家出少女は邪神の贄に!? 迫るスカウトの罠!!
#UDCアース
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(「どうしよう……」)
心の中で優香は思った。時刻は夜10時、制服で繁華街をうろつく姿は人目を引いた。
(「お金ももうない、頼れる友達もいないどうすれば……」)
きっかけは親との些細な口論だった。しかし学校生活や人間関係がうまくいっておらず不満を抱えた優香は感情を爆発させて家を飛び出してしまった。
「もう家帰りたくない……でもどうしたらいいんだろう」
しばらくは憤りに駆られていたものの時間がたつにつれ不安が勝るようになり夜風の冷たさに心細くなっていった。途方にくれ、道端に座ってうずくまると涙が流れそうになった。
「君、いくところないのかい?」
優香が見上げると、一人の青年が腰をかがめてこちらに目線を合わせていた。背格好から年は二十代半ばだろうか、仕立ての良いスーツを着て髪は緑色でピアスをしている。やや奇抜な見た目だが表情は柔和で優しそうだ。
「…………」
優しい声を掛けられ、瞳から涙がこみ上げてくるのを優香は必死に耐えた。
青年は優香が落ち着くまで待ってから言った。
「よかったらアイドルにならないか?」
優香は素っ頓狂な申し出に唖然とした。
(「この人は何をいってるのだろう?」)
青年は、あはは、と笑い声をあげた。
「おっと、ごめんごめん、急に言ったら変に思うよね! 僕はこの近くのアイドル事務所のスカウトマンをやっていて君みたいな美少女を、ぜひアイドルにと誘っているんだ。事務所には寮もあって泊まることも出来るからWINWINかなと思ったんだけど」
優香は疑念のまなざしを向けている。
「スカウトっていってもいきなり歌ったり踊ったりさせるわけじゃなく、しばらくは候補生として寝泊りしてもらいながら簡単なレッスンを受けてもらうだけなんだ。素質があれば採用するし、そうじゃなかったら、まぁ、お別れってことになる、君にとってしばらく寝泊り出来るだけも嬉しいと思うんだけど」
優香はそんな事務所があるなんて聞いたこともなかったが確かに悩ましい申し出だった。
青年はにこやかにいった。
「無理になんて言わないよ。自分の家に帰るのが一番だしね。ただ、もし何かあったら連絡ちょうだいよ。メッセージアプリの登録だけしようよ」
優香はそれくらいならと思って、連絡用のメッセージアプリの登録を行った。
「これでいい?」
青年が笑顔で言う。
「OKだよ! それじゃぁね! 体冷やさないように気をつけてね!」
青年があっさり引き下がって帰っていくのを優香は見送った。
深夜二時、防音加工された地下室で、緑の髪の青年は無表情でたたずんでいた。服装は祭司のようなローブを羽織っており、ほかにも同じローブを着た人物数人が部屋の中心に座っていた。部屋の隅の方ではゴロツキのような人物が何人かおりニタニタ笑っている。
「帰してぇ! 家に帰してぇ!」
何人もの少女が鎖につながれ檻の中に入れられているが男たちは気にする様子もない。
「あと少しで準備はととのう。もう何人か贄を頼む」
リーダーのような男が青年に言う。
「目星はいくつかついています。まかせてください」
青年が答える。
「お前には期待しているぞ」
その時、スマートフォンのメッセージアプリの着信音がなった。
青年がスマートフォンを操作しメッセージを見る。
『優香です。さっきのアイドルの話、受けたいんだけど……』
青年は邪悪な笑みを浮かべた。
「お初にお目にかかりますっす! 新人グリモア猟兵の秋月・葉と申しますっす!」
明るい声で秋月・葉(人間のカードデュエリスト・f38502)が挨拶する、
「いやぁ、人の弱みに付け込んだ悪事! 実に許せないっすねぇ!」
憤った様子で葉は語る。
「この人達は邪神を信奉する教団で、家出少女をアイドルのスカウトと称してかどわかして、邪神を召喚する生贄にしようとしているっす。すでに何人か犠牲となっていて、あと少しで完全な邪神の召喚が成功してしまうっす。皆さんには、この邪神の召喚を阻止してもらいたいっす」
葉は身振り手振りを加えて説明を続ける。
「まずは、儀式が行われる場所を特定して貰いたいっす。そこに踏み込むと教団に雇われたゴロツキのオブリビオンが護衛をしているのでそれを倒してもらいたいっす。最後は敵も悪あがきをして不完全ながら邪神を召喚するのでそれを倒してもらいたいっす」
地図を出して説明する。
「事件が起こったのは地方都市の繁華街っす。人口はそこそこで都市の中心に繁華街があって商店や飲食店、小さな雑居ビルがならんでるっす、昼は混雑、夜でもまばらに人通りがある感じっす」
葉は顔を上げる。
「まずは、召喚の儀式を行っている場所を特定して貰いたいっす。力技でいくならしらみつぶしに街をあるいてスカウトマンを探してもいいし、搦め手でいくなら家出少女を装ってスカウトマンが来ないか罠をはってもいいっすね。知恵でいくなら、監視カメラの映像を調べたり聞き込みを行ったり情報収集してもいいっす。方法は猟兵さん方におまかっせっす」
葉は笑顔を浮かべた。
「それじゃぁ、猟兵さん方よろしくお願いするっす! がんばってくださいっす!」
ロースター
皆さん初めましてロースターと申します。よろしくお願いします。
邪悪な教団がアイドルスカウトと称して家出少女を誘拐して生贄に邪神を召喚しようとしています。どうか居場所を突き止めて完全なる邪神召喚を阻止してください!
