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誓いの指輪

#ダークセイヴァー #同族殺し

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#ダークセイヴァー
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#同族殺し


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 焼け跡に1人、白い服を着た異形が立ち尽している。
 異形には似つかわしくない白い服は、ボロボロだ。
 焼死体や瓦礫が周りにいくつも有る悲惨な光景から推測するに、村は焼かれたのだろう。
『今日、今日は……』
 異形が呟く。もう一着の、白いドレスだった焼け残りの布を、握り締めて。
 村の娘と愛し合い、婚礼の儀を行なった今日という日。
 吸血鬼の伯爵の、退屈しのぎで村は焼かれてしまった。その上、村人達は全員、拷問を受けて生きたまま焼かれた痕跡が有る。

『下等生物と愛し合うとは面白い。良く見ていろ、目の前で花嫁が焼かれる光景を。そして、なにも護れない自分の非力さを呪い、苦しみ、絶望しろ。少しでもオレを楽しませろ』
 異形を、配下と共に抑えつけ、高らかに笑った吸血鬼の伯爵。

 こんな見た目でも、家族のように接してくれた村人達、そして愛してくれた花嫁も、拷問の末に焼かれて。
 あまりに惨たらしい光景を前に、異形の心は壊れた。
『今日は、大切な日? なにが大切だったんだ? みんなも彼女も居ない、連れ去られたのか? ……護るんだ、私の命に代えても』
 自分の指に嵌まった指輪を見ても、狂った異形はなにも思い出せない。
 独り言を紡ぎながら異形が進む方向は、敵が大量に警備している吸血鬼伯爵の館だった。

「ダークセイヴァーで、同族殺しが現れました。同族殺しが、何故他のオブリビオンを殺すのかは一切不明ですが……何にせよ、これは良い機会です。オブリビオン同士の戦いを利用して、強大なオブリビオン領主を討ち取れますね」
 柴山・アキトは、狂った同族殺しとのまともな会話は行なえない事も付け足して。
「配下のオブリビオン達が厳重に警備している領主館を、同族殺しが強襲しますので、まず、みなさんは混乱に乗じて警備のオブリビオン達を蹴散らしてください。あと、同族殺しを攻撃してしまうと、館の警備を破れなくなるので、注意してください」
 転送の準備をしながら、柴山・アキトは重要な説明を終えて。

「同族殺しはオブリビオンなので、最終的には倒す形になりますし、まともな会話も行なえませんが……説得を望む方が居ても、問題は有りません。同族殺しが狂気に堕ちた理由は、戦場へ向かえば分かるかも知れませんね」
 言い終えて、猟兵達を送り出した。


芦原クロ
 閲覧ありがとうございます。
 世界観や設定などに問題が無い範囲であれば、自由に動いて頂いて大丈夫です。
 同族殺しはまともな会話は出来ませんが、独り言を繰り返しているので、狂気に堕ちた理由のヒントが分かるかも知れません。正気に戻る事は有りません。

 第1章は【集団戦】です。
 同族殺しを攻撃すると、館の警備を破れないので、気を付けてください。

 第2章は【ボス戦】です。
 猟兵、同族殺し、オブリビオン領主、が揃います。
 2章の、猟兵達の目的は、オブリビオン領主の撃破です。
 同族殺しを攻撃すると、オブリビオン領主の撃破が困難になる確率が高いので、気を付けてください。

 第3章も【ボス戦】です。
 ボスは、同族殺しです。
 強大なオブリビオンですが、ここまでの戦いで消耗しています。
 戦闘をしない説得オンリーのプレイングでも、何とかなるかも知れません。
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第1章 集団戦 『神の祝福を受けしモノ共』

POW   :    肉侵転移
【祈り念じると、分裂して増殖した自身】と共に、同じ世界にいる任意の味方の元に出現(テレポート)する。
SPD   :    喰らい受け継ぐ信仰
戦闘中に食べた【仲間の死骸】の量と質に応じて【肉体と信仰心が強化再生】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
WIZ   :    哀れなる者を神に捧げよ
【殺意の凝視】【触手の群れ】【神に捧げる讃美歌】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。

イラスト:柴一子

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

徳川・家光
「この哀しい瞳、一体何が……いや、オブリビオンに同情は禁物です」
とは言いながら同族殺しの事が気にかかるので、同族殺しの進路を邪魔しないように、利用しながら戦いつつも、もし彼が何かを呟くような事があるならば、それを聞き漏らすまいとします(そして、情報は後続の猟兵に託す事とします)。

戦闘は主に、同族殺しの進路から外れた敵のみを刈り取る事とします。
最も危惧すべきは、同族殺しが斃した死骸を、神の祝福を受けしモノ共が喰らって強くなる事。
なので死骸の山を踏みつけ損壊しながら進み、死骸を喰らおうと近づいてきたモノ共を「無刀取り」で迎撃する事に専念します。




 同族殺しの強襲により、警備のオブリビオン達が次々と濁流のごとく押し寄せ、同族殺しを排除しようとしていた。
 戦場に到着した徳川・家光は同族殺しを見て、口を開く。
「この哀しい瞳、一体何が……」
 同族殺しの瞳は暗く、狂気に満ちていたが、家光にはありとあらゆる負の感情が読み取れた。
「いや、オブリビオンに同情は禁物です」
 思考を切り替えようと、呟く家光。
 それでも同族殺しを気に掛け、同族殺しがなにか言葉を発したら聞き逃さないように、家光は耳を澄ましながら戦乱に乗じる形で。
 大量の警備オブリビオン達を屠る同族殺しの、進路は阻まず、先陣を切る同族殺しを利用する戦闘方法で戦う家光。
『今日は、大切な日の筈だ……みんなも、彼女も、私の命に代えてでも護る……』
 今となってはボロボロに汚れ、注目しなければ分からない、白い衣装。
『これは……なんだった? なにか大切な……』
 自分の指に嵌まった指輪を見ても、思い出せない。
 狂気に堕ちた同族殺しはなにも思い出せないが、本能に駆られるままに、オブリビオン達を葬ってゆく。
 あの館に住む領主オブリビオンを討ち滅ぼせば、大切な村人達も、愛する女性も救える、と。
 同族殺しの進路から外れている敵を迎撃していた家光は、同族殺しの呟きを聞き逃さない。
 この情報は、後続の猟兵に託す為に。
(「最も危惧すべきは、同族殺しが斃した死骸を、神の祝福を受けしモノ共が喰らって強くなる事」)
 家光は冷静に戦況を把握し、警備オブリビオンの死骸は見つけ次第、踏みつけて損壊。
 死骸を喰らおうと近付いて来る、警備オブリビオン達に囲まれた家光は、体の力を抜く。
「身は空、心は虚にて、柳流鉄を穿つ」
 警備オブリビオン達の攻撃を相殺し、自分を包囲していた敵達を迅速に迎撃。
 家光は、近付いて来る敵の迎撃に、専念する事にした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

仲佐・衣吹(サポート)
オルタナティブ・ダブル発動!

