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上層にある偽りの美しき村で

#ダークセイヴァー #ダークセイヴァー上層 #第三層 #宿敵撃破

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 そこは楽園を思わせるほど、美しい村だった。
 ダークセイヴァーの上層、第三層に小さいけれど、平和に過ごす魂人達のすみかがあった。花々と建築物で彩られた村は、他の地域とは違って、衣食住がそれなりに約束されていた。
「やあ……みんな、元気に暮らしているかい?」
 優しい声色で、ここの管理を任されているブリガンテ・ツギハギが、視察にやってきた。
「また、君達の話を聞かせてくれないか? ほら、いつも話してくれる故郷の話だよ」
 この村では、やってくるブリガンテ・ツギハギに、こうして故郷の話を聞かせるのが、この村を守る為のたった一つの規則。
「ええ、いいですよ」
「さあ、こちらに。美味しいご馳走もご用意していますから」
「いい心がけだね……」
 世話を焼いてくれる魂人達に、ブリガンテ・ツギハギは笑顔で応える。
「……そろそろかな」
 そんな彼がぽつりとつぶやいた。
「ん? 何がそろそろなんですか?」
「あ、いや何でもないよ。さあ、今日、話をしてくれるのは誰かな?」
 ブリガンテ・ツギハギは、怖いほど上機嫌なまま、魂人達の話に耳を傾けるのであった。

「ですが、その楽園のような村も、滅ぼされてしまうのです」
 悲しげな瞳で、そう告げるのは、響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)だ。
「そこで皆様には、その村へと赴き、偶然流れ着いた旅人や、視察官の眷属の振りをして、村に潜入、皆様の故郷の話をしてあげてください。そろそろ、彼らの話も尽きかけていますので喜んで出迎えてくれることでしょう。その後は、今後に控えている襲撃に備える準備を行ってください。ただ、彼らの多くは、ダークセイヴァーで死んだ後、ようやく死後の世界で安寧を得られたと思い込んでいます。直接訴えかけるよりも、嘘も方便的な方法で進めた方が早いかもしれません」
 そうして、村に潜入したら、今度は視察にやってくるブリガンテ・ツギハギを迎え撃つことになる。
「やって来る視察官のブリガンテ・ツギハギは、かなり強力な力を持っています。特殊なユーベルコードなのか、領主が踏みしめると村の大地はたちまち『毒の沼』が広がっていくのです。村を楽園と思い込んでいた魂人達は、突然の楽園の崩壊にパニックになり、逃げ惑ってしまいますので、彼らをひとりでも多く助け出し、領主の激しい攻撃を掻い潜って、急ぎこの地を脱出してください。戦っても構いませんが……かなり強敵なので、場合によっては倒さずに逃げるということも必要になると思います」
 リズは続ける。
「幸いなことにその村の近くには、海の孤島に建つ城があります。そちらにも、厳しい状況ではあるものの、村の人々を迎え入れられる余裕のある拠点となります。絶壁に囲まれた、一見、入ることのできないと思わせる場所ですが……探せば、入り口となる洞窟を見つけることが出来るはずです。ただ、すぐに見つかる場所にはなさそうです。周囲の海は時間によって波の高さが変わるようでもあるので、そちらにも気を付けてください。それと……彼らを運ぶには、船も必要かもしれませんね」
 それも含めて事前準備はしっかりしておいた方がいいのかもしれない。
「今まで幸せに暮らしていた魂人達……ブリガンテ・ツギハギは、彼らの絶望を糧にしているようです。楽園のような作り物の箱庭から、人々を救うためにも、皆様……どうぞ、よろしくお願いいたしますわ」
 そういって、リズは猟兵達を現地へと送るのであった。


柚葵チハヤ
 どうも、こんにちは! 柚葵チハヤです!
 今回はダークセイヴァー上層シナリオとなります。

 1章では、楽園のような村へと潜入し、思い出話をしながら、襲撃に備えます。ここで船を用意しておくと次の逃避行で役立てられるかと思います。あまり魂人達を刺激しない方が、今後の進め方がよりよく進められるかと思われます。
 2章では、いよいよ、視察官であるボス、ブリガンテ・ツギハギが村を滅ぼしにやってきます。皆さんは、彼と戦いつつ、魂人達を村から避難させてあげてください。倒すことも可能ではありますが、かなり厳しい戦いになります。その場合は覚悟を決めてきてくださいね。また、今回の章は、人々を逃がすことでも成功へと進めることができます。場合によっては、戦わずして逃げることも視野に入れて、行動をお願いします。
 3章では、皆さんが助けた人々を、孤島にある城の拠点へと誘導します。
 孤島に入るには、洞窟を見つけることが先決です。ただ、すぐには見つけられないようですので、注意してください。オープニングにヒントがありますので、そちらを手掛かりに探してみて下さいね。

