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【夕立のように】襲来、星砕き

#ブルーアルカディア #デイライト #雷霆獣群オラージュ

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#ブルーアルカディア
#デイライト
#雷霆獣群オラージュ


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●辺境に立ち込める暗雲
 ブルーアルカディアの辺境に浮かぶ名も無き浮遊島。
 長閑で牧歌的なその島、珍しいものといえば島の四分の一を占める海ぐらいで、大きな争いもなく時を過ごしていた。
 ある日、比較的大型の飛空艇がその島にやってくる。
 着陸した飛空艇の乗員は少年少女ばかりで、艇の大きさに対して人数が少なく釣り合っていないようにも思える。
 けれど珍しい来訪者を島の人々は温かく迎え、補給の為の休息を彼ら勇士達に提供した。その夜、浮島から浮島を巡る彼らの語る物語は変わり映えの無い生活を送る島民達の冒険心を刺激し、その胸を躍らせた。
 ――その次の夜明け。
 悪天候を引き連れるかのようにして邪竜の群れがやって来た。屍人帝国の尖兵である邪竜達は、この飛空艇と乗員である勇士達の首を求めて自慢の翼で空を渡ってきたのだ。
 勇士達はすぐさま戦の余波を及ぼさぬ為に飛空艇に搭載された小型飛空艇で海上へと飛び立って迎撃を開始するが、邪竜達の力は圧倒的であっという間に蹂躙されてしまう。
 そして戦える者を失った浮島を、竜の惨劇の炎が包み込んでいくのであった。

「皆ちょっといいかな。ブルーアルカディアについての予知が得られたんだ」
 グリモアベース、猟兵達に呼びかけるシャチのキマイラはヴィクトル・サリヴァン(星見の術士・f06661)だ。
「事件が起こるのは辺境の浮島でね、偶然やって来た飛空艇を狙ってきた邪竜の群れに蹂躙されてしまう未来が見えたんだ」
 飛空艇の勇士達も抵抗するけど力量差があってどうしようもないみたいだ、とヴィクトルは言う。
「そんな訳で彼らを助けてほしい。邪竜の襲来は夜明けになって、ぐずついた天気に強風の悪天候での戦いになる。勇士達に加勢に来た事を伝えれば一人乗りの小型飛空艇を貸してくれるはずだよ」
 どうにも搭乗者数と飛空艇の大きさは釣り合ってないから数に余裕はあるみたいだ、とシャチは首を傾げる。
「敵は『スターブレイカー』って邪竜とその分体達。本体も分体も火力が強烈で数も多いけど、猟兵の皆ならどうにか対応できると思う」
 そう説明したヴィクトルは首にかけた鍵型のグリモアを手にし、転送の準備を開始する。
「ああ、あとこの浮島には海があるみたいでね。島を守り切れたら飛空艇の勇士達と一緒に遊んだりもできるかもしれないね。何で追われてるのかとか、そういうのも聞き出せるかも」
 それじゃお空の旅にいってらっしゃいと、のんびりとした口調でヴィクトルは話を締め括り、猟兵達を名も無き浮島へと転移させた。


寅杜柳
 オープニングをお読み頂き有難うございます。
 一夏の空の冒険などは如何でしょうか。

 このシナリオはブルーアルカディア、名も無き浮島を襲撃する邪竜を撃退するシナリオとなります。
 第一章は『空を砕くもの『スターブレイカー』』達との戦いになります。
 戦場は浮島の海の上、或いは海岸での迎撃戦となります。
 勇士達と話せば小型飛空艇を貸してもらえるので利用できるといいかもしれません。

 第二章は空を砕くもの『スターブレイカーオリジン』との戦いに、第三章は邪竜撃破後の浮島の海水浴場で遊ぶ日常になります。
 こちらの二章は冒頭に状況説明を追加致しますのでそちらをご確認下さい。

 それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
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第1章 集団戦 『空を砕くもの『スターブレイカー』』

POW   :    暴食の邪竜『デス・オブ・ホープス』
【体中いたるところから生えている爪】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【恐怖、苦痛、悲鳴】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
SPD   :    厄災速射砲『コンティニュアス・カラミティ』
レベル分の1秒で【全身から放出される【星破壊】属性の光線】を発射できる。
WIZ   :    星砕きの厄災『スターブレイク・ディザスター』
詠唱時間に応じて無限に威力が上昇する【星破壊】属性の【厄災レベルの光線】を、レベル×5mの直線上に放つ。
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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

オメガ・カストゥール
ここは我々の領域だ、、オブリビオン。
竜族であろうが、貴様らはオブリビオン。
我々の敵、殲滅対象だ。
炎の【属性攻撃】【ブレス攻撃】【なぎ払い】で地上から対空射撃で打って、敵を減らしながら、ワイバーンやギャラガーと共に空に飛んで【空中戦】で【空中機動】により、敵を追い詰める。
接近戦も行い、【切断】や【捕食】を行う。
敵の攻撃を食らっても、【火炎耐性】で耐えてみせる。
あと、地上にいるドレイクも攻撃する。
UCも使う。
「我々の領域を貴様ら過去の存在に蹂躙させるわけには行かん。骸の海に消えるがよい」



