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かがみのおしろ

#アリスラビリンス #グリモアエフェクト #戦後

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#アリスラビリンス
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#グリモアエフェクト
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#戦後


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●アリスラビリンスにて
「鏡よ鏡よ、鏡さん」
 透き通った声が響く。
 硝子の結晶で囲まれた薄暗い広間には、クラゲがふよふよと舞い、さながら海中のような景色が広がっている。
 その広間の中心。玉座には美しい姿の人魚が座っていた。
「鏡よ鏡よ、鏡さん」
「次の哀れな犠牲者はだあれ?」
 手に握られた結晶がぐしゃりと割れた。

●グリモアベースにて
「硝子って、綺麗ですよね」
 集まった猟兵達に対し、桐島院・師走(シザーレッグズ・f20989)は同意を求める。
「今回事件が起きたお城は、硝子でできているんです」
 窓は言うまでもなく、壁や屋根や床、調度品までもが硝子でできているそうだ。
「そんなお城のお姫様が、オウガによって囚われ、お城が乗っ取られてしまったようなのです」
 ドレスも硝子でできていたせいで、重さで逃げ遅れてしまったんですって、そう言いながら師走は困ったような笑みを浮かべた。

「お城は、広く複雑な庭園で囲まれています。まずはそこで敵の配下を潰してください」
 どうやら、庭園には石像の防衛機構があるらしい。触れた者を敷地外にテレポートさせてしまうそうだ。
「逆に、石像を利用して敵を追い出してしまうのもアリかもしれませんね」
 それを乗り越えたら、今度はオウガとの戦いだ。
「広間には、何でも答えてくれる魔法の鏡が点在しています。こちらも、上手く利用することをおすすめします」

「どうか、お姫様を救ってあげてください」
 説明を終えると、師走はグリモアを展開した。
「皆さんに、神の加護がありますように」


はんぺん
 ご無沙汰しております。はんぺんと申します。なんと約2年ぶりのシナリオです。びっくらこいた。今回はアリスラビリンスでの全2章のシナリオとなります。お手柔らかにお願いします。
 以下は、シナリオの補足です。

●第一章(集団戦)
 オウガはお城の防衛機構を暴走させ、手を出せないようにしています。まずは、お城の庭園を巡回する配下を撃破しましょう。庭園は複雑な迷路になっており、触れた者を敷地外へ強制テレポートさせる石像もあります。石像達には触れないよう注意しましょう。

●第二章(ボス戦)
 玉座に居座るオウガを撃破しましょう。囚われたお姫様は、オウガを倒せば解放されるので、オウガの撃破だけに集中してもらえれば大丈夫です。
 オウガは城内のあちこちに生えている「真実の鏡(質問すると『この不思議の国内部の事』限定で何でも答えてくれる魔法の鏡です)」で猟兵の正確な位置を把握し、攻撃を仕掛けてきます。逆にこちらも鏡を利用していきましょう。

 公開された時点でプレイングの受付を開始します。
 今回はスケジュールの都合で、サポートの方優先になる可能性があります。参加希望の方は早めにプレイングを投げてくださると幸いです。
 〆切等の連絡はマスターページやTwitterをご確認ください。それでは、よろしくお願いいたします。
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第1章 集団戦 『夢喰いクラゲ』

POW   :    おやすみなさい
いま戦っている対象に有効な【暗闇と、心地よい明かり】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
SPD   :    良い夢を
【頭部から眠りを誘う香り】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    気持ちよく眠って
【両手】から【気持ちいい振動】を放ち、【マッサージ】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●庭園に舞う花
 ここは、硝子細工で飾られた庭園。硝子の迷路に硝子の花、そして異彩を放つ怪しげな石像。それらの隙間を縫うようにして漂うのは無数のクラゲ達。
 まずは、ここを進まねばならない。
パルピ・ペルポル(サポート)
名乗るときにはフルネーム。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用する。
基本は隠密行動。
空中に雨紡ぎの風糸を張り巡らせて攻守両方に利用し、敵の行動を阻害したところに穢れを知らぬ薔薇の蕾を併用して行動を封じる、もしくはそのまま糸で切り裂くのが主な攻撃方法。
もしくは徳用折り紙で作成した折り鶴を筆頭に折り紙動物たちをけしかけてのかく乱兼攻撃を行う。

