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名残雪は境内に降りて

#サムライエンパイア

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 名残雪が降っていた。
 まるで冬が去ることを悲しむかのように、音もなく降り積もり静かな神社の境内を隅々まで覆っていく。
 その参道の奥に、一人の女が立っていた。白き着物の合わせ目から、同じく雪のように白き柔肌が覗いている。
 彼女の美しさは見る者の心を奪い、たまたま神社の前を通りかかった男は無意識に足を止める。
 女が手招きをすると、男は神社の中へと足を踏み入れ……そして、二度と戻ることはなかった。

 賑わうグリモアベースに、一人のケットシーが入ってくる。
 彼は肩にかけた羽織翻し椅子にとび乗ると、眼の前にいる猟兵達へと鋭い眼光を向けた。
「皆の衆、よく集まってくれた。それがしはケットシーの剣豪、久遠寺・篠だ。早速だが皆の衆にはサムライエンパイア世界に向かってもらいたい。とある村の中にある神社にオブリビオンが出現した」
 篠は説明しながら懐から村の地図を取り出し、机の上へと広げる。その村は小さく、中央に説明のあった神社を祀る信心深い村と人々である。
「この地は元々雪深い地域ではないのだが、この神社を中心に深い雪が降り積もっている。その原因も、現れたオブリビオン……雪女によるものだ」
 そう説明に合わせ、篠は雪女の姿絵を提示する。彼女の姿は絵からでも伝わるほどに美しい。
「彼女はこの美貌でもって、村の者を誘惑し神社に誘い込む。そして、神社には頭部を失った数多の妖狐が溢れている。神社に誘い込まれた者の末路は……分かるな?」
 視線を向け問いかける篠の声に、幾人かの猟兵が頷いた。
「今は彼らは神社に収まっているが、このまま放置すれば溢れ出して村を覆い尽くしかねない。皆の衆には急ぎ神社に向かい、雪女を守る数多の妖狐を推し留めてから、事件の元凶である雪女を打倒して欲しい」
 篠は一度そこで言葉を切ると、尻尾をふさりと揺らめかせる。
「雪女を倒した後でも、しばらく雪は残ったままになるようだ。無事戦いを終わらせられれば、雪合戦やかまくら作りなど、今年最後の雪を楽しむことが出来るだろう」
 篠は広げていた資料を全て回収すると、それらをまとめて文にし、表に『依頼状』と認める。
「雪女の見た目に惑わされぬようにな。彼女は巧みな技を使用し姿を消しながら皆を翻弄するだろう。皆の衆、頼んだぞ」


三橋成
 皆様こんにちは、三橋成(みはし・せい)です。
 今回は雪降り積もる神社の境内で妖狐の集団を圧倒してから雪女を討伐する依頼になります。
 美しい空気感を大事に描写していきたいなと思っておりますが、妖狐も雪女もなかなかトリッキーなユーベルコードを使用いたしますので、対策などを考えてプレイングをかけていただけますと楽しんでいただけるのではないかなと思います。

 皆様と共に格好良い物語を紡いで参りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
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第1章 集団戦 『憎しみに濡れた妖狐』

POW   :    神通力
見えない【波動】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
SPD   :    鬼火
【尻尾から放たれる怨嗟の炎】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
WIZ   :    心眼
【常に相手の思考を読んでいるかのように】対象の攻撃を予想し、回避する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

シエル・マリアージュ
「白花雪、貴方と出会ったのもこんな雪の日だった」
真っ白な刀の白花雪を腰に差し、雪降る境内に踏み入る。
【先制攻撃】と【ダッシュ】の鋭い踏み込みで敵へと迫り白花雪を抜刀、刃から発した【衝撃波】で【なぎ払い】と同時に【2回攻撃】で
ユーベルコード【蒼焔の殲剣】を発動、生み出した百本を超える蒼焰の剣を【残像】でさらに数を増やして予想していてもかわしきれない密度の剣で敵を包囲して剣を敵に向けて一斉に放ち【串刺し】にする。
蒼焰の剣が自分を貫く事は気にしない、蒼焰の剣は私を傷つけることも舞い散る雪すら溶かすことなくオブリビオンだけを裁く聖なる刃だから。


