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おいマスクあるだろ……マスクおいてけ……

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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●妖怪マスクおいてけ
 キマイラフューチャー、と呼ばれる世界にて。ある事件が起きていた。いや、まずこの世界では事件がない日はないんじゃないか、とも思えるが、それはそれ。とにかく、事件は起きていたのだ。
「ヒーローマスクだ!」
 唐突に宙に浮いている仮面に話しかけられたヒーローマスクは「え、はい?」と聞き返す。だか、それが耳に――いや、仮面の耳ってどこだ――聞こえていないように、仮面は言葉を重ねる。
「ヒーローマスクだろう!?」
 流石に危機感を覚えたヒーローマスクは依り代とする身体で全力疾走を試みるが、仮面は追いかけてくる。それどころか、他の仮面すらも加わり、逃げるのが精いっぱい。反撃など、できるはずもない。
「なあ、ヒーローマスクだろう、おまえ!!!」
 恐怖で身体がすくみ、もう後はない。
「マスクおいてけ! なあ!?」
 ――そうして、この事件は幕を下ろしたのではない。残念ながら、これを放置したらまずい、そんな事件の始まりなのだ――。

●ブリーフィング
「集まってくれてありがと!」
 そう言ったのは、紅葉・華織(奇跡の武術少女/姉捜索中・f12932)だった。ぺこりと頭を下げ、そして顔を挙げると早速状況の説明に入った。
「簡単に言えば、人? 攫いをとっちめて! 以上!」
 短過ぎである。じー、という視線が華織へと集中し、気まずそうにこほん、と軽く咳払いをしてから再び口を開く。
「いや、なんていうかさ、アレなんだよー。どうもね、キマイラフューチャーでヒーローマスクが攫われているんだって。肉体を放置して本体をぽぽぽぽーいと引っ掴んで攫って行くんだと。まーたキマイラか。で済むならともかく、オブリビオンが絡んでいるらしいから、無視できないよね」
 確かに、またキマイラか。という感想は各所で漏れた。しかし、そんな感想を漏らしつつも、オブリビオンが関係するのであれば、無視できないという華織との共通認識を持つ事は難くなかった。
「で、予知によれば仮面っぽいよくわからない存在が、ヒーローマスクに近づいて攫ってるとかなんとか。正直、予知として映像を見たけどなんじゃこりゃ過ぎてうまく説明できない。ごめん。――けど、転移で到着する場所は確実に攫いが起きる、あるいは起きている場所の筈だから」
 そう言って、転移の術式を華織は展開する。
「何より、人攫いってのには虫唾が走る。本当なら私が屠りに行きたいけど、私が転移を行った方が多分、効率がいいんだと思う。身勝手かもしれないけど、力を貸して欲しいんだ。どうか、お願い」
 頭を下げながらの一言。そこには、ある種の説得力があった。


暁文空
 どうも、9作目のシナリオとなります。初めましての方は初めまして。そうでない方は今度も宜しくお願い致します。暁 文空(アカツキ フミアキ)です。7,8作目との同時進行ですが、きっとどうにかなると信じたい(定期)
 というか、なーんで3作同時にするかな自分の阿呆!

 さて、さて。第1章:冒険 , 第2章:集団戦 , 第3章:ボス戦 という構成となっております。実質的に第1章は第2章の敵とのフレーバー戦闘になりますが、【人質を如何に敵から引き離すか】が鍵となります。
 人質を解放し、戦闘に専念できる状態になった事で第1章クリア、以降の戦闘パートに移行する、という流れとなりますのでご注意を。まあ、キマイラフューチャーだしきっと大丈夫でしょう。……私、キマイラ(の執筆)やるの初めてですけどネ。

 一応、プレイングについてですが、特定の他者との連携の場合は、その方のキャラ名とID、旅団単位であれば旅団名を最初に明記して頂きますようお願い致します。逆に連携NGの場合も冒頭に記載して頂けますよう、お願い致します。
 また、明確に技能を使用する場合は、本文中に【】等で囲って明記して頂けると、助かります。

 それでは、今回もどうか、お付き合いの程、宜しくお願い致します。
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第1章 冒険 『怪人の人質となった子供を奪還せよ!』

POW   :    小細工無用、正面から突撃。あるいは力ずくで奪還に向かう

SPD   :    素早く人質の場所に忍び込む、テクニックで敵の裏をかく

WIZ   :    交渉、もしくは知略をフル活用して奪還作戦を立てる

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

鈴木・志乃
私の世界で暴れるのはお前か(ブチギレ)


事前に屋台で売ってるようなお面被っとこう
これで敵を【誘惑】……出来ると良いんだけど

私の【第六感】が告げている!
人さらいはあそこか!
まー見え辛い場所だもんな気づかれにくいし!【見切り】
【目立たない】格好で死角から【スライディング】割り込み
マイクでおもいっきしシャウトして【衝撃波】で仮面を吹っ飛ばす

「早く逃げて! 走って!!」

敵を対象にした【歌唱】の【衝撃波】とUCで敵を撹乱して
とにかく時間を稼ぐぞ
【見切り】【第六感】【武器受け】【カウンター】【スライディング】【オーラ防御】で絶対被害者を追わせない



