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今日のゆかりちゃんはバスマーダー

#UDCアース

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#UDCアース


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 ぶおーんぶおーん。
「ぱらりらぱらりら!」
 ぶおーんぶおーん。
「ぱらりらぱらりら!」
 嗚呼、バスが行く。
 車道歩道の区別なく、右に左にバスが行く。
 人々は轢かれてなるものか、これをギャグテイストで収めるためにもスプラッタってやるものかと逃げ惑う。
 ぶおーんぶおーん。
「ぱらりらぱらりら!」
 口でぱらりら言ってる幼女を乗せたバスが行く。
 ぶおーんぶおーん。
「ぱらりらぱらりら!」
 街の中を爆走してバスが行く。


「なんかね、ゆかりちゃんがすげえ爆走してるんだって」
 集まった猟兵らに向けて、アイ・キャンディの開口一番はそれだった。
「あ、ゆかりちゃんって知ってる? はい、上にスクロール。そうそれ、顔に捜索願い貼った子」
 アイは顔の画面を切り替えると、その『ゆかりちゃん』を映し出した。
「この子が街中をバスに乗って爆走してるって話があるんだ。わけわからんって? 大丈夫だよ、うちもわけわかんないから」
 しかしオブリビオンである。オブリビオンなので倒さないといけないのだ。
「ゆかりちゃんを見つけ出して、止めないとね。それと、ゆかりちゃんに変なこと吹き込んだオブリビオンも居るはずだよ。そいつも見つけて退治してね」
 アイが小さい手で器用に指を鳴らすと、ゲートが開かれる。
「それじゃあまずは調査だ。ゆかりちゃんはどんな時間に出てくるのか。どんなサイズのバスに乗っているのか。不審な点はなかったか。一緒に変なやつはいなかったか。なんでもいい。オブリビオンに繋がる情報を集めるんだ。それじゃ、任せたよ」


イシダキシモト
あなたの中のゆかりちゃんとはかけ離れているかもしれません。
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第1章 冒険 『都市伝説を追え』

POW   :    事件現場を調べる

SPD   :    SNSで情報を収集する

WIZ   :    マスコミに聞き込みを行う

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


※どんな調査をして、どんな結果になったのか。是非ともプレイングにご記載ください。あなたの調査結果でゆかりちゃんのファンキー度が決まります。
紫・藍
ええっと。流石の藍ちゃんくんも思いもよらない展開に、ハイテンションが実家に帰っちゃってるのですよ? かつてなく楽しそうなゆかりちゃんたちですねー? なんかもう人生ならぬオブリビオン生を謳歌してると言うか。勝手に成仏しちゃってもいいのでっすよー? 変な方向で年相応になっちゃってる(?)ゆかりちゃんなら本物のバスよりも玩具や遊具のではないかと、おもちゃ屋さんや公園、遊園地から盗難が起きてないかコミュ力などで調べちゃうのでっすよー! 後はこうぱらりらとかいかにもテンプレ族っぽいこと口にしてるので。現場付近に峠やカーブ、環状線、直線の高速みたいな走って楽しいと思いそうな場所があるか調べるのでっすよー!



 平日は人もまばらに、車の数もそこそこだ。
 どこかで横断歩道の信号が青になっている時の音がする。
 なにもなし。そういうくらいには、平穏な世界に見える、のだが。
「ええっと。流石の藍ちゃんくんも思いもよらない展開に、ハイテンションが実家に帰っちゃってるのですよ?」
 紫・藍が自分の頬を指で掻いた。
 この街中を、バスで走る少女が出るという。
 もう字面から想像するのも難しいが、それでも相手はオブリビオン。見つけ出して退治しなければならないのだ。
 藍の調査によれば、ホビーショップから子供がひとりで乗るような小さなバスのおもちゃが数台、失われているという。
 その程度のサイズであれば問題ないのだが、それで爆走とは言われまい。一体どうやってぱらりらっているのだろう。
「なんかもう人生ならぬオブリビオン生を謳歌してると言うか。勝手に成仏しちゃってもいいのでっすよー?」
 謎は深まるばかりだ。
 続けよう。藍は峠とか崖とか、ドラテク要りそうな場所を中心に調査を再開することにした。

成功 🔵​🔵​🔴​

ブライトネス・フライハイト
……妙に楽しそうなゆかりちゃんだにゃ?
いや普通に危にゃいし、しょもしょもどうにゃってバスを運転してるにゃ。
足、届かにゃいのにゃぁ。

ともかく、今も珍走してるにゃら我輩もバイクで探しまわってみるのにゃ。
どうせにゃら自慢の【料理】スキルで、ちょっと2,3品ほど作って釣ってみるかにゃ。
とりあえず子供の好きそうなオムライスと、嫌いそうなピーマンでにゃにか料理しておくのにゃ。
もちろん手は抜かず本気の料理でだにゃ。

【SPD使用】

ゆーかりちゃーーん!!!
ごはんですにゃよーーーー!!!
(お皿に盛り付けられたオムライスとピーマンの肉詰めを片手に、宇宙バイクでゆかりバスを追いかけようと試みて)