御剣・神夜
美しい女性ですか
まぁ、男性が惹かれてしまうのは無理ない事ですね
幸いまだ死者が出ていないようですし、死者が出る前に終わらせましょう

神通力、鬼火は遠距離攻撃なので野太刀の間合いに入るまで避ける、斬り伏せる、防御するなどしながら距離を詰める。距離を詰めたら、その距離から逃がさないように立ち回る
心眼で此方の動きを読んでるかのように動こうとしても、動かれる前に斬り捨てる。動かれても、弐の太刀で慌てず斬り捨てる
「雪女の力に惹かれたのかどうかは分かりませんが、貴方達を野放しにするわけにはいきません。此処で打ち取らせてもらいます」


陸刀・秋水
雪女ですか…
哀しい逸話が付き物ではありますが、美しく佇むだけでいられないのがオブリビオンでしょうね
春に溶ける雪のように骸の海へと還しましょう

その前に…これも哀しき所以がありそうな妖狐ですね
しかし気は散らさず、後方から援護射撃を行います
全力で戦う仲間の背を支えられる喜びは、何ものにも代え難いですからね

仲間周辺の敵の動きを可能な限り情報として収集・把握に努め、
各種射撃技能、早業併用で素早く仲間の死角をカバー
仲間が攻撃を受ける、予想外の方向から攻撃が来た等、特に素早い対応が求められる場面ではクイックドロウ

鬼火は第六感で対応
回避を狙いつつ直撃時に備えて、破魔の力も乗せた懐剣で受け流せるよう準備



 灰色の雲に包まれた空から降り続ける雪は、辺りの音を全て吸収してしまう。普段から静かな境内は、いっそうの静寂に包まれていた。
 僅かな石段を上り、その境内に足を踏み入れたのは白き髪に白き衣を纏う美しき女性であった。その姿は雪に包まれた世界に消えてしまいそうでもあり、全てを支配するかのように際立ってもいた。
「白花雪、貴方と出会ったのもこんな雪の日だった」
 シエル・マリアージュはそっと呟き、腰に差した刀の柄に手をかける。彼女が呼んだ白花雪とは、この柄から鞘まで真白き刀のことである。
 彼女の眼の前、参道の奥には、白き和服に身を包んだオブリビオン……雪女が佇んでいた。彼女は美しくもどこか切なげで、放っておけない魅力を放っていた。
「雪女ですか……哀しい逸話が付き物ではありますが、美しく佇むだけでいられないのがオブリビオンでしょうね」
 その姿に、陸刀・秋水はシエルの隣に並び呟く。その言葉に同意を示し頷くのは御剣・神夜。
「まぁ、男性が惹かれてしまうのは無理ない事ですね。幸いまだ死者が出ていないようですし、被害が出る前に終わらせましょう」
 彼女がその身の丈はありそうな野太刀を抜き放った時、どこからともなく境内に姿を現したのは首を失った数多の妖狐であった。それらは奥に佇む雪女を守るように猟兵達へと迫る。
「雪女の力に惹かれたのかどうかは分かりませんが、貴方達を野放しにするわけにはいきません。此処で打ち取らせてもらいます」
 その一体に狙いをつけ、神夜が地を蹴り走り出した瞬間、彼女の足元の砂利石が舞い飛び神夜へ襲いかかった。この神社にある全てのものは妖狐の神通力によって操られるようだ。
 予期していなかった足元からの攻撃に神夜が虚を突かれた瞬間。
「構わず行ってください。私がカバーします!」
 秋水は手にした改造熱線銃から蒼白色のビームを撃ち出し瞬く間に飛来する物を落としていく。そのブラスターは陰陽術の術式を刻み込んだ特注のもの。この場において抜群の効果を発揮する。
 その秋水を狙い、別の妖狐が尻尾から鬼火を放つが、彼は懐から取り出した懐剣で弾き身を守る。
「聖櫃より来たれ蒼焔の剣」
 妖狐の群れの只中にあり、シエルは刀を抜き放ち敵を薙ぎ払いながら詠唱する。その薄紅色の唇に呪が乗せられるたび、宙には蒼い焔を帯びた霊剣がいくつも浮かび上がった。
 彼女は手にした刀で迫りくる妖狐を舞うよう断ち切って行くが、妖狐はその心眼をもってシエルの動きを読み、次第に未来を予測するかのように回避していく。
「煉獄の焔で悪しきものを滅せよ」
 しかし、シエルがそう呪を紡ぎ終えた瞬間。宙に浮いた霊剣は避けることすら困難な雨のように妖狐の群れへ降り注ぎ、彼らを串刺しにしていく。
 それらの召喚された剣はシエル自身の身をも貫くが、彼女の体に傷が付くことはなかった。
「蒼焰の剣は舞い散る雪すら溶かすことなく、オブリビオンだけを裁く聖なる刃だから」
 秋水にバックアップされ、神夜は妖狐へと距離を詰めるとその身には大きすぎる程の野太刀を振るう。
「天武古砕流奥義、流走!!」
 野太刀から放たれる一閃は力強く、妖狐一体ではなく、地面を抉るほどの威力でもって周囲の複数を巻き込んで切り伏せた。
「春に溶ける雪のように骸の海へと還しましょう」
 秋水は熱線銃をリロードしながら、新たな標的を狙い、射抜く。
 命を失った妖狐達はその亡骸を残すことはなく、全てが桜色の炎を散らし消えて行くのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

