地獄の特訓! |大渦巻き《メイルシュトローム》!
●地獄の夏合宿!
ミンミン、ジジジ、ツクツクと蝉が喧しい中、それよりも賑やかなのはアスリート達の『本能』なのだろう。お互いを高め合うべく時には一喝し時には褒め合う、そんな熱血あふれる中でも特異を放っていたのは――チーム『バット・サイクロン』の面々であった。
彼女等は猟兵等の活躍を見て火が付いたのか、日々、練習、練習、ただ練習とのめり込んでいる。バットの柄は最早『擦り減って』おり、ぐるぐるする為に最適化された状態となっている。しかし、それでも彼女等は試合の為、次の試合の為、次の次の試合の為に大回転するのだろう。掛け声がグラウンドに響き渡った。
レッツ・ゴー・サイクロン!!!
勿論だが彼女等以外の『スポーツ選手』もたくさんいるだろう。正しく世は炎天下の虜、汗水たれる煌々の極みである――。
●グリモアベース
「あっっっついわ!!! こんな時でも練習するってんだからアスリートってのは凄まじいわね。えっ? オマエもアスリートだろって? 体育館とかでも良いじゃないの。ダメ? あー、はいはい。そんじゃま、お手元のしおりをどうぞ」
猟兵達はグリモア猟兵から貰っただろう『しおり』を捲った。そこにはズラリと『練習内容』が記されていた。視ているだけで辟易しそうなのは気の所為だろう。
「アスリートアースの夏休みってのはつまり『熱血な部活』を倍々したよーなもんでね? それに参加しろってわけよ。いろんなスポーツがあるから『自分が好きなもの』に参加しなさいな――そうそう。その他スポーツ『ぐるぐるバット』のバット・サイクロンの皆も来てるから興味があったら加わるってのもありね。それじゃあ頑張って」
グリモアが輝いて。
にゃあら
にゃあらです。
名状し難いスポ魂のようなもの。
アスリートアースで夏合宿しよう。
場所は『無差別級合宿所』です。
いろんな競技の練習に参加出来ます。
選手の皆との交流も可能だそうです。
その他スポーツ「ぐるぐるバット」のチーム『バット・サイクロン』のメンバーとも練習が出来るようです。バット・サイクロン登場シナリオはこちら。
『https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=43491』
アスリートアースのぐるぐるバットはスケートなど『得点を稼ぐもの』となります。回転の美しさ、回数、ぐだぐだ具合などが要となるでしょう。
それでは良い地獄を。
第1章 日常
『アスリート大合宿!』
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POW : パワーを鍛える。
SPD : スピードを鍛える。
WIZ : メンタルを鍛える。
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
じりじりと|哄笑《わら》う太陽の真下、数多のアスリートが汗と涙と血と🌈を垂らしていた。ここは無差別級合宿所、地獄よりも地獄だと呼ばれる夏期の名物。君達はここにいる超人どもと混ざって鍛練を重ねるのだ。
グラウンドの隅っこに建てられたステージでは|非公式《その他》スポーツ『ぐるぐるバット』の体験なども出来るらしい。
さあ、君はどこで自らを苛め抜く……?
ステラ・オレオール
※アドリブ歓迎
回る競技とは、とても面白い競技ですね!私の戦闘スタイルは空中戦が多く、回る事も多いので、有意義な鍛錬を行えそうです。
…とワクワクしながら来たのは良いですが
あれっ、思ってたのと違う…ここは地獄ですか?
後悔しても逃げられないので、ここは腹を括って全力で回ります。
【念動力】で身体を動かしどんどん加速し、最高速度に達したらバットを中心に【ギャラクシー・ブロッサ厶】発動。最高のクライマックスをご覧あれ!
