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銀河帝国攻略戦㉑~孤軍なれど最強なり

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦 #黒騎士アンヘル

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●黒騎士、未だ健在なり
 『クライングシェル』及び『アゴニーフェイス』の艦隊を突破した解放軍の艦隊は遂に、銀河帝国の二大巨頭の一人である黒騎士アンヘルとの決戦に挑んでいった。
 黒騎士旗下の艦隊が破られた今、黒騎士アンヘルと解放軍の間を遮るものは、もはやない。
 だが。
「さあ来るがいい、解放軍よ。そして知るがいい。君達の『過去』こそが、君達の最大の敵だということを」
 解放軍の艦隊は、たった独り、単騎で佇む黒騎士を撃ち破る事ができなかった。
 スペースシップの砲撃も、戦闘機の攻撃も、『黒騎士アンヘル』を捕らえる事ができなかったのだ。
 結局、解放軍は黒騎士の撃破を諦め、銀河皇帝を守る艦隊へと攻撃の矛先を変えていった。
 銀河皇帝を滅ぼすことが最大の目的である今回の作戦において、戦力の悉くを失った『黒騎士アンヘル』は、もはや重要では無いのだ。
「なるほど、私を無視するか。賢明な判断だ。今の私に、君達を追撃し打ち破るだけの力は残されていない。だが、賢明な判断がそのまま正しい判断とは限らないことを、いずれ君達は知ることになるだろう。君達の好きな『未来』に」
 そう言い残すと黒騎士アンヘルは、既に機能を失い宇宙を漂う艦艇の一隻へと姿を消していったのだった。

●過去を操る者
「……そういうことで、解放軍は『黒騎士アンヘル』の撃破を諦めることを決定しました。彼らの戦力では黒騎士に致命傷を与えることができませんし、無駄な損害を避ける意味でも賢明な決定だといえるでしょう」
 エルシー・ナイン(微笑の破壊兵器・f04299)は、複雑な表情で集まった猟兵達にそう告げた。
「しかし、ワタシたち猟兵にとっては話が違ってきます。例えオブリビオン・フォーミュラである銀河皇帝を撃破しても、二大巨頭である『白騎士』と『黒騎士』が逃げ延びれば、新たな、オブリビオン・フォーミュラとなりうる可能性が残されてしまいます」
 そうでなくても、銀河皇帝撃破後、銀河帝国の残党あるいはスペースシップワールドの不平分子等を集めて、新たな戦乱の火種となる可能性は非常に高い。
「銀河皇帝との決戦が最重要なのは当然ですが、可能ならば『黒騎士アンヘル』の撃破も行ないたいと考える方は、みなさんの中にも多いかと思います」
 そこで、許される最大戦力で『黒騎士アンヘル』の撃破に向かう作戦が提案されることになったのだ。
「黒騎士アンヘルは戦力を悉く失っており、周囲に他の戦力は存在しません。しかし、これは、黒騎士が『一人の戦士』として、最大の力を発揮できる状況にあることを意味します。みなさんの中にも、単独の方が力を発揮しやすい方もいるでしょうから、この意味は理解できると思います」
 そのため、猟兵の精鋭であっても、勝敗は五分五分。敗北する危険性はかなり高いといえる。
「それに黒騎士は『確定された過去を操る』ユーベルコードを操ると言われています。彼のユーベルコードと、皆さん自身の過去との噛み合わせも勝敗を決する要因となるでしょう」
 また、黒騎士アンヘルは常に一体しかいないが、その力が尽きるまで、骸の海から蘇る力をもっている。たとえ猟兵が勝利して黒騎士が『骸の海』に放逐されたとしても、黒騎士はすぐに『骸の海』から蘇り、別の場所から再出撃してくるのだという。
「黒騎士が『骸の海』から出現する場所は、破壊された黒騎士配下の艦艇のどれかとなりますが、どの艦艇に出現するかはグリモアの力で確率的に予測済みです。みなさんは、出現する黒騎士を待ち伏せして、撃破を目指してください。かつてない強敵が相手となりますが、決して勝てない相手ではありません。みなさんなら必ずや黒騎士を討つことができると、ワタシは信じています」
 エルシーは祈るようにそう言って、猟兵達を送り出したのだった。


J九郎
 こんにちは、J九郎です。
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

 黒騎士アンヘルは、必ず先制攻撃を行います。
 これは、『猟兵が使うユーベルコードと同じ能力(POW・SPD・WIZ)のユーベルコード』による攻撃となります。
 彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
 対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
 対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。