シン・ドレッドノート
先行した皆さんの後を追うように、雪原に真紅のマントを翻して降り立ちます。
「美しいものであっても、人に仇為す者は見逃せません」
あ、個人的に雪女の伝説はけっこう好きですよ。

「目標を乱れ撃ちます!」
降り立つ直前に【雷光閃く刹那の弾丸】を発動。【乱舞する弾丸の嵐】で右手の真紅銃、左手の精霊石の銃を複製し、周囲に展開。着地と同時に敵妖狐の群れに向け、破魔の力を込めてクイックドロウで一斉発射します。

複製した銃の一部は怪盗の単眼鏡によって操作して思考を読まれないようにしつつ、回避できないよう敵を取り囲んで射撃。

敵の攻撃に対しては閃光の魔盾のビームを展開して盾受けすると共に、カウンターの射撃を撃ち込みますね。



 雪に包まれた白の世界に、真紅のマントが翻る。次いで煌めいたのは太陽のごとき黄金の髪。
 シン・ドレッドノートは右手に真紅銃、左手に銃身の長い精霊石のはめ込まれた銃を持ち境内に降り立つ。
「遅いですね」
 着地するなり、シンは言い放つ。
 その周囲にはすでに複製された銃が浮かび、それらは一斉に辺りの妖狐目掛けて撃ちかかった。
「ターゲット、マルチロック……目標を乱れ撃つ!」
 二十を超える銃から放たれる弾幕は、例え妖狐がシンの思考を読んだ所で回避が困難だ。彼らは圧倒され彼自身に近づくことが出来ずにいた。
 しかし、妖狐の何匹かがその豊かな尾を揺らし、怨嗟の炎を浮かべると彼へ向かって放った。それらは命中力が高く、シンに狙いを定め四方から迫り来る。
「甘いですよ!」
 シンは咄嗟に腕輪を構え、光のフィールドを形成するビームシールドで自身を守る。自身を包み込むように展開するそのシールドの守りは硬い。だが、守りに徹していると反撃に転じることは難しい。
 彼は光のシールドの反対側に見える、雪女を見やった。
 彼女は妖狐に護られながら、今も参道の奥にそっと佇んでいる。
「美しいものであっても、人に仇為す者は見逃せません」
 雪女との戦いは、この妖狐の集団を超えた先に待っているのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

