【サポート優先】凶花酔月
これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。
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「……」
「……」
猟兵たちは、困り果てていた。
胡・麟星(きりん座・f36862)も、困り果てていた。
「……ええと、……ご、ごめんなさい。まさか、こんなことになるなんて……」
よもや招集した猟兵たちを有無を言わせず巻き込む形で――多少の時間差はあったが――転移させられるとは思っていなかったのであろう、麟星は本当に申し訳なさそうにおろおろしている。
ただ、強制的に転移させられると言う点を除けば、予知はしっかりと受け取っていたようで。
「私が、予知で見たのは……とある小国の、暴君。文武に優れて、人の上に立つ器として……申し分のない人物……の、はずだったわ」
しかし、民からは暴君と呼ばれ、恐れられている。そこには必ず、理由がある。
「……酷い、酒乱でね……酔った戯れ、お酒の勢いで、民を……処刑するの。彼の、周囲には……常に、処刑器具が並んで、朝から晩まで、お酒に浸り……もう、解るでしょう?」
この暴君によって、人の死なない日はない。
それも、一人や二人ではない。四六時中その身は酒精に溺れ、溺れるままに屠るのだ。そうして生まれる悲劇の数は――想像に難くない。
「ただ……この暴君が、オブリビオンかどうかは……予知では、はっきりしなかったわ。側近も、いるようだし……」
成程、側近の方がオブリビオンで、暴君を唆していると言う可能性もあるわけか。
となると、猟兵たちの役目は、オブリビオンがどちらなのかを調査し、真にオブリビオンである方を討伐する、と言うことになるか。
「……うぅん……多分、事態はそう……単純じゃない気がするわ……」
顎に指を添え、考え込む麟星。
彼女はそれから、背後を顧みた。そこにあったのは、ずらりと並ぶ許多の武具。
「多分……ここは、梁山泊……ね。噂には、聞いていたけれど……もしかして、皆の方が……詳しいかしら」
――殲神封神大戦。
先の大戦で猟兵たちを迎え撃つべく目覚めさせられたその山岳武侠要塞は、今や完全に本来の機能を取り戻した。
即ち、意思を持つこの要塞は『民衆を苦しめる暴君』を決して許さず、大乱に際して集うとされる宿星武侠を呼び集め、暴君討つべしとその座す都に山岳ごと転移する。
今回は、その武侠の役目を担う者として、猟兵たちに白羽の矢が立った。結果、予知を得たグリモア猟兵を先に自らの中に確保し、招集を受けた猟兵たちを呼び寄せたと言うことらしい。
「だから……もし、暴君じゃなく……側近の方が、オブリビオンだったら。その時のことも……頭に入れておかないと、いけないかも」
確かにあくまで『暴君』討つべし、なのであれば、たとえ側近に唆されていただけだとしても、暴君をそのままにして帰ることが許されない可能性もある。彼が民を苦しめているのは、事実なのだから。
だが、こうなっては仕方がない。行くしかないのだ。ひとまずは、情報を集めなければ。
絵琥れあ
お世話になっております、絵琥れあと申します。
サポート優先シナリオ強化期間、四本目のシナリオになります。
(勿論、通常参加も望外の喜びですので歓迎いたします)
流れと詳細は以下の通りになります。
第1章:日常『不夜城の賑わい』
第2章:ボス戦『文宣高洋』
第1章では、夜の城下街を楽しみつつ、視察と称して酒を求めて練り歩く暴君の様子を観察したり、情報を集めていただきます。
(尤も、オープニングの情報と敵の姿から察しはついてしまうと思われますが……)
第2章では、遂に正体を現したオブリビオン『文宣高洋』との決戦を行います。
サポート優先シナリオですので、調子と相談しながら自分のペースで執筆していくことになるかと思います。
それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
第1章 日常
『不夜城の賑わい』
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POW : 体力の限り遊ぶ!
SPD : 賭博で小銭を稼ぐ!
WIZ : 悪いヤツがいないか見回る!
