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言葉狩りを打ち砕け!

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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 ──ここは、キマイラフューチャー。かつて栄華を誇った文明は既に滅び、旧人類に成り代わって多数を占めるようになったキマイラ達が、毎日をおもしろオカシク過ごしている。そんなリゾート惑星の片隅で。

「──俺のマスクコレクションに、新たな一面を加えたいものだが……」
 オブリビオンが呟いた。正々堂々の勝負で勝てる相手は狩りつくした。もっと珍しい──格上の相手からマスクを奪いたい。

「もう要らない子扱いされるのは嫌だ!」
「そうだそうだ!!」
 別のオブリビオンが高らかに叫んだ。短いヒレを振って力説する彼らは、常に邪魔者扱いされてきた。その鬱憤が、臨界を超えた。

 ━━かくして、悪はタッグを組んだ。


 キマイラフューチャーで、オブリビオンがタッグを組んで攻めてきたようです━━。
 グリモアベースの一室に集められたあなた達猟兵を前に、グリモア猟兵のジョルジュ・ドヌール(咎人が来たりて咎を討つ・f05225)は彼が視た予知の内容を説明する。

「虐げられることに嫌気が差して魔道へと堕ちた白海豚と、正々堂々の勝負を信条とする戦士が手を組みました」
 彼らはお互いの存在意義を見出し、高めるためにキマイラフューチャーで暴れまわっています。彼らが目にしたものは全て破壊しつくされ、その「存在」すらもが消し去られてしまいます━━。
 やや伏し目がちではあるものの、平坦な調子で淡々と彼は告げる。

「このまま彼らを放置すれば、いずれ……かの世界は何も存在しない『無』になってしまうかもしれません」
 それは最優先で止めるべき災厄でしょう。改めてジョルジュはあなた達の目を見つめ、そう呼びかける。

「尖峰として白海豚が破壊活動を行い、それを邪魔立てする者に対しては戦士が正々堂々の勝負を挑む……それが彼らのやり方のようです」
 正々堂々とは言えど、既に彼らが暴れまわった結果……彼らの有利になるような『ルール』が形作られています。
「普段とは勝手が違う任務になるでしょう。十分、お気をつけてください」

 猟兵らに再度の注意を促して、グリモア猟兵はキマイラフューチャーへと続くゲートを開いた。


かもねぎ
 戦争だったりバレンタインだったりしますが、皆様いかがお過ごしでしょうか……かもねぎです。今回皆さんには「カルタ」をしていただきます。ルールは以下の通りです。

「第一章 何も答えてくれないベルーガとの戦い」
 目につくものを全て抹消しようとするオブリビオンとの「集団戦」です。ベルーガは複数体いて、破壊の限りを尽くしています。それを止めるのが猟兵たちに課せられた任務です。
 プレイングの「最初の一文字」と「最後の一文字」(それぞれひらがな変換後。読みに迷ったらMSが感性で読みます)はあなたたち猟兵が取ることが出来たカルタ札です。取れなかった札はベルーガが最期の力を振り絞って消し去ります。

「第二章 ボスオブリビオンとの決戦」
 正々堂々とボスとの決戦に挑んでください。
 この際採用されるプレイングは、「第一章で猟兵たちが確保できたカルタ札のひらがな」から始まるものに限ります。どのひらがなが使えるかは、第二章開始時にMSから幕間として追記します。

「第三章 後日談」
 カルタ決戦を乗り越えたあなたたちにご褒美があります。楽しんでください。
 ルール無用です。

「全体的な注意」
 プレイングの採用方針に特殊ルールが反映されますが、基本的には通常のシナリオと変わりません。戦闘技能を使ってオブリビオンを討伐していただいて構いません。
 なるべく多くのプレイングを採用した方が第二章の展開で猟兵有利となるため、可能な限り届いたプレイングは全採用の上でまとめて描写いたします。文字数の被りなどを考慮してMSがプレイングの採用・不採用を決めることはいたしません。

「要するに」
 たくさんプレイングを送ってもらうと猟兵たちが第二章で有利になります。ギリギリだと不利になります。

 では、みなさんのお越しをお待ちしております。
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第1章 集団戦 『何も答えてくれないベルーガ』

POW   :    おまえを消す方法
【全て消すモード】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    ベルーガに乗った中年
【ベルーガの調教師】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
WIZ   :    ベルーガがせめてきたぞ
戦闘用の、自身と同じ強さの【熱線銃装備の軍用ベルーガ】と【ガトリングガン装備の軍用ベルーガ】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

リグ・アシュリーズ
「か」わいそうなベルーガ。
いきさつは知らないけど、必要とされないあまりこんなに性格がひねちゃうなんて!よよよ(安っぽい同情の涙)
でもまあ、許せる範囲にも限度があるから。

基本は黒剣での攻撃。
逃がさない立ち回りを意識するけど、暴れるのに夢中なら大丈夫かな?
黒風鎧装はピンチの時、打ち漏らしそうな時にとっておく。

猛攻の矛先が味方に向いたら、気をなだめるべく一芝居。
こういう時効く呪文を教えてもらったんだよね。こないだ、道で寝てた人に。
おお、哀れな白海豚よ、その怒りをしずめたまえー
「カ・イルオ・マエヲケ・スホウホウ」
……おおっと。つい棒読みに。
あれ、怒った顔してる?ちょ、何がそんな気に障ったの「さ」-?


アーサー・ツヴァイク
あー居た居たみたいな感覚を思い出させる奴らだな…
…今思うと、あのイルカって時代先取りしてたな…まいっか、とりあえずぶっ飛ばすぜ!

※協力アドリブ大歓迎

相手は速く動く物に反応するみたいだな…上手く動けば釣れそうだな
まずはライドランに【騎乗】して周囲を動きまくる。【挑発】も入れとくか…Hey,Si…あっ、間違ったわわりーわりー!!
…で、俺を追いかけるように動く白イルカ共をレイシューターでバンバン撃ってくぜ!

それと…イルカは接近戦しかしないみたいだな。ライドランに乗る俺を発狂モードで追いかけるとなると…イルカ達も早く動くんじゃないの?
そうなると…さて、イルカ達は俺「だけ」を攻撃できるんかな?



 聞け、皆の者!
 アーサー・ツヴァイク(ドーンブレイカー・f03446)は改造人間である。正義の心を胸に凛と燃やす快男児である彼は、悪逆非道のオブリビオンが無辜なる人々を脅かすとき、必ずそこに現れるのだ。『サンドライバー』が天道示して輝けば、忽ちに彼は鎧装騎兵アーサーへと変身する。誇り高き戦士であれば、キマイラらを追いまわすベルーガの悪業を見逃すことなど出来はしようか。
「そんな事、出来る訳がねぇだろっ!」
 語気も強く決意を新たにすると、彼は相棒の『ライドラン』を駆ってキマイラフューチャーの荒野を走る。行く手には熱線銃を繰ってキマイラを追いまわす白海豚の姿。

「うふぇふぇふぇ!お前らキマイラごときよりベルーガ様の方が偉いんだよォ!」
「今まで散々バカにしてくれたなぁ!?」
「この借りはキッチリ利子つきで返してやるでヤンス」

「ひえぇぇ。誰か助けてくれぇ……」

「ぶあぁかかヨ?こんな所に助けなんか来る訳がねぇだろうが!」
「無様に跪いて命乞いするってなら、許してやってもいいでヤンス?」
 額を擦り付けんばかりに頭を垂れて命乞いをする一匹のキマイラを、三匹ばかりのオブリビオンが囲んでは熱線銃の銃口で頭を小突いている。