いずれ訪れる三半規管の限界、制御を失う念動力、溢れる🌈🌈🌈。
こ、こんなはずでは… おえぇ…
くるくると、まるで|回転木馬《アトラクション》の如く、戯れるかのような想像が膨らんだ。きっとキラキラとした|舞台《ステージ》の上で妖精さんよろしく踊り回るのだ。ええ、ええ、とても面白そうな競技ですね! オマエの戦闘スタイルから|観察《み》ても宙返りするような心地の良さだ。有意義な鍛練とも楽し気な夏休みとも考えられる。そんなワクワク気分が上々、バット・サイクロンのメンバーのいる場所へと向かう――。
あれっ――? おかしい。妖精さんがキャッキャウフフしている想像が刹那に崩れた。そこらで転がってるバットにあっちで這う這うしている女の人、くそでかボイスで応援している誰かさんもなんだか若干蒼く見える。まさしく驚天動地、その物理的な所以を知るが好い――ここは地獄ですか? いいえ、|無間地獄《ぐるぐるバット》です。いらっしゃい猟兵様。
|体験者《犠牲者》を見つけたバット・サイクロンのメンバーはまさに疾風だった。あれよあれよと流される儘に|舞台《ステージ》へと運ばれたオマエ。今更、後悔したところで『期待に満ちた視線』だ、逃れる術など失われている。ここは腹を括って全力で|回転《ぐるぐる》するしかない。レッツ・ゴー・サイクロン! やけくそな声が聞こえる。
バットとメイス、何方が回り易いのかは隅に置いて今回は前者選択。基本ルールに則り頭を垂れ、腰よりちょっとだけ下くらいとする。|笛《ホイッスル》の悲鳴と共に|念動力《エネルギー》を右へ右へ右回転へ。どんどんと加速する|貌《さま》は|舞台《ステージ》上の天使だろうか――クライマックスに届けオマエの埒外性、身を切る想いで。少女は花弁の如く、ただ舞わる。
さあ、ご覧あれ! 最高潮に達する声援の中、オマエの|三半規管《なかみ》がぐじゅぐじゅになった。|制御《コントロール》出来ない|念動力《エネルギー》は暴発し、平衡感覚諸共歪んでいく――どうなるかって? そりゃ|大回転《ぎゅるぎゅる》するよね。
輪郭と正体を失うかのような高速は数分後、ようやくユルリ、停滞となった。ぶるぶると|頭痛《シェイク》に苛まれ|眼振《ブレ》逝った臓腑……あふれる|🌈🌈🌈《妖精さん》。こ、こんなはずでは……おえぇ、目が回るよぉ……。
ナイスガッツ! 良くやった! 貴女ならエースも夢じゃないわ!!!
医務室に運ばれる中『聞きたくもない』声が彼方から。
成功
🔵🔵🔴
露木・鬼燈
夏と言えばぐるぐる
スポーツだけでなくレジャーでも必要だからね
特に夏の海ではぐるぐるが熱い!
なのでこの機会に改めてぐるぐるを鍛える
そーゆーのもありだよね
バット・サイクロンの皆さんよろしくお願いしまーす
一緒にぐるぐるするっぽい!
今回は純粋な特訓回とゆーことで限界を超えてぐるぐる
まぁ、本番でも限界を超えてぐるぐるきらきらしてる気するけどね
今は特訓なので何回倒れても、何回復活してもおーけー
とゆーことで<従者召喚>
早期復活のためにサポートをスタッフも用意したですよ
これで僕らはぐるぐるにだけ集中できるってわけなのです
やったね!
