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銀河帝国攻略戦㉑~狂騒

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦 #黒騎士アンヘル

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●黒騎士アンヘル
 『クライングシェル』『アゴニーフェイス』の艦隊を突破した『解放軍の艦隊』は、遂に、黒騎士アンヘルとの決戦に挑むこととなる。
 黒騎士アンヘルと『解放軍』を遮るものは、もはやなにもない。
 しかし、『解放軍』の艦隊に、黒騎士を撃ち破る事はかなわなかったのだ。
 スペースシップの砲撃も、戦闘機の攻撃も、『黒騎士アンヘル』を捕らえる事ができなかったために。
 それゆえ、『解放軍』は、黒騎士の撃破を諦め、銀河皇帝を守る艦隊へと攻撃の矛先を変える。
 銀河皇帝を滅ぼす、今回の作戦において、戦力の悉くを失った『黒騎士アンヘル』は、もはや重要では無いからだ。
 しかし――猟兵にとっては、そうではない。
 オブリビオン・フォーミュラである銀河皇帝を撃破しても、二大巨頭である『白騎士』『黒騎士』が逃げ延びれば、新たな、オブリビオン・フォーミュラとなりうる可能性があるからだ。
 そうでなくても、銀河皇帝撃破後、銀河帝国の残党あるいは、スペースシップワールドの不平分子等を集めて、悪事を行う危険は大きく残る。
 銀河皇帝との決戦が最重要なのは当然だが、可能ならば『黒騎士アンヘル』の撃破も行なうべき。
 そう考えた猟兵達は、許される最大戦力で『黒騎士アンヘル』の撃破に向かうのだった。

●黒騎士のもとへ
 大きな戦いです、と華切・ウカ(空鋏・f07517)は紡ぐ。
 狙いは――黒騎士アンヘルだと。
「黒騎士アンヘルは戦力を悉く失っており、周囲に他の戦力は存在しません」
 けれど、とウカは言葉続ける。
 しかし、これは、黒騎士が『一人の戦士』として、最大の力を発揮できる状況でもあるのだと。
「猟兵の精鋭であっても、勝敗は五分五分で、敗北する危険性があります」
 だから、向かう方は気を付けてとウカは紡ぐ。
「黒騎士は『確定された過去を操る』ユーベルコードを操る強敵です」
 その場には常に一人しかいない。
 けれど、その力が尽きるまで、骸の海から蘇る力をもっているという。
「こちらが勝って、黒騎士が『骸の海』に放逐したとしても、黒騎士はすぐに『骸の海』から蘇り、別の場所から再出撃してきます」
 逆に、猟兵が敗北した場合、黒騎士は『一旦、骸の海に撤退して、完全に回復』したうえで、別の場所に再出撃してくる。
「その、黒騎士が『骸の海』から出現する場所は、破壊された黒騎士配下の艦艇のどれかとなるのですが、どこにでるかは心配ありません」
 この場所はグリモア猟兵の予知によってどの艦に出現するのかは確率的に予測されるので、とウカは続けた。
 だから、待ち伏せて撃破ができるのだと。
 今から、その場所のひとつへと皆様をお送りします、とウカは紡いで――グリモアを光らせるのだった。


志羽
 御目通しありがとうございます、志羽です。
 締め切りなどについてはマスターページの【簡易連絡】にてお知らせします。
 プレイングが遅れる限りは送って頂いて大丈夫ですが、全員描写するとは限りません。

●シナリオについて
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

●特殊ルール
 黒騎士アンヘルは、先制攻撃を行います。
 これは、『猟兵が使うユーベルコードと同じ能力(POW・SPD・WIZ)のユーベルコード』による攻撃となります。
 彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
 対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
 対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。

 黒騎士アンヘルについては、詳しくはユーベルコード説明を参照してください。
(『過去を封印する』ような効果はこのシナリオ中に限られます)
 彼のユーベルコードと、猟兵本人の過去との噛み合わせも勝敗の要因となるでしょう。
 また、常に一体しかいませんが、その力が尽きるまで、骸の海から蘇る力をもっています。

 以上です。
 ご参加お待ちしております。
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第1章 ボス戦 『黒騎士アンヘル』