●星砕きを灼く火竜
 夜の闇がまさに朝日に追い払われようとしたその時、空砕きの竜の群れは浮島へとやってきた。
 夜の色にも似た鱗の竜は翼を広げ浮島の海の上を飛んで、標的である飛空艇の勇士を狙い向かっていく。
 海水が途切れ砂浜、そして人々の住まう村が見えてきて、このまま竜による蹂躙が行われようとし、
「ここは我々の領域だ、オブリビオン」
 重低音の声と共に、地上より業火のブレスが放たれて竜の群の先頭を薙ぎ払うように焼き払う。
「竜族であろうが、貴様らはオブリビオンーー我々の敵、殲滅対象だ」
 赤き巨大な|竜の主《ドラゴンロード》、オメガ・カストゥール(火焔竜にして、竜神王・f34605)が威厳たっぷりに言い、空へと飛翔する。
 飛び立ったのは彼と若きレッドドラゴン『ギャラガー』、そして従えた野生のワイバーン。
 翼広げ飛び立ったオメガ達に空砕きの竜は威嚇の鳴き声を上げて全身のいたるところから生やした爪で切り裂かんと襲い掛かる。
 だが、オメガはその攻撃を翼を羽ばたかせて軽々と回避。空砕きの竜を翻弄した上で逆に追い込んで、夜闇の鱗に爪牙を突き立て切断、食い千切っていく。
 彼らを援護するように地上からブレスが放たれる。それは砂浜に陣取った翼無きマイナードラゴン、ドレイクの援護で、敵の攻撃の手が緩んだ瞬間オメガは大きく息を吸いユーベルコードを起動。
「|グルァアァッ《燃えろ》!!」
 火竜の十八番ファイアーブレスーー敵の数に合わせ回数重視で放たれたそれは、空が明るくなったと錯覚する程に莫大な火力で炸裂。如何に邪竜と言えど耐えきる事は出来ず、まともに喰らってしまったスターブレイカーは炭と化して海へと墜落していった。
「我々の領域を貴様ら過去の存在に蹂躙させるわけには行かん。骸の海に消えるがよい」
 巨大な翼で空を叩くように飛翔するオメガがそう吼え威圧。
 そして従える竜たちと共に次から次へと飛来する悪しき侵略者の群へと切り込み迎撃していくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ティモシー・レンツ(サポート)
基本は『ポンコツ占い師』または『本体を偽るヤドリガミ』です。
カミヤドリも魔法のカードも、「Lv依存の枚数」でしか出ません。(基本的に数え間違えて、実際より少なく宣言します)
戦闘についてはそれなりですが、戦闘以外は若干ポンコツ風味です。(本体はLv組で出せない、UCの枚数宣言や集団戦は数え間違える、UCを使わない占いは言わずもがな)

ヤドリガミの「本体が無事なら再生する」特性を忘れて、なるべく負傷を避けつつ戦います。
オブリビオン(最後の一体)に止めを刺すためであれば、猟兵としての責任感が勝り、相討ち覚悟で突撃します。
でも負傷やフレンドファイヤ、代償は避けたいお年頃。



●ポンコツ占い師の足止め
 炎竜とその眷属が海上の邪竜の群れに切り込み屠っていく。
 けれどもその全てを食い止めることはできず、一部の邪竜は迂回する形で海岸へと接近していく。
 だが、その邪竜の行き先に一人の青年が待ち構えていた。
「場所はここでもう少し遅く来ると占いでは出てたんですけど……速くないです?」
 星砕きの邪竜たちがこの辺りにやってくると占っていた彼は、ヤドリガミのティモシー・レンツ(ヤドリガミのポンコツ占い師・f15854)、今一つ的中しない残念な占い師の彼だが、致命的なミスではないので大丈夫なのだろう。
 そんな彼を薙ぎ払わんと邪竜は詠唱してブレスの如き光線の発射体勢に入る。
 それは星破壊の属性を持つ厄災の如き光線。時間をかければ無限に威力が高まる必殺の光線をまともに受けた場合、浮島は耐えられるのだろうか。
 だが、その厄災の光線にもティモシーは動じない。
「この波長……見きった!」
 ユーベルコード起動、スターブレイカーが光線を放ったのと同時にそれとそっくりの魔力をティモシーが放ち迎撃する。
 見た目こそそっくりであるがそれは逆位相であり、つまりは打消し相殺する魔力を受けた光線は敢え無く消失。
 必殺の攻撃を相殺されたスターブレイカーたちは困惑しつつ、このヤドリガミへの対抗心を抱いたようで再度厄災の光線を放たんとする。
(「できるだけ怪我は避けたい……」)
 ヤドリガミでありながら負傷を避けたがるティモシーはそんな事を考えつつ、攻撃の圧を増そうとする邪竜達へ対抗するための魔力を練り上げるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
キャバリアを使って飛ぶこともできるけど、せっかくだから飛空艇を借りるわね。

浮島の上だから視界良好でしょう。
敵が見えるぎりぎりまで距離を取るわ…5キロとかかしら。
そして敵の届かない遠距離から10秒集中してユーベルコード【千里眼撃ち】
123レベルの二乗=15.129kmの射程を活かして矢によるアウトレンジ攻撃。
「狙い撃ちよ」
[スナイパー]+[誘導弾]で狙った目標は外さないわ。

一射の後は回避行動。
狙撃場所は適宜変更しつつ敵への遠距離攻撃を続けるわね。


ゲニウス・サガレン
暁に龍、来る、か

わざわざ明けてから行動するには視覚を頼りにしているのだろう
では、寝ぼけ眼に閃光弾といこうか

アイテム「フライング・シュリンプ」&「海蛍閃光弾」&「トビウオ空翼機」

さて、予知より、敵が悪天候の雲にいる、あるいはその付近で行動するなら、私は雲のやや上空で空翼機に乗って指揮
指揮するは有翼エビの群れ
エビの群れは数匹ごとにチームを作り、ヒットアンドアウェイで龍の群れに閃光弾を投下

混乱したところで「C式ガジェット」を投入
UC「ガジェットショータイム」

C式は生物への変身を得意とする
スターブレイカーに変身し、本物に攻撃、同士討ちに見せかけて、さらなる混乱で敵の統制を失わせよ!



