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【トライアスロン】伝説を打ち破れ!

#アスリートアース #トライアスロン

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●蘇る伝説
「さて、新たな世界への扉が開いたな。しかし……今回もまた特異な世界のようだな」
 そう言ったグリモア猟兵の天御鏡・百々(その身に映すは真実と未来・f01640)の姿は、シルバーレインの体操服であった。何故かと言えば、この度の新世界『アスリートアース』は、ユーベルコードを操る『アスリート』達が超人スポーツで競い合う世界であるため、それに合わせた形のようだ。
「このアスリートアースでは、謎の組織ダークリーグの『ダークリーガー』……つまりはオブリビオンだな。それが競技に乱入し、参加者をダーク化させてしまう。しかし、元凶のダークリーガーを戦闘で倒してもダーク化は解除されない。彼らを元に戻すには、超人スポーツで正々堂々と倒すしかないのだ」
 そう、この世界では競技に勝利をすることが、世界を救うことに繋がるのだ。

「さて、そして我が見た予知になるが、ダークリーガーが出現する競技は『トライアスロン』だ」
 トライアスロンは、水泳3.8km→自転車走180.2km→マラソン42.195kmという三段階で行われる過酷なレースだ。選手交代は存在しないので、参加したらリタイアしない限りは完走が前提となる。
「このトライアスロンに、若くして非業の死を遂げた『伝説のトライアスリート』が、ダークリーガーとして蘇って参加する。彼女によって、選手達は徐々にダーク化されてしまうばかりか、もしもダークリーガーが勝てば、勝利後のライブパフォーマンスで、観客さえもダーク化してしまうのだ」
 トライアスロンの有名選手達は人々にとってアイドル的な存在であり、勝利後には歌やライブを行うことがある。それが悪用され、ダーク化が広範囲に広がってしまうとのことだ。
「これを阻止するため、先頭を独走する『レジェンドアスリーテス』を追い抜き勝利してほしい」
 あくまでこの世界では競技の勝敗が重要となる。トライアスロンに参加し、優勝することが絶対条件だ。

「第一の競技は海(外洋)を横断する水泳となるぞ。沢山の選手や複雑な海流が入り乱れるトライアスロンの水泳はしばしば『水中格闘技』とも呼ばれ、ダイレクトアタックも許可されている。ダーク化した選手達の妨害を躱し、高順位を目指すのだ」
 ダーク化した選手達は『闇のデュエリスト』として、様々なカードを使って妨害を仕掛けてくる。それをどう切り抜けるかが重要だ。勿論、水泳のスピードも順位を決める要素だ。ちなみに飛行は禁止なので注意して欲しい。

「トライアスロンは三つの競技の連続だ。それ故に水泳や自転車で高い順位になれば、その後の競技や優勝争いにも影響する。優勝を目指すならば、最初から手を抜かずに頑張るのがいいだろうな」
 ダークリーガーとの勝負は最後のマラソンで決まる。しかし、猟兵達の中で誰が優勝するかとなれば、それまでの順位も大いに影響することだろう。

「様々な競技の中でも、トライアスロンは特に過酷なレースだ。だが、それだけにやりがいもあるだろう。どうせなら優勝を目指して、頑張って欲しいところだな」
 説明を終えた百々は、猟兵達をトライアスロンのスタート地点へと転移させたのであった。


夢幻
●マスターの夢幻です。

●競技はトライアスロンです。
 1章:水泳
 2章:自転車
 3章:マラソン
 となります。
●選手交代はありません。シナリオに参加した猟兵は、途中リタイアしない限り、水泳からずーっと参加している事になります。2章や3章からの参加者は、事前の競技にも参加していた扱いになります。
●1章2章で目覚ましい活躍をした=高順位の猟兵は、以降の章や優勝争いで有利になります。
●1章:水泳
 プレイングボーナス……水着着用、水泳攻略法(飛行禁止)、水中バトル。
●2章以降の詳細説明はそれぞれの断章で行います。
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第1章 集団戦 『闇のデュエリスト』

POW   :    装備カード『断罪の首刈り刀』
【断罪の意志】を籠めた【首刈り刀】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【戦意】のみを攻撃する。
SPD   :    制限カード『猛攻の狂戦士』
【召喚した狂戦士集団による包囲攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    召喚カード『ブラックヴァイパーズ』
対象の周りにレベル×1体の【巨大な毒蛇】を召喚する。[巨大な毒蛇]は対象の思念に従い忠実に戦うが、一撃で消滅する。

イラスト:nno

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アリシア・マクリントック
シュンバーがやりたいというのでしたら私は応援しますよ。では……変身!魔法少女マジカルシュンバー!
体にピッタリなのは慣れないかもしれませんけど、水着はちゃんと着てくださいね。
犬かきならぬウマかきは単純なレースには向かないでしょうが……過酷な環境に妨害もありなら一般的な泳法より周囲の確認がしやすくていいかもしれません。私は背中に乗ってシュンバーの死角になる方向を警戒します。妨害しようと近づいて来る人がいたら私がチクッとしてやりますからね!(レイピアぶんぶん)もちろんシュンバーが蹴飛ばしてやってもいいですよ。ですがまだ始まったばかり……無茶はしすぎないでくださいね。



