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可憐な花びらの甘い滴り

#UDCアース

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#UDCアース


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●秘密の花園………?
 穏やかな陽気が心地好い、春の日。
 新入生は新しい制服に身を包み、在校生は意気込み新たに目標に向かって勉学、或いは部活動に勤しみ――。
 そして皆、新たな出会いに胸を踊らせていた。

「あっ……センパイ……」
「ふふ、どうしたの?」
「み、見られたら……あっ、……ぅ、……」
「大丈夫、ここなら誰にもわからないわ」

「あのっ……初めて会った時から、私……!」
「えっ、あっ、……そ、そうなの?実は、私も……」
「!……ほんとに……?やったぁ!大好きだよっ」
「きゃっ……も、もう……私も好き、だよ……んっ……」

 新しい出会い、そして新たに始まる関係性――秘された花園で、花は花同士で花びらを重ね、絡め合い、啜り合い、舐め合って――。
 そこには柔らかさと甘い香りしかしない、――そう、これこそが"私の理想の学園"……!
 誰の邪魔も入らない、誰にも終わらせない――!
 胸に抱いた鏡に、同学の可憐な少女たちを映しながら、床に描いた魔法陣の中で一人、ほくそ笑む。
 ――抱かれた鏡の鏡面も、笑うように揺らめくのに、気付かないまま……。

●校風:不純同姓交遊推奨
「はっ、はっ……は、破廉恥よ――!?」
 これでもか、と言う程に顔を真っ赤にさせながら、最後までちゃんと予知した内容を語り終えると、風雅・ユウリ(バーチャルアイドル☆・f00972)は疲れた様子で集まった猟兵たちへ説明を始める。
「……UDCアースのとある都市にある学校で、邪教徒が邪神召喚の儀式をして……で、成功してしまったみたいなの」
 召喚者である邪教徒は自分の願いを叶えるために邪神を呼び、見事その願いは叶えられたようなのだ。
 その内容とは――。
「……"女の子は女の子と恋してイチャイチャするべきだから、そういう世界にしてください。お願い神様☆"……だ、そうよ」
 内容を聞いた猟兵たちは、想像する。
 ユウリの語った予知の内容を、そしてその言葉から連想する学園の姿を――。
 ある猟兵は「いいじゃん!」とサムズアップしてはいるものの、邪神が関わっているということは碌なことにならないのがお約束というもので。
「ええと……邪教徒の願いは一応叶ったんだけどね……。その邪神は、"生贄やエネルギーを捧げ続けないと、その願いは終わる"って言ったみたいで……」
 其の為、適当に自分の理想の学園に背くような思考を持つ、所謂邪魔者を攫って生け贄にしたり、校内でイチャイチャするカップルの生み出す色んなエネルギーをこっそり頂いて捧げているのだとか。
「このままじゃ、生け贄やエネルギーでどんどん力を蓄えた邪神が、……今は学園内だけで影響は治まっているんだけれど、校外や市内、放置してたら世界に影響が出ちゃうかもしれないわ」
 更に言えば今のところ、邪神の力の効力としては強制力はなく"そういう嗜好があるけど踏み出せない"くらいの女生徒に影響が出ている程度で、全くその気がない者達には「そういう光景を見ても、そういう気持ちを知っても普通の事だと受け入れてしまう」くらいの暗示にかかる程度。例えばノンケから性嗜好が変わる――ほどの力まではないらしい。
「邪神がこれ以上力を蓄えて対処しきれない状態になっちゃう前に、倒してきて欲しいの!」
 説明しながら、予知した光景を思い出したのか、ユウリは顔を真っ赤にさせたまま猟兵たちに力強く言葉を向ける。

「まずは、儀式を行った召喚者……邪教徒を調査して突きとめて、儀式を邪魔して邪神を弱体化させてからになるわね」
 学園関係者にはUDC組織から協力を要請しており、教職員や生徒、あとは用務員などに扮して潜入することも可能だ。
「女子校だから……ええと、女の子の方が生徒として潜入はし易いわ。男の子は女装したら大丈夫かも」
 学生として通用する容姿であれば、生徒として潜入しても不審には思われないだろう。
 生徒として潜入するのが難しければ、教職員やその他学園関係者に扮して潜入も出来るし、そもそも変装せずに忍び込んだり、校舎の外で情報収集することも可能だろう。
「そうそう……邪神の眷属が生徒や教職員に紛れてる可能性もあるの」
 ふと、思い出したようにユウリが言葉を重ねた。
 生け贄にされた者は、邪神の力によってその肉体を魂ごと眷属にされてしまった可能性があるようだ。
「その人たちは、死なないように倒せば元の人間に戻れると思うから……出来たらその人たちも助けてもらえるかしら」
 元々は人間なので、できればトドメは刺さないようにとお願いするユウリに、邪教徒はどうするかと尋ねる猟兵。
「邪教徒は、捕まえてUDC組織の人に引き渡してもらえるかしら」
 その人は多分まだ人間のままだから、と苦笑しながら応えると、ユウリは転移の門を開き始める。
「どんな相手と恋をするか、実らせるか否かなんて……当人の自由だと思うの。だから、後押しの方法に寄らず実質的な強制なんてさせるべきじゃないわ」
 それがいくら潜在的にその想いを抱いていたとしても、好意を口に出すのも、行動に移すのもその人の自由で良いはずだから――と、優しく微笑みながら門を開けると、ユウリはぺこっと愛らしくお辞儀しながら猟兵たちを送り出すのだった。
「――皆、いってらっしゃい!」


胡蝶

 胡蝶です。
 秘密の花園(偽)に突撃しましょう。
 よろしくお願いします。

●シナリオについて
 第一章…冒険パートです。
 皆さんのやり方で調査を行い、邪教徒を探しましょう。
 第二章…集団戦『搾取するモノ』
 複数出現します。
 元は生け贄にされただけの生徒や教員たちなので、お手柔らかに倒して頂ければと思います。
 なお、邪教徒と邪神の影響により、特に女性に対して痴女的なムーヴで攻撃してくる模様です。
 男性相手でもそんな感じですが、よりネットリとしているかもしれませんので、苦手な方はご注意ください。
 第三章…ボス戦『貴方の魔性を映す鏡の女神・スペクルム』
 悪趣味な感じの邪神です。
 トラウマ攻撃とえっちな攻撃を行ってくるでしょう。
 欲望を解き放て!……と誘ってきます。お気をつけ下さい。

 当シナリオの戦闘については、真面目にやらずとも最終的に倒せる感じです。
 なので、心情メインだとか敵や仲間との絡み(意味深)重視でプレイ……もといプレイングを書いて頂いても、なんやかんやで解決できます。

 また、当シナリオは各章導入記載後からプレイングを募集致します。

 以上、皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『愛をこじらせたもの』

POW   :    同性もしくは異性と絡んで犯人を誘きよせる

SPD   :    布教現場を聞き込みや張り込みで暴く

WIZ   :    生徒教師関係者を魅了し、自らの愛を説いて邪神の影響下から救う

👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵たちが転送されたのは件の学校の正門前。
 待機していたUDC職員が、潜入方法を尋ねてくる。
 猟兵たちは、自分が行動しやすいように潜入方法を申告し、学園へ足を踏み入れる。
 ある猟兵は学生として。
 ある猟兵は教師や用務員として。
 また、ある猟兵は身分を持たずに忍び込み。

 どのような潜入方法にしろ、学園に一歩入った瞬間、猟兵たちは感情に干渉を受けているような、不思議な違和感に襲われる。
 それは猟兵たちには感知できる感覚だが、一般人には感知できず影響されてしまうであろう――邪神の力。
 潜入した猟兵たちは、互いにそれを確認し合ってから調査を開始するのだった。
エルーゼ・フーシェン
華澄と共に行動

おびき寄せる為にどうするか考える。
「聞いてると、百合に反応するっぽい?」
一緒に行動していると、向こうから来るのならそれしかないわね。
前に起きた依頼の時の事を話そうかな。
あの時は華澄と……。思い出したらまた……。
と、とにかく今は誘い出さないといけないから……絡むしかないわよね。
思い出したらまた……人気のない場所に連れて行って誘い込むとか。
あくまで誘い込む、だからね。


♥♥♥


藤宮・華澄
エルーゼと共に行動

「えーと、百合ってあれ……よね?」
ジャンルとしては知ってる……経験しているし。
邪教徒を誘い出さないといけないけど、どういう手段で誘い出そうかな。
「前に起きた時の、あれね」
思い出したら恥ずかしいけど、でも……慕ってる先輩と色々してちょっと良かったかな?
うう、思い出したらまた変な気分に……。
人気のない場所に誘い込む……押し倒されるとか、そんなことされたらと考えちゃう。
あ、でも邪教徒を誘い出すためだからね!その為にキスとか色々するかもしれないけど……囮捜査ってやつだから。


♥♥♥


トリガー・シックス
二人は生徒として潜入すると聞いていたが、まあ何とかするだろう。
こちらは教員として情報を集める。
(さて、どう動くべきか)
眷属にされた者たちがいるとなれば、迂闊な聞き込みはバレる可能性もあるので、慎重に動かねば。
メタリックグリーンのタグを取り出し、片手で弄りながら動く。
タグの消失、別の場所から取り出すをしたり手品をしながら考えるか。
人が集まれば、さりげなく聞き出してみよう。
同性愛を重んじてるのであれば、男には何かしろあるかもしれんから警戒はしておこう。







 朝のホームルームのチャイムが鳴り響き、廊下は暫し静かな時間が流れている。
 そんな中、職員室の扉が開き――黒衣を纏う男が一人、隙の無い動作で出てくると静かに扉を閉めた。
 男の名はトリガー・シックス(死神の代行者・f13153)。
(……二人は生徒として潜入すると聞いていたが、まあ何とかするだろう。……こちらは教員として情報を集めるか)
 この依頼ではトリガーの良く知る猟兵が2人、生徒として学校に潜入している。
 トリガー自身は教職員として潜入しているため別行動をとっているのだが、幾ら猟兵とはいえ邪神や邪教徒が居る学校の中であり、2人ではあることだし大丈夫だろうと思いはするが、何かと気にかけてしまうのだった。
(さて、どう動くべきか)
 ふぅ、と一息ついてから思考を切り替える。
 程なくして一限の予鈴が鳴り廊下に生徒の姿が見え始める。
 まずは邪教徒を探さねばならない。
(……眷属にされた者たちがいるとなれば、迂闊な聞き込みはバレる可能性もある。慎重に動かねばな……)
 事前の予知で、邪神の眷属になった者も学校内にいるとわかっている。
 更に、ここは女子校。
 男である自分は中々聞き込みするにも、女性とや教師の警戒心を解くのは骨が折れる。
 ――そう思考しながら、トリガーは手慰みのようにメタリックグリーンのタグを取り出し、片手で弄ると、それを消したり、反対の手から出現させたりと手品めいたことをしながら廊下を歩いていく。
 すると。
「わぁ、先生すごーい!」
「それ、どうやるんですか?」
 気が付けば、一限がもうすぐ始まるというのにも係らず彼の周りには女生徒の人だかりが出来ていた。
 思わぬ事態に面食らったように動きを止めるが、直ぐに好機とばかりにさり気無く「この頃様子が変わった生徒や教員はいなかっただろうか」と世間話の合間に、手早く聞き込みを済ませるのだった。


「さて……無事に潜入は出来たけれど」
「そうだね、先輩」
 制服に袖を通し、転校生という体で学校に潜入したトリガーの知人の一人は、彼の恋人であるエルーゼ・フーシェン(双刃使い・f13445)。
 美しい銀髪と青い双玉の瞳、高い身長とスタイルの良いエルーゼは、クラスメイトの注目を集めていた。
 そしてもう一人、彼の弟子であり義妹である藤宮・華澄(新米猟兵・f17614)もまた、燃える様な赤い髪と藍色の瞳、同じく高身長でスタイルの整った華澄もまた、クラスメイトの注目を集めていた。
 二人を囲む黄色い声、女生徒の集団を何とか撒いて、休み時間に二人きりになれる場所――空き教室を見つけたのだった。

「聞いてると、邪教徒は百合に反応するっぽい?」
「えーと、百合ってあれ……よね?」
 邪教徒を誘き寄せるには、女性同士でイチャついている様子を見せると良い――という事前情報を確認するエルーゼに、ジャンルとしては理解している、むしろ経験のある華澄は、頷きながら応える。
「ええ、この間の依頼での……ああいう、感じのことを言うの……よね?」
「ッ……!……前に起きた時の、あれね……」
 エルーゼが、思い出すように、そして華澄に思い出させるようにそっと囁けば、以前参加した依頼で――お互いの交わり合った記憶が鮮明に思い出されて、二人とも思わず顔を赤くする。
(あの時は華澄と……。思い出したらまた……)
 顔を赤くさせたまま、華澄を見つめるエルーゼの目元はほんのり赤く染まり、青の瞳は熱を持ったように潤んでいる。
(うう、思い出したらまた変な気分に……ココ、ひと気がない場所だし……先輩に押し倒されるとか、そんなことされたらと考えちゃう……)
 そんな熱っぽく艶やかなエルーゼに見惚れるようにうっとりとした顔で見つめ返す華澄。
 お互い見つめ合っていると、ひと気がない場所とはいえここが学び舎であるということさえ忘れてしまいそうで――やがて。
「華澄……んっ……」
「先ぱ……んむ、……ちゅ……」
 徐々にお互いの身体が近づき、密着して。次いで、顔が近づいていき、そして遂にはその柔らか唇同士が重なる。
 授業の始まりを告げるチャイムが鳴っても、互いの熱、柔らかさ、音しか感じられない程の、二人は口付けに没頭する。
 それが邪神の影響か、過去の痴態を思い出してしまったが故なのか。
 唇を重ねたまま、ゆっくりと押し倒されながらも、華澄はふと何者かの視線に気付く。
 エルーゼも、華澄を押し倒しながらその視線に気づいたようで、さり気無く横目で盗み見る。
 二人の視線の先には、僅かに空いた扉の隙間から此方を覗く女生徒らしき人物が見えた。
「ああ……初々しくも空き教室でキスしながら絡み合う長身美少女……!眼福眼福ぅ!」
「……華澄、可愛いわ」
(……あの娘が邪教徒……?……とりあえず様子を見ましょうか……ふふ)
 小声でなにやら呟きながら覗き見し続ける人物に気付き、注意を払いつつ――エルーゼは華澄の制服に手を掛けてゆく。
「あっ……んんっ……」
(先輩、……見られてるのに……これも作戦、なのかな……?)
 怪しい人物から覗かれているにもかかわらず行為を続けようとするエルーゼに一瞬驚きつつも、元々邪教徒を誘い出す囮捜査のようなことをしているのだったと思い至ると、華澄はそのままエルーゼに身を任せてゆく。

 やがて二人の濃密な絡み合いに満足しその場を去ろうとする女生徒を、乱れた衣服と呼吸を整えながら二人は追うのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

火奈本・火花
「随分と言えば随分な邪神ですね。……まぁ狂気と猟奇のみが邪神というわけでもありませんか」

■行動(POW)
……まだ学生として通じるはずです
学校の制服を着用して『変装』し、体育会系の部活に体験入部をする事で潜入しましょう
バレー部が一番良いでしょうか

猟兵として、ただしあまり人間離れしないように部活で活躍し、他の生徒達の注目を集めるつもりです
邪神の影響とは言え好意を抱いてくれた人を騙すのも申し訳ないですが、気持ちを受け入れるように行動する事で犯人を誘き寄せます
……キス位なら、私も大丈夫ですし。勢いには流されませんよ……?

生徒達の誘因が難しければ、猟兵同士でそう装う事も考慮しましょう

※アドリブ、絡み可


フレミア・レイブラッド

❤️❤️❤️

素晴らしい願いね。邪神絡みじゃなかったら称賛しているところだわ♪
まぁ、わたしは別に異性が嫌いなワケじゃないけど

組織に依頼して転校生として潜入。
後は【魅了の魔眼・快】【誘惑、催眠術】魅惑・淫惑のフェロモンで可愛い子達を中心に、学校内の人気者や情報通の子、魅了して虜にし、その子達から首謀者に繋がりそうなオカルト趣味や昔から女性同士の恋愛を好んでた子とか、生贄にされた人達の情報を(イロイロ可愛がってあげながら)頂くわ♪

公然と可愛い子達とイチャイチャしてたら、首謀者の方から寄って来ないかしら?
そういう光景が見たくて願ったのよね?そのコ
なら、わざと見せつけて誘き出すのも悪くないわね♪


月宮・ユイ
生徒に扮し潜入調査

効果まだ少ないとはいえ、躊躇が消えたせいか、行為が過激になってきているのかしら
それ程でもない?ちょっと中てられそうな程なのですが…

<機能強化>”視力・聞き耳・第六感”知覚強化
学校の規律自体はまだ正常、乱れ察し増員された臨時の風紀委員として活動してみます
行為見る事で許容範囲が広がってしまう可能性もあります
人目につかない方が良いでしょう。
”目立たない”様身に施した魅了”誘惑の呪詛と催眠術”応用警戒心下げ、”情報収集”
目撃情報集め頻度高い現場巡る
目に余る行為には注意しつつ、覗いている人がいないか調査
効果の目的が目的です、邪教徒も付近にいるのでは…