それじゃ行ってみよー!
分身は僕ことベスト
ルーンソードやカルテを使って精霊属性の連携技で戦うのが好きだよ
僕が先に水属性で戦場をずぶ濡れにしていくから
続けて氷属性でガッチリ固めて動けなくしちゃうってのはどうかな?
愉快な敵だともっと楽しいよね
遊んでるように見える?
僕が一番本気が出せるのは、楽しくて夢中な時だよ!

足ひっぱんなよ!
本体はオレことサーベル
まぁ悪かねぇな
それでも逃げるやっかいなヤツは、ハサミ撃ちで即ぶった斬ってやろうぜ
んくらい根性あるヤツがいなきゃ、オレも楽しめねぇからな

使う精霊属性は敵に合わせて変更可
使うアイテム技能も好きに選んで下さい


館野・敬輔
【SPD】
アドリブ連携大歓迎

吸血鬼を討ち取れるなら
今は同族殺しと共闘するのみ

指定UC発動
魂の集合体たる白い靄を纏いながら「地形の利用」+UC効果の高速移動で敵陣に切り込み
「属性攻撃(聖)、破魔」の光を宿した黒剣で目の前の敵を「2回攻撃」し確実に沈めていこう
仲間の死骸は喰われる前に「早業」から「属性攻撃(聖)、破魔」を宿した「衝撃波」の「範囲攻撃」で一気に吹き飛ばす
喰わせるわけにはいかないのさ

同族殺しには一切手を出さないが
何を呟いているかは「聞き耳」で聞き取りたい
後で討つ敵だとは理解しているが
なぜ狂ったのか…その背景を把握したい
…婚約者を戯れに殺されたのだろうか?



「僕が先に水属性で戦場をずぶ濡れにして、その水を氷属性でガッチリ固めて動けなくしちゃうってのはどうかな?」
「まぁ悪かねぇな」
 多重人格者の仲佐・衣吹が案を口に出せば、すかさず本体の人格が無骨な物言いで答えた。
「それじゃ行ってみよー! オルタナティブ・ダブル発動!」
 案を口にしていたほうの人格が1人顕現し、衣吹が2人になる。
「足ひっぱんなよ!」
 死骸を喰らおうとしているオブリビオン達は、他の猟兵が食い止めており、『喰らい受け継ぐ信仰』が出来ない状態だ。
 どうにか食らおうと奮闘するオブリビオン達の隙を狙い、衣吹は水の属性を宿した魔法剣を振るう。
 有言実行。衣吹は続いて、オブリビオン達を凍らせた。
 どんどん凍らせてゆこうと立ち回る衣吹が、ほんの少し目を離した矢先――戦闘力を増加させる為、凍った敵を、敵が食らおうと迫っていた。
 瞬間、高速移動で斬り込んで来た館野・敬輔により、その敵は行動を阻まれる。
 聖と破魔の属性攻撃を組み合わせ、早業で先手を取り、生きているオブリビオン達を2回連続で斬り捨て、確実に仕留める。
 食われる前に、死骸も片付けておこうと黒い剣を振るい、衝撃波と範囲攻撃で一気に吹き飛ばし、完全に消滅させた。
「喰わせるわけにはいかないのさ」
「余裕が有れば、死骸もしっかり片付けておきたいよね」
 敬輔の呟きに賛成し、頷く衣吹。
 けれど迫り来るオブリビオン達は多勢で、死骸を確実に消滅させながら戦う余裕は、あまり無いに等しい。
「余裕? 無けりゃ、作りゃいいだろ。オレ達で挟み撃ちして即ぶった斬ってやろうぜ」
 荒っぽくも、どこか戦闘を楽しんでいる様子で、もう片方の衣吹は襲って来るオブリビオン達にダガーを放って応戦。
「僕はもう少し同族殺しに近付きたい。手伝ってくれないか?」
 敬輔が温和な口調で問うと、2人の衣吹は承諾し、敬輔の後に続く。
(「吸血鬼を討ち取れるなら、今は同族殺しと共闘するのみ」)
 吸血鬼に対しては憎しみを抱く敬輔にとって、同族殺しの存在は利用するに越したことはない。
 だが普段なら、憎悪を糧にし、オブリビオンはすべて冷酷に斬り捨てる筈の敬輔は、珍しく同族殺しを気に掛けていた。
(「後で討つ敵だとは理解しているが、なぜ狂ったのか……その背景を把握したい」)
 同族殺しには一切手を出さず、多くのオブリビオン達を葬りながら、敬輔は同族殺しの様子を窺う。
『取り戻す……みんなを、彼女を……私の命が尽きるまで、護ると決めたんだ……』
 同族殺しは館の入り口を目指し、突き進む。
 妨害するオブリビオン達に傷つけられながら、狂気と本能のままに戦って。
(「あれは指輪かな? ……婚約者を戯れに殺されたのだろうか?」)
 同族殺しの指に嵌められた指輪に気付いた敬輔に、聞こえて来た同族殺しの呟き。
 それらを組み合わせれば、状況がなんとなく把握出来た。
 同族殺しから一定の距離を保ち、同族殺しの負傷が少しでも減らせるように、敬輔はオブリビオン達を斬り、地形を利用しつつオブリビオン達の群れが有れば即座に、そこへ範囲攻撃を。
 敬輔の心には、同族殺しへの情が、芽生え始めていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ヴェルンド・ラスリス
※アドリブ共闘歓迎

