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銀河帝国攻略戦㉕~アンブッシュ・カウンター!

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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●帝国旗艦『インペリウム』へ転移せよ
「銀河帝国との戦い、お疲れ様。僕もここからは微力だが力になろうと思う。」
 呼びかけに応じて集まった猟兵たちを前に、青と赤の色違いの瞳が印象的なグリモア猟兵、館野・敬輔(人間の黒騎士・f14505)が口を開く。このような場に慣れていないのか、その口調はやや固い。
「まずはいい知らせだ。帝国旗艦『インペリウム』への転移が可能になった。」
 猟兵たちの間に歓声が湧き上がる。これは多くの猟兵が悪辣な仕掛けを破って戦線を開き、彼らに合流した多数の解放軍が奮闘した結果だ。
「この機を逃してほしくない。皆にはインペリウム内部に潜入し、可能な限り内部を破壊して敵戦力を削ぎ、『解放軍』の援護をして欲しい。」
 僕が責任を持って皆を転移させる、と付け加える敬輔。
「ここで敵戦力を大きく削げれば、銀河皇帝までの道が開かれる。危険を承知で、頼む。」
 頭を下げる敬輔に、猟兵たちは各々の態度で了承の意を返した。

「ただ、インペリウム内には『皇帝親衛隊』という精鋭がいる。間違いなく強敵だ。」
 できるだけ戦わずに済ませられるといいのだが……と敬輔は語尾を濁す。
「遭遇した時の対処は任せるが、この後銀河皇帝との決戦も控えている。だから全員無事で帰ってきてほしい。頼んだ。」
 再度頭を下げた後、敬輔は誰かが死ぬところは見たくないから…とそっと付け加えた。

●インペリウム内部
 敬輔の力でインペリウム内部に転移した猟兵の目の前にいたのは……青く輝く光の槍を持った、青髪の少年。
 転移した場に、既に誰かがいる。これまでにない状況に猟兵らに動揺が広がる。

「やあ、待っていたよ。猟兵。」

 少年から感じる気配は……強敵のそれ。おそらく、この少年は『皇帝親衛隊』の一員だろう。おそらく待ち構えられていたのだろう。どうやってこの場を突き止めたのか。
「これ以上先には進ませない。ここで全員果てろ。」
 少年は光の槍を振りかざし、猟兵に襲いかかる。まずはこの少年を排除しなければ、先へは進めなさそうだ。


北瀬沙希
 お初にお目にかかります。
 北瀬沙希(きたせ・さき)と申します。

 本シナリオが初運営となります。
 至らぬ点もあるかと思われますが、よろしくお願いいたします。

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 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

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 当シナリオで扱う戦場は「㉕皇帝親衛隊」です。
 お間違いのないよう、お願いいたします。

 状況は全てオープニング通り。
 親衛隊との純戦シナリオです。

 親衛隊との戦闘終了後は、安全な場所まで退避し、敬輔のグリモア猟兵の力で退避します。オープニングに記されている本来の目的は果たせませんのでご注意ください。親衛隊の戦力を削ぐだけでも十分な戦果です。

 初シナリオ運営のため、システム面の把握も兼ねて、リプレイはお一人ずつお返しさせていただきます。
 そのため、合わせ・共同プレイングの指定にはお答えできないことがあります。あらかじめご了承願います。

 それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『闇に堕ちたサイキッカー』

POW   :    3体のしもべ
自身が戦闘で瀕死になると【黒き四足獣と白き巨鳥、そして鋼の巨人】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
SPD   :    サイコスピア
【伸ばした腕】を向けた対象に、【サイキックエナジーで生み出した光の槍】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ   :    ラプラスの鏡
【対象の背後】から【サイキックエナジーで生み出した光の鏡】を放ち、【鏡の中に閉じ込めること】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠エルシー・ナインです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

遠呂智・景明
アドリブ、他の参加者との連携絡み歓迎

敵が言葉を話してる内に腰の刀に手をかけておく。
敵が突っ込んでくるならそれに合わせて使用UC【風林火陰山雷番外 風・林】を発動。
槍を持っている腕を【見切り】斬撃を放つぞ。
武器が持てなきゃ、少しは腕が落ちるんじゃねぇか?
それが無理そうなら足、もしくはてこの弱みになりそうな部分を狙う。

