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宝涙の星~サファイアの涙は贄に散るか

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●宝涙の星
「すげーな、宇宙ってもっと広かったんだな! そんでもって海賊もいるとか!!」
 リョウガ・イグナイト(星海を目指す者・f26399)は予知そっちのけで妙に興奮していた。
 何せ宇宙話だからこいつにとっては無条件でテンションが上がるのだろう。
 話を始めてくれ、と誰かが催促すると、はっとした顔のリョウガがようやく説明を始める。

「えーと、お前らに頼みたい惑星は、『生まれながらにして自分の宝石を持って生まれてくる』っていう、そういう不思議な生態をした星人が治めてる惑星なんだ」
 聞く所によると、生まれた時に何故か手のひらに宝石を握っており、それを『自分の宝石』として一生大事に持ち続ける星人らしく。外見そのものはパッと見は人間のように見えるようだ。
「まぁ、その星人の流す涙が『自分の宝石と同種の石』に変わるとかいう眉唾物の噂もあるんだけど、それはまぁ今は関係ないぜ」

「で。そこのお姫様というか、王家は代々『伝説の最終兵器』を封じる役目を担っていたんだけど……」
 と、嫌な予感の言葉の濁し方をしたリョウガに、猟兵の1人がまさか、と問いかけると。
「うん、侵略宇宙人に攫われて今、封印のある奥地に連れてかれてる」

 彼が言うに、その封印というのも厄介な構造をしているらしい。
「そもそも、当代の姫君が居れば迷いなく進めちゃう構造なんだけど、封印には辿り着かせないように封印の外殻に当たる部分が迷宮になってるんだ」
 本来はそうして封印が簡単に抉じ開けられないようにしていたらしいのだが、肝心の姫君を攫った侵略宇宙人は何故かその事を知っていたらしい。

「そして、封印を解錠する方法が……アナクロなんだけど、封印の神器への生贄なんだ」
 しかも、よりによって王家に連なる者を贄に捧げることで完全に封印が解かれる仕組みとなっているらしい。ソレばかりは避けなければならない。

「というわけで、大事な事は『姫様』を護ること。あと『最終兵器』を野放しにさせないこと。この2つだ。ちゃーんと謝礼も出るらしいぜ」
 下手をすれば国家や惑星どころか、宇宙の危機だと睨んだ王家はしっかりと|報酬《みかえり》を提供してくれるだろう。
「つーわけでまぁやることは宇宙が広がっても大差ないぜ! ばっちり星の危機を救ってきてくれよな!!」


逢坂灰斗
 宇宙海賊見て、あの孤独なsilhouetteは――って言い出した人、たぶん居る。
 逢坂灰斗です。
 今回は『攫われた姫君を救出』して頂きます。
 ……それだけでは済まないようですが。

【おしながき】

・第一章
 最終兵器の『封印』の外殻を為す迷宮を踏破して頂きます。
 流石に危険地帯でも有るため、信頼を得きれてない猟兵達から王家の血族の方に同行を願うのは困難です。自力で踏破をお願いします。

・第二章
 封印のある奥地にて姫君を攫った侵略宇宙人と対決して頂きます。
 これに勝利しないと姫君が贄に捧げられ、完全復活した最終兵器に全てが蹂躙されます。おしまいです。
 という後味の悪い状況を回避する為にも姫君を救出しつつ、撃退して下さい。

・第三章
 姫君を救出したのも束の間、侵略宇宙人が凶行に走るようです。
 ……嫌な予感がします。

【シナリオ補足情報】
・宝涙星人
 外見は人間と変わらない宇宙人の一種。
 宝涙星人は他星人が呼んでいた呼称をいつの間にか受け入れた物らしい。
 生態として生まれながらにして『自分の宝石』を握り締めたまま生まれます。
 流した涙が『自分の宝石』と同種のものになる、という噂がありますが、果たして……?

・攫われた姫君
 当該惑星を治める王家に連なるプリンセスで、当然宝涙星人です。
 対応する『自分の宝石』はサファイア。
 年齢としては16~18くらいで、それなりに年頃のようです。

 それでは、お目にとまりましたら、よろしくお願いします。
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第1章 冒険 『小惑星迷宮探索』

POW   :    不屈の精神で真正面から踏破する

SPD   :    様々な能力で罠を乗り越えていく

WIZ   :    マッピングを行い、迷路の構造を把握する

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●閉ざされた世界を開く時
 ――その惑星の王宮は、姫君が賊に攫われた事により騒然としていた。
「姫は何処へ攫われたか解ったか!?」
「賊は姫を連れて……恐らく封印の奥地へと……っ、申し訳、ございません……」
 王族に仕える騎士なのであろう青年は満身創痍といった体で息も絶え絶えに報告をする。
 既に護衛だったのであろう騎士の数名は賊と交戦し、重傷を負っている、という状態でもあるようだ。

