●グリモアベース
「土蜘蛛の檻での一件ではありがとうございました。土蜘蛛オブリビオンを生かす選択をした事、私は皆さんの選択を尊重致します」
まず前置き、とばかりに挨拶するのはグリモア猟兵のムゲン・ワールド(愛に生きたナイトメア適合者・f36307)だ。
「そして、早速なのですが、我々が同盟を結んだ|国見《くにみ》・|眞由璃《まゆり》さんからある報告が上がりました」
眞由璃は同盟について、二つのメリットを提示した。一つは今後の戦いに共闘すること、もう一つはこの地に他のオブリビオンが活動するのを阻止すること。
何かを報告する、という話は聞いていないが。
「後者の、他のオブリビオンの活動に関係する事みたいですね。簡潔に言うと、話というのはメガリスの事です」
メガリス。それはグリードオーシャン世界の秘宝であり、シルバーレイン世界においても古くからその存在が確認されてきた、不思議な能力を持つ魔法のアイテム達だ。
「奈良県五條市、金剛山地の南麓には市立博物館があります。そこに最近新たに収蔵された石がメガリスだと言うのです」
奈良県は「掘れば都」などという冗句がある程度に掘れば様々な遺跡に行き当たる。奈良市から電車で一時間ほどの距離の五條市もその例外ではなく、あちこちで様々な遺跡や遺物が見つかる。
そんな中、問題のメガリスが見つかり、市の博物館に運び込まれる運びとなったらしい。
「問題は、そのメガリスの中身です。その名は「殺生石の欠片」。一定周期であらゆる生物を殺す毒ガスを放出する、人の目に触れるところに放置するには極めて危険なメガリスです」
この一定周期とやらがどの程度の周期なのかは不明らしい。なるべく早期に解決し、博物館を訪れた市民が死ぬような事態を防がねばならない。
「厄介なのはメガリスの場所です。メガリスは常設展示ではなく、特別展として展示されています」
その名も、「五條市の古い石展」。つまり、メガリス「殺生石の欠片」は特殊な石として展示されているわけではなく、ありふれた五條市の古い石の一つとして展示されているということらしい。
「なので、まずはたくさんの石の中から、殺生石の欠片を見つけてください」
困ったことに殺生石の欠片を特定できる情報はない。ガスを吹き出すらしいので、ガスを吹き出すための穴はありそうだが、それくらいの情報しか無い。
そして、石の数はかなりのものらしく、人海戦術で探すことを求められそうだ。
「そして確保したら、次の問題があります。なにせこれこそが眞由璃さんから連絡を頂いた最大の理由です。そのメガリスを狙っている勢力がいるようです」
それはシルバーレイン世界の既存勢力……という意味ではない。土蜘蛛オブリビオン達のような、オブリビオン達による勢力という事だ。
「眞由璃さんは以前にも彼らと交戦したことがあるようです。何種類かバリエーションがあるようなのですが、共通点としては頭部に角を持ち、筋骨隆々な見た目が特徴らしく、通常のユーベルコードの他に、拳で地形を破壊するユーベルコードも有しているようです」
それはステレオタイプの鬼のようだ。鬼の姿をしたオブリビオン……、シルバーレイン世界の過去を知るムゲンを含む猟兵達の中には何かしらの心当たりを思い浮かべた者もいるようだが、現地で見てみないことには断定は出来ない。
「戦闘が終わったら、いよいよメガリスを回収してください。いい感じにレプリカを作って入れ替える事が出来ればベストですね。まぁ、どうせたくさんの石でしかないので、こっそり持ち去っても大丈夫だと思います」
それが終わったらせっかくの博物館、見学を楽しむのもいいかもしれない。受付は三階にあり、二階には古代の五條、一階には近代の五條の資料がそれぞれ展示されているようだ。つまり上から順に歴史を追って五條市の歴史を楽しむことが出来るらしい。
「メガリスの回収先は銀誓館を想定しています。銀誓館にも話を通してあるので、基本的には銀誓館に持ち帰ってくれればいいのですが、もし皆さんが希望するなら自身の旅団に持ち帰ってくれても構わないですよ」
放置しておくだけで汎生物を殺すような危険な石を所持しておきたい旅団があるかは疑問だが、一応ムゲンは説明した。
「さて、説明は以上です。何、石を見つけて、集団のオブリビオンを追い払って、石を入れ替えて観光を楽しむ、簡単な任務です。いってらっしゃい、お気をつけて」
ムゲンはそう言うと仕込み杖を抜き放ち、空間に|"裂け目"《転送ゲート》を作った。
メリーさんのアモル
銀の雨降る世界からこんにちは、メリーさんのアモルでございます。
皆さんの選択が、このような未来を作りました。
●第一章
冒険。数多ある石から、メガリス「殺生石の欠片」を見つけ出してください。
方法はどうあれ探すムーブをすれば何かしら成果は得られると思います。具体的には「これらは違う」も進捗ですからね。
●第二章
集団敵。鬼オブリビオン「死兵」と戦闘です。フラグメントの見た目に加え、鬼のような角を持ち、筋骨隆々です。
鬼オブリビオンなので、フラグメントにあるユーベルコードに加え、もう一つユーベルコードを使ってきます。
詳しくは、断章を御覧ください。
●第三章
日常。メガリス「殺生石の欠片」を回収してください。
複製を作ることを担当する人、持ち去る人、複製と入れ替える人、みたいに役割分担してやっていただければと思いますが、被ってもまぁ大丈夫です。
