【夕立のように】雷霆と竜の襲撃
●花の鯨がやって来る
ブルーアルカディア、ある浮遊大陸に王国があった。
比較的大きいが平凡な王国。兵も勇士それなりの腕前で、魔獣などの襲撃にも普通に耐える練度のある国だ。
そんな国は、今や滅亡の危機に瀕していた。
花の兵装を背負った空飛ぶクジラの艦隊が圧倒的な数で勇士たちを撃墜し、地上の王国正規軍のを降り注ぐ雷が焼いて砕いていく。
邪悪な屍人帝国の手によって絶望に染まりし王国が完全に崩壊するまで、そう時は必要ないのだろう。
「今日はブルーアルカディアのとある王国の救助に向かって貰いたいんだ」
グリモアベース、集まった猟兵達に、ケットシーのクーナ・セラフィン(雪華の騎士猫・f10280)はそう語り始めた。
「浮遊大陸が屍人帝国に襲われるって予知が見えた。勇士と王国の正規軍で迎撃しようとするんだけど……如何せん力量も数も向こうが多くて敗北して王国は敢え無く滅亡してしまう。それを防ぐために、皆の力を貸してほしい」
そう言ったクーナの説明は詳細へと移る。
「まずは先遣隊だね。花を武器として使ってくる空飛ぶクジラの群れがやってくるから、浮遊大陸に辿り着く前にできるだけ撃墜してほしい。完全に空中戦になるけど、足場については勇士達と協力すれば飛空艇を利用したりしてどうにかできると思う。自前で飛べるならそれがいいかもしれないね」
純粋な武力はそこまでじゃないけど操船技術は相当なものだから、結構無茶なお願いでも何とかしてくれそうかな、と騎士猫は言う。
「それで先遣隊を迎撃したら、次は本隊がやって来る。浮遊大陸の端に到着する前に撃墜できればいいけどそれは無理、王都目指して進軍すること自体は止められないね。だから王国正規軍と歩調を合わせて迎撃しつつ、オブリビオンの指揮官を探してほしい。そいつを仕留めれれば部下達も潰走するだろうからね」
そこまで説明したクーナは灯籠型のグリモアを取り出し転移準備を開始する。
「勇士たちは幾つかチームがあるみたいだけど協力的だから安心して大丈夫。敵の屍人帝国は……ごめん、詳しい予知は出来ていないんだ。名前ぐらい分かればよかったんだけども。ともかく、王国の存亡をかけた一戦、皆でどうにか助けてきてね」
それじゃあ、行ってらっしゃい。そうクーナは締め括り、猟兵達を青き空の世界へと転移させたのであった。
寅杜柳
オープニングをお読み頂き有難うございます。
どこかの浮遊大陸でも動き始めたようです。
このシナリオはブルーアルカディア、とある浮遊大陸の王国への侵略を防ぐシナリオとなります。
第一章は屍人帝国先遣隊『双児宮魔竜ヴォルスカスドン』との大空中戦です。
勇士たちの駆る飛空艇を足場にしたり自前の飛行手段を活用しつつ、敵の花兵装の鯨の艦隊を撃破してください。
勇士達は力量こそ猟兵には届きませんが、操舵や空中戦の腕前は卓越しており上手く援護してくれます。
第二章は『ツノウサギ・飛行種』との戦いに、第三章は『双児宮魔竜ヴォルスカスドン』との戦いにます。
こちらの二章は冒頭に状況説明を追加致しますのでそちらをご確認下さい。
それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
第1章 集団戦
『花兵装鯨の艦隊』
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POW : 砲閃華
【背中の花から放たれる硬い種】が命中した対象を爆破し、更に互いを【種から発芽した蔓植物】で繋ぐ。
SPD : 綿毛花粉機雷
自身が装備する【綿毛兵装】から【無数の綿毛機雷】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【花粉症】の状態異常を与える。
WIZ : 危険な花園
自身の装備武器を無数の【種類】の花びらに変え、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ニコリネ・ユーリカ(サポート)
あらあら、盛り上がってるわねぇ
お忙しい所、お邪魔しまーす!
新しい販路を求めてやってきた花屋です
宜しくお願いしまーす(ぺこりんこ)
~なの、~なのねぇ、~かしら? そっかぁ
時々語尾がユルくなる柔かい口調
商魂たくましく、がめつい
参考科白
んンッ、あなたって手強いのねぇ
えっあっヤダヤダ圧し潰……ギャー!
私も気合入れて働くわよー!
悪い子にはお仕置きしないとねぇ
さぁお尻出しなさい! 思いっきり叩いてあげる!
乗り物を召喚して切り抜けるサポート派
技能は「運転、操縦、運搬」を駆使します
広域では営業車『Floral Fallal』に乗り込みドリフト系UCを使用
狭域では魔法攻撃や『シャッター棒』をブンブンして戦います
スフィア・レディアード(サポート)
『皆さん、頑張りましょう!』
ミレナリィドールの妖剣士×鎧装騎兵、21歳の女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、機嫌が悪いと「無口(私、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格は元気で、楽しい祭りとかが好きな少女。
武器は剣と銃をメインに使う。
霊感が強く、霊を操って戦う事も出来る(ユーベルコード)
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●機械人形と花屋のファーストアタック
曇り空のブルーアルカディアの雲海の上を飛ぶ鯨の群れ。
花の兵装を背負いその魔獣達の行き先には浮遊大陸――平和な地を蹂躙する為の先遣隊を迎え撃つために出撃した勇士達の飛空艇との接触は間近であった。
「お忙しい所、お邪魔しまーす!」
営業スマイルと共に飛空艇にやって来たニコリネ・ユーリカ(花屋・f02123)が挨拶をし。
「皆さん、頑張りましょう!」
そんな飛空艇の一つに同乗したスフィア・レディアード(魔封騎士・f15947)というミレナリィドールは、飛空艇の勇士達を鼓舞するように退魔の紋章が施された深紅の長剣を掲げて気合を入れる。
「あらあら、盛り上がってるわねぇ」
スフィアと勇士達の様子を見つつ、ニコリネの目は向かってくる花鯨の艦隊――の背に向いていた。
花の兵装、つまりは花屋である彼女にとって販売できるかもしれない代物。鯨との距離はかなりある為もしかすると見慣れたお花なのかもしれないが、少しばかり興味が湧いてくる。
(「それに上手くいけばあの王国も新しい販路にできるかしら」)
