#シルバーレイン
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仕事に追われるのも疲れた。
人付き合いにも疲れた。
全部、ぜんぶ忘れてしまいたい。
「ならば、力を貸しましょうか?」
あなたは、誰?
「さあて。ただの名もなき詠唱兵器ですよ」
えいしょう、へいき……?
「そんなことより、如何します?」
●
「皆さん、大変ですっ。一般人の方が、オブリビオンによって夢に囚われてしまいました……!」
神塚・深雪(光紡ぐ|麟姫《りんき》・f35268)が、集まった猟兵達に向かって言った。
「この方、どうも所謂ブラック企業勤めの方のようでして……」
度重なる残業やパワハラ等に耐えて耐えて耐え続けて、心身共に弱りきっていたところをオブリビオンに付け込まれてしまったようだ。このままオブリビオンの手に堕ちた場合は、二度と目を覚ます事が無いまま衰弱していくか、目を覚ましたとしてもオブリビオンの傀儡となってしまう。オブリビオンフォーミュラの存在も噂される今、非常に危険な状態ということになる。
更に困ったことに、夢の中がどのような状況なのかは、グリモアの予知でも詳細を追う事ができないのだという。夢の中への転送も流石に不可能という状況だ。
「グリモアではこの夢に囚われた人の傍にしか転送は出来ないので……こちらを」
そう言うと深雪はことりと砂の入った小さな瓶を置いた。能力者だった者なら見覚えにあるもの。
「銀誓館で保有しているメガリス、「ティンカーベル」の砂です」
「ティンカーベル」から得られる砂は、かけられた者の夢へ侵入する経路を作ることができる。これを使って、夢に潜入してオブリビオンから助け出すことになるのだが、負傷をすれば潜入中眠りに落ちる現実の身体に反映されてしまう。当然、死亡も。
「銀誓館の報告書をご覧になっていれば、大まかなイメージとかは掴めるかと」
能力者であった猟兵なら説明するまでもないでしょうけど、と言い添えると、深雪はメガリスの力を展開する。
「そういえば。オブリビオンを倒した後、気晴らしというか、うっぷん晴らしとか出来れば、この人がまた囚われる可能性は低くなると思います。
……どうか、ご武運を」
深雪はそう言い添えて、猟兵達を送り出した。
白神 みや
拙者働きたくないでござる!
夏休みが半分を切ってしまった事に気が付いてそう叫びたくなった|白神《しらかみ》です。お世話になっております。
白神自身のココロモチが、被害者に若干色濃く反映されてるような気がしなくもない、そんなシナリオです。夢に引きこもりたい。でも、楽しい夢希望。
……と、いうか、10本目のシナリオがこれでいいのでしょうか、|白神《わたし》。
各章の詳細については、断章にて。概要は以下のような感じです。
●一章
花迷宮。幻惑と足止めの花粉が皆様の進みを妨害します。
●二章
元凶でありオブリビオンとの対決です。
●三章
オブリビオンから解放された被害者さんを励ます時間。
●お願い
MSページはお手数ですが必ずご一読ください。
先行しているシナリオが優先進行となります。受付期間については、都度タグにて告知いたしますので、参照ください。
期間中にいただいたプレイングで進行予定ですが、締切後🔵状況等によっては追加を受付る可能性があります。
第1章 冒険
『幻惑の花園』
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POW : 花ごと蹴散らし突き進む
SPD : 花粉を吸わないよう防御して進む
WIZ : 花粉の作用を解毒して進む
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●|花迷宮《ゆめ》に、沈む
夢の中へ潜りこんだ猟兵達は、咲き乱れる花々に迎えられる。
視界に入る花々が明らかに今の季節と合致していない。それどころか、同じ季節に咲かないはずの花々も見受けられる、どこか不気味さを孕む花迷宮。むせ返る香気は甘ったるく心を絡め取り、蔦や葉が意志を持つかのように絡みついてくる。
それはまるで夢の主が目覚める事を拒否しているのか、はたまた、オブリビオンによる妨害なのか。その両方なのかもしれないが、今猟兵達に理解できるのは、この迷宮を抜けなければ、目的は叶わないという事実のみ。
そして、猟兵達は、この拒絶を黙認してはならない理由を知っている。それ故に、歩みを進める。例え茨の棘が阻もうと、幻が惑わして来ようとも。仮初の逃避ではなく、正しく助ける為に。
葛城・時人
相棒の陸井(f35296)と
「ああ…百花繚乱だ」
降り立って思わず息をのむ
結社や旅団でずっと花を育てたり愛でてきた
叶うならこんな庭を作ってみたいとそれこそ夢見たよ
けどこれは『違う』
相棒と頷きあって
「悪いね…散らすよ」
誘う蔓に花に一言詫びてから
悪しき影響の排除を念頭に
白燐大拡散砲詠唱
「真っ直ぐ飛翔を!往け!」
俺たちが眠りの罠に囚われた人の所まで