クロウ・タツガミ
他猟兵と連携、アドリブ歓迎だ

【POW】

さて、シンに続くとするか、雪は儚く溶けるこそが華だろう

【三位龍装】で攻撃力を強化した上で、【戦闘知識】を元に戦闘する予定だ。サカホコ(ハルバート)を手に、【怪力】を用いた【2回攻撃】で戦わせて貰おう。

狐共か、数だけはいるようだが

ガンドレッドの【盾受け】と【火炎耐性】で攻撃を防ぎ、神通力の発動の予兆があれば【先制攻撃】として、【力を溜め】てレプリカを【投擲】して攻撃の邪魔をするつもりだ。
心眼もちとて、攻撃と回避を同時にすることは出来まい

猟兵が近くに居れば、攻撃から【かばう】つもりだな

なに、寡兵で戦うのは慣れている



「さて、シンに続くとするか」
 クロウ・タツガミは黒き衣を翻し境内に立つと、ハルバートを握る。
「雪は儚く溶けるこそが華だろう」
 そう漆黒の眼差しを向ける先は、雪女を庇う妖狐の群れ。妖狐の数は、未だ少なくなったとは言い難い。
 しかしあと僅か数を減らせば雪女へ手が届く。そう、幾度も戦場を経験したクロウの第六感が告げていた。
「狐共か、数だけはいるようだが……酒は飲ませる、サカホコ、マガホコ、力を寄越せ」
 懐に手を入れ、ボトルから散らせたのは妙なる霊酒。煌めく雫がハルバートにかかると、鈍色の輝きが増し、クロウの身体に力が漲っていく。
 そのハルバートはただの武器ではない。元はサカホコという名の小龍である。
「なに、寡兵で戦うのは慣れている」
 クロウは唇に呟きを乗せると、腕に力を籠めサカホコを振るう。ぶん、と空を切る重い音が上がり、ハルバートの斧状になった刃が妖狐の群れを薙ぎ払っていく。
 その動きは、どこかゆっくりとしているように見える。その理由は彼の得物の扱いが洗練されすぎているが故。彼の武勇には一切の無駄がなく、少人数で大群を相手にするときの立ち回りを弁えている。
 妖狐の力によってクロウの背後にあった灯籠が浮き、それが彼目掛けて襲い来る。
「神通力は無音。だが、気配はある」
 クロウは振り向きざま腕を覆うシールドガントレッドで灯籠を弾き、そのまま遠心力を乗せ技を放った当の妖狐を両断した。
 また一匹、妖狐が桜色の炎となって消える。
「さて、これで道は出来た」
 周囲には、未だ妖狐の姿がある。しかし、確かに雪女へと到達可能な道筋が浮かび上がっていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『『雪女』冷結』

POW   :    氷の制裁
【足を魅せる等して肌から冷気を貯め、指先】を向けた対象に、【対象の場所を起点に発生する氷の塊】でダメージを与える。命中率が高い。
SPD   :    氷の神隠
自身と自身の装備、【そこから吹雪を発しながら自身と】対象1体が透明になる。ただし解除するまで毎秒疲労する。物音や体温は消せない。
WIZ   :    氷の呟き
【心の底から凍てつく言葉】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ポーラリア・ベルです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 妖狐の群れに護られ、ただ佇んでいただけであった雪女が動きを見せた。
 彼女が猟兵達へ一歩進むと、いまだ境内に残っていた妖狐が雪女へ道をゆずるように地面に伏せ下がっていく。
 女の紫色の唇に言葉は乗らない。
 しかし、ふと漏れた溜息は粉雪を帯び、空へと上る。
 アメジストの輝きを放つ紫の瞳が、まっすぐに猟兵達を見つめていた。
御剣・神夜
雪女、なるほど。麗しい姿です
貴方も人として生きていたかもしれません。ですが、人に仇なす身となった以上ここで討ち果たさせていただきます

氷の制裁は貯める動作があるのでそれが見えたらジグザグに動いたりして先を読ませず指先の狙いをつけさせない
氷の神隠で隠れられたら自分から動かず、相手が近づいてくる足音などを第六感で感じて攻撃する
氷の呟きでルールを宣告されたら、それがどんなものであれ、ダメージを恐れず攻撃する
「戦場に出ている以上私も一人の剣士。傷を負う、死を覚悟する決意は出来ています!その程度では揺るぎません!」