範囲記号:◎♥♥♥♀♀♂♀




「随分と言えば随分な邪神ですね。……まぁ狂気と猟奇のみが邪神というわけでもありませんか」
 制服に袖を通しながら、生徒に扮して潜入した火奈本・火花(エージェント・f00795)は小さく息を吐く。
 とりあえずは他の生徒に馴染んでから情報収集を試みようと、授業が終わった放課後に火花は体育会系の部活棟を歩いていた。
(バレー部が一番いいでしょうか……)
 校内の部活動を一通り見てから、バレー部に体験入部を希望し、ジャージに着替えて練習に参加する火花。
 火花の他の部員は皆身長が170cmを超えているようで、女子生徒の平均身長に近い火花は部員から少し心配そうに声を掛けられる。
「えーと……火奈本さんはバレーの経験はあるのかしら」
「ええ、多少は」
「なら、とりあえずアタックしてみる?私がボールをトスして上げるから、思いきり打っていいよ」
「わかりました……よろしくお願いします」
 火花の実力を測りかねているのか、とりあえずアタック練習を薦める部員に応える火花。
「それじゃあ、いくよー!」
 ぽーん、と緩く放られるバレーボールに、火花は眼鏡のレンズに、そしてその赤い瞳に球を捉えるとふわりとネットの高さまで飛び上がり。
 バシーン!と並みのブロッカーでは防げない高さからボールを打つ。
 火花のアタックは対面で構えていた部員の後ろ、ラインのギリギリ内側に鋭く刺さり、バウンドして転がっていく。
「……す、すごーい!」
「何あのアタック?!火奈本さんって経験者なの?!」
「かっこイイー!」
 火花のアタックを見た部員たちは、練習も忘れたように黄色い声で火花を取り囲む中で。
(……力を抑えるのも大変ですね)
 内心、人間離れした猟兵の力を抑えていたつもりの火花が、やりすぎたかもしれないと苦笑する。
 そんな派手なパフォーマンスをしたからだろうか。
「あの……火奈本さん」
 練習後、火花が一人更衣室で着替えていると、部員の一人が声を掛けてきた。
「何でしょうか」
 普段と変わらぬクールな態度で応えながら、火花はその女生徒が何処かうっとりとしており、熱っぽい視線を向けていることに気付いて。
「その……さっきの練習、すごく格好良かったの。……それで、その……私……もっと火花さんの事、知りたいっていうか、親しくなれたらと思って」
「……親しくというのは……例えばこんな風に?」
 その女生徒の心情を察すると、火花はそっと女生徒の身体を抱き寄せる。
 身長差があるとはいえ、自分よりも低い火花に抱かれた女生徒は、顔を赤くして火花を見つめる。
(……邪神の影響とは言え好意を抱いてくれた人を騙すのも申し訳ないですが)
 一抹の罪悪感を感じつつも、これも邪教徒を誘き寄せる為と割り切り、火花は女生徒の行為を受け入れている――ように振舞う。
「あっ……か、火奈本さ……」
「……だめ。火花って呼んでください……んっ……」
 そんな風に女生徒をリードしながら、そっと唇を重ねる火花だったが――ふと、窓の方に視線を感じ、横目でこっそりと盗み見ると。
「あああ……突然バレー部に現れた、小柄ながらも期待の転校生入部希望者との身長差百合……!しかもクール系美少女でタチ……!うふふ、うふふ……」
 ぼそぼそと呟きながら、薄く開いたカーテン越しに窓の外から此方を見つめる人物を、火花は見逃さない。
(……怪しいですね)
 キス程度であれば、と女生徒と口付けして。
 仲睦まじい様を覗いていた生徒に見せつけながら、火花はその不審な生徒をマークするように目を細めるのだった。


「素晴らしい願いね。邪神絡みじゃなかったら称賛しているところだわ♪……まぁ、わたしは別に異性が嫌いなワケじゃないけど」
 火花と同じく生徒として潜入するのはフレミア・レイブラッド(幼艶で気まぐれな吸血姫・f14467)だ。
「……ふふ、さぁて、誰から頂こうかしら♪」
 フレミアは自身の魅了のフェロモンを全開にすると道行く女生徒たちを次々とメロメロにさせていく。

「ああ……フレミアさまぁ❤️」
「もっと、私を可愛がってぇ……❤️」
「ふふ、勿論♪さぁ、もっと可愛がってあげるわ♪」
 やがて、学校中を暫く歩いて学校の人気の美少女や噂話に詳しい可愛い生徒、オカルトに詳しい可愛い生徒、同性同士の恋愛を好んでいそうな可愛い生徒などに声を掛けると、ひと気のない教室へと誘い込む。
 元々のフレミアの魅力に、更にダメ押しするかのようにフェロモンの効果が重なり、声を掛けられた女生徒は揃ってフレミアに一目惚れしてしまっていた。
 女生徒一人一人を丁寧に、じっくりと可愛がりながら、フレミアは当初の目的である情報収集を始める。
「んっ……そういえば、最近学校で変わったコトはあるかしら」
「あんっ❤️……変わったコト、ですか?」
「ええ、例えば女の子に全然興味がなかったのに、急に心変わりした子とか……んっ」
「ふぁっ……フレミアさまぁ、あっ❤️」
「あとは、オカルトに詳しい子が急に様子が変わった――とか」
「んぅぅ❤️……あっ、……それなら、……」
 数人の女生徒を同時に、器用に丁寧に可愛がりながら聞き込みをすると、数人の生贄にされてしまっていそうな生徒や教員の情報が得られた。
 また、オカルトに詳しい女生徒の知人が、最近何かの儀式について調べていたという情報を得て。
(なるほど……大収穫ね。他の猟兵たちとも共有しましょうか)
 得られた情報を頭の中で整理しながら、フレミアは愛撫の手を止めないまま、艶然と微笑む。
(……この娘たちと楽しんでから、ね♪)
 怪しいと思われる女性との情報は得た。
 なら、行動に移すまでの少しの間は愉しもう――そう思考するフレミアの指先は、愛らしい女生徒たちの嬌声を奏でてゆくのだった。
 

(効果まだ少ないとはいえ、躊躇が消えたせいか、行為が過激になってきているのかしら……)
 ユーベルコード『機能強化『知:感覚』』で視力・聞き耳・第六感の知覚を強化したことにより、校内での女生徒同士、あるいは女教員同士、または教師と生徒の百合の気配を敏感に感じ取ってしまいながら、生徒として潜入した月宮・ユイ(捕喰∞連星・f02933)はこめかみを抑えて思案していた。

 ユイは辛うじて常識的な思考を保ったままらしい風紀委員が、乱れ行く風紀に対抗し増員を図っていることを察知すると、自ら申し出て臨時の風紀委員に入りたいと申し出ていた。
 時は放課後。
 校内を歩いてみれば、驚くほど多くの女子たちが仲睦まじく――時には睦まじすぎる様な行為に及んでいることに気付かされた。
(ちょっと中てられそうな程なのですが……まぁ、このくらいは普通の女の子同士の仲良しの範囲……なのでしょうか)
 中てられそうだと思考している間に、既に女の子同士のイチャつきの許容範囲が広がっていくユイ。
 だが、気を取り直すと、同僚である風紀委員に特技の魅了――誘惑の呪詛を催眠術に応用して、女生徒との距離を縮めて警戒心を解かせる。
 そして、まるで以前から在校していたクラスメイトかのように親しげに談笑しながら、よく女生徒同士が密会したり、仲睦まじくしている場所について聞き出す。
 情報を得て、見回りに行くと告げて部屋を出ようとすると、風紀委員は控えめに声を掛けた。
「そういえば……前も、熱心に見回って注意する子がいたんだけど……あるとき突然、風紀委員を止めて、女生徒とその……風紀を乱す行為ばかりするようになってしまった人がいて。……貴女も気を付けてね」
「ありがとう、気を付けるわね」
 心配そうな声に、優しく微笑みながら応えると、ユイは目撃情報のある場所へと向かう。

「……貴女達、ココは学校です。せめて、帰ってからにしなさい」
「はい……」
「ごめんなさい……」
 聞き出した情報を元に校内を見回りながら、目に余るほどの行為を発見しては一応声を掛けて中断させ、不純同性交友への注意――もとい邪神へ捧げられるエネルギーの流れを阻害させるユイだったが、ふと、視線を感じて振り返る。
 その先には、恨みがましそうにユイを見つめる影があった。
 その影――女生徒は、ユイと目が合うとすぐに踵を返して立ち去っていく。
(……熱心な風紀委員、……そして急な心変わり、か)
 ユイは、ふと先ほどまで談笑していた風紀委員の話を思い出す。
 心変わりしてしまった風紀委員――その生徒は、実は邪教徒によって生け贄にされ、心変わりしてしまったのではないか――と思い至り。
「邪魔者は生け贄に……か。なら、風紀委員を良く思わない生徒も、怪しいわね」
 そっと目立たないよう気配を消しながら、ユイは逃げるように立ち去っていく女生徒の後を追うのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

黒岩・りんご
【雪乃さん(f06012)と一緒】
◎♥♥♥♀♀

わたくしは保険医として潜入しますね
校内の聞き込みを雪乃さんにお願いして、わたくしは保健室に来た迷える子羊(女生徒)からお話を聞きましょう
軽く口説いてつまみ食いなどしつつ…(くす
敵を招き寄せるために必要なことですし♪

なんて女生徒を可愛がっている所に、聞き込みを終えてきた雪乃さんが入ってきて…ご機嫌斜めの様子
「…あら、もしかして妬いてます?」
くすくすとからかいつつも、雪乃さんを抱き寄せてご機嫌取りを
「ふふ、抱きしめられるの嫌いです?」
そのまま抱き寄せて唇を重ねて
「素直な雪乃さんが一番好きですよ?」(にこっ
めいっぱい可愛がってあげますね♥


御影・雪乃
【りんご(f00537)さんと】
○❤♀♀

年齢の割に長身なクール系
●【SPD】
生徒に扮し学校内の怪しい所を探したり【聞き耳】を立てたり
目が合った相手が居れば【礼儀作法】に気をつけ適度に微笑んだりしながら【誘惑】気味に【言いくるめ】つつ【情報収集】

こんにちわ
髪飾り、すこしずれていますよ
失礼…ん、やっぱりこの方が綺麗
貴女と話がしたいなと思って…迷惑…?
最近の変なこと、カップルが増えたきっかけ、などなど噂も含め聞き込み

これも早く有効な情報を手に入れ保健室へ戻るため

保健室に戻れば…やっぱり他の娘に手を出してた…私が居るのに…と、頬をぷくぅと膨らませご機嫌斜め
もう…仕方のない人ですね



「こんにちは」
「え……?こんにちは?」
 生徒に扮して学校に潜入していた御影・雪乃(ウィンター・ドール・f06012)は、物腰柔らかな態度で目が合った女生徒に声を掛けていた。
 雪乃の整った顔立ち、そして礼儀正しい態度に、初対面の女生徒も直ぐに警戒心を緩めてしまう。
 そんな女生徒の心境変化を読みながら、雪乃は更に近づくと、そっと女生徒の髪に手を伸ばすと同時に距離を詰める。
「……髪飾り、すこしずれていますよ」
 咄嗟の事に動けない女生徒に構わず、そのままそのずれを整えると、女生徒の眼前には雪乃の顔。
「失礼……ん、やっぱりこの方が綺麗」
「あ……あ、ありがとう……」
 雪乃は間近にある女生徒の顔を覗き込み、微笑むと、女生徒は顔を赤くさせる。機を逃さぬように、雪乃は更に続けて囁く。
「あの……貴女と話がしたいなと思って。……迷惑……?」
「えっ?……ううん、私もお話したい、です……」
 とろん、とうっとりとした表情を浮かべながら雪乃を見つめる女生徒の様子を見て、雪乃は内心で誘惑の成功にホッとしながら情報収集、聞き込みを始める。
 最近起こった変な事、女性同士のカップルが増えたキッカケ、その他何か気付いた事や噂などを世間話に織り交ぜながら聴取する。
 粗方聞き取ると、「またね」と囁いて呆けた女生徒を残してその場を後にし、同行していた仲間のいる保健室へと向かう。
(大分早くに良い情報が入りました……でも、急がないと)
 そう、雪乃が性急な方法で女生徒に近づき情報収集を行ったのには理由があったのだ。

 場所は変わって保健室。
 猟兵の中でも複数望む者が居た保険医や養護教諭の身分としての潜入方法を選んだうちの一人、黒岩・りんご(禁断の果実・f00537)は小柄な女生徒――偶々保健室に足を運んだ、指を切って絆創膏を取りに来ただけの生徒――を抱きながら、サラサラと髪を撫で梳いていた。
「先生ぇ……私……」
「ふふ、指を切ったのでしたか……ではこうして……」
「あっ……」
 女生徒の切り傷のある手を取ると、りんごはそっと傷口に舌を這わせる。
 驚きつつも、美しい保険医に傷口を舐められる――倒錯的なシチュエーションに、抵抗の意思もないまま女生徒はされるがままになっている。
「ん……さぁ、これで血も止まったし消毒も出来ましたわ。……他に治療が必要なところはありますか?」
「あの……先生、……私、胸がドキドキして痛くて……」
「それは大変……じゃあ、診てみましょうか」
(これも敵を招き寄せるために必要なことですし♪)
 保健室にやってくる女生徒に聞き込み――その序でに軽くつまみ食いをしようと思っていたりんごは、邪神の影響か簡単に堕ちてしまう女生徒を、内心は仕事の為だと思いつつもその制服に手を掛けて胸元から暴こうとして――。

「……りんご"先生"?」
「あら、早かったのね雪乃さん」
「きゃっ!……あっ、しっ、失礼しました……!」
 ノックも声掛けも無しに聞き込みを終えた雪乃が保健室に入ってきた。
 余裕の様子で迎えるりんごと対照的に、女生徒はハッと我に返ると逃げるように立ち去っていく。
「……やっぱり他の娘に手を出してた……私が居るのに……」
 頬を膨らませて、あからさまに拗ねる雪乃は、先程女生徒を誘惑していたクールな美少女の面影はなく、それは恋する一人の乙女のやきもちを焼く姿そのもの。
「……あら、もしかして妬いてます?」
 そんなご機嫌斜めの様子の雪乃に近づきながら、からかうようにりんごが囁けば、頬を膨らませる勢いで雪乃はぷいっとそっぽを向いてしまう。
「……ちょっと!」
「ふふ、抱きしめられるの嫌いです?」
 くすくすと微笑みながら、りんごは拗ねている雪乃の身体を抱き寄せる。
 抗議の声を上げるが、りんごの囁きに雪乃は肯定せず、しかし否定も抵抗もしないままにりんごを見つめる。
 言葉にしなくても判るでしょう、と言いたげな雪乃に更に微笑みながら、りんごは雪乃に口付けて。
「素直な雪乃さんが一番好きですよ?……ですから」
 ――めいっぱい可愛がってあげますね♥、と耳元で囁く。そんなりんごに、身体を僅かに震わせると、頬を赤くさせながら雪乃はりんごを見つめ返す。
「もう……仕方のない人ですね」
 結局、拗ねても一枚上手なりんごに導かれるまま、雪乃は白く清潔なベッドに押し倒されてしまうのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

彩波・いちご
【アルテミスさん(f02293)と一緒】
◎♥♥♥

ふたりで生徒として潜入します
※私はいつも通り女装なので、それで十分行けるはず

敵のおびき寄せも兼ねて、2人でいちゃつきながら行きましょう
…って、アルテミスさん、必要以上に興奮してません?!
…彼女まだ私のこと女の子だと思い込んだままなんですよねぇ…と思いつつも今この場でばらすわけにもいきませんし、都合がいいといえばいいんですけど

抱き合ったりキスしたり、あるいはそれ以上に…ってのはさすがにまずいと思いますが
とにかく人目もはばからずにいちゃついていると、たぶん敵の接触とかありますよね…?
アルテミスさんが熱暴走しないうちに来てほしいです…


アルテミス・カリスト
いちごさんと一緒
いちごさんのことは女の子だと思い込んでいます。

「ここが女の子同士が好きあってしまうという、羨まし……もとい、破廉恥な学園ですね!
そのような風紀を乱す学園は、正義の騎士として、このアルテミスが許しません!」

騎士としての規範を守るために、女子生徒に扮して、いちごさんと一緒に潜入しましょう!
そして、学園に踏み込んだ瞬間。

騎士としての規範が消えていくのを感じます。

「いちごさん、私、ずっといちごさんのことが好きでしたっ!」

騎士として抑え込んでいた感情が歯止めを失い、いちごさんに抱きついてしまいます。
そして口づけを交わし……

「ふふ、いちごさん、続きは人目のないところで……」

◎♥♥♥



「よし……ちゃんと生徒として馴染めているでしょうか」
 普段通りの女装で、生徒に扮して潜入しようとしている彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)は、校門前で手鏡を見て身だしなみを整えながら呟く。
 そんないちごと共に生徒に扮して潜入しようとしているアルテミス・カリスト(正義の騎士・f02293)は、「問題ありません、いつも通り可愛いですよ」と、一片も彼が"彼"であることを気付かない様子で声を掛ける。
「ありがとうございます……では、行きましょうか」
 自分の性別について気付いていない様子のアルテミスに苦笑しながら、いちごは潜入しようと声を掛けて校門を通り校舎へと向かう。
「ここが女の子同士が好きあってしまうという、羨まし……もとい、破廉恥な学園ですね!……そのような風紀を乱す学園は、正義の騎士として、このアルテミスが許しません!」
 校舎を見つめ、拳を握りしめながらそう力説しながらいちごの隣を歩き、アルテミスたちは学園へと足を踏み入れた――その瞬間、アルテミスは何処か違和感を覚えて立ち止まる。
「……?アルテミスさん、どうかしましたか?」
「……いえ……」
 違和感を覚えたのはアルテミスだけなのか、いちごの様子を見ても変わった様子はなく。
 だが、確実に何か、意識の変容を感じていくアルテミス。それはアルテミスが騎士として規範を重んじる精神を蝕む何か……。
 そんなアルテミスの様子を気に掛けつつも、いちごは今回の事件の首謀者である邪教徒を探す手段を考える。
(敵のおびき寄せも兼ねて、2人でいちゃつきながら行きましょう)
 邪教徒は女の子同士がイチャイチャしている現場を覗きに来るという。ならば、といちごはアルテミスの腕を取ると、そのまま密着する。
 だが、それがまずかった。
「……いちごさん、私、ずっといちごさんのことが好きでしたっ!」
「アルテミスさん?!」
 腕を組み合い、仲睦まじくイチャつきながら校内を回ろうとしていたいちごは、突然のアルテミスの告白に驚きを隠せない。
 騎士として抑え込んでいた感情が、歯止めが利かなくなった様子でいちごを抱きしめるアルテミス。
「アルテミスさん、必要以上に興奮してません?!」
「いちごさん……私我慢できません……好き、好きなんです……!」
(あ……そういえばアルテミスさん、私のこと女の子だと思い込んだままなんですよねぇ……とはいえ、ここでばらすわけにもいきませんし、都合がいいといえばいいんですけど……)
 様子がおかしいアルテミスをどうしようかと思案するいちごをよそに、アルテミスはそっと顔を近づけて。
「いちごさん、好き……ちゅっ」
「ちょ、待ってアルテミスさんここ廊下……んんっ」
 まだ校舎に入ったばかりで玄関付近にいる2人。
 近くに人がいないかを気にするいちごに構わず、抱きしめながら唇を奪うアルテミス。
 アルテミスに押されつつも、人目もはばからずこうしていればもしかしたら敵が――と、周りを警戒するいちごに。
「いちごさん……ちゃんと私を見てください……」
「えっ、あっ、だ、だめですよここ廊下ですってばアルテミスさ――……ん?」
 口付けだけでは物足りないと、アルテミスはいちごの制服の腰の辺りに手を回す。流石に誰かに見られる場所でやりすぎるのは、といちごが嗜めようとした時だった。
 いちごは視線を感じて、気付かれないように気配を探る。その視線の主は直ぐに分かった。
 同じ制服を着た女生徒だ。何やら、此方の方を凝視しながら興奮した様子でガッツポーズをしているその生徒を盗み見ながら、いちごはその不審な生徒が邪教徒では、と疑いを深める。
「ふふ、いちごさん、続きは人目のないところで……」
「アルテミスさん、目的忘れてませんか……?」
 すっかり熱暴走してしまった様子のアルテミスを抑えてから、いちごたちはイチャイチャが納まった二人の観察を止めて立ち去ろうとする不審な女生徒の追跡を開始するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

仙洞寺・高菜
なるほどー…女の子同士、イイと思いますね?