他の猟兵に迷惑をかける行為はしない。
好奇心旺盛ではあるが、行動は慎重。
お宝大好き。宝石などは勿論素材になりそうな物も出来る限り確保しエプロンのポケットに格納する。
もふもふは抵抗できないよう拘束してからもふる。

アドリブはご自由に。



●もふりすと的に無しよりの無し
 ふわりふわり。
 庭園を我が物顔で移動するクラゲが一匹。
 周囲には物音もなく、静寂だけが広がっている。数日前まで、ここではお客さんを迎え入れてお茶会が開かれていた。かつてあった賑やかさは、今は見る影もない。
 完全にオウガに支配されてしまったかのように見えるが……。

 ぷつり

 今までに感じたことの無い小さな小さな違和感が、クラゲの動きを止める。

「かかったわね」
 迷路の先で、笑みを浮かべるのはパルピ・ペルポル(見た目詐欺が否定できない・f06499)。小さな身体で隠密行動をして迷路を潜り抜け、事前に雨紡ぎの風糸を周囲に張り巡らせたのだ。蜘蛛の糸より細い風糸は、クラゲにほとんど気づかれないままにその身体を包んで絡めとる。
 知らず知らずのうちに捕らえられたクラゲは、糸から抜け出そうともがくが、逆に糸はクラゲに巻き付いていく。そのままクラゲの身体はぶつりと千切れ、地面に崩れ落ちた。
 異常に気づいた他のクラゲ達が逃げ出そうとするが、時すでに遅し。次々と糸に捕まり無力化されていく。
 
 ふわふわ。
 クラゲの群れが、抵抗しようとパルピに近付いていく。フェアリーであるパルピを数で押し潰そうと目論んだのだ。だがしかし。
「身体が小さいからって、なめないでちょうだい!」
 パルピは腕をブンと振る。張られた風糸が目前でクラゲを掬い上げ、天へと放り投げた。小さい身体からは想像もつかない怪力だ。
「第一、君たちもふもふ出来ないじゃない!!」
 跳躍。もふりすとの怒りが、宙に舞ったクラゲの群れを切り刻んだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

スフィア・レディアード(サポート)
『皆さん、頑張りましょう!』
 ミレナリィドールの妖剣士×鎧装騎兵、21歳の女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、機嫌が悪いと「無口(私、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は元気で、楽しい祭りとかが好きな少女。
武器は剣と銃をメインに使う。
霊感が強く、霊を操って戦う事も出来る(ユーベルコード)
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●緋色の霊弾
 ふわふわり。
 一匹のクラゲが宙を漂う。その姿は硝子の迷路に反射し、不規則な模様を描く。
 その時、ほんの一瞬、硝子に光が反射した。

 ずしん。

 次の瞬間には、クラゲは急所を撃ち抜かれ、地に堕ちていた。
「あなた達の動きはお見通しよ」
 スフィア・レディアード(魔封騎士・f15947)の霊素還元砲台が、クラゲを撃墜したのだ。霊体すら分解するエネルギー波は、次々とクラゲを撃ち落していく。
 
 ふわっ。ふわふわっ。

 一匹のクラゲは、抵抗しようと不規則に動きを繰り返し始めた。また別の一匹は、当たるまいと硝子の迷路に身を隠す。
(クラゲの動きは一見不規則に思えるけど、厳密には違う。完全に不規則な動きをするなんて、生き物には不可能だわ。どこかで、必ず隙を見せる)
 ちらり、とスフィアはもう一匹のクラゲに目をやった。
(問題はこっちの方ね。硝子の迷路をあまり傷つけたくはないわ。何か方法は……)
 スフィアは周囲を確認した後、小さく息を吐き、集中力を高めていく。

(……ここ!!)
 渾身の一斉発射。エネルギー波は、まず一匹のクラゲを撃ち抜いた。そのエネルギー波は貫通し、真っ直ぐに突き進んでいく。目標は、硝子の庭園にはいささか不釣り合いな石像。
 石像は、スフィアの予想通りに場外、具体的には上空へとエネルギー波を転送させた。そして……。
 
 ずしん。

 物陰のクラゲを上空から貫いた。
「だから言ったでしょ、お見通しだって」
 緋色の髪をたなびかせ、スフィアは得意げに微笑んだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

天庭・長光(サポート)
ヤドリガミのテニスプレイヤー×フリッカースペード、外見年齢18歳の男です。
普段の口調は(オレ、お前、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?)、敵に対しては三人称が(貴様)になります。
戦闘スタイルはテニス:歌=9:1
基本的に仏頂面で笑ったりしませんが、天然ボケの傾向があるのでコメディにも対応可能。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。アドリブ連携なども大歓迎です。
よろしくお願いたしします!