●怒れる者は今此処に爆誕する
 キマイラフューチャー。そこは、一言で言ってしまえば混沌の世界。必要最低限、互いに迷惑をかけないための決まり事、秩序はあるだろうが、それもあくまで【最低限】である。到底、混沌とした世界を食い止める物になりはしない。
 だとしても、そんな世界を愛する者はおり、だからこそ、そんな世界で事件を起こす輩を許せない――そんな猟兵が、確かに此処にいるのだ。
「――私の世界で暴れるのはお前か」
 そう口にしたのは鈴木・志乃(ブラック・f12101)――猟兵であり、キマイラフューチャーでは配信者『ブラック』として活動する者だった。過去の記憶を失い、今は第二の故郷としてキマイラフューチャーを認知している彼女にとって、この世界での事件事故は憎むべきモノなのだ。
 そして――キマイラフューチャーでは猟兵は人気があり、それでいて配信者として活躍する彼女が、そのままの素顔を晒そうものなら、この後の行動は間違いなく制限がかかるというもの。
「すいません、そこの仮面下さい」
 努めて冷静に、屋台のおっちゃんから仮面を買い、それを素早く被る。不格好ではあるが、民衆に注目されてしまった時よりは無事というものだった。
 ――そして、その仮面に騙されたモノが一つ。
「むむ!? 貴様、ヒーローマスクだろう!?」
 ヒーローマスク攫いの犯人たる謎の仮面が、今まさにヒーローマスクに襲いかかり、依り代たる肉体の方は抵抗していたのだが――そこの近くに急に現れたのが、志乃。そして、仮面たちは屋台のお面を身に着けた志乃へと襲いかかる。だが――。
「早く逃げて! 走って!!」
 その言葉を受け、襲われていたヒーローマスクは一気にその場から逃げ出す。「あ」という仮面の声。あれ、意外と間抜けなのでは……まあ、いいか、キマイラフューチャーだし、という電波が降ったりしているが、そこは深い話ではない。
 だが、そのまま逃がす訳にはいかない、と仮面は先ほどのヒーローマスクを追おうとする。だが、無数の花びらが仮面に飛来し覆いかぶさるようにする事で、仮面達の動きを封じる。こうする事で、まずは一人を現場から離す事に成功した。――え、他の現場にその人が巻き込まれたら? ま、まあ、そこはきっと安全な場所に逃げられるから平気だろう。多分。
 少なくとも、まず一つ目の区画については、人攫いを阻止、周囲に攫われる対象がいない状態での戦闘が可能になったのだった――。

成功 🔵​🔵​🔴​

黒羽・鴉
マスク掴んで攫うとかされると本当に困るんですけどー。
そういう迷惑な人?はさくっとお仕置きですね。


【SPD】
攫い現場では犯人を見付けてもその場では敢えて手を出さず適度に距離を取りつつ【八咫烏】で追跡。

人質の捕らえられている場所や中の状況、侵入可能箇所がないかを確認してから行動開始。
自分が侵入した経路を今度は逃げ道として活用。
人質達に大声で教えつつ自分自身は囮として相手を【挑発】
人質達の逃げ道の反対方向へ誘導する。
戦闘状態になったら『鴉』主導へ。



●八咫烏は往くよ犯人の下へ
 他方でも、仮面によるヒーローマスク誘拐事件は起きようとしていた。キマイラフューチャーの街のなか、仮面が今にもヒーローマスクへと近づこうとしている。
 だが、それが叶う事はない。独自の手段、自身のユーベルコードで犯人たる仮面がヒーローマスクにあと少しで肉迫する、という場面。決定的な瞬間――しかし、今なら被害者になるだろうヒーローマスクが逃げられるコースもある、というところで――。

●お仕置きを始めよう
「さあ、この仮面から逃げんだ!」
 唐突に仮面の背後からヒーローマスクへとかける声。仮面がターゲットしていたヒーローマスクから視線を外し、振り向くとそこには声の主、猟兵の黒羽・鴉(両面宿儺・f09138)――ヒーローマスクの猟兵がそこにはいた。
 そう、ヒーローマスク。つまり仮面にとっては黒羽・鴉のマスクもまた、ターゲットなのである。故に――本来狙われる筈だったヒーローマスクを狙い続ける理由はこの仮面にはなくなったのだ。つまり、囮である。
 だが、仮面にとっては囮も何も関係ない。そこにヒーローマスクがいる。それだけで十分なのだ。ターゲットだったヒーローマスクには興味を示さず、目の前にいるヒーローマスク、猟兵の鴉を第一目標に定めている。
「マスク掴んで攫うとかされると本当に困るんですけどー。そういう迷惑な人? はさくっとお仕置きですね」
 黒羽がそう言うと、一呼吸。すると、その雰囲気は一変。そう、ここからが重要。この仮面を倒す。倒されて、被害者になってしまっては意味がない――故に、ヒーローマスクの剣豪として、戦闘を司る鴉が表に出てきたのだった――。

成功 🔵​🔵​🔴​

緋神・美麗
アドリブ・他の猟兵との絡み歓迎

これはこの蝶人仮面ゴールデンパピヨンの出番かしら。派手に暴れさせてもらうわよ。
【存在感】【おびき寄せ】【挑発】【時間稼ぎ】【誘惑】で謎の仮面の注目を集めて私の方に集中させる
「ヒーローマスクの中のヒーローマスク、ゴールデンパピヨン見参!」
「私が着た以上これ以上の狼藉は許さない!皆まとめて始末しちゃうからね、パピヨン!」
「後は私に任せてそこのマスクの人は急いで避難なさい。パピヨン!」
「あら、私を無視して他のマスクを狙うなんてつれないじゃない。私から目を反らしてると火傷じゃすまないわよ、パピヨン!」
ノリノリで派手に立ち回り、拡散極光砲で謎の仮面を薙ぎ払う



