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ピンポンダッシュをダッシュで捕まえろ!

#UDCアース

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#UDCアース


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「というわけで、『ピンポンダッシュの犯人』を捕まえてきてほしいのじゃ」
 グリモアベースに集まった君たちに会合早々そういってきたのはグリモア猟兵のケーシー・ヒゲヨシ(付け髭ヒーローマスク・f00695)だった。
 いつもの伊達眼鏡を開かせながらふよふよしている。
「今回お主たちに向かって欲しいのは『UDCアース』の世界じゃ。そこでちょっとだけご近所を騒がしておる『ピンポンダッシュの犯人』を捕まえてきてもらいたい」
 なんでも早朝や真っ昼間、深夜など、あまり人気のいない時間帯に特定の一体の家にピンポンダッシュの被害が起きているらしい。
 特にそれ以上の被害は出ておらず、犯人は普通の若い人間のようで逃げる姿も目撃されている。
 中には勇敢にも追っかけた人もいるらしいが坂道や脇道が多い街並みで、犯人はかなりの俊足らしく足で走って逃げおおせているとのこと。
 これだけならば、ただのいたずら。猟兵の出る幕ではないだろう。
「のじゃが、どうやらこの『ピンポンダッシュ』が邪心復活の儀式に繋がるらしいの」
 グリモア猟兵の予知がそう導き出したのだ。間違いないだろう。
「まずはこの犯人を捕まえてほしい。犯人自体はただの人間じゃからあまり粗相はせぬように頼むぞい」
 因みに犯人は複数グループだ。人数は把握しているので全員捕まえるまで頑張ってほしい。
 ノリノリで参加しているものも、嫌々やらされているものもいる。
 なお共通点は若者グループであることと、犯行時に顔を隠す仮面をつけるようだ。
「こやつらを全て捕まえると、邪神復活をもくろんでおった眷属が現れるようじゃ」
 この眷属がいるが故に、犯人グループが通常の警察などに捕まえられてしまうと被害が出てしまうのだという。
 また犯人グループはこの眷属の存在があるため、邪神復活の儀式を手引きするボスの居場所を吐いたりは絶対にしない。
「逆に言うと、この眷属を全部倒してしまえば、犯人グループのアジトも聞き出せるぞい」
 アジトには黒幕ボスがいるだろう。十中八九オブリビオンだ。
 邪神復活の儀式を強引に進めるかもしれないが、その前に倒して欲しい。
「わしも悲劇はみたくないからのぅ。頼んだぞい。皆の衆」
 そしてケーシーはヒゲをひらひらさせて君たちを送り出したのだった。


ナイン高橋
 マスターのナイン高橋です。

 今回の依頼は「ピンポンダッシュを捕まえよう」です。

 走る前の準備運動は大切ですね。

●1章について
 犯人グループは邪神復活のために行動してますが、一般人のため、ちょっと懲らしめる程度ならいいかもしれませんが殺したりしたら可哀そうです。
 頑張って一般人を捕まえる方法を色々教えてください。

●2章について
 犯人グループを全て捕獲すると、眷属が現れます。
 眷属はオブリビオンなので遠慮はいりません。

●3章について
 眷属を全部ぶったおすと、ボスの居場所がわかります。

 赤丸が一定数を超えた場合、儀式が成功したり、ボスが逃げたりします。
 その前にボスも遠慮せずに倒してください。

 それでは皆様のご参加を心よりお待ちいたしております。
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第1章 冒険 『ピンポンダッシュなんて許せない』

POW   :    忍耐強く張り込み捜査

SPD   :    逃げる犯人を追跡逮捕

WIZ   :    魔術・機械トラップで犯人捕獲

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

神羅・アマミ
ピンポンダッシュ如きで邪神復活とかスナック感覚すぎるじゃろ…それに応じる邪神も気さくすぎやせんか。

さておき、グループは土地勘があるようなので闇雲に追っても徒労に終わる可能性が高い。
周辺一帯の地図を元に実地調査を重ね、複雑に入り組んだ路地を割り出してみる。
グループである以上情報の共有はしているだろうし、共通して使う逃走経路も必ず幾つか割り出せるはず!
そこはまあ、【野生の勘】も生かして。
主に早朝から昼間にランドセル姿で警戒にあたり、犯人追跡の際はコード『箱馬』で俯瞰しながらの捕捉を試みる。

恐ろしい勢いで空中ジャンプを繰り返すJSとか、新たな都市伝説を作り出してしまうかもしれんが仕方ないにゃー。




「ピンポンダッシュ如きで邪神復活とかスナック感覚すぎるじゃろ……それに応じる邪神も気さくすぎやせんか」
 住宅街の早朝、11歳の女児神羅・アマミ(凡テ一太刀ニテ征ク・f00889)はランドセル姿でピンポンダッシュへの警戒を行っていた。
 犯行の際の逃げ足の速さから、ピンポンダッシュ犯人グループは土地勘があるようだと判断。闇雲に追っても徒労に終わる可能性が高いと考察し、待ち伏せを選択したのだ。
 因みに世界の加護を受けた猟兵は、どこでも言葉が通じ、どんな姿形でどんな世界に行こうとも、住民に違和感を与えないので、ランドセルは趣味かあくまでも小学生を装いたい気持ちの現れだと思っています。
「ふっ、馬鹿め。オレ達がこの"ピンポンダッシュ"にかけている"想い"を、わかっていないようだな」
「誰じゃ!?」
 そんなアマミに声をかける存在がいた!
 半分蓋の空いたランドセルを遠心力で振り回しながら反転したアマミの先にいたのは、1人の若者。
 軽装でフードを被り、そしてその顔には、蝙蝠を模した仮面があった。
「ピンポンダッシュの犯人グループかっ!」
「どうやら見つかっちまったようだな……!」

 ぴんぽーん。

 フードの若者はまっすぐと手を伸ばすと脇にあった呼び出しボタンを迷い無くポチる。
 家に響き渡る独特の呼び出し音。家主が気付き、ごそごそと玄関にまでやっくる気配がアマミには伝わってくる。
 しかし既にフードの若者は反転してダッシュ!
 逃走を開始していたのだった!
「ま、またんかーっ!」
 がちゃと扉が開いて家主が出てくる音を置き去りにして、アマミも駆ける!
 すぐさま脇道に反れて身を隠してしまうフードの若者に対してアマミは【野生の勘】で追いすがっていく。
「甘いわっ!既に妾は周辺一帯の地図を元に実地調査を重ね、複雑に入り組んだ路地を割り出しておるのじゃ!」
 グループである以上情報の共有はしているだろうし、共通して使う逃走経路も必ず幾つかあると推理したアマミは実は地道に入念に下準備をした上での張り込みをしていたのだ。
 野生の勘といってもちゃんと下地はあるのだ!
「ふっ、卓上旅行が趣味のヤツが、常に逃走経路としてこの身に刻んでいるオレを、捕まえられるかよ!」
 フードの若者の脚は早い。それでも猟兵たるアマミの方が単純な身体能力だけで言えば、追いつけるだろう。
 しかし逃走においてはそのルートの選択。先読み、視界からの消失。それらが重なって、フードの若者の方に若干有利に働いているようであった。
「確かに地図と実際に道を走るのでは、違うの。じゃが!」
 坂のある道で、下ったフードの若者に対し、突如、跳躍するランドセル女子小学生!
「憤ッ!破ッ!どうじゃ?捉えられるか?妾のこの見事な跳躍を!」
 ユーベルコード:箱馬(ハコウマ)を使用したアマミは、なんと気合の声と共に空中で連続ジャンプ!
 通常ではあり得ない高度にまで到達する!
「ここまで跳べば、地図で見た風景と一致させられるわっ!」
「ば、馬鹿なっ!お前も人間じゃないのか!?」
 フードの若者は奇怪な行動をとって追ってくる女子小学生に慄き、足を止めてしまう。
「今じゃー!死ねーッッ!!」
 殺さないように空中からタックルを決めたアマミは、フードの若者を捕縛。
 そして違和感を持たれないとはいえ、空を飛ぶ女子小学生を近所の住人に噂される事となったのだという。

成功 🔵​🔵​🔴​

高野・エドワード
ピンポンダッシュで復活する邪神って…?一口に邪神といっても色々あるんだなぁ。

さて、まずは張り込みだね!UDCアースでよく見る探偵さんみたいでなんだかワクワクするよ♪
折角だからあんぱんと牛乳を片手に、路地影等で張り込みを。

見通しが悪そうなら、いっそ空から探すのもありかな?意外と犯人たちは地上ばかり気にして気付かれないかも。物は試しということで♪

見つけたらUCを発動。僕の可愛い小鳥ちゃんに追跡して貰う。人である以上何処かで休憩するだろう?立ち止まったところを強襲。
攻撃用のUCだとやり過ぎちゃいそうだし…捕まえるのが目的だからね!杖で殴って無力化を。

悪い子にはお仕置きだよ?