・見た目と指針
むちむちばいんばいんの大人な魅力たっぷりの先生役
ちゃんと着込んでもわかる胸の大きさと大人の余裕
どれかと言えばPOW

・行動
とりあえず臨時の保険医って感じで保健室にでも居座って女の子のお相手をしてますか、養護教諭って言うんでしたっけ?
イチャイチャしたくてベッドを使いたい女の子達は私と「仲良く」しておけば色々できますよ?と言う体裁で情報集めしてみます
カップルだけじゃなく私に来る女の子も全部受け入れちゃいますね、来たら
じっくり可愛がってあげましょう
…普通に保健室利用者が来たらまあ、そこはもう隠れて燃え盛るための燃料にしかなりませんよね?


イングリッド・カッセル
POW

教師として学園に潜入する
異世界の学校ではあるが、礼儀作法やダンスの心得はある
人に教えられることもあるだろう…多分な

一応、私自身その気はないはず、なのだが…正直言い寄られてしまうと弱いのは自覚している
だから必要以上に生徒や教師と接触するのは避けて人気のないところを探す
校内の逢引といったら、裏庭、屋上、倉庫などだろうか
心苦しいが…生徒同士がイチャついている現場の近くにいって
その…行き過ぎた行為に発展しそうになった場合は物音を立てるなりして邪魔しようと思う
「すまない…一時の気の迷いでないならきっとまた機会はあるはずだ」
儀式の邪魔をしていけば眷族の存在を引き出せるだろう

◎♥♥♥




「なるほどー……女の子同士、イイと思いますね?」
 スーツをきっちりと着込んだ厳格な服装からでも、色香を隠しきれていないのは、教員――それも保険医として学園に潜入することを選択した仙洞寺・高菜(人間のシーフ・f03129)だ。
 着崩している訳ではないのだが、元来持ち合わせている恵まれた肉体は隠しきれないようで。
 廊下を歩き、保健室に向かう道すがらも女生徒たちの視線が集まっていた。

「……誰かいるのかしら?」
 そんな中、保健室に到着するや否や、先客の気配を感じてベッドを囲むカーテンを開ける高菜。
 案の定、保険医が不在であったため忍び込み、ベッドでイチャイチャしようとしていた女生徒が二人見つかった。
 女生徒たちは着衣は乱れていなかったが顔を真っ赤にしながらベッドから降りて高菜に頭を下げる。
「ごめんなさい、先生……」
「もうしないので見逃してください」
 反省する様子の女生徒を見ながら、高菜はくすりと微笑むと、二人をそのまま抱き寄せる。
「あっ……」
「えっ……?」
「落ち着いて?別に責めないわ……それにベッドも使ってくれて構わないわ。そのかわり……」
 大人の色香を漂わせた高菜の雰囲気に圧倒され、顔を真っ赤にする女生徒たちへ、高菜はそっと囁く。
「最近、急に周囲で変わったことや……おかしいと思ったこと、友人や知人の様子が変わった、なんてこと……ないかしら?」
 学園に来たばかりだから、他の生徒の事とか知っておきたいの……等と適当に理由を付けながらそ尋ねれば、女生徒たちは一瞬お互いに顔を見合わせてから「そういえば……」と話しだす。
「……なるほど。ありがとう、……それじゃあ、お礼に」
 ――私と"仲良く"しましょうか。
 気になる情報を聴取すると、満足そうに頷いてから高菜は二人の女生徒を抱きしめる。
 突然のことに、また顔を赤らめる女生徒たちにそっと囁くと、高菜は二人を制服の上からそっと撫でる。
「んっ……」
「ふあっ……」
 その瞬間、二人は走る快感に思わず声を漏らす。
「ふふ……二人には特別に、イイコトを教えてあげる……身体に、ね」
 高菜は二人の身体を撫でながら、艶やかな声で重ねて囁く。
 女生徒の理性はそこで崩れ去ったのか、高菜に身を任せるようにくったりと脱力し、甘えるような視線を高菜に向けている。
(保健室のカギ……かけ忘れましたが、まぁ……他に来客があれば、それはそれで見つからないようにするのって燃えますね)
 くすくす、楽しそうに微笑むと、女生徒たちから聞き出した情報を頭の中で纏めながら、二人へイイコトを教えるべくベッドに誘い、カーテンを閉めるのだった。


 一方、同じく教員として学園に潜入したイングリッド・カッセル(血の権利・f17781)は、ある意味高菜とは対照的なアプローチで情報収集を開始していた。
 凛とした美しい新任教師に目を奪われる女生徒たちに、教師としての厳格な態度で応対しながら、学園内を見回るイングリッド。
(私自身その気はないはず、なのだが……正直言い寄られてしまうと、どうなるかわからないからな)
 イングリッドの醸し出す真面目で礼儀正しくクールな美人女教師像は同僚の女教師からも、女生徒からも注目されていたが、好意を持って近づかれてしまうと流されてしまいそうだと自己分析し、敢えて教師や生徒との接触を避け、代わりに女性同士のカップルに接触する形で情報収集を試みようとしていた。

(……校内の逢引といったら、裏庭、屋上、倉庫などだろうか)
 ひと気のない場所をピックアップすると、イングリッド自身も人目を避けながら目を付けた場所に向かう。
 裏庭、屋上と周り、最後に倉庫に立ち寄ったところで物音が聴こえれば、注意深く近づいて中の様子をうかがう。
「あっ……もう、ばれちゃうよ」
「大丈夫だって……誰も来ないよ」
(……当たりの様だな)
 倉庫の中には二人の女生徒がおり、今にも制服に手を掛けようとするところだった。
 ひと気がない場所とはいえ、このまま放置すれば他の生徒や教師に見つかる可能性もあるし、なにより邪神にエネルギーが捧げられてしまうと思えば。
 イングリッドは心苦しく思いつつも倉庫の扉を開いた。
 突然現れたイングリッドに、動揺する女生徒たちに向かって、軽く咳払いをしてから。
「その……すまない。だが、一時の気の迷いでないならきっとまた機会はあるはずだ」
 出来るだけ言葉を選びながら、優しく語りかけるイングリッド。
 頭ごなしに叱ることなく、優しく言葉を向けるイングリッドに女生徒二人は衣服を直して。
「か、帰ります」
「ごめんなさいっ」
 怒られているわけではないとわかり、ホッとしつつもやはり気まずいのか足早に倉庫から立ち去っていく。
「ああ、帰り道に気を付けるように。……さて……ん?」
 二人が倉庫から出ていくのを見守ってから、ふぅ、と一息つくと、イングリッドは強烈な視線を感じた。
 それは恨みがましいような避難するような類の感情で、イングリッドがその視線の主へと振り返ると、そこには女生徒が一人。倉庫の別の出入り口の
少しだけ開いた扉の向こうから、イングリッドを見ているのだ。
(儀式の邪魔をしていけば眷族の存在を引き出せるだろう、と思っていたが。あれは……例の儀式をした邪教徒……か?)
 イングリッドが、じっとその女生徒に視線を返すと、不審な女生徒は踵を返して立ち去っていく。
「……考えている暇はないな」
 姿が見えなくなる前に、イングリッドはその生徒を追うのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

夜月・クリスタ
僕の表の顔はUDCアースの女子高校生だし、裏の顔でも潜入はよくするから得意だよ。…女子校に顔見知りがいなきゃいいな。

女子校の制服を着て【変装】。耳と尻尾を隠し、言葉遣いも女性らしいものにし、女性同士の恋愛に興味がある女子生徒を演じるよ。

まずは邪悪な魔力が感じられる生徒へ接触。人気が無い場所へ呼んで僕も女性が好きだと伝え、相手の反応を伺う。

もし邪教徒なら何も知らないフリをし、【コミュ力】で詳しい話を聞きながら【情報収集】。特に儀式をしている場所等を聞き出す。

聞き出せたら手刀を首筋へ叩きこみ気絶させたい。後はユーべルコードで拘束してからUDC組織に回収&他の猟兵に情報を伝えてもらえるよう頼むよ。



 意識的に変装したり役割に扮して潜入した猟兵たちだが、その中で、学園の制服に着替えすぐに周りの生徒たちに馴染んだのは夜月・クリスタ(怪盗フォックステール・f13971)だった。
 クリスタの表の顔はUDCアースの女子高校生であり、また裏の顔でも学生として潜入する機会が多くあったため、直ぐに他の生徒たちに溶け込んでいた。
(顔見知りがいなきゃいいな……)
 現役で、しかも同じ世界で女子高校生をしているため、知人や顔見知りと出会うことがないことだけを危惧しつつ、クリスタは行動を開始する。

 変装した時点で耳と尻尾を隠し、言葉遣いも女性らしいものに意識的に変えて、更に女性同士の恋愛に興味がある女子生徒を演じながらさり気無くクラスメイトの女子生徒から雑談を交えて情報を収集していく。
「この学園、皆仲良しで羨ましいね」
「そう?でも他の学校の子たちと比べると少し仲良しかもね」
「仲良しだよー、ほら、あの手を繋いでる子とか腕を組んで歩いてる子とか……」
「ああ、あの二人は付き合ってるから……」
 他愛もない雑談をしながら、誰が付き合っているだとか、誰と誰が恋人同士の噂がある等の情報を探り、そしてどういう場所で恋人たちが良く……仲睦まじくし合っているだとか、そういう情報を得ると、適当に雑談を切って廊下に出る。
 情報を元にしつつ、クリスタは邪教徒を探すため魔力の追跡を行う。すると、雑談で聞いていたカップルが良く居る場所の近くで、魔力を感じられる女生徒が歩いているのを見つける。
(……確か、邪教徒は女の子同士の睦みに惹かれるとか。なら、可能性は高いかな)
「ねぇ、ちょっといい?」
「っ!……な、何ですか?」
 クリスタが女生徒の後ろから声を掛けると、ビクッと驚きた様子で、訝しげにクリスタを見つめてくる。
「驚かせてごめんね。その、可愛かったから……仲良くなれたらと思って」
「え?……そ、そう……」
 人見知りなのか、クリスタを警戒している女生徒を注意深く観察しながら、言葉を続ける。
 名前やクラスを聞き出してから、クリスタは自分は転校生だという話を振ったりして、簡単な雑談をしていく。
「そういえば……貴女は他の子みたいに女性との恋愛に興味、ないかな?私は興味があるのだけど……」
「えっ?……私もそういうのは好きだけど、……ええと、私急用があるから……ごめんなさいっ」
 反応を確かめようとするクリスタの言葉には、戸惑いながら応えて、女生徒は慌てた様子でその場から立ち去っていく。
 そこで、違和感に気付く。
 他の生徒は、邪神の影響を受けている為か多少なりと好意を持たれていることに気付くと恥らったり喜んだりと恋愛対象として意識する者ばかりだった。
 だが、さっきの生徒はそんな様子もなく、邪神の影響を受けていないように思えた。
 姿が見えなくなった女生徒から聞き出したクラスに向かうと、クリスタは女生徒の名前をだして聞き込みを行う。
「その子を探しているんだけど、放課後とか休み時間に何処にいるか知らない?」
「ああ、その子?確か……」
 そうして、彼女がよく目撃されている場所の情報を得ると、他の猟兵たちへと連絡する。
 恐らくそこが、儀式の場所の可能性が高いと、クリスタの野生の勘が囁いていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クリスティーヌ・エスポワール
双子姉のニコ(f02148)と潜入
◎♥♥

●双子百合で無意識に惹き付け【POW】
制服、可愛いわよね……
って、何してるのニコぉっ!?(スカートが危険な位置にまで翻るの止めつつ)

うん、私達は機械学習で知識を得たから……
私も、正直、楽しい(赤面しつつ頷き)
でも、ニコ……お姉ちゃんはもっとちゃんとしてた方が可愛いしね
と、リボンとかの制服の乱れを直す
私もこうしてるの嬉しいけどさ、もう少しちゃんとしてね……
全く……そう言いつつ、姉にして恋人と唇を交わすわね

「さて、何をしてるのか説明してもらおうかしら?」
邪教徒が現れたら、『エギュイーユ』を構えてフリーズさせるわ
見世物じゃないのよ!(赤面)


ニコレット・エスポワール
双子妹のクリス(f02149)と潜入
◎♥♥

●双子百合で無意識に惹き付け【POW】
いぇーい、制服ー♪
スカートつまんで燥いじゃうっ!(くるくる)
どう、クリス?かわいいでしょー?

…だってボクら勉強はそれなりにしたけど
物理的な『学校』って行った事ないし?
マトモなJKらしいカッコ嬉しいっ♪

それに…最近やっと、クリスに好きって言えたもん♡
って、なんかボクの制服着乱れてたみたい
直すなら、素直に応じちゃうっ♪

えへへー、だって今はクリスがこーしてくれるし
ズボラって言われたけど、今はソレも嬉しいっ
だから改善は…どうしよっかなー、なんて♪

とにかくありがとね、クリスっ♡(ぎゅむすりちゅー♪)
ってわけで、お仕事…かな?



 放課後の図書室は、ひと気が無く静かでまさに読書に最適な空間となっていた。
 そんな図書室で、他の猟兵たちから入る情報収集の報告や行動の連絡を確認すると、生徒に扮して潜入したクリスティーヌ・エスポワール(廃憶の白百合・f02149)は制服のポケットにスマートフォンを仕舞う。
「いぇーい、制服ー♪」
 同じく学園の制服を着て、スカートつまんで燥いでいるのはクリスティーヌの双子の姉であるニコレット・エスポワール(破璃の黒百合・f02148)だ。
「どう、クリス?かわいいでしょー?」
 くるりくるりとその場で回って見せながら、愛らしい微笑みを向けてくる姉に一瞬ドキリと惚けるクリスティーヌだったが、ひらりと翻るスカートの端を見て、我に返って顔を赤くさせる。
「って、何してるのニコぉっ!?」
 あわやスカートの中が見えてしまう、というところでニコレットに駆け寄って止めに行く。
「もう……ニコの制服は可愛いけれど……」
「でしょー?……だってボクら勉強はそれなりにしたけど、物理的な『学校』って行った事ないし?」
 そんなにはしゃいだら見えてしまう、と続けようとしたクリスティーヌにニコレットは微笑みながら言葉を重ねた。
「マトモなJKらしいカッコ嬉しいっ♪……それに……最近やっと、クリスに好きって言えたもん♡」
 爛漫な微笑みと共に向けられたニコレットの言葉に、クリスティーヌはハッとしてから、優しい微笑みをニコレットに向ける。
「うん、私達は機械学習で知識を得たから……私も、正直、楽しい」
 少し照れたように頬を染めながら言葉を向けると、クリスティーヌはニコレットに微笑みかけながら襟元に手を伸ばす。
「でも、ニコ……お姉ちゃんはもっとちゃんとしてた方が可愛いし、ね」
 はしゃいでいたニコレットの、少し乱れていたリボンや制服の乱れを軽く整えながらそっと囁くクリスティーヌに、ニコレットは嬉しそうに笑みを深めながら顔を近づける。
「えへへー、だって今はクリスがこーしてくれるし
ズボラって言われたけど、今はソレも嬉しいっ♪……だから改善は…どうしよっかなー、なんて♪」
「もう……。私もこうしてるの嬉しいけどさ、もう少しちゃんとしてね……」
 甘えるように抱き着きながら、素直な気持ちを囁く姉のニコレットに、クリスティーヌも満更ではない様子で受け止めて、背中に手を回して抱き返すと。
「とにかくありがとね、クリスっ♡」
「全く……んっ……」
 そうして抱き合いながら、双子の姉妹であり、そして――恋人同士である二人は、互いに愛おしそうに見つめ合った後、柔らかな唇を重ね合って――……。

 ……カタン。
 静かな図書室に、極々小さな物音が響く。
「はぁーっ……双子姉妹の純愛百合……ッ!なんて尊い……なんててえてえ……最高……ッ」
 心の声が、叫びが漏れてしまっているかのような小声のシャウト。
 その叫びは一般の生徒であれば雑音程度で気にならなかった、気付かれることはなかったかもしれない。
 しかし、双子の姉妹はイェーガー。
 当然、気付かないはずもなく。
「……ってわけで、お仕事……かな?」
「ひぃっ?!」
 しっかりと耳に届いた心の叫びに、くすっと小さく微笑みながら振り返るニコレットに、ビクビクゥッと動揺する女生徒――もとい、邪教徒。
「さて、何をしてるのか説明してもらおうかしら?」
 続いてクリスティーヌも、エギュイーユ――上下二連バレルの小型サイコキャノンを構え邪教徒に向けると、動揺していた邪教徒は一目散にその場から逃走する。
「あ、逃げちゃった。追うよ、クリス!」
 言うや否や、スカートが翻るのを気にしないままニコレットが後を追い始め。
「待ちなさい!……見世物じゃないのよ!」
 邪教徒を誘き寄せるためとはいえ、姉と睦まじく過ごすところを一部始終を見られていた羞恥に顔を赤くさせながら邪教徒に向かって叫び、ニコレットに続いてクリスティーヌも追跡を開始するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『搾取するモノ』