●金色の蝶は舞う
 一方、他の場所でもヒーローマスクは襲われている。ヒーローなのに襲われるとはこれ如何に、といったところではあるが、猟兵ではない一般ヒーローマスクからすれば、怪人、オブリビオンというのは本来強敵なのだ。故に、そうなるのも致し方ないのだが、だからこそ放置できない事件なのだ。
「ヒーローマスクの中のヒーローマスク、ゴールデンパピヨン見参!」
 ――そして、緋神・美麗(白翼極光砲・f01866)は人間だがヒーローマスクを自称した。結局のところ、このヒーローマスクを襲っている謎の仮面は何を基準にヒーローマスクを襲っているのか、が問題だったのだが――どうやら、この美麗の宣言に釣られているところを考慮するに、視覚情報程度なのかもしれない。これが例えばヒーローマスクにしか出せないナニカを検出していて、とかであれば釣られなかっただろうが、現実は美麗に釣られた以上、それはないだろう。
「私が着た以上これ以上の狼藉は許さない!皆まとめて始末しちゃうからね、パピヨン! 後は私に任せてそこのマスクの人は急いで避難なさい。パピヨン!」
 いちいち『パピヨン』とつく辺りにわざとらしさを仮面も感じなくもなかったが、だとしてもヒーローマスクにしか見えないのだから、仮面も美麗を無視できない。
 そして、だからこそ襲われていたヒーローマスクは駆けてこの場から離れる。逃げられたことに気づき、仮面は慌ててヒーローマスクを追いかけようとするが、その前に美麗が立ちはだかる。
「あら、私を無視して他のマスクを狙うなんてつれないじゃない。私から目を反らしてると火傷じゃすまないわよ、パピヨン!」
 そう言って、手を頭上に上げ、拡散極光砲を放つと近くにいた仮面達はそれを受け、美麗に対する警戒心を強めた。だが、だからこそ被害に遭う筈だったヒーローマスクを確実に救出する事ができたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

レナ・フォルトゥス
…それにしても、何の考えで、ヒーローマスクを掻っ攫うのかが問題ですわね。
それの考え的なものでしょうかね?
まぁ、相手の考えが分からない以上は、何とも言い難いのですけどね。

WIZで。
今回、その敵の行動を予測する上で、今まであった事件の場所を調査、次に起こり得る場所と、周囲の行動半径から中心部にアジトがあるのではないかと踏んで調査。
行動するために、今回は仮面を拝借。
アジトからヒーローマスクを逃がす。
その際に、敵の仮面が現れるであろうから、こっそり近づいて石を投げつける。
「あなた、仮面なのに、何で、そんなことするのかしら?」
追いかけてきたら、一旦逃げる。
誰もいない場所に来たら、そこで振り返り、UC使用



「……それにしても、何の考えで、ヒーローマスクを掻っ攫うのかが問題ですわね」
 そんな疑問を口にしながら、レナ・フォルトゥス(森羅万象爆裂魔人・f09846)は仮面を身に着けた。レナが足を踏み入れたのは今回の騒動の中心地点。
 というのも、予め既に起きてしまったヒーローマスク誘拐事件の場所や目撃情報などを整理し、分析していった結果、きっとその中心地点にこそ誘拐犯の拠点があり、あわよくば攫われたヒーローマスクを助け出す事ができるのではないか――と考えていた。
 そして、見つけたのがとある倉庫。そこにマスクだけが押し込められていた。既に弱っているのか、自力では動ける様子ではない。――というか、動けるのだろうか。それはさておき、救出しようと倉庫へと足を踏み入れようとしたその瞬間――。
「侵入者……」
「不届き者は排除……」
 街で誘拐を繰り返してきた仮面達がぞろぞろと集まってくる。そして。攫われたヒーローマスクに近い場所にも仮面達がいるのだ。多勢に無勢。一人で切り抜けるだけならともかく、弱ったマスクを回収してから動くとなれば結局レナにとっては厳しい状態になるのは目に見えていた。
 じり、じりと距離を取りながら時間を稼げるのならとレナは口を開く。
「あなた、仮面なのに、何で、そんなことするのかしら?」
 その問いには答えがなく――ただ数を優先し、レナを仕留めるべきと動いている。倒れる訳にはいかないレナは敵の拠点を突き止めた事で良しとして、慌ててアジトから退避するに至ったのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

リカルド・マスケラス
「こりゃ、穏やかな話じゃないっすね」
狐面のヒーローマスクことリカルドはチャラいながらも同族を救うために頑張るっす

とりあえず、適当なキマイラさんに身体を借りて、囮になる。報酬をこの事件の一連を動画にするってことで。ダメなら武器は念動力で動かす
で、敵が来たのならば
「自分に目をつけるとはお目が高いっすねー」
と、迎撃
「来るっすよ、アルタイル!」
宇宙バイクを遠隔【操縦】し、敵に突っ込ませた隙に鎖分銅で【2回攻撃】して、囚われている人質がいれば、【盗み攻撃】で奪還。
「マスク狩りなんて流行らなそうなことはやめるっすよ!」
と言ってバイクに【騎乗】して華麗に走り去って人質を安全圏まで連れて行く



●報酬は動画で
 キマイラフューチャーの街を狐のお面が行く。リカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)は、現地のキマイラの協力を得て、マスクである自身を装着してもらい、その上でこの事件の解決に向けて動いていた。
 当然、協力してもらうからには報酬がないといけない。チャラいヒーローマスクだが、ギブアンドテイクはしっかりとしていた。そして、リカルドが示した報酬というのは、今回の騒動を動画にする事、であった。
 猟兵はキマイラフューチャーにおいては正しくヒーロー、スターも同然。そんな猟兵達に密着した動画をアップできる、ともなれば現地のキマイラも協力する気になるというもの。
 そうして、如何にも現地のヒーローマスクです、という格好で歩いてみれば――。
「おいマスクだろ……」
 ――こうして、仮面が釣れるわけである。
「自分に目をつけるとはお目が高いっすねー……来るっすよ、アルタイル!」
 そう言うと、どこからともなく宇宙バイクが仮面に向けて突っ込んでくる。直撃した仮面に追い打ちをかけるべくリカルドは分銅を振り回し、これも決まり仮面は地面へと叩きつけられる。
「マスク狩りなんて流行らなそうなことはやめるっすよ!」
 そして、その拍子にこの仮面が奪ったであろうマスクが仮面から出てくる。いやどういう仕組みなのか。それはともかくとして、そうやってマスクを誘拐していたのだろう。そして、少なくともこの仮面が攫った分についてはこうして解放された。
「ここは危ないっすから、一旦遠くにいくっすよ!」
 そのヒーローマスク達を一旦キャッチして、同意の下この場を宇宙バイクで駆けて離れてゆく。そんな中で、リカルドにも他の猟兵達から今回の騒動の本拠地の情報が伝えられたのだった――。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『邪悪な仮面』

