●禁獣『歓喜のデスギガス』
「やめて! 殺さないで! ……え?」
まだ幼き少女が暗闇の中で目覚める。
「……生きてる? たしか、胸を刺されて……」
べたべたと手で胸を触るが、そこには傷らしいものは一つもない。
「夢だったの?」
「ようこそ、第四層のひと!」
自分が死んだのは夢だったのかと思った瞬間、背後から大きな声が響く。
「ひっ!」
振り向けばそこには闇夜が広がる。否――それは闇ではなく暗く巨大な禍々しい怪物の姿だった。
「ねえ、君の人生はよいものだった? ……あっ答えはいいよ、ぼく心が読めるんだ! 君もみんなと同じで、辛く苦しいまま一生を終えたみたいだね」
うんうんと怪物が勝手に納得して頷く。
「最初に教えてあげるけど、ここは死後の世界じゃないよ。ダークセイヴァーに生きる定命の者にとって、死は救いじゃない。この世界の命はぜんぶ、死後は綺麗な『魂人たましいびと』に転生し、上層に棲むオブリビオンの玩具となる。これからも、今までと同じ人生が続くんだよ」
一方的に怪物はぺらぺらと世界の真実を語る。それを聞かされた少女は青ざめ、ブルブルと恐怖に身体を震わせた。
「安心して! ぼくは、友達が欲しいだけなんだ。友達だから、ぼくはなんでもしてあげる」
「あ、ああ……」
その言葉に震えながらも少女が声にならない願いを抱く。
「……君はいま「家族の待つ家に帰りたい」って思ったね? じゃあ家をプレゼントしてあげるよ。ちゃんと家族もつけてね!」
純粋にして邪悪な怪物――禁獣『歓喜のデスギガス』は少女の願いを叶えようと楽し気に嗤う。少女の身体に家にして、その中に怪物を住まわせてあげようと「純粋な善意」から手を伸ばした――。
●グリモアベース
「ダークセイヴァーで死んだ者が、禁獣『歓喜のデスギガス』の目の前で『魂人』に転生してしまう」
バルモア・グレンブレア(人間の戦場傭兵・f02136)が予知した事件を猟兵に伝える。
「デスギガスがいるのは「禁獣領域」と呼ばれる上層の「闇の種族」でさえ近づかぬ場所だ。理解不能かつ殺害不能の怪物「禁獣」は闇の種族からも敬遠されている脅威の存在のようだ」
そんな禁獣の元に一人の魂人が不運にも送り込まれてしまう。
「デスギガスは「純粋な善意」から魂人を「異形の怪物」に作り変えようとしている。その前に何とか魂人を救助する作戦となる」
デスギガスは心を読んで勝手に願いを叶えるべく魂人の身体を怪物にしてしまう。そうなればもはや救いはない。
「禁獣領域への入り口を守護者として闇の種族『慈悲亡き聖母』が守っている。これも万物を無に帰すことで救いとする狂った存在だ。強敵だが倒さねば魂人の元には辿り着けない」
神を信仰する聖母は加護や光の力によって攻撃してくる強敵だ。そんな敵を倒さなくては入り口を通る事もできない。
「撃破し禁獣領域内部に侵入すれば、徘徊するオブリビオンの群れ『首狩りの騎士』との戦闘になるだろう。これを倒しながらどこかに居る魂人を探す必要がある。首狩りの騎士には『番犬の紋章』が融合していて、紋章を刻まれた胸意外へのダメージは軽減されるようだ。闇の種族ではないといえども油断はするな」
オブリビオンが紋章の力で強化されている。そんな存在がうろうろしている恐ろしい領域が禁獣領域だった。
「魂人の元に辿り着ければ、そこには数百メートルもの巨体を持つ禁獣『歓喜のデスギガス』が居る。だがデスギガスは現状では倒せん。攻撃に耐えながら隙を突いて魂人を救出し、追撃から逃れ禁獣領域の外側まで脱出しなけれならない」
悪夢のような弾力で全ての攻撃が跳ね返す怪物。そんな恐るべき存在から魂人を救い逃走しなければならない。
「敵地からの救助という困難な任務だ。だがまだ幼い少女が壊され玩具にされると分かっていて放置はできん。禁獣領域に侵入しデスギガスの魔の手から魂人の少女を救い出せ!」
厳しい戦いになるとバルモアが険しい顔で檄を飛ばし、禁獣領域の入り口へとゲートを繋いだ。
天木一
こんにちは天木一です。
禁獣領域に向かいデスギガスの元から魂人の少女を助けましょう!
第1章は闇の種族『慈悲亡き聖母』との戦いです。強力な個体で禁獣領域の入り口を守っています。
第2章はオブリビオンの群れ『首狩りの騎士』が徘徊する禁獣領域を探索することになります。『番犬の紋章』によって胸の紋章部位以外へのダメージは減少します。
第3章ではデスギガスの攻撃に耐えながら魂人の少女を助け出し、禁獣領域から脱出を目指します。デスギガスは少女を攻撃しようとはしませんが、たまたま巻き込むことはあります。
魂人の少女は10歳ほどで名前は「リーシ」。ヴァンパイアの狩りの遊戯で殺されました。
複数人で参加する方は最初にグループ名などをご記入ください。
プレイングの締め切り日などは決まり次第マスターページかタグにて。
それでは、デスギガスから魂人の少女を助けてあげてください!
第1章 ボス戦
『慈悲亡き聖母』
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POW : 『神は天に在りて』
状態異常や行動制限を受けると自動的に【身に纏う極光の加護】が発動し、その効果を反射する。
SPD : 『世は総て事もなし』
【信仰に身を委ね、影を操る怪物】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
WIZ : 『光あれ』
【万物を灼く光】を降らせる事で、戦場全体が【天地創造の地獄】と同じ環境に変化する。[天地創造の地獄]に適応した者の行動成功率が上昇する。
イラスト:100
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ゾーヤ・ヴィルコラカ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●救いの光
「この世界の全ての者に慈悲を……」
闇の種族『慈悲亡き聖母』が神に祈りを捧げ、その身に加護を宿らせる。
「神の愛は遍く全ての者に与えられる。神による救いを与えよう」
祈りは光となって全ての者を灼き尽くす。それは万物を無に帰して天に召す神の力――。
辺りから獣の断末魔が上がり、死の気配が濃密に立ち込める。
「この先に存在するは神をも畏れぬ獣。近づけば神の愛すらも届かぬ身と成り果てる。故に私がこの場で救いの手を差し伸べましょう」
禁獣領域の入り口には、何も知らず近づいたオブリビオン達の焼け焦げた骸が転がっていた……。
火土金水・明
「まずはデスギガスの元に辿り着くことが大切ですから、他の猟兵の方と力を合わせて確実に目の前の敵を倒しましょう。」「攻撃をしつつ他の猟兵の方の回復も受け持ちます。」
【SPD】で攻撃です。
攻撃は、【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【巷に金色の雨の降るごとく】で、『慈悲亡き聖母』を【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】【第六感】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「私の役目は少しでもダメージを与えて次の方に繋げる事です。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。
館野・敬輔
【POW】
アドリブ連携大歓迎
吸血鬼の遊戯で殺されて辿り着いた地で
今度は異形の怪物にされるのかよ
彼の禁獣「デスギガス」の存在は不気味そのものだし
今は戦って勝てる相手ではないと理解はしているが
少女に降りかかる悪意を黙って見過ごせるわけがない!
急ぎ救出に向かうぞ!!
極光の加護は別の存在と相対した時に1度見ている
状態異常や行動制限を受ければ反射されるが
言い換えればそのどちらも与えなければ反射されることはない
そして、俺の剣はただひたすら、真っ向から力で叩き潰す剣だ
さすがにこれは反射できまい!!
戯言には一切耳を貸さず「先制攻撃」から「地形の利用、ダッシュ」で聖母に肉薄し
「殺気」全開で動きを止めつつ至近距離から「2回攻撃、怪力」+指定UCで一気にその口ごと全身を両断だ!
紙きれ同然の加護に護られながら、この地に沈め!!
もし、万が一攻撃が反射されるようなら
「見切り、第六感」で何とか回避するか
…ないと思いたいけど
リーヴァルディ・カーライル
…殺すことが慈悲なのかもしれないけど、私達はこの先に用があるの
…前に立ち塞がると言うならば、力で以って押し通るまでよ
肉体改造術式により強化した第六感で敵の殺気を暗視して行動の先を読み、
敵の攻撃を最小限の動作で受け流しつつ「写し身の呪詛」を使用
高速で移動させて囮にした分身に敵が光や影の攻撃を行った瞬間を見切りUC発動
…どれだけ不意を突こうが無駄よ。私には視えているもの、お前の殺気が、ね
…見た目に反して随分と固そうね。ならば、お前自身の攻撃ならばどうかしら?
敵と残像の位置を入れ替える事で自身の攻撃で自爆させられないか試み、
敵が体勢を崩した隙に切り込み魔力を溜めた大鎌を怪力任せになぎ払い切断する
霧島・絶奈
◆心情
禁獣に比すれば素直に殺しに来るだけ確かに慈悲深いのでしょうね
とは言え、我々の目的が其の先にある以上、押し通るまでです
せめて愉しみましょう
この『逢瀬』を
◆行動
【罠使い】の技を活かし「魔法で敵を識別するサーメート」を複数設置
更に『二つの三日月』を召喚し戦闘
私自身も【範囲攻撃】する【衝撃波】で【二回攻撃】
【集団戦術】を駆使した単純な物量で圧し潰すとしましょう
其れに、何れの手段も状態異常や行動制限を伴う攻撃ではありません
つまり貴女のユーベルコードは空振りですよ
負傷は【各種耐性】と【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復
さて…
したり顔でもして見せれば良いでしょうか?