POW   :    消えざる過去の刃
【虚空から現れる『空間に刻まれた斬撃』】が命中した対象を切断する。
SPD   :    過去喰らいの三呪剣
【過去の鍛錬の経験を封じる白の呪剣】【過去の戦闘の経験を封じる黒の呪剣】【戦うに至った過去を封じる灰の呪剣】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    記憶されし傷痕
【対象の肉体】から【過去に刻まれた傷跡や病痕】を放ち、【一度に再現され肉体を蝕む出血や疾病】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●骸の海よりの帰還
 猟兵達が送られた艦はすでにぼろぼろだ。
 そこへゆらりと黒い影が生じる。
 それは『骸の海』から蘇り、人の形をとるものだ。
 顔のほとんどを隠す、黒いガスマスクの、黒き鎧の存在――黒騎士アンヘル。
 その者は再び、スペースシップワールドに現れる、引きあげられる。
「ああ、待ち伏せされていたか。まぁ、いい」
 叩き伏せるだけだと紡いでアンヘルは待ち伏せしていた猟兵達の、うちのひとり――一番近くにいた者へと攻撃を放つ。
村崎・ゆかり
過去に縛られた黒騎士、ね。オブリビオンとしてはこれ以上ないくらい真っ当だわ。一刻も早く討滅しなきゃ。

黒騎士の初手は、消えざる過去の刃。過去にその場で振るわれた斬撃を再現するということかしら?
とにかく「オーラ防御」。「属性攻撃」で火行を重ねて。
一瞬でいいから、アンヘルのUCを止める!
その隙に「高速詠唱」で「破魔」を乗せた不動明王火界咒を発動。続けて「呪詛」を込めた七星七縛符をアンヘルに投げつける。

巫覡載霊の舞。
軽やかに「二回攻撃」で「衝撃波」を放つ薙刀を突き込み、「なぎ払い」。

三呪剣や記憶されし傷跡は「オーラ防御」と「破魔」の組み合わせで対抗する。

「学習力」で相手の挙措を見切れるといいんだけど。



(「過去に縛られた黒騎士、ね。オブリビオンとしてはこれ以上ないくらい真っ当だわ」)
 そう、思うのも一瞬だ。
 黒騎士の、攻撃が向けられるのを村崎・ゆかり(紫蘭・f01658)は察して構える。
 その赤い、幻影のような剣を振るが――直接、攻撃がくるわけではなかった。
 けれど話に聞いているからこそ、油断はなく。一刻も早く討滅しなきゃ、と思いながらゆかりは己の前面にオーラ防御と、そしてそこへ属性攻撃として火行を重ねて。
 一瞬でいいから――と構えればそのオーラ防御の上に亀裂が入る。
 それは過去からの斬撃。だがその威力は構えた防御によりすり減らされ、ゆかりの身体を斬るも全力のものではない。
「っ!!」
 けれど、その攻撃の直後に素早く詠唱をて、ゆかりは黒騎士へと白紙のトランプを投げつけた。
 そのトランプより炎が噴出し、黒騎士へと絡みつく。その炎を煩わし気に、黒騎士は払おうとしていた。
 ゆかりはさらに、そこへ護符までをも向けようとしたがそれよりも、早く。
 黒騎士は三本の呪剣をゆかりへと放っていた。
 一度攻撃を受けたオーラ防御を立て直す暇はない。切り裂かれているのだから。
 その隙間から三本の剣は捻じ込まれ、ゆかりの意識は刈り取られる。
 ゆかりの最初の攻撃。その炎は絡みつき不浄を灼く。一手目は確かに届いたが、しかし次の攻撃まではそううまくはいかなかった。
 敵の方が格上、先制は全てにおいてあちらがとってくるのだから。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

紫谷・康行
過去が重いほど
攻撃も重くなるのだろう
元より乗り越えなければいけない過去だ
その時は今なのだろうね

・対策
自らを一番傷つけた過去の出来事を思い起こしそれを乗り越えるための覚悟と言葉を持って攻撃に備える

絶対に救えると嘘をついて救えなかった女の子の死ぬ瞬間だ
必ず救いたかった
その笑顔を守りたかった

でも、助けられなかったことはわかっている
わかっているならば耐えられる
どんなに苦しくてもその後倒れるとしても一撃を加える
俺が誰かを助けられることを証明するために

