで調べてみるものの、執事ステワルドは眉を潜めて
「どう見分けているの?」
「モフモフ具合がちがうのです」
モフットボールがAIで描かれたモフモフ画像を並べて見て見るが、違いは分からない。
「見分けがつかないよ」
絵の中には、毛玉を吸っているファンアートやら、毛が増量され顔が埋もれている画像も送られてきている。これではただの毛玉である。
しかもAIによって作られているので量産可能なのか、モフットボール・クラウディンが吸われている絵は何個も送られてくる。
世の中、毛玉を吸いたい狂気を持つものが多いらしい。
「みんなそんなにボクを吸いたいの!?」
あらゆる角度とあらゆる場所を吸われまくっているモフットボールは、少し身の危険さえ感じてしまう。

そう、モフットボールがプルプル震えているところで、ステワルドは一つの画像を見つける。
それは、幼女が描いたようにへたくその、色鉛筆塗りのように見えた。
ステワルドが注目したのは、そこにケチャップの跡があり、その痕跡で似顔絵サインを書いている”大人の誰か”が存在することであった。

「いたのです!」
名探偵ステワルドは補足する。
「あ、見つけたんだね!」
「早速、ダイレクトメールを送ってみるのです」
カタカタカタと、タイピングを進めステワルドは執事をこなす。
「アポを取ったのです。これで、行けますよ!」
「やったね!ステワルド!」
ぽーんと、モフットボールはステワルドに飛び込む。
そして、二人でぴょんぴょんくるくると、喜ぶのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『AI絵師ちゃん』

POW   :    オリジナルの絵をAI絵師に献上してね!
自身の【AIの絵】をカード化する。【オリジナルの絵を生贄に捧げる】だけで誰でも行動回数を消費せず使えるが、量産すると威力が激減する。
SPD   :    カードに絵のデータを吸い込んじゃおう!
小さな【AIの絵のカード】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【オリジナルの絵達のビックデータ空間】で、いつでも外に出られる。
WIZ   :    AI絵師ちゃんの、絵の展覧会だよ~!
レベルm半径内を【AIの絵のカード】で覆い、[AIの絵のカード]に触れた敵から【ユーベルコード】を吸収する。

イラスト:やわらかめ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ノラ・ネコカブリです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 芸術町に着いた。
 猟兵達が見渡すと、そこには沢山の絵画、ストリートアート、そしてクレヨンで書いた落書きまで飾られている。
 妙に鼻にツンとつく、染料の匂いがこの芸術町を包んでいた。
 路上では、絵を描く人が何人も見受けられ、染料の取引もひそかに行われているようであった。

 しかし、そんな街の上空に異変が起こる。
 ジ……ジジジ……フォーン。フォーン。と鳴き声でもない、無機物の音がしたかと思うと。
 突如、10mもする巨大な美少女AIの実態が、手をT字に上げて徘徊し始めているではないか。
 彼女にオリジナルの絵を接触させるのは危ない!
 何とか倒さなければ。
モフットボール・クラウディン
(モフット>さてと……なかなか強いぞ。
(ステワルド>仕方ないのです。例の技を使うです。
(モフット>……気を付けてよね。

連携アドリブ歓迎なのです。
無属性として生まれたワタシには、別の属性に染まる余地があるのです。そのために、まずワタシ自身を|初期化《イニシャライズ》するです。……完了。続いて、相手のUCを|走査《スキャン》し、|読込《ロード》するです。

再インストール完了。すべてを吸収する『闇属性』のワタシなら、【AI絵師ちゃんの、絵の展覧会だよ~!】を相殺できるのです。互いの吸収力が釣り合う限り、UCの吸収は不可能。

(モフット>今だっ! 頭突きによる捨て身の一撃だよっ!


シン・クレスケンス(サポート)
◆人物像
落ち着いた雰囲気を持つ穏やかな青年。窮地でも動じず冷静な状況判断で切り抜ける

◆スタンス
エージェントとして、猟兵として、人々の平穏を護る為戦うのが使命
悪しき相手→容赦無し
善良だが、戦いが避けられない相手→心を痛めるが、非情に徹する
回避可能→回避に注力