「お前…お前もその身を焦がす復讐に取り憑かれる者か。良いだろう!お前の復讐の手助けをしてやる!」

同族殺しの言葉、そして周囲の惨状を見て、その心情の一端を察する。

使うUCは『修羅の道を征く蒼鎧』。この能力を同族殺しに付与し、突破力を高める。自身は残党刈りに専念し、大剣『黒焔』を振るう。



 同族殺しに群がるオブリビオン達に、跳び込む影が一つ。
 雑な黒髪を風になびかせ、大剣を振るう影の正体は、ヴェルンド・ラスリス。
 ヴェルンドの復讐心に応じて、大剣からは炎が溢れ出し、敵を次から次へと溶断してゆく。
 熱で溶け、切断されるオブリビオン達は、亡骸も残せずに消滅していって。
「お前……お前もその身を焦がす復讐に取り憑かれる者か」
 同族殺しが繰り返し呟く言葉と、狂気に堕ちた暗い瞳を見て、ヴェルンドは話し掛ける。
 正気を失った同族殺しには、どんな言葉も届かない。
 それでも尚、ヴェルンドはオブリビオン達を葬りながら同族殺しに声を掛け続ける。
「村の惨状を見た。復讐に取り憑かれる程、お前にとって大切な者が居たのだろう」
 館の反対方向に見えるのは、焼失した村の跡や、無残な拷問の末に焼き殺された人々の亡骸。
 繰り返し呟いている同族殺しの言葉も合わせれば、答えは明白だ。
「良いだろう! お前の復讐の手助けをしてやる!」
 同族殺しが狂喜に堕ちた理由と、その心情を察したヴェルンドは、同族殺しを利用するのでは無く、復讐を完遂させる為の助力になる事を決めた。
 まるで同族殺しの盾になるかのように、ヴェルンドは同族殺しに襲い掛かるオブリビオン達を優先して倒し、溶断する。
 お陰で、同族殺しの進撃速度が上がる。
 ヴェルンドは戦況を見極めて地獄の炎を纏い、残りのオブリビオン達を誘き寄せては黒焔を振るう。
 オブリビオン達の反撃を見切って躱し、ヴェルンドは他の猟兵と共に、警備オブリビオン達を跡形も無く片付ける事に専念した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アイクル・エフジェイコペン(サポート)
猫っぽい舌足らず口調にゃ。こんにゃ感じで、末尾だけじゃにゃくて途中にも入れてほしいにゃ。めんどいならなくてもいいけど。
ちなみに機嫌悪い時は「に゛ゃ」って濁点入る感じにゃ。

正直よくわかんにゃいけどなんとなく気に入らない顔してるからぶっ殺すに゛ゃ。
パワーイズジャスティス。真正面から行っておもいっきり攻撃するのみにゃ。ユーベルコードは何使ってもいいにゃ。

基本はむちゃくちゃ猫かぶってかわいい子演じてるものだから、なるべくスマートに『せーとーはなれでぃー』的な感じで戦おうとするけど、むちゃくちゃ怒ったら地が出てむちゃくちゃ口が悪くなる。
「ぶっ殺おおおおおおす!●ぁぁぁぁぁぁっく!!」


バルタン・ノーヴェ(サポート)
「バトルの時間デース!」
雇われメイド、バルタン! 参上デース!
アドリブ連携歓迎デース!

普段の口調:片言口調(ワタシor我輩、アナタ&~殿、デス、マス、デショーカ? デース!)
得意な技能:【一斉発射・焼却・武器受け・残像・カウンター・受け流し】デスネ!

遠距離ならば、銃火器類の一斉発射や各種UCによる攻撃が有効デース!
近距離戦闘なら、ファルシオンで白兵戦を挑みマース!
敵の数が多いor護衛対象がいるならば、バルタンズをお勧めしマース! 数の有利は得られるデショー!

状況に応じて行動して、他の猟兵のサポートに回っても大丈夫デス!
迎撃、防衛、襲撃、撤退戦。どのような戦場でも参戦OKデース!

頑張りマース!


ロビン・バイゼ
「吸血鬼……倒したいん、だよね? 手伝う、よ」
何があったか、知らないけど……なんとなく、想像はつくから

【セイクリッド・ダークネス】発動
技能【祈り】を使い、(おそらく)戯れに殺された人々に鎮魂の祈りを捧げながら、白き闇の翼で敵にはダメージを、黒き光の翼で同族殺し及び味方には治癒を

隙を見てペインティングナイフ投げて【目潰し】で【部位破壊】
目……いっぱいある、一個ぐらいたぶん潰せる
これで殺意の凝視、防げないかな
讃美歌は……【オーラ防御】でなんとか
触手の群れは巨大絵筆で【なぎ払い】
ついでに死骸もなぎ払って、喰わせないようにするよ

※連携、アドリブ可
※無表情属性。基本何があっても表情変わりません



 まだ警備オブリビオン達が残っている戦場へ、加勢が入る。
 複数の目を持つ警備オブリビオンの姿に、アイクル・エフジェイコペンは鳥肌を立てて。
「こ、怖いにゃあ……」
 基本的に猫をかぶり、可愛い系を演じているアイクルは、小柄な身体を震わせ、あからさまに怖がって見せる。
「雇われメイド、バルタン! 参上デース! 大丈夫デース! ワタシが護りマス!」
 アイクルが本気で怯えていると判断した、バルタン・ノーヴェが銃火器類の武器を構え。
「バトルの時間デース!」
 掛け声と共に、警備オブリビオン達へ弾丸を一斉に発射。
「あたしも頑張るにゃん!」
 バルタンに護られる側になったアイクルは、それはそれで申し訳無いというように、戦闘態勢に入る。
(「せーとーはなれでぃーっぽく戦うにゃ!」)
 正統派なレディーを意識し、なるべくスマートに戦おうと決めるアイクル。
 加勢した3人の内、最後の1人のロビン・バイゼだけは同族殺しに素早く接近して。
「吸血鬼……倒したいん、だよね? 手伝う、よ」
 無表情のロビンはぼそぼそと小さな声を、同族殺しに掛ける。
 同族殺しは相変わらず、掛けられた言葉も理解出来ず、反応をしない。
 ただただ、館を目指して突き進み、邪魔をする警備オブリビオン達をかきわけるようにして戦っている。
(「何があったか、知らないけど……なんとなく、想像はつくから」)
 会話も出来ない程に、狂気に染まった同族殺しの、ありとあらゆる負の感情が、ロビンにはなんとなく伝わった。
 ロビンは無表情だが、その胸中では同族殺しの助けに少しでもなりたい、と優しい想いを抱いて。
(「おそらく吸血鬼の戯れで殺された人々に……祈りを捧げよう」)
 巻き込まないよう同族殺しから充分な距離を取り、鎮魂の祈りをロビンは捧げる。
 祈り続けている間、白き闇の翼が範囲内の警備オブリビオン達へダメージを与えてゆく。
「皆さんと同じで念入りに、死骸は焼却デース! サポートしマース!」
 敵の厄介な反撃を封じる為、バルタンも他の猟兵達と共に、死骸を一切残らなくなるまで燃やす。
「そう、だね……死骸はなぎ払って、喰わせないようにする」
 ロビンが連携し、自身の背丈ほどもある巨大な絵筆を無表情のまま振るい、一気に敵を薙ぎ払って。
「正直よくわかんにゃいけど……」
 スマートな戦闘スタイルを発揮していたアイクルだったが、長くは続かなかった。
「やっぱり目が多いの気に入らにゃいから、ぶっ殺すにゃ。パワーイズジャスティスにゃ」
 すぐに地が出てしまい、真正面から敵陣に突っ込み、怪力やぶん回しを使って思いっきり警備オブリビオン達を薙ぎ倒してゆく。
「目……いっぱいある。これで殺意の凝視、防げないかな。一個ぐらい、たぶん潰せる」
 敵の反撃が来る前に、長年使いこんだペインティングナイフを投げ、目潰しと部位破壊の能力を合わせて確実に対処してゆく、ロビン。
 敵から放たれた讃美歌は、オーラ防御を用いて防ぎ、無表情で耐え凌ぐ。
 自身の翼を広げ、白き闇の翼で警備オブリビオン達を排除してゆき、ロビンは敵の死骸も残さずにしっかり消滅させる。
 直後に、同族殺しの咆哮が響き渡った。
 警備のオブリビオンは、猟兵達と同族殺しによって全滅。
 いち早く駆け出し、領主オブリビオンの元へ辿り着こうとする同族殺しに、ロビンや他の猟兵達も続いた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『逃した赤子を追い求める者』