「しかし、封印の奥地は我ら王族が護り続けていた地……賊は如何にしてあの封印の実態を知り得たのか」
「解りません。ただ、姫の身柄を真っ先に捉えたという以上、私達の『涙』を目当てとしている訳では無いようです」
 宝涙星人達は、その『流した涙』に関する噂故に常に侵略者への備えは十全としていた。だが今回はそれが理由では無い事も理解せざるを得なかった。

 父親たる惑星の王は眉間に皺を寄せつつも、苦渋の決断を降す。
「仕方あるまい。我らが『外』への門扉を閉ざし続けたままに姫を見捨てたならば、被害はこの惑星だけに留まらないであろう」
 ――門扉を開けば、侵略者は更にこの星へと魔の手を伸ばすだろう。
 だが、それ以上の心強い助けを得ることが出来る。そんな核心も存在していたのだ。
「この星より、『救援』を願い出そう」

「……噂に伝え聞く『猟兵』の力も、借りる事が出来るやも、知れぬからな」
カーバンクル・スカルン
全身宝石生物だっているんだ、生まれた時に石持ってる星人だっているだろうて。

まあ、あちらからすれば私は外患なんだから、お目通りとかはせずにコソコソといくとしますかね。気づかれずにすり抜ける方法はもってるんだし。

で、問題の迷宮の攻略だねど何が危険かが分からないから、【高速組立】を使ってカタリナの車輪を大量生産して迷宮内を右に左に走らせまくって、迷宮の全容と「危険」の正体を探るとしますかね。変な化物が住んでるなら車輪で轢いて、罠がごまんとあるなら車輪の相殺させる。あとは何も無くなった正解のルートを私が歩くだけ。簡単でしょ?



●外を拒んできた星
 宝涙星人というのは他称から始まった名前である。
 聞く所によれば、何時の間にか他星に広まった『涙の噂』が事の発端のようだが、猟兵達は宝石に纏わる種族をもうひとつ『識っている』。

「――全身宝石生物だっているんだ、生まれた時に石持ってる星人だっているだろうて」
 カーバンクル・スカルン(クリスタリアンのスクラップビルダー?・f12355)はその『|宝石人間《クリスタリアン》』である。
 そんな彼女はこの星の王族に正々堂々正面から謁見する事などせず、封印の奥地へ向けて直接出向いていた。
 ……交流を閉ざしていた星ともあれば、クリスタリアンというのは『存在としては近い』が状態によっては忌避の目で見られるやもしれぬ。

「まあ、あちらからすれば私は外患なんだから、お目通りとかはせずにコソコソといくとしますかね」
 助けを求めるまで門戸を頑なに閉ざしていたのならば、尚更だ。彼らの信頼を得るならば実働で勝ち得る他ないのである。
 そんな彼女が初めに手を出したのは――所謂『クリアリング』である。

 封印の外殻たる迷宮内を、数多のカタリナの車輪が疾走する。
 原生物とも言える障害は車輪の軌道により方々で『染み』となっていたが、それ以上に気になる点が一つ。
 車輪が『複数のある地点』で何かに激突し、自壊したような痕跡を残して何もない場所で崩壊していたのである。

「……ああ、なるほど、確かに『封印』だこれは。何も無いように見えて確かに『壁』がある。しかも……即死級の」
 試しに彼女がその地点に向けて新たな車輪を放つと、その車輪が通過しようとするのに反応して結界が反応、結果として『壁に真正面から激突』したかのように粉々に車輪が砕け散ったのである。
 こんな罠が有るのであれば、案内が無ければマトモに奥地に辿り着くことも不可能なのだろうと。
「そして今回の『賊』ってのは『それを分かってて』姫様を攫ったかもしれない、と。……やんなっちゃうねー」

 だが、自体は刻一刻を争う。
 その最中でもカーバンクルは車輪による探査を駆使して物理的にルートを絞り込んでいく。
 ……この封印の奥地で繰り広げられようとする所業を、阻止せんが為。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フォー・トラン
部外者の知り得ない情報を犯人は知っていた、と?
これは裏切り者のニオイがするな。勘違いなら良いのだが。

現地で協力者を得る方法は色々あるさ。
【精霊召喚魔法】で精霊を呼び出して、道案内や情報提供をしてもらう。
犯人がこの迷宮の奥にいるということは、犯人は正解ルートを通ったということであり、何かしらの痕跡、例えば犯人の足跡であったり姫のつけている高級な香水の残り香なんかが残っているだろう。
それを[追跡]すれば、姫のもとまでたどり着けるのではないだろうか。

よう、きょうだい。そんなわけだから案内は頼んだよ。



●長きに渡り住まう者たち
「――部外者の知り得ない情報を犯人は知っていた、と?」
「……ええ、少なくとも護衛の内でも『高位の者』しか知り得ない機密でもあります」
 フォー・トラン(精霊術士・f12608)の問いに、王族に仕える騎士のひとりがそう答えを返す。
 少なくとも姫の身柄を優先したのならば、色々と用途も有りそうなものなのだが、実際に『賊』はその機密に従って姫を利用しようとしているのだ。

