アルカディア争奪戦⑤〜騎士道に殉じる者たち
●飛空氷塊アリステラ
そこは天帝「冬のアスタルシャ」が、かつてその強力無比なユーベルコードを注ぎ創造したという、全てが雪と氷でできた極寒の浮遊大陸である。
そこでは奴隷として連れてこられた人々、奴隷を監視するスノーゴーレム。
そして、冬のアスタルシャに忠誠を使う天帝騎士団のオブリビオン達が巣食っている。
●
「ブルーアルカディアでの戦が始まって数日経つ。
この中にも、既にいくつかの戦場に参戦してる者も多いと思う」
告げながら、千早・鴉綺(武装機械・f02816)は端末を持っている者へ資料データを。そうでないアナログ派の者へは紙ベースの資料を渡していく。
「ここに集まってもらった皆には、飛空氷塊アリステラへ飛んでもらう。
そして、到着先の雪原で陣を敷く天帝騎士団のエンパイア・ロケット・クルセイダー達を殲滅してもらいたい」
ホワイトボードへ依頼内容の資料を映す。
「こいつらは冬のアスタルシャに忠誠を誓っていて、更に名誉と誓約を穢す者を決して許さない。具体的にいうと、攻撃が通らなくなったり、向こうの攻撃力を上げてしまう可能性の方が強い。
まぁ……こちらも正々堂々騎士道に則った戦いを挑めば、あらゆる損害を結果的に最小限に抑えられるだろう」
例えば?との声に、鴉綺はふむ、と考えながら答えていく。
「騎士道と言っても色々あるからな。
……名乗りを挙げて戦う、真正面から向かっていく、不意打ちをしない、卑怯な手段を取らない……ああ、騎士道大原則を述べて戦うってのも手かも知れない」
パラ、と手に持った資料をめくる。
「ああ、この大陸に囚われている奴隷とされている人々の救出作戦もきちんと動いているから、殲滅することに集中してくれていい。戦場にはそういった人々が入ってくることはない」
「猟兵である皆であれば油断することはないと思うが、何が怒るかわからないからな。
無事帰還までが皆への依頼だ。よろしく頼む」
そう締め括り、鴉綺は転送の準備へと入るのだった。
林言音
●騎士道大原則ひとーつ
というフレーズが頭から離れなくなりました。
閲覧ありがとうございます、林言音です。
一章完結、エンパイア・ロケット・クルセイダーとの集団戦の戦争シナリオとなります。
転送される場所は極寒の雪原が広がる場所となり、地形等は特に気にせず戦うことができる様になっております。
●プレイングボーナスについて。
『騎士道に則り、誇りをもって戦う』
がございます、ご活用くださいませ。
●文字数節約に。
アドリブ、共闘についてNGの場合のみプレイングにご記載ください。
それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
第1章 集団戦
『エンパイア・ロケット・クルセイダー』
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POW : 我ら聖なる槍を振りかざし
【ロケット噴射】によりレベル×100km/hで飛翔し、【狂える信仰心】×【狂える正義】に比例した激突ダメージを与える。
SPD : 神は己のものを知り給う
自身が戦闘不能となる事で、【攻撃中の】敵1体に大ダメージを与える。【己が信仰する神への祈りと願い】を語ると更にダメージ増。
WIZ : 神の御業は偉大なり
【不屈の覚悟と不屈の信仰を込めた言葉】によって【天から射す聖なる光】を発生させ、自身からレベルm半径内の味方全員の負傷を回復し、再行動させる。
イラスト:スダチ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アウレリア・フルブライト
成程、騎士としての戦に応じよと。
良いでしょう、ならば堂々たる戦を以て正面より打ち破ってみせましょう!
「私の名はアウレリア・フルブライト! かの帝竜ヴァルギリオスに挑みし勇者が一人フルブライトの末裔にしてその拳を継ぐ者!」
「あなた方天帝騎士団を打倒するべく、此処に勝負を挑みます! その槍に誇りあるならば、この戦に応えられませ!」
と名乗りを上げつつ勝負を挑みます。
戦闘は勿論正面から堂々と。
繰り出される槍をガントレットでの【ジャストガード】で捌き、拳を胴や頭に叩き込んでくれましょう。
UCで突撃してくるならば、インパクトの瞬間を【見切り】、身を捻って回避。
【カウンター】での重ね一徹を叩き込みます。
●不撓不屈の闘志は黄金に輝く
騎士としての戦に応じるは、アウレリア・フルブライト(輝くは黄金の闘志・f25694)。
「私の名はアウレリア・フルブライト!
かの帝竜ヴァルギリオスに挑みし勇者が一人フルブライトの末裔にしてその拳を継ぐ者!」
堂々たる戦にて、正面より打ち破らんと意気軒昂に拳を握り締め、朗朗と名乗りをあげる。
「あなた方天帝騎士団を打倒するべく、此処に勝負を挑みます!