プレイングはいつでもOKです。どしどし投稿してください。お待ちしております。
第1章 冒険
『甘い誘惑』
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POW : 街を歩き回ってスカウトマンを探し出す
SPD : 家出少女としてスカウトされる
WIZ : 監視カメラや聞き込みでスカウトマンを特定する
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
鳶沢・成美
アイドルのスカウトに偽装ですか、邪神の教団もいろいろ考えますね
地方アイドルも盛んですからね、心が弱っていれば引っかかる人もいるかもしれませんね
さて、どうやって調べるかですが、まあ【影烏】で繁華街をざっと情報収集してみるかな
元々目立ちにくいし、繁華街に烏がいてもおかしくない、問題なく調査できるでしょう
邪神の痕跡を完全に隠すのはまず無理
探していれば僕の第六感に引っかかったり、狂気耐性や呪詛耐性に
ピリっとくる場所なり人物なりが見つかるでしょう
鳶沢・成美(三角定規の除霊建築士・f03142)は現場の繁華街まで来ると、裏路地に入った。
「さぁて、お願いしますよ」
成美の前に多数のカラスの影が現れる。これは影烏という式神で極めて発見されにくく、成美と五感を共有し対象を追跡する能力を持つ。
「繁華街を飛び回って、何か怪しい場所なり人物なりを探してください」
成美の指示に影烏たちは頷き、繁華街に羽ばたいていく。
このカラスの式神を繁華街に放って情報収集し邪神の痕跡を探ろうとしているのだ。
影烏は空に昇るといろいろな方角に散っていった。発見されにくい能力を持つ上に見た目はカラスなので問題なく調査出来るだろう。
影烏たちが繁華街をくまなく飛び回る。五感を共有した成美がその様子をチェックする。ぱっと見は怪しいところのない普通の繁華街のようだが、必ずなにかあるはずだ。影烏たちはあちらこちらを念入りに調査する。
(「ん?」)
ある繁華街の一角に影烏が舞い込んだ時、何かがおかしいと成美の第六感が告げていた。何てことのない街角のようだが、何か変な感じがする。違和感を確かめるように影烏を向かわせてよく観察すると、その一角だけ人通りが少ないのだ。それだけなら大しておかしいことではないのかもしれないが、じっと人の流れを凝視すると、その一角に来た時だけ通る人間は方向を変えたり大回りしているのだ。
(「もしかして……」)
影烏を問題の場所に向かわすと成美の呪詛耐性が反応した。おそらく人除けの結界か何かが張ってるのだろう。予感は的中した。
その一角の奥には『黒森事務所』と看板のある雑居ビルがあった。影烏で覗き込もうとするが窓には遮光シートが貼ってあって中はうかがえない。
もう少し確信が欲しいと思い。しばらく影烏を待機させ観察することにした。しばらく待っていると事務所のドアが開いて中からスーツを着た緑の髪の青年が出てきた。きっと次の獲物を探しに出たのだろう。
「(見つけた!)」
成美は確信を持った。
大成功
🔵🔵🔵
ディル・ウェッジウイッター
なるほど心が弱っている方を狙う邪教集団ですか。穏やかではないですね
少しばかしではありますが事件解決のため尽力いたしましょう
事前にUDC職員より提供いただいた監視カメラの映像からスカウトマンの行動を見た上で聞き込みをして居場所の特定をします
緑色の髪をした青年となれば目立つことでしょうしね
夜の10時ごろ客引きをしている方に差し入れとしてお茶を用意し、少々お時間いただき情報収集です。先の男性をどこで目撃することが多いか、どの方向から来るか行くかを聞いて大体の場所の特定を行い、周辺を探索をします
運よくスカウトマンを見つけられたら物陰に隠れながら追尾します
ディル・ウェッジウイッター(人間のティーソムリエ・f37834)はUDC職員から提供された監視カメラの映像を確認する。その量は膨大だがしらみつぶしに探すしかない。
(「いましたね」)
犯行があった日の夕方から監視カメラに緑の髪でスーツの青年が映り始めている。優香と話すところも映像が残っていた。優香と別れたあともしばらくうろつき回り、深夜になってから繁華街の西口方面に向かう。
他の日も確認したが、おおよその活動時間と活動範囲が把握できた。ほぼ毎日、午後四時から深夜一時の間、繁華街全域を歩き回っている。繁華街の西口付近から現れ、夜もそのあたりに帰っているようだが、繁華街を出た映像はないので、西口近辺に根城があるのだろう。
(「大体しぼれましたね」)
ディルは次の行動を起こそうと準備を始めた。
「いい子いるよー! いい子いるよー!」
夜10時、前回の犯行があったのと同時刻、繁華街の西口にあるキャバクラの入り口で客引きが声を上げる。
「すいません。少々お時間よろしいですか?」
ディルは客引きに声をかけた。
「なんだい、あんちゃん? キャバクラに興味あるのかい?」
軽く首を振ったあと、ディルは華麗な手つきでお茶を用意して手渡す。
「いえいえ、今日はお伺いしたいことがありまして。お礼といってはなんですが、差し入れに――お茶をどうぞ」
客引きは、お茶の上品な香りに少し面喰いながらも一口味わうと笑顔を浮かべた。
「おお、なんか落ち着く味だねぇ! 最近寒くなってきたし身に染みるねぇ!」
客引きが紅茶を飲み干したのを見てディルは話しかける。
「それでは本題なのですが、緑色の髪でスーツの青年をご存じありませんか?」
「あ、あのあんちゃんね。よくみかけるよ。気さくで目が合うと挨拶してくれる。大体毎日会うね」
「どの辺りで見かけてどこに向かいますか?」
「ここの前を通ってそこの小道の奥にいくよ。いつも夜中の一時ぐらいかなぁ?」
監視カメラの情報とも一致する。緑の髪のスーツの青年がここを通るのは間違いないだろう。
「どうも、ありがとうございます。お手数おかけしました」
客引きが手を振る。
「おう、あんちゃんもがんばってな。お茶ありがとう!」
ディルは物陰から西口の小道を観察した。時間は夜一時、今までの情報が確かなら目標はそろそろここを通るはずである。
(「来ましたね」)
緑髪のスーツの青年がやってきた。情報通り小道に入る。ディルは物陰に隠れながらそれを追う。
青年は『黒森事務所』と書かれた看板の建物の前にくると、キョロキョロ辺りを見回してから中に入った。
(「ここですね」)
ディルは目的地を見つけた。
大成功
🔵🔵🔵
ジン・マキハラ(サポート)
サイボーグのゴッドハンド×ブレイズキャリバー
胸に永久機関を持つ
口調は「俺、呼び捨て、だ、だな」
標的に事情があるなら同情する事もあるが手加減はしない(できる限り殺さない様にする)ただの悪人とオブリビオンには一切容赦しない
戦闘スタイルは前衛型
一撃重視か広範囲の殲滅に長けている
武器は両手剣クロックヘイズとアサルトライフルのレイジングストームと蒼炎覇気を纏った格闘術
探索時には自身の視覚同調型演算機器による解析やハッキングツールによる情報収集を行う他使える物は全て使う
ユーベルコードは指定した物を使用する
公序良俗に反する行動はせず猟兵達との連携を重視する
アドリブOK
複数リプレイOK
ジン・マキハラ(煌炎式戦闘駆体ブレイズオブマキナ・f36251)は現場の繁華街を訪れた。
(「さて、何か痕跡があればいいが」)
あたりを見回しながら、眼球に装着した視覚同調型演算機器で分析を始める。繁華街をくまなく一周したところ、いくつか監視カメラを見つけることができた。
(「次はハッキングツールをつかうか。使えるものは全部使わせてもらおう」)
監視カメラの映像をハッキングして分析したところ、目的のスカウトマンの青年は、大体毎日、午後四時ぐらいに西口あたりから出てきて、深夜一時にそのあたりに帰ってきていることが分かった。
(「おおよその見当はついたな。もう一息だ」)
ハッキングツールを用いて役所のデータベースに侵入し、この地区で芸能事務所を開いているビルはないか検索する。だが、そのような事務所は存在しない。
(「ち、やはりモグリか、ならばさらわれた少女の方からあたるとするか」)
ジンはハッキングツールにさらわれた優香のデータを入力し、彼女のスマホへのハッキングを試みる。
(「電源が入っていればいいが……」)
反応があった。電源は切られていないようだ。優香のスマホに侵入することが出来た。
(「よし、これで解析できる」)
ジンはスマホのGPSデータを解析した。現在位置は西口付近の『黒森事務所』という雑居ビルの位置と重なる。
(「あたりがついたな!」)
ジンは西口に向かうと問題の雑居ビルの場所まで向かった。遠目に確認すると、看板には確かに『黒森事務所』と書いてある。視覚同調型演算機器で解析を試みるが窓には遮光シートが張ってあって中の様子はうかがいしれない。
(「あとは待つしかないな」)
ジンは物陰に隠れて午後四時になるのをまった。集めたデータが確かならば、この時刻にスカウトマンが出てくるはずである。
そして、午後四時を少し過ぎたかというあたりで、事務所のドアが開きスーツを着た緑の髪の青年が現れた。
(「よし、突き止めたぞ!」)
ジンは教団の根城を見つけた。
成功
🔵🔵🔴
ソラウ・エクステリア
路上ライブの許可証はエミリアーノが取得しています。
【歌唱・パフォーマンス】
皆!こんにちは!僕は歌手を目指しているソラウです!僕の歌を聞いてね!