 また、複数で参加する方は、お相手の名前やID、グループ名もお忘れなく。
 楽園のような村に住む魂人達を助けるためにも、皆さんの熱いプレイング、お待ちしていますね!
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第1章 日常 『ふるさとはとおくにありて』

POW   :    「あいつは無事さ。力をつけてオブリビオンを撃退したんだぜ!」

SPD   :    「人間はそんなに馬鹿じゃない。新天地でうまく生き延びてるさ」

WIZ   :    「大丈夫。みんなは気高き心を、互いに助け合う優しさを失っていないわ」

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 村の中でも一番大きな施設が、酒場を兼ねた宿屋だ。
 あの視察官ブリガンテ・ツギハギも、この酒場で村人達の思い出話に耳を傾けていた。
 そこに猟兵達がたどり着く。
 偶然通りかかった旅人を装うのか、それとも、視察官の付き人を装うのだろうか?
 故郷の話をしながら、村人達と交流を深めていこう。
 ただ、注意して欲しい。
 彼らの思い込みは、我々が思うよりも強いものだ。
 正しいことを言っても、聞いてはくれないかもしれない。
 また、ブリガンテ・ツギハギの襲撃にも備えなくてはならない。場合によっては、酒場に寄らずに対応策を施してもよいかもしれない。
 この地に住む魂人達を守る為にも、猟兵達がどう動くかにかかっているのだ。
 
 
※マスターより
 上記に記載した通り、故郷の話をキーにいろいろなことを進めてください。
 また、話をする前に何かを対策してもかまいません。
 その場合は、何か仲間や魂人に知らせることも必要になるでしょう。
 彼らを助けるためにも、皆さんのプレイング、お待ちしています。
護堂・結城
化術で付き人に変装しつつも酒場には近寄らずに船の用意をしに行こう
あいつの付き人と思われるのは業腹だが話を進めやすいだろうからな
そうだな、今後の視察で海を渡るから船が見たい、と言いくるめでもしよう
…なかったら別の運搬方法も考えねぇといけねぇのか

本当なら人命救助を真っ先に考えるべきなんだろうが…あれを前にしたらそういう考えも吹っ飛んじまう
やっぱ俺に正義の味方は遠すぎるわ

只の外道だった時はあの慢心の隙をついてぶっ殺したが…オブリビオンになった奴は半端な気持ちで勝てる奴じゃねぇ
もう一度、二度と這い上がってこれないレベルで地獄に叩き込んでやろう|略奪者《ブリガンテ》…!!



 いち早く、この地にたどり着いたのは、護堂・結城(|雪見九尾《外道狩り》・f00944)だ。いつもとは違う……ブリガンテ・ツギハギに似た風貌に変装しているには訳がある。
「貴方さまは、いったい……」
 村に入って来た結城を見つけて、村人達がやってきた。
「俺は……あいつの付き人だ。今後の視察で海を渡るから船が見たい。どこかにあるか?」
 そう結城が尋ねると。
「それなら、こちらにございます。貴方さま方だけでしたら、一艘で間に合うかと……」
「なるほどな。数は5つ。それぞれ5人程度は乗れるか」
 あわせて25人程度が運べる計算になる。
「そういや、今、村には何人いるんだ?」
「そうですね……男女含めて20人ほどですね」
 長のような男がそう教えてくれた。5人までなら、猟兵達も船に乗ることが出来そうだ。
「今のところ、それで十分か」
「視察には、我々も参加する……ということでしょうか」
「ああ。急に悪いが、今のうちに準備しておいてくれ。あいつの気まぐれさは折り紙付きだからな」
 思わず嫌な顔が出てしまったが、村人達には気づかれなかったようだ。
 さっそく準備に取り掛かる村人達が家へと向かっていった。
「本当なら、人命救助を真っ先に考えるべきなんだろうが……あれを前にしたらそういう考えも吹っ飛んじまう。やっぱ俺に正義の味方は遠すぎるわ」
 周りに村人達がいないのを良いことに、結城はその想いを村の海辺で零していた。
 結城は思わず、拳を握りしめた。苛つくように震わせながら。
「只の外道だった時は、あの慢心の隙をついてぶっ殺したが……オブリビオンになった奴は半端な気持ちで勝てる奴じゃねぇ。もう一度、二度と這い上がってこれないレベルで地獄に叩き込んでやろう|略奪者《ブリガンテ》……!!」
 その拳を思いっきり、突き出した。
 空を切った拳は、刃のように鋭く、目の前の敵を討ち滅ぼうとするほどの威力が出ていたが……それを知る者はこの場には、彼一人しかいなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​