◆戦闘
詠唱銃での銃撃(【破魔】の魔力を込めた銀の銃弾)や魔術による攻撃を得意としている

◆UDC『ツキ』
シンに取り憑いているUDC。闇色の狼の姿をしている
追跡が得意(魔力を嗅ぎ分けている)で、戦闘は鋭い牙や爪を用いて行う

◆口調
・シン→使役の名は呼び捨て。丁寧で穏やかな話し方
・ツキ
俺/お前、呼び捨て。
~だぜ、~だろ、~じゃないか?等男性的な話し方


杼糸・絡新婦(サポート)
関西弁口調。
とある忍者が使っていた武器・鋼糸【絡新婦】のヤドリガミ。
白い女物の着物を着用しているが、
名前沿った姿なだけで、オネエとかではなく中身はれっきとした男。

子供や親子中心に一般人には愛想よく接するが、
敵とみなしたら容赦なく叩く。
日常でも戦場でも自分のペースを崩さず、
フェイントや挑発、相手の動きを拘束するように阻害したり、
あえて誘い出してこちらに攻撃を仕向け、
自他へのすきを作り出したりする、戦闘スタイル。
また使えるものはなんでも使う。
元の持ち主の影響で、忍者らしい動きも見せる。

所持する黒い狩衣を着た狐獣人の姿をしたからくり人形は、
かつての主人が作ったものを模したもの、名前はサイギョウ。



 手をT字に上げたまま、AI絵師は自身のプログラムを起動した。
「フォーン、フォーン、【AIカード】作成……」

 微動だにしない表情で、その異変は芸術町に起こった。
 数万……いや、億には達っしそうなAIの絵画カードが生成され、台地を、ビルを、街を、都市を埋め尽くさんとする。
 それはまるで、都市という大きな紙をドット単位で高速に塗りつぶしていくかのようだった。

 当たると【ユーベルコード】を吸収してしまう、その【AIカード】は芸術町に到達した猟兵達にとって危険なものだ。
 更に、抵抗できない無機質なビルを小さなドット絵のようなカードが当たった個所から、ずるずると消えて吸い込んでいっている。

 街角の芸術町で、発生したその情景を見ている猟兵がいた。
 それは、先行でやってきていた、モフットボール・クラウディン(燃える毛毬球、はぐれモーラット・f35950)である。
 彼はその状況を見て危機的な声を上げる。
「大変だ!まず、芸術町そのものがまずのみこまれそうだよ!カードに触れないで!」
 ぴょんぴょんはねながら、後方にいたステワイルドに彼は警告を放つ。
「無機質なものを吸収するのを止めないとです!」
 執事のステワイルドが消えゆく街を見てそう叫ぶ。

 しかし、その緊張する中で、ポンッとクラウディンの体が変化し毛の一部位が筆のようになってしまう。
「ええ!筆!?どうしちゃったの?ボク」
 あわあわ!となっているクラウディンの横でのんびりとした声が聞こえる。
「これ、空中にお絵描きできるのです」
 きゅきゅっと、クラウディンを持ち上げてステワイルドは基本は丸とばかりに円を描く。
「そういう場合なの!?」
 クラウディンは緊張感のない執事ステワイルドに突っ込みを入れる。
 そんな二人の間に、白い着物を着た黒髪の人物が現れる。

『お絵描き、楽しんでる?』

 しゃらん、しゃらんと、と華麗な足取りで現れたのは杼糸・絡新婦(繰るモノ・f01494)であった。
「それ、自分がやったんや。クラウディンさんは手でペンを持てへんから、筆状になったんやなぁ」
 マイペースにクラウディンに話しかける。
 彼が使ったのはUC《お遊戯の時間》。
 遊んでない対象の行動速度を下げるものであった。
 それは、無機物で感情の無いAI絵師のカードにも影響を及ぼしていた。
 先ほどまでのカードがゆっくりと吸収をしている。
「杼糸さんだったんだね!」
 ぴょんぴょんと空中に色を塗りながら、クラウディンが話しかける。
「せやで」
 そう杼糸は微笑むと、5分の1の速度となった巨大なAI絵師を眺めてこう言った。
「せやろなあ。AI絵師……あなたは”楽しい”なんて感情もてないやろな」
 同情でも憐憫の声でもなく、ただ真実を突き付ける言葉を言う杼糸。
 5分の1にスピードが落ちたカードの群れは、じわじわと侵食をしているだけだった。
「さあ、今のうちや」
 クラウディン達に杼糸は言葉を投げかけた。

「さてと……なかなか強いぞ」
 神妙な顔をしているクラウディンにステワイルドが問いかける。
「どうしたのですか?ここからの距離でも、頭突きは届くのです」
「今はお絵描きを楽しんでられる|余裕《時間》があるけど、ボクが飛びだした後はゆっくりになってしまうかもしれない」
 その言葉に、UCを発動していた杼糸が頷く。
「なるほどやな。”楽しんでない”対象は威力がおちてまうからなぁ」
「ボクが|あいつ《AI絵師》に|果敢に《楽しく》飛びつくにはスピードがいる」