「……妙に楽しそうなゆかりちゃんだにゃ?」
 グリモア猟兵に見せられた参考動画への感想。ブライトネス・フライハイトのそれもまた、他と同じく戸惑いの混じったものだった。
「いや普通に危にゃいし、しょもしょもどうにゃってバスを運転してるにゃ。足、届かにゃいのにゃぁ」
 しかし、バスで走り回っているというのなら、足で探して見つからないということも無いはずだ。
 バイクに跨り、ゆかりちゃんが確認されたというポイントを回っていけば出会える確率も高かろう。
 加えて、ちょっとした餌も用意しておく。
 大皿に盛り付けられたオムライス。ケチャップで猫の顔を描いてある。
 そしてサイドメニューのように添えられたピーマンの肉詰め。栄養バランスもバッチリだ。オブリビオンにバランスの取れた食事が必要なのかはわからないが。
「ゆーかりちゃーーん!!! ごはんですにゃよーーーー!!!」
 岡持ちに入り切らない量を抱えた蕎麦屋のように、片手で皿を持ちながらバイクを走らせる。
 前方に、大きな影が見えてきていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

四季乃・瑠璃
「…ねぇ、瑠璃、ゆかりちゃんって、こんなキャラだっけ?」
「いや~…前に会ったのはもっとシリアスな子だったと思うよ?」
「え?ゆかりちゃん、グレた?暴走族になった?」
「普通、バスじゃなくてバイクだしねー」

【ダブル】で分身

とりあえず、SNSでゆかりちゃんの様子を確認しつつ、爆走してる現場へ移動。
実際にゆかりちゃんの様子をわたし達もSNSに…じゃない、調査するよ!
あ、ゆかりちゃんもSNSあげてる…。「時代はバス!」だって…どういう事なの…。
といった感じで二人で困惑気味。

「あ、ゆかりちゃんが夜呂死苦とか書いた鉢巻を…」
「真っ白い特攻服も着てるねぇ…」

※アドリブ等歓迎



「……ねぇ、瑠璃、ゆかりちゃんって、こんなキャラだっけ?」
 四季乃・瑠璃は自分の副人格が、それはもう戸惑ってますという感情を流しているのを感じ取っていたが、自身のそれも概ね似たようなものだった。
「いや~……前に会ったのはもっとシリアスな子だったと思うよ?」
「え? ゆかりちゃん、グレた? 暴走族になった?」
 バスを走らせ、ぱらりらっているという少女のオブリビオン。子供の遊びにしては、少々危険が過ぎるものだ。
「普通、バスじゃなくてバイクだしねー……」
 とにかく情報収集だ。こういう時のSNS。世間の目が監視カメラになる世界では、表立った行動を隠し通すことは難しい。
 案の定、あっさりと目撃情報は見つかった、のだが。
「あ、ゆかりちゃんもSNSあげてる。『時代はバス!』だって。どういう事なの……」
 オブリビオンってどうやってインターネットに接続するんだろう。興味は尽きない中、投稿された自撮り写真をスクロール。
「あ、ゆかりちゃんが夜呂死苦とか書いた鉢巻を……」
「真っ白い特攻服も着てるねぇ……」

成功 🔵​🔵​🔴​

秋津洲・瑞穂
……。

えっとねー。バスが走るならバス通りだろうと思って、
便数が多い道路を見て回ったんだけど……。
いたよ、うん。ゆかりちゃん。

……やっぱ報告、聞く? あんまり薦めないけど……。

ゆかりちゃんね、いろんなバスに乗ってた。
新しいのやら、古いのやら、二階建てのやらオープンカーやら。
大砲とキャタピラついたのもあったよ。白鳥の形したのも。

それらが一列になって、バス通りを列車みたいに走ってた。
うん、全部いっぺんに走ってた。それでね?

そ の 全 部 に ゆ か り ち ゃ ん が 乗 っ て た



「えっとねー。バスが走るならバス通りだろうと思って、便数が多い道路を見て回ったんだけど……」
 秋津洲・瑞穂の歯切れは悪い。
 調査を終えて戻ってきた彼女。どうやら、調査に失敗したというわけでもなさそうだが。
「いたよ、うん。ゆかりちゃん……やっぱ報告、聞く? あんまり薦めないけど」
 視線が浮いている。
 話しにくいと言うより話したくない。話したくないと言うより、思い出したくないという風だ。
「ゆかりちゃんね、いろんなバスに乗ってた」
 それでも、ぽつぽつと話し始める。
「新しいのやら、古いのやら、二階建てのやらオープンカーやら」
 なるほど、種類も豊富と。
「大砲とキャタピラついたのもあったよ。白鳥の形したのも」
 うん。うん?
 え、なにそれ、バス? 戦車とスワンボートじゃなくて?
「それらが一列になって、バス通りを列車みたいに走ってた。うん、全部いっぺんに走ってた。それでね?」
 何その百鬼夜行。え、まだ続きあるの?
「そ の 全 部 に ゆ か り ち ゃ ん が 乗 っ て た」
 …………。
 増えた。

成功 🔵​🔵​🔴​

篁・綾
POW分野で。
とりあえず現場を調べてみましょう。
なにかあるかしら…これは…マヨネーズの空?

