銀河帝国攻略戦㉒~悪辣なる強者
●実験戦艦ガルベリオン
『アマルテア情報艦隊』、『オロチウイルス突撃艇群』を無力化した事で、猟兵と解放軍は遂にドクター・オロチの座乗艦『実験戦艦ガルベリオン』を発見する事に成功した。
解放軍の艦艇から放たれる無数の砲火。ズタズタに引き裂かれ、機関部から大爆発を起こし、航行不能に至るガルベリオン。数多の悪辣な手で解放軍を苦しめてきたドクター・オロチも、遂に年貢の納め時かと、意気の上がる解放軍だったが……次の瞬間だった。
「ば、バカな……! 損傷が……!」
解放軍のとある艦長が、目の前の現象を見ると、信じられないと言うように呟きを溢す。
ガルベリオンは、確かに大破した。機関部から火を噴き、その機能を停止した筈だった。
だが、その損傷も。まるで映像を逆再生する様に、修復されていくではないか。
「ドクター・オロチ。やはり奴は、彼らに任せるしか無いのか……!」
艦長の言葉が、艦橋に響く。
伝説の解放軍の再来。人々を結集させ、帝国への反撃の切っ先を担い続けてきた者達……すわなち、猟兵。
ドクター・オロチとの死闘は、彼らの活躍に託されたのだった。
●謎多き存在、『ドクター・オロチ』
「お集まり頂き、ありがとうございます」
グリモアベースに集う猟兵達の前に、銀髪のグリモア猟兵ヴィクトリア・アイニッヒ(陽光の信徒・f00408)の姿がある。
その表情には常の微笑は無く、強敵を前にした緊張の色が濃い。それだけ、今回の相手は厳しい相手なのだ。
「今回、皆さんが討伐すべき相手。その名は……帝国執政官兼科学技術総監、『ドクター・オロチ』です」
ヴィクトリアの口から出た名に、集まる猟兵達がどよめく。
数々の非道な兵器を開発し、悪辣な策略を実行してきた非道の存在、ドクター・オロチ。この場に集う猟兵達の中には、その策略を挫いてきた者もいるかもしれない。その厄介さは、容易に想像出来たのだ。
「現在、ドクター・オロチの座乗艦『実験戦艦ガルベリオン』は、機関部を大破し停止状態です。皆さんにはガルベリオンに直接転移し、多数存在する実験施設の一つに突入。待ち受けるドクター・オロチを討って頂く事になります」
待ち受ける敵は、ドクター・オロチただ一人だけ。だが一人と侮る無かれ。
「ドクター・オロチは常に1体しか存在しません。ですが、その力が尽きるまで『躯の海』から蘇るという力を有しています」
通常、オブリビオンは撃破されれば『躯の海』へと放逐される。だがドクター・オロチは違う。その力が残っている限り、『躯の海』から別の場所へ蘇り、再出撃してくるのだ。
ここに集まる猟兵達は、そんな再出撃を果たしてきたばかりのドクター・オロチを急襲し、撃破を目指す形となる。
「ですが、恐らく不意は突けません。相手は即座に対応してくるでしょう。先手は常に、相手が取るくらいの力量差があると考えて下さい」
ドクター・オロチはこちらが使用するユーベルコードを即座に看破し、対応できるユーベルコードで常に先制攻撃を仕掛けてくるだろう。
この先制攻撃を『どうやって防ぎ、反撃に繋げるか』、その作戦や行動こそが、今回の戦いの要となるはずだ。
もし対抗策の用意もせずに戦場に立とうとすれば……一方的な攻撃で撃破され、ダメージを与える事も叶わないかもしれない。
その策も不十分であれば、苦戦を強いられる事になる危険性は十分に高い。それだけ、相手は強力な存在であるという事を肝に命じて欲しい。
「非常に、対処の難しい難敵です。その癖ドクター・オロチの撃破は攻略戦への影響が少ないと、利の大きい相手ではありませんが……ここで倒さねば、何か大きな禍根を残す。そんな気がするのです」
皆さんの奮闘を、期待します。ヴィクトリアはそう締め括り、転移の準備を進めるのだった。
月城祐一
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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月城祐一です。遂に、ドクター・オロチと戦うその時がやって参りました。
本文中でも触れておりますが、今回の戦場では以下の特殊ルールが適用されております。ご注意下さい。
●特殊ルール
(1)先制攻撃のルール
ドクター・オロチは、先制攻撃を行います。
これは、『猟兵が使うユーベルコードと同じ能力(POW・SPD・WIZ)のユーベルコード』による攻撃となります。
彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。
この特殊ルールを把握した上で、参加をご検討下さい。
皆様のプレイング、お待ちしております!