POW   :    怪光線
レベル×5本の【闇】属性の【光線】を放つ。
SPD   :    闇影の鎖
【自身の影】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
WIZ   :    暗黒の力
予め【邪悪なオーラを纏う】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●事件の中心地で仮面は言葉を重ねる
 とある倉庫。その出入口には多くの仮面達が集まっていた。怪しく光る眼のような箇所が、不気味さを見る者に感じさせる。だが、この仮面達の奥には攫われたヒーローマスク達がいて、更に恐らく今回の黒幕がいると考えられる。
 何はともあれ、この仮面達を片付けない事には、この事件は解決しないのだ。
「マスク、あるだろ……」
 不気味な、邪悪な仮面から幾度も同じ言葉が紡がれる。「マスクあるだろ……」輪唱している様は不気味であったが、どこかシュールでギャグを感じさせる光景でもあるものの――この仮面達が、実行犯であるのは間違いない。
 猟兵のやるべき事は決まっている。彼らを倒し、攫われたヒーローマスク達を助ける事。それだけは絶対に、変わらないのだから――。
緋神・美麗
敵の本拠地がわかったのなら乗り込んで攫われたヒーローマスク達を助け出すだけね。正義のゴールデンパピヨンの魅せ所ね。
「ヒーローマスクを助ける為にゴールデンパピヨン参上よパピヨン♪」
【存在感】【おびき寄せ】【挑発】で敵を引き付ける
無駄に敵のマスクが多いわね。まぁ、まとめて撃ち落とせば問題ないわよね。
出力可変式極光砲を攻撃回数重視で使用し【誘導弾】【範囲攻撃】【衝撃波】でまとめて撃ち落とす
「敵は華麗に撃ち落とすわよパピヨン♪」



●仮面達の中を蝶が往く
「ヒーローマスクを助ける為にゴールデンパピヨン参上よパピヨン♪」
 倉庫の出入口。其処で堂々と名乗りを上げ、周囲の視線を一気に自身へと引き寄せながら登場したのは緋神・美麗(白翼極光砲・f01866)だった。その独特な姿はヒーローマスクと言えなくもないのだが――まあ、実際はそれらしい仮面をつけた人間である。
 とはいえ、先ほどの市街地での戦闘では敵の仮面は彼女を無視しなかった。そして、今回も敵は美麗を無視せず襲いかかってくる。判断基準がどうにも緩いようにも思えるが――まあ、そこはそれである。
 そして、敵の浮遊する不気味な仮面は「おい、マスクあるだろ……」という音声を繰り返し発声しながら、光線を放つ。それらは黒く、闇そのものと言った方がそれらしいものだった。その攻撃が集中した先には美麗がいる。だが、それらを美麗は避けたり、得物で弾いたりしながらやり過ごすと、その攻撃が止んだ瞬間を逃さず、自身の強力な一撃をお返しと言わんばかりに放つ。
「敵は華麗に撃ち落とすわよパピヨン」
 出力可変式極光砲(ヴァリアブル・ハイメガキャノン)――これを連射できる出力で素早く撃ち、攻撃回数も多いが一撃で多くの敵の仮面を巻き込み、美麗を取り囲んでいた筈の不気味な仮面を一先ずは一掃する。
 だが、倉庫の奥にはまだまだ多くの不気味な仮面がいる。それらは美麗を放っておくはずもなく再び美麗の下へと迫ってくる。
「まだまだこれからねパピヨン」
 無駄に多い敵を見て、自身を奮い立たせるように美麗はそう言った。

成功 🔵​🔵​🔴​

リカルド・マスケラス
「仮面による悪の組織っすかね。心当たりが無いようであるようなっすけど、とりあえずは動画のフォロワーを増やすことっすね。『悪のアジトに飛び込んでみた』ってことで」
引き続き、刺激的な動画を取るためにも頑張るっすかね。カメラはきっとドローンとかバイクとかに付いてるんじゃないっすかね?

「こんなに敵がいるとは」
仮面という構造上、敵の怪光線はこちらに顔を向けないといけない。つまりは…
「入れ食いっすね!ハァッ!!」
本当はポーズや掛け声は不要だが、動画映えさせるためにそれっぽいポーズで鏡魔眼の術を発動。怪光線を自身や味方に向けさせる自滅するように仕向ける。【催眠術】の技能入るっすかね?



●動画配信猟兵は鏡を利用するが……。
 敵である仮面が集まる倉庫に、リカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)は姿を現した。その姿は逐次撮影され、後にリカルドを着用している身体の持ち主、キマイラが動画を配信する予定である。
「仮面による悪の組織っすかね。心当たりが無いようであるようなっすけど、とりあえずは動画のフォロワーを増やすことっすね。『悪のアジトに飛び込んでみた』ってことで」
 そして、これはその動画用の説明。声に出してわかりやすく説明する。そうして、倉庫の奥へと向かっていくと、そこには多くの仮面が待ち構えていた。
「こんなに敵がいるとは」
 街中でヒーローマスクを襲っていた仮面達の数を考えれば、多くの仮面が其処にいるのは当然だったが、その多さに改めて戦力差をリカルドは痛感する。
「入れ食いっすね!ハァッ!!」
 だが、自身を奮い立たせるように、そう声を出す。リカルドの用いる忍法・鏡魔眼の術は、本来なら声を出す必要もないが、動画映えも考えたものである。そして、そうして繰り出された忍法は、敵意を反射し自滅においやる、という凶悪なもの。
 しかしながら、仮面達は同士討ちになる事はない。
「おい、ヒーローマスクだろ……」
「ヒーローマスク……」
「マスク……」
 そこには敵意はない。単に、ヒーローマスクへの執着があるだけだ。
「――これは、厄介っすね」
 鎖分銅を振り回し、ダガーを投擲したりして仮面を一つ一つ地道に屠りながら、リカルドは思ったよりもこの仮面が手ごわい相手であると認識したのだった――。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