「神は天では無く此処に在る」と
●神の救済
「吸血鬼の遊戯で殺されて辿り着いた地で、今度は異形の怪物にされるのかよ」
闇夜を進む館野・敬輔(人間の黒騎士・f14505)は、不運な少女に訪れる悲劇を思うと自然と足が早まる。
「彼の禁獣「デスギガス」の存在は不気味そのものだし。今は戦って勝てる相手ではないと理解はしているが、少女に降りかかる悪意を黙って見過ごせるわけがない!」
例え勝てぬ相手だとしても、何の罪もない少女がただ悲劇に見舞われるのを放っては置けないと駆け出す。
「急ぎ救出に向かうぞ!!」
向かうは「禁獣領域」の入り口。そこには闇の種族『慈悲亡き聖母』が立ち塞がる。
その見た目は一般的な聖職者のように見える。だが近づくだけでビリビリと空気が震えるような圧倒的なエネルギーを感じる。自分達とは違う次元の存在なのだと魂が訴えかける。
「まずはデスギガスの元に辿り着くことが大切ですから、他の猟兵の方と力を合わせて確実に目の前の敵を倒しましょう」
火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)は門番のように立ち塞がる闇の種族『慈悲亡き聖母』へと接近する。
「迷える子羊よ。汝が迷い地獄へ落ちる前に、光で天に帰しましょう」
聖母の身体から何本も影の腕が生え、異形と化すと足元の影が起き上がって獣の如く襲い掛かり、牙が頭から明を噛み砕く。だがその姿が薄れ消え去った。
「残念、それは残像です」
第六感で危険を感知していた明は残像を残して回避して、銀の剣を横に振るい影を薙ぐ。刃が影を切断するが、すぐに元の状態へと戻る。
「悪しきものよ、世界より去れ」
影が複数の獣となって足元から襲い掛かると、バックステップしながら明は剣で受け止めるが衝撃に吹き飛ばされる。
「邪魔をするなら道を切り拓くまで!」
その間に回り込んで側面に駆け寄った敬輔が剣で斬り裂くと、聖母は光を手に宿して防ぐ。白と黒がぶつかり合い、僅かに黒が勝り刃が手を斬る。だが分厚い鉄でも裂くような感触で手を切断するに至らなかった。
「浅いか!」
敬輔がすぐにその場を跳び退くと、聖母から光が放射され辺りの大地が抉れた。
「光よ、悪しき心を清めよ」
光を放ちながら聖母が何本もある影の手を組み祈りを捧げた。
「禁獣に比すれば素直に殺しに来るだけ確かに慈悲深いのでしょうね。とは言え、我々の目的が其の先にある以上、押し通るまでです」
怪物にされるくらいであれば死もまた救いかもしれないと、霧島・絶奈(暗き獣・f20096)は慈悲深い狂った聖母を見る。
「せめて愉しみましょう。この『逢瀬』を」
同じような狂気じみた笑みを浮かべ、絶奈はサーメートを周囲に設置してユーベルコード『二つの三日月』を発動した。突きの輝きと共に現れるは二つの三日月の如き光の巨人。それが無数の小さな二つの三日月を呼び出して辺りに展開した。
「月の輝きは神の光の残光。私には届かない」
聖母が極光の加護を纏い、月の輝きに対抗する。
「集団戦術を駆使した単純な物量で圧し潰すとしましょう。其れに、何れの手段も状態異常や行動制限を伴う攻撃ではありません。つまり貴女のユーベルコードは空振りですよ」
巨人が足を踏み出して聖母を踏みつける。だが聖母は微動だにせず、掲げた手で受け止めた。そこへ小さな二つの三日月が周囲から押し寄せて全身を切り裂く。しかし纏う光の守りは反射はせずとも堅く深手には至らない。
「無知なるものよ。ここで死するは神の慈悲と知りなさい」
聖母の影が漆黒の刃となって襲い掛かり、小さな二つの三日月を薙ぎ払い巨人を後退させた。
「……殺すことが慈悲なのかもしれないけど、私達はこの先に用があるの」
リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)は慈悲によって全ての命を奪う聖母に接近する。
「……前に立ち塞がると言うならば、力で以って押し通るまでよ」
肉体改造術式により強化した第六感で敵の殺気を見切り、足元から伸びあがる影の動きを先読みして、身体を逸らしながら黒い大鎌【過去を刻むもの】で受け流し、最小限の動きで影の刃を回避した。
「抵抗は無駄なこと。神の御許に召されなさい」
聖母から伸びる影の刃が増えると、リーヴァルディは【写し身の呪詛】を使って残像を幾つも創造し、高速で動き回らせて囮にする。それを追って影が蛇のように動き、残像を切り裂いて消して、猟兵達をも狙い地を走り空を舞い、縦横無尽に動き回って薙ぎ払う。
「回復は任せて下さい」
明がユーベルコード『巷に金色の雨の降るごとく(ゴールドレイン)』を発動し、金色(こんじき)の雨を降らせて仲間達の傷を癒す。それと虹色の稲妻が空より落ちて聖母を打ち据えた。だが聖母は痛みを感じていないように明へと影を伸ばす。
「私の役目は少しでもダメージを与えて次の方に繋げる事です」
注意を引き付けて回避行動を取り、明は次々と襲い掛かる影の猛攻から逃れる。
「神の慈悲を受け入れよ。救いはそれしか残されていない」
聖母がさらに激しく攻撃の手を増やし、影の矢が降り注いで身を護る猟兵を消耗させていく。
「闇の種族がどれほど強力であろうとも、皆で力を合わせれば決して倒せない相手ではありません」
明が虹色の稲妻を叩き込んで棒立ちの聖母を打ち据え、光によって影を消し飛ばし隙を作り出す。
「全てに於いて吸血鬼とは比べ物にならぬ程の能力を有しているようですが、戦闘技能は高くありません。生まれ持った能力で勝利してきたのでしょうが、経験から培われた技術は其れを超えることを教えましょう」
絶奈が隙をつき黒剣と白槍を振るって衝撃波を浴びせ、それに連携して巨人が拳を打ち放った。
「さて……したり顔でもして見せれば良いでしょうか? 「神は天では無く此処に在る」と」
笑みを浮かべた絶奈が仕掛けて置いたサーメートを起爆し、敵を煽るとさらなる衝撃波を浴びせて手を止めじ畳み掛ける。
「神は現世には居られませぬ。我等が死したのちにお会いできる尊き存在。地上で神を名乗る者がいれば、それは悪魔……汝は悪魔なり」
聖母が闇を消し去るような極光を放ち、爆発を打ち消して絶奈を浄化しようとすると巨人が右腕を割り込ませて防ぎ、腕が分解されるように消滅した。
「……好きに動かれては危険ね」
リーヴァルディがそれ以上の攻撃をさせぬよう残像を敵の元に突っ込ませる。
「光より影が生まれる。影もまた神の御業なり」
聖母の影がすぐに反応して残像の足元から獣となって残像に飛び掛かる。
「……どれだけ不意を突こうが無駄よ。私には視えているもの、お前の殺気が、ね」
囮に引っ掛かった瞬間、リーヴァルディがユーベルコード『吸血鬼狩りの業・飛転身の型(カーライル)』を発動し敵と残像の位置を入れ替える。
「……見た目に反して随分と固そうね。ならば、お前自身の攻撃ならばどうかしら?」
自らの影が襲い掛かって聖母の身体に牙を突き立てた。腹の肉が抉られ血が溢れ出す。
「……自分自身の攻撃なら十分なダメージが与えられるようね」
その隙にリーヴァルディが飛び込んで魔力を溜めた大鎌を薙ぎ払って胴を斬り裂いた。だが刃は肉を裂いたところで止まる。まるで束ねた鉄でも切ったような感触が手に伝わった。
「神は天より我等の行いをご覧になっている。生は一瞬の泡沫。抗わずに受け入れよ」
聖母が祈ると極光の加護を得てその身に神聖な光を宿す。
「極光の加護は別の存在と相対した時に1度見ている。状態異常や行動制限を受ければ反射されるが、言い換えればそのどちらも与えなければ反射されることはない」
構わず敬輔が踏み込んで黒剣を大上段に構える。
「そして、俺の剣はただひたすら、真っ向から力で叩き潰す剣だ。さすがにこれは反射できまい!!」
放つはユーベルコード『憤怒の解放・両断剣』。右目を激しく光らせ殺気を浴びせて動きを止め、全身全霊の力を以って黒剣を振り下ろす。その刃は纏う極光を容易く斬り進んだ。
「紙きれ同然の加護に護られながら、この地に沈め!!」
必殺の刃が頭に向かう。対して聖母は左手を掲げた。
「神よ忠実なるしもべを護りたまえ」
左手に眩い光が集まり先と同じように剣を受け止める。だが先程よりも強烈な一撃は防ぎ切れず、僅かに軌道を逸らして左肩に叩き込まれた。
「逸らされたか、ならまずはその腕をもらう!」
敬輔は黒剣を振り切り、聖母の左腕が何本も生える影の腕と共に肩から切断されぼとりと地に落ちた。
「光よ、神敵を討ちたまえ」
片腕を失う明らかな深手、だが聖母は一切感情を露わにせず、何本もある影の右手だけで祈り落ちた左手を輝かせると光の弾を放出した。
「流石は闇の種族といったところか、そう簡単には倒せん!」
敬輔は黒剣で切り払いステップして光弾の嵐を躱し仕切り直した。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
村崎・ゆかり
ミリア(f32606)と
禁獣デスギガスか。どうにもまともな相手じゃないわね。犠牲者を出さないためにも頑張らなきゃ。
行こっ、ミリア。
さて、門番とは少し違うようだけど、障害には違いない。思いっきりぶち破ってあげましょう。
まずは天地創造の地獄に「環境耐性」「地形耐性」「呪詛耐性」の符を自分とミリアに。さらに「継戦能力」で粘ってやる。
さて、自分の世界ってやつは誰にでもあるってことを教えてあげるわ。
「結界術」「全力魔法」酸の「属性攻撃」「範囲攻撃」「仙術」「道術」で、紅水陣!
赤き雨の世界が地獄を上書きする。
逃がしはしない。絶陣へ突入して、「斬撃波」纏う薙刀で串刺しにする。
前座でこれなのよね、この世界。
ミリアリア・アーデルハイム
連携・アドリブ◎
f01658:ゆかりさんと
人の言葉を態と曲解し捻じ曲げるなんて暴虐です、許すまじです!(怒りのオーラ【オーラ防御】)
灼光は地に届かず
其れは彼の者が呼び起こしし嘆き悲しみの
昏き闇となりて遮る故なり
希望の光を失いし魂たちの怨嗟に等しき闇が
偽りの地獄を喰らい尽くし
彼に仇為す者を援けるであろう
予言を紡ぎ、霊魂の力を【祈り】【浄化】【捕食】その怨念に等しい量の魔力と化し「箒」に収束。【神罰】も込め、予言を【呪殺弾】として放つ。
(ゆかりさんと並び立ち)
悪しき者を掃き清めるは我等が務め、貴方たち闇の種族の非道を看過する訳には参りません!
