アルカディア争奪戦㉔〜真白き帚星を討ち祓え
「皆様、お疲れ様で御座います」
ライリス・エルファンシア(天麟万華の欠片・f00325)が一同に向けて頭を下げた。
「アルカディアの玉座を目前にして、その守護者とでも申しますのでしょうか。
強力な敵対者が立ち塞がっております」
アルカディアの玉座。その制圧がこの戦いの最終目標である。その為に並み居る屍人帝国を退けた猟兵達の前に立ち塞がったのが、『レプリゼンタ・カンギ』、『|神農兀突骨《しんのうごつとつこつ》』、『大空を覆うもの』。そして、『|巡礼者《ピルグリム》』。
「皆様に向かっていただくのは、ピルグリムネスト。その名の通り|巡礼者《ピルグリム》達の巣で御座います」
アックス&ウィザーズにも同種の生物が出現しているが、それはブルーアルカディアのこの「巣」から向かったモノである可能性もあるらしい。なお、アックス&ウィザーズへ出現した|巡礼者《ピルグリム》達については別個に対処が行われている。
「|巡礼者《ピルグリム》達の巣には、彼等が飛来し、今後も何処かへと飛来するための母艦とでもいうべきものがあるようです。
こちらの破壊を、皆様にお願いしたいのです」
この「巣」を制圧し、母艦を破壊することで、現在2つの世界を跨ぐ形で確認されている|巡礼者《ピルグリム》達の殲滅となるだろう。
当然のことではあるが、母艦を破壊されまいと|巡礼者《ピルグリム》達も群れで抵抗してくる。|巡礼者《ピルグリム》には、その尾に備えた針のような産卵管がある。
「彼等のその攻撃は、さほど早くは御座いませんので、避けること自体は難しくはないかと思います」
とはいえ、視界の外から襲われれば気付かない事もある。その際は、自分の行動を中断してでも、逃れる必要がある。如何に生命の埒外の猟兵とはいえ、その尾が刺さり卵を植え付けられれば、その後どうなるかは既にアックス&ウィザーズの件で猟兵達にも周知されている情報を鑑みれば想像に難くない。
「アルカディアを巡る戦いも佳境へを進んでおります。とはいえ、予断を許さない状況で御座います。
くれぐれも、油断召されぬよう……」
そういうと、ライリスは戦場へ向けての道を開いた。
白神 みや
お世話になっております、|白神《しらかみ》です。
繁忙期真っ只中なのですが、戦争が佳境かつ色々と大変ということと…… #恐怖の刻印 シナリオ出してるからには無視できないよなあ、ということで、|巡礼者《ピルグリム》戦をお送りします。
●プレイングボーナス
ピルグリムシップを破壊する。
ピルグリムの産卵管攻撃に対処する。
|巡礼者《ピルグリム》の産卵管攻撃については、本人が気付かずとも他の猟兵がそれを察知して必ず避けさせてくれますが、その場合、「刺されそうになった本人がやろうとしていた行動は失敗」となりますので、そちらも留意の上で対処を考えてくださいませ。
●お願い
MSページはお手数ですが必ずご一読ください。
また、今回は変則でOP公開後即プレイング受付開始し、成功最小人数で進行予定です。
第1章 集団戦
『ピルグリムの群れ』
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POW : ピルグリムシザー
【右腕のハサミ 】が命中した対象を切断する。
SPD : 産卵管刺し
命中した【頭部から伸びる産卵管 】の【先端】が【無数の棘が生えた状態】に変形し、対象に突き刺さって抜けなくなる。
WIZ : ピルグリムテイル
【尻尾 】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
イラスト:はましん
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
稷沈・リプス
のんべんだらりとした自称:人間な男。日蝕帝国叩きのめして、一旦休憩していた。
※以前から日蝕帝国には関わってたし、神としての属性も丸かぶりしてた『同一視されたくねぇ相手』だった※
…いやー、まさか叩きのめして到達した先に、こんなのあるって思ってないっすよ…。
でも、群れ焼いて、その船を壊せばいいんすよね?
獣奏器で衝撃波を発生させて散らしたら、【夜の舟】出港!
俺も乗ってるっすし…空には届かないっすよね?太陽属性な光線で、産卵管ごと焼き払っていくっすけど。
で、ピルグリムシップ。あれには、皆の太陽属性光線を一斉発射っすよ!