アスリートアースの超人スポーツの一つ、『トライアスロン』のレースがスタートする。そしてたくさんのアスリート達が、第一の競技である水泳へと挑んでいった。そんなトライアスロンのスタート地点に、アリシア・マクリントック(旅するお嬢様・f01607)の姿があった。

「シュンバーがやりたいというのでしたら私は応援しますよ。では……変身! 『魔法少女マジカルシュンバー』!」

 ビーストマスターであるアリシアは、彼女の愛馬である『シュンバー』と通じ合うと、その意志をくみ取ってユーベルコードを発動させる。そしてシュンバーは、魔法少女へと変身した。

「体にピッタリなのは慣れないかもしれませんけど、水着はちゃんと着てくださいね」

 そんなシュンバーは、競技に合わせて水着着用だ。馬だからといっても、その辺りはきっちりしているアリシアである。そして彼女がシュンバーに騎乗すると、シュンバーは海へと飛び込み犬かきならぬウマかきで進んでいく。

「スピードはそこまででないですが、この過酷な環境に妨害もありなら、むしろ周囲の確認がしやすいこちらの方がいいかもしれませんね」

 この水泳は、妨害は勿論、ダイレクトアタックすら許可されている。そこでアリシアはシュンバーの死角を中心に、ダーク化した参加者の襲撃に備えて周囲を警戒する。すると、側面から怪しげな人物が接近してくることに気づいた。

「シュンバーの邪魔をするなら、チクッっとしてやりますよ!」
「チッ! なら後ろから真っ二つに……ギャッ!?」

 カードを『断罪の首刈り刀』に変えて襲い掛かろうとしてきた闇のデュエリストは、レイピアで牽制するアリシアに攻めあぐね、背後へと回り込んできた。しかし、それは悪手であった。彼女はシュンバーに蹴飛ばされ、あえなく失神、戦線離脱となったのである。

「シュンバー、よくやりました! ですがまだ始まったばかり……無茶はしすぎないでくださいね」

 アリシアとシュンバーは妨害を退け、上位を目指して泳いでいくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ゴリラ・シャーク
シャーク『オラオラ!水中でオレに勝とうなんで数百年早いんだよォ!』
ゴリラ「まぁ、種族差があるし……人間さんに申し訳ないんだな。」
シャーク『うるせぇ!お前に刺さってるっていうハンデも背負ってんだ。人間に負ける可能性もあるんだよ。それでもオレが勝つがなァ!それより敵の妨害の対処は任せたぜ。』

ゴリラとシャークは2匹で1人の猟兵。ゴリラに刺さったままシャークは水中を優雅に素早く泳ぎます。

UC【お猿さんから学んだ技!】を使用。
ダークリーガーたちの妨害はゴリラの分身たちで受け止めます。



『オラオラ! 水中でオレに勝とうなんで数百年早いんだよォ!』

 一匹の鮫が海を我が物顔で泳いでいく。しかし、その姿は何とも奇天烈なモノであった。何せ、その鮫はゴリラの胴体に刺さっているのだ。

「まぁ、種族差があるし……人間さんに申し訳ないんだな」
『うるせぇ! お前に刺さってるっていうハンデも背負ってんだ。人間に負ける可能性もあるんだよ』

 そう、ゴリラとシャークは2匹で1人の猟兵、ゴリラ・シャーク(森の賢者×海の支配者・f24959)である。最優にして最凶たる彼は、その鮫の泳力を生かして、選手達を追い抜いていく。とはいえ、ゴリラの巨体にかかる水の抵抗はなかなかのものだ。妨害に遭えば、順位を大きく落とすことになってもおかしくない。
 ちなみに猟兵は共通で『どんな外見でも住民に違和感を与えない』という特性があるため、ゴリラ・シャークも周囲の選手達に普通に受け入れられていた。

『そら来たぞ、敵の妨害の対処は任せたぜ』
「うん。頭に輪っかを付けたお猿さんから学んだ技! 今こそ見せるときなんだな!」

 いつの間にやらゴリラ・シャークの周囲は『猛攻の狂戦士』に囲まれていた。ダーク化したアスリート達による妨害だ。しかしゴリラは慌てず、カクリヨファンタズムでの修行で身につけたユーベルコードで対処する。彼の体毛は複数の分身のゴリラとなって、狂戦士の猛攻を受け止めた。

『このまま上位集団まで、一気にいくぜ!』

 そして水中を優雅に素早く泳ぐシャークは、ダーク化したアスリート達を振り切って、上位集団に食い込んでいった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎!

水着を着用して参加しマスガ、泳法の経験は少ないのであります。
飛行は禁止とのこと……水上走行でも、ルールに引っかかる懸念がありマスネー。
仕方ない。ここは立ち泳ぎ状態で、滑走靴の推進力を使って地道に進みマース!

移動は滑走靴による推力に頼っているので両手はフリー!
上体が安定しているので、内蔵式グレネードランチャーでダーク化した他の参加者のエブリワンを吹き飛ばしていきマショー!

カードをドローしたデュエリスト殿には、「六式武装展開、闇の番!」
何が出るかわかりマセンガ、装備カードを振るう前にバッドステータスで行動不能にして差し上げマース!

せっかくデスシ、優勝目指して頑張りマース!