その他アドリブ等OK




「ピンポンダッシュで復活する邪神って……?一口に邪神といっても色々あるんだなぁ」
 爽やか美青年系オラトリオ、高野・エドワード(愛のガチ勢・f00193)は路地の影から住宅街をワクワクしているのを隠し切れない感じに双眼鏡で覗き込んでいた。
「さて、まずは張り込みだね!UDCアースでよく見る探偵さんみたいでなんだかワクワクするよ♪」
 エドワードはUDCアースがお気に入りで、UDCアースの文化に感化されたらしくあんぱんと牛乳を片手に張り込みをしているのだ。
「あれ?もしかして、彼かな……?」
 双眼鏡で覗き込んだ先に映っていたのは、道端で屈伸やアキレス腱伸ばし等のストレッチなどを入念にしているフード姿の若者だった。
 そしてフードで見えずらいものの、彼の顔には仮面。犯人グループの特徴に一致する。
(『おいで、僕の可愛い小鳥ちゃん』) 
 エドワードは小声で己のユーベルコード:Lapis・Lazuri・Lover☆(ラピス・ラズリ・ラバー)を発動させると、召喚した【小柄で美しい翼を持つマメルリハインコ】にフードの若者を追わせるように頼み込む。
 そんなこんなをしていると、準備運動が終わったのか、件の若者はとある家の前に行く。
 そして1礼、パンパン、と両手を2度合わせたあと再度1礼。その後、迷い無く指を伸ばして……。

 ぴんぽーん

 一目散に逃げ出した!ピンポンダッシュだ!
 エドワードはそんな若者の姿をもぐもぐとあんパンを食べながら見送っていた。

 暫くして。
「はぁはぁ、ここまでくれば、大丈夫だろ」
 ひとしきり走り回ったフードの若者が自販機の前で呼吸を整えていた。
 先ほどのピンポンダッシュの犯人グループの一人だ。
 どうやらここで休憩らしい。
「ま、どうせ誰も追ってきてたりしねぇけどな!ハーハッハッハッ」
 やり遂げた達成感と走って若干ハイになったテンションで顔を上げながら高笑いするフードの若者。
「は?」
 しかしその笑い声は途中で止まってしまう。
 何故なら、彼の視線の先、青空に、1人の爽やかイケメンが飛んでいたからだ。
「ここにいたんだね。ありがと、小鳥ちゃん♪」
 空中のイケメンは小鳥に話しかけていたと思ったらすぅーっとフードの若者のそばに降りてきた。
「物は試しということで、いっそ空から探すのもありかなって思ってたらビンゴだったね♪」
 意外とキミたち、地上ばかり気にして気付かないんだね。と迫ってきたイケメンが杖を振り被り。
「悪い子にはお仕置きだよ?」
 フードの若者は捕まってしまったのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

霧ヶ谷・紫音
ピンポンダッシュが邪神復活ねぇ。
いまいちピンと来ねぇけど、そういう事もあるか!
んじゃ、まとりあえずぱぱっと捕まえちまうか!

【SPD】

基本的には一人一人確実に捕まえていく方針で行くぜ!
「おーし、アイツだな…行けッ!」
ピンポンダッシュをした奴に対して、【迅鷲の偵察者】を使って
確実に【追跡】するぜ!【ダッシュ】には自信あるしな!
届く距離まで来たら【多目的ワイヤーロープ】を投げて、得意の【ロープワーク】で捕縛していくか!抵抗されても自慢の【怪力】で暴れさせねぇ!
もちろん、ケガさせねぇ程度にな!
それで捕まえたらまたすぐ次の奴を探す…っていう感じで!




「ピンポンダッシュが邪神復活ねぇ」
 サバイバル用の道具やコートなどに身を包んだ一房だけ髪色が違う長髪とスタイルの良い女性、霧ヶ谷・紫音(一直線サバイバルガール・f02519)は事件のあらましを改めて振り返る。
 どこがどうピンポンダッシュから邪神復活に繋がるのかは不明だが、グリモア猟兵の予知である。間違いはないのであろう。
「いまいちピンと来ねぇけど、そういう事もあるか!」
 ポンと手を打って細かい事は気にしない事にした紫音。
「んじゃ、まとりあえずぱぱっと捕まえちまうか!」
 豪快に笑う彼女の視線の先には、フードの若者がいた。
 寒い冬に、若干の軽装。そして顔には蝙蝠の仮面。犯人グループの一人で、間違いないだろう。
「ふっ……果たしてこのオレを、そう簡単に捕まえられるかな?」
「あン?」
 フードの若者は手を伸ばすと、住宅の呼び出しボタンを自然な動作で押す。
 その動作には一切の無駄な力が入っておらず、これから始まる追走劇に対しての緊張など存在していないようだった。

 ぴんぽーん

「捕まえられるモンなら、捕まえてみな!」
 反転して逃げ出すフードの若者。
「おーし、アイツだな……行けッ!」
 ピンポンダッシュをした相手に対して、まず紫音はユーベルコード:迅鷲の偵察者を使う。
 【素早く飛ぶ大鷲】は召喚されると天高く飛翔し、フードの若者を確実に追跡する。
「それに俺だっていくぜ!ダッシュには自信あるしな!」
 コードを翻しながら爆走を開始する紫音。
 フードの若者は追いかけれる事に慣れているのか、すぐさま脇道に反れて姿を晦ます。
 例え身体能力で勝っていたとしても単純な追いかけっこであれば、土地勘のない紫音では犯人グループを捕まえる事は困難だったであろう。
 しかし通常の追走では絶対にありえない素早く飛ぶ大鷲から得られる空中からの視覚情報が、常に紫音にフードの若者の居場所を伝えてくれる。
 逃げに慣れているフードの若者だが、いや、通常の追跡に慣れているからこそ、ユーベルコードを有効に使われた追跡を振り切る事など出来なかった。
「そら!観念しやがれ!」
 そして先回りした紫音が投げた多目的ワイヤーロープがフードの若者を縛りつけると、紫音お得意のロープワークで完全捕縛!
 フードの若者もこなくそと抵抗するも、紫音自慢の怪力で全くびくともしない。
 もちろん、ケガさせない程度に手加減も忘れていない。
「うし、捕まえた!ふん縛って……次の奴はどこだぁ!?」
 やる気に満ち満ちた紫音によって、犯人グループは次々お縄についてしまったのだった。。

大成功 🔵​🔵​🔵​

雷田・龍子
『ピンポンダッシュ』が邪心復活の儀式に繋がるならば、何としてでも止めなければならない。
特定の一体の家に被害が起きているらしいので、そこで張り込みをすることにしよう。
ピンポンダッシュの現行犯をUCで捕らえるよう試みる。




 ピンポンダッシュでご近所がちょっとだけ騒いでいる住宅街で赤い髪をしたドラゴニアンが一人、電柱の影に隠れていた。
 雷田・龍子(ドラゴニアンの剣豪・f14251)だ。
「ピンポンダッシュが邪神復活の儀式に繋がるならば、何としてでも止めなければならない」
 冷静に、今回の事件のあらましを振り返る。
 どうピンポンダッシュが邪神復活に繋がるのかは皆目見当もつかないが、グリモア猟兵の予知なのだ。間違いはないだろう。
 猟兵たる龍子はオブリビオンである邪神復活の阻止を改めて心に誓うのだった。
「特定の一体の家に被害が起きているらしいので、そこで張り込みをすることにしよう」
 やめてぇ!"一帯"の家の誤字なのに、一体だけ見張るのはやめてぇ!
 忍耐強く張り込み捜査を脇目も振らずに特定一体の家だけ見張るのは、どうかお許しをぉ……!
「ピンポンダッシュの現行犯をUCで捕らえるよう試みる……」
 冷静沈着な様子でドラゴニアン・チェインをぶんぶんしてるけど、ひたすら特定の家の呼び鈴だけを見張るのは例え世界の加護を受けてどんな姿形でも違和感を与えないからって、行動は別に違和感を与えないわけじゃないのー!
「……!あいつか」
 まさかそんな!
 奇跡的に龍子の見張っていた家の呼び鈴の前に現れる若いフードの男。
 きょろきょろを周囲を伺っているが、その顔には蝙蝠を模した仮面。犯人グループの特徴と一致する。
 周囲に人影がいない事を確認したあと(龍子は電柱に身を潜めました張り込み捜査の基本ですから)居住まいを正してから、2礼。
 パンパン、と手を合わせたあと、綺麗な角度でお辞儀をしながら呼び鈴を押し……。