 非常に難易度の高いシナリオですが、皆さんが知恵と勇気で乗り切ってくれると信じています。それでは、皆さんの渾身のプレイングをお待ちしています。
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第1章 ボス戦 『黒騎士アンヘル』

POW   :    消えざる過去の刃
【虚空から現れる『空間に刻まれた斬撃』】が命中した対象を切断する。
SPD   :    過去喰らいの三呪剣
【過去の鍛錬の経験を封じる白の呪剣】【過去の戦闘の経験を封じる黒の呪剣】【戦うに至った過去を封じる灰の呪剣】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    記憶されし傷痕
【対象の肉体】から【過去に刻まれた傷跡や病痕】を放ち、【一度に再現され肉体を蝕む出血や疾病】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

緋月・透乃
いよいよ二大巨頭の片方とやれるんだね。
きっと思ったよりも手強いし危険なんだろうけど、それでも楽しみだね!

敵のユーベルコード対策はずばり、武器で体の前面を守るような防御姿勢のまま敵に向かって全力でダッシュする、だね。
虚空、つまりどこから来るかわからない攻撃だよね。
少なくとも前に向かって走っていれば後ろや横から攻撃されてもそのまま間合い離して避けられるのではないかな?
前に攻撃が見えたらスピードを落とさずにスライディング、足元だったらジャンプだね。

攻撃をやり過ごせたら、ダッシュの勢いを利用した罷迅滅追昇を叩き込みたいね!
そしてできるだけ退かずに攻撃を続けたいね。


信楽・黒鴉
POW
敵の【殺気】を読み、【残像】の現れるほどの速度でユーベルコードをやり過ごしつつ、返し様に武器を奪い取り繰り出すカウンターのユーベルコードで反撃。

「……成程、僕では勝てるか分からないほどの強者だ」
「けれども武芸の嗜みってヤツは拗らせてしまうと、分かっていても尚挑みたくなる」
「例え1ミリでも勝機という隙間があるなら、それを強引に1センチ、2センチと抉じ開けてみたくなるんですよねえ……!」

アドリブ 改変 その他いろいろ歓迎します。



●騎士と戦士と剣術遣い
「いよいよ二大巨頭の片方とやれるんだね。きっと思ったよりも手強いし危険なんだろうけど、それでも楽しみだね!」
 緋月・透乃(もぐもぐ好戦娘・f02760)は、ワクワクした様子で隣にいる信楽・黒鴉(魔剣死蔵家(ソードストッカー)・f14026)に声を掛けた。
「僕達では勝てるか分からないほどの強者ですからねえ……。特に『過去を斬る』という剣は、ぜひとも蒐集したいものです」
 黒鴉がそう言って低く笑った直後。彼らが待ち構えていた部屋に、黒騎士アンヘルが姿を現した。
「また猟兵か。どうやら、本気で私を骸の海に沈めるつもりのようだな」
 既に何度か猟兵と戦ってきたのであろうアンヘルは、そのまま無造作に剣を振り上げた。
「くる!」
 透乃はアンヘルが攻撃に移る前に、重戦斧【緋月】で体の前面を守るような防御姿勢を取ると、そのままアンヘルに向かって全力でダッシュを開始した。
 一方の黒鴉はその場に佇んだまま、全神経を集中させてアンヘルの殺気を窺う。
 それは、唐突だった。
 透乃の右側面、および黒鴉の背面の虚空から、突如斬撃の軌跡が現れたのだ。そこには何の予兆も、殺気すらない。それは既に、過去に確定した事項なのだから。
「そんなものーっ!!」
 透乃はダッシュの勢いそのままに、スライディングをすることでさらに加速する。少しでも斬撃との間合いが取れれば、かわしきれないまでも直撃は避けられる。案の定、斬撃は右腕と脇腹を切り裂いていったが、辛うじて致命傷は避けることに成功する。だが決して浅い傷ではない。このまま戦いを継続するのは、困難だろう。
 一方、黒鴉は残像の残るほどのスピードで飛び退いていた。だが殺気を探ることに頼っていたため、完全には回避しきれず背中を大きく裂かれていた。
「……成程。僕の知る剣術とはまるで次元の違う戦い方だ。けれども武芸の嗜みってヤツは拗らせてしまうと、分かっていても尚挑みたくなる」
 それでも黒鴉は不敵に笑って。透乃の後に続くように駆け出していく。
 2人とも、長時間戦えるだけの体力は残されていない。ゆえに、一撃に賭ける。
「くたばれ、消え去れ、あの世の果てまで飛んでいけー! 罷迅滅追昇!!」
 透乃は、スライディングの姿勢から立ち上がると、そのまま勢いを殺さずに体ごとアンヘルにぶつかっていった。斧による一撃に備えていたアンヘルは、虚を突かれた形でそのショルダータックルをまともに受ける。透乃はよろめくアンヘルの足元から、重戦斧【緋月】を全身全霊を込めて下から上に打ち上げた。その重い、至近距離からの一撃は、アンヘルの纏う漆黒の鎧に縦一文字の深い傷を刻み込む。
「なかなかにやる」 
 アンヘルは真紅の剣を振るって、斧を振り上げたままの姿勢の透乃を吹き飛ばした。だが透乃の後ろには、黒鴉が続いている。
「例え1ミリでも勝機という隙間があるなら、それを強引に1センチ、2センチと抉じ開けてみたくなるんですよねえ……!」
 黒鴉は、透乃に対して振るわれた直後の真紅の剣を強引に奪い取ると、すぐさまその真紅の剣を振るい、アンヘルに斬りつけていた。
「私の剣を奪うとは、考えたもの。だがその剣は、常人に扱える代物ではない」
 透乃が付けた縦の傷と、黒鴉が付けた横の傷。自身の二つ名の由来だろう黒鎧を十文字に裂かれながらも、アンヘルの表情からは、まだ余裕がうかがえる。
「うぐっ……」
 果たして、苦痛の声を漏らしたのは黒鴉の方だった。過去を断つアンヘルの魔剣は、振るう者にも代償を要求するのか、黒鴉の全身から血が噴き出し、思わず魔剣を取り落とす。
「ほんとはできるだけ退かずに攻撃を続けたかったけど、ここまでか」
「せめてもう一太刀浴びせたかったですけどねえ……」
 透乃と黒鴉は残念そうにつぶやくと、傷つく体に鞭を打ち、アンヘルから距離を取ったのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ヨハン・デクストルム
こと此処に至りましては話すことなど何もありません。速攻を心がけます。

