銀河帝国攻略戦㉖~0と1の間
「みんな、頭を貸しとくれ」
メリー・アールイー(リメイクドール・f00481)は猟兵たちへそんな呼びかけをした。
「アマルテア情報艦隊で得た情報でね、スペースシップから拉致された有能な科学者や技術者が、帝国旗艦インペリウムの科学技術センターで働かされていることが分かったから、みんなに助けに向かって欲しいんだよ」
予知の内容によると、中央コンピューターの機械の大樹に、『技術者や科学者が直結されたコンピューターユニット』がまるで果実のように無数にぶら下がっているらしい。
科学者や技術者は、生体コンピューターの部品として、科学技術センターの中央コンピューターの一部に組み込まれており、無理やり引きはがしてしまうと、意識が焼ききれて死亡してしまうのだ。多くの技術者や研究者を、なんとか安全に中央コンピューターから切り離し、無事に連れ帰りたいのだが……。
「そのためには、コンピューターユニットのロックを解除しようとすると『提示される謎』の『正しい解答』を入力することが必要なんだと。正しい解答さえ入力すれば、安全に彼らとその機械を切り離すことが出来るからね。救出した後は、声をかけるなり介抱するなり、好きにしとくれ」
彼らは、元から優秀な技術者や研究者だったが、ドクター・オロチの研究に携わるコンピューターの一部とされていたことで、これまでのスペースシップワールドには存在しなかった、高度な技術や知識を得ているはずだ。彼らを救出に成功すれば、今後のスペースシップワールドの発展に大きく貢献するだろう。
それじゃあ改めて、今回あたしたちが向かう場で『提示される謎』はこれだよ、とメリーは猟兵たちにメモを見せた。
『「9」=6、「23」=55、「56」=56のとき。「0」と「1」の間ではない、ひと桁の数字は「何」?』
「分かったかい? 解答出来るやつから、あたしに声をかけとくれ。それじゃあ、よろしゅうに!」
葉桜
どうも、葉桜です。
今回の戦争シナリオは、『謎解き』です。
必ず『解答』をプレイングにご記載下さい。
なお、こちらの依頼は、正解すれば大成功となるので、答えが分かったならば、参加者1人でも解決可能となります。
苦戦や失敗が続くと、依頼そのものが失敗となり救出不可能となる為、基本的には不正解の方のプレイングは採用せず返却させていただくことになると思います。
勿論、力技で救出対象を引きはがそうとしても失敗になるので、採用は致しません。
謎を推理するシーンや正解を思いつくシーンは描写いたしますので、ご自由にプレイングに練り込んで下さいませ。
それでは、皆様の解答とプレイングをお待ちしております。
シナリオフレームについて。
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
第1章 冒険
『中央コンピューターの謎かけ』
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POW : 総当たりなど、力任せの方法で謎の答えを出して、救出します。
SPD : 素早く謎の答えを導き出した後、救出した人のケアを行います。
WIZ : 明晰な頭脳や、知性の閃きで、謎の答えを導き出して、救出します。
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ベルベナ・ラウンドディー
POW
(紙に書きだす
(鏡に映してみる
(さかさまから読み上げる
(紙に祈りを捧げる
(悩む
(踊る
(ポンポコリン
(紙で紙ヒコーキを折ってみる
(飛ばす
予知したならメリーさんもその時点で協力しろよおお!!(床ガンガン
戦うわけでもないんだからそれくらいやれよおぉおお!!(壁ドンドン
だいたいこの3つで何が解るってんだ!あのクソ幼z……!
…いや待て、ヒントはこの3つのみ。3つだけで条件を考えれば…
…「9」
求めるべきひと桁の数字に含まれる6の答えが9
他のひと桁も倣わなくては答えに矛盾します
私はこう算出しました
皆さんはどうでしょう?
…知恵熱が出ました
科学者の解放は手伝えますが終わったらその辺で倒れて寝ます
ベルベナ・ラウンドディー(ドラゴニアンのバイク乗り・f07708)は全力で謎と向き合っていた。
ベルベナ、紙に書きだしてみる。ベルベナ、鏡に映してみる。ベルベナ、さかさまから読み上げる。ベルベナ、祈りを捧げる。――悩みに悩んだ。ついには頭がショートしたのかポンポコリーンと踊っている。最終的には紙ヒコーキを使って部屋の彼方へと放り投げた。……だって分かんないしっ!!