音駆螺・鬱詐偽(サポート)
世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さん
ただいま参上。
・・・って、どうしてこんな恥ずかしいセリフを言わないといけないのよ。
うう、これも番組の為なのね。



自身の命綱である番組の為、多少の苦難や困難は仕方なく行います。
むしろ持ち前の不運によりおいしい場面を呼び込んでくれるかと思います。
ただし、ネガティブとはいえアイドルですのでマイナスイメージとなる仕事はすべて却下でお願いします。
ユーベルコードや技能はご自由に使わせてください。
どうぞ、当番組のネガティブアイドルをお役立てください。
                      プロデューサーより



●テニスとは其れ則ちアイドル也
 徐々に数を減らしていくクラゲの群れ。その視線の先に、なんだか根暗なオーラを漂わせる猟兵が一人。
「うう、やめにしましょうよ……」
 音駆螺・鬱詐偽(帰ってきたネガティブアイドル・f25431)は、なぜかテニスウェアを身に着けている。ついでにラケットも。
「私、第一テニスなんて出来ないわ。しかもそれでオブリビオンを倒せだなんて……」
「まだやってもいないのに、諦めるのは早いんじゃないか」
 そう答えたのは、天庭・長光(テニスのヤドリガミ様・f38574)である。
 彼は何を隠そう、テニスラケットのヤドリガミである。大事なのでもう一度言おう、テニスラケットのヤドリガミである。
「テニスというのは、老若男女問わず楽しめるスポーツだ。それに歌も歌う。アイドルと似たようなものだろう?」
 長光は表情を崩さず淡々と話す。
「あなたの言っているそれ、本当にテニスなのかしら……?」
「何はともあれ、この迷路とクラゲの群れを乗り越えるためには、遠距離から殴るのが最適解だろう」
「は、はあ……」
 こうなってしまったからにはもう仕方がない。説得を諦めた鬱詐偽はカメラに向き直った。

「んんっ(咳払い)、皆さんいかがお過ごしかしら?世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さん
ただいま参上。今日は、ヤドリガミの長光さんとテニスで悪を成敗するわよ」
「よろしく頼む」
 長光はカメラに向かって恭しく礼をした。
「ではまず、コツを教えてもらえるかしら」
「そうだな、まずはユーベルコードを手にボールに込める」
 テニスボールが、力を受けて輝きだした。
「そしてボールに回転をかけて一気に打つ!!」
 回転のかかったボールはクラゲに直撃し、勢いのままに反射して別のクラゲへとぶつかっていく。
 クラゲを点と点で繋いだ図形、迷路の中にまさしく「天庭ゾーン」が形成されていった。
「す、すごいわ!でも、こんなの私には……」
 根暗な鬱詐偽は、目の前でスーパープレイを見て、完全に自信を無くしていく。
「大丈夫だ、お前は立派なアイドル、則ち立派なテニスプレイヤーということだ」
「どういうことよ」
「今使ったのはユーベルコードと回転だけだ、お前にも出来る」
「う…うう……」
 番組からのプレッシャー、テニスって絶対こんなんじゃないだろ、それよりもさっきからどんどん近づいてくる敵が怖い。
 マイナスの感情は逆に彼女を突き立てた。
「もう、来ないでちょうだい!!」
 鬱詐偽の鋭いスマッシュが、クラゲの群れに貫通して突き刺さっていった。
 番組スタッフも思わず拍手喝采を彼女に浴びせる。
「流石、真のテニスプレイヤーだ」
 長光も満足そうに頷いた。
「いや、私普通のアイドルなんだけど……」

 蛇足だが、本放送後に観測された視聴率はまあまあ良かったらしい。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

河崎・統治(サポート)
絡み、アドリブ歓迎

戦闘前にイグニッションカードから装備を展開し装着。
味方と連携しつつ周囲を警戒、索敵して進む。暗所では暗視ゴーグルを使用する。
敵と遭遇したらアサルトウェポン、アームガトリングと21式複合兵装ユニット2型で攻撃しつつ接近し、白兵戦の間合いまで接近した所で武器を水月に持ち替えて攻撃する。
使用UCは状況に合わせて変更。