「これは裏切り者のニオイがするな。勘違いなら良いのだが」
「あまり考えたくは無いのですが……その説も大いに有り得るかと。王はこの現状も踏まえて門戸を開く事に踏み切られたのかと」
 まだ真摯な受け答えでは有るものの、その対話には堅さが見られる。王族が案内人としての血族を猟兵に寄越す事が無いのも、この星の状況を暗に示しているのだろう。
 故に、この彼は問題の奥地では素の自分達同様に『そのままでは迷宮の答えを知り得ない』のだ。

 だが、情報はその場に『幾らでも残っている』。
 姫君の愛用する香水の残り香、『賊』の踏破した痕跡――そして何より。
「よう、きょうだい。そんなわけだから案内は頼んだよ」

 フォーの言葉に、封印の地に住まう精霊たちが目を覚ます。その光景に騎士達は驚愕の目を開いた。
「おっと……この星だと『精霊と対話する』ってのも特殊な技能なのかな」
 この星も、見てくれは技術水準が一足飛びに発展した中世といった風体なのは変わらず。同時に市井は『魔術とは遠い』文化側面なのだろう。
 反証として、精霊達も自分達と会話の出来る者が他に居たのだと気づいた瞬間、急にやいのやいのと声を出し始める。

「この様子……どうもきょうだいも焦っているようだな」
 長年この地に住まう精霊達だからこそ、今回の異常事態には誰よりも敏感だったのであろう。
 まるで急かされるように先へ、先へと『行かされる』。
「姫様がご無事であれば、良いのですが……」
「姫様を救う為に門戸を開いたんだろ? ならあたしらに出来ることは――『正解』の道を急ぐことだ」

 護衛騎士を伴ったまま、トランは奥へ奥へと導かれていく。
 果たしてその先には何が『封印』されているのか――

大成功 🔵​🔵​🔵​

ガイ・レックウ
【SPD】で判定
『ふむ、犯人は封印のかなめが誰か、そしてその価値を知りえたうえで行動してるな……いやな予感がするぜ』
騎士や王族のみなさんから【情報収集】しつつ、迷宮のルートを【戦闘知識】と先見の猟兵の調査から導き出し、進んでいくぜ!!



●『兵器』というものの実態
「ふむ、犯人は封印のかなめが誰か、そしてその価値を知りえたうえで行動してるな……いやな予感がするぜ」
 ガイ・レックウ(|明日《ミライ》切り開く|流浪人《ルロウニン》・f01997)の『嫌な予感』に関しては、結論から言うと正しかった。

 情報収集の一環として王族達に謁見を求めた彼に、惑星の王たる姫君の父親は眉間を揉みつつも、知りうる『懸念』を語り始めたのだ。
「……あの封印に依って封じられている『最終兵器』は、文字通りの兵器などでは断じて無い」
 王が語る所によるならば、そもそも『最終兵器』というのも『分かりやすい説明』のひとつなだけであり。
「封印の神器が封じているものは――『星喰らいの龍』とも呼ぶべき災厄である」

 かつてこの惑星周辺の星域は彼らのような『宝涙星人』達を中心とし、それなりに栄えていたと言われていた……ようなのだ。
「つまり、ここの住人達はその子孫達、ということになるが……ここの周辺といっても、簡単に門戸が閉ざせる程度に『距離がある』だろ?」
「距離が『出来てしまった』という方が正しい。この惑星はその『災厄』を封じるまでに最後の生き残りとなってしまったからだ」

 その『災厄』の顕現はこの星域を全て無へ還そうという程の驚異であり、此処の王族に連なる者の先祖は命を賭して封印を施した、という。
「恐らく、賊の狙いは『災厄』の完全な復活であろう。『王族の血が力を縛り』、『贄の力がその御霊を身体ごと縛り付けている』ならば『その逆を施せば』良いのだから」
 ……そうされない為にメンテナンスを行う側である王族のみが容易く辿り着ける『迷宮』という、封印の外殻も出来上がったのだが。
「今回は何故かそういった機密が『ほぼ正確に流出している』って事だな?」
「賊がオブリビオンたる存在であるならば、如何なる外法を用いても不自然ではあらんが……、兎角、事態が事態故、な」
 今回、王が降した決断は苦渋の物であっただろう。だが、今を乗り越えなければ、憂慮する未来が『そもそも訪れない』のだ。

 ガイが迷宮に足を踏み入れた頃には先達の猟兵達により正解ルートの選定がかなり進んでいた頃であった。
 封じられた存在が星域を滅びの寸前まで持ち込んだ存在であるならば、賊の狙いは『オブリビオン』としての行動であるだろう。
「――全てを無に還せば、皆仲良く骸の海、ってか」
 勿論それが叶わなくとも『最終兵器』という交渉札は、今を生きる者らには強力な威圧として機能するだろうか。

「姫様を助けて、『兵器』もなんとかする――思ったより骨が折れそうな迷宮踏破になりそうだぜ」
 道行きを阻む障害をその刃で斬り捨てながらも彼は急ぐ。……最悪の事態ばかりは防がねばならぬ、とばかりに。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『スペース・ジェノサイダー』