POW   :    搾取準備
自身の【性欲を搾取するという目的】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD   :    捕食搾取
【大量の触手の群れ】が命中した対象に対し、高威力高命中の【大型丸呑み触手】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
WIZ   :    捕縛搾取
小さな【穴から這い出た、対象を拘束する大量の触手】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【対象の理想の性的状況で、性欲を満たす事】で、いつでも外に出られる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


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 ※第2章のプレイングは、導入追加後に募集いたします。
 ※募集開始は6/6(木)8:30~を予定しております。
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 ※第2章のプレイングは、導入追加後に募集いたします。
 ※募集開始は6/6(木)8:30~を予定しております。
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「はぁっ……はぁっ……ここまでくれば――って、何であなた達まで此処にいるの?!」
 邪教徒と思われる生徒を追跡した先は学園の離れ校舎、部活棟の一つ、オカルト研究会の部室だった。
 その生徒は、他の部員を眷属にしたうえでオカルト研究会で儀式を行っていたのだ!
 猟兵たちが儀式の間である部室に踏み込むと、そこには部員と顧問の教員だったと思われる邪神の眷属――『搾取するモノ』が召喚者である女生徒を守る様に立ちはだかる。
「こっ、この人たちも皆生け贄にしちゃって……!」
「ええ、そのつもりよ。大いなる神の生贄になると同時に、私たちに愛されるなんて幸福な人たちよね」
 女生徒が叫ぶように命じると、うっとりとしながら快く応じる眷属たち。
「ああ、可愛らしい娘や格好いい娘、綺麗な娘、お姉様……選り取り見取りだわ」
「本当に。……ああ、濡れて来ちゃった……早く私を抱いて……」
「もう、皆待ちきれないのね……私もそう、……ああ、早く身を焦がす様な熱情で愛し合いましょう」
 やってきた猟兵たちを見ながら品定めするようにきゃいきゃいと騒ぎ、好き勝手に言い合う搾取するモノたち。
 特に、大半は女性の猟兵に対する視線が熱く、ねっとりと絡みつく蛇のようなまなざしを送っている。
 そして一部の搾取するモノは男性の猟兵に対しても、舌なめずりしながら淫らに濡れた視線を送り、誘う様に自慢の肢体を見せつけ誘惑する。
 邪教徒の生徒は部室の奥で、頭ほどの大きさの鏡を持ちながら妙に磨かれた窓の傍で、薄く笑いながら猟兵たちを眺めている。
 猟兵たちは数多の誘惑を振り切りながら、邪神の眷属を退けようと、一歩踏み出していく――!
 【お知らせ】6/6(木)8:30からプレイング受付を開始いたします。
イングリッド・カッセル
こいつらが狂気にやられた成れの果てというわけか
とはいえ元はただの人、下手に切り刻んで殺すわけにもいかん

「触手は好きじゃないな……来い、可愛がってやる」
そう言って【誘惑】し「搾取準備」を誘い
のこのこやって来たら抱きしめて唇を奪う
目など閉じぬうちに目を合わせ至近距離で「深紅の支配」を浴びせ
我が魔力で魅了し腰砕けにさせてやろう
その気のある相手には恐らく効果があるだろう

傍目にはキスだけで満足させたように見えるはず
「さあ、次は誰がされたい?」とまた誘うとしよう
大人しく一人ずつ来てくれるならこれでなんとかなるだろう
問題は複数で殺到してきた場合だな…私がそれほどモテないことを祈るか

♥♥♥◎



「こいつらが狂気にやられた成れの果てというわけか」
 搾取するモノたちを前に、どこか憐みを含んだ呟きを漏らしたのはイングリッド・カッセル(血の権利・f17781)だ。
(とはいえ元はただの人、下手に切り刻んで殺すわけにもいかん)
 普段なら武器を手に取り思うままに戦うところだが……。
「まぁ、美しい銀髪の勇ましいお姉様が来たわ」
「ああ……その凛々し赤い瞳で私を映して!」
「……随分と歓迎されているようだな」
 スタイルも良く、美しい外見のイングリッドは一部の搾取するモノたちの黄色い声を受けると一瞬苦笑しながら一瞥して。
 搾取するモノたちの反応を見て、イングリッドは彼女たちへ交わす刃を決めた。
 手始めに、無手で自身に向かってくる搾取するモノたちへと片手を向けて微笑む。
「触手は好きじゃないな……来い、可愛がってやる」
 そうやって向けた手を、指先を艶めかしく躍らせて誘えば、数人の搾取するモノたちは性欲のままにイングリッドへと群がっていく。
「ふふ、沢山可愛がって下さる?」
「そうだな、気を失うくらいに」
 誘われるままに近づいてきた搾取するモノを抱き寄せると、イングリッドはためらいなく唇を重ねる。
 互いの柔らかな唇を味わう様に食み、ぴちゃりと水音が耳の奥に響く。
 口付けの心地よさにうっとりとした搾取するモノの視線と、イングリッドの赤い瞳が交わった時だ。
 ――私に従え、ただ私の言葉を聞き、私だけを見ていれば良いのだ。安心しろ、私は優しい……そうだろう?――搾取するモノへ、イングリッドの深紅の支配が浸食する。
 ダンピールであるイングリッドの魅惑の効果を持つ魔の瞳力による魅了効果を受け、キスで酔っていた上に至近距離でその効果を受けた為か、搾取するモノは昇り詰めた様に身体を震わせるとイングリッドの腕の中で気を失い、元の人間――女生徒へと戻っていく。
 女生徒をそのまま少し離れた場所に寝かせてから、残った搾取するモノたちを見つめると、不敵に微笑みながらイングリッドは次の獲物を誘うように囁く。
「……さあ、次は誰がされたい?」
 一連の出来事は、搾取するモノたちや他の猟兵たちから見ても、"イングリッドがキスだけで搾取するモノを満足させた"ようにしか見えておらず、羨望の眼差しで見ていた搾取するモノたちがイングリッドに殺到する。
(さすがに複数同時は……)
 先ほどと同じ方法で搾取するモノを無効化させるには、一人一人相手することがベストだったのだが、今度はイングリッドに溺れたいと複数の搾取するモノから囲まれてしまい。
「……いや、この際纏めて相手をしよう」
 キスをする分には一対一。
 そう言い聞かせてイングリッドは次の搾取するモノを抱き寄せるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ニコレット・エスポワール
双子妹のクリス(f02149)と共闘
◎♥♥♥

ひゃわ!?(かぁっ)
い、言うようになったねぇクリス…
でもそうだよ
ボクもそゆのオッケーなのはクリスだけっ!

て、ゆーかキミらさー!
邪神なんかのチカラがないと愛し合えないの?
女の子同士でも好き合えるならそれでいーのに…
まだちょーっと情熱足りなくないかなっ?

ボクとクリスは、そんなのなくても…ね♡
ってわけで姉妹百合の強さ、見せたげるっ

♪夏風に揺れる、モノクローム♪

●戦闘
時々クリスと【手をつなぐ】のみならず
キス・ハグ以上の濃厚な百合【パフォーマンス】を魅せつつ
昂ぶる想いを載せたラブソングで【天に響くは、月女神の詩】起動
(2人の称号にかけた夏らしいラブソング熱唱)


クリスティーヌ・エスポワール
双子姉のニコ(f02148)と共闘
◎♥♥♥

はぁ……
深い深い溜め息をつきつつ、
「いい?貴女達はひとつ勘違いをしてるわ」
眷属と女生徒に指と事実を突きつける
「私は女性が好きなんじゃないの……ニコが好きなの!そういうのはお姉ちゃん以外ノーサンキュー、ノータッチ!」

【始まりの言葉は鎖となる】の01の鎖を振りかざす!
「本当に好きなら、自前の想いや言葉や行動で形にしなさい!邪神に煽られた想いなんて、羽根より軽いわよ!」
しなった鎖を【念動力】でハートマークの形にし、【早業】【2回攻撃】で眷属を私にもニコにも近づけさせない!

ニコといちゃつき、偽りの想いを【破壊工作】!
【目潰し】で直視できないぐらいやるわ!



「はぁ……」
 搾取するモノたちの好色そうな視線を前に、クリスティーヌ・エスポワール(廃憶の白百合・f02149)は深い溜息を吐いた。
「あらあら、そんなに溜息を吐くと幸せが逃げちゃうわよ、お嬢さん?」
「ええ、折角可愛らしい彼女が居るのに。ああ、纏めて可愛がってあげちゃいたい!」
「こらこら、百合が成立しているなら"混ざる"なんてナンセンスよ?」
 クリスティーヌの隣にいる双子の姉のニコレット・エスポワール(破璃の黒百合・f02148)と合わせて見つめながら、搾取するモノたちが好き勝手言い合う。
「はぁ……いい?貴女達はひとつ勘違いをしてるわ」
 そんな勝手な物言いにも深い溜息を吐いてから、キッと強い眼差しを向けると、クリスティーヌはニコレットを片腕で抱き寄せ、身体を密着させながら叫ぶ。
「私は女性が好きなんじゃないの……ニコが好きなの!そういうのはお姉ちゃん以外ノーサンキュー、ノータッチ!」
 堂々たるクリスティーヌの宣言に、搾取するモノも邪教徒の女生徒も思わず黄色い声を上げた。
「ひゃわ!?」
 一方、ニコレットは妹の宣言に思わず驚きながらも顔を赤らめて。
「い、言うようになったねぇクリス……」
 ぽそり、と呟けば、当然でしょう?といった囁きが返ってきて、ニコレットは照れながらはにかむ。
 そして、同じように搾取するモノたちへと視線を向けて。
「でもそうだよ……ボクもそゆのオッケーなのはクリスだけっ!」
 ぎゅっとクリスティーヌの身体に腕を回しながら、ニコレットもそう宣言する。
「て、ゆーかキミらさー!邪神なんかのチカラがないと愛し合えないの?女の子同士でも好き合えるならそれでいーのに……まだちょーっと情熱足りなくないかなっ?」
 加えて、続いたニコレットの言葉は主に邪教徒の女生徒へと向けられる。
「くっ……仕方ないじゃない!ちょっといい雰囲気でも、周りの人がからかったりするとやり辛くなったり、恥ずかしがって離れちゃったり……そういうの見てたら、環境……学生の意識から変えないとって思うでしょ?!」
 自棄になったように叫ぶ邪教徒。
「……一理あるけど、だからって邪神を喚ぶ理由にはならないわ。……そして、貴女たちも」
 クリスティーヌが邪教徒に複雑そうな視線を向けてから、次に搾取するモノたちへ視線を戻すと"0100101001の鎖"を持ち。
「本当に好きなら、自前の想いや言葉や行動で形にしなさい!邪神に煽られた想いなんて、羽根より軽いわよ!」
 始まりの言葉は鎖となる――鎖を振るい、撓らせながら、その形状を念動力でハートの形にして。
 触手を蠢かせる搾取するモノたちへ牽制するようにして、ニコレットと自分へと近づけさせないようにするクリスティーヌを見ていたニコレットは、微笑む。
「そうだね……ボクとクリスは、そんなのなくても…ね♥」
 クリスティーヌの空いている方の手に指を絡めながら、ニコレットは嬉しそうにはにかむと、搾取するモノたちへビシッと指を向ける。
「……ってわけで姉妹百合の強さ、見せたげるっ♪」
 ――夏風に揺れる、モノクローム♪
 ニコレットは『天に響くは、月女神の詩』――思念波を収束させて破壊力を得た麗しの歌声で、昂ぶる想いを載せた愛の歌を口ずさむ。
 口ずさみながら、クリスティーヌに口付けし、身体を密着させながら耳元で歌声を囁けば、クリスティーヌも愛おしそうに姉を見つめて、応える。
 そんな双子の姉妹のお互いを愛し合う姿に、近づくこともできずにうっとりとした眼差しを向けていた搾取するモノたちは、その光景と響く歌声によって、次々と無力化されて倒れていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フレミア・レイブラッド

❤️❤️❤️

向こうはもうヤル気みたいね。わたしも希望に応えてあげるわ♪

【魅了の魔眼・快】【誘惑、催眠術】魅惑のフェロモン、快楽を伴う【吸血】で魅了と快楽を与えつつ、【ブラッディ・フォール】発動。
「身も心も蕩かせてあげる」の「ヴィラーチェ」のドレス姿になって【ねぇ、ここ好きでしょう?】【気持ちいいことだけ、感じて……癒されていってね?】【快楽に身を委ねてしまいましょう?】で彼女達の力を封じつつ、更なる快楽の坩堝に堕としていくわ♪

ふふっ♪トドメを刺してはいけないなら、みんな快楽で気絶するまで相手してあげる♪
さぁ、みんないらっしゃい♪みんなまとめて可愛がってあげるわ♪(キスしたり刺激を与えながら)



「向こうはもうヤル気みたいね。わたしも希望に応えてあげるわ♪」
 フレミア・レイブラッド(幼艶で気まぐれな吸血姫・f14467)は、興奮した様子で猟兵たちに向かってくる搾取するモノたちを眺めながら、楽しそうに微笑む。
 フレミアは魅惑・淫惑のフェロモンを醸し出しながら、ブラッディ・フォールを発動させる。
 同時に、過去に討伐したオブリビオンを思い浮かべると、赤いドレスを身に纏い艶然と搾取するモノたちへと微笑む。
 フレミアが、体験したユーベルコードをその身で再現すると、フェロモンに誘われて搾取するモノたちが殺到していく。
「ああっ……なに、これ……っ♪」
「身体が……熱くて……っ」
 快楽に堕する効果の施されたユーベルコードを受ければ、身悶えしながら数体の搾取するモノが膝を着く。
 残りは、火照る身体にむしろ拍車をかけられたように己の本能のままに襲いかかってくるが、そんな搾取するモノたちの数をものともせず、フレミアはその指先を彼女たちの肢体に滑らせ、あるいは唇を奪い、舌先で敏感な箇所を舐って愛してゆく。
「ふふっ♪……トドメを刺してはいけないなら、みんな快楽で気絶するまで相手してあげる♪」
 フレミアの愛撫した指や唇で、夢心地のままに気絶した搾取するモノたちが、次々と元の生徒達や教員達に戻ってゆく。
「そっちで見てるだけの娘たちも……こっちに来なさいな?……さぁ、みんないらっしゃい♪みんなまとめて可愛がってあげるわ♪」
 赤いドレスの裾をちらりと捲り、自らの魅力的な肢体を見せつけながら、数体の搾取するモノたちを昇らせた指先をぺろりと舐めて誘惑する。
 フレミアから齎される蕩けるような愛撫により、部室内は暫くの間搾取するモノたちの甘い歌声で満たされるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

月宮・ユイ
やはりあの時睨んでいた娘が邪教徒でしたか
躊躇なく生贄にしようとするとは…
あの鏡が祭具なのでしょうが、鏡の様に磨かれた窓にも注意しておきます

《機能強化》<第六感>含め知覚強化維持
隙が生まれやすい様に魅了<誘惑の呪詛>身に宿す
狭い場所での戦闘故周囲の<情報収集>怠らない。
彼女達まだ人に戻せるのでしたね
元風紀委員の子もいるかしら
傷付け過ぎない様に注意しておきましょう。
《捕食者》<生命力吸収の呪詛>で強化、対抗する様に触手形成
触手で相手の触手を<武器受け・盾受け>しつつ喰らい、
<早業>で相手縛り、丸呑み、力吸収調整した<気絶攻撃>
無力化狙う。「今は眠りなさい…」

SPD:◎♥♥♥♀♀♂♀
※攻めの間は強気



(やはりあの時睨んでいた娘が邪教徒でしたか。しかし躊躇なく生贄にしようとするとは……)
 月宮・ユイ(捕喰∞連星・f02933)は、邪教徒が所持している鏡、そしてその背後の窓にも注意を払いながら、女生徒の顔を一瞥する。
「ふふ、怖い顔しちゃだめよ。私たちと一緒に愉しみましょう?」
 視界を遮るように、ユイの前に搾取するモノが立ち塞がる。
 淫らに肢体をくねらせながら、迫る搾取するモノに視線を移しつつ、ユイは冷静に知覚や感覚を敏感にして、状況把握を怠らない。
 狭い空間の中で最適な行動を行えるように意識を張り巡らせていると数体の搾取するモノたちが触手を携えて近づいてくる。
「気持ちいいのよ……貴女もぜひ体験して」
「きっと貴女も直ぐに堕ちてしまうわ……今まで規範を考えていたことがバカらしく思える位に……ふふ」
 規範、という言葉にユイは金と銀の双眸を細める。
(そういえば……確か風紀委員だった子も、生け贄になっている可能性があったのでしたか)
 面識はないが、おそらく邪神の眷属――一部の搾取するモノになってしまっている女生徒の中に、元風紀委員の生徒も含まれているのだろう、そう思考する。
(彼女達まだ人に戻せるのでしたね……傷付け過ぎない様に注意しておきましょう)
「……いいでしょう、お相手します」
 そうユイが告げるや否や、搾取するモノたちの触手が一斉に嗾けられる。
「んっ……」
 触手はユイの衣服の上から彼女の肢体の形を確かめる様に這いまわる――だが。
「……では、お返しに此方の触手も味わって」
 不意に、ユイに不敵な笑みが浮かんだと思えば、その衣服の中から触手が現れ、ユイに絡みつく触手ごと喰らっていく。
 その触手――『捕食者:呪詛・生命力吸収・吸血・力溜め』によって形成されたソレで、そのまま搾取するモノが放つ触手を喰らいつくし、その主の肢体へと絡みつく。
「気持ちいいことが好きなのでしょう?」
「はぁぁっ♪」
 素早くその身を拘束させると、――バクンッ、と一際大きな触手でその姿を一飲みして。
 やがて吐き出された搾取されるモノは、元の女生徒の姿になっていた。
「ふぅ……今は眠りなさい」
 触手を使って安全な場所へとその身体を運びながら、ユイは恍惚の表情で羨ましそうに此方を見つめる搾取するモノたちへと視線を流すと、形成した触手を蠢かせながら艶然と微笑むのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ドゥルール・ブラッドティアーズ
【ソロ希望・POW】
美味しそうなお姉さん達……♪
身も心も蕩けるくらい愛し合いましょう❤

触手プレイもイイけど、やっぱり肌の温もりを感じたいわ。
『欲望解放』で一糸纏わぬ姿になり【誘惑】
狼の群れに餌を投げるように、お姉さん達に歩み寄るわ。
さあ、私の体を貪り尽くして……❤