ソラウの路上ライブは盛り上がった
ん?おじさん誰?僕をスカウト?う〜ん(ライズサン達に目配せ)
【情報収集・視力・読心術】
『さて読心術を…うわぁ邪悪なのが見なくても分かるぜ』
『ライズサン君、合図が来たわ』
『…操』
相手を五感の完全催眠で相手を支配する
『これ使いたくねぇんだよなぁ…仲間がいてもこれ使ったんだろって言われるし…』
ライズサン!僕は自分の意志で君といるよ!だから…
『…おう。さあ、スカウトマン君案内してくれ。』
スカウトマンにアジトへ案内してもらうのだった
「皆! こんにちは! 僕は歌手を目指しているソラウです! 僕の歌を聞いてね!」
ソラウ・エクステリア(歌姫の時空騎士と時空龍の協奏曲・f38698)が突然路上ライブを開いた。繁華街はいきなりのことで大騒ぎになるが、許可は彼女の仲間のAI少女エミリアーノが取得しているので問題はない。イベントの少ない地方都市なのですぐ話題になり人がどっとあつまって、てんやわんやとなった。たくさんの観衆を前にしても彼女は見事な歌唱とパフォーマンスで聞くものを魅了する。ソラウのライブは大変盛り上がって大歓声のうちに終了した。
ライブが終わって撤収をしていると、一人の青年がソラウに近づいてきた。緑の髪でスーツを着た青年である。
「君、アイドルに興味はないかな?」
狙いは当たった。計画通り向こうから食いついてきた。
「ん? おじさん誰? 僕をスカウト? うーん」
とぼけた口調で対応しながら、仲間であるエミリアーノとサイキックキャバリアのライズサンに目配せする。
ライズサンは青年を凝視し読心術を使って情報収集をする。
『さて読心術を……うわぁ邪悪なのが見なくても分かるぜ』
青年の一見優しそうな笑顔の裏で邪悪な思想が渦巻いているのが見て取れた。
エミリアーノが声をかける。
『ライズサン君、合図が来たわ』
ライズサンはつぶやいた。
『……操』
ユーベルコード『操』は五感の完全催眠を行い相手を支配することができる。
『これ使いたくねぇんだよなぁ……仲間がいてもこれ使ったんだろっていわれるし』
悲しそうなライズサンにソラウが言う。
「ライズサン! 僕は自分の意志で君といるよ! だから……」
ライズサンもぶつくさ言うのをやめてスカウトマンに命令する。
『……おう。さあ、スカウトマン君案内してくれ』
緑の髪の青年はくるりと意思なく後ろに振り返ると歩き始めた。
ソラウ達は青年の後をつける。青年は西口の方へ向かい、小道に入ると奥には『黒森事務所』と看板のついた雑居ビルがあった。
「ここだね」
ソラウ達はアジトを突き止めた。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『欲望に飲み込まれた者たち』
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POW : たっぷり遊んでやるぜ
レベル×1tまでの対象の【身体を抵抗できなくなるまでいたぶり、体を】を掴んで持ち上げる。振り回しや周囲の地面への叩きつけも可能。
SPD : 一緒にいじめてやろうぜ
自身が【加虐心】を感じると、レベル×1体の【不良仲間たち】が召喚される。不良仲間たちは加虐心を与えた対象を追跡し、攻撃する。
WIZ : 謝るのなら今のうちだぜ
対象への質問と共に、【相手の後ろ】から【ナイフ使いの仲間】を召喚する。満足な答えを得るまで、ナイフ使いの仲間は対象を【相手が最も嫌悪する嬲り方】で攻撃する。
イラスト:V-7
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「きゃぁ! 助けてぇ!」
薄暗い中、半裸に剥かれた優香が叫び声を上げる。彼女は床に書かれた魔法陣の中心に鎖で固定されている。司祭のようなローブを着た男が波打った刃の短剣を優香の腹に突き刺そうとしていた。
「我らが神よ、贄の血にさそわれ降臨せよ」
優香が涙を流しながら泣き叫ぶ。
「あぁ! 嫌! やめてぇー!!」
その時、部屋のドアが勢いよく開いて、見知らぬ影が突入してきた。居場所を突き止めた猟兵達だった。
「なんだ貴様らは!」
突然現れた助けに優香は必死にすがりつく。
「お願い! お願いします! 助けてください!!」
猟兵達の横には緑の髪の青年もいた。司祭のような男は怒鳴る。
「お前! 何やってるんだ!」
緑の髪の青年の目の焦点があう。彼は猟兵の催眠にかかっていてここまで案内をしてきたのだ。
「え、あ、その? え?」
司祭は苦悶の表情を浮かべる。
「おのれ、あと少しというところだったのに……」
しばしの沈黙のあと彼は余裕を取り戻して高笑いした。
「はっはっは! だがまぁよい! こんなこともあろうかと用意しておいたのだ! 者共! 前に出よ!」
部屋の隅から数人のゴロツキが下品な笑みを浮かべて司祭と猟兵との間に割って入った。
「お前ら! この不届き者共を血祭に上げろ」
ゴロツキはやっと出番が来たとばかりに息をまいて拳を鳴らしている。
「グヘヘ、ちっとは骨のある奴じゃねーとつまんねーなぁ!」
教団の企みを潰えさせるには護衛のゴロツキ達を倒さなければない。戦いの火蓋は切って落とされた。
サンディ・ノックス
同業者の調査力は凄いねえ
お蔭で現場に来ることができたよ
えっ、こんな連中で猟兵を止められると思ってるの?
ふーん…じゃあ遊ばせてもらおうかな
やられたフリして調子に乗ったところを虐殺してやる
暗夜の剣を抜き、適当に選んだ奴に向かってダッシュ
接敵したら切り殺す
その死体には『朔』を巻きつけて振り回し、他の連中の攻撃の盾にしてやろう
でもやがて数に圧倒されて劣勢に――なる演技
UC弱者の仮面を発動しつつ、連中の攻撃でボロボロにされよう
激痛耐性があるから大して痛くないし傷つこうがどうでもいい
敵が油断しきったところで突如攻撃再開、奴らをズタズタに切り裂く
恐れおののく顔が見られれば大満足
ああ、愉しいなあ
※UC詠唱不要
「同業者の調査力は凄いねえ、お蔭で現場に来ることが出来たよ」
サンディ・ノックス(調和する白と黒・f03274)は対峙したゴロツキ達を一瞥して思う。
(「えっ、こんな連中で猟兵を止められると思ってるの?」)
サンディの頭にある考えが浮かぶ。
(「ふーん……じゃぁ遊ばせてもらおうかな」)
心の中でほくそ笑む。
(「やられたフリして調子にのったところを虐殺してやる」)
サンディは暗夜の剣を抜くと、たまたま目の前にいて油断しているゴロツキにダッシュして近づいた。そして接敵した瞬間に剣を振り下ろし急所を切り裂く。
切られた相手は何をされたかも解らぬまま絶命して倒れかかる。それを見た他のゴロツキがあっけにとられる。
「なっ!」
司祭の男が怒鳴り散らす!