「ワタシもトライアスロンに参戦デース!」

 バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)は、威勢良くこの超人スポーツへの参加を宣言する。その姿は最初の競技である水泳に合わせて、メイド服イメージの水着であった。

「しかし、泳法の経験は少ないのであります。飛行は禁止とのこと……水上走行でも、ルールに引っかかる懸念がありマスネー。
 仕方ない。ここは立ち泳ぎ状態で、滑走靴の推進力を使って地道に進みマース!」

 だが、威勢とは裏腹にバルタンは水泳を得意としていない。それでも何とかこの状況に適した手段を編み出して、周囲の参加者を抜き去っていく。

「おっと、アンタはここで脱落だよ!」

 そうして順調に泳いでいたのも束の間、ダーク化した参加者がバルタンを脱落させようと、カードから呼び出した『断罪の首刈り刀』を手に襲いかかってきた。

「なんの! グレネードランチャーで吹き飛ばして差し上げマース!」
「うわっ!?」

 しかし、バルタンはあっさりとこの参加者を展開したグレネードランチャーでやっつけてしまった。彼女のこの泳法は速度こそそこまで出ないものの、推力を滑走靴に頼るおかげで両手はフリーだ。泳ぎながら戦う闇のデュエリスト相手ならば、バルタンの方に分があるというわけだ。

「まだダーク化した参加者がいっぱいデスネー。装備カードを使われる前に、吹き飛ばしマショー!」

 更にバルタンは『闇雲爆撃』を使用し、片っ端から周囲の闇のデュエリストを先制攻撃でKOした。これで、ひとまずこの一帯は安全だ。妨害の無くなったところを、バルタンは悠々と泳いでいった。

「せっかくデスシ、優勝目指して頑張りマース!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

遠泳ね。多重詠唱結界術で床移動トラップ(罠使い、地形の利用)の応用で海流操作。操作した海流を利用した推力移動で水中機動。ダーク化した選手には逆向きの海流をぶつけて妨害、と。
相手からの妨害はカードによるものかぁ、なるほどなるほど。でも、この場は既に私の多重詠唱結界術が発動しているわ。取り出す先からこの魔瞳の中の異空間に転移されていくわよ☆
ま、カードの盗みに失敗しても結界術で位相をずらした私に攻撃を届かせるのは困難だけどね。一応は武器改造で結界術からカードを生成してカードの効果のように見せかけておきましょうか。罠使いでカウンタートラップ的な感じで返してもいいけど。
さて、可能な限り順位を上げるために化術でマーメイドに変身しましょうか。ま、これもカード(武器改造結界術)の効果として演出しておくわ。ああ、せっかくカードバトルの体をとってるのだから天候操作で嵐も起こしましょうか。こうなればもう海の中ならマーメイドの独壇場よね♪



「最初は遠泳ね」

 アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗のケイオト艶魔少女・f05202)もまた、ダークリーガーに勝利して参加者を元に戻すため、このトライアスロンに参加していた。

「それにしても……単純に倒しても、元に戻らないのは面倒ね」

 戦闘では無くスポーツで勝たないといけないため、アリスは床移動トラップを応用した海流操作を行って、それを推力として前に進むことにした。ついでにダーク化した参加者=闇のデュエリストに対しては、逆向きの海流をプレゼントして妨害しておく。
 そんなことをやっていれば、当然ダーク化した参加者もアリスを標的として妨害行為に出る。

「この『猛攻の狂戦士』で……あれっ?」
「ふふふっ。私のカードの効果で、あなた達のカードは没収したわ」

 しかし、闇のデュエリスト達がカードを取り出した瞬間、そのカードが掻き消えてしまった。何が起こったかと言えば、アリスがユーベルコード『スティール・アイ』によって、カードを魔瞳の中の異空間に転移させたのだ。これをアリスは相手に合わせて、カードバトルとして演出して見せたのである。
 取り出す先からカードが消えては、闇のデュエリスト達もどうにもならない。そうしている内に、アリスの操作した海流に流されて戦線離脱だ。

「上手くいったわね。ま、カードの盗みに失敗しても、結界術で位相をずらした私に攻撃を届かせるのは困難だけどね」

 二重の対策を用意していたアリスに対して、そもそも闇のデュエリストでは勝ち目は無かったようだ。まあ、トライアスロンもまだ序盤、こんなところで躓いてはいられない。

「さて、可能な限り順位を上げるためには……このカードで変身するわ」

 アリスはカードを取り出すと、マーメイドへと変身した。実際にはそれは化術によるものだが、折角カードバトルの体裁をとっている以上、それに合わせた形である。

「ついでに天候操作で嵐も起こして……こうなればもう海の中ならマーメイドの独壇場よね♪」

 荒れ狂う海の中、マーメイドと化したアリスはすいすいと泳いで上位に迫るのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ジェントルレーサー』

POW   :    ラディカルクラッシュ
【自身の肉体または自身のマシンによる華麗な】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【チームメイト】の協力があれば威力が倍増する。
SPD   :    ローゼスドライブ
自身が触れた物体ひとつに【薔薇のオーラ】を憑依させ、物体の近接範囲に入った敵を【オーラの薔薇棘】で攻撃させる。
WIZ   :    鉄壁の集団走行
【チームメイト】が自身の元へ多く集まるほど、自身と[チームメイト]の能力が強化される。さらに意思を統一するほど強化。