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
リーリア・ブラッドスノー(サポート)
強化人間のアリスナイト×バロックメイカーの少女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、後輩の前では「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードはイマワシキキオクを使用し、怪我は厭わず積極的に行動します。
依頼成功の為には己の身体も道具にします。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
負傷描写は重め、多めな傾向が好み、NGは無いので瀕死や内臓がはみ出すくらいグロテスクな描写を好みます。
遠慮なくぶちまけてください。
ほかはお任せ。
よろしくお願いいたします。
土御門・泰花(サポート)
※アドリブ・連携・苦戦描写・UC詠唱変更・その他歓迎
「あらあら……。ふふ、ご安心を。呆けてはおりません。」
一人称:私
口調:基本的に敬語。柔和な印象を与える口ぶり。
表情:基本的に柔和な笑みを湛える。
性格:普段はおっとりだが「陰陽師の家系の当主」という自覚があり、凛々しくみせる時も。偶に天然ボケを発揮。
基本的には場の雰囲気に合わせ、誰とでも状況を楽しみます。
想い人を想起するような場面では、彼に思いを馳せてぼんやりうっとりすることも。
もしも何かを探る必要があれば【早業/軽業】、時に【地形の利用】を用い【第六感/聞き耳】にて【情報収集】、分析し仲間に共有。
UCは状況に合わせてどれでも使用。
後はお任せ。
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やはり、己の目で認めた事実こそが尤も信憑性の高い情報だ。
リーリア・ブラッドスノー(うつろなる幻想・f27329)と、土御門・泰花(風待月に芽吹いた菫は夜長月に咲く・f10833)は、中華まんを手に夜の街を楽しむ旅人を装い、遠巻きに暴君と、彼に付き従う側近の様子を窺っていた。
今のところ暴君は稀少な異国の酒に巡り会えたと上機嫌の様子で、側近は身を低くつつも常に暴君の顔色に気を配っている。
「それでも、街は恐怖に沈んでいるのね」
ぽつり、己にしか聞こえない程に微かな声で、リーリアが零す。
闇の中でも煌々と輝く灯りは昼と変わらぬ賑わいだ。
だが、それも絶対的な恐怖の主が望むから。酒精を常に身に取り込まねばならぬと、根城にも蓄えはあるだろうに、昼夜を問わず気紛れに街に繰り出すものだから。常に歓迎の意を示さなければ、命はないかも知れないと。
「民も……機嫌を損ねないよう、口を噤み、求められれば開くのみ。街の明るさが、嘘のようですね」
実際偽りなのだろうと、泰花は思う。
享楽的な主を、残忍な処刑人へと変貌させてしまわないように、精一杯なのだ。街は明るく、けれど人々は波風を立てないように。
だが、それでも日々、人は死ぬ。天命ではなく、主の退屈を紛らわせるそのためだけに。
「……梁山泊の意思がなくとも、指し置くわけには参りませんね」
「ええ、……それに、私としては処刑器具とやらでどれほどの悲劇と苦しみを味わわせてくれるものか、興味もあるし」
「えっ」
味方から、何か不穏な言葉が聞こえた気がしたが――きっと空耳だったのだと、泰花は頭を振って、リーリアに続き暴君たちの背を追った。
●
さて、尾行すること暫し。
観察を続けて感じたこと、そして判明したことであるが。
「……処刑用の刀剣類はまだしも、あれは……断頭台の刃ですか?」
遠目では判別し難かったが、泰花は暴君の周囲に何か飛び回っていることに気づいた。そして注意深く観察し、それが刃であることを突き止めたのだ。
刃そのものを常に携帯し、あまつさえ宙を漂わせているなど、オブリビオンにしかできない芸当ではないか。
ただ、それだけならば暴君への畏怖を高めるべく、側近が敢えて自分ではなく暴君へユーベルコードを纏わせている、と言う線もなくはなかったが。
「あの側近も、ただただ怯えているように見えるわね……ギロチンの刃? からも時々、身を躱そうとしているし」
恐怖の感情に敏いリーリアが言うのだ。あれも暴君を暴君たらしめるための策だとしたら、相当な演技派だろう。
まだ断言はし切れないが、オブリビオンは暴君の方である可能性が非常に高くなったと言えるだろう。
「! 建物の中に入るようですね。あれは……賭場、でしょうか?」
「酒場でもあるみたいね……行きましょう?」
より確かな証拠を掴むべく、暴君たちを追って二人もまた、賭場へと足を踏み入れる。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ベアータ・ベルトット(サポート)
サイボーグのベアータ・ベルトットよ