その上で販路の確保まで狙おうとする、やわらかな口調ながらも意外と商魂たくましいニコリネであった。
そして、猟兵達は勇士達と共に花鯨の艦隊の迎撃を開始する。
「まずはこれよ!」
巣ギアが先頭の花兵装クジラに向けてアームドフォートより霊体に干渉するエネルギー波を放つ。距離がまだあるからか、花鯨は嫌がるように体をよじらせて、背中の兵装よりぼふんと無数の綿毛をばら撒いた。
兵装であるそれらは機雷であり、炸裂すれば敵に花粉症をばら撒きつつ傷つける代物。それらをばら撒いた花鯨の周囲に歴戦の勇士達も易々とは突撃できない。
ならば、と。
スフィアがユーベルコード【雑霊烈波】を起動。悪霊の叫びがスフィアを中心に放たれ機雷を次々に炸裂させていく。
「甘いよ、私の方が早かったね!」
一秒に127回もの速度で放たれる念力は花鯨からばら撒かれる綿毛機雷が空域を埋め尽くす前に破壊し、それどころか鯨の巨体の全身をも押し止める。
「私も働くわよー!」
スフィアの悪霊の叫びをBGMにニコリネも仕掛ける。もう少し広い陸地であれば営業車の出番だったのだが、完全に空中戦となるこの戦場では仕方がない。
「お花はいりませんか!」
大声で花鯨たちに問いかければ、その言葉を鍵にユーベルコードが発動。すると突然、飛空艇に魔法で出来た温室が出現する。
更に中からうねうねと蔦の攻性植物が姿を見せ、飛空艇に近接してきた鯨に対し一直線に伸びて絡みつこうとする。
満足な回答を得られない限り攻撃し続ける攻勢植物に対し、鯨はいやいやするように身をよじらせるが、攻性植物のお節介さ故にそのボディランゲージでの拒絶は聞き入れられない。
攻性植物と念力により機雷の守りと隊列を乱された花鯨たち、その隙を見逃さず飛空艇の勇士達は花鯨に迫り、飛空艇による砲撃や斬撃によって魔獣を雲海へ次々と墜落させていく。
「ざんねーん……」
攻性植物の強烈な臭い息を頭部に受けて目を回し墜落していく花鯨を見送りながらニコリネは残念がっていた。
押し売りをしかけても最後まで売れなかったからか、はたまた花の兵装を回収できなかったからか、それ以外か。
ともあれ、花鯨艦隊へのファースト・アタックは無事に成功した。
次々と押し寄せてくる花鯨の攻勢に勇士達と猟兵の反撃は本番へとさしかかる。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
久遠寺・遥翔(サポート)
UCでフレアライザーや派生形態に変身するか
イグニシオンに【騎乗】して戦う
死角を突いたりといった戦法に躊躇はない
戦いでは取れる手を全力でとる
ただ人質を取ったりなんて義にもとる真似はしないけどな
救助対象がいる場合それ優先で動くぜ
変身・騎乗どちらの場合でも基本的に【空中戦】を仕掛ける
飛行系UCの速度やワイヤーを使った【地形の利用】【ダッシュ】による高速機動戦闘だ
相手の攻撃は【第六感】【視力】を駆使した心眼で【見切り】ながら【残像】でかわし
避けきれない攻撃を【オーラ防御】や【各種耐性】で受け流しながら【カウンター】の
【生命力吸収】する黒焔で対象を【焼却】する【2回攻撃】【範囲攻撃】を叩き込む戦術になる
●黒焔のキャバリア
花鯨たちが迫り本格的な光線が始まる中、一機の黒きガンシップが花鯨艦隊へと強襲を仕掛ける。
銃弾をばら撒き牽制しながら艦隊へと強襲を仕掛けるガンシップ、その中から久遠寺・遥翔(焔の機神イグニシオン/『黒鋼』の騎士・f01190)という青年の駆る黒きクロムキャバリア『イグニシオン』が飛び出し、黒焔の太刀を以て手近な花鯨へと斬りかかる。
黒焔纏う巨大な敵を認識した花鯨はすぐさま綿毛機雷をばら撒き接近を妨げようとする。
だが、遥翔は空域にばらまかれた無数のそれらを優れた心眼と感覚で見切り、接触を最小限に抑え残りも黒焔のオーラで綿毛を焼き無効化して回避、そして標的の背の植物兵装にワイヤーを絡ませ一気に巻き上げ距離を詰める。
「――皆の魂は受け取った」
みるみる迫る鯨の巨体を前に、遥翔はユーベルコード【|因果を刻む真焔の舞踏《ランブリング・リベリオン》】を発動。
「咲け、ランブリング・リベリオン!」
皆の痛みや敵を討ち浮遊大陸を守る――そんな願いや魂を変えた焔を黒焔の太刀に纏わせて、すれ違いざまに連続で鯨に斬りつける。
黒焰纏う漆黒のクロムキャバリアの三連斬は植物兵装を斬り飛ばし、胴体を両断した。
雲海に堕ちていく花鯨を横目に、奪った生命力でイグニシオンは跳躍し、勇士の飛空艇へと着地する。
まだまだ敵数は多い。長期戦になるだろうと遥翔は思考しつつ、休む間もなく次の花鯨へイグニシオンと共に向かっていくのであった。
成功
🔵🔵🔴
レイン・ファリエル(サポート)
『さぁ、貴方の本気を見せて下さい』
人間のサイキッカー×ダークヒーローの女の子です。
普段の口調は「クールで丁寧(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、機嫌が悪いと「無口(私、アナタ、ね、よ、なの、かしら?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格は落ち着いてクールな感じのミステリアスな少女です。
人と話すのも好きなので、様々なアドリブ会話描写も歓迎です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●空にて癒すもの
花鯨艦隊と勇士たちの飛空艇の戦闘は激しさを増していく。
無数にばら撒かれた機雷を突破してくる熟練の勇士達や猟兵達に対し、花鯨は攻撃方法を切り替えて背の花の兵装から花弁をふわりとばら撒いた。
色も種類も様々なその花弁は兵装が変じた危険な花弁。花鯨の周囲に迫った勇士たちを容赦なく切り刻む嵐だ。
『大丈夫か! 今助ける!』
その攻撃の直撃を受けた翔剣士の勇士が血を流して倒れ、別の勇士が即座に駆け付け雲海に墜落する前に救助する。
そして近くの飛空艇へと帰還して、そこで戦場には不似合いな奇妙に神秘的な歌声を耳にする。
「聴きなさい、聖なる歌を」
歌っているのは漆黒の鎧を纏うサイキッカー、レイン・ファリエル(クールビューティー・f17014)という猟兵だ。
彼女のユーベルコード【エンチャント・キャロル】は歌った聖歌を聞いて共感した対象を治療する力を持つ。
血まみれだった傷ついた翔剣士も見る見るうちに傷が塞がっていって、荒かった呼吸も落ち着いてくる。
花鯨艦隊と大勢の勇士達による大戦、負傷者も当然多くなるゆえに、大勢の治療を同時に行えるレインの力は十二分に役立っていた。