メガリスの旅団への持ち帰りは早いもの勝ちにしようかと思います。性質上、最後に執筆することになるので、再送依頼が発生する可能性があります。ご了承下さい。
ちなみに、件の博物館は一応元ネタがありますが、別に踏襲しなくても大丈夫です。プレイングでそういうものがあると指定頂ければ、あることになります。
以上。それでは、メガリス「殺生石の欠片」回収、宜しくお願いします。
第1章 冒険
『伝説の岩を探せ!』
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POW : 岩を殴る蹴る
SPD : 岩を調べる
WIZ : 写真撮影する
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
クローム・バナージ
見つけて払って入れ替えて…「なんだ簡単じゃないか!」と思ってしまった私がバカだった…まさか石を1個1個火を当てて探す事になるとは…
ガスを吹き出す穴があるなら火を当てて燃えるか爆発するか確認できるじゃないかと思っていたが場所が問題だった。
「火災報知器オフにしなきゃ…燃えた後が残らんようにシートを敷いて…(ブツブツ…)」
博物館…火災報知器はあり、燃やして煙を出そうものなら1発でアウトだ。
火の扱いが上手い猟兵ならまだしもこっちはガンライター…1個ずつ素早く、そして丁寧に火を当てていく。
早く見つかることを願いながら…
グリモア猟兵は言った。「見つけて追い払って入れ替える。簡単な仕事だ」、と。
その言葉を信じて飛び込んで早速後悔する事になった猟兵が一人。
(「なんだ簡単じゃないか!」と思ってしまった私がバカだった……)
そんな後悔に苛まれながら作業を始めるのは年齢の割に濃い髭を持つがゆえに年上に見られがちな23歳の彼はクローム・バナージ(変に運が良い探索者・f38240)だ。
といっても、クロームも完全に無策で作戦に飛び込んだわけではない。
(ガスを吹き出す穴があるなら火を当てて燃えるか爆発するか確認できるじゃないかと思っていたが……)
ところが、場所が問題だった。
ここは市立の博物館。改正消防法での義務化を待つまでもなく、当然すべての部屋に火災報知器が設置されている。
まさかクロームの持つガンライターの小さな火一つで警報が鳴ることはないだろうが、万一なにかに反応して煙が出ようものなら、一発で発見され、最悪の場合封鎖もありうる。そうなればクローム自身は勿論、他の猟兵も困ることになる。
「火災報知器オフにしなきゃ……、燃えた後が残らんようにシートを敷いて……」
部屋に入ってその事実に気付くと同時、クロームはそんな言葉をぶつぶつ呟きながら、手早く火を使う準備を整えていく。
フック付きワイヤーで天井に飛びつき、火災報知器を解除。
後はシートを敷いて、石を一つずつガンライターの火を近づけて火の動きをチェックする。
――火の扱いが上手い猟兵ならまだしもこっちはガンライター……。一個ずつ素早く、そして丁寧にやっていくしかないな。
もはや地道に探すのみ。あとは早く見つかることを祈るのみだ。
大成功
🔵🔵🔵
シモーヌ・イルネージュ
石の中から石を見つけろと?
無理無理、そんなの無理。
どう見たって、ここにあるのはただの石だろ?
とは言っても、それが依頼だからなー
依頼を選べる立場じゃないし。人出がいるなら手伝うぜ。
石……よく見れば何か分かるのかねぇ?
まずは左目のサイバーアイで石を見てみるか。
熱か何かのセンサーに、何か引っかかればいいけどね……
あとガスの匂いとかもありそうか。
でも、毒ガスっていう話だから、匂いかいでも大丈夫なのか?
死ぬんじゃないの?
しばらくすれば、鬼のオブリビオンも出てくるみたいだし、早く出てきてくれないかな。もうしんどい……
使い魔『ラウム』を博物館の周囲に飛ばして、見張らせておくか。
よろしく!
「石の中から石を見つけろと? 無理無理、そんなの無理。どう見たって、ここにあるのはただの石だろ?」
「五條市の古い石展」で展示された古い石たちを前にそんな身も蓋も無い事を言っているのは|人狼《クルースニク》の傭兵、シモーヌ・イルネージュ(月影の戦士・f38176)だ。
「とは言っても、それが依頼だからなー。依頼を選べる立場じゃないし。人出がいるなら手伝うぜ」
傭兵として依頼を受けたら断らず、それをしっかりとやり通す。それがシモーヌという女性であった。
事実、とにかく人手がいる作業なので、人は多いほど良い。
「さて、石か……。よく見れば何か分かるのかねぇ?」
愚痴るのは終わりとばかりに、思考を切り替えるシモーヌ。左目に装着している高性能義眼であるサイバーアイを起動し、石を見つめていく。各種センサー内蔵のその優れた義眼は温度の違いは勿論、大気の流れや磁力の有無など、多彩な情報をその視界に映すことが出来る。
ただ、少なくともざっと見た感じでは強く違和感のある石はないように見える。あるいは、メガリスが起動すればそうした違いもより強く表出するのかもしれないが、そうなってしまってからでは手遅れだ。
「あとガスの匂いとかもありそうか」
そう言いながら、鼻をひくひくさせ、匂いを感じ取ろうとしてみるシモーヌ。何せ彼女は人狼。鼻は極めて良い。
(でも、毒ガスっていう話だから、匂いかいでも大丈夫なのか? 死ぬんじゃないの?)