激痛耐性で痛みをこらえて行動。UCを発動し、まずは短剣に付与。急激な過剰回復の力を宿した剣先で己に傷をつけ、急速に身体を回復します。続けて短剣を黒騎士に投げつけながら杖にUCを付与。投げた短剣が剣などで払われた場合は、エネルギー暴走によって一瞬の隙を作れるでしょう。後は杖や魔法などで戦います。杖はかすめただけで内部ダメージを狙えますし、槍や矛のように扱えますから、打ち合ってUCを流し込めば相手の武器も壊せるでしょう。……多分、何本でも生み出せるのでしょうけれど。
使用技能:第六感、怪力、見切り、早業、投擲、カウンターなど


浅川・恭介
過去がお好きなのですね。
すぐに貴方も過去の人になりますよ。
よかったですね、さようなら。


・先制攻撃対策
激痛体勢で耐えつつ、満ち足りるルピナスで造り出した弾を自身に撃ち込み怪我や疾病を即座に治癒する。
足りなければ生命力吸収で黒騎士から生命力を奪い回復。
残念ですね、もう治りました。

・戦闘
満ち足りるルピナスの弾で自身や味方の治癒をしながら戦います。
マヒ攻撃や装備武器の凶絲で動きを阻害しながらサポート君3号の大量の火器で攻撃。
さあ、もっと過去の恐ろしさを見せてください。