●空翼機の学者と飛空艇の弓手
 ――邪竜の急襲に当然ながら浮島の住人は動揺していた。
 邪竜となぜか浮島側から飛び立った炎竜が争っていてまだ住人のいる地帯に飛び火はしていないが、いつ状況が変わるかは分からない。
 そんな住人達を他所に、勇士達は迎撃の為に着地させていた飛空艇へと向かっていた。
 空から襲い掛かる邪竜達に抵抗するには翼が必要だからだ。
「……ちょっといいかしら」
 飛空艇の直前、一人の少女が勇士達に声をかけた。
「私達もあの邪竜達と戦う為に小型飛空艇を借りたいの。お願いできないかしら」
 ヴィオレッタ・エーデルシュタイン(幸福証明・f03706)という名のヤドリガミの少女は真摯にそう頼み込む。
『ああ、わかった! 今は猫の手でも借りたい状況だ、好きなのに乗って行ってくれ!』
 先頭の勇士の青年は即座に判断して、ヴィオレッタを小型飛空艇の格納庫へと案内する。
 幾つも並んだ見慣れぬ形の機械を直感で選び、そしてヤドリガミは空へと飛び立った。

 戦場にて。
 足止めを喰らい数を減らしながらも、空舞うスターブレイカーたちは攻撃手段を切り替え突破を狙う。
 全身から光線を高速で放出し接近するものを撃ち抜かんとする邪竜は酷く近づきにくく攻略に難儀しそうだ。
 そんな戦場で、一機の小型飛空艇が雲を斬り裂くように薄暗い空高くへと飛翔していく。
「暁に龍、来る、か」
 トビウオ空翼機に乗った彼はゲニウス・サガレン(探検家を気取る駆け出し学者・f30902)、単独で光線を連射する邪竜の群れの上空へと向かっていた。
 小型飛空艇とは異なる、魔導蒸気の技術とオオトビウオの素材を利用したトビウオ空翼機に搭乗して高空へ向かう中、ゲニウスは思考を巡らせる。
 わざわざ夜が明けてから仕掛けて来たのか、はたまた夜通し空を飛んでやって来たのかは定かではないが、動き方から視覚を頼りにしているのは間違いないだろうと博物学者としての知識で推測していく。
 一方、かなり離れた――5キロほど離れた場所ではヴィオレッタが藍の眼を細め敵へと狙いを定めていた。
 愛機のキャバリアで飛行する事もできるが、今回は折角なのでこちらの小型飛空艇を使う事に決めた。
 この飛空艇は意外と小回りも利くようで、攻撃に都合のいいこの位置まで速やかに移動できている。
 視界は良好、光線を連射する邪竜達の姿もギリギリ視認できる。
(「3、7……11。加えて大きいのが1頭」)
 呪を刻んだ合成弓に矢を番えユーベルコードを発動、標的に意識を集中する。
 10秒間の集中を要するものの、矢による射程距離を跳ね上げる事の出来る力。
 丁度その頃、ゲニウスは邪竜の群れの頭上へと到達していた。
 雲よりやや高くを目指したがここが限界高度、それでも浮島や戦闘に完全に注意が向いている為邪竜達はゲニウスに気付かない。 
「では、寝ぼけ眼に閃光弾といこうか」
 ゲニウスが空飛ぶ有翼エビが数匹ずつ放てば、それらは群を成して邪竜達に急降下、海蛍閃光弾を投下する。
 南洋のウミホタルの発光成分を濃縮した閃光弾は邪竜の眼前で炸裂、その視界を強烈な光で塗りつぶす。
 邪竜は出鱈目に全身から光線を放ち反撃を試みるが、有翼エビ部隊は上空のゲニウスの指揮によりその光線を回避しつつ上昇して邪竜達から離脱した。
「……狙い撃ちよ」
 10数えた瞬間、ヴィオレッタが限界まで引き絞った弦から手を離し矢を放てば、矢は彼女の技量もあって過たずゲニウスを追っていた邪竜の頭部を貫通した。
 そして矢を放った直後に小型飛空艇を操り加速すれば、その後方を数条の光線が貫いた。
 一射毎に狙撃場所を変えると予め決めていたが、どうやらそれは正解だったようだ。
 遠くに狙撃手がいる、その事に気付いた邪竜は翼を広げ急行しようとする。
 だが上空から戦場を見下ろしていたゲニウスがそれに気づき、ユーベルコードによる追撃を仕掛ける。
 それはC式ガジェットという名の魔導蒸気機械、ユーベルコードにより召喚されたそれは、少なくともシルエットはスターブレイカーそっくりの姿であり、用途も非常に分かり易い。
「さあ、敵の統制を失わせよ!」
 ゲニウスが指示するとともにガジェットのスターブレイカーは急降下して邪竜に襲い掛かる。
 目を潰され細部が認識できない中、襲い掛かるC式ガジェットはさながら本物にも思えただろう。
 混乱して光線を放ち、それが他の邪竜に命中して更なる混乱を齎し。そこに再び有翼エビが急降下、閃光弾で戦場を混沌へと落とし込んでいく。

 ゲニウスが足止めし、遠くからヴィオレッタが射抜き炎竜とその眷属が引き裂き焼き尽くし、星砕きの邪竜を海へ射落としていく。
 飛空艇から飛び立った勇士たちも所々でアシストしてくれた事もあり、危なげなく邪竜達は数を減らし。
 そして11回の大きな水音が響いた後。
 暗雲立ち込める暁の空に邪竜の群れはほぼ姿を消して、残るは一頭の大型邪竜のみであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『空を砕くもの『スターブレイカーオリジン』』

POW   :    暴食の邪竜『デス・オブ・ホープス』
【体中いたるところから生えている爪】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【恐怖、苦痛、悲鳴】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
SPD   :    厄災速射砲『コンティニュアス・カラミティ』
レベル分の1秒で【全身から放出される【星破壊】属性の光線】を発射できる。
WIZ   :    星砕きの厄災『スターブレイク・ディザスター』
詠唱時間に応じて無限に威力が上昇する【星破壊】属性の【厄災レベルの光線】を、レベル×5mの直線上に放つ。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はシル・ウィンディアです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●空を砕く
 猟兵達の活躍により邪竜は全て絶命して海に墜落し、残るは少し戦場から離れた所に滞空していた一際大型の邪竜であった。
 姿形自体は他の邪竜と似通っていて、だがその迫力は他全てを合わせたよりも強大で、邪悪な気配が感じ取られる。
 ――竜が吼える。配下全てを打倒された憤怒が籠められたその咆哮は浮島のどこにいても聞き取れる程に恐ろしいもの。
 この邪竜が本気で暴れれば、この浮島自体が雲海に沈められてしまうと思えてしまう程に。
 だが、猟兵達はその破滅を覆すためにやってきた。退く訳がない。
 そしてこの島にやってきた飛空艇の勇士たちも抗う事を決めているようで、上手くやれれば邪竜を撃破する助けになるだろう。
 原初のスターブレイカーが翼を広げ、攻撃態勢に入る。
 それを迎撃する為の戦いが、まさに始まろうとしていた。
赤星・緋色(サポート)
なんやかんやで事件を解決に導こうとします
フリーダムかつアグレッシブなアドリブも可