その槍に誇りあるならば、この戦に応えられませ!」
雄々しく、それでいて優雅に右の拳を掲げ、陣を敷くエンパイア・ロケット・クルセイダーたちへと戦を申し込む。
鎧集団の中から一人、しっかりとした足取りでアウレリアの正面へと進み出る。
「応!ならば我ら天帝騎士団エンパイア・ロケット・クルセイダーからは、この私、ヴィクトワール・イスベルグがお相手を務めさせていただこう!!」
極寒の雪原の中、対峙する二人。
合図となったのはなんだったのか。気づけば同時に吐き出された息を残し、肉薄する。
繰り出される槍をアウレリアは左腕のガントレットで捌き、胴へと右の拳を叩き込む。
叩き込まれ、浮きかける体を一歩足を下げることで踏みとどまり、槍を持ち変え、振り払い。
振り払われた槍から上半身を半身ずらすことで回避し、再び胴へと拳を叩き込む、がこれは浅く、槍で腕を払われる。
そうして幾度打ち合ったか。気づけばヴィクトワールは後ろへと後退しーー槍を天へと振りかざす。
「我ら聖なる槍をー」
インパクトの瞬間。アウレリアはその身を捻りながら回避。更なる拳を突き出した。
ー|重ね一徹《ストライク・インパクト》
あがる雪煙。轟音。
『絶対不壊などこの世にあり得なくてよ!』
あがる勝鬨の声に、勝敗は決したことを周囲へと知らしめた。
大成功
🔵🔵🔵
播州・クロリア
このような過酷な大地に奴隷の皆さんを拘束し酷使する連中が騎士道などと…
まぁいいでしょう
エンパイア・ロケット・クルセイダーの皆様
私は播州・クロリアと申します
奴隷の皆様を解放するため
この世界に住まう無辜の民を守るため
そして私のこのダンスを以て人々に勇気と希望を齎すため
やってまいりました
(目を閉じ、すっと手を真横にピンと伸ばすと{絢爛の旋律}で『ダンス』を始める)
この旋律は凍えた大地と心を溶かし癒す陽光の如き輝きに満ち溢れた希望の旋律
この旋律、押し通させていただきます
(UC【蠱の翅】を発動し{蜂蜜色の陽炎}を纏い『オーラ防御』をしながら輝く流星の如き勢いで敵に突撃する)
●雪原を舞台に舞い踊る
(このような過酷な大地に奴隷の皆さんを拘束し酷使する連中が騎士道などと……)
あがる雪煙の向こう……エンパイア・ロケット・クルセイダーが集まる陣を一瞥し、播州・クロリア(踊る蟲・f23522)は、その話をこの場でつつくのは悪手かと、ため息にして消していく。
奴隷とされてしまった皆様を解放するため。この世界に住まう無辜の民を守るため。
雪煙が収まるのを確認したクロリアは前へと進み出る。
「エンパイア・ロケット・クルセイダーの皆様。
私は播州・クロリアと申します。
私のこのダンスを以て人々に勇気と希望を齎すため。
やってまいりました」
どなたかお相手をと続ければ、一人が進み出る。
「おうおう!ならばこの俺、ジュール・ゲイプがお相手仕ろうではないか!」
ジュールと名乗った男が手にした槍を振るい、正眼に構えながら「誰か合図を」。と頼む。
エンパイア・ロケット・クルセイダーの集団の中の一人が僭越ながら、と槍を上段へ振り上げ……。
クロリアは目を閉じ、すっと手を真横にピンと伸ばし……。
「始め!」
クロリアは絢爛の旋律に合わせて舞い踊る。
その旋律は、凍えた大地と心を溶かし癒す、陽光の如き輝きに満ち溢れた希望を奏で始めた。
「ほう……これは……」
相対するジュールは感心する声をあげながらも、手にした槍を構え、脚部のロケットを点火する。
「この旋律、押し通させていただきます」
ー|蠱の翅《コノハネ》
輝く流星の如き軌跡にその場の誰もが気付いた瞬間には、激しい轟音と雪煙が上がっていた。
そして。
雪煙が晴れたそこには、倒れ伏す鎧姿と、蜂蜜色の陽炎を纏うクロリアの立つ姿があった。
大成功
🔵🔵🔵
アルジャン・ボワレゼル
アドリブ連携歓迎
「……なるほど。では騎士らしくお相手させてもらおうか」
細剣ブルスィエルを手に構え一礼。
「影潜みの一族が一、主より与えられし名は『|輝ける角と翼《アルジャン・ボワレゼル》』いざ、参る」
相手の名乗りがあればそれが終わるのを待ってから戦闘開始。
寒さに負けることなく鹿の足で雪原をダッシュし、勢いを付けてそのまま空中へ。
空中でステップを踏みながら、敵の間合いへと切り込んで行く。
「仕える主を、守るべきものを誤りし騎士よ!