第1章 ボス戦
『ドクター・オロチ』
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POW : ジャイアントカルシウム
自身の身長の2倍の【恨みの叫びをあげる骸骨巨人】を召喚する。それは自身の動きをトレースし、自身の装備武器の巨大版で戦う。
SPD : カリスティックボディ
自身の肉体を【あらゆる生命体を溶解し取り込む緑の粘液】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ : ビャウォヴィエジャの森のフェンリル
【水晶剣が変形した門から『フェンリル』】の霊を召喚する。これは【炎の体を持つ巨大狼で、爆発を呼ぶ咆哮】や【瞳から放たれる魔炎光線】で攻撃する能力を持つ。
イラスト:みやこなぎ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●『異形』は嗤う
無数の巨大な培養槽が並ぶ一室。培養槽の中は……視ない方が、精神衛生上良いのは間違いない。
そんな悪趣味な部屋に、一人のオブリビオンが降り立つ。手には水晶の剣を、フードに覆われた頭部は巨大な脳が剥き出しとなっている、異形の存在。
帝国執政官兼科学技術総監『ドクター・オロチ』、その人だった。
「ムシュシュシュ……まったく、せっかちな連中だなぁ、猟兵ってのは!」
どこかで撃破され、だが再びこの世界に出現したドクター・オロチ。
ただ倒すだけでは、彼は再びこの世に舞い戻る。ならば、彼が戻れぬ程に斃し続けて余力を喪わさせれば……猟兵達の採った戦術は、数多のグリモア猟兵達が彼の再誕の地を予知し、そこに精鋭をぶつけるというものだった。
そして今回も、グリモア猟兵の予知した地に、彼は現れた。
「ムシュっ!? またかい!? まったく、本当にせっかちで困っちゃうよ、君達はさ!?」
踏み込んできた猟兵達を前に、慌てたような声を上げるドクター・オロチ。
だがその様子は擬態だ。彼の実力は、今この場に集うどの猟兵のそれより、遥か高みにあるのだ。
彼のペースには乗らないと、油断を戒めながら。猟兵達は、異形の存在に挑む……!
リグレース・ロディット
ここがあの性格悪い奴がいるところなんだね!!もうみんなの邪魔をしないように殺さなきゃね!殺さないとね!!
【SPD】うわぁ何あれ!気持ち悪い!!
えっとまずあの粘液に捕まらないように動いて、武器の『ドロップシャドウ』で盾作ったり色んな武器の形をとらせて防ぐね。武器は生命体じゃないから溶けない、はず。
それが無理だったら『2回攻撃』『生命力吸収』『カウンター』を使ってUCの『凍血燃刃』で凍らせれないか試してみるね。凍ったら伸びなくなると思うんだぁ…それでも、それでも攻撃が当たっちゃったら『激痛耐性』で我慢するね。
……僕の強さで当たるかわかんないから……邪魔だったらごめんなさい。
(絡み・アドリブ大歓迎)
ナミル・タグイール
脳みそにゃ…グロいにゃ。
脳みそメカも作ってたし脳みそ大好きマンデスにゃ?
脳みそより金ピカのほうが綺麗で強いって教えてあげマスにゃー!
・行動
UC【ミダスの手】でいくにゃ!
金ピカ無敵にゃ!お互い金ピカになるなら綺麗デスにゃ!
相手の攻撃は金ピカモードで防ぐにゃ!
こっちからは【呪詛】を纏った斧でカンカンするにゃー!
敵が金ピカ無敵になってもお宝パワー(呪詛)が染み込んだりしてダメージ与えれないかにゃ。
ナミルも呪いも黄金大好きだから、いつもより張り切ってくれるはずデスにゃ!
ぐろ脳みそより金ピカ脳みそのほうが素敵デスにゃ!
…金ピカのせいで他の人の攻撃防がれたらごめんなさいにゃ
・なんでも歓迎
イヴ・クロノサージュ
共闘◎
アドリブ◎
とてもお強い方なのですね……
ですが、どうしてそこまで…歪んでしまったのでしょうか?