陸刀・秋水
貴女が災いの主ですか
氷結の術には縁があるので、この寒気も好ましくはありますが…
五行正しく整うべし、この地の乱れとして祓わせていただきます

他の方の足を引っ張らない様に今回はバトル・インテリジェンスを使用
前回から引き続き、射撃系の技能を十全に使って支援射撃
雪女の姿が見えている間は氷の制裁の妨害に挑戦
腕の動きに警戒、指先を向ける動きを見せたら早撃ち系とスナイパー技能で起点をずらせるよう撃ってみます
透明化されたら第六感とAIの感知機能を併用、吹雪を起点に居所を探って予測射撃に移行
瞬間移動や飛翔をされないならば移動方法やルートは情報収集の範囲で処理出来ますしね

失礼、氷結系にはある程度耐性があるんですよ


シン・ドレッドノート
クロウさん(f06194)と連携。
距離をとっての狙撃を行います。

「援護射撃は任せてください」
【真紅の狙撃手】を発動。
移動しながら距離をとって【異次元の狙撃手】で狙い撃ち。
フェイントで精霊石の銃から発射した炎の誘導弾が着弾するタイミングに合わせて真紅銃から高速の熱線を発射。3発の光弾を命中させて敵の攻撃を封じます。

敵の能力が全て封じられるまで真紅の狙撃手を継続しつつ、味方の行動にタイミングを合わせて、雪女の行動を阻害するように狙撃していきます。

「雪女と言うことは、体温は気温より低いはず…」
透明になった場合は炎の弾丸を乱れ撃ちながら、怪盗の単眼鏡で観測、周囲より温度が低い所を狙い撃ちします。


クロウ・タツガミ
シン(f05130)と連携、他猟兵との連携アドリブ歓迎

【POW】

援護は任せた、自分は突っ込ませてもらう

シンの援護に合せ【戦闘知識】で【地形を利用】し近付いて戦うつもりだ。武器はサカホコ(ハルバート)、【怪力】を用いた【2回攻撃】で戦わせて貰う

狙う相手を指差すとはな、氷の塊とて質量があれば

指差す事で射線の分かっている氷の塊は【氷結耐性】とガントレッドで【盾受け】して防ぐとしよう。他に飛来するならば【かばう】つもりだ

透明になった場合、シンに合せ【力を溜め】たレプリカの【投擲】で追撃だな

姿を表したか、ならば、サカホコ行くぞ

姿を現したならサカホコを大太刀に変化させ、雪女へ【逆鱗】の一撃を見舞うとするか



 元々凍てつく空気に包まれていた境内。しかし、女が歩み出たことでいっそうその気温が下がったようだ。顕になっている肌がぴりりと痛む程の冷気を感じる。
「氷結の術には縁があるので、この寒気も好ましくはありますが……」
 陸刀・秋水はきっちりと纏っているコートから伸びる項の辺りを掌で擦り、女を見やる。
「貴女が災いの主ですか」
「雪女、なるほど。麗しい姿です」
 猟兵達の眼の前に立つ雪女の姿に、御剣・神夜はそう素直に感じた言葉を漏らした。
 雪女の姿形は、異様な程の美貌を除けば人間の女と変わることがない。背の高さも神夜よりも僅か低いほどである。
「貴方も人として生きていたかもしれません……ですが」
 しかし、彼女の纏う空気は人のそれとは全く異なる。感情を感じさせない面立ちに、全身から今発されているのは明確な殺意。
「人に仇なす身となった以上ここで討ち果たさせていただきます」
 神夜は野太刀を握る手に力を籠め、地面に積もった雪を踏みしめると雪女へと肉薄する。 
 同時に動きを見せたのは、ハルバートを振るうクロウ・タツガミ。
「自分は突っ込ませてもらう」