・攻撃
攻撃に耐えられたらありったけの覚悟を込めて【ルウォルビルの炎】を使う
「この手に宿る希望、未来をともす光よ。我が覚悟を持って敵を焼き未来を切り開け!」



 紫谷・康行(ハローユアワールド・f04625)は思う。
 過去が重いほど、攻撃が重くなるのだろう、と。
 けれどそれは。
「元より乗り越えなければいけない過去だ。その時は今なのだろうね」
 なら、向かい合うだけなのだと黒騎士の前へと立つ。
 黒騎士は康行の姿を見て、その手を向ける。
 何かが放たれたのだろう。その異変をすぐに、康行は感じる事になる。
 絶対に救えると嘘をついて救えなかった女の子の死ぬ瞬間――必ず救いたかった。
 その笑顔を、守りたかった。
 でも。
「……助けられなかったことはわかっている」
 わかっているならば耐えられると襲い来る痛みを、苦しみを、どうにか耐えようとする。
 地に膝ついて、どんなに苦しくても。たとえ、この後倒れるとしても――一撃を加えるのだと康行は黒騎士をその瞳で睨みつけながら一歩ずつ、進む。
「俺が、誰かを……助けられることを、証明する、ために……!」
 苦い痛み、激しい痛み、渦巻く痛み。
 それらは複雑に絡み合って、凄絶に苛んでくる。
 意識は途切れそうだ。膝をついて、その場に崩れ落ちる。
 けれどもう、黒騎士の傍だ。黒騎士は鼻で笑い、興味失せたように次の相手へと向かおうとする。
 けれど繋がる一瞬を手繰り寄せて、康行は、その右手を伸ばした。
「この手に宿る希望、未来をともす光よ。我が覚悟を持って敵を焼き未来を切り開け!」
 かすかに触れる。その信念込めた言霊宿した右手で、確かに黒騎士に触れたのだ。
 ルウォルビルの炎は黒騎士の上で燃え盛る。
 ぐ、と詰まる声を聴いた後、康行の意識は落ちその炎もまた消えたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

黒蛇・宵蔭
シノアさん(f10214)と共に。
格上相手、力不足は承知。
その上で――死の舞踏のお誘いに参りましたよ。

POWにて。
血統覚醒で傷を甘んじつつも身体能力を向上させ反撃。
片腕くらいならば差し上げましょう。幸い痛みには少し耐性があります。
相手の装甲を少しでも破るべく真赭で直接斬り結び。
生命力を啜ることで少しでも戦場に立てる時間を延ばす。
可能な限りのアンヘルの消耗を狙う。
シノアさんの陰より仕掛け、相手の守りを貫き傷を深めるよう立ち回ります。
さあ、真赭、その真を見せろ。