●祈り
「禁獣デスギガスか。どうにもまともな相手じゃないわね。犠牲者を出さないためにも頑張らなきゃ」
村崎・ゆかり(“紫蘭パープリッシュ・オーキッド”/黒鴉遣い・f01658)は魂人を怪物に変えてしまう恐るべき獣に警戒心を高めながら行く手を塞ぐ聖母へと視線を向けた。
「人の言葉を態と曲解し捻じ曲げるなんて暴虐です、許すまじです!」
隣を歩くミリアリア・アーデルハイム(永劫炉の使徒・f32606)が禁獣の行動に怒りを覚えて許せないと怒りのオーラを纏い拳を握った。
「行こっ、ミリア」
「はい、ゆかりさん!」
ゆかりの呼びかけに応じ、ミリアリアも共に聖母の元に向かう。
「また憐れな犠牲者になる者が増えました。この先は地獄。故に我が慈悲によって天に向かいなさい」
左腕を失っても聖母は穏やかに、ただただ地獄に向かう者を救おうと神聖な光を放つ。万物を灼く光は大地を天地創造の地獄へと変貌させた。マグマが燃え上がるような熱とエネルギーが近づく者の体力を奪っていく。
「さて、門番とは少し違うようだけど、障害には違いない。思いっきりぶち破ってあげましょう」
ゆかりはどんな思惑であろうとも、邪魔をするなら突破するだけだと地獄への耐性を高めようと【霊符『白一色』】を自分とミリアリアに貼って汗を流しながら耐える。
「灼光は地に届かず。其れは彼の者が呼び起こしし嘆き悲しみの昏き闇となりて遮る故なり――」
ミリアリアがユーベルコード『運命の刻は来たり』を発動し、預言の言葉を紡ぎ出す。
「希望の光を失いし魂たちの怨嗟に等しき闇が、偽りの地獄を喰らい尽くし。彼に仇為す者を援けるであろう――」
霊魂の力が怨念に等しい量の魔力と化し【職人謹製棕櫚箒】に集束する。
「準備はできました」
「さて、自分の世界ってやつは誰にでもあるってことを教えてあげるわ」
並び立つミリアリアにゆかりが頷き返し、正面を向いてユーベルコード『紅水陣(コウスイジン)』を発動して血のように赤い強酸性の雨を降らせる。
「赤き雨の世界が地獄を上書きする……」
マグマのような地獄が赤く染まり、あらゆるものを腐蝕させる赤い靄に塗り替える。
「神の導きを拒絶するならば、それは地獄に続く道なり」
聖母は赤い靄に包まれると光をその身に宿して抵抗する。
「悪しき者を掃き清めるは我等が務め、貴方たち闇の種族の非道を看過する訳には参りません!」
そこへ箒を構えたミリアリアが予言を呪殺弾として放つ! 放出された弾は絶対不可避の運命によって導かれ聖母の光を貫き腹に大穴を開けた。
「この身は元より神に捧げたもの。死は恐れるものにあらず」
聖母は痛みを感じず、神の元に誘おうと光を右手に宿す。
「させはしない」
ゆかりが懐に飛び込むと、【薙刀『紫揚羽』】を纏わせ左胸に突き入れる。すると斬撃波が放たれて傷を広げ背中に突き抜けた。
「神の慈悲に縋りなさい」
どちらも普通なら致命傷の攻撃。だが聖母は平然として祈り、その身から光を放ちゆかりを吹き飛ばし退けた。
ずっと聖母は立って祈るだけで戦闘技術自体は低い。だが生まれついての捕食者と被食者のように他者を圧倒し、人が蟻を踏み潰すような力の差だけで押し返してしまう。
「大丈夫ですか、ゆかりさん」
前に出たミリアリアが箒を構え牽制に呪殺弾を放ちながら心配する。
「大丈夫。衝撃は逃したから怪我はないわ。だけど前座でこれなのよね、この世界……」
ゆかりは攻撃を受ける瞬間に自ら後方に跳んで衝撃を逃していた。胸と腹に穴を開けながらも、揺らがぬ信仰で祈り続ける聖母を見てゆかりは小さく嘆息した。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
御堂・伽藍
【金剛胎蔵】
アドリブ、即席連携歓迎
かみ いのり?
はてさて、物の屍に救済とは
先制UC発動
炎光闇空属性を攻撃、防御力に付与
残像陽動フェイント忍び足でゆるゆると接敵
射程に入り次第念動怪力衝撃波4属性UC
フェイント二回攻撃を交え3つの「しん」で範囲ごと薙ぎ払う
敵の攻撃を落ち着いて見切り
念動怪力衝撃波オーラ防御UC等を以てすてぜにで武器受け流す
窮地の仲間は積極的にかばい援護射撃追撃
ひかりには ひかり
出でよ、幽魔月精
地形が変わったら地形を利用し光空炎の魔力を増幅リミッター解除
早業高速詠唱召喚術
ティティスを呼びチャンスを広げる
あなたに いのりを
祈る骸に、弔いの餞を
さようなら
さようなら
御然らば
御然らば
ティティス・ティファーナ
SPDで判定
*アドリブ歓迎
【金剛胎蔵】
「リーンの護衛、偽聖母の撃滅」
『アテネ・ニケ・パルスフラッシュ』で識別パルスを照射し『アプロディーテ・フューチャーサイト』で1分先の未来を見ながら『マルチスタイル・サイコミュ・ファンネルビット』を展開して『フルバースト・マキシマム』『アルテミス・レーザー』で先制・索敵攻撃をして『サイコミュ・ファンネルビット・テレポート』で敵の攻撃を空間飛翔して避け『三女神の加護と粛清を』で敵のUCを封印/弱体化させます。
『クリアボディ』『アストラル・エレメント・ヴェール』で伽藍も透明化し視聴嗅覚を阻害し『アストラル・エレメント・トランスフォーメーション』で最適化します。
祝聖嬢・ティファーナ
WIZで判定
*アドリブ歓迎
【金剛胎蔵】
『フェアリーランド』の壺ん中から各種精霊,聖霊,月霊,戦乙女,天使,英霊,死神を呼んで『グレムリン・ブラウニー・ルーナ』で小妖精を呼んで“七色金平糖”を多めに猟兵とリーシにも配って『エレメンタル・ピクシィーズ』で属性攻撃を『神罰の聖矢』で聖攻撃を仕掛け『祝聖嬢なる光輝精』で怪我人を治して『シンフォニック・メディカルヒール』で状態異常を癒します♪
『月世界の英霊』で敵の攻撃を空間飛翔して避け『月霊覚醒』で敵のUCを封印/弱体化させます☆
機会を見て『精聖月天飛翔』で強化して『叡智富める精霊』+『神聖天罰刺突』で苛烈な猛攻をします!
「救護と祝福と恩恵を授けます♪」
●救いあれ
「かみ いのり? はてさて、物の屍に救済とは」
御堂・伽藍(がらんどう・f33020)は不思議そうに首を傾げた。その身は人ではなく死した品の寄せ集め、我楽多を如何にして救済するというのかと想像もできない。
「死して神の創りし楽園に招かれよ。神の祝福を受ければ苦しまずに逝けるでしょう」
胸と腹に穴を開け既に死んでいてもおかしくないダメージを負いながらも、祈りを捧げる聖母は温かな光を放ち、命を奪って猟兵達を天に送り出そうとする。
「生きてる人を強引に天国に送るのは祝福なんかじゃないよ☆」
祝聖嬢・ティファーナ(フェアリーの聖者×精霊術士【聖霊術士】・f02580)が聖母の言葉を否定し、ユーベルコード『フェアリーランド』を発動して壺の中からさまざまな精霊、聖霊、月霊、戦乙女、天使、英霊、死神、小妖精を呼んで“七色金平糖”をみんなに配り、聖矢を放ってもらい敵の身体を貫いた。
「聖なる光は神の力。神の忠実なるしもべである私を滅する事は叶わない」
聖母はそれに耐え自ら光を帯び始めた。
「神の愛は世界を包む。光あれ」
聖母が暗闇を照らす光の雨を降らせていく。
「ひかりには ひかり」
伽藍がユーベルコード『トリニティ・エンハンス十二刻』を発動し、炎、光、闇、空属性の魔力を帯びて自身を強化すると、残像を囮に躱しながらゆるゆると近づいて、当たりそうな光には【すてぜに】を放り投げて防ぐ。
「憐れな迷い子に救いを」
聖母の降らせる光は大地を変貌し、天地創造の地獄と化す。マグマのように熱エネルギーが渦巻き、全ての生物を等しく混沌に呑み込もうとする。
「じごくには じごく」
伽藍が地形を利用して光、空、炎の魔力を限界を超えて増幅し召喚術を起動する。
「出でよ、幽魔月精」
目の前の空間が揺らぎ召喚獣「アストラル・エレメント(幽魔月精)」を呼び出した。
「リーンの護衛、偽聖母の撃滅」
空間が歪みから姿を現したティティス・ティファーナ(召喚獣「アストラル・エレメント(幽魔月精)」・f35555)が、ユーベルコード『アテネ・ニケ・パルスフラッシュ(ヘスティアー・パルス・レーザー)』を発動し、識別パルスを照射し敵をロックオンすると、【サイコミュ・ファンネルビット】を展開して包囲し、両肩の【アームドフォートレスダブルキャノン】と手にした【ロングリニアボウ】を構える。
「一斉射開始」
正面から4門の大型レーザーと超電磁式弓矢の矢が、全方向からレーザー砲台の超小型レーザーが放たれて聖母の全身を貫いた。
「神よ、迷い子を救い導く力を……」
体中に穴を開けた聖母が祈ると、その身から何本も影の腕が生えて怪物となり、体中に穴を開けながらもまだ祈りを捧げる。
「反撃の予兆を察知。防御行動に移ります」
ティティスは飛び上がると足元から伸びる影の腕を躱した。だが影は猟犬のように執拗に追いかけていく。
「リーンから注意を引き離す」
ならばと敵の注意を引き付けてティティスは仲間から離れるように回避に専念する。
「救護と祝福と恩恵を授けます♪」
ティファーナも空間を自由に跳ねるように飛び回り、月の輝きによって敵を照らす。
「月の輝きは神の輝きの残滓。神の光には及ばない。さあ、神の元に御行きなさい」
聖母は月の輝きを弾くように光を放つ。
「天国に行くのキミの祝福なら、これがボクから贈る祝福だよ☆」
それを縫うように突破するとティファーナが【エレメンタルロッド】を手に風の矢を放って次々と敵の身体に穴を穿つ。
「死は等しく祝福なり」
その攻撃を受け入れながらも光を止めず、避けきれなくなったティティスの身体を吹き飛ばした。
「攻撃を継続」
影から逃げながらも、ティティスが牽制にファンネルビットからレーザーを撃ち込んで敵の視線を引き付けた。
「物の屍に いのりは いらない」
仲間達が敵の注意を引いている隙に、接近した伽藍が4属性の混じる衝撃波を叩き込む。それによって放つ光を止める。
「あなたに いのりを 祈る骸に、弔いの餞を」
【ふんしん】【じしん】【びょうしん】の三つのしんが敵の身体を薙ぎ払う。
「さようなら さようなら 御然らば 御然らば」
別れを告げて聖母の腹の穴を広げて身体を上下に両断した。
「迷えるものよ。この先の地獄に足を踏み入れれば後悔するでしょう……闇を進むものに救いあれ」
上半身だけになっても聖母の祈りは止まらず、自らの生命を消費して光で闇を照らす。
「みんなを守るよ♪」
ティファーナが精霊の力を借りてその光に対抗する。
「エネルギーにはエネルギーをぶつけ、消し飛ばす」
続けてティティスがレーザーの集中砲火を浴びせ、聖母の纏う光が薄くなっていく。
「神よ、未熟なあなたのしもべが御許に参ります……」
祈りを捧げ聖母の姿が光とまって一片も残さず消滅してしまった……。
守る者がいなくなった入り口はぽっかりと奈落の穴が開いたように暗い闇に満ちている。危険だと本能が訴えかける場所に、猟兵達は囚われた魂人の少女を救うべく足を踏み入れた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『首狩りの騎士』
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POW : 魂を喰らう騎士
自身の【鎧】の中に閉じ込めた魂人の【大切な思い出】を代償に、1〜12体の【黒い翼を生やした殺戮騎士】を召喚する。戦闘力は高いが、召喚数に応じた量の代償が必要。
SPD : 紋章の騎士
【紋章増幅形態】に変身する。変身の度に自身の【紋章】の数と身長が2倍になり、負傷が回復する。
WIZ : 魂を啜る紋章
【剣】が【処刑形態】に変形し、自身の【鎧】の中に閉じ込めた魂人の【幸福な記憶】を代償に、自身の【紋章の能力】を強化する。
イラスト:ふみり
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●禁獣領域
「禁獣領域」に足を踏み入れた猟兵達の前に、闇と血が混じったようなマーブル状の世界が広がる。
恐ろしい気配が空間全てを覆いゾクゾクと鳥肌が立ち、周囲を警戒しながら進む。
この領域のどこかに『歓喜のデスギガス』と囚われている魂人の少女『リーシ』がいる。それを探しに猟兵は探索を始めるが、この領域に居るのはそれだけではない……。
「首……首を寄越せ……」
「我等は首を狩る者……さあ、首級を挙げようぞ……」
まるで亡者のようにオブリビオンの群れ『首狩りの騎士』があちこちに徘徊し、出会う生き物全ての首を狩ろうとしている。
胸に刻まれた『番犬の紋章』で防御力を高めたこの敵を蹴散らしていかなければ、辿りつくのに余計な時間が掛かり間に合わなくなるかもしれない。
猟兵は魂人を連れて逃げる時の事も考え、逆に敵の首級を挙げ全滅させるつもりで攻撃を仕掛けた――!