POW   :    さあ僕たち、ディナーの時間です
無敵の【意思を持つ醜悪な拷問具】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
SPD   :    貴方に答えが出せますか
対象への質問と共に、【魔方陣】から【意思を持つ様々なタイプの拷問具】を召喚する。満足な答えを得るまで、意思を持つ様々なタイプの拷問具は対象を【拘束し、どす黒く血に濡れた吸血刃】で攻撃する。
WIZ   :    貴方はオレには敵わない
【完璧な会釈】を披露した指定の全対象に【洗脳波を浴びせ、決して敵わないという】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。

イラスト:冴時

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はタンケイ・オスマンサスです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



『騒がしいと思えば……なんだ、おまえか。なにも護れなかった自分の非力さを呪って、苦しんで絶望の果てに自害したかと思っていたが。生き汚いヤツめ。その醜い姿、そのものだな』
 異形の同族殺しを、あざける領主オブリビオン。
『みんなと彼女を、返せ……連れ去っただろう……私は、護ると誓ったんだ……』
 同族殺しの正気を失った言葉に、領主オブリビオンは高笑いする。
『愚の骨頂だな、現実を受け入れられないのか? 無力なおまえの前で、全員死んだだろ? おまえは誰も護れなかった、役立たずの虫けらだ。……そもそも下等生物と愛し合うあたりで、頭がおかしいな。いや、下等生物に愛など無かったんじゃないか? 醜いおまえを、愛する筈が無いだろ? くくっ、愉快だな……本当は誰からも愛されていなかった、醜い存在だよ、おまえは』
 同族殺しの大ざっぱな攻撃を躱しながら、領主オブリビオンは同族殺しを見下す。
『今日は大切な日……みんなを、彼女を、返せ……』
 領主オブリビオンの言葉は、狂った同族殺しには通じない。
 会話が成り立たないと気付いた領主オブリビオンは、深い溜め息を吐く。
『狂ったのか。つまらないな。もっと絶望して苦しんで、少しでもオレを楽しませれば良いものを……おまえは本当に、誰からも愛されない役立たずだな』
 領主オブリビオンは、退屈そうに言い放った。
ロビン・バイゼ
「吸血鬼…なら、遠慮はいらない。血を啜れ。アイアン・メイデン」
吸血乙女で2回攻撃し、貫通攻撃で串刺しにして傷口をえぐり、吸血で生命力吸収
「血を吸われる立場になった気分はどう?」
冷たく言う

同族殺しを庇うためにも、攻撃はあえて受ける
飛んでくる拷問具に、思わず瞳は輝き、頬は紅潮してしまうけど…ダメだ、抑えなきゃ(ドキドキ(※決してMというわけではなく、拷問具そのものに興奮している)
激痛耐性で吸血刃を耐えつつ、できるだけ早く満足な答えを…でも、意思を持つってことは懐柔できない?
そっと拷問具を撫でて、「…君は、とても美しいね」と褒めてみる

※連携、アドリブ可
※無表情属性。基本何があっても表情変わりません




 戦闘を始めた、領主オブリビオンと同族殺し、両者の間にいち早く割って入ったのは、ロビン・バイゼ。
『そうか、おまえ1人であの警備を突破出来る筈が無いと思っていたが……合点がいった。仲間が居たのか。……いや、仲間では無いか。醜い異形は利用される運命だからな』
 ロビンを見て、領主オブリビオンは納得した様子で頷く。
「……っ」
 瞬間、領主オブリビオンが同族殺し目掛けて繰り出した攻撃を、ロビンが庇う形で受ける。
(「同族殺しは護る」)
 少しでも同族殺しの助けになりたい優しい気持ちを、胸中に秘めて。
 領主オブリビオンは驚愕し、異質なものを見て怯むように、ロビンから離れる。
『なんだ、おまえは……あんな醜いモノを庇ったのか? 偶然か?』
 理解出来ない、といった様子の領主オブリビオンは、ロビンと同族殺しを見比べている。
「吸血鬼……なら、遠慮はいらない。血を啜れ。アイアン・メイデン」
 その隙を逃さず、ロビンは即、UC発動。
 領主オブリビオンを鋼鉄の中に閉じ込め、貫通攻撃で串刺しにし、傷口をえぐる。
 更に吸血で生命力を吸収する――そこまでの攻撃を、2度連続して。
「血を吸われる立場になった気分はどう?」
 基本的に無表情なロビンは、その間も無表情のままだったが、声はゾッとする程に冷たい。
『ぐあああ! こ、このオレに、よくも……っ』
 鋼鉄を無理矢理開きざま、領主オブリビオンは怒りに燃えながら、問いと共に魔方陣から、意思を持つ様々なタイプの拷問具を召喚した。
(「……ダメだ、抑えなきゃ」)
 無表情だが、珍しく頬を赤く染めて瞳を輝かせている、ロビン。
 対象は、自分に向かって来る拷問具だ。
 鋭い針つきの椅子や輪、叩けば皮膚が裂ける鞭、炎を纏った鉄棒など、どれも恐ろしい道具だが、拷問具に魅力を感じて興奮する気質のロビンには、別の意味で胸が高鳴る。
(「できるだけ早く満足な答えを……でも、意思を持つってことは懐柔できない?」)
 痛みに興奮を得るわけでは無い為、どす黒い血に濡れた吸血刃を、激痛耐性でなんとか凌ぎきっている、ロビン。
 意思が有るのならと、ロビンは拷問具をそっと撫でた。
「……君は、とても美しいね」
 ロビンが柔らかな物言いで褒めると、拷問具達は一瞬で消えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴェルンド・ラスリス
※アドリブ共闘歓迎