駆け抜ける為の道を作って貰う
ククルカンの突撃なら花の香りも花粉も飛び
蔓は折れ棘は砕け…花も散る
「陸井、範囲から離れないよう気を付けてね」
足止めを狙う草花木をなぎ倒す相棒に注意を
足りなければ二度三度
押し返される事が無いよう続ける
自分でも必要なら剣で刈り取り急ぐ
凶月・陸井
相棒の時人(f35294)と参加
「あぁ、ほんとに見事だ」
夢と分かっていても思わず見惚れる
何時も見ている庭とも違う
圧倒されるような光景だ
でもだからこそ、此処に籠るなんて絶対に駄目だ
ちゃんと目を覚ませにいかないとな
「そうだな。とにかく突破する為に、だ」
相棒が切り開いた道を追い
花粉を吸わないよう口元を防御しながら
時人と俺に絡みついてくる蔦や葉は
【水遁「水獄檻」】やナイフで切り飛ばして対処
「大丈夫だ。ちゃんとついていくからな」
「ふふ、相変わらず心強いぞ、相棒」
正面を切り開くのは相棒に任せ
兎に角足止めをしてこようと近づくものを切って穿って
「その分、背中は任せてくれ。お前の道を作る邪魔はさせない」
●
「ああ……百花繚乱だ」
「あぁ、ほんとに見事だ」
葛城・時人(光望護花・f35294)と凶月・陸井(我護る故に我在り・f35296)は、眼前に広がる花迷宮に息を飲んだ。
能力者であった学生時代に所属していた結社で、そして今は時人が運営する旅団でもある猟兵のための寮。花園の名を冠するそこで、彼らは花に触れてきた。だからこそ、この庭の凄さと不自然さ、そして此処がひとの身では危険極まりないものであるということが、自ずと理解できてしまう。
故に、どちらからともなく頷きあうと、歩を進めようとする。それを察したかのように、意思を持つかのように、花々が、草木が揺れた。
「悪いね……散らすよ」
時人は、自身を誘う様に伸びてきた蔓にそう詫びる。由来はどうであれ、「花園」と名の付く、花咲く庭園を抱える場の主である彼には、花を植物を散らすことは、心苦しいものがある。それでも、悪しき影響を捨て置くわけには、いかないのだ。
「 ククルカン! 真っ直ぐ飛翔を! 往け!」
|白羽の白燐蟲《ククルカン》の群れが、時人のその声に応じて、啼き声をあげながら姿を現した。二人を先導するかのように突撃する|白羽の白燐蟲《ククルカン》達が、「きゅい!」と啼きながら、草木の壁を壊し、花の芳香を花粉を、そして花そのものも、突進で散らしていった。それを確認した時人は、陸井に視線を送ると走り出す。
「そうだな。とにかく突破する為に、だ」
陸井はそう言いながら頷くと、口元を覆って、先に駆け出した相棒を追う。
「陸井、範囲から離れないよう気を付けてね」
「大丈夫だ。ちゃんとついていくからな」
二人は付かず離れずの距離で互いに迫る蔦や葉、茨を、時には武器で、時にはユーベルコードを利用して切り払っていく。
草花に足を止められようとも、長く共に戦ってきた二人の連携を阻む事はできなかった。互いを護りあい、力強く迷いがない足取りで二人は花迷宮を駆け抜けていく。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
黒城・魅夜
「悪夢の滴」たる私の前で夢を弄ぶ愚かなオブリビオン
真なる悪夢の恐ろしさをいずれその身で味わってもらいましょう
さて、その前にこの迷宮を突破しませんと
毒に対する耐性もありますしアイテムでも毒を無効化できますが
だからと言って無理に花粉を吸いこむこともありませんね
範囲攻撃・乱れ撃ち・ロープワークで我が108本の鎖を舞わせ
衝撃波を発生させて周辺の花粉や香気をすべて薙ぎ払ってしまいましょう
茨はオーラで遮り蔦は結界で退けて
花園の出口が見えてきたらUCを発動
時を止めて一気に走り抜けます
もっとも私が進むのは夢を弄ぶ外道を滅ぼすため
助かろうとも思っていない人を無理に助ける気はありません
この夢の主はどうでしょうね…
●
「「悪夢の滴」たる私の前で夢を弄ぶ愚かなオブリビオン……真なる悪夢の恐ろしさをいずれその身で味わってもらいましょう」
夢の中へと降り立った黒城・魅夜(悪夢の滴・f03522)は、気だるげに呟く。もともと自身が「悪夢」であった魅夜にとって、夢に巣食うオブリビオンなどという存在は、ある意味不愉快にも似た感情を抱く存在だ。
「さて、その前にこの迷宮を突破しませんと」
そう。目的果たすためには、目の前に広がる花迷宮を抜けねばならないのだ。魅夜は迷宮を前に思案をする。毒への耐性は持ち合わせているし、そのためのアイテムも所持しているのならば、後は駆け抜けるのみだろう。
そう判断した魅夜は愛用する拷問具――かつて己を縛っていた拘束具でもあった――である、108本の鎖を振るう。
(無効化できるとはいえ、無理に花粉を吸う事もありませんね)
自身の周囲を回せる鎖から発する衝撃波で草花を薙ぎ払って進む魅夜。鎖の舞や衝撃波の余波で、花粉や香気も振り払って駆け抜ける。
(そろそろ、出口でしょうか)