 こうして、船は用意された。
 後は彼らにどうそれを伝えるか……それとも他の方法で彼らと友好を深めていくのか……それは、後続の猟兵達の判断に委ねられたのだった。
 
レイア・シビック
※アドリブ、NPCや他の方との絡みOKです

ごきげんよう、村の暮らしはどうかしら?
私は旅の者。ねえ、皆様なら私のつまらない過去の話を聞いてくださると聞きましたの。

聞いてくださるのなら、見てくださらない?といってレイアはほっそりとした脚をバレリーナのように見せるとすっと指を這わせる。

※攻撃しない程度のUCを使用

花弁が脚を覆ったかと思うと、とたんに現る義足。

私、生まれつき足が不自由でして。でもこうして歩けるのもきっとこの楽園のおかげ。

もし、私のような者がこの村に来たとしても互いに助け合う優しさをどうか持ってあげてほしいですわ。

そういって彼女はご清聴ありがとうございました、と言ってお辞儀をする。



「ごきげんよう、村の暮らしはどうかしら? 私は旅の者。ねえ、皆様なら私のつまらない過去の話を聞いてくださると聞きましたの」
 そういって、酒場にやってきたのは、レイア・シビック(青薔薇の御旗・f38203)だ。酒場にいた村人達は、すぐさま笑顔で出迎える。
「良く来てくださいました。では、こちらに」
 案内された席について、レイアは笑みを浮かべながら続けた。
「ありがとう。聞いてくださるのなら、見てくださらない?」
 次にレイアがしたことは、ほっそりとした脚をバレリーナのように見せると、すっと指を這わせる。花弁が脚を覆ったかと思うと、とたんに現れるのは、無機質な義足だ。
「私、生まれつき足が不自由でして。でも、こうして歩けるのもきっと、この楽園のおかげ」
 愛おしそうに義足に触れると、レイアは再び口を開いた。
「もし、私のような者がこの村に来たとしても、互いに助け合う優しさをどうか持ってあげてほしいですわ」
 その言葉は、もしかすると、レイアの願いが込められているのかもしれない。
「ご清聴、ありがとうございました」
 最後に立ち上がり、レイアは、そういって丁寧に村人達へとお辞儀する。
 そんなレイアに村人達は、盛大な拍手で応えたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

蒼月・暦(サポート)
 デッドマンの闇医者×グールドライバー、女の子です。

 普段の口調は「無邪気(私、アナタ、なの、よ、なのね、なのよね?)」
 嘘をつく時は「分かりやすい(ワタシ、アナタ、です、ます、でしょう、でしょうか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

無邪気で明るい性格をしていて、一般人や他猟兵に対しても友好的。
可愛い動物とか、珍しい植物が好き。
戦闘では、改造ナノブレード(医療ノコギリ)を使う事が多い。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「初めましてー! 故郷のお話をしているって聞いてきたんだけど……」
 そういって、医療道具の入ったスーツケースを手にやってきたのは、蒼月・暦(デッドマンの闇医者・f27221)だ。
「お姉さんはどんなお話してくれるの?」
「そうね……私の故郷は地下にあるの。でもここではない遠い所にあるんだけどね……」
 酒場で人々が集まる中、暦は興味津々といった少年に、故郷の話をしてあげる。
 滅多にない機会に、暦は、なんだか少し、嬉しい気持ちとこそばゆい気持ちが綯い交ぜになっていく。
「それと、ひとつ。実は隣村から聞いた話なんだけど、この村を襲撃しようとする者が迫ってきてるって聞いたの。それを皆にも伝えたくて」
 本当はいつも視察に来るブリガンテ・ツギハギが襲ってくるのだが、それを伝えるよりは、何者かが襲ってくるということを伝えた方がいいと思い、そう告げた。
 そうすれば、村人達も襲撃に備えることができるだろう。
「驚くのも無理はないけど、万が一、身の危険を感じたのなら、戦わずに船に乗って逃げて欲しいの。そのときは、私達猟兵も手伝うから」
 心配しないで欲しいと告げて、暦は村人達へと危険を周知したのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『ブリガンテ・ツギハギ』