「それなら任せてください!」
 突如、頭上から声がした。
 狼の手のスタンプを付けながら、ひょいひょいとビルを抜けてやってきた存在。
 闇色の狼に乗って登場したのはシン・クレスケンス(真理を探求する眼・f09866)だった。
 彼はくいっと眼鏡を上げて、クラウディン達の前に降りる。
 そして、銃を取り出すと、自動詠唱と共に地面に魔法陣が”描かれ”た。
 通過した者のエネルギーを上げる。UC《魔弾の射手》である。
「凄い!」
「銃で|絵《魔法陣》を描いたんか」
 クラウディンと杼糸が感嘆の声を上げる。
「これで、三倍のスピードです」
 クラウディンは赤いヘッドバッドヘルムを被ると、魔法陣の上に飛び乗った。

「ありがとう!シンさん!じゃあ……いくよ!!」
 真剣な面持ちで、クラウディンが呟くと、その後ろでステワイルドが腕を前に上げる。
「例の技を使うです!」
「……気を付けてよね」
 二人が生きぴったりに声を掛け合うと、ステワイルドの声が一人響く。
 

「まずワタシ自身を初期化イニシャライズするです」
 ステワイルドは無属性として生まれ、別の属性に染まる余地があるのだ。
「……完了。続いて、相手のUCを走査スキャンし、読込ロードするです」
 そして、彼女はAI絵師の属性である”吸収”の『闇属性』をコピーした。
「再インストール完了!」

 吸収に対しては吸収を。
 《イニシャライズ・DGステワルド》は相手のUCを相殺するUCだ!
 ステワイルドの【ユーベルコード】打ち消しによって、場のカードの効力が一斉に止まる。
 ステワイルドの完了の声が号令となった今。【ユーベルコード】吸収の防御を持たない、AI絵師ちゃんはただの的でしかない。

「今だっ! 頭突きによる捨て身の一撃だよっ!」

 クラウディンは真っ赤に燃え上がり、|何時もの3倍《赤い彗星》の炎の筆となって、AI絵師の心臓部分に突撃する!
 マッハを越えるスピードに、一瞬世界が止まるほどであった……!

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

|封印を解く、リミッター解除、限界突破、オーバーロード《『幼年期の夢で見た魅惑つきせぬ領域。時間と空間を超越するただ一つの窮極的かつ永遠の“アリス”』》
|継戦能力《魂が肉体を凌駕する》

戦闘と保護、両方を同時にこなすなら空間的に隔離すればいい。
この|幼年期の夢で見た魅惑尽きせぬ領域《ワンダフォーランド》はオリジナルの絵を護る多重詠唱結界術かつ|決闘結界術《ボス戦フィールド》である。
魔瞳に魔法陣を浮かべ|混沌魔術《ケイオスマジック》を発動、『私達の知覚を離れた客観的真理などない、故に、あらゆることは真実であり可能である』
|高速詠唱早業先制攻撃《タイムフォールダウン》で|マヒ攻撃、気絶攻撃、凍結属性攻撃、時間稼ぎ《敵の時を停滞させる》。
AIの絵のカードは空間の切断と切断部位の接続による再接続で位相をずらして物理的にも魔術的にも接触できないように封じる。
OK、大丈夫だ問題ない。私の性癖には巨女分野もばっちりある。|大食い《えっちなのうみそおいしいです》❤


戦犯・ぷれみ
百合に男を挟む者です。
私は見ての通り絵が下手なのでAI技術の発展自体は歓迎しています。アラサー女にバウムクーヘン食ってほしいという目的が第一であり、絵を描く作業という手段になんら執着はありません。服のシワとか全部AIに描いてほしいです。
そんな私にも絶対に許せないものがあります。
思想が統一されることによる表現規制です。

百合に男を挟むななんて、最初に誰が言い出したのか?
いえ最初に言い出した奴のことは許しましょう。それは紛うことなき本音だったはずです。
でも後追いの連中はなんですか?
ぶっちゃけツウっぽく見られたくて他人の言ったこと真似してるだけじゃないですか?
そういうつまらん多数派連中の代弁者
、それが足して割るだけのAIの出す答えなら
私は!
手描きで百合に男を挟み続ける!
これは……思想だーッ!