このとき、防御は太陽属性の結界でやってるっすから。迂闊に近づくと、蒸発するっすよ。
●
「……いやー、まさか叩きのめして到達した先に、こんなのあるって思ってないっすよ……」
群れを為す|巡礼者《ピルグリム》達を見渡しながら、稷沈・リプス(明を食らう者・f27495)はそう零した。己と属性が重複していた『帝竜』太陽を喰らうものが倒され|日蝕帝国《イクリプス》との戦いがひと段落したことで、一旦休憩を決め込もうとしていた矢先の、予想外の敵の出現である。
(でも、群れ焼いて、その船を壊せばいいんすよね?)
ならばと、黒い小さなオカリナ――愛用の獣奏器を取り出し、奏でる事で衝撃波を発生させ、周辺の|巡礼者《ピルグリム》達を一掃する。
「これだけじゃないっす。 『これも借りてた権能っすよ!』 」
詠唱と共にユーベルコード「|夜の舟《ウイア・メセケテト》」を起動させる。巨大な木造船が数多の武装した幽霊を乗せて姿を現した。リプスは姿を現したそれへひらりと飛び乗る。
「流石に空には届かないっすよね?」
リプスは、そのまま船に命じて太陽光を以て|巡礼者《ピルグリム》達を、そして、白い母艦を灼き払っていった。
大成功
🔵🔵🔵
天風・光華
いつき兄様(f37164)と参加なの!
戦争ちゃんとあぶないの分かるから兄様も誘ったの!
でも兄様もう一人でいって光華フグさんみたいにぷくーなの!
「次は兄様が誘ってなの!そしたら許してあげるの!」
虫さんと巣の討伐なの!絶対に残したりなんかしないの!
ちょっとだけこわいけど兄様がいるから頑張れるの!
「わかったの!騎士さん達にお願いするのー!」
沢山の騎士さん呼んで全方位を見張ってもらうの!
騎士さん達にお願いして半分は兄様守ってもらうの!
「兄様!背中は騎士さん達にまかせてなの!」
兄様と一緒に戦えるのほんとにうれしいの。
巣はきっと兄様が壊してくれるの。
光華は騎士さん達と一緒に虫さんえーいってしちゃうの!
深山・樹
妹のみつか(f37163)と
みつかに一人で行ったのバレてむーされて
少しあせかきながら
産卵する虫を殺すんだよね
逆にみつかが気持ち悪くならないか心配だけど
こんなのはいらない…卵うみつけられたら人間も
生き物も滅んじゃう
絶対にいらない
「みつか、騎士さんには戦って欲しいけど背中も守ってもらって?」
申し訳ないけど騎士さんなら割って入っても
誰も死なないから安心
イーティング・ブレイドで戦う
範囲攻撃になるから僕だけでも産卵されないし
騎士さんたちが見落としても絶対なぎはらえる
生命力吸収するから僕も死なない
「みつかにさわるな!」
「人間も生き物もお前らなんかにやらせない!」
こういうものを全部殺す為に僕は戦うんだから!
●
天風・光華(木漏れ日の子・f37163)は、戦場らしからぬ表情で、兄である深山・樹(処刑人・f37164)を見ていた。どうやら、戦場は危険なので一人で行かずに兄を誘ったのに、その兄は既に単騎で別の戦場を経験していたのが不満のよう。そんな妹の様子に樹は冷や汗をかきつつも、周囲への警戒は怠らない。
「次は兄様が誘ってなの! そしたら許してあげるの!」
「うん……わかった。今度は僕から誘う」
光華の要求に、樹がそう言って頷くと、光華は頬を膨らませて拗ねたような表情だったのが、笑顔に変わった。そんな妹の様子に安堵しつつも、戦場にいる時点で樹は心配で仕方がない。警戒しながら視線を向けた先には|巡礼者《ピルグリム》達が蠢いている。人もオブリビオンも等しく狂乱に堕とし滅ぼす生物たち。絶対に倒さなければという気持ちは兄妹共に等しく抱いている。だからこそ、此処に来たのだ。
「みつか、騎士さんには戦って欲しいけど背中も守ってもらって?」
「わかったの! 騎士さん達にお願いするのー!」
兄の頼みに妹は頷いて、ユーベルコードで幻影の騎士達を召喚する。二人を囲み護るようにずらりと騎士達が居並び、それを見て樹もユーベルコードを起動し、武器に力を与える。
「兄様! 背中は騎士さん達にまかせてなの!