生命の埒外たる猟兵だから、大丈夫……とは、断言出来ない可能性はある。
幸か不幸か、シモーヌの鼻は極めて微弱なガスの匂いを検知するに留まり、それは致死量には満たなかったようだ。
「けど、この辺ってのは分かったな」
匂いを追うと、特定のエリアでその匂いが特に強く漂っている事がわかった。
シモーヌはその結果に満足しつつ。
「これ以上は地道に探すしか無いのか……」
と嘆きながら、サイバーアイを再び起動させて、石を一つずつ見比べる作業に移るのだった。
「しばらくすれば、鬼のオブリビオンも出てくるみたいだし、早く出てきてくれないかな。もうしんどい……」
なにせ荒事大好きなシモーヌである。この後に訪れる戦闘が何よりの楽しみであった。
「と、そうだ」
ふと何かを閃いたように、シモーヌはカラスの使い魔、ラウムを呼び出す。
「こいつに博物館の周囲に飛ばして、見張らせておくか。よろしく!」
任せろ、とラウムは一鳴きして、中庭を経由して博物館の外に飛び出していった。
「よっし、あとは敵が来るのに備えて……もう一探しするか……」
と、シモーヌは再び石を見比べる作業に戻るのだった。
大成功
🔵🔵🔵
マリーア・ダンテス
「国見さんからの連絡ですか。真面目に共闘を模索して下さっているようで、うれしい限りです」
微笑む
「私達もその期待には答えなければなりませんね」
特設会場に着いたらゆっくり歩きながら小声で讃美歌を口ずさむ
「ただの石なら神気を当てても回復しませんしそれが神罰として作用もしませんもの。神気に反応を感じた石の欠片こそ、殺生石だと思います。それに、半径114mが範囲ですから、順路に沿って歩き回るだけで反応する範囲内には必ず存在することになると思うのです」
立ち止まらずゆっくりゆっくり歩きながら讃美歌や聖句による神気に反応を感じた石を探していく
「国見さんからの連絡ですか。真面目に共闘を模索して下さっているようで、うれしい限りです」
そう言って微笑むのは怪異退治の顔を持つ教会所属のシスター、マリーア・ダンテス(サイボーグの処刑人・f37225)だ。
今回連絡して来た奈良県五條市の土蜘蛛の檻の一件とは関わっていないものの、過去に猟兵との対話と戦いの末に檻を失い一人旅をしている眞由璃と共闘し、奈良県の他の場所で檻を展開した眞由璃と交戦した経験のあるマリーアにとってはこのシルバーレイン世界の各地に出現している眞由璃というオブリビオンが何を成すのかは関心事の一つだった。それが真面目に人類と共闘する路線であることは彼女にとって喜ばしい事のようだ。
で、あれば。
「私達もその期待には答えなければなりませんね」
その言葉が此度のマリーアのモチベーションであった。
そんな事を考えながら、市立博物館に、そして、「五條市の古い石展」を行っている部屋に入る。そして、ゆっくり歩きながら小声で讃美歌を口ずさむ。
賛美歌を口ずさみながら歩くその様子は――服装からはそうとなかなか分からないが――シスターそのものであった。
さて、と。歌うだけで石が見つかるはずもないが、マリーアには策があった。
「ただの石なら神気を当てても回復しませんしそれが神罰として作用もしませんもの。神気に反応を感じた石の欠片こそ、殺生石だと思います。それに、半径114mが範囲ですから、順路に沿って歩き回るだけで反応する範囲内には必ず存在することになると思うのです」
そう、マリーアはただ歌っているだけではなかった。それは、彼女のユーベルコード、神の加護・|肆《シ》だったのだ。
彼女が祈りを捧げている間、周囲の森羅万象は神罰か神気による回復を受ける。
当然、普通の石に神罰も神気も影響を及ぼすことはないはずだが、メガリスとなれば、違うはず。
立ち止まらず、マリーアは口ずさみ続ける。
そして、マリーアは確かに見た。明白に一つの石がコロコロと音を立てて神気に反応したのだ。
見ればガスを吹き出しそうな穴が開いている。間違いない、あれこそがメガリス「殺生石の欠片」だ。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『死兵』
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POW : ラスト・スタンド
【肉体のあらゆる損壊を無視した状態で攻撃】を放ち、命中した敵を【自身が死亡しても消えない呪詛】に包み継続ダメージを与える。自身が【致命傷を受けた状態で戦闘を継続】していると威力アップ。
SPD : ラスト・アタック
自身が戦闘不能となる事で、【直前に自身を攻撃した】敵1体に大ダメージを与える。【仲間】に【敵の情報】を語ると更にダメージ増。
WIZ : ラスト・コマンド
自身が戦闘で瀕死になると【体内】から【生者を呪い殺す怨念】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
イラスト:雲間陽子
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「ほう、まさか我らより先にメガリスを発見した者どもがおろうとはな。銀誓館には嗅ぎつけられていないはずだが……」
どこからともなく声が響く。
同時、空からカラスの鳴き声が響く。事前に猟兵の一人が空に放っていた偵察用の使い魔だ。
博物館を囲うように、突如としてオブリビオン達が出現したのだ。
二本の角を持ち、筋骨隆々の筋肉を持つ。武器としてはアサルトライフルを持ってはいるようだが、その風貌は明らかに筋肉を武器とするステレオタイプな"鬼"であった。