●癒しの力
「過去がお好きなのですね。すぐに貴方も過去の人になりますよ。よかったですね、さようなら」
 先陣を切った猟兵達と入れ替わるように黒騎士アンヘルと相対した浅川・恭介(蕚開く・f01610)は、挑発するようにそう言い放つと、虚空からリカバリソフトを籠めた弾薬筒を創造し始めた。
「こと此処に至りましては話すことなど何もありません」
 一方、ヨハン・デクストルム(神亡き狂信者・f13749)は、祭典用の短剣『亡神の楔』を構えると、速攻でアンヘルへと攻撃を仕掛ける。
 だが、ヨハンが手にした短剣でアンヘルに斬りつけるよりも速く、アンヘルのユーベルコードが発動した。
「君達の体に記憶された傷痕が、今の君達を蝕むだろう。君達はその痛みに耐えきれるかな」
 アンヘルの呪詛と共に、恭介とヨハンが過去に負ってきた傷と病が、一斉に彼らの全身に現れ、蝕んでいく。それは想像を絶する苦痛となって2人を襲うが、恭介とヨハンは共に激痛に対する耐性を持って、その痛みに抵抗する。
 それでも、わずかの間でも2人の動きが止まったのを、見逃すほどアンヘルも甘くはない。
 突如虚空から出現した斬撃が、アンヘルが剣を振るうよりも速く、恭介とヨハンの体を切り裂いていった。
「他愛もない。猟兵と言えどこの程度か」
 早くも勝利を確信したアンヘルが、物憂げに目を閉じた時。
「残念ですね、もう治りました」
 恭介の声に目を開けば、そこには先程生み出した『満ち足りるルピナス』を自身へと撃ち込む恭介と、自らの短剣の剣先で己に傷をつけているヨハンの姿があった。
 性質は違えど共に回復の魔力を込めた武器による攻撃で、自身を癒す荒業だ。
「なるほど。回復を優先することで私の初撃を耐え抜いたか」
 素直に感心した様子を見せるアンヘルに、ヨハンは短剣を投げつけた。その短剣はいとも容易くアンヘルの持つ真紅の剣に弾かれてしまうが、その間にヨハンは、今度は異形の聖杖に異常回復の魔力を込める。
「異常回復の魔力を込めたこの杖、掠めただけであなたを内部から蝕みます」
 接近し、聖杖で打ちかかるヨハンを、冷めた目で見つめるアンヘル。
「つまり、当たらなければいいのだろう?」
 まるで子供を相手にするがごとく、聖杖をある時はかわしある時は剣で受け流す。圧倒的力量の差か、一方でアンヘルの反撃はことごとくヨハンを傷つけていった。アンヘルの動きを見切り、第六感にまで頼ってやっと致命傷を回避している状況だ。
「なら、かわしにくくすればいいんじゃないでしょうか」
 いつの間にか、恭介の繰る凶絲がアンヘルに絡みつき、アンヘルの動きを阻害していた。
「さあ、もっと過去の恐ろしさを見せてください」
 アンヘルの動きが鈍った隙を逃すまいと、恭介はサポートロボットの『サポート君3号』に一斉砲撃を指示。ヨハンも、傷ついた体に鞭を打って、聖杖をアンヘルの手に持つ真紅の剣に叩きつける。杖から流れ込んだ過剰回復の魔力は、剣を内側から粉々に破壊し、サポート君3号の放った砲撃は、アンヘルの纏う黒き鎧に無数のヒビを生じさせる。
 そして、アンヘルがわずかな隙を見せたその隙に、恭介は『満ち足りるルピナスの弾』を撃ち出し、ヨハンの傷を癒していった。
「癒しの力をそのように使うのか。だが知るがいい。癒しなど、所詮は過去を復元するだけの力に過ぎぬということを」
 アンヘルが砕けた剣の柄に力をこめると、見る間に剣が元通りの姿に復元していく。次の瞬間、振るわれたアンヘルの剣が、白・黒・灰の3色に分裂し、ヨハンと恭介を切り裂いた。肉体的なダメージはない。だが、
「君達が癒しの力を得た過去を封じさせてもらった。君達はもう、癒しの力は使えない」
 アンヘルの宣言に、ヨハンと恭介は自分達の基本戦術がこれ以上通用しなくなったことを悟った。
「後は、後続に託しましょう」
 2人は頷き合うと、『サポート君3号』が弾幕を張っている隙に、後退していったのだった。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

中村・裕美
ユーベルコード対策
「呪剣ですのね。でしたら、呪詛対策の道具が役立つかもしれませんわ」
ソウルフード『ドラゴンエナジー』を飲んでおくことで【呪詛耐性】を向上させておく。まあ、こちらはあくまで気休め。
あらかじめお嬢様風な副人格の『シルヴァーナ』になっておき、呪剣で過去を封じられたら、主人格に戻す。

戦闘
「……シルヴァーナ…お疲れ。……ここからは…私の出番」
白兵戦主体の彼女とは違い、電脳魔術メインで戦う。
空間に【ハッキング】してステルスボム。【高速詠唱】で複数爆弾を設置し、攻撃以外にも呪剣などを叩き落とせるようにする。
「……私は…独りじゃない。…私達で…未来を…勝ち取る」


シキ・ジルモント
◆SPD
勝利が確定した戦いなど元々ありえない
勝ち目がゼロじゃないなら上等だ

放たれる3本の剣を観察
軌道を『見切り』内1本に狙いを定め、『カウンター』の『2回攻撃』で撃ち落とす(『スナイパー』)
撃ち落とし安全を確保したルートを『逃げ足』を活かした『ダッシュ』で黒騎士方向へ前進