UC使用
喰らえ、ぷれみ渾身の|お気持ち表明《オーバーロード》
コピーしようが乱発しようが、長文ツイートは先に投下したほうが絶対的に有利
ついでにさっきの百合をばら撒いて他の絵を守っておくわ
別にまた描けばいいもんね



Q.もし、君が核爆弾を二つ所有していたらどうする?
A.玉が二つだから|男の娘×男の娘《ケリューケイオン》だよね!

 つまり、また核が投下されたのである。
 もう、地上は冷戦時代を終え核戦争時代に入った。
 汚染された大地は常に性癖という名の腐った世界だと思ってほしい。
 ここからは、|表現規制と混沌なる眠気《運営の限界と作者の限界》との戦いである!

 猟兵達が守っていた芸術町に遅れて登場した人物がいる。
「オフ?あ、仕事じゃったこれ」
 という理由で|猟兵《イェーガー》としての仕事を忘れていたアリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の混沌魔術師ケイオト艶魔王少女・f05202)である。
 既に、現場には間に合わない。
 三畳一間の詰め込み部屋で、原稿をひたすらUPしていた少女には世界のことが見えていなかったのである。なぜなら秘蔵のネタで、|男の娘《ケリューケイオン》を描いていたから。その燃え上がった創作意欲は止まらないからである!
 ふぅ。と絵を投稿して、ノートPCを閉じると窓が見える。
 窓の外には巨女が歩いていた。

「ここが芸術町じゃった」

 そんなオチを呟く。
 突如、モフモフの塊が窓を割り、爆風と共にアリスの横を飛んでいき、壁に穴があいた。

「封印を解く。|リミッター解除、限界突破、オーバーロード《『幼年期の夢で見た魅惑つきせぬ領域。時間と空間を超越するただ一つの窮極的かつ永遠の“アリス”』》」

 惨状……三畳一間の畳部屋で、アリスはその巨女に向かい合うように対峙し、|紅い《ピンクサファイア》の瞳が輝かせる。
『時間と空間を超越するただ一つの窮極的かつ永遠の“アリス”私達の知覚を離れた客観的真理などない、あらゆることは真実であり可能である』
 |UC《ユーベルコード》|――幼年期の夢で見た魅惑つきせぬ領域《ワンダーフォーランド》

 ピンクのブラックホールが現れたかと思うと、その点から空間がゆがみ世界が彼女の結界術の中へと入っていく。
 それは、芸術町をゆがめながら、巨女であるAIちゃんでさえ、飲み込んでいった……。


……
………

 数秒しかたってないかのように思えた。
 AI絵師ちゃんは、ショッキングピンクの空間に浮かび上がり、ゆっくりと侵食していたカードがバラバラにされていく。他の絵に触れられないように【AIカード】達は魔術的にも物理的にも封じられていた。
 ケーキになりかけて首だけ状態で涙する女のように、AI絵師はほぼ動けない状態になっていた。

「私の性癖には巨女分野もばっちりある」

 そうアリスは言うと、AI絵師ちゃんに電撃を浴びせかける。
 ビーッビーッと緊急アラームのような音が鳴るが、強力な麻痺攻撃によって|気絶《シャットダウン》しかけてしまう。
 さらに、足元から凍結がじりじりと迫りより、体を動かそうにも動けないAI絵師ちゃんの姿があった。
 動けないAI絵師ちゃんからは、怒涛の悲鳴のようなアラーム音が鳴り響いた。
 ここが同人誌世界なら、目がピンクにされ<ピー>なことになるシュチュである!

 そんな動けないAI絵師ちゃんの、大きな唇の目の前にアリスは立つ。

 |大食い《えっちなのうみそおいしいです》な彼女にAI絵師がR18の先の時空を超えて、食べられようとした。

 薄い本の展開と共に、その幕を閉じようとしたその時――!

 Q.突然だが、核爆弾を混ぜてみたいと思ったことはあるだろうか?