POW   :    ジェノサイダー・テンタクル
【背中から伸びる触手】で触れた敵に、【虐殺振動波】による内部破壊ダメージを与える。
SPD   :    ジェノサイド・スクワッド
【宇宙空間もしくは戦場となっている惑星】の龍脈から1〜12体の【虐殺宇宙怪獣】を召喚し、【ジェノサイダー光線】で戦わせる。[ジェノサイダー光線]の威力は召喚数分の1に減衰する。
WIZ   :    ジェノサイド・テレキネシス
自身の【虐殺念力】を籠めた【背中から伸びる触手】を用い、通常移動と同速度で地中を掘り進む事ができる。装甲破壊にも使用可能。

イラスト:せつ

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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


【MSから】
・姫様は「姫様ごと貫く」とか書かなければ初動アクションで救助できるものとします。
・神器は動かせません。というか破壊とかも出来ません。
・姫様はよほど変な扱いしない限りは戦闘では無事は確保できるものとします。失敗したらこの限りでは有りませんが……


●封印の解かれし瀬戸際
「うふふ、識っているよね。お姫様も」
「ええ、存じております。私の『涙』に価値を求めず、此処まで態々連れ出したのですから」
 触手で釣り上げられたサファイアの涙の姫君は、人質であるにも関わらず、毅然とした態度を崩さない。
 ……が、『賊』たる『スペース・ジェノサイダー』も、それでも笑みを崩さない。

「素敵素敵、星域そのものが滅ぶしかない封印が此処にあって、貴方をこの場所で蹂躙してしまえばそれが目覚めるんだもの。きっと素敵な塵芥が拡がるわ!!」
「させません……この国までならず、それ以上の破滅を望むとは――」
 抵抗する姫君ではあるが、流石にオブリビオンとの力の差など歴然である。
 その小競り合いの側では、封印の要らしき神器が、何も知らないままに穏やかな輝きを放っていた――
カーバンクル・スカルン
お姫様みーつけた。

【火焔車】を発動したあとわざと声を出して、誘拐犯に幻影へ攻撃させちゃいましょう。触れた瞬間に手も足も触手もどこからともなく現れたカタリナの車輪で拘束して炙るなり鞭打ち喰らわせるなり色々手を使ってボコボコにして、どうやってここまで来たかなぜここを知ってるかなどなど吐かせるとしましょう。いくらイカっぽくても酒の肴にはしないけどねー?

で、全身雁字搦めにされたらお姫様は投げ出されると思うので、透明状態のままキャッチしてここからスタコラサッサさせていただきましょう。

で、途中ですれ違った騎士さんとかに押し付けてそそくさと戻るとしましょう。いつ誘拐犯が口を割るか分からないからねー?



●何処にでも居る、という『方便』
「――お姫様みーつけた」
 その空気を砕くかのようにカーバンクル・スカルン(クリスタリアンのスクラップビルダー?・f12355)の声が響き渡った。
 にこやかに、不敵に。大胆に。見てくれとしては武器を持たぬ彼女へスペース・ジェノサイダーはその『期待』を隠すことはない。
 当然、そちらの方向に向けて凶暴な笑みのままに攻撃をけしかけた『賊』は――

 ……突如紅蓮に燃え盛る車輪に拘束されたのである。

 仕掛けとしては単純に、『声を出した』方向へ実際に彼女は居るのだが、『狙われた』彼女は本物でなかった、という事である。
 幻霊というべき存在は痛みすら見せない。粛々と全身を拘束し、尋問を開始する。
 どれほど触手という数多の『腕』すらも拘束されたのであれば、彼女の側の優勢は疑うべくもない。

 ――どうして此処まで来たの? 此処は曲がりなりにも国交を閉ざしていた筈でしょ?
「あははは、『|私達《オブリビオン》』に変なことを聞くものだねぇ?」
 『賊』は笑みを崩さない。まるでオブリビオンなのだから『何処にでもいて当然』、という態度を言外に示しながら。
 この質問の状態からもマトモに情報を吐き出すつもりは無さそうだろう。
 現に、ドMという訳では無さそうなのだが、嬲られる度に嬉しそうな声を上げるのだから、別の事を想像して喜んでいる可能性、という方が高そうだ。

 平行線を辿る中、どさくさに紛れて姫君を近くの護衛騎士辺りへ押し付けようとゆっくり本体が姫様を離していく状況が続いていたが。
「でもね、良いことくらいは教えてあげるよ」
 焼かれながらも、『賊』はぽつりと零すように呟いた。
「『外』への移動の封鎖って、『内』からしたらどんな感情を抱くんだろうねぇ?」

大成功 🔵​🔵​🔵​


※トミーウォーカーからのお知らせ
 ここからはトミーウォーカーの「猫目みなも」が代筆します。完成までハイペースで執筆しますので、どうぞご参加をお願いします!
緋月・透乃(サポート)
『今日も元気に食べて楽しく戦おうね!』
 人間で22歳の女性です。
いつも元気で、強敵との戦闘、食べる、スリルを味わうことを好みます。