 彼が短く言い置いた相手は、友であるシン・ドレッドノートだ。
「援護射撃は任せてください」
 シンはその場から動かぬまま、一瞬のアイコンタクトで応えると手にした二丁のブラスターで雪女の動きを制すよう狙い撃っていく。
「貫け、真紅の衝撃!」
 特に真紅銃から放たれるのは高速の熱線。畳み掛けるよう放たれた三発の紅い光弾は雪女が身動きをした瞬間に彼女の身を貫き、彼女から言葉を奪った。
 しかし、雪女の眼差しは間近に迫る神夜へと向いた。彼女の白き着物の合わせ目が僅かにはだけ、その白く透き通るような太ももの肌が見える。彼女は指先を神夜へと向けた。
 瞬間、神夜の足元に氷の塊が発生しその足を止めさせようとする。
「貴方の行動は見切っています」
 神夜は雪女の予備動作を見極め、見事な脚さばきで次々と追いかけ出る氷の塊を避け刃を振るう。
 だが、その刃が彼女を両断しかけた瞬間、辺りに吹雪が吹き荒れ、同時に雪女の姿がかき消えた。雪にまぎれているというような生ぬるいものではない、その一切の姿が視界から失われたのである。
「五行正しく整うべし。この地の乱れ祓わせていただきます」
 姿を失い、仲間達に一瞬の戸惑いが生まれるが、秋水がすぐさま対応する。彼はAI搭載型戦術ドローンを召喚すると拡張させた感知機能で己の能力を向上させていく。
「移動方法やルートは情報収集の範囲で処理出来ます」
 秋水はそうして上がった認知力で、吹き荒れる吹雪を起点に行動の予測をしブラスターを放った。
 雪女も逃げてばかりではない様子で、何もない空間から放たれた氷塊が秋水を襲う、だが、彼は僅か身動いだだけで、その身についた氷を払う。
「失礼、氷結系にはある程度耐性があるんですよ」
「雪女と言うことは、体温は気温より低いはず……」
 秋水が狭めた雪女の行動範囲に、さらに狙いを定めるのはシン。精霊石の銃から炎の弾丸を乱れ撃ち周囲より温度が低い個所を炙り出していく。
「クロウさん、そこです」
 シンが示したのは、確かに視認出来る雪女の実体ではない。しかし、炎と雪、その気温の差は空気の層を露出させた。ある一定の空間……そう、雪女の存在する場所だけ、後の景色が歪んで映る。
「姿を表したか、ならば、サカホコ行くぞ」
 クロウはハルバートに語りかけると、その姿が大太刀へと变化する。
 自身の存在が発覚したことを雪女も察知したのであろう。その実体は見えぬままだが、彼女が放ったであろう氷の塊が地からせり上がり間近に迫る猟兵達を飲み込もうとする。
 その迫りくる氷の姿はまるで、凍てつく津波。
「戦場に出ている以上私も一人の剣士。傷を負う、死を覚悟する決意は出来ています!」
 神夜は雪舞い散る境内に映える巫女服の裾を閃かせ、その氷の津波に真っ向から立ち向かうと身の丈もある野太刀を肩から斜めに振り下ろす。
「天武古砕流奥義、流走!!」
 神夜の野太刀は強靭で分厚い氷を真っ二つに割り、人一人分の裂け目を生み出す。
 地を蹴り、氷の裂け目に身を滑り込ませたのはクロウ。彼の堅牢な太刀が放った一閃はただ重く、地を抉った。
「其れは、只人の怒りなり」

 悲鳴は、上がることがなかった。消えた雪女の姿は、ついに現れることがない。
 ただ降り続いていた雪が止んだだけ。しかし、その妖を叩き斬ったクロウの手には、確かな手応えが残ったのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『神社の境内で』