合わせ等も自由にどうぞ



●流星の如く
 始原の名を関する空砕きの邪竜、その全身に生やした爪が猟兵と勇士達を引き裂かんと硬質な音を鳴らす。
 突き立て切り裂いた者の恐怖や苦痛、悲鳴を記憶し追撃を有利にするその爪は、強靭な肉体を有するスターブレイカーに使い易い攻撃なのだろう。
「それじゃ、私から行くね」
 恐るべき威圧感を放つ邪竜に対し、真っ先に飛び出したのは一機の小型飛空艇と緋色の髪も鮮やかな少年、赤星・緋色(サンプルキャラクター・f03675)。
 なんやかんやで事件を解決しようとするフリーダムなバーチャルキャラクターの彼は邪竜の威圧もどこ吹く風、小型飛空艇もメカニックとしての知識で自在に動かしている。
 そして空中を小型艇で飛翔しながら、ミニさんという魔導蒸気由来の銃器から弾丸をばら撒いて邪竜を牽制、スターブレイカーオリジンはその弾丸を全身に生やした爪で防ぎ、緋色とその乗騎に突き立てんと翼で加速し一気に距離を詰めてくる。
 しかし、緋色は敵が接近してくると見做すや飛空艇から跳躍しユーベルコードを起動。
 真っ赤なインラインスケートの機構で蓄えた圧縮空気をロケット噴射して恐ろしい速度で飛翔する彼の突撃に巨大な邪竜は反応しきれない。
 咄嗟に繰り出された爪をすり抜け邪竜の胴に激突、装備重量と速度に比例した衝撃はさながら流星のようで、巨大な竜をも吹き飛ばし高度を大きく落とさせる事に成功する。
 置いてけぼりになった小型飛空艇へと飛翔して緋色は再度乗り込みつつ、ぎりりと憎悪に満ちた目を向ける邪竜の殺意を受け流すのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

向・存(サポート)
もし手助けが必要でしたらお手伝いするのですよぉ~。
ユーベルコードの出し惜しみをするつもりはありませんけどぉ、だからと言って乱発すればいいってものでもないですよねぇ~。
使いどころに迷ったときはぁ、ご同輩に相談すればいいでしょうかぁ~?
けどぉ、非道なことをなされる方には手加減無用、全力で参らせていただきますねぇ~。
あとは最後まで油断大敵、【咄嗟の一撃】も放てるように【逃亡阻止】は意識しておきましょう~。
大丈夫ですよぉ~、手足の二・三本くらいもげてもなんとかなりますのでぇ~。
荒事以外の御用ならめいっぱい楽しんじゃいますよぉ~。
特に読み物なんかは好きですねぇ~。
※アドリブ・連携歓迎


嘉納・武道(サポート)
シルバーレイン世界で接骨院を営む元能力者にして現猟兵。

表向きは寡黙な性格。
根は情に脆い熱血正義漢。
己に厳しく他者に甘い。
道を窮めようとする者特有の知識の深さと探求心を持つが、
専門外の事には若干常識が怪しい時がある。

長年の修練の過程で鍛え上げた身体は、ナチュラルサイボーグと
言っても過言ではない発達をしている。

戦闘は[体勢を崩す][グラップル][足払い]を用いた近接格闘主体。
[殺気]を用いた[残像]をよく使う。
敵からの攻撃は[受け流し][武器受け]で対処。
UCは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず目標
完遂の為に積極的に行動します。

●上記を含む、他の言動・行動はマスターに委ねます。



●元能力者と幽鬼の追撃
 邪竜が高度を落としたタイミング、その頭上を飛翔する一機の小型飛空艇から一つの影が邪竜に向かって飛び降りた。
「|起動《イグニッション》!」
 その一言で瞬時に全武装を装着した嘉納・武道(|柔道整復師にして青龍拳士《ナチュラルサイボーグ》・f36325)はかつて銀の雨の降る世界で戦ってきた能力者。
 仕掛ける機を見極める勘は衰えていないようで、反撃を躱しつつ巨体の竜の背に飛び乗る事に成功する。
 総合格闘技用の肉厚な発勁手袋で背に生やした爪を掴み振り落とされぬようにする武道を運んだ小型飛空艇は旋回して再び邪竜へと接近し切り込んでいく。
「お手伝いするのですよぉ~」
 小型飛空艇を駆るややゆるいおっとりとした口調の僵尸、向・存(葭萌の幽鬼・f34837)だ。
 小柄な彼女は放たれる破壊光線を上手く回避しつつ、朱の霊紙で折られた雛鳥を放ち邪竜を撹乱しながら生前愛用していた縄鏢を構える。
 全身に生やした爪と頑強な鱗、ユーベルコードを起動してその隙間を狙い投擲した縄鏢は攪乱に紛れ翼の根元に見事突き刺さった。
 しかし、弱い部位を狙われても巨大な邪竜にとってその一撃は生命維持に支障をきたすようなものでは無い。
 ただその痛みは邪竜の怒りを際立たせるには十分で、その注意は浮島の住人や勇士から逸れて猟兵へと向かう。
 圧倒的な殺意を向けられて、だが歴戦の将であった存は怯むことなく星砕きの光線を見切り小型飛空艇を操って回避していく。
 この浮島に破壊を齎す邪竜、それを見過ごす事などできないのだから怯んでなどいられるはずもない。
 飛び回る存に攻撃を向けつつ背に飛びついた武道を振り落とそうと竜は加速するが、長年の修行で鍛え上げられた彼の肉体は振り落とされることを良しとしない。
 生やした爪で斬り裂こうにも前腕から手の甲までを覆う手甲で上手く捌かれてしまって手も出せない。
 苛立ちと共にスターブレイカーオリジンが吼え、口腔に光が収束していく。
 それはユーベルコードによる厄災級の光線、分体が放ってきたそれを更に強化したような光線を放ち強引に状況をひっくり返そうとでもしているようだ。
 だがその直前、竜の背に取り付いた武道がユーベルコードを発動する。
「……っ!!」
 武道の纏う只者ではない剣呑な気配が爆発的な殺気となって邪竜を威圧する。
 威圧感溢れる気当たりと呼ばれる現象によく似た能力者としての本業能力――かつては一般人を虚脱させる位にしか使えなかったそれは、武道のユーベルコードに昇華されており、邪竜を発射直前の光線ごと無力化する程の力を有していた。
 現在の力量で一日に2分以上使用すれば自身の死に繋がってしまうという欠点はあるものの、強烈な攻撃を無効化した事は大きい。
 さらに邪竜にとって|不幸な事《・・・・》に。
 無力化された邪竜は上昇しようとするが、その翼はなぜか上手く気流を掴む事ができず、逆に高度を落として海面へ墜落してしまう。
 先の攻撃で存が縄鏢で刻み込んだ傷は癒えぬ傷跡、不慮の事故を招き寄せる呪いである。
 距離を取られてしまえばその呪いは消えてしまうが、逆上した邪竜にその選択肢はない。
 海に墜落した衝撃にも邪竜から離れなかった武道は、回転動力炉をフル駆動させて力を高めた鉄甲と覇気纏う拳が背の爪を砕き、竜が苦悶の声を漏らす。
(「後は最期まで逃がさないようにしませんとねぇ~」)
 油断は相手に逆転の好機を与えてしまう、そんな可能性も残さぬように、猟兵二人は空砕きの邪竜を翻弄しつつ堅実に攻撃を重ねていく。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