その攻撃の後は【地形の利用】で遮蔽物を上手く利用しつつ戦場を駆け回って敵に的を絞らせねぇ。【残像】【フェイント】を上手く使って牽制するぞ。
敵に近づく機会がありゃ装備してる二本の刀で【2回攻撃】による連撃だ。敵の弱っている部分に見切り付けて攻撃するぞ。

皇帝んとこに通してもらうぞ親衛隊



 待ち伏せからの先制攻撃は、あらかじめ予測していない限り対応は難しい。
 だが、遠呂智・景明(さむらいおろち・f00220)は、少年が話しているわずかな間に腰の刀に手をかけて備えていたため、他の猟兵に先んじて槍の攻撃に対応できた。

「風林火陰山雷番外。神速の一撃。臆せぬものだけ前に立て。」
 襲いかかる少年が腕を伸ばして光の槍を突き出すのに合わせ、景明は冷静にユーベルコード【風林火陰山雷番外 風・林】を発動し、不可視の斬撃で少年の槍持つ左腕を斬り裂こうとする。わずか24分の1秒の間に放たれた斬撃は、槍に肩を掠められながらも的確に左腕を斬り裂き、槍を消し去った。おそらく槍は少年のユーベルコードで形成されたものなのだろう。
「皇帝んとこに通してもらうぞ、親衛隊。」
「親衛隊の名に賭けて、皇帝陛下の元には行かせない。」
 周囲に遮蔽物は存在しないが、景明は絶えず駆けまわり、己に攻撃の的を絞らせぬようにしつつ少年を牽制する。少年も再度形成した光の槍を幾度も突きだすが、景明は巧みに残像やフェイントを駆使し少年を惑わすように立ち回ったおかげで、何度か掠められはしても致命的な一撃をもらうことはない。

 少年の槍が幾度目かの残像を捕らえ、腕が伸び切ったその時、景明は【大蛇切 景明】と【黒鉄】の二刀を手にして連撃に転じる。今度は少年の左腕を直接斬り裂いた。
「ぐっ……!!」
 少年の呻き声と共に、再び光の槍が消滅する。槍はすぐに再生されるだろうが、的確な一撃が確実に少年の戦闘力を奪っていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

赤城・碧
情報を集める余裕は無いな。なら、正面から斬る。


まぁ、斬ると言っておきながら双銃で撃つんだけどな。銃撃や苦無の『投擲』で適度な距離を保とう。
敵の攻撃はユーベルコード含め、『第六感』『見切り』『残像』で回避行動を。『フェイント』でタイミングずらすのもアリかな。傷は負うだろうが、ある程度抑えられるだろう。

相手がユーベルコード使用後、こちらも『早業』と『カウンター』で相手に行動の余裕を与えずにユーベルコード使用。


17分の1秒……約0.06秒の高速移動と居合斬りとか可視できるのかな。
「音速が如く、極夜が如く、見えぬほどに疾く動き、音もなく疾く斬る。……その目に俺の姿は視えたか?」



 赤城・碧(黒き百合は咲き乱れ白き少女は希う・f02420)は、少年から何らかの情報が得られればと考えていたが、左腕に手傷を負わされてもなお余裕あるように見える少年を見て、情報を得る余裕はないと判断する。
(「なら、正面から斬る。…まぁ、斬ると言っておきながら双銃で撃つんだけどな。」)
 碧は【イフリート】と【ウンディーネ】の名を冠した双子銃を連射し、時には水晶の如く透き通った苦無を投げながら、少年と適度な距離を保とうとする。それでも幾度か接近を許して光の槍を打ち込まれるが、時には第六感で察知し、時には槍の軌道を見切って避け、時には残像で惑わし、少しでも食らわぬように試みる。だが、少年も親衛隊を任されるほどの力量の持ち主故、碧も数度避けきれずに肩や腕を掠められていた。