同時に改良型フック付きワイヤーで黒騎士に反撃…とみせかけ『フェイント』をかけ、
その背後の壁や障害物等に『地形を利用』してひっかける
ひっかけたままワイヤーを巻き取り前方に跳躍、一気に接近しつつ残りの剣の横をすり抜け回避

側面や背後に着地、回避され難い『零距離射撃』の距離からユーベルコードを発動
数少ない好機、確実にダメージを与えたい


アンナ・フランツウェイ
アゴニーフェイスを作った奴…。過去が敵とか言うけど、それはアンタも同じ。その事を教えてやる。

過去喰らいの三呪剣の発動に合わせ私も断罪式・白詰花を発動。「見切り」で三本の呪剣の軌道を見切り、自身の血液で出来た刃を放ち呪剣を迎撃する。
迎撃し切れないなら高速移動で回避しつつ、「範囲攻撃」と「なぎ払い」で向かってくる呪剣を叩き落としながら黒騎士に接近しよう。

接近後は 「見切り」と「カウンター」で黒騎士の攻撃を凌ぎ、隙を見つけたら「鎧砕き」や「鎧無視攻撃」も使って黒騎士の急所へ剣を突き立てよう。命中したら「傷口をえぐる」でさらに深手を負わせてやる。

「アンタに殺されたサイキッカー達の怨み、思い知れ!」



●過去を超えて
「呪剣ですのね。でしたら、呪詛対策の道具が役立つかもしれませんわ」
 中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)はここに来る前に、ソウルフード『ドラゴンエナジー』を飲むことであらかじめ【呪詛耐性】を向上させてこの場に臨んでいた。効果があるかどうかは分からないが、気休めにはなるだろう。
「君達は本当に次々と沸いて出てくるのだね。まるで『過去』のように」
 黒騎士アンヘルは、続けて現れた猟兵達の姿を見て嘆息する。
「アゴニーフェイスを作った奴……。過去が敵とか言うけど、それはアンタも同じ。その事を教えてやる」
 一方、アゴニーフェイス攻略戦に参戦していたアンナ・フランツウェイ(断罪の御手・f03717)は、その指揮官だったアンヘルへの憎悪を隠そうともしない。
「その通り。私は所詮過去の残滓。だがそれゆえにこそ、過去を武器とすることもできる」
 そう言い放つとアンヘルは、白・黒・灰の『過去喰らいの三呪剣』を放った。【過去の鍛錬の経験を封じる白の呪剣】、【過去の戦闘の経験を封じる黒の呪剣】、【戦うに至った過去を封じる灰の呪剣】の三呪剣に斬りつけられた者は、その力を大幅に減じられてしまう。
「だが、勝利が確定した戦いなど元々ありえない。勝ち目がゼロじゃないなら上等だ」
 シキ・ジルモント(人狼のガンナー・f09107)は迫りくる呪剣の内、白の呪剣に狙いを定めると、『ハンドガン・シロガネ』の精密な2連射で、その軌道を変える。ほぼ同時に持ち前の逃げ足を活かしたダッシュで黒騎士目掛け駆け出すと、改良型フック付きワイヤーで黒騎士に反撃を繰り出した。
「苦し紛れの攻撃か。見苦しい」
 アンヘルはろくに避けようともしない。その軌道から、自身に命中はしないと見切っているのだ。だが、
「その余裕が命取りだ!」
 フックの先端は、アンヘルの背面の壁に引っかかる。そのフックをここぞとばかりに巻き取ると、シキはその勢いを活かして一気に前進。瞬く間に黒と灰の呪剣の軌道から逃れることに成功したのだった。
 一方、アンナは三呪剣の発動に合わせ【断罪式・白詰花】を発動させていた。
『断罪の時は来たれり。復讐の時だ』
 これまでにアンヘルに殺されてきた者達の呪詛を取り込むことで、アンナの力が一時的に増していく。その呪詛の力で高速移動を可能としたアンナは、呪剣の動きを見切り、自身の血液で出来た刃を撃ち出すことで呪剣を迎撃する。黒の呪剣を、そして灰の呪剣を撃ち落とすことに成功したアンナだったが、さすがに3本の呪剣を同時に撃ち落とすのは困難だ。うち漏らした白の呪剣がアンナに迫るが、アンナは高速移動で回避しつつ、自身に刺さる直前で『断罪剣・ラストブラッド』で薙ぎ払う。
 辛うじて呪剣を避け切ったシキとアンナに対して、3本の呪剣の直撃をまともに受けていたのは裕美だ。
 過去を封じられ、その力を封じられたかに見えた裕美だったが、
「……シルヴァーナ……お疲れ。……ここからは……私の出番」
 突如、裕美の口調が変わる。いや、過去を封じられたのは『裕美』ではない、お嬢様風の副人格である『シルヴァーナ』だったのだ。今や主人格へと変わった『裕美』は、アンヘルと距離を置く。
 三者三様のやり方で呪剣の攻撃を防いだ3人は、一斉に攻勢に転じた。
「……私は……独りじゃない。……私達で……未来を……勝ち取る」
 まず動いたのは裕美だ。空間自体にハッキングして【ステルスボム】を放つ。見えない爆弾がアンヘルの周囲を包囲するように設置され、
「む?」
 知らずに触れたアンヘルの周りで連鎖的に爆発していった。
「気が逸れた! この好機、逃がさん!!」
 次に動いたのは、アンヘルの背後に着地していたシキだ。シキは爆炎を掻い潜るようにアンヘルに接近すると『ハンドガン・シロガネ』をその背中に付きつける。そして、
「全弾くれてやる。持っていけ!!」
 弾倉内の弾を全て撃ち切る高速の連射を叩きつけた。
 そしてほぼ同時に、
「アンタに殺されたサイキッカー達の怨み、思い知れ!」
 アンナは先に仕掛けた猟兵達が黒騎士の鎧に刻んだ傷をさらに広げるようにして、『断罪剣・ラストブラッド』をその脇腹へと捻じ込んでいく。
「驚いたな。ここまで追い詰められるとは思っていなかったぞ」
 アンヘルは素直に感嘆の表情を浮かべてみせたが、すぐに険しい表情に戻った。
「だが、私の一撃目をかわすことに気を取られすぎたようだな」
 気付いた時には、虚空から発生した斬撃が、3人に同時に襲い掛かっていた。それぞれが自分の出し得る最大の一撃を繰り出した直後。3人は成す術もなくその斬撃に切り裂かれていったのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