 ぴんぽーん。

 即座に逃げ出した!
 ジャラジャラジャラジャラ、バーン!
 即座にドラゴンオーラが命中して爆発した!
「これが私の全力だ」
 爆発で伸びてしまっているフードの若者を鎖で繋がっているのを幸いと引きずって、龍子は捕まえた犯人グループを集めてる集合場所に向かうのだった。
 その間、ピンポンダッシュの被害を受けた家主が玄関の扉を開けるまでの時間の出来事であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

雷田・龍子
犯人は複数グループ。
現行犯を引きずり戻る最中、あちこちでピンポンダッシュが行われている。
微妙な違和感に龍子は思いを巡らせていた。

「一体ではなく一帯だったとは。孔明の罠か!」
孔明への風評被害。

急いで犯人を届け、踵を返す。
「ピンポンダッシュ許すまじ」

【SPD】
特定の一帯を動き回り現行犯を発見し次第、追跡逮捕するよう方針転換。

これで効率が上がると信じよう。




 ジャラジャラとドラゴンオーラで作った鎖で捕まえた犯人グループの若者を引きずって集合場所に向かっている雷田・龍子(ドラゴニアンの剣豪・f14251)。
 先ほどは自他共に認めて然るべき完璧な手腕で大成功を収めた彼女はきっと若干誇らしげな顔をしていただろう。
 彼女の目の前で、新たなピンポンダッシュの犯行が行われなければ。

 ぴんぽーん。

 呼び鈴を鳴らすとすぐさま反転して逃げ出す仮面をつけた若者。
 明らかに、ピンポンダッシュ。明らかに犯人グループの特徴と一致。
 だがしかし、先ほど捕らえた犯人グループの一人は今も龍子と繋がっている鎖の先で意識を飛ばしたままだ。
 それに先ほどピンポンダッシュが行われた家とは、近所ではあるが別の家だ。
 特定の一体の家で犯行が行われるからこそ、龍子は辛抱強く張り込みをして犯人を見事捕らえる事が出来たはずなのだ。
 微妙な違和感に龍子は思いを巡らせ……そしてたったひとつの真実に辿り付いた。
「一体ではなく一帯だったとは。孔明の罠か!」
 孔明さん、風評被害!
 ごめんなさい孔明さん!ただの誤字だったんです!決して貴方に罪をなすりつけようなんてそんな気持ちはこれっぽっちもなかったです!
「ピンポンダッシュ許すまじ」
 龍子は急いで犯人を届け、踵を返す。
 そして改めて特定の"一帯"を動き回り、ピンポンダッシュの犯人を捜し始める。

 ぴんぽーん。
 ジャラジャラジャラジャラ、バーン!

 あ、捕まった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『黒翼の仮面』

POW   :    赤邪眼
【赤い眼から放出される光線】が命中した対象を燃やす。放たれた【闇属性を含んだ】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    超音波
レベル分の1秒で【音波による攻撃】を発射できる。
WIZ   :    急降下
【体当たり】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●第2章
「クソっ、例えオレ達が捕まっても、絶対にボスの事は話したりしねーからな!」
「そーだそーだ!」
 ピンポンダッシュの犯人グループを全員捕らえる事に成功した猟兵たち。
 彼らは一様に若者で、フードを被り、そして怪しげな蝙蝠の仮面をつけていた。
 そして全員が、決して口を割りそうにはなかった。
「大体テメーら、オレらにはボスからのお守りがあるんだよ!お前らなんか一網打尽だぞ!」
「そーだそーだ!」
 お守り?気になる単語が出たので問いただした猟兵。
 すると、彼ら犯人グループの顔についていた仮面が、ひとりでに剥がれ、そして羽ばたき飛翔する!
 これは、仮面に擬態したオブリビオン!
 この眷属がいたからこそ、犯人グループの若者たちも強きであったようだ。
 敵を全て撃破し、黒幕ボスのところまで辿り付け、猟兵たちよ!

・第二章捕捉
 勝利条件:オブリビオン「黒翼の仮面」の全ての撃破
 敗北条件:オブリビオン「黒翼の仮面」による犯人グループの逃亡。

※近くに若者犯人グループは縛られてるままですが、この戦いに若者犯人グループはまず巻き込まれたりはしませんので気にしないでください。
 オブリビオン「黒翼の仮面」は犯人グループに利用価値を見出しているため、人質に取ったり危害を加えようとはしません。
 また逆に猟兵側が犯人グループの若者を人質にしようとしたりしても、助けようとも特にしません。(一般人の代わりは幾らでもいるので簡単に見捨てます。)
神羅・アマミ
犯人の逃走を防ぎつつ、仮面の雑魚を掃討しなければならぬと。
そして雑魚どもは犯人に興味を示さぬと。
ほほう。なるほどなるほど(謎の納得)。

ならば妾はコード『見切』を用いて全力で回避、及び攻撃の誘導を巧みに行おうかのー!
作戦はこうじゃ。
怪光線を交わした先で犯人の足先がほんの少し焼かれたり、体当たりを交わした先で犯人の髪がほんの少し切れたりすればいいんじゃよ!
「おい!見ろ貴様ら!この仮面ども、ドサマギで口封じに貴様らを殺すつもりじゃぞ!下っ端ならば簡単に切り捨てる、こんな薄情な奴らに従う道理はあるのか?」
とかなんとか。