ウェポンは腕に仕込んである機械爪とか、手足に備わった捕食機能、機関銃や吸血破壊光線もよく使うわ。それから、眼帯の下のとっておきの一撃…。機脚のブースト加速を活かした機動的な戦い方が性に合ってるわね
厄介なのは…エネルギーの核になってる「餓獣機関」の動力が、生物の新鮮な血肉って事ね。燃料切れしない為にも、捕食できる敵が相手だと助かるわ
食べられないなら仕方ないわね。腹いせも兼ねて、徹底的にぶっ潰してやるまでよ
…こほんっ。そうね、血の気が多いのは生れつきよ
大抵何かしらに苛々してると思うけど、仕事はなるべく冷静にこなすように努めるわ
人手が要る時はいつでも呼んでちょうだい
●
「……」
ベアータ・ベルトット(餓獣機関BB10・f05212)は賭場に来ていた。正確に言えば賭場兼酒場で、酒が美味いがゆえに暴君の魔の手から――少なくとも店主は――逃れていると評判の。
酒は飲めないが、青茶と共に中華風のスペアリブを頬張りながら、客の会話に耳をそばだてる。甘醤油で煮込まれた濃厚な味わいは、この後に起こるであろう戦闘を考慮して量は少なめではあるが、それでも満腹感を得られる一品だ。
だが、ベアータには全く以て足りなかった。味は申し分ない。だが、満たされない。量の問題もあるが、それ以前に。
(「やっぱり新鮮な血肉じゃないと『餓獣機関』の動力にはなり得ないわね」)
肉体に改造を施されたベアータのエネルギーの核であるそれは、言葉通り生物の新鮮な血肉を食らわなければ燃料切れを起こしてしまう。
(「せめてその暴君だか側近だかが、食べられそうな相手であることを祈るしかない、か……」)
我ながらケモノ染みていると自嘲しつつも、食らわなければ戦えない、生きていけない。
その時、俄かに店内がざわついた。
「……来たぞ……」
「落ち着け、いつも通りに……」
「静かにしてると、逆に不興を喰らっちまう……」
暴君の入店に、店内は不自然なまでの活気を見せ始めていた。
愉しげに、生きた心地のしないまま、酒と賭け事に興じる姿は滑稽ですらあり、それが逆に憐憫を誘った。
本来、ここの客も店主も、博打を好んで嗜む性質ではないのではないかとさえ思えた。尤も、好んでやっていることだとしても、暴君の前では心から満喫する余裕などないだろうが。
さて、肝心の暴君たちはと言うと。
(「うーん……どっちも細身ねぇ」)
どちらが相手にしても、食べられる部位は少なそうだ。とは言え『細身』の理由は異なっていそうだとベアータは感じた。
暴君は恐らく、体質として肉が付きにくいのだろう。側近は純粋に身が細いと言うより、窶れていった結果、痩せ細ってしまったようだと推察できる。
(「ま、いいわ。腹いせも兼ねて徹底的に潰してあげる。お生憎様、生まれつき血の気が多いのよ、私」)
だが、潰すべき相手を誤ってはいけない。
ベアータは慎重に、獲物を見定めるが如く、観察を続ける。
成功
🔵🔵🔴
第2章 ボス戦
『文宣高洋』
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POW : 戦慄のトリプル・ギロチン
装備中のアイテム「【空飛ぶギロチン】」の効果・威力・射程を3倍に増幅する。
SPD : 寵妃の頭蓋酒
敵より【酒に酔っている】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
WIZ : 快刀乱麻
【自らの行うあらゆる攻撃行動】が命中した対象を切断する。
イラスト:鳥小箱
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「野良・わんこ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
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「――ああ、そこの。貴様だ」
不意に、暴君が人を呼ぶ。賭けの席に座っていた男だ。
彼は短く悲鳴を上げたが、すぐに取り繕って笑みを浮かべ、指し示された席に着く。向かい合う形だ。
「余は気分がいい。相手をせよ」
言葉の通り、暴君は緩く笑っている。
――嗤って、いる。
「そうだなあ……貴様が勝てば今宵の酒代は余が持とう。余が勝てば……余を『愉しませよ』」
「ヒ……ッ」
負ければ、命はないと男は悟る。
だが、勝っても。不興を買えば、辿る末路は同じだろう。より凄惨かも知れない。
名指しされた時点で、男は死ぬしかなくなった。
これ以上は、静観できない。
「む?」
猟兵たちの、全力のユーベルコードで暴君を店から弾き出す。
暴君が体勢を整える前に、全員で賭場への出入り口を塞いだ。その姿を目の当たりにした暴君は、思案する。
「んん? ……ほう、貴様らも余と賭けがしたいのか。よかろう、その方らの命、全て余のものとしてくれる」
暴君の言葉に呼応して、ギロチンの刃が虚空を裂いて飛来する。
間違いない、この男がオブリビオンだ!
