銀河帝国攻略戦㉕~解析を行う金属生命体
●現在の戦況
スペースシップワールドで繰り広げられる銀河帝国攻略戦。
現在、帝国旗艦『インペリウム』と、『解放軍』のスペースシップとの戦闘が開始されている。
この宇宙空間での戦闘と同時に、猟兵の転移によるインペリウム強襲作戦が開始された。
内部で破壊活動を行う事で、帝国旗艦『インペリウム』の戦闘力を削ごうという作戦である。
●帝国旗艦『インぺリウム』へ……!
グリモアベースにて。
「……そう、可能な限り、内部の破壊をお願いしたいの」
戦争の状況が進んだことで集まる猟兵達へ、セレイン・オランケット(エルフの聖者・f00242)が状況説明を行う。
彼女が言うには、転移先は帝国旗艦『インペリウム』。
可能な限りインぺリウム内部の破壊を行った上で、敵戦力を削いでいきたい。
そうすることで、『解放軍』を援護できるはずだ。
さらに、セレインはこう付け加える。
「インペリウム内には、『皇帝親衛隊』と呼ばれる精鋭がいるわ」
『皇帝親衛隊』は皆、強敵揃いとのこと。
交戦となれば、激戦となり、新たな敵を呼び寄せることとなるだろう。
そうなると、内部での攻撃は難しくなってしまう。交戦後はすぐ、転移によって撤退することになりそうだ。
できるなら、戦わずに済ませたいところだが……。
「以上ね。作戦の成功を陰ながら祈っているわ」
そうして話を締めたセレインは猟兵達の準備が整ったことを確認し、転移させていくのである。
●待ち受ける皇帝親衛隊
順調に帝国旗艦『インぺリウム』へと転移し、攻め込む猟兵達。
ところが、銀河皇帝は何らかの方法で猟兵の転移場所を特定していたようだ。
差し向けられた皇帝親衛隊が、転移してきた猟兵の迎撃に当たる。
転移した猟兵達のすぐそばに、ぼとりと大量の液体金属が天井から落ちてきた。
それはすぐ、人の形を取っていく。
「……させないわ、猟兵」
それは、ドクター・オロチが、ユーベルコードを研究するために実験体として造り上げた、金属生命体『アナリシス』。
すでに戦った他の猟兵の報告によれば、こいつは解析を得意としているオブリビオン。
こちらのユーベルコードを利用して、攻撃を仕掛けてくる強敵だ。
「解析完了……覚悟しなさい」
ゴーグルの下、瞬時にこちらの戦力データを解析したアナリシスは飛び出し、猟兵達へと襲い掛かってくるのである……。
なちゅい
マスターのなちゅいです。
こちらでは、金属生命体『アナリシス』の討伐を願います。
状況としましては、猟兵達は帝国旗艦『インぺリウム』転移して初めて、
敵の存在に気づく形です。
●こちらのシナリオについて
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
以上です。それでは、行ってらっしゃいませ。
第1章 ボス戦
『アナリシス』
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POW : アナライズ&コードテイカー
【ダメージのない解析ビーム 】が命中した対象に対し、高威力高命中の【対象のユーベルコードを借用した攻撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : カウンターコード
【近くで使われたユーベルコードを解析する事】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【そのユーベルコードのコピーを使用する事】で攻撃する。
WIZ : ミラーフォーム
対象の攻撃を軽減する【対象と鏡映しの姿(ミラーフォーム) 】に変身しつつ、【対象が所持するユーベルコードを借用する事】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠鏡繰・くるる」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
弦切・リョーコ
解析完了、か。アンタ、いやDrオロチは私と同じような考えをするね。この私の方は恥ずかしながら解析未完了だ。できたら答え合わせをしてもらおうかねぇ。
【迷彩】等で【目立たない】ように相手のUCを観測しながら【援護射撃】で味方を援護。
手札が見えてきたら味方をかばうなどで相手が借用した最も危険なUCを防御して『可逆再現』を発動し、コードを借り返して致命打を狙う。
「何処まで解析した?電子の動き一つ、重力場の歪一つまで読み込んだかいアナリシス?」
「コピーの再現という劣化品だが、オリジナルに近づける努力はさせてもらったよ。そんなことを上辺をなぞっただけのお前に言ってもわからんだろうがね」
アドリブ連携歓迎
フィーユ・エバーラスト
「……これは、作戦はいきなり失敗ということになるのかな?」
こちらの手が読まれてたみたいだけど……あれを倒せばチャラというやつさ
警戒すべきなのだろうけど、こちらの方が断然面白い!