「お前達! 何をしている! 早くそいつを倒すんだ!」
気を取り直したごろつきたちがナイフを片手にサンディに襲い掛かる。
刃が迫るが、サンディはフック付きワイヤーの『朔』を倒したゴロツキの死体に絡め、振り回して盾にする。ナイフは死体に刺さって防がれサンディに届かない。
不利を感じた司祭の男が指示を出す。
「数はこっちが上なんだ! 取り囲んで攻撃しろ!」
ゴロツキ達は取り囲んで挟み撃ちの形をとった。背後からの攻撃がサンディの肩をかすめる。死角からの攻撃にサンディは対処しきれない。
「ひゃぁっははははっ~! さっきまでの勢いはどおしたぁ!」
勢いづくゴロツキ達。劣勢をしいられるサンディだったが、これは演技である。彼は『自身の【愉しみ】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する』という能力のユーべルコード、弱者の仮面を発動していた。
その企みに気づかずゴロツキ達は攻め続ける。
「ククク! 痛いか? 苦しいか? 命乞いしたって許してやんねーぞ!」
(「どうでもいい」)
サンディは体を何か所も切り刻まれたが彼には激痛耐性があるため大した痛みではなく意に介さない。
「オラオラオラ!! トドメだ! その顔、ズッタズタにしてやる!」
ゴロツキが調子にのって大きく振りかぶった瞬間、サンディの体が解き放たれたバネのようにはじけ飛ぶ。
「ふひゅ!」
一人目が間抜けな断末魔を上げると二人目、三人目と続けて切り刻まれる。
いきなりの攻勢にゴロツキ達は総崩れとなった。
「うわぁぁぁぁぁぁぁっっ!! なんだこいつ! うわっ! うわぁぁっ!」
残ったゴロツキ達は恐れおののいて悲鳴を上げる。
「ああ、愉しいなあ」
ゴロツキ達の怯えた顔を見てサンディはつぶやいた。
大成功
🔵🔵🔵
ソラウ・エクステリア
エリンf38063と共闘
時空龍擬人化
ライズサン…金髪の黒服
エミリアーノ…銀色で長髪、青い花の髪飾り
悪い人達は許さないよ!
情報収集と視力と戦闘知識で状況把握だ!
【衝撃波と電撃と範囲攻撃】
不良仲間達を吹き飛ばす。
喰らえ!
【斬撃波と焼却】
『そらよっと』
【神罰・爆破】
『これで!』
ライズサンとエミリアーノも不良達を吹き飛ばす
どうだ!降参するなら今のうちだよ!
しかし不良の一人が僕を捕らえる
うわっ?!離してよ!
僕を人質にライズサンとエミリアーノを拘束しようとする。
『ソラウ!』『…あらら不味いな〜(後ろにいる存在に気づく)』
二人とも僕に構わずに…そう言いかけた時…
ごらぁぁぁぁぁ!私の友達に何してんだぁぁぁぁ!
エリン・エーテリオン
ソラウを救出
ソラウが突入して数分後
買ったベビーカステラを持ちながら
ベビーカステラ♪禁断の百個〜♪家で食べる背徳のベビーカステ〜ラ♪
あれ?いつの間にか小道に入っちまった…『黒森事務所』?何だこれ…あっ!エキドゥーマが怪しいって言っていた場所じゃん!
エキドゥーマ達に連絡する
カステラはかばんに入れる
ん?誰かの声が…ソラウ!何やってんだ!
チェンジ!虹炎土蜘蛛皇!
【情報収集・視力・戦闘知識・衝撃波】
突入と同時にソラウを捕まえていた不良の顔面陥没だ!
近寄って来た馬鹿は蜘蛛の糸で捕まえて全員纏めて顔面陥没!
エリン!うわぁぁぁん!
ソラウは号泣していた
大丈夫か?UCで無双して油断しただろう?駄目だろ油断しちゃ!
「悪い人達は許さないよ!」
ソラウ・エクステリア(歌姫の時空騎士と時空龍の協奏曲・f38698)が大見栄を切る。
(「まずは状況把握だ!」)
ゴロツキ達をよく観察し情報収集して戦闘知識と照らし合わせる。
彼らはただのゴロツキではなく欲望に飲み込まれてオブリビオン化しているらしい。武器は手に持ったナイフや自慢の拳のようだ。暴力的な性格が影響しているのかサディスティックなユーベルコードも所持している。
状況を把握したソラウは攻撃に移った。
「喰らえ!」
衝撃波と電撃の範囲攻撃を敵集団のど真ん中にぶちこむ。ゴロツキ達は攻撃から散り散りになって逃れようとする。
「私達もいくわよ」
「おう」
二人はソラウの仲間で、銀色の髪の長髪に青い花の髪飾りをしたのがエミリアーノ、金髪で黒服なのがライズサンだ。
「そらよっと」
ライズサンがダメージが甘かったゴロツキには斬撃波と焼却で追い打ちをする。衝撃と炎で深手を負ったゴロツキは倒れこんだ。
「これで!」
エミリアーノがトドメとばかりに神罰と爆破をぶっぱなして一気に畳み込む。敵は大打撃を受けて半壊状態になる。流れは完全にこちらが有利だ!