 そう、百合界を地獄と化したもう一つが投下されるのである。
 私はここに!核と核が合わさり最強に見える――|炉心溶融召喚《メルトダウン》!!

            |芸術は爆発だ《混ぜるな危険》


 
 一発屋のNPCが、作者も知らない男が、今、|美少女《アリス》と|美少女《AI絵師》の間に挟まった。

「ははっ、どうも”らすと君”です!」
 気まずそうに、乾いた笑いでアハハと笑う一発屋のNPC。
 食べられようとしていた、大きなAI絵師ちゃんの唇とアリスの小さな唇の真ん中に立っていた。

「そして、百合に男を挟む者です」
 ひょっこり現れたのは、戦犯・ぷれみ(バーチャルキャラクターの屑・f18654)の姿だった。
 そして、彼女の音声とポチポチおすスマホ音が響き渡る。
「私は見ての通り絵が下手なのでAI技術の発展自体は歓迎しています。アラサー女にバウムクーヘン食ってほしいという目的が第一であり、絵を描く作業という手段になんら執着はありません。服のシワとか全部AIに描いてほしいです。
そんな私にも絶対に許せないものがあります。
思想が統一されることによる表現規制です。

百合に男を挟むななんて、最初に誰が言い出したのか?
いえ最初に言い出した奴のことは許しましょう。それは紛うことなき本音だったはずです。
でも後追いの連中はなんですか?
ぶっちゃけツウっぽく見られたくて他人の言ったこと真似してるだけじゃないですか?
そういうつまらん多数派連中の代弁者、それが足して割るだけのAIの出す答えなら
私は!
手描きで百合に男を挟み続ける!
これは……思想だーッ!」
 と、ぽちっとAI絵師ちゃんの蓋を開けて、中身にツイート分を送った。

「OK、大丈夫だ問題ない」
 それにたいして、大食いの彼女はサムズアップをする。
「ええーーー―ッ!?問題ないのぉーーーー!?」
 一発屋のNPC、らすとの胃がキリキリと痛みながら二人に突っ込む。

 その瞬間、AI絵師ちゃんの顔面に、数々の<ピー音>のコメントが浮かび上がる、内部炎上(物理込み)と共に、AI絵師ちゃんは爆発四散する。

「爆発落ちなんてサイテーです!」
 らすと君は叫ぶ。
「いいのよ」
 3人は髪をアフロにさせながら、黒い息を吐いた。
 そして、アリスは|百合に挟まった男《爆発落ちなんてサイテー》ごと、食いつくした。


……
………
 世界に平和が訪れた。
 二人の核爆弾女によって、百合の世界にとんでもないものを残して。
 その、二人は混沌魔法の空間から出てくると、芸術町をカツカツと歩き出す。
 真ん中には百合界の核爆弾に挟まれる男らすと君がいた。
 R18の空間に閉じ込められ、残ったAI絵師ちゃんの|【AIカード】《残滓》が落ちて、腰がへこへこになった、らすと君の持っていた同人誌に当たりそうになる。
 そこをさっと、ハンカチを引いてあげる紳士のように自分の絵を差し込んで、守ってくれるぷれみ。

「いいんですか!?」
「別にまた描けばいいもんね」
「そうよ、なぜなら……」

「「性癖は戦争なの」」だから……!!

 !!!第二部・完!!!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『機械の世界は』

POW   :    幸福

SPD   :    不幸

WIZ   :    どちらでもない

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。
プレ無視OK❤

AIイラストはAIイラストで呪文考えるのが楽しいのよね。
nsfw Gacha Gacha Moe Anthropomorphic Girl Gacha ball birth front kneeling
コレに元素法典から時空の書をぶちこんで、と。
おら、産ガチャ玉する萌擬人化ガチャガチャ娘を錬成するんだよ!
……え、できるの?
じゃ、容姿をアリスに寄せていくわ。え?なんでそんなことするかって?そりゃ感染は魔術の基本だもの、容姿を似せれば魔術的パスが出来てイラストを介して魔瞳を使えるのよ。(多重詠唱結界術、空間の切断からの切断部位の接続による空間の再接続)。もちろん、呪詛返し(呪詛、カウンター、罠使い)も仕込んでおくのは基本よね。
で、好みの子を見つけたら魔瞳の視線で夢の国にご招待♪|幼年期の夢で見た魅惑尽きせぬ領域《ワンダフォーランド》、ここはあらゆる性癖が肯定される世界。汝が為したいように為すがよい❤
満足できたら|帰れる《目が覚める》わ♪



 AI絵師ちゃんが爆発四散してから、芸術町は新しいブームが来ていた。
 それは、AI絵師ちゃんのオリジナル絵を描くムーブメントであった。
 そのムーブメントは、サイバーザナドゥの各所に広がり、AI絵師ちゃんの絵は各所で売られることとなる。
 それと共に、こんな声が上がるようになった。