――
●先制対策
『皆様に、チカラを――』
聖域を作る技能:属性攻撃=光、祈り、優しさ、拠点防御、オーラ防御
癒して勇気が出る技能:鼓舞、呪詛耐性、手をつなぐ、激痛耐性、勇気
私の周辺をUCの影響により聖域結界を貼りますね
たとえ苦戦や失敗したりしちゃった場合でも
傷を癒して立ち向かう勇気を授けます
▼
チーム指定されている方との合体リプレイは避けて
他の方が共闘◎など記載している場合のみ、お願いします
確定強制ロールにならないようにご注意頂けると助かります
※回復支援メイン
▼撃破後
クロユニに搭乗しワープ移動で次の戦場へ
●
「脳みそにゃ……グロいにゃ」
部屋に踏み込み、ドクター・オロチを一目見たナミル・タグイール(呪飾獣・f00003)の率直な感想である。
実際、彼がジャミング装置として使用していたあの機材のデザインもそうだし、本人の頭部もコレである。常人からすれば、そのセンスはハッキリ言って悪趣味で、異常だ。
そしてその悪趣味さを罵る者は、もうひとり。
「あの性格悪い奴がいるところはここなんだね! もうみんなの邪魔をしないように、殺さなきゃね!! 殺さないとね!!!」
煽り立てる様に殺意を剥き出しにするのは、リグレース・ロディット(夢みる虚・f03337)。
御年10歳の少年に、ここまで言われるとは。その事だけでドクター・オロチという存在がどれだけ厄介で悪辣な存在なのかが伺い知れようと言うものである。
「ムッシュシュシュ……全く、このキュートなデザインの良さも判らないし、口も悪いなんて……君達には、お仕置きが必要なようだね?」
「お仕置きが必要なのは、貴方の方です」
響いた声に、ムシュ? と首を傾げるドクター・オロチ。声の主は、イヴ・クロノサージュ(《機械天使》花と自然を愛する機械人形・f02113)。
戯けた仕草を見せる敵、だがその身に秘めた強さは、イヴも強く感じている。それだけの強さを持ちながら、なぜこうまで歪んでしまったのか……その理由を尋ねても、きっと答えは返ってこないだろう。
ならば、せめて。これ以上この世界に被害を広めぬ為にも。この場で、この敵を討つ……!
「援護は私が! 行ってください!!」
「了解にゃー! 金ピカは無敵、にゃー!!」
「僕の強さでどこまでやれるか……!」
イヴの声にナミルとリグレースが応え、ドクター・オロチの下へと駆ける。
三人同時の連携に対し、敵は一人。質では相手に分があるが、戦いは数こそが重要な要素……!
「ふぅん。手数で圧倒しようって狙いかな? 悪くはないよ、悪くは?」
でもね? と口の無いはずのドクター・オロチの口の端が邪悪に釣り上がったような幻覚を、三人は見た。
彼の手に握られた水晶剣が禍々しく形を変えて、門を作る。その中から顔を出したのは、炎の体を持つ一頭の巨大な狼だ。
「吠えたてろ、魔狼『フェンリル』」
告げられた命に従うように、高々と吼える巨大な狼、『フェンリル』。その咆哮は爆発を生む、魔力を帯びた叫びだ。
突出していたナミルとリグレースが巻き込まれ、爆炎の中に消え……その炎を突っ切って、二人が更に距離を詰める!
「……! 回復の結界! それが……それだけを作るのが、君の目的か!」
瞬時に目論見を見抜き、ドクター・オロチが結界の維持者……イヴに吼える。
ドクター・オロチは、イヴが槍を構えた瞬間に彼女の使うユーベルコードを理解していた。その槍の突きが、当たれば自身に大きなダメージとなる事も理解していた。
だからまず、最初にイヴを潰そうと魔狼を喚び出したのだが……イヴの狙いは、攻撃に非ず。
「たとえ、苦戦をしても、失敗をしても。傷を癒せれば、また立ち向かえます……!」
彼女のユーベルコードの真骨頂は、周囲を聖域化し、仲間の傷を癒やすというその特徴にある。
攻撃を受けるのなら、また動ける様に癒やせば良いと。ある種の覚悟の様な物が、イヴの中にはあった。
「聖槍よ、私の声に応えて! 皆様に、チカラを──!」
再び輝く、イヴの結界。光を受けたナミルとリグレースの傷は癒やされ、その力を十分に震える状態へと戻っていく。