天日・叶恵(サポート)
私なりの、お狐さまの矜持としてささやかなお願いがあればついでで積極的に叶えたいです
例えば、探しものを見つけたり、忘れ物をこっそり届けたり、道をこっそり綺麗にしたり、といったものです
それ以外では、オブリビオン退治に必要であればできるだけ違法ではない範囲でお手伝いしたいと思いまーす

戦闘については、昔は銀誓館学園で能力者として戦っていたので心得はありますー
補助や妨害といった動きが得意ですねぇ
あとは、白燐蟲へ力を与えて体当たりしてもらったり…術扇で妖力を込めたマヒ効果の衝撃波を出したり、でしょうか?

他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも公序良俗に反する行為はしません。



●卒業生友の会
 残りわずかとなったクラゲの群れは、自らの能力を使い、周囲を夜のように暗くし始めた。明かりは無く、ただ真っ暗な闇だけが広がっている。
「めんどくさいことになったな」
 河崎・統治(帰って来た能力者・f03854)がそう呟くと、
「まあまあ、自分のペースで焦らず、ですよ」
 天日・叶恵(小さな神社のお狐様・f35376)がのほほんと返事をした。
 偶然にも母校(と呼んで良いのか)が同じ二人は、まずは落ち着いて周囲の状況を観察する。
「クラゲ自体の数は大分減っているが、迷路に隠れているのが厄介だ」
「しかも、周囲は真っ暗ですねえ。それに、出来るだけ迷路は壊さずに進みたいです」
「同感、だな」
 統治は手に持ったイグニッションカードから、暗視ゴーグルを召喚する。
「これで探ってみるか」
「それなら私は」
 叶恵が両手をぎゅっと握ると、手のひらから白く光る小さな蟲が出てきた。
「足元を照らしておきますねー」
「了解」

 二人は迷うことなく、歩を進める。遠くの状況を統治が暗視ゴーグルで確認し、近くは叶恵が照らすことで障害物を避ける。連携により、迷路の奥へ奥へと順調に進んでいくことに成功した。
 ふわふわ。
 クラゲの群れが、そんな二人を邪魔しようと、物陰から次々と姿を現した。
「はーい、止まっていてくださいね」
「残念だが、こちらからは丸見えだぞ」
 統治の言う通り、クラゲの動きは筒抜けになっている。叶恵の妖力で呼び出した炎に捕まり、動きを止められたクラゲは、統治のアサルトウェポンでとどめを刺された。
「ついでにお掃除、しておきましょうね」
 散らばったクラゲの残骸を、叶恵は炎で跡形も無く消した。

 目論見通り、硝子の迷路には傷一つ付けずに、二人は最奥にたどり着いた。
「ここに何かありますね」
「何だこれ、スイッチか?」
 統治は少し考えてから、「なるほど」と呟く。
「こうすれば」
 統治がスイッチを押すと、石像の方から何やら音がする。
「おそらく、これで一時的に石像は無効化出来ただろう」
「これで、敵の外堀は崩せましたねー」
 叶恵は嬉しそうに尻尾を振った。
 彼女の言う通り、外堀は崩れた。あとは玉座に居座る偽の王だけだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『泡沫の天使』

POW   :    儚い命の残した歌
【美しい結晶】から【絶望的な断末魔】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    全ては泡沫、幸福は来世に在り
【あらゆる空間を泳ぎ回る事】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【泡で包み込み、死角からトライデント】で攻撃する。
WIZ   :    その美しい遺品を、私にください
【トライデント】から【『声』を結晶化させる魔力を纏った雷】を放ち、【相手の『声』を奪う事】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠知念・ダニエルです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●透明な声が紡ぐは罪歌
「鏡よ鏡よ、鏡さん」
 透き通った声が響く。
 硝子の結晶で囲まれた薄暗い広間には、もうクラゲの姿は無い。
「次の犠牲者は貴方達ですね」
 深い、海のような声。
「その美しい遺品を、私にください」
 人魚はトライデントを向け、柔らかく微笑んだ。
天庭・長光
「目には目を、歯には歯を、歌には歌を……お前の歌には決定的に足りないものがある。そう、『テニス』だ」