そしてもう一つ、猟兵にはその声に聞き覚えのある者もいた。予兆の形でその声、その姿を目にしていたのだ。
その名は劉・叔成。眞由璃と同じく、かつて銀誓館が戦った敵、見えざる狂気に侵された除霊建築士だ。オブリビオンとして蘇った報告は既に何件か上がっていたが、奈良県五條市近郊にも現れていたのか。
「まぁ、どちらでも良い、そのメガリスは頂いていくぞ」
鬼オブリビオン達が博物館に侵入を始める。
新しい事実は置いておこう。やるべきことは一つ。鬼オブリビオンと交戦し、メガリスを守りきるのだ。
●マスターより
敵オブリビオン「死兵」はフラグメントのユーベルコードに加え、以下のユーベルコードを使用します。プレイングで対処するようにして下さい。
●筋骨隆々の拳
単純で重い【拳】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
クローム・バナージ
「石が見つかったって?!たっ助かったぁ~!」
見つからなかったらどうしようかと思っていたが見つかってよかったと安堵する。
だがそれを悟ったのか鬼オブリビオンの死兵達が博物館内に、突如として現れた黒い渦からぞろぞろと出てくる。
「少しは休ませてくれよ…な!」
こちらに気づく前にレプリカクラフトを使い、3人の死兵の頭を撃ち抜く。
聖水に浸けておいた特別な弾丸だ、怨念も対処はできるし身代わりになってくれるレプリカも出してある。
「俺のレプリカがやられる前に全員倒してやる!」
弾がきれないように正確に狙い撃つ、周りに被害が出ないように。
「石が見つかったって?! たっ助かったぁ~!」
ひたすら石に火を近づけて回っていたクローム・バナージ(変に運が良い探索者・f38240)が石が見つかったという情報に安堵する。
見つからなかったらどうしようかと正直不安にかられていたのだ。
そしてそれと同時、鬼オブリビオン達がわらわらと博物館の内部に入ってくる。
「少しは休ませてくれよ……な!」
クロームは即座にユーベルコード・レプリカクラフトを発動。自身を模したレプリカを大量に生成した。クロームのユーベルコードは合計で99㎥まで、レプリカを生成できる能力。1㎥に満たない人間であれば、それこそ無数に生成出来るだろう。
同時、クロームのアサルトライフルが火を吹き、三体の鬼オブリビオンをほぼ同時に仕留めた。
「分身か!」
「本物はどれだ!?」
と言わんばかりにきょろきょろする鬼オブリビオン達。
その本質は脳筋ということか、鬼オブリビオンは手近な目標から拳で破壊を始めた。
その単純極まりない動きはあまりに読みやすく、クロームの射撃の腕があれば、その隙を狙うことはあまりに容易かった。
「俺のレプリカがやられる前に全員倒してやる!」
なにより、大事なのは周囲に被害を出さないこと。拳が壁や床に命中すれば、その周辺を完膚なきまでに破壊してしまう。
そうならないよう、クロームは拳を構えた相手を順番に的確に狙っていった。
クロームの見事な射撃手腕が遺憾無く発揮され、博物館の一角は一切の損傷を受けること無く、制圧された。
成功
🔵🔵🔴
マリーア・ダンテス
「神敵がおかわり満載たぁ結構なことで。全員神の御元へ送ってやるぜ」
感知不可状態になり怪力で等身大の十字架振り回し敵の首を一撃で叩き折っていく
「見えなきゃ追加ダメージは来ねぇ。誰にやられたか分からん攻撃を確実に返せるかは賭けだろ?俺は身体の頑丈さにはそこそこ自信があるんでな。チキンレースと行こうや」
火の点いた煙草を咥えて十字架振り回す
「神敵がおかわり満載たぁ結構なことで。全員神の御元へ送ってやるぜ」
とやる気にあふれているのは最終的に殺生石を発見した功労者、マリーア・ダンテス(サイボーグの処刑人・f37225)だ。
敵の動きを見て、その性質を概ね理解したマリーアは持ち前の怪力で等身大の十字架を構え、ユーベルコードを発動した。
「神よ、哀れな子羊に加護と死の鉄鎚を」
神の加護・|弐《ニ》、それは自身と武装を神気で覆い、敵から視覚や嗅覚では感知不能な状態にするユーベルコードだ。
そして、怪力で十字架を振り回し、鬼オブリビオンの首を一撃で叩き折っていく。
それに対し鬼オブリビオンは敵が見えない状態でも反撃可能なユーベルコードを選択して反撃する。それは直前に自身を攻撃した対象に確実に反撃できるユーベルコード。対象として自身が戦闘不能になるが、どうせ首をへし折られ死亡間際、使い得というものだ。
かくして、鬼オブリビオンのユーベルコードが呪いの如くマリーアにダメージを与える。が。
「見えなきゃ追加ダメージは来ねぇ。誰にやられたか分からん攻撃を確実に返せるかは賭けだろ?」
そう、鬼オブリビオンのそのユーベルコードは戦闘不能になる前に仲間に敵の情報を語る事でそのダメージを増大させる効果がある。しかし、マリーアは鬼オブリビオンから見ると完全に感知不能の状態にあり、情報など仲間に教える事など出来ようはずもない。
とはいえ、「直前に自身を攻撃した敵一体に大ダメージ」という効果は動かず、こればかりはマリーアにも防げない。が。
「俺は身体の頑丈さにはそこそこ自信があるんでな。チキンレースと行こうや」
マリーアはその反撃を一切ものともせず、火の点いた煙草を咥え、十字架を振るい続けた。
マリーアの耐久が尽きるのが先か、鬼オブリビオンが尽きるのが先か。
果たして、その一帯の鬼オブリビオンが尽きた時、マリーアはまだ立っていた。
成功
🔵🔵🔴
シモーヌ・イルネージュ
お、オブリビオン達が来たな?
待ってたぜ。
これで石探しも終わり。やったぜ!