「ムシュシュ! 面白い! 実に面白いよ! だけどね!」
『フェンリル』を送還すると、続けて喚び出すのは2メートル強の白骨の骸骨巨人。『ジャイアントカルシウム』だ。
骸骨巨人は水晶剣と似通った形状の白骨剣を振るい上げ、ナミルの身体を両断せんと振り下ろす。
その一撃を……
「金ぴか、デスにゃー!!」
裂帛の気合、と呼ぶには若干気が抜けてしまうような内容だが。ナミルが気合一声、全身を輝く黄金に変えてその一撃を食い止める。
そのまま反撃を狙おうとするが、骸骨巨人と防御形態のナミルの力は拮抗している。攻撃に出る余裕は無さそうだ。ならば、今は耐える時と、ナミルはグッと圧力に抗う。
……その拮抗した力比べが繰り広げられる脇を、一つの影が抜けていく。影にその身体を包んだ、リグレースだ。
「チッ、すばしっこいな!」
自身に迫る黒い影。だがその機敏な動きも、ドクター・オロチは読み込み済みだ。
右手で『ジャイアントカルシウム』をコントロールしつつ、その左手を緑の粘液と変えて、影へと伸ばす。
緑の粘液はあらゆる生命体を溶解し取り込む、劇物そのもの。この部屋の端から端までは余裕で伸ばせる伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性は、脅威の一言だ。
その粘液が伸び……鞭の如く、影を薙ぎ、巻きつき……動きを拘束してしまう。
「ムシュシュ……これで攻撃役の二人は抑え込まれちゃったねぇ。さぁ、回復役はどこまで保つ……冷たッ!?」
余裕の笑いを上げた瞬間、左手に感じた冷たさに思わず声を上げるドクター・オロチ。
見れば緑の粘液と化したその腕の内、包み込まれた影から、冷気が漏れているではないか……!
(『武器は、生命体じゃないから溶けない』。その推理は、正しかった……!)
影で出来た球体の壁。その内で、リグレースがしてやったりと笑みを浮かべる。
本来なら、避けきるはずだった。だが、相手の腕の伸縮性と弾力性。アレを捌き切るのは、厳しい。
その攻略のヒントは、イヴとナミルが示してくれた。『敢えて、攻撃は受ける』。その姿勢が、本来は苦戦するはずだった彼の戦いに、一つの突破口を示したのだ。
「このまま影を凍らせれば……拘束してるその腕も、張り付くはずだよね」
手に生み出すのは、触れた部分を凍らせる、血で出来た刃……リグレースのユーベルコード、『凍血燃刃』。
その刃を影に叩きつけて、凍らせる。当然内部にいる自身も、寒さにその身を傷つける事になるが……その程度の痛みを超えられない程、彼は軟な身体では無い。
そうして、影は凍りつき、拘束する緑の粘液もまた、凍りつく事になる……直前で、ドクター・オロチは慌てて解除。
……そこで、右手の集中力も途切れたか。
「金ピカは、無敵、にゃっ!!」
『ジャイアントカルシウム』に生じた、僅かな隙。そこを突いて、ナミルが防御モードを解除。
呪詛を纏う怪しげなルーンの刻まれた斧を振るい、その白骨剣を両断し、本体にも僅かな傷を付けると……どうした事か。その僅かな傷口から、『ジャイアントカルシウム』の身体が黄金へと変じて行くではないか!
……ナミルは、強力な呪詛の力の使い手だ。その呪詛は、相手を黄金に変えるという物だ。その呪いが、『ジャイアントカルシウム』を蝕んだのだ。
「グロ脳みそより、金ピカ脳みその方が素敵デスにゃ!」
身体を黄金へと変じられ、崩れ落ちる『ジャイアントカルシウム』。その姿を背にし、斧をドクター・オロチへ叩き込むナミル。
傷を受けたドクター・オロチだが、厄の権化たる彼には流石にその呪詛も及ばなかったか。手傷を負うにとどまった。
「……ムッシュッシュッシュ。成る程、君達もなかなか、面白い戦いをしてくれるねぇ……」
手傷を負いながら、それでも。ドクター・オロチの余裕は崩れない。
その姿に、戦いはまだこれからだ、と。猟兵達は、再び気を引き締めるのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
宇冠・龍
由(f01211)と連携
攻撃の順番が大事ですね