「そこまでだ──俺、参上!」
 颯爽と現れたアーサーは、ウィリーターンをズザッとキめて崖の上から白海豚を眼光鋭く睥睨した。

「だ──誰だ、貴様!」
「邪魔するってのか?」

「貴様らのような悪党に名乗る名はない!」
 高らかに宣言すると、彼はそのまま崖からバイクごと大ジャンプ。狙いは過たず、突然の行動に反応が遅れた一匹の白海豚を下敷きにし、その背中にくっきりとタイヤの痕を刻みつけた。

「Hey、Si……」
 おっと、これは口が滑った。お前らはリンゴ、嫌いだったな。
 そんな軽口を挟みながら……アーサーはオブリビオンを翻弄するかの様に、敵の周囲を旋回する。

「このやろっ──」
「撃てっ、撃て~ジョンの仇だ!」
 哀れ、潰れイルカとなったジョンの仇を取らんとばかりに【全て消すモード】に転じて怒りを目に宿すと、残された二匹のオブリビオンは高速で走り回るアーサーを狙って無闇矢鱈と熱線銃を乱射する。

「あらあら、もう始めちゃってるのね」
 なおもピクピクと痙攣しているジョンの背中をツンツンと突きながら、リグ・アシュリーズ(人狼の黒騎士・f10093)はアーサーと二匹のオブリビオンのチェイスを眺めていた。
「君たちの境遇はかわいそうだと思うし、こんなに性格もひねちゃって……」
 琥珀の瞳を覆い隠すように手をかざすと、嗚呼と天を仰いで彼女は嘆く。よよと悲痛な声を漏らすリグの頬には一筋の光る雫が零れたかもしれない。
「でも……物事、許せる範囲にも限度があるから」

 もしかして、この女性はオブリビオンの味方なのか……?薄れ行く意識で思ったジョンの期待を、リグはあっさりと裏切ることとなる。
「かわいそうなベルーガとは言っても、オブリビオンだからね」
 バイバイと笑いかけて、手にした黒剣を一文字に振るう。ぱくぱくと声にならない声を上げてジョンは絶望を瞳に宿すと、そのまま虚空へ泡となって消えた。

「おお、哀れな白いオブリビオン。その怒りを何卒静めたまえ──」
 Amen──とワザとらしく十字を切る姿を見咎めて、ようやく残された二匹もリグの存在に気がついたようだ。

「あ、あれも敵……なんだな」
「ええい!よくもジョンを──!!」
 旅人然とした装いのリグの姿に一瞬油断しかけるも、我に返って彼女へ向き直るベルーガ。ピィッと指(?)笛で鋭く音を鳴らすと、どこからともなく手にたくさんのイワシやアジを満載したバケツを持った調教師の中年が現れた。
「グランディ、いくぞ……指揮を頼んだ!」
 こくりと無言で頷く調教師が吹き鳴らすホイッスルの音に操られ、二匹のベルーガはピッピッと統率の取れた動きでリグを追い詰めようとする。

「タンマ、ちょっとタンマ」
 両手をハタハタと振ってオブリビオンを制止すると、リグは取っておきの呪文を唱え始める。
「こんなこともあろうかと、予めこういう時に効く呪文を教えてもらってたんだよね──」
 何事かと思わず歩みを止めてリグの仕草に注目するベルーガたち……。
「カ・イルオ・マエヲケ・スホウホウ──!」
 カッと目を見開いて、身振り手振りは大仰に。だが、その声音はごくごく平坦に。いま、必殺の呪文が炸裂した。
「カ・イルオ・マエヲケ・スホウホウ?」
「カ・イルオ・マエヲケ・スホウホウ??」
 何か起こったか、いや──?顔を見合わせて思案顔の二匹。そこへ、調教師が走りよってきて何事かを耳打ちする。

 一瞬の後。怒髪天を突く勢いで顔を紅潮させたオブリビオンがジャキン──!と何処からともなくガトリングガンを取り出すと、なぎ払うように弾幕を雨あられと降らせる。

「おおっと。一体全体、何がそんなに気に障ったのさ~?」
 横っ飛びに跳ねるようにリグはその銃弾をひらりと避けると、カラカラと笑った。

「イカしてるな、お嬢ちゃん。お陰で俺もフルパワーだ!」
 意識が自身から逸れた隙を逃さず、レイシューターをチャージングモードに切り替えていたアーサーは、両手でしっかりとその銃身を抑える。
「【Select…BURST ACTION!】フルパワーで……ぶちかますぜ!!」
 陽光を燦燦と浴びて照り返すその砲身が真っ赤に燃えるや否や、その刹那。高エネルギーを凝縮させた渾身の一撃がオブリビオンらに着弾した。

 ──爆炎、爆音、そして……静寂。

 あたりには炭も残さず、オブリビオンだったものの陰だけが焼きついていた。

 バチン──とハイタッチして、リグとアーサーは互いを称え合う。

「お嬢ちゃん、じゃなくて私はリグっていうんだよ。覚えといてね」
「ああ、忘れないさリグ。俺はアーサー。人呼んでドーンブレイカーとは俺のことさ」
「ドーンブレイカーのアーサー君ね。また、任務であったらよろしく」
「そっちもな──」

 ベルーガ3体、討伐完了。


 取得済み札「あ・か・さ・な」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

摩訶鉢特摩・蓮華
わぁ…!この子たち、すっごく可愛い!全然、要らない子なんかじゃないよっ!むしろみんなの愛されキャラとして必要だよ!だからそんなに怒らないで!白フグさん!!

数が多いのなら、蓮華も数で応戦するね!
折鶴の炎を飛ばしてオールレンジ攻撃だよ!
近寄ってきた敵には鉄塊剣でなぎ払うからね!

フグはね、焼くと余分な水分が抜けて旨味がギュッと凝縮されて、ふっくらプリプリの身が楽しめるんだよ!塩焼きだけじゃなくて、色んなタレに漬け込んで焼くのもオススメ!想像しただけで涎が止まんないねっ♪


コハル・ファインギフト
にゃー!?
「色んな物を消そうとするんじゃないにゃー、ばかいるかーにゃー!」

何かカードっぽいのあったら
いるかに消される前にばしっと掴み試みるにゃ
一度掴んだら大事にするにゃ離さないにゃ消させないにゃー!

UC『猫の手が飛ぶにゃ』で猫の手飛ばして攻撃にゃ!
【範囲攻撃】【2回攻撃】【地形の利用】も用いて
いるか達も(敵UCで)増えたいるか達も全部まとめてざっくりにゃー!

