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銀河帝国攻略戦㉖~技術者を救助せよ

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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●ある生体コンピューターユニットの内部
 この中に閉じ込められて、何年経つだろう。
 家族と引き離され、孤独を強いられるようになって、どれだけの月日が経っただろう。

 帝国に無理やり連行され、技術者として……いや人間としてではなく、『生体コンピューターの部品の一部』として利用される日々。
 自力で逃げることはかなわず、外部からの救出も見込めない状況に、技術者の心は折れかけ、身体もひどく衰弱していた。

●悪趣味なコンピューターから救出せよ
「制圧したアマルテア情報艦隊で得られた情報から、スペースシップから拉致された有能な科学者や技術者が、帝国旗艦インペリウムの科学技術センターで働かされている事がわかりました。」
 プルミエール・ラヴィンス(はじまりは・f04513)が告げた事実に、猟兵たちが息を呑む。
「彼らを救助できれば、今後のスペースシップワールドの発展に大きく貢献してくれるでしょう。皆様には、科学者や技術者の救助をお願いします。」
 頭を下げるプルミエールに、猟兵たちがうなずいた。

「彼らは科学技術センターの中央コンピューターに閉じ込められており、生体コンピューターユニットの部品として利用されているそうです。」
 中央コンピューターの外観は、一言で言えば『グロテスクな機械の大樹』。大樹に『科学者や技術者が直結された生体コンピューターユニット』が果実のように無数にぶら下がっているそうだ。
「コンピューターユニットに正しくアクセスすることができたなら、科学者や技術者を安全に中央コンピューターから切り離し、助け出せます。」
 問題は切り離すための手段にある、とプルミエールは語る。
「アクセスしようとすると、コンピューターが『謎』を提示して来ます。その『謎の答え』を正しく入力できれば、アクセスできます。」
 謎、という言葉に、一部の猟兵がどよめいた。

「今回、皆様に解いていただきたい謎は、こちらです。」
 プルミエールが示した紙に記された図を、猟兵たちが凝視した。

 ○○○○6○○13○
  ○ ○○○7○○○
  5○○○○○○○○
  ○ ○○○○○4○
2○○○○○○○○○○

 パスコード:□□

 どうやら□には数字が入るようです、と付け加えるプルミエール。
 必要な数字は2ケタしかないようなので、00から99まで全て入れてみれば正解を導き出せるのではないかとの指摘に、プルミエールが首を振る。
「2回間違えたら不正アクセスとみなされ、技術者の意識が焼き切れて死亡します。」
 つまりきちんと謎を解き、数字を入力する必要がある、ということだ。

「技術者を助けるために、皆様の知恵をお貸しいただけないでしょうか?」
 再度頭を下げるプルミエールに、猟兵たちは戸惑いながらも了承の意を返した。


北瀬沙希
 北瀬沙希(きたせ・さき)と申します。
 至らぬ点もあるかと思われますが、どうぞよろしくお願い致します。

 実は謎解きも謎作りも苦手ですが、
 昔とあるイベントを手伝った経験から、思いついた問題をひとつ。

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 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

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 謎解きシナリオです。プレイングには「謎の答え」を必ず記してください。
 文字数に余裕があれば、その答えを導き出した理由や、技術者を救出した後の行動を書いておくと良いかもしれません。

 なお、一部の閲覧環境で図がズレて表示される場合がございます。
 その場合、右端の○が縦1列に綺麗にそろっているものとみなしてください。

●リプレイについて
 今回は北瀬のマスター紹介ページでプレイング受け付け開始日時を告知致します。
 それ以前に送られたプレイングは全てお返ししますので、ご了承ください。
 また、今回は謎の正解者のみ採用致します。

 もし全員不正解だった場合、ランダムで選出した1名に「苦戦」判定を出した上でリプレイをお返しし、ヒントを出します。それでも不正解の場合は技術者は死亡し、シナリオ失敗となります。

 それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『中央コンピューターの謎かけ』

POW   :    総当たりなど、力任せの方法で謎の答えを出して、救出します。

SPD   :    素早く謎の答えを導き出した後、救出した人のケアを行います。

WIZ   :    明晰な頭脳や、知性の閃きで、謎の答えを導き出して、救出します。

👑3
🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

落浜・語
これ、ひらがなや片仮名の表に当てはめられそうだ。一番右列があ行。
それで、数字の順に文字を読んでいくと、「さんかけるはち」
数式に直すと、3×8で、答えは24。
……合ってるよな?

救出できたら、安全かつ、治療とか受けられる場所までが一番だけれども、最悪安全なところまで誘導。使えるUCに治療とかできるのはないからなぁ。
その分必要なこと、ものがあればできうる限りやる。
その場の状況次第で、慰問じゃないが落語を一席やるのもありかね。笑って少しでも気持ちが上向くなら。勿論、そんな空気じゃなきゃやらないけど。



 謎が表示されているディスプレイの前にたどり着いたのは、落浜・語(ヤドリガミのアマチュア噺家・f03558)。もう1度ディスプレイを確認し、グリモア猟兵が示した謎で間違いないことを確認する。
「これ、ひらがなや片仮名の表に当てはめられそうだ。」
 語が脳裏に思い浮かべたのは、ひらがなやカタカナの『五十音表』。一番右の列をア行として頭の中で慎重に変換していくと、1に当てはまるひらがなは「さ」、2に当てはまるひらがなは「ん」になった。同じ要領で数字をひらがなに当てはめていくと、3は「か」、4は「け」、5は「る」、6は「は」、7は「ち」だ。並べて読むと「さんかけるはち。」
「数式に直すと、3×8で、答えは24。……合ってるよな?」
 語がディスプレイ下のキーで「24」と入力すると、ディスプレイが【パスコードを認証しました】との表示に変わり、頭上から機械音が響く。生体コンピューターユニットのひとつが降ろされるのを見て、語はほっと胸をなで下ろした。

 語は生体コンピューターユニットから技術者を救助するが、彼は長年ここに閉じ込められていたのかひどく衰弱しており、自力では立てない状態だった。しかし語にはこの場で治療する術がないため、技術者を抱え上げてコンピューターから離れる。帰還すれば適切な治療を受けられるだろう。
「ああ……ありがとう……ございます。私は家族の元に帰れるのでしょうか……?」
「ああ、うん。帰れる。」
「よかった……!!」
 うなずく語を見て、技術者が両手で顔を覆い涙を流す。
「帰ったら、落語を一席やろうか? 笑って少しでも気持ちが上向くならだが。」
「楽しくて笑えるお話でしたら……是非お聞かせいただきたいです。」
 噺家でもある語の提案を、技術者は精一杯の笑みを浮かべて受けてくれた。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月20日


挿絵イラスト