出口と思しきものを目にした魅夜は、仕上げとばかりにユーベルコード「|我が白き牙に喘ぎ悶えよ時の花嫁《ザイン・ウント・ツアイト》」を発動させ、時を止めることで花迷宮の影響を一時的に押さえつけると、一気に駆け抜けていった。
大成功
🔵🔵🔵
神臣・薙人
【シリルさん/f35374と】
疲れて、疲れて
もう起きたくないなんて
誰もが思う事ですが
それを現実にする訳には行きませんね
花は好きですが
この無秩序ぶりは落ち着きません
気休めかもしれませんが
ヤドリギの織姫で装甲を強化しておきましょう
多重詠唱でシリルさんにも同時に
負傷者が出れば
生命の実で治療します
治療の必要が無い時は
植物の槍で迷宮の道を切り開きます
蔦や葉の動きに予兆があれば回避行動を
間に合わなかった際は
白燐蟲に噛み切らせて脱出
シリルさんが動きを阻害された際も
同様に解除します
わ、私は別に
歴戦の猛者ではありませんよー
わたわたしつつ、やるべき事はきちんと
なるべく匂いは吸わないよう留意
まだ、先がありますからね
シリルーン・アーンスランド
神臣さま(f35429)と御一緒に
夫と相棒さまが赴かれた由、拝見して参らせて頂きました
所属の団長であられます神臣さまがお越し下さりましたゆえ
勇気百倍でございます
お疲れの方を取り込み我が物にしようなぞ許せませぬ
神臣さまと先を急ぎとう存じますが…
「邪魔が、ございますね」
UCはさまよえる舵輪を
降りしきる礫の「雨」は、我らには癒しを、そして
妖しき花粉と香りは消し去りましょう
「癒すはずの夢をかくの如き徒花で飾る所業は
疾く終わらせねば」
未だ何処かおぼつかぬわたくしと違い、最早神臣さまは
歴戦の猟兵であられます
所作を戦いぶりをつぶさに拝見しつつ、わたくしも剣を用い
必要あれば花々を伐り草を刈り、奮戦を
急ぎますわ
●
「花は好きですが、 この無秩序ぶりは落ち着きません」
桜の精であり樹木医であるという、草花とは縁が深い身である神臣・薙人(落花幻夢・f35429)は眼前の花迷宮を前にそう零した。
「先を急ぎとう存じますが……邪魔が、ございますね」
その傍らに居るのは、シリルーン・アーンスランド(最強笑顔の護り風・f35374)。夫とその相棒がこの|依頼《ゆめ》へと向かった事を知った彼女は、向かう事を決意したものの、単騎で追うには己は力不足と思ってか、身を寄せる旅団の長である薙人を頼ったのだった。
「ありがとうございます、神臣さま。
歴戦の猟兵であられます方に御一緒戴けまして、勇気百倍でございます」
「わ、私は別に 歴戦の猛者ではありませんよー……?!」
微笑みながら礼を言うシリルーンの「歴戦の猟兵」という言葉に、薙人は慌ててそれを否定するのだが、シリルーンは笑顔で見つめ返す。その笑みに何故か不思議な圧力のようなものを感じつつ、薙人は自分とシリルーンへユーベルコード「ヤドリギの織姫」を発動した。二人の身をヤドリギで編んだローブがふわりと包み込む。
「気休めかもしれませんが装甲を強化しておきます。
なるべく匂いは吸わないようにしてくださいね。」
「はい。
癒すはずの夢をかくの如き徒花で飾る所業は疾く終わらせねばなりませんね」
そう言い交わした二人は頷きあって進みだすが、瞬く間に二人を蔓が、茨がその歩みを止めようと迫りくる。
「 『お力お貸し下さいませ、舵輪に眠る皆々様…どうか我らに優しき癒しを、そして敵撃つ鋭き刃を!』」
極力花粉を吸わないよう、その口元はヤドリギのローブで隠したシリルーンの凛とした声の詠唱が響いた。縁深きメガリスの力を借りて、戦場に銀色の雨が降る。銀の雨は二人を絡め取ろうとする蔓や蔦、足を止めようとする草花を射貫き、歩みを進めるための道を拓いていった。
銀の雨をすり抜けて二人に迫る蔓もあったが、薙人の白燐蟲が食い破り、時にシリルーンが剣を振るって、花々を草を薙ぎ払って、二人は進みゆく。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『『忘却の魔人』ジョン・ドゥ』
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POW : 貴方は忘却する、自身の存在を
【自身の詠唱兵器の力】を籠めた【高密度の忘却の霧】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【魂と記憶】のみを攻撃する。
SPD : 貴方は忘却する、自身の身体を
【自身内部の詠唱兵器】から、戦場全体に「敵味方を識別する【心身共に効果を与える忘却の霧】」を放ち、ダメージと【記憶喪失】の状態異常を与える。
WIZ : 貴方は忘却する、自身の軌跡を
【忘却】の主張を込めて歌う事で、レベルm半径内の敵全てに【重度の記憶喪失】の状態異常を与える。
イラスト:番場たくみ
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「侍田・通」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●|逃避夢《ゆめ》に、沈む