「こいつが醜い?俺には、愛した者のために復讐を誓うこいつより、他人を嘲り、他人の命を玩具みたいに扱うお前の生き様の方がよっぽど醜く見えるが?」

拷問具での攻撃は完全に無視していく。例えダメージがあろうとも前へ進む。
「復讐鬼ってのはな、例え身体がいくら傷つこうとも、魂が折れなければ止まらないんだぜ」

使うUCは『憤怒の鎖』
その鎖を持って、オブリビオンの拘束、同族殺しの復讐の隙を作り出す


雛里・かすみ(サポート)
 バーチャルキャラクターの戦巫女×UDCメカニックの女性です。
 普段の口調は「明るく朗らか(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
寝起きは「元気ない時もある(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

明るく朗らかな性格の為、
男女分け隔てなくフレンドリーに会話を楽しみます。
どんな状況でも、真面目に取り組み
逆境にも屈しない前向きな性格です。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 闇に紛れていたヴェルンド・ラスリスが、攻撃に出る。
 同族殺しが領主オブリビオンを攻撃する際は、邪魔にならないようタイミング良く引き、領主オブリビオンが同族殺しを狙えば、それを妨害し、迎撃する形の戦闘状況。
 雛里・かすみも、同族殺しを巻き込まない範囲内で援護射撃を行ない、領主オブリビオンの進行を防ぐ。
『そいつに協力しているのか? 何故だ……理解出来ない!』
「そうね、あなたにはきっと、分からないよ」
 基本的に明るく朗らかな、かすみだが、領主オブリビオンに対しては、真面目な表情に微かな嫌悪の色を含んでいて。
「出来る限りのサポートはするよ。私が攻撃されても、手を休めないで大丈夫よ」
 かすみは明るい口調で、ヴェルンドにはフレンドリーに接する。
 多少の怪我も厭わないつもりで、逆境すら跳ね返しそうな潔さが伝わる。
『理解不能だ。そんな醜い異形を護っても、おまえ達に利益は無いだろ?』
「こいつが醜い?」
 ヴェルンドは戦場を駆け回り、ライフルで特製弾を撃ちながらも、領主オブリビオンの言葉にピクリと反応する。
『そうだろ、醜い異形だ。しかも狂って、対話も出来ないガラクタだろ?』
「俺には、愛した者のために復讐を誓うこいつより、他人を嘲り、他人の命を玩具みたいに扱うお前の生き様の方がよっぽど醜く見えるが?」
『なんだと? このオレが醜いだと!?』
 ヴェルンドのストレートな言葉に、領主オブリビオンは憤慨する。
 領主オブリビオンが、意思を持つ醜悪な拷問具でヴェルンドを攻撃し続けるが、ヴェルンドは一歩も後退しない。
 激痛耐性があるとはいえ、ダメージは食らうのだ。
 が、それでもヴェルンドは前へ前へと進み、領主オブリビオンへ迫る。
 その甲斐あって、領主オブリビオンの意識は完全に、ヴェルンドに集中している。
 隙だらけの背後から、狂気に満ちた同族殺しの攻撃が領主オブリビオンに命中し、身をひるがえした領主オブリビオンに、今度はヴェルンドが憤怒の鎖を展開。
 地獄の炎を用いた攻撃が、領主オブリビオンを爆破する。
 更に、炎の鎖で領主オブリビオンを拘束し、同族殺しに顔を向けた。
「隙は作った。想いのままに復讐していけ」
 言葉が通じなくても構わないといった様子で、ヴェルンドは同族殺しに声を掛ける。
 そして、領主オブリビオンに目線を向けた。
「復讐鬼ってのはな、例え身体がいくら傷つこうとも――」
 憤怒の鎖を強く握り締め、拘束し続けながら、言葉を続ける。
「魂が折れなければ止まらないんだぜ」
 復讐心を持つヴェルンドが言うからこそ、それは力強い言葉になる。
『分からない……おまえ達は何故、そんなモノに加担する? ……いや、分かったぞ。そいつを利用して、オレを排除するつもりだな?』
 拘束されていても尚、同族殺しの攻撃を嘲笑しながら微かに動いて躱し、中々致命傷を負わない領主オブリビオン。
『愚かだな、哀れだな、利用されている事すら気づけず……狂っている所為でオレに上手くトドメも刺せない。ククク……、これはこれで面白い。醜い異形の、滑稽さがこんなにも間近で見れるのだからな!』
 領主オブリビオンは多少余裕を取り戻し、同族殺しを嘲笑った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

館野・敬輔
【POW】
アドリブ連携大歓迎

…なるほど
婚約者と参列者を全員領主に殺された、ってことか
種族を超えた愛を、子供以下の論理で玩具のように壊されたわけだな

貴様はその同族殺しを見下して蔑んでいるようだが
ならばなぜ、俺たち猟兵がここにいると思う?
同族殺しの復讐心が俺たちを呼び寄せたのさ
…と「挑発」して気を惹こう

意志を持つ醜悪な拷問具にわざと拘束され
領主が拷問具の性能に疑問を持つまで「激痛耐性、覚悟」で耐える
拷問具の性能が弱まったら即座に「怪力」で破壊し
指定UCで分身を10体召喚
一斉に領主に飛び掛からせ動きを封じよう

止めは同族殺しに譲る
俺は復讐を肯定する
その手で婚約者の、祝福せし者たちの復讐を成し遂げろ!