リステル・クローズエデン
正直、対策など思いつきません。
ですが……

・先制攻撃対策
”予め、我流忍法・鋼騎流星団を使用”
プロト・コメットを複製と同時にダミーバルーン使用。

自身は迷彩と目立たないで隠密しつつ情報収集し。
念動力で複製したプロト・コメットを操り、
自身と味方への呪剣をかばわせる。
呪剣の軌跡は、高められた視力で見切る。

「まあ、盾としては……三級品でしょうが。」

複製したプロト・コメット=武器なので
マヒ攻撃を含めた呪詛を込めてありますから。
いくつかは黒騎士へ突っ込ませましょう。

バイクが尽きたら。
ダッシュと騎乗、第6勘で自身への攻撃を無理やりかわし。
暗殺技能でマヒの呪詛を込めた手裏剣を投擲します。
「あとは、任せますよ。」


フロース・ウェスペルティリオ
【目立たない/忍び足/視力/暗視/聞き耳/情報収集】で隠密行動
液体状にした身体で船内を移動するよ
味方が戦っている隙に、目の届きにくい天井や遮蔽物等を利用して上手く黒騎士に近づき【毒使い】の毒付きダガーでの【暗殺/早業/串刺し/鎧無視攻撃】を直接試みる
気づかれて反撃を貰うなら【カウンター】といこうか

UCの使用を控え自身の身とダガー一本でお相手を
生半可な技量で適う相手ではないだろうけどウチも伊達で猟兵やってないよ

UCの使用は一番最後の最後
スピードを活かして全ての剣を避けたい所
最低でも黒だけは身体を分けてでも避け切りたいね
戦闘の経験さえあれば、目の前の敵(生存本能的な意味で)を倒す術を考えられるから



