アルカディア争奪戦⑬〜空舞う兎と魔獣の群れ
●虎を狩る兎
自然豊かな巨大な浮遊島。少数の住民が魔獣ハンターとして生活しているだけの静かな……いや、狂暴な魔獣が生息する実に賑やかな(殺伐)とした平和な島、だった。
「四つ足の獣なら騎獣になるだろ」
『ぐるるるぁっ』
虎に似た魔獣を二足歩行する兎、『ゴツメウサギ』が担いでいる。彼らはオーデュポンの軍勢の一員であり、使役できる魔獣を確保しに上陸していた。狂暴な魔獣なら戦場に投下するだけでも場を混乱させ、戦局を変えることが出来る。
『がぁぁぉっ!』
傷つきつつも、仲間を助けるために樹の影から飛びだした。声が聞こえていたのか、ゴツメウサギは鍵を振りぬき、殺さぬ程度に弱らせる。
「ふんっ。2匹目だ」
両肩に魔獣を担ぐと跳ねた。空高く、跳ねながら飛空艦艇へと向かっていた。
●魔獣狩りする兎を狩る
「オーデュポンの軍勢が戦力増強を図っているようです。阻止をお願いいたします」
明日葉・雅(咎喰らい・f07590)はいつものように片割れの明日葉と共に現れる。今回向かう戦場にいるのオーデュポンの軍勢。
「向かう浮遊島には狂暴な魔獣が生息してる。そいつらを乱獲している兎を倒してほしい。体躯がでかく、胸元にモザイクがあり、鍵を武器にしているから、すぐにわかるだろう」
「人語を解しているので、理性は高いと思います。また、跳躍力が高く、複数回跳ねる事で疑似的に空を飛べるようです。空中戦か地に落とすか策を練った方が良いかと思います」
敵が兎であることに首を捻る者、あいつか、と思い至る者と様々。また、それだけじゃない障害もある。
「ついでになるが、魔獣共も怪我を負わされ気が立っている。そっちは|飛空艇艦隊《ガレオンフリート》の勇士達に任せて構わない。役割分担ってやつだな」
安全に戦うために大事な事。今回の戦争では勇士達との連携が大事なっている。そこを意識すれば立ち回りはしやすいだろう。
「本丸に行けるようになったが、支援を断つことも勝つために必要になる。気を付けて向かってくれ」
二人が手を重ね、グリモアを起動。鬱蒼と茂る森がゲートから見えた。
紫雨
本命帝国に手が届きましたね。紫雨です。
この書き出し、某ピン芸人のネタに似てるなと最近思います。深い意味はありません。
ルビ機能、慣れてませんが頑張って使えたらと思います。さて、今回は魔獣狩り。
勇士の方々と協力してオーデュポンの軍勢を蹴散らしましょう。
戦争シナリオ、一章構成となります。
今回のプレイングボーナスは以下の通りです。皆様の素敵なプレイングをお待ちしております!
プレイングボーナス:|飛空艇艦隊《ガレオンフリート》の勇士達と協力して戦う。
第1章 集団戦
『ゴツメウサギ』
|
POW : ゴツメウサギ流解錠術
【鍵による刺突】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD : 空を跳躍する者
空中をレベル回まで蹴ってジャンプできる。
WIZ : 恐怖感染
【なす術もなく墜ちていく恐怖心】によって【胸からモザイクの濁流】を発生させ、自身からレベルm半径内の味方全員の負傷を回復し、再行動させる。
イラスト:猫家式ぱな子
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
エゼル・ベストウィッシュ
※連携、アドリブ歓迎
人だって生きる為に獣を狩る
食べる為
素材を得る為
家畜とする為
でも、少なくとも僕が知る限り
無闇に獣を痛めつけたりはしてなかった
…この狩りは、止めないと駄目だ
僕の武器は飛空艇と頑丈な身体
戦いの経験は浅いけど
今できることをする
勇士の皆は魔獣の相手をお願い
僕は敵の注意を引く
任せて
UC発動
自前の飛空艇で地面すれすれを飛び
敵集団に突っ込む
ここで何匹か轢ければ上々かな
敵を引きつけたら高度急上昇
魔獣達がいる圏内から離脱
さあ、追って来い
敵の跳躍力に合わせ
航行速度を適度に落とし
追い付かれるよ、わざと
ありがとう、射程距離に入ってくれて
敵の得物の鍵先を掴み
『怪力』任せに振り下ろし
地面に叩き付けてやる
ルドラ・ヴォルテクス
●アドリブOK
【SPD】
リミッター解除、限界突破。
メーガナーダ発雷!