(「大分敵の先遣隊の数は減ってきているようですが……」)
聖歌を歌いながら、レインは戦況を冷静に確認する。
数は減らしてきたが、この後に本隊が控えているという話だ。油断はできず、出来るだけ多くの勇士が万全に戦える状態にしておかねば厳しいだろう。
この戦場を支えねばと改めて思いつつ、レインは大空の戦場に癒しの神秘的な聖歌を響かせるのであった。
成功
🔵🔵🔴
鳶沢・成美(サポート)
『え、これが魔導書? まあどうしよう?』
『まあどうでもいいや、オブリビオンなら倒すだけですよ』
故郷UDCアースの下町の古書店でたまたま見つけた魔導書を読んで覚醒した自称なんちゃって陰陽師
昨今でいう陽キャラ? みたいな行動は正直よくわからないのでマイペースに行動
でも集団での行動も嫌いじゃないですよ
元ボランティア同好会でつい気合い入れて掃除しちゃったりしなかったり
一応木工好きでゲートボール好きキャラのはず……たぶん
戦い方は直接殴るより術をとばす方が好みです
範囲攻撃とかロマンですよね
例え好みの容姿だろうと、事情があろうと敵ならスパッと倒すだけですよ
アドリブ・絡み・可
●除霊建築士は密やかに
花兵装より放たれた花弁の嵐、そして花からばら撒かれた硬質の種子から発芽した蔓植物が、攻め込む勇士達を阻み鯨艦隊を持ちこたえさせている。
勇士達の攻撃も苛烈ではあるが、元々巨体でタフな鯨達は多少の傷を厭う事無く花兵装でカウンターを行ってくる。
そんな戦場で、一人の除霊建築士が人知れずマイペースに花鯨の艦隊に打撃を与えていた。
「光よ敵を欺き我が身を隠せ」
彼、鳶沢・成美(三角定規の除霊建築士・f03142)は額に呪符を貼り付けユーベルコード【欺ク光ノ術】を発動させ光学迷彩的な効果によって透明化している。
大乱戦――匂いや体温を感じ取る余裕もない現状では、元々あまり目立たず姿まで消している彼に気付く鯨は殆どいない。
術者が指定した対象を攻撃する性質をもつ花弁は、今の姿を透明にして認識されていない成美を狙ってくることはない。
ユーベルコードの代償により疲労が毎秒重なっていく中、フック付きロープで花鯨から別の花鯨へと飛び移り妖魂符に呪力を込め、弾幕を展開するようにして花兵装鯨にダメージを重ねていく。
(「次はあっちの邪魔してる鯨を狙おうか」)
視線の先には固まって守りを固めている鯨達、そして攻めあぐねている勇士の飛空艇。
直角三角形の詠唱定規二つを手に、鯨の背の上という悪路も気にせず花の兵装を散らしながら駆ける成美。
人知れず着実に鯨達の戦力を削り、そして勇士達を支援するように戦う彼は、マイペースながらまさに縁の下の力持ちともいうべき働きをこの戦場で果たしていた。
成功
🔵🔵🔴
ウルスラ・ロザーノ(サポート)
いつもテンション高いとは言われるなー、確かに誰に対してもフレンドリーな対応しようと心掛けとる
といっても銀誓館の学生時代から能力者をしてきたんでな
救えるもんはできるだけ救う、でも倒すべき敵は必ず討伐すべしっちゅー方針や
戦法はヒット&アウェイ型、戦場全体を広く利用して戦うで
基本は中距離
レーザービット射撃やナイフの蹴り込みで牽制しつつ、
エアシューズで、地上は高速で駆け回り、空中も地形とか足掛かりに利用して軽業のように跳ね回るよ
敵からの攻撃は、すべて見切って受け流したりの回避で凌ぐよ
攻め込む機会を見つけたら奇襲を仕掛けるで
一気に接近して、蹴撃やその斬撃波を叩き込む!
サッカーボールのシュートは必殺技や!
●燕は鯨の空に舞う
しゃらん、しゃらん。
勇士達と花兵装鯨の戦う戦場にタンバリンの音が響く。
音の主はメカニカルなローラーブレードで飛空艇の上を滑走し、加速をつけて花兵装鯨へと跳躍する。
「そいじゃ、いっくでー!」
くるりと空中で回転しつつ、褐色肌の小柄なウルスラ・ロザーノ(鈴振り燕・f35438)はヘッドレスタンバリン『ハチドリのダンス』を鯨の背の花兵装に叩きつける。
しゃん、といい音を響かせたその衝撃でか鯨の背の綿毛兵装から機雷がばらまかれるが、ウルスラは鯨の背を足場に無数の機雷を軽々躱し、再び飛空艇へと跳躍する。
銀誓館学園で戦い抜いた歴戦の能力者である彼女だが、ブルーアルカディアの完全な空中戦はそれ程経験はない。
一歩足を踏み外せば雲海へ真っ逆さまの不安定な戦場であるが、彼女はまったく恐れる様子もなく高い身体能力で飛空艇から飛空艇、或いは鯨の背の上へと軽やかに飛び回っている。
それは戦場全体を舞台にしたダンスさながらの軽業の動き――いつしか、花兵装鯨達の視線は彼女へと向いていた。
「宇宙も世界も何もかも、踊らせてまうでー♪」
ローラーブレードの速度を存分に活かし飛空艇に鯨にと自在に移りながら、ハチドリのダンスの音色を響かせて情熱的に魅せる彼女のダンスパフォーマンスはユーベルコード。
彼女から放たれた超宇宙的レイヴ波動は観衆の心身を解放し、花鯨の艦隊全てに影響を及ぼす程の力を持っていて、一斉に鯨達が踊るように跳ね始めた。
『今だ! 畳みかけろ!』
どこかの飛空艇の勇士が叫び、一斉に花鯨達に襲い掛かる。
踊っている花兵装の鯨達は綿毛の機雷を撒く事もできず、勇士達の猛攻をまともに受けて次々に雲海へと墜落していく。
「これで終いな!」
異世界のサッカーボールをウルスラが最後の鯨に蹴りこみ、頭に命中して返ってきたボールをキャッチ。
沈んでいく鯨を見送りウルスラはポーズを決める。
こうして先遣隊の鯨艦隊は一掃され、災難を退けて安堵する勇士達。
だが、次の軍勢は今まさに浮遊大陸へと迫ろうとしている――。
成功
🔵🔵🔴
第2章 集団戦
『ツノウサギ・飛行種』
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POW : 兎角
予め【角に電気をチャージする】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD : 脱兎
空中をレベル回まで蹴ってジャンプできる。
WIZ : 飛兎
【ふよふよと飛ぶ。何故飛べるのかという興味】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【、あるいは元々自身の付近にいた仲間の兎】から、高命中力の【電撃】を飛ばす。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●雷兎の軍勢と正規軍の激突
先遣隊である花兵装の鯨艦隊を壊滅させた勇士達。
しかし数こそ減らせたものの、本隊の軍勢が浮遊大陸に到達する事を防ぎきる事は叶わなかった。