オメガ・カストゥール
邪竜か。冥属性を主に使う連中、厄介なものだ。
だが、貴様はオブリビオン、我々の敵だ。
さすがに、貴様が現れたからには、本気で行かなくてはな。

というわけで、ワイバーン、ギャラガー、ドレイク、貴様らは援護に徹しよ。
奴は我が直接食い止める。
こうなれば、一気に【ブレス攻撃】火の【属性攻撃】【焼却】で奴を燃やしてから奴を空中に誘導、【空中機動】【空中戦】で避けながら攻撃する。
「人間が言っていた『当たらなければどうってことない』、まさしくその通り」
そして、接近戦を行う。奴の攻撃を食らっても【オーラ防御】【威厳】で耐え、こちらからも全力の噛み付きを首に行う。
「骸の海に落ちろ、オブリビオン!」

アドリブ歓迎



●炎竜と邪竜
 海へと叩き落される空砕きの邪竜見下ろしながら、オメガ・カストゥール(火焔竜にして、竜神王・f34605)は思考していた。
(「邪竜か。冥属性を主に使う連中、厄介なものだ」)
 彼が相対してきた邪竜には冥属性を扱うものが多かったようだが、このスターブレイカーオリジンの得意とするのはそれとはやや異なる星破壊。
 いずれにせよ邪悪極まりない事に変わりはなく、そしてそれ以前に。
「だが、貴様はオブリビオン、我々の敵だ」
 厄介であろうがこの邪竜は猟兵が打ち倒すべき存在、手加減などなく本気で行かなくてはと気を引き締め直し、眷属の竜共に告げる。
「ワイバーン、ギャラガー、ドレイク、貴様らは援護に徹しよ……奴は我が直接食い止める」
 あの竜相手に己のみで食い止めるとそう告げて、ユーベルコードを起動する。
「元に戻るぞ」
 オメガが言うや否や重ねた年月に応じた巨体を誇る姿に変化していく。ユーベルコードによる通常形態への変身だ。
 眷属の竜達が邪魔にならぬよう離れ、直後。
『GAAAAA!!!!!!』
 海に墜とされた邪竜は、海面でローリングしつつ強引に翼を広げ背の猟兵を振り落とし咆哮と共に空へと再び飛翔する。
 一般的な猟兵よりも圧倒的に大きな体という点を活かし、強引に突破してきたのは流石の邪竜といったところか。
 それを食い止めんとオメガは上空から仕掛ける。邪竜の浮上を抑え込まんと火焔のブレスが雨のように叩きつけられる。
 空砕きの邪竜の頑強な鱗をも焼き尽くす強烈な火焔、だがそれを錐もみ回転しながら強引に突破し、全身の爪を鳴らしオメガを切り裂かんと反撃にかかるのは竜という生命の強靭さに任せた強引さか。
 紫竜の回転に合わせ全身の爪が鋭き刃のように振るわれるが、オメガは通常形態をとっている事による高速飛翔能力でそれを軽々と回避する。
「人間が言っていた『当たらなければどうってことない』、まさしくその通り」
 その一撃を回避した直後、横からその強靭な尾を叩きつけ回転を強引に止めると抑え込みにかかる。
 抵抗する邪竜、接近戦を挑んだ当然の帰結として、暴れる邪竜の全身の爪がオメガの赤き竜鱗に刺さり、出血させる。
 纏う炎竜のオーラに阻まれて尚頑強な鱗に傷を与える鋭さにオメガは内心で僅かに感心しつつ、構うことなく巨大な竜の爪で邪竜の両翼を切り裂いて、さらに首筋に巨大な顎で喰らいつく。
「骸の海に落ちろ、オブリビオン!」
 そのまま肉を食い千切り、その強靭な尾で直下へと叩き落す。
 首筋の肉を食い千切られ翼を傷つけられた邪竜は、海面スレスレで死に物狂いで体勢を立て直し、血泡を口から漏らしながら頭上を睨みつけるように見上げた。
 まだその瞳に闘志は宿ったまま、その生命を刈り取るにはもう一手必要だろう。
 赤き炎竜はその様を見下ろしつつ、大きく息を吸い込み追撃の火焔のブレスを吹き付けた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ゲニウス・サガレン
オリジンは爪に光線にと、敵を寄せ付けない空中戦艦みたいだ
勝機があるとすれば、相手は一個体であること