暴君・文宣高洋を討つ――戦いが、今、始まる。
カツミ・イセ(サポート)
「僕の神様は言ったよ。郷に入りては郷に従えと」
「僕に出来ることだからね」
神様に作られたミレナリィドール、勝ち気で大人びた僕娘。イメージは水。
口癖が「僕の神様は言ったよ」
『偽装皮膚』の影響で、球体関節が普通の関節に見えるよ。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用。加護で治るから、大怪我しようと厭わず積極的に行動するよ。
遠距離は『水流燕刃刀』を伸ばすよ。
近接戦では『偽装皮膚』を水のような刃にして、咄嗟の一撃を放つことがあるよ。このときは球体関節が見えるんだ。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしないよ。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしないんだ。
あとはおまかせするから、よろしくね!
●
「僕の神様は言ったよ。僕は、僕にできることをと」
「ほう。……面白い。眇たる身で何を成せる」
カツミ・イセ(神の子機たる人形・f31368)の言葉を、文宣高洋は無邪気な顔して嘲笑う。
この男に、悪意はないのだ。ただ、ほんの戯れ。本当に、それだけ。
故に、捨て置けない。カツミは憤ることもなく、淡々と泰然と、構えを取る。
文宣高洋が、歩み寄る。友と対するような気軽さで。
――そして、撫でるようにカツミの華奢な体躯を斬り上げた。
容赦のない一刀だった。成り行きを見守る民たちから、小さく悲鳴が漏れる。
だが――驚くべきことに、カツミは無傷だった。
「五分五分だったけれどね。その技は、見ていなかったから」
カツミは咄嗟に、己の球体関節を覆う偽装皮膚を水の刃に変え、文宣高洋と全く同じ動きをした。
けれど本来、その動きのみでは相対する者の刃を防ぎ切ることはできないはず。それでもカツミに傷ひとつないのは――それこそが彼女のユーベルコードであったから。
水鏡のように、正確に全く同じユーベルコードを映すように放てば、反射してぶつかり合ったそれらは跡形もなく消滅する。
「冷静さを欠いては、敵の思う壺――これも、僕の神様の言葉だ」
「お……っ?」
目を丸くする文宣高洋が、我に返るその前に、追撃の水刃でその胴をぴしゃりと斬り払う。
酒精でやや覚束ない足取りが、たたらを踏んでよろめく。その姿にカツミは確信を得る。
恐怖と苦痛を振りかざし、民の上に立ち押さえつけてきた暴君――だが、この世界の枠を外れる猟兵であれば、決して打倒できない相手では、ない!
成功
🔵🔵🔴
ニコリネ・ユーリカ(サポート)
あらあら、盛り上がってるわねぇ
お忙しい所、お邪魔しまーす!
新しい販路を求めてやってきた花屋です
宜しくお願いしまーす(ぺこりんこ)
~なの、~なのねぇ、~かしら? そっかぁ
時々語尾がユルくなる柔かい口調
商魂たくましく、がめつい
参考科白
んンッ、あなたって手強いのねぇ
えっあっヤダヤダ圧し潰……ギャー!
私も気合入れて働くわよー!
悪い子にはお仕置きしないとねぇ
さぁお尻出しなさい! 思いっきり叩いてあげる!