浮遊大陸の端に上陸した屍人帝国の軍勢は飛行する角兎の群れ、わらわらと大軍勢で浮遊大陸の中心にある王都を目指して進軍を開始した。
対する王国側も、勇士達が稼いだ時間で正規軍を編成。屍人帝国の軍勢に真っ向から挑むべく行軍を開始する。
この正規軍と歩調を合わせ共に戦う事で敵軍勢からの集中攻撃はある程度は避けられるだろう。
――屍人帝国の軍勢にも指揮官はいる。それを潰す事ができれば敵の軍勢はバラバラになり、王国の正規軍で各個撃破できる程度に成り果てるだろう。
だが、その指揮官の位置は不明だ。この敵の大軍勢の中から探し出さねばならないだろう。
突出せず、歩調を合わせ袋叩きを避けて敵の指揮官を探る。それができねば明日はない。
この浮遊大陸の存亡をかけた一戦が、今始まろうとしていた。
高階・茉莉(サポート)
『貴方も読書、いかがですか?』
スペースノイドのウィザード×フォースナイトの女性です。
普段の口調は「司書さん(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、時々「眠い(私、キミ、ですぅ、ますぅ、でしょ~、でしょお?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
読書と掃除が趣味で、おっとりとした性格の女性です。
戦闘では主に魔導書やロッドなど、魔法を使って戦う事が多いです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●炎の記憶を
雷を迸らせ、空飛ぶウサギの群れが浮遊大陸の草原を行軍していく。
見る限り行軍タイミングを合わせており、ただの獣とは違う何らかの指揮を受けているようにも思われる。
対する王国正規軍はきっちりと訓練を受けた乱れぬ足並みでそれらに対抗する陣形をとっていた。多少吹き飛ばされてもリカバリーできるよう、小隊規模での統率がなされているのだろう。
そんな戦場に高階・茉莉(秘密の司書さん・f01985)というスペースノイドはやって来ていた。
(「あの中に指揮官が……」)
目を凝らしてみるが、それらしき存在は見当たらない。毛皮に膨れた体のウサギが大量にいて、更に雷光を放ち視界を遮っているからだ。
「まずは数を減らさないといけませんね」
少なくともこの王国正規軍を援護する必要がある――そう判断した茉莉は宇宙魔術古代書を開くと、その中のある文章の記された頁を開いた。
「我が呼び起こすは炎の記憶。さぁ、燃え尽きなさい!」
その詠唱と共に、本から浮き上がった炎について記された文章から光そのもののような炎が射出され、先頭を浮遊していたツノウサギに命中、炎上させた。
ウサギは即座に角にチャージされていた電気により高められた戦闘能力で茉莉へと突進するが、それを見切っていた彼女は突進を回避しつつ、黄金色の宝石が飾られた金属杖より月の魔力弾を放ち追撃。
墜落するツノウサギ、それが開戦の合図となった。
指揮官の号令を皮切りに兵士たちがツノウサギの群れに一斉に突撃を敢行。対するウサギたちも雷気を纏いその角を振るい突進を開始。
その中で茉莉も次々と詠唱し、ツノウサギ達を燃やし着実に数を減らしていくのであった。
成功
🔵🔵🔴
ティエル・ティエリエル(サポート)
◆キャラ特徴
ボクっ娘で天真爛漫、お転婆なフェアリーのお姫様です。
王家に伝わる細身のレイピアを使った空中からのヒット&アウェイで戦うのが得意な女の子です。
・冒険大好きお姫様
・珍しいものにも興味津々
・ノブレス・オブリージュの精神で弱者を放っておけないよ
・ドヤ顔がよく似合う
・困ったら動物さんに協力を!
◆戦闘方法
・背中の翅で羽ばたいて「空中戦」や「空中浮遊」で空から攻撃するよ
・レイピアに風を纏わせて「属性攻撃」でチクチクするよ
・対空攻撃が激しそうなら【ライオンライド】
・レイピアでの攻撃が効かない敵には【お姫様ビーム】でどかーんと攻撃
●正規兵と角兎の戦いの間で
『放てー!』
雷が迸り兵を焼き、兵士が放った天使核動力の銃弾が空舞うツノウサギ達を撃ち抜いていく。
激しい戦いが繰り広げられる中、空中を華麗に飛び回る小さな影が一つあった。
「よーし! 空はボクに任せて!」
彼女、ティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)はフェアリーの小柄さを活かし翅を羽ばたかせて空のツノウサギ達へと切り込んでいく。
ウサギの雷を躱しつつ風を纏わせたレイピアですれ違いざまに斬りつけ落としていく彼女は、兵士たちから突出せぬよう空から襲い掛かる敵への迎撃に注力している。
そんな彼女の前に、何故かツノウサギ達がふよふよとアピールするように飛び始める。
――よくよく考えればなぜ兎が飛べるのだろう、珍しいもの好きなティエルはついそんな興味を抱いてしまう。
すると周囲のツノウサギ達がティエルに向けて一斉に電撃を放った。
「危なっ!」
それを回避せんと、ティエルは何と眼前のツノウサギの胸の飾り毛の中へと飛び込んだ。そのふわっふわの毛並みは隙間だらけ、どんな隙間にも潜り込める彼女の力なら容易だ。
「ようし、服の中からこちょこちょしちゃうぞー☆」
と、ティエルは毛皮から掻き出そうとするツノウサギの前足を躱しつつ、地肌に擽り攻撃を仕掛ける。
その指捌きは動物のウサギも悶えてしまうくすぐったさ、ふよふよ飛ぶことも忘れひゅーんと地面に落ちてしまう。
激突寸前にティエルは外に飛び出しつつ、落下で隙だらけのツノウサギに風のレイピアを突き刺し再び翅を羽ばたかせツノウサギ達飛ぶ空へと飛翔した。
――なお、ツノウサギからは不思議とよく干した布団のようなおひさまの匂いがしたらしい。
成功
🔵🔵🔴
月詠・莉愛(サポート)
『あの……宜しくお願いしますね。』
オラトリオのシンフォニア×聖者の女の子です。
普段の口調は「丁寧口調(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」
独り言は「普通かな(私、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
大人しくて口数が少ないですけど、心優しく
動物や植物などの自然が好きな少女。
争い事は苦手ですけど、依頼の成功の為なら戦う事も厭わないです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●オラトリオは身を委ね
熟練の兵士といえども空より襲い掛かるツノウサギへの対応は難儀していた。