POW   :    雑魚には贅沢すぎる代物だ
【血や爪、翼など体の一部】に触れた対象の【技術や能力のコピー】を奪ったり、逆に与えたりできる。
SPD   :    狩場に餌が来たらやる事は一つ
自身の【命を喰らって溜め込んだ生命力】を代償に、1〜12体の【残虐な狩りを楽しむキメラ】を召喚する。戦闘力は高いが、召喚数に応じた量の代償が必要。
WIZ   :    雑魚は俺の血肉になりやがれ
噛み付きが命中した部位を捕食し、【対象と同じユーベルコードを放つ翼】を得る。

イラスト:青谷

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は護堂・結城です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「さて、そろそろ収穫の時か」
 ブリガンテ・ツギハギは、舌なめずりをして、村へと向かう。
「楽しみだよ。君達がどのような絶望を見せてくれるのかを……」
 彼の踏みしめる地面が少しずつ、毒の沼へと変わっていった。
 旅人や視察官を出迎えた花達は、すぐさま毒沼へと飲み込まれてしまったのだった。


※マスターより
 村人達を誘導することも必要ですが、襲撃に備える準備が十分にできませんでした。
 もしかすると、敵を一か所に足止めして、一気に倒した方が早いかもしれません。
 敵はかなり手強いですが、倒せないほどではありません。
 場合によっては、倒せるまで何度も戦うことも視野に入れる必要があるかもしれません。
 それも加味して、多くの皆さんの熱いプレイング、お待ちしています!
護堂・結城
【狐狼】
そうだな、収穫時だわ。貴様の命のな
もう一度、狩りに来たぞ外道

戦闘開始と共にUC発動、焔翼で飛翔しながら吹雪と共に大声で歌い衝撃波の範囲攻撃だ
近寄ってきたらリミッター解除して吹き飛ばしを仕掛ける

「お前、触れなきゃ奪えないもんな」

移動阻害と司狼の足場補助に結界術で障壁をばらまく
キメラがこちらに向かってくるなら利用し、ツギハギ目掛けて怪力で投擲

「陽炎鳳奏の本領、思い知れ」

こいつは抱えているべきではない感情を、誰かを傷つける超常を焼く力だ

「陽炎鳳奏は愛さえ知らないクソガキの為の歌だけどよ」
「…よかったな、おこぼれがもらえて」

自分対策ですらないUCにやられるとか、お前にとってこれ以上ない挑発だろ


彼岸花・司狼
【狐狼】
狩りの時間だ。
愉しむ余裕があると良いな?

派手な相棒の行動の影でUCを使い始め、【目立たない】ように【化術・迷彩・忍び足】で【闇に紛れる】。
【軽業】による【悪路踏破】で結界術の障壁を伝うように移動し
出てきたキメラはこちらに気づかれる前に【不意打ち・鎧無視攻撃・狩猟・毒使い・暗殺・解体】により無力化。
離れた相手は【読心術・第六感】で行動を予測して【蹂躙】する。
相手の攻撃は【野性の勘】任せで察知し、【見切り・残像】で回避優先。