鳥の餌を持参して空飛ぶ子達にも聞いてみましょう…
【コミュ力、動物と話す、誘惑、おびき寄せ、情報収集】で、集めた鳥達に話を。

…早朝に……あそこに転がっているものの中身を山盛りで食べ物ぽいモノに塗って……?ばりばりと食べながら…?
意味不明な吠え声…え、歌?歌を歌いながら…足で乗り物を運転……?

…意味がわからないわね。でも、鳥たちにとっては理解しがたいものだったというだけの可能性も。
…朝食を食べながら移動していた別の人とかの可能性も…



「とりあえず現場を調べてみましょう」
 ゆかりちゃんが出現したと言われる場所へと向かった篁・綾。何を調べるにも、スタートはそこからだ。
「なにかあるかしら。これは……マヨネーズの容器?」
 綾が落ちていたものを拾うと、それは確かに調味料の容器。一部の愛好家は、これだけでご飯が食べられるともいうアレだ。
 しかし、これが何故現場に。
「空飛ぶ子達にも聞いてみましょう……」
 街中と言えど、鳩とカラスの数には事欠かない。
 飛び交う分、行動範囲の広い彼らだが、尋ねれば目撃情報が返ってきた。
 ちょっと想像と違うやつだったが。
「早朝に……あそこに転がっているものの中身を山盛りで食べ物ぽいモノに塗って……? ばりばりと食べながら……?」
 何その怪情報。ゆかりちゃんマヨラーだったの?
「意味不明な吠え声……え、歌? 歌を歌いながら……足で乗り物を運転……?」
 マナーの悪いおっさんと見間違えたのではなかろうか。
「……意味がわからないわね。でも、鳥たちにとっては理解しがたいものだったというだけの可能性も」

成功 🔵​🔵​🔴​

タールダール・ダルタン
「たるっ!」
(ばくそう!)
「たるるっ!」
(ゆかりちゃん!)
「たる?」
(ゆかりちゃん?)

樽があります。たるです。
樽は街を見つめています。よろしくおねがいします。
たるです。たるはいます。

樽は考えます。たるです。
樽も大きな樽に乗れます。たるはどこにでもいます。
ならゆかりちゃんもきっと樽に乗れます。きいてますか?
でもバスらしいです。ざんねんです。

樽は街を見ています。たるです。ねこです。
樽は街を走るバスを見ています。ねこはいまsたるです。
みぎゃお。たるです。まぜるなきけん。
バスは樽より大きいです。たるです。

ゆかりちゃんのバスはデコバスらしいです。たるです。
そのほうがおもしろいっていってました。たるが。



「たるっ!」
 タールダール・ダルタンの言葉はよくわからないが、たぶん『ばくそう!』って言ってる。
「たるるっ!」
 たぶん『ゆかりちゃん!』って言ってる。
 そこで少しフリーズする樽に入った謎の生き物。
「たる?」
 たぶん『ゆかりちゃん?』って言ってる。
 たるは考える。たるは大きな樽に乗れる。たるはどこにでもいる。
 ゆかりちゃんもどこにでもいる。いっしょだ。ならゆかりちゃんも樽に乗れる。
 でもバスらしい。樽じゃない。とても残念だ。樽に乗ればいいのに。
 たるは街を見ている。街は平凡そのもので、ん、なんだあれ。覗いている。こちらを見ている。深淵からこっちをずっと覗いている。
 たるは街を見ている。猫だからだ。猫は街を見ている。
 猫は街を走るバスを見ている。ねktるは街を走るバスを見ている。
 今危なかった。なかなか高度な鬩ぎ合いだった。
 たるは街を走るバスを見ている。バスは樽より大きい。
 あ、そう言えばゆかりちゃんのバスはデコバスらしい。
 いい感じに小学生センスで飾っているらしい。
 たぶん。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『ゆかりちゃん』

POW   :    「ただいま」「おかあさん、おとうさん」
戦闘用の、自身と同じ強さの【母親の様な物体 】と【父親の様な物体】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
SPD   :    「どうしてそんなへんなかおでわたしをみるの?」
【炎上し始める捜索願いからの飛び火 】が命中した対象を燃やす。放たれた【無慈悲な】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
WIZ   :    「ひどいよ、ひどいよ、ひどいよ」
【嗚咽を零した後、劈く様な叫声 】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 バスが走っている。
 バスが走っている。
 無数のバスが列をなして走っている。
 大きなバスがある。小さいバスがある。子供向けおもちゃがある。デコバスがある。戦車がある。スワンボートがある。たぶん戦闘機もある。
 そのどれもにゆかりちゃんが乗っている。
 鉢巻巻いて、特攻服を着て、マヨネーズの直吸いをしながら、足で運転をし、今日も元気にぱらりらぱらりら言っている。
 さあ、後は任せたぞイエーガー。各方面にこのシナリオが見つかって筆者が怒られる前に、ゆかりちゃんをあるべき姿に戻してあげるんだ。
 …………。
 ちゃうねん。
 ここまでおもろいゆかりちゃんは考えてなかってん。