POW   :    子供たちと遊ぶ、童心に返る

SPD   :    昼寝をする、ボーっと過ごす

WIZ   :    景色を眺める、写真を撮ったりスケッチする

👑5
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 境内に、まるで津波のように立ち上っていた氷は一瞬の後に粉々に砕け散った。
 それらは今まで厚く空を覆っていた雲が消えて差し込んだ光に照らされ、辺りを煌めかせる。
 あまりにも幻想的で、美しい光景。
 神社には、いつもの静謐で、そして穏やかな空気が戻ってきたようだ。
 辺りにはいまだ雪が深く残っているが、その場の気温は少しずつ暖かくなってきている。
 過ぎた寒さに震えることもなく、雪を楽しめる絶好の機会になりそうだ。
クロウ・タツガミ
シンさん(f05130)と連携、他猟兵との連携アドリブ歓迎

【POW】

折角の雪、眺めるだけは勿体無いか

【三位龍装】で寒さに対する防御力をあげて、お猪口を手にシンさんと雪見酒と洒落込むとしよう。神社の社殿の外で、階段にでも腰掛けながら日本酒でも飲むとするかな。

さて、シンさん、外でこうして一緒に飲む機会も多くは無い、一献注がせて貰えるかな

マガホコ(黒蛇)用にお猪口を1つ用意して酒を飲んで上機嫌なマガホコの頭をなでながら、周囲の雪や子供たちと遊んでるサカホコ(白蛇)達の様子を見るとするか

(晴天の空からどこからともなく降る雪の一片が酒に溶け、それをくいっと一口で飲み)散るものはあれど、世は事も無しと


シン・ドレッドノート
クロウさん(f06194)と一緒にくつろぎます。
他の猟兵との絡みもOK。

「さきほどまでの戦いが嘘のようですね」
穏やかで幻想的な雪景色を見ながら神社の境内で大きく伸びをすると、日の当たる階段にでも腰を下ろします。

【永遠の輝き放つ星】で指輪のエメラルドの中の休息室から取り出した一升瓶とお猪口をクロウさんに見せて、
「名残雪を肴に、雪見酒といきませんか?」
と誘います。

先月の戦争だけでなく、各地のオブリビオン退治をご一緒させていただいていますが、このような出先でのんびり過ごすのはあまり機会もなかったですし、遊んでいるサカホコ達を眺めながらのんびり酒を酌み交わし、日頃の疲れを癒すとしましょう。


陸刀・秋水
雪も止みましたね……
これで村の人達が安心して詣でられるように戻ったならば嬉しいですね

さて、神社ですからまずは御参りいたしましょうか
お騒がせしましたとのお詫びとお邪魔いたしますとご挨拶
その後は境内の何処かに腰を掛けて、手で握るだけの雪玉を重ねた雪だるまを作って傍らに
それを供として弥生の雪景色を前にのんびり過ごしましょうか
何方かのお話を聞くも良し、遊んでいる方達を眺めるも良し

童心に返っている方は凄いですね
バイタリティ溢れる姿は私には無いものですから、見ているだけで微笑が浮かんできます

楽しむ人のいる雪煌めく光景は、冷たくありならがも温かいですね
そう、心からの笑みを

【アドリブ歓迎】


御剣・神夜
POW行動

子供たちと一緒に遊びます
独楽遊び、カルタなどいろいろします

「こう見えてもお姉ちゃん独楽には自信があるんですよー?勝負しませんか?」
と楽しそうに笑いながら話しかける
年齢を忘れて子供たちとの遊びに夢中になる
こっちで遊ぼうと誘われればそっちに行く。カルタなどでも手を抜くことはせず全力で遊ぶ
勝っても負けても全力
負けたら
「負けちゃいましたねー。もう一回やりましょう!」
と再戦を申し込む。勝ったり負けたりしつつ、子供たちとの時間を楽しむ