基本的に自分の楽しみのために行動し、敵味方問わず他人の心情等には配慮しません。
 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用します。
戦闘では真っ正面からの突撃を好み、負傷は気合いで耐えれば良いと考えています。
戦闘以外のことも大体気合いと力でなんとかしようとします。
脳筋です。

武器は主に『重戦斧【緋月】』を使用しますが、他の武器の方が有効そうならそちらを使用することもあります。

クロムキャバリアでも生身で戦います。

不明な点はおまかせします。よろしくお願いします。



「星域全体を塵芥にするような封印、かぁ。とんでもないものがあるんだね」
 あくまで素直な感想として、緋月・透乃(もぐもぐ好戦娘・f02760)はそう呟く。もしもその正体が、例えば『とんでもなく強い宇宙怪獣』のようなものであれば、武を極める者として一度くらいは相まみえてみたいという欲望が透乃の中にはないでもない。けれど封印の奥にあるものが本当に自分好みの強敵か分からない以上、そして何より今この瞬間にここに来た以上、透乃のやることはただひとつ。目の前の『賊』を、全力でねじ伏せる事だけだ。
「わざわざそんなものを欲しがって、しかもここまで来れちゃうってことはさ……あんたも勿論、そのくらい強いんだよね!」
 繰り出した重戦斧のひと薙ぎは、触手でがっちりと受け止められた。予想以上の力におののくでもなく笑った透乃の身体が、次の瞬間武器伝いに叩き込まれた振動波で大きく吹き飛び、そのまま壁に叩きつけられる。背中を中心として全身に広がる痛みに、けれど透乃は更に笑みを深くする。楽しい。楽しい。楽しい! 広い宇宙には、まだまだこんなにも強い相手がいくらでもいるというのだから!
「いいね! 気に入ったよ、あんたのこと。でもね……!」
 勝つのは私だ。自信に満ちた宣告と共に振り抜いた斧が、今度はあやまたず太い触手の一本を叩き切った。

成功 🔵​🔵​🔴​

クリスティナ・バイエンス(サポート)
火の神の名を持つキャバリアに選ばれたサイキックキャバリア乗り
水着みたいな格好なのは、コックピットが蒸し風呂みたいに熱いから仕方なくだからね

正直キャバリアを降りての戦闘はあまり得意じゃないのよ
でもキャバリアを使っての戦いは任せてね、みんな炎で薙ぎ払ってやるわ
とはいえ、必要ないところで炎を使うつもりはないの危ないもんね
使わなくても私の〔炎神機カグツチ〕は十分強いもの

よろしくね!



 火の神の名を持つサイキックキャバリア『炎神機カグツチ』を駆りながら、クリスティナ・バイエンス(炎のキャバリア乗り・f30044)はのたうつようにしてこちらを狙う『賊』の触手群をじっと見据える。
「装甲も削り落とすって言うじゃない、あの触手……厄介よねぇ」
 それはつまり、下手に突っ込めばキャバリアの装甲を貫通してパイロットであるクリスティナ自身にも触手の一撃が入る可能性が大きいということだ。そうなれば、蒸し風呂状態のコックピットに耐える為に着衣と防具を最低限に抑えている彼女にとっては手痛いどころの話ではない。
「それなら……!」
 炎を含んだサイキックの竜巻を解き放つのではなく、機体に纏わせ、そのままクリスティナは突撃を敢行する。
「一か八かの特攻? いいわ、お望み通り風穴を開けて殺してあげる!」
「それはどうかしら?」
 賭けでないと言えば、実のところは嘘になるかもしれない。絶対にうまく行くという公算はどこにもない。それでも持ち前の気楽さで『きっとうまく行く』と己を奮い立たせ、彼女は炎神機と共に敵の懐へ果敢に飛び込んでいく。装甲ごと彼女を八方から串刺しにしようと襲い来た触手の群れが竜巻に触れ、あちらへこちらへと振り回されて、壁を、天井を、不規則に叩く。
「度胸比べは……私の勝ちね!」
 そして、炎神の息吹が侵略宇宙人を確かに灼いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

水心子・真峰(サポート)
水心子真峰、推参
さて、真剣勝負といこうか

太刀のヤドリガミだ
本体は佩いているが抜刀することはない
戦うときは錬成カミヤドリの一振りか
脇差静柄(抜かない/鞘が超硬質)や茶室刀を使うぞ

正面きっての勝負が好みだが、試合ではないからな
乱舞させた複製刀で撹乱、目や足を斬り付け隙ができたところを死角から貫く、束にしたものを周囲で高速回転させ近付いてきた者から殴りつける
相手の頭上や後ろに密かに回り込ませた複製刀で奇襲、残像やフェイントで目眩まし背後から斬る、なんて手を使う
まあ最後は大体直接斬るがな