お礼に大歓迎しないとな。
しかし、今度の相手は鬼だけあって往生際が悪いな。
殺したって死にゃしない。
これじゃさすがにアタシの体が持たないよ。
ここは少し楽をさせてもらおうか。
UC【ライトニングスピリット】を発動。
物理攻撃無効で相手の銃撃から格闘までを帳消しにしている間に、雷鳴攻撃で片付けてしまおう。
でも、この戦いが終わったら、また石探しかー。
そろそろ石見つかってくれないかな。
「お、オブリビオン達が来たな? 待ってたぜ」
普通なら出来れば来て欲しくない敵対勢力の登場。しかし、それに喜び勇む少女が一人。先程から嫌々石探しに協力していた傭兵のシモーヌ・イルネージュ(月影の戦士・f38176)だ。
「これで石探しも終わり。やったぜ! お礼に大歓迎しないとな」
その喜ぶ理由は唯一つ。嫌々だった石探しが終わったから。そして大好きな荒事に事態が発展したからである。
まずは早速、得物である黒槍『新月極光』で、豪快に鬼オブリビオンに飛びかかり、突き刺す。
それは一撃で鬼オブリビオンを仕留めたが、鬼オブリビオンは死ぬ間際にユーベルコードを発動。
「敵の武器は槍だ!」
仲間に情報を与えつつ、シモーヌに手痛い反撃を食らわせる。
「くっ、今度の相手は鬼だけあって往生際が悪いな。殺したって死にゃしない。これじゃさすがにアタシの体が持たないよ」
それで敵の性質を理解したシモーヌ。殺しても死なない、この鬼オブリビオンの最大の特徴がそれだった。
荒事大好きで丈夫さにも自身があるシモーヌだが、この反撃を毎回食らうとなれば、流石のシモーヌもそれを乗り切ることは難しい。
「ここは少し楽をさせてもらおうか」
だから、単純にやり方を変える。
ユーベルコードを発動し、シモーヌの見た目が稲妻のスピリットバードへと変じる。シルバーレイン世界のサンダーバードと呼ばれる能力者の能力が猟兵になることでユーベルコードへと消化されたもの、ライトニングスピリットだ。
稲妻のスピリットバードとなったシモーヌは雷鳴電撃を放ち、物理攻撃を無効化し、通電物質内を移動出来るようになる。
そう、物理攻撃を無効化する。
故に。
鬼オブリビオンの放つ弾丸も、強力無比な拳の一撃も、シモーヌには一切通じない。
こうなれば後は雷鳴雷撃で敵を攻撃し、ひたすら敵を仕留めていくだけだ。
「敵はこちらの弾丸をすり抜けるぞ!」
「敵は電撃で攻撃してくるぞ!」
「敵は雷そのもののようだ!」
鬼オブリビオン達が分析したシモーヌの情報を死に際に放言しながら反撃するが、物理現象である以上、これもまたシモーヌには通じない。
鬼オブリビオンを翻弄し、戦いながら、シモーヌは思う。
「でも、この戦いが終わったら、また石探しかー。そろそろ石見つかってくれないかな」
実は殺生石の欠片はとっくに見つかっているのだが、シモーヌだけがそれを知らないのであった。
成功
🔵🔵🔴
藍沢・瑠璃(サポート)
【性格】
自分に自信がなくて基本的にネガティブな思考ですが臆病というわけではなく意外と思い切りはいい性格をしています。
強い相手には相応にビビりますが弱そうな相手(集団敵)には基本的に強気です。
普段は敬語で一人称は「ボク」です。
【戦闘】
ボス的にはビビりつつもなるべく油断させて隙に怪力を生かした接近戦で圧倒しようとします。基本は接近戦しか能がありません。
集団的では一転して強気になって敵陣に突っ込んで格闘で蹂躙したり怪力で(文字通り)ちぎっては投げして戦います。
基本的に接近戦しか能がありません。
島津・有紗(サポート)
絡み・アドリブ歓迎
「じゃあ、始めましょうか」
戦闘前にイグニッションカードから装備を展開して装着します。
味方と連携しつつ索敵しながら行動し、相手との距離に合わせてなぎなた、強弓、ガンナイフを使い分けて戦います。
味方と連係する場合は、攻撃より味方の支援を優先します。
UCは状況に合わせた物を選択して使用します。
「ボクは藍沢・瑠璃です。……よろしく、お願いします」
「島津・有紗です。宜しくお願いします」
同時にシルバーレイン世界に降り立ち挨拶する二人。
大太刀「|瑠璃宝丸恒実《るりほうまるつねざね》」のヤドリガミである藍沢・瑠璃(ヤドリガミのゴッドハンド・f37583)と、UDCアースの人間だと思っていたら実はシルバーレイン出身の能力者だった島津・有紗(人間の戦巫女・f04210)だ。
「じゃあ、始めましょうか、|起動《イグニッション》!」
この世界出身の能力者である有紗はイグニッションカードを起動し、武装を取り出す。
選択した武装は強弓。
その理由は唯一つ。
「ふん、劉・叔成本人と言うならいざ知らず、所詮烏合の衆、それならボクだって」
やたら強気な瑠璃が徒手空拳のまま一気に敵陣に突っ込んでいったからだ。
味方と共闘するなら味方の支援を優先するのが個人的なスタンスである有紗。瑠璃が前衛で撹乱と戦闘を担当するなら、自分は遠距離から支援攻撃を行おうと考えたのだ。
瑠璃の拳が鬼オブリビオンに迫る。対する鬼オブリビオンの選択した攻撃手段もまた、拳。
命中した箇所を破壊する拳と、直撃地点の周辺地形を破壊する拳がぶつかり合い、衝撃波が走る。
瑠璃の足元に亀裂が走り、地形の破壊が始まるが、同時に鬼オブリビオンの腕が砕け、裂けていく。
腕を破壊された鬼オブリビオンはその状態であろうことか、アサルトライフルを操作し、銃撃を放とうとした。鬼オブリビオンのユーベルコード、ラスト・スタンドだ。
