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バズジャジ・カーニバル! ~氷河期大金庫編~

#デビルキングワールド #戦後 #7thKING決定戦 #ジャッジメントガール #バズリ #トンチキシナリオ

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●予知:協賛『アイスエ●ジクイーン』様。
 『7thKING WAR』
 デビルキングワールドを統治する悪魔の王を決める戦いが終結してから、幾星霜(数日)。
 新たな7thKINGとなった猟兵たちは、魔界各地で想い想いの戦後活動に取り組んでいた。
 だが! 奴等は大人しくしていなかった!

 その情報を魔界全土にテレビを放送する、魔界テレビ局。
 そこに居座る彼女こそ、ありとあらゆる凶悪犯罪を主張してワルをアピールする悪魔たちと戦い、圧倒的な武力で全て軽犯罪に変えてきた、

  VVVVVVVVVVV
 > 絶対 冤罪 裁判所 <
  ΛΛΛΛΛΛΛΛΛΛΛ

 の魔界裁判長!
 魔界テレビ業界のトップを直走るトレンドガール『ジャッジメントガール』!

 薄暗いスタジオの中、一人(カメラマン他スタッフは除く)佇む彼女はマイクを手にしていた。

「……ガチデビルにDEBANを取られ、涙で枕を濡らす日々を送ったっス……。
 『大祓百鬼夜行』からちょうど一年だなぁと気づき、バズリトレンディさんにオファーしたのは自分だというのに! チックショーメッス!」

 こいつが元凶でした。

「しかーし! 捲土重来! ここに御殿を建てようっス!
 という訳で、カモン! 謎の親分宝珠&アイスエイジクイーン!」
「ぷるぷるぷる。ワイちゃん、悪い宝珠じゃないよ?」
『お〜っほっほっほっ! わたくしにも声をかけるとは、お目が高いですわね!』

 プシューとスモークが焚かれ、迫り出す舞台から姿を晒す二つの影。
 一つは、アイスティーの中にプカプカと浮かぶタピオカ……否!
 ガチデビル討伐戦で猟兵たちの支えとなった、謎の親分宝珠(正体は実際不明)!

 そしてもう一つ、どうやらご本人は別所でのフラグメントの都合上、この場に出張ることはできなかった西のラスボス。
 遠距離中継で出演の『アイスエイジクイーン』が等身大液晶ディスプレイに映し出されている!

 あーあ、揃っちまったか。

「生半可なワルじゃ物足りない! ただのバトルじゃ盛り上がらない!
 そんな視聴者にお応えして、時代にマッチしたニーズにソリューションっス!
 すなわち、バズり対決! バズリ・トレンディ・ジャッジメント・カーニバルっス!」

 ゲストの拍手が響く中、ジャッジメントガールが指をパッチンと鳴らすと、スタジオの天井に吊り下げられたミラーボールが回転し始め、軽快な音楽が流れ始める。
 スタジオの中央には、巨大な金庫の入り口が鎮座していた。

 そう、『7thKING WAR』を戦い抜けた猟兵諸君なら聞いたことがあるだろう。
 魔界銀行街に存在する、アイスエイジクイーンと契約した銀行に置かれた最も強固な守りを誇る『氷河期大金庫』である!
 まあ、何度も猟兵たちに破られてますが。

「さあさあ、魔界テレビをご覧の皆様! 7thKINGの来場っス!
 今からやってくる猟兵の皆様が、アイスエイジクイーンが提供してくれたこの『氷河期大金庫』挑みに来るっスよ!」
「お~っほっほっほっ! 『非常に堅固』『再生する』『触れた者を凍結させる』という三点セットは健在ですわ!
 スタイリッシュにトレビアンに破ってくれることを期待、ごほんごほん、簡単に破れるとは思わないことですわ!」

 楽しそうに高笑いするアイスエイジクイーン。
 よもや魔界テレビ局に金庫を設置するとは。……発注すれば手配してくれませんかね?

「フッフッフッ。しかーし、金庫破り競技はあくまでふるい落としっス!
 本番は、金庫の中で待つ自分、ジャッジメントガールとバズリバトルを繰り広げるっス!
 謎の新し親分宝珠のパワーで、面白ければ面白いほと強くなる不思議空間になっているっス!
 ガチデビルとは比べ物にならない、トンチキバトルを披露するっスよ!」

「ヒュー! ジャっちゃんカッコイー♪」「ジャッジーンっス!」「えっ」

 タピオカが囃し立て、アイスエイジクイーンが聞いてませんよという風に驚いている。

「歌って踊って、遊んでバトる! 予想だにせぬサムシング!
 何でもいいので、自分よりバズれば勝利! つまらなかったら負けっス!
 もちろん遠慮なくジャッジメントハンマーでツッコミを入れるので、猟兵の皆さんには期待してるっスよ!(前振り)
 では自分は金庫にこもるので、また後程! チャンネルはそのままで!」

 金庫内で暖を取るために火鉢を抱えたジャッジメントガールが金庫に入り、内側からガシャンとロックをかける。
 難攻不落の『氷河期大金庫』を突破し、中で待つジャッジメントガールを打ち倒すKINGは誰か……!
 続きはCMの後で。
 ……。おや?

「……うーん。大丈夫でしょうか……」
「およ? どないしたんアイスエイジクイーンちゃん」
「あの氷河期大金庫、簡単には侵入できないよう一部の隙間もないようにみっちりと造ったのですわ」
「ほうほう?」
「文字通り一部の隙も無いのですわ。ので、空気も当然……」
「……」

●招集:リョスケテ。byジャッジメントガール。
「……」

 予知で見えたのは、酸欠になってピクピクと痙攣しているジャッジメントガール。
 密閉空間で炭を燃やしたことで大変なことになってしまうようだ。
 そんな打ち上げられた本マグロのような光景をプロジェクターで投影して、グリモア猟兵のバルタン・ノーヴェが笑顔を向ける。

「という訳で! チョッパヤ(超速く)で金庫を破ってジャッジメントガール殿を開放!
 その後、文字通り一息ついたジャッジメントガール殿とのバトルデース!」

 命の危険ー!
 まあ、悪魔なのでそう簡単に死ぬことはないとは思いますが、放置すれば流石に死ぬかもしれない。
 取り急ぎ金庫を破り、救命しなくてはならない。
 ああ、バックドラフト現象は大丈夫です、爆発くらいではジャッジメントガールは死にません。
 ……猟兵の皆さんも、たぶん大丈夫でしょう。

「なお、この金庫にも謎の親分宝珠殿の『恐れ知らず』が付与されているので、真面目にシリアスなアクションには防御能力が高まりマース!」

 なんてことをしてくれているのでしょう。

「大丈夫デース! 皆様ならば、きっと面白い行動でバンクブレイクを果たせマース!
 そしてその後デスガ、ジャッジメントガール殿とのバトルイベントが発生しマース!」

 ジャッジメントガールの戦闘能力は、1stKINGガチデビルが存命の時代から生き続けているだけあって、圧倒的だ。
 真面目に戦うと普通に手ごわいので、番組の趣旨に沿ってバズるように戦うと(視聴率的にも)良い画が撮れるだろう。

「当然カメラも金庫の中についてくるので、バズればバズるほど視聴率ポイントがアップでウィンウィンとなりマース!
 謎のタピオカ宝珠殿も、アイスエイジクイーン殿も見守ってマース!
 頑張ってくだサーイ、エブリワン!」

 このメイド、自分が現場に出ないから……。
 出た場合でも元気にハイテンション! しそうではあるが。
 閑話休題。

 バルタンはグリモアを掲げ、テレポートのためのゲートを展開する。
 その先に待ち受けるのは、賞賛か、それとも小惨禍(しょうさんか)。
 答えは、猟兵たちの選択次第と言えるだろう。

「それでは、悪魔王遊戯(デビルアトラクション)スタートデース!」

 パーフー、という気の抜けた笛の音と共に、猟兵たちの番組が始まった。


リバーソン
 こんにちは。リバーソンです。無事です。
 マスターとして皆様に喜んでいただけるよう、つとめさせていただきます。

 今回の舞台はデビルキングワールド。
 魔界テレビ局内のスタジオに設営された『氷河期大金庫』を突破し、中にいるジャッジメントガールを撃破することが目的です。
 ジャッジメントガールは強いので多少手荒く扱っても死にません。安心してください。

 第一章、第二章共通して、『バズる!』がプレイングボーナスに含まれます。

 第一章:『氷河期大金庫』を突破することです。
  『7thKING WAR』の戦場⑧にて出現した、アイスエイジクイーンの氷の金庫です。
  カメラが回っているため、そちらを意識した行動をするのも良いかもしれません。
  謎の親分宝珠の力が施されているため、終始シリアスに取り組むとより一層固くなります。
  プレイングボーナスは、『大金庫を破る手段を考案する』です。

 第二章:魔界裁判長『ジャッジメントガール』との戦闘です。
  酸欠で大変なことになりますが、断章の間に休憩を挿むので回復します。
  普通に戦闘能力の高い悪魔なので、プレイングボーナスを意識しての立ち回りを推奨します。終始シリアスに戦うとたぶん負けます。
  プレイングボーナスは、『ボケorツッコミのポイントを魅せる』です。
 ※補足:先制攻撃ユーベルコードはありません。

 オープニング公開後、断章を公開します。
 プレイングの受付期間はタグにてお知らせいたします。
 皆様、よろしくお願いいたします。
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第1章 冒険 『『氷河期大金庫』を破れ!』

POW   :    再生速度を上回る勢いで金庫を攻撃する。

SPD   :    金庫の特殊な錠前を破る。

WIZ   :    金庫の凍結効果に魔法を使って対抗する。

👑7
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●断章:りょ(うへいさん、た)すけて(、息が、苦しい……っス)。byジャガ。

「ヘイ、ジャッジメントガール! すぐに火を消してー!」
「無理ですわ、防音性能もバッチリですもの。外からの声なんて届きませんわよ」
「オーマイガッ! バズジャジ・カーニバル放送一回目か大事故じゃんかよー!」

 そうして右往左往と飛び回りつつ、頭を抱える謎の親分宝珠の前に転移して来る猟兵たち。
 猟兵たちの到来を見て、気色を浮かべる親分宝珠。

「おお! よくぞ集いし精鋭たちよ!
 ささっ、パパっとアトラクションを突破しちゃってくださいよぉ……!
 へへっ、いやあね? 瑕疵はないんですけどね……?」
「中でジャッジメントガールさんが窒息しそうになってますわ」

 知ってる猟兵たちは、それぞれの想いを胸に秘め(あるいは口に出し)、目の前にそびえ立つ『氷河期大金庫』を見つめる。
 中に収まっているのはジャッジメントガールだけだが、キャバリアくらいなら入れそうなほど、十分に高さも奥行きもある様子だ。
 スタジオの天井を貫いているようにも見える。

「さあ、このわたくしの『氷河期大金庫』!
 どのように対処するのか拝見させていただきますわ! お〜っほっほっほっ!」

 戦時中と変わらぬ強度と再生能力、そして触れた者を凍結させるという恐るべき能力を備えた金庫に、猟兵たちは挑んでいく。
アシズ・アナトテ
ジャッジメントガールともあろうものが酸素がないくらいでピクピク状態とは情けない。
それにしても『恐れ知らず』か。
バズる……フッ、自慢ではないが我がウネウネしているだけでバズるのは間違いあるまい……(触手をうねうね)

カメラを意識して金庫の周りに触手をうねうねと這わして何か宇宙的恐怖な感じの冒涜的な空間を演出します。
その上で触手ドリルを一ヵ所を狙ってグリグリ再生速度を上回る感じで突貫。(凍結はあまりの回転速度に熱をもって跳ね除けるんですよ多分)
金庫に穴をあけてあげましょう。
空けた穴から触手が侵食していく映像はバズるの間違いなし!(かも)


プリ・ミョート
その願い、聞き届けたべ! とうっ
しゅたっ。カメラちらっ。四天王一手先が器用なおらに任せるべ。カメラちらっ! 何で手先が器用かって? そりゃーおめえ、手がいっぱいあるからに決まってるからだべさ、にし!
おーい、中のみなさーん。まだ生きてるかに? しんとしてるから心配だべさ。酸欠でぶっ倒れてるのはエ的にもまずいべ。視聴率がマッハだべさ。
バトラーズ・ブラック! リョスケテの命令完遂まで鍵開けとか必要そうな技能に目覚めるべ。カメラちらっ……闇でカメラが見えねえ。こんままじゃ視聴率が!
こうなったら……とっととピッキングして助けてやんねえとな、テキパキ


風斬・迅太
高名なジャッジメントガールとの初接触がこれ……

自分が知ってる金庫って戦車の砲撃みたい極端な衝撃がないと木っ端微塵にならない強度なんですよね
どんなイメージしても破れるところまで行きませんし、派手なことやってみましょう

(スタッフに)可燃物と消火器たっぷり用意して、金庫の周囲を隈なく囲ってください
触れたらところが即座に凍り付きますね、なんだか壮観です
並べたらユーベルコード、ドラゴニック・エンドを放って爆炎による着火が出来たら映えますよね
ダメだったら普通にマッチ使いますけど絵面としては地味だから避けたいです

金庫は破れないでしょうが見た目は迫力あると思う間のです

(ある程度燃やしたらCM入れて消火)


ミルフィ・クロノラヴィット
アドリブ連携歓迎

コレが
アイスエイジクイーン様
御自慢の
氷河大金庫…

先ずはコレを
見事
破れと…

(「未来から来た戦闘マシン」的なBGMかけつつスタジオ入場)

中にジャッジ様が
幽閉とか…!?