それと外来語が苦手だ
氏名や猟兵用語以外は大体平仮名表記になってしまうらしい
なうでやんぐな最近の文化も勉強中だ



「水心子真峰、推参。さて、真剣勝負といこうか」
 さらりと涼やかに名乗りを上げ、けれど決して腰の刃は抜かぬまま、水心子・真峰(ヤドリガミの剣豪・f05970)は可憐な『賊』を見据える。
「あっ、は――次から次へと、まあよく湧いてくるものね! いいわ、その飾り物ごとへし折るまでよ」
 嗤う彼女の命令に応えて、たちまち虚空から十二体の怪獣が滲み出る。いずれも奇妙な輪郭を持ち、どこにあるとも分からない発声器官で唸り声を上げながらこちらに殺意を向けてくる怪獣を前に、真峰は指先で己の『本体』に触れる。瞬間、彼女の周囲にもまた、百をゆうに超える数の複製刀が顕現した。
「じぇのさいだー光線何するものぞ、だ!」
 次々に吐き出される殺戮光線を、舞い飛ぶ複製刀の刀身が鏡の如く跳ね返すさまはさながら光をも斬っているようだ。いっそ幻想的ですらある光と刃の乱舞は一見真峰が無造作に敵の攻撃を散らしているように見えて、実はそうではない。
「ッ、この……!」
 反射された光線を自ら受ける訳にもいかないと身をかわした『賊』の踏み込んだまさにその場所に、別の複製刀が十振り近くも待ち構えていた。
「まさか、最初からこれを狙って――」
「さて、どうかな?」
 あくまで余裕をもって笑う剣豪を前に、スペース・ジェノサイダーははっきりと顔を歪め、歯を鳴らした。

成功 🔵​🔵​🔴​

シフィル・エルドラド(サポート)
『皆に元気を分け与えにやって来たよ!』 

ハイカラさんの勇者×国民的スタアの女の子。
 普段の口調:明るい(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)
 嬉しい時の口調:ハイテンション(あたし、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

元気一杯で天真爛漫な性格をしていて、ポジティブな思考の持ち主。
困っている人や危機に陥っている人は放ってはおけず
積極的に助ける主義です。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「皆に元気を分け与えにやって来たよ!」
 勿論、攫われたお姫様にだってだ。必ず彼女を助け出そうと気合いを込めるように聖剣エデンを握り締めて、シフィル・エルドラド(ハイカラさんの勇者・f32945)は真っ直ぐに言い放つ。
「クソッ、こんな所で……まだよ、まだ! だって私は、まだ全然殺し足りてない!」
「そんなこと、絶対させないんだから!」
 勇者としてのプライドが、それ以上にシフィル自身の善性が、『賊』のその言い分を許せる筈もない。待ってて、と姫君の方へ呼びかけて、シフィルは眩く輝く剣を掲げた。
「あなたのことはこの手で倒す! だから――!」
 手は出さないで、見守っていて。戦士と魔術師の英霊には心の中でそう呼び掛けて、ただ己の手足で彼女は走る。虐殺念力の籠められた触手が身体を打ち据え、お気に入りの衣服を穿っても、シフィルは決して止まらない。
(「止まれない。止まるもんか。だって――」)
 こんな気丈で立派なお姫様を犠牲にして、この星域全てを殺し尽くすだなんて、そんな野望は叶えさせられない。地を蹴り、高く跳躍したシフィルの振り上げた剣が、ひときわ強く輝きを放つ。
 そして、落下の勢いを載せた渾身の斬り下ろしが、確かに『賊』を捉えてねじ伏せた。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『星を喰むもの』

POW   :    星の叡智
【自身が生まれてから滅んだまでの】時間に応じて、攻撃や推理を含めた「次の行動」の成功率を上昇させる。
SPD   :    生命の創造
自身の【牙】を代償に、1〜12体の【無機物生命体】を召喚する。戦闘力は高いが、召喚数に応じた量の代償が必要。
WIZ   :    龍の躯体
敵より【質量が大きい】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。

イラスト:8mix

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ボーリャ・コータスです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

春夏秋冬・ちよ(サポート)
風景画が趣味のお節介な旅老猫

優しいお婆ちゃん猫で猟兵としての経験は浅いですが、アルダワの学生としてとても長い間戦い続けた歴戦の戦士です

口調はステシをベースに優しいお婆ちゃんをイメージ

動物と会話して道や情報等を得ます

UCは竜を疑似再現、その力を借りる物
何の竜の力かは状況、やりたい事によって指定を
(例:火竜・刃竜・筋肉竜等々 真面目からネタまで可)