レナ・フォルトゥス
さて、前に来たアジトで、戦うことにしたわよ。
まず、無数の仮面を相手にするに、マスクは付けておいた状態で奴らを誘き寄せるわよ。
来たなら、こちらこそファイアボールやエアカッター(属性攻撃)を織り交ぜて少しずつ敵を減らしながら広場に来たら、一気に仮面の集団に向けてUC「ホーミングレーザー」を全力魔法+範囲魔法+高速詠唱+誘導弾で一気に打ち込むわ。

奴らの影対策に、時折、光属性の属性攻撃で影を消しておくわよ。
ついでに、マスクを仮面に投げて仮面を引きつけておくわよ。
一気に片付けさせてもらうわよ。



●リベンジ・マスク(?)
 不気味な仮面が集まる謎の倉庫。猟兵達の戦いで数こそ少し減っているが、まだまだ底が見えない。そこに顕れたのは、レナ・フォルトゥス(森羅万象爆裂魔人・f09846)だった。エルフである彼女だが、先ほどに引き続き、ヒーローマスクを狙う者が敵である事から、ヒーローマスクを装う格好をしている。
 そして、この倉庫には一度足を踏み入れている。拠点を見つけたは良いものの、一人でヒーローマスクを救出してから脱出するには至らなかった。だから一度は撤退したものの、他にも猟兵の姿がある今であれば、その誰かが救出すればよいのだから。そして、その為に一つでも多くの仮面を屠る、というのも一つの選択肢なのだ。
「おいマスク……」
「マスク……」
 未だに何を基準にヒーローマスクか否かを判断しているのか、という疑問符は消えないが――そのような事を口にしている仮面達はレナに屠れられていく。火の玉や風の刃を放ち一対多でも苦にせず一つ一つ確実に撃ち漏らす事なく。
「一気に片付けさせてもらうわよ」
 そう言うと、このタイミングでレナはマスクに手をかけ、それを放り投げる。このマスクには当然ながら何もいない。いないのだが――これらにただのマスクかヒーローマスクかを判別する能力はない。故に、マスクに仮面は釣られる。
「光よ、すべての敵に届け!! ホーミングレーザー!!」
 そうして、レナは光を放つ。影すらも打ち消すあまりにも強すぎる光源が、そのまま仮面へと突き刺さる。まだ数は多く残っているものの、レナの活躍によって底は見え始めて来たのだった――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鈴木・志乃
一撃目は【目立たない】所から奇襲します

(またお面被って敵を【誘惑】)
(無言)

【第六感、見切り】で相手の動きを見ながら
【早業、投擲】合わせたUC撃っていきましょう
出来れば縛り上げたいですね
【武器受け】からの【カウンター】狙って
【衝撃波】で纏めて吹っ飛ばせないかな

【ダッシュ、スライディング】併用して
敵を思い切り引き付けてからの一撃も良さそうですね
【オーラ防御】は常時発動しておきましょう

邪悪なオーラってなんですかね
私の聖者の【祈り】がどこまで通じるか分かりませんが
これ以上キマFで暴れるのは許せません

……罪を償え!!



●聖なる黒の祈り
 倉庫内の戦闘。仮面達の数はまだまだあるが、猟兵達にとって戦況は優勢であった。しかしながら、やはり数では仮面達が上であり、気を抜けばひっくり返る可能性はまだまだ十二分にあった。
 そんな中、物陰に潜み好機を待ったものがいた。不格好な屋台の仮面を被った猟兵――鈴木・志乃(ブラック・f12101)は、機が熟したのを見て、物陰から飛び出す。その先は仮面達の密集地。本来なら悪手であるそれだが、唐突な猟兵のエントリーに仮面達の反応が遅れる。それは志乃にとっては正しく想定内。
 隠密を重視し、無言で発せられた彼女のユーベルコード『ジャッジメント・チェイン』――光の鎖が、ぐるりと周囲にいた仮面達を襲う。触れただけでも十分な威力だが、それが仮面達に巻きついていく。
 この鎖は、術者――志乃の怒りに反応するものであるが、その怒りは極めてシンプル。キマイラフューチャーという世界を彼女が大事にしているからだ。大事にする世界を乱す敵の存在に、彼女が怒らぬわけがないのだ。
 一瞬で周囲にいる敵を一掃し、それでもなお、お代わりがやってくる。流石に既に臨戦態勢に入っている仮面を一蹴するのは容易ではない。――だが、それを一蹴してこその猟兵というもの。仮面達は邪悪な、黒いオーラを発するが、それを鎖をぐるぐると回して払いのけると、それをそのまま再び放ち、そこから発せられる衝撃波で逆に仮面を倒してゆく。
 邪悪な力は、聖なる祈りには叶わない。そう、たったそれだけの事。志乃は再び迫ってくる仮面をちぎっては投げ、ちぎっては投げと確実に仮面の数を減らしてゆく。
 仮面の残りはあるが――だがそれでも、果てが見えて来た。そのように感じられる程度には、仮面の現れるペースが落ちて来たのだった――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ブイバル・ブランドー
マスクなど持っていない。申し訳無いが、探し物の続きは地獄の底でやってもらおう。心せよ、欲深なる塵は深々なる塵箱へと還るべし

敵の光線の数が圧倒的に多いため、防御を取るよりは攻撃を続けることで相殺を狙う。荷電粒子砲とは光を収束して放つもの。つまりこれは光の【属性攻撃】だ。
選択したユーベルコードで26基の【多目的兵装VALZA³荷電粒子砲形態】を擬似複製し、一斉発射…それを【二回攻撃】