勇士よ、俺が隙を作る、撃ち漏らしを頼む!近づきすぎるなよ。
メーガナーダの雷で麻痺させ地面に落としていく、そして身動きの取れない個体を震電で破壊していく。
どうやらオーデュボンの尖兵が付近にいるようだが……。
タービュランス!暴風域を形成!嵐を起こし牽制する……!
ここにとどまれば嵐に呑まれるとな……!
(勇士を巻き込まないようにする……なかなか難儀なものだ)
「リミッター解除、限界突破」
ルドラ・ヴォルテクス(終末を破壊する剣“嵐闘雷武“・f25181)は島の上空にて臨戦態勢を取っていた。彼が行うのは敵の撃ち落とし。
「メーガナーダ発雷! 勇士よ、俺が隙を作る、撃ち漏らしを頼む! 近づきすぎるなよ」
暴れ狂う猛獣の如き紫電を纏い、地表を駆け抜ける。彼の雷に触れた者は感電し、麻痺するだろうことはすぐにわかるだろう。
「始まった。この狩りは、止めないと駄目だ」
飛行艇に乗り、エゼル・ベストウィッシュ(召喚獣「ガミジン」の飛空艇パイロット・f38531)は雷が聞こえるのを待っていた。ルドラが追い立て、エゼルが仕留める形だ。
エゼルにとって今回の戦闘には並々ならない想いがある。生きる為に獣を狩るのは人も獣を変わらない。食べる為、素材を得る為、家畜とする為、理由はそれぞれだが、命を尊重していた。
こんな一方的に傷つけ弄ぶのは違う。だから止めると決意したのだ。
地を飛ぶルドラの跡を追うように空を行く。彼女の領域に飛び込んできたのはゴツメウサギ達。ルドラの雷から逃げ延びたようだが、それもここまで。
「ありがとう、射程距離に入ってくれて」
彼女の手が敵の鍵を握る。意表を突かれた敵が振りほどく前に持ち前の力で地面へ叩き落した。落とされた仲間の仇を取るように他のゴツメウサギ達が彼女に牙を剥く。
彼女らを裂くように雷と風が吹き荒れた。
「どうやらオーデュボンの尖兵がいるようだが……。巻き込まれるなよ。タービュランス! 暴風域を形成! 嵐を起こし牽制する……!」
ルドラの咆哮が轟く。地表に倒れる敵へと震電が降り注ぎ、打ち砕かれていた。エゼルへ視線を送った後、彼を中心に風が荒れ、雷鳴が響き渡る。
「ここにとどまれば嵐に呑まれるとな……!」
跳ね続けていた敵も風に流され始めているようだ。墜落している者も見受けられる。追撃と言わんばかりに震電が迸る。
(勇士を巻き込まないようにする……なかなか難儀なものだ)
全てを薙ぎ払うのは簡単だが、味方を巻き込むわけにもいかない。協力してくれている勇士達を気にかけつつ、敵を殲滅していた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
鵜飼・章
魔獣が魔獣を乱獲している…まさに無法地帯だ
野生の魔獣は勇士の皆さんに任せてUC使用
隼に乗って空中戦を挑むね
島の魔獣を襲う兎を見たら最優先で狙おう
投擲で腕にメスや鋏を突き刺し
魔獣へ今のうちに逃げるよう呼びかける
僕は動物と話せるから
コミュ力と優しさで警戒心を解しつつ
隠れているよう言いくるめる
その方が勇士さん達の負担も減るだろう
喋れるなら読心術が効きやすくていいね
敵の発する言葉や声のトーンをよく聞き
動きを予測して攻撃を回避する
まずは鉈で足を解体する事を狙おう
跳躍力が落ちたら隼くんに命じ
体当たりや急降下で致命傷を与える
狩られる恐怖はどう
敵が動揺を見せ始めたら
追いかけて一気に叩き斬ろうか