霧島・絶奈
◆心情
強さの種が割れれば如何様にでも対処出来ます
第三層に蔓延る『装飾品』も、貴方方の紋章も同じ事…
抑々、十分に使い熟しているとはいえ、所詮は借り物の力です
◆行動
【暗視】で闇部分を見通し、【聞き耳】を立て襲撃を警戒
移動しつつ【罠使い】の技を活かし「魔法で敵を識別するサーメート」を周囲に設置
接敵時は『涅槃寂静』にて「死」属性の「濃霧」を行使し【範囲攻撃】
私自身も【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】
範囲攻撃ならば、態々狙わずとも紋章にも攻撃が当たります
集団を相手取る際に狙いを定める必要が無いと言うのはとても効率的です
敵の攻撃は【各種耐性】と【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復
火土金水・明
「(鎧に閉じ込められた魂人達の思い出と記憶を代償にさせないようにするには、やはりこの攻撃方法しかありませんか)。」「オブリビオンのみ攻撃をしつつ他の猟兵の方の回復も受け持ちます。」
【SPD】で攻撃です。
攻撃は、【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【巷に金色の雨の降るごとく】を【範囲攻撃】にして、『首狩りの騎士』達を纏めて攻撃します。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「私の役目は少しでもダメージを与えて次の方に繋げる事です。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。
リーヴァルディ・カーライル
…番犬の紋章。第五層の門番が身に付けていた紋章をこの地でみるとは…。
…確かにその数は厄介だけど、関係無い。今さら、そんな物で止められると思うな
引き続き肉体改造術式により強化した第六感で敵の殺気を捉え、
敵の攻撃を防具改造術式で一点集中した「怪力の呪詛」のオーラで防御して受け流し、
左眼の聖痕「代行者の羈束・時間王の瞳」に魔力を溜めUCを発動
…首を狙うと分かっていれば対処は容易い。そして…。
…リーヴァルディ・カーライルが告げる。その場から指一本動かすことを禁ず
3倍化した呪詛の視線で敵の胸元を凝視して紋章ごと敵を捕縛して切り込み、
大鎌を武器改造して変型した手甲剣で紋章を突き刺す早業の闇属性攻撃を行う
館野・敬輔
【POW】
アドリブ連携大歓迎
生憎だが、貴様らにやる首はない
むしろ、貴様らが首を差し出す番だ!!
魂を食らうのは貴様だけだと思うなよ…!
指定UC発動
左右の腕に各5本ずつ「属性攻撃(聖)、浄化」の白光を宿した白刃を生やし
胸の番犬の紋章を狙って白刃を左右1本ずつ「投擲」
紋章を白刃で貫いたら「ダッシュ」で接近し「2回攻撃、切り込み」
生憎だが、俺は下層で散々紋章持ちを相手にしてきた
その紋章が弱点だということはわかっているのさ
殺戮騎士を召喚した場合は
残った白刃を黒い翼目がけてばら撒くよう「投擲」
翼を斬り刻んで地面に叩き落とした後
黒剣で急所を「串刺し」し止めを刺そう
…本当は召喚そのものを阻止できればいいんだが
●徘徊する騎士
「強さの種が割れれば如何様にでも対処出来ます」
絶奈は紋章の能力が分かっていれば対処できると自信を持って闇夜を進む。
「第三層に蔓延る『装飾品』も、貴方方の紋章も同じ事……抑々、十分に使い熟しているとはいえ、所詮は借り物の力です」
紋章は後付けの力に過ぎない。それさえ対処してしまえば恐れる必要はないと暗視で闇を見通し聞き耳を立てて警戒する。
「首……首だ……」
「獲物だ……狩るぞ……」
その姿を遠目に見つけた首狩りの騎士の群れが双剣を手に迫る。
「其方から近いて来るのなら好都合です」
音のした方へ振り向いた絶奈はサーメートを設置し、ユーベルコード『涅槃寂静(ヨクト)』を発動して死を宿す黒い濃霧で敵を覆った。
「範囲攻撃ならば、態々狙わずとも紋章にも攻撃が当たります。集団を相手取る際に狙いを定める必要が無いと言うのはとても効率的です」
「なんだこの霧は……身体を侵食している?」
「紋章が削られていく……危険だ……」
見下ろせば胸の紋章が薄れていく。騎士達は霧を強行突破しようと駆け出した。
「そうして行動を限定させれば簡単に罠に飛び込ませる事も可能です」
絶奈は仕掛けておいたサーメートを起爆し、爆炎によって敵の足を止めた。
(熱い苦しい助けて……)
ダメージを受けた騎士の体内に閉じ込められた魂人の苦悶の感情が周囲に撒き散らされる。
「悪趣味ですね。早々に倒して魂人を解放しなくてはなりません」
絶奈はさらに爆発を起こして敵を怯ませた。
「首を寄越せ……」
「首……首を狩る……」
炎の中を進んで騎士達は亡者のように首を求めて左右に持った剣で襲い掛かる。
「生憎だが、貴様らにやる首はない。むしろ、貴様らが首を差し出す番だ!!」
敬輔はそれを前にしても動じずにユーベルコード『渾沌闇技・白刃乱舞(コントンアンギ・ハクジンランブ)』を発動し、自らの左右の腕に各5本ずつ聖属性の浄化の効果を持つ白光を宿した白刃を生やした。
「魂を食らうのは貴様だけだと思うなよ……!」
胸の番犬の紋章を狙い白刃を左右1本ずつ投擲した。
「がっ!?」
紋章が削られ守護の力が弱まった騎士の動きが一瞬止まる。そこへ敬輔が駆け出し切り込んで白刃で斬撃を浴びせ紋章を叩き斬った。
「ぐふっ……我らの守りを容易く破るとは……」
「生憎だが、俺は下層で散々紋章持ちを相手にしてきた。その紋章が弱点だということはわかっているのさ」
驚き倒れる騎士を見届けることなく。敬輔はすぐに次の騎士に向かって駆け出し、白刃を飛ばして紋章を穿った。」
「紋章の力を知っているのか……!」
騎士達が双剣で白刃を弾く。だが上体が崩れそこへ飛び込んだ敬輔が白刃を横一閃して紋章を斬り裂いた。
「次だ!」
一瞬も留まることなく敬輔は駆け回って敵を翻弄する。
「……番犬の紋章。第五層の門番が身に付けていた紋章をこの地で見るとは……」
リーヴァルディは以前見た事のある紋章と同じだと、記憶と照らし合わせた。
「首を落とせ……首を首を……」
騎士達は双剣を手にゆらりと近づいてくる。
「我ら紋章の騎士なり……」
胸の紋章が禍々しく蠢き肉体を強化し身長が2倍にまで大きくなって斬り掛かる。
「……確かにその数は厄介だけど、関係無い。今さら、そんな物で止められると思うな」
リーヴァルディは肉体改造術式により強化した第六感で敵の殺気を捉え、初動を見切ると防具改造術式で一点集中した【怪力の呪詛】のオーラを盾にし、容易く人の首どころか身体をも両断しそうな大剣を受け流す。
「首を寄越せ……!」
騎士達が集まり執拗に攻撃を続ける。それを躱しながらリーヴァルディは左眼の聖痕【代行者の羈束・時間王の瞳】に魔力を溜めてユーベルコード『代行者の羈束・時間王の規範(レムナント・クロックワークス)』を発動する。
「……首を狙うと分かっていれば対処は容易い。そして……」
リーヴァルディは首を狙う敵の攻撃を回避し胸元の紋章を凝視した。
「……リーヴァルディ・カーライルが告げる。その場から指一本動かすことを禁ず」
「な、なに……?」
その圧倒的パワーを誇る巨大化した騎士が、ギギギとまるで錆びた機械のように動かなくなる。
「……どれほど力が強くても動けなければ意味がないわ」
リーヴァルディが大鎌【過去を刻むもの】を武器改造して手甲剣へと変え、飛び込んで無防備な騎士の胸にある紋章に突き刺した。
「がっ……ぐはっ!! 内から侵食され……!」
紋章に大穴が開き傷口から闇が汚染して騎士は崩れ落ちた。
「数が減った……」
「ならば増やせばいい……」
騎士が殺戮騎士を召喚しようと身体を揺さぶり、鎧の中の魂人に衝撃を与えて思い出を寄越せと合図を送る。
(鎧に閉じ込められた魂人達の思い出と記憶を代償にさせないようにするには、やはりこの攻撃方法しかありませんか)
明は囚われた魂人達をこれ以上苦しませないようにと、ユーベルコード『巷に金色の雨の降るごとく(ゴールドレイン)』を発動する。暗い空が輝くと金色(こんじき)の雨が降り注ぐ。
「なんだ? 光る雨?」
騎士が上を見上げると虹色の稲妻が集団の中心に落ちて吹き飛ばされた。
「ユーベルコードか、ならば殺戮騎士を召喚して反撃するまで……」
騎士達が鎧の中に閉じ込めた魂人の大切な思い出を代償に力を使おうとする。
「魂人達の思い出を使わせはしません」
その前に明が落雷を喰らわせて騎士を打ち据えた。紋章意外に当たっても電撃が流れて紋章を傷つけダメージが通る。
「が、ぐぅ……」
「麻痺か……動けぬ……」
騎士達は痺れて動けなくなり膝をついた。
「召喚が妨害されている間に決める!」
敬輔が残った白刃を投げつけ、感電して動けぬ騎士の紋章を貫く。それを追うように駆け寄ると体当たりするように黒剣を胸に突き入れ、そのまま勢いを弱めず後方の敵もまとめて串刺しにした。
「首を………」
「俺の首が欲しいなら地獄で腕を研いてくるんだな」
敬輔が動かなくなった騎士から黒剣を引き抜いた。
「どうした! 首が欲しいなら掛かってこい!」
「首……!」
「首級を上げる……!」
挑発に乗って騎士達が集まって飛び掛かる。
「此の後の救助の邪魔になると困ります。此処で根絶やしにしてしまいましょう」
その背後から絶奈が黒剣と白槍を振るい、衝撃波を叩き込んで騎士達を薙ぎ払った。
「ぐぉっ……」
背中を押され勢い余って騎士達が転倒していく。
「……主を持たず徘徊してるなら番犬ではなく野良犬ね」
リーヴァルディが止めに胸に刃を突き立て紋章を穿った。
「駆除してあげるわ」
引き抜くと次の敵にも同じように突き入れ処理していく。
「一気に数を減らすぞ」
敬輔も黒剣を振るって紋章を抉り騎士達を仕留める。
「さあ、その鎧の中の魂人を解放してもらいます」
明はさらに稲妻を放ち鎧を粉砕した。
ありがとう――砕けた鎧から解放され、顔を覗かせた魂人が口を動かし感謝の気持ちを告げると、消滅する騎士と共にどこか違う場所へと姿を消した。
「どこか安全な場所に跳んでるといいのですが……」
明は鎧の中に囚われていた魂人達が無事なことを祈りつつ、まだ先がある不気味な空間を仲間と共に進む……。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
御堂・伽藍
【金剛胎蔵】
アドリブ、即席連携歓迎
おとむらい おとむらい
珍しい…我等、不機嫌だ
地形を利用し闇空地属性の魔力を増幅
リミッター解除先制早業UC発動
悪路走破足場習熟残像陽動フェイント忍び足でゆるゆると接敵
射程に入り次第念動怪力3属性範囲攻撃宝探し鎧無視誘導弾
フェイント二回攻撃を交え破魔優しさ祈りを込めたすてぜにを撃ち込み魂を救助活動
敵の攻撃を落ち着いて見切り
残像陽動フェイント忍び足で躱し
念動怪力衝撃波オーラ防御等を交えたすてぜにで受け流す
窮地の仲間は積極的にかばい援護射撃追撃
モリオン ゴーストクリスタル
霊魂を清める、破魔の水晶よ
とじこめる いじめる
がらんどうにすら値せぬ!