「ジャイアントカルシウム、つまり“本体の動きを止めれば、連動して巨人の動きも止まる”ということですね」
由への攻撃に対し、【画竜点睛】で計125本の腕を召喚、約半分を使用しドクター・オロチを拘束、連動して巨人の動きも止めます
次に恐らく私の技が解析され、水晶剣の変形されるかもしれません。その時は、もう半分を使い、ドクター・オロチの門を開かないように腕で拘束、そうすれば巨人側の門も動きをトレースし門が開きませんもの
「さぁ、反撃です」
変形した門そのものを、ドクター・オロチへとぶつけます
もしかすると、動きがトレースされた巨大門も落ちて来るかもしれませんね
宇冠・由
お母様(f00173)と連携
互いの行動が如何に補えるかが肝ですわね
まず私が挑発、囮となって攻撃を引き受けかばう動作をします
私はあえて【七草繁縷】を見せることで敵の攻撃を誘い、私が攻撃を喰らう前に、お母様が連携して拘束するチャンスを作ります
相手は強敵、お母様の腕の拘束だけでは力不足化かもしれません
お母様がオロチを拘束し、もしも門が出現しそうなら、炎のオーラと【七草繁縷】、2重3重による炎による拘束でより補強を
門の中には強力なフェンリルがいます
隙間でも開いたらそこから攻撃されるかもしれないので、門の方向をオロチへ向けて、魔炎光線や咆哮を代わりに受けてもらいましょう
●
「貴方の様な、邪悪な存在は……わたくしと、お母様が、滅してみせます!」
声高い少女の声が、異形を糾弾する様に場に響く。
燃え立つ炎を身体と為す、ヒーローマスクの少女。宇冠・由(宙に浮く焔盾・f01211)だ。その背には、彼女の母である宇冠・龍(過去に生きる未亡人・f00173)も控えている。
母である龍を守らんと、その炎の身体は一層激しく燃え立つ。その様はまるで、ドクター・オロチの目を引き付ける誘蛾灯のようでもある。
「ムシュ、ムシュシュ……成る程、成る程」
そんな二人の様子に、何を感じたか。ドクター・オロチは面白げに笑い声を漏らすと……
「そんなに、ボクの攻撃を引き出したいのなら……見せてあげようか!!」
再び呼び出される、『ジャイアントカルシウム』。先程受けた傷は、再召喚された事で癒えたのか。
何をそんなに恨んでいるのか。この世のありとあらゆる物を呪うかのような叫びをあげて、白骨の巨人がドクター・オロチの側に降り立つ。
「ムッシュシュ! さぁ、『ジャイアントカルシウム』くん! 思う存分暴れ……グッ!?」
「『ジャイアントカルシウム』。本体の動きをトレースする、という事は……逆説的に、『本体の動きを止めれば、連動する巨人の動きも止まる』、ということですね?」
由の声とは違う、淑やかな女性の声。娘の背で、動くタイミングを見計らっていた母……龍の声だ。
彼女の猟兵としての本質は、『死霊術士』。亡霊を従え、時に助けを請い、忌むべき禁忌の力を振るう者。彼女はその禁忌の力を振るい怨霊に働きかけて……無数の仮初めの腕を以て、ドクター・オロチを拘束したのだ。
「グッ、ム、ムシュシュシュ……! 成る程、ほんの少し、動くタイミングをズラす事でボクの隙を突いたのか」
そう、龍と由、二人の狙いは由の動きに意識を向けさせる事で、ドクター・オロチの行動を誘導する事こそが狙い。
先読みされてユーベルコードを出されてしまうのなら、出させてしまえば良い。だが、ほんの少しタイミングをズラして、だ。
由が敢えて目立つように振る舞ったのも、その為だ。ドクター・オロチが由のユーベルコードに対処しようとした瞬間を狙って、龍が拘束術を仕掛ける為の、ブラフだったのだ。
「ムシュシュシュ……このユーベルコードは、成る程? 属性攻撃を弱体化する類の、呪いもあるね? でも、残念だよ」
しかし拘束されながら、即座に龍の拘束術『画竜点睛』の性質を看破するドクター・オロチ。その様子に、焦りは無い。
なぜなら……
「この程度で、ボクをどうこう出来るなんて思われてるのは、さ……!」
「お母様、敵の剣がっ!!」
そう、ドクター・オロチの水晶剣は、既に起動している。門へと形を変えて、その中から炎を纏う巨狼が姿を現す……!