快楽を与えられるほどに
愛を囁かれるほどに
私の愛欲は膨らみ、戦闘力も増す

「私にも、お姉さんの全てを味わわせて……❤」

手で、舌で、全身を味わい
濃厚なキスによる【生命力吸収】や
首筋からの【吸血】で死なない程度に弱らせ
【催眠術】で眠らせていく

もっと、もっと欲しいのっ!
頭の中が真っ白になるくらい……
壊れちゃうくらい…… 私を、愛して……?
❤❤❤



「美味しそうなお姉さん達……♪身も心も蕩けるくらい愛し合いましょう❤」
 うっとりとした表情を浮かべながら搾取するモノたちの前に立つのはドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)だった。
「まぁ、とっても素直な子がきたわ」
「ええ、……ふふ。たっぷり可愛がってあげないとね」
 そんなドゥルールの様子に、搾取するモノたちも興奮したように触手を蠢かせる。
「嬉しいわ……でも、触手プレイもイイけど、やっぱり肌の温もりを感じたいわ」
 だが、そんな搾取するモノたちへ、ドゥルールは誘うように囁くと、ゆっくりと見せつけるように衣服を一枚、また一枚と脱いでゆき、その豊満な肢体を見せつけてゆく。
「さあ、私の体を貪り尽くして……❤」
 それはまるで、飢えた狼の群れの中に自ら身を投げる行為のようで。
「そこまで誘われてしまっては、据え膳喰わねば……というやつよね❤」
 積極的なドゥルールに、好色そうに唇を舐めながら、触手を持たない複数の搾取するモノたちが誘われていく。
「ああっ……❤ そこぉ、もっと、もっと欲しいのっ……❤」
「可愛い子ね、ここかしら?それともここ?」
「素直な子は好きよ、ふふ……沢山可愛がってあげましょうね❤」
「頭の中が真っ白になるくらい……壊れちゃうくらい…… 私を、愛して……?」
 素直に快楽に浸るドゥルールに、搾取するモノたちは指先や唇を使い、甘く甘くドゥルールの思考を溶かしていく。
 やがて快楽は蓄積され、絶え間なく囁かれる愛の言葉に――ドゥルールはさらなる昂りと、愛欲の膨らみを覚えて。
「……私にも、お姉さんの全てを味わわせて……❤」
 今までされるがままだったドゥルールが、さり気無く攻め手の搾取するモノと体勢を逆転させる。
 すると――『欲望解放』で敢えてされるがままに受け手に回り溜めていた力を、一気に解放させる。
「ああ……お姉さんの身体、柔らかくって甘い……❤」
「ああぁっ♪」
 今まで受け手に回っていたドゥルールからの思わぬ反撃に、搾取するモノたちは抵抗もなく悶え、与えられる快楽に酔い痴れていく。
 そんな無防備な搾取するモノたちへ、ドゥルールは蓄えた力をさらに増強させるかのように、その舌先で生命力を吸収したり、首筋に軽く歯を当て吸血を行い、力を奪い弱らせると元の女生徒や教員たちへと戻していく。
 意識のある生徒たちには催眠術を掛けて眠りに誘いながら、そっと部室の端へと運ぶ。
「ふふ、随分とテクニシャンみたいね……私たちの事も可愛がって?」
 だが、数体の生徒たちを元に戻しても、搾取するモノたちは次から次へと現れ、ドゥルールや他の猟兵たちを囲む。
「ええ……皆まとめて、愛してあげるわ❤」
 そんな搾取するモノたちへ、ドゥルールは不敵に微笑んでから、誘うように一歩、彼女たちの前に立つとぺろりと舌なめずりして、囁くのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エルーゼ・フーシェン
「あの時みたいにいかないんだから!」
『ゲンドゥル』を持ち、光刃を形成して攻撃を仕掛ける
『クロス・エレメント』による電撃の光刃を形成し、【気絶攻撃】による非殺傷攻撃で気絶させる。
たが多勢に無勢、徐々に押されていき……。
「ちょ、そんなとこ触らないで……ああ♥」
捕縛されてしまえば身動きできない為、捕食を避けることは不可能に……。

♀♀

♥♥♥


藤宮・華澄
「よし、早く倒して助けよう!」
『試作型元素光線銃』を持ち、【気絶攻撃】を用いた【援護射撃】で支援。
前回の失敗を踏まえてか、場所を変えながら行う。
『戦備』で能力を上げ、より動きを増す。
捕まってしまえば色々とされてしまい、エルーゼ共々色々とされてしまい。
「や、あれは……んん♥」
エルーゼと共に色々とされて、丸呑みにされて……。

♀♀

♥♥♥



「……あの時みたいにいかないんだから!」
 ゲンドゥルを構えながら、威嚇するように搾取するモノたちを睨みつけて叫んだのはエルーゼ・フーシェン(双刃使い・f13445)だ。
 過去に同じ邪神の眷属と相対した記憶があるのか、警戒した様子で距離を取りながらも、クロス・エレメントにより魔力で己を強化すると、電撃の光刃を形成し、非殺傷の剣戟で搾取するモノたちを各個撃破、一体ずつ気絶させて無力化させて元の生徒たちへと戻していく。
「よし、早く倒して助けよう!」
 次いで、試作型元素光線銃を調節し、気絶攻撃を行いエルーゼの援護をするのは藤宮・華澄(新米猟兵・f17614)。
 エルーゼの後ろから広範囲を警戒し、エルーゼが打ち漏らしたり、遠距離からエルーゼを狙う搾取するモノたちを、光線銃で気絶させて無力化を図る。
(前みたいに捕まらないように……!)
 華澄もまた、以前に邪神の眷属との戦闘経験があるのか、拘束されないようにと警戒し、場所を変えながら流動的に射撃を行う。
 二人のコンビネーションで、数体の搾取するモノたちが次々と無力化されると、単体だと不利だと悟ったのか、複数体纏めてエルーゼに襲い掛かってきた。
「ふふ、……捕まえた♪」
「あっ……!」
 後ろから組み付かれ、ゲンドゥルが振るえない状態になってしまうエルーゼ。
 力任せに外そうとするが、敏感な場所を前から、後ろから責められてしまい力が抜けてしまって。
「ちょ、そんなとこ触らないで……ああ♥」
 数体の搾取するモノたちに囲まれ、四方から伸ばされる手や触手によって剥かれ、その肢体を撫でまわされてしまえば、抵抗の意思は直ぐに薄らいでしまい、エルーゼの唇からは意味のなさない甘い声が漏れては溶けていく。
「エルーゼ……ッ!あ、……っ」
 エルーゼの様子に気付くと、華澄は一体ずつ引き剥がそうと光線銃を構える。
 だが、エルーゼに気を取られた華澄の背後にもまた、搾取するモノの触手が伸ばされており。
「やっ……」
「ふふ、さぁ……二人仲良く、快楽の渦に呑まれてしまいましょう?」
 触手で拘束したエルーゼと華澄を、お互いが触れ合えるほどの位置まで運ぶと、搾取するモノたちは一斉に二人の肢体を弄り、愛撫していく。
「はぁっ……♥」
「華澄……んぁっ♥」
 知己である互いの、快楽に塗れた表情を見せつけさせられながら、二人は互いに昂り、昇り詰めさせられていく。
「や、あれは……んん♥」
「ああ……っ♥」
 細い触手で肢体を拘束されながら、ズルリ、大きなものの気配を感じて二人は顔を上げる。
 それは搾取するモノの捕食搾取の大型触手――視界に収めた二人は、不安のような、どこか期待するような眼差しを向けながらそれに丸呑みにされて。
「――っ♥」
 声にならない叫びのような甘い声が、触手の内側から響き――暫くして、解放された二人は、揃って恍惚とした表情を浮かべていたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

黒岩・りんご
【雪乃さん(f06012)と一緒】
◎♥♥♥♀♀

「あら…♪」
雪乃さんの言葉を聞いて、楽しそうにくすくす笑ってます
わたくし自身はかわいい子ならどなたでもウェルカムなんですけどね?

そんなわけで、暴れる雪乃さんをよそに、適当に眷属たちを捕まえてたっぷり逝かせてあげましょうねぇ?
【幼き魔王の群体自動人形】も呼び出して、プチたちと共に眷属を攻めて楽しみながら1人1人落としていきますね

…と、気が付いたらこちらをジト目で見ている雪乃さんが
「あらあら、それではデザートいただきましょうかね?」
さっと抱き寄せてキスをし、そのままふにふに揉み揉みとたっぷり可愛がってあげますわね♥


御影・雪乃
【りんご(f00537)さんと】
○♥♀♀
は?私を好きにして良い人はこの世でりんごさんだけだと決まってるのですが?
(表情はあまり動いていないが声色と目に帯びる殺意)

私の許可なく私に触ること…そしてりんごさんを困らせるような存在は許せません…(真の姿になる)

…えーと、りんご…さん…はこれ、楽しんでいるのかしら…
…あー…なら、私は自衛ね…氷漬けになりたいものからかかってきなさい、うかつに触れると…凍るわよ

ひととおり戦ったらもとに戻ります
…いつまで楽しんでいるつもりでしょうか…
(ジト目でりんごさんの行為をみては不機嫌になっていく)
…え?私がデザートですか…?んッ…(りんごさんにいただかれる)



「ふふ、美しいお姉様方……私たちと遊びましょう?」
 艶やかに微笑みながら誘うように囁いた搾取するモノに、御影・雪乃(ウィンター・ドール・f06012)は――表情は変わらぬものの、並々ならぬ殺意の篭った視線と言葉を向けた。
「は?私を好きにして良い人はこの世でりんごさんだけだと決まってるのですが?」
 その只ならぬ雰囲気に、流石の快楽に溺れた搾取するモノたちも怖気ずいたように一歩後ずさりする。
「私の許可なく私に触ること……そしてりんごさんを困らせるような存在は許せません……」
 まるで背後に炎を背負うような勢いで殺気を纏いながら、雪乃は真の姿を開放する。
 そんな雪乃に。
「あら…♪」
 雪乃の言葉を聞いて、楽しそうにくすくすと笑うのは黒岩・りんご(禁断の果実・f00537)。
「わたくし自身はかわいい子ならどなたでもウェルカムなんですけどね?」
 と、雪乃の想いをよそに、搾取するモノたちに微笑みかけるのだった。

 りんごは150体ほどの自分自身の幼い容姿をした自動人形を召喚すると、適当に目を付けた搾取するモノを捕えて。
「さぁ……たっぷり逝かせてあげましょうねぇ?」
 流石の邪神の眷属なれど、多数の人形や猟兵に捕まってしまえば身動きももままならず。
「ああっ……♥お姉様ぁ……♥」
「ふふ、いいんですよ。たっぷり可愛がってあげますからね」
 されるがままの状態で、一体、また一体とりんごと自動人形たちの手指によって気絶させられていく搾取するモノ。
 美しい顔、可愛らしい顔のりんごたちに責められ、搾取するモノたちも恍惚の表情を浮かべながら無力化されていく。

「……えーと、りんご……さん……はこれ、楽しんでいるのかしら……」
 真の姿で思いのままに暴れて搾取するモノたちを気絶させていた雪乃だったが、ふと視界に入ったりんごの楽しんでいる様子を見て、我に返る。
(……あー……なら。私は自衛ね……)
 ふぅ、と小さく息を吐きながら、徐々に冷えていく頭を軽く振うと、雪乃を見つめる搾取するモノたちを牽制するように睨みつけ。
「氷漬けになりたいものからかかってきなさい、うかつに触れると……凍るわよ」
 流石に、先程まで暴れていた雪乃に積極的に向かう者は少ないのか、手を出せずに様子をうかがう搾取するモノたち。
 そんな搾取するモノたちを一瞥してから、雪乃はりんごの方へ視線を戻す……尤も、その眼差しはジト目に近く。
「……いつまで楽しんでいるつもりでしょうか……」
 不機嫌そうなオーラを放っている雪乃に、上機嫌で搾取するモノたちの相手をしていたりんごが気付くのに時間はかからず。
 りんごはくす、と優しく微笑むとそっと雪乃のもとへと近づいて、抱きしめる。
「あらあら……、それではデザートいただきましょうかね?」
 抱きしめたまま、耳元で囁くりんごに、雪乃はドキリ、と胸を高鳴らせる。
「……え?私がデザートですか……?んッ……」
 言葉の最中に、雪乃の唇を奪うと、りんごは雪乃の唇の柔らかさ、そして肢体の柔らかさを堪能しながら、二人の世界へと浸っていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

彩波・いちご
【アルテミスさん(f02293)と一緒】
◎♥♥♥

アルテミスさんと違って搾取するモノは私が男だって気付いているのか、
まっすぐこちらを狙ってきて……私も【異界の抱擁】の触手で対抗しようとするのですが、逆に敵の触手に絡められてしまい
助けを求めてアルテミスさんの方を見ると…
「あ、アルテミスさん…?」
なんであなたまで私を襲おうとしてるんですかー?!

そのまま彼女と敵に襲われるまま、私の頭もぽーっとしてきて
いつまで服を着てるのという敵の囁きのままに、アルテミスさんの服に手をかけて脱がそうと…
「こんなこと、してる場合じゃ……」

最終的にはそのままアルテミスさんと2人で捕縛搾取の中に捕らわれて
…愛し合うことに


アルテミス・カリスト
いちごさんと一緒
いちごさんは女の子

「現れましたね、邪神の眷属たち!
この正義の騎士アルテミスが、いちごさんには指一本触れさせませんよっ!」

いちごさんを庇うように壁際に下がりつつ……

「そういえば、さっきは途中でしたね、いちごさん」

いちごさんを好きな気持ちに何故か歯止めがかからないまま、先程の続きを始めようと、いちごさんに壁ドンします。

「いちごさん、この部室なら人もいないですし……」(注:すし詰めです)

いちごさんも私の服を脱がしてきて……

そこに放たれる敵の捕縛搾取。
触手に絡まれながら吸い込まれた先で、ぼーっとした頭のまま、いちごさんに襲いかかるのでした。

「ここなら邪魔は入りませんね」

◎♥♥♥



「あら……可愛らしい子がいるわ」
「ホント……ふふ、珍しい子。美味しそうね……うふふ」
 一部の搾取するモノたちが、好色そうな瞳を一層深めながら視線を向けているのは――制服を着て、女装して生徒として潜入した彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)だった。
(あ……アルテミスさんと違って搾取するモノは私が男だって気付いているみたいですね……?)
 何かを察したようにじり、と後退するいちご。
「現れましたね、邪神の眷属たち!……この正義の騎士アルテミスが、いちごさんには指一本触れさせませんよっ!」
 だが、まっすぐにいちごを狙って近づいてくる搾取するモノたちの前に、アルテミス・カリスト(正義の騎士・f02293)が庇うように立ち塞がる。
 ほっと安心したように気を抜き掛けるいちご。
 アルテミスはいちごを守るようにしながら、じり、じりと壁際に下がっていく。
 触手を蠢かせながら、いちごを、そしてアルテミスを狙うようにしながら迫る搾取するモノたち。
 下がり、……そして後ろは壁――と言う時に。
「そういえば、さっきは途中でしたね、いちごさん」
 くる、と急に振り返ったと思えば、アルテミスはいちごを壁ドンして追い詰める。
「あ、アルテミスさん……?」
 急なことに、いちごも驚き対応が出来ない。
「いちごさん、この部室なら人もいないですし……」
「いや沢山いますよ?!仲間も敵も!なんであなたまで私を襲おうとしてるんですかー?!」
 アルテミスのうっとりとした囁きに、ヤケ気味に叫びながら抵抗しようとするいちご。
「あら、楽しそう……私たちも混ぜて♥」
「ええ、みんなで楽しみましょうよ……うふふ♥」
 アルテミスの後ろからも、搾取するモノたちがいちごへ、そしてアルテミスに向けて触手を嗾けてくる。
「ふぁっ……だめっ……です……!」
「どうして?……さぁ、快楽を受け入れて……この子みたいに♥」
「いちごさぁん……もっと、しましょう……?」
「あ、アルテミス、さん……ああっ……」
 搾取するモノの触手の生み出す快楽に呑まれそうになりながらも、一応の抵抗を示していたいちごであったが、時間がたつにつれ思考は鈍り、搾取するモノたちの言葉が頭に響いてくる。
「ねぇ、何時まで服を着ているの?」
「そうよ……もっと自然な姿で愛し合いましょうよ」
 そんな囁きに、ぼーっとしたまま、いちごは目の前でいちごを誘うように悶えているアルテミスの服に手を掛けようとして、でもその手を止めて。
「こんなこと、してる場合じゃ……♥」
「もう、彼女はこんなに素直になっているのに……じゃあ、秘密の部屋に招待して差し上げるわ」
 はぁ、はぁと息を荒くしながらもまだ抵抗の意思を見せるいちごに、搾取するモノはくすくすと笑うと、捕縛搾取を行いいちごとアルテミスを2人きりの空間へと閉じ込めてしまう。
 速く出なくては――そんないちごの思考は、アルテミスの口付けによって泡のように消え去ってしまう。
「いちごさん……ここなら邪魔は入りませんね」
 紅潮させた頬、潤んだ瞳、薄く開いた唇……煽情的なアルテミスがいちごに囁けば、いちごの理性は儚く崩れていき。
 暫くの間、誰とも知られぬ二人きりの空間で、互いに肌を重ね、存分に中を深め合うのだった――。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

夜月・クリスタ
うわぁ…眷属達のまなざしがねっとりしてる…。Hな事されたくないからさっさと倒さなきゃ…!