「どうだ! 降参するなら今のうちだよ!」
ソラウが再び大見栄を切る。勝負の趨勢は決まったかに見えた。
「ぐへへ、油断したな!」
その時、生き残ったゴロツキの一人が後ろからソラウを捕らえる。
「うわ?! 離してよ!」
ゴロツキはソラウの喉元にナイフを突きつけて言った。
「おい、そこの二人も戦うのをやめろ」
エミリアーノが叫ぶ。
「ソラウ!」
二人の背後にも何人かのゴロツキが迫り拘束しようとする。ライズサンがつぶやく。
「……あらら不味いな~」
「二人とも僕に構わずに……」
ソラウがそう言いかけた時、どこからか叫び声が聞こえてくる。
「ごらぁぁぁぁぁ! 私の友達に何してんだぁぁぁぁ!」
時はほんの少し遡る。ソラウ達が突入して数分後、エリン・エーテリオン(邪神龍と虹炎の神と共に世界を駆ける元ヤンの新米猟兵・f38063)は繁華街をベビーカステラを持ちながら歩いていた。
「ベビーカステラ♪ 禁断の百個~♪ 家で食べる背徳のベビーカステ~ラ♪」
エリンはなぜか人気のない小道を曲がって奥に入ってしまった。
「あれ? いつの間にか小道にはいっちまった…… 『黒森事務所』? 何だこれ……あ! エキドゥーマが怪しいって言っていた場所じゃん!」
すぐさま仲間のエキドゥーマに連絡してカステラをカバンにしまっていると、建物の中からかすかに声がする。
「ん? 誰かの声が……」
建物の中を調べると奥のドアが開きっぱなしになっていた。中をのぞくとソラウが人質になっておりエミリアーノとライズサンも拘束されそうになっていた。
「ソラウ! 何やってんだ!」
戦況は明らかにソラウが不利である。エリンは加勢するために突入することを決めた。
「チェンジ! 虹炎土蜘蛛皇!」
そう叫ぶとユーベルコードを発動させ、虹炎によって自身を強化する。
「ごらぁぁぁぁぁ! 私の友達に何してんだぁぁぁぁ!」
突入するやいなやソラウを捕まえていたゴロツキの顔面に拳をめり込ませた。
「顔面陥没だ!」
「ごふぅ!」
虚を突かれたゴロツキは情けない叫び声を上げて吹っ飛んでいく。
「なんだてめぇは!」
突如現れたエリンをゴロツキ達が取り囲もうとする。彼女はユーベルコードの蜘蛛の糸で近寄ってきたゴロツキ達を捕縛すると振り回して顔面から床に叩きつけた。
「全員まとめて顔面陥没!」
取り囲んでいた分のゴロツキ達を一掃するとソラウが泣いていた。
「エリン! うわぁぁぁん!」
「大丈夫か? ユーベルコードで無双していて油断しただろう? 駄目だろ油断しちゃ!」
エリンはソラウに駆け寄って宥めた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
鳶沢・成美
なんとまあ、UDCアースの日本とも思えない面々ですね
よくこんなの見つけてきたなあ
一々個別に相手するのも面倒だし
範囲攻撃の要領で【風神旋風縛】で纏めて捕縛してしまいますか
風で縛ってしまえばただの有象無象
さあ、後は積み重ねた功夫でガツンとやって退場願いましょうか
某映画のハン〇ーヌンチャクをヒントに編み出した
三角定規二刀流をくらってもらいましょう
「なんとまあ、UDCアースの日本とも思えない面々ですね」
もっと荒廃した世界にでもいそうなゴロツキ達を見て鳶沢・成美(三角定規の除霊建築士・f03142)の口からおもわず言葉が出た。
「よくこんなの見つけてきたなぁ」
敵のリーダーに対して呆れの念を抱く。
「一々個別に相手をするのも面倒だし、纏めて捕縛してしまいますか」
成美は構えるとユーベルコード、風神旋風縛を発動させる。
「くらってください」
つむじ風が発生しゴロツキ達に向かっていく。この技は命中した対象を捕縛しユーベルコードを封じる効果がある。
「な、なんだ! この風は!」
動きとユーベルコードを封じられたゴロツキ達は棒立ちとなった。
「ガツンといきますよ」
成美は積み重ねた功夫で畳みかけるため、両手に一つずつ三角定規を取り出す。
「なんだそりゃ?」
ゴロツキ達はこの行動がどういう意図をもったものか理解できずいぶかしがる。
「はぁ!」
それは武器であった。手に持った三角定規の真ん中の穴に指をかけクルクルと回転させる。さらに両手でクルクルまわしながら、片方を放り投げてる間にもう片方を肩の裏や胴の裏を通して、持つ手を入れ替えたり華麗な三角定規捌きを見せる。まるでカンフーの達人のヌンチャクアクションのようだ。
「なんだそりゃーーーっ!!」
ゴロツキ達が成美の予想もしなかった三角定規の使い方にびっくりする。
「三角定規二刀流をくらってもらいましょう」
片手の三角定規をクルっと回してから振りかぶると、捕縛されて動けないゴロツキの脳天に突き落とす。
「ふごっ!」
今度は両方の手でクルっと回すと、次のゴロツキをタコ殴りにする。
痛めつけられたゴロツキは思わず叫び声をあげる。
「うごごごごっ!」
一方的に攻撃されてゴロツキ達は慌てふためいた
「うわぁ! 助けてくれぇ!」
逃げようにもゴロツキ達は捕縛されて動けない。映画のアクションシーンのように次々とゴロツキ達を倒していく。
捕縛したゴロツキ達を倒しきって成美は決めた。
「いっちょあがりですね」
大成功
🔵🔵🔵
ディル・ウェッジウイッター
アドリブ・連携歓迎
こんばんは、いえ、おはようございますの時間でしょうか
お邪魔いたします
私争いごとはあまり得意ではないのですよね
ですので、ここは皆さんに眠っていただきゆっくり処理致しましょう
UCを使用、ドーマウスを戦場に放ち猟兵以外を眠らせます
ということでお行きなさい…出たくない?|ティーポット《寝床》を貸している分くらい働きなさいな(ドーマウスをポットの中から摘まみ出す)
ごろつきの皆さんが眠ったなら放置…と言いたいんですが駄目ですよね
頭喉胸に向けてカトラリーを投擲しトドメを刺しておきましょう
可能ならば優香さんの鎖を外し、上着をかけます
一先ずご無事のようで何よりです
「こんばんは、いえ、おはようございますの時間でしょうか――お邪魔いたします」
執事姿のディル・ウェッジウイッター(人間のティーソムリエ・f37834)が残ったゴロツキ達と相対する。
(「私、争いごとはあまり得意ではないのですよね」)
彼はティーポット取り出して蓋を開けた。中にはヤマネのような見た目のドーマウスが入っている。このドーマウスには一定の距離内の指定した対象達を眠らせる能力がある。
「ということでお行きなさい」
しかしドーマウスはもぞもぞと体を動かし、頭を隠して尻を向けた。
「……出たくない? |ティーポット《寝床》を貸している分くらい働きなさいな」
ディルはドーマウスと摘まむとティーポットから引きずり出した。
ゴロツキ達はドーマウスを見て不思議がる。
「何でぇ? ネズミかなんかか?」
ドーマウスは床に置かれると嫌そうにテクテクと歩き出す。
「……あん? これが、なんなんだ?」
ゴロツキ達はまじまじとネズミを見ていたがだんだん眠気がしてフラフラしてきた。
「……あ……れ?_」
意識が途切れ床に倒れ始めた。ドーマウスの能力で生き残っていたゴロツキ達は全員眠ってしまった。
「トドメを刺しておきましょう」
ディルは出来れば眠ったままにして置きたかったが、そうもいかないので急所に向かってナイフやフォークを投擲し息の根を止めた。
ゴロツキ達はすべて倒され、魔法陣や司祭のような男を守るものはすべて無くなった。ディルは優香を魔法陣に固定していた鎖を取り外しにかかる。
「ありがとうございます!」
優香は鎖から外され安堵の息を漏らす。その時、ディルから上着がかけられる。
「一先ずご無事でなりよりです」
彼女は自分が今どういう格好をしているか思い出した。
「……あっ!」
赤面した顔をして消え入るような声でお礼を言う。
「……あ……ありがとう……ございます……」
一人残った司祭のような男は憤怒の浮かべた顔でにらんでいた。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『牙で喰らうもの』