キメラが一時的にでも片付けば、護堂のサポートのために死角からの【不意打ち】で【鎧砕き】を狙う。

狩りは生きるための行為だよ。
愉しむなら、ただの遊戯でしかない。



 村に近づくブリガンテ・ツギハギの前に、立ちはだかるのは、抜いた霊刀【白狐】を肩にかける結城だ。
「そうだな、収穫時だわ。……貴様の命のな」
「ははは! お前が俺を倒すっていうのか!」
 結城の言葉に、ブリガンテ・ツギハギは楽しそうに哂う。
「もう一度、狩りに来たぞ、外道!!」
「やれるものなら、やってみろ、雑魚がっ!!」
 焔鳳の翼を生やし、飛び上がりながら放つは。
「此よりは我が領域。超常を焼く焔滅の獄!」
「ぐっ!!」
 歌を響かせるお供白竜、吹雪とともに歌うのは。
「響け、響け、この歌声よ! 破壊を、罪なき人を傷つける超常を焼き尽くせ!!」
 雪見九尾の陽炎鳳奏(ダイヤモンドフェニーチェ・ミリオンクロスファイア)。
 遠距離からの攻撃にブリガンテ・ツギハギは、近寄ることも出来ずにそれらを避けていた。
「お前、触れなきゃ奪えないもんな」
「う、うるさい、黙れ黙れ!!」
 そんな二人が派手に戦っている裏で、こっそりと動いている者がもう一人。
「狩りの時間だ。愉しむ余裕があると良いな?」
 結城の仲間である彼岸花・司狼(無音と残響・f02815)が死出に誘う狩人(ヨウシロウホ)を発動。
「縋る想いは褪せずとも、恨む願いは晴れずとも」
 自身の持つ技術を更に高めて、敵に気づかれぬよう、闇に紛れて息を顰める。
「ああもう!! 面倒な奴だ!!」
 ブリガンテ・ツギハギは、遠距離攻撃ばかりする結城に苛ついて、今度は残虐な狩りを楽しむキメラを多数、召喚して見せた。
 きっと結城が油断すると思ってやった行動だったのだが……。
「ぬあっ!? 俺のキメラがっ!?」
 司狼の愛刀、封狼刀を筆頭に数え切れぬ合わせ刀が、次々とキメラの死角から放たれ、葬り去っていく。
「狩りは生きるための行為だ。愉しむなら、ただの遊戯でしかない」
 十分にキメラを倒した後で、一気に距離を詰め、ブリガンテ・ツギハギに一撃を与えた。
「ぐあっ!!」
 その一撃を与えた隙を見逃す結城ではない。
「陽炎鳳奏の本領、思い知れ!」
 再び、吹雪と共に歌を歌いながら、ブリガンテ・ツギハギへと攻撃を重ねていった。
「ぐあああああ!!!」
「陽炎鳳奏は、愛さえ知らないクソガキの為の歌だけどよ……自分対策ですらない力にやられるとか、お前にとってこれ以上ない挑発だろ?」
「ぐぐ……」
 結城の言葉にブリガンテ・ツギハギは、恨みを込めた目で睨みつけたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

レイア・シビック
※NPC.PCとの連携、アドリブOKです

「負ける気はないのですけれどね」

ツギハギに向けてオラトリオの花を出現させると毒の沼地を避けるように飛行。

槍で【串刺し】【なぎ払い】を主に使用して攻撃。

「噛みつかれるとやっかいになりそうですわね」

連戦・長期戦になりそうなら一旦下がりUC使用。
仲間の回復で援護します。

「一旦ここで足止めさせて攻撃したほうが早いかもしれません」

槍を使い、花を散らして挑発するように飛行しながら味方が攻撃しやすいように舞う。

「夢は楽しいもの、美しいもの」
「そんな夢を見ささて村を滅ぼすだなんて悪趣味ですわね」
「滅ぶのは貴方です」

宙に舞う青薔薇の花弁と御旗の布は風に翻った。



「負ける気はないのですけれどね」
 レイアが毒の沼地を避けるように飛び上がる。ふわりとレイアの髪に咲いた花の花びらが舞った。
「やっぱり、猟兵といえども毒の沼は苦しいか」
 ブリガンテ・ツギハギは、沼地を避けるレイアにニヤニヤとした笑みを浮かべた。
「少々面倒だとは思いますけれど」
 そう告げて、レイアは青い薔薇が刻まれた槍をブリガンテ・ツギハギへと薙ぎ払うように振るう。
「噛みつかれるとやっかいになりそうですわね」
「雑魚は俺の血肉になりやがれ!!」
 致命傷は避けたが、片腕を齧られてしまった。
「一旦ここで足止めさせて、攻撃したほうが早いかもしれません」
 一時撤退を選んだレイアは、後退しつつ、生まれながらの光でもって、その傷を癒していく。
「夢は楽しいもの、美しいもの。……そんな夢を見させて、村を滅ぼすだなんて、悪趣味ですわね」
 傷を癒したレイアはまた、すぐに前線へと舞い戻る。槍についた旗を翻しながら、挑発するかのように、槍をブリガンテ・ツギハギへと向けていく。
「うるさい槍だ!! また齧ってやろうか!!」
 そう叫ぶブリガンテ・ツギハギに、レイアはキッと睨みつけた。
「滅ぶのは貴方です」
 宙に舞う青薔薇の花弁と、美しい旗の布が、この地の風に翻ったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