『てコレのんびりこいてる場合じゃございませんわね…!?』

【早着替え】で
メイド服を脱ぎ捨て
予め下に着ていた
セクシーな
『マイクロビキニ姿』に
(この辺
UCの威力UP狙い&バズり意識)

『わたくしの妙技…とくと御覧じろときたもんですわ…へ、へーーっくしょい!!』

ガッツポーズ的な
仁王立ち体勢で
(ブレスト炎的な感じに)

氷河大金庫に向け
UC発動

コレで
空気穴くらいは
空いて下さいまし…!

『ブレスト…じゃなかった、バスタアァービィィーム!』


エドゥアルト・ルーデル
何とかしてジャッジメントガール氏の瀬戸際AMSRを録音した方がバズるんじゃない?
ダメ?ダメか~

バズリってのはもっとこう…技巧を凝らさない雑でおおあじなやつでもいいと思うんでござるよね
人間でも悪魔でも素朴でプリミティブに訴えるとっておきの物を用意しようじゃないか!

という訳で取り出したるはこれ!テテテテン!【超大型爆弾】~!でござる
強度?再生力?追っつかないような一撃でぶち壊せばいいんでござるよ!見ろよ圧倒的なサイズを!今からこいつを金庫の壁にそぉい!だ!
いつだって人は困難という高い壁を乗り越えてきたから!!

中身は気にしないでも大丈夫でござろう!耐えてくれるでござるよ!しねぇ!!!!!


夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
まあ、金庫でしたら、中に籠る可能性は考えませんよねぇ。

まず【澄眸】を発動し『眼』を形成、距離さえとれば『反撃』が無いこの状況であれば、問題無く『火力強化』を活かせますぅ。
そして『FTS』から暗幕とスポットライトを出し、暗い中でライトを浴び俯き加減で話しましょう。
残る『F●S』各種は話の間、自動操縦で破る為の[砲撃]を。

るこるです。
指定された服を着る任務に参加したら「サイスが無い」と失格になりかけました。
それでも、簀巻は酷いのです。

るこるです。
攫われた幼女を助けに行ったら、その娘に怯えられました。
子供や女性姿のオブリビオンを、目の前で退治しただけなのです。

るこるです……。


アルテミシア・アガメムノン
氷河期大金庫、何度か破った覚えがありますわねえ。
今回は『バズる!』必要があると。難しいですわね~

取りあえずお越しなさい、我が僕たち!
『氷炎の魔王軍』で配下の軍団を召喚。今回使うのは『炎』属性の半分です。
わたくしの魔力(念動力)で氷河期大金庫を中空に浮上させ、それを悪魔軍団が360°全周から空中旋回、舞いながら炎による連続継続炙り攻撃!
金庫を中心に天空を舞う炎の悪魔のデモンストレーションは映えることでしょう。多分。
炙りまくって十分に金庫が弱ったらフィナーレです。
わたくしの万物を断ち斬る『クロノスの大鎌』で真っ二つに断ち斬りましょう!
ジャッジメントガールさん? 彼女は強いから平気平気ですわよ!


テフラ・カルデラ
※絡み・アドリブ可

いやいやいやいや!?オブラートに包んでもみんなアホなのですか!?
このままお亡くなりになっても困るので助けてあげなければなのです…

しかし…どうしましょうね…?
シリアスとは皆無なわたしなら相性は抜群…のはず
【性癖少女『はいいろ・きゃんぱす』】を召喚!凍結の触手でどうにか開けられませんでしょうか…?

ちょっと!?味見と言わんばかりにそこら辺の美少女悪魔さん凍らせないでください…!?
ちょちょちょ…わたしまで巻き込まないでくださーい!!
(凍るかどうかはお任せします)


リーゼロッテ・ローデンヴァルト
【WIZ】
※アドリブ等歓迎、ギャグ可

宝珠親分がタピオカ製って根も葉もない噂を聞いたんで
落とし前代わりに齧っていい?紅茶も持参してるよ

マジじゃダメって言うなら趣味に奔るさね
おいで、【キャロりん】♪《わぉーんっ♪》

ペットの仔シバベロスを抱っこして構え
可愛いイキモノはバズるし健気なら一層バズる筈
そこでキャロりんに火を噴いてもらうよ♡《わぅー!》

…当然未成長の仔犬だから火勢も相応の可愛げ
だから【ハニード・ブレス】の囁きでお手伝いさ
頑張ったらデビ●ゅーるあげちゃう♡《わっふーぅ!!!》

奮起と電脳魔術で増幅された業火は氷壁を破るし
直接打撃を狙う猟兵の凍結も融かしちゃうよ
がんばれ♡がんばれ♡《わぅ♪わぅ♪》


巨海・蔵人
アドリブ絡み歓迎

◼️心情
やっぱりタピオカだったんだね。
後は、親分本人かどうかだけど、
骸の海も、骸魂に憑かれてオビブリオンになってタピオカ形態れば、
ワンチャン?

◼️タピる
はい、先日は沢山の投げDありがとうございました。
愉快なバイオモンスター蔵人君、TVデビューです、
なお、この放送は、海賊的な手法で御覧の下記世界にも配信しております。

まずは、お手紙から、カクリヨ在住Yさんから『本人か確かめてください』
タピれば良いかな?
一口と丸呑みどっちかな?
(ジリジリ

◼️射出
はい、そろそろイイネも準備も準備完了、
UCの飛翔と反発力も十分。天井は最初から出てるし、
行き先は火山の火口か溶鉱炉か、お好きな方に投票してね



●うぬら十人か……!

 魔界テレビ局のスタジオに駆け付けた7thKINGは、こちらのメンバーだ!
 どいつもこいつも個性豊かなパワフルイェーガー! 紹介するぜ、オーディエンス!
 という訳で順番にどうぞ!


「ジャッジメントガールともあろうものが酸素がないくらいでピクピク状態とは情けない。」

 真っ先に現れ、触手を揺らすのはこの御方。
 遥か昔にブルーアルカディアに召喚され、魔皇として君臨していたラスボス!
 永劫の時を経て猟兵となり、デビルキングワールドに帰ってきた!
 アシズ・アナトテ(魔皇・f34872)だぁー!

「それにしても『恐れ知らず』か。バズる……フッ、自慢ではないが我がウネウネしているだけでバズるのは間違いあるまい……」

 触手をうねうねと揺らしている姿は、威風堂々! まさにラスボス!
 これは活躍に期待が持てます!


「その願い、聞き届けたべ! とうっ」

 しゅたっ! とスタジオに降り立ち、カメラに視線を向けるは魔界のファッションモンスター!
 ブギーモンスターの四天王、プリ・ミョート(怪物着取り・f31555)が、ジャッジメントガールを助けに来てくれたぁ!
 カメラを意識する見事なセンス。これは親分ポイントも好印象ですよ。ちらっ!

「金庫破りだべな? 四天王一手先が器用なおらに任せるべ!
 ……何で手先が器用かって? そりゃーおめえ、手がいっぱいあるからに決まってるからだべさ、にし!」

 もぞもぞと知恵の布が蠢いて、何とも頼もしいワルさを感じさせてくれます。


「高名なジャッジメントガールとの初接触がこれ……」

 『ドラゴンランス』を携えて現れたのは、人間の竜騎士!
 風斬・迅太(まな板・f06135)! 戦争で著名になったジャッジメントガールとの対面を期待しているようです!
 ご待望のジャッジメントガールですが、現在瀕死になっているようです!

「自分が知ってる金庫って、戦車の砲撃みたい極端な衝撃がないと木っ端微塵にならない強度なんですよね。
 どんなイメージしても破れるところまで行きませんし、派手なことやってみましょう」

 何か作戦があるのか、スタッフに物資を用立ててもらっている。
 これはクレバーな展開が見られるか!


 続いては、最終的に溶鉱炉に沈む未来のロボットが出て来そうなBGMをかけつつ、彼女が入場する!

「コレが、アイスエイジクイーン様、御自慢の、氷河大金庫……」

 さるオラトリオの大公女に仕える時計ウサギのメイド少女!
 ミルフィ・クロノラヴィット(メイドオブホワイトラビット・f20031)!
 その年齢や身長とは裏腹に、素晴らしいスタイルの持ち主です。

「先ずはコレを、見事、破れと……。中にジャッジ様が、幽閉とか…!?」
「いや、自分で内側から施錠を、したんやね……」
「てコレのんびりこいてる場合じゃございませんわね……!?」

 ええ、まあ。チョッパヤ(超速く)案件ですが、とりあえず全選手紹介はさせていただきますね。

「悠長……!」


「何とかしてジャッジメントガール氏の瀬戸際AMSRを録音した方がバズるんじゃない?」
「年齢指定とかシビアな気がするんよね、……断末魔AMSRか……」

 そして、すでに金庫は硬く閉ざされている。
 残念ですが、今から録音機材を中に入れることは、できないのだ。

「ダメ? ダメか~」
「次の機会にチャンスということで、ここはご了承をオネシャス!」

 親分宝珠と密談していたのは、この男!
 どこかの世界にぶらりと現るフレンドリーな不審者!
 エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)が参戦だーっ!

「やってやるぜジャッジメントガール!」 サムズアップの似合う良い男よ!


 そして会場の一部照明を落として、彼女の出番を演出します。

「るこるです」

 夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は、浮遊する4基の宝玉『フローティングトランスポートシステム』から暗幕とスポットライトを取り出して、暗い中からライトを浴びつつ、俯き加減で話している。
 これは……ヒ■シです……!

「指定された服を着る任務に参加したら「サイスが無い」と失格になりかけました。
 それでも、簀巻は酷いのです」

 簀巻……。せめて、なんというか、毛布とか……。

「るこるです。
 攫われた幼女を助けに行ったら、その娘に怯えられました。
 子供や女性姿のオブリビオンを、目の前で退治しただけなのです。
 るこるです……」
「そりゃあ……辛いなあ……頑張るんや、きっといつかいいことがある……!」

 どのように倒したのか手段が気になるものの、ここは触れないで置きましょう。
 るこるさんの意気が回復するのを、待ちましょう……さて。
 

「まあ、金庫でしたら、中に籠る可能性は考えませんよねぇ」

 ここにもこの方が来てくれた!
 今を時めく『7thKING WAR』猟兵総合ランキング第一位!
 デビルキングワールド制覇を魔王国の目指す女帝!
 アルテミシア・アガメムノン(黄金の女帝・f31382)!

「氷河期大金庫、何度か破った覚えがありますわねえ。
 今回は『バズる!』必要があると。難しいですわね~」

 不敵に微笑みを浮かべたまま、アルテミシアは氷河期大金庫を見続けている。
 その叡智は、何を繰り出してくれるのか!


「いやいやいやいや!? オブラートに包んでもみんなアホなのですか!?」
「HAHAHA」「お〜っほっほっほっ!」

 はい。否定はできません。
 どう見ても女の子にしか見えないうさ耳キマイラの男の子。
 テフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)師の仰る通りでございます。

「このままお亡くなりになっても困るので助けてあげなければなのです……」

 何と慈愛に満ちたことか。とても良い子ですね。
 皆さん、彼の称号を注視してはいけませんよ。


「宝珠親分がタピオカ製って根も葉もない噂を聞いたんで来たよ♪
 落とし前代わりに齧っていい? 紅茶も持参してるよ」
「らめぇぇぇ! 欠けちゃうのぉぉぉ!」
「あはは、マジじゃダメって言うなら趣味に奔るさね。おいで、キャロりん♪」
『わぉーんっ♪』「くぅ可愛!」

 嬌声ではなく悲鳴を上げているタピオカをよそに、リーゼロッテ・ローデンヴァルト(マッド&セクシーなリリー先生・f30386)はペットの仔シバベロス『キャロりん』を抱っこして登場だ。
 可愛い動物の登場に視聴率もうなぎのぼりです。
 よし、この番組勝ったわ風呂入って来る。


 そして、最後に来たのはこの人か!
 前回の放送(7thKING WAR㉖〜エンターテイメントの力を!)ではお世話になりました。
 眼鏡をキラーンとさせて登場するのは、人気の動画配信者!
 巨海・蔵人(おおきなおおきなうたうたい・f25425)さんです!