心変わりを誘発できれば御の字、少なくとも簡単に逃げ出せる状況にはならなくなるじゃろ。




「やっちまってください!仮面さん!」
「早くオレ達を自由に……!」
 犯人グループの若者たちの顔から剥がれ落ちた蝙蝠を模した仮面がそのまま羽ばたき、動き出す。
 どうやらこの仮面こそが、邪神復活の儀式をしているピンポンダッシュ犯人グループの護衛&監視を担っているオブリビオンだったようだ。
 声援を聞いているのかいないのか分からないがオブリビオン『黒翼の仮面』はその赤い瞳を輝かせながら猟兵たちに対峙する。
「犯人の逃走を防ぎつつ、仮面の雑魚を掃討しなければならぬと」
 空を舞う仮面蝙蝠を見やいながら前に進み出てきたのは神羅・アマミ(凡テ一太刀ニテ征ク・f00889)だった。
「そして雑魚どもは犯人に興味を示さぬと。ほほう。なるほどなるほど」
 謎の納得。一体どのような理論が彼女の中でなされたのか。
「ならばこうじゃー!」
 アマミは突如として敵群に飛び込むとそのまま犯人グループを背にしながらユーベルコード:見切(ミキレ)を発動!
 敵の攻撃を誘発し、回避を試みる!
 オブリビオン『黒翼の仮面』は突撃してきたアマミに対して一斉に赤い眼から光線を発射!無数の仮面から次々とアマミに攻撃が殺到する。
「クハハハ……見える!見えるぞ!其方の攻撃が手に取るようにわかるのじゃ!最早妾には一切が通じると思うな!」
 しかしアマミは【まるで出鱈目なあてずっぽうに】対象の攻撃を予想し、ひょいひょいと身を躱しては回避する。
 なおわざわざ犯人グループの若者たちの前に移動してから攻撃を誘発して回避しているので。
「あちーっ!」
「ぎゃー!当たってる!当たってる!」
 当然、流れ弾がやたらと犯人グループの身体を掠めたり髪の毛を燃やしたりしている。
 オブリビオンにとって犯人グループの若者たちは邪神復活の儀式を執り行うための足であり道具である。そのため捕まってしまったり猟兵などが来たら護衛はする。
 しかし所詮は一般人。
 最悪殺してしまっても代わりは幾らでもいる存在であるが故にオブリビオンの攻撃の手が緩まるはずもなかった。
「おい!見ろ貴様ら!この仮面ども、ドサマギで口封じに貴様らを殺すつもりじゃぞ!下っ端ならば簡単に切り捨てる、こんな薄情な奴らに従う道理はあるのか?」
 そしてこれこそが全てアマミの作戦通りなのだ!
 オブリビオンの攻撃が犯人グループの若者を巻き込むようなものであっても躊躇しないという事実に対し、揺さ振りをかけ、心変わりを誘発するという策謀!陰謀!計略なのだ!
(例え上手くいかずとも、少なくとも簡単に逃げ出せる状況にはならなくなるじゃろ)
 アマミは黒翼の仮面の攻撃が犯人グループの若者の髪の毛を燃やすようにギリギリで避けて内心でほくそ笑む。
「お前がオレ達の逃げる場所の前に来るからだろっ!?」
「こっちくんな、ガキんちょ!」
 ま、バタバタ必死に逃げる犯人グループの若者たちと一緒に混ざって黒翼の仮面にアピって避けるアマミのあからさますぎる流れ弾作戦が成功するはずもなかった。
「大体、オレたち死んだら、アジトの場所聞き出せないだろっ!?いいのかよボスの居場所聞き出さなくて!」
 そう!別に一般人の生死なんて依頼の成否にはこれっぽっちも関係ないけど、情報持ってるのは犯人グループの若者だけなのよね!
 犯人グループの若者たちからしたら、強引に捕まえてきた猟兵たちよりも、今まで護衛もピンポンダッシュも一緒にやってきた黒翼の仮面の方が信頼がおけるし、そもそも喋ろうとしたら本当に黒翼の仮面に狙われてしまうので、そんな簡単には寝返ったりはしないぞ!
「なんじゃ、と……!」
 出来る限り引き付けて犯人グループの若者の頭を灼くように避けては挑発するアマミが作戦が通じなかったっぽい事に衝撃を受ける。
 でも大丈夫。これだけ頭に熱線を浴びたら、やたらと髪の毛の心配をしている犯人グループの若者たちもこの惨状にすっかり逃げ出すことも頭から抜け落ちてるし、黒翼の仮面を全て倒せば快く居場所を吐いてくれるよ!うん!
 なので作戦は一応、大成功!

大成功 🔵​🔵​🔵​

霧ヶ谷・紫音
成程そーかそーか。コイツらがいるからそんな強気だったわけか。
…んじゃ、完膚無きまでにド派手にぶっ飛ばしたら、どーかな?

【POW】
徐に背中の大剣【黒鉄】を抜き、
【巨人の剣の一撃】による【なぎ払い】でまとめて叩き潰すぜ。
振ったことで起きる【衝撃波】で犯人にも近付かせねぇ!
犯人グループには、ケガしない距離かつ恐怖を覚えそうな距離で戦い、
その衝撃波を感じさせ、「俺が降っている剣の重さと自信の【怪力】」と言う事実と恐怖を与えようと思うぜ。

オーラ巨剣による攻撃で敵を一掃できれば、犯人の前にしゃがみニヤリと笑い
「さぁて質問だ。遠くにいるお前らのボスと目の前の俺、今どっちが怖い?」
と尋問でも軽くしてみっかな!




「成程そーかそーか。コイツらがいるからそんな強気だったわけか」
「ひっ!?」
 ポンポンと、ピンポンダッシュの犯人グループの若者の肩を叩きながら次に前に出てきたのは背中に巨大な剣を背負った霧ヶ谷・紫音(一直線サバイバルガール・f02519)だった。
「……んじゃ、完膚無きまでにド派手にぶっ飛ばしたら、どーかな?」
 そして徐に背中の大剣【黒鉄】を抜き、常人離れした跳躍力で黒翼の仮面の群れの前まで跳び、ユーベルコード:巨人の剣の一撃(ジャイアント・キリング)を発動!
 元より身の丈ほどもある大剣を、さらにオーラを纏わせ巨大化し、横一文字に薙ぎ払う!
「ぶっ飛べぇぇぇえッ!!」
 剛腕の剣が飛翔する黒翼の仮面を叩き潰し、さらに生じる衝撃波が残りのオブリビオンをも叩き落とす。
 そして紫音の狙いはオブリビオンの殲滅だけではない。
 一般人である犯人グループの若者たちはケガをしない距離かつ衝撃波をその身に直に感じて恐怖を覚えそうな距離をわざととっていた。
 元々ユーベルコードで空中からの視覚を使って犯人グループの若者を一人ずつ追い詰め、ロープアクションと見た目に反する怪力を見せつけて大捕り物をしてきた紫音だ。
 未知の能力+分かりやすい理不尽な強さと、実は捕縛した猟兵たちの中でも、犯人グループの若者たちから恐れられている上位に元々君臨している。
 そんな紫音が頼みの用心棒の黒翼の仮面を一薙ぎで幾つかぶっ倒す。
 しかもそのオーラを肌で感じ、そしてオーラを纏った巨大剣を肩に担いだまましゃがみ込んで目線を合わせてくる。
 恐怖!こわっ!
 そして紫音はニヤリと笑いこう尋問して追い打ちをかける。
「さぁて質問だ。遠くにいるお前らのボスと目の前の俺、今どっちが怖い?」
 おしっこちびってないか、心配です。

大成功 🔵​🔵​🔵​

雷田・龍子
割と面倒な状況を有利にするために、たった今ネット注文で購入したアイテム「雷龍毛糸」を使う。


【広告】
速い。安い。丁寧。
注文確定から30秒でどこへでも転送いたします。
豊富な品揃え。
富岡第六商店

【ロープワーク】で犯人グループ全員を纏めて縛りたいところだが、そんな時間は無いだろう。
なので、犯人グループの至近距離で動き回って戦うことにした。
【敵を盾にする】を駆使し、犯人グループの逃走をけん制しつつ一対多数を乗り切れるかどうか。




「割と面倒な状況だな」
 雷田・龍子(ドラゴニアンの剣豪・f14251)は飛来する複数の黒翼の仮面。
 そしてバタバタと流れ弾から逃げ回る犯罪グループの若者たちを見て呟く。
「しかしこんな面倒な状態を有利にするために、たった今ネット注文で購入したアイテムがある」
 おもむろに懐から今回の秘密道具を取り出す龍子。

 ちゃららちゃらー!

 アイテム「雷龍毛糸」~っ!
 極めて細く丈夫な、雷龍の毛による糸でございます。
 ここでCM入ります。

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 速い。安い。丁寧。
 注文確定から30秒でどこへでも転送いたします。
 豊富な品揃え。
 富岡第六商店。

 待って。これはどう考えてもグリモア猟兵のテレポートを使用して一旦グリモアベースに帰還して普通に買い物して帰ってくるだけの物資調達をそれとなく通販っぽく言ってるだけだよね?そうだよね?
 アイテム申請したら30秒で返ってきたってそれだけの話だよね?
「ロープワークで犯人グループ全員を纏めて縛りたいところだが、そんな時間は無いだろう」
 ひゅんひゅんと手にした雷龍毛糸を振り回す龍子。
 出来なくはないかもしれないが黒翼の仮面への対処が遅くなるのは確かだろう。
 そもそも流れ弾からは逃げ回ってるだけで黒翼の仮面を置いて逃げたりはしないだろう。
「なので私の選択はこれだ!」
 そして龍子は犯人グループの若者たちの至近距離で動き回って黒翼の仮面と戦い始める!
「なんで、あんたもオレ達のところに来んだよ!」
「オレ達がいても別に仮面さんの攻撃が止まったりしないって知ってんだろっ!?」
 全く躊躇のない黒翼の仮面から放たれた熱線を、龍子がロープアクションで犯行グループの若者を盾にするようにして避け、そして若者の頭皮が犠牲になった。
「うわー!頭がー!頭がー!」
「犯人グループの逃走をけん制しつつ一対多数を乗り切れるかどうか」
 犯人グループの若者たちの阿鼻叫喚の模様はさらに悪化させたような気がしつつも黒翼の仮面をきちんと剣刃一閃で切断して数を減らす龍子であった。

成功 🔵​🔵​🔴​

神羅・アマミ
「なるほど…一般人とは言え、邪神の眷属に利用されるだけあってそれなりに知能はあるということか」
自分の頭が悪いわけではないの意。
「ならば妾もこの姿を見せぬというわけにはいかんのぅ…」
自分はまだ本気になっちゃいなかったの意。

というわけで真の姿に覚醒しチャッチャと敵集団を片付ける。
既に攻撃は完全に見切った(つもりになっている)のでコード『封切』による神速の斬撃を放てば面白いぐらいバラバラの細切れになってくれる!はず。なれ!