護堂・結城
【狐狼】
その耳も尻尾も翼も、奪った物だけで出来たツギハギ
貰い続けた俺と、奪い続けたお前、同族嫌悪かもな
だが外道は殺す

結界術と毒耐性で毒沼に対応、氷牙と吹雪を双刀に変え戦闘再開
大声に生命力吸収をのせて自分ごとツギハギの恨みや怒りを喰らってUC発動

「全部取り返すぞ。ここで未練を断つ」

劫火で傷口を焼却しながら返り血を防ぎ、突っ込んでくるなら剣の一部を爆破して吹き飛ばしだ

「ここにいるのは、俺『達』だぞ」

司狼が体勢を崩させたら劫火剣を双刀に収束
怪力を込めて左右に振りぬく属性切断攻撃

「怒りも恨みも感情も、その傲慢さに命すら…今度は俺が貴様から略奪する!!」

「終わったぞ、――」

復讐でしか得られないものはある


彼岸花・司狼
【狐狼】
もう少し綺麗にカタをつけられんのかね
…派手好きどもめ。

宿敵との戦闘を邪魔しないよう、
終始【忍び足・迷彩】で【目立たない】ように息を潜め、
敵の認識を歪める事に徹する。
UCで代償だけでなく『自身に関する違和感』すらも忘れさせながら、
決定的なタイミングを見て【不意打つ】ように能力を使う。
護堂の仕掛けるタイミングを【見切り】、相手の体勢を崩させるために『バランスの取り方』を忘却させる。

直接手を下すだけが暗殺じゃないって事さ。
では、良き死を



 ブリガンテ・ツギハギは、仕留められない苛立ちをぶつけるように、次々と美しい村を毒沼へと変えていった。村人達は驚きながらも、避難したお陰で、毒沼に巻き込まれることはなかった様子。ただ、その避難の際に怪我をした者が数人いるようにも見える。だがしかし……まずは、目の前の敵を倒すのが先決だ。
 狙っているのは、猟兵ではなく、村人たちなのだから。
「その耳も尻尾も翼も、奪った物だけで出来たツギハギ。貰い続けた俺と、奪い続けたお前……同族嫌悪かもな!」
 先ほどまでともに歌っていた白竜の吹雪と、新たに呼び寄せた青いお供の竜、氷牙を双刀に変えて、結城はブリガンテ・ツギハギへと振るった。
「分かってるじゃないか。そうだ、この体の殆どが奪ったもの……だがな、貴様に俺の心がわかるというのか? 貰い続けたんだよな? よかったなあ!! 俺は奪わなければ、得ることなんてできなかった。こうして上層にまで来ることもできなかった!! その気持ちが貴様にはわかるのか!!」
 どれだけ苦しい想いをして、ここまで勝ち登ってきたか分からない。しかし、それでも。
「だが、外道は殺す!!」
 ブリガンテ・ツギハギの鋭い爪と、結城の双刀が激しくぶつかった。

「もう少し綺麗にカタをつけられんのかね。……派手好きどもめ」
 思わずそう呟くのは、この戦いを影でフォローしていく司狼だ。
 今はじっと影に息を潜めて、その隙を狙っている。
 それに、強制忘却特性(アムネジア)でもって、敵の認識を歪める事に専念していた。この力は、自身の存在していた記憶を代償に使うものだ。
 自身に関する違和感すらも忘れさせながら……。
「記憶は遠き刻の果て 絆は深き闇の底 全ては遙か夢幻の先に」
 そして、その時は訪れる。
 結城の仕掛けるタイミングを見切り、相手の体勢を崩させるために『バランスの取り方』を忘却させたのだ。
「なっ!?」
「ここにいるのは、俺『達』だぞ」
「まさか!?」
 そう、司狼の力は、しっかりとブリガンテ・ツギハギの認識を蝕んでいた。 
「全部取り返すぞ。ここで未練を断つ」
 今までの戦いで、結城は多くの傷を負っていた。劫火で傷口を焼却しながら返り血を防ぎ、一気に距離を詰める。
「怒りも恨みも感情も、その傲慢さに命すら……今度は俺が、貴様から略奪する!!」
 結城の雪見九尾の劫火剣乱(ナインテイル・ソードフレア)でもって、自身の力を強化し、渾身の力を込めて、両手の双刀を左右に振りぬいた。
「ああああああああ!!!!」
 奪ったものも、得たものも全て、劫火の一閃でもって、敵を地獄へと送り返したのだった。