「やっぱりタピオカだったんだね」
「フッ。面白い発想だったんでパクらせてもらったけど、ええかな……?」

 どうやら彼の呟きが謎のタピオカに新たな芸風を与えてしまったようです。
 そして蔵人は魔界テレビ局のカメラとは別に配信を始められるようです。
 独占配信もワルですが、分散させることでより多くの人の目に触れますからね。
 海賊的な放送……実にワルですねぇ。

「はい、先日は沢山の投げDありがとうございました。
 愉快なバイオモンスター蔵人君、TVデビューです。
 なお、この放送は、海賊的な手法で御覧の下記世界にも配信しております」

 カメラに向かって愛想よく手を振る蔵人さん。
 彼のチャンネル登録者もテレビを見てくれるから、営業的にはウィンウィンです。

「それでは準備はええな、皆の衆! よろしく頼んますでー!」

 謎の親分宝珠が口にした笛から、パーフー、という気の抜けた音が響き渡り、猟兵たちの番組が始まった。


●レッツ、オーバーキル♪

 魔界テレビ局に鎮座する、『氷河期大金庫』。
 ジャッジメントガールが収まるその金庫前に集まった猟兵たちは、思い思いの行為を始めていく。
 まず火を噴いたのは、サービスシーンであった。

 豊満なるこると、セクシーなミルフィが並び立つ。
 立ってるだけでもう殿方の視聴率ががっぽがっぽです。ありがとうございます。

「大いなる豊饒の女神、あなたの使徒に『神眼の加護』をお与え下さいませ」
「わたくしの妙技……とくと御覧じろときたもんですわ…へ、へーーっくしょい!!」

 そこに更なる追い打ちを仕掛ける二人!
 るこるは先ほどのスポットライトを再利用して、白いシーツの向こうでミルフィと生着替えを行っている……!
 逆光のシルエットに映し出される二人の影は、メイド服から戦闘コスチュームへのお着替えである!
 見えない、けど察せられる光景! 実際数字は上がった。

 着替え終わった二人は、それぞれ『和風水着』と『マイクロビキニ姿』という扇情的なセクシー衣装に早着替え!
 大丈夫、この番組は健全ですお子様に見せても大丈夫ですよ奥様!

「くぅぅぅ! 何というダイナマイト!
 これはテレビの向こうのみんなが誘惑されてますよ!」

 親分宝珠が臍を嚙むほど、絶世の美女たちの姿にバズっております。

 ミルフィがマイクロビキニ姿を恥じることなく、威風堂々と仁王立ち態勢でガッツポーズを決める!
 これは実際、彼女のユーベルコード、《バスターブラスター》の攻撃態勢なので何の問題もない!
 ミルフィが体表及び肌の80%以上を露出していると威力アップするという効果なので、マイクロビキニに着替えたのです、合理的判断!

「ブレスト……じゃなかった、バスタアァービィィーム!」
「ヘイ、そこの男性スタッフ共。個人的な撮影はKILLな?」

 二、三名の不埒な輩がボッシュートされる中、ミルフィは桃色の極太二連ビームを放つ!
 爆炎と魔焔が金庫を包み、ファーストアタックを与えていく!

 そして、るこるが纏っているのは和風水着だけに非ず!
 《豊乳女神の加護・澄眸(チチガミサマノカゴ・テンタカキヒトミ)》という、射程15kmを楽に超える透過視界を得る『眼』を纏っていた!
 13kmや、を楽に超す御業、恐るべし……!

 攻撃力が8倍になるユーベルコードであるが、代わりに防御力が0となり全ての攻撃が致命傷になるのだ……。
 だが、しかし! 反撃を危惧する必要のない現状ではなんのリスクもない!
 恥ずかしい素振りを魅せながらも落ち着いて、各種フローティング・システムをセットアップして砲撃準備を整えている!

「視えます、ジャッジメントガールさんがまだ生きているのが……。
 今、お助けしますファイアー」

 ビームに爆撃、重力弾! ありとあらゆる砲撃が金庫を襲う!
 二人の双峰が視聴率を稼ぎ、二人の双眸が金庫の耐久力を削っていく!
 どうやら出だしは順調のようです!


 一方。万人受けするバズリもここにはいる!
 そう、忘れてはならぬシバベロス! 今を時めく流行の最先端である!

「可愛いイキモノはバズるし健気なら一層バズる筈。
 そこでキャロりんに火を噴いてもらうよ♡」
『わぅー!』
「めっちゃ可愛いやん……! カクリヨに輸出してもらえへんかな……」

 ぼふっと小さなファイアブレスを噴く『キャロりん』。
 これはとても可愛い。
 当然、未成長の仔犬であるがゆえに火勢も相応の可愛げだ。
 だからこそ、リリー先生のサポートが火を噴くのだ。

「大丈夫。アタシの電脳が、甘ぁく囁いてるよ……♡
 ―――【ハニード・ブレス】♪」

 説明しよう! 《Op.NULL:HONEYED BREATH(ハニード・ブレス)》とは!
 10分間という時間をを瞬間思考力でナノ秒に縮めた複合解析をしながら適切な電脳魔術が組み込まれた甘い誘惑を囁いた対象に、自動回復と戦闘力強化を付与するリリー先生のユーベルコードである!
 どういうことかというと、本来10分かかるバフ付与タイムを一瞬で済ませてしまうのです。やべぇ。

「頑張ったらデビ●ゅーるあげちゃう♡」『わっふーぅ!!!』
「なんという恐ろしく早い囁き……ワイちゃんじゃなけりゃ見逃しちゃうね」

 ざわざわと慄く親分宝珠をよそに、リリー先生の囁きでフンスフンスと奮起して元気よく尻尾を振る『キャロりん』。
 電脳魔術で増幅された業火はきっと効果抜群でしょう。
 準備万端DA!

「がんばれ♡ がんばれ♡」『わぅ♪ わぅ♪』

 『キャロりん』の小さな口から放たれるじごくのごうかが、金庫を焼いていく!
 過熱は順調、だがもっと火を足せとアイスエイジクイーンも扇子を振っている!


「しかし……どうしましょうね……?
 シリアスとは皆無なわたしなら相性は抜群……のはず」

 なるほど、テフラさんはシリアス皆無……。
 ……なるほど!

「という訳で、はい! はいいろ・きゃんぱすさん召喚なのですよ~♪」
「くふふ……素敵なモデル……滾りますわ♪」

 説明しよう! 《性癖少女『はいいろ・きゃんぱす』(スタチュー・イラストレーター)》とは!
 かつてサクラミラージュにてテフラが戦ったケモナーにして拗らせ限界オタク美少女の影朧である!
 絵を描く事と彫像を愛でるのが好きな方なのですが、テフラに封印されて以降行動を共にしている頼れる仲間なのだ!

「……大丈夫なん?」
「もちろんです。という訳で、はいいろ・きゃんぱすさん!
 触れると凍り付く凍結の触手でどうにか開けられませんでしょうか?」
「ふふ、やってみましょう……まずは、準備運動から……」

 凍り付く金庫 VS 凍り付く触手!
 なるほど、最初から凍る前提ならば拮抗するのではというアイデアですね。
 ただ……『はいいろ・きゃんぱす』の触手、金庫には向かってないようですが。

「えっ」
「あ、待って触手プレイは放送倫r」「ちょ、なんでボクまd」
「スタッフゥゥゥ!」

 カッチーン! と、氷漬けにされるスタッフ(美少女系悪魔)さんにスタッフ(ケモ系悪魔)さん。アシスタントディレクターと音響がやられた!
 カメラを止めるなと言わんばかりに、他の悪魔の方が機材を抱えて撮影続行するのでセーフ!
 放送事故じゃないですよアピールをよろしくお願いします。

「……予定通りやで!」
「まあ、一瞬で氷結させるとは……お見事ですわ!」
「えへへ……あ、悪魔さんなんて、うふ、た、滾ります……!」

 どうやら、スポンサーのアイスエイジクイーンには好評な様子。
 ……なら、いいか。

「ちょっと!? 味見と言わんばかりに凍らせないでください……!?」
「あは、テフラさん、テフラさんだぁ……♪」
「って、ちょちょちょ……わたしまで巻き込まないでくださー!!」
「おっと……予定通りやで!」

 カッチーン! と、氷漬けにされるテフラさん。
 不味いぞ、『はいいろ・きゃんぱす』さんが暴走しているゾ!
 このままでは他の猟兵にも被害が……。

「触手に翻弄されるとは……フッ。我の出番のようだ」

 おおっと!
 凍結触手地獄になるところにカットインしてきたのは、これまた触手!
 アシズさんだ!
 うねうねとうねるその身の触手、『魔皇肉塊』は物理にも魔法にも超絶的な防御力を誇る一級品!
 ドリル状にして金庫に挑もうとしてたところで、『はいいろ・きゃんぱす』と会敵した様子。
 触手バトルが勃発か?

「どこの触手か知らぬが、我の宇宙的恐怖な感じの冒涜的な空間を披露してくれよう」
「うひょぉ……! しょ、触手神……! うひ、よろしくお願いします……!」

 いや、これは……!
 アシズの触手が繰り出す超高速回転による摩擦熱と、『はいいろ・きゃんぱす』の凍結触手が絡み合い、そのまま二人の触手が合わさって氷河期大金庫を削っていく!
 熱と凍のコラボレーションが、綺麗なダイヤモンドダストを作り出す!
 なんと美しい光景でしょうか……! これはバズりますね!

「これが触手の可能性だ」「あはぁ! すごい、すごいのぉぉぉぉ!!」
「火花? で氷像と化した皆さんが煌めいて……とてもビューティーですわ!」
「ええんか、悪魔のスタッフはともかくテフラさん大丈夫なん……?」

 ……テフラさんなら氷漬けにされても問題は無いかと。

「ならいっか!」


「取りあえずお越しなさい、我が僕たち!」
「ははーっ!」
「「「イエス! ユアマジェスティ!」」」

 続けて畳みかけるのは、アルテミシアとプリ!
 そして、アルテミシアに召喚された魔王国国軍の悪魔たちだ!

「お行きなさい」

 アルテミシアの号令と共に、その魔力によってふわりと中空に浮上する氷河期大金庫。
 アルテミシアのユーベルコード、《氷炎の魔王軍(アガメムノーン)》で呼び出された、飛行能力と炎属性の戦闘能力を持つ精鋭たちが、主の命を受けて金庫の周囲360度に全方位に展開する!(氷属性の悪魔は見学です)

 ビームやら砲撃やらファイアブレスやらツイン触手ドリルやらでめためたに攻撃されながらも頑張って再生し続けている金庫を、上下左右前後を空中旋回しながら舞うように炎の連続継続炙り攻撃が始まる!
 四方八方からの豪快なバーニングが、金庫を襲う!
 見事な炎の悪魔のデモンストレーションだ! 圧倒的数の暴力を前に、じわじわと金庫の耐久力が削られていく!

「おーい、中のジャッジメントガールさーん、まだ生きてるかに?」

 そのうちの一角、足場を積み上げて開閉扉のある面へ近づいたプリが金庫の中に声をかけていた。
 勿論、返事は無い。遮音性はばっちりだ。

「しんとしてるから心配だべさ。酸欠でぶっ倒れてるのはエ的にもまずいべ。視聴率がマッハだべさ」
「ソーナンデス……だから、息絶える前にできれば救助を頼んます……」
「わかったべ! そういうことなら《バトラーズ・ブラック!》
 リョスケテの命令完遂まで鍵開けとか必要そうな技能に目覚めるべ!」

 カメラを意識してくるっと回転!
 具現化された闇を纏いながら、白と黒のコントラストで綺麗に映えるプリ!
 チラッとカメラの位置を確認し、鍵穴を見えるようにピッキングレベル100を披露する!
 触れる端から凍てついていく氷河期大金庫だが、シバベロスの『キャロりん』がプリに近づいて温めてくれます。
 癒されますね……。

『わぅー♪』
「ありがとうだべ! よーし、このままテキパキと解錠するべ」
「ふふ。扉が開いたら任せなさい。
 わたくしの万物を断ち斬る『クロノスの大鎌』が、バックドラフトとやらを真っ二つに断ち斬りましょう!」

 金色の大鎌を振りかぶり、アルテミシアはその時を今か今かと待っている。
 アフターケアも万全の魔王国です。

「ありがてぇ、ジャっちゃんが無事でもワイちゃんやスタジオの機材が吹っ飛ぶかもしれないもんね!」
「ええ。ジャッジメントガールさんは強いから平気平気ですわよ!」

「開いたべ!」
「ご苦労」「はやっ!?」「あらあら……見事ですわ!」

 三者三様のリアクションを受けて、プリがカメラにサムズアップ。
 輝いてますよ!


 そして。
 プリがピッキングにより扉の鍵を開けたことで、このまま金庫の扉を開くことができる、のだが。
 ここまでやったのならぶっ壊していいのでは? という空気のまま、攻撃が続いていた。

「いやあ、触れたら凍てつく機能は健在だしね!」

 燃え盛る炎の悪魔に開けさせてもいいのだが、スタンバイしていた彼らにも出番が必要だ。
 番組的にも、ね!

「バズリってのはもっとこう…技巧を凝らさない雑でおおあじなやつでもいいと思うんでござるよね」
「スタッフさんい頼んで、可燃物と消火器をたっぷり用意してもらいました」
「ナイスゥでござるよ迅太殿」

 ビームやら砲撃やらファイアブレスやらツイン触手ドリルやら全方位火炎陣がヒートアップする中。
 プリの開けた、金庫の扉の傍で暗躍するエドゥアルトと迅太にカメラが向く。
 どうやら金庫に爆発物を設置して、爆破させるようですね。
 あと一押しで再生機能を突破して破壊できそうだが……果たして二人は、先陣のインパクトを越えられるのか?