しずめ
沈め
みなそこに
朽ちよ
祝聖嬢・ティファーナ
WIZで判定
*アドリブ歓迎
【金剛胎蔵】
『フェアリーランド』の壺の中から各種精霊,聖霊,月霊,戦乙女,天使,英霊,死神を呼んで“七色金平糖”を配って「ミンナ、リーシを守護してね♪」と言って『エレメンタル・ピクシィーズ』で属性攻撃をして『神罰の聖矢』で聖攻撃をします☆
リーシと『クリスタライズ』で透明化して怪我人を『祝聖嬢なる光輝精』で怪我を治し『シンフォニック・メディカルヒール』で状態異常を癒します♪
『月世界の英霊』で敵の攻撃を空間飛翔して避け『月霊覚醒』で敵のUCを封印/弱体化させます☆
機会を見て『精聖月天飛翔』で強化し『叡智富める精霊』+『神聖天罰刺突』で苛烈な猛攻を仕掛けます!
ティティス・ティファーナ
SPDで判定
*アドリブ歓迎
【金剛胎蔵】
「虐殺、駆逐される覚悟はあるか」
『アテネ・ニケ・パルスフラッシュ』で識別パルスを照射し『アプロディーテ・フューチャーサイト』で1分先の未来を見ながら『マルチスタイル・サイコミュ・ファンネルビット』を創造して展開し『フルバースト・マキシマム』『アルテミス・レーザー』で先制・索敵攻撃をして『サイコミュ・ファンネルビット・テレポート』で敵の攻撃を空間飛翔して避け『三女神の加護と粛清を』で敵のUCを封印/弱体化させます。
『クリアボディ』『アストラル・エレメント・ヴェール』で透明化し視聴嗅覚を阻害し『ヘラ・エウピション』で苛烈な猛攻を仕掛けます。
「駆逐・殲滅する」
●首狩り
「生きてるぞ……首を狩れ……!」
「首を切り落としてやる……!」
ゆらりゆらりと騎士達が生者の首を求めて歩いて来る。
「おとむらい おとむらい 珍しい……我等、不機嫌だ」
伽藍は己の中の我楽多達の意志を感じ取り、自然と眉を寄せて不機嫌そうな顔になる。
「檻をこわす 囚われたひとを 解放する」
騎士鎧の中に閉じ込められた魂人の叫びが聴こえ、伽藍は助け出そうとゆるゆると気配を消して間合いまで接近していく。
「数が集まってきたね。それならこっちも仲間を大勢呼ぶよ♪」
ティファーナがユーベルコード『フェアリーランド』を発動し壺の中から精霊,聖霊,月霊,戦乙女,天使,英霊,死神を次々と呼び出し、“七色金平糖”を配っていく。
「ミンナ、リーシを守護してね♪」
金平糖を口にして喜ぶ皆が魔法の矢を放って攻撃する。鎧によって弾かれるが、数撃つ矢は胸の紋章を掠めて加護を弱めていく。
「みんながんばってね☆」
応援を受けて張り切った仲間達が楽しそうに矢を放つ。
「その程度で鎧は貫けぬ……」
騎士達は双剣で矢を払い距離を詰めていく。
「虐殺、駆逐される覚悟はあるか」
射程内に敵が入ると、即座にティティスがユーベルコード『アテネ・ニケ・パルスフラッシュ(ヘスティアー・パルス・レーザー)』を発動し、【アームドフォートレスダブルキャノン】からパルス・レーザービームを撃ち出して騎士達を貫いた。
「首……首を落とし殺されるのはお前達だ……!」
鎧に穴を開けた騎士達が紋章の力を増幅し、4m近くまで巨大化して双剣を振り回す。
「力が増そうと、大きくなれば当てやすい」
ティティスは飛び回って攻撃を躱し、【ロングリニアボウ】から放つ矢で胸の紋章を貫いた。
「モリオン ゴーストクリスタル 霊魂を清める、破魔の水晶よ」
伽藍は禍々しい大地から力を得て闇空地属性の魔力を限界を超えて増幅し、ユーベルコード『天の光はすべて星!!(スターダスト・ミルキーウェイ)』を発動する。
「とじこめる いじめる がらんどうにすら値せぬ!」
強化された【すてぜに】を放り投げると弾丸のように騎士を貫き、その鎧を穿って吹き飛ばす。
「何だ? これは水晶……?」
仲間が倒れ何が当たったのかと見下ろしてみると、それは傷だらけの黒い水晶だった。
「こんなもので我等の鎧を貫いたか……こちらもさらに強化する必要がある」
騎士は鎧の中に閉じ込めた魂人の幸福な記憶を使い、紋章を輝かせてその身を変化させていく。
「パワーアップはさせないよ☆」
それを阻止するべくティファーナが敵の胸を指さし、光の矢を放って紋章を貫いた。
「ぐぉぁっ!」
紋章の輝きが失われ、騎士が元のサイズに戻って倒れた。
「やってくれるものだ……」
「一斉に首を狩るぞ……!」
騎士達はティファーナの首を落とそうと息を合わせて襲い掛かる。
「ミンナ、後でまた金平糖をあげるから足止めしてね☆」
ティファーナがお願いすると、呼び出した仲間達が任せてと元気に矢を雨のように放って騎士達の突進を止めた。
「駆逐・殲滅する」
ティティスが【サイコミュ・ファンネルビット】を展開して敵を包囲し、一斉にレーザーを撃ち込んで騎士の全身に穴を穿つ。
「その首を叩き落とす……!」
ダメージを受けながらも巨大騎士が大きく跳躍し、飛んでいるティティスへと剣を振り下ろす。
「命を奪うなら、命を奪われても文句は言えまい」
ティティスはその懐に飛び込む斬撃を躱すと、至近距離から超電磁式弓矢を放って胸の紋章を撃ち抜いた。
「まだ……だ……」
傷だらけの巨大騎士が剣を突き出す。
「攻撃を止めちゃおう♪」
ティファーナが月霊にお願いして月の輝きをぶつけて剣の勢いを落とすと、ティティスは容易く躱した。
「首を……その首級を寄越せ……」
仲間が倒れようとも騎士は諦めず、ただ首を求めて剣を振るう。
「しずめ 沈め」
伽藍が背後に回ってすてぜにを投げつけ、騎士の兜に穴を開けて叩き伏せる。
「みなそこに 朽ちよ」
続けて投げて騎士の身体を穴だらけにして動かなくなるまで破壊した。
騎士達が鎧の中に閉じ込めていた魂人達は、壊れた鎧から解放されて安堵の息を吐き、鎧が消えると共にこの地に来ていなかったようにその場から跡形もなく消え去った。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
村崎・ゆかり
ミリア(f32606)と
『番犬』がよくまあワラワラと。ミリア、気をつけて、こいつら厄介よ。
戦闘が始まる前に黒鴉召喚の式を数打って、「式神使い」「失せ物探し」で魂人を探させる。見つけたらあたしが式を通して声をかけて、安全地帯へ誘導。
一羽は戦況を鳥瞰させて、戦闘の役に立たせましょう。
じゃ、久々に身を削るか。巫覡祭礼の舞。
十絶陣じゃ、どこにいるか分からない魂人を巻き込む可能性がある。
「オーラ防御」を張り『鎧装豪腕』で「盾受け」しながら、薙刀で「斬撃波」の「なぎ払い」で牽制。胸元の『番犬の紋章』を確実に「串刺し」にする。
やっぱ絶陣に頼りすぎてたかなぁ。身体が鈍ってるわ。
リハビリに付き合ってもらうわよ。
ミリアリア・アーデルハイム
連携・アドリブ◎
f01658:ゆかりさんと
紋章持ちが集団で!放置すれば酷い事になるのは目に見えています。先ずは魂人を取り込ませない方針で
「屏氷万里鏡」使用の【迷彩】【目立ちにくい】【結界術】で付近の魂人を保護
式で避難誘導をお願いしても?(にこ
神族の変身能力で魂人の姿になり【フェイント】や【残像】【オーラ防御】を使用しながら囮として首刈り騎士を誘導
纏まれば向き直り「箒」を構えてUCを【浄化】【神罰】で発動、永劫炉炎の【属性攻撃】として【制圧射撃】、【捕縛】を試みます
動きが鈍っている間に攻撃を加え、紋章を破壊しましょう
リハビリより治療が先です!