花迷宮を抜けた猟兵達を、拍手が出迎えた。拍手のする方へ視線を向けると、白いシルクハットにスリーピースの男性が立っていた。
「いやはや。容赦の無い事ですね」
男は猟兵達が背にする花迷宮を見やってそう言うと、芝居がかった慇懃な礼をした。
「ようこそ、猟兵の皆様。哀れな逃避者の|最後の逃場所《シェルター》へ」
言動がどこか芝居がかっていて大仰で、そこはかとない胡散臭さを感じる。
「この方はですね。全て忘れてしまいたいそうですよ。生きるのに疲れてしまったのだそうです」
いつしかそう語るその手には淡く光るものがあった。
「私はこの方の願いを叶えて差し上げたい。ただそれだけです」
手にしたそれを器用にシルクハットの内に仕舞った男の顔は、にぃ、と、笑みのカタチを形作る。ただ、それは「笑って」いるのではく。
「……ただ、相応の対価は求めますがね。
この方は全て忘れ、生きる事からも逃げられ、私は「手段」を得られる。まさにwin-winじゃあないですか!」
贄を、猟兵達を「嗤い」ながら男は両手を広げ、朗々と語る。
「さあ。如何されますか? 哀れな逃避者の|最後の逃場所《シェルター》を奪いますか? それとも?」
神臣・薙人
【シリルさん/f35374と】
私は、逃げる事自体を悪とは思いません
ですが、貴方は傷付いた心につけ込んでいるだけ
思い通りにはさせません
初手で白燐想送歌を使用
範囲内の方が負傷するか
武器封じが解除された場合は再使用
どちらも必要無ければ
蟲笛で白燐蟲を呼び出し
敵に食らい付かせます
敵の攻撃に予兆等があれば
声を上げて注意喚起
あまり食らいたくはないですね…
共に戦う人達の記憶に影響が生じた際は
あちらが敵ですと
オブリビオンを示します
影響を受けない
ロボさまは頼もしいですね
シリルさんの涙は、そっと見ないふりを
でも
記憶が無くなっても
攻撃して来るものは敵
一緒に戦ってくれる人は味方
敵は倒す
味方は癒す
それだけ分かれば十分です
シリルーン・アーンスランド
【神臣さまf35429と】
同じ戦場の夫や相棒さま他猟兵さまとも共闘を
神臣さまが仰せの通り…
「堕としたはあなたでしょう。片腹痛うございます」
逃げを悪とは思いませぬ
悪しきモノさえおらずばこのような事にはなりません
眦を決し、UCメガリス・さまよえる舵輪を詠唱致します
ああ…なんと懐かしきお姿でありましょう…!
涙が滲みますけれど此処は戦場
ロボさまにお願いを致します
「あれなる邪悪を倒すお力お貸し下さいませ!」
優しく頷くロボさまに記憶封じは通じませぬ
誓いにてわたくしも皆様を忘れは致しませぬ
故に混濁が起きようとも
「攻撃される側が悪!それが解れば十分です!」
わたくしも武器持ち戦いを
此処に参る意味は見失いませぬ!
黒城・魅夜
考え違いをしているようですね、愚か者
それで駆け引きでもしているつもりなのでしょうが
この人間がどうなろうと私には関わりがありません
私は単に、夢を弄ぶあなたを引き裂きに来た、それだけの事
我が「悪夢の滴」の名にかけてね
私自身も霧を使うUCがあるがゆえにその欠点は百も承知
吹きとばせば済む話です
鎖を乱れ撃ち衝撃波を放って霧を吹き払い
さらにUCを発動
ところであなたは自分の名前を言えますか?
いえ、自分が誰なのかわかりますか?
ふふ、あなたの魂はすでに我が手中に捉えられています
あなたの記憶は少しずつしかし確実に全て消え去って
ただの形骸になり果てる
その恐怖を味わいなさい
ふふ、これこそが真の悪夢と言うものです
凶月・陸井
相棒の時人(f35294)と参加
死のシェルターの管理人がジョン・ドゥか
洒落が利いてて好きだがその人を渡すわけにはいかない
名無しの問いへの返答は勿論
「決まってるだろ。お前を倒して明日を拓く」
「了解。行くぞ、相棒」
時人の行動開始に合わせて【退魔術「闇穿」】を使用
牽制で銃撃しつつ死角に回って闇を放つ
敵UCで記憶喪失を受けても怯まない
一緒の戦場にいる妻と仲間達の気配と
何時でも見惚れる、敵を貫く光条が
俺の敵を、武器を向ける先を
今なすべき事を教えてくれる
「これで、三…四撃。終わりだ」
どれだけ忘れさせようとしても
何があっても忘れるつもりは無い
「あぁ、名無しの権兵衛|《ジョン・ドゥ》、お前の事は忘れるけどな」
葛城・時人
相棒の陸井(f35296)と
神臣とシリルーンも来てたんだな
これなら安心だ
「誰が誰を忘れても…いや、全員が失う事は無いさ」
ありえないからね
笑顔や韜晦に騙される事もないよ
こいつが言ってる事で正しいのは
囚われ人が疲れてるってトコだけだ
「じゃあ往こうか…交互にだよ。OK?」
軽く陸井に告げて
わざと空中機動であらぬ方向へ駆ける
予期せぬ行動で攻撃を搔い潜り
マーク外してから光刺杖詠唱
攻撃行動を秒も躊躇わない
記憶が混濁しても…攻撃動作からの
目標は忘れないし相棒の動きと
呼応し流れるように一閃、二閃…ほら!