【見切り】で接近戦を仕掛け、【襲奏雷撃】で攻撃
この技なら真似されても被害は接近している者に限られる筈
【全力魔法】で【襲奏雷撃】の威力を上げ、【2回攻撃】で向こうの手数を上回る
「雷に撃たれる一千万分の一だそうだけど……ボクは一千万分の一では利かなくてね」
この雷を制するために、何度撃たれたと思っている。まあ、やせ我慢なんだけどね
「この身を焼かずに手に入れるほど、銀雷は優しくないんだ。……さあ、キミは銀雷に耐えられるのかな?」
霧城・ちさ
帝国のインペリウムは無力化させないといけませんわね
こちらの行動も読まれているようですし敵の排除のほうが優先になりそうですわね
敵の解析には注意しないといけませんが使われても自分のユーベルコードの弱い部分は把握してますの。こちらもうまく対応していきますわね
解析されるのであれば先にユーベルコードを使って他の猟兵さまとの連携で解析を上回る攻撃をしていきたいですわねっ
動き回って隙ができればユーベルコード以外でも攻撃していきますわね
四季乃・瑠璃
【ダブル】で分身
二人掛かりで【範囲攻撃、鎧砕き、鎧無視、2回攻撃】接触式ジェノサイドボム(以下ボム)のばら撒きによる連続爆破で攻撃。更に周辺に感知式ボムをばら撒いて地雷代わりにして不用意な接近を封じ、敵の攻撃をK100で【クイックドロウ】で潰して牽制。攻撃自体は【見切り、残像】で回避。
更に切り札、ジェノサイドノヴァを起動。他の猟兵にチャージ時間の時間稼ぎを頼み、瑠璃と緋瑪の二人で【力溜め】魔力チャージ。超火力で一気に殲滅する
緋瑪「わたし達の攻撃はあまりUCに頼ってないからね♪」
瑠璃「攻撃用のUCもあるけど、私達の最大の武器は『連携』…技だけを真似する貴女には絶対に真似できないよ」
※アドリブ歓迎
中村・裕美
一度戦ったことがあるが厄介。前はリキッドコンピューター狙いで倒せたけど、今回はどうするか…
「……このユーベルコードも…コピーできるかしら?」
邪竜降臨で、竜言語により召喚した邪竜を電脳魔法でデータ化し肉体へ落とし込む。相手がこの能力を使用したのなら、しめた物。
「……欠陥までコピーするとは…流石ね」
強大な力を得た代償に呪縛・流血・毒を受けてもらおう。
「……そして…対策も…しておかないと」
自分の方はドラゴンエナジーを飲んで【呪詛耐性】【激痛耐性】【毒耐性】を得て、代償の効果を軽減させる。そして、ドラゴンランスで敵を【串刺し】にしようとする。
「…男の娘を倒すのは…しのびないけど……覚悟」
タールダール・ダルタン
「たるぅ?」(かいせき?)
「たーる?」(たーるを?)
「たーるっ♪」(たのしみ♪)
たるです。よろしくおねがいします。
たるです。たるはいます。
どうぞ、お調べください。たるです。
たるは逃げも隠れもしません。たるはいます。
たるです。たるはいます。
たるの解析お願いします。
たるを調べましたか?
恐怖を理解しましたか?
見 た ね ?
たるは大きな樽を呼びます。
大きな樽は蜘蛛の巣を飛ばします。たるです。
たるは樽に怯えません。だいすきです。
あなたはたるを恐怖した。なので。
蜘蛛の巣は絡みつきます。
蜘蛛の巣は樽に引きずり込みます。
つ か ま え た 。
たるは咀嚼します。ばり。ぼり。
かたいです。
おいしくありませんでした。
●皇帝親衛隊『アナリシス』
帝国旗艦『インペリウム』へと転移する女性ばかりの猟兵チーム。
彼女達はある程度戦略を立て、艦内の破壊へと当たろうとしていた。
しかし、全員の転移が完了した地点で、彼女達の傍にぼとりと大量の液体金属が天井から落ちてくる。
「おっと」
マイペースな人格を表面化させた、四季乃・瑠璃(瑠璃色の殺人姫・f09675)はそんな敵の出現にもほとんど動じず、飛び退いてみせる。
ただ、いきなり敵襲となれば、皆、身構えざるを得ない。
「……させないわ、猟兵」
それはすぐ人の形を取る。
皇帝親衛隊の一員として現れた金属生命体『アナリシス』は、顔に装着したゴーグルの下で猟兵達の解析を始める。
「たるぅ?(かいせき?)」
「たーる?(たーるを?)」
ブラックタールである自身の体の入った樽をゴロゴロしながら、タールダール・ダルタン(樽詰めタルタルソースタール風味・f13756)は疑問を口にする。
「たーるっ♪(たのしみ♪)」
丸っこい樽の中からちょこんと両手を出したその姿は、なんとも可愛らしい。