そんな魂が肉体を凌駕したかのような攻撃を、しかし、瑠璃は回避できない。あまりに距離が近すぎる。アサルトライフルの射角から逃れられない。
「大丈夫。私が手伝いますから」
直後、矢と言うにはあまりに鋭いその一撃が鬼オブリビオンに突き刺さり、鬼オブリビオンは今度こそ倒れる。
倒れた鬼オブリビオンは同等の強さを持つ怨念を出現させるが。
「ふん、何度出てこようとボクの敵ではないです!」
その拳で黙らせる。
ひたすら徒手空拳で戦う瑠璃に対し、距離を取ってアサルトライフルで攻撃を試みる鬼オブリビオンも現れるが、有紗の強弓が先手を打って撃破する。
しかし、鬼オブリビオンも考えなしではない。
前衛の瑠璃は強いが隙はある。その隙を潰す役目を追う後衛の有紗は遠距離武器での戦闘に従事しており、近接戦闘は行っていない。
ならば。
鬼オブリビオンは瑠璃をすり抜け有紗を狙った。
「ボクが相手ですよ!」
その意図に気付いた瑠璃はその鬼オブリビオンに拳を振り上げるが、それを別の鬼オブリビオンの拳が受け止める。再び空間に衝撃波が走る。攻防の結果は先と同じ、瑠璃の勝ちではあるのだが、しかし、瑠璃の足は確実に止められた。
鬼オブリビオンが拳を強く握り有紗に向けて振りかぶる。
「近接戦闘は不慣れとでも思った?」
同時、有紗のユーベルコードが発動し、その体が神霊体へと変じていく。同時にその右手元に出現するのは薙刀。
神霊体となったことで攻撃を軽減可能になった左腕で拳を受け止め、右手で薙刀を横一文字に振り抜く。
それは有紗に迫る鬼オブリビオンを一掃し、同時に放たれた衝撃波が、瑠璃を襲おうと死んだ右腕でアサルトライフルを構えていた鬼オブリビオンを戦闘不能に追い込む。
結局、この二人に隙など無く。
この一角の鬼オブリビオンは為す術なく一掃されていった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
エリー・マイヤー(サポート)
ごきげんようエリーです。
掃除が必要と聞いて掃除しに来ました。
【念動力】で掃除できる相手なら任せてください。
まぁ、とりあえず念動力の壁っぽい物で敵の攻撃を防ぎつつ、攻撃する感じですかね。
単純に念動力で押したり曲げたり捻ったり千切ったりとかもできますし、
集めて一塊にして纏めてぶん投げたりしてもいいですね。
重い敵を掴んで振り回すのもありでしょうか。
なんなら槍っぽい感じにして貫いたり、刃物っぽく切り裂いたりとかもできますよ。
周りを気にしないなら、重力を相殺して動きを封じたりとか、
雑に地面に押し付けて潰したりしてもいいかもですね。
まぁ、状況次第でお好みで。
え?接近戦?
そういう野蛮なのはちょっと…
鐘射寺・大殺(サポート)
砕魂王国の支配者、鐘射寺・大殺である!
吾輩が来たからにはもう安心だ。圧倒的カリスマと、武力と、心配りで、どんなトラブルも解決してやろう。
・戦闘は基本的に神竜とオメガ(剣の名前)による接近戦。武器を手に《切り込み》、【黒影剣】による剣技で敵を《切断》し、撃破していきます。
・炎の魔王軍を召喚し、《悪のカリスマ》で支配することも可能。また、圧倒的存在感で《悪目立ち》し、盾役も得意です。体はタフなので、大抵の攻撃には耐えられます。ダメージを喰らっても【魔王のやせ我慢】でフハハと笑います。基本アホの子なので、シリアスなお話には向いていません。サポート不要なら、構わず流してください。
「ごきげんようエリーです。掃除が必要と聞いて掃除しに来ました」
「砕魂王国の支配者、鐘射寺・大殺である! 吾輩が来たからにはもう安心だ」
残された鬼オブリビオンも僅かというところ、二人の猟兵が転移してくる。
「え? 接近戦? そういう野蛮なのはちょっと……。念動力で掃除できる相手なら任せてください」
「フハハハハ、ならば接近戦は吾輩に任せるが良い!」
念動力が得意なエリー・マイヤー(被造物・f29376)と、二本の剣を操る近接戦闘が得意な鐘射寺・大殺(砕魂の魔王・f36145)。たまたま一緒になった二人だったが、戦闘スタイルの相性は悪くないようだ。
エリーが牽制で念動力の力場を槍の形にして飛ばし、それに動きを封じられた鬼オブリビオンに一気に大殺が肉薄し、名刀・神竜と魔剣・オメガで素早く切り裂く。
周囲の鬼オブリビオンがその筋力に物を言わせて近接攻撃に出るが、これもエリーの念動力の力場が壁となって防ぐ。
そして念動力の力場の壁によって防がれ、バランスを崩した鬼オブリビオンを大殺が二本の剣で素早く追撃し、戦闘不能に追い込む。
「敵は二本の剣を使うぞ!」
「敵は念動力を使うぞ!」
敵が倒れる間際に情報を漏らし、大殺に対して膨大な呪詛が溢れ返る。
「フハハハハ! 痛くも痒くもくすぐったくもないわあぁぁぁぁ!!!」
が、これを大殺はデビルアーマーを纏った真の姿に変身することで防ぐ。といってもこれはデビルアーマーを纏っている間だけ負傷を無視するものでデビルアーマーを脱いだ瞬間に全ての負傷が襲ってくる、「やせ我慢」に過ぎないのだが。そんなやせ我慢も大殺のカリスマを維持するに必要な魔王の素質なのだろう。
「ふむ、これで全員であるか?」
「いえ、まだあちこちに散らばっているようね」
エリーは念動力を応用して周囲を探知する|念動《サイ》ソナーを活用し、敵の配置を確認する。
今この博物館はエリーと大殺、そして鬼オブリビオン以外に人はいない状態なので、敵の配置を確認するのは容易かった。
「引き続きこの連携を維持して各個に撃破しましょう」