このような乱舞にしかお誘いできず、申し訳ないのですが。
……シノアさんも楽しそうで何より。
ええ、朱に染まることが我らの遊戯と。
アドリブ歓迎。


シノア・プサルトゥイーリ
POW

宵蔭(f02394)と共に

えぇ、強敵ね
麗しの死の舞踏、お受けいたしますわ

先制か
血統覚醒で能力を強化、一撃受けて行く
カウンターにて衝撃波と共に斬り込みを
先に向かう分、宵蔭の分の攻撃の盾になれれば

騎士の装甲を削るべく、黒剣にて直接攻撃を
出来る限りの消耗を狙う

容易い相手出ないのは事実。
この身は生命力吸収で保たせられれば

ごめんなさいね。騎士殿。今日の私はエスコート役なの

私の仕事は隙を作ること
斬り結んだ先、続く彼の力を知っているから笑って告げましょう

生憎、美しい戦い方は修めてはいない
我が血が誉、受けていただきましょう

ふふ、心踊る楽しい乱舞よ
貴方も楽しそうで何より
さぁ、道をつけましょうか

アドリブ歓迎



 格上というのは承知の上。
 その上で――死の舞踏のお誘いをと黒蛇・宵蔭(聖釘・f02394)は穏やかに微笑んで見せた。
 その笑みにまた、シノア・プサルトゥイーリ(ミルワの詩篇・f10214)も。
「えぇ、強敵ね。麗しの死の舞踏、お受けいたしますわ」
 手をとり、優雅に踊りあうわけではない。此処は戦いの場。
 強敵に恐れるわけではなく、立ち向かうことにどこか楽しみさえある。
 シノアも、己の得物が手になじむ感触に口の端を優美にあげて。
 黒騎士は、向かってくる二人へと同時に攻撃をかける。
 その赤い剣が引き裂くのは過去の斬撃。
 それはどこから来るのかわからないけれど受ける気概は、すでにある。
 共に、その瞳の色を真紅に変えて。その身が変じるのはヴァンパイア。
 オブリビオンであるものに近づく代償は、削られゆく寿命。
 真紅の瞳を見開いて、過去から襲い来る斬撃を一歩分早く、シノアが受ける。
 重い斬撃は――おそらく。常の身であればそこで、終わっていただろう。
 しかしヴァンパイアである今ならば。
 己の左腕に、腹部に、音も無く走る斬撃に痛みはある。けれど決して耐えられぬものではない。だが、浅いわけではない。
 その装甲を削るべく、シノアが向ける黒剣。
 異端の血を啜る呪われた太刀――それを諌める鳥の紋章浅く刻まれた黒鞘は放り投げた。
 シノアが剣を振り下ろし嫣然と、微笑む。
 黒騎士も攻撃には対応する。己の持つ赤い剣でその剣を受けた。
 力は亀甲して、黒騎士はその剣を弾き、その反動で懐は開く。
「ごめんなさいね。騎士殿。今日の私はエスコート役なの」
 シノアの仕事は攻撃を、傷を負わせることではなく――隙を作ること。
 この一瞬だけで十分、これに続いてくれる宵蔭がいることを知っているからだ。
「宵蔭」
 ええ、とかすかに笑う吐息。
 シノアの影から、己もまた過去よりの斬撃を受けながらも。
「さあ、真赭、その真を見せろ」
 名前と異なり、白い拵えの美しい太刀。けれどそれは幾人断ってきたものか。
 染まらぬそれを振るい鎧の合間を狙って、宵蔭は突き刺す。
 深く、入る手応えはあった。
 けれど黒騎士もすぐさま対応し、立て直す。
「このような乱舞にしかお誘いできず、申し訳ないのですが」
 この一刀では足りない、と。それが、宵蔭が感じた手応えだ。
 このままきっと、追い詰められるだろう。
 そんな戦いとなることがシノアにとってどうなのか。そう思ったのだが、気に入りのようだ。
「生憎、美しい戦い方は修めてはいないのよ。我が血が誉、受けていただきましょう」
 もう一太刀と一層深く、その瞳を真紅に落とし込もうとすれば、斬撃が見舞われる。
 己の血が踊る様さえも誉と等しい。
「……シノアさんも楽しそうで何より」
「ふふ、心踊る楽しい乱舞よ。貴方も楽しそうで何より」
「ええ、朱に染まることが我らの遊戯と」
 宵蔭も頷いて血を蹴った。
 片腕くらいならば差し上げましょうと、左腕に落ちる斬撃を気にはしない。潰されるように切り刻まれ、血がしとどに流れ落ちてもまだ、右腕があるから問題ない。
 痛みも耐性がある故に多少鈍く感じはするが余裕がある。
「さぁ、道をつけましょうか」
 削れるだけ削って。
 最後には果てて倒れてしまうのも、わかってはいる。
 けれど今はこの楽しいひと時を味わい尽くしたい。
 威力が高まりゆく剣戟。黒騎士も応戦し、その身に傷を増やしていく。
 先に倒れたのは前を往くシノア。倒れた彼女を真紅の視界の端に留め、すぐに追いつきますよと宵蔭も笑って、畳みかける。
 けれど――最後まで追い詰めることはままならない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

犬曇・猫晴
同行者:グウェンドリン・グレンジャー(f00712)

黒騎士!いいね、そういうの。
クールで戦い甲斐のある敵は好きだよ。
そう思わない?

【SPD】
眼を瞑って、自分や周囲に襲い来る殺気や死の気配に全集中
自分の方に向かって来たならばしっかりと避けてから応戦
白と黒の呪剣には特に注意して避けるよ
戦う理由は後からでも新しく作れば良い。けど、この2つだけは絶対に失くせない
自分以外に向かっているならば大声で知らせて防御、或いは回避を促す

その後は敵の攻撃を掻い潜って、グウェンドリンちゃんから気を逸らせる様に立ち回るよ
さぁ、やっちゃえグウェンドリンちゃん。
とっておきをプレゼントしちゃえ!