キマイラフューチャーのヒーローでは無いが、お前達を全力を持って殲滅する。サーチアンドデストロイ



●サーチアンドデストロイ
 邪悪な仮面達の数は、大分底が見えて来たところ。だが、まだまだいるという場面でこの倉庫にやってきたのはブイバル・ブランドー(其の名“γ”死光なり・f05082)だった。機械の身体――ウォーマシンである彼は敵の数を見て、一つ一つを捌くのでは非効率的であると判断した。
「キマイラフューチャーのヒーローでは無いが、お前達を全力を持って殲滅する――お前に逃場は無い……!」
 彼のユーベルコード『幻影機甲師団(ファントムパンツァー・バタリオン)』により、無数の兵器が邪悪な仮面の発する光めがけて放たれてゆく。ビルドシステムの高速召喚機能とγ機関の強大な出力を掛け合わせた融合技であるこの技は、正しく必殺技と言っても差し支えない。
 無論、そのような大技であれば隙は当然生まれるのだが、既に仮面達の数が大分少なくなってきていた事もあり、大きな支障はない。仮面達を同時に複数体も吹き飛ばし、倉庫内はしーん、と静まり返った、はずだった。

●黒幕登場
「――うるさい、って思ったら仮面達やられてる!? ……これは、一体どういう事なのかな……?」
 猟兵達にそう声をかける者が、倉庫の奥からやってくる。
 その姿は小柄だが――彼とてオブリビオン。油断して良い相手ではないのだ――。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『銀木犀』

POW   :    頂戴
【予告状】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD   :    手刀
【残像さえ残る格闘術】による素早い一撃を放つ。また、【下駄を飛ばす】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    巾着切り
【スリ】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は宇冠・由です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

緋神・美麗
アドリブ・他の猟兵との絡み歓迎

仮面を一掃してようやくボスのお出ましかと思ったら思った以上に小さくて可愛らしいわね。それでもオブリビオンに変わりない以上気は抜けないわね。
「ようやく親玉の登場ね。何を思ってヒーローマスクを狩って集めてたのかは知らないけれどこの場で倒させてもらうわよ」
小柄ですばしっこそうなので出力可変式極光砲を命中重視で使用し【誘導弾】【範囲攻撃】【衝撃波】も付与して全力で当てに行く
ついでに敵の予告状もまとめて撃ち落とす



●極光が穿つモノとハジマリ
 キマイラフューチャーにある倉庫にて。ヒーローマスクのみが攫われるという事件について、多くの実行犯である不気味な仮面達は末に倒れ、その場には黒幕であるオブリビオンがいるのみ。
「ようやく親玉の登場ね。何を思ってヒーローマスクを狩って集めてたのかは知らないけれどこの場で倒させてもらうわよ」
 敵に有無は言わせない。ただ倒し、事件を解決する。緋神・美麗(白翼極光砲・f01866)は自らの正義感に基づいて、今回の事件に身を投じたのだ。黒幕を倒し、事件そのものも終わらせる為、彼女のユーベルコード――『出力可変式極光砲』を命中率を重視したものにする。
「何を思ってって言われてもなー……単に、興味本位だよ?」
 そんな美麗を目にし、戦闘態勢を整える美麗は、人を攫った事には特に気にしていないようだった。その事に、美麗は怒りの感情を燃やす。
「なるほど、じゃあ――くらえ、『出力可変式極光砲』――!」
 命中率に偏らせて放たれたこの一撃は、広い範囲へとその攻撃が飛んで行ったのだ。仕留める事には至らないが、その手に持っている予告状へも降り注ぎ、それらは燃えてゆく。
「……やるねぇ……」
 今回の敵――『銀木犀』 はまだまだ姿を現したばかり。予告状が幾らか燃えた――等、そういった部分程度。その身体には小さな傷が少し見受けられる程度。
 この戦いはまだ、始まったばかりなのだ――。

成功 🔵​🔵​🔴​

リカルド・マスケラス
「んー、敵のボスとしてはちょっと貫禄が足りない感じっすよね」

「予告状っすかー。まあ、どうせすぐ守れそうなショボいルールしか言わないっしょ」
とか【挑発】して、実行の難しそうなルール(つまり受けるダメージの小さいルール)を言いたくなるように誘導。また、ダメージからはコートの効果で装着者をかばう

攻撃は鎖鎌で予告状を【なぎ払い】して防ぎつつ、鎖分銅の【ロープワーク】で拘束
「ヒーローマスク達を誘拐した報い、覚悟はいいっすか?」
と、最後は【正義代行】
「ここまで迷惑かけといて、視聴者が許してくれるっすかね?」
視聴者含めて、住人達の「ヒーローマスク狩り許すまじ!」という気持ちを乗せた一撃を銀木犀にぶちかます。



●極めて単純だが強力な一撃
「んー、敵のボスとしてはちょっと貫禄が足りない感じっすよね」
「なんだと……?」
 そう言ってこの事件の黒幕である銀木犀を挑発したのはリカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)。正しく今回狙われたヒーローマスク達とは同種族であり、身体はキマイラフューチャーの現地人のもの。キマイラフューチャーでのヒーローマスクを狙ったこの事件に対しては、リカルドは大いに思う所があった。
「予告状っすかー。まあ、どうせすぐ守れそうなショボいルールしか言わないっしょ」
「言ったな? ショボいとか言ったな!? あー、いいよ、言ってやるよ! ――おい、マスク、おいてけ!!!」
 銀木犀の投じた予告状は極めて単純にして強力。マスクをおいてけ。これが決まれば、リカルドの身体はリカルドをおいていき、動かせる身体をリカルドは失ってしまう。――だが、この銀木犀のユーベルコード、極めて単純な弱点がある。
「なっ!?」
「当たらなければ、いいっしょ!!」
 予告状はリカルドが来ていたコートを脱ぎ、それをばさっと目の前で広げた事で命中した対象はあくまでもコート。コートにはマスクをおいてく事はできない。その光景に銀木犀が動揺した隙を、リカルドは見逃さない。
「ヒーローマスク達を誘拐した報い、覚悟はいいっすか? ――ヒーローマスク狩り許すまじ!」
 視聴者となるキマイラフューチャーの住民達の想いも乗せ、リカルドは強力な一撃を繰り出す。正義代行――様々な想いが乗った一撃は、銀木犀に深く突き刺さる。
「――う、ぐ……っ……だ、だが、絶えたぞ……!」
 傷は深い。だが、未だ健在。
 戦いはまだ終わらない――。

成功 🔵​🔵​🔴​

リズ・ルシーズ
全サ連と他猟兵と連携、アドリブ歓迎だよ!