「させません! 咲けよ徒花、一つ二つと、首垂らせ……!」
「ムシュッ!? まだ、余力があるのかいっ!?」
だが、巨狼が門を抜け出る瞬間、その穴を開かせまいとする虚空に浮かぶ手の数々。ドクター・オロチを拘束する腕も、その拘束を強めようと一層力を込めていく。
その龍の粘りに、驚いた様に声を上げるのはドクター・オロチ。更に……
「お母様、わたくしも! ……私の炎を、見縊らないでください!」
「ムシュシュッ!? ……くっ、そうか! タイミングを、見計らっていたのは君の方もか!」
由の生み出した炎が、門を封じる手に纏わりついて、補強するように燃え上がる。
……そう、ドクター・オロチの攻撃を引き出す様には動いていたが、由はまだユーベルコードを放っていなかったのだ。
龍と由、宇冠母子の狙いが、まさに完全にハマった瞬間であった。だが、敢えて誤算があったとするならば。
「えぇい! 『フェンリル』! 構わないから撃ってしまえ!」
門の隙間は、存在する。そう、光線が通る幅程度には。
ドクター・オロチの指示を受け、目を輝かせて魔炎光線を放つフェンリル。戦場に爆炎が広がり……宇冠母子と、ドクター・オロチの3人を巻き込み、傷つけていく。
……活動している猟兵達の中では、トップクラスに近い力量を持つ二人であっても、ドクター・オロチとの力量差は大きい。
その力量差と、ほんの僅かな運。それが、成功と、大成功という結果を分ける、大きな壁となって立ち塞がってしまったのだ。
「ムシュ……ムシュシュシュ……残念だなぁ。あの二人、きっと良い実験材料になっただろうになぁ……!」
爆炎の中でコレ以上の追撃を断念し、龍と由の母子は後退。炎が消えたその場に立つのはドクター・オロチただ一人。
浅い傷を全身に残すも、その声はまだ余力を残している様に聞こえる。この異形を討つ猟兵は、誰になるのか……
成功
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リミティア・スカイクラッド
ヴィサラさん(f00702)と連携
友人が随分と世話になりました
容赦はしません。100倍にしてお返し致しましょう
先制攻撃に合わせてUCを発動
宝石剣の「封印を解き」魔力溢れる刃を足元に突き立て、自身と友人の周囲に構築した夢幻城塞の城壁にて攻撃を防ぎます
無茶をするのは許します。ちゃんと戻ってきてくださいね
仕掛ける友人には「祈り」を込めた声援を
リムが為すべきは狼の足止め
これだけ的が大きければ、外れる心配もないでしょう
城塞を維持しながら魔力砲台による「全力魔法」の一斉砲撃を浴びせ
ヴィサラさんの邪魔はさせません
これ以上は危険と判断したら、砲撃で煙幕を張って友人を回収し離脱
魔女の秘薬を浴びせて治療しましょう
ヴィサラ・ヴァイン
リム(f08099)と共闘
トラウマ装置にはお世話になりました。……リムに心配かけたけど、今回は側に居てくれるから大丈夫
一緒にあいつをやっつけます
それにしても……あらゆる生命体を溶解し取り込む緑の粘液とか怖すぎません?
だから粘液に取り込まれる瞬間、UCで『非生命体』である『石』を作り出し、体表を覆います
攻撃を防ぎつつ、私の体内を流れる猛毒の『ゴルゴンの血』をオロチに取り込ませます(毒使い30)
ついでに棘状の石を大量に生成、体内からズタボロにしますね
苦しみなさい、オロチ。私、貴方になら怖がられてもいいです(恐怖を与える27)
……あ、リムが傷付いたら異形生まれの血清で癒します
メテオラ・エルダーナ
あなたの研究とか目的とか知りません!
あなたは倒すべき敵!
私たちがまとめて壊しちゃいます!!
敵のUCに対抗して【範囲攻撃】『虚空剣』!
敵は狙わず、周囲一帯を得意の領域に作り変えます
フェンリルの初撃は【野生の勘・ダッシュ】で全力回避!
どちらも頭から発生する攻撃、死角に入り込むよう回避しましょう
それでも全回避とは行かないでしょう、【オーラ防御】も忘れずに!
それからフェンリルを【おびき寄せ】て回避中心に立ち回り、
他の人がオロチに専念できるよう釘付けにし続けます
「絶対に邪魔させませんからね!!」
フェンリルが他に目を向けたり、消滅したら好機!
キツい一太刀が待ってますよ!