●たとえその身を削っても
「正直、対策など思いつきません。ですが……」
 リステル・クローズエデン(なんか青いの・f06520)が【我流忍術・鋼騎流星団】を発動し、宇宙バイク『プロト・コメット』の複製を開始したのと、白・黒・灰の3本の呪剣が飛来したのは、ほぼ同じタイミングだった。
「くっ……」
 なんとか念力で、複製した宇宙バイクと付属のダミーバルーンを飛ばし、呪剣からの盾としたリステルだったが、その全てを受けきるにはスピードが足りず、白の呪剣の直撃を受けてしまう。
「全て防ぎ切れなかった……。まあ、盾としては……僕なんて三級品でしょうが」
 自嘲気味に呟いたリステルは気付いた。3本の呪剣が、天井付近のあらぬ場所にも発生していることに。
「見つかったか。完全に隠れていたつもりだったけど」
 呪剣が狙っていたのは、ブラックタールの身体特性を活かし液体状の体で天井に貼り付いていたフロース・ウェスペルティリオ(蝙蝠花・f00244)だった。全てをかわすことは無理と早々に判断を下したフロースは、黒の呪剣だけを、持ち前のスピードで回避することに専念する。
「戦闘の経験さえあれば、生存本能で目の前の敵を倒す術を考えられるからね」
 果たして、白と灰の呪剣の直撃を受けはしたが、フロースの戦意はまだ失われてはいない。
「今度はこちらが攻撃に転じさせてもらいますよ」
 白の呪剣を受けたとて、リステルの念力が失われることも、既に複製済みの宇宙バイクが消えることもない。リステルは宇宙バイクに呪詛を込め、アンヘル目掛けて突撃させた。
「そのような直線的な攻撃は、残念ながら私には通用しない」
 アンヘルは次々と迫りくる宇宙バイクを、手にした真紅の剣で無造作に両断していく。だが、そのこともリステルは織り込み済みだ。オリジナルの宇宙バイク『プロト・コメット』に騎乗すると、横薙ぎに振るわれた剣を勘だけで強引に避け、至近距離からマヒの呪詛を込めた手裏剣を投げつける。手裏剣はわずかに黒騎士の右頬を掠めただけだったが、元々ダメージを与えることは期待していない。こめられたマヒの呪詛は、わずかでも触れればその力を発揮するのだ。
「あとは、任せますよ」
 自分の役目はここまでと、リステルはそのまま走り去っていく。
「中々に潔い引き際だ。……む?」
 アンヘルが眉を潜めたのは、いつの間にかフロースが姿を消していたからだ。リステルの放つ宇宙バイクに気を取られている間に、見失ってしまったようだ。
「一体どこへ……」
 アンヘルが呟いた直後。背後から液状化して近づいていたフロースが一気に立ち上がり、毒付きダガーで切りかかっていた。
「気配を消して近づいてきたのか。その忍びの技は見事だが!」
 黒騎士は振り向きざまに剣を振るい、ダガーを受け流す。
「生半可な技量で適う相手ではないとは思ってたけど、流石だね。でも、ウチも伊達で猟兵やってないよ」
 次の瞬間、ユーベルコード【シーブズ・ギャンビット】を発動させたフロースのダガーによる鋭い突きが、黒騎士の鎧の隙間に捻じ込まれた。
「マヒの次は毒とは。猟兵というのも、意外と姑息な手を使うのだな」
 そう呟いた直後に放たれた、アンヘルの反撃の斬撃がフロースを切り裂く。
「役割は果たしたし、ここは引き時かな」
 フロースは自身の負った怪我の状況を確認すると、深追いをすることなく、素早く撤退していったのだった。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

新儀・加奈
雰囲気だけでも強敵であることが私にもわかります。でも、負けるわけにはいきません。

相手の先制攻撃は一撃でも多く避ける方がよいと思いますので、ユーベルコードを使用して己を強化し、「見切り」と「第六感」もありますので、会議を試みます。過去を封じてもこちらには「未来を守るための力」があります。思い通りにはさせません。

味方がいる場合、味方の死角を埋めつつ攻撃を行います。

攻撃は手裏剣で牽制しつつ、ドラゴンランスで接近戦に持ち込みます。「2回攻撃」「鎧砕き」「鎧無視攻撃」が上手く働いてくれると良いのですが。


東郷・三笠
……こいつ、強い!
だが負けぬ!
世界ノ興廃、コノ一戦二在リ
東郷・三笠、推して参る!

空中戦12、ジャンプ6、ダッシュ5で三次元移動しながら見切り1、残像1で回避行動をとる
攻撃は盾受け9を用いてアサルトシールドフィールドで防御
勇気2、覚悟2、捨て身の一撃2、恐怖を与える2、殺気2、怪力11、鎧無視攻撃10、先制攻撃4を用いて『布都御魂』で被弾上等の一撃を狙うが
戦うに至った過去を封じる灰の呪剣だけは回避
AI搭載型戦術ドローンに自身を操らせるので過去の研鑽・経験を封じられても戦闘行動を続けることが出来るはずだ
雷剣神の妙技を見よ!東郷流電磁抜刀術―――『閃雷』