「おーっと、犯人グループども、動くなよ!妾の手元が狂ったが最後、その薄い頭頂部が更に悲惨なことになるからのー!」
でも特に動かなくても何か起こるかもしれない。
闘いにトラブルは付き物!




 前回のあらすじ。
 神羅・アマミ(凡テ一太刀ニテ征ク・f00889)はオブリビオンと協力関係にある一般人の犯罪グループの若者の近くでわざとヘイトを取りなあら紙一重で避け続ける事でオブリビオンと犯罪グループの若者たちの絆を壊す作戦を考えた!
 だが、アマミのあからさま過ぎる演出は犯人グループの若者たちに看破されてしまったのだった!
「なるほど……一般人とは言え、邪神の眷属に利用されるだけあってそれなりに知能はあるということか」
 分かるでしょうか。つまりアマミは自分の頭が悪いわけではない事の主張をしているんです。
「わかるだろ!イマドキ、小学生でもわかるわ!」
 アマミさん11歳なのでわかりません。
「ならば妾もこの姿を見せぬというわけにはいかんのぅ……」
 分かるでしょうか。つまりアマミは自分はまだ本気になっちゃいなかったいう事を主張しているのです。
「真の姿に覚醒しチャッチャと片付けてやるわっ!」
 気合を込め、溜めた赤●を使い真の姿へと変貌するアマミ。
 普段の和風赤黒ゴスロリ甲冑っぽい衣服が変貌し、長刀を封印している番傘もぐにゃりとその容貌を一変させる。
 そして、地面からぱおーんと象が現れる。
「ぱおーん」
 赤と黒のシックなゴスロリ和風から一変、青色が強いインド風衣装を纏ってインド象に跨るアマミ!
 これが彼女の覚醒した真の姿だ!
「おーっと、犯人グループども、動くなよ!妾の手元が狂ったが最後、その薄い頭頂部が更に悲惨なことになるからのー!」
 真の姿になった事で解放された長……長弓を引き大袈裟に犯人グループの若者たちに狙いをつけるアマミ。
「だったらこの象さんなんとかしろよ!」
 だが犯人グループの集団の近くでわざと避けたりしてたアマミ本人がでっかい象を呼んでるので象にのけられてしまってる若者グループ。
「動くなちゅーとるのに」
 ばしゅっと犯人グループの若者の頭をかすっていく矢。
 しかしそんなことをしている間にオブリビオンである黒翼の仮面がアマミに狙いをつける。
「ふっ、お主らの攻撃は既に完全に見切った」
 オブリビオンを前に、象の上で不敵に笑うアマミ。
 先制攻撃とばかいrに真の姿に覚醒した際に封印から解かれた長……長弓よる一閃が、ユーベルコード:封切(フウギリ)として放たれる。
「妾の神速の射撃を放てば面白いぐらいバラバラの細切れになってくれる!はず。なれ!」
 バシュー!カスっ!
 矢は反対側の壁に刺さった。
 黒翼の仮面はひらりと弓矢を避けたらしい。
「おや?」
 反撃とばかりに放たれる赤邪眼!熱光線が複数の黒翼の仮面から放たれる。
「お主らの攻撃は既に読み切っておると言ったあじゃばーっ!!!」
 先ほどと同じように敵の攻撃を予測し、回避しようとしたアマミだったが、さっき回避したのはまるで出鱈目なあてずっぽうに避けただけなので見切ったつもりになってるだけでした。
 むしろ黒翼の仮面に動きを見切られてしまっているアマミは真の姿に覚醒して巧みに象を操るも自ら熱光線に当たりにいっているような状態になってしまっている!
「なぜじゃー!?あじゃばーっ!!!」
 というか象が盾に使っている。
「まさかこいつ、俺達に攻撃が当たらないように……?」
「もしかしてぎりぎりかする攻撃だけは通していたのか……?」
 ひたすら熱光線に焼かれ続けて象の上からぼてっと落ちてきたアマミの姿を見て、犯人グループの若者たちはハゲた頭をさすりながら何か心に思うものを勝手に感じとったのかも、しれない。
 そんな若者グループのやりとりを聞いてアマミは。ふっと笑い、そして静かに目を閉じたのだった。
 いやだってこのリプレイの戦績って……、

失敗 🔴​🔴​🔴​

霑国・永一
【SPD】
こんな玩具で虎の威を借りた気になっちゃ駄目だよねぇ。
ああそうそう、今から玩具壊すから逃げたければ逃げてもいいよ。
でも1度でも逃げたら追いかけて死なない程度に痛い目見せるからね……『俺様がな……!』

狂気の戦鬼を発動。【ダッシュ】【早業】の駆使も加えて高速移動からの衝撃波で一体一体片っ端から屠っていく。
相手の攻撃は【見切り】【フェイント】も入れて回避したいところだけど、超音波は見えないしやはり攻撃する前に破壊するのがいいかもしれない
「耳が痛くなるんだよッ!オラッくたばれ!ハハハハッ!蝙蝠野郎が!」

犯人グループ、逃げたら高速移動で追いかけて容赦なく気絶させる方向。有言実行である




「こんな玩具で虎の威を借りた気になっちゃ駄目だよねぇ」
 霑国・永一(盗みの名SAN値・f01542)は空中を飛翔する仮面のオブリビオンを見て無害そうな軽い口調で犯人グループの若者たちに声をかける。
「ああそうそう、今から玩具壊すから逃げたければ逃げてもいいよ」
「へ?」
 念のため言っておくと、犯人グループの若者たちには敵のアジトの情報を吐いて貰う必要性があるので本来であれば勝手に逃がしてしまうのはよろしくない。
 勿論、永一もそれは百も承知の上での発言である。
 その証左に、このように言葉は続くのだから。
「でも1度でも逃げたら追いかけて死なない程度に痛い目見せるからね……『俺様がな……!』」
 ユーベルコード:盗み纏う狂気の戦鬼(スチールオウガ)を発動。
 多重人格者の永一は【粗暴な戦闘狂の人格】をまとい自身の戦闘スタイルの変化、そして戦闘能力の向上を図る。
 何よりも、人格が変わる事で纏う空気が一変。粗暴な狂気がまだまだ若者ばかりの犯人グループを足を縮こませる。
「ひぃぃっ?!」
 犯人グループの若者たちに一瞥をくれた永一は次の瞬間、空中に舞うオブリビオン黒翼の仮面たちの眼前に躍り出る!
 高速移動によるダッシュ、そして早業によって放たれる【物体を抉り散らす暴虐による衝撃波】!
 急激な速度変化にオブリビオンは全くついていくことは出来ず、衝撃波が撃ち込まれる度に一体一体屠られていく。
 反撃の熱光線は全て見切られ回避される。随所にフェイントも混ぜられたその動きをオブリビオンは捕らえる事は出来ない。
 ならばとオブリビオンは、攻撃速度重視の超音波で攻撃を仕掛けようとしたが。
「耳が痛くなるんだよッ!オラッくたばれ!ハハハハッ!蝙蝠野郎が!」
 ダメージになろうとする前に攻撃態勢になったオブリビオンから撃ち落とされていった。
「う、うわー!」
 そこで突然、犯人グループの若者が一人、その狂気に満ち溢れた戦闘の様をみて逃げ出してしまう。
「おっと、逃げたら痛い目みせるつったじゃねーか」
 永一は高速移動で一瞬で逃げた若者に追いつくと容赦なく背中から蹴りと入れてうつぶせに倒してしまう。
 気絶した仲間を見て、他の犯人グループは逃げ出すことを躊躇する。
 霑国・永一。まさに有言実行である。
「ラストだ」
 バーンと衝撃波が目の前の恐怖に立ち尽くす犯人グループの若者たちの顔のすぐ横を通って、奥に残っていた最後の一匹のオブリビオンを爆殺する。
 ばたりと、驚いた顔のまま一様に尻もちをついて座り込む犯人グループの若者たち。
 そして永一は纏う狂気を無散させ、一変。一見柔和そうな顔になる。
「さ、アジトの情報、教えてもらおうか」
 そして猟兵たちはオブリビオンの眷属を全て倒し終えたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『『奇術師』ミスター・アンノウン』