アイテム「トビウオ空翼機」&「フライング・シュリンプ」&「陸生珊瑚の浮遊卵」&「海蛍閃光弾」&「星屑ロケットランチャー」

エビの群れは、浮遊卵をばらばらと展開、浮遊卵は空中を漂い続ける

別の群れは閃光弾をオリジンに上から一斉投下
ただし、オリジンから距離を取り、安全第一!
目くらましが効かなくても、視界は光と卵で飽和する

その隙を私が空翼機からロケランで撃つ!
UC「ゴーイング・マイウェイ」
貧乏生活の代償に、遺跡キノコの胞子満載のロケランよ当たれー!
当たればしばらくは、オリジンの目や鼻を混乱させられるはず


ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
「流石に接近戦は遠慮したいわね」

今回も飛空艇で距離を取りつつなるべく敵の背後へ。
自分と相手の間に味方が入らないようなタイミングを計りつつ、詠唱開始。

ユーベルコード【ブルー・インフェルノ】
「星を砕く光を放つなら、私は星のもたらす蒼炎を」

と言っても、敵の攻撃は当たりたくないから[見切り]つつ[結界術][オーラ防御]で頑張るわね。



●空に届かせず
 曇天の戦場、炎竜に浮島の海へ叩き落とされつつも着水スレスレの高度で邪竜、スターブレイカーオリジンは体勢を立て直し上空の存在を睨みつける。
 満身創痍ながら闘志に翳りすら見えぬその姿を、上空からトビウオ空翼機に乗ったゲニウス・サガレン(探検家を気取る駆け出し学者・f30902)は手元に帰ってきた有翼エビを迎えつつ見下ろしていた。
 爪に光線にその強靭な竜鱗、敵を寄せ付けない強固さと威容は先の邪竜達以上に厄介で隙も殆ど見えない、まるで空中戦艦のようだと思ってしまう。
 勝機があるとするならば、
「……一個体であること、かな」
 浮島の海を見下ろし呟く彼の目に、遠方から分体を狙撃していた猟兵が小型飛空艇を操りやってくる姿が見える。
(「流石に接近戦は遠慮したいわね」)
 厄災の如き邪竜の元へとヴィオレッタ・エーデルシュタイン(幸福証明・f03706)はできる限り気取られないようにして小型飛空艇を操っている。
 完全に頭に血が上って炎竜に気を取られているスターブレイカーオリジンは、その二人の猟兵達に気付く様子はない。
 邪竜の傷ついた翼が広げられ、上空の炎竜へ襲い掛からんと飛翔を開始する。
(「あのまま上昇するなら……」)
 上昇する邪竜の背後、意識の外の位置をヤドリガミが計算する中、上空からの火焔ブレスが邪竜に叩きつけられた。
 炸裂する火焔に一瞬動きが止まるもそれを突っ切って邪竜は上昇を続ける。
 ――距離は射程内、射線上に他の猟兵はいない。
「……全てを焼き尽くす星界の炎よ」
 小型飛空艇を操作し位置を調整しつつ、ユーベルコードの詠唱をヴィオレッタが開始する。
 空に輝く赤星青星白星へ、無限の距離を超えて其の蒼炎の力を借りる為の言の葉は、星砕きの名をもつ邪竜に気付かれる事無く紡がれていく。
 一方、炎を突っ切った邪竜を迎えるのは奇妙な球体の群れであった。
 ゲニウスが有翼エビの一部に抱えさせた陸棲珊瑚の卵、それを空にばら撒き解き放ったのだ。
 エビ達が空中で放った卵は悪天候の湿気を吸って膨張し、降下速度を落としつつ、やがて邪竜の上昇してくるだろう高度に風船のようにふわふわと漂い始める。
 ふわふわ漂う異物を発見した空砕きの邪竜は、全身から光線を連射して撃墜せんとする。
 ただの卵、当然邪竜の光線に撃たれれば破壊されてしまうのは当然で、高速で放たれる星砕きの光線はふよふよ漂う卵を撃ち抜いていく。
 が、数が多い。
 有翼エビがばら撒いた陸棲珊瑚の卵は数が多く、おまけに突然膨れ上がる為に邪竜も全てを撃ち落とし切れない。
 ばら撒く有翼エビ自体も邪竜から常に一定以上の距離を保っていて、光線で撃ち落すのも至難だ。
 そうこうしている内に、卵の群れに紛れ投げ込まれた閃光弾が炸裂、光で視界を奪えばその間に一気に無事な卵は膨張して物理的に邪竜の視界を埋め尽くしていく。
 そして飽和した卵の陰に隠れトビウオ空翼機を操るゲニウスが星屑ロケットランチャーを構え飛び込んできて、
「貧乏生活の代償に、遺跡キノコの胞子満載のロケランよ当たれー!」
 ユーベルコードの発動と同時、ゲニウスがロケランを発射。装填された遺跡キノコの胞子の弾丸は見事邪竜の頭部に命中し、吸い込でしまった邪竜はひどく咽てしまう。
 ――財産たる金貨が減っていくのは、まあ仕方ないだろう。
 視覚と嗅覚、頭部の感覚器を攪乱されて暴れる邪竜からゲニウスの空翼機と有翼エビが離脱。
 と、そこで。
「……あらゆるものを焼き尽くす星海の炎となりて……」
 視覚と嗅覚、二つの感覚を潰されて聴覚に集中した故にその詠唱に気付く邪竜。
 邪竜の全身から放たれる光線の流れ弾を見切り、小型飛空艇の操作と展開した結界で防ぎながら彼女はユーベルコードの詠唱を続けていたのだ。
 本能から来る速度で邪竜は星砕きの属性を持つ厄災の光線をヴィオレッタに向けて発射する。
 だがここで重要だったのは時間。詠唱時間に応じて無限に威力が上昇するというユーベルコードの性質は邪竜もヴィオレッタも同じだ。
 だからこそ、予め詠唱を開始していたヴィオレッタの威力は強大な邪竜の光線に威力で勝る。
「……彼の竜を焼き滅ぼさん」
 ヴィオレッタの詠唱完了、星のもたらす蒼炎の属性を有する電離プラズマが邪竜の巨体を飲み込まんとするように放たれた。
 それは邪竜の放った星を砕く厄災レベルの光を真っ向から圧倒し、そしてそのまま空の邪竜を貫く。
 肉体の大半を超高温のプラズマに灼かれ削られ蒸発させられた邪竜の残骸は、そのまま海へと落ち、既に墜落していた分体の遺骸と共に消滅していった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『天空の海水浴場!』

POW   :    体力の限り思いっ切り泳ぐ!