「うーん、金庫に触れると即座に凍り付いてますね。なんだか壮観です」
「それなら人間でも悪魔でも素朴でプリミティブに訴えるとっておきの物を用意しようじゃないか!」

 積み上げられた可燃物や爆発物を見上げる迅太に、スッと取り出したブツを見せるエドゥアルト。

「という訳で取り出したるはこれ! テテテテン!【超大型爆弾】~! でござる」

 意外! それは《Tallboy Throwing(トールボーイスローイング)》!
 何処から取り出したのかわからない、単純で重い超大型爆弾だーっ!
 何処から取り出したんです?

「おお。すごい、大きいですね」
「へへっ。そうでござろうそうでござろう。
 強度? 再生力? 追っつかないような一撃でぶち壊せばいいんでござるよ!
 見ろよ圧倒的なサイズを! 今からこいつを金庫の壁に」

 そっと添えるエドゥアルト。
 ずっこける親分宝珠とアイスエイジクイーン。

「叩きつけないんかーい!」「意表を突かれましたわ!」
「馬鹿野郎俺まで吹っ飛んじまうじゃねぇかまあ問題ないんだけどね?
 ―――いまだ、迅太殿! 俺ごとやれぇー!」

 それが言いたかった。

「わかりました。《ドラゴニック・エンド》!」
「わーお、一瞬も躊躇わ」

 迅太の放った『竜騎士の槍』が超大型爆弾に突き刺さり、爆発する!
 だいばくはつ! 効果は抜群だ!
 エドゥアルトが死んだ! この人でなし!

「ぐはあ! 何て火力だ! やるじゃねぇか!」

 いや、生きていた!
 間一髪前転ローリング回避したようです、ダメージはゼロじゃ。
 だがそこへ二の矢、高威力高命中の召喚ドラゴンが飛び込んでいく!
 燃え盛るドラゴンが、金庫回りの可燃物諸共エドゥアルトを襲う!

「拙者は死にましぇーん!!!」

 避けた!
 ドラゴンはそのまま、超大型爆弾(爆発済み)めがけて突っ込み、金庫の扉にダイブする!

 度重なる炎、爆撃、その他諸々のダメージの累積に、トドメに一撃を与えたようだ!
 衝撃を受けた金庫に亀裂が入り……全周囲にひびが入って、粉砕される!
 そして空気が入り込み、金庫内の火鉢の炭に引火して爆発する。
 バックドラフトが、急速に酸素が取り込まれて発生する爆発がスタジオを襲う!

「ここですわね! せいっ!」

 だが、彼女が待ち構えていた!
 バックドラフトによる爆発を華麗に切り裂き、スタジオの被害を抑えるアルテミシア!
 (1カメ、2カメ、3カメ)

 その様子をバックに、エドゥアルトと迅太が、るこるとミルフィが、アシズと『はいいろ・きゃんぱす』が、リリー先生とプリが、それぞれのカメラの前でハイタッチを見せる!
 ナイスシーンに魔界全土が、各世界が、拍手する(はず)!

「いつだって人は困難という高い壁を乗り越えてきたから!!
 中身は気にしないでも大丈夫でござろう! 耐えてくれるでござるよ!
 し■ぇ!!!!!」

 そして、エドゥアルトの決め台詞にて、前半戦がフィニッシュ!!


●金庫破れて参加ありがとう。

「という訳で、無事に氷河期大金庫は破壊に成功しました。
 みんな、応援ありがとうございます」

 撮影スタッフと共に、猟兵たちの活躍を多数の『テレビウム・ドローン』で放映していた蔵人。
 金庫破壊活動には加担していないものの、バズリにとても貢献してくれてとても感謝……。
 おや? この後はCMに入る予定ですが、どうやら親分宝珠に近づいていくようです。

「さて、ここでお便りの紹介です。
 まずは、カクリヨ在住Yさんから……『本人か確かめてください』」
「Yさん……? S輝さんでもSン本親分でもないよな……誰じゃろう?」

 どうやら、謎の親分宝珠の正体を追求しようという話ですね。
 首をかしげる親分宝珠に、にじり寄る蔵人さん。
 圧が……感じられます。 

「親分本人かどうかだけど……骸の海も、骸魂に憑かれてオビブリオンになってタピオカ形態れば、ワンチャン?」
「どの親分かはさておき、また骸魂に憑かれるのはちょっとしんどいといいますか……あの、蔵人さん……?」
「タピオカの海……! なんという柔軟な発想! 恐ろしい方……!」

 アイスエイジクイーンすらも戦慄させる、凄味。
 親分宝珠が冷や汗を流しながら、後退りしていく。

「んー、タピれば良いかな? 一口と丸呑み、どっちかな?」
「ワ、ワイちゃんを食っちまおうというのかい!?
 そんな、ワイちゃんのことは遊びだったのね……!」

 ジリジリと距離を詰め合う蔵人と謎の親分宝珠。
 蔵人に捕まらないよう警戒している親分宝珠は、位置を誘導されていることに気づいていないようだ。

「はい、そろそろイイネも準備も準備完了だね」
「ひょ?」

 親分宝珠が着いた先に鎮座していたのは、可食部回収機能付きのタピオカ間欠泉【食用】!
 《トレンド・スプラッシュ・ファウンテン(ノチホドスタッフガオイシクイタダキマシタ)》で召喚された、極めて柔らかく、飛翔・クッション・ジャンプ台に使用できるタピオカを大量に噴出するファウンテンよ!
 使用するタピオカは後ほどスタッフが美味しくいただきます。
 これで、どうなるかって?

「スイッチ、オン」
「ひょぉぉぉぉぉっ……!」

 丸い形状の親分宝珠が、タピオカの弾力で空へと高く打ち上げられる。
 飛翔と反発力も十分。スタジオの天井は最初から抜けているので、ぶつかることなく親分宝珠はお星さまへとなった。

「行き先は火山の火口か溶鉱炉か、お好きな方に投票してね」

 イトシイシトorアイルビーバック。投票をお願いします。

 次はCMのあとで!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『魔界裁判長『ジャッジメントガール』』

POW   :    証拠品押収!
【ジャッジメントハンマー】が命中した物品ひとつを、自身の装備する【証拠品入れ】の中に転移させる(入らないものは転移できない)。
SPD   :    全会一致裁判官
X体の【絶対冤罪裁判官】を召喚する。[絶対冤罪裁判官]は自身と同じ能力を持つが、生命力を共有し、X倍多くダメージを受ける。
WIZ   :    ジャッジメントエコー
戦場内に【ハンマーで台座を叩いた音】を放ち、命中した対象全員の行動を自在に操れる。ただし、13秒ごとに自身の寿命を削る。

イラスト:ちゃろ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●断章:CMに入り、消火活動。

 猟兵たちは事前に用意していた消化器やそのほか消防能力で、『氷河期大金庫』の炎を鎮火させる。
 木端微塵になった金庫は全方位開放状態だが、再生する機能が活きているのか修復していく。
 扉は開けっ放しですが。
 開放状態でも少々冷える金庫の中、様々な小道具が置かれ、撮影スタッフも配置を完了する。

 中で酸欠で倒れていたジャッジメントガールも無事に息を吹き返していた。
 スタッフによる酸素ボンベ供給などで応急手当を受けて、万全の状態を取り戻すジャッジメントガール。
 冷や汗を拭い気を取り直して、元気にジャッジメントハンマーを担ぐ。

「ふぅ……危ないところだったっス。よし!」

 消火活動を終えて待たせていた猟兵たちに向き直る彼女が、CM明けを待って台本通りの口上を告げる。
 さっきまで虫の息だったとは思えない溌剌さだ。

「悪魔王遊戯『氷河期大金庫』をよくぞ突破したっス、7thKINGの猟兵さんたち!
 しかし、本番はここからっスよ!
 これより、魔界裁判長『ジャッジメントガール』が皆さんの相手をさせてもらうっス!」

 謎の親分宝珠もいつの間にか帰還し、等身大液晶ディスプレイ越しに眺めるアイスエイジクイーン共々猟兵たちとジャッジメントガールのバズリ・バトルを観覧する構えだ。
 視聴率も抜群パーセント、盛り上がっている。

「それでは、恐れ知らずの猛者(もうじゃ)たち! これより裁判を始めるっス!
 ―――領域展開」

 ガンガンガンとジャッジメントハンマーを打ち鳴らし、バトル開始の合図がなった。
エドゥアルト・ルーデル
いつから領域展開を使えるのが自分だけだと思っていた?

これが拙者の領ォ域展開!!!ワックワクのドッキドキエクストリーム!今から電脳マジックにて生成したリアルマインスイーパをやってもらいますぞ!
まあ設定で1×1マスぐらいの極小空間でござるがね!狭い中にいたからまた閉じ込めるのもまた一興かなって…
おかげでぎっちぎちのクソ狭迷路だがハンマーも振り回せないのでいいでしょう

更に…
  アリエネ
床に非現実ェぐらい地雷が埋まってるんでござるよ!ちょちょいと設定しておきましたぞ!地雷解除するか爆発したら出れるよ!
派手な爆発の中から飛び出してくるジャッジメントガール…脱出マジックめいててバズるんじゃない?知らんけど



●テリトリーの奪い合い!

 ジャッジメントガールが開幕領域展開により、戦況を有利に運ぼうとするその時!
 割り込んだ者がいた!

「いつから領域展開を使えるのが自分だけだと思っていた?」

 そう、この男だ! 僕らのおっさん、エドゥアルト・ルーデル!
 素早くジャッジメントガールに接近し、繰り出すのはエドゥアルトの世界だ!

「これが拙者の領ォ域展開!!! ワックワクのドッキドキエクストリーム!」
「なん……だと……っス!」

 たちまち、ジャッジメントガールの周囲四方がかなりの硬度の壁に覆われる!
 そして氷河期大金庫内に広がる無数の地雷!
 これこそランダムに地雷が敷設されたマス目上の床で出来た迷路を作り出す、エドゥアルトの術式!
 《ドキドキ!地雷パニック(ウラサクセス)》だ!

『床の数字は、周りにある爆弾の数を示しています。上手く避けましょう』
「今のは……システムメッセージっスか!」

「イエス。ユーベルコードの開示ですぞ。
 これから貴殿には、今から電脳マジックにて生成したリアルマインスイーパをやってもらいますぞ!」

 デデドンと、解説を始めるエドゥアルト。
 これによって強度とか火力とかが上がる気がするし、視聴者の皆さんにわかりやすく説明できるのだ。
 合理的である。

「マインスイーパー……、っスか。
 古いパソコンに入ってた奴で、暇つぶしにやった記憶があるっスね」

         アリエネェ
「この迷路の床には非現実ぐらいの地雷が埋まってるんでござるよ!
 今回は四方が壁ですが、ちょちょいと設定しておいたので地雷を解除するか爆発したら出れるよ!」

 出口がひとつしかないという仕様上をそのように組み替えたエドゥアルト。
 ジャッジメントガールが下を見ると、そこに書かれた「1」という数字が見える。
 すなわち、周りにある爆弾の数は、1つだけ……。

「―――まあ、設定で1×1マスぐらいの極小空間でござるがね!」
「直下っス!!!」

 無数の地雷といったな、あれは今回は嘘だった。
 四畳半にも満たない狭い迷路に閉ざされたジャッジメントガール。
 その足元にある床そのものが、特大サイズの地雷に変貌していた!
 極悪かな?

「ちょ、これ、動けねぇっスよ!? なんてことをしてくれたっス!
 こんなのゲームにならないっス!!」
「いやあ、狭い中にいたからまた閉じ込めるのもまた一興かなって……」

 てへぺろと笑うのか、ガハハと笑うのか、それはエドゥアルトの気分による。
 ひとまず、ジャッジメントガールは自分のユーベルコードを使用してエドゥアルトを操り、この地雷原を解除させようと考えた。
 だが、台座もまた地雷の上にある!