騎士さんたち、半分は兄様を護ってなのー!」
光華の声を合図に、樹は|巡礼者《ピルグリム》達へ向けて駆け出す。それにあわせて光華が召喚した騎士達の半分が、樹と共に移動を始める。
「人間も生き物もお前らなんかにやらせない!」
樹が力を与えた武器は、周囲に迫る|巡礼者《ピルグリム》達を切り裂いていく。その背を追従しながら、騎士達と共に戦う光華はやはり戦場らしからぬ笑みを見せる。それは兄と共に戦えることがうれしいから。そして、その兄を信頼しているからこそである。
時に互いの背を庇いながら、兄妹は|巡礼者《ピルグリム》達を倒し、母艦へも攻撃を加えていった。
大成功
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神臣・薙人
【葛城さん/f35294】と
こんなもの
絶対に野放しにはしておけません
徹底的に破壊しましょう
ピルグリムが射程に入った時点で
白燐桜花合奏を使用
一匹でも多くの敵が射程に入るよう
立ち位置を調整します
葛城さんが治癒の範囲から
外れないようにも留意を
尻尾及び産卵管の動きには警戒
少しでもこちらに迫る動きがあれば
即座に声を上げて葛城さんに注意喚起
自分でも飛び退る等の回避行動を取ります
蟲笛の演奏がなるべく途切れないよう留意しますが
産卵管への警戒を優先
近くの他の猟兵が危機に晒された時も
警告を発します
その後、速やかにUCを再使用
ピルグリムがいなくなれば
母艦を全力で破壊
UCの他、白燐蟲を呼び出して
追撃させるようにします
葛城・時人
神臣(f35429)と
オブリビオンよりもタチが悪い
こんなモノのさばらせてたまるか
護るべきものを護り抜く為に
力無き者の盾となる為に
「神臣!往こう!」
殲滅なら神臣と俺の面目躍如だ
絶対逃しはしない
詠唱前に一匹を手に巻き伝達
「奴らを噛み裂け」
「一匹たりとも逃すな」
「猟兵に産卵管が狙いを定めたら全力で邪魔しろ」
「勿論お前たちもしっかり気を付けて!」
手を上げると一声返事してしゅるしゅる上がる
そこで
UC白燐大拡散砲詠唱
「消えて!無くなれ!」
ククルカン達が暴れ出す
神臣や他が狙われたら蟲笛からの蟲や
直接剣でガードや攻撃
「傷は癒す!存分に闘おう!」
多回数詠唱し他とも共闘
ピルグリムシップの破壊まで決して手は緩めない
●
「オブリビオンよりもタチが悪いじゃないか。
こんなモノのさばらせてたまるか」
葛城・時人(光望護花・f35294)がその瞳に怒りの色を宿していた。
「こんなもの、絶対に野放しにはしておけません。 徹底的に破壊しましょう」
その傍らに立つ神臣・薙人(落花幻夢・f35429)も、珍しく静かな怒りを湛えて|巡礼者《ピルグリム》達を見据えていた。
「神臣! 往こう!」
護るべきものを護り抜く為に。
力無き者の盾となる為に。
互いに頷きあった二人は地を蹴り|巡礼者《ピルグリム》殲滅へと動き出す。
時人は、駆けながら|白羽の白燐蟲《ククルカン》の一匹を腕に巻きつけ、今回の戦いに向けての作戦を伝える。その指示に、了解! と応えるように、|白羽の白燐蟲《ククルカン》が、きゅいっ! と鳴いたのを確認すると、時人は手を掲げる。
「 『ククルカン敵を討て!そして光で皆に癒しを!』 」
ユーベルコードの詠唱に応じて|白羽の白燐蟲《ククルカン》達が|巡礼者《ピルグリム》達を覆いつくさんばかりに現出する。
「消えて! 無くなれ!」
時人がその言葉と同時に手を振り下ろすのを合図に、|白羽の白燐蟲《ククルカン》達は|巡礼者《ピルグリム》達へと襲いかかった。
その一方で、薙人も、|巡礼者《ピルグリム》達を狙える、そして、時人を癒せる位置で足を止めると、蟲笛を取り出し楽の音を奏で始める。時人が|白羽の白燐蟲《ククルカン》の群れならば、こちらは桜の花嵐と白燐蟲が競演だ。巻き起こる花嵐が|巡礼者《ピルグリム》達を切り裂いていく。
時人が|白羽の白燐蟲《ククルカン》達へした指示は「奴らを噛み裂け」 「一匹たりとも逃すな」 「猟兵に産卵管が狙いを定めたら全力で邪魔しろ」。そして、 「勿論お前たちもしっかり気を付けて!」と、長年の相棒の一角である彼等への気遣いも忘れない。
いつしか互いに背中を預けあう形となった、白と桜の競演により、|巡礼者《ピルグリム》達は次第に数を減らしていった。
猟兵達の攻撃により、|巡礼者《ピルグリム》達はこの場にあった母艦を破棄せざるを得なくなり、ひとまずの危機を脱したのだった。
大成功
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