乗り物を召喚して切り抜けるサポート派
技能は「運転、操縦、運搬」を駆使します
広域では営業車『Floral Fallal』に乗り込みドリフト系UCを使用
狭域では魔法攻撃や『シャッター棒』をブンブンして戦います
陽環・柳火(サポート)
東方妖怪のグールドライバー×戦巫女です。
悪い奴らはぶっ潰す。そんな感じにシンプルに考えています。
戦闘では炎系の属性攻撃を交えた武器や護符による攻撃が多い。
正面からのぶつかり合いを好みますが、護符を化け術で変化させて操作したりなどの小技も使えます。
全力魔法使用後の魔力枯渇はにゃんジュール等の補給で補います
名刀『マタタビ丸』は量産品なので、もしも壊れても予備があります。
ユーベルコードは指定した物を使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動し他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
バルタン・ノーヴェ(サポート)
「ご安心くだサーイ! ワタシが来マシタ!」
ご用命あらば即参上! アドリブ連携歓迎デース!
普段の口調:片言口調(ワタシor我輩、アナタ&~殿、デス、マス、デショーカ? デース!)
得意な技能:【一斉発射・焼却・武器受け・残像・カウンター・受け流し】
各種武装の中から敵に有効なものを選択して用いてくだサーイ!
刀も銃器も、内蔵兵器や換装式ウェポンも、何でもOKデス!
アタック重視でもディフェンス重視でも対応可能デース!
斬り込み、爆撃、弾幕を張ったり、パリィ盾したり、臨機応変に立ち回りマース!
どのユーベルコードを使用しても問題はありマセーン!
オブリビオンを倒して、ミッションクリアのために力をお貸ししマース!
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「は、はは、はははははは! 愉快、愉快! 余に楯突くか! その威勢、何処まで続くか見物だなぁ?」
ユーベルコードを喰らっても、余裕のまま昏く笑うその様はまさに暴虐の徒。
本心から愉しんでいるとでも言いたげに、圏の如く環状に形取られたギロチンの刃が、纏めて首を刈り取らんと、唸るように回り始める。
効率よく人の首を取るために造られたのであろう、凶刃と呼ぶに相応しき代物。だが、猟兵たちがそれを恐れることはない。
「HEY! アナタも中々のバトルジャンキーとお見受けしマシタ! ワタシがお相手致しマショー!」
より正確に言うなら、処刑ジャンキーのサディストだろうか。だが、バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)にとって大した違いはない。
刃には刃を。日本刀と西洋剣、二種の特性を有した両刃。回転しながら首を狙い、向かい来る刃へとバルタンは臆さず飛び込み――重く振るった一撃で、何とギロチンを真っ二つに叩き割ってしまった!
「おお?」
「マダマダ、終わりではありマセーン!」
予想外の出来事に目を瞬かせる文宣高洋の懐へとそのまま突撃。既に傷を負った胴に重ねる形で、流れるような一閃を。
再度、数歩後退する文宣高洋。だが、その口から笑みは消えない。
――両断されたはずの刃が、今度は挟撃の形でバルタンを狙っている!
「おっと、一時退却デース!」
咄嗟に離脱するバルタン。
だが、彼女がその場を離れたのは、死の気配を感じたからではなかった。
「逃げられると……ん? おぉ!?」
「お取り込み中、失礼しまーす!! 特攻!! いきまーす!!」
特攻と書いてぶっこみと読む。
販路開拓のためなら西へ東へ、呼ばれてしまったからにはただでは帰らぬ、移動花屋のニコリネ・ユーリカ(花屋・f02123)の操縦する、日常ならば花と緑で溢れる営業車――Floral Fallalのドリフトからの突進が、文宣高洋を弾き飛ばさんと唸り声を上げていたからだ!
当然、近くにいれば巻き込まれる。故に、バルタンは一旦離脱したわけだ。
賭場の向かいの建物へと叩きつけられる文宣高洋。空飛ぶギロチンも何もあったものではない。車相手では反撃すら叶わない。
(「こんな沈んだ空気じゃ営業もできないわ。まずはこのヒトをどうにかしないとねぇ」)
今は飾り付けられていない外観に反して取り回しの効く愛車の頭を再び文宣高洋へと向けて。
狙いを定めてアクセル全開! 急発進!
建物を壊さない配慮? 勿論心得ておりますとも。お得意様になるかも知れない国ですから!
急停止の準備も抜かりなく。ニコリネのハンドル捌きが文宣高洋へと襲いかかる!