「くっ! 台座を叩いたら衝撃で地雷が反応してしまうっス!
 これじゃあ《ジャッジメントエコー》は使えないっス!
 先を見通しての布石とは……なんという冷静で知的な戦略力なんだっス!」

「はーっはっはっはー! お褒めに預かり恐悦至極。
 おかげでぎっちぎちのクソ狭迷路だがハンマーも振り回せないのでいいでしょう!
 だから頑張って迷路を壊すって選択は無しよー?」

 エドゥアルトの勝ち誇る笑い声に、ぐぬぬ、と唇を引き締めるジャッジメントガール。
 暴力で解決すると爆発するので、ここは素直に地雷の解除をすることにしたようだ。
 だが……。数字、「1」しかないんですよ。

「ヘイ、エディ! すでに地雷を踏んでるんスけど、どうやって解除するんスか!? 選択の余地がないっス!」
「そりゃあ、まあそうね? ……あ、そろそろカウントダウンでござるよ」

 悲報。この地雷、時限式だったでござる。
 どうやら一定の圧力がかかってから数秒後、みたいな仕込みなのかな?
 会話で時間を費やすことで、対処する猶予を与えない。
 エドゥアルト。策士である。

「ふぁ!? ちょっと、それ地雷って言っていいんスか!?」
「3、2、1、はいドーン!」
「ぎゃあああああ!!」

 ド派手な爆発により、迷路の屋根を吹き飛ばして飛び出してくるジャッジメントガール! 出口、そこだったのね。
 それはまるで、危機一髪……げふんげふん、脱出マジックめいている!
 金庫の天井に突き刺さり、プランプランと宙づりになるジャッジメントガール。

 ジャッジメントガールが死んだ!(死んでません)
「このひとでなしぃ!」

 数秒後、頑張って頭部を抜いて戦線復帰を果たす。
 爆発で多少焦げつつ、挫傷で首に痛みを覚えているようだ。
 身体を張った振舞いに、CM明けの視聴率も順調な上がり出しです。

「いやあ、これはバズるんじゃない? 知らんけど」
「知らんのかーい! っス!」

 機先を制した猟兵たちの先制攻撃は、見事にバズった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ミルフィ・クロノラヴィット
アドリブ連携歓迎

【POW】

自分で
金庫入って死にかけるとか…☆

この格好(マイクロビキニ
寒いんで
早よ
終わらせますわよ☆

味方と連携
淫魔の翼で
【空中戦】も行い
立体的に立回り

アームドクロックワークスを
展開
【破魔】の【砲撃】【誘導弾】の【一斉発射】や
UCで攻撃し
(万一
致命傷にならぬ様

【第六感】【見切り】【残像】
【結界術】【オーラ防御】で
防御・回避


ジャッジ様のUCが
自分の腰のポーチに当たり
押収され

中身は
わたくしの
最愛の姫様を
隠し撮りした写真や
姫様の可愛い下着…

『そそそれは、わたくし秘蔵のおおぉ!お返しををを!!』

『御代官様ぁ~御慈悲を~おら達メイドに罪はねえだあぁ~』

ジャッジ様から
取り返す為にも!(←涙目


夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
と、取り敢えずご無事で良かったですぅ。
それでは、始めましょう。

先程のシーツとライトを利用し、『バニーガール』の姿に着替えますねぇ。
この『衣装』であれば、『撮れ高』も期待できる上、奪ってしまうと『放送倫理の問題』が立ち塞がりますので、下手に仕掛けられない筈ですぅ。
『F●S』各種は奪われない様、後方のやや離れた位置に配置、そこからの支援射撃を行いますねぇ。

そして【愛懐躍】を発動、召喚した動物さん達に『突進』して頂きますぅ。
此方も『撮れ高』が期待出来る上、『普通の動物』であれば、悪魔さん達程の耐久力が無い以上、下手に防ごうとすると『虐待画像で放送倫理違反』になりますからねぇ?



●人の外見的特徴をネタするのはワルではなく良くないことだと理解しているのですが、こう、ジャッジメントガールさんとこのお二人が並び立つと、際立ってしまうといいますかね。はい。いわゆる男の本能という奴で、色気で数字が上がるのは仕方のないことだと(ハンマーで叩き潰されたアシスタントディレクターの悪魔・O氏、最期の言葉)

 続いてジャッジメントガールに立ち向かうのはこの二人。
 ミルフィ・クロノラヴィットと夢ヶ枝・るこるだ!
 ミルフィはマイクロビキニのまま、るこるは先程のシーツとライトを利用して艶やかにバニーガールの姿に着替えていた。
 ……実に、取れ高ナイスゥ!

「自分で金庫入って死にかけるとか……☆」
「おまえ……! よくも自分を笑ったなぁ! いいんっスよ」

 先程の有様を笑うミルフィに怒りを見せ、すぐに許すジャッジメントガール。
 結果的に受けたので良し。それに助けてくれたのは猟兵たちということもある。
 円満解決だ。

「よ、よぉし。この衣装であれば、奪ってしまうと『放送倫理の問題』が立ち塞がりますので、下手に仕掛けられない筈ですぅ」
「ぐぬぅ! テレビ局の弱点を突くとは……!」

 それはそれでバズるのでは? と口にしたアシスタントディレクターは後ほど処刑されるとして。
 スタイルグンバツ(抜群)のミルフィとるこるが、露出度の高い衣装を着て並び立っている。
 氷河期大金庫の中が冷え込んでいるが、二人とも毅然として胸を張って立っている。
 ……とても素晴らしい光景ですと、ガチデビルも言っています(言ってません)。

「………………」
「と、取り敢えずご無事で良かったですぅ。それでは、始めましょう」
「この格好(マイクロビキニ)寒いんで! 早よ終わらせますわよ☆」

 ジャッジメントガールの視線も冷える中、第二ラウンドが幕を開けた。

「ええい、いくっすよ! 突撃となりの猟兵さん!」

 ジャッジメントガールがジャッジメントハンマーを振り上げ、ミルフィとるこるに襲い掛かる。
 もちろん、それを座して待つ二人ではない。

 ミルフィは収納可能・飛行可能な『淫魔の翼』を背に生やし、空中戦でジャッジメントガールを翻弄する。
 素早く飛翔し、自由に浮遊し、ノーモーションで滑空する。その動きはなかなかに、捉えどころのない機動性能を魅せていた。

 るこるもまた、『祭器』により形成される3対のオーラの翼『フローティングエアロフォイルシステム』を展開して空中を移動しつつ、自身の持つ『フローティング・システム』各種を奪われないように後方のやや離れた位置に配置した。

 前衛と後衛に分かれた、連携である。

「むぅ……ちょこまかと、よく飛ぶっスね!」
「相手の武器の届かない遠距離からの攻撃……ワルですわね!」
「支援射撃、行きますよぉ」

 ミルフィの持つ、変形する時計仕掛の兵装『アームドクロックワークス』が様々な砲弾をばら撒いていく。
 空間等や概念万象等も破壊する全武装総攻撃を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃するユーベルコード。
 《クロックワークス・フルバースト》による一斉攻撃である!
 悪魔に効果的な破魔、回避困難な誘導弾、魔術的な呪殺弾と、テレビ映えする弾幕が、ジャッジメントガールに降り注ぐ。

 そして、るこるもそれを支援する。
 『フローティング・システム』―――10枚の円盤『フローティングミラーコートシステム』が放つ光線と、14本の錫『フローティンググラビトンシステム』による重力弾が、ミルフィの攻撃に光と闇の彩を添える。
 美しきコントラストの砲撃がジャッジメントガールに炸裂する!

「アームドクロックワークス、全武装解放―――大掃除の御時間ですわ……!」
「一斉砲撃ですぅ」

 圧倒的な攻撃力!
 万が一にも致命傷を与えてはならないと思い多少の手心を加えているものの、ミルフィの砲撃もるこるの砲撃も、生半可なオブリビオンならばなすすべもなく木端微塵になるほどの火力であった!

 ―――だが、忘れてはならない。
 ジャッジメントガールの戦闘能力もまた、圧倒的なのだ。

「温いっス! 《証拠品押収!》っス!」「なんと……!」「まぁ」

 シリアスにはシリアスを。それがジャッジメントガールのルール。
 回避も防御も困難ならば、叩き潰せばよいのだと!
 物理的な弾は一つ一つ小刻みに殴り証拠品入れの中に転移させ、非実体攻撃はジャッジメントハンマーのストロングアタックで打ち散らす!
 先刻こそうっかり窒息死しそうになっていたが、彼女は1stKING『魔王ガチデビル』が暴れた時代を生き残った、リビング・レジェンドであるのだ! 普通に強い!
 二人の猛攻を真面目に捌き、ジャッジメントガールがミルフィに肉薄する。

「今度はオフェンスで、《証拠品押収!》っス!」「きゃ!」

 一瞬の跳躍で空中のミルフィの眼前に迫ったジャッジメントガールの一撃が振り下ろされた。
 間一髪、ミルフィは持ち前の技量、そして直感と用心のために張っていたオーラによる防御が働いたことで、ハンマーの直撃を回避することができた。
 しかし、腰のポーチに掠ったようで、ジャッジメントガールの証拠品入れの中にポーチが押収されてしまう。

「フッ、安心するっス、峰打ちっスよ」 ハンマーに峰はありませんが。
「あ……」「ミルフィさん、大丈夫ですか?」

 愕然とした表情で、ポーチのあった箇所を指でさするミルフィ。
 よほど、大切なものを収納していたのだろう。
 直撃ダメージを受けた以上の、精神的ダメージを受けている様子だ。

「あ。ああ、ああああ……!」
「おお? 思った以上に精神的動揺を感じるっス。
 そんなに大事なもんが入ったんっスかね」

 ガタガタと震え出すミルフィの様子を見て、ジャッジメントガールは証拠品入れからポーチを取り出し、中身を検分し始める。
 証拠品がどんなものか確認しようという職業意識か、中身を公開して視聴率に繋げようという魂胆か、あるいはただの好奇心か。
 殴った衝撃で破損してないかな、と心配している気持ちもあるだろう。
 だが、そのジャッジメントガールの行動はミルフィには死刑宣告に等しいようだった。

「そそそれは、わたくし秘蔵のおおぉ! お返しををを!!」
「わわっ、ちょ……! 急に、危ないっス!」

 ダッシュで急降下しジャッジメントガールに縋り付き、ポーチに手を伸ばすミルフィ。
 ジャッジメントガールもハンマーがぶつからないように避けたため、二人はもみ合うことになった。
 わたわたとした動きにより、ポーチの中からヒラリと一枚の写真が零れる。
 ズームアップした魔界テレビ局のカメラに映ったのは、

 ……隠し撮りっぽい、幼女の安らかな寝顔の写真であった。

「…………」
「あああああああ!! ち、ちがうのです! それは違うのですわ!!!」
「何が違う、言ってみるっス」
「ええ、えっとぉ、それは、そのですね……!」

 ジャッジメントガールが、ガチの犯罪者を見る目でミルフィを見つめる。
 ミルフィを退けつつ、ポーチの中を確認し……何かを取り出したジャッジメントガール。
 どうやら白っぽい布のようだ、ハンカチだろうか……? ……あっ。

※ 被害者の名誉のために、モザイク処理をかけさせていただきます。

「―――ギルティっス!!!」

 判決、有罪……!

「おおお、御代官様ぁ~……!
 御慈悲を、どうか、御慈悲を~……!
 おら達メイドに罪はねえだあぁ~……!」
「思いっきり罪ありきっスよ!
 こいつぁとんでもねぇワルっス!!
 デビルキングワールド史上屈指の極悪! ガチデビルに匹敵するっスよ!!」
「そんなぁ……!」

 そこまで言う……?
 ほら、二人の年齢が近しいからとか、もしかしたら合意の上、とか……。
 ……すまない、弁護は難しい。

 ともかく、涙目でポーチを取り返そうとするミルフィと凶悪犯罪の証拠は渡さないと抵抗するジャッジメントガール。
 もみくちゃで足止めの形になったところへ、るこるがユーベルコードを発動する。

「大いなる豊饒の女神の使徒の名に於いて、愛らしきもの達の抱擁を此処に」
「あっ、しまったっス! こいつに手間取っているうちに……!」
「ジャッジ様、どうか、どうかぁ~」

 るこるのユーベルコードへ対処しようとするジャッジメントガールだが、縋り付くミルフィを引きはがせない。
 そして、それらが召喚される!

「―――おいでませ、愛懐躍(もふもふな動物達)!」

 何処からともなく召喚された大量のウサギさんが、ジャッジメントガール(とミルフィ)を襲う!
 これぞ《豊乳女神の加護・愛懐躍(チチガミサマノカゴ・モフモフタチノコウシン)》!
 126体ものもふもふな動物たちを召喚し、動物たちの突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させるというるこるのユーベルコードである!
 ……実際には動物達が楽しそうにじゃれているだけかもしれないが、とにかく。
 対象がもふもふ好きであればその威力が倍増する!

 何より、可愛いアニマルはバズる!
 女の子に集るもふもふの群れ。これは視聴率うなぎ登りでござる!

「おおお! も、もふもふが……!」「ああ、わたくしまで~」
「さあ、どうしますか? こんな愛らしい普通の動物』を……そのハンマーで『動物虐待』するのですか?」
「できるかぁぁぁい! あああああ……!!」

 ジャッジメントハンマーを手放し、大人しくもふもふの海に飲み込まれ埋もれるジャッジメントガール。
 柔らかさと暖かさに包まれ、氷河期大金庫の中を流されていく。
 そして、どさくさに紛れてポーチを取り戻したミルフィが、もふもふの中からもぞもぞと這い出て帰還を果たす。

「ミルフィさん、ご無事で何よりですぅ」
「ええ、助かりましたわ、るこる様……!
 ……わたくしの大切な、たからもの……! よかったですわ……!」

 優しくポーチを抱きかかえるミルフィと、その様子を慈しむように見つめるるこる。
 もふもふの群れを背景に、美少女たちの友情が全世界に配信されていった……。
 なお、ポーチの中身。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アシズ・アナトテ
ジャッジメントガール。元気なことよ。
よほど視聴率が欲しいと見えるが……裁判長を返上してプロデューサーにでもなれば良いのではないか?
まあ、盛り上がりには協力してやることとしよう。
美女(?)と化け物の対決は映えることであろうよ。

『魔皇降臨』で巨大化。敵POWUCジャッジメントハンマーを跳ね返したりしつつ重ね掛けでどんどん巨大化。
画面を覆わんばかりの巨大触手との戦いを見せてあげましょう。
あくまでKENZENな戦いである。全年齢対象の放送であるからな。
とはいえ期待(?)は上がる様にも演出しよう。



●魔皇 VS 裁判長!