※ゆかりちゃんを倒しましょう。ゆかりちゃん自身の攻撃はいつもと変わりませんが、轢かれないように気をつけて。
四季乃・瑠璃
瑠璃「どうして変な顔でって、こんなの見たら変な顔にもなるよ…」
緋瑪「とりあえず…バス(?)を止めないとダメかなぁ」

【ダブル】で分身継続。

二人掛かりで【範囲攻撃、鎧砕き、鎧無視】感知式ジェノサイドボム(以下ボム)で地雷代わりにボムを侵攻方向にばら撒いてバスの足を止め、その後接触式ボムをゆかりちゃん達にばら撒いて爆破。ゆかりちゃん達をギャグ漫画のごとくドカーンと吹き飛ばすよ。
ボロボロになったゆかりちゃんにこの年からマヨラーはダメだよ!ちゃんと野菜も食べなさい!ってピーマンを食べさせたり、着替え直してお尻叩きでお仕置き。

緋瑪「コレ、ひどいよってバス壊されて泣いてるのかなぁ…」(罪悪感)

※アドリブ歓迎



「どうしてそんなへんなかおでわたしをみるの?」
 とは、ゆかりちゃんの常套句だ。
 顔全体が捜索願いで隠れた彼女の姿は、全体の可愛らしさと相まって不気味な印象を受ける。
 その上今回は、特攻服でマヨネーズ吸いながら足でバスを運転しているのだ。
「どうして変な顔でって、こんなの見たら変な顔にもなるよ……」
 最もである。どうしてこうなった。
「とりあえず……バス(?)を止めないとダメかなぁ」
 四季乃・瑠璃とその副人格、緋瑪は互いの姿を継続したままゆかりちゃんに、というかバスの群れに攻撃を仕掛ける。
 爆弾を設置し、バスの真下で起爆。
 ハリウッドもかくやという爆破をキメ、横転するバス。ひっくり返ったそれからわらわらと出てくる運転手ゆかりちゃんに車掌ゆかりちゃんにあといっぱいの乗客ゆかりちゃん。
 瑠璃はその内のひとりを捕まえると、尻叩きを始めた。
「この年からマヨラーはダメだよ! ちゃんと野菜も食べなさい!」
 泣き叫ぶゆかりちゃん。逃げ惑うゆかりちゃんズ。
「コレ、ひどいよってバス壊されて泣いてるのかなぁ……」

成功 🔵​🔵​🔴​

篁・綾
…まさか大体あっているなんて…とりあえず順番になんとかしましょうか。

まだバスに乗っているなら、一番先頭のバスに向けて
【属性攻撃、マヒ攻撃、目潰し、鎧無視攻撃、範囲攻撃】を駆使してUC【雷桜封神】を。
乗っていないなら広範囲に同じものを。
最近てれびで見たのよ。並べた板をこう、ぱたぱたと倒す遊びを。

あっ、マヨが破裂

撃った後は【見切り、第六感】で動きを見極め【フェイント、残像、おびき寄せ、空中戦】を駆使して攻撃に対応しながら、
【敵を盾にする】で同士討ちさせようとしたり、【カウンター】でUCを撃ち込んだりするわ。

…ところでこのバス?バスはどこから持ってきたのかしら…(スワンボートとか戦闘機足場にしつつ



 足でハンドルを握り、運転するゆかりちゃん。
 どうやってこの身長でアクセルも踏んでいるのかはさておいて、流石の篁・綾もその姿には驚いていた。
「……まさか大体あっているなんて。とりあえず順番になんとかしましょうか」
 綾の指先に、バチリとちいさな稲妻が纏われる。それは徐々に数を増やすと、桜の花びらを散らしながらバスへと強襲した。
 バスというのは紛れもなく電気部品で動いている。中にはもちろん引火性のガソリンが溜め込まれており、それらに電気を浴びせるとどうなるか。
 よくわかんないけど、たぶん爆発する。
 派手な音を立てて吹き飛ぶバス。そして起きる玉突き事故。爆発音でかき消されるゆかりちゃんの悲鳴。思わず握りしめたマヨネーズの容器が形をへこませ、中の白いそれを大量に窓ガラスへとぶちまけた。
 周辺住民を先に避難させておいて本当に良かったと思う。もう街は洋画のラスト十分くらいの有様だ。
 綾は転がるスワンボートを足場に被害状況を確認しつつ、
「ところでこの……バス? バスはどこから持ってきたのかしら」

成功 🔵​🔵​🔴​

紫・藍
えーっと。藍ちゃんくんですよ? いえいえどうしてここまでやっていつもと同じUCなのでっすかー? 多分皆さんいつもと違う意味で変な顔してあなたのこと、見てますよー? そりゃ変な顔しちゃいますからねー? 思わず押し黙っちゃう藍ちゃんくんですがー。そうなるとブラックホール発生しちゃいますのでじゃんじゃん炎吸い込んじゃいましょー! バスや戦車やスワンボートも元の持ち主いればごめんなさいですが、変な呪いというか痕跡というか第二第三のブームをゆかりちゃんたちに起こさせないようしまっちゃうのでっすよー! 証拠隠滅なんでっすかー? 藍ちゃんくんわからないのでっす! バスの行き先に置きブラックホールなのです!