イラスト:小日向 マキナ

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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 水泳を終えたら、次の競技は『自転車』だ。ダークリーガーが先頭を独走しているのは変わらないが、水泳で順位を上げた猟兵達は上位集団に迫っていた。しかし、この上位集団もダーク化して、『ジェントルレーサー』となっていた。チームを組む(トレインともいう)彼らと競い、自転車レースを攻略することになる。
 この自転車も当然のようにダイレクトアタックOKで、お互いに熾烈な妨害合戦となることだろう。また、今回の自転車コースはアップダウンが多い過酷なコースとなっているようだ。

 猟兵よ! ジェントルレーサー達を追い抜いて、先頭のダークリーガーへと迫るのだ!

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●2章:自転車
 プレイングボーナス……自転車の性能、サイクルジャージやヘルメット等の着用、自転車競技攻略法(飛行禁止)、高速自転車バトル。
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アリシア・マクリントック
来てしまいましたね……自転車。ここが難関です。まずは……シュンバー、濡れた体をしっかり拭いてくださいね。服の脱ぎ着のやり方は覚えてますよね?状況にあった衣装は大事ですからきっちりと。私もその間に準備を整えます。
……さて。トライアスロンに備えて訓練はさせてきましたが、自転車に乗れるようにはなりませんでした。やむを得ませんからここは補助輪装備で行きます。固定をしっかり確認して……

レースではシュンバーの脚力を信じていくしかありません。ここさえ乗り越えれば貴女の大好きなランですよ!がんばって!



 順調に水泳を攻略したアリシアは、シュンバーと共に次の自転車へ挑むため、その準備を整える。

「まずは……シュンバー、濡れた体をしっかり拭いてくださいね。服の脱ぎ着のやり方は覚えてますよね? 状況にあった衣装は大事ですからきっちりと」

 そのまま水着で挑めば着替えの時間は短縮出来るが、結局は競技に合わせた方が総合的なタイムの短縮に繋がる。アリシアは愛馬にそう指示をすると、自身は自転車の準備を始めた。

「ここが一番の難関ですが……避けては通れませんからね」

 彼女が用意していた自転車は、なんと『補助輪付き』であった。トライアスロンに備えて訓練はさせてきたとはいえ、流石に馬が自転車に乗ってバランスを取るというのは無理があった。そこで、やむを得ずこの特殊装備である。

「固定をしっかり確認して……」
「フッ……まさか補助輪付きで戦うとは……これでは相手にする意味も無いな」

 シュンバーを自転車に乗せているアリシアの姿を見た『ジェントルレーサー』達は、彼女達を妨害する価値もないと判断したようだ。彼らはチームメイトと共に颯爽と走り去っていった。
 アリシアがユーベルコードを使うことを考えていなかったため、もし彼らから妨害を受ければ苦境に陥った可能性が高い。これはある意味助かったとも言えなくも無いが、相手にすらされていないのは少々悔しい。

「ううっ……。必ず逆転しますからね! ここさえ乗り越えれば貴女の大好きなランですよ! シュンバー、がんばって!」

 マラソンでの逆転を誓ったアリシアは、せめてあまり離されないようにと、シュンバーの脚力を信じて応援するのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ゴリラ・シャーク
シャーク『ハッハッハー!いい泳ぎ(走り)するじゃねぇか、【バイシクル・シャーク】!』
ゴリラ「こ、これ大丈夫うほ!?」
シャーク『ダメだったら審判に弾かれるだろ!ここを通ったならオーケーだ!』

UC【製造!バイシクル・シャーク】を使用!
自分の競技用自転車とダーク化した選手の自転車に、覆い被さるようにサメを生やします。その姿、サメに2輪が付いたように見えるでしょう。
自分の自転車はゴリラの必死のペダル回転と生えたサメの飛行しない程度の泳ぎで走りつつ、相手の自転車はワザと横道に逸らしたりして道を開けさせます。



 陸に上がれば、しかも競技が自転車となれば、もうサメは大暴れ出来ない。そんな予想を大いに裏切り、サメの生えた自転車が爆走していた。

「ハッハッハー! いい泳ぎするじゃねぇか、『バイシクル・シャーク』!」

 ゴリラ・シャークは自分のものはおろか、ダーク化した選手の自転車をも巻き込んでユーベルコードを使用し、シャークの分身を生やした自転車を作り上げたのである。その姿は、サメに2輪を付けたような奇っ怪なものであった。

「こ、これ大丈夫うほ!?」
『ダメだったら審判に弾かれるだろ! ここを通ったならオーケーだ!』

 ゴリラの心配ももっともだが、審判に弾かれていない以上、これもOKらしい。ユーベルコードの使用も想定されているだけあって、結構ルールは緩そうだ。

「よくもボクたちの仲間の自転車を奪ってくれたね。くらえっ! 『ローゼスドライブ』!」

 そうして順調に進んでいたゴリラ・シャークだが、最初に自転車を奪った選手のチームメイト達が逆襲してきた。彼らは自転車からオーラの薔薇棘を伸ばして、サメ自転車を攻撃してくる。

「ぬわっ! どうするうほ?」
「慌てるんじゃねぇ! こいつらの自転車にも、オレの分身共を刺してやればいいんだよ!」

 慌てるゴリラに対し、シャークは冷静に対処する。再び『製造! バイシクル・シャーク』を発動してジェントルレーサー達の自転車にサメを生やし、その制御を奪い取った。

「くっ! 制御が効かない!? うわあああっ!?」

 そしてジェントルレーサー達の自転車は、明後日の方へと走り出して、コースアウトしていった。
 これで邪魔する者は何も無い。ゴリラは必死にペダルを踏んでアップダウンの激しいコースを走破し、先頭のダークリーガーへと迫るのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎!