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POW : 飽き止まぬ無限の暴食
戦闘中に食べた【生物の肉】の量と質に応じて【全身に更なる口が発生し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD : 貪欲なる顎の新生
自身の身体部位ひとつを【ほぼ巨大な口だけ】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
WIZ : 喰らい呑む悪食
対象のユーベルコードを防御すると、それを【咀嚼して】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
イラスト:もりさわともひろ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
護衛のゴロツキ達は全て倒され優香も助け出された。残るは司祭の男だけである。
「くぅ~っ! おのれ! あと少しの所で! おのれ、おのれ、おのれ!!」
司祭の男は地団駄踏んで悔しがった、しばらく騒ぎ立てたあと急に静かになった。
「……かくなるうえは……やるしかない!」
部屋の隅に逃げていた緑の髪の青年が状況を把握し止めようとする。
「いけません! 教主様! ちゃんと手順を踏まなければ!」
司祭の男は高笑いする。
「ふはははは! どのみち捕まれば次のチャンスはないのだ! これに賭けるしかない!」
司祭の男は波打った刃のナイフで自らの手のひらを切り、滴る血を魔法陣に振りかけた。
「出でよ! 邪悪なる神よ! 血の生贄をもって降臨したまえ!!」
魔法陣が光り輝き、部屋全体が地震のように振動を始めた。
「はっーはっはっは! 神よ! おいでくださいませーっ!」
部屋全体がまばゆい光に包まれる。それが収まるとそこには、黒い巨大な怪物が鎮座していた。人型のようなところもあるが体には牙の生えた大小様々な口がついている。そして、ところどころ形が崩れて歪になっている。
「ふふふ、多少のパワーダウンは否めないが、奴らを葬るには十分だ! 神よ! そ奴らに神罰を……」
召喚された邪神は司祭の男に手を伸ばしつかみかかる。
「なっ! 神よ! わたくしめではありません! 敵はあっちです!」
邪神は体の中で一番大きい口を開いて、司祭の男に噛りつこうとする。
「神よ! 違います! 神よ! うわぁぁぁぁぁぁぁっ」
司祭の男が胴体ごと食いちぎられる。
「きゃぁぁぁぁぁぁっ」
あまりの光景に優香が悲鳴をあげる。
「せ……制御出来てない……」
緑の神の青年も恐怖に震えへたり込む。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉんっ!!!!!」
邪神は空気が振動するほどの雄たけびを上げると手足を滅茶苦茶に振り回した。打ち付けられた壁や床が破壊される。
「うぉぉぉぉん! うぉぉぉん! うぉぉぉん!」
あまりの衝撃に優香と緑の髪の青年は声も出ず身をかがめる。
「うぉん!」
邪神はひとしきり暴れて落ち着くと、猟兵達のほうへ向き直った。しばらくこちらを観察する様子だったが、敵と認識したらしく威嚇を始めた。
「うぉぉぉぉぉーっん!」
これが最後の戦いである。猟兵達よ! 邪神を打ち破れ!
エリン・エーテリオン
蘇芳f04899とソラウf38698と共闘
『マスター!蘇芳さんを連れて来たよ!あっ師匠…』
エキドゥーマと蘇芳さん!来てくれたんですね!
情報収集と視力と戦闘知識で状況把握
し攻撃をオーラ防御と衝撃波で防御しながら攻撃する
虹炎…武装!生と死の狭間の修道女!
来い!黄泉の王!
『これで動きを…』
ハッキングとマヒ攻撃で動きを止めた
よし!行け黄泉の王!
黄泉の王が邪神をオラオララッシュで攻撃する
殲滅魔法を1点に凝縮してレーザーの様に邪神にぶつけて吹き飛ばした
『ミーハマ○オダカラフミマスネ!』
吹き飛んだ邪神に龍化したブラッドムーンが斬撃波で追撃してくれた。
あっ蘇芳さんが止め刺してくれた。
流石蘇芳さん頼りになるな!
真木・蘇芳
エリンと同行
なんだお前か、邪神かと思ったがわんころじゃないか
前に一度、この手合いをしている俺にはなんだか懐かしさを覚える
だがその時は前座で相手をした
わんころもエラくなったもんだと│道化師《クラウン》は笑った
また派手にはじけるか?
だが前と同じ結末じゃあ観客も飽きちまう、さて俺はそうだな鉄パイプでも持ってぶん殴るか
しつけ位はしてやらないと
ソラウ・エクステリア
エリンと蘇芳と共闘
『あっ!エキドゥーマちゃん!』
擬人化したエキドゥーマに声をかけるエミリアーノ
あれがエリンがいつも話している蘇芳さんか…カッコいい〜!
『率直な感想だな〜』(あっあの羅刹マジで強えな)
情報収集と視力と戦闘知識で状況把握して音響弾と念動力と衝撃波を組み合わせて邪神を攻撃だ!
ふふ〜んどうだ!噛みつき攻撃は結界術で防御!
歌唱とマヒ攻撃と範囲攻撃で邪神をマヒさせ味方を鼓舞させた
えっ?いい声?蘇芳さん…えへへ〜それほどでも…あるかな〜♪
蘇芳さんが攻撃した瞬間…
よし勝負を決めてやる!
時間よ、止まれ!
行くよ…轟雷槍・ライトニング・パルサー!
決まった!…僕も一緒に止めを刺したよ!エリンの馬鹿〜!
『マスター! 蘇芳さんを連れて来たよ!』
エリン・エーテリオン(邪神龍と虹炎の神と共に世界を駆ける元ヤンの新米猟兵・f38063)の仲間のエキドゥーマが助っ人を連れてきてくれた。
「よう、助けにきた」
真木・蘇芳(Verrater・f04899)が軽く挨拶をする。
「エキドゥーマと蘇芳さん! 来てくれたんですね!」
エリンは心強い援軍が来てくれたことに喜ぶ。
『あっ師匠……』
エキドゥーマがエリンと一緒にいるエミリアーノの存在に気付いた。
『あ、エキドゥーマちゃん!』
エミリアーノもエキドゥーマに気が付いたようだ。
エリンと一緒にソラウ・エクステリア(歌姫の時空騎士と時空龍の協奏曲・f38698)も戦闘を行っており、仲間のエミリアーノとライズサン達が一緒にいた。
ソラウは蘇芳をまじまじと見る。
「あれがエリンがいつも話している蘇芳さんか……カッコいい~!」
『率直な感想だな~』
ソラウの仲間のライズサンは聞いててそう思ったが、蘇芳をよく観察するとそのポテンシャルに気づく。
(「あっあの羅刹マジで強えな」)
準備は整った、それでは最終戦の幕開けである。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉんっ!」
邪神はやる気まんまんのようだ。こちらを見て威嚇してくる。
「どういう相手なのかな?」
エリンは邪神を観察する。相手には大小様々な口があり、こちらを喰らうことで効果を発するユーベルコードを持つようだ。
「よし把握した!」
「うぉぉぉん!」
邪神は『喰らった肉の量だけ新たに口が出来て強化される』能力を発揮するためにエリンの肉を喰らおうとした。
「そうはいかない!」
エリンは防御用のオーラを出したあと、さらに衝撃波で攻撃を跳ね飛ばそうとする。
「うぉんっ?」
食らいつきに失敗した邪神は後ずさって態勢を立て直そうとする。機を見たエリンは攻勢に出た。
「虹炎……武装! 生と死の狭間の修道女!」
熱く燃える虹神炎を纏って自身の能力を強化する。
「来い! 黄泉の王!」
さらに攻撃能力を持つ黄泉の王も召喚を召喚した。
『これで動きを……』
エキドゥーマがハッキングとマヒ攻撃を邪神に仕掛けて行動を制限する。
「うぉぉぉぉぉん!?」
自由を奪われた邪神がつんのめそうになる。
「よし! 行け! 黄泉の王!」
黄泉の王が邪神に殴りかかる。オラオラとラッシュをかけ相手を打ちのめす。
「はぁぁっ!」
続いてエリンは殲滅魔法を1点に凝縮する、放たれたそれは、まるでレーザーのような光線となり邪神を吹き飛ばした!