攻撃はコハルが受ける…けど
カード?に攻撃当たらないようコハル自身の手で【かばう】にゃ
「消させるものかーにゃー!」

『ルール』の情報も得ておきたいけど
あのイルカ達、聞いても答える気が全然しないのにゃ…
他にも、カード?確保できるなら
確保するのにや


アムネリカ・ヴァレンシュタイン
バーチャルキャラクターのあたしとしては要らない子扱いされるのはすごく身につまされる想いでいっぱいなのだけれども…
その、本当に申し訳ないのだけれども、あなたがあたしの知ってるキャラクターならやっぱり邪魔かも…

普段は強気の発言の多いあたしだけれども、気の毒さが先行しておずおずと
破壊行為を見過ごすわけにもいかないので、仕方ないわよね?
【おまえを消す方法】?いえ、あなたを消す方法を知りたい気持ちはきっとみんな共通だと思うの
その気持ちをのせた選曲で【サウンド・オブ・パワー】による「パフォーマンス」で味方を鼓舞するわ

必要とされないって、とっても悲しいコト…


秋遊・空桜
かあいいイルカさんやなぁ
でも、みんな心に闇を抱えてるみたいなんやな?
一歩間違えたらうちも、こんな風に…
ううん、うちはああはならへん
暴れたり壊したりしたら、誰かが悲しむ…それは一番あかんことやもん

向こうも召喚の技を使ってくるんやね
数が多いとこっちも大変やから、減らさなな
【大きな森の小さな仲間たち】でシロクマさん(もふもふ)たちに手伝ってもらお
うちも銃を使って【2回攻撃】や
ふたつの銃から、氷の粒子と桜の粒子を放つんよ
狙うは召喚主さんや
手数に物を言わせた攻撃、一個でも当たって傷つけることができれば、怖い軍用イルカさんも消えるはずやからね
同行する猟兵さんにとっても、少しでも戦いやすくなれば幸いなんよ


コトト・スターチス
こんなにかわいいのにワルいことするんですかっ!?
ちょっとざんねんですが、見た目にはだまされず、たいせつな世界をまもるためにぜったい倒しますっ

できればみなさんと連携したいです
ベルーガの銃撃を遮蔽物や『オーラ防御』でかいくぐりながら、召喚されたものと本体をまとめて巻き込める位置ではなことばを放ちます!
弾幕のように飛ぶ花びらのいきおいで『吹き飛ばし』て、体勢をくずしますね
ちなみに今日のお花はトリカブト
うまくいけば毒をあたえられるかも?
ダメージを与えたことで本体を見つけたら、メイスでポカリと頭を叩く『気絶攻撃』でどんどん無力化していきますね

世界をこわすなんてとんでもないです!
必ずぼくらがまもりますから


グァンデ・アォ
しろいベルーガさんだー!
まるで雪みたいだねー。そーいやそろそろ、名残り雪も……え?そっちじゃないって!?
……と、とにかく、キマイラフューチャーのみんなを消し去ろうなんて、そんなことさせるもんか!
おまえたちこそ、季節外れの雪のよーに消してやる!

スカイステッパーで高速で飛び回り、すべて消すモードになった敵の攻撃を引き付けるよ!
うまく攻撃を誘導してかわせば、同士討ちも……そうだ!あの調教師に向かって……今までお魚をありがとー!そしてさようなら!

《アドリブ、連携、苦戦描写、ユーベルコード詠唱変更、その他何でも歓迎です☆ミ》



 一方その頃。

「こりゃまた随分と数が多いんやねぇ」
 これはちょっとばかり気張って数を減らさんとあきまへんなぁ……。秋遊・空桜(そらびじょん・f10801)は人気の絶えたキャンプ場を占拠した白イルカらを視界に捉え、大きなため息をついた。視線の先には、キマイラらを追い出して我が物顔にBBQを楽しんでいるオブリビオンの姿。周囲には、肉の焼けるいい匂いと炭火の熱気に舞い上げられた灰がわずかに漂っている。
 パチパチと薪が爆ぜる音だけ聞けば、のどかなリゾートの風景だが、ここにいるべき者らの姿はそこにはなかった。

「ほんと、どうしてこんなに見た目はかわいいのに……そうやってワルいことをしてしまうのですか!?」
 コトト・スターチス(バーチャルネット辻ヒーラー・f04869)は憤りを隠そうともせず、ふんすと気焔を上げている。褐色の肌に透き通るような蒼い瞳、そして太陽の光を照り返してアッシュブロンドに輝くツインテールを携えた彼女は、パッと見る限りはどこか絵本の世界から迷い込んだかの様な容姿をしている。だが、彼女はMMORPGの知識を武器に、多彩な戦場に高い適応力を示す腕利きの猟兵なのだ──。だから、決して耳年増などとは言ってはいけない。
「ふえぇ、ぼくはまだ6才なのです」
 あざとい。かわいい。そんな声が周囲の猟兵らから聞こえた。
「とにかくっ!ちょっとざんねんですけどワルい人はこのぼくがメイスでぽかぽかっとやっつけてやるのです!!」

「えぇ~……すっごく可愛い白フグさんじゃない!ホントにこの子たち、やっつけないといけないの?」
 メイスを構えて臨戦態勢のコトトの横で、やや的を外れた意見を述べたのは摩訶鉢特摩・蓮華(紅蓮眼・f09007)だった。可愛らしいものが好きで、自身の服装も趣味に合わせてコーディネートしている彼女にとってふっくらとやわらかくカーブしたオブリビオンの額の曲線はとても魅力的だった。
「ぜったい、絶対愛されキャラとして必要だよ。白フグさんも、そんなにこっちを睨んでないで一緒にキマイラさんたちと仲良く──しよ?」
 彼女の声に気が付いたのか、一斉に猟兵らを睨みつける白海豚たち。その視線に怒りの感情が込められていることに気づいてか、気づかずか……蓮華は駄目出しの一言を放つ。
「ね、白フグさんたちも分かってくれるよね?」

「誰がフグじゃい、誰がぁ!」
 とうとう堪忍袋の緒が切れたのか、目を剥いて蓮華に食って掛かるオブリビオン。こればかりは若干の同情の念を禁じえなかったか、幾人かの猟兵がそっと目を逸らした。

「ちょっとちょっと……」と蓮華の袖を引いたのはアムネリカ・ヴァレンシュタイン(永遠の17歳・f12106)。アムネリカは、たわわなお胸をざっくりと編まれたセーターに押し込め、萌え袖で飾り付けた御年『ピー』歳のアイドルである。少し眠たげな真紅の瞳がすっと細められ、風に藤色の髪が揺れる。実年齢は禁則事項らしいが──彼女は現役、今をときめくアイドルなのだ。そんな彼女が、大きな猫耳をピクピクと動かして続ける。
「いくら字面が似たようなもんだからって、さすがにフグとイルカ間違えるのはまずいって──」
 蓮華に耳打ちするアムネリカ。その様子を、なぜかオブリビオンも「そうだ、そうだ」と言わんばかりに頷いて聞いている。
「結局邪魔であることには変わらない──けど。いくら要らない子扱いとは言っても、そんな面と向かって言ったら可哀想じゃない?」
 ……彼女に悪気は全くないのである。ヴァーチャルキャラクターである自身の境遇を重ね、むしろこの場の面々の中では一番オブリビオンに同情していたと言っても過言ではない。ただ、言動に裏表が無く思った事がそのまま口を吐いて出てしまっただけなのだ。

「オノレら、ホンマええ加減に……」
「しろよ──!」
 上げてから落とす猟兵らの無自覚の煽りに、これ以上の容赦は無用とベルーガらは最初から全力で眼前の少女らへ襲い掛かる。

「にゃー!そんなこと、このコハルがさせないのにゃっ」
 にゃにゃにゃっと千手観音のように猫の手を飛ばし、コハル・ファインギフト(目指せ稀代のにゃーてぃすと・f00216)が横合いから猟兵たちを守るように銃弾を叩き落とす。もっふもふの毛並をなびかせながら、鋭い爪が火花を散らす。まさか猫の手にガトリングガンの斉射を防がれるとは思いもよらなかったのだろう。ベルーガらの目がビー玉のように丸くなる。くりくりとした瞳が一層大きく見開かれた。
「よそ見してても、いいのかな……?油断してるとそっちこそ季節外れの雪のように溶かしちゃうよ!」
 なごり雪もきれいだけれど、見苦しいのはいただけないね──と、上空から急襲したのはグァンデ・アォ(敖 広徳・f10200)だ。青く輝く粒子をまき散らしながら、その小さな身体を活かしてオブリビオンを惑わせるように、居並んだ敵の隙間を縫って飛び回る。
「お前ら、さては猟兵だな?」
「邪魔者は全て消毒じゃい──!」