【蘇りし傾国の妖狐】でママ…憑依している化身の力を借り、黒い花魁姿の九尾の妖狐へと変身。

変身したら血桜を抜刀、【破魔】の力を刀に纏わせてから切り込む。

搾取準備中の隙を狙い【ダッシュ】で距離を詰め【先制攻撃】。僕を捕まえようとする眷属の動きを【見切り】、【カウンター】で反撃していくよ。

もし捕まってHな事をされたら、自分のM気質のせいかママの好みのせいか分からないけどつい与えられる快楽を愉しんじゃう。

我に返ったら【クイックドロウ】で拳銃を抜き【零距離射撃】。このUC案外危険だ…、H方面で。

・◎❤❤❤♀♀



「あら……可愛い娘。沢山可愛がってあげましょうね」
 搾取するモノたちの好奇の眼差しに、狐耳をぴくぴくと警戒するように揺らすのは夜月・クリスタ(怪盗フォックステール・f13971)。
(うわぁ……眷属達のまなざしがねっとりしてる……。Hな事されたくないからさっさと倒さなきゃ……!)
「……ママ、力を借りるよ!」
 ぞわり、と毛を逆立てながら後ずさると、クリスタは『蘇りし傾国の妖狐』を発動させ、自身の母――クリスタに憑依している傾国の妖狐の力に覚醒し、その姿も黒い花魁姿の九尾の妖狐へと変じさせていく。
「さぁて……妾を楽しませてくれるのだろうね」
 すらり、日輪の装飾が施された刀を抜刀すれば、妖狐は嫣然と微笑みながらその刀身に破魔の力を施してゆく。
「ああ、……麗しい狐のお姉様……❤」
「私たちと楽しみましょう……?」
 誘うようにクリスタにその肢体を晒す搾取するモノたちを見据えれば、差し向けるのは指先ではなく刃。
 破魔を纏った血桜で浅く斬り伏せてゆき、邪神の眷属としての力を断ち、無力化させてゆく。
「そんな危ないものは仕舞って、私たちと快楽に溺れましょう」
「ふ……姑息な手は、妾には通用しない」
 背後からクリスタを拘束しようと触手を伸ばす搾取するモノにはカウンターで刃を返すが。
 それも一対一では、の話で。
 魅惑の妖狐に魅了されたように、ふらり、ふらりと多数の搾取するモノに囲まれ、一斉に触手を伸ばされその肢体を絡み取られてしまえば、一斉に流しこまれる快楽にクリスタの――憑依した母の人格が、その被虐の嗜好を楽しもうとクリスタの身体へ囁く。
「はぁぁっ……♪」
「素敵な狐のお姉様、……私たちの触手と、指と、舌……存分に楽しんで?」
 甘く堕落させるような囁きと共に流し込まれる、其の身に余る様な大量の快楽に、悦びの声を上げるクリスタ。
 だが、暫く存分に楽しむと妖狐に染まっていた意識がクリスタへと戻り。
「……!」
 我に返ったクリスタが仕込み拳銃を素早く取出し、至近距離から破魔の弾丸を喰らわせると搾取するモノを無力化させ、快楽を生み出すその腕から抜け出す。
(このUC案外危険だ……、H方面で)
 うう、と毛を逆立てて警戒心を顕わにしながら、クリスタは搾取するモノたちから距離を取るのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

レナータ・メルトリア

♥♥♥

あれ、もしかして調査って、もう終わっちゃってたの?
女の子同士なんて全く未知の領分だから、スマホで百合の世界を探索していたら出遅れちゃった
じょしこーって、在学中にゆりんゆりんな関係になるって書いてあったけど、本当だったのかなぁ?
ちょっとリアルで見てみたかったかも
あ、おにいちゃんはお留守番だよ

…で、その眷属の主な攻撃方法が触手なんだ…これって、捕まったらぜったいに大変な目に合うやつだよね?うぅ、気持ち悪いなぁ。

気を取り直して、数には数だよね【深紅の憂鬱】を『先制攻撃』で『一斉発射』して触手の数を減らすよ!
残った触手は操り糸で『薙ぎ払い』、本体の搾取するモノを血晶の槍で『串刺し』にしちゃうわ



「あれ、もしかして調査って、もう終わっちゃってたの?」
 混沌とした部室に、新たに増援として駆けつけたのはレナータ・メルトリア(おにいちゃん大好き・f15048)。
(女の子同士なんて全く未知の領分だから、スマホで百合の世界を探索していたら出遅れちゃった……)
 調べる途中で画面を開いたままのスマホを片手に駆けつけると、他の猟兵たちと搾取するモノたちが繰り広げるカオスな戦いの現場に一瞬脚が止まる。
(じょしこーって、在学中にゆりんゆりんな関係になるって書いてあったけど、本当だったのかなぁ?ちょっとリアルで見てみたかったかも)
 ……なんて思いながら駆けつけたレナータであったが、目の前に広がる光景は、ある意味見てみたかったと願っていた光景だったかもしれない。
 そこ――部室では、主に女性の猟兵たちと搾取するモノたちのくんずほぐれつな空間となっていたからだ。
 「……えっと」
 てっきり激しい戦闘が始まっていると思い、ユーベルコードの発動準備まで整えていたが、一旦一呼吸を置いてから。
「……おにいちゃん、お留守番にしてよかった……」
 入室しての第一声は、そんな一言であった。

「あら、いらっしゃい。可愛い子が増えるのは歓迎よ❤️」
 新たな猟兵の登場に気付いた搾取するモノが、触手を蠢かせながら嬉しそうに笑う。
(……この眷属の主な攻撃方法が触手なんだ……これって、捕まったらぜったいに大変な目に合うやつだよね?うぅ、気持ち悪いなぁ……)
「え、えっと……私は遠慮し……ひゃあっ」
「うふふ、遠慮しないで……私たちと気持ちイイことして、楽しみましょう?」
 思わず後ずさるが、ウブな反応に気を良くした搾取するモノたちがレナータに近づき、その触手で身体に絡み付き、肢体を這い回る。
「ひぅっ……くすぐった……ぁっ」
「ほら……あなたはどこが弱いのかしら……うふふ……」
 不意の刺激に、思わず漏れてしまった甘い声に羞恥し、手で口を抑えるレナータだったが、気を取り直すと『深紅の憂鬱』を発動させ、自身に絡みつく触手を薙ぎ払い脱出する。
「もーっ……!数で攻めてくるなら、数で対抗だよ……!」
 乱れた衣服を直しながら、何本もの血晶の槍を生み出すと、搾取するモノたちへと向けて放ち、刺された者は次々と無力化され、倒されていく。
「……本当に、おにいちゃんがお留守番でよかった……」
 やがて、レナータの周りに集まっていた搾取するモノを退けるとその場に座り込み、疲れたように呟いたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

火奈本・火花
「あの鏡と窓が関連していそうですね――対象を発見、これより捕獲に移ります」

■戦闘
格闘術の為に制服の上着、シャツを脱ぎます
ブラジャーとスカートのみの姿になる事で加速しましょう

搾取するモノに対しては最初は9mm拳銃を使い、『クイックドロウ』での『先制攻撃』による『2回攻撃』で牽制しましょう
可能な限り接近したら銃も手放します
「想定はしていましたが、手遅れですか……仕方ありません。これより、眷属化した対象の終了措置を行う」
格闘術による拳や手刀での攻撃を叩きこみましょう

とは言え敵も無抵抗ではないでしょう
触手の群れが命中したら呑み込まれ
服も全て溶かされ、中の触手で弄ばされる……でしょうね

◎♥♥♥♀♀♂♀



「あの鏡と窓が関連していそうですね――対象を発見、これより捕獲に移ります」
 部室に足を踏み入れてから、邪教徒の女生徒の動向を観察していた火奈本・火花(エージェント・f00795)は、静かにそう告げた。
「ひぃぃっ?!な、なんか物騒な人……貴女も生贄になっちゃえ……!」
 搾取するモノたちの背後に隠れるように身を縮めて邪神の眷属を嗾けようとする邪教徒に応じるように、数体の搾取するモノたちが火花の目の前に立ち塞がる。
「ふふ、気の強そうなお姉さんも好きよ」
「その強気でクールなお顔……はぁぁ……快楽に蕩けさせたいわ♥」
 好色の眼差しを向けながら露わになった肢体をくねらせる搾取するモノたちに冷ややかな眼差しを向けながら、火花は徐に変装の為に着用していた制服を脱ぎ始めた。
「まぁ……大胆♥」
 突然の行動に、火花のスレンダーで整ったスタイルにうっとりと呟く搾取するモノ。
 そんな搾取するモノを気にすることなく下着とスカートのみ――軽装の姿になると、火花は軽くストレッチするように腕を伸ばしたり足を伸ばしたり。
 勿論、火花は搾取するモノに中てられて衣服を脱いだわけではない。
 彼女にとって、軽装であることは都合が良いのだ。
 ふ、と短く息を吐くとスカートの中に隠していた自動式9mm拳銃を取り出し、抜き様に正面の搾取するモノに威嚇するようにイニシアチブを奪い、牽制するように弾丸を放つ。
「カッコいい……♥」
「抱いてほしいわ、お姉様……♥」
「……」
 牽制の射撃を2発連続で撃ち込まれても、直撃を避けられたとはいえ恐怖の様相を表さずに向かってくる搾取するモノたちに、花火は無言で距離を詰めると、銃をスカートの中に仕舞い。
「想定はしていましたが、手遅れですか……仕方ありません。これより、眷属化した対象の終了措置を行う」
 格闘術の構えを取ると、間合いを詰めて搾取するモノへと鋭い手刀による打ち込みや蹴り技を与え、油断していた数体の搾取するモノを無力化させ、気絶させる。
「武器ならいつでも此処にある。……私の戦う術が尽きる事はない」
 崩れ落ちながら邪神の眷属から生徒や教員へと戻っていくのを一瞥すると、残りの搾取するモノたちへと手刀を構える。
 火花たち猟兵に相対する搾取するモノたちの数はかなり少なくなり、いよいよ邪教徒に近づこうとした時だった。
「ふふ……行かせないわ♥」
「……なっ?!」
 気絶したフリをしていた搾取するモノが、火花の背後から羽交い絞める。
 軽装にしているため身軽な火花ではあるが、邪神の眷属の力をそう簡単に解くことは出来ず、抵抗虚しく残った搾取するモノたちに取り囲まれてしまう。
「残り少なくなってきてしまったけれど……うふふ。残った私たちだけでも、楽しみましょう?」
「くっ……離しなさ……あぁっ……!」
 抵抗を止めない火花の後ろから、搾取するモノが項に口付ければ、思わず火花の唇から高めの女の子の声漏れて。
 それに気を良くしたのか、火花の前からしなだれかかる搾取するモノが、指先を伸ばして敏感な場所を撫でる。
「あっ……っ、いや、そこ……はっ……」
「ふふ、声我慢しないで……もっと聞かせて?」
 軽装であることも災いして、直ぐに搾取するモノたちの指や触手に敏感な箇所を探り当てられ攻められれば、火花から力が失われていき、徐々に漏れる声は甘い色ばかりになっていく。
「さぁ……このまま、気持ちイイだけの場所につれていってあげましょうね♥」
 身体に力が入らない火花に、一際大きな触手が召喚されると、大口開けたソレに火花の身体が丸ごと呑まれてしまい。
「――、――ッ!」
 大型触手に呑みこまれた火花の蕩けたような叫びが、触手から漏れて密度の薄くなった部室の中に暫くの間響き渡ってしまったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

トリガー・シックス
『メメント・モリ』を抜き、【クイックドロウ】にて早撃ちを行う。
回転弾倉型カートリッジは非殺傷用の物を使用し、【気絶攻撃】を行う。
【ジャンプ】で壁を蹴ったり、【スライディング】で滑りながら射撃を行う。
誘惑に乗らず、的確に躊躇なく射撃を行う。
中には手品を見ていた生徒もいるかもしれないが、例外なく引き金を引く。
「……すまない」

邪教徒を見つけたら言葉を投げる。
「やった事は分かってるな?」
開き直る可能性もあるが、背負っている禍々しい雰囲気に骨の様な材質のライフル『トルン』と『陰狼』、手には『メメント・モリ』があり……。
終えたら対邪神用の装備を取るために、一旦部活棟を出る。
「邪神を制するは邪神か」






「……」
 猟兵たちと搾取するモノたちが好戦する最中、その陰に隠れながら息を潜めて機を窺っているのはトリガー・シックス(死神の代行者・f13153)。
 狙うは邪教徒――だが、それにはそれを庇護するモノたち、邪神の眷属たちを無力化しなければならない。
(……あれは……)
 ふと、搾取するモノたちを観察していたトリガーの視線が、ある一個体で止まる。
 トリガーは、その顔に見覚えがあった。
「……」
 それは、トリガーが邪教徒を調査している最中、得手の手品を使っていた際に興味を惹かれて集まってきていた生徒のうちの一人で。
 それに気付いた瞬間、トリガーは僅かに目を細めると物陰から躍り出る
 そして突然のことにあっけに取られた搾取するモノへ素早くメメント・モリを抜くと、クイックドロウで抜き様に数発撃ちこんでいく。
「きゃああっ!」
「ぐっ……、……うぅ……」
 弾丸には非殺傷用のカートリッジを使用していたトリガーの弾丸を受けた搾取するモノは、その衝撃故か直ぐにその力を無力化され気絶していく。
「……すまない」
 痛みや衝撃による搾取するモノの断末魔に似た叫びに、トリガーは小さく言葉を向けながらも手を抜くことなく。
 更に、狭い部室の中で駆けると、跳ねて部室内の壁や天井の地形を利用し、着地すればスライディングで滑り移動を試みながら、驚き戸惑う搾取するモノたちへと非殺傷の弾の雨を降らせて一気に制圧して。
「あ……ああ……」
「……自分のやった事は分かってるな?」
 全ての眷属を無力化され、祭具と思わしき鏡を抱く邪教徒だけになれば、トリガーは冷たい声で問いかける。
「い、いや……助けて……」
 邪教徒の生徒は、目の前に立ち塞がる禍々しい雰囲気の武具をちらつかせるトリガーに震え、その場にへなへなとへたり込んでしまうのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『『貴方の魔性を映す鏡の女神・スペクルム』』

POW   :    『アナタは、私(アナタ)の過去に囚われ続ける』
【対象自身の過去のトラウマを抱えた姿】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    『欲望に素直になりなさい、"私(アナタ)"』
質問と共に【対象の理性を蕩けさせる甘い香りと囁き】を放ち、命中した対象が真実を言えば解除、それ以外はダメージ。簡単な質問ほど威力上昇。
WIZ   :    『アナタが"私"を認めるまで、躾てあげる』
【従属の首輪】【躾の快楽触手】【欲に堕落する媚薬の香】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠風雅・ユウリです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「あらあら、まぁ……あまり私の信者を苛めないで?」
 その時だった。
 更に問いただそうと、口を開き掛けた猟兵たちの耳に、美しい声が響いてきた。
 同時に、邪教徒の背後に在った窓――のように錯覚していた、大きな鏡が薄く発光している。
 声はそこから発せられているようで、警戒して覗いてみれば部室全体に居る者たちを全て映しだしながら、鏡――『貴方の魔性を映す鏡の女神・スペクルム』は言葉を続けた。
「女神様……!」
「ええ……怖かったわね。暫く休んでいなさい」
 縋るように近づく邪教徒の生徒を、鏡の中から伸ばした腕で優しく抱きしめながら、"鏡"は甘やかす様に囁く。
 すると、抱かれていた邪教徒の顔は、瞼が落ちたと思えば安らいだように穏やかに変わり、やがて気を失ったように床に崩れ落ちる。
「さぁ……そんなに怖い顔をしないで、私"アナタ"。……私"アナタ"はただ、アナタ"私"の願望、欲望を叶えたいだけ……」
 崩れ落ちた邪教徒は、生きてはいるが精気を吸われたのか顔が酷く青白く、無視できない。
 そんな邪教徒をよそに、"鏡"は猟兵たちを誘い、惑わせるように甘く、甘く心に響くような声で囁き続ける。
 内なる欲望、秘めた願い、抑える衝動、暴虐を望んでいた心の疵……猟兵たち、否、ヒトに在る全ての感情を揺さぶる様な"鏡"の誘惑。
 ぐらりと墜ちそうになる意識を奮い立たせ、猟兵たちは眼前の元凶たる邪神に立ち向かっていくのだった。
クリスティーヌ・エスポワール
双子姉&恋人のニコ(f02148)と共闘
◎♥♥♥♀♀

欲望、欲望ねぇ(ちらっ)
って、ニコっ!?
んっ……
不意打ちでキスされるけど
あっという間にトロトロに
背中にも手を回してニコと貪り合う……

……そうよ、私もお姉ちゃんとこういうことしたい!
女子校に百合ばら撒いといて、悪いなんて言わせないわよ!
あ、あと赤ちゃんは、その……(ごにょごにょちゅっちゅ)

反撃よ!
ニコ、ドローン貸したげる……
ううん、私も【バトル・インテリジェンス】!
ツープラトンで決めるわ!

同型機、双子、更に【念動力】の共鳴・同期によるフィギュア風のダンス攻撃!
ニコをリフトで持ち上げ回し蹴り!
最後は【手をつなぐ】トリプルアクセルからの飛び蹴りよ!


ニコレット・エスポワール
双子妹&恋人のクリス(f02149)と共闘
◎♥♥♥♀♀
SPD重視

へー、欲望に素直に…ってねえ?
んじゃ、リクエストにお応えして♪

クリスへちゅっちゅ…
クリスといちゃいちゃ…
クリスにとろとろ…
クリスのあかちゃん…

ん?そだよ、全部ボクの欲望!十分素直だよっ♪
…最後の?あぁ、ボクらの愛ならだいじょぶ!
ねっ♡(ちゅっちゅふにふに)

…ふぅ♡
ってわけでクリス、ドローン貸してっ
もっと仲良しなトコ魅せるよ!
(【バトル・インテリジェンス】起動)

掌底!蹴り!バク宙…ひゃわ、クリスってばリフトまで♪
(【念動力】で共鳴・同期したクリスと一糸乱れぬダンス様式の連撃)

【手をつな】ご、クリス♪
フィナーレは双子星の飛び蹴りだよ!