 ゆかりちゃんは大きなバスを右に左に走らせて、人々を追いやり、ぱらりらぱらりら言いながら、いつもの燃える捜索願い攻撃をしてくるのだ。
「えーっと。藍ちゃんくんですよ? いえいえどうしてここまでやっていつもと同じ攻撃なのでっすかー? 」
 仕方ない。フラグメントってそのへん固定だから仕方がない。
「多分皆さんいつもと違う意味で変な顔してあなたのこと、見てますよー?」
 そりゃもう小学校低学年がバス運転してぱらりらってたらもう誰だってどんな顔していいかわかんないし。
 紫・藍がそのあまりに想定外な光景に口を噤むと、ブラックホールが発生する。因果関係が良くわかんないけどユーベルコードってそんなものだ。皆もじゃんじゃんカオスなやつ作ろうな。
 発生したブラックホールがゆかりちゃんの生んだそれだけでなく、爆発炎上して二次災害に発展しかねなかったバスのそれも飲み込んでいく。
「変な呪いというか痕跡というか第二第三のブームをゆかりちゃんたちに起こさせないようしまっちゃうのでっすよー!」
 こういうの無限にシリーズ化できそうだしね。

成功 🔵​🔵​🔴​

タールダール・ダルタン
「たるっ!」(ゆかりちゃん!)
「たーるーっ!」(たるにのろう!)

「たーるぅ♪」(たーるがのせてあげる♪)

たるです。よろしくおねがいします。たるはいます。ねこはいません。

たるは樽に乗ります。たるです。
樽は大きな樽に入ります。たるはいます。
大きな樽はゆかりちゃんにぶつかります。たるです。
ゆかりちゃんが止まったら樽を呼びます。たるーです。

降ってきた樽がゆかりちゃんを捕まえます。
たーるはたーるで出来たナイフを樽の穴めがけて投げます。
ハズレにナイフが刺さったらゆかりちゃんを打ち上げます。たーるやー。

ゆかりちゃんもたるにのせてあげました。
たるにのったゆかりちゃんはたのしそうにとんでいきました。たるでした。



「たるっ!」
 タールダール・ダルタンはそこにいる。樽の中にいる。たぶんさっきのは『ゆかりちゃん!』って声かけている。
「たーるーっ!」
 今まで誰も為し得なかった世紀の対決が幕を開ける。あ、今のは『たるにのろう!』って言ってる。
「たーるぅ♪」
 樽VSバス。カオスすぎて予測できない結末が君を待っている。あ、今のは『たーるがのせてあげる♪』って言ってる。
 たるは自身がすっぽり入る大きな樽に入り、ごろごろ転がってバスに激突する。
 どう考えても自殺だが、どうなってるのか樽はバスと拮抗。アスファルトに火花を散らした。
「たーるっ!」
「ぱらりらぱらりら!」
 たるとぱらりらの対決は一瞬。ぶつかったベクトルが両者を跳ね上げる。
 バスから投げ出され、落ちてくるゆかりちゃん。だが、それは地面にではなかった。
 たるがさっきまで入っていた大きな樽である。
 そこにすぽっと収まったゆかりちゃんを確認すると、たるはナイフを突き刺した。
 かちり、何かのスイッチオン。同時、樽に仕掛けられたバネにより、ゆかりちゃんは天高く射出されていった。

成功 🔵​🔵​🔴​

秋津洲・瑞穂
「きゃーっ!? なんでわたしばっか攻撃するのー!?」

と、とりあえず太刀術で! バスを!――って大きすぎるよっ!
ええとええと、マヨネーズのチューブくらいなら切れそう! てや!

って、うわぁごめんなさいー!?

ゆゆゆかりちゃん、おむすび食べる? 食べる?
うん、それでね、できれば成仏してくれると……ってわたし巫女じゃんっ!
巫女が成仏させてどーするのっ!

とにかく! 足で運転するのだけは止めなさい、お行儀悪いから。
……いえそうじゃなくて! どーすればいいのこれー!

あ(ぽん

【ダッシュ12】で遠く離れるよ。いえ、逃げるわけでなく。
そして、遥か彼方からフォックスファイア!
たくさんいるなら、無差別攻撃を誘発すれば!



 事態がカオスになってくると、大体ひとりかふたりは『すげえ悪いやつ』がいるものだ。
 今回、それが誰だったかと言えば、
「きゃーっ!? なんでわたしばっか攻撃するのー!?」
 まあ、秋津洲・瑞穂である。
「ぱらりらぱらりら!」
 バスも戦車もスワンボートも彼女を追いかけている。砲弾は発射しません。そういうフラグメントじゃないので。
「と、とりあえずバスを――って大きすぎるよっ!」
 刀でバスを一刀両断。そんなことが出来れば格好いいが、流石にサイズ差が絶望的だった。
「ええとええと、マヨネーズのチューブくらいなら切れそう! てや!」
 窓ガラス越しに狙いを定め、ゆかりちゃんが手にしたマヨネーズを狙う。なんでそんな事をした。
 出し口の大きくなったマヨネーズ。どぼりと勢いよく飛び出し、ゆかりちゃんの顔全体が白いものd、え、表現マズい? あ、はい。マヨネーズでいっぱいになる。ゆかりちゃん激おこ。
「って、うわぁごめんなさいー!? とにかく! 足で運転するのだけは止めなさい、お行儀悪いから……いえそうじゃなくて! どーすればいいのこれー!」