戦闘は素早い身のこなしで回避重視、杖か閉じた傘(又はUC)による鋭い攻撃
所謂蝶のように舞い、蜂のように刺す
得意技はUCで騎乗か飛行してのランスチャージ

一人称追加・おばあちゃん

禁止事項
真の姿の解放(覚醒)
UC『凶夢の魔竜騎士』二種の併用
公序良俗に反する行動



「グ……ッ、この……! 嘘、嫌よ、こんな所で……終わらない、終わらせない!」
 かくなる上は、と呟いた彼女の動きを、一瞬誰もが読めずにいた。血まみれになり、よろめきながら封印に触れた彼女は、あろうことか己の触手で己を貫き、大量の血液を噴出させながら封印の真上にしなだれかかる。
「……殺すわ、全部全部、みんな、何もかも……それが出来るなら……私なんて、惜しくは……」
「……!」
 周囲の空気の震えをいち早く感じ取り、春夏秋冬・ちよ(旅する老猫・f19400)は髭をぴくりと震わせる。紅色の和傘をしっかりと握り締め、姫君を庇うように立ちはだかって、彼女は封印の中から現れ出るなり『賊』を呑み込んだその影を見上げた。
「竜……いえ、これは……!」
 竜の力を疑似的に再現することで戦う彼女は、眼前の竜が己の知るそれともまた違うことにすぐに気付いた。あれは生まれついての竜種そのものではない。悠遠を生き、そして死に、骸の海に落ちた光――即ち、『星そのもの』の力がオブリビオンとなった存在が、あれだ。
(「……なんてものを蘇らせてしまったの、あの子は。……だけど」)
 畏怖と不安は笑顔の底にしまい込み、一度だけ姫君の方を振り返って、ちよは優しい老婦人そのものの笑顔で告げる。
「……大丈夫よ。私達はあなたを、あなた達の星々を守りにきたの」
 そして、広げた和傘が竜息の如き光を放った。さながら、その言葉を証立てるように。光に貫かれた星竜が一度吼え、そしてじろりと猟兵を見る。――今この瞬間、竜は猟兵を『敵』だと認識したのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

月詠・莉愛
アドリブ台詞&アドリブ行動歓迎

オラトリオの17歳の女の子です。
月と花が大好きで、性格は引っ込み思案で大人しく
口調は常に丁寧口調で、声は小さめでオドオドした印象があります。
絵を描くのも好きです。

戦闘は、近接戦よりも魔法による遠距離戦の方を得意としている。
《月明かりの剣舞》を使用して戦う。
『光の剣よ、全ての因果を断ち切り、邪悪なる者を消し去りなさい!』
【属性攻撃】で光属性を強化し、【全力魔法】で一斉に月光の剣を放ちます。

一般人に対しては、【礼儀作法】を用いて好印象を与え
【歌唱】で人々を楽しませたりします。

他人に迷惑が掛かる事や公序良俗に反する事はしません。
後はお任せ、よろしくお願いします!



「星を壊す、星のオブリビオン……!? そんな……」
 その竜の正体を知り、月詠・莉愛(銀の月を謳う・f16320)は思わず声を震わせた。あまりにもスケールの大きなそれは、なるほど『星域全てを壊す存在』と言って間違いない。
 怖くないと言えば嘘になる。それほど強大なオブリビオンを相手に、自分ひとりの力がどこまで通じるかも分からない。けれど。
(「……壊されたくありません。この綺麗な星々に満ちた世界を」)
 月を愛する彼女にとって、それもまた嘘偽りのない思いだ。何より莉愛は今、猟兵としてここに立っている。大きく息を吸い込み、吐き出して、そして彼女は勇気を振り絞るように声を上げる。
「光の剣よ、全ての因果を断ち切り、邪悪なる者を消し去りなさい!」
 声に応え、月光の剣が戦場に群れを成して飛来する。それはさながら星座をなぞるように複雑な軌道で飛び回り、竜の巨躯を囲い込んで、回避を許すことなく次々にその鱗を切り裂いていく。
「もう一度……!」
 百や千の斬撃で殺し切れる敵ではない。相手は星そのものの偉大な力を備えたオブリビオンだ。けれどだからこそ、退くわけには行かない。――退けば、この星域が喰われて消えるのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シン・クレスケンス(サポート)
◆人物像
落ち着いた雰囲気を持つ穏やかな青年。窮地でも動じず冷静な状況判断で切り抜ける

◆スタンス
エージェントとして、猟兵として、人々の平穏を護る為戦うのが使命
悪しき相手→容赦無し
善良だが、戦いが避けられない相手→心を痛めるが、非情に徹する
回避可能→回避に注力

◆戦闘
詠唱銃での銃撃(【破魔】の魔力を込めた銀の銃弾)や魔術による攻撃を得意としている

◆UDC『ツキ』
シンに取り憑いているUDC。闇色の狼の姿をしている
追跡が得意(魔力を嗅ぎ分けている)で、戦闘は鋭い牙や爪を用いて行う

◆口調
・シン→使役の名は呼び捨て。丁寧で穏やかな話し方
・ツキ
俺/お前、呼び捨て。
~だぜ、~だろ、~じゃないか?等男性的な話し方



「宇宙は広いと言いますが……本当に、ここまで強大なモノが封印されていたとは」
 呟く内容とは裏腹に、シン・クレスケンス(真理を探求する眼・f09866)の声音は冷静だ。ことによると邪神に匹敵するやもしれない強大な敵を前にしてなお、エージェントたる彼が動じることはない。――たとえ僅かなり動じていたにせよ、きっと彼は救出すべき一般人の前でそのような素振りは見せなかっただろう。
 闇色の狼『ツキ』と共に立つシンの目の前に、ばらばらと竜の牙だけが落ちてくる。それはたちまち数体の無機物生命体に形を変え、この星ごと敵を喰い尽くさんとばかりにこちらへ襲い掛かって来た。
『ハ、生意気な作り物どもだぜ。シン、援護しろよ!』
「仕方ありませんね……混沌よ、我が命に従い、立ち塞がりしモノを断て!」
 我先に牙を剥いて飛び出し、無機物生命体に応戦しようとするツキの姿に苦笑して、シンもまた闇色の武器を手の中に呼び寄せる。それが振動によって対象を断ち切る、この世界における高周波振動剣に近しい性質のものだと即座に読み取って、彼はツキの背を守るようにその身を閃かせた。
「……かかって来なさい。あなた方に容赦する道理もありませんのでね」