『さぁ……私"アナタ"たちの望みは?欲望を教えて……』
 鏡――スペクルムの姿見に映るのは双子の姉妹、姉のニコレット・エスポワール(破璃の黒百合・f02148)と妹のクリスティーヌ・エスポワール(廃憶の白百合・f02149)の姿だった。
「欲望、欲望ねぇ……」
 スペクルムの誘惑の囁きに、クリスティーヌは無意識に姉のニコレットへ視線を向ける。
 そんな視線を知ってか知らずか、ニコレットはスペクルムの囁きを聞くと、クスクスと笑って。
「へー、欲望に素直に……ってねえ?んじゃ、リクエストにお応えして♪」
 ニコレットはクリスティーヌをそっと抱き寄せると、クリスティーヌを見つめながら、耳元に唇を寄せて。
「クリスへちゅっちゅ……♪」
「って、ニコっ!?んっ……」
 囁きに驚くクリスティーヌに、悪戯っぽく微笑みかけてから唇を奪うニコレット。
 突然のことに呆気にとられながらも、直ぐにトロンと瞳を細めてニコレットの背に腕を回して応じるクリスティーヌ。
 周りの猟兵も顔を赤くしてしまう様な熱烈な抱擁、接吻……暫く最愛の妹の唇を堪能してから、ぎゅっと抱きしめてニコレットの唇は再びクリスティーヌの耳元へ。
「クリスといちゃいちゃ……♪」
 抱き合いながら、クリスティーヌの肢体を服の上から撫でて。
「クリスにとろとろ……♪」
 熱っぽい囁きを続けながら、そっとクリスティーヌの腰を撫でて、そして。
「クリスのあかちゃん……♪」
 最後に、クリスティーヌのお腹と自分のお腹を撫でながら囁いて、ニコレットは顔を離して鏡へと向き直る。
『まぁ……それが私"アナタ"の欲望?』
「ん?そだよ、全部ボクの欲望!十分素直だよっ♪」
『ふふ……それは。素敵ね……叶えてあげましょう……』
 あまりに欲望に忠実な回答に、うっとりとした声が鏡の中から響けば、鏡に映ったニコレットとクリスティーヌが一糸纏わぬ姿で愛し合う姿や、二人にそっくりの赤子を抱く姿が映る。
「違うわ……、ニコレットだけの望みじゃないもの!」
 しかし、スペクルムの言葉にクリスティーヌが叫ぶ。
「クリス?」
 抱き合いながら、ニコレットが嬉しそうにはにかんでクリスティーヌを見つめる。
「……そうよ、私もお姉ちゃんとこういうことしたい!……女子校に百合ばら撒いといて、悪いなんて言わせないわよ!」
 顔を赤くさせながらスペクルムに言い放つクリスティーヌ。
 そして一拍置いてから。
「あ、あと赤ちゃんは、その……」
 更に顔を赤くしながら、言葉尻が小声になるのを誤魔化すようにニコレットの頬にキスをする。
 そんな愛らしいクリスティーヌに、ニコレットはクスクスと嬉しそうに笑いながら唇を重ねて。
「あぁ、ボクらの愛ならだいじょぶ!……ねっ、クリス♥」
 唇を触れ合せたまま囁き、そのまま深く唇を奪う。
「……ふぅ♥」
 満足ゆくまでクリスティーヌの唇を堪能すると、漸くニコレットは身体を離して臨戦態勢を取る。
「ってわけでクリス、ドローン貸してっ♪もっと仲良しなトコ魅せるよ!」
「ええ、反撃よ!ニコ、ドローン貸したげる……ううん、私も一緒に」
 "バトル・インテリジェンス"――お互いにユーベルコードを発動させると、召喚したAI搭載型戦術ドローンに身体を操作させる。
 ニコレットが掌底や蹴り技でスペクルムの本体へと攻撃を行うと、クリスティーヌはニコレットの身体をリフトして。
「ツープラトンで決めるわ!」
「ひゃわ、クリスってば♪」
 リフトされたニコレットは、一瞬驚くもそのまま意図を組み、鏡の縁へと回し蹴りを喰らわせる。
 お互いスペースノイドの双子機であるニコレットとクリスティーヌ。
 共鳴し合い、まるでダンスのような華麗な動きで連撃を喰らわせていく。
「これでキメるよ!」
「ええ、喰らいなさい!」
 最後に互いに手を繋ぐと、トリプルアクセルをワルツを踊る様に優雅に決てから、姉妹二人の息を合わせた跳び蹴りを喰らわせてゆく。
 そんな二人の蹴り技を正面から受けたスペクルム。
 鏡の表面は受けた攻撃の分傷つき曇り、縁にはヒビが入るのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

月宮・ユイ
窓の方が本体でしたか
もう現実に力を揮えるのですね
感情、欲を揺さぶる力は邪神らしいと云えますか

《機能強化》<第六感>含め知覚強化維持
敵や周囲等の<情報収集>反映、常時対処最適化。
贄から解放された人達を護る為、
咄嗟に《捕食兵装》応用し<早業>で皆を包み盾となる膜を成形
可能なら邪教徒にも……ちゃんと生かして反省のお仕置きです。
代償に敵への対処一手遅れ、
香りに揺さぶられた隙に首輪を嵌められる。
動揺しつつも触手へ捕まらない様対処開始
<生命力吸収の呪詛>で強化した槍剣・杭成形、斬り穿ち、射出投擲
欲に負けるわけにはいきません(フラグ)

WIZ:◎♥♥♥♂♀♀
※攻めの間は強気、無自覚に被支配欲強い



「窓の方が本体でしたか……もう現実に力を揮えるのですね」
 鏡――スペクルムを見据えながら、月宮・ユイ(捕喰∞連星・f02933)は研ぎ澄まされた感覚を強化したまま、自分の周囲の状態を観察し、状況に最適に対処するべく身構える。
「感情、欲を揺さぶる力は邪神らしいと云えますか」
 贄から解放された生徒と教員、そして倒れている邪教徒である女生徒をも庇うような位置に移動すると、ユイは皆を守る様に手を広げて『捕食兵装』を発動し、対象を攻撃ではなく守護するためにと応用しようとするが――。
『まぁ、勇敢な私"アナタ"……でも、いけないわ。そんな堅苦しい使命にばかり捕らわれては』
「……何?」
 スペクルムの囁きに、ユイは訝る様に鏡面を見てしまう。
 そこには、ユイ自身が映し出されていた。
 鏡の中のユイは、艶やかに本物のユイを見つめながら微笑んでいる。 
 そんな自分自身の姿を見て、一瞬気が逸らされてしまったのが最後、にやりと笑った鏡面の中のユイが、本物のユイに向かって甘い芳香を放つ。
『ほら……自分に素直になりましょう、私』
「くっ……?!何、を……」
 その芳香を吸った瞬間、身体から力が抜けるような感覚に襲われカクンと膝を付いてしまう。
『猟兵としての使命……私"アナタ"にとって大切な事。……でも、さっきみたいに』
「あ……っ」
 鏡の中のユイが、邪神の眷属の触手によって拘束され、その肢体を這うことを、撫でまわすことを許していく。
 快楽を受け入れるかのように恍惚に微笑む鏡の中のユイに目を奪われるその瞬間、鏡から放たれた首輪に捕まってしまうユイ。
『為すがままに快楽の渦潮に呑みこまれたい……そう思っているのでしょう?ねぇ、私"ユイ"』
「……っ、そんなこと――!」
 首輪に手を掛けながらも、惑わそうとする鏡に向かって、ユイは生命力吸収の呪詛で強化した槍剣と杭を形成させたものを斬り穿つように放ち、鏡から更に嗾けられそうになっていた触手と相殺させる。
「……そんな、欲に、……負けるわけにはいきません……ッ」
 フラフラと立ち上がりながら、誘惑に抗うように鏡の中の自身の姿を睨みつけるユイの瞳は、心なしか熱く潤んでしまう。
 まるで触手に愛された鏡の中の自分と感覚を共有するような感覚を覚えてしまいながら、スペクルムのユーベルコードの為か、ユイ自身の欲望の為か――判断のつかない芯の熱、火照る身体を持て余してしまうのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

レナータ・メルトリア
♥♥♥


あう、すっごく恥ずかしかったよ
触手なんかで簡単に声をあげさせられるなんて
他の猟兵さんは、わたし以上に大変なことになってた人もいたみたいだし……もしかしたら、わたしも、あんなふうになってたのかな?

わっ、鏡の中にいるのって、わたし…なの?
ウソだよ。わたし、こんなの望んでない、あんな悦んだ貌してないよぉ

首枷で繋がれ、グチャグチャに蕩けた自分の貌を晒して
何より、服越しに蠢く触手に、鏡の中の自分が何をされているか想像しちゃって
いや…さっきの身体を這い回るあの感覚を思い出しちゃう

思い出した様に血晶の槍を手にUCを使って、熱に浮かされた足取りで鏡を突き破りに行くわ
ほんの少し、鏡の世界を現実に期待して



(あう……すっごく恥ずかしかったよ
……触手なんかで簡単に声をあげさせられるなんて)
 邪神の眷属たちを全て無力化させた後、レナータ・メルトリア(おにいちゃん大好き・f15048)は両手で真っ赤になった顔を覆いながら俯いていた。
(他の猟兵さんは、わたし以上に大変なことになってた人もいたみたいだし……もしかしたら、わたしも、あんなふうになってたのかな?)
 自信の戦闘態勢を整える間に、周囲の戦闘状況を確認していたレナータは、他の猟兵たちのあられもない姿を見てしまったのか、思い出して更に顔を赤くさせる。
『……でも、羨ましいって思ったんじゃない?……ねぇ、私"レナータ"』
「……え?」
 そのとき、不意に掛けられた言葉に、レナータは顔を上げた。
 掛けられた声は自分自身の声にそっくりで、驚いたように反射的に上げてしまった顔、視線の先には。
「わっ、鏡の中にいるのって、わたし……なの?」
『そうだよ。ねぇ、私"レナータ"も、もっと皆みたいに気持ち良くなりたかった……して欲しかった、そうでしょう?』
 鏡面に映る自分の姿を興味深そうにのぞいていると、鏡の中のレナータはクスクスと笑いながらそう囁いて。
 鏡面の中で、邪神の眷属に撫でられ、触手に肢体を撫でられ……恍惚の表情を浮かべていた。
「ち、違うもん……」
(ウソだよ。わたし、こんなの望んでない、あんな悦んだ貌してないよぉ)
 鏡の中の自分を見てゴクリと生唾を呑みこみ。
 そんな自分の姿から目を離せないままにレナータの姿を映しだすスペクルムの言葉を否定する。
『そう?……こうやって、身体を好きに弄ばれたいって思わない?……あっ♪』
「ぅあ……っ」
 鏡から不意に放たれる首輪を避けられず捕まってしまったレナータの目の前、鏡面に映るレナータは、首枷で繋がれ、グチャグチャに蕩けた自分の貌を晒しながら現実のレナータへと甘く囁きかける。
 そんな淫靡に快楽に浸る自身の表情と、何よりも服越しに蠢く触手に、鏡の中の自分自分が何をされているか……その感触を、快楽を想像してしまい――。
(いや……さっきの身体を這い回るあの感覚を思い出しちゃっ、て……!)
 ぞわりと肌が泡立つような感触に思わず自分自身の身体を抱きしめる。
 そんなレナータの様子を見てほくそ笑むと、追撃しようとするスペクルムに――レナータは自身の血液を代償にして殺傷力を向上させた血晶の槍を手にする。
 墜ちた、と確信した相手の動作に動揺するスペクルムに、顔を赤らめ熱に浮かされた様な足取りで近づくと、容赦のなくその中心を穿つレナータ。
(ああ……本当に、鏡の中の私の快楽を、感じられたなら……)
 美しい鏡面に傷をつけたその手を見詰めながら、レナータは人知れず――鏡の中の自分がしたような、淫靡な微笑みを浮かべてしまうのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ドゥルール・ブラッドティアーズ
【ソロ希望・SPD】
「うふふ、欲望を叶えてくれるなんて素敵❤
じゃあ遠慮なく言わせてもらうわね?」

鏡の前に立ち
愛おしそうに見つめながら言うわ

「貴女と愛し愛され、共依存の関係になりたい
……ただし、主導権は私が握るわ!!」

悲愴の剣で自分の左腕を突き刺し『侵食』発動。
鏡の中のスペクルムの左腕が私の頭部に変形し
彼女の首筋や胸に噛みつき【生命力吸収】を行うわ。
自傷ダメージは【激痛耐性】があるから無問題

噛み付いた部分から彼女の体内に【呪詛】が注がれて
どんどん気持ちよくなるわよ♪
身も心も、魂までも、私に喰われて一つになるの❤

「視界に入っていれば、鏡の中だろうと捕まえる。
私の愛からは逃げられない。逃がさない❤」



『さぁ……欲望に素直になりなさい、"私(アナタ)"』
「うふふ、欲望を叶えてくれるなんて素敵❤……じゃあ遠慮なく言わせてもらうわね?」
 鏡からの囁きに、ドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)は堂々とした出で立ちでその前へと立つと、愛おしそうに鏡を――鏡に映った自分自身を見つめながら応えた。
「貴女と愛し愛され、共依存の関係になりたい」
 そこまでうっとりと囁くと、右手で携えていた悲愴の剣を抜くと、自身の左腕に押し当てて、艶然と微笑む。
「……ただし、主導権は私が握るわ!!」
 そういうや否や、ドゥルールは自身の左腕を斬り付けて代償とし"浸食"を発動させた。
 痛みを感じさせない平然とした微笑みを向けながら、ドゥルールは自身の身体部位ひとつを代償に、対象の同じ部位を支配して自身の頭部へと変形させるユーベルコードを発動させた。
 そのユーベルコードが"鏡"であるスペクルムに適用されたのは、鏡面に映ったドゥルールの左腕であった。
 鏡面の中のドゥルールの左腕が、斬りつけられたのと同じタイミングでドゥルールの頭部に変形すると、鏡面の中のドゥルールの首筋や胸元に噛み付く。
『ああ……、ふふ……そう、私"アナタ"は私"アナタ"を支配するのが望みなのね』
 鏡の中のドゥルールが、噛みつかれ、その精気を現実のドゥルールに吸われながらその快楽に浸る様に甘く呻き。
 その中で、クスクスと邪神を含ませながら笑う。
 痛みを上回る快感を流し込む呪詛を込めた攻撃を、それ自体も楽しむ様に鏡の中のドゥルール――邪神は喘ぐ。
「視界に入っていれば、鏡の中だろうと捕まえる。私の愛からは逃げられない。逃がさない❤」
 うっとりと鏡――スペクルムに愛を囁くように言い放ちながら、その全てを喰らおうとするドゥルールに、スペクルム――鏡の中のドゥルールの姿をした邪神は、その恍惚の微笑みを崩さないまま、彼女に囁く。
『邪神を支配する"夢"……楽しめたかしら、私"ドゥルール"』
 まがなりにも邪神であるスペクルムを支配することなど、いくら猟兵と言えど不可能だ。
 与えられたダメージに鏡面を乱しながらも、クスリと笑ったスペクルム――鏡の中のドゥルールの姿は、ドゥルールが望む支配の夢を最後まで見せることなく叶えることはなく……鏡面の真横に入ったヒビと共に曇り、消えてゆくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

火奈本・火花
丸呑み触手からは解放されたが、服が溶けてしまった、か
それに、与えられた刺激が、まだ残って……
(おヘソの下も疼くし、太股を伝う感覚が――くそ、この手の攻撃は苦手だ)

■戦闘
このままでは戦う事も出来ないな
手放したインカムと拳銃は遠くに行ってしまったが、まずはあれを取り戻そう

一先ずはインカムの確保を優先
もしその後に捕えられたら、質問は「本当はバレーの時に誘惑した子をめちゃくちゃにしたい」とか、「触手に苛められたい」とかになるだろうか?
責め苦を受けても、最初は否定して時間稼ぎを

インカムの向こうで準備が整ったのを確認したら、狙撃させよう
……責められている私の声を、機動部隊に聞かれる事にもなるが

◎♥♥♥♀♀



「……く、やってくれたな……」
 先ほどまでの邪神の眷属との戦いで、丸呑み触手に呑みこまれていた火奈本・火花(エージェント・f00795)は、解放されたのか触手独特の粘液で全身を濡らされながらその細身の体を抱く。
 軽装で戦っていた火花は、下着とスカートを纏った戦闘服を触手の消化粘液によって溶かされ、かなり際どい姿となっており、そしてなにより。
(与えられた刺激が、まだ残って……)
 邪神の眷属、そして触手によって与えられた快感は、解放された今もその肢体を火照らせていた。
 臍下の中が熱く疼く感覚、そして太腿を伝う感触に、ブルリと身体を震わせながら熱っぽく息を漏らしてしまう。
(――くそ、この手の攻撃は苦手だ)
 内心そう毒づきながらも、身体を蝕む火照りは治まることはなく。
『ふふ、随分とお楽しみみたいね、私"アナタ"……』
「……ッ」
 だが、快楽に蕩けそうになる思考を呼び戻したのは皮肉にも邪神――『貴方の魔性を映す鏡の女神・スペクルム』の声だった。
 どこか火花を嘲笑う様な声に我に返ると、触手に丸呑みにされた際に手放したインカムと拳銃、まずはインカムを取り戻そうと手を伸ばしたところで――。
『欲望に素直になりなさい、"私(アナタ)"……ねぇ、本当は気持ちいいコト、したいのでしょう?』
 スペクルムは甘い芳香と共に囁きかけると、その鏡面に火花が校内で調査のために接触したバレー部の女生徒の姿が映し出される。
「……そう、本当はバレーの時に誘惑した子をめちゃくちゃにしたい」
 インカムを装着した火花は、正直にそう応えると、鏡の中の女生徒が嬉しそうにはにかみ、花火を抱きしめようと腕を伸ばし、そのまま抱きしめて、部室にいた時のようにその唇を啄む。
「んん……っ!」
『そうね、正直でイイ子……でも、触手に身体を撫でられるのも気持ち良かったでしょう?』
 今度は鏡の中の女生徒の姿で囁くと、スペクルムは口付けの最中に鏡の中から触手を数本の伸ばし、火花の肢体を撫でていく。
「……そう、……もっと、触手に苛められたい……あぁっ……!」
 再びの問いかけに、火花が正直に答えると、"良く出来ました"とでも言うように的確に敏感な箇所を責め立てていく。
『ふふ……なら、ずっとずっと気持ちいいまま過ごしてしまいましょう?それだけしていればいいの、とても幸せよ、私"火花"』
 火花の身体に快楽を刷り込ませながら、その思考さえ犯すように甘く囁き墜とそうとするスペクルム。
 ――だが、火花の瞳の光は失われることはなく。
「……断る。……それに、準備は整ったわ。――"今よ"」
『――な?!』
 スペクルムの最期の問いかけ――否、誘いに抗う姿勢を返す火花、そして次の瞬間、スペクルムの完全な死角から狙撃を受け、鏡面の端が砕け散る。
 火花はインカムを手にした時から、ずっと攻撃の機会をうかがっており、快楽に流されるままにスペクルムに嬲られていたわけではなかったのだ。
 装着したときから通話状態にしていたインカムから、仲間の部隊の狙撃準備が整う連絡が来るまで、自ら時間を稼いでいたのだった。
 だが、それはインカムの向こうで責められている火花の声を、機動部隊から聞かれているということでもあり。
「……はぁ……」
 そんな花火の多大な精神的犠牲と引き換えにスペクルムの戦力を削ぐと、熱に蝕まれる肢体を抱きながら後退していくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夜月・クリスタ
出たなスぺクルム!前は屈服したけど今は違う、Hな事で屈する僕じゃないんだ!覚悟しろぉっ!