悪い子は逃さない
黒い隼が嵐を縫い空を舞う。その背に乗る男、鵜飼・章(シュレディンガーの鵺・f0325)だ。
「魔獣が魔獣を乱獲している……まさに無法地帯だ」
木々の隙間を二つの影が駆ける。同時に何かの唸り声も聞こえた。であれば、彼が助けに向かう理由になる。
「見つけた」
これ以上の狼藉を許すつもりはない。まず助けるべきは魔獣だと隼に声をかけ森へと飛び込んだ。ベルトに差した鋏を抜き取り、狙いをつける。
「それ以上は認められないな。君は早く隠れな」
章が投擲した鋏はゴツメウサギの腕に突き刺さった。後半の言葉は割り込み、背に庇う魔獣へ向ける。柔らかな雰囲気の彼を信頼したのか魔獣は奥へと駆けいった。
「ちっ。面倒な……噂の猟兵か」
忌々しげな舌打ちと共に敵は跳ね上がる。邪魔者に構っている時間はないとばかりに速攻を仕掛けるようだ。
「へぇ……わかりやすいよ」
単調な動き、呟かれた言葉から敵の狙いが読めた。であれば、と黒い鉈を構え足を狙い斬りかかる。機動力を削ぐのは戦闘の基本。
「狩られる恐怖はどう」
「ぐっ、くそ」
先回りし、不意打ちし、敵の足を削いでいく。跳ねる高さが低くなってきた敵を隼が掴み飛び上がった。
「悪い子は逃さない」
急降下からの叩きつけにて止めをさす。動かぬ敵は塵となって消えた。
この島を騒がせている軍勢を排除しきるまであと少し。
大成功
🔵🔵🔵
ニクロム・チタノ
思っていたよりゴツさ増し増しのウサギが会話しているんだけど・・・
まあいいけど、反抗の加護あり
おーいウサギさん、ボクが猟兵だよここまでおいで
鍵による鋭い刺突攻撃だね、でも迂闊だよ!
この辺りはすでにボクの重力領域の中なのさ、いくら素早く動けてもこの超重力の中では身動きできないでしょう?
ガレオンフリートのみんな今だよ、捕らわれている魔獣達を救出するんだ
ウサギさん達は反抗の雷装で痺れてもらうよ、これでよしあとは捕まえたウサギさん達を護りの蒼焔で焼いてウサギ焼きのできあがりだよ
ガレオンフリートのみんなも食べる?
「思っていたよりゴツさ増し増しのウサギが会話しているんだけど……まあいいけど、反抗の加護あり」
遠目から見ていたニクロム・チタノ(反抗者・f32208)は敵のゴツさにひいていた。可愛いうさぎはここには居ない。
「おーいウサギさん、ボクが猟兵だよ。ここまでおいで」
「猟兵だ! 邪魔をさせるなっ」
声に気づくと鍵を構えたゴツメウサギが突撃してくる。対するニクロムは反抗の雷装を構え防御の姿勢。
「鋭い刺突攻撃だね。でも、迂闊だよ!」
彼女の周囲には重力領域が展開されており、入ったものは満足に動けなくなる。その事に気づけなかった敵は哀れにも彼女の領域に囚われた。
「|飛空艇艦隊《ガレオンフリート》のみんな今だよ、捕らわれている魔獣達を救出するんだ」
「あぁ、そっちも気をつけて」
この島に展開していた敵もここにいるだけとなっていた。それらに反抗の雷装から雷を放つ。
「痺れてもらったら最後に護りの蒼焔で焼いてウサギ焼きのできあがりだよ。彼らも食べるかな?」
蒼き炎は温度が高いと言われている。ニクロムを護るように燃え上がった蒼炎が敵を燃やした。
痛みを感じる前に焼かれたゴツメウサギ達。こんがりと美味しく焼けたかは食べた者達だけの秘密である。
いつもの喧騒賑わう島へと戻っていくだろう。この世界に平和が訪れる日は近いのだから。
大成功
🔵🔵🔵