自在に空を跳ね変幻自在の動きで兵士たちを翻弄し、ここぞというタイミングで突進を喰らわせてくる無数の敵。
倒しても倒してもキリがないように思える状況で、正規軍の兵士と共に戦うオラトリオの少女、月詠・莉愛(銀の月を謳う・f16320)は周囲をその歌声で鼓舞する。
「大丈夫です。私が支えます」
穏やかでいてけれども芯の通った彼女の聖なる歌声は邪悪なるツノウサギを退け、兵士たちの士気を高めていく。
そんな彼女を狙い、ツノウサギが空中を跳ねフェイントをかけながら突進してくる。
目で追う事も難しいその軌道を、莉愛はその動き全てに対応して華麗に突進を回避する。
その仕掛けは彼女が発動しているユーベルコードにある。
AI搭載型戦術ドローンに体を操らせる事で最適な戦闘行動をとらせる能力――生物の意表を突くウサギの動きであってもAIまでは騙しきれないということ。
回避し地面にめり込んだツノウサギを、近くの兵士が剣で一閃し仕留める。
敵の数は果てが分からない程に多い、けれどまだまだ兵士たちの士気は十分あり、持ちこたえることはできる。
それを助ける為に莉愛はドローンによる操作に身を任せつつ、聖なる歌声を戦場に響かせるのであった。
成功
🔵🔵🔴
星川・杏梨(サポート)
『この剣に、私の誓いを込めて』
人間のスーパーヒーロー×剣豪、女の子です。
普段の口調は「聖なる剣士(私、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
時々「落ち着いた感じ(私、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格はクールで凛とした雰囲気です。
常に冷静さを念頭に置く様に努めており、
取り乱さない様に気を付けています。
戦闘は、剣・銃・魔法と一通りこなせます。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●機械人形従えし剣士
ツノウサギ達と王国正規軍の兵の戦いは一進一退。
空から迫るツノウサギも猟兵や天使核の魔導砲やマスケットで落ち着いて迎撃できてはいるが、敵は只管数で数で押してきて中々攻め込む隙を見出せない。
「機械人形達よ、私の指揮に従い敵を殲滅しなさい!」
そんな中、星川・杏梨(聖炎の剣士・f17737)という騎士はユーベルコードにより召喚した二体の機械人形を指揮し、ツノウサギの攻勢を阻んでいた。
剣の機械人形は杏梨に迫るツノウサギ達をその剛剣で切り裂き阻み、そして空からの敵は猟銃の機械人形が正確に狙撃し撃ち落していく。
機械人形を操っている今杏梨自身は戦えず、攻撃を受けただけで機械人形の召喚は解除されてしまう。
だが、剣の人形の護衛と兵士達に紛れ上手く標的にならぬようにしている事もあって、彼女の術はこの混戦でも維持されていた。
(「指揮官はどこに……」)
直接戦えない杏梨は適宜機械人形達を指揮しながら混沌とした戦場の中へ視線を巡らせて敵指揮官を探していた。
嫌でも視界に入る空舞うウサギ達は少々気になるが、何故飛ぶか興味を抱けば雷が飛んでくるのは周囲の兵士達を見れば分かる。
なのでそれはそういうものだと流しつつ敵陣を注視するが、あまりに敵の数が多く探知も難しい。
だが、何となくツノウサギ達の動きに傾向があるようには見える。その起点を特定できれば、そこに指揮官がいる可能性は高いと、杏梨は冷静に判断する。
この戦を突破する為の取っ掛かりを見出さんと、機械人形を操る剣士は冷静に戦場を観察していく。
成功
🔵🔵🔴
蒼月・暦(サポート)
デッドマンの闇医者×グールドライバー、女の子です。
普段の口調は「無邪気(私、アナタ、なの、よ、なのね、なのよね?)」
嘘をつく時は「分かりやすい(ワタシ、アナタ、です、ます、でしょう、でしょうか?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
無邪気で明るい性格をしていて、一般人や他猟兵に対しても友好的。
可愛い動物とか、珍しい植物が好き。
戦闘では、改造ナノブレード(医療ノコギリ)を使う事が多い。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●野獣の炎は戦場を駆ける
攻め込むツノウサギの群れの間を、127体の野獣を象った黒き炎が駆けていく。
触れる兎を容赦なく焼き払う黒炎の野獣は反撃の雷撃に散らされながら、敵陣に被害を与えていた。
「それっ、行くのよ! あいつらはアナタの餌食なんだから!」
その術、ユーベルコードを操るのは蒼月・暦(デッドマンの闇医者・f27221)という名の少女であった。
可愛い動物好きの彼女ではあるが、このツノウサギ達は危険な魔獣。そしてこれだけの数が居れば後方の王国も確実に蹂躙されてしまうだろう結果が分かっているから容赦なく攻めていく。
(「……それにしても何で飛んでいるのかな?」)
空飛ぶツノウサギ達の姿に、ふと暦は思う。
大きな耳で空を飛んでいるのだろうか、天使核が何かしているのだろうか、などと考えた瞬間、ツノウサギ達が一斉に暦に向かって雷撃を放つ。
「危ない!」
慌てて回避する暦、何故ツノウサギ達が飛べるのかに興味を抱くのはまずそうだ。
黒炎の野獣たちでツノウサギの陣を荒らしつつ、負傷した王国兵を発見した暦は即座に治療にかかる。
簡易的な手術すら可能な道具を詰め込んだスーツケースを開けて、深い傷を手慣れた手つきで縫合、治療して後方へと引き渡す。
大規模な戦だから負傷者も多く、早い所指揮官を討って決着をつけなければジリ貧になるだろう。
そんな事を考えながら、医療用ノコギリでもある改造ナノブレードを手にした暦は黒炎の魔獣を更にけしかけ、ツノウサギの攻勢を弱めんと敵陣を荒らしつつ戦線を維持するのであった。
成功
🔵🔵🔴
月夜・玲(サポート)
『さてと、I.S.T起動。お仕事お仕事。』
口調 元気(私、~君、だね、だよ、だよね、なのかな? )
お仕事ついでに研究も出来るんだから、この仕事良いよねぇ
さあ、私の研究成果の実験台になってもらうよ
模造神器という独自の兵器開発を生き甲斐とする研究者
誰にでも気さくに砕けた口調で話しかける
戦いは全て研究の為、楽しみながら戦闘を行う
全ては研究の為、研究と戦闘を楽しめる猟兵生活は結構気に入っている
戦闘スタイルは4本の模造神器から2本を選び、二刀流で敵と戦う形です
UCで遠距離戦闘にも対応したSF剣士
日常ではのんびりと景色を楽しんだり風情を楽しんだり
冒険では考察しながらじっくり進む
あとはお任せ!