相棒も大事な友人も相棒の奥さんも
忘れる訳ないさ
「自分の名も忘れた名無しの権兵衛|《ジョン・ドゥ》と違ってね!」
「考え違いをしているようですね、愚か者」
嗤う男の出鼻を挫くかのようにぴしゃりと言い放ったのは、黒城・魅夜(悪夢の滴・f03522)だった。
「それで駆け引きでもしているつもりなのでしょうが、この人間がどうなろうと私には関わりがありません」
夢の主は関係ないと断言する魅夜に、男は、おやおや、と肩を竦めた。
「貴女はそう仰いますがね、レディ。他の方々はどうやら異なるようですよ」
言いながら男が杖で指し示す先には。
「貴方は傷付いた心につけ込んでいるだけではないですか」
「神臣さまの仰せの通りで御座います。
堕としたはあなたでしょうに。片腹痛うございます」
「言ってる事で正しいのは、 囚われ人が疲れてるってトコだけだ」
「その人を渡すわけにはいかない。お前を倒して明日を拓く」
神臣・薙人(落花幻夢・f35429)とシリルーン・アーンスランド(最強笑顔の護り風・f35374)が、葛城・時人(光望護花・f35294)と凶月・陸井(我護る故に我在り・f35296)が、それぞれに武器を手に男を睨みつけていた。友人、相棒、そして夫婦である彼等は、互いの存在に気付いた瞬間こそ、信頼、安堵を互いに交わしてはいたが、オブリブオンを、斃すべきモノを前にして、気を緩める程楽観的ではない。
「夢を弄ぶあなたを引き裂きに来たという意味では、私も彼等も同じ事でしょう」
魅夜は、自分は己の名――「悪夢の滴」の名に懸けて、それを果たす。ただ、其れだけだ。目的が同じであれば邪魔になることはないだろう、と、魅夜は彼等を一瞥した。
●
「じゃあ往こうか……交互にだよ。OK?」
「了解。行くぞ、相棒」
最初に地を蹴ったのは、陸井と時人。左右に散会するように駆け出した。呼応するように薙人が歌を歌いだせば、その身に宿す白燐蟲が花嵐のように舞う。
(悪しきモノさえおらずばこのような事にはなりません)
シリルーンは、黙したままこの夢の主を思う。逃げる事そのものを悪とは思わない。だが、それを悪しき目的に利用しようとするのであれば、それは。
「ふふふ。皆忘れてしまえば良いのです!」
白燐蟲に武器を封じられてなお、男は嗤う。逃げる者も、抗う者も、戦う者も、全てを嗤う。その様に、シリルーンは眦を決し。
「……『キャプテンさま…!ハナさま!皆様!どうかお力お貸し下さいませ!』 」
祈るようなシリルーンの詠唱に応えるように、姿を顕したそれは、まさしく鉄の巨人だった。それを見上げたシリルーンは、かつて、彼女がかのメガリスと出会い、今なお続く大切な絆を育んだ、あの時を思い出して、思わず涙が零れそうになる。
――もう、女の子の涙は切り札なんだから、取っておかなきゃダメよ。
そんな懐かしい声が聞こえたような気がしたのは、シリルーンの気のせいだろうか。見上げれば黙して見下ろす様は、確かにあの日心を交わしたあの懐かしの。その眼差しに、シリルーンは笑みを返し、束の間の旧交を温め。
「あれなる邪悪を倒すお力お貸し下さいませ!」
凛とした声と共にそう男の方を指し示せば、鉄の巨人は確かに頷いた気がした。
●
「幾ら夢の中とはいえ、荒唐無稽が過ぎるでしょう?
理解されているのですか、この方は……」
流石に己の力の通じない鉄の巨人の降臨は、想定の外だったのか、男の声に狼狽の色が混じる。が、その言葉は途中で途切れた。
光と闇が、男を貫いていた。視界の外へと移動していた時人と陸井が、シリルーンの召喚した巨人に気を取られていた男の死角から互いにユーベルコードでの攻撃を仕掛けたのだ。
「神臣が武器を封じてくれたからね」
余裕を見せてはいたが、薙人の|ユーベルコード《うた》に武器を封じられた男は、己の力を十全に発揮できていない。記憶を奪う事で相手の力を削ぐ立ち回りが常であった男には、その時点で圧倒的不利な状況なのだ。
立役者というべき薙人は、時人のその言葉に何か言いたげな視線を向けたのだが、歌をやめる事はなかった。
「ところで」
戦いが始まって以降黙していた魅夜が、男に向けて言葉を発した。
「あなたは自分の名前を言えますか? いえ、自分が誰なのかわかりますか?」
「な、にを……」
畳みかけるように言葉を重ねる魅夜に応えようとした男は明確に狼狽えた。その様に彼女は微笑する。
「あなたの魂はすでに我が手中に捉えられていますから」
戦いに紛れて発動していた魅夜のユーベルコード「|漆黒の夜に舞い踊れ悪夢の麗牙《デスドリーム・オブ・ユアセルフ》」が男を捉えていたのだ。
「あなたの記憶は少しずつしかし確実に全て消え去って、 ただの形骸になり果てる。その恐怖を味わいなさい」
歌うように魅夜は男に宣告する。
「これこそが真の悪夢というものです。
言ったでしょう、私の前で夢を弄ぶのは愚かなのだと」
そして、人の夢を弄ぶオブリビオンは、かつて「悪夢」であった猟兵の悪夢に喰い尽くされた。最期に微かに「消えるのは嫌だ」と言った男の代わりに、そこにはただ、戦いの前に男がシルクハットに仕舞った淡く光る球体だけが残されたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 日常
『大決戦のあとしまつ』
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POW : パッションで片付ける
SPD : テクニカルに事をおさめる
WIZ : クレバーになんとかする