連携・アドリブOK
●
既に数名の猟兵と交戦し、されど今も立つ帝国執政官にして科学技術総監、ドクター・オロチ。
全身の傷は浅く、その仕草にも余裕が垣間見える。……最も、彼はきっと死の間際であってもその余裕を崩す事は無いだろうが。
そんな彼が待ち受ける実験室に、また新たな猟兵達が足を踏み入れる。
「ムッシュシュ……さて、君達はどんな戦い方を見せてくれるのかな?」
新たな猟兵達を前にしても、その戯けた口調は変わらない。だがその口ぶりに騙されてはいけない。
彼こそが、解放軍や猟兵達を苦しめ続けた数多の悪辣な装置を開発した、その張本人なのだから。
「……えぇ、貴方にはずいぶんとお世話になりました。あの、ジャミング装置にはね」
「ムシュッ、そうかい? アレはボクの自信作でね、感想を聞かせて貰えると嬉しいな!」
ヴィサラ・ヴァイン(人見知りなゴルゴン少女・f00702)の言葉に嬉しそうな反応を示すドクター・オロチ。そんな彼に、ヴィサラは冷めた侮蔑の視線を向ける事で答えとする。
……ヴィサラは、あのジャミング装置を巡る戦いで己の悪夢と戦った。己の身を傷つけて、無理やり悪夢を突破したのだ。控えめに言えば、二度と経験したく無い、という類の経験だろう。
そして、そんなヴィサラと心を同じくする者は、もう一人。
「ヴィサラさんが、ずいぶんと世話になりました……容赦は、しません。100倍にして、お返し致しましょう」
リミティア・スカイクラッド(人間の精霊術士・f08099)は、ヴィサラをあの事件へ送り込んだグリモア猟兵だ。
あの事件の顛末を知る者であり、グリモア猟兵として……そしてそれ以上に、ヴィサラの友として。眼の前の異形を許せない、という怒りの念は人一倍強い。
「ムシュッシュシュ、怖いなぁ。けど……君達に、それが出来るかなぁ?」
だがその念も、この異形には柳に風か。更に怒りを煽るような、おちょくる様な口ぶりで、その水晶剣の形を変える。
三度喚び出されるのは、炎を纏う巨狼、『フェンリル』だ。
「君達は、さっきの様に妨害は出来ないだろう? さぁ、『フェンリル』! 好きに暴れると良いよ!」
その声に、空気を震わせる様な咆哮で答える魔狼。咆哮に乗って空気が爆ぜ、放たれた光線が戦場を焼きながら、猟兵達の下へ迫る。
まともに受ければ消し炭となるような凶悪な爆炎。それを前にしても、リミティアの表情は揺るがない。
一族に伝わる赤い宝石の剣身を持つ魔剣を構えると、魔力を通し、その封印を解き放つ。封じられていた力が物質的な力を持つような勢いで溢れ出る中、リミティアは剣を足元に突き立てて、宣言する。
「……夢幻城壁、展開完了」
浮かび上がるのは、巨大な城壁。力を解き放ったリミティアが城主として力を振るうその城の名は、『魔女の秘儀・夢幻の城塞』。
迫る爆炎、炎の光線、その尽くを受け止める。先手を取られるのならば、受けて立つ。丁寧な物腰だが、実は誇り高い性格を持つ彼女は、その矜持をここに示したのだ。
……だが、この力を使うには、失う物も存在する。強力すぎるその力は、解除するまでリミティアの寿命を蝕んでいくのだ。
「リム……!」
「大丈夫。リムが為すべきは、あの狼の足止め……務めは、果たします」
「そのお勤め、私もお手伝いしますよ!」
背後から響いた声に、ハッと振り向くヴィサラとリミティア。そこに立っていたのは、送り込まれていたもう一人の猟兵、メテオラ・エルダーナ(まほうつかいキャット・f05337)だ。
一歩遅れて到着したメテオラだったが……結果的に、最高のタイミングでの増援となった。メテオラの力も借りられれば、魔狼の陽動と駆逐はより上手く行くはず……!
「私が前に出て、フェンリルの目を引き付けます! ……倒すべき敵、私達がまとめて、壊しちゃいます!!」
ほんの少しの打ち合わせの後、駆け出るメテオラ。その速さは、まさに疾風。その手に握られるのは、親指大の宝石だ。
「ムシュッ!? 何を企んだと思えば、無策に突貫かな? ……『フェンリル』!」
ドクター・オロチの意を受けて、フェンリルが狙いをメテオラに向き直る。放たれる咆哮、降り注ぐ光線。城壁という壁を持たぬメテオラが、直撃を受ければそれこそ消し炭となるのは免れない業火の嵐だ。
だがその業火の嵐が、彼女を焼く事は無い。
「ここからは、私の独壇場です!」
掌の宝石が、メテオラの魔力を受けて光を放つ。形成されるのは、一振りの光の刃。迫る炎を切り裂く様に、その刃を振るえば……裂かれた空間が虚無領域と化し、そこから満ち溢れる力がメテオラの力に変わる。
新たに自身の身に加わった力をコントロールし、炎の着弾する寸でのところで方向転換。更に力はオーラに代わり、彼女の身を保護。爆炎が生む熱を、和らげる。
(フェンリルの攻撃は、頭から発生する攻撃! つまり、視界に入らない場所へ回り込めば……!)