風雷堂・顕吉(サポート)
アドリブ連携可

約100年前、ダークセイヴァーの人類敗北以来、ヴァンパイアとの死闘を細々と繰り広げてきたダンピール、それが俺だ。
【世界知識】ダークセイヴァー世界の大抵のヴァンパイア相手ならそれがどのような血族かは知っているし、知らなくとも【情報収集】の伝手はある。
それ以外の世界については物珍しそうに振る舞うことになる。すぐに慣れるだろう。
ダークセイヴァーとスペースシップワールド以外の世界は日差しが強すぎるので、サングラスを着用する。

戦闘は剣士の動きだ。
次に参加する猟兵が戦いやすい状況を作ることも多い。



 見下され、嘲笑されても、狂った同族殺しには何も響かない。
『私の命より、大切な命達……護るんだ、私は死んでも良い、大切なみんなと彼女を護るんだ……』
 独り言を繰り返している同族殺しは、地を蹴って飛び、領主オブリビオンに襲い掛かる。
『……みんなを、連れ去ったな……かえせ……かえせ!』
『おまえは誰1人、護りきれなかった。おまえが弱い所為で全員死んだ、下らない婚約の儀とやらも無意味と化したぞ』
 同族殺しの攻撃を躱し、せせら笑う、領主オブリビオン。
(「……なるほど。婚約者と参列者を全員、領主に殺された、ってことか」)
 同族殺しと領主オブリビオンの、会話とは呼べない言葉のやり取りに聞き入り、館野・敬輔は状況を把握する。
「種族を超えた愛を、子供以下の論理で玩具のように壊されたわけだな」
 領主オブリビオンに聞こえるように、わざと声量を上げ、領主オブリビオンの行為を否定する。
 当然、領主オブリビオンは眉をしかめ、同族殺しから敬輔へと意識を移した。
『このオレを、子供以下だと!?』
 傲慢過ぎる領主オブリビオンは敬輔を睨みつけ、その一瞬の隙を突いて風雷堂・顕吉が闇から飛び出し、先制攻撃で不意打ちを試みた。
 鎧砕きの力を使い、鉄塊の如き刀で領主オブリビオンを斬り裂く。
『ぐっ……次から次へと、忌ま忌ましい!』
 領主オブリビオンは顕吉を警戒しながらも、自分を見下した敬輔に執着し、どう苦しめるべきかを模索している様子で。
「貴様はその同族殺しを見下して蔑んでいるようだが……ならばなぜ、俺たち猟兵がここにいると思う?」
 顕吉への警戒を少しでも緩めようと、敬輔は領主オブリビオンに問い掛ける。
 領主オブリビオンの意識は完全に敬輔へ集中し、領主オブリビオンは嗤った。
『あの醜い異形の力を利用して、オレを倒す為だろ? アレは利用する為に、まだ生かされているんだろ? なんとも愉快だな、中々にオレを楽しませてくれる』
 意思を持った拷問具によって、領主オブリビオンは敬輔を拘束し、ダメージを与えてゆく。
「違うな」
 激痛耐性と覚悟で、敬輔はなんとか耐え続けながら、一言零した。
 苦痛に耐えつつも、領主オブリビオンを小馬鹿にするように笑う、敬輔。
「同族殺しの復讐心が、俺たちを呼び寄せたのさ。俺は復讐を肯定する」
 挑発的な敬輔の態度に苛立つ、領主オブリビオン。
 瞬間、今まで力を溜めていた顕吉が、腕部装着型のパイルバンカーで領主オブリビオンに貫通攻撃を繰り出し、串刺しにした。
 他の猟兵が戦いやすい状況を作る役目を終え、顕吉は即座に後方へ下がる。
 領主オブリビオンが苦痛から表情を歪ませ、ふらついた一瞬の隙を逃さず、敬輔は怪力で拘束型の拷問具を破壊して。
 しなやかに領主オブリビオンへ飛びかかり、敬輔は領主オブリビオンの生命力を吸収しながら、鎧砕きと共に、2回攻撃での部位破壊、目潰しや切断などの攻撃を繰り返す事で、致命傷まで追い詰めた。
 気絶攻撃の能力も含め、壁へめり込ませる形で領主オブリビオンを吹き飛ばしてから、これならどんな攻撃も当たるだろうと、敬輔は同族殺しを横目に見て。
「その手で婚約者の、祝福せし者たちの復讐を成し遂げろ!」 
 同族殺しにトドメを譲る、敬輔。
 狂える同族殺しと意思の疎通は出来ないが、同族殺しはまるで理解したように咆哮を上げ、復讐に満ちた攻撃で領主オブリビオンを討ち果たした。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『往生集め『エルシーク』』

POW   :    賢者の双腕
見えない【魔力で作られた一対の腕】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
SPD   :    蒐集の成果
自身が装備する【英雄の使っていた剣】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
WIZ   :    幽暗の虫螻
【虫型使い魔】の霊を召喚する。これは【強靭な顎】や【猛毒の針】で攻撃する能力を持つ。

イラスト:オペラ

👑8
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠エルディー・ポラリスです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 領主オブリビオンが消滅し、残った同族殺しは立っているのもやっとといった状態で、動きがおぼつかない。
『みんな、どこに、いるんだ? もう、大丈夫……だから村に、帰ろう』
 猟兵達のことも気にせず、ただ呟きを零して、ふらりふらりと歩き回っている。
 相次ぐ戦闘でボロボロな状態の、同族殺し。
 これなら、あまり反撃も無いまま、倒せるだろう。
 何より、ここで延々と彷徨うよりも、愛する彼女の元へ送ってやるほうが、遥かに幸せかも知れない。
『今日は大切な日だった筈……でも、なにが大切だったんだ? みんな、どこへ行ったんだ?』
 自分の指に嵌まったリングを不思議そうに見つめながら、同族殺しは呟き続けていた。
ヴェルンド・ラスリス
………………本当にこれしか手は無いのか?俺にはこいつを倒さなければいけないとは思えない…
…いや、世界の歪みが産まれるというのなら介錯してやるべきなのだろう。

異形とはいえ、その心はまさしく人の心であったのだから…

使うUCは『炎葬』

俺は誓おう。今後お前のような哀しき復讐鬼を産まない世界を作ると。


館野・敬輔
【SPD】
アドリブ連携大歓迎

…口で真実を伝えても伝わらないな
骸の海に送るしかないけど
…その前にひとつだけ、無茶を承知で試そう

指定UC発動、魂の集合体たる白い靄を纏う
このUC使用中、纏っている魂と俺は意識も感情も同調してしまうから
俺自身が魂たちの感情に呑み込まれ易くなる
だが、これを利用すれば
…魂たちを通して同族殺しの本心に触れられるかもしれない