「……これは、作戦はいきなり失敗ということになるのかな?」
長い青髪を後ろで束ねたフィーユ・エバーラスト(銀帝・f01873)は、どうしたものかと仲間達へと顔を見合わせる。
「こちらの手が読まれてたみたいだけど……、あれを倒せばチャラというやつさ」
すぐさま武具を手に取るフィーユ。この状況に彼女は心なしか胸を躍らせていたようだ。
「帝国のインペリウムは無力化させないといけませんわね」
グリモア猟兵でもある、ふんわりとしたピンクの髪をポニーテールとした霧城・ちさ(夢見るお嬢様・f05540)。
彼女もまたこちらの行動は筒抜けなのだと察し、目の前の敵の排除が最優先と判断していたようだ。
「一度戦ったことがあるけど、厄介ね」
こちらもグリモア猟兵。ぐるぐる眼鏡に長いストレートの黒髪の中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)だ。
裕美は前にリキッドコンピューター狙いで撃破したとのことだが、果たして今回はどうだろうか。
「たるです。よろしくおねがいします」
改めて、声を出してタールダールはこちらの解析を行う敵へと挨拶する。
「たるです。たるはいます。どうぞ、お調べください。たるです」
「…………?」
何か思ったことでもあったのか、敵は樽から視線を反らし、他メンバー達の解析を続けて。
「解析完了……覚悟しなさい」
「へぇ……、解析完了、か。アンタ、いや、ドクター・オロチは私と同じような考えをするね」
その言葉に、情報処理能力に特化して作られた実験体である弦切・リョーコ(世界演算機・f03781)が相手に語り掛ける。
「この私の方は恥ずかしながら、解析未完了だ。できたら、答え合わせをしてもらおうかねぇ」
リョーコは向かい来る敵と対し、目の前の金属生命体『アナリシス』の解析を続けるのである。
●相手の解析に対抗して
猟兵に向けて飛び掛かってくるアナリシスの前に、ゴロゴロと樽が転がってきた。
「たるは逃げも隠れもしません」
その中からタールダールが顔を見せ、自らを主張する。
――たるはいます。
――たるです。たるはいます。
しかし、アナリシスは彼女ではなく、まずはフィーユへと接近し、鏡映しのように同じ姿を取ってみせた。
飛び込んできた敵を迎え撃つフィーユとしては、接近戦は望むところ。
「雷に撃たれる一千万分の一だそうだけど……、ボクは一千万分の一では利かなくてね」
手のひらを突き出したフィーユは、超高速かつ大威力の銀色の雷撃を敵へと撃ち込む。
近距離であるが故に、広範囲へと被害は及ばないとの判断だ。
「解析結果を複製……」
相手もそのユーベルコードを分析し、同じく銀の雷撃で反撃してくる。
しかし、その威力は身をもって知っているフィーユは大きな反応を見せず。
「この雷を制するために、何度撃たれたと思っている」
ただ、威力は折り紙付き。その態度はやせ我慢でしかない。
「この身を焼かずに手に入れるほど、銀雷は優しくないんだ。……さあ、キミは銀雷に耐えられるのかな?」
フィーユは全力を出してその威力を上げ、連続して銀の雷撃を撃ち込んでいく。
データとしては分かっていても、それを実際に体感するとなると話は別。
思わぬ一撃のダメージに、アナリシスは眉を顰めていた。
「敵の解析には注意しないといけませんね」
自らのユーベルコードの弱点はちさも十分把握しているものの、使われないに越したことはない。
であれば、他のメンバーと共に連携して、解析を上回る攻撃を畳みかけるだけだとちさは考える。
「私のうさぎさん、一緒に戦ってほしいですの」
ちさは先にこちらがユーベルコードを使おうと、【やさしくかわいい白うさぎさん】と【ワイルドでかっこいい黒うさぎさん】を呼ぶ。
術者が攻撃されれば白黒のうさぎは消えてしまう為、白うさぎがちさを守り、黒うさぎが敵へと殴りかかっていく。
そんな中、迷彩を自らの体に施すリョーコ。
目立たぬよう周囲で潜む彼女はレーザー掃射で援護しつつ、相手のユーベルコードを観察し続けていた。
女猟兵達の攻勢は続く。
瑠璃は『オルタナティブ・ダブル』によって、生み出した自らの分身を生み出し、攻勢に出る。
そちらには別人格緋瑪が宿り、瑠璃は共に金属でできたアナリシスを周囲から攻め立てる。
彼女達はまずその液体金属の体に傷をつけるべく、魔力で作り出した『ジェノサイド・ボム』を連続してばら撒いていく。