「直接手を下すだけが暗殺じゃないって事さ。では、良き死を」
 そう告げる司狼の隣で、結城もまた。
「終わったぞ、――」
 復讐でしか得られないものを胸に、その緑の瞳を満足げに細めたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 冒険 『絶海の孤島に建つ城へ向かえ』

POW   :    根性と気合で崖を登る

SPD   :    空を飛んで城へ乗り込む

WIZ   :    泳いだり船で島へ向かう

👑7
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 後に残されたのは、毒沼に沈んだ村だった。
 村人達を脅かす、ブリガンテ・ツギハギは仕留められたが……もうこの村にはいられないだろう。
「どうしたらいいんだ……」
「どこに行けばいいの……」
 途方に暮れる人々。彼らを導けるのは、その場にいる猟兵達だけ。
 幸いにも、人々の住める城は、海の先にある。そのための船もあることは確認済みだ。
 島の中に入れる洞窟を見つけることができれば、城の拠点へと向かうことができるだろう。ただ、彼らとの連絡は取っていない。場合によっては彼らと交渉し、和解を得ることも必要かもしれない。
 さあ、幾多の障害を乗り越え、絶望に沈む彼らを叱咤し、別の地へと導こう。


※マスターより
 後は村人達を船に乗せ、島にある城へと向かわせることとなります。
 城には別の集落の人々が住んでいます。そのため、交渉したり、物資を支援したりすることも必要かもしれません。
 それらを含めて、村の人々を救うための最後の仕事をよろしくお願いしますね。
護堂・結城
…さて、船旅か。無事な物資を少しでも積んでいこう
宿敵を優先した俺が何か言えるわけではないが、ここで死にたくなければ一緒にこい
船はロープワークで固定しつつ大海竜奏で引っ張ろう

島についたら単独で地中に潜って城に向かい、島の外に出る道を探す、ゴールから逆走した方が確実だ

交渉は…出来れば連れてきた奴ら自身が何かを提供できる方が後々の問題も少ないだろうし、船旅の間に聞き出して交渉材料にさせてもらおうか
酒場もあったことだ、料理や道具、仮初でも平和だったからこその娯楽の知識なんかも使えるかもな。

こういうのは向いていないが、敵を倒すだけが仕事じゃないからな、がんばろう



「……さて、船旅か。無事な物資を少しでも積んでいこう」
 村人達に声をかけ、まずは、まだ毒に呑まれていない物資の積み込みを手伝うのは、結城だ。
「宿敵を優先した俺が何か言えるわけではないが……」
 小さくばつの悪そうに呟きながらも。
「ここで死にたくなければ、一緒にこい!」
 そう船から手を差し伸べ、村人達を誘う。そうすると、戸惑いながらも最初の若い男性らと女性数名で、目的地である城のある島へと向かったのであった。

「此よりは我が領域。全てを喰らう大海の顎」
 結城は雪見九尾の大海竜奏(オーシャングリーフ)を発動させ、海竜を模した武装を出現させると、船を固定したロープを竜に渡し、運ぶ船頭の役割を与える。これならば、急に何が起こっても、直ぐに対応が行えるだろう。
 数時間後に目的の島が見えた。
「ちょっと待ってろ」
 軽い体を使って、ひょいひょいと崖を駆け上っていき、さっそく島の内部へと入ることが出来た。後はこのまま船のある所まで穴を作ればと、がつんと地中に一撃を放った時だった。
「一体そこで何をしている!?」
 島の住人に見つかってしまった。激しい音で見つかったのだろう。
「いや、そこの船にいる人々を運ぶために穴をあけようと……」
「場所を教えるから、新たな穴をあけるのは止めてくれ」
 島の人達に懇願されて、結城は島の人々の指示に従うことにした。結城は、海竜の甲冑を動かしながら、目的の洞窟へと船を動かし、無事、村人達を島へと運ぶことが出来た。

「こいつは歌を歌うことが上手い。それに、こいつは書にまとめることが得意だそうだ。すまないが、彼らを迎えてはくれないか? あまり多くはないが、物資も持ってきている」
 そう結城は、海での旅路で聞いたことを材料に、村人達の受け入れを頼むと。
「丁度、人手が欲しいところだったんだ。受け入れよう」
 数時間の討論の後、結城が連れてきた村人は、無事に島の人達に受け入れられたようだ。
 結城は、感謝を述べる村人達に見送られて、島を後にしたのだった。
「こういうのは向いていないんだが……上手くいってよかった」
 ホッと安心したような笑みを浮かべながら……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