 かくして、猟兵とオブリビオンは対峙し、戦端が開かれた。

 戦いは乱戦模様を極め、傍目には何が起こっているのかすら把握することも難しい。オブリビオンはユーベルコードを展開し、熱線銃やガトリングガンを装備した軍用ベルーガの一団を召喚した。とはいえ、呼び出されたベルーガと元からいたベルーガを区別するものは頭部を守るヘルメット以外には見受けられない。小隊規模のベルーガらに、猟兵が入り乱れ、熱線が着弾して爆発する一方でガトリングガンは土煙を巻き上げる。
 更にはそこに調教師の中年まで乱入してベルーガを統率するものであるから、キャンプサイトはさながら蜂の巣を突いたような騒ぎである。

「……やっぱりあんな見た目でもオブリビオンはオブリビオンやね」
 いつの間にか、怒りのままに暴れまわるベルーガからは距離を取って空桜は戦況を落ち着いて確認していた。宇宙から来た迷子を自称する彼女にとって、人の縁は掛け替えのないものである。それを断ち切るように、【全て消すモード】と化して本能のままに手近なものを手にした武器で薙ぎ払っていくベルーガの行動は……やはり相いれない存在であることを彼女に自覚させるに十分であった。
「みんな、うちと一緒に頑張ろうなぁ」
 空桜が『仲間たち』と認めるもふっとした小グマのロボットが、縦隊を組んで彼女の前に整列する。
(本体を叩ければ召喚されたベルーガは消えるはずやんなぁ)
 そうすれば、この混戦模様も少しは味方の有利に動くだろうか。そんな思惑を秘めて、おっとりとした口調は崩さぬままに空桜は号令を下す。
「無茶したら、あかんよ──」
 一体一体の小クマはさほどの強さは持たないかもしれないが、仲間の絆は時折個人の能力を超えて大きな成果を生み出す。それを証明するかのように、彼女が指揮した仲間たちは、確実にベルーガの数を減らしていく。

 グァンデはフォースの輝きを眩く煌かせながら味方を鼓舞し、援護する。時にベルーガの目を引き付け、同士討ちを誘うようにわざと狭い隙間を縫って。
(これだけ沢山のオブリビオンがいるんだ……互いの意思疎通も、出来てないはずだよね)
 アンテナに何か良い閃きでも受信したのだろうか。すいっと混み入った戦線から抜け出すと、彼はそのまま真っ直ぐに一人の調教師の方へ向かっていく。調教師自体には戦闘能力は無いのだろうか。慌てた様子で自身が指揮するベルーガへ合図を送る調教師。
 そこへ──。
「そんな所でなにコソコソしてるんだっ!」
 合図を受けたベルーガとはまた別の個体が、グァンデを見咎めてガトリングガンを振り回すようにして弾幕を張る。
(掛ったね──今だっ!)
 誘いに乗ったことを確認したグァンデは、【スカイステッパー】を駆使してそのままひらりと天空へ逃れる。

「ぐあぁぁぁっ」
「何やってんだ、お前っ!」
 断末魔の叫びを上げて力尽きる調教師と、味方を咎めるベルーガの声。元々数押しに頼った戦法を得意とするオブリビオンではあったが、その僅かな連携も綻びつつあった。

「今がチャンスだ。キミにも、ボクの力で天駆ける翼を──!」
 首尾を確認したグァンデは、そのままコトトの元へ。こくりとコトトは頷くと、ヘルメット形態へと転じたグァンデを両の手で抱いて、自らの頭へと装着する。
 カッと眩しい光が二人を中心に、四方八方へ広がる。

(この光はなんですか……?)
(コレがキミの本当の力さ。さぁ──)

 グァンデの能力で潜在能力を開花させたコトトは、全ての攻撃を見切ったかのように滑らかな動きで敵の一団。その中心部へ走り抜ける。
 熱線、銃弾、そして体当たり──!オブリビオンの苛烈な攻撃がコトトを取り囲み、動きを足止めしようと彼女を襲う。だが、彼女は足を止めることなく、迷いなく進む。あるものは弾き、あるものは躱し、またあるものはオーラを駆使して最小限のダメージで防御して──。

(こんなにも、回りがよく見えるなんて!)
 内心で自分自身に驚きながらも、コトトは狙い通りに敵が密集する中へと入りこむ。
「世界をこわすなんて──そんな、とんでもないこと。絶対にさせません。必ず、ぼくらが守りますから!」
 力強くそう宣言すると、彼女は手にした『メイス+9』を紫や白、ピンクなど華やかなトリカブトの花びらへ変え、乱舞する花の嵐の勢いでオブリビオンらを吹き飛ばす。春一番にも似た突風の後に花びらがはらりと落ちると、そこには立っているものはコトトの他にいなかった。

「くっそー!ここまで良いようにやられるか!!」
 きゅいきゅいと鳴いて倒れ行く味方を横目に、ボス格と思しきひときわ大きなベルーガが猟兵たちへ呪詛の声を投げる。
「このまま思う通りに行くと思うなよ……」
 性懲りもなく【全て消すモード】に変身するのか──?そう訝しむ猟兵らの予想は過たず、ボスもまた、他のベルーガと同様に怒りを胸に抱いて邪魔な存在全てを消す妄執の虜となった。だが──予想外だったのは、見る間に大きく膨れ上がったその身体は……軽く見積もって他のオブリビオンの5倍以上。天を衝くほどの威容となって暴れるボスベルーガは、多少の攻撃では止まらない。

「ええぇ、ちょっとコレは聞いてないよ~」
 鉄塊剣を正眼に構えながら、味方を庇うように炎を飛ばして応戦する蓮華。超攻撃力を得たベルーガの一撃を喰らうこと無く、ひらりひらりとあしらってはいるものの、尾びれの一撃が大地を割るのを見て思わず冷や汗を流す。更には超耐久力を盾に迫りくるオブリビオン。万事休すか……?と蓮華は臍を噛む。

「蓮華さん、諦めちゃだめ!アイドルはどんな時も前を向かなきゃいけないんだから!」
 背後から蓮華に投げかけられたのは、アムネリカの激励だった。
「必要とされないのは、悲しいコト。でもだからって──他人に八つ当たりなんかしちゃいけないんだから☆」
 だから、このオブリビオンはここで消し去る。その気持ちは──みんな、一緒でしょ?そう語りかけるように、アムネリカは旋律を紡ぐ。それはどこか物悲しく、どこか優しく、暖かい声音に乗せて猟兵たちを鼓舞する奇跡の歌。
「この想い、みんなに届いて──!」
 伸びやかに歌い上げるアムネリカのパフォーマンスを目の当たりにし、絶望に包まれかけていた猟兵の、蓮華の眼に改めて戦意が宿る。