グウェンドリン・グレンジャー
同行者:犬曇・猫晴(f01003)

宇宙の、騎士、が、どんなもの……か、興味、ある
強い、敵、喜ばしい……(こくこく)

【POW】
【第六感】で、攻撃、来る方向、予測し、回避
避け……切れない、場合、【激痛耐性】で、対処
だいじょう、ぶ。こんなの、痛いうち、入らない
それに、グールドライバー……流れる血は、武器、に、なる……

猫晴……が、黒騎士、の、気を、逸らして……くれてるうち、に
タイミング、見計らって、ありったけの、攻撃を、お見舞いする
こっちに、背中、向けた、瞬間……狙う!

【暗殺】【生命力吸収】【捨て身の一撃】【属性攻撃】を乗せた、Raven's Roarを、叩き込む
属性は闇。黒には……黒
いただき、ます!



 目の前に立つ黒騎士から感じるもの――それは穏やかなものでは決してない。
「黒騎士! いいね、そういうの。クールで戦い甲斐のある敵は好きだよ」
 そう思わない? と、犬曇・猫晴(亡郷・f01003)は傍らのグウェンドリン・グレンジャー(NEVERMORE・f00712)へと目線向ける。
 その問いにグウェンドリンはぼんやりとした視線返しつつ、こくこくと頷いた。
「宇宙の、騎士、が、どんなもの……か、興味、ある」
 そしてぽとりと。
「強い、敵、喜ばしい……」
 小さいながら強い言葉を、落とした。
 踊るように先を駆けたのは猫晴だ。その瞳は閉じられ、周囲の空気を、襲い来る殺気や死の気配に集中する。
 右から二本と、後ろから一本。
 風切る音と共に迫るそれを感じて、猫晴は一歩深く、踏み込んだ。
「あっははぁ」
 先程まで、自分がいたところに突き刺さる剣が薄っすらと開いた片目、その隙間から見える。
 白と黒の呪剣は、受けないように。
 戦う理由は後からでも新しく作れば良い。けど、この2つだけは絶対に失くせないと猫晴はふたたび、動き出す呪剣から逃げる。
 だがやはり、このすべてから逃れられることはなかった。
 白と黒の呪剣を特に避けていると見切られ、その2本を囮に灰の呪剣が猫晴を貫く。
 一瞬、息は詰まる。捕らえた、と黒騎士の気がふとゆるんだ。
「グウェンドリンちゃん!」
 その声にグウェンドリンが背面に回り込み走る。黒騎士もすぐに対応しグウェンドリンへと過去よりの斬撃を見舞う。
 しかし、猫晴を捕らえた高揚か、それゆえの一瞬の気の緩みもあったのだろう――背後から迫られ、正確にグウェンドリンを捕らえることできず少しそれた。
 避け切れない――それも、グウェンドリンは思考の内には最初からあった。そして、痛みは耐性で多少は和らぐ。
 が、その傷はやはり深い。正面から正直に受けていたら一撃で倒されていた攻撃だ。
「だいじょう、ぶ。こんなの、痛いうち、入らない」
 それに、とグウェンドリンは流れでた血をその指先で拭う。
 敵に近づけば、傷は深くなってどくりと血がしたたり落ちた。
「グールドライバー……流れる血は、武器、に、なる……」
 己の持てる力、そのすべてをもって、グウェンドリンは腰から黒い、翼状のブレードを広げた。その翼には流れた血も赤い線を引いていく。
「全部、喰って、あげる……」
「さぁ、やっちゃえグウェンドリンちゃん。とっておきをプレゼントしちゃえ!」
「いただき、ます!」
 猫晴の声に、グウェンドリンは踏み込んで。
 近距離、黒騎士へと一刀を見舞い、そのまま崩れ落ちた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ヴァーリャ・スネシュコヴァ
ちょっと対峙しただけでも殺気がピリピリくる…これが黒騎士か……!
だが、ここで引くわけにはいかないのだ!

対峙した時、すぐに【属性攻撃】で床を凍らせ、【ダッシュ】し加速して滑る。

【フェイント】+【残像】を使用し、残像で敵の懐に潜り込んだように見せかけ攻撃を誘い、俺本体は高く【ジャンプ】。
そのままフェイントによって出来た隙を狙い、【先制攻撃】+『亡き花嫁の嘆き』! 敵の次の攻撃が来る前に、ジャンプした瞬間に素早く『亡き花嫁の嘆き』を相手に叩き込むぞ!

フェイントが失敗した場合、【第六感】での攻撃の察知と【スライディング】での回避を行い、そのままバク転の応用でアクロバットに『亡き花嫁の嘆き』を放つ!