●模造神器の遣い手×2
猟兵達の加勢や兵士たちの奮闘もあり、ツノウサギ達の陣はやや薄くなっていた。
「そろそろ攻め時、かな」
この地にやっていたメカニック、月夜・玲(頂の探究者・f01605)はそんな戦況を見遣り、そう判断する。
ユーベルコードによる遠距離戦もできる彼女だが、基本は二刀流の剣士であるからこの群れと真っ向勝負するのは自殺行為に等しい。
攻め込むべきタイミング、位置を見極めるために正規軍の兵に紛れつつ戦況を伺っていたのだ。
その甲斐あって、大まかな指揮官の位置座標に目星はついている。数が減ってきたからより分かり易くなったのもあるが。
「さてと、I.S.T起動。お仕事お仕事。……人格エミュレイト……分身生成開始」
玲がユーベルコードを起動すれば、彼女の隣にそっくりの分身が一人召喚される。
特性として本体に戦闘能力で勝る分身ではあるが、一つ欠点がある。
『よし! ……武器ないから使ってない模造神器二本貸して?』
――財力がないから武装していない、割と致命的な欠点だった。
ただ、玲が操る模造神器――『System[Imitation sacred treasure]』は四振りの武器を有しており、状況に合わせて二振りを選び操るのが彼女。
つまり常時二振りは使われていない訳で、その使ってないものを借りられないかと言う事だ。
「それじゃ上は任せたわ!」
分身も自分そっくりの思考だからそう来ることは想定の上。
混沌と再誕の二振りをI.S.Tより抜いた玲はそれを分身に渡し、自身は残りの青に纏わる二振りを構え、息を合わせツノウサギに飛び込んだ。
迎撃の電撃を放たんとするツノウサギ達、その陣に玲は飛び込み容赦なく模造神器で切り捨てる。
更に戦闘力に優れた分身は、空のツノウサギを足場に跳躍、自在に空を跳ね空中から襲い掛かるツノウサギを撫で切りにしつつ前へ前へと進んでいく。
自分自身ならどうするか、分身であるから言葉も最小限で連携は取れる。
分身前に目的地を定めていたからそれもとっくに共有出来ていて、鬼神の如き勢いでツノウサギの群れをこじ開けていく玲と分身。
『あの二人に続け!』
後方から正規軍の指揮官らしき声が響き、兵士たちの支援攻撃がツノウサギ達を吹き飛ばしていく。
「ありがと!」
その援護を受けに軽い口調で礼を言いつつ、陣が再び整えられる前に玲達は進み、進み――そして、ツノウサギ達に紛れていた一際巨大な影を視認した。
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『双児宮魔竜ヴォルスカスドン』
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POW : 暴竜激闘
単純で重い【暴力】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : 星痕覚醒
全身を【星座の魔法力】で覆い、自身が敵から受けた【負傷】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
WIZ : 溶岩熱線
【体内のマグマぶくろ】から、戦場全体に「敵味方を識別する【溶岩熱線】」を放ち、ダメージと【火だるま】の状態異常を与える。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠砲撃怪獣・ガンドドン」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●星の魔恐竜
『攻めろ攻めろ! 空から攻めれば遅るるに足らん!』
『ソウダソウダ! ガンガン、カミナリ! クラワセロ!』
二つの頭部をもつ羽の無い巨大な魔竜がツノウサギ達に指示を飛ばしていた。
大量のツノウサギ達に隠れ兵士達からは見えずにいたが、これだけ近づけばその巨体を見逃す事はないだろう。
流暢に話す右頭に左頭が片言で同意しているような形ではあるが。
この指揮官を仕留めれば、ツノウサギ達も統率の取れた動きが取れず壊走するだろうとグリモア猟兵は語っていた。
あまり時間をかければ周囲のツノウサギ達に阻まれてしまう、その上正規軍の兵達の疲労も溜まってきている。
一刻も早く撃破する為、猟兵達は指揮官たる巨体の『双児宮魔竜ヴォルスカスドン』に攻撃を仕掛けるのであった。
納花・ピンチン(サポート)
ブギーモンスターの勇者×殺人鬼
布を被ってから8年が経ちましたわ
普段はお嬢様口調で、時々関西弁がちょこっと
……って、勉強中なんですわ!
あくまでお仕置きをしに来ているから
あまり殺伐とした戦い方はしませんわ
武器も直前で刃を返して叩いたり
その光景はギャグになることが多いですわ
商人街出身、お話しや交渉なんかも好きです
小さなスイーツや飴ちゃんを渡して一緒に食べると
色々話してくれるんですわ
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し
多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功の為でも
公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
ほないっちょ、よろしくおねがいします
●シーツおばけと双頭魔竜
いつの間にか空にかかる雲は雨雲に入れ替わり、天気は今にも崩れそうだ。
王国正規兵とツノウサギの群れが交戦する中で猟兵達が探し出した指揮官、それに真っ先に仕掛けたのは可愛らしい布を被った納花・ピンチン(ブギーモンスターの勇者・f31878)という名のブギーモンスターの少女。
一つの国を滅ぼしにやって来たすごくワルな屍人帝国にお仕置きをしに来た彼女は、愛用の勇者の剣を手に巨大な魔竜ヴォルスカスドンへと挑みかかっていく。
竜が吼えて尾で薙ぎ払わんとするが、ピンチンはそれを空中浮遊で飛び越えて回避、そして剣を光り輝かせてその腹でぶっ叩いた。
あくまで彼女にとってはお仕置き、続く攻撃もその延長で。
「いい声で鳴いてな~!」
発動したユーベルコードにより、魔竜の首、そして手足の付け根にぐるりと点線が浮き出した。
そして近くで交戦していたツノウサギ達が何故かその点線目掛け飛び掛かってくる。
『まさか裏切らせるか……!』
賢い方の右頭が咄嗟に身構え手や尾で叩き落とそうとするが、わらわら群がるツノウサギ達はそれを躱して点線へと迫り、角をきらりと輝かせる。
そして、点線を角でくすぐるかのようにつつき始める。
虚を突かれたように右頭が目を見開き、段々感じられるこそばゆさにのたうち回りたくなってしまう。
あまり賢い方でない左頭などはくすぐりに堪えかねて尾で地を叩いている。
そしてその間に後方から正規軍兵士がチャンスとばかりに迫ってきていて、
『ええい、うっとおしい!』
とうとう良かった魔竜は溶岩熱線を周囲に放ち、近づいていたツノウサギや兵士達を火だるまにし、そしてその勢いで溶岩光線を勇者の剣で防いでいたピンチンに強靭な尾を叩きつける。
ピンチンは叩きつけられた尾も勇者の剣でガードするが、9メートルはある魔竜の攻撃だ。圧倒的な重量差で足が地面から離れてしまう。
「今日のところはこんくらいで勘弁したるわな?」
そんな捨て台詞と共に、ピンチンは魔竜から離れたツノウサギと兵士の戦場へと吹き飛ばされたのであった。
成功
🔵🔵🔴
天城・千歳(サポート)