余り時間も取れませんが、可能な限り回復しておきますね。
●迫る魔の手
「首……首を狩る……」
「ああ、生きている……その首を寄越せ……」
騎士達が亡者の如く生者である猟兵を見つけて寄って来る。
「『番犬』がよくまあワラワラと。ミリア、気をつけて、こいつら厄介よ」
ゆかりが呼びかけながら黒鴉召喚の式を打てるだけ打って、先んじてこの空間に迷い込んでしまった魂人の少女の姿を探す。
「紋章持ちが集団で! 放置すれば酷い事になるのは目に見えています。ここで倒してしまいましょう!」
ミリアリアが神族の変身能力で魂人の姿になり、囮となって誘導する。
「魂人か……首が狩れぬ……」
「ならば取り込もう……そら、仲間が増えるぞ……」
騎士が腹を叩いてその身に封じ込めてある魂人に呼びかけると、ああっ……と鎧の中から呻き声が漏れ出る。騎士達はさらなる力を手に入れようと双剣を構えて駆け出した。
「集まって来るなら好都合です」
ミリアリアが【職人謹製棕櫚箒】を構えてユーベルコード『マジカルネット』を発動し、神秘的な浄化の力を宿した追尾型魔法弾を発射して敵に命中させると神魔力の網と化して拘束する。
「なんだこれは……」
「拘束など解けばいい……」
騎士達がその拘束から逃れようともがく。
「今なら紋章を狙い撃ちできます」
そこへミリアリアが永劫炉炎の力を魔弾に変えて箒から放ち、紋章を撃ち抜いて破壊した。
「紋章の力が……!」
「おのれ……必ず取り込んで貴様もこの体内にいる魂人と同じように力に変えてくれる……」
ミリアリアを魂人と思い込み、騎士達は戒めを解いていく。
「……見つけたわ」
その間にゆかりが操る黒鴉が上空から禍々しい世界に突如として現れた少女の姿を見つけた。少女は辺りを見回し殺されたはずなのにと混乱している。
「式で避難誘導はできそう?」
「やってみるわ」
敵の相手をしながらちらっと視線を向けたミリアリアの言葉に頷き、ゆかりは少女の元に黒鴉を近づけ式を通して声をかける。
「ここは危険よ。すぐに移動して」
「え? カラスさん?」
驚き少女は黒鴉を見上げた。そして黒鴉は猟兵の元へ導くように羽ばたく。
「ダメダメ! その子はぼくの友達になるんだから。連れて行ったらダメだよ」
その背後にぬうっと空が覆われるように巨体が姿を見せる。それこそこの禁獣領域の主、禁獣『歓喜のデスギガス』だった。式は触れた瞬間呑み込まれて消滅し視界が途切れる。
「デスギガスに見つかったわ。すぐに向かわないと危険ね」
「では騎士の体内の魂人を早々に開放して、急ぎ保護に向かいましょう」
ゆかりがその恐ろしい姿を遠隔とは云え視認して冷や汗を流し、その様子から敵の危険性を察知したミリアリアは騎士との決着を急ごうと魔弾をばら撒く。
「絶陣だと鎧の中の魂人を巻き込む可能性もある……じゃ、久々に身を削るか。巫覡祭礼の舞」
ゆかりがユーベルコード『巫覡載霊の舞』を発動し、命を削りながらも神霊体に変身すると薙刀【紫揚羽】を振るって衝撃波を放った。
「うがぁっ!」
鎧が削られ紋章もまた傷が入り加護が弱まる。
「この程度!」
だがそれに抗い鎧の内に宿している魂人の幸福な記憶を使い強化しようとする。
「魂人の記憶は使わせません!」
ミリアリアが魔法弾を撃ち込んで拘束して妨害する。
「やっぱ絶陣に頼りすぎてたかなぁ。身体が鈍ってるわ。リハビリに付き合ってもらうわよ」
その隙にゆかりが舞うように薙刀を振るって衝撃波を放ち騎士達を粉砕し、紋章のある胸元に切っ先を突き入れて仕留めていく。
「首を……」
剣を掲げたところで最後の騎士が力尽き、鎧が砕けると騎士達の中に入っていた魂人達が開放され、助かりましたと穏やかな顔を見せると、そして消える騎士と連動するように、この地から異物として弾かれ違う場所に飛ばされていった。
「鎧の中に閉じ込められていた魂人は解放されたようですね」
「後は少女の魂人だけね。急いでデスギガスの元に向かうわよ」
ミリアリアとゆかりは黒鴉が見つけた魂人の少女の元へと急ぎ、それに他の猟兵達も続いた――。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『禁獣『歓喜のデスギガス』』
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POW : デスギガス蹂躙
【闇色のオーラ】を纏い空中高く舞い上がった後、敵めがけて急降下し、[闇色のオーラ]が尽きるまで【腕の振り回しとビルによる踏み潰し】で攻撃し続ける。
SPD : 歓喜の笑い声
戦場全体に【精神を蝕む耳障りな笑い声】を発生させる。レベル分後まで、敵は【精神破壊】の攻撃を、味方は【デスギガスだけは快く感じる笑い声】の回復を受け続ける。
WIZ : 喜ばしき忘却
【デスギガスの漆黒の肉体】に触れた対象の【記憶】を奪ったり、逆に与えたりできる。
イラスト:八谷アツキ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●純粋な狂気
「君は「家族の待つ家に帰りたい」んでしょ? だったらぼくは君を家にして家族もプレゼントしてあげる! そうしたら家族とずっといっしょにいられるよ!」
「純粋な善意」から禁獣『歓喜のデスギガス』が魂人の少女「リーシ」を「異形の怪物」に作り変えようと大きな手を頭上から近づける。
「あ……ああ!?」
それは空が落ちて来るように見え、逃げ場のない少女は怯えてその場に尻餅をついて迫る絶望を見上げ続けた……。
だがその窮地から救い出そうと、騎士を撃破した猟兵達が急ぎ接近していた。
強大なデスギガスを倒すことはできない。なんとか少女を助けてこの「禁獣領域」から脱出しようと猟兵は絶望に抗い行動を開始する――!
村崎・ゆかり
ミリア(f32606)と
黒鴉の視点で、魂人とデスギガスの居場所は掴んだ。普段は使わないけど、ここは出し渋ってる場合じゃない。
「式神使い」で機甲式『GPD-331迦利カーリー』顕現。
ミリア、乗って。一気に飛ばす。落ちないでね。
魂人のリーシが見えたら、方術『空遁の法』で彼女の側へ転移。即座に彼女を含めた周囲ごと、『迦利』の上へ再転移。
リーシ、無事? 間に合ってよかった。
このまま禁獣領域の外まで逃げられたらいいんだけど。
「結界術」「狂気耐性」「呪詛耐性」「環境耐性」で、『迦利』ごと周囲を遮断する結界を張るわ。
二人とも、耐性の符を念のために持っておいて。
禁獣が小さくなっていく。脱出成功!
ミリアリア・アーデルハイム
連携・アドリブ◎
f01658:ゆかりさんと
促されれば『GPD-331迦利カーリー』に飛び込み、即時対応できるように呪文の詠唱を始めましょう。リーシさんの事はゆかりさんに任せて大丈夫ですね。転送が完了したのを確認、UCを【全力魔法】として発動
応えて、グレイシャルフレイム!!バーンフラッシュ!
「グレイシャルフレイム」から【多重詠唱】で「閃光・生命の敵を灼く永劫炉炎」の二属性を付与した【属性攻撃】で【破魔/祈り】を込めた【誘導弾/呪殺弾】を放つ
所謂目眩しですが、逃走のための時間稼ぎになれば。
念には念を入れ、ゆかりさんの符術に加え「屏氷万里鏡」に【オーラ防御】を込め私も【結界術】を施しておきましょう。
●逃走劇
「黒鴉の視点で、魂人とデスギガスの居場所は掴んだ。普段は使わないけど、ここは出し渋ってる場合じゃない」
ゆかりは逆三角形型の機甲式式神【機甲式『GPD-331迦利(カーリー)』】を顕現してその上に乗った。
「ミリア、乗って。一気に飛ばす。落ちないでね」
「はい、ゆかりさん!」
ミリアリアが飛び乗るとゆかりは即座に迦利を加速させ、真っ直ぐ黒鴉が見つけた魂人の少女リーシのいる場所を目指す。
「すぐに行動できるように準備しておきましょう」
ミリアリアは呪文の詠唱を始めて魔力を高めていく。
「見えた。行ってくるわね」
魂人のリーシが見つけると、ゆかりはユーベルコード『方術『空遁の法』(ホウジュツ・クウトンノホウ)』を発動し、転移してリーシの傍に移動する。そしてすぐさまリーシと共に再度転移して迦利の上に戻った。そして出口に向かって飛ばしながら優しくリーシに話しかける。
「リーシ、無事? 間に合ってよかった」
「え? あっ……人がいる。うん、ありがとうお姉ちゃんたち……」
人間の姿を見てリーシは安堵してぽろりと涙を流す。
「どこにいくのかなー?」
巨大なデスギガスがそれを上から見下ろしてすぐに発見した。
「応えて、グレイシャルフレイム!! バーンフラッシュ!」
最大まで魔力を高めたミリアリアが【マジカルロッド『グレイシャルフレイム』】を掲げ、ユーベルコード『忘却されし昔日の魔術(エルダリーエンチャントマジック)』を発動し、閃光・生命の敵を灼く永劫炉炎の二属性を付与して解き放つ。無数の閃光弾が空に昇ると連発花火のように弾け、空間を昼間のように照らす光となって敵の目を眩ませた。
「これで逃走のための時間稼ぎになれば」
少しでも時間を稼げればと、ミリアリアは光を見ないよう前を向いた。
「わっ! 光ってる……綺麗……」
リーシは眩しさに手で眼を覆いながらも、隙間からダークセイヴァーでは見られぬ激しい光を覗いた。
「このまま禁獣領域の外まで逃げられたらいいんだけど……そう簡単にはいかないわね」
ゆかりが頭上を影が覆ったことに気付いて空を見上げる。
「追いかけっこだね! 遊ぼう遊ぼう!」
黒い巨体が光に突っ込むと、眩い閃光弾の輝きがどんどん禁獣領域の空気に溶け込むように消えていく。
ギョロギョロトと目を回転させて迦利を見つけると、デスギガスがビルのような脚を踏み出す。たったの一歩、それだけで逃げようとする迦利を追い越して針路上にビルがそびえ立った。
「ひっ」
「もう追いつかれてしまいました!」
「結界を張るわ。二人とも、耐性の符を念のために持っておいて」
息を飲むリーシと焦るミリアリアにゆかりが護符を渡し、周囲を遮断する結界を張ってビルの隙間を縫うように迦利の速度を上げて飛ばし出口までの距離を少しでも縮める。
「上手上手! もっと遊ぼうよ!」
デスギガスが楽しそうに笑う。ただ笑うだけの行為。だがそれはユーベルコードとなって空間が歪むほどの影響を与え、声の届く全ての魂を揺さぶる。圧倒的なエネルギーの前に結界は容易く抜かれて声が届く。
「いやっ!!」
「笑うだけでこれほどの影響力ですか!」
耳を塞いだリーシが落ちそうになるのをミリアリアが支える。護符の効果で正気を保ち影響を最小限に保っていた。
「不味いわね。操縦が利かなくなったわ。降りるわよ!」
「ええ!?」
「リーシさんはこちらに!」
しかし笑い声の効果は迦利にまで及び、ゆかりが声をかけて跳躍し、ミリアリアは【職人謹製棕櫚箒】に跨りリーシを後ろに乗せて二人乗りで飛び出した。
「しばらく使い物にならないわね」
迦利がふらふらと地面に墜落したところでゆかりが回収した。
「楽しい楽しい、ねぇ、もっと遊ぼうよ!」
子供のようにデスギガスがはしゃぐ。するとビルが降り注ぐように大地どころか大気まで揺らし、3人は衝撃波に飲まれゆかりとミリアリアはリーシを抱きしめるように守りながら大地に投げ出された。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ティティス・ティファーナ
SPDで判定
*アドリブ歓迎
【金剛胎蔵】
「『禁獣『歓喜のデスギガス』』、逃げるが得策」
『マルチスタイル・サイコミュ・ファンネルビット』で先行・捜索ファンネルビットを創造して展開させて『アプロディーテ・フューチャーサイト』で1分先の未来を見ながら事態と状況を警戒しながら『アテネ・ニケ・パルスフラッシュ』で識別パルスを照射して『アストラル・エレメント・トランスフォーメーション』で適材適所に最適化しながら可能な範囲での最速で警戒逃走を試みます。
ファンネルビットを通して「姉、伽藍、移動した。有事では支持を仰ぐ」
と言って警戒型と捜索型のファンネルビットを創造して展開しておきます。
祝聖嬢・ティファーナ
WIZで判定
*アドリブ歓迎
【金剛胎蔵】
「リーシ、こっちにおいで♪」と手を引いて『フェアリーランド』の壺の中に入って精霊,聖霊,月霊,天使,英霊を呼んで“七色こんぺいとう”を配ってお茶会でリーシを落ち着かせて、戦乙女と死神に警護をして貰いながら全速力で『月世界の英霊』などを駆使して逃げながら速いティティスを追いかけて突き進みます☆
後顧を伽藍に任せて一生懸命に逃げます♪
ティティスと伽藍を信じて逃げる事に集中して必要そうなら『クリスタライズ』で姿を隠して『精聖月天飛翔』で能力を強化しながら気を付けて急ぎながら進んで行きます☆
“七色こんぺいとう”を配りながら「ミンナ、も少しだから頑張ろうね!」と言う♪
御堂・伽藍
【金剛胎蔵】
アドリブ、即席連携歓迎
おにごっこ かくれんぼ
得意ゆえ、少しだけ遊ぼうか?