「いつまで避け続けられるかな。」
 少年は槍により強いサイキックエナジーを込め、さらに光の槍の長さを伸ばして打ち込む。ユーベルコード【サイコスピア】だ。だが、碧はユーベルコード発動の兆候を見るや、双子銃と苦無から妖刀≪黒百合≫に持ち替え、即座にユーベルコード【極夜瞬閃】で対抗。槍に右肩を掠められつつも高速移動を行い、少年の脇を通り抜け様に居合斬りで胴体を薙ぐ。遅れて訪れた痛みで胴を薙がれたことに気づいた少年の目が驚愕に染まった。
「音速が如く、極夜が如く、見えぬほどに疾く動き、音もなく疾く斬る。……その目に俺の姿は視えたか?」
「猟兵風情が、いつまでも調子に乗るな。」
 碧の呟きに少年は苦し紛れに吐き捨てるが、その表情から徐々に余裕は失われつつあった。

成功 🔵​🔵​🔴​

シル・ウィンディア
少年だけど、ここにいるってことは普通ではないよね
油断はできないね

両手に光刃剣をもって、二刀流で構えるよ
少年への接敵は【空中戦】、【残像】、【フェイント】と
機動力で撹乱して惑わせつつ行動

攻撃は【フェイント】を織り交ぜつつ、【二回攻撃】で攻撃っ!
槍を繰り出して来たら、両手の光刃剣を交差させて【武器受け】で
動きを止めてみるね

隙をさらしたら、動きが止まったら
【高速詠唱】、【全力魔法】での
エレメンタル・ファランクス!
さぁ、全力を受けてみてっ!

回避は【第六感】で感知して【見切り】で回避するけど…
敵UCが発動するのを察したら、3次元機動でロール(回転)しながら
背中を見せる時間を短くして、惑わせるように動くね



(「少年だけど、ここにいるってことは普通ではないよね。」)
 姿形だけで油断はできない、と気を引き締めるのはシル・ウィンディア(光刃の精霊術士・f03964)。目の前の少年は、左腕と胴に痛手を負わされているとは言え、戦意は全く失われていない。
 シルは光刃剣『エレメンティア』を両手に持ち、二刀流で空中から少年への接敵を図る。光の槍を突き出し薙ぎ払う少年を、残像とフェイント、己の機動力を駆使して攪乱し続け、さらに槍の動きを見切って回避し、動きが止まる時を待つが、少年も攻撃の手を緩めぬため、時折浅く掠められる。
 ふとシルが嫌な予感がして背後を見ると、サイキックエナジーで生み出されたと思しき光の鏡が背後に迫っていた。少年のユーベルコード【ラプラスの鏡】だ。鏡に触れれば閉じ込められて動きを封じられるが、第六感で察したおかげで3次元起動で空中で方向転換し、逃れることができた。

 何合目かの光と光の応酬が繰り広げられた後、少年の槍が真正面から打ち込まれるが、シルは光刃剣を交差させて穂先を受け止め、逸らす。少年が体制を立て直すまでのわずかな間に、シルは光刃剣を収めると高速で呪文を詠唱。
「『闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ…。我が手に集いて、全てを撃ち抜きし光となれっ!!』 …さあ、全力を受けてみてっ!」
 シルの全力を注いだ、火・水・風・土の4属性による125本もの魔力砲撃……ユーベルコード【エレメンタル・ファランクス】が両手から撃ち出される。少年も槍を回転させて防御するが、全てを防ぐことはできず、腕や足を次々と撃ち抜かれた。

成功 🔵​🔵​🔴​


 猟兵の強みのひとつが、絶え間ない研鑽で得た技量と機動力にあることは疑いないだろう。それは親衛隊の少年を徐々に、だが確実に追い詰めていた。

 少年は左腕と胴に痛手を負い、全身を魔力砲撃で撃ち抜かれている。
 だが、その瞳から戦意は消えていない。

 親衛隊である以上、少年にとって皇帝を守るのは当然の使命。
 故に己の命すら盾となし、全力で猟兵を迎え撃つ。

 押し通るつもりの猟兵と、通さぬつもりの少年。
 お互いの意地が、ぶつかり合う。
秦田・麻弓
あ、可愛い…とかじゃなくてっ
お仕事ですし、通してもらいますよーっ

距離をとってユーベルコードでの射撃
人や物の陰に隠れられるようなら見つからないように狙撃を図ります
狙う部位は肩、対象に手を向けられなくなれば良いかな、ということで。

向かってきたらしょうがないのでおびき寄せで他の人から注意を外させるよう試みます。でも必要以上に痛いのは嫌なのでダメ元で誘惑も試してみたりします。可能な限りはステップで敵の射線を外しながら下がって回避します。

えっ、できればこっち来ないで欲しいんですけど! それか仲良くしてもらえると嬉しいですけど!