そう大真面目な顔で言い切り、UC【アンチウォーヴォイス】を使用。
反戦(と書いて『テニス』と読む)の意思を響かせて相手の武器攻撃を封じます。

「さあ、お前の『テニス』を見せてみろ」

あとは単純にテニスラケットでテニスボールを打ってひたすらに攻撃します。
座ったまま尚も君臨し続けるならそのままボールを打ち続け、移動するようならこちらも魔法の鏡を利用して位置を把握します。
倒すまで油断はしません。さあ、油断せずにいこう。

※アドリブ、連携など大歓迎です。



●お前は青硝子の柱になれ
「目には目を、歯には歯を、歌には歌を……お前の歌には決定的に足りないものがある。そう、『テニス』だ」
 天庭・長光(テニスのヤドリガミ様・f38574)は大真面目に言い切る。
「貴方、私を馬鹿にしているのですか」
 泡沫の天使は変わらず透き通った声で囁く。だが、その声には明らかな殺意があった。
「貴方の声、いただきます」
 天使がトライデントを一振りすると、天井から雷雲の塊が現れた。雷雲は轟き、輝きながら長光の方へと向かっていく。
「させるか!」
 長光はその場でステップを踏み、素振りを始める。
「無駄です!」
 雷鳴が、長光を捕らえたかに思えた。しかし。

「何故……!?」
 長光はダメージどころかかすり傷一つもないまま、変わらずそこに立っていた。
「まだまだだな」
 むやみな殺生に対抗する「反戦」の意志。「反戦」とは即ち「平和」。「平和」とは即ち『テニス』。
 彼のテニスが、荒ぶる雷を封じ消し去ったのだ。どういうことだかわからないが、テニスはとてもすごいのである。そういうことである。

「今度はこちらの番だ、さあ、お前の『テニス』を見せてみろ」
 反撃の一手は、次元を切り裂くようなスイング。
 天使は抵抗しようと青硝子の結晶を展開するが、ボールは真っ直ぐに突き進み、結晶の壁ごと、天使を床に強く叩きつけた。ひび割れた結晶の破片が、天使に鋭く突き刺さる。
「言ったはずだ、お前の歌には『テニス』が足りないと」
 テニスとは何であるのか、哲学的な疑問を長光は残していった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

納花・ピンチン(サポート)
ブギーモンスターの勇者×殺人鬼
布を被ってから8年が経ちましたわ
普段はお嬢様口調で、時々関西弁がちょこっと
……って、勉強中なんですわ!

あくまでお仕置きをしに来ているから
あまり殺伐とした戦い方はしませんわ
武器も直前で刃を返して叩いたり
その光景はギャグになることが多いですわ

商人街出身、お話しや交渉なんかも好きです
小さなスイーツや飴ちゃんを渡して一緒に食べると
色々話してくれるんですわ

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し
多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功の為でも
公序良俗に反する行動はしません

あとはおまかせ
ほないっちょ、よろしくおねがいします



●猟兵式ぶぶ漬けメソッド
「今日のお仕置き相手はあなたですのね?」
 そう言って胸(?)を張ったのは納花・ピンチン(ブギーモンスターの勇者・f31878)である。
 その姿を見た泡沫の天使は目を細める。
「あら貴方、素敵な声をしていますね」
「うふふ、おおきに~」
 突然の誉め言葉に素直に応じるピンチン。
「その声を、結晶にしたらどれだけ美しいでしょう。全ての命は泡沫の儚いもの、その命が遺したものは美しいものです。幸福は来世にこそ存在します。だから、貴方のその声を……」

「あなた、素敵な時計してはりますわね」
 天使の持論を、突如としてピンチンは遮った。
「……?私は時計なんて……?」
「要するに話が長いということですわ!!」
 勇者の剣を振りかざし、ピンチンは天使に突っ込んでいく。
 そのまま刃を返して、上からぺちぺちと天使を叩く。
「何をするのでs……痛い!」
 刃を返しているとはいえ、勇者の剣でぺちぺちされたら誰だって痛い。
「あなたこそ良い声で鳴くじゃないですの~」
「……ちょっと、やめてください!!」
 天使はトライデントを振り回し、抵抗する。