「予知したならメリーさんもその時点で協力しろよおお!!」
床をガンガン踏みつけて。
「戦うわけでもないんだからそれくらいやれよおぉおお!!」
壁をドンドン叩きつける。
「だいたいこの3つで何が解るってんだ!あのクソ幼z……!」
何故だろう、不思議な力が働いたのだろうか。
突如、ガンッと鈍い衝撃が走り、台詞が遮られる。ベルベナの頭上、機械の大樹の枝から動かなくなったデジタル時計が落下してきたようだ。
時計が直撃した頭をさすりつつ、改めて答えを考えてみる。
「ヒントはこの3つのみ。3つだけで条件を考えれば……『9』でしょうか」
求めるべきひと桁の数字に含まれる6の答えが9。他のひと桁も倣わなくては答えに矛盾する。
「私はこう算出しました。皆さんはどうでしょう?」
ベルベナは周りの猟兵たちに意見を求めるが、残念ながら同意者はいないようだった。もう一度考え直した方が賢明だろう。もしかしたら、先程のデジタル時計はただの天罰ではなく、天からのヒントだったのかもしれない。
だが、彼に更なる知恵を振り絞れと言うのも酷な話だ。もう既に限界で、知恵熱でぶっ倒れそうなのだから。
苦戦
🔵🔴🔴
パルミリーリル・アーティルノッド
≪アドリブ・アレンジ大歓迎≫
(正気状態 心情)
生体コンピューター……なんてひどい姿なんですか
生きたままこんな風に利用されるなんて……ぜったいにたすけだしてみせます
(UDCによる狂気が混じったりなんやかんや)
なかなかなかなか難しいでございますねぇ!
漢字、時計、ローマ数字、素数、英語、図形認識……
いやはや実に実にしっくり来ませんねぇ!
これは頭をやわらかぁくして考える必要がございましょう!
(ふと正気に戻り)……図形。数……ひとつ、ふたつ……なるほど。
7セグメントLEDですね。
では2画から6画に含まれない数……「8」で7画。
さてさて解放してくださいましまし機械様!
こんなところからはさらばでございます!
指矩・在真
あっ、これわかったかも!
デジタル表示にしたときに使われる棒の数のことじゃないかな
「0」には6本、「1」には2本使われているから、「1または7本以上で構成される数字」が答え
という訳で、「8」を入力するよ!!
うー、あってるといいなぁ
開いたら【キャパシティ・アップ】でとにかく閉じ込められていた人の様子を確認したいね
人間って、気を張り続けてたら消耗しちゃうんでしょ?
まずは大丈夫だって、前向きに物事を考えられるようにケアをしなきゃね
絡みアドリブ等大歓迎
中央コンピューターの部屋に入ると、予知にあった通りの悪夢のような光景が目の前に広がっていた。
機械の大樹。それとコードで物理的に繋がれて、奴隷のように働かされている技術者や科学者たち。彼らの顔からは生気が失われていて、ふらりふらりと本当に機械の一部となったように、ただ目の前の労働をこなしていく。
「生体コンピューター……なんてひどい姿なんですか。生きたままこんな風に利用されるなんて……ぜったいにたすけだしてみせます」
パルミリーリル・アーティルノッド(くるくる少女・f14000)は唇を噛みしめて、一刻も早く謎を解いて彼らを助けなければと決意を新たにする。しかし、彼女は昔様々なUDCによる実験をされていた影響で、精神が狂気と正気の狭間で揺れている。今回も謎に取り掛かりながら、狂気が覗いてしまう。
「なかなかなかなか難しいでございますねぇ! 漢字、時計、ローマ数字、素数、英語、図形認識……いやはや実に実にしっくり来ませんねぇ! これは頭をやわらかぁくして考える必要がございましょう!」
「だ、だいじょうぶ? 落ち着いて考えてみようよ?」
隣で謎を解いていた指矩・在真(クリエイトボーイ・f13191)は、パルミリーリルの豹変に驚いて思わず声をかけた。ふたりのバーチャルキャラクターは、その小さな頭をフル回転させて、あらゆる視点から謎を見つめ直してみる。
「……図形。数……ひとつ、ふたつ……なるほど」
「あっ、これわかったかも!」
正気に戻ったパルミリーリルと在真は、同時に声を上げた。
「デジタル表示にしたときに使われる棒の数のことじゃないかな」
「ええ、7セグメントLEDですね」
「『0』には6本、『1』には2本使われているから、『1本または7本以上で構成される数字』が答え……」
「つまり『8』が答えです」
ふたりとも同じ答えに辿り着いたことを確認すると、これで間違いないと、コンピューターユニットを解除するために答えを打ちこんだ。
「さてさて解放してくださいましまし機械様!」
再び狂気に飲まれたパルミリーリルの隣で、在真はデフォルメされた自分のアバターを召喚して、小さな体で共に捉えられていた人の身体を支えていた。まだ彼は憔悴しているようで、助けられたのも夢のように感じるのか、目線は泳ぎ足元はふらついている。
「助けにきたよ! もう大丈夫だから。ぼくたちと一緒に帰ろうね」
人間は気を張り続けていたら体力も精神も消耗してしまう生きものだから。前向きに物事を考えられるようなケアもこれから必要だ。だがまずは大丈夫だと安心させるように、在真は笑顔を見せたのだった。
「……ああ。……ああ。私は……帰れるのか……」
ありがとう。ありがとう。やつれた頬に涙を伝わせて、彼は何度もお礼を告げた。
「さあさあ! こんなところからはさらばでございます!」
まずは彼を安全な解放軍の船へと運ぶとしよう。こうして猟兵たちはひとりの命の救出に成功したのだった。
大成功
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