相手も同様に瑠璃を真似て分身を作り出すが、そのユーベルコードそのものに攻撃能力はない。
どうやら、複数のユーベルコードを使用するなど応用は効かないらしく、敵はそのまま格闘戦を仕掛けようとする。
ところが、瑠璃はいつの間にか地雷代わりに周囲へと感知式ボムを設置しており、それらが起爆して相手の体が一部弾け飛ぶ。
「わたし達の攻撃は、あまりユーベルコードに頼ってないからね♪」
「攻撃用のユーベルコードもあるけど、私達の最大の武器は『連携』……技だけを真似する貴女には絶対に真似できないよ」
緋瑪、瑠璃はさらに自動拳銃『UDC-K100カスタム』を発砲し、相手の腕や足を素早く撃ち抜いていく。
「……このユーベルコードも……コピーできるかしら?」
いつの間にか裕美は邪竜を電脳魔法でデータ具現化し、自らの体へと落とし込んでいく。
接近する敵がそれを真似て自らを強化しようとすれば、裕美としてはしめたもの。
「……欠陥までコピーするとは……流石ね」
「ぐっ……」
アナリシスの体のあちらこちらが裂け、体液が流れ出す。
構わず殴りかかってくる敵の殴打に裕美は堪えながらも、ドラゴンエナジーを飲み干す。
「……そして……対策も……しておかないと」
そうすることで、裕美は副作用として自身の体のあちこちから流れ出す血による激痛に耐えていた。
ゴロゴロ、ゴロゴロ。
そこへ、またも転がってくるタールダール。
「たるの解析お願いします」
アナリシスは戦いの最中、咄嗟に彼女の解析を終えてしまう。
「たるを調べましたか? 恐怖を理解しましたか?」
「…………!」
「見 た ね ?」
それまでと違うトーンでアナリシスへと呼びかけたタールダールは大きな樽を呼び出し、蜘蛛の巣を飛ばしていく。
おそらく敵はこれを解析しかけたからこそ、タールダールの解析完了するのを避けたのだろう。
ただ、相手はそれに【恐怖】してしまった。
「あなたはたるを恐怖した。なので。蜘蛛の巣は絡みつきます」
例え、アナリシスが同じユーベルコードを使おうが、タールダールが樽に恐怖することはない。
「…………っ!」
「つ か ま え た」
蜘蛛の巣に絡まれるアナリシスは、樽に引きずり込まれまいと必死に抵抗するのである。
●一気に攻め落とせ!
金属生命体アナリシスは即座に別の対象を探し、ユーベルコードを借りようとする。
ただ、蜘蛛の巣に絡まれ、そいつはなかなか動くことができない。
そこへ、フィーユがすかさず雷撃を連続して撃ち込み、ちさは『魔法のピコピコハンマー』を手に殴りかかっていく。
敵はちさのユーベルコード、白黒のうさぎで対抗してくるが、自らがダメージを受けると、それらはすぐ姿を消してしまう。
さらに、裕美もアナリシスへと迫って。
「……男の娘を倒すのは……しのびないけど……覚悟」
突き出すドラゴンランス『覇空竜スカイフォール』で、裕美は相手の胸部を穿つ。
そこで、相手の手札をある程度把握したリョーコが悠然と近づいて。
「何処まで解析した? 電子の動き一つ、重力場の歪一つまで読み込んだかいアナリシス?」
「……これならどう?」
それは、フィーユを解析したことで得た雷撃。
だが、リョーコは身を挺してその一撃から仲間を庇って。
「観測完了。解析完了。再演算を開始」
リョーコもまた、アナリシスと同様にその攻撃を解析して見せ、コードを駆り返して敵へと雷撃を返して見せた。
それがコピーの再現という劣化であることは、リョーコも重々承知している。
ただ、彼女はできるだけ、オリジナルに近づける努力をした上でその一撃を行使した。
「そんなことを上辺だけなぞったお前に言っても、わからんだろうがね」
「…………」
その間にも、タールダールの蜘蛛の巣がアナリシスを樽の中へと引きずり込もうとする。
「たるは咀嚼します。ばり。ぼり」
ジタバタと樽から抜け出そうとする敵を、瑠璃は黙ってみてはいない。
緋瑪と共に力を溜めた瑠璃は、ここぞと切り札となる魔法爆弾『ジェノサイドノヴァ』を起動する。
「任務遂行、不可能…………」
爆発による超火力を浴び、その身を崩してしまうアナリシス。
それにタールダールは硬さを感じつつ、ばり、ぼり。
「おいしくありませんでした」
事もなげに、彼女は樽でゴロゴロしつつ淡白な感想を口にしたのだった。
大成功
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