HAHAHA! サイクリングデスネー!
メイド服だとスカートが絡まるので、マザー・コンピュータの姿に着替えて参加しマース!
ボディスーツなら問題はありマセンネ!

そして、「骸式兵装展開、械の番!」
スコール! 蒸気機関車! バルタン艦隊!
我輩の所有する戦闘機械の力を合わせて、戦闘機械都市型自転車に変形合体であります!
ヒャッハー!

道幅いっぱいの巨体を活かした溢れるパワーでダーク化したエブリワンを轢いたり跳ねたり蹂躙であります!
トレイン丸ごとクラッシュデース!
(安心してください、みねうちです)

レギュレーション的には、機関車の車輪があるので自転車と主張。
飛行しなければセーフデース!



「HAHAHA! 続いてはサイクリングデスネー!」

 高いテンションもそのままに、バルタンはトライアスロン第二の競技に挑む。今度の彼女の衣装は、マザー・コンピュータを模したものだ。流石にいつものメイド服ではスカートが絡む。しかし、このボディスーツならば適任だ。

「骸式兵装展開、械の番! ヒャッハー!」

 そしてバルタンは、特製の自転車をユーベルコードで作り上げた。『スコール』『蒸気機関車』『バルタン艦隊』、彼女の所有する各種戦闘機械が合体して、巨大な自転車となったのだ。これが戦闘機械都市を自在に扱う強敵の技からヒントを得た、バルタンの『模倣様式・戦闘機械都市』の力である。

「なっ! そんな自転車認められるものか!」
「いえいえ、ちゃんとレギュレーションにのっとって、機関車の車輪がアリマース! 
飛行しなければセーフデース!」

 自転車と言うよりも機動兵器じみたそれに、当然の如く『ジェントルレーサー』から突っ込みが入る。しかし、バルタンは強硬に自転車だと主張する。そして肝心の審判の判断は……問題なしだ!

「くそっ! それなら華麗な『ラディカルクラッシュ』の連携で……」
「おっと、そうはいきまセーン! トレイン丸ごとクラッシュデース!!」

 連携を取って果敢に突進を仕掛けてくるジェントルレーサーであったが、流石に乗り物の差がこれではどうにもならない。バルタンは道幅いっぱいの巨体を活かした溢れるパワーでダーク化した選手達を逆に撥ね飛ばして蹂躙すると、そのまま先頭を目指して走り去って行った。

「HAHAHA! 安心してクダサイ。みねうちデース!」

 みねうちも何もあったものでない気もするが、ダーク化したことでジェントルレーサー達はそれなりに丈夫だ。レースからは脱落となるが、その命には別状無いだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

化術早着替えでサイクルジャージやヘルメット、サポーターを着た姿に変身。
自転車は多重詠唱結界術化術で武器改造して性能強化。ダイレクトアタックされたところでびくともしない耐久性(継戦能力)を誇るわ。まぁ、下手に突進してくればカウンター結界術に弾かれてしまうでしょう。
ギアとチェーンも強化して加速性能(早業、先制攻撃)もアップしてるわ。
で、『夜』風で時間質量を操り自身は加速、逆にジェントルレーサー達を減速させるわね。さらに天候操作で自身に追い風を受けながら全面に張った結界術でスリップストリーム(推力移動)、ジェントルレーサー達には向かい風をプレゼント☆
で、彼らのトレインを抜け生き残るということでサバイバル能力を全開。
リミッター解除、限界突破、オーバーロード。私は風になる♪



「次は自転車ね。じゃあそれに合わせて……こんな感じかしらね」

 続いてアリスが自転車競技に挑む。得意の化術による早着替えで、彼女の姿が一瞬でサイクルジャージやヘルメット、サポーターを着た自転車用の格好に変わった。服装はこれでOKとして、後は肝心の自転車だ。

「自転車も改造して強化しておくわよ」

 こちらも多重詠唱結界術化術を使って、アリスは自転車を改造する。ギアとチェーンも強化して加速性能をアップすれば、超人スポーツでも渡り合えるはずだ。それだけに留まらず耐久性も向上させており、ダイレクトアタックされたところでびくともしないだけの性能を誇る。そして攻防万全にした自転車に乗って、アリスは走り出した。