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●ゆめから……
残された光の珠がゆらゆらと揺れる。
揺らめくそれは、いつしか人のカタチへと変わっていった。そうして現れたのは、幼い子供の姿。よくよく見れば、潜入前にみた、この夢の主と重なる面差しである。子供は怯えたような面差しで猟兵達を見上げる。
「つかれたの」
ぽそりと、幼子らしからぬ様子でいう。どうやら精神は、元の状態のようだ。
「くらいあんとはすきかっていうし」
幼子は、幼子らしからぬことをぽつぽつと語りだす。
「くうきよまないやつはいるし。じんじはあとのことをかんがえないし」
……しかも内容がなかなかにセンシティブである。
「ほんとにつかれたの」
センシティブに後ろ向きであるということは、また夢に囚われてしまう可能性も無視できない。……できないのだが。猟兵達はどうしたものかと顔を見合わせた。
神臣・薙人
【シリルさん/f35374と】
当面の危機は去ったとはいえ…
この状態は少し心配ですね
何か気晴らしが出来れば…
夢の主にぶつからないよう注意して
桜絨毯を使用
一つを持って主に近付き
一緒に飛んでみませんか、とお誘い
このクッション、飛翔にも使えるのですよ
了承を頂けたら
落ちないよう注意しつつ
夢の中をぐるっと一周
わ、風の果実、美味しそうですね
シリルさんのお気遣いに感謝を
その後は残りのクッションに
思う存分、日頃の鬱憤をぶつけて頂ければ
大丈夫です
叩いても痛くありませんし壊れもしません
もう二度と
こんな夢に捕われないように
シリルさんと一緒に趣味等のお話も伺います
楽しい事に意識を向けられたら
きっと心も軽くなるでしょうね
シリルーン・アーンスランド
神臣さま(f35429)と
勝てて良うございました
ですがかように沈まれてはまた骸の海の者が…
神臣さまのお言葉に深く頷き
わたくし戦闘民族で良いUCの持ち合わせがございません
しかも二度目の気付きにて恥ずかしゅうございます
せめて神臣さまをお手伝いしお癒しを
ご同道しUCの風の果実を召し上がって頂き
良い夢感と共に癒しを
普通の夢を楽しく思わば沈まれる事も無いでしょう
「神臣さまもどうぞあがられませ」
現実でのお心浮く事も上手くそれとなくお伺いを
ご趣味をお持ちなら
「素晴らしいご趣味ですわ」
「対価をお向けあそばしたらお疲れ半減されませぬでしょうか」
等、心を楽しみに向けるよう努力もし
お気を強く持って頂けたらと存じます
( 何か気晴らしが出来れば……)
幼子の姿を見て、神臣・薙人(落花幻夢・f35429)は考える。
今、夢からは解放されたが、この状態では何かの切欠で再び囚われてしまうのは明らかである。それならば、と。
「『ふっかふか、ですよ』」
その言葉とともに、桜の花びらが薙人の周りを逆巻くように舞い上がった。唐突に巻き上がったそれに幼子が驚いたように顔を覆った。
「……まあ!」
薙人の傍らに居たシリルーン・アーンスランド(最強笑顔の護り風・f35374)が思わず声をあげた。彼女もまた、現在の状況に憂慮を抱いてはいたのだが、ユーベルコードの戦い以外の活用方法はここに至るまで全く思い至らなかったのだ。
(戦闘民族が過ぎて恥ずかしゅうございます……)
桜吹雪が収まると、そこに現れたのは数多の桜の花びらのクッション。
そのうちの一つを手にとり、薙人は幼子に近付き、差し出そうとするが。
「……ようせいさん?」
「桜の精では……あるのですが、どうなのでしょう?」
見上げて問うてきた幼子の言葉に、困惑しながら薙人がシリルーンへと視線を向けた。そのどこか縋るような視線に思わずシリルーンがくすりと笑いを漏らす。
「良いのではありませんか? ここは夢の中で御座います。如何様にでもなりましょう」
そう言うとシリルーンは幼子を、自身のユーベルコードを用い風翼の加護で包み込む。不思議そうに首を傾げた幼子にシリルーンは微笑みかけると、自身も桜のクッションを手にし、薙人の方へ視線を向けた。
「……このクッション、飛翔にも使えるのですよ」
シリルーンのアイコンタクトを受けて、薙人は先ほど困惑に圧されてしまった言葉を伝え、クッションを手渡す。幼子は目を輝かせて薙人を見上げていて、よろしければと誘いの言葉をかけるまでも無い様子。
「落ちないよう注意してくださいね」
「多少なら先程お掛けした加護が御座います。とはいえ、油断召されぬよう……」
注意深く幼子をクッションの上へと乗せ、薙人とシリルーンもそれぞれクッションに乗り、夢の空へと舞いあがる。
夢の空を一回りし戻ってきた三人は、その後もひとしきり残ったクッションで遊び、風の加護が生み出した果実を齧って過ごす。
いつしか幼子はクッションに埋もれてうつらうつらとしながら、童子―小学生程度の姿へと変わっていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
黒城・魅夜
UCを使用し
「疲れた精神」を友好化しその力を弱めたうえで語り掛けましょう
疲れるものなのです、人外の魔性である私のような存在でもね、ふふ
お望みならあなたの血を吸って
私の眷属にして差し上げることもできます
そうすれば仕事にはいかなくていいでしょうが……
光には弱くなる、流れる水には弱くなる
銀やニンニクや塩が苦手になる
鏡には映らない……
私たちも別に楽なものではないのですよ、ふふ
それでも私は楽しいと思って生きています
世界と喧嘩することをね、ふふ
日光が苦手? 流水が苦手?