本体で行動出来る場所なら本体で、本体の入れない場所の場合は戦闘用リモート義体で行動し本体は義体からの情報を元に【情報収取】【戦闘知識】【世界知識】【瞬間思考力】を使い状況分析及び支援行動を行う。
戦闘状態になったら【誘導弾】の【一斉発射】による【範囲攻撃】で【先制攻撃】を行い、その後は【スナイパー】【砲撃】【レーザー射撃】で攻撃する。
敵の攻撃は状況に応じて【盾受け】で防御するか【見切り】【ダッシュ】【推力移動】を使った回避で対応。
味方とのコミュニケーションはリモート義体が【コミュ力】【礼儀作法】場合により【言いくるめ】を使って対応する。
協力体制を構築した味方に対しては、通信による情報支援を行う。
●燃えるウォーマシン
魔竜の溶岩光線は戦場全体に届き火だるまにする強烈な技だ。
だが、ブギーモンスターの少女を吹き飛ばした直後の魔竜にその溶岩光線が跳ね返ってくる。
『なんだ!?』
反撃を直に受けた魔竜は炎上する鱗を覆う星座の魔力で消火しつつ跳ね返ってきた方角を見遣れば、眼前に迫るミサイルの群れ。
それを放ったのは一機の燃え盛る炎のオーラを纏うウォーマシン、天城・千歳(自立型コアユニット・f06941)。
彼女のユーベルコード【フリーダムブレイズ】が戦場全体を対象とした魔竜のユーベルコードに対し自動的に発動したのだ。
ドローンを展開してミサイルを一斉発射した彼女は即座にダッシュ。
ミサイルの着弾炸裂と同時に武装ドローン群よりサテライトドローンより得た観測データを元にビームで狙撃、強靭な竜鱗を焼いていく。
『舐めるな!』
だが、魔竜もただではいない。纏う星座の魔力で戦闘力を高め、レーザーやミサイルの追撃を物ともせず突っ切り千歳に爪を突き立てんとする。
しかし千歳の方も接近戦は想定済みだ。四基の大型ドローンを展開し、装備である強力なシールドで攻撃を阻むと、即座に距離を取りつつビームを引き撃ちで発射していく。
大型の機体ながら機動力が高いのは彼女の優れた瞬間思考力あってのものだろう。
魔竜に痛打を与えつつ、千歳は冷静に屍人帝国の指揮官を打倒する為の計算を重ねていく。
成功
🔵🔵🔴
シフォン・メルヴェイユ(サポート)
『楽しい世界が待っていたらいいなぁ。』
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
怒った時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
のんびりとして、無邪気な性格をしています。
基本的に常に笑顔で人に接して、
敵以外なら誰に対しても友好的な性格です。
因みにトランプを使った手品が得意で、必要に応じて皆を楽しませます。
あとはお任せします。宜しくお願いします。
●問いかけるエルフ
ウォーマシンが弾幕を張ると同時、エルフの少女が巨大な魔竜に切り込んでいく。
彼女、シフォン・メルヴェイユ(夢見る少女・f19704)は俊敏な動きで魔竜を翻弄すると、全身を覆う星座の魔法力の隙間を突いて『時詠みのトライデント』という名の三叉鉾を竜の足に突き立てる。
怒り狂った左の頭が彼女に食らいつこうと大口を開くが、シフォンはそれを華麗にステップを踏んで躱し、そして反撃のユーベルコード【賢者の影】を発動する。
「……あなた達は、何が目的なの?」
シフォンのシンプルな問いと共に彼女の影が魔法で伸び、魔竜の足に命中する。
恐らくはこの王国を滅ぼすことが目的なのだろうが、それで何が得られるのか。単に滅ぼしたかったから滅ぼした、というには戦力が多すぎるようにシフォンには思われたのだ。
『アア? ソンナノ コノタイリクニ キマッテル!』
やや知恵が回るらしい右頭がどう答えるか逡巡する間に左頭が答える。
「大陸……?」
天使核やその他諸々の資源を生み出す浮遊大陸、それを狙おうと屍人帝国が侵略するのは道理としては間違っていないだろう。
ただその場合なら其方を目的として答えるはずで、大陸そのものを目的と答えるのは微妙に違うように
賢者の影が解除される。そして魔竜は無傷、つまりその言葉に嘘はない、という事だ。
『余計な事を……』
苛立ちを隠さずに右頭が吼え、その大きな爪でシフォンを踏み潰さんとする。
その一撃をオーラを纏わせ強度を上げた黒百合の意匠の小型盾でまともに受けぬよう逸らしつつ、エルフの少女は距離を取って次の攻撃の機会を伺う事にするのであった。
成功
🔵🔵🔴
月詠・莉愛(サポート)
『あの……宜しくお願いしますね。』
オラトリオのシンフォニア×聖者の女の子です。
普段の口調は「丁寧口調(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」
独り言は「普通かな(私、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
大人しくて口数が少ないですけど、心優しく
動物や植物などの自然が好きな少女。
争い事は苦手ですけど、依頼の成功の為なら戦う事も厭わないです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●爆炎は魔竜を焼いて
『あいつが指揮官だ! 攻めろ!』
エルフの少女が距離を取ったタイミングで、ツノウサギの攻勢を押し返した兵士数人が魔竜へと天使核の魔導砲を発射していく。
巨体故に命中させる事は容易で、次々に攻撃を命中させられていく魔竜の気配が更に物々しいものへと変化していく。
『アアジャマダ! ツブレロ!』
度重なる猟兵達の攻撃、そして正規兵の援護射撃にとうとう左頭はキレてその尾を地に叩き付ける。
単純に重い、ユーベルコードの域に至った暴力の一撃は、周囲の地形を破壊して迫らんとしていた兵士達を吹き飛ばしていく。
その攻撃に対し、聖なる歌声を響かせながらツノウサギ達の数を削っていた月詠・莉愛(銀の月を謳う・f16320)は、ドローンを解除して精霊に呼びかけ次なるユーベルコードを起動する。
「炎の精霊よ、全てを包み込み、飲み込み、跡形もなく焼き払いなさい!」
その言葉と共に彼女の傍に出現した炎の精霊が爆炎を放ち、魔竜の全身を炎で覆いつくす。精霊と一体化したその炎はそれ以外の兵士や大地には延焼せず、魔竜のみを焼く爆炎だ。
苦悶の咆哮をあげる魔竜、星座の魔力を操り延焼を抑え込むが、随分と体力は削られてしまっている。
「もう少しです。押し切りましょう」
口数少ない彼女の正規兵達を振るい立たせるための言葉。多くの敵を屠って来た彼女の鼓舞に、兵士たちは再び立ち上がり、侵略者へと武器を向けていく。
それを阻む為、ツノウサギ達が指揮官を守る為兵士たちに襲い掛かり食い止める。
数は未だ屍人帝国側が多く、それでも王国正規兵達は押し切られぬように粘りを見せている。
残り時間はそうないだろう。それでも勝利を掴む為に、猟兵達は次なる攻撃を仕掛けるのであった。
成功
🔵🔵🔴
大豪傑・麗刃(サポート)
一人称『わたし』『麗ちゃん』
どんなシリアスでも一度はネタをやりたいのだ!ダジャレ、奇怪な言動、一発ギャグ、パロ、メタ等何でもよい。状況が悪化する行為はやらない(変態的衝動時等必要な場合を除く)
超シリアスのためギャグ絶対ダメというならシリアスオンリーもできなくはないがその時は頭痛が痛くなるのだ(強調表現としての二重表現肯定派)
一応根は武人なので強敵相手の戦いには心昂る一面もある。ユーベルコードによってはそうならない場合もあるが。
ユーベルコードが
近接系:何も考えず正面から真っ向勝負挑む
遠距離系:射程距離ギリギリから一方的に攻撃狙い
ギャグ系:お手数かけますがなんとかお願いします!