成功 🔵​🔵​🔴​

中村・裕美(サポート)
副人格のシルヴァーナで行動します
『すぐに終わってしまってはもったいないですわね』
多重人格者の殺人鬼× 竜騎士
外見 赤の瞳 白の髪
口調 (わたくし、~さん、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)

裕美のもう一つの人格で近接戦闘特化。性格は享楽的な戦闘狂
戦闘では【残像】が残るような優雅ステップで敵に近づき、惨殺ナイフによる【切断】を【早業】で繰り出す
ドラゴンランスを使うことがあれば、相手を【串刺し】にするか、竜に変えて【ブレス攻撃】
【瞬きの殺人鬼】使用後の昏睡状態はもう一つの人格に切り替えカバー
電脳魔術が使えないので裕美の能力が必要な場合は【オルタナティブ・ダブル】で呼び出します

あと、虫が苦手



「あら、あら、あら! 死んでオブリビオンの竜になった星ですって? そんなものと殺し合う機会だなんて……面白くなってきましたわね!」
 歓喜を隠すこともなく笑うのは、中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)の副人格であるシルヴァーナだ。巨大な躯体をうねらせて宙を泳ぐそれを前に、彼女はまるでダンスでも踊るかのように優雅にステップを踏みながら呟く。
「すぐに終わらせるなんてもったいないですもの。たっぷりと、じっくりと、わたくしと遊んでいただきますわよ……!」
 繰り出される竜の尾が、牙が、裕美の肉体を叩き潰さんと火花を散らす。けれどそれすらも楽しむように或いはかわし、或いは武器で受け止めて、シルヴァーナはひたすらに『踊り続ける』。その視線が竜から離れることは、ない。
「ここかしら? それともここ? ……ああ、ここですのね!」
 凶暴な光を宿した瞳が、そうして遂に敵の『最も痛がる箇所』を見破った。繰り出した惨殺ナイフが厚い鱗を潜り、竜の喉元を深く抉る。怒りと痛みにひと際大きく叫び声を上げて、竜はぎらつく瞳を猟兵に向けた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ラムダ・ツァオ(サポート)
ラムダよ、よろしく。
相手が強いのなら、削れる機会は逃さず、相手に隙は見せず、
長期戦を覚悟して着実に狙うのがいいわね。
勿論、隙があれば見逃したくないけど。
見切ったり足には自信があるけど、過信せずに落ち着いて戦況を見極めるわ。

行動指針としては以下の3通りが主。
1.囮役としてボスの注意を引き付け、味方の攻撃を当てやすくする。
2.ボスの移動手段→攻撃手段の優先順で奪っていく。
3.仕留められそうな場合は積極的に仕留めに行く。
 (他に仕留めたい人がいればその手助け)

台詞回しや立ち位置などは無理のない範囲でご随意に。
ユーベルコードは状況に応じて使い分けます。
アドリブ・連携歓迎



 急所を突かれて悶絶する竜の絶叫を聞き、ラムダ・ツァオ(影・f00001)は確信する。あと一押しで、恐らくあれを仕留められる。そして自分は、その隙をほぼ確実に突くことができる猟兵だ。ならば今こそこの戦いに終止符を打ち、星域の危機を終わらせよう。一瞬で判断を下したラムダは、すかさず駆け出すと同時に外套を脱ぎ捨てた。
「!?」
 顔面に投げつけられた外套に一瞬竜が狼狽した隙に、ラムダは地を蹴り、跳び上がる。外套の下から現れた均整の取れた肉体は、露出度の高い、それでいて戦闘に適した衣装に彩られていた。
「今日はどれが似合うと思う? ……なんて、あなたに聞いても答えてくれないかしらね」
 まるで手品のように次々とその装いを変えながら、纏う衣装に最も適した動きで彼女は幾重もの連続攻撃を放つ――否、違う。彼女は次に放つ攻撃に合わせ、次々にそれに最も適した衣装を選んでいるのだ。何に妨げられることもなく繰り出された百三十二にも及ぶ連続技の、その最期の一撃が、竜の――死せる星の生命を、今度こそ再び刈り取って。そして、轟音と共に竜の骸は床に落ち――宇宙空間の如き静寂が、その場に満ちた。
 かくして星域の危機は未然に防がれ、猟兵は姫君を連れて帰還する。宝涙星人の王が住まう、その城へと。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2023年02月03日


挿絵イラスト