ならばそれをどうやって克服してやろうか、とね
まあ、疲れたなら素直に休めばいいのです
そしてまた新たに元気に世界と喧嘩しましょう、ふふ
●
「 『森羅万象夢幻に浸れ、世界は我が吐息の中にあり』 」
幼子が童子に姿を変えるのを目にし、囁くような声でユーベルコード「|甘き夢見よ微睡の世界《スウィートドリームス・オブ・ザ・ワールド》」を発動させたのは黒城・魅夜(悪夢の滴・f03522)だった。
ユーベルコードの力で、童子が裡に抱える 「疲れた精神」を自身に友好的にすることで緩和させる。
「……あなたは、だれ?」
目覚めた童子が魅夜の顔を見上げて言う。幼子の頃よりも幾分か成長した顔で、不思議そうに首を傾げた。
「私は、「悪夢の滴」。
……とはいえ、先程のような愚か者と一緒にいしないでくださいね」
魅夜はそう言うと、童子へと手を伸ばし、童子の髪を撫でる。
「お望みならあなたの血を吸って、私の眷属にして差し上げることもできます。
そうすれば仕事にはいかなくていいでしょうが……」
仕事に行かなくていい という言葉で、童子の瞳が一瞬憧れに揺れた。
「私たちも別に楽なものではないのですよ」
光や流れる水には弱くなり、銀等苦手なものがあり、鏡には映らない。それは、人でなくなるが故に、猟兵程ではないかもしれないにしても超常の力を背負うことで、引き換えに得るもの。
それを聞かされて、憧れに揺れた瞳が今度は戸惑いに揺れる。その揺らぎを見て、魅夜は笑みを浮かべた。
「それでも私は楽しいと思って生きています。
日光が苦手? 流水が苦手? ならばそれをどうやって克服してやろうか、とね」
魅夜にとってそれは、世界と喧嘩するということ。そうして得たもので楽しめばいいのだと、魅夜は語る。
「まあ、疲れたなら素直に休めばいいのです」
魅夜の話を聞くうちに、童子はまた姿を変えていく。その姿を見て、魅夜は満足そうに、艶やか頷く。
「そしてまた新たに元気に世界と喧嘩しましょう」
大成功
🔵🔵🔵
エリン・エーテリオン
アドリブOK
【情報収集とハッキングと世界知識とデータ攻撃】
リラックス効果がある植物を調べてエリンのUC(植物生成の力)で植物の生成を指示する
ついでにブラック企業の不正やパラハラの証拠を調べ、警察やマスコミにリークする。もみ消されないように弱味を握っておくのも忘れない
前のブラック企業よりもいい転職場所の紹介する
邪神龍の世界にて
【情報収集とハッキングと世界知識とデータ攻撃】
『私にかかればざっとこんなものさ…あ~疲れた。さてとマスターと合流しよっと』
合流した後…
『マスター、リラックス効果の植物を生成しよう』
分かった!
虹炎…武装!自然王の鉄壁!
自然王の力でリラックス効果の植物を生成だ!
オーガスタ!サンスベリア!ドラセナ!アロカシア!
ブラック企業が辛いなら辞めちまえ!
『マスターはい、これ』
新聞?なになに…ここって君が勤めている企業じゃん!パラハラに不正?!
脱税の逮捕者もいるじゃん!クソ会社じゃねぇか!
『いい転職先も紹介しよう、大丈夫だよ。直接会社の現状を確かめた上で君に紹介しているよ』
よかったな!