「フッ、残念だけどキミはここで脱落さ」

 そうして走り出したアリスに、すぐに隊列を組んだジェントルレーサーが妨害を仕掛けるために近づいて来た。

「行くよ! ラディカルクラ……うわあ!?」
「残念なのはあなたたちね。結界も突破出来ないなんて、これじゃあ改造した耐久性の確認も出来ないわ」

 しかし、突進するジェントルレーサーは、アリスの展開していた結界に阻まれて弾き飛ばされた。アリスの強力な結界術の前に、彼ら程度ではまともに攻撃を通せなそうだ。

「くっ、ならばもう一回……」
「ダメよ。もうチャンスなんてあげないわ」
「なっ! いつの間に夜に!? そしてこの逆風!」

 いつの間にか、周囲は『夜』の領域に包まれていた。これはアリスのユーベルコード『夜』風である。アリスはその力で時間質量を操り加速、そしてジェントルレーサー達は逆に減速させる。更に天候操作を用いて、追い風で自身を更に加速させる。結界術によるスリップストリームまで加わって、アリスはとんでもないスピードで疾走する。
 対するジェントルレーサーはと言えば、ユーベルコードの減速に向かい風まで追加され、既に遙か後方だ。もう追いつかれる事は無いだろう。

「私は風になる♪ さーて、ダークリーガーの背中ももう少しで見えそうね」

 ダーク化した参加者を振り切って、アリスはダークリーガーを猛追するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『レジェンドアスリーテス』

POW   :    レジェンド降臨
【伝説のアスリート】のオーラを纏い、自身の【陸上】競技力と【水泳】競技力を2〜8倍にする(競技が限定的である程強い)。
SPD   :    疾風のごとく
自身と武装を【敵を切り裂く疾風】で覆い、視聴嗅覚での感知を不可能にする。また、[敵を切り裂く疾風]を飛ばして遠距離攻撃も可能。
WIZ   :    アンリミテッド・スピード
【全力疾走】の継続時間に比例して、自身の移動力・攻撃力・身体硬度・勝負勘が上昇する。

イラスト:hoi

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 自転車をクリアした猟兵達は、ダーク化した参加者達を追い抜いて、遂に先頭のダークリーガー『レジェンドアスリーテス』の背中を捉えた。

「私に追いついてこれる人がいるなんてね。でも、マラソンは一番の得意競技よ!」

 これが伝説の再臨か。華やかな『勝負服』を纏ったレジェンドアスリーテスは、凄まじい速度でゴールを目指して駆けていく。この競技でも妨害は許可されているが、彼女はそれよりも少しでも速く走ることを優先するようだ。そんな彼女に勝つためには、こちらも全力を尽くす必要があるだろう。

 このままレジェンドアスリーテスが勝てば、勝利後のライブパフォーマンスで、観客さえもダーク化してしまう。それを阻止するため、誰か一人でも彼女より速くゴールするのだ!

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●3章:マラソン
 プレイングボーナス……勝負服の描写、マラソン攻略法(飛行禁止)、魂の激走。
●猟兵の誰かが優勝すればシナリオは成功となり、精一杯やりぬいたダークリーガーはそのまま消滅します。
●優勝争いは1〜2章の結果もふまえて判定しますが、この章のプレイングの比重が一番重いです。また、優勝者は必ずしも最後のリプレイとは限りません。
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アリシア・マクリントック
ちょっぴりずるいですけど……普通に着替えるよりはこうです!(シュンバーの変身を一旦解除、再度マジカルシュンバーに変身し直す)
魔法少女にとってはこれが勝負服です!(白を基調に青で彩られた動きやすいミニスカートの服。下はスパッツなので安心。金色の縁取りが映える。この3色はマクリントック家の紋章に使われている色と同じである。同じく3色に彩られたブーツには馬銜や蹄鉄といった馬具の要素が取り入れられている。右の耳にはアリシア愛用のリボンと同じデザインの耳飾り。)
蹄鉄もレース用に取り替えて……これでバッチリ!ここからがシュンバーの本領発揮です!
消耗したあとのラン。ここを勝ち切るために大事なのは……「このレースを楽しむこと」です。無理に先行する必要はありません。差しでいいんです。まず自然を感じながらペースを掴む。半分を越えたら置いていかれないよう徐々にペースアップ。そして最後は魔法での強化も加えて全力です!
作戦は託しました。あとは貴女の心のままに走るのです!



「ダークリーガーからは大分離されてしまいましたね」

 頑張って自転車をクリアしたアリシアとシュンバーだが、やはり補助輪付き自転車ではスピードがそこまで出ない。未だ先頭とはかなりの差があった。

「でも、まだチャンスはあるはずです。少しでも差を縮めるために出来ることは……」

 しかし、アリシアはまだ戦意を失っていない。彼女は己の愛馬を信じ、最善を尽くすべく務める。

「ちょっぴりずるいですけど……普通に着替えるよりはこうです!」

 アリシアはシュンバーの変身を一旦解除した後、ユーベルコードで『魔法少女マジカル•シュンバー』へと再変身させる。これなら着替えは一瞬だ。

「魔法少女にとっては、これが勝負服です!」

 その衣装は、白を基調に青で彩られたミニスカートの服で、各所の金色の縁取りが映えるものであった。マクリントック家の紋章に使われている色と同じ三色で構成されたそれは、まさに『勝負服』と言うにふさわしい。また、同じく三色に彩られたブーツには馬銜や蹄鉄といった馬具の要素が取り入れられ、その右の耳にはアリシア愛用のリボンと同じデザインの耳飾りが揺れている。細かいところまで万全だ。