POW   :    三十六計逃げるに如かず! さらばだ猟兵諸君!
空中をレベル回まで蹴ってジャンプできる。
SPD   :    種も仕掛けもございません!
合計でレベル㎥までの、実物を模した偽物を作る。造りは荒いが【逃走用および"劇場"用の奇術道具】を作った場合のみ極めて精巧になる。
WIZ   :    怖い顔で睨まないでくれたまえ!
【トランプと誰かの位置を入れ替える事】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【盾にする等の自らの手を汚さない手段】で攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は桑崎・恭介です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●第3章
「は、はい……俺たちのボスの名前は『奇術師』ミスター・アンノウンって名乗ってました……」
 眷属を一網打尽にした猟兵たちは頭の一部が寒そうになっている犯人グループから邪神復活の儀式を行う黒幕ボスのいるアジトを聞き出した。
 犯人グループの若者たちは眷属と猟兵たちの戦いでこれでもかと脅された結果、始終猟兵たち相手にびくびくしており聞き出すのに時間はとってしまったが素直に情報を吐いてくれた。
 空き家のように見える建物で犯人グループしか知らない方法で扉を開ける事で、アジトに繋がるのだという。
 そして猟兵たちがアジトに侵入すると。

「おかえり諸君。邪神復活の儀式の進行具合はどうかな?君たちなら大丈夫だとは思うが捕まったりはしてないかい?走ってる最中に足をひねったり怪我を負ったりなんかは?あと寒かったろう、豚汁を作ってみたからこれを食べて身体を温めるといい……」
 そこには笑顔とエプロン姿で寸胴鍋を抱えて出迎える『奇術師』ミスター・アンノウンがいた。
「……」
 そっと鍋を持ったまま台所に戻るミスター・アンノウン。鍋をコンロに戻し蓋をして換気扇も止める。
 玄関に戻ってくると、君たちのちょっと横にあるコート掛けに失礼。と言いながらかかっていた豪華なマントとシルクハットを回収。
 元に位置に戻りながら無言で着つけると、くるりと回って大胆不敵な声を上げる。
「ハッハッハァ!猟兵たちよ!よくぞこのアジトを見つけ出したな!」
 大袈裟な動作でマントを翻すと、残忍な笑みを浮かべてこの邪神復活の儀式を行っていた黒幕のボスは自らの行いを暴露する。
「そう、一般人である彼ら"黒翼の疾走者"を使い、この愉快な"邪神復活の儀式"を行っていたのは我輩が黒幕だ」
 俺ら、そんな名前だったの……!と犯人グループの少年たちは本性を現したオブリビオンに対し、恐怖で戦慄いている。そんな名乗りをしなくてよかったと。
「"黒翼の疾走者"たちのおかげで、既に邪神復活の儀式は最終段階にまで到達している……おっと止めたいかね?困るな、我輩は荒事が苦手なのだよ」
 その瞬間、煙幕が張られ視界が一瞬にして遮られる!
 そして猟兵たちの横を駆け抜ける気配が過ぎ去っていくのを感じた!
「故に諸君らと遭遇すれば全力逃亡だ!さらばだ猟兵諸君!」
 何とか煙から脱すると、既に全力ダッシュして逃げ出しているミスター・アンノウンの目立つ後ろ姿を発見した。
 ここでオブリビオンを逃がす訳にはいかない。
 猟兵たちよ、『奇術師』ミスター・アンノウンを追撃し、撃破するのだ!
「残りの【邪神復活の儀式】は我輩自らの手で完遂させてもらおう!」
 ぴんぽーん。

・第三章捕捉
 勝利条件:『奇術師』ミスター・アンノウンの撃破
 敗北条件:『奇術師』ミスター・アンノウンの逃亡。または邪神復活の儀式の完遂。

 ミスター・アンノウンは全力で逃げの一手です。
 何故なら猟兵たちとまともにやり合っても敵うとはこれっぽっちも思っていないからです。
 逃げながらピンポンダッシュを繰り返し、残り少ない邪神復活の儀式を何とか完遂させようとしてきます。
 儀式完了の前に、逃走するミスター・アンノウンを撃破して下さい。

 なお、犯人グループの少年たちは散々脅され頭を焼かれたりハゲさせられ打ちひしがれた心を皆で慰め合いながら豚汁で身体を温めてます。
 追い打ちをかけるまでもなくそのうち大人にピンポンダッシュについてお説教されますのでどうか放っておいてあげてください。

 それではご参加お待ちしております。
神羅・アマミ
「何が豚汁だしゃらくせー!家庭的アピールしてんじゃねー!トランプマンならトランプマンらしくグレートアゲインとか言ってろボケがー!」
コンプライアンス的に採用が怪しい台詞を吐きつつ、象へ跨り直しおもむろに閑静な住宅街へ登場!
こんな格好でも住民は違和感を覚えないってなかなか珍奇。

「ヘッ、どうやら妾、この有り余る力をまだ制御できてねーようじゃぜ…湧き上がるこの感覚、時折自分でも恐怖を覚えますね?」
前回の失態を全力で言い訳しつつ、やっと攻撃モーションに入る。
コード『音残』ならば、お釈迦様の掌の上近いも遠いもこれ同じ!

「爆散しろ!そのムカつくメッシュの髪!ハゲ散らかしたるぜえええ!!」
また髪の話してる…


霧ヶ谷・紫音
ようやく追い詰めたぜ!
観念しやが…ってオイ!待ちやがれぇ!?

【SPD】
「いいかシロ、絶対見失うんじゃねぇぞ!」
そう言いながら【白狼強襲戦法】を使って騎乗し、
狼の足の速さで追いかけるぜ!
基本的に白狼が追うルートは、狙っているインターホンの前に
跳躍しながら先回りして陣取る形で移動してもらって
押させないように移動しつつ、
【スローイングダガー】と【多目的ワイヤーロープ】の
【投擲】で追い詰めていく!休む間も押す間も与えねぇ!
ダガーやロープで動きを封じれたら、
トドメは【怪力】任せに振り回す【黒鉄】で叩きのめしてやる!
「こんな回りくどくて厄介な作戦立てんじゃねぇよ、ったく…!」