「ふむ。まともに相手をするのは愚昧のすることよな」
敵も然る者、酔っていても持ち前の頭は回るのか。
鎖に繋いだ刃を近場の屋根へと突き立てて、文宣高洋は上空へと逃れる。
だが、そこに待ち受ける者がいた。
「てめぇが悪の親玉か。なぁ山よ、こいつをぶっ潰せばいいんだな?」
陽環・柳火(突撃爆砕火の玉キャット・f28629)の問いかけに、梁山泊が言葉で答えることはない。だが、今更是非を問うまでもなかった。
ここに呼ばれたと言う事実、そして目の当たりにした、目の前の男のこれまでの振る舞い――それで充分だ。
「なら遠慮は要らねえなぁ? 最初ッから全力で行くぜ!!」
「はは、狗が吠えよるわ。いや狸奴か? まあよい。その方の首も貰い受けてやろう」
接合できてはいないのだろうが、念動力で再び環状に重なった刃が主の手元に手土産を携え戻らんと、柳火の背後から飛来する!
しかし殺気も読めない柳火ではない。持ち前の俊敏さで瞬時に名刀・マタタビ丸を抜刀。受け流して弾き返し、叩き落とす。やや刃が欠けたが、実はストックが存在するマタタビ丸。多少の無茶も何のその。
敵の主力が無力化されたのを見届けると同時、柳火の足裏が力強く屋根を蹴り、一息に飛び出す。狙うは暴君、ただ一人!
接敵の瞬間、マタタビ丸を振り下ろすが、懐刀で防がれる。届かない。
文宣高洋の口元が、邪悪に歪む。
柳火は――笑い返した。
「悪ぃな。マタタビ丸だけが武器じゃねえんだわ!」
二人の足元が、煌々と輝く。
地獄の炎が、柳火の脚から悪を燃やさんと立ち昇る!
「喰らいな!!」
折れそうな脇腹に、灼熱の蹴撃が突き刺さる。
灰となるべき悪は炎に巻かれながら、悲鳴も上げずに屋根から地べたへ転がり落ちた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
四王天・焔(サポート)
『こんにちは、焔だよー。』
妖狐の人形遣い×ガジェッティアの女の子です。
普段の口調は「無邪気(自分の名前、~さん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」、家族には「甘えん坊(自分の名前、相手の名前+ちゃん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
無邪気で感情の起伏が激しい性格の少女、
武器はからくり人形とドラゴンランスを主に使います。
植物、特に花が好きです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●
地に転がり落ち、浅からぬ傷を負った暴君は、仰向けに倒れ込んだまま夜空を見上げる。
「おお……? 嗚呼、星が綺麗よな」
恐らく、強く打ちつけた頭の中にもちかちか星が舞っているに違いない。
その顔を、ひょこん、と四王天・焔(妖の薔薇・f04438)が見下ろすように覗き込んだ。
「んん? 童がおるなあ」
「わっ」
無造作に、わしと顔を掴まれそうになった。甘んじて掴まれてやる義理など微塵もないので、焔はさっと頭を引っ込める。
「遠慮は要らぬ、余が直々に遊んでやろうなあ」
「むー。子供じゃないのに」
焔は確かに小柄だが、立派な大人の女性――と、呼べる年齢になるのもあと数年の身だ。
何より処刑大好き暴君の言う『遊び』など、どう考えても命懸けに決まっている。相手の土俵に乗ってやる謂れなどない。
態度で拒絶の意を示すも、文宣高洋は不気味なまでにからからと嗤っている。大人になってもあんな酔っ払いにはなりたくないと焔は辟易した。
挙句、文宣高洋は徐に起き上がると、頭蓋骨を取り出しては盃にして、一杯呷り始める始末。頭は女のものだった。かつては寵を与えたのであろう女の。
間違いない、女の敵だ。そう断じた焔はもう容赦はしないと心に決めた。
「ほむらほむほむ――紅の巫女になぁーれ☆」
刹那、愛らしい少女の姿が紅蓮の炎に包まれる。
それは彼女に戦いへと赴く力を与える、勇気の炎だ。闘志を燃やし、敵をも燃やす灼熱の。
「もう許さないんだからー!」
紅紫の理力に輝く薔薇の光剣が、炎を纏って赤味を強める。
そのまま焔は刃を振る――わず、炎の熱を宿した光線に変えて、全力の魔力を込めて、射出する!