(「あ、可愛い……とかじゃなくてっ」)
 少年と他の猟兵との対峙中に転移してきた秦田・麻弓(びびりびりびり・f00217)は、数メートル先にいる少年の風貌が気になったが、既にインペリアル内部であることを思い出し、気を取り直して静かに30m程距離を置くように離れた。できればもっと離れたかったが、スペースシップの内部で狙撃に適した距離を取るのは難しかった。だが、少年と対峙している他の猟兵のおかげで麻弓の存在が気づかれた様子はなさそうだ。
「お仕事ですし、通してもらいますよーっ」
 自身に気合を入れ直すように(だが感づかれないよう小声で)呟き、麻弓は熱線銃を構え、慎重に少年の左肩に狙いを定めて集中する。少年の手が対象に向けられなければ良いと考えてのことだ。

 10秒の集中の末、熱線銃から撃ち出したのは【雷撃】。それは狙い通り少年の左肩を撃ち抜いた。
(「お願いこっち向かないで…っ」)
 麻弓の願い空しく、負傷した少年が麻弓の居場所に気づく。
「スナイパーか!!」
 少年は厄介な狙撃手から片付けるべく、麻弓に接近。【サイコスピア】で苛烈に攻める。
「できればこっち来ないで欲しいんですけど! それか仲良くしてもらえると嬉しいですけど!」
「猟兵と仲良くできるか! 消えろ!!」
 ダメ元で誘惑してみようとするが、聞く耳を持たない少年には効果がない。麻弓はステップを駆使して必死に槍を避け続ける。数度ほど槍に掠められるが、左腕と左肩の負傷で攻撃の精度が落ちているためか、深手を負うことはなく、皮膚が浅く斬られる程度で済んでいた。

成功 🔵​🔵​🔴​

紫谷・康行
相手にも予知出来る者がいるのだろうか
とは言えまずは目の前の相手を倒すことが先決か
世界を救うというのも大変だね
自分の生まれた世界なら尚更
たとえ生まれた船から追われたとしてもね

相手が鏡に閉じ込めるなら自分の姿が消えていれば効果は無いだろう
【消えない空色のカネンカ】を使い自身の姿を透明にし、鏡に映らないようにしながら戦う
初撃は相手の攻撃を見切った直後に全力で行う
その後は相手の動きを観察しながら機を窺いつつ攻撃

攻撃には【無言語り】を使い虚無の言葉を浴びせ相手を存在から抹消しようとする
「時間の果てより現れし亡霊よ。静かに元の無に帰れ!」

戦闘後に余裕があればこちらの動きを察知出来たわけを探す



 グリモア猟兵の予知によって安全であるはずのこの場に送り込まれたのに、待ち伏せされていたのはなぜか。紫谷・康行(ハローユアワールド・f04625)は、相手にも予知できる者がいるのではないかと考えていた。それでも、まずは目の前の相手を倒すことが先決だ。
(「世界を救うというのも大変だね。それが自分の生まれた世界なら尚更。」)
 康行自身は生まれた船から追われた身だが、それでもこの世界が自分の故郷であることに変わりはない。世界を救うために、滅びゆくこの世界で手にした魔法を武器に、少年と対峙する。