「うん──、そうだよね。ここで負けたら、キマイラフューチャーのみんなが消されちゃうんだから」
 そんなことは、させないよ──!決意とともに、ぐっと蓮華は鉄塊剣を握りなおす。
「ひとつふたつと生まれ出づ、おぼろな命……朱華散華!」
 ぽう……ぽう、と鬼火のように淡く光が瞬くと、それは折鶴となって力強く羽ばたき、巨大なベルーガへと連なって体当たりする。命の輝きが轟炎となってボスベルーガを包み込み、白く光るその体表をじくじくと焼け焦がしていく。
「その程度の攻撃、この姿となった俺に効くはず──が?」
 自身の守りの堅さに驕ったベルーガは、気が付かなかっただろう。
「キマイラフューチャーも、みんなも、カードも……このコハルが消させないのにゃ──!」
 炎を目くらましにして懐へ飛び込んだコハルが、その爪を十字に切り裂いた。本来であれば、分厚い脂肪に阻まれて致命傷には至らないのかもしれない。だが……今、ベルーガの身を守るであっただろう肉の鎧は、蓮華の放った炎によって灼かれている。ぷつぷつと泡立つ白い脂肪の層を切り裂いて、ざっくりと開いた傷口からは赤い、紅い血が噴き出した。

「もはや……これまで、か。だが──貴様らも記憶の海に道連れにしてくれる!」
 最後の力を振り絞って、手にした熱線銃のトリガーを引く『何も答えてくれないベルーガ』。放たれた熱線は、地面に、木々に爪痕を残しながら世界を焼き尽くしていく。

「みんな──、避けて!」
 誰かが咄嗟に叫び、その声に無意識に反応する猟兵ら。
 すんでの所で熱線を回避すると、「クハハハ……」と哄笑を上げてボスベルーガもまた、泡となって消えていくのが見えた。
 手には、文字が書かれたカードが。それは虚空から猟兵らが掴み取った、残された希望であった。

 辺りは熱線に焼き尽くされ、バチバチと炎が燃え盛っている。世界が、燃える。
 赤々と周囲を照らす焔の向こうに、新たなオブリビオンの影が見えた。


 取得済み札「あ・か・こ・さ・し・す・と・な・に・ね・は・や・よ・ら・わ」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『マスクコレクター』

POW   :    マスク・チェンジ
【怒りの仮面 】【喜びの仮面】【冷血の仮面】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD   :    左腕の一撃
単純で重い【大型化した左腕 】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
WIZ   :    驚異的な身体能力
空中をレベル回まで蹴ってジャンプできる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はアズール・ネペンテスです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 炎の中から現れたのは、真紅の姿をしたオブリビオン。その全身は……これまでの戦利品だろうか、無数のマスクに彩られている。「異質」であることを隠そうともせず、猟兵らへと歩みを進める『マスクコレクター』。
 燃え盛る世界の中で、オブリビオンとの決戦の第二幕が上がった。


『注意!!』
 冒頭に記載しました通り、第二章で採用されるプレイングは以下の条件を満たしたもののみとなります。

「あ・か・こ・さ・し・す・と・な・に・ね・は・や・よ・ら・わ」のいずれかの文字からプレイングを書き出すこと。

 また、このルールを受けてMSも第二章で縛りを一つ入れる予定です。リプレイ完成後のお楽しみにどうぞ。
アーサー・ツヴァイク
仮面を変えて気分転換とか、どこの死神だよ…

※引き続き協力改変大歓迎

どの仮面がどの力に対応するかが分からない以上、こっちも臨機応変に対応するか!
【アニマル・カーニバル】を発動させ、ライドランからドラゴンケモノイドの【ザフィア】、レイシューターからイーグルケモノイドの【ジルバ】の2体を召喚、相手の強化に合わせてこっちも同じ力を強化してぶつかるぜ!
ザフィアとジルバは空が飛べる、空中から攻めてもらうぜ!
そして俺は【挑発】で相手の敵視をこっちに向けさせつつ、敵の攻撃をバスターホーンで【盾受け】だ。相手の攻撃を受け切ったら【一斉発射】の技能を駆使して、俺とザフィア、ジルバの3体で一斉攻撃だぜ!


コトト・スターチス
あっ、ついにボスが出てきましたね!
かならず、ここでくいとめましょうっ

らくに勝てる相手だとは思いませんので、油断しないで立ち向かいます!
とりっきーな動きにたいしては、ボスのうごくパターンをしっかり見て『情報収集』して『見切り』ますっ
こうげきをしかけるタイミングは、ボスが空中ジャンプをくり出してきて、ぼくに向かってくる直前!
ねこきゅーとを発動して、まずはしろにゃんさんの防壁でボスの攻撃をふせぎますっ
すきを作れたら、ボスの横側からくろにゃんさんで水属性弾をたたきこみますよ!

なぜ、マスクをあつめるためにここまでするのかはわかりませんが……
にこにこ笑っていられる世界をまもるため、かならずここで倒します!


グァンデ・アォ
来襲したオブリビオンに、誰何の言葉を掛けます。
仮面のオブリビオン……まさか、ウワサに聞いた【暗黒面】か!?

そして同時に、仲間のみんなにも「【暗黒面】と呼ばれる、仮面のオブリビオンたちの集団がいるらしい」ということを喧伝します!
……そう、知ったからには、もうみんな当事者。無関係な猟兵も強引に巻き込んでいくスタイル!
さー、皆で倒そう【暗黒面】(笑)

戦闘においては、主に支援用AIでのアドバイスによって、サポートしていきます。

《アドリブ、連携、苦戦描写、ユーベルコード詠唱変更、その他何でも歓迎です》



「ううむ、こうもアッサリとベルーガ達が負けてしまうとは──」
 燃え盛る焔の奥から現れた深紅のオブリビオンは、猟兵らを眺め見ては低く唸る。
「──それでこそ、この私が打倒するべき強者の魂」
 ざっ……と肩幅へと足を開き自然体で構えを取ると、マスクコレクターは眼前の猟兵たちに向かって「いつでも掛かってこい」とばかりに手招きした。

「……あれは、まさか──!?」
 驚愕の声を上げたグァンデに対し、アーサーは「知っているのか──?」と問いかけた。周囲を取り囲む猟兵らも、普段の冷静な物言いとは打って変わって驚きを隠せないグァンデの様子を不安げに見つめている。
「そう……その身を無数の仮面で彩ったオブリビオン。あれこそ正にウワサに聞く【暗黒面】に違いない!」
「【暗黒面】ですかっ。ボスに違いないですね!」
「なるほど、その面を付け替えることで気分や行動パターンをも『切り替える』のか」
 コトトやアーサーはグァンデの言葉を素直に受け入れつつも、強敵の気配に身を強張らせ──あるいは戦いの予感に胸を躍らせた。

「ほぅ、この私のことを知っているのか」
 猟兵たちの反応が好ましかったからか、マスクコレクターは目を細め──『喜びの仮面』をその貌へと装着した。にこやかなその表情とは裏腹に、オブリビオンから発せられる圧力が増す。思わずじり、と足元を確かめるアーサー。
「……仮面を変えて気分転換とか、どこの死神だよ?」
 刃を交える前から気圧される訳にはいかない。自分自身を、そして周囲の味方を鼓舞するように──敢えて軽口を彼は叩いた。
「オブリビオンは、かならずここでくいとめましょうっ」
「その為の助言には、ボクのAIを存分に役立ててくださいね」
 その言葉にはグァンデやコトトも頷いて、互いを鼓舞するのであった。