英雄の使っていた剣の雨を「衝撃波」で「吹き飛ばし」つつ「ダッシュ」で接近し
黒剣で「串刺し」しつつ白い靄を同族殺しに触れさせ
「優しさ、読心術」で同族殺しの心に触れよう
※無理な場合は普通に倒します

…もう、皆いないんだ
愛する彼女さんの下でゆっくり休んでくれ




「……」
 もう今は居ない、大切な人達を捜して彷徨う同族殺しを見て、ヴェルンド・ラスリスは葛藤する。
「……本当にこれしか手は無いのか? 俺には……」
 ヴェルンドは眉を寄せ、言葉を一度区切る。
「……俺には、こいつを倒さなければいけないとは思えない……」
 同族殺しの心情を察し、今までずっと、同族殺しの利用ではなく、復讐を遂げさせる為に助力する、という行動をとっていたヴェルンド。
 同族殺しに対し、情のようなものが芽生えていた優しきヴェルンドは、自分の胸中を明かす。
 ヴェルンド自身にも復讐心が存在し、自分の人生を始めるのは、復讐を終えてからだと決意していた。
 対して、目の前の同族殺しは、復讐を遂げてもただただ彷徨い、終わりの無い狂気という名の不自由に拘束されるだけだ。
「ああ、だが……真実を伝えても、同族殺しには伝わらないからな」
 館野・敬輔が、ヴェルンドの気持ちをくみ取るかのように頷く。
「骸の海に送るしかないけど……」
「……世界の歪みが産まれるというのなら、介錯してやるべきなのだろう」
 敬輔は真剣な顔つきで考え込み、ヴェルンドは同族殺しを倒そうと決意して。
「異形とはいえ、その心はまさしく人の心であったのだから……」
「人の心? 待ってくれ。それなら、ひとつだけ、無茶を承知で試したい事が有る」
 ヴェルンドが口にしたその言葉に、敬輔はハッとし、ヴェルンドを一度待機させる。
 いつもなら、オブリビオンは憎悪のまま冷酷に斬り捨てる敬輔だが、今回は違う。
 敬輔もヴェルンドもお互い、同族殺しに対して、心、もしくは魂を救済出来ないかと、優しい気持ちを抱いているからこそ、直ぐに倒そうとはしない。
「俺は纏っている魂と意識も感情も同調してしまうから、俺自身が魂たちの感情に呑み込まれ易くなる。だが、これを利用すれば……魂たちを通して同族殺しの本心に触れられるかもしれない」
 自らを危険にさらしてまで、同族殺しに何らかの救いを与えたい、敬輔。
 ヴェルンドはそこまで覚悟を決めている敬輔に、「大丈夫だよな?」などという、野暮な問いは放たず。
「俺が道を作ろう」
 言うが早いか、ヴェルンドは炎葬を展開し、虚空を斬りつつ猛スピードで同族殺しに接近した。
 ヴェルンドが通った跡には、追撃や足場代わりに利用できる斬撃の軌跡が残っており、同族殺しに最速で近づける道が出来た。
 黒剣がかつて喰らった魂を自身にまとわせながら、火炎に耐性がある敬輔は、獄炎の足場を使って高速移動し、黒剣で同族殺しを串刺しにする。
 力無く伸びて来た同族殺しの指と、リングが、敬輔を纏う魂に触れた瞬間、敬輔は優しさと、読心術の技を発揮する。
(「……もう、皆いないんだ。愛する彼女さんの下でゆっくり休んでくれ」)
 敬輔が心の中で語り掛けると、同族殺しの大きな手が敬輔を振り払おうと迫る。
 毎秒寿命を削るデメリット効果の所為で、弱り出していた敬輔は、反応が遅れたものの、常に猛スピードで周辺に足場を作っていたヴェルンドが、すかさず敬輔を引っ張ったお陰で、敬輔に負傷は無い。
「……こいつに、何らかの事は出来たか?」
 同族殺しから距離を置いた場所へ移り、ヴェルンドの問いに、敬輔は首を横に振る。
「分からな……」
 敬輔がそう言い掛け、視線を同族殺しに向けた。
 同族殺しは指輪を外し、大切な宝物を抱えるように両手で包み込んで。
『会いたい、会いたい』
 正気に戻りはしないが、ほんの僅かな変化が起きていた。
『キミに会えるなら、みんなに会えるなら、私の命など惜しくない。会いたい、会いたい……』
 両手で指輪を握り込み、ぶつぶつと呟く姿はまるで、祈るような姿。
「俺は誓おう」
 ヴェルンドは斬る対象を同族殺しに切り替え、呟く。
「今後お前のような哀しき復讐鬼を産まない世界を作ると」
 優しきヴェルンドから、同族殺しへ、獄炎の斬撃が繰り出された。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

館野・敬輔
【WIZ】
アドリブ連携大歓迎

…そうか
彼女さんに、村の皆に会いたいのか
それが…望みなのか

問題は「会いたい」の意味だ
会うために骸の海に送ってほしいのか
それとも…今、この場で会いたいのか

前者だったら再度「ダッシュ」で接近し
「属性攻撃(聖)、優しさ」を籠めた黒剣の「2回攻撃」で斬り伏せれば済む
どれだけ望んでも彼女さん達が戻らない以上、おそらくこれが俺らに出来る精一杯

問題は後者だった場合だ
死人を呼び寄せることは俺にはできない…いや待て
魂だけなら…黒騎士の業と俺の魂との同調能力で呼べるかも?
ダメで元々、挑戦はしてみよう

「情報収集、世界知識、視力」で彼女さんや村の皆の魂がいないか探し
発見次第同意を取り付けた上で黒剣で斬りつけ吸収し、俺自身に「降霊」させよう
その状態で指定UC発動し同族殺しに魂の靄を纏わせ
再度「優しさ、読心術」を試みて彼らの意を伝えてあげたい

この術は俺自身にかなりの負担がかかるし
複数の魂を降ろすと意識はおそらく保てない
だが、それでも可能ならやってやりたい
…俺自身も、同じ復讐鬼だったからな


桜井・乃愛(サポート)
 桜の精のパーラーメイド×咎人殺しの女の子です。
 普段の口調は「元気(私、~さん、だ、だね、だろう、だよね?)」、偉い人には「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は明るく天真爛漫で、少し天然ボケな感じの少女。
一番好きな花は桜で、その他の植物も好き。
強敵にも怖気づく事は少なく、果敢に挑む。
人と話す事も好きなので、アドリブ歓迎。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


スピレイル・ナトゥア(サポート)
精霊を信仰する部族の巫女姫です
好奇心旺盛な性格で、世界をオブリビオンのいない平和な状態に戻して、楽しく旅をするために戦っています
自分の生命を危険に晒してでも、被害者の方々の生命を救おうとします
技能は【第六感】と【援護射撃】と【オーラ防御】を主に使用します
精霊印の突撃銃を武器に、弾幕を張ったり、味方を援護したりする専用スタイルです(前衛はみなさんに任せました!)
情報収集や交渉のときには、自前の猫耳をふりふり揺らして【誘惑】を
接近戦の場合は精霊の護身用ナイフで【捨て身の一撃】を繰り出します
マスター様ごとの描写の違いを楽しみにしている改造巫女服娘なので、ぜひサポート参加させてくださると嬉しいです!