一条の光線は、今まさに刃を向けようとしていた文宣高洋の胸を貫き焼いた。
「ごほ……っ、かはっ」
初めて、苦悶の顔を浮かべた文宣高洋が咳き込む。
着実に、追い詰めている。その頭上に頂く冕冠を叩き落とすまで、あと少し!
成功
🔵🔵🔴
ベアータ・ベルトット
暴君の名に恥じない狂態、恐れ入ったわ。ここらで引導を渡したげる
野生の勘を働かせ、機脚のブーストダッシュを活かして駆ける
敵の攻勢も中々のもの。機が熟するまでは防戦に努めるわ
ギロチンの刃は、BFを投げナイフのように発射して牽制。接近を許した場合は機餓獣爪で叩き落とす
BFと獣爪―この2つの武器を敵に印象付けて油断を誘う
隙を見出せたら、片手からワイヤーを射出して騙し討ち。暴君の身体に突き刺して一気に吸血
あいにく酒は飲めないけど…アンタの血も中々愉しめそうね
ワイヤーを巻き上げて一気に接近。右手の獣爪で斬りかかる!…と見せかけてもう一回騙し討ち
左手で眼帯を外し、獣の舌を晒す
コイツの喰欲に、全て賭けてみるわ
●
「ごほっごほ……っ、あー……」
文宣高洋は暫く咳き込んでいたが――徐にゆらりと幽鬼の如く顔を上げ、猟兵たちを睨めつける。
「醒めたわ。興も、酔いもな。嗚呼全く、無粋なことをしてくれたものよ」
だが、呪詛めいた昏い言霊を吐いてなお、その瞳は酒精に溶かされ狂気に深く淀んでいる。
「暴君の名に恥じない狂態、恐れ入ったわ」
ケモノよりも遥かに質が悪いと、ベアータ・ベルトット(餓獣機関BB10・f05212)は冷ややかな嫌悪をその左眼に乗せて。
「ここらで引導を渡したげる」
言うが早いか、ベアータの機脚は爆発的な推進力で力強く地を蹴って弾けた。
酒精に侵されていても、いや、侵されているからこそ敵の攻勢は苛烈。機が熟するまで防戦に努めるよう徹底する。
執拗に迫るギロチンの刃は餓獣機関により体内生成された黒剣を射出し、撃墜。それでも肉薄されれば機餓獣爪を煌めかせて、敢えて大振りに叩き落とした。
「ならこれではどうだ?」
「!」
伸びた鎖が片方の機餓獣爪を絡め取る。痛みはないが、攻撃手段のひとつを封じられた。
悠々と男の影が迫る。その手には懐刀が握られている。刃がベアータの脚を落とそうと閃き――、
「……あ?」
貫かれていたのは、文宣高洋の方だった。
捉えたのは、湾曲した歯のような鉤爪。そこから伸びるワイヤーは、自由なままのベアータの片手の機腕に繋がっている。
毒酒の如き血を啜り、糸は赤黒く染まりゆく。
「あいにく酒は飲めないけど……アンタの血も中々愉しめそうね」
痺れるような毒も、時には珍味と化すものだ。
味覚で感じずとも高揚する身に舌なめずりひとつ。灯りに照らされた少女の顔は、背徳の色に艶めいていた。
「貴様、」
距離を取ろうとする、その身体を逃さない。
ワイヤーを巻き上げれば細身がベアータの元へ傾ぐ。緩んだ拘束から抜け出て右手の獣爪を振り上げ、しかしそれは懐刀に弾かれる。
――思惑通りだ。
「コイツの喰欲に、全て賭けてみるわ」
左手により露わになる右眼。
瞳代わりの機光から覗く、獣の舌。
唾液が白い顔を溶かした。柔く溶けゆく僅かな肉を鋭利な舌が切り裂き、脳ごと啜る。
骨まで血肉を舐め取れば、かつての支配者の身体がどうと地に沈む。
「少し物足りないけれど。まあ悪くなかったわ」
――暴君は、ここに冠を頂く頭を失った。
大成功
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