クレム・クラウベル
記憶されし傷痕に備え
傷跡がある首筋と左肩に予め包帯を巻き付けておく
耐性ばかり宛にせず意志で耐え凌ぐ覚悟
過去の痛みに負けたまま眼の前の過去の断片を倒せはしない
一度は越えた痛みなら、耐えれぬ筈があるものか…!
痛みで動きは鈍る前提で行動は前のめりに
第六感での予測回避も試み

銃は事前にマズルブレーキ装着し反動下げ
左手が支えにならないなら右手のみで横撃ち
痛みでトリガー引けぬなら怪力駆使し強引に
致命に足りなくても良い
一発でも良いから反撃を当てる

有効打持ち得る味方がいる場合は状況次第で支援注力
援護射撃で牽制か
此方が本命と見せかけたフェイント・だまし討ちで気を引く
必要なら自身の負傷も厭わず
一撃で良い、届けてくれ



 仲間である猟兵達が黒騎士へと攻撃を駆けていく。
 先の一撃は深く、黒騎士へとダメージを与えていた。
 ゆらりと足元が揺らいでいる。けれど、まだそこに立っていた。
「ちょっと対峙しただけでも殺気がピリピリくる……これが黒騎士か……!」
 菫色の瞳を瞬かせヴァーリャ・スネシュコヴァ(一片氷心・f01757)は息を飲む。
 そしてすぐさま自身の前に氷の道を生み出して、その上を滑る。
 滑る事はヴァーリャにとっては自然な事。失う事のなかった自身の一端だ。
 フェイントをかけ、右へ左へ。残像をもって黒騎士を惑わせるように動く。
 そこへ、加勢と。助けになればとクレム・クラウベル(paidir・f03413)も準備をして戦列へ。
 傷跡がある首筋と左肩に予め包帯を巻いて。
 己が持ちうる耐性ばかりを宛にせず、その心には覚悟があった。耐え凌ぐ、と。
「過去の痛みに負けたまま眼の前の過去の断片を倒せはしない」
 一度は越えた痛みなら――それは。
「耐えれぬ筈があるものか……!」
 前のめりに、銃を構えて。
 その挙動に築いた黒騎士からの攻撃――傷口が、熱い。
 何かが内から弾けて飛び出すように、視界の端に鈍い赤が飛んだ。
 己の血か、とクレムが認識したのは銃口を違わず、黒騎士へと定めた時だった。
「祈りは済んだか?」
 左肩――鈍い。事前にマズルブレーキ装着し反動下げたが、どうだろうか。
 左手が支えにならないなら右手のみでとクレムは支える。
 痛い。だがそれが逆に強引に、トリガー引いてしまえと言っているようだ。
 致命に足りなくても良い。一発でも良いと、クレムは引き金を引いた。
 その、瞬間と合わせて走り込む少女の姿がクレムの視界の端に映った。
 どちらに黒騎士は注力するか。支援にもなるだろうかと途切れそうな意識の端を掴んで、せめてその成り行きは最後までと思う。
 黒騎士の、ヴァーリャを追っていた視線がクレムの弾丸へと向く。
 構えが不安定であった分、その弾丸はぶれる。避けるのは容易だ。
 一撃で良い、届けてくれ――そう、クレムは戦いの趨勢を捕らえながら祈る。
 自分から、意識逸らした瞬間をヴァーリャは見逃さない。
 黒騎士までの氷の道が作られ、滑りゆく。気付いた時には、懐近く。
 黒騎士が過去から斬撃を見舞えばヴァーリャの身は切り裂かれる。
 これで動けまい、と黒騎士は思った――だが、それは残像。
 ヴァーリャは懐で高く飛びあがる。その身に傷はあるが、十分にまだ動ける。
 そしてもう、止まれる所ではない。
「よそ見してたら、足元を掬われるぞ?」
 靴裏に煌めく氷のブレード。
 ジャンプして、落ちる。その勢いも乗せて、氷のブレードは黒騎士の、そのマスクを斬りおとし、そして傷を負わせた。
 そしてダイアモンドダストの様な冷気。それが黒騎士を包み込み凍らせて。
 ヴァーリャは攻撃の勢いのままに地を滑り距離とれば、黒騎士が崩れ落ちるのが見えた。
 クレムも、黒騎士が消えていく姿を目にする。
 猟兵達の勝利を以て――躯の海から現れたものは、再び躯の海へと還されたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月19日


挿絵イラスト