【SPD】

人騒がせな鼠がいるって聞いて!

【レグナント】を使って戦うよ。兵装は高速仕様、武器はトラップワイヤーとC4だね。【ロープワーク】で光学【迷彩】を施したワイヤーを射出して、トラップを辺りに張り巡らせるよ

幾ら動きが早くでも、思うように動けなければどうかな!

ワイヤー越しに近付かれないように距離を取りつつ、【地形を利用】して戦うよ。基本の攻撃は、【スナイパー】として擬似刻印による光【属性攻撃】のレーザーだね

そっちに行ったよ気をつけて!

他の猟兵の方に敵がいったら、【援護射撃】で迎撃までの【時間稼ぎ】だね


クネウス・ウィギンシティ
【全世界サイボーグ連盟】で参加、アドリブ&絡み歓迎
●参加予定
・リズ(f11009)
・ウィンディ(f09020)
・リーデ(f14086)

「マスク産業スパイがいると聞いて、誅殺しに来ました」

【POW】

●対抗
敵POW UC『頂戴』の【予告状】をパイルバンカーで【武器受け】しつつワザと当たる。
「マスクを外す・渡す」ルールであれば渡す、「悪影響を与える」ルールであれば左腕(機械化)で受け敵に投げつける。

「サイボーグに不可能はありません」

●戦闘
マシンガンで【援護射撃】(牽制)し、トラップ設置を補助。 トラップ起動後、パイルバンカーの【零距離射撃】を叩き込みます。
「CODE:LUCIFER。ブースト!」


ウィンディ・アストレイ
全世界サイボーグ連盟の皆と参加
アドリブ&絡み歓迎

産業スパイは、頂けませんね…
技術やアイディアは、ご自身の手で生み出して頂きたい物です。

リズさんのトラップと連携して【Rifle Bit】を展開
牽制射撃を繰り返す事で、敵の行動を阻害して追い詰め
(スナイパー&第六感&見切り)
クネウスさんのパイルバンカーの射程へ追いやっていきます
必要なら、複製元のバスターライフルやサイバレット・ガトリングも
牽制砲火に加えましょう

追い詰めきったらライフルビットで包囲して逃亡を阻止
同時に一斉砲撃でトドメのアシストを行う所存です
(スナイパー&先制攻撃&援護射撃&一斉発射)
「ご存知ですか?これが『袋のネズミ』という物です」


リーデ・クインタール
【全世界サイボーグ連盟】の皆様と参加
アドリブ歓迎

ゑ⁉産業スパイなんです?
…産業スパイは見つけ次第射殺。
これは技術者として常識です

ジェノス・キャノンだけ展開して、遠巻きに行きますかね…
どうもこの産業スパイは速度型の回避重視の様ですし「鎧砕き」を使って「スナイパー」として、相手の妨害メインで立ち回りましょう 「念動力」で相手の動きを阻害し、予告状は【バーン・アウト】で燃やします(属性攻撃)
一応近づかれればライトで距離空け重視で殴り飛ばしますが…


レナ・フォルトゥス
さて、今回の事件は仮面なオブリビオンに襲撃されていたヒーローマスクですけど。
そんなマスクドヒーローに近い感じで出てきた仮面を成敗したのはいいけど。
黒幕が、あんなのだとは思えなかったわね。

こうなれば、倒すのみよ。

「風よ、我に翼を与え給え」風の属性魔法で自身に飛行魔法をかけて追跡、なるべく遠距離から火弾やかまいたちを打ち込んで追い込み、最後にホーミングレーザで容赦なく殲滅させる。
「とりあえずは、これで終わりね」



●産業スパイ? え、そんな事してないよ?
 キマイラフューチャーのある一区画にサイボーグの猟兵達――全世界サイボーグ連盟の者達が集まっていた。事件の情報を集めつつ、それだけでなくヒーローマスクの失踪等についてもあらゆる目撃情報などをまとめる事により、件のオブリビオンの拠点だけでなく、突入前からその黒幕についても情報を得る事に成功していた。
 その為に突入が遅れてしまったわけなのだが、その分の働きができるという自負が彼、彼女らにはあるのだった――。
「――ゑ!? 産業スパイなんです!?」
 そして突入前。最後の作戦の確認をする際にそんな声を出したのはリーデ・クインタール(戦闘狂+改造狂・f14086)。戦闘狂にして改造狂である彼女は技術屋でもある。故に、産業スパイ、という単語を聞けばその対象に殺意が芽生えるのも無理がなかった。
 ――くしゅん、というくしゃみがどこかで一つ。産業スパイの疑いがかけられているとも知らずにくしゃみをどこかで誰かがしていたらしい。
「そう、マスク産業スパイです」
 産業スパイ、等という言葉を最初に口に出したのはクネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)。彼のメカニック、ハッキング技術などにより黒幕の存在、黒幕の所在地などを特定するに至ったのだが、彼は産業スパイ説を頑なに捨てない。それどころか、この面々は産業スパイ説をどんどん支持していく。
「人騒がせな鼠だね!」
「産業スパイは、頂けませんね……」
 リズ・ルシーズ(Re-Z・f11009)とウィンディ・アストレイ(W-ASTRAY・f09020)もまた同意し首を縦に振る。満場一致でこの場にいる全世界サイボーグ連盟の面々は敵を産業スパイとし、産業スパイ滅ぶべし、という産業スパイスレイヤーとして戦場にエントリーするのだった。
 ――へっきし。
 そんなことになっているとは、この事件の首謀者である銀木犀は知らぬまま。