この空の平穏のため、討たせてもらう!」
相手から受けたダメージは激痛耐性で耐えてその場に立ち続けようと試みる。
「貴殿の祈りより、我が覚悟が勝った!」
耐えられたらそう勝利宣言。
●騎士道とは。
「……なるほど。では騎士らしくお相手させてもらおうか」
細剣ブルスィエルを手に構え一礼するは、アルジャン・ボワレゼル(面影と翔ぶ大角・f34125)。
「では、私、ヴァランガ・ペルセヴェランテがお相手いたしましょう」
一人が集団から進み出てくるのを確認し、アルジャンは名乗りを上げる。
「影潜みの一族が一、主より与えられし名は『|輝ける角と翼《アルジャン・ボワレゼル》』。いざ参る」
その言葉を合図に二人は同時に動き出した。
アルジャンは寒さに負けることなく、自身の持つ鹿の足で雪原を駆け、勢いのまま空中へ。
「仕える主を、守るべきものを誤りし騎士よ!
この空の平穏のため、討たせてもらう!」
空中でステップを踏みながら、その言葉を発した瞬間。
「今……、貴殿は何と仰ったかな?」
鎧兜を被ったヴァランガからの一際強い覇気に、アルジャンは足を止めてしまう。
「騎士として、忠誠を誓っている主を、私たちが間違えた。そう、貴殿が仰ったように聞こえたが?」
丁寧な口調であるが、一言、一言を発する度にヴァランガからの覇気に気圧され始める。
アルジャンは自身の騎士道に殉ずるあまり、冬のアスタルシャへと忠誠を誓う、エンパイア・ロケット・クルセイダーである彼らの名誉と誓約を否定する言葉を発してしまっていた。
「……っ」
だが、気圧されたままではいられないと自身を奮い起こし、ブルスィエルを構え直し、大翼を広げ、空中からのステップでヴァランガへの間合いに踏み込んでいく。
……我が神よ
剣が蒼い軌跡を描き、薔薇の花弁が雪とともに舞い上がる。
「貴殿の祈りより、我が覚悟が勝った」
周囲が息を飲み見守る中、雪煙の中から現れたのは激痛に耐えながらもしっかりとその場に立つアルジャンであった。
成功
🔵🔵🔴
ニクロム・チタノ
キミ達が誇りを大切にしているのはわかったけど拐った人々を奴隷にして働かせるなんて反抗者のボクからしたら圧政だよ!
貴方達に誇りがあるようにボクも反抗者の誇りを賭けて貴方達を倒すよ
反抗の加護あり
ロケット噴射ですごい勢いで突っ込んで来ているけどこの辺りはすでに重力領域を展開して周りの何倍もの重力になっているのさ
見えてるよそのまま蒼焔の中に突っ込んでもらうよ
貴方達にも貴方達の崇める存在が力を授けるようにボクも反抗の竜の加護がある、同じように加護受けて戦っているのだから卑怯とは言うまいね?
さあ反抗の雷装でトドメをさせてあげるよ、圧政者の力は反抗の竜の加護には及ばない、覚悟してもらうよ!
●騎士と反抗者
彼らが誇りを大切にしているのはわかったけど。
「拐った人々を奴隷にして働かせるなんて反抗者のボクからしたら圧政だよ!」
そう憤るのは反抗の竜チタノヤタテの加護を受けるニクロム・チタノ(反抗者・f32208)。
雪煙の中を進み出て、名乗りを上げて宣言する。
「貴方達に誇りがあるように、ボクも反抗者の誇りを賭けて貴方達を倒すよ!」
その手にもつ反抗の妖刀を握りしめ、相手の出方を待つ。
「我らが天帝のために働けることは幸せなことであろう?」
なあ、と頷き合うエンパイア・ロケット・クルセイダーたち。そして進み出てくる影が名乗りを上げる。
「我が名はアカンティラド・フスティシア。貴様が自身の誇りに賭けて戦うというのであれば、我が誇りにかけて受けて立とうではないか!」
ドンッと槍の石突で地面を鳴らしたアカンティラドは、息を整え、構える。
ニクロムも相手の出方を伺いながら、戦闘体制へと整える。
視線の読み合い。最初にその場から動いたのはどちらだったのか。
……|貴女に反抗の竜チタノの加護を《チタノネクサス》
ニクロムのユーベルコードが紙一重の差で先に展開される。
「見えてるよ」
アカンティラドの鎧姿が周囲の何倍もの重力領域に囚われ、そのまま蒼焔の中へと突っ込んでいく。
「貴方達にも貴方達の崇める存在が力を授けるように、ボクも反抗の竜の加護がある。
同じように加護受けて戦っているのだから卑怯とは言うまいね?」
ニクロムはその手に掲げた雷装を振り下ろした。
大成功
🔵🔵🔵
●そうして。
戦闘は入れ替わり、立ち替わり。
時に複数対決となり。
気づけばその雪原に立つのは、我らが猟兵たちであった。