スイカの縞模様を全て、総て|大渦巻き《メイルシュトローム》に変えてしまえ。真っ黒い、日焼けしたような蜿蜒は七色の架け橋に変えてしまえ。そう、夏と謂えばぐるぐる、ぐるぐると謂えば夏なのだとオマエは|真理《さと》っていたのだ。スポーツだけでなくレジャーでも必要だからね。勿論、キャンプ好きにとってもメイン・イベントに違いない。特に! 夏の海ではぐるぐるがモーレツに熱い!!! 燦々とした太陽を中心に星々もぐるぐるしているのだ。この機会に改めて|三半規管《カタツムリ》を鍛えよう。えっ? 鍛えない方が得点稼げるです? そんな細かい事は目隠しの中に仕舞いこんでぐるぐるするっぽい! 気が付けばバット・サイクロンの面々とのご挨拶だ。先週の試合は良いぐるぐるでしたよ。それじゃあよろしくお願いしまーす。鳴門は数多いほどに喜ばれる。
夏! バット! |基本姿勢《フォーム》は完璧、純粋な特訓回だと謂う事で情け容赦なく自分を苛め抜く事が可能。だって『次の試合』とかないからね。限界を超えてのぐるぐるだって倍々に出来る。まぁ本番でもリ・バースしてたけどそれはそれ。何回倒れて何回復活したかなんてこの際どーだって良いのだ。それじゃあ|従者《メイド》さん呼び込んでのサポートもバッチリ。ねえ、たとえ気持ち悪くなっても水分補給は忘れないでね!!! 良い? 熱中症での目回しはタブー中のタブーよ。リーダーの言葉も胸にシミるっぽい!
僕らは常にぐるぐるに集中しなければならない、何故ならば彼方側で伝説級アスリートが微笑んでいるからだ。やったね!!!
今日も今日とて美しい、鬼にバットとはこの現実を示すのだ。最早異常とも謂えるフィジカルをぶん回し🌈の栄冠へと|脳味噌《シェイク》をこぼす――ぐらり、限界を迎えたならメイドさんのお膝の上。ちょっと汚れそうだけどへーきへーき。エチケットの用意は無限、|無間地獄《ぐるぐるバット》の為に。
お掃除は問題ないっぽい。
どうしたってクセになるめまいだ、これもうお隣さんにはあげられないね。
成功
🔵🔵🔴
花走・りな
名指しで呼ばれたかぁ、気が重いなぁ
うーん、呼ばれたのかぁ
バット・サイクロンさん、先日は色々と迷惑をかけてしまい大変申し訳ございませんでした
それでは私は向こうで近代五種の特訓をするのでお互い頑張りましょうね♪
ぐっ、捕まった、やはり逃れられないのか
仕方ない。花走・りな、行きまーす!
レッツ・ゴー・サイクロン!!!
こうなったら【限界の彼方まで】回るよ☆
全部出し切れー!
おぇえ
良ければ救急車呼んどいてください
ニコニコ♬をはずませて挨拶した、カオスへのご招待。
嘲笑うかのような太陽、懸命に走り込むアスリート、水分・塩分補給の為に動き続けるスタッフ。此処は超人アスリート達が集う楽園、或いは地獄、無差別級合宿所。そこに今、一人の若き|選手《猟兵》が現れた。彼女の名は花走・りな、とある大会で盛大に|運命《やらかした》有名人である。そんな彼女が何故ここに投身したのかと謂うと――|名指し《スカウト》の手紙が来たからだ。しかし、気が重いと呟くのは何故だろうか。そりゃ宛名見たらそうなるよね。【バット・サイクロン一同】――うーん。呼ばれたのかぁ。
ぐるりと囲まれたオマエはチーム・メンバーの視線に圧倒されたのか、頭を垂れて謝罪を行う。先日は色々と迷惑をかけてしまい大変申し訳ございませんでしたそれでは私は向こうで近代五種――ぐわし、気が付いた頃にはもう遅い、オマエは『怒られている』のではなく『期待されていた』のだ。こんなに瑞々しい選手を逃すわけないじゃない。ああ、やはり|無間地獄《ぐるぐるバット》からは逃れられないのか。粘つくようなめまいを想起してちょっとだけ顰める。されど、いつだってスポーツには、相手選手には敬意を払わなければならない。そう、これは仕方のない事なのだ。花走・りな、逝きまーす! |漢字《おと》が若干と違うが|基本姿勢《フォーム》を崩してはいけない。元気溌剌、はじまりの|声《おと》を鳴らせ――レッツ・ゴー・サイクロン!
黄金色とは勝利の証だと伝説級アスリートが謂っていた。故に、七色の彼方は額と柄の隙間無しに等しい。こうなったらヤケクソ、どっかの誰かさんみたいにぐるぐる、ぐるぐる、|痛めつけて《回って》しまえ。全部出し切れー!!! 別の意味に聞こえるのは気の所為だろうか。おお、揺れる、金髪が円を描き紫色のキャンディがくるう……。
おぇえ……。
憧れの|喝采《アプローズ》、🌈シャワーに想えたのは気分の悪さの所為に違いない。うつ伏せに倒れた儘のオマエはうごうご、両手で何かをアピールした。良ければ救急車呼んどいてください――|救護班《スタッフ》が駆け付けた頃には大惨事となっていた。|三半規管《カタツムリ》の大敗、得点だけは上々。
バット・サイクロンのリーダーは満足気な貌をしてオマエを見送った。
成功
🔵🔵🔴
迅瀬・ナクタ
「トイロボの練習だったり、他の超人スポーツの動きを見て、トイロボの動作に取り入れられないか、合宿で学ぼうと……オレは何を……ぐるぐるバットだと……!?回る……いや既に回っているのか……?」
いつの間にかぐるぐるしていた。やるのなら、中途半端にはしたくない。ぐるぐるしつつ自分の【オリジナル・スタイル】を確立していく。呼吸を整え、三半規管に響くように、早く、早く、ぐるぐると回る!これもトイロボの動きに取り入れて!……強く!……なる!……わけないだろぉぉぉ……(バットから手を離し当たりをぐだぐだとぐるぐると回る。)
色々とおまかせします。
トイロボバトル――それは120mmから180mmの人型ロボットを駆使し『相手のロボットを倒す』そんなその他スポーツである。詳しいルールは記載しないから各自『ルールブック』を読み込んでほしい。兎も角、そんな「トイロボバトル」アスリート、迅瀬・ナクタも|無差別級合宿所《夏休み》に参加していた。周囲には「トイロボバトル」アスリート以外の選手達も大勢在り、彼等の技術を|盗《い》かすのも手だと意気揚々、観察を続けて往く。あの動作はこう立ち回りに使えるな。そっちの道具は武器に出来そうで悪くはない――うんうんと感極まっていたら、おかしい、これは如何いう事だ……?
オレは何を……?
ぐるぐるバットだって?
いや、まさか、オレは既に回っていると謂うのか……?
ぐるぐるバットの魔力にはたとえ『屈強な精神』を持つ猟兵でも抗えない。意識的、無意識的とに関わらず『バット』を構えてしまえば只管にぐるぐるする他赦されないのだ。仕方がない、やるからには何事も全力、中途半端に終わらせてなるものか。アスリート魂に焔が宿ったならばオリジナル・スタイルを始めよう。呼吸を整え、タクトデバイスを手繰るかの如く、素早く素早く、|三半規管《カタツムリ》を叩きのめす――よく考えたらこれもトイロボバトルに活かせるのではないか? たとえばサバイバル時、感覚を研ぎ澄ますとかそういう――強くなる、そう、強くなる為だ。その為ならば虹色の彼方の栄冠だって掴んで――や、る。わけ……な、いだ、ろぉ……?
ぐだぐだ!!! 最初の勢いは二桁頃に砕け、でろでろけろけろと身体が、脳味噌が傾いていく。治まる筈のない目回しにやられオマエは誰かさんと仲良く|医務室送り《横たわる事》になった。
はっ――! そうか、無差別、二刀流、高速回転、視えた。視えたぜ。トイロボバトルの全てが、トイロボバトルとは即ち流れの読み合いであり回転を制する事でフィールドを掌握する――オマエが正気に戻った時、|大渦巻き《メイルシュトローム》は止んでいた。
次回! 特訓の成果を見せつけろ!
|また参加してくれよな《強制はしないぜ》!
レッツ・ゴー・サイクロン!!!
成功
🔵🔵🔴