成功 🔵​🔵​🔴​

四季乃・瑠璃
【ダブル】で分身継続。

バスからわらわら出て来たゆかりちゃんズは全員、私(瑠璃)と緋瑪に捕獲されてお尻叩きの後、泣きながら正座でお説教だね。

ちなみに反抗する不良ゆかりちゃんには緋瑪が笑顔でお尻叩きならぬお尻爆破とかいう虐待とか拷問とかそんなレベルのをかましてたり…。
※一応火力手加減(&ギャグ補正)はされている様で、受けたゆかりちゃんはお尻が焦げた状態で突っ伏してピクピクしてるみたい…。

お陰で残ったゆかりちゃんズは二人に怯えてるね…。

そして、身も心も真っ直ぐな良い子に(無理矢理)更生されてお家へと帰って…じゃダメだね。成仏させられて行ったとかなんとか。

…どうしてこうなったかな?

※アドリブ歓迎



「ぱらりらーーー!!」
 なんだか楽しそうな台詞だが、ゆかりちゃんの泣き声である。キャラ崩壊しすぎて軌道修正できない為、同じ文言を口にさせるしか無いのだ。
 もう何人目だろう。
 バスからわらわらと出てきて逃げ惑うゆかりちゃんズを、四季乃・瑠璃と緋瑪は捕獲してはお説教と尻叩きを敢行していた。
 白昼堂々の公開処刑である。住民を避難させておいて本当に良かった。
 既にお仕置き済みのゆかりちゃんは、そこらに死屍累々と転がっている。
 ぱらりらぁ、ぱらりらぁと嗚咽を啜っているが、悪い子だったので仕方がない。
 中には尻からぷすぷすと煙を上げているゆかりちゃんもいる。あまりに反抗的だった個体は、尻を叩く代わりに爆破されたのだ。躾よりも私刑に近い何かだと思う。
 もう、残ったゆかりちゃんも逃げる様子はない。
 あるのは絶望だけだ。自分は尻を叩かれるのか、それとも尻を爆破されるのか。軽い地獄と重すぎる地獄しか残っていない。どこのゲヘナだ。
「……どうしてこうなったかな?」
 地獄の鬼が、よくわからないことを言っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『正気を奪う赤い果実』

POW   :    硬化する赤い果実
全身を【硬質の物質】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD   :    振動する赤い果実
【高速で振動することで衝撃波】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    空腹を満たす赤い果実
【空腹】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【無数のトマトの塊】から、高命中力の【トマト弾】を飛ばす。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠赤城・傀です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 いつからそこに居たのか。
 それは定かではないが、少なくともゆかりちゃんズが泣きながら消え去った直後には、それはそこに鎮座していた。
 トマトである。
 どこからどう見ても赤い野菜、トマトだ。
 イラストからは想像するしか無いが、たぶんすごい巨大である。
 見上げるほど大きなトマト。それは口に当たる部分が見当たらない為かなんなのか。ていうか設定上喋るのかどうかもわからないので仕草で猟兵達に真相を伝えてきた。
「なんということだ! せっかくゆかりちゃんにバスで暴れまわる楽しみを教えたのに!!」←仕草です。
 なんと、黒幕はトマトだったのである。トマトがバスで暴れる楽しみを知っていて、それをゆかりちゃんにシェアしていたのだ。
「かくなる上は、猟兵共を皆殺しにしてくれるわ!!」←仕草です。
 さあ、ゆかりちゃんに悪いことを教えたオブリビオンを討伐しよう。
秋津洲・瑞穂
トマト?

ゆかりちゃんが吸ってたのがマヨでなくてトマトケチャップなら、
それが洗脳手段ってことで綺麗に収まったのに。

ともあれ、切るか焼くかだけど。焼こうかな。
スライスしても新鮮です、とか言って死なないイメージがあるし。

狐火を召喚してと……あんま焦がさない方がいいのかな?
直接ぶつけずに周囲を取り囲む感じで、疑似オーブンの出来上がり。
移動も攻撃も出来なくなっちゃうだろうから、あとは待つだけね。
包囲に穴が開いたらまた囲み直すよー。

ていうかトマトって、家光将軍の没後に伝来した野菜なのよね。
鮮やかな赤色のせいで毒草と思われてたって逸話もあるし。
つまり見てても食欲沸かないから、WIZの反撃も来ない気はする。