フェンリルの巨体は、普段なら武器となるだろう。だがこの瞬間に限っては、その巨体が仇となった。
そのスピードを活かし、巨体の死角となる場所を突き続けるメテオラ。飛び回る小さな存在を追い回そうと、注意力が散漫となる。
「全砲台に、魔力充填。照準、良し──放て」
壁への攻撃が散漫となったのを好機と見て、リミティアの城壁に備え付けられた魔力砲台による一斉射撃が炸裂する。
再び注意が城へ向くフェンリル。すると今度は……
「絶対に、邪魔はさせませんからね!!」
メテオラが自身に注意を引き付けるように掌の光剣を振るい、ダメージを与えていく。
……魔狼は、最早その行動を封じられたに等しい状況となっていた。
「ムッシュゥゥゥゥウウウ……えぇい、『フェンリル』何を遊んで……ッ!」
その状況を打破するべく、ドクター・オロチが動こうとするが……ハッと気付いた様に、その左手を緑の粘液へと変じて、背後に振るう。
粘液は拡散し、迫ってきていた猟兵……ヴィサラの身に、降り注いだ。たちまち彼女の身は粘液に包まれ、囚われてしまう。
「ムッシュッシュシュ! 成る程、『フェンリル』を封じて、ボクの目もそっちに向けたところに奇襲を仕掛けるって狙いだったかな? だが残念だね! 奇襲役はこうして……?」
ドクター・オロチの粘液は、『全ての生命体』を溶かす劇物だ。多くの生命を、その手で溶かし、取り込んできたのだろう。
だが、変だ。溶かし、取り込んだ……その手応えが、薄い?
「無茶をするのは、許します」
だから、ちゃんと戻ってきてくださいね? と、祈る者がいる。
「言ったじゃないですか。私達が、纏めて壊しちゃいます、って!」
フェンリルを翻弄しながら、不敵に笑う者がいる。
……彼女達は、知っているのだ。ヴィサラはただ、無策で突っ込んだ訳ではないと!
「……グッ、グゥ、ァァアァアアアア!? な、なんだ……! まさか、毒!?」
ドクター・オロチが苦悶の声をあげる。粘液は焼け、異形の身体を、脳を、溶かして行く。ヴィサラを包み、取り込もうとしていた粘液もまた、蒸発していく。
……蒸発していた先に残っていたのは、身体の一部を欠損した一体の石像だ。ヴィサラの姿をしたその石像が割れ……現れたのは、ヴィサラ本人!
「まったく、『あらゆる生命体を融解し取り込む粘液』なんて、怖すぎません?」
だから、『非生命体』である石を作って、体表を覆いました。と事もなげに告げるヴィサラ。
そう、粘液に取りつかれるその瞬間。ヴィサラは己の身の表面を生み出した石像でコーティングし、粘液の融解から身を守ったのだ。
だが、あえて一部は守らなかった。その一部を粘液に取り込ませてやることで、ヴィサラの持つ、猛毒である『ゴルゴンの血』を、オロチに取り込ませる為に。
……『肉を切らせて骨を断つ』、という言葉がある。その言葉通りの行動を、ヴィサラは体現してみせたのだ。
「ム、ムッシュシュシュ……! まさか、こんな……! それにこの毒も!!」
「……苦しみなさい、ドクター・オロチ」
予期しない猛毒の前に、膝を付くドクター・オロチを見下ろして。ヴィサラは冷たく言い放つ。
走り寄ってきたリミティアから受け取った秘薬を浴びる事で欠損部位を蘇らせながら、彼に一歩近寄る。掌を、異形の頭部へ向けて、告げる。
「……私、貴方になら怖がられてもいいです」
「面白い……本当に、面白かった! この結果は、しっかり『持ち帰る』よ! ムシュ、ムシュシュシュシュ!!」
ヴィサラの放った石礫がその脳を粉砕し、全身を蝕んだ毒がその身を溶かす。
異形の狂った笑い声、それが今生の彼の最後の言葉となったのだ。
……こうして、猟兵達は帝国執政官兼科学技術総監『ドクター・オロチ』を討ち果たした。
だが忘れてはならない。彼はまだ、完全には滅していないという事を。帝国には彼と同格のオブリビオンが、まだ健在であるという事を。
そして今回の勝利は、一歩間違えれば敗北に終わっていた可能性もあることを。
……厳しい戦いの日々は、これからもまだまだ続くのだ。
成功
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