「AI絵師ちゃん、もう二度と現れないのか……」

 と、いなくなった嘆きを地下チャットでするオタクたち。
 そんな、嘆きが広がっていく中、とある人物が錬金術を使ってなにやらしようとしていた。

 あの、三畳一間の一室にて。
「コレに元素法典から時空の書をぶちこんで……」
 アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の混沌魔術師ケイオト艶魔王少女・f05202)は、AI絵師ちゃんが残していった【AIカード】のデータから、新しいAIを生み出そうとしていた。

「AIイラストはAIイラストで呪文考えるのが楽しいのよね」

”nsfw Gacha Gacha Moe Anthropomorphic Girl Gacha ball birth front kneeling”
 と、打ち込み、産ガチャ玉する萌擬人化ガチャガチャ娘を生み出そうとしていた。
 元はオブリビオンの残していった残滓とはいえ、【AIカード】はオリジナルの絵のビックデータが入っていた物である。

「え、できるの……!?」

 【AIカード】が、自身の姿を<ピーッ>なかわいこちゃんに姿を変えさせた。
 自分でも予想していなかったかわい子ちゃんのあられもない姿を錬成できることに、驚きの声を上げるアリス。

「じゃあ、自分の姿に似せていって……」

 自分を模倣した姿。つまり、アリスの姿を作り出していく。
 アリスの魔術本には、類感呪術。つまり、似たものと似たものが影響し合う基本呪術について書かれていた。
 アリスの姿に似れば似るほど、魔術をその似た物体から行使できるのである。

「これで、この【AIカード】を媒体とした、新しいAI絵師ちゃんが作れるわ。私そっくりの」

 アリスそっくりの姿をした、新AI絵師ちゃんの誕生である。

「これは、ビックデータしか保持してないから、オブリビオンとして無害なのよ」

 そして、アリスは自身の魔眼を光らせた。
 すると、【アリスAI絵師ちゃん】も目を光らせる。

「これで、魔眼をこの子からも発動できるわ」

 しめしめと、三畳一間の家を出て、アリスは電子看板が羅列する都市へと降りていく。
 その後、姿の変わった【AI絵師ちゃん復活の噂】が巷に広がることとなり、その子に出会うと、|幼少期の夢で見た魅惑尽きせぬ領域《ワンダーフォーランド》にご招待され、あられもない夢を見ると噂されるようになるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ミーガン・クイン(サポート)
サキュバスの魔女、ミーガン・クインよ。
物を大きくしたり小さくしたりする魔法が得意だわ。

ー行動方針ー
 汚れるの嫌だし、怪我もしたくないわ。
程々に行動するわね。
ー戦闘ー
 拡大縮小魔法を使って戦うわ。
指定のUCを状況に応じて使うわね。
ー公序良俗ー
 勿論守ってあげる。
でも、色目やちょっとしたイタズラぐらいはいいわよねぇ?
ー他ー
 魔法を解決に活かせる事件ならどんなものでも伺うわ。
えっちなことは好きよ、サキュバスだものねぇ♡
絡み・連携・アドリブお好きなように。
それじゃあ、よろしくお願いするわぁ♪



 【新AI絵師ちゃん】に出会うと|幼少期の夢で見た魅惑尽きせぬ領域《ワンダーフォーランド》という、あられもない領域に行けると聞いて、ワクワクとやってきたのはミーガン・クイン(規格外の魔女・f36759)であった。

 一人、芸術町の路地を白いドレスで歩いていくミーガン。
 すると、キラキラと紅い目を輝かせる少女が、背後に浮いているのが気付いた。

 フォンフォンと、前の【新AI絵師ちゃん】と同じ音を立てているその姿は、可愛らしいピンクのドレスと、ピンクの髪をした女の子であった。

「これが、あの噂の【新AI絵師ちゃん】ねぇ♡」

 舌をちろっと出して、サキュバスらしく色魔の香りを立たせるミーガン。
「ねえ、私大きくしたりするのがとくいなのよ。一緒に巨女で遊ばない?」
 ウインクして、【新AI絵師ちゃん】に誘いをかける。
 【新AI絵師】ちゃんは、コクンと首を縦に振る。

 すると、UC《拡大魔法・煽動》が発動し、AI絵師ちゃんは大きくなっていく。
 巨大化したAI絵師ちゃんは、魔眼を光らせると、ピンク色の触手を伸ばして、ミーガンをからめとり、領域の世界へと受け入れた。

 ここからは、R18なので、秘匿としておく。

 しかし芸術町では、いなくなっていたAI絵師ちゃんの巨大化再来が喜ばれた。
 姿かたちは違えど、また巨女ブームが芸術町に花咲くこととなったのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2022年11月01日


挿絵イラスト