SPD   :    小型飛空艇で海面ギリギリをカッ飛ばす!

WIZ   :    砂浜でのんびり眺めを楽しむ!

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●戦いのあと
 そして災厄を撃退した後。
 海に潜る、或いは小型飛空艇や翼で一時離脱していた猟兵達は砂浜へと戻っていく。
 邪竜達の遺体が完全に消え去った事をを確認しつつ、勇士達に危機が去った事を報告すれば、浮島の住人と共に大喜びの様子。
 気が付けば雨雲の気配はすっかり消え失せていて、夏の眩しい太陽の光が浮島を温めている。
 このまま少し、遊んでいくのもいいだろう。ちょっとばかり島民や勇士たちと交流するのもいいかもしれない。
 ともあれ、猟兵達はつかの間の休息の時を過ごし始めるのであった。

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●マスターより補足
・小型飛空艇を借りたり海で泳いだり、雨雲が去った晴れの浮島の海を存分に楽しんでください。
 水着は指定があればそれになるべく沿った描写をいたします。
 戦いの痕跡は所々にありますが、遊ぶ分には問題ないでしょう。

・勇士たちは30人程度、ブルーアルカディア出身の種族が最低一人ずつはいるようです。
 次の旅の出発の為に忙しくしていますが、猟兵達が恩人たちという事もあり小型飛空艇は貸し出してくれそうです。
 あまり時間を取らせないならお話なども可能だと思われます。
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ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
せっかく飛空艇があるのだから、ね。

ユーベルコード【ダミードール】発動。
今回作るのはサーフボードの偽物よ。

そして飛空艇からロープを伸ばしてそれを持った水着姿の私がサーフボード(偽)に乗れば準備完了。
[念動力]で飛空艇の舵とスロットルを操作して牽引開始。

「さあ、飛ばすわよっ!」

[サーフィン]技能があるから無様なことにはならない…はず。
目いっぱい迷惑にならない程度に楽しませてもらうわね。



●浮島のサーフィン!
 暗雲が去り、普段よりも強めな風が浮島の海の上を爽やかに吹き抜けていく。
 波も荒れない程度に程よく高く、そんな絶好のコンディションを前にヴィオレッタ・エーデルシュタイン(幸福証明・f03706)は水着に着替えてサーフボードを準備していた。
 巫女衣装をモチーフにしたような白い和風の水着――袖は長いが意外と動き易い装いで海と、その上をゆっくり飛行する小型飛空艇をヤドリガミは見つめている。
「せっかく飛空艇があるのだから、ね」
 ユーベルコードで作ったサーフボードの偽物はぱっと見は本物によく似ていて、ただ単にサーフボードとして用いるなら十分だろう。
 小型飛空艇からはロープが一本垂らされていて、その端をヴィオレッタはぎゅっと握っている。
 そのまま華麗にサーフボードへと飛び乗ると意識を小型飛空艇の舵へと集中させ、念動力による操作を試みる。
 舵、スロットル、上手く掴めた感覚。
「さあ、飛ばすわよっ!」
 スロットル全開、同時に小型飛空艇が加速して、引っ張られる形でサーフボードに乗ったヴィオレッタも加速する。
 小型飛空艇の速度は先の戦いで把握済み、どの程度の速度ならばバランスを維持できるか自身のサーフィンの技量と相談しつつ念動力で加減速する彼女。
 大きな波が目の前に立ち上がって、それに対して小型飛空艇を上手く操り波へと立ち向かって波の最頂点へとサーフボードを操り登り、そして跳躍!
 水着の袖が風を受けてふわっと広がり、波飛沫が太陽の光に煌めいて。
 砂浜の方から聞こえる歓声をちょっと気にしつつ、そのまま波を飛び越えた彼女は再び小型飛空艇を操り海面を加速していく。
 まだまだ目一杯には物足りない。心行くまでこの変則サーフィンを楽しみたい。
(「……迷惑にならない程度にね」)
 自重も忘れず、ヴィオレッタは晴れ渡る浮島の海を存分に楽しむのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

オメガ・カストゥール
さて…休憩を取るか。
人間体でゆったりとするか。
一応、村に行って食事したりしていこう。
そして、その後は、魚釣りしたり狩りしてみたりする。
そして、高い位置から外を眺めておこう。