 煙幕に紛れ逃走を開始した奇術師ミスター・アンノウンを追う影二つ。
 奇しくも彼女達二人は共に、動物に騎乗しての追跡を選択したもの同士だった。 
 ランドセルを背負ってる方は神羅・アマミ(凡テ一太刀ニテ征ク・f00889)。
 ゴツい剣を背負ってる方は霧ヶ谷・紫音(一直線サバイバルガール・f02519)だ。
「何が豚汁だしゃらくせー!家庭的アピールしてんじゃねー!トラ♠プマンならトランプ♣ンらしくグレート♦アゲインとか言ってろボケがー!」
「いいかシロ、絶対見失うんじゃねぇぞ!」
「猟兵諸君!コンプライアンス的に考慮させた結果、私にモザイク処理をさせる事で逃亡へのリソースを削るのはやめてくれたまえ!」
 奇術師っぽくトランプカードが舞って台詞に被る!
 やたらと白くてメッシュが入ってて羽根やらなんやらが派手派手なスーツとマントを着込んだおっさんが、象に乗って弓を引く小学生と白い狼に乗った傭兵風の女性に追っかけまわされていた。
 アマミが真の姿に覚醒した場合、そのひとつはインド風衣装に身を包み、象を駆る弓使いとなるのだ! 
「ぱおーん」
「行くぜ、シロ!最速ダッシュだ!」
 そして紫音は自身のユーベルコード:白狼強襲戦法(ハクロウキョウシュウセンポウ)で召喚した白き狼、シロの背に乗り、ミスター・アンノウンを追走する。
 奇術師ミスター・アンノウンの狙いは『ピンポンダッシュ』!そう、邪神復活の儀式を未だにアンノウンは諦めていないのだ。
 追跡してくる猟兵からある程度距離を稼ぐと、ミスター・アンノウンは突如として住宅街の一軒家の前でブレーキ。
 パンパンと二拍手すると仰々しい仕草で指を伸ばして
「させるかよっ!」
 紫音は白狼をミスター・アンノウンが向かうインターホンの前に飛び込み陣取る形でピンポンダッシュガードをするルートを飛ばす。
 ピンポンダッシュという目的が分かっているからこそある程度の先回りは可能なのだ。
「休む間も押す間も与えねぇ!」
 さらに紫音はスローイングダガーの遠距離攻撃でアンノウンを追い詰めようとする。
「待ちたまえ!私はそこまでもこもこしたものが得意ではないのだよ!」
 これはたまらずミスター・アンノウンもピンポンダッシュを諦め逃げ出すしかない。
 しかしそこへぱおーんと象が道路を踏み荒らしながら追ってくる。
 そう真の姿(象に乗ったインド風弓使い)になったアマミだ。
「ヘッ、どうやら妾、この有り余る力をまだ制御できてねーようじゃぜ……湧き上がるこの感覚、時折自分でも恐怖を覚えますね?」
 なおアマミはミスター・アンノウンの眷属である黒翼の仮面にこの姿でメタメタにされた前回がある。
 その失態を全力で言い訳しつつ接近し、やっと攻撃モーションに入る。
「妾のユーベルコード『音残』ならば、お釈迦様の掌の上近いも遠いもこれ同じ!」
 【真の姿が解放され極限まで高められた集中力】。そして【本人と象の圧倒的な怪力から引き放たれた矢】が、爆殺四散させようと轟音と共に放たれる!
「明鏡止水の境地から射られし静謐な一矢が、やがては山をも爆発四散せしめる破滅の音色を奏でてくれようぞ!死ねーッッ!!」
 ぱおーん!と音色が鳴り響いてミスター・アンノウンの頭皮ギリギリを矢がかすめていく。
「こんな格好でも住民は違和感を覚えないってなかなか珍奇」
 因みに白髪だろうが角生えてようが象を連れていようが違和感を覚えないですが、弓矢でおっさんの頭皮を狙う行為はちゃんと奇異の眼で見られると思います。
「なんじゃ、と……!」
「こんな回りくどくて厄介な作戦立てんじゃねぇよ、ったく……!」
 アマミがパオパオしてる内にダッシュで逃げるミスター・アンノウン(若干ハゲが進行した)を追跡する紫音。
 そして紫音の白狼との連携で多目的ワイヤーロープの投擲が遂にミスター・アンノウンを絡め取る。
「馬鹿なっ!我輩が捕まってしまうなどと!」
「トドメは黒鉄で叩きのめしてやる!」
 紫音の巧みなロープワークによって猟兵二人の前に引き寄せられるミスター・アンノウン。
 駆ける白狼の上で背中の巨大な剣を抜き、怪力任せに振り回す紫音。
「爆散しろ!そのムカつくメッシュの髪!ハゲ散らかしたるぜえええ!!」
 また髪の話してる……違った。好機とばかりに象の上に立ち、弓矢を引き搾るアマミ。
 二人の猟兵の剛剣と矢がミスター・アンノウンに迫る!
 と思った瞬間! 
「そう怖い顔で睨まないでくれたまえ!」
 ボン!と煙がしたと思ったら、アンノウンとアマミの場所が入れ替わっていた。
「いっ!?」
「なんじゃ、と!」
 がきーん、と紫音の一瞬の判断であわやアマミに当たりそうだった矢は弾かれる。
 だが捕まえていた筈のミスター・アンノウンは、なんと象の上。
「ゆくぞパオパオ君!今の内にインターホンを押すのだ!」

 ぴんぽーん。

 巧みな象捌きでぱおーんとピンポンダッシュをして逃げ出す奇術師ミスター・アンノウン。
 ロープに絡まったアマミと、それを助け出した紫音は既に離れつつある象さんのお尻を見送る事になった。
 因みに多分、象で移動するよりミスター・アンノウンが自力で走る方が早いかもしれない。
 奇術師ミスター・アンノウン、恐るべし!

失敗 🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

高野・エドワード
あああしまった…ちょっと休憩をと思って喫茶店でのんびりしてたら遅れた…!!今どんな状況なんだろ、もうアジトは見つけたみたいな噂は聞いたけど…。

………ん?うわっなんだやけに派手な男がピンポンダッシュを…!?
OK把握した、あれがボスだね!流石逃げ足だけは相当なものみたいだ。
取り敢えずスマホで写メって某青い鳥で呟こう。

『只今巷を騒がせているピンポンダッシュの犯人出没中!近くにお住まいの方はご注意!! 拡散希望』

ふふん、僕のコミュ力舐めて貰っちゃあ困るよ。
これで警戒した市民にピンポンダッシュを少しでも阻止されれば儲けものだね!

後は命中率の高い【ジャッジメント・クルセイド】で攻撃しつつ空から追跡しよう。


雷田・龍子
「逃げ切れると思うなよ。確実に捕まえてみせる!」

【POW】

人派ドラゴニアンの龍子は飛んでミスター・アンノウンを空から追跡する。
竜騎士の銃槍での【援護射撃】や、UCでの捕縛を試みる。


アルバート・クィリスハール
どうも通りすがりの猟兵です!
人のホーム(UDCアース)で暴れてるオブリビオンが居ると聞いて!
具体的には象に乗って疾走するコンゴウインコ似のおっさんがいると聞いて!
【SPD】
靴の刻印全力で使って追いかけるよ!(ダッシュ)
重力操作で自分の負荷を減少し、大気操作で追い風作って加速!
オラトリオの翼はしまう!邪魔だから!
曲がり角も障害物もなんのその、飛び越え踏みつけ蹴り砕いて追う!(踏みつけ+空中戦+スライディング)
象に乗るのは道交法違反とか適当に挑発入れて、振り向いた瞬間にUCで相手の前に現れて力一杯“弱点”を蹴り上げる!
後ろ向いてるから反応鈍くなるよね?
ハッ荒事は慣れてンだよ、じゃない今のなし!


霑国・永一
【SPD】
俺、今まで色んな邪神ないし邪教徒見てきたけど、ここまで殺意の薄い変人邪教徒は初めて見たよ。というかあの玩具、そんな名前だったのか……
それはそれとして、逃がさないけどねぇ

UCを発動。
分身の可動範囲ギリギリで別方向から追いかけ、なるべく挟撃になるように【おびき寄せ】する
分身に気を取られては面倒だからね、分身は【迷彩】も使っておくか
追いかける際は【ダッシュ】を活用。【視力】で敵の位置は見ておく

相手が奇術道具を作ろうものなら、そんなものはさせる前に【盗み攻撃】にて【盗み】、破壊なりポイ捨てしてやるなりしておく。【早業】も併用だ
分身と共にダガーで足や手など逃走の力から先に削ぐような戦いでやろう