「うぎゃぉん!」
『ミーハ、マ〇オダカラフミマスネ!』
龍化したブラッドムーンも斬撃波を放ち追撃する。
「うぎゃぁぁっぁぁぁあん!」
邪神は思わず倒れこんだ。
「次は僕の番だよ!」
ソラウは戦闘態勢に入る。
「まずは相手を見極めて……」
邪神の様子を確認する。どうやら、相手を喰らって回復するユーベルコードを使おうとしているらしい。喰われないように注意が必要だ。
「それじゃ攻撃に移るよ!」
音響弾と念動力と衝撃波を組み合わせて遠距離から一気に畳みかける。
「うぉぉぉん!!」
攻撃を喰らった邪神はうろたえる。
「ふふ~ん! どうだ!」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっん!!」
邪神は喰らった損傷を回復すべくソラウの肉に食いつこうとする!
「させないよ!」
ソラウは結界術を用いて防御壁を張る。
「うぎゃん!!」
壁に阻まれ邪神は攻撃出来ない!何度も噛みつこうとするが牙がとどかない!
「続いて援護だ!」
マヒ攻撃と範囲攻撃を邪神に放ち動きを止める。
「うぎゃぎゃぎゃぎゃん!」
邪神はなんとか動こうとするがビクビク痙攣するだけでまともに動けない。
「みんな! 歌で応援するよ!」
仲間を鼓舞する歌を歌い始めた。美しい歌声が戦場に響く。
ソラウは蘇芳の方を見て照れた。
「えっ? いい声? えへへ〜それほどでも……あるかな〜♪」
蘇芳は動けなくなっている邪神の前に歩みを進める。彼女は邪神を見るなり言い放った。
「なんだお前か、邪神かと思ったが、わんころじゃないか」
彼女は前に一度この邪神と戦ったことがあるらしく、なんだが懐かしさを覚えているらしい。
「あの時は前座だったのに、わんころもエラくなったもんだ」
そう言って|道化師《クラウン》は笑った。
「うおおおおおおおおおおおん!!」
意図が伝わるのか邪神は怒りをあらわにした。何とか体を動かそうと暴れまわる。
「大人しくしろ」
蘇芳はまるで意に介さないどころか、邪神をどう料理しようか思案する。
「また派手にはじけるか? だが前と同じ結末じゃ観客も飽きちまう」
手に持った武器を振り上げていった。
「今度は鉄パイプだ」
ユーベルコード『破滅の技、レーヴァテイン』を発動させる。すると鉄パイプから炎があふれ出した。それを振り下ろすと灼熱の炎と熱線が邪神を襲う!
「うぎゃおおおおおおおおおおおおんんんんんんっ!!!」
神殺しの炎に邪神は激しくのたうちまわる。あまりの大暴れに部屋全体が揺れる。
「俺がしつけてやるよ」
「うぎぎぎぉぉぉおおおおぉぉん……!」
邪神は憤怒と苦痛に声を震わすがマヒが解けず身動きが取れない。
蘇芳は鉄パイプをもう一度振り上げた。
「じゃぁな、わんころ」
再び、劫火が邪神を襲った。
「よし! 勝負を決めてやる! 時間よ止まれ!」
ソラウはユーベルコード、轟雷槍。ライトニング・パルサーを起動した。蘇芳の攻撃に合わせて一緒に渾身の一撃を喰らわそうとする。この技は時間を停止させながら空間次元移動を行い一瞬で間合いに踏み込み、そして絶縁抵抗破壊の轟雷を纏った槍で神速の突きを放って攻撃を行う。
「くらえ、レーヴァテイン!」
「いくよ……轟雷槍・ライトニング・パルサー!」
蘇芳の灼熱の炎とソラウの轟雷の突きが同時に邪神に迫る。
「うぎゃああああああああああああああぁぁぁぁん」
激しい炎と電撃の奔流に包まれる。
「決まった!」
ソラウは喜び勇んでエリンの方を向いた。
「流石、蘇芳さん頼りになるな!」
エリンは蘇芳に感心していた。ソラウが拗ねる。
「僕を忘れないで! エリンの馬鹿~!」
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
サンディ・ノックス
捕まれば次のチャンスは無い
それは正しい
でもそれで命を賭けるなんて馬鹿だねえ
諸悪の根源は食べられちゃったし
スカウトマンは賢かったから法の裁きで勘弁してあげていい気分
邪神をさっさと片付けて仕事をおしまいにしよう
UC招集・赤夜を発動
邪悪な魂を持つもう一人の俺に、密かに邪神に向かうよう指示
俺は朔を投擲して邪神に引っかけて倒してみよう
重そうだけど怪力には自信があるから行けるんじゃないかな
無理だったら暗夜の剣を抜いて斬りつけてみたり
あっ、俺の大切な武器を食べないでよ
食べたら本気で怒るよ?