「フハハハハハ、任せるが良い!」
こうして二人は先程までと同じ連携でついにこの博物館の敵を殲滅しきったのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第3章 日常
『今日は観光日和』
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POW : ご当地グルメを満喫する
SPD : 街中や自然の中を散策する
WIZ : 神社仏閣を巡ってみる
イラスト:乙川
👑5
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
かくして、鬼オブリビオンは殲滅された。
猟兵の一人が展開した使い魔の偵察情報からしても増援が来る気配はなく、劉・叔成はこのメガリスの確保をひとまず諦めたものと思われる。
あとは、博物館を観光するフリをしつつ、メガリス「殺生石の欠片」を回収するのみだ。
また、ここまで戦闘により様々な箇所に戦闘の痕跡が残っている。
最悪放って置いても銀誓館がなんとか隠蔽してくれるはずではあるが、立つ鳥後を濁さず、と言う言葉もあることだし、可能なら自分たちで可能な限り痕跡を消しておきたいところだ。
●メガリスの回収について
メガリスは基本的に銀誓館学園に持ち帰るものとしますが、猟兵の中に希望者がいる場合は、自身の所属する旅団に持ち帰っても構いません。
その場合はプレイングに記述して下さい。はやく宣言したもの勝ちで受理させて頂きます。
持ち帰る方のリプレイはシナリオクリアとなるタイミングとなります。リプレイの提出が遅くなりますのでご了承下さい。(もしシナリオクリアとなる前にプレイングが失効思想な場合は再送待ちしますので、ご安心下さい)
マリーア・ダンテス
戦闘が終わったので通常のシスターモード
但し服装は戦闘用のまま
「こちらは私の世界ではありませんし、私は教会にしか所属しておりません。この石は、銀誓館に預けるのが妥当だと思います」
殺生石の欠片を無造作に拾い上げ背負った棺桶に突っ込む
「私のサイバーアームは換装出来ますし、この棺桶も聖別済みです。他の方が生身で触って運ぶよりも、呪詛に侵される確率はずっと低いと思います。それではお先に」
全長25mの力天使に変化
地上にダメージを与えないよう注意してマッハ9で銀誓館までかっ飛ばす
銀誓館に引き渡したらさっさと帰還
「そう言えばもうすぐハロウィンですから、孤児院でもイベントの準備をしませんと。忙しくなりそうです」
禍神塚・鏡吾(サポート)
ヤドリガミの電脳魔術士×咎人殺し、37歳男性
「喋る鏡」のヤドリガミです
いつもニコニコしていて、丁寧な口調で話します
(それ以外の表情が作れません。笑顔が場にそぐわない時には、仮面を被っています)
好奇心は強い方なので、訪れた世界での観光を楽しみます
やるべき仕事がある時には観光しつつも積極的に働きます
電脳魔術を生かした情報収集などで、他の猟兵が動きやすくなるよう、文字通りサポートをします
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
又、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません
他はお任せします
千早・鴉綺(サポート)
「まぁ、そういうこともあるよな」
聞き役をしつつ、状況整理をしたり、いろいろ推測をたてたりします。
お話を進めるために必要そうな質疑応答等にもどうぞ。
ユーベルコードは状況に合わせて適用して下さい。
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
連携アドリブ歓迎。
NG→BL系、お色気系。
シモーヌ・イルネージュ
もうメガリスはわかっているのか。それはよかった。
もう石を探さなくてもいいってことだな。
残りは石の回収か。
早々に回収して、あとはゆっくりしたいよ。
今回ばかりは肩凝ったからね。
石の回収をしよう。
小細工は苦手だから、使い魔『ラウム』を使って展示会場周辺を見張らせて。
人の波が切れたところを狙って、持ち去ります。
全然人の波が切れなければ、『ラウム』を動かして、物音を立てて注意を引くのもあり。
石を銀誓館に持たせて、依頼クリアだね。
戦闘が終わった市立博物館には四人の猟兵がいた。
「こちらは私の世界ではありませんし、私は教会にしか所属しておりません。この石は、銀誓館に預けるのが妥当だと思います」
口火を切ったのはメガリス「殺生石の欠片」発見の直接的な功労者であり、鬼オブリビオンとの戦闘にも参加して、博物館に留まっていたマリーア・ダンテス(サイボーグの処刑人・f37225)だ。戦闘が終わったのではすっぱ口調は鳴りを潜め、すっかり表の聖職者らしい口調だ。着替える時間はなかったので服装は戦闘用のままだが。
「もうメガリスはわかっているのか。それはよかった。もう石を探さなくてもいいってことだな」
その言葉を聞いて、自身の石探しは終わりで良いのだと理解してほっと安堵の息を吐くのはシモーヌ・イルネージュ(月影の戦士・f38176)。マリーアと同じくメガリス探しに鬼オブリビオンとの戦闘にも参加して博物館に留まっていた。その理由はメガリスが発見されたと知らずに戦闘後も石をかき分け続けていた、であったが。
「えぇ、それで構わないと思います。この世界であそこ以上にこういったものを管理できる場所はないでしょう」