 もふもふの群れにたっぷりともふられた後、カメラの前に戻ってきたジャッジメントガール。
 肉体的にはともかく、精神的にはすっかり充足した様子だ。

「ふぅ……癒されたっス!」
「ジャッジメントガール。元気なことよ」
「ハッ! 貴様は……アシズ・アナトテ!」

 いかにも!
 彼女の前に立ちはだかるのは、大いなる魔皇!
 無数の触手を生やした蠢く肉の塊。ラスボス、アシズ・アナトテである!

 アシズは重々しく頭に直接響く声を発して、ジャッジメントガールに語り掛ける。

「よほど視聴率が欲しいと見えるが……ジャッジメントガールよ。
 裁判長を返上してプロデューサーにでもなれば良いのではないか?」
「そうは問屋が卸さないっス!
 法の守護者として、魔界テレビの放映権を握る者として、二足の草鞋を脱ぐ訳にはいかないっス!」

 見るからに悪そうで怖い外見のラスボスを前に、ジャッジメントガールは怯むことなくジャッジメントハンマーを担いで臨戦態勢に入る。
 絶対冤罪裁判所も魔界テレビ局も、7thKINGが相手でも譲れないという断固たる意思を表明する!

「どっちもおいしい自分の利権なんスから!」

 我欲!

「フッ。まあ、ならば。
 盛り上がりには協力してやることとしよう。
 美女(?)と化け物の対決は映えることであろうよ」
「ご協力ありがとうっス! なら、遠慮なく戦うっスよ!」

「(小声)……あとでクエッションマークに関して楽屋裏で話があるっス」

 ラスボスと美女(?)が白熱したバトルを行うという、王道展開!
 カメラがしっかりと稼働する中、戦いのゴングが鳴らされた。

「今こそ終焉である」

 アシズが繰り出すのは、《魔皇降臨(マオウコウリン)》!
 あらゆる攻撃を吸収、或いは反射する戦闘形態に変身する、必殺のユーベルコード!
 巨大化したアシズ・アナトテは、その身体の体積と触手の数を膨大に増やし、正面からジャッジメントガールに襲い掛かる!

「なんの! 《証拠品押収!》っス!」

 大量の巨大触手とぶつかり合う、大きなジャッジメントハンマー!
 カウンターとして叩きつけられたハンマーの衝撃に、氷河期大金庫が揺さぶられる!
 アシズの触手は身体の一部、証拠品として押収されることはない!
 だが、ジャッジメントハンマーの一撃は十分に強打である!
 ジャッジメントガールとの殴り合いは、実力伯仲の勝負を見せている!

「やるようだな。だが……まだ我の変身は、終わらぬ」
「なん……だと……」

 そして殴り合う最中、アシズは再び《魔皇降臨》を稼働させていく!
 使用する度に負傷が癒え、触手の数が増え、その身も巨大になっていく!
 殴りつけて与えたダメージは回復し、より強大になって襲い来る!

「二倍、四倍……! バカな、まだ上がるっスか……!」

 氷河期大金庫の内部にみっちりと、溢れんばかりに大きくなっていく!
 気が付けば、カメラの画面がアシズに覆われていた!
 当然のように、ジャッジメントガールはアシズの塊に圧倒されつつあった!

「安心せよ、全年齢対象の放送であるからな。これはあくまでKENZENな戦いである」
「ご配慮、ありがとうっス! しかし、自分は負けないっスー!」

 巨大な肉の塊に、勇敢にも立ち向かうジャッジメントガール。
 まるで善と悪の構図。視聴率的にも、とても盛り上がる展開だ。
 デビルキングワールド的には悪を応援する形で盛り上がっているのだが。

「我の変身は、まだ可能である。それでも立ち上がるか、ジャッジメントガールよ」
「もちろんっス! 裁判長は決して屈しないっス!」

 頑張れ、アシズ!
 正義の勇者っぽいポジションのジャッジメントガールを打ち倒すのだ!

 ―――数分後。
 ほどよく場が温まったところで、氷河期大金庫いっぱいに膨れ上がったアシズにカメラが潰されそうになったので、いったんCMに入った。
 ジャッジメントガールは押しつぶされていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

アルテミシア・アガメムノン
ほほほ、もう体調はよろしいの?
そうですか、それでは戦いましょう!

ところでジャッジメントガールさん、貴女、裁判長ですけれど裁判の意味わかっているのかしら?
物理的なバトルじゃありませんわよ?
決闘裁判?
それは被告と原告がバトルするのであって裁判長は関係ありませんわねえ……
(容赦のないツッコミ)
つまり、バトルを選択した時点で貴女は被告か原告いずれかであって裁判長としての資格を失っているのです!
(論理の飛躍)

などと勢いで圧倒しつつ「領域展開!」で『地母神の戦域』を発動。
敵SPDUCでX体現れた絶対冤罪裁判官を全て同時に神炎で綺麗に映えるように燃やしてあげましょう!

X倍ダメージをどうぞ!



●逆転ロンパ! 魔王国編。

 気を取り直して、番組再開。
 ダメージを回復したジャッジメントガールの前に威風堂々と立ちはだかるのは、かの女帝!
 魔王国の王、堕天使の魔王にして魔女!
 アルテミシア・アガメムノンである!

「ほほほ、ジャッジメントガールさん! もう体調はよろしいの?」
「お気遣いありがとうっス! しっかり休憩したので万全の状態っス」

 笑うアルテミシアに応じるように、笑みを見せるジャッジメントガール。
 魔界の大物、女傑同士が笑い合い、視線をぶつけ合うこの空間。
 妙だな、氷河期大金庫の気温が低下している気がする。

「そうですか、それでは戦いましょう!」
「応ともっス! 行くっスよ、《全会一致―――」
「ところでジャッジメントガールさん」

 戦いを始めるべくジャッジメントガールがユーベルコードを発動しようとした瞬間に、再び声をかけるアルテミシア。
 虚を突かれて体勢を崩すジャッジメントガールだが、居ずまいを正して応対する。

「っと、なにっスか?」
「貴女、裁判長ですけれど裁判の意味わかっているのかしら?」

 アルテミシア、絶対冤罪裁判所の魔界裁判長に、裁判の意味を問う……!
 (逆転するBGMが流れ始めます)

「ハッハッハ、当たり前じゃないっスか!
 自分はデビルキング法の守護者、魔界裁判長!
 (何十年か職務怠慢の居眠りしてたっスけど)凶悪犯罪を主張してワルをアピールする悪魔たちを次々に叩きのめし、軽犯罪に変えてきたっス!」
「そこです」

 異議あり! のカットインと共にアルテミシアがジャッジメントガールに突きつける。

「裁判とは、物理的なバトルじゃありませんわよ?」

 ズガァァァン! と、落雷のエフェクトが鳴り響き、驚愕するジャッジメントガール!
 予想だにしていない、驚愕の事実が突きつけられた!

「え、えっと……いや、デビルキング法でワルくしないといけないんス、だから悪事を偽称されないよう自分が……」
「偽ったり騙したりというのも立派なワルなのではなくって?」

 論破。ジャッジメントガールのライフポイントが半分になった。

「ほ、ほら! 決闘裁判っていう文化があるじゃないっスか!
 デビルキング法とはそもそも、ガチデビルとの戦いに生き残れるよう闘争心を得るべく……!」
「決闘裁判?
 それは被告と原告がバトルするのであって、裁判長は戦いませんわねえ……」
「げふっ」

 論破。ジャッジメントガールのライフポイントが十分の一になった。

「し、しかし! 
 デビルキングの座も戦いで決定する訳で!
 裁判を仕切る者として、ワルさをする悪魔に対処できるように、最低限の戦闘能力は必須!
 裁判官たちもそうだそうだと言っているっス!」

 慌てて起動した《全会一致裁判官》により召喚した9名の『絶対冤罪裁判官』。
 ジャッジメントガールの言葉を聞いて、何のことかわからないけれどとりあえず肯定の意を見せる。
 その様子を見て、勝ち誇ったようにアルテミシアがトドメをさす。

「バトルに参加する選択をした時点で、貴女は被告か原告か、譲っても逮捕権を有する検察側。
 そもそも裁定する者が戦闘に参加して、勝ち負けをどうやって判断するというのですか。
 いずれにせよ、裁判官としてはあり得ない!
 貴女は、裁判長としての資格を失っているのです!」
「ぐぎゃああああ! アイデンティティクライシスッ!」

 正論パンチによる精神的ダメージを受け、頭を抱えるジャッジメントガール!
 状況を理解できずに困惑する裁判官たちが支えるべく密集する。
 この時を、アルテミシアは待っていた!

「判決を言い渡しますわ、ジャッジメントガールさん! 領域展開!」

 ここでアルテミシアの領域展開!
 戦場全体に視界を妨げない輝く霧を発生させ、支配下に置く!
 氷河期大金庫に召喚された絶対冤罪裁判官たちも、ジャッジメントガールも、狼狽えたまま霧に呑まれていく!

「この戦場はわたくしの支配下にあります。
 ―――《地母神の戦域(ティアマト)》!」
「アジスアベバァァァ!!」

 金色の神炎が綺麗に映えるように、ジャッジメントガールと裁判官たちが燃やされていく! 文字通りの、ファイアーダンス!
 実質9倍ダメージが、ジャッジメントガールを襲う!

「有罪!」

 カメラに向き直り、ビシッとポーズを取るアルテミシア。
 美しい背後の光景と合わさり、神秘的で神々しい雰囲気が放映されていった。

※アナウンス
 魔界裁判長としての資格をはく奪されたジャッジメントガールですが、無資格のまま続行するというワルで番組は続けさせていただきます。
 後日再取得すると思いますので、ご了承ください。

成功 🔵​🔵​🔴​

風斬・迅太
(直立不動で)自分の番ですね
はじめましてジャッジメントガールさん、風斬迅太といいます
今回、貴女に接する機会をいただき感謝しています

その……写真等で顔は知ってましたが本物は凄く綺麗で可愛いです
酸欠で窒息していたと聞きますが、金庫爆破のダメージとか本当に大丈夫ですか?
問題無いのでしたら手合わせ……の前に下に何か履いてください、目の毒です!(目を逸らしつつ)

よし、気を取り直して真向から!ドラゴニックエンド!当たれぇぇ!
(UCは目眩まし、全力で背後に移動し抱き締めて)古典的ですが(膝カックン)
カメラにちゃんと撮れてましたかね

ツッコミというか制裁は素直にくらいます
どのみち勝てませんし?

アドリブ・連携歓迎



●数十年ぶりの青春ディスタンス!

「お待たせしたっス!」
「次は自分の番ですね」

 消火活動と精神的治療を済ませたジャッジメントガールは、ジャッジメントハンマーを担いで次なる挑戦者の前に立ちはだかる。
 相対するは、魔界では稀な人間の竜騎士。風斬・迅太である。
 『ドラゴンランス』を手に直立不動で待機する迅太は、元気よく挨拶をする。

「はじめましてジャッジメントガールさん、風斬迅太といいます。
 今回、貴女に接する機会をいただき感謝しています」

 はきはきとした礼儀正しい青年に、ジャッジメントガールも礼儀を返す。
 真面目には真面目で返すのがジャッジメントガールの流儀である。

「はじめまして、迅太さん! ご存じのとおり、自分はジャッジメントガールっス!
 この度は猟兵さんたちと……どうしたっスか?」

 だが、迅太の視線が左右に揺れ動いていることにジャッジメントガールは気づく。
 ジャッジメントガールを見ているようで、視線を外して、気もそぞろといった様子だ。
 そういうさり気ない洞察力は、魔界裁判長としての経験で得たモノであり……。

「その……写真等で顔は知ってましたが……本物は凄く綺麗で、可愛いです……」
「きょっ!?」

 男女の経験値で得たモノはない。
 そのため、迅太のストレートな誉め言葉に精神的動揺を隠せないジャッジメントガールが、頬を染めて奇声を上げる。
 だが、まだ迅太のバトルフェイズは終了していない。

「酸欠で窒息していたと聞きますが、金庫爆破のダメージとか本当に大丈夫ですか?」
「だだ、大丈夫っスよ! 元気、元気っス! なーんの問題もないっス!」

 心からのかけられる、親切な言葉。
 デビルキング法に反する愛と勇気のアオハルチカラが、ジャッジメントガールのハートを焼いていく。
 実際ここまで他の猟兵とのバトルを収録していて元気に戦っているため、問題は無いのだが、それはそれとして心配されるというのは乙女心的にグッドポイント。
 それを聞いて、安心して微笑む迅太。

「よかった。問題無いのでしたら手合わせ……の前に、その……。
 できたら、下に何か履いてください、……目の毒なんです!」
「ピュアッッッッ!!!」

 恥じ入るように視線を逸らす迅太。
 ジャッジメントガールはミニスカートゆえに、激しく戦うとちらほらと下着が見え隠れする!
 そのことを指摘され、浄化されるジャッジメントガール!
 数百年生きたガールに、20年も生きていない若者の羞恥心がクリティカルヒット!
 ええやん、こういう青春ディスタンス、好物というマダムも大勢おられますぜ。
 アイスエイジクイーンも微笑みながらそうだそうだと言っています。

 閑話休題(それはさておき)。

 悶え苦しみながら、謎の親分宝珠が用意したレギンスパンツ(流行りの品)を着用したジャッジメントガールに、気を取り直した迅太が『ドラゴンランス』を向ける。
 ジャッジメントガールはまだ悶え苦しんでいるが、戦いとは非情なのだ。

「よし。行きます! 《ドラゴニック・エンド》! 当たれぇぇ!」
「な、何の! 返り討ちにしてあげるっス! 《証拠品押収!》」

 真っ向からジャッジメントガールを串刺しにしようと突進する迅太!
 だが、その愚直な動きを見切ったジャッジメントガールは、ジャッジメントハンマーを振るい、『ドラゴンランス』を殴打する!
 二つのユーベルコードがぶつかり合い、拮抗し、……その結果。
 ジャッジメントハンマーが命中した『ドラゴンランス』がたちまちジャッジメントガールの証拠品入れの中に転移させられる!
 だが、迅太はそのまま走り、ジャッジメントガールの背後を取る!
 フルスイングの体勢から立て直す間を与えない早業である!