などと俺に注意を向けさせて隙だらけの背中にUCの俺が持つ剣を突き刺す
一方的に嬲れるのが楽しいみたいなので好きにやらせよう
(「あ~あ」)
サンディ・ノックス(調和する白と黒・f03274)は喰いちぎられた司祭の男の遺体を見て思った。捕まれば次のチャンスはない
それは正しい、しかし、それに命を賭けるとは。
「馬鹿だねぇ」
呟くサンディに緑色の髪の青年がすがりつく。
「た、たすけてくれぇ!」
「どうしようかな?」
しばし考えたあと返事をする。
「じゃ、そっちのスカウトマンは法の裁きで勘弁してあげてもいいよ。賢かったからね。さっさと片付けておしまいにしよう」
サンディは戦闘態勢に入り、ユーベルコード『招集・赤夜』を発動した。この技は邪悪な魂を持つ、見えない魔力で構成されたもう一人の自分を作り出し攻撃させるものである。
(「頼んだよ」)
彼は分身に向かって邪神に回り込んで攻撃するように指示をした。
「ほら、こっちだよ!」
サンディは邪神に向かって声をかける。
「うぉん?」
邪神が彼の方を振り向く、その瞬間に投擲したフック付きワイヤーの朔が巻き付く。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!」
「流石にちょっと重いかな」
サンディはワイヤー引っ張り邪神を引き倒そうとする。巨体からくるかなりの重さがあるが、怪力には自信があるのので一気に倒し込む。
「うぎゃぉん!!!」
邪神は雄たけび、体に巻き付いたワイヤーを噛みちぎろうとした。
「あ、それ大切なんだよ。本気で怒るよ?」
ワイヤーを操作しながら話しかけて注意を引き付けていると、ユーべルコードで呼び出したサンディの分身が邪神の背後から忍び寄り隙だらけの背中に剣を突き立てる。
「うぐぉぉぉぉぉぉぉん!」
もう一人のサンディは、大きく振りかぶって邪神の背中を滅多切りにする。切られるたびに邪神がうめき声をあげた。
「うぎゃぉっ! うぎゃぉぉん! うぎゃおぉぉぉぉぉぉぉん!」
剣を振り回し、突き刺し、えぐり一方的に嬲り倒す。
(「好きにやらせよう」)
サンディは楽しそうなもう一人の自分を見てそう思った。
「うぎゃぎゃぎゃぎゃぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!!!」
邪神の体は切られたあとで見るも無残になった。サンディの分身はたっぷりと邪神を蹂躙した。
大成功
🔵🔵🔵
ディル・ウェッジウイッター
アドリブ・連携歓迎
邪神が出てきてしまいましたが、まぁなんと随分と口が多いお方の様で
それでは私も本気を出して…
|お茶会を開くとしましょう《UC発動》
ささやかながらお茶とお菓子を用意しましたので猟兵の皆さんに優香さん、そちらの緑の髪の方もどうぞ心ゆくまでお楽しみください
楽しんでいただけたらならばそれでよし、お茶会を楽しめない|口が多い邪神《無粋なお方》はテーブルクロスに閉じ込めて行動を阻害します
攻撃は他の方にお任せ…と行きたいところですが難しそうでしたらばカトラリーを投擲し応戦します
「うぉぉぉぉん!」
ディル・ウェッジウイッター(人間のティーソムリエ・f37834)が歩を進める。警戒したのか邪神はいくつもの口で何度も叫び声をあげる
「随分と口が多いお方のようで」
彼は異形の怪物を目の前にしても恐れることなく言い放つ。
対決を前にディルは集中して構えた。
「それでは…………」
彼は宣言する。
「|お茶会を開くとしましょう《UC発動》」
いつの間にかテーブルが戦場に用意されていて美しいテーブルクロスがかけられており、上には高級そうなティーセットやお菓子まで用意されている。邪神はあっけにとられたが、このユーベルコードは戦場内に『お茶会と楽しむ人の邪魔をしていけない』というルールを課し、違反者をテーブルクロスに閉じ込める戦闘用の効果がちゃんとある。
「皆さん、どうお心ゆくまでお楽しみください。」
ディルは優雅な手つきでお茶の準備をするとティーポット片手に皆を促した。
猟兵達が席についた後、優香も席に誘う。
「え? 私もいいんですか?」
「あなたもどうぞ」
緑の髪の青年が驚く。
「僕まで!?」
邪神を除く全員が席に着くと、ディルはお茶を注いだ。猟兵達や優香が口をつける。
「わっ、なんかこれすごい! こんなの飲んだことない!」
優香はいつも飲んでいるお茶との味の違いにびっくりした。その様子を緑の髪の青年は見ていたが自身は口をつけない。
「毒など入っていませんよ?」
「あ、は……はい! では……」
青年はカップを顔に近づけて匂いを嗅ぐ、すると顔色を変え一口すする。
「これは香り高い。かなり上等な茶葉ですね。入れ方もすばらしい」
それを聞いて優香が恥ずかしそうにモジモジする。
「あ、私、なんかコメント力なくてすいません……」
ディルはにこやかに言う。
「いえいえ、お茶を楽しんでいただければ幸いです」
お茶会の横で邪神が忌々しげに雄たけびを上げ邪魔をする。
「うぉん! うぉん! うぉん! うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!」
「|口が多い邪神《無粋なお方》はこうです」
テーブルクロスが舞い、『お茶会と楽しむ人の邪魔をしていけない』というルールの違反者である邪神を閉じ込める。
「うぎゃ! うぎゃぉん! うぎゃぎゃぉん! 」
捕らわれた邪神は脱出しようとしててもがく。
「うがぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉんっ!」
邪神は怒りに震える。
ディルは言った。
「それでは皆さん、反撃とまいりましょうか」
大成功
🔵🔵🔵
鳶沢・成美
中途半端に端折った召喚なんてするから……まあいいや
周りに被害が出ないうちに倒さないとね
どうやら何でも食べる系のやつですかね、じゃあこれも食べられるのかな?
【火雷神道真】の礫で弾幕を張り攻撃
誘導弾の様に自在に動かして敵の口の中に打ち込みましょう
雷属性の礫を食ったらどうなるか、当然電撃で体内は焼け焦げ
ついでに身体は電気ビリビリで痺れる
オーソドックスなマヒ攻撃だと思いませんか?
「あらら……」
司祭の男の愚かな顛末を見て鳶沢・成美(三角定規の除霊建築士・f03142)は声を漏らした。中途半端な召喚が自滅をもたらしたのだ。
「まあいいや、さっさと倒さないとね」
邪神の方に振り向くと成美は戦闘の構えをする。
「うぉぉぉぉん!」
大小様々な口を持つ邪神を見て彼はあることを思いつく。
(「こうしたらどうかな?」)
彼は思いつきを実行すべくユーベルコード火雷神道真を発動する。この技は無数の雷属性の礫を放ち敵を攻撃するものだ。
「うぎゃぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!」
邪神は咆哮をあげながら振り払おうとする。
「これは食べられるかな?」
成美は雷の礫の軌道を変え、邪神の口の中を目掛けて突っ込ませる。
「うごぉん!?」
邪神は口いっぱいに詰まった礫を思わず飲み込んでしまう。
「ごくん!」
その瞬間に体内で電撃が弾けた。
「うぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!」
邪神は腹ばいに倒れてのたうちまわった。内臓は焼け筋肉は感電して激しく痙攣した。
「うぐぐぐぐぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉんっ!!!!」
あまりの暴れ具合にビルは揺れ床にはヒビが入る。
「う……うぐぉ…………ん……」
もがき苦しんだあと、邪神は動かなくなった。静けさが戦場に訪れる。
「か、勝ったの? 勝ったの!?」
勝敗を見守っていた優香が歓喜の声を上げる。
「………………」
緑の髪の青年は深いため息をついたあとがっくりとうなだれた。
成美は構えを解いて言った。
「他に被害が出なくてよかったです。後始末はUDC職員にお任せしましょうか」
戦いのあとUDC職員が現場に来て現場の処理を行った。
緑の髪の青年は無言のまま職員に連れていかれる。
優香は去り際にお礼を言いに来た。
「今回は助けてもらって本当にありがとうございました! 本当に本当にありがとうございました! もうあんな誘い絶対うけません! もうこりごりです! 家出したことはちゃんとお母さんに謝ろうと思います! まっとうに生きます!!」
何度も頭を下げて手を振ってきた。ちゃんと反省して前向きになったようである。
教団の邪悪なたくらみは猟兵達の手によって潰えた。UDCアースの平和は守られたのである。
大成功
🔵🔵🔵