「トマト?」
 突然視界に入ってきたその赤い野菜に、秋津洲・瑞穂はぽかんとしながら見たまんまを呟いた。
「ゆかりちゃんが吸ってたのがマヨでなくてトマトケチャップなら、それが洗脳手段ってことで綺麗に収まったのに」
 そこはそれ、シナリオ提出時にはこのボスだと決まっていたので仕方がない。ゆかりちゃんがマヨラーになるなど誰が想像しただろう。
「ともあれ、切るか焼くかだけど。焼こうかな。スライスしても新鮮です、とか言って死なないイメージがあるし」
 瑞穂は狐火を召喚すると、トマトには直接あてず、周囲を囲むようにして熱を加えていく。
 トマトがもがき始めた。仕草で『しまった、これが噂のサウナ焼いた女か!』と言っているように思えたが、たぶん気のせいだろう。
「……あんま焦がさない方がいいのかな」
 狐火による擬似オーブンで熱せられるトマト。よくよく思うと街中で火を放つってすげえ所業だが、気にしてはいけない。是非ともチーズを合わせて調理したいところだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

篁・綾
「食べ物なのかしら、あれ。」
スワンボートやバスの残骸の上を【空中戦】で飛んだり跳ねたりして攻撃の撹乱を狙う。
攻撃は【見切り】で着弾位置を見極め【残像】で回避するわ。
当たる場合は【オーラ防御、激痛耐性、武器受け】で。

のち、興味本位で野菜っぽいアトモスフィアを放つ物体へ、【視力、見切り】で動きを見極め、
【目潰し、マヒ攻撃、鎧無視攻撃】でUC【真理ノ桜】を発動。
「…あなたは食べ物なの?」
【動物と話す】とか【第六感】で理解不能な場合はダメージが入るのかしら・・・?

まぁ、効果如何に関わらず、【2回攻撃、衝撃波、なぎ払い】で攻撃を撃ち込むのだけれど。

…食べ物ならUC【フォックスファイア】で焼こうとするわ。



「食べ物なのかしら、あれ」
 巨大なだけで、見た目は本当にトマトでしかないそれに首を傾げる篁・綾。
 しかし、オブリビオンとはいえ、本当にただのトマトがゆかりちゃんにバスの運転とか教えたりするものだろうか。
 未だごうごうと火に包まれながらその残骸を見せているバスの群れ。そのひとつの上から、綾はトマトを観察している。
 火に炙られていてダメージこそあれ、まだまだ体力の底は見えない。それどころか、なおも攻撃を仕掛けようとする姿。流石はトマトである。
 だが、トマトと言えど頭上への警戒は薄いようで、ヘタよりも高いところから飛び乗るのは用意だった。
「……あなたは食べ物なの?」
 動物と話すことができる綾でも、野菜の言葉はわからない。そんなもんがわかればスーパーに行った時とか大変だ。
 だが、このトマトは動く。動くのだ。そして身じろぎで『世界一美味いトマトだぜ!』と自信満々に胸を張っていた。
 綾はトマトのボディランゲージが理解できず、再び首を傾げるばかりだったが。

成功 🔵​🔵​🔴​

紫・藍
藍ちゃんくんでっすよー?
藍ちゃんくんどうにも今回調子を崩されがちでして。
とはいえゆかりちゃんを倒せば本調子に戻れるでしょし、黒幕にその分叩き込んでやるのでっす! と思ってたのでっすが……。
なんというかこれまた予想外な黒幕でっすねー。
オブリビオン同士、意思疎通が成立したのでっしょかー?
ともあれ、あそこまでゆかりちゃんたちをキャラ崩壊させる以上、ある意味恐ろしい相手なのには変わりがないのでっしてー。
潰しますよーっ! ぷちっと! トマトらしくぐしゃっと潰してやるのでっす!
マヨラーのゆかりちゃんにケチャップお供えなのでっす!
え、空腹でっすかー?
いえいえ、ここまでの展開でお腹いっぱいなのでっすよー!



「なんというかこれまた予想外な黒幕でっすねー」
 ゆかりちゃんが普段は見せない奇っ怪な行動ばかり取っていたおかげで、今日の紫・藍は調子を崩されてばかりだ。
 だがそれも、わらわらと出てきた大量のゆかりちゃんズを倒したことで解消されるだろうと読んでいたのだが。
 結果は目の前のトマトである。
 これがゆかりちゃんにバスマーダーらしさを教えたというのだ。つまりバスマーダー師匠である。今日のトマトはバスマーダー師匠。
「オブリビオン同士、意思疎通が成立したのでっしょかー?」
 これがゆかりちゃんに大型車の講習をしているところなど、どうやっても想像できたものではないが、それでもこのトマトは幼女にバスを教えたのである。
 藍の合図でトマトの上に巨大なステージが落ちてきた。慌てて回避しようとするも間に合わず、一部がステージの下敷きになって潰される。
 なんだか不良品のようになってしまった。こうなっても食えるのだろうか。
「いえいえ、ここまでの展開でお腹いっぱいなのでっすよー!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

ブライトネス・フライハイト
こんな冬に夏野菜にゃとは……。
せっかくだし、トマト鍋にでもするかにゃぁ。
あまったら持って帰るにゃから、そのためにもこのトマトは倒さなければならないのにゃ。

さぁ我輩のUC【超絶新鮮調理法】が火を噴くにゃ!
いくにゃミサイルきゅうり!!!
のわっ!!!
(召還されたきゅうりにびっくりして飛びのく)