「雪が止みましたね……」
 眼鏡を指先で押し上げ、陸刀・秋水は口の中でそっと呟く。
 辺りはいまだ真っ白な雪に包まれているが、違うのは、そこに村人たちの姿があることだ。空気はいまだ小さな氷の粒をはらみ、煌めいている。彼らはその様に神の御業を感じながら、お参りをしているようだった。
 そんな村人の心の安寧を思い喜びを感じながら、秋水もまた、彼らと同じように拝殿に向かう。
 頭を垂れて心中で思うは、騒がせたことへの詫びと、ここに邪魔するに至った挨拶。
 社務所の外階段に腰かけ、男たち……クロウ・タツガミとシン・ドレッドノートもこの平穏を楽しんでいた。
「さきほどまでの戦いが嘘のようですね」
 長い金の睫毛が縁取る瞼を伏せながら、穏やかにシンが微笑む。
 そうして目を閉じても、聞こえてくるのは人々の愉しげな話し声、そして笑い声。彼は大きく伸びをすると、境内に降り注ぐ陽の光を楽しむ。
 徐に指にはめた指輪のエメラルドから一升瓶と猪口を取り出すと、友であるクロウへと見せる。
「名残雪を肴に、雪見酒といきませんか?」
「折角の雪、眺めるだけは勿体無いか」
 誘われたクロウは頷き、手を伸ばすと自分の分の猪口を受け取りながら、一升瓶も手にする。
「シンさん、外でこうして一緒に飲む機会も多くは無い、一献注がせて貰えるかな」
 シンはそれに微笑みで応えるとお互いに満たした盃を交わし、甘美な日本酒に口をつける。その清かな薫りと味わいは、雪に覆われた神社の空気によく合う。
 クロウはもう一つ猪口を用意すると、それをマガホコと名付けられた小さな黒龍に与えた。マガホコは上機嫌でその酒を舌を伸ばし舐めている。彼は自身も同じように酒を味わいながら、龍の眉間のあたりをそっと撫でた。
「先月の戦争に、各地のオブリビオン退治をご一緒させていただいていますが、このように出先でのんびり過ごすのはあまり機会もなかったですね」
 シンはそう穏やかに語りながら、この一時の優しい時間に日頃の疲れを癒やすのであった。
 彼らの視線の先には、境内の中央あたりで村の子どもたちと戯れる、白き小龍サカホコと、御剣・神夜の姿。
「こう見えてもお姉ちゃん独楽には自信があるんですよー? 勝負しませんか?」
 神夜は美しい青い瞳を輝かせながら、楽しげに子どもたちに語りかける。その手には彼女自前の独楽が握られていた。
「おら達も独楽持ってる!」
 子どもたちもまた瞳を輝かせ、神夜との独楽勝負に興じた。子供相手だからといって一切手を抜いたりせず全力で楽しむ神夜の独楽の腕前は、言葉の通りなかなかのもの。
 紐を引き独楽を回す様は戦闘時の素早さを思わせる。だが、村の子供達も負けてはいない。なにしろ彼らはこの道のプロといっても差し支えないのである。
「負けちゃいましたねー。もう一回やりましょう!」
 彼らはそう、勝ったり負けたりを繰り返しながら楽しい勝負を繰り返した。
 と、そうこうしているうち、子どもがはしゃぎながら神夜の手を引く。
「お姉ちゃん見てみて、だるまさん!」
 行こう、と誘われ神夜がそちらへ向かうと、拝殿横の段差に腰掛け、子どもたちが遊ぶ様子を眺めていた秋水がいた。
 彼の側には雪玉を重ねた小さな雪だるまが作られていて、それが子どもたちの興味を引いたようだ。
「秋水さんも一緒に遊びませんか」
 神夜はそう誘うが、秋水はいや、と笑う。
「バイタリティ溢れる姿は私には無いものですから……ただ」
 彼は一度言葉を切ってから、改めて弥生の雪景色を眺める。
「楽しむ人のいる雪煌めく光景は、冷たくありならがも温かいですね」
 そう語る顔に浮かぶ笑みはとても優しく、楽しそうで。
「よし、じゃあみんなでここで雪だるま作りましょう!」
 神夜はぱちんと手を叩き楽しそうに提案すると、秋水も含めて子どもたちとの雪だるま作りを始める。
 ふと、晴天の空からどこからともなく吹かれ、雪の一片が舞い降りた。
 その雪はクロウの握った猪口の酒の中に落ちて、するりと溶ける。
 彼はそれをくいっと一口。
「散るものはあれど、世は事も無しと」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年03月09日


挿絵イラスト