リーシ、そして匿ったセラフの無事が最優先
残像陽動足場習熟悪路走破フェイント忍び足
存在感を発し敵の注意を引き付ける
地形を利用物を隠す闇に紛れる迷彩忍び足
暗闇に身を隠し敵の目を逃れる
念動怪力迷彩陽動フェインと範囲攻撃目潰し釣り
大量のゴーストクリスタルとスモーキークォーツ(すてぜに)をばら蒔き煙幕と偽霊で撹乱
如何なる時も落ち着いて継戦能力を以て総力を結集し時間稼ぎ
万一セラフに攻撃が及ぶ場合リミッター解除し全力でかばう
念動怪力衝撃波オーラ防御等ですてぜにを使い受け流す
ティティから合図が来たら咄嗟に早業高速詠唱UC
セラフと手を繋ぎ諸共にティティスの所まで跳ぶ
おにさん こちら
手の鳴る方は、そっちじゃない
もうじかん かえらないと
お楽しみは、これまでだ
さようなら
さようなら
御然らば
御然らば
●鬼ごっこ
「『禁獣『歓喜のデスギガス』』、逃げるが得策」
ティティスはその戦うには危険過ぎる存在を見上げ、ユーベルコード『マルチスタイル・サイコミュ・ファンネルビット』を発動し、捜索ファンネルビットを創造して展開させて先行していた猟兵が護る魂人の少女の位置を特定する。
「位置発見。情報伝達」
ティティスのファンネルビットを通じて仲間に場所を言葉を伝え、少女を守るように展開した。
「これなに?」
少女は浮かぶファンネルビットを見上げて首を傾げた。そこへ誘導されたティファーナと伽藍。それにティティスが飛んで巨大なデスギガスとの間に割り込んだ。
「お姉ちゃんたちも助けてくれるの?」
魂人の少女リーシが新たな猟兵達を見て希望に目を輝かせた。
「リーシ、こっちにおいで♪」
ティファーナがリーシの手を引いてユーベルコード『フェアリーランド』を発動し、壺の中のフェアリーランドに一緒に入ると精霊,聖霊,月霊,天使,英霊を呼んで“七色こんぺいとう”を配り、楽しいお茶会が始まる。
「うわー! すごい! おとぎ話の世界みたい!」
リースはわくわくと興奮して精霊達を見渡し、手に貰ったこんぺいとうを宝物のように眺めた。
「ここなら安全だからお茶会をして待っててね♪」
「う、うん!」
リーシが少し落ち着くと、ティファーナは笑顔で手を振って壺から外に出た。
「リーシは安全な場所に避難させたよ☆ 急いで逃げよう♪」
ティファーナの言葉にすぐにティティスが動き出す。
「出入口までの逃走経路確保。周囲を警戒しつつ高速移動を開始」
ティティスは辺りにファンネルビットを展開させて警戒しながら、先陣を切って仲間を導くべく飛び出す。
「あれ? お友達が消えちゃった? どこにいったのかなー? そっか! かくれんぼで遊んでくれるんだね!」
デスギガスがリーシが消えたのをかくれんぼと思い込み、探そうとあちこちを巨大な手で探る。
「おにごっこ かくれんぼ 得意ゆえ、少しだけ遊ぼうか?」
伽藍は無邪気な狂気を宿す相手に対して笑みを浮かべ、避難を最優先と心に留めながら大量のゴーストクリスタルとスモーキークォーツの【すてぜに】を空にばら撒いた。
「おー! きれいきれい!」
それを見てデスギガスがはしゃぎ意識が逸れる。
「あ、隠れてる友達を探さないと」
大きな指一本でばら撒かれた宝石を回収したデスギガスが逃げる猟兵達を見下ろす。
「ここからは おにごっこ」
仲間が逃げるのに続いて伽藍が殿を務めて逃げ出す。
「鬼ごっこ? じゃあ追いかけるよー!」
何百メートルもある巨大な身体が動くと、脚代わりのビルがドシンドシンと地響きを立てる。
「おにさん こちら 手の鳴る方は、そっちじゃない」
伽藍は煙幕や偽霊をデコイにして攪乱する。だが小さな障害物などビルの脚が一踏みで蹴散らしてしまった。
「これじゃない、これでもない。くふふっ! たのしいねー! もっともっと遊んでー! アハハハハハハハッ!!!」
楽しそうな笑い声が響き、ただの声であるはずのそれには狂気が宿り、精神を蝕む音波となって襲い掛かる。
「注意。歓喜のデスギガスの精神攻撃。迎撃開始」
ティティスはその耳障りな笑い声に含まれた成分を察知し、その音を乱すようにファンネルビットからレーザーを撃ちまくって牽制した。
「最速で出入口まで距離を詰める」
そしてティティスは道を切り拓くように突っ込み、ファンネルビットを囮にして出口を目指す。
「後に続くよ!」
ティファーナが戦乙女と死神に警護をして貰いながら、全速力でティティスの背中を追いかける。
「アハハハハッ!! 楽しい楽しい鬼ごっこ!!」
追いかけるデスギガスの声は精霊達をも蝕んでいく。
「ミンナ、も少しだから頑張ろうね!」
ティファーナが七色こんぺいとうをみんなに配り元気づけ、そのさまざまな力で逃走を手伝って貰う。
「どこかなー、そこかなー……あ! お友達みーつけた――!」
デスギガスが自由自在に空間に干渉して探りを入れ、ティファーナの持つ壺に目をつけて小さな黒い手を生やすと精霊達を押し退けリーシを外へと強制的に排出させた。
「え? あっああああ!!!」
お茶会から突然現実の恐るべき狂気の空間に連れ戻されたリーシがデスギガスを見上げて悲鳴を上げる。
「姉、伽藍、移動した。有事では支持を仰ぐ」
ファンネルビットを通して状況を聞き取っていた先行するティティスが緊急事態と見て通信を入れる。
「見つかっちゃった! ここからは伽藍に任せるね☆」
リーシを守るように立ったティファーナが振り返って呼びかける。
「もうじかん かえらないと お楽しみは、これまでだ」
追いついた伽藍がリーシとティファーナの手を掴みユーベルコード『其を縁と人の言う(アリアドネノイトグルマ)』を発動する。
「さようなら さようなら 御然らば 御然らば」
デスギガスに別れを告げ、見えない一本の念動糸の繋がるティティスの元へと瞬間移動した。
「あれ? ここは?」
次々と見知らぬ場所に移動するリーシは目を白黒させて周囲を見渡した。
「これで距離は離した。このまま脱出――」
ティティスがまだ出口まで距離はあるがそれでも時間稼ぎできたはずだと前を向いた。すると空を黒い物が覆い尽くす。
「わっ☆ 空が落ちて来るみたい♪」
ティファーナが見上げたそれは数百メートルにもなるデスギガスの巨体だった。
「まてまてー! 楽しい鬼ごっこはここからが本番だよー!」
その巨体で跳躍すれば猟兵達が稼いだ距離など一足でゼロになる。
「さよならなんてさせないよ! みんな、ぼくとずっと遊ぼうよ!」
ズシンズシンッと空から降り注ぐビル群が大地に突き刺さり、猟兵達の行く手を塞ぐようにビル街が目の前に現れた!
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
火土金水・明
「今は倒すことができない相手ですか。それでも、できる限りの抵抗はさせてもらいますよ。(他の猟兵の方とリーシさんが少しでも遠くへ移動できる時間稼ぎにはなるでしょう)」「これだけ巨大な相手に対して攻撃を外す訳にはいきませんね。」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は、【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【新・ウィザード・ミサイル】を【範囲攻撃】にして、『禁獣『歓喜のデスギガス』』の全体を攻撃します。相手の攻撃に関しては【勇気】【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「今回の私の役目は少しでもダメージを与えつつデスギガスの足止めをすることです。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。
館野・敬輔
【SPD】
アドリブ連携大歓迎
デスギガス!
貴様の善意は純粋そのものだが
その行為は他者の肉体と尊厳を踏みにじる悪辣そのものだ!
リーシを怪物にはさせない!
絶対助けて脱出するぞ!!