「こんな冬に夏野菜にゃとは……」
 いくら瑞々しくとも、旬の季節が遠いことを嘆くブライトネス・フライハイト。余談だが、この手の話題で一番メンタルダメージがいくのはクリスマスのケーキ怪人だと思う。あいつ夏場どうすんだ。
「せっかくだし、トマト鍋にでもするかにゃぁ」
 これだけのサイズだ。出汁を取るのも一個で十分だろう。
 すでにちょっと熱が入ったり潰れたりしているが、まだまだ未調理部分は残っている。美食を探求するものとして、この食材をスルーは出来なかった。
「あまったら持って帰るにゃから、そのためにもこのトマトは倒さなければならないのにゃ」
 ブライトネスは詠唱を始める。見るがいい、動き出して攻撃するほどまでに活きのいい野菜がお前だけだと思ったら大間違いだ。
「いくにゃミサイルきゅうり!!! のわっ!!!」
 召喚されたきゅうりがあまりの新鮮さに召喚主すら驚かせながら、トマトめがけて飛来する。
 ドレッシングが欲しいところだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

タールダール・ダルタン
(たるです)
(よろしくおねがいします)
(たるはいます)

たるはとまとをみつめます。たるです。
じーっとみつめます。たるはいます。
とまとはあかいです。たるです。
たーるのめもあかいです。たるはいました。

じーっと。
じーーっと。
じーーーーーーーーーーーーっと。
みつめます。たるです。

とまとはこわがりますか?
たるはとまとのひょうじょうがわかりません。
こわがるまでみつめつづけます。じーーーーっと。

こわがったらたるをよんでくものすをとばします。
くものすはとまとをたるにひきずりこみます。

たるはとまとをたべます。もぐもぐ。
おっきいとまとです。もぐもぐ。もぐもぐ。

すっぱいです。ぺっぺっ。
たるはおにくがすきです。ねことか



 たるは、トマトを見ている。
 トマトも、たるを見ている。
 たるは、トマトを見ている。
 トマトも、たるを見ている。
 たるは、トマトを見ている。
 トマトも、たるを見ている。
 たるは、トマ……あー。あー。周波数がおかしい。うん、ごめん。なんか意識飛んでた気がする。
 ともかく、タールダール・ダルタンはトマトをじっと見ていた。
 たるにトマトの表情は理解できない。時々身じろぎして何かを伝えようとしているが、そんなものたるにはわからない。わかれない。わかりっこない。気のせいだ。
 だから見ている。じっと見ている。怖がるまで。怖がるがる時。怖がれば。怖がれ。
 怖がれ。
 トマトがビクリと震えると、巨大なたるが出現。それは蜘蛛の巣を打ち出すと、トマトを絡めこんで樽の中へと引きずり込んだ。
 たるは中を覗き込む。トマトが外に出ようともがいている。
 たるはトマトにかじりつく。もぐもぐ。ぺっぺ。
 すっぱかったらしい。
 たるはお肉が好きなのだ。例えば、猫とか。ああ、ねえ、聞いて。そういえばさっきさ。

成功 🔵​🔵​🔴​

四季乃・瑠璃
瑠璃「さて…ゆかりちゃんへのお仕置きは済んだコトだし…」
緋瑪「次はトマトへのお仕置きカナ♪…トマトへのお仕置きってなんだろう…?」(脇に一人、まだお尻叩かれてぐったりしたゆかりちゃんを抱えたまま)

とりあえず、二人掛かりで【範囲攻撃、鎧砕き、鎧無視、早業、2回攻撃】接触式ジェノサイドボム(以下ボム)で飽和爆撃。
硬化したら動けない事を良い事にペタペタと遠隔式ボムを貼りつけて硬化解除したところをドカーンと…。
巨大野菜だと銃撃も毒ナイフも効果薄そうだしねぇ…毒なら品質落とせるし、ワンチャン…?

瑠璃「さぁ、ゆかりちゃん、マヨネーズだけじゃなくてちゃんとトマトも食べようね」
緋瑪「トマトスープも作ろう♪」



「さて、ゆかりちゃんへのお仕置きは済んだコトだし……」
「次はトマトへのお仕置きカナ♪ ……トマトへのお仕置きってなんだろう?」
 四季乃・瑠璃と緋瑪は食われるわ焼かれるわでそろそろいっぱいいっぱいのトマトを眺めながら言う。小脇に、まだ残ってたゆかりちゃんを抱えながら。
「ぱらりらぁ~……」
 ゆかりちゃんは完全に目を回している。バスが横転するわ尻を叩かれるわ。彼女のライフポイントは削りに削れていたのである。もうやめて、というやつだ。
「さぁ、ゆかりちゃん、マヨネーズだけじゃなくてちゃんとトマトも食べようね」
「トマトスープも作ろう♪」
 トマトを爆破し、びちゃびちゃと果肉を飛び散らせながら、ぱっと見惨劇のような光景を作り出している二人。
「ぱらりらぁ~……」
 ゆかりちゃんに何か反論するエネルギーはない。このリプレイ上では語彙力もない。
 こうして、トマトはトマトなのでトマトらしく倒される。
 焼かれて焼かれて潰されてきゅうり刺さって食われて爆破されるという、実にトマトらしい方法で倒されたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年03月03日


挿絵イラスト