「あああしまった……ちょっと休憩をと思って喫茶店でのんびりしてたら遅れた……!!」
 UDCアースをすっかりお気に入りになっているオラトリオ、高野・エドワード(愛のガチ勢・f00193)はピンポンダッシュの犯人を収監したら後腐れなくちゃちゃっとちゃっかりと喫茶店を堪能していたらしい。
「今どんな状況なんだろ、もうアジトは見つけたみたいな噂は聞いたけど……」
 多分きっと一応グリモアベースで依頼の進捗状況を気にして髭をもみもみしてる猟兵から次に向かう場所を聞いて追いかける事にしたエドワード。
 オラトリオの羽で指定の場所まで飛んで移動していると、騒がしい一団を発見した。
「………ん?うわっなんだやけに派手な男がピンポンダッシュを……!?」
 やたらと白くで羽根やらなんやらが派手派手なスーツとマントを着込んだおっさんが、象に乗った少女と白狼に乗った女性に追いかけ回されていた。
 なにこのハーレムっぽい響き。
「OK把握した、あれがボスだね!流石逃げ足だけは相当なものみたいだ」
 最終的にアンノウンは恐らくはユーベルコードを使い、象の上の少女と場所を入れ替わるとそのまま象を巧みに操りピンポンダッシュをしていた。
「取り敢えずスマホで写メって某青い鳥で呟こう」
 エドワードはスマホのカメラ機能を起動させるとズームでミスター・アンノウンの姿を入れようとして、彼の背中に高速で追いかけてくる存在を確認した。
「どうも通りすがりの猟兵です!」
 他を圧倒する速度で飛来してきたのはオラトリオのアルバート・クィリスハール(空舞う黒鷹・f14129)だった。
「人のホーム(UDCアース)で暴れてるオブリビオンが居ると聞いて!」
 スカイダンサーのアルバートはその足に履いている特注のレガリアスシューズ、刻印靴の能力を遺憾なく全力で発揮し、猛スピードで追いかける!
「具体的には象に乗って疾走するコンゴウインコ似のおっさんがいると聞いて!」
 重力と大気を操れる靴である刻印靴の力を使い重力操作で自分の負荷を減少し、大気操作で追い風作って加速!
 なおオラトリオの翼は風の抵抗を諸に受けるので邪魔なのでしまっているので赤いグロリオサを花咲かせた美男子が飛んできたような見た目だ。
「象に乗るのは道交法違反だぜおっさーん!」
 かなり適当に挑発を入れて、奇術師ミスター・アンノウンの背中に飛び込むエドワード。
「馬鹿な、女児がこれに乗って闊歩していたはずのミー!」
 ミスター・アンノウンが挑発に対して思わず振り向いた瞬間にアルバートはユーベルコード:鷹狩(タカガリ)を発動。本の一瞬でミスター・アンノウンの眼前に現れると、す、とちょっとガラの悪かった風の顔から一変、爽やかお兄さんな笑顔になって。
「やぁ、こんにちは」
 力一杯、若干禿げあがってる頭部を蹴りつけた!
「ノー!我輩、荒事はトコトン苦手なのだよ!争いはやめたまえ!」
 蹴られて吹き飛んだミスター・アンノウンは落馬ならぬ落象しつつもそのまま空中を蹴るようにしてダッシュ!
 とことん猟兵と正面からは勝負をしない性質のようだ。
「ハッ荒事は慣れてンだよ、じゃない今のなし!」
 一瞬ヤンキーに戻ったアルバートだったが爽やか美男子に顔を戻す。
「君のその嘘くさい笑顔は我輩、好みだよ!」
 去り際にミスター・アンノウンはしれっとピンポンダッシュをかまして逃げ出そうとするが。
「逃げ切れると思うなよ。確実に捕まえてみせる!」
 そこへさらに低空飛行で追いついてきた人派ドラゴニアン、雷田・龍子(人派ドラゴニアンの剣豪・f14251)が手に持つ竜騎士の銃槍でミスター・アンノウンを狙い撃つ。
 稲妻を纏った弾丸が次々と飛来してはばしばしミスター・アンノウンの頭皮をかすめていく。
「飛び道具とは卑怯ではないかね!」
 しかし流石はボス格のオブリビオンである奇術師ミスター・アンノウンは、しぶとく生き残ってダッシュ。
 そして突然、ミスター・アンノウンが複数に分裂して逃げ出した!
「何!どれが本物だ!?」
「ハハハ!種も仕掛けもございません!」
 その正体は、逃走用奇術道具である。造りは実はかなりあまくて風船に絵が描いてあるだけのものや木の板にアンノウンの似顔絵がかかれてるだけのものもある。
 だが数が多くてそして地味に派手派手な衣装を目で追ってしまって、龍子とアルバートはミスター・アンノウンを一瞬見失ってしまう。
「えい」
「のー!」
 でも天空からじっくり観戦していたエドワードは偽物に惑わされる事もなく本物にジャッジメント・クルセイドを当てまくる。
「ていていてい」
「べー!ばー!」
 指先がミスター・アンノウンを捉える度に天空からの光が落ちてダメージを与えていく。主に脳天に。
 ここに来て命中率の高いユーベルコードでの援護をするエドワードのナイスファインプレーであった。
「くっ、こうなれば、強引にでも邪神復活の儀式を完遂させて……」
 天からの攻撃は避けるのは難しいと悟ったミスター・アンノウンはピンポンダッシュを強引にやり切って儀式を完了させようと試みる。
「む。我輩、何やら視線を感じるな」
 ピンポンダッシュをしようとした家の玄関が、ちょっと空いてる。そして住民がなんかミスター・アンノウンを怪しんだ瞳で見つめている。
「なんと!住民がいたらピンポンダッシュ出来ないではないか!」
「ふふん、僕のコミュ力舐めて貰っちゃあ困るよ。」
 そう最初の方にエドワードがスマフォで撮影したミスター・アンノウンの画像。それをSNSなど拡散したのだ。

『只今巷を騒がせているピンポンダッシュの犯人出没中!近くにお住まいの方はご注意!! 拡散希望』

 普段からUDCワールドに入り浸っていると自負するエドワードのコミュ力をもってすればこその発想だった。
「ぬおー!これは邪神復活の儀式を執り行う場所を探すだけでも苦労するではないか!」
 こんな時、"黒翼の疾走者"たちがいれば……。と今この場にはいない若者たちを思い返しながら後ろから迫る攻撃をいなし逃走するミスター・アンノウン。
 そんな彼の前にさらなる猟兵が姿を現す。
「俺、今まで色んな邪神ないし邪教徒見てきたけど、ここまで殺意の薄い変人邪教徒は初めて見たよ。というかあの玩具、そんな名前だったのか……」
 満を持して現れたのは霑国・永一(盗みの名SAN値・f01542)だった。
 フードを被った氷一は冷めた瞳でミスター・アンノウンを見据える。
「それはそれとして、逃がさないけどねぇ」
「ふふん!近い場所の君たちなら、目くらましもちゃんと効果があるだろう!今回は空の彼の眼も欺いてくれるぞ!」
 奇術師ミスター・アンノウンは先ほど上手くいった奇術道具による目くらましの逃亡を図ろうと懐から奇術道具を取り出し……。
「これが奇術道具ね」
「種も仕掛けも……なーーーん!!?」
 一瞬の内に永一に奇術道具を盗まれてしまっていた。
「こんな小細工道具、種があろうがなかろうが、使わせなければいいだけだろ」
 そしてバキと音を立てて永一の手のひらの中で壊される奇術道具。
「えーい、我輩の奇術道具はまだまだ、あうちっ!?へぶちっ!?まるちっ!?」
 次々と新たな奇術道具を取り出そうとするミスター・アンノウンだったが、そのたびに永一に早業で盗まれてはバキっと壊されてポイ捨てされてく。
 そんなこんなをしている内に後ろからは他の猟兵も来ており、暴風を纏った蹴りがミスター・アンノウンの頭をかすめた!
「くっ、こうなれば仕方ない!三十六計逃げるに如かず!さらばだ猟兵諸君!」
 目くらましを諦めたミスター・アンノウンは多少のダメージは覚悟で全力ダッシュで猟兵のいない方向へ逃げ出す。
「へっ、甘ぇんだよ!」
 しかしミスター・アンノウンが走り出したその先に待ち受けていたのはなんと氷一!
 否。
 氷一の使用したユーベルコード:オルタナティブ・ダブルで予め二手に分かれていたもう一人の自分だ。
 実は氷一、最初から迷彩によって隠れていた分身と共に迎撃できるようにミスター・アンノウンの逃げる道を塞いでいたのだった。
「ハハハハッ!俺様がぶち殺してやるぜ!!愉しませなァッッッ!!!!!」
 狂暴な性格の氷一がミスター・アンノウンを本気で叩きのめしにいく。
「ぐぅぅ!これは不味いのではないかね!?」
 空に逃げようとしては天空からのジャッジメント・クルセイドに邪魔をされ、
 隙をついて逃げようとした瞬間に高速移動してきたアルバートに蹴りあげられ、
 ジャラジャラジャラ、バーン!と龍子のドラゴニアン・チェインに爆発と共に絡めとられてしまった事が最終的な決定だとなり。
「ちょ、猟兵諸君、平和的な解決を目指さないかね???無益な殺生はよくないと我輩思うのだよぎゃああああああああああッ!!!」

 実はかなり危険なところまで来ていたピンポンダッシュの邪神復活の儀式だったが、こうしてオブリビオン奇術師ミスター・アンノウンとその野望は潰えたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年03月07日


挿絵イラスト