「蹄鉄もレース用に取り替えて……これでバッチリ! ここからがシュンバーの本領発揮です!」

 馬であるシュンバーにとって、やはりその本領は走りにある。しかし、そのシュンバーをもってしても、ここからレジェンドアスリーテスに追いつくことは容易ではない。

「消耗したあとのラン。ここを勝ち切るために大事なのは……『このレースを楽しむこと』です」

 そこでアリシアはシュンバーへ向けて勝利のための心意気を語り、作戦を授ける。

「まず自然を感じながらペースを掴む。半分を越えたら置いていかれないよう徐々にペースアップ。そして最後は魔法での強化も加えて全力です!」

 それをシュンバーは真剣な表情で聞いている。

「作戦は託しました。あとは貴女の心のままに走るのです!」

 アリシアの応援を受けたシュンバーは、一気に駆け出していった。後は彼女を信じて応援するのみだ。


 そして中継のモニターからアリシアが見守る中、シュンバーは遂にコースの後半でレジェンドアスリーテスへと追いついていた。伝説のアスリートのオーラを纏って疾走するレジェンドアスリーテスに対し、シュンバーも魔法で脚力を強化してデッドヒートを繰り広げる。
 最終的にはレジェンドアスリーテスに振り切られてしまったものの、これだけの差を詰めたのは大健闘だ。そしてシュンバーとの競り合いで、ダークリーガーは大幅にスタミナを消耗した。これならばきっと猟兵の誰かが、彼女に勝利してくれることだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ゴリラ・シャーク
自転車から降りると同時に響く音でドラミングをします。

シャーク『相変わらずうるせぇな!何嬉しそうにドラミングしてんだ。』
ゴリラ「不謹慎かもしれないけれど……この世界だと、人間さんがオブリビオンによって亡くなることが無い所……好きなんだな。ある意味平和的な勝負ができるウホ。妨害なんてへっちゃらなんだな!」
シャーク『そうかい!走る気マンマンだな!なら特攻だァ!』

ハチマキと『剛理羅・射悪苦』と背中に書かれている特攻服姿で走ります。

UC【ゴリラは素早く駆けつける】を使用

本気の勝負!コッチも妨害は気にせず少しでも早く!命を削って走ります。



 ドコドコドコ! と激しい音がマラソンのスタート地点に響き渡る。

『相変わらずうるせぇな! 何嬉しそうにドラミングしてんだ』
「不謹慎かもしれないけれど……この世界だと、人間さんがオブリビオンによって亡くなることが無い所……好きなんだな。ある意味平和的な勝負ができるウホ!」

 やる気に満ち溢れたゴリラは、シャークに問われその機嫌の良い理由を語る。確かにこの世界ではオブリビオン=ダークリーガーによって引き起こされるのはダーク化のみだ。それは大きな問題ではあるのだが、競技で勝利することさえ出来れば戻す事が出来る。故に直接的な妨害こそあるものの、純粋に競技で競うことになる。それは過酷な他世界に比べれば、遙かに平和的であることは間違い無い。

「多少の妨害なんてへっちゃらなんだな! さあ、行くウホ!」
『そうかい! 走る気マンマンだな! なら特攻だァ!』

 シャークの言葉に後押しされるように、ハチマキと特攻服に身を包んだゴリラが走り出す。背に『剛理羅・射悪苦』と書かれたそれが彼の勝負服だ!

「ウホッ! ウホオオオオオオ!!!」
「あら? まさか追いつかれるなんて思わなかったわ」

 パワータイプに見えるゴリラだが、ユーベルコードを発動した彼は凄いスピードを発揮し、マラソンコースを駆け抜ける。そして、10kmを超えた地点で、遂にレジェンドアスリーテスの背中を捉えた。

「それなら私も本気を出さないとね! 『疾風のごとく』!」

 競り合う相手が現れたことに、むしろ彼女は目を輝かせてユーベルコードを発動させる。そして彼女が纏う疾風はその速度を増すばかりか、ゴリラへと襲い掛かってきた!

『そんなもんで止まるかよ!』
「少しでも早く、走るんだな!」

 しかし、ゴリラは身を切り裂く疾風も意に介さずに走り続ける。そして一時はダークリーガーを抜いて首位に立ったのであった。
 とはいえ、寿命を削るような走りに加えて、妨害による負傷が積み重なれば、その激走も最後までは続かなかった。コースの半分を超えたあたりで、彼はレジェンドアスリーテスに抜き返されることになったのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

オーバロード(リミッター解除、限界突破、封印を解く)。真の姿の解放により、不思議の国のアリスをモチーフにしながらも薔薇の花弁のごとく重ねたフリルやスカートで豪華になったエプロンドレスな勝負服になるわ。そして、化術肉体改造でマラソンに適した身体に。
さて、相手は格上。なら、勝負の中で成長し相手と同じ領域に至り超えていけばいい。そのための階(キザハシ)ならすでにこの手の内に。これが私の切り札、『夜』空への階(ステアトゥデモン)。
なるほど、視聴嗅覚での感知は不可能。だったらそれ以外で感知すればいい、感応能力(第六感、結界術)なら得意よ。
切り裂く疾風も位相ずらし(多重詠唱結界術)に治癒魔術(多重詠唱医術)、継戦能力による再生力で気にもならないわね。
マラソンで重要なのは適切なペース配分ね。
ラストスパートにはゾーン(集中力、ドーピング)に入り自身の最高のパフォーマンスを引き出す。情熱を胸にエネルギー充填、魂を振り絞るようにエナジーを吹き出し推力移動で爆走するわ


バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎!