 ──互いに互いを倒すべき敵と認め、猟兵らとオブリビオンは対峙する。パチパチと炎が爆ぜるなか、キャンプリゾートでの決戦。高らかにゴングが鳴った。

「先ずは支援用の個体を屠り、敵の優位性を崩す。格上との闘いにおける常道だな」
 どうやらマスクコレクターは、グァンデを標的と定めたようであった。宙を舞うグァンデに肉薄するべく、ポンポンと虚空を蹴って高くその身体は舞い上がる。大きく肥大した左腕や筋肉質に見える印象とは裏腹に、身軽に連続でジャンプしたオブリビオンはクルリと身体を捻り、重力を活かして踵を振り下ろす。
「努々、この私を退屈させてはくれるなよっ!」
 ブォンッと風を切って唸りを上げる蹴りを、グァンデはすんでのところで躱すことができた。
「いやいや、危ないよね?ボクは直接戦闘向けじゃないんだよ」
 近接されての格闘戦はさすがに不利と判断し、グァンデはあっさりと踵を返して急降下。そのままアーサーと入れ替わる形で後方へ下がり、敵の動きを解析するべくメモリをフル稼働させる。

「ふぇぇ……なかなかとりっきーな動きなのです」
 コトトもその動きを見極めるべく、前線で戦う猟兵とオブリビオンの様子を注視していた。
「くろにゃんさん、しろにゃんさん、しばらくの間──お願いしますっ!」
 そう言って召喚した二体の猫型ドローンは、それぞれの役目に従ってコトトの意思のままにマスクコレクターへと立ち向かう。
「ん──新手、いや。それが貴様の能力なのだな!」
 クハハ──と哄笑し、マスクコレクターはくろにゃんから放たれた魔力弾をがっちりと受け止めた。地・水・火・風・空──!五色の彩からなる魔力は、色鮮やかに炸裂し、マスクコレクターを大きく吹き飛ばす。
「あまく見ないでほしいのです。ぼくの攻撃──これでもけっこういたいのですよ?」
 追撃の水属性弾を放ちながら、コトトはふんすと胸を張る。
「ぬぅっ……!」
 うめき声と共に蜻蛉を切って受け身を取ると、マスクコレクターはコトトを睨みつける。
「幼子と思っていたが、なかなかやるではないか!」
 パタパタと飛び回り狙いを付けることすら難しいグァンデよりは、ドローンに護られた少女の方が与しやすいと踏んだか。土煙を上げて吹き飛ばされた先から態勢を整えなおし、オブリビオンはコトトへ向かって走る。
 気が付けば、その表情は憤怒に彩られていた。

 みんな……俺に力を貸してくれ──!
 そんなアーサーの呼びかけに応じて現れた【ザフィア】と【ジルバ】。二体が巧みな連携でコトトへ走るマスクコレクターの行く手を遮り、牽制し、あるいはアーサーが待つ下へと誘導する。
「猪口才な獣風情が……邪魔をするなッ!」
 振り払うように大きく薙いだマスクコレクターのその腕を、アーサーはがっちりと掴んで離さない。
「おっと、危ない危ない。」
 言葉とは裏腹に、余裕さえ見える表情でオブリビオンの動きを封じるアーサー。その様子にマスクコレクターは苛立ちを隠しきれない。
「貴様──!」
 ギリギリと歯噛みして、視線だけで気の弱いものであれば殺気に当てられるような──そんな念を込めた瞳でアーサーを睨みつけたオブリビオン。その言葉を、封じ込めるようにアーサーは掴んだ腕を捻り上げる。ギチ……ギチと、骨が微かな音を立てて軋む。
「生憎と、俺には頼りになる仲間が多いんでね」
 お前とは違うんだよ。そう言ってアーサーが腕を捻り上げざまに背中を蹴りつけると、オブビリオンは思わずたたらを踏む。

「──BEAST ACTION! ザフィア!シルバ!!一気に決めるぜっ」
「仮面はその一つ一つが防具としての機能も持っているようです。狙うならば──面の無い部分。特に驚異的な脚力の原動力ともなっている、脹脛でしょう。ご一考いただければ、幸いです」
 アーサーが狙いを定め、必殺の一撃に向けた力を溜めるその横に。すい──と現れた戦闘支援AIはこれまでの見立てを披露する。その言葉に大きくうなずくと、アーサーは手にしたレイシューターから最大威力の光弾を放つ。そして、それに同調するように並び立った『ケモノイド』らが、くろにゃんが次々と攻撃する。

 ──轟音と共に、砂煙が舞う。

 大地を揺るがすほどの攻撃の余波は、しろにゃんが展開したフィールドが最小限の影響に防いでいく。もうもうと立ち込める砂煙の向こうで、オブリビオンの巨体がガクリと揺らいだ。

「ヲヲヲォォォ──!」
 苦悶とも怨嗟とも取れる表情を浮かべながら、深く──深く息を吐くオブリビオン。その表情は怒りから無表情へ、そして歓喜へと目まぐるしく変わっていく。深手を負ったことで感情の枷が効かなくなったか、激情のままに猟兵らへ向かうマスクコレクターの様子はこれまでとは一転して粗暴さを感じさせるものであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

摩訶鉢特摩・蓮華
「ねぇねぇ!そこのオブリビオンの人!そのお面、すっごくカッコイイね!とってもよく似合ってるよ♪ きっと色んな縁日の屋台を回って集めたんだよね。でもいくらお面が好きだからって体中に着けるのはどうかな?今時、小学生でもそんなダサイことしないと思うよ♪」

真正面から正々堂々と剣で切りかかる!と見せかけて、上空にジャンプ!念動力で空中に足場を作ってさらにジャンプして切り下ろしたり、二段ジャンプから足場を蹴って急角度から攻撃を仕掛けて空中戦を意識させてスカイステッパーを使わせるよ!
敵が使い始めたら動揺したフリをした後、邪気を祓うかのように平手を打って敵のUCを相殺して地面に叩き落してあげよう!



「ねぇねぇそこのオブリビオンの──、きゃぁっ」
 マスクコレクターに話しかけた蓮華の声は、だが、中途で遮られる。大きく振りかぶって叩きつける左腕の一撃が彼女を襲う。

「叩き潰してやる──!」
 ざりざりと爪痕を地面に刻み付けながら、掌で土を押す反動で鞠のように弾みをつけてオブリビオンはそのまま蓮華から距離を取った。

 ブォン──!と風切り音と共に大気が揺れたのは一瞬の後。態勢を崩されながらも敵の攻撃を避け、『紅蓮華』を抜いた蓮華の斬撃がマスクコレクターの影があった場所を薙ぎ払う。
「まったく、せっかくお面はカッコいいのに。そんなにたくさん身体中に飾ったりするのはダサいんじゃないかな──!」
 今どき、小学生だってもっとファッションに気を遣うよ……とため息と共に彼女は感想をこぼす。

「変──だと?」
 目を剥いて怒りの仮面を右手で掴み、表情を塗りつぶすようにオブリビオンは怒気に身を染める。長くたなびく金髪が、天を衝くように炎を照り返していた。

「うん、そうだね。そんな着こなしじゃぁ、せっかくのお面がもったいないよ」
 腰溜めに大剣を構えたまま、その重さを感じさせぬほどの速さで蓮華は走る。横薙ぎの攻撃かと思わせたところで念動力を発動させ、不可視の足場を自らの足元に作り出す。そのまま虚空を駆け上がって、振り下ろした一撃は、蜘蛛の巣のように無数の罅割れを大地に刻み付けた。

「手の届かぬところでちょこまかと小うるさいハエ風情が……!」
 これまでのダメージがオブリビオンの脚を確実に蝕んでいた。機動力を存分に活かして戦場を駆ける蓮華に、マスクコレクターはマトモに攻撃を与えることができない。このまま地に這いつくばっていても行く末が無いと感じたか、彼は空を蹴って蓮華に追いすがる。
 それが、彼女の仕掛けた狡猾な誘いであるとも知らず。

(かかったね──!)
 内心では仕掛けに食いついたオブリビオンの様子を冷静に観察しつつも、彼女は驚いたように動きを止めてみせた。
「まさか──まだその怪我で動けるだなんて……」
「うぬを屠るためなら痛みなど感じはせぬわっ」
 今度こそ、と肉薄する鋭い爪。

 ──パァンッ!