 かつん。

 トライデントの一振りが勇者の剣を弾く。その勢いで勇者の剣はピンチンの手元から離れ、床に落っこちた。
「な……」
 ピンチンの身体が震える。
「なにするんじゃー!!!!!!」
 ピンチンは殺戮刃物を取り出し、再びぺちぺちを始める。心なしかさっきよりも勢いが強い。
「私はただやり返しただけです!」
「やりすぎはよくありませんわ!」
「貴方の方がやりすぎでs痛い痛い痛い!」

 天使は、ピンチンが満足するまでぺちぺちされた。

成功 🔵​🔵​🔴​

アイクル・エフジェイコペン(サポート)
猫っぽい舌足らず口調にゃ。こんにゃ感じで、可能なら末尾だけじゃにゃくて途中にも入れてほしいにゃ。めんどいならいいけど。
ちなみに機嫌悪い時は「に゛ゃ」って濁点入る感じにゃ。

正直状況とかよくわかってにゃいけどなんとなく気に入らない顔してるからぶっ殺すに゛ゃ。
パワーイズジャスティス。真正面から行っておもいっきり攻撃するのみにゃ。ユーベルコードは何使ってもいいにゃ。

基本はむちゃくちゃ猫かぶってかわいい子演じてるものだから、なるべくスマートに『せーとーはなれでぃー』的な感じで戦おうとするけど、むちゃくちゃ怒ったら地が出てむちゃくちゃ口が悪くなる。
「ぶっ殺おおおおおおす!●ぁぁぁぁぁぁっく!!」



●猫も杓子も猟兵も
「鏡よ鏡よ、鏡さん」
 泡沫の天使の声が、淡い硝子の壁に反響する。
「次に私を狙う不届き者はだあれ?」

「きれいにゃお城にゃ~!」
 そんな状況などつゆ知らず、観光を楽しんでいたのはアイクル・エフジェイコペン(クロスオーバー三代目・f36327)、通りすがりのドワーフである。
「せーとーにゃれでぃであるあたしにピッタリのお城だにゃあ、どれ、領主にあいさつしてやるにゃ」
「……隙あり」
「に゛ゃあ!?」
 トライデントの一閃を、すんでのところでかわすアイクル。即座に体勢を立て直し、相手に向かい合った。
「いきにゃり何するんだにゃ!」
「……貴方の声をいただきに参りました」
 天使の姿を見て、アイクルは目を見開く。
「に゛ゃー!さてはお前が領主だにゃ!客人に対して失礼だにゃ!」
「いいえ、私はただ貴方に救いを与えるだけです」
「会話が成立しにゃいにゃ!酷い領主だにゃ!」
 怒り出すアイクル、それに対して、天使は冷静に言葉を紡ぐ。
「……何を怒っているのかわかりませんが、貴方の命を頂戴します!」
 再びトライデントの一閃が、アイクルを襲う。しかし。
「もう許さにゃいにゃ!!お前をぶちのめす!!」
 一度沸点に達した彼女を止めることは出来ない。
 トライデントをかわし、狙うのは天使の脚、厳密に言うと尾びれだ。
「つかまえたにゃー!」
「きゃっ」
 軽々と天使の尾びれをつまみ上げたアイクル。
「うおらあああああ!!!!!!」
 その怪力で天使は強く地面に叩きつけられる。
 衝撃で硝子の床は木っ端微塵に砕け散った。

「あーあ、せっかくの観光がだいにゃしにゃ」
 そう言うと、彼女は城から立ち去っていく。 
 危機を救っていたことを、彼女が知る由は無い。

成功 🔵​🔵​🔴​

ティエル・ティエリエル(サポート)
◆キャラ特徴
ボクっ娘で天真爛漫、お転婆なフェアリーのお姫様です。
王家に伝わる細身のレイピアを使った空中からのヒット&アウェイで戦うのが得意な女の子です。
・冒険大好きお姫様
・珍しいものにも興味津々
・ノブレス・オブリージュの精神で弱者を放っておけないよ
・ドヤ顔がよく似合う
・困ったら動物さんに協力を!