…意気込んだは良いけど隙を突かれ、ユーべルコード…甘い香りと囁き、質問を食らっちゃう。

僕はMじゃない…拘束や躾られるのが好きなわけっ…(以下中略)はい…僕は拘束され躾られるのが好きな、ご主人様のペットですぅ…。

屈服した僕は、従属の首輪と媚薬を与えられ、その上で自分自身で後ろ手に手錠と目隠しを装着。最後にご主人様に【感情喪失薬】を飲まされて…。

こうして何も見えず心が動かないまま、僕は快楽触手で躾をされる。ただただ快楽しか感じず、僕はご主人様のペットである事を受け入れていく…。

・◎❤❤❤♀♀



「出たなスぺクルム!……前は屈服したけど今は違う、Hな事で屈する僕じゃないんだ!覚悟しろぉっ!」
 鏡――スペクルムに向かって、ビシッと指を立てながら叫んだのは夜月・クリスタ(怪盗フォックステール・f13971)だ。
 以前遭遇した『貴方の魔性を映す鏡の女神・スペクルム』によほど酷い目に遭わされたのか、意気込みながら立ち向かうクリスタに、スペクルムはクリスタ自身の姿を鏡面に映しだしながら、クリスタの姿で微笑む。
『……そんなこといって、ホントは気持ち良かったんでしょ、僕"クリスタ"?』
 クリスタの声でそう囁くと、スペクルムは首輪を嵌められ、うっとりと媚びるような表情で甘えるクリスタの姿へと変じて、同時に思考を鈍らせ蕩けさせるような甘い芳香をクリスタへと放ってゆく。
「ち、違っ……僕はMじゃない……拘束や躾られるのが好きなわけっ……あぁ……ッ」
 甘い芳香にくらりとさせられながら、スペクルムからの問いかけに反射的に抗う言葉を返すと、罰だとでも言うように鏡の中から快楽を与える触手に肢体を撫でられてしまい、それを機に抵抗の意思も儚く溶かされていき。
「はい……僕は拘束され躾られるのが好きな、ご主人様のペットですぅ……」
 抗う思考は堕とされ、ユーベルコードを封じる従属の首輪、そして媚薬を与えられれば嬉々としてその首を差出して、クリスタは可憐な唇を開いて全てを受け入れてしまう。
「ふぁぁっ……ご主人様……んむぅっ♪はぁっ♪」
 鏡の中から伸ばされた触手に、イイ子だというように頭を、そして敏感な肢体を撫でまわされ、嬌声を漏らしながら嬉しそうに瞳を細めると、自ら後ろ手に手錠と目隠しを装着しながら"ご主人様"に【感情喪失薬】を差し出すクリスタに、彼女の"ご主人様"――スペクルムはそっと触手で受け取ると、それを手ずから彼女の唇へと与えて、その触手で口腔に塗り込めるようにしながら飲ませてやる。
『素直でイイ子だね、僕"クリスタ"。ご褒美に、沢山気持ちいいコトしようね』
「ふぁい……ご主人様……♪」
 自らが用意した感情喪失薬によって、クリスタは何も見えず心が動かないままスペクルムの快楽を齎す触手によってその淫らな本能を更に自覚させるような躾を施されていく。
 そうしてただただ快楽しか感じず、クリスタは"ご主人様のペット"である事を受け入れていき――他の猟兵たちに救出されるまで、スペクルムから与えられる快楽に心身共に墜とされてしまったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

彩波・いちご
アルテミスさんと引き続き
◎♥♥♥

先程の触手空間でのこともあってまだ赤面中です
でも気付いたらアルテミスさんが戦闘開始してて、慌てて援護しなきゃと【フォックスファイア】の狐火を呼び出しつつ
「……って、アルテミス、さん?」
急に欲望引き出された彼女に唇を奪われて
「んんー?!」
それで私も頭がポーっとしてしてきて…
欲望に素直になりなさいというささやきに耳を傾けてしまい
アルテミスさんの胸に手を伸ばして揉み始めてしまいます
「私ももっとあなたに触れたい……です」
そのまましばらく彼女の胸とかお尻とか揉んだり撫でたり……

……はっ、いつまでもこんな事しているわけには
ふと我に返って慌てて狐火で攻撃します


アルテミス・カリスト
◎♥♥♥
いちごさんと一緒
いちごさんは女の子

「あなたがこの事件の元凶の邪神ですね!
この正義の騎士アルテミスが、いちごさんには指一本触れさせませんっ!」

か弱い少女のいちごさんを守るべく邪神に向かって踏み出した瞬間。
従属の首輪と快楽触手と媚薬の香りを受けて、頭がぼうっとしてしまいます。

あれ、私は一体……?

「そ、そうです!
いちごさんを魔の手から守らなくては!
いちごさんは私のものなのですから!」

同性相手にこんな気分になることをおかしいと思わずに
いちごさんを抱き締めて強引に唇を奪います。

「ふふ、どうですか。
これならば、いちごさんを襲えないでしょう!」

いちごさんに抱きついたまま鉄壁の守りを自画自賛します。



「あなたがこの事件の元凶の邪神ですね!……この正義の騎士アルテミスが、いちごさんには指一本触れさせませんっ!」
 スペクルムに向かって、威風堂々と騎士の大剣を構えるのはアルテミス・カリスト(正義の騎士・f02293)。
 先程まで邪神の眷属の創り出した空間に捕らわれており、眷属が倒されたところでようやく解放されたため、衣服が若干――いやかなり乱れた状態ではあったが、気に掛けることなく、大切な人を守るためと前に出て剣を構えている。
 その守られている者――彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)もまた、アルテミスと同様に直前まで邪神の眷属が作り出した空間の中に捕らわれており、解放されたばかりでかなり衣服が乱れており。
 空間の中での出来事もあってか、いちごは暫くの間は顔を真っ赤に染めたままボーっとしてしまっていたのだが、ふと目の前で庇うように立つアルテミスに気付き、顔を上げた。
「あ……っ、援護を……!」
 自分を守る様に剣を構えるアルテミスを援護しようとフォックスファイアを発動させ、40を超える狐火を喚び出し、アルテミスの周りに浮かばせて準備を整える。
『まぁ……違うでしょう、私"アナタ"』
「……っ」
 クス、クスとヒビの入った鏡の中から美しい声が響いてくる。
 聞こえてくる声に警戒するように睨みつけながら、アルテミスは剣を構えじりじりと近づいていく。
『――本当は違うでしょう。私"アナタ"はもっと……"まだ、あの空間の中でしたいことがあった"……でしょう?』
「な……?!」
 スペクルムは囁く――邪神の眷属によって創り出された空間に閉じ込められていたその時が惜しかったのでしょう――と。
 意表を突くように囁かれたアルテミスは、ついその時のいちごとの出来事を思い出してしまい、赤面しながら足を止めた、その瞬間。
『クスクス――いいわ、アナタが"私"を認めるまで、躾てあげる』
 あまりにもわかりやすい反応を示すアルテミスに、スペクルムは"従属の首輪"、"躾の快楽触手、"欲に堕落する媚薬の香"を放つ。
「くっ……う……」
 隙を見せた瞬間の出来事であり、アルテミスはスペクルムが放つ首輪と触手、媚毒の芳香を回避できずにまともに喰らってしまう。
「アルテミスさん!大丈夫ですかっ……?」
 アルテミスの後ろで彼女を援護しようとしていたいちごも、アルテミスが攻撃を受けたことだけは気付いた様子で、スペクルムを睨みつけると狐火を鏡に向かって嗾けようとしていた。
 だが。
『さぁ……認めましょう、私"アルテミス"の欲望を……したいことを、ね?』
「……」
(あれ、私は一体……?)
 首輪による従属の感情、心身ともに欲望に素直になるよう這い回る触手、そして鼻腔から侵入する媚薬の香りに、アルテミスの理性は容易く蕩けてしまったのか。
 くるり、と突然いちごに向き直るアルテミス。
「……って、アルテミス、さん?」
 異変に気付くいちごだったが、何か行動しようとしていたいちごの動きは、不意にその華奢な身体を抱きしめるアルテミスによって防がれ。
「そ、そうです!いちごさんを魔の手から守らなくては!いちごさんは私のものなのですから……!」
 真剣な表情でそう囁くや否や、アルテミスは戸惑ういちごの唇を強引に奪う。
 いちごさんは女の子なのに――と、普段の彼女であれば躊躇ったかもしれなかった。
 そんな普段の思考力や戸惑いも吹っ切れたように熱く唇を重ね、深く愛するようにいちごの唇を啄むアルテミス。
「んんー?!」
「ふふ、どうですかスペクルム。これならば、いちごさんを襲えないでしょう!……んっ」
 突然のことに対応しきれないまま、いちごの唇を奪い、スペクルムに宣言をするアルテミスに、いちごは抵抗が出来ない。
 それどころか、アルテミスから滲み出る深い愛情や欲望を感じとり、更に熱いキスにより再び頭がポーっとしてきてしまって。
『私"いちご"も、……欲望に素直になりましょう?』
 クスクスと、アルテミスの後ろで楽しそうに笑うスペクルムの囁きが、いちごの頭の中にも響いてくる。
(素直……したいこと、……)
「私ももっとあなたに触れたい……です」
「ふぁっ……いちごさん……」
 密着するように抱擁するアルテミスの肢体を、いちごは乱れた衣服の薄い部分の上から触れ、欲望のままにアルテミスの豊満な乳房を、臀部を、女の子のような細指で撫で回し、揉んでその柔らかさや張りを確かめるように愛撫してしまう。
「ああ……いちごさん、嬉しいです、あっ」
 アルテミスは想い人から触れられることが嬉しいのか、抱きしめた鉄壁の護りの姿勢のまま、いちごが触れやすいように姿勢を変えたりしながらうっとりと声を漏らす。
 欲望のままにお互いの欲を確かめようと、更に深部に手を伸ばそうとして――。
「……はっ、いつまでもこんな事しているわけには……!」
 此方を見つめる鏡――スペクルムと一瞬目が合ったいちごは正気を取り戻し、召喚していた狐火を重ねあわせ巨大な狐火を造り出すと鏡に向かって放つ。
「あ、危ないところでした……あ、あの、アルテミスさん?……あの、戦闘中ですってばー?!」
 狐火に焼かれ、鏡面が焦げたところでスペクルムからの洗脳の効力が弱まり、冷静になりはじめたいちごは、愛おしそうに抱き着いたままのアルテミスを名残惜しみつつも、一旦体を離そうと声を掛けるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

黒岩・りんご
【雪乃さん(f06012)と一緒】
◎♥♥♥♀♀

さて、ある意味十分楽しみましたし、そろそろ決着にしますか
雪乃さんもいろいろ怒ってますしね?(くす

欲はいろいろありますけれど、……例えば雪乃さんをもっと可愛がりたいとか?
けれどもまぁ、貴方に叶えてもらう必要はありませんので

だんだんと落ち着きがなくなり雪乃さんの肩に手を置いて
「はい、雪乃さん。そのくらいにしておきましょう?」
優しく耳元で囁きます
「氷漬けになるつもりはないですけど、この後は少しだけ、雪乃さんだけのわたくしでいてあげますからね?」
軽くキスして落ち着かせた後、代わって前に出て
【鬼九斬手】にて一刀両断に斬り捨ててあげます
「これでお終いですわ♪」


御影・雪乃
【りんご(f00537)さんと】
◎♥♀♀★
【前世の記憶】で真の姿となり挑みます

●心情
私の意志は私のもの、私に気安く触れてよいのは私が許した者のみ
私を無神経に塗り変えようとするこいつは『壊してもいいモノ』だわ
(静かにキレる
●戦闘
拒絶の心による冷気を纏い冷気で攻撃
首輪や触手は吹き荒れる氷雪などで迎撃
可能なら他のユーベルコードも使用

(少しずつサドっ気が強くなっていくと嬉しいです

●欲
嫌われたくなくて秘めている欲
好きなものは手離したくない、自分を害するものは制御下に置きたい…『手段を選ばない』のなら、全てを氷漬けにして時間ごと私のモノにしたい…そう、全部…フフ

好きな人の声で我に返り落ち着きを取り戻します



『欲望に素直になりなさい、"私(アナタ)"……』
 既にヒビ割れ、猟兵たちの様々な攻撃を受け這う這うの体にも近い姿となった鏡――『貴方の魔性を映す鏡の女神・スペクルム』は、それでもなお、自身の前に立つ者へと囁きかけるのを止めない。
 囁きかけると、スペクルムはその鏡面に眼前に立つ者――御影・雪乃(ウィンター・ドール・f06012)、そして黒岩・りんご(禁断の果実・f00537)の姿を映しだす。
「懲りない邪神ね……」
 鏡面に自身の姿を映しだされながら、雪乃は冷めた視線を鏡面へ向ける。
『そうは言っても、私"アナタ"は――こうしたい、と思っているのではなくて?』
 スペクルムの甘い囁きに靡かない雪乃に、鏡面の中で雪乃と、雪乃が思いを寄せている――りんごとが、仲良さげに睦み合う様子を映し出し、劣情と欲望を揺さぶろうとするが、雪乃の反応はスペクルムの予想に反していた。
「私の意志は私のもの、私に気安く触れてよいのは私が許した者のみ。私の前で……鏡の中でも、りんごさんに勝手に触れるなんていい度胸ね?」
 静かに声に怒気を含ませながら、雪乃は全身に冷気を纏ってゆき。
(……私を無神経に塗り変えようとするこいつは『壊してもいいモノ』ね)
 不快だ、という意思を表すように、雪乃が生み出した吹雪はスペクルムを、鏡面を凍らせていく。

「さて、ある意味十分楽しみましたし、そろそろ決着にしますか。……雪乃さんもいろいろ怒ってますしね?」
 冷気を纏い怒りに震える雪乃を見て、微笑みながらりんごがスペクルムを覗き込む。
『私"アナタ"も……こうしたい、と思わない?……欲望に素直になりなさい、"私(アナタ)"』
 覗きこまれたスペクルムは、りんごに甘く囁きながら凍りつつある鏡面へとりんごの姿を映し出し、そのまま雪乃や、他のりんごの知人たち、そして愛らしい娘たちを侍らせ、愛する様相を映し出して見せる。
「欲はいろいろありますけれど、……例えば雪乃さんをもっと可愛がりたいとか?けれどもまぁ、貴方に叶えてもらう必要はありませんので」
(それに――勝手に人の望みを決めようとするなんて無粋ですし、ね?)
 映し出された鏡面を、冷静に眺めてから苦笑すると、不意に。
 怒りに我を忘れそうになっている雪乃の吹雪が再度りんごの脇をすり抜けて鏡へと命中し、鏡面は白く凍結していく。
 りんごに向けていたスペクルムの意識はそこで再度雪乃へと向けられて。
『……アナタが"私"を認めるまで、躾てあげる』
 甘い囁きでは崩せないと悟ると、スペクルムは雪乃に向けて従属の首輪、躾の快楽触手、そして媚薬の芳香を嗾け、その欲望を弄ぼうとする。
 だが、雪乃はその全てを怒りのままに吹雪と伴う冷気による凍結で薙ぎ払い、拒絶する。
「どうもわかっていないようだから……教えてあげるわ」
 不意に、雪乃が冷気を纏いながらスペクルムに声を掛ける。
「私は好きなものは手離したくない、自分を害するものは制御下に置きたい……『手段を選ばない』のなら、全てを氷漬けにして時間ごと私のモノにしたいの」
 瞳に嗜虐の色を滲ませながら、語る様に囁く様はどこか狂気にも似ていて。
「……そう、全部……フフ」
 そうして、愛しいその人を思い浮かべながら嗜虐的な微笑みが漏れた――ところで。
「……はい、雪乃さん。そのくらいにしておきましょう?」
 雪乃の肩に置かれた手は、彼女を現実に引き戻す。
「りんご……さん……」
 手の主に視線を移すと、そこには優しく微笑むりんご。

 雪乃と目を合わせれば、りんごは優しく微笑んだまま、そっとその耳元へと唇を寄せて。
「……氷漬けになるつもりはないですけど、この後は少しだけ、雪乃さんだけのわたくしでいてあげますからね?」
「んんっ……」
 耳元での甘いりんごの囁きに、怒りに満ちた雪乃の顔も、うっとりとした少女の顔へと変わっていく。
「ふふ、良い子ですね……んっ」
「ぁあっ……りんご、さん……」
 素直な様子の雪乃に、りんごは優しく囁き、その耳朶に、そして頬に、そして柔らかな唇へと唇を落としてから体を離し、スペクルムへと向き直る。
「それでは……お終いにしましょう」
『いいえ、まだ――アナタが"私"を認めるまで、躾てあげ――』
 ――"我が鬼の手は全てを切り裂く蒼き炎"。
 りんごへも嗾けられた首輪と触手、媚薬の香も。
 青白い炎のようなオーラを纏う、りんごの手刀が斬り払ってゆく。
 その凍り付いた鏡面も、薄く微笑んだりんごの振り抜いた手刀により一刀両断されて。
 今度こそ、スペクルムの身体は真二つに割られ、灰燼となってゆくのだった。

 こうして学園を取り巻く邪神の力は霧散し、学園内に居る者たちへの精神干渉は消え去った。
 邪神の齎した力は人の心、意識を完全に支配するものではなかったものの、本来強制的に嗜好や思想を煽動することなどあってはならないこと。
 特に、人への想いは。
 他人がどうこうして良いものではなく、自分の気持ちをどうするかは、自分の意志で決めるものだ。
 生徒や教員たちの様子を確認し、完全に邪神の影響下から脱したところを確認すると、猟兵たちは邪教徒を連れて学園を後にするのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年06月21日


挿絵イラスト