 拍を入れるように、開手が鳴った。

「ゆらと消ゆ。その姿……花の如し、雪の如し」

 もひとつ、パン──と鳴る。

 その音に呼応するかのように、オブリビオンの足元にあった透明な足場は、ゆらゆらと輪郭をぼやけさせてその存在感が希薄になる。

「面妖なっ──!お、落ちる!?」

「あ~あ。やっぱり、“ダサ”かったね」
 崩れ行く足場に縋るオブリビオンを、蓮華は笑みと共に叩き落した。

大成功 🔵​🔵​🔵​


※トミーウォーカーからのお知らせ
 ここからはトミーウォーカーの「真壁真人」が代筆します。完成までハイペースで執筆しますので、どうぞご参加をお願いします!
ミスティ・ストレルカ(サポート)
基本方針は専守防衛・他者フォローです
サポート故、連携重視のお任せ

知らない人にはどうにも気後れしてしまうけど
それでも他の人が怪我するのも嫌なので押すところは押すのですよ
主にサモン・シープ等攻撃系のUCで他者行動の隙を消す様に立ち回るのです
中遠距離をとり全体を掴む感じですね

防御系の技能で時間稼ぎも行けますので
生まれながらの光での前線維持、魔力性防御障壁の囮役も…ちょっと怖いけど
でもでも、みんなの居場所を守るのですよー

そうそう、えっちなのはいけないと思います。
興味がない…訳ではないですがひつじさんが怖い雰囲気纏って凄い勢いで止めにツッコんでくるのです
年齢制限がどうとか、らしいです


アマネク・アラニェ(サポート)
女郎蜘蛛のキマイラのグールドライバー×電脳魔術士、29歳の女です。
 普段の口調は「アタシ、アンタ、ね、よ、なの、かしら?」です。

日常では飲食や小動物との触れ合いを好みます。
調査時は電脳が使えるなら『ハッキング』『釣り』
ない場合は『コミュ力』『誘惑』『野生の勘』中心に『情報収集』します。
戦闘時は単体相手にはPOW・SPD系UCを、足止めや複数相手にはWIZ系UCを使います。
『防御プログラム:砥盾』で自身や味方を守ることもします。

 UCは状況に応じて使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。依頼の成功のためでも、他の猟兵に迷惑をかけたり公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせします。



 崩れ往く足場から転落したマスクコレクターは、爪を地面に突き立てて立ち上がろうとする。
「ハァッ、ハァッ……!!」
 消耗の色も濃いマスクコレクターは、『怒り』を表すマスク顔に装着した。
「み、認めぬ……。うぬらの行い、許し難し……!!」
「うう……なんだか怖いですよー」
 追い込まれているにも関わらず、その纏う怒気を膨れ上がらせていくマスクコレクター。ミスティ・ストレルカは微かな恐怖を覚える。
 その時だ。
「そんな怖そうに振舞ったってダメよ。アンタはもう、蜘蛛(アタシ)の巣にかかった餌(エモノ)も同然……」
「ムッ!?」
 透明な糸が、空を裂いて飛来した。
 女郎蜘蛛のキマイラ、アマネク・アラニェが射出した粘つく糸は、マスクコレクターの顔を覆うように広がり、そして貼りつく。
 視界を塞がれたマスクコレクターは、糸を受けた仮面を外そうとするが、それよりも早く地を走る蜘蛛は怪人へと迫る。
「足癖が悪くてごめんあそばせ?」
 微笑と共に、急接近したアマネクの脚が一閃される。
 回し蹴りはマスクコレクターの胸板を切り裂くように振り抜かれ、痛打を受けた怪人は大きく後ずさった。その胸元から、仮面の破片がパラパラと地に落ちる。
「おのれ、されど、まだ我が命は尽きず!!」
 マスクコレクターは、再びアマネクが撃ち出してくる糸を巨腕をかざして防ぐと、そのまま彼女へと突っ込んでいこうとする。
 だが、そのマスクコレクターが、唐突に吹き飛んだ。
 思わずアマネクが4つの目を丸くする。
「アラーッ?」
「やったね、ひつじさん!」
 横合いから突っ込み、マスクコレクターを吹き飛ばしたのは、ミスティの呼び声に答えて現れた、可愛らしくデフォルメされた白羊だ。
「このような可愛らしいけだもの如きに……グムッ!?」
 マスクコレクターは怒りに任せて羊を吹き飛ばそうとするが、今度は羊の纏う電気がそれを許さない。
「えっと、お姉さん、ひつじさんが頑張ってるうちに、お願いします!」
「分かったわ。後は任せなさいな」
 アマネクはミスティに応じると、瞬時に距離を詰めた。
 攻撃を察し、羊がマスクコレクターの前からさっと身を引く。
 体の痺れをこらえ、顔をあげたマスクコレクターの元へ、羊と入れ替わるようにしてアマネクが飛び込んでいく。
 そして、その蹴りが、仮面を砕きながら猛烈な勢いでマスクコレクターに直撃した。
「オオオオッ!?  我が命運、ここに尽きるか!」
「アンタの実力、悪くはなかったわ。じゃあね」
 アマネクの蹴りを受けたマスクコレクターは力尽きたように地面に崩れ落ちる。そして見守るミスティの視線の先で、滅びたオブリビオンの姿は虚空に溶けるようにして消滅していくのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 日常 『他人の金で肉が旨い!』

POW   :    相手が居なくなればお肉は全部私のもの。物理で相手をお肉を奪い取る。

SPD   :    私の食事スピードについてこれるか?高速で焼けたお肉を取って食べる。

WIZ   :    我々は賢いのです。あらゆる手段でお肉を守りながらマイペースに食べる。

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 オブリビオンが倒れ、脅かされていた街に平和が訪れる。
 その平和と共に、キマイラフューチャーの街に訪れたものがあった。
 それは、突然の「焼肉ブーム」!!

 一人焼肉専門店からファミリー向けのお店まで、ブームに乗って雨後の筍のように林立した焼肉店では、住民たちが様々な肉を味わっている。
 その中でも、特に美味しいお肉が揃うと言われる焼肉店への招待を受けた猟兵達は、焼肉をどのように楽しむか、しばし思案するのだった……。
草野・千秋
ほう、キマイラフューチャーにも焼肉ブームが?
僕結構焼肉好きですよ
サイボーグに改造された体でもまだお肉は欲しいのです
家族がまだ健在だった頃
誕生日の時くらいしか焼肉の機会がなくって
僕は鍋奉行ならぬ焼肉奉行でした
(昔を思い出してしんみり)
ちょうどいい焼け具合見るの大切ですよね
生焼けでも焼き過ぎでもなく
肉汁が程よい感じの

(焼け具合をじっと見る)
(ちょうどいい頃合を見て食べる)
はふほふ、うん、肉汁がジューシー!
なおかつジュージュー焼けてて香ばしい!
これは白ご飯もビールも進んでしまうでしょう!
サイボーグで酩酊しないはずが
いい気分でほろ酔いな感じに
お肉サイコー!