と、シモーヌの提案に頷くのは銀誓館学園出身で、銀誓館学園経由で事件について知り、事態収束のためにグリモア猟兵により転送されてきた千早・鴉綺(|武装機械《トリプルアポカリプス》・f02816)だ。
「私も特に持ち帰り先に希望はございません。皆様方にお任せしますよ」
とニコニコ笑顔でシモーヌの提案に同意するのは、仕事さえこなせば観光を楽しんで良いと聞いてグリモア猟兵により転移されてきた「魔法の鏡」を自称するヤドリガミ、禍神塚・鏡吾(魔法の鏡・f04789)だ。
そうすると誰が持ち帰るか、というのが最初の問題になってくるが。
「私のサイバーアームは換装出来ますし、この棺桶も聖別済みです。他の方が生身で触って運ぶよりも、呪詛に侵される確率はずっと低いと思います。その後は力天使に変身して銀誓館まで一気に運ぶことも可能です」
最初に口火を切ったマリーアが勿論、その辺りの手段を持ち合わせていた。五條市のある奈良県から鎌倉市のある神奈川県までは遠い。移動手段を持ち合わせているというのは大きな強みと言えた。
が、その時、受付のある三階からそれなりの数の人が降りてくるのが見えた。
どうやら観光でこの五條市を訪れた団体客のようだ。
「この人数の中では、棺桶を持ち歩くのは目立つね。棺桶に石を隠すところを見られるとトラブルになる可能性があるよ」
シルバーレイン世界には超常を秘匿する世界結界が存在するし、猟兵は基本的に人々に違和感を与えにくいはずではあるが、リスクのある行動は避けたいのは確かだ。
これはマリーアの作戦に問題があったというわけではない。この博物館は通常こんなに人が来ない。事実メガリス探し中も戦闘中も猟兵とオブリビオン以外に人は見受けられなかった。そんな状況でよりによって回収のタイミングで観光客の集団が訪れるなど予想できるはずもなく、これは単に間が悪かっただけのことである。
「ならアタシがラムウで注意を惹くよ。カラスが部屋に入ってきて物音を立てたら、みんなそっちに目が行くはずだろ」
と提案したのはシモーヌだ。ラムウはメガリス探しの間から外を索敵していて、鬼オブリビオンの接近時には鳴き声でそれを知らせてくれたシモーヌの使い魔で、カラスの見た目をしている。
「なるほど。そういうことなら、オレも協力出来そうだね」
その提案に鴉綺が頷く。鴉綺にも観光客達の注意を惹くアイデアがあった。
「では私はお二人が人々の注意を惹いている間にこっそり周囲の瓦礫などを掃除させていただきましょうか」
と、鏡吾。博物館のあちこちには鬼オブリビオンの攻撃の痕跡が残っている。猟兵達は可能な限り配慮して戦ったため、目立つ場所にはないが、あの観光客達がいつ気付くかか分かったものではない。メインの任務であるメガリス回収とは別に重要な仕事と言えた。
「では、お願い致します」
三人の猟兵からの協力の申し出にマリーアが頷く。
そして、作戦が開始された。
まずは鏡吾が展示品を見て観光を楽しんでいるフリをしつつ……否、本当に楽しみつつユーベルコード『|アリスの姿見Ⅱ《スルーザルッキンググラスツー》』を発動し、創り出したユーベルコード製の鏡の国から、九体のチェス駒に似た兵隊を召喚した。彼らは物を隠すのに非常に特化しており、速やかに博物館中に散らばっていった。
次に、鴉綺が唐突にこの市立博物館の展示品を例に出した訓戒を披露し始めた。周囲の人々はそれをこの博物館のイベントの一種だと思い込み、その訓戒に聞き入る。
そして、聞き入った人々は不思議とその場に留まって聞き続けていたと考え始める。
これが鴉綺のユーベルコード『神の如き言葉』の力だった。
しかしそれも完全ではなく、「五條市の古い石展」のブースにはそれなりの人が存在していた。
そこに突如としてカラスが乱入、突然、展示されている石の一つを掴み飛び上がった。
突然の出来事に人々の視線はそちらに集中。
「今だ」
「えぇ」
その隙を逃さず、マリーアは石を拾い上げ、自身の背負った棺桶に突っ込む。
「それではお先に」
そう言うとマリーアは市立博物館の中庭に移動。誰もいないのを確認した上で、ユーベルコード『天使化・弐』を発動させて、全高24mの巨大な力天使に変身、その飛翔能力を以て、一気に飛び上がり、銀誓館学園のある東に向けて一気に飛び去った。
「これで、終わりか。あとはゆっくりしたいよ。今回ばかりは肩凝ったからね」
と、肩の力を抜くシモーヌ。ちなみに石を掴み飛び上がっていたカラスことラムウは、その石を展示されていた場所に戻し、開いていた中庭へ通じる窓を通って再び市立博物館の警戒に戻っている。
鏡吾はチェス駒に似た兵隊が隠した瓦礫を市立博物館の外にある広場に集めさせ、銀誓館出身の鴉綺とともに、どう処分するかを検討し始める。
そして、マリーアはその間に銀誓館学園に到着し、「殺生石の欠片」を預けることに成功した。
「そう言えばもうすぐハロウィンですから、孤児院でもイベントの準備をしませんと。忙しくなりそうです」
マリーアはそう言いつつ、グリモア猟兵の転移で銀誓館を去る。
かくして、メガリス「殺生石の欠片」が引き起こすかもしれなかった被害は防がれた。
だが、その途中に割り込んできた鬼オブリビオンとその棟梁、劉・叔成の存在は、むしろこれから起こるだろう新たな戦いを暗示していると言えた。戦いはむしろ始まったばかりなのかもしれない。
成功
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