アドリブ歓迎



●火竜王の休息
 小型飛空艇をも利用したサーフィンを楽しむ猟兵がいる一方、砂浜から浮島の村へと赤髪の男が歩いていた。
「さて……休憩を取るか」
 金の眼光も鋭き彼はオメガ・カストゥール(火焔竜にして、竜神王・f34605)――先の邪竜の群れと戦った火竜本人であった。
 彼は人間へ変身する術を習得しており、ゆったりするには竜の巨体よりもこちらのが都合がよかろうとこの姿を取っている。
 因みに邪竜達の脅威が去った今、眷属達は元居た地に送還済だ。
 村に入った彼の目に飛び込んできたのは旅立ちの準備を整える勇士たちの姿。どうやらもうすぐこの浮島を去り次の旅へと出発するらしい。
 そうか、と思いながら勇士の一人と軽く話し、この村の食事処を尋ねてそこへ向かう。
 からん、とやや古びた酒場のような建物の戸が開き、客を迎える店主の声が響く。
『あーもしかして勇士さんとかのお仲間さんですかねえ。それなら助けて貰ったお礼だ! 無料で何でもつくりやしょう!』
 偉くテンションが高い店主に対し、この浮島の名物を一つ、とオメガが注文。あいよ! と店主は手際よくびちびち跳ねる魚を引っ張り出して捌き、香辛料で味付けしてから香ばしい油と香草で蒸すように加熱する。
 実に手早く調理されて差し出された魚を頂けば、絶妙な火加減と味わいが口に広がり、竜王たる彼の口元も僅かに緩んでしまう。
 すぐに平らげ腹を満たしたオメガはふと、店主に勇士の事を尋ねてみる。
『いい人たちですよ。ただ……何か空を気にされてたのが気になりましたかねえ』
 村人に冒険譚を語っていた時も、何人かは常に飛空艇や空を見上げていたのだと店主は言う。
『これからも旅をされるようですが、何事もなく無事にいて欲しいものですよ』
 そう言って笑う店主にオメガは同意しつつ、店を後にする。
 店を出て周囲を見渡し、この浮島で最も高い場所――丘を見つけ、其方へと向かう。
 海も割と近いその丘の上に立ち、ぐるりと周囲を見遣る。
 穏やかな雲の上に浮かぶこの世界、なのにどこか不吉な気配を火竜王の勘は感じてしまう。
 それが間違いだといいのだが、そう願いつつ、オメガは丘を降り海へと向かう。
 丘の上から釣りに丁度よさそうな場所が見えた。残り時間たっぷりと釣りを嗜むのも悪くはなかろう。
 そんな風にして、人の形をとった火竜王は邪竜を倒した後の穏やかな時間を過ごすのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ゲニウス・サガレン
いやー、無事に邪竜を撃破できてよかったね!
皆様のおかげだ

さて、海となると潮干狩りしてでっかいハマグリでも捕まえたいところだけど、私は慣れない飛行バトルで少し疲れてしまったよ!
大活躍してくれた「フライング・シュリンプ」たちは好きなだけ、海で翅をのばしておいで(文字通り)

私は「C式ガジェット」の整備をしつう、浜辺の木陰でアイスティーでも飲みながら、飛行艇の勇士たちにお話しでもうかがおうかな

「君たちはどこから来たんだい? 飛行艇に対して人数が少なく、まるで大慌てで逃げてきたかのようだ」

「なぜ、あの邪竜に追われていたんだい? ずいぶんしつこく追われていたように見えたけど?」



●デイライト
「いやー、無事に邪竜を撃破できてよかったね!」
 砂浜には上機嫌なゲニウス・サガレン(探検家を気取る駆け出し学者・f30902)の姿があった。
 皆様のおかげだ、そう仲間達や勇士達に礼を言う彼はいつの間にやら動き易い黒のハーフパンツタイプの水着に着替えている。
 何故か片手に中身を刳り貫いたスイカを抱えているのでちらちらと勇士たちも気にしている。
 被るのだろうか。被るのだろうな。
 そんな勇士たちの視線はさておいて、ゲニウスは先の邪竜戦で力を借りていた『フライング・シュリンプ』の群を海に向かって放つ。
「大活躍してくれたんだ。好きなだけ、海で翅をのばしておいで」
 その言葉通りに、有翼のエビ達は翼を広げよく晴れた浮島の海を戯れるように空と海の間を飛んでいく。
 一方のゲニウスは浜辺の木陰に腰掛けて、愛用の『C式ガジェット』の整備を開始する。
 村の方で準備してきたアイスティーの冷たさを喉で感じつつ、複雑な機構の魔導蒸気機械を丁寧に整備している彼。
 これ程晴れた夏の海、ゲニウス自身も潮干狩りしてでっかいハマグリでも捕まえたいところではあるのだけれども。
 と、そこで勇士――恐らくリーダーなのだろう青年が声をかけてくる。
『この度は有難うございました。貴方達が助けてくれなければ今頃は……』
 丁寧に礼を言う彼に、ゲニウスは構わないさと鷹揚に返し。
『それにしても泳がれないのでしょうか? 着替えているから泳がれるのかと』
「うーん、慣れない飛行バトルで少し疲れてしまったよ!」
 そう言ってゲニウスは冗談めかしたように笑い、そのままの流れで勇士たちとの話を始める。
「そういえば君たちはどこから来たんだい?  飛行艇に対して人数が少なく、まるで大慌てで逃げてきたかのようだ」
 ゲニウスの見立てではあの飛空艇は百人近くは乗れる筈だ。その上構成員も少年少女ばかりで大人の姿が見えない。
『……ずっと西の方から来たんです。故郷の浮遊大陸が屍人帝国に襲われて、慌ててバラバラに逃げて。急な旅の出発だったけど魔獣を倒したりしてどうにか勇士っぽく慣れてきたかなって思ってたら』
 今回の襲撃、という訳だ。
「……なぜ、あの邪竜に追われていたんだい? ずいぶんしつこく追われていたように見えたけど?」
『それは分かりません。アレを見たのは初めてですから。ただ、たまに俺達を狙ってくる奴等がいるからその仲間なのかもしれないです』
「ふむ……」
 話を聞くに、彼らの故郷を襲った屍人帝国が追いかけてきているという可能性もあるかもしれない。そうゲニウスは推測しつつ、そういえばと話を切り替える。
「最初に聞くのを忘れていた。君達の名前は何と言うんだい?」
『名前……そっか、自己紹介がまだでした。俺の名はソレイユ、チームの名前は『デイライト』って言います』
 そう名乗るソレイユに、ゲニウスも名乗り返して握手する。
 意外と小さな彼の手は、もしかすると外見よりも幼いのかもしれないと何となく思う。
『……そろそろ出発の時間です。本当に、ありがとうございました』
 そうソレイユは言って、他の勇士の仲間達と大きな飛空艇へと乗り込んでいく。
 小型飛空艇を全て回収し、夜が訪れる前にデイライトは飛空艇を飛ばし、次の旅路へと出発していった。

 こうして辺境の浮島の一つの平和は守られた。
 災厄を未然に防いだ猟兵達は、一時の休息を楽しんだのちにグリモアベースへと帰還するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年08月21日


挿絵イラスト