◆戦闘方法
・背中の翅で羽ばたいて「空中戦」や「空中浮遊」で空から攻撃するよ
・レイピアに風を纏わせて「属性攻撃」でチクチクするよ
・対空攻撃が激しそうなら【ライオンライド】
・レイピアでの攻撃が効かない敵には【お姫様ビーム】でどかーんと攻撃



●人魚と金魚
「うわー!面白い鏡がある!」
 興味津々で鏡の周りを飛び回るのは、ティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)。
「ボクの聞いたこと、何でも答えてくれるの?」
「はい。貴方の質問に答えましょう」
 魔法の鏡は、ティエルの疑問に何でも答えるという。
 ティエルはしばらくうんうんと唸った後、閃いたという顔をした。
「そうだなー、じゃあ、お城を乗っ取った悪いやつの居場所を聞いちゃおっかなー?」

 灯りの無い薄暗い廊下。そこを泳ぐようにして漂う人魚が一人。
「突撃ー!!」
 突如現れたティエルがレイピアの一閃を放つも、泡沫の天使はそれをトライデントで防いだ。
「何故、私の居場所が……!?」
「鏡さんに聞いちゃったんだ!隠れたって無駄だよ!」
 ティエルは再びレイピアを構え、天使に突っ込んでいく。
 それをトライデントで弾く天使。
 それでもティエルは諦めることなく、何度も繰り返し連撃を叩きこむ。
「そんな攻撃で、私を倒せるとでも?」
「ふふ、それはどうかなー?」
 ティエルは焦るどころか、むしろ余裕の表情を見せている。
 何故、これだけ攻撃を弾かれているのに、彼女は笑っていられるのか。

「ねえ、上を見てごらん」
 ティエルに促され、天井を見た天使は、目を見開いた。
「なっ、いつの間に……!?」
 そこには、金魚の形をした小さな飛空艇が佇んでいた。その艦載砲は、天使を真っ直ぐに狙っている。
 今までの攻撃は、全て時間稼ぎだったのだ。
「いけいけー!どっかーんだよ☆」
 艦載砲の一斉射撃。
 ビームの連撃が天使を直撃した。

成功 🔵​🔵​🔴​

緋月・透乃(サポート)
『今日も元気に食べて楽しく戦おうね!』
 人間で22歳の女性です。
いつも元気で、強敵との戦闘、食べる、スリルを味わうことを好みます。

基本的に自分の楽しみのために行動し、敵味方問わず他人の心情等には配慮しません。
 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用します。
戦闘では真っ正面からの突撃を好み、負傷は気合いで耐えれば良いと考えています。
戦闘以外のことも大体気合いと力でなんとかしようとします。
脳筋です。

武器は主に『重戦斧【緋月】』を使用しますが、他の武器の方が有効そうならそちらを使用することもあります。

クロムキャバリアでも生身で戦います。

不明な点はおまかせします。よろしくお願いします。



●ちからいずぱわー
「鏡よ鏡よ、鏡さん、私を楽しませてくれる面白い奴はどこにいるのかな?」
 鏡に問いかけるのは、緋月・透乃(もぐもぐ好戦娘・f02760)。
 戦闘を愛する彼女は、城を乗っ取る程の敵がいると聞き、戦うためにはるばるやって来たのだ。

「私ならここにいますよ」
 背後から突如トライデントの一撃が襲うも、咄嗟に透乃はするりとかわす。
「私を探していたのでしょう?」
 泡沫の天使は柔らかい笑みを浮かべ、得物を向ける。
「笑っていられるのも今の内ですよ」
 天使は掌から結晶の欠片を呼び出し、透乃へとぶつける。
「危ない!」
 透乃は重戦斧を構え攻撃を防ぐが、結晶は激しく飛び交い、透乃に小さな傷を作っていく。
「へへっ……痛ったいなあ」
 それでもなお、笑みを浮かべる透乃。
「相手が強い程、わくわくするよ!」
 そのまま構えた重戦斧を振りかざし、一気に叩き込んだ。床には衝撃で、巨大なクレーターができる。
「まだまだいくよ!私を楽しませてみてよ!」
 吹き飛ばされそうになる程の衝撃を繰り返しぶつける。天使はどうにかかわすので精一杯だ。
「この程度じゃないでしょ!」
「……負けるものですか!」
 天使は力を込め、巨大な結晶を作り上げる。
「くらいなさい!」
 結晶は透乃を押しつぶそうと上から襲いかかる。
「面白い、面白いよ!」
 透乃は重戦斧を振り、結晶にぶつける。
 激しい衝撃。硝子の空間がみしみしと音を立てる。

 がしゃり。

 勝ったのは透乃の一撃。
「馬鹿な……!?」
「楽しませてもらったよ、ありがと」
 欠片は次々と天使に突き刺さり、身体を貫いた。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2022年10月06日


挿絵イラスト