ここが最後の競技! ラストスパートデスネ!
飛行禁止ゆえ選択肢は限られマスガ……兵士たるもの、ランニングは当然できマース!
レジェンドアスリーテス殿! 優勝の座は渡しマセンヨー!
正々堂々勝負デース!

勝利を求める伝説のアスリートのオーラ、流石であります……!
しかし、ワタシも負けてはいられマセーン!
「骸式兵装展開、朱の番!」
勝負服代わりにメリー殿の海賊装束へ着替え、先行するアスリーテス殿にめがけて木阿弥大津波を放ちマース!
接触すれば競技に必須と言えるやる気・積極性が損なわれマース!

デバフをかけてようやく勝負の土俵に上がれる力量差でありますが……諦めず最後まで駆け抜けマース!



 トライアスロンも最終競技、マラソンへと突入した。

「最後は勝負服で、駆け抜けるわよ」

 そしてアリスはオーバーロードによって真の姿を解放し、可憐な衣装へとその姿を変える。彼女が纏うのはエプロンドレスだが、それは不思議の国のアリスをモチーフにしながらも薔薇の花弁のごとく重ねたフリルやスカートで非常に豪華に整えられている。まさに最終決戦にふさわしい素晴らしい勝負服だ。

「マラソンで重要なのは適切なペース配分ね。スパートの余力は残して、レジェンドアスリーテスを追いましょう」

 更に化術による肉体改造を自身に施したアリスは、ダークリーガーを追いかけて駆け出していった。


 そしてマラソンも最終盤、アリスともう一人、バルタンがレジェンドアスリーテスに追いついて競り合っていた。

「遂に追いついたわ!」
「レジェンドアスリーテス殿! 優勝の座は渡しマセンヨー! 正々堂々勝負デース!」

 エプロンドレス姿のアリスに並ぶバルタンは、かつての強敵を模した海賊服を着用していた。これが彼女の勝負服のようだ。飛行禁止は痛いものの、兵士であるバルタンにとって、ランニングはお手の物だ。そうして軽快に走るバルタンも、優勝争いに食い込んできていた。

「追いついてきたのは褒めてあげる。でも、優勝するのは私よ! 伝説を見せてあげるわ!」

 『レジェンド降臨』を発動させたレジェンドアスリーテスが、一気にスパートをかける。更に風が巻き起こったかと思えば、彼女の姿が見えなくなる。そして、身を引き裂く疾風が猟兵達に襲い掛かってきた!

「なるほど、視聴嗅覚での感知は不可能。だったらそれ以外で感知すればいい、感応能力なら得意よ。それに、このくらいなら結界でどうって事無いわ」

 しかし、その疾風はアリスの展開した多重詠唱結界術による位相ずらしによって大幅に軽減された。更に治癒魔術も使える彼女がいれば、この程度は脅威では無い。そしてその感知能力によって、レジェンドアスリーテスの居場所も割れる。

「見つけたわ。えーっと、300mくらい先ね」
「この力量差、申し訳無いでありますが、デバフをかけさせてもらいマース! 骸式兵装展開、朱の番!」

 視認不可になったレジェンドアスリーテスには、この間に既に結構な距離を離されていた。伝説の名の通りの驚くべきスピードだ。
 流石にこれはマズイ考えたバルタンは、レジェンドアスリーテスへと向けて『模倣様式・木阿弥大津波』による大津波を放つ。

「わぷっ! え……? 力が抜ける……!?」

 その津波の効果は、積極性の喪失だ。競技に対するモチベーションの低下によって、レジェンドアスリーテスのスピードが大きく落ちた。

「ここが仕掛け時ね。至りましょう……その高みへと!」

 今こそチャンスだと、ここでアリスが切り札を切る。『夜』空への階、勝負の中で成長し相手と同じ領域に至り超えていくそのユーベルコードで、アリスは先ほどのレジェンドアスリーテスもかくやという加速を見せる。

「ワタシも負けてはいられマセーン! 諦めず最後まで駆け抜けマース!」

 そんなアリスに負けじと、バルタンもスパートを駆ける。失速したレジェンドアスリーテスを振り切って、優勝争いはバルタンとアリスに絞られた。

「これが私の最高の走りよ!」

 競り合う二人だが、アリスは情熱を胸にエネルギー充填、魂を振り絞るようにエナジーを吹き出して更なる加速を見せた。そしてそのまま、アリスはバルタンを引き離し、一着でゴールテープを切ったのであった。

「負けちゃったか……でも、全力で走ったのだから悔いはないわ!」

 続いて二位のバルタンがゴールし、レジェンドアスリーテスは三位であった。猟兵達に敗北こそしたものの、全力で走って満足したレジェンドアスリーテスは、晴れやかな笑みを見せながら消えていった。

 ダークリーガーが敗北、消滅したことで、トライアスロンの参加していた全参加者のダーク化は解除された。猟兵達は、競技に勝利して彼らを救ったのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年07月22日


挿絵イラスト