宙夢・拓未
WIZ

焼肉を楽しむために最も重要なものは
同席する人と一緒に楽しもう、って気持ちだ
言い換えれば【コミュ力】と【礼儀作法】
【優しさ】と【奉仕】の心も要る

最初は、タレがなく赤い肉から焼く
タレや脂で網を汚さないようにな

鉄板に乗せる肉は人数分
多すぎず、少なすぎないよう

肉をひっくり返すのは一度だけ
タイミングが重要

焼けてきた肉があっても、いきなり取ったりせず
「それ、食べるか?」「俺がもらってもいいか?」など
必ず声がけを

このように、俺はマナーを守ることを終始徹底
他人に強制はしない(アドバイスはする)

美味しく楽しく、皆で腹を満たせるといいな

もし肉がガンガンなくなっちまうようなら
「……俺も食べたい」と正直に言おう


夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・アド/絡◎

■行動
焼肉ですかぁ。
とても美味しそうですぅ。
沢山食べる為、「締め付けの緩い服」に着替えますねぇ。

「取り合いになる」可能性が有るのであれば、「取り合いにならない程の追加をお願いすれば良い」のですぅ。
【豊饒現界】を使用しますねぇ。
[大食い]が強化されたこの状態でしたら、どれ程の量だとしても残すことはあり得ませんので。
また、同時に強化された[料理]の技術と知識のおかげで「焼き加減」や「サイドメニューのタイミング」等も、しっかりと対応可能ですぅ。

目指すは「サイドメニュー」を含めた「全メニューの制覇」ですねぇ。
お腹のことやカロリーは気にせず、しっかりといただきましょう。



「いらっしゃいませ! ご来店いただきありがとうございます!! 猟兵の方ですね。どうぞ、お席に御案内いたします!!」
 元気の良い店員の案内で、草野・千秋は焼肉屋の奥の広いテーブルへと案内された。
 テーブルには、先に宙夢・拓未と夢ヶ枝・るこるが座っている。
「招待した猟兵用に確保された席みたいだぜ」
「猟兵の人は、みんなまとめて団体様みたいですぅ」
「あ、なるほど。まあ大体一緒に戦ってますもんね」
 2人の説明に、千秋は頷いた。まあ完全に間違っているわけでもないし、相席でも別に構わないだろうと千秋は席に着いた。
「メニューどうぞぉ」
「ありがとうございます」
 るこるにメニューを渡された千秋が中を確認すると、多様な種類の肉やサイドメニュー、飲み物の写真が並んでいた。
「キマイラフューチャーにも焼肉ブームですか」
「どうやったんだろうな、この内装……?」
「確かに……」
 拓未の言葉に店内を見渡し、サイボーグ青年2人は首を傾げた。
 店内はUDCアースの日本の焼肉店にも見劣りしない設備が揃っている。
 キマイラフューチャーでは、コンコンコンで大体生活とかなんとかなってしまう。
「この辺りに軒を連ねている数々の焼肉店も、いわば趣味の産物……なんだが」
「逆に趣味だからか、妙に力が入っていますね」
「色んなコンコンコンから、お肉とか集めて来たんでしょうねぇ」
 バーチャルキャラクターのるこるは感心したように頷く。
 まだ焼肉がこの辺りで定着していないことを示すのか、焼肉の手順を示す紙も、各テーブルごとに貼ってあるようだった。
「だったら、いっぱい頼んであげないといけませんねぇ」

「まずは飲み物から頼むか。俺はウーロン茶にするが、2人は?」
「あ、ビールでお願いします」
「私はジュースでお願いしますぅ」
 3人は飲み物と、店のお勧めらしいメニューを何品か注文した。
 注文を書き留めた店員が、テーブルの中央に置かれた七輪の炭火に火を灯す。
「お酒は苦手なんですか?」
「バイクで来てるんだ。この世界に飲酒運転を禁じる法律は無いが、交通マナーは守らないとな」
「モラリストですねぇ」
 そんな会話を交わすうち、次第に炭火が熱を帯び、赤く輝き始めた。
「飲み物お持ちしましたー!!」
「ありがとう」
「それじゃ、乾杯しましょうかぁ」
「乾杯!」
 すぐに飲み物が届き、乾杯を交わした3人が軽く喉を湿らせているうちに、次々と頼んだ肉が運ばれて来る。
 表裏と焼けば火がきちんと通る範囲で、適度に厚く切られている。
「やっぱり商売度外視ですねぇ」
「流行の流れで消えないと良いな」
 拓未はトングを手にすると、赤身の肉を人数分、七輪へと乗せた。
「まずはタレや脂で網を汚さないやつからいこうぜ」
「いいですね」
 焼肉奉行を自認する千秋は、拓未の方針に賛意を示す。
 炭火の熱を受け、肉はその色を変えていった。
 3人は、肉の焼き具合をじっと見つめた。サイボーグ2人は優れた感覚で肉の焼き加減を完全に把握しているし、るこるも料理はちょっとしたものだ。誰が言うでもなく、肉は適切なタイミングで裏返されていく。
(「あの頃は、焼肉に行くなんて誕生日ぐらいでしたね」)
 千秋は揺れる煙の向こうに、家族がまだ健在だった日々のことを思い出す。
 家族と共に出かけた焼肉店で、まだサイボーグでなかった千秋は、肉の焼け具合を今以上に真剣に見つめていた。
 そして、家族のために焼肉奉行を務めたものだ。
 だが、もう二度と、邪教の犠牲となった家族が揃うことは無い──。
「それ、食べないのか? もう焼けてるぜ」
「──あ、はい。ありがとうございます」
 拓未の声を受け、じっと肉を見つめていた千秋は追憶を振り払った。肩の力を抜くと、肉汁の滴る肉を素早く取る。
「生焼けでも焼き過ぎでもなく、程良い感じですね」
 焼き具合を目で確認した千秋は、まずはタレをつけず、肉を口へと運ぶ。
「うん、肉汁がジューシー!」
 口の中に広がる、程良く焼けた肉の味と香ばしさ。
 肉体がサイボーグに改造されていることなど、もう関係はなかった。
 千秋自身の体が、この肉を欲している!
「すいませーん、ご飯と……それからビールもう1杯お願いします!」
「かしこまりましたー!!」
 元気な店員の声が返って来る。
 ビールのアルコール程度で酔うはずもないサイボーグの身だが、美味な肉の味が千秋の心を浮き立たせていた。
「お肉、サイコー!!」
「……俺も食べたい」
「じゃあ、どんどん追加注文していきましょうかぁ」
 食欲を示す拓未に、るこるもおっとりと、しかし確実に食欲を満たす意志を示す。
「目指すは全メニューの制覇ですねぇ」
 るこるは改めて決意を示す。今日はそのために、締め付けの緩い服を着て来ている。食べた量に対してお腹が膨らんでしまう体質だが、『豊乳女神の加護・豊饒現界』も使い、たっぷり食べる準備は万全だ。
「そうだな……美味しく食べて行こう」
 どうやら千秋もるこるも肉を焼くのは達者のようだ。肉を焼くのも分担していって問題ないだろうと、拓未は新たな肉を口に運ぶ。
 こうして猟兵達は、焼肉店に揃った豊富なメニューを味わい尽くしていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年10月17日
宿敵 『マスクコレクター』 を撃破!


挿絵イラスト