●
「やあ! 私はエリン、邪神龍と共に外道を狩る新米猟兵だ!」
青年―高校生程度の姿になった夢の主の元へ、長身の少女が声とともに空から着地した。
「ふむ。幸い元凶は既に撃破済み……と」
周りを見回しながらそう呟いたのは、エリン・エーテリオン(転生し邪神龍と共に世界を駆ける元ヤンの新米猟兵・f38063)。その長身に圧倒されて、青年は半歩身を退いていた。
「よしよし、それなら……」
と、エリンはポケットからスマホを取り出す。見た目こそ変わったケースに入ったスマホであるが、ただのスマホではない。邪神スマホ龍エキドゥーマ。エリンの身に宿る邪神龍と縁の深い存在が、AIとして宿る万能スマホである。
『……あ~疲れた。マスター、丁度良かった。あのね』
「こっちもちょうど良かった。リラックス効果がある植物を調べて!」
少女の姿のAIがエリンに何か伝えかけたが、有無を言わさずにエリンが検索指示を出した。それと同時に虹色の炎を纏う。エリンのユーベルコード|虹炎武装・自然王の鉄壁《コウエンブソウ・ナチュルキング・フォートレス》である。
『リラックス効果の植物だね。それなら……』
そうして溜息交じりにAIが伝えた検索結果の植物を、虹色の炎が持つ植物や物質や化合物を生成し自由に操る力を使ってエリンはどんどん生成していく。
就寝時に効果があるものや、果ては人間関係を円滑に保つ効果や、金運アップといった風水効果があるというものまで多種多様な観葉植物が林立し、二人を取り囲んでいく。それはまるで最初の迷宮の意趣返しのようにも見えてきてしまう。
「これでよしっと!」
『マスター、あとこれ』
生成した植物を見ながら満足そうに頷くエリンにAIが先程流されてしまったデータを示す。
「……なるほどね。うん。大丈夫、君にはきっといいことがある!」
何故か一人で満足そうに頷くエリンに、圧倒されるように頷き返す青年は心なしかどこか幼くなっていた。
成功
🔵🔵🔴
葛城・時人
相棒の陸井(f35296)と
此処は夢
なら奇妙な生き物がいても問題無いよね
「おいでククルカン」
未だにどっから声出してるかわかんないけど
『きゅい』と鳴いて一匹が顔を出す
「良かったらこれと遊んでみない?」
屈みこみ腕に巻き付いたのを見せて
ククルカンが動くと羽毛や翼から白燐光がこぼれる
本業としては使えなくなったけど
俺のもう一つの大切な光だ
「綺麗でしょ」
ひとしきり遊び何なら何匹も出して操り
陸井にも纏い付かせて彼女を楽しませ癒したい
笑顔が戻ったらついでみたいに
「上手く発散してね?潰れちゃってからでは遅いからさ」
教師の陸井の言葉にも合いの手入れて
陸井の質問への彼女の答えを肯定する
「うん。それで良いんだよ」
って
凶月・陸井
相棒の時人(f35294)と参加
ストレス発散とか励ますとかを考えたけど
それは俺よりも相棒や仲間達の方が向いている
優しい言葉も元気の出る事も、信じて任せられる
だからこそ俺は、俺ができる事を
教師として、彼女が辛くないように語り掛けよう
「や、色々楽しめてるかな」
生徒にも時々見かける事がある
色々な事が辛くても、我慢して進んで
我慢しない事はいけない事と教え込まれている子もいる
だからそういう子に教えるように、いつも通りに
「いいか。辛かったら逃げていいんだ。逃げる事は悪い事じゃない」
同じ場所に居続けて壊れる必要は絶対にない
「一番いいのは、今よりも楽で、自分の望む場所に進むことだ」
「今の君は、何がしたい?」
●
中学生程度に戻ってしまった青年の背後から、「きゅい?」と鳴き声が聞こえた。そうして肩越しに顔をのぞかせたのは、白い羽根の生えた光る蛇のような生き物。
それは、葛城・時人(光望護花・f35294)の|白羽の白燐蟲《ククルカン》。
「良かったらこれと遊んでみない?」
蛇の姿に僅かな怯えを見せつつ恐る恐る頷く青年に、時人は|白羽の白燐蟲《ククルカン》を更に喚び出して自分達の周囲を飛び回らせる。|白羽の白燐蟲《ククルカン》達が舞うたびに、白い光――白燐光が零れ落ちた。
「綺麗でしょ」
それは時人にとっては、能力者となり、或ることを切欠に白燐蟲の力を得てからずっと傍らにあり続け、今なお寄り添う光。静かに煌めきながら降る光に、青年ははっきり頷いた後、綺麗だと零した。
「や、色々楽しめてるかな」
そこに声をかけたのは、凶月・陸井(我護る故に我在り・f35296)。教師でもある身故に、どうしてもそういう目線に立ってしまいそうなこと、そして自分よりは皆の方が発散や励ましには向いているだろうと、様子を見ていたのだ。
主である時人より先に気付いた|白羽の白燐蟲《ククルカン》が一匹、そちらへと飛んでいく。飛んできた|白羽の白燐蟲《ククルカン》をそのまま好きにさせながら、陸井は青年へと近付く。
教師として様々な生徒を見てきている陸井は似たような精神状態に陥る生徒を何人も見てきた。しかも学生のような風貌となれば、いつも生徒たちに語り掛けるのと同じように自然と語りかけていた。
「いいか。辛かったら逃げていいんだ。逃げる事は悪い事じゃない」
我慢は美徳のように教えられてしまって、気を張り続けて逃場がなくなってしまうのは、まさに今対峙する青年のそれ。そのまま居続けていればいつか折れてしまう。居続ける必要などない。
「一番いいのは、今よりも楽で、自分の望む場所に進むことだ」
「……自分の、望む場所」
陸井の言葉を繰り返すように呟いた青年の背を押すように、|白羽の白燐蟲《ククルカン》の燐光が降り注ぐ。そうして紡ぎ出された言葉と共に大人へと――猟兵達がこのゆめに入る前に見た姿と変わらぬ姿へと変わっていく様に、陸井も時人もまた、その背を押すように頷いたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