 相手が鏡に閉じ込めて来るなら、自分の姿が消えて鏡に映らないようにすれば効果はないのではないか。そう考えた康行はカネンカの花びらを粉にした霊薬を自分にかけ、【消えない空色のカネンカ】を発動、自身の姿を透明にする。突然目の前で姿を消した康行を見失った少年の槍の軌道が乱れ、初撃は難なく避けることができた。その後も透明のまま相手の動きを観察し続け、少年の攻撃を避ける。
「時間の果てより現れし亡霊よ。静かに元の無に帰れ!」
 康行は頃合いを見て【無言語り】で虚無の言霊を浴びせ、少年の存在そのものを抹消しようとする。だが、言霊に存在を消されつつある少年は昏い笑みを浮かべていた。康行が少年の笑みの意味を察した時には、透明状態のまま背後から迫った鏡に閉じ込められ、動きを封じられていた。【ラプラスの鏡】に閉じ込めるためには鏡に映るか否かは関係なく、相手の居場所が分かれば良い。少年は康行の立てる音で大よその居場所を把握し、鏡を生み出して彼を閉じ込めたのだ。
(これでは、こちらの動きを察知出来たわけは探せそうにないね。)
 康行は心中でため息をついた。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

キャスリーン・ジョイス
おーっほっほっほっ!
アナタ一人でよくここまで持ちこたえましたわね!
褒めて差し上げますわ!
ご褒美に、鉛弾をたんと喰らわせて差し上げますわ!お喜びくださいませ!

【トリガーハッピー】で手持ちの銃7挺全てを錬成、展開しますわ!
そろそろ予知で聞いていた僕を呼び出す頃と思っていましたわ!
催眠音波銃でしもべたちを牽制しながらフルコントロール・フルファイアで一斉射撃と行きますわよ!
さぁ、奏でましょう!【バレッタ・オーケストラ】!
「うふふ……弾幕はパワー、火線は正義ですわ!
さぁ、しもべ共々蜂の巣にして差し上げますわ!
弾丸の交響曲、とくとお楽しみ下さいませ!!おーっほっほっほっ!!!」



「猟兵がああああああっ!!」
 存在すら抹消されかけ、瀕死に追い込まれてもはや後がないと悟った少年は、ユーベルコード【3体のしもべ】を発動。その場に黒き四足獣と白き巨鳥、そして鋼の巨人を召喚した。高い戦闘力を持つ上に、それぞれに光の槍、もしくは光の槍相当の爪が備わっている。
「殺せ!!」
 少年が命ずると、しもべが一斉に動き出す。敵が1体から一気に4体に増え、猟兵らに動揺が広がった。このまま真正面から4体を相手にしていたら、猟兵側が一方的に消耗するのは明白。

 だが、それを好機と捕らえた者がいた。
「おーっほっほっほっ! アナタ一人でよくここまで持ちこたえましたわね! 褒めて差し上げますわ!」
 高笑いとともに現れたのは、キャスリーン・ジョイス(はぐれお嬢様純情派・f12803)。その周囲には【トリガーハッピー】で錬成された7挺もの銃が既に展開されている。
「ご褒美に、鉛弾をたんと喰らわせて差し上げますわ! お喜びくださいませ!」
 キャスリーンは念力で巧みに銃を操り、催眠音波銃で四足獣や巨鳥、巨人をけん制する一方で、残る6挺全ての銃口を少年に向ける。少年も光の槍で牽制しようとするが、キャスリーンには届かない。
「さぁ、しもべ共々蜂の巣にして差し上げますわ! 弾丸の交響曲、とくとお楽しみ下さいませ!!おーっほっほっほっ!!!」
 全火砲からの一斉掃射【バレッタ・オーケストラ】が、3体のしもべごと少年を蜂の巣にする。しもべはそれに耐え切れずに全て消滅し、少年はその場に倒れ伏した。
「皇帝陛下……お許し……を……。」
 それが、少年の最期の言葉となった。

 親衛隊の少年は退けたが、激戦で皆消耗している。しかも奥からは複数の足音が響いていた。増援だろうか。このまま奥に向かうのは断念せざるを得ない。
「ここはいったん撤退だ。」
「……わかった。」
 当初の目的である内部破壊こそ果たせないが、親衛隊のひとりを討ち取り、戦力を削いだのは十分な戦果と言えよう。猟兵らはうなずき合い、安全な地点まで撤退を開始した。

 帰還後、猟兵らは銀河皇帝が転移地点を特定し、親衛隊の少年を待ち伏せさせていたことを知った。
 銀河皇帝の底知れぬ能力に戦慄を覚えながらも……戦局は最終局面を迎える。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月19日


挿絵イラスト