●鼠対峙のお時間です
 この事件の序盤から関わってきたレナ・フォルトゥス(森羅万象爆裂魔人・f09846)は、黒幕の姿に僅かに驚いたが、それだけだった。拠点へと一番乗りし、体勢を整えるために一時撤退をし、再度突入時に仮面達を一掃した後で見た黒幕の姿は端的に言ってしまえば予想外、といったもの。
 だが、だからと言ってレナのコンディションが落ちるわけではない。ここまで事件に関わった以上、最後までやり遂げる。倒すのみという結論が出るのに僅か程の時間もかからなかった。
「風よ、我に翼を与え給え」
 レナは銀木犀を見るや否や、風の属性魔法で自身に飛行魔法をかけて敵へと肉迫する。大きなダメージを一度受けている銀木犀に対してその速度はあまりにも速い。労せず追いつき、レナの射程内に収まる。
「くそ、なんだってマスク集めてただけでこんな事に……!」
 そもそも集め方も悪いし、何しようとしてたのか、という言葉が漏れそうとしたが、そんなことはどうでも良い。この場において、この黒幕の排除と攫われたヒーローマスクの救助こそが第一目標である。理由を問い詰める蛇足である。火弾やかまいたちを用いて銀木犀を追い詰めてゆく。
「マスク産業スパイがいると聞いて、誅殺しに来ました」
 そしてここでエントリー、ガスマスクを身に着けた産業スパイスレイヤーその1・クネウス。「産業スパイ? 産業スパイナンデ!?」とよくわからず銀木犀は叫びながらも少しずつ落ち着きを取り戻し、自身のユーベルコード『頂戴』――予告状をクネウスに向けて放つ。
 ルールを宣告し、破った者に大ダメージを与えるシンプルな技だが――クネウスに対して放つには悪手でしかない。「マスクをよこせ」という単純なルールであるが、あくまでも単なるガスマスクなのだ。これがヒーローマスク相手であれば話は違っただろうが、ガスマスクは単なる装備品である。
「なん……だと……」
 終始、不気味な仮面といい、この銀木犀といい、ヒーローマスク認定方法が緩いせいであまりにもあんまりな状況になっている。そして、そこを逃すような猟兵達ではない。
「産業スパイは見つけ次第射殺」
 ――これは技術者として常識です。とは口にせずともその眼はそうだと語っているリーデのジェノス・キャノンが火を噴く。その狙撃に対し、銀木犀は回避運動を余儀なくされる。ダメージが蓄積していく身体にはかなり酷な状況であるが、未だに健在。実にしぶといオブリビオンである。だが、それは自由に動ければ、の話である。
「幾ら動きが早くでも、思うように動けなければどうかな!」
 リズの仕込みは既に完了した。そして、リーデの狙撃は直接仕留めるものではなく、このリズの仕込みへと誘導するための援護射撃に過ぎない。勿論、当たれば万々歳であるが、仕込みへと誘導させた事で第一目標は果たしたと言える。
「なにぃ!?」
 ユーベルコード、『Re-Gnant』により高速戦に特化した兵装を準備したリズは、光学迷彩の施したトラップワイヤーなどを仕掛け、そこを敵が通過する瞬間を待っていたのだった。とはいえ、必死の抵抗で罠から抜けようとする銀木犀。本当にしぶとい。だが、そこへウィンディのユーベルコード『Rifle Bit』――複製したバスターライフルによる弾幕と、リーデの狙撃によってその動きは少しずつ鈍くなってゆく。
「ご存知ですか?これが『袋のネズミ』という物です」
 飛び交う銃弾にビーム。そこにレナのホーミング・レーザーも加われば、「ぐわああぁっ!?」という悲鳴も響き渡る。にもかかわらず健在な銀木犀はかなり頑丈、しぶといのだが――。
 ――終わりはそこに近づいていた。
 バラララララ、という蒸気マシンガンが火を噴く音が鳴り響く。身動きが制限されていた銀木犀に避ける術はなく、それをまともに喰らう。そして、そこに迫っていたのは――。
「CODE:LUCIFER。ブースト!」
 クネウスだ。ガスマスクを外した産業スパイスレイヤーだ。
「アイエエエエエ!?」
 叩きつけられるパイルバンカー。その威力をまともに受けた銀木犀は吹っ飛んで行く。
「ヒーローマスクをヴィランマスクにしてみたかっただけなのにぃぃぃぃ!?」
 ――それ、世界違くない? 具体的には新しく観測された世界とかじゃないの?
 なんてことを誰かが口にしたかは定かではないが、そんな断末魔を最後に銀木犀は爆発四散! これにて事件は収束したのであった。
「サイボーグに不可能はありません」
 クネウスの決め台詞が倉庫内に響く。悪(産業スパイ)は去った、と気持ちよさそうに笑みを見せながら。

●収束
「とりあえずは、これで終わりね」
 レナはほっと一息つきながら、最初に突入した際に救出しようとしていたヒーローマスク達のところへと急いだ。黒幕や仮面は既にいない。安心させる言葉をかけつつ、ヒーローマスク達を外に連れ出し、陽の光を浴びる。
 彼らはまた、日常に戻ってゆく。おいてかれはしない。マスクをおいてくような敵は、もういないのだから。――いや、おいてかれてるの肉体の方だよね? というツッコミは野暮である。
 とにかく、キマイラフューチャーのヒーローマスク達に平穏が戻ったのだった。

「――くそお、絶対に実現してやるぞぉ……」
 なんていうしぶとい声がどこかで聞こえた、なんていう眉唾な情報もあったが、きっとその話は蛇の足というヤツだろう。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年05月03日


挿絵イラスト