「っ!? 槍は、フェイントっスか……!」
「古典的ですが、行きます!」

 迅太はそのままジャッジメントガールを抱き締めて「ひょわっ!?」膝の裏側に衝撃を加え、体勢を崩す!
 膝カックンが決まった! そのままもつれ、転ぶ迅太とジャッジメントガール。
 ラッキーハプニングは起こらなかった。
 期待していた視聴者、すまない。迅太さんは清純派なんだ。今のところは。

「くっ、しかし、これくらいでは自分は……ハッ!?」
「はい、自分ではどのみち勝てませんし……ツッコミというか制裁は素直にくらいます」

 召喚されたドラゴンが、倒れた二人を見下ろしている!
 《ドラゴニック・エンド》の次撃だ!
 そう、槍は確かにジャッジメントハンマーに命中していた!
 ゆえに次の高威力高命中の攻撃も、命中する!

「この流れ、計算通りっスか……!」
「ごめんなさい、ジャッジメントガールさん」
「ええんやでっ!」

 カッと、開かれたドラゴンの口から放たれるブレスが、迅太とジャッジメントガールを包み込んで吹き飛ばしていった。
 これもまた、青春なのである。

成功 🔵​🔵​🔴​

カシム・ディーン
「ご主人サマ!またバズリちゃんだよ!」
くっ!シリアスな盗賊のカシムさんには厳しすぎますね!
「こうなったらスペシャルにえちえちに!」
そいつもありだが彼奴結構テクニシャンだからやべーんだよ!
「なん…だと」

【情報収集・視力・戦闘知識】
敵の動きと癖を分析
そして
「ダメージを多く受けるって事はまとめて弄れば!」
お前…恐ろしい事を考えてやがるな!

「裁判官はどんな子かなー♥」
UCで超高速で飛び回りつつ色々めくる

意外とけしからん下着付けてるじゃねーか
【二回攻撃・盗み攻撃】
ひゃっはー!色々盗んじゃってー!
はい夜影ちゃん!
「わふわふっ!」
わんこに乗せてそのまま駆けずり回らせる!
わんこは映像的にもありだろ!



●カシムさんは大変なものを盗んでいきました。それは、ジャッジメントガールの尊厳です。

 ドラゴンブレスの直撃を受けて丸焦げになったジャッジメントガールは、衣装を整え戻ってきた。
 先程用意してもらったレギンスパンツはブレスで燃え尽きたが、ドレスはいくつかストックがあるようで問題はなかったようだ。
 改めてカメラの前で調子を確認し、彼女は次なる猟兵に相対する。

「さあ、次の相手は……あなたたちっスか、夫婦漫才コンビ!」
「誰が夫婦だあ誰が!」「やーん、ご主人サマったら♥」

 そこにいるのは、人間と機神のコンビ。
 カシム・ディーンと界導神機『メルクリウス』の少女形態であるメルシーだ。
 7thKING WARでは数多くの戦場を駆け抜け、猟兵総合ランキング第二位の座に君臨している強者である!

「ご主人サマ! またバズリちゃんだよ!」
「くっ! シリアスな盗賊のカシムさんには厳しすぎますね!」

 何のことかな? と謎の親分宝珠は首をかしげております。
 大祓百鬼夜行でいろいろと世話になったバズリトレンディのことでしょう。
 一方で、ジャッジメントガールは油断のない眼差しをカシムに向け、ジャッジメントハンマーを構えている。
 警戒心が強い。

「自分にあんなことやこんなことをしておいて、よくもまあぬけぬけと!」
「いや、あれは番組の趣旨ですからね……?」

 ランキング上位勢である以上、当然ジャッジメントガールとの交戦経験もある。
 どんなことがあったのかは、カシム氏のシナリオからご参照ください。

 そんなカシムたちの前で、ジャッジメントガールは《全会一致裁判官》を使用して十人ほどの『絶対冤罪裁判官』を召喚する。
 ジャッジメントガールが持つジャッジメントハンマーと同じ装備を所持した裁判官たちが、カシムたちを半円形に囲みだす。

「わぁ、多勢に無勢! こうなったらスペシャルにえちえちに!」
「そいつもありだが、彼奴結構テクニシャンだからやべーんだよ!」
「なん……だと……」

「フッ。カシムさん、どうやら自分の尻尾の味を忘れられないようっスね!
 ちなみにこの裁判官たちも同レベルのテクニシャンっスよ!
 とっくり堪能するがいいっス!」

 いったい、ジャッジメントガールとカシムの間に何があったのか……!
 気になる方は42400番とか42288番とかを自己責任で調べられると良かです。

「なーに、ご安心を! 今回は全年齢向けの番組なので、放送事故にならない程度に勘弁してあげるっス!」
「へっ! そうですか。そっちがその気ならこっちだってな……!」
「裁判官たち、どんな子なのかなー♥」

 シリアスっぽい決め顔で警戒するカシムとは裏腹に、目を輝かせて前に出るメルシー。
 …………。

「……メルシーさん……いったい、何を、するつもりっスか……?」
「メルシー、お前……恐ろしい事を考えてやがるな!」
「えへっ! ……ダメージを多く受けるって事は、まとめて弄れば~?」

 モザイクの準備を始めろ、謎の親分宝珠ー!! 手遅れになっても知らんぞー!
 それはともかくとして、メルシーの恐ろしさを知らない裁判官たちは、攻撃に打って出る。

「何をするかわかりませんが、そう易々とやれると思わないことです」
「私たち絶対冤罪裁判官はジャッジメントガール様と一心同体」
「つまりジャッジメントガール様と同じくらい強いのだぁー!」

 息の合った連携で、十人の裁判官たちがジャッジメントハンマーを振りかぶりメルシーとカシムに襲い掛かる。
 だが、カシムは不敵に笑う。

「ジャッジメントガールと同じ、ね。
 それならお前たちの動きと癖は、とっくに分析済みですよ! いくぞメルシー!」
「はーい☆ ラジャったよご主人サマ♪」

 振り下ろされたジャッジメントハンマーが氷河期大金庫の床を砕き(再生します)、金庫を大きく震わせる!
 そう、空振り!
 強力な十人の攻撃は、カシムにもメルシーにも、一撃も当たらなかったのだ!

「「「なに!?」」」
「はっはー、止まって見えるぜ!」
「わーい! いくよぉ♥」

 その理由は、彼らのユーベルコードにある!
 《メルシー&カシム『ロバーズランペイジ』(キシントトウゾクノダイジュウリン)》!
 カシムとメルシーが魔力と思考をリンクさせることで、最大時速37800kmで飛翔して高機動連携攻撃を放つユーベルコードだ!
 今、二人は瞬間的にマッハ30を超える速度で裁判官たちの攻撃を回避したのだ!
 ……オイオイ、大気圏突入速度を超えてるぜ!

「きゃあああ!?」「ひぅん!」「お、おやめください、御代官様ぁ!」
「ひゃっはー☆ こっちはメルシーの独壇場だぞ♥」

 そんな暴力的速度で裁判官たちの間を駆け回るメルシーは、色々とめくったり触ったり突いたり撫でたりと、暴虐の限りを尽くしていた。
 サービスシーンですね。てんやわんやしておられる。
 そしてもちろん、召喚された裁判官たちと生命力を共有しているジャッジメントガールも、10倍のダメージを受けている。

「こ、このくらい、どぅ! って、こたぁ、ない、っス!」

 頬を朱色に染めつつも堪えているジャッジメントガールがメルシーの所業に意識を向けている隙を見逃さず、カシムの容赦のない魔の手が伸びる!

「スティール! ひゃっはー! 意外とけしからん下着付けてるじゃねーか!」
「ぎゃあああ! カシムサンドイッチ!」

 何をしたか、全年齢向けなのでカメラでは現場を映すことはできませんでしたが、カシムの手には黒い布地のモノが握られていた。
 もうこれ放送事故では?
 顔を真っ赤にしたジャッジメントガールが、スカートの裾を抑えながら片手でジャッジメントハンマーを振り回す。

「返せっスー! 叩き潰すっスよー!!」
「そうはいくか! はい『夜影ちゃん』!」
『わふわふっ!』

 カシムの影から出てきたのは、影に変身できる能力を持つシバベロスの一種影ベロスの子『夜影ちゃん』!
 この子もまた、7thKING WARで入手したのでしょう。メイビー。

「やっちまえ!」
『わふっ!』
「にょわあああああ!!」

 ジャッジメントガールの股下に潜り込んだ夜影ちゃんが、そのままジャッジメントガールを乗せて金庫の中を駆けずり回る!
 わんこと美女(?)のほのぼのとした交流シーン。これは視聴率的にもありですね!
 ジャッジメントガールは裁判官たちのダメージ共有と、スカートの裾を抑えるので精いっぱいなようです。
 しっかりと宝珠によるモザイク処理も、カメラマンのカメラワークも仕事をしたため、全年齢対応の箇所しか映っておりません。ご安心してください。

「このまま眺めてるのもいいか。CMに入るまで楽しませてもらいますね」
「カシムきさまぁぁぁぁ!!」

 悪党のような笑みを浮かべ、カシムはジャッジメントガールのアニマルプレイ(動物とのふれあい)を見守るのであった。
 ……CMの間に、カシムさんに何が起こったのか、詳細は伏せておきます。

成功 🔵​🔵​🔴​

巨海・蔵人
アドリブ絡み歓迎

⬛心情
匿名希望山本親分のイニシャルは素で間違えたけど、
お陰で本人疑惑は深まったね、
あんな高熱にも平然としている、
タピオカだしねー
何か決定的な証拠がないかな
⬛本番
そろそろバトル展開ばかりで視聴者も飽きちゃってないかな?
どう思うジャ(ッジメント)ガー(ル)さん?
キマフュ宣伝大使(みたいなUCが発現してきてる)としてはキマフュ体験ツアーなんかお勧めするけど。
いらないなら、こんなのはどうかな?
(UCを使いながら提示したタブレットの一番上の選択肢:希少価値問題対処。武器受けで使ったタブレット奪われても気にせず)

では別の選択肢。
デビキン法改定の噂、
え?こんな所で油売ってて大丈夫ジャガーさん



●配信者によるテコ入れイベント。

 閑話休題(しばらくジャッジメントガールが休憩中)。
 気力、体力、精神力。
 そして盗まれたサムシングを取り戻したジャッジメントガールが、ジャッジメントハンマーに付着した赤い液体を拭い、次なるチャレンジャーに対峙していた。
 その隣には、オーラを纏った謎の親分宝珠も漂っている。

「さて……次は、あなたっスね」
「よくもやってくれたなぁ……蔵人ぉ……!
 アイシャルリターン! ワイちゃんは帰ってきた!」

 次の相手は、ジャッジメントガールだけではない。
 謎の親分宝珠にとっても、因縁深い相手と言えよう。
 先刻、氷河期大金庫の突破の最後に打ち上げられて、灼熱の中に叩き込まれたので。

「あんな高熱にも平然としているタピオカかー。
 匿名希望の山本親分のイニシャルは素で間違えたけど、指摘されたお陰で本人疑惑は深まったね。
 何か決定的な証拠がないかな」

 優しく笑う、大きなバイオモンスター、巨海・蔵人。
 世界をまたにかけるソーシャルディーヴァであり、フードファイターでもある彼は、『眼鏡型ソーシャルデバイス』を光らせて謎の親分宝珠の正体に迫ろうとしていた。
 しかし、その視線をジャッジメントガールは快く感じなかったようで、蔵人に挑発するように声をかける。

「ヘイヘイ、蔵人さん!
 謎の親分宝珠ばかりじゃなくて、自分にも関心を持ってもらいたいっスね!
 油断してると、一撃で終わっちゃうっスよ~?」
「んー、そうだね。
 ……でもさ、そろそろバトル展開ばかりで視聴者も飽きちゃってないかな?
 どう思うジャガーさん?」
「アステカ文明のゴッドみたいな略称っスね! ふむ……何をしようというのかね?」

 三分だけ待ってやると、ハンマーを降ろすジャッジメントガール。
 それを見て我が意を得たりと笑う蔵人は、自前の動画配信ドローンを飛ばしながら領域を展開し始める。

「キマフュ宣伝大使としてはキマフュ体験ツアーなんかお勧めするけど……。
 今回は氷河期大金庫の中での収録だし、こんなのはどうかな?」

 蔵人がタブレットを操作しつつ、ユーベルコードを起動する。
 何処からともなくシーン切り替えのジングルBGMが流れ出し、テロップがプロジェクトマッピングされる!