「……そうか。彼女さんに、村の皆に会いたいのか」
 狂いながらも願望を呟きだした同族殺しに、館野・敬輔は語り掛ける。
「それが……望みなのか」
 どうやら同族殺しの願望を叶えてやりたいと、敬輔は思っているようだ。
 普段ならば、オブリビオンには容赦の無い敬輔が、これほどまでに情を見せるのは、稀だろう。
「あの願いを叶える方法ってあるのかな?」
「分かりませんが、彼の望みを叶えてあげたいです」
 人と話す事が好きな桜井・乃愛は、フレンドリーにスピレイル・ナトゥアへ話し掛け、スピレイルは攻撃の気配が無い同族殺しを、見つめている。
「私は、オブリビオンが居ない平和な世界……それを作る為に戦っていますが、彼は……」
 スピレイルは同族殺しから視線を外さない。
「うんうん。あのオブリビオンは例外っていうか、倒さなきゃいけないのは悲しいよね。少しでも、なにかしてあげたいね。方法は見つかった?」
 後半は、敬輔に向けて問う乃愛。
「問題が一つ……“会いたい”の意味だ。会うために骸の海に送ってほしいのか、それとも……今、この場で会いたいのか」
「うーん、難問だね」
 敬輔の応答を聞き、乃愛は眉を下げる。
「どれだけ望んでも彼女さん達が戻らない以上、骸の海に送るのが俺らに出来る精一杯か」
 武器を構えた敬輔を制止するかのように、乃愛が慌てて前に出る。
「待って! 仮に骸の海に送っても、会えるかどうか分からないよね?」
「骸の海ですから、確率は低いと思います」
 スピレイルも頷くと、敬輔は戦闘態勢を一旦解除する。
「そうか、確実に会える保証は無い。……そうなると後者になるのか? だが死人を呼び寄せることは俺にはできない」
「みんなで考えようよ、一瞬でも会える方法とか無いかなー」
 明るい性格の乃愛が居るお陰で、雰囲気が陰鬱にならない。
 敬輔も切り替えが早く、あれこれと考えた結果――。
「魂だけなら……黒騎士の業と俺の魂との同調能力で呼べるかも?」
 ダメで元々、挑戦してみようと、敬輔は情報収集、世界知識、視力の技能らを使う。
「発見次第、同意を取り付けた上で黒剣で斬りつけて吸収し、俺自身に降霊させよう」
 付近に、同族殺しの大切な人々の魂が漂っていないか、くまなく捜し始める、敬輔。
「私、死霊術士なので、オブリビオンの魂なら何とか出来ると思います」
 スピレイルは自分が出来る範囲のサポートをする為、待機して。
「私は敬輔さんが斬る時、同族殺しに見られないようにするね!」
 正気を失っていても、自分が護ろうとしていた人々の魂が斬られた場合、同族殺しが憤怒と憎悪に再び染まりかねない。
 そう見越した乃愛は、自分の役割を見つけ、視界を塞ぐ形で同族殺しに接近する。
 乃愛もスピレイルも敬輔の優しい心が在ってこそ、サポートに徹している。
 お陰で、敬輔はあらゆるものを気にせず、自分の行動に集中出来る。
(「この術は俺自身にかなりの負担がかかるし、複数の魂を降ろすと意識はおそらく保てない。だが、それでも可能ならやってやりたい」)
 集中する事によって自我は高まり、リスクは多少なりとも減る筈で。
 自らを危険にさらしてまで、同族殺しの願いを叶え、彼の心を救済したいと願う気持ちは強く。
 せめて同族殺しを送ってやるまでは、感情を共有した魂達に自我が呑まれまいと、自我を律する。
 どうしてそこまで出来るのかと、誰かに問われたとしたら、敬輔の答えは1つ。
(「……俺自身も、同じ復讐鬼だったからな」)
 優しき復讐者の刃により、同族殺しは苦しむ事も無く、指輪と共に消滅した。


 何度も必死に名を呼ばれ、異形は目を開けた。
 暗い闇の中で、2つのリングが互いを照らすように光っている。
 異形の視界に入ったのは、涙しながら微笑む、愛する女性。
「良かった、やっと会えた。いつもの優しい瞳に、戻ってる」
『……ッ、すまない! 私が、護ると誓ったのに……誓いを果たせなかった……もう私には、キミに触れる資格が無い』
 自分の顔を両手で覆い隠し、身を震わせている異形を、女性は優しく抱き締めた。
「覚えてる? 彼らが、私たちを繋いでくれたの。資格が無いなんて、彼らの優しさを無下にしちゃ、ダメ」
 まるで言い聞かすかのように、優しくて柔らかな声音が響く。
『……思い出した。何人もの人達が、私に協力し、手助けをしてくれた』
「そうよ。だから、もう自分を責めないで。彼らの優しさに感謝をして、負の感情は置いて、これから先はずっと一緒に……居てくれる?」
 明るい口調だが、あの惨劇によって異形の気持ちは変わっていないかと、女性もまた、ほんの少し不安そうで。
 異形は顔から手を離し、愛する人を抱き締め返す。
『今日は、キミと婚約の儀をした、大切な日だった事も思い出せた。ここが何処なのかは分からないが……キミと共に居られるなら、なにも怖くは無い。ずっと一緒に居ると誓おう、この指輪にかけて』
 穏やかで安らぎに満ちた、異形の声が響く。
『……彼らの優しさと思い遣りに、そして彼女に会わせてくれた人々に、感謝を捧げよう。あの優しき人々の幸せを心から願おう』
 異形が願いを呟いた後、2人は手をとりあい、もう引き裂かれる事の無い闇の中を進み出した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2022年09月10日


挿絵イラスト