それ以外:まー適当に
●キジンは魔竜をも翻弄する
ツノウサギの群れと兵士たちが激戦を繰り広げる中、魔竜の前に武人らしき恰好の人間が現れる。
「でっかい恐竜なのだ!」
彼、大豪傑・麗刃(24歳児・f01156)のこの場で最初に発した言葉は率直に屍人帝国の指揮官を見た感想であった。
頭が二つある以外は太古の恐竜に酷似した姿のオブリビオン、麗刃の言葉に何を言っているんだという雰囲気になっている。
『トリアエズ コロス』
左頭がそれだけ言って巨大な尾を彼に向って振り下ろす。だが、麗刃は見かけによらず鋭い動きでその攻撃の範囲外へと脱すると、地面に命中した瞬間その尾の上を走り魔竜の頭部を目指す。
「麗ちゃんの技を見るのだ!!」
――太古の暴力の化身の如き魔竜の技に、麗刃の心は昂っていた。根は武人であるため強敵との戦いともあれば無理はないだろう。
魔竜は回転して彼を振り払おうとするが、それに構う事なく麗刃は尾から背、そして双頭の後頭部へと駆け上がっていく。
そして魔竜の後頭部側から二つの頭部の前に飛び出した麗刃は、
「必殺! 鬼神フラッシュ!」
全力のユーベルコードを見せつけ、もとい叩き込んだ。
ごく至近距離で超高速で見せつける奇人、もとい鬼神の如き変顔の破壊力は抜群であった。
物理的な衝撃を伴う変顔の圧に魔竜は叫び声をあげて後方へと倒れ込み、麗刃はキレイに着地を決める
その変顔を見せつける為に9メートルもある魔竜の顔面にまで登る|ガッツ《ネタ精神》は凄まじい――というより意味が分からない。
「そ、それにしてもいつやってもこのワザは自尊心がズキズキいたむ!」
『なぜそこまで……正気か……?』
存在感が薄れかけていた右頭が、心底理解できないという風に呟く。
何をしでかすか分からない、理解できない。
それは恐怖へと直結する感情だ。
『ナンダアレ……』
表情筋に乏しい爬虫類、なのに魔竜の二つの頭部は慄いているようにも見えて。
そしてそんな魔竜の恐怖など知らぬかのように麗刃は自尊心へのダメージにのたうっていた。
成功
🔵🔵🔴
ジン・マキハラ(サポート)
サイボーグのゴッドハンド×ブレイズキャリバー
胸に永久機関を持つ
口調は「俺、呼び捨て、だ、だな」
標的に事情があるなら同情する事もあるが手加減はしない(できる限り殺さない様にする)ただの悪人とオブリビオンには一切容赦しない
戦闘スタイルは前衛型
一撃重視か広範囲の殲滅に長けている
武器は両手剣クロックヘイズとアサルトライフルのレイジングストームと蒼炎覇気を纏った格闘術
探索時には自身の視覚同調型演算機器による解析やハッキングツールによる情報収集を行う他使える物は全て使う
ユーベルコードは指定した物を使用する
公序良俗に反する行動はせず猟兵達との連携を重視する
アドリブOK
複数リプレイOK
●魔竜討つ蒼炎
ぐずついた空の下、屍人帝国の指揮官としてやって来たヴォルスカスドンは既に満身創痍であった。
『まだここで倒れる訳には……』
『ゼンブ……ツブス……』
だがこの状況でも双頭の思考に撤退の文字はない。
大陸を奪う――その為に邪魔者である王国を排除する。その目的の為に魔獣は倒れる訳にはいかないのだ。
「……どうやら尻尾巻いて逃げるつもりはないようだな」
ツノウサギに号令を飛ばし、戦線を立て直そうとする魔竜をジン・マキハラ(煌炎式戦闘駆体ブレイズオブマキナ・f36251)というサイボーグは静かに睨みつけていた。
眼球に内蔵された視覚同調型演算機器で司令官の位置を見出した彼は、ツノウサギに阻まれながらどうにかこの場所にやってきたのだ。
あと一撃、それを与える事ができればあの魔竜は倒れるだろうと直感も告げている。
静かに蒼黒い両手剣『無明剣クロックヘイズ』を構えた彼は、バーニアとスラスターで加速し魔竜へと飛び込んでいく。
新たな襲撃者の気配を感じ取った魔竜は、その尾で薙ぎ払わんとする。その一撃をジンはアストラル・シールドを展開して受け流すようにして空へと躱すと、同時にユーベルコード【神威抜刀・蒼覇燈楼】を起動する。
「森羅万象蝕む一切の穢れを斬り裂き、祓わん」
神威抜刀、の言葉と同時に蒼い炎を纏わせた両手剣を魔竜の頭部に振り下ろし、そのまま真下まで一気に刃を通す。
穢れを立つ覇気を籠めたその一閃は魔竜の肉体を傷つけず、ただその肉体を動かしている現象や概念、物質を破壊する一撃は、魔竜の体に満ちた星の魔力を切り裂いた。
肉体に満ちていた星の魔力、自身を構成する一部を失った魔竜は絶叫と共に地面に転がりのたうち回る。
その魔力により強引に塞がれていた刻まれた傷も再び開き、巨大な魔竜の死は確定となる。
『……オラージュに、栄光を……』
残りの力を振り絞るような言葉を最後に、双頭がどうと地面に倒れ込む。
指揮官を失ったツノウサギ達は一瞬動きを止めたのち、バラバラに逃走を開始した。
だが帰る手段も何もかも失った彼らの末路は明るいものでは無いだろう。
「オラージュ……屍人帝国の名前か?」
ジンが呟いたその名は聞いた事もない屍人帝国。どこかで暗躍しているのかもしれないが、今はまだ何の手掛かりも存在していない。
とりあえず、今はあのツノウサギ達を掃討する手伝いをしようとジンは考え、いつの間にか射してきた日差しを浴びながら愛用の武器を手に正規兵達の元へと向かった。
一つの浮遊大陸そのものを目的とした屍人帝国の侵攻はここに阻まれた。
次にどのような事件を起こすのかは分からない。けれど、それを阻む勇士や猟兵はきっといるのだろう。
かくして猟兵達は守られた浮遊大陸を後にし、グリモアベースへと帰還したのであった。
成功
🔵🔵🔴