飯綱・杏子(サポート)
 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「あー、流石にここで食べるのは難しいっすね」
 もうオブリビオンもいなくなってしまったので、仕方なく、飯綱・杏子(飯テロリスト・f32261)は、島にある城を観光するため、村人達を船で運ぶことを決めたのだ。
「はいはい、気を付けてくださいっすね。ほら、そこ。あぶないっすよ」
 時折手を貸しながら、村人達が船に乗るのを手助けしていく。
「では、目的地まで行くっすよ!」
 オールを使って、杏子と村人達はよいしょよいしょと漕ぎながら、目的地である島を目指す。
「ほほう……ちょっとおんぼろですが、見事な城っすねぇ!」
 島にたどり着き、外側からお城を観察。なかなか立派なお城なようだ。
 幸いにも先にたどり着いた結城の一団が居てくれたおかげで、この後もすぐに洞窟の位置は分かったし、村人達もスムーズに城へと入れてくれた。
「これなら安心っすね!」
 任務完了っすねぇと満足げな笑みを浮かべて、杏子は彼らを見送った。
 だが……まだ村人は、現地に残っている。彼らもここへと運ばないと……。
「誰か手伝ってくれると助かるんすけど……」
 新たな猟兵が来てくれるのを、村人達は待っている。

成功 🔵​🔵​🔴​


※マスターより
 現状、結城さんのお陰で、村人達の輸送がスムーズに進められています。
 ですがまだ、人手不足で、村には助けを求める人々がいます。
 もし可能でしたら、手助けしてくださると幸いです。
 皆さんのプレイング、お待ちしています!
レイア・シビック
※連携、アドリブOKです

ブリガンテ・ツギハギを倒せたのは良いけれど、まだ何名かの村の人達はついていってない人もいるようですわね。
人手不足なら私も手伝います。

※UCを使用

青薔薇の風で船を動かし、村人を城へ輸送。多少村人を喜ばせながら島へ移動。

島の住人には私から説明しましょう。

「どうか、仮初の幸せであった私達を救ってくださいませんか?」

多少演出がオーバーでも人を動かすのは論より感情。感情に訴えるように諭してみせますわ。



「ブリガンテ・ツギハギを倒せたのは良いけれど、まだ何名かの村の人達はついていってない人もいるようですわね。人手不足なら、私も手伝います」
 そういって、レイアも村人達の避難を手伝うことになった。
 レイアもまた、他の船が詰め込めなかった物資を詰め込みつつ、船に村人達と共に乗り込む。全員、船に乗ったのを確認した後。
「空に舞いなさい、蒼穹の花」
 船の後方の海面へと、レイアは青薔薇の剣舞(ブルーローズ・ソードダンス)を放つ。4回連続して放たれた青薔薇の花弁は、船を島へと運ぶ波へと変えた。
「わあ……綺麗」
「本当に綺麗ね……」
 子供や女性陣が舞う青薔薇の花弁を見て、喜んでくれているようだ。
「なんとか……上手くいきましたね」
 それを見てレイアは、ホッとした様子で、目的地まで青薔薇の花弁を散らしながら、何度も海面を叩いて船を進ませていくのであった。

 現地へと無事にたどり着いた。
 荷物運びをそこそこにして、先に向かうは島の住民がいる城だ。
「……どうか、仮初の幸せであった村人達を救ってくださいませんか?」
 少々、オーバーな演出をしながら、そうレイアが頼み込む。
「これ以上はちょっと……」
 そんなことを言い始めた島の人達だったが。
「と言いたいところですが、皆さん、苦労してここまで来たそうですね。いいですよ。皆さん、一緒に頑張っていきましょう」
 どうやら、レイアが感情に訴えるように頼み込んだのが良かったようだ。レイアが連れてきた村人達も無事に島の人々に受け入れられたのだった。

 こうして、一つの楽園が消え、新たな大きな拠点が出来上がった。
 恐らく城の人々も、これから苦労することになるだろう。
 願わくば、彼らの向かう先が、彼らの楽園であることを願いつつ。
 猟兵達は無事、役目を終えて、その城の島を離れていったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年08月21日
宿敵 『ブリガンテ・ツギハギ』 を撃破!


挿絵イラスト