> クイズ! バズリ VS ジャガー!<

「ほほう? 自分とバズリ宝珠っスか?」「なんやて蔵人!」

 《キマフュ流撮影デバイスVer:EVO(キマイラフューチャーロマンサーデバイス・コーリン)》!
 蔵人の持つ装備武器を状況と対象概念に対処可能なデバイスに変え、対象問題選択式変形合体能力と優位概念と成長進化能力を追加する、ワクチンプログラム追加型ユーベルコードである!

 タブレットをジャッジメントガールと謎の親分宝珠を対象とし、問題選択式の問いを提示しようというのだ!
 なお、このデバイスは過剰出力になると蔵人の寿命を削るため、普段はリミッターかけているので安心して使えるぞ!

「フッ。いくらなんでも、そんな見え透いた策に引っかかる自分ではないっスよ」
「ワイちゃんもゲスト出演やし、いくら蔵人さんの言うことでも乗せられはしないぜー!」
「という訳で問題です。
 ―――ジャッジメントガールとバズリ・トレンディ。どっちの方が人気でしょう?」

 ピシッ、と。
 ジャッジメントガールと謎の親分宝珠の間の空気が凍りついた。
 氷河期大金庫の気温より冷え込んだのではないだろうか?

 でかでかとディスプレイに出でるのは、『希少価値問題対処』。
 トンチキシナリオのメインパーソナリティという希少価値に関する問いであった。
 笑ったまま硬直し、お互いを見合う二人の女史に蔵人が語り掛ける。

「それじゃあお二人さん、それぞれアピールポイントはあるかな?」

「……そりゃあ、自分はデビルキング法を守護ってきたっスよ?
 大首領ブレインと一緒にガチデビルから魔界を守ったこともあるッスけどね?
 魔界テレビ局で人気メインキャスター張ってるっスけど、さすがにまあバズリトレンディさんは大御所っスからね?」

「いやあ、ワイちゃんもといバズリトレンディはバズリトレンディ御殿の支配人やし?
 流行りに敏感かつ決して忘れない絶対順守の力を持っとるけど?
 大祓骸魂を撃破した虞知らずを猟兵さんたちに伝授してやった程度でなぁ?
 7thKING決定戦まで仕切っとるジャッジメントガールちゃんと比べるとね?」

 あはははは、と笑い合う二人。
 メトメガアウー、瞬間。ゴングを鳴らす蔵人。

「ありがとうございました。それじゃあ視聴者の皆さん、投票スタート」
「「らっしゃあああああ!!」」

 ジャッジメントガールがジャッジメントハンマーを謎の親分宝珠に向けて叩き込み、
 謎の親分宝珠は何処からともなく取り出したHPAH(ハンマーパイナッポー&アッポーハンマー)でジャッジメントガールを殴打する!
 視聴率と視聴者の人気を奪い合う、仁義なき戦いが始まった!
 結局バトル展開じゃねぇか!

「いやあ、乱世乱世。みんな、投票の締め切りはあとXX分だよー」

 果たして、どちらの手に握られることになるのか……!
 結果発表は蔵人さんのチャンネルで行われるため、ここでは明らかにされない。
 それではチャンネル登録よろしくお願いします!(ダイマ)

大成功 🔵​🔵​🔵​

リーゼロッテ・ローデンヴァルト
【POW】
※アドリブ等歓迎、ギャグ可

JG…口調通り色々残念な娘だけど油断は無し
タピオカ親分(仮)を紅茶漬けにしたら
【キャロりん】と楽しくバズりドライブ♪

そ、アタシ自身が乗るのは【モラ・カー】
(アイテムIC的な意味で)絶賛受注販売中だから
宣伝をワルくねじ込み♪《もきゅ♪》《わふ♪》

CM開けは風雲T城みたく仕留めようか
【バウンス・フィギュア】で126両複製
纏わせた【スケイプ・セル】は火花型に最適化
ついでにバズーカも持たせちゃう♪

後は127両で一斉突撃《わおーんっ♪》
だってハンマー打撃は火花防壁で痛くないし
『携行式の証拠品入れ』にクルマは入らないでしょ♡
《もっきゅー♪》(一斉砲撃&127連モフ轢き)



●やっちゃえ、モル・カー! の巻!

 ジャッジメントガールと謎の親分宝珠が威信をかけて殴り合ってからしばらく後。
 魔界テレビ局から配信されるCMとして、雄大な魔界の峠を一台の車両がドライブする光景を映していた。
 運転手はクロムキャバリア出身のドクター、リーゼロッテ・ローデンヴァルトだ。
 リリー先生が乗っているのは、7thKING WARで人気を博して絶賛受注販売中のこの車両。
 モーラットを模した各種車両型擬似生物、『モラ・カー』だ!

「ふふん♪」『もきゅ♪』『わふ♪』

 リリー先生の華麗なドライビングテクニックに加え、助手席から愛らしい顔を覗かせる仔シバベロスの『キャロりん』も元気に笑って愛嬌を振りまいている。
 もふもふっとした車両型生き物に乗る可愛い動物と見目麗しい少女(?)、彼女らが満喫する楽しいバズりドライブは、たとえCMであっても視聴者の目を離さない!

 アイテムアイコンとしても販売中ですよ、奥さん!

「んー、いい風だね♪」『もきゅ~♪』『わふっ!』
「ゴポポポポ……」

 そして楽しいドライブのお供として友情出演している謎の親分宝珠は、リリー先生の手によって紅茶漬けにされていた。
 登場シーンで自分がしたことですからね、致し方ない。
 トレンディアピールもバッチリ決めて、リリー先生御一行の優雅なドライブを添えるパーツとして構成されていた。

「さーて、ジャッジメントガール……口調通り色々残念な娘だけど油断は無し」

 たっぷりとバズりポイントを獲得し、視聴率の支持を得たリリー先生は冷静に氷河期大金庫に足を向ける。
 『モラ・カー』のアクセルを全速前進して崖を跳び、魔界テレビ局のスタジオまでジャンプして再入場を果たす。
 そのままドリフトしつつ金庫の入り口に横付けすると、リリー先生は某風雲キャッスルを攻略するかの如く素早くユーベルコードを発動させる!

「お。来たっスね、リー「行くよ、モラ・カーたち♪」
『『『もっきゅ~♪』』』
「ぜろぉ!?」

 ジャッジメントガールの視界に映るのは、大量の『モラ・カー』の軍勢!
 これこそリリー先生が起動したユーベルコード《Op.CTXII:BOUNCE FIGURE(バウンス・フィギュア)》の能力だ!
 リリー先生の(キャバリアも含めた)乗物による戦闘で使用した道具全てを対象とし、現時点で126秒(およそ二分)の間、作戦目標に最適化した姿で126組まで複製し、乗物による戦闘の腕前に比例した強さで戦わせるのだ!

 つまり、大人気の『モラ・カー』が127両出現しました。
 スタジオが壊れちゃうよぉぉぉ!

「貴女は完全に包囲されているー♪ 大人しく武器を捨てて投降しなさーい♪」
『もきゅきゅー♪』
「いつの間にか立てこもり犯にされてるっスー!?」

 更に、そのままでは武装が無いということなので、リリー先生は推論型事象予知と連動して『対侵食攻性防壁』を構築する電脳用ツール『ICE/GS:DrLiLY-14019u スケイプ・セル』を126枚展開し、バズーカとして最適化。
 簡易的ながら、『モラ・カー』たちは装甲戦車軍団の様相と化していた!
 これには、さすがに歴戦のジャッジメントガールもビックリである。

「降伏の気配なし。それじゃあ鎮圧しよっか♡」
『わおーんっ♪』『もっきゅー♪』
「ちょっ、待っ、これはあまりにも―――!!」

 ジャッジメントガールの抵抗、ジャッジメントハンマーによる殴打では、『モル・カー』を傷つけてしまうというアニマルハラスメントに該当する恐れがある。動物虐待は番組的に、まずい……!
 ゆえに、痛くないように当てて《証拠品押収!》するしかないのだが……どう考えても証拠品入れの中に車両は入らない!
 なので、ジャッジメントガールは逃げ惑うしかできない!
 追いかけっこが始まった。
 逃走開始!

「もう少し何というか!! 手心というか、手加減というか……!」
「問答無用♪ 突撃となりのジャッジメント♡」
「うおああああっス!!」

 広い氷河期大金庫といえど、密室である以上逃げ場は限られている。
 バズーカの砲撃で移動経路を誘導され、追い詰められたジャッジメントガールがカメラの前で転倒し、『モラ・カー』の餌食となる。

『もっきゅ!』「ぐえっ!」『もっきゅ!』「ぎょぇ!」『もっきゅ!』「おぉっふ!」
『もっきゅ!』「うぐぅ!」『もっきゅ!』「ぐぴっ!」『もっきゅ!』『もっきゅ!』

 あわれ、魔界裁判長ジャッジメントガールは、百を超える『モル・カー』のもふもふボディに轢かれ、踏み潰され、蹂躙されるのであった!
 順番待ちの行列を作るモル・カーたちを眺めながら、リリー先生はタピオカ(非親分、非紅茶。犬用ペットフード)を食べる『キャロりん』を抱っこして一方的な戦いを眺めていた。
 そして、ふと思い出したようにカメラの前にやってくる。

「このように、『モル・カー』は人身事故を起こしても安全なのさ♪」

 カメラ目線で広告宣伝をワルくねじ込むリリー先生であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

プリ・ミョート
よし、じゃねえべよ、よし、じゃ! なぁに気を取り直してるんだべさ、危うく視聴率も大変なことになるところだったべさ。バズりバズればバズる時、今こそ視聴率V字回復の……瞬間最大視聴率を叩き出してくれるべさ!
というわけではい、ドン! 《ブギブギワールドワイドアワード》(ここにカットインが入ります) 世界改変系の大技だべ。おら一度聞いてみたかったんだべ。むふふふ、ではジャジガルパイセン! 渾身の四天王しぐさをお願いしますべ。ちなみにあちらカメラなのでカメラに向けてどぞー!
んー、まあまあだべさね。へっへっへ、そろそろアイツやっちまっていいさね。猟兵皆様が出る幕でもない。おらがアイツをぶっ倒してやるべ。ゲヘヘヘ!



●デビキンの生んだ純白のブギーモンスター!

 長い……長い戦いの決着が、今まさにつこうとしていた。
 マインスイーパー、ガチバトルからのもふもふパラダイス、強大な魔皇との戦いに、論破された逆転劇。
 純情な青春ディスタンスからのサービスシーンに、配信者によるジャッジメントガールと謎の親分宝珠の内輪もめ。
 そしてモラ・カーの販促CMを終え、ついにこの方の出番と相成った。

 彼女の名は、プリ・ミョート。
 人呼んで魔界のファッションモンスター!
 ブギーモンスター界の期待の星にして、カリスマ性を持つ四天王兼バトラー!
 堂々たるトリとして、氷河期大金庫という舞台に上がった!
 (スケジュール確認)ヨシッ!

「よし、じゃねえべよ、よし、じゃ! なぁに気を取り直してるんだべさ!
 酸欠でぶっ倒れるなんて、放送事故一直線だべ!
 危うく視聴率も大変なことになるところだったべさ!」

 まず最初にプリが告げたのは、ジャッジメントガールへのクレームであった。
 初手で死に瀕した、番組の企画運営裁判長に対する怒りのメッセージだ。
 正当性しかない。

「フッ……その節はお世話になったっス!
 おかげさまで番組は順調、大盛り上がりっス!
 ということで結果オーライ! それはそれとして、相手させてもらうっスよ!」

 ジャッジメントガールは懲りてないようだ。
 だが、盛り上がれば良いというのはジャッジメントガールだけでなく、謎の親分宝珠やアイスエイジクイーンも同意するところ。
 これまでの猟兵たちの振る舞いにより、視聴率も良い塩梅だ。
 プリも、このウェーブに乗らない手はない。

「はー、仕方ないべ。なら、ここから一気にクライマックスでアゲていくべ!
 バズりバズればバズる時、今こそ視聴率V字回復の……瞬間最大視聴率を叩き出してくれるべさ!」

 それは、ここまでのネタをすべて超えるという宣戦布告……!
 スタジオの緊張感が高まり、出演を終えた猟兵一同が固唾を飲んで見守る中、プリはユーベルコードの高まりを感じさせる!

「というわけではい、ドン!」

  VVVVVVVVVVVVVVVV
 >                 <
> 《ブギブギワールドワイドアワード》 <
 >                 <
  ΛΛΛΛΛΛΛΛΛΛΛΛΛΛΛΛΛ

 巨大なカットイン演出が入り、世界