アドリブで他の方との絡み歓迎



●乾坤一擲
「雰囲気だけでも強敵であることが私にもわかります。でも、負けるわけにはいきません」
 やや遅れて戦場に駆け付けた新儀・加奈(ドラゴニアンの化身忍者・f10044)は、佇む黒騎士アンヘルの強大な気配に、思わず息を飲む。
「まだ来るか。いや、数で押すというのも、猟兵の強さの秘訣ということなのだな」
 これまでの戦いで、アンヘルもかなり消耗していた。鎧には十文字に大きく刻まれた傷の他にも大小さまざまなヒビが走り、アンヘル自身も度重なる戦いによる消耗に加え、毒とマヒに蝕まれている。
「だが、それでも私は君達に負けるわけにはいかない」
 アンヘルの覚悟を示すように、白・黒・灰の呪剣が宙に浮かび上がった。
「……こいつ、強い! だが負けぬ!」
 東郷・三笠(第六六宇宙艦隊所属大将・f02302)が、呪剣が飛来するよりも先に駆け出した。動きを読まれないようにジャンプを駆使し、残像を残すほどの高速の三次元移動でアンヘルに迫る。
 三笠は真っ直ぐに飛んできた灰の呪剣を『アサルトシールドフィールド』で防御すると、被弾覚悟でアンヘル目掛け突き進む。三次元移動を駆使し黒騎士に迫る三笠だったが、黒の呪剣と白の呪剣を避け切ることはできず、直撃を受けその足が止まってしまった。
 一方、加奈は、
『我は未来を守るための剣なり!』
 自らに【不屈の守護龍】を降臨させ、呪剣の攻撃に備えた。そして飛来した3本の呪剣を、加奈は自らの勘を信じてその動きを見切り、回避を試みる。【不屈の守護龍】を降臨させて自らを超強化していた加奈は黒の呪剣を、次いで灰の呪剣を辛うじて回避したが、残る白の呪剣の動きを見切り損ね、肩に斬りつけられてしまった。
「ここまでだ。一本でも我が呪剣をその身に受けた以上、過去を奪われた君達に勝ち目はない」
 アンヘルは、淡々と事実を告げるようにそう宣告する。
「やはり強い……! でも、過去を封じてもこちらには『未来を守るための力』があります。思い通りにはさせません」
 加奈はアンヘルに手裏剣を投げつけ牽制しつつ、ドラゴンランスを構えた。そして、隙を見ながら黒騎士目掛けて突撃していく。
「無駄だ。過去の鍛錬の経験を封じられた君の力量では、私には届かない」
「無駄かどうかは、やってみないと分かりません!」
 瞬間、加奈の動きが加速した。想像を超えた加奈の動きに、黒騎士の反応がわずかに遅れる。その刹那の間に、加奈はドラゴンランスを、アンヘルの鎧に刻まれた十字の傷の中心に叩き込んでいた。
 既に限界までダメージを受けていた鎧が、その一撃で粉々に砕け散る。同時に、限界を超えた動きを見せたことで負荷に耐えかねた加奈も、全身から血を滴らせながらその場に膝をついた。
「陛下から賜ったこの鎧を砕くとは。君達を、甘く見積もりすぎていたようだ。だが、これまでだ!」
 アンヘルが手にした朱の魔剣を振り上げたその時。
「世界ノ興廃、コノ一戦二在リ。東郷・三笠、推して参る!」
 白と黒の呪剣を受けたことで最早戦力外と見做していた三笠が、突如正面から三次元機動で飛び込んできたのだった。
「馬鹿な。過去の鍛錬と戦闘の経験を封じられて、そこまで動けるはずがない」
 驚愕に目を見開いたアンヘルだったが、すぐに彼女の上空に浮かぶAI搭載型戦術ドローンの存在に気付く。
「なるほど。AIに自身を操らせれば、過去の鍛錬や経験を封じても意味を為さない」
「そういうことだ!」
 次の瞬間、三笠は腰に差す超電磁単分子ブレイド『布都御魂』に手をかけた。ほぼ同時に、黒騎士アンヘルは三笠の背後の虚空に、空間に刻まれた斬撃を現出させる。
「雷剣神の妙技を見よ! 東郷流電磁抜刀術―――『閃雷』!!」
 斬撃が三笠を切り裂くよりも速く。三笠の居合斬りがアンヘルを横一文字に切り裂いていた。鎧さえあれば耐えることができたであろう一撃。だが、鎧を砕かれたアンヘルには、その一撃を耐えきることはできなかった。
「皇帝陛下……申し訳ございません」
 アンヘルの手から、朱の魔剣が落ちる。そのままアンヘルは、背中から仰向けに倒れ――そのまま動かなくなったのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月20日


挿絵イラスト