「早業」で指定UC発動後
「先制攻撃、地形の利用、ダッシュ」+UC効果の高速移動で急ぎリーシの所まで走り「怪力」でリーシを抱え上げて即時離脱を図ろう
間に合いそうになければ怪力でデスギガスの手を止めた後
リーシに逃げるよう促すか他猟兵に救助依頼
耳障りな笑い声は耳栓をして聞こえないようにしたいところだが
耳栓しても聞こえる可能性も高いな
「狂気耐性、落ち着き」で精神を平静に保つよう心掛けたい
…いつか、必ず
あの禁獣を倒せるよう力をつけねば
リーヴァルディ・カーライル
…厄介なものね。倒す手段が見つからない敵というのは…。
…だけど、それも今のうちだけよ。必ずや、お前のその薄ら笑いを止めてみせるわ
瞬間的な吸血鬼化を行い増大した自身の生命力を吸収して血の魔力を溜めUCを発動
竜変化の肉体改造術式により全長18mの魔竜に変身し少女や他の猟兵達を搭載しつつ飛翔、
敵の空中機動を見切り攻撃を光翼のオーラで防御して受け流しながら離脱を試みる
万が一敵の精神属性攻撃を受けた場合は気合いで耐え、狂気耐性で耐える
…そこまでよ。その魂人の少女を、お前の思い通りにさせないわ。
…攻撃が効かないなら効かないでやりようは幾らでもある
…全力で逃げ回り回避に専念すれば、早々に当たりはしないわ
霧島・絶奈
◆心情
叶うならば、闘争を愉しみたい程の強敵ですが…
今は人命救助を優先すべき時でしょう
◆行動
魂人を救助し撤退
彼女は家に帰りたいのであって、家になりたいわけではないでしょうに…
友達が欲しいなら私が貴方の友達と成りましょう
今日はそうですね
鬼ごっこでも愉しみましょうか
【各種耐性】を【限界突破】する程高めた【オーラ防御】を球状に展開
リーシさん毎全身を覆う事で触れられる対象をオーラとします
意思無きオーラの護りには、奪われる記憶も与えられる記憶もありはしませんよ
此方の攻撃は通らず、向こうのユーベルコードは無駄…
所謂千日手ですね
とは言え物理的に掴まれたら厄介です
【空中浮遊】も活用して捕まらない様に気を付けましょう
<真の姿を開放>
『涅槃寂静』にて「浄化」属性の「津波」を行使しデスギガスのヘソへ干渉
弱点であれ、何かに通じるゲートであれ、干渉してみて損は無いでしょう
どうせ攻撃が通らないのですから、じゃれ合いの様なものでしょう
負傷は【限界突破】する程【各種耐性】を高めた【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復
●脱出
「遊ぼう遊ぼう! 君の願いは叶えてあげる! だからずっとここにいればいいよ。お友達は大歓迎するから!」
デスギガスがご機嫌に身体を震わせる。だがただ喜ぶだけでも周囲に衝撃波が生じ天変地異に襲われる。
「うぅっ……」
逃れようにも逃れられぬ狂気の獣を前に魂人の少女リーシは涙を浮かべた。
「デスギガス! 貴様の善意は純粋そのものだが、その行為は他者の肉体と尊厳を踏みにじる悪辣そのものだ!」
駆け寄った敬輔が怯えるリーシを守るように間に入り視線を遮る。
「リーシを怪物にはさせない! 絶対助けて脱出するぞ!!」
そしてユーベルコード『魂魄解放』を発動して黒剣が今までに喰らった魂を纏い、自身を強化するとリーシを抱えて一目散に出口を目指し離脱を図る。
「追いかけっこの続きだね。待て待てー!」
デスギガスがビルの脚を踏み出すと、その高速移動にも容易く追いつきビルが地面に突き刺さって、歩くだけで激しい振動が大地を揺らす。
「歩くだけでこれ程とはな!」
敬輔は跳躍して振動から逃れ、少しでも前に進んで出口に向かう。
「待て待てー逃がさないよー」
それを遊びだと思いデスギガスが後をスキップするように追いかける。だがそれはビル群が落ちて来るような地獄絵図となっていた。
「……厄介なものね。倒す手段が見つからない敵というのは……」
リーヴァルディはとてつもなく大きな敵を見上げ、どうやっても倒せぬほどの彼我の差を感じ取った。
「……だけど、それも今のうちだけよ。必ずや、お前のその薄ら笑いを止めてみせるわ」
今のうちに笑っておくといいと睨みつけ、瞬間的な吸血鬼化を行い増大した自身の生命力を吸収して血の魔力を溜めユーベルコード『限定解放・血の魔竜(リミテッド・ブラッドドラゴン)』を発動する。すると竜変化の肉体改造術式によりその身が全長18mにもなる魔竜に変身した。
「……そこまでよ。その魂人の少女を、お前の思い通りにさせないわ」
飛翔して割り込むと敬輔とリーシの前に着地する。
「……私の背に乗って、飛んで逃げるわ」
「わかった!」
呼びかけると猟兵と抱えられたリーシが背中に飛び移る。
「行くわよ」
リーヴァルディが翼を羽ばたかせて飛翔し、速度を上げて一気に敵から距離を取る。
「す、すごいっ! 飛んでる!」
竜の背から辺りを見回したリーシが興奮して声を上げた。
「ドラゴンだね! その子も君の家のペットにしてあげるからね!」
デスギガスが闇を纏うと巨体が軽々と飛び上がり、急降下して前に回り込んで着地した。攻撃するつもりはなくとも、その衝撃が周囲の大地を畳み返しのように裏返す。
「……攻撃が効かないなら効かないでやりようは幾らでもある」
リーヴァルディは光翼のオーラで身を守りながら、巻き上がる大地の隙間をすり抜けるように飛ぶ。
「……全力で逃げ回り回避に専念すれば、早々に当たりはしないわ」
降って来るビルを躱して出口を目指す。
「これならどうだ! こっちだよ。ほらほら、危ないよー!」
デスギガスは楽しく遊んで追いかけ、魔竜の行く手を遮って真っ直ぐに飛ばさせない。
「叶うならば、闘争を愉しみたい程の強敵ですが……今は人命救助を優先すべき時でしょう」
デスギガスと戦うならば魂人の少女は巻き込まれて死んでしまう。ここは救助の為に我慢しようと絶奈は撤退の為のルートを見る。
「彼女は家に帰りたいのであって、家になりたいわけではないでしょうに……友達が欲しいなら私が貴方の友達と成りましょう」
絶奈が前に出て敵の興味を引き付ける。
「ぼくと友達になってくれるの? それなら遊ぼう遊ぼう!」
無邪気にデスギガスが喜び足踏みすると、大地が大きく揺れ動く。
「今日はそうですね。鬼ごっこでも愉しみましょうか」
微笑む絶奈は限界を超える力を込めて球状にオーラを展開して身を護る。
「鬼ごっこ鬼ごっこ! じゃあぼくが鬼ね!」
空から漆黒の手が降って来る。それは大きくまるで夜空が落ちて来るように錯覚してしまう。
「意思無きオーラの護りには、奪われる記憶も与えられる記憶もありはしませんよ」
絶奈はリーシが巻き込まれないように距離を取りながら、オーラで手を受け止めた。だがオーラにバチバチと強烈な圧が掛かりどんどん薄くなっていく。圧倒的な質量で押し潰されようとしていた。
「全力の守りを破りますか。倒せないというだけの事はあるようです」
バリアが完全に破られる前に飛び出し、捕まらないように巨大な手から逃れる。
「今は倒すことができない相手ですか。それでも、できる限りの抵抗はさせてもらいますよ」
明もまた巨大なデスギガスの前に立って空を見上げるようにその見通せぬ全貌を確認した。
(他の猟兵の方とリーシさんが少しでも遠くへ移動できる時間稼ぎにはなるでしょう)
攻撃が効かずとも少しでも魂人の少女が逃げる時間を稼げればいいと無謀な戦いに臨む。
「これだけ巨大な相手に対して攻撃を外す訳にはいきませんね」
七色に輝く【七色の杖】を構えてパラドクス『新・ウィザード・ミサイル』を発動し、巨大な魔法陣を宙に幾つも生み出すと、炎水土氷雷光闇毒の全属性の魔法の矢を次々と数え切れぬほど放つ。それがデスギガスの身体のあちこちに突き刺さった。だがその矢はビルには突き刺さるものの、上部の闇の身体に当たると吸い込まれて消えてしまった。
「効果はありませんか、ですがこちらに興味は持ったようです」
ぎょろぎょろとデスギガスの目が動いて矢の出所を探し、明の姿を見つけた。
「虹みたいで綺麗だね。ぼくもそれ欲しいなー」
興味本位で巨大な漆黒の手を空から伸ばし、明の頭上から降って来る。そして摘まむつもりが地面を握りつぶすように掴んでしまい大きく大地が抉れた。
「あれ? いない?」
持ち上げてみると手には潰れた明の姿はなかった。
「残念、それは残像です」
咄嗟に残像を残して指の隙間から逃れた明は【魔法の箒】に乗って空を飛んでいた。
「君もぼくと鬼ごっこがしたいんだね? それじゃあいっくよー!」
デスギガスがそれを追いかけ、ビルの脚で大きな一歩を踏み出す。それだけで一瞬にして距離を詰められ明の真後ろにビルが突き刺さった。
「出鱈目ですね!」
その衝撃波の煽られながらも落下しないように箒を操り、明は仲間を追って踏まれないように飛翔した。
「あ、そうだ。お友達の相手もしてあげないと! アハハハハハ! 楽しいー! もっと逃げて逃げてー!」
デスギガスにリーシを害するつもりはない。しかし狂気に歪んだ善意は何もかもを狂わせてしまう。笑い声は精神攻撃となって襲い掛かり狂気を伝播する。その音は振動となって伝わり、空間すらも捻じ曲げて辺りの大地すらも干渉を受ける。するとぐらりと魔竜のリーヴァルディの身体が傾きリーシと敬輔が放り出された。
「これは耳栓をしても無駄だな。急いで突破するしかない」
敬輔は一つ深呼吸して精神を平静に保ち、狂気に耐えて抱えるリーシの衝撃が行かないように着地し、寿命を削りながらも高速移動を行う。
「大丈夫だ、あと少しで出口だ」
「う、うんっ」
敬輔が抱えるリーシを元気づけながらビルの間を駆け抜け、入って来た出入り口の歪んだ空間を視界に入れた。
「そっちはダメだよー。ほら、戻っておいで!」
デスギガスがそれを妨害するようにドシンドシンと土塊を落として妨害する。
「……あと少し、ここを抜ければ逃げ切れる」
体勢を立て直したリーヴァルディが真紅のブレスを放って撒き散らされる大地の破片を吹き飛ばして道を作った。そこを敬輔がリーシと共に抜けて行く。
「此処からは此方も本気でいきましょう」
絶奈が真の姿を開放し、神の姿となって禍々しい空気を浄化するような聖なる気を放つ。
「其は始原にして終焉。永遠不変と千変万化。万物が内包する奇蹟にして、森羅万象が齎す福音と災禍也」
そしてユーベルコード『涅槃寂静(ヨクト)』を発動し、浄化の力を宿す清浄な水の津波を発生させてデスギガスの中心にある蠢く闇の渦に浴びせる。
「弱点であれ、何かに通じるゲートであれ、干渉してみて損は無いでしょう」
どうなるのかを絶奈が観察していると、津波は渦の中に呑み込まれて消滅した。
「水遊び? いいねいいいね! もっとやろう!」
楽しそうにデスギガスが身体を揺すり、ユーベルコードをまともに受けても無傷でいた。
「どうせ攻撃が通らないのですから、じゃれ合いの様なものでしょう」
さらに絶奈は効かぬ攻撃を放ち、遊びに付き合って仲間がリーシを脱出する時間を稼ぐ。
「今回の私の役目は少しでもダメージを与えつつデスギガスの足止めをすることです」
明は飛びながらカラフルな無数の魔法の矢を放ち、外しようがない巨体に突き刺す。
「アハハハハハハハ! もっと遊ぼー!」
普通のオブリビオンなら致命傷になる攻撃でも、まるで小雨に当たったように気にもせずにデスギガスは手で掴もうと伸ばす。
「今のうちにリーシさんをお願いします!」
派手に魔法の矢を放ち、明は囮となって敵の妨害を止め、意識を引き付ける。
「これで……脱出だ!」
仲間がフォローしてくれている間に、敬輔が抱えたリーシと共に駆け続けて禁獣領域の外へと飛び出した。
「んあ? ぼくのお友達が!! 待って待って! ずっといっしょに――」
それに遅れて気付いたデスギガスが手を伸ばすが間に合わない。二人は脱出に成功した。
「あ、空気が違う……」
狂気に満ちた禁獣領域とは違う場所だと、降ろされ周りを見たリーシが緊張に強張っていた身体を弛緩した。
「……みんな無事に脱出できたわね」
続いて飛び出してきたリーヴァルディが竜から人の姿に戻り、無事なリーシを見て安堵する。
「強敵でしたが遊んでいるお蔭で何とかなりましたね。まともにあれを倒すのは難しそうです」
「今日のところは此処までですね。雌雄を決するのは攻略法を見つけてからとなるでしょう」
続けて明と絶奈が脱出し、他の猟兵達も揃って地獄のような場所から逃れた。
「……いつか、必ず。あの禁獣を倒せるよう力をつけねば」
振り返った敬輔は恐ろしい領域への入り口を見て、禁獣をいずれは倒してみせようと意気込んだ。
「あの……みなさん、助けてくれてありがとう!」
リーシが助けてくれた猟兵達に感謝を伝え、子供らしい笑顔を浮かべた。
全く歯が立たない怪物から魂人の少女を守り抜き、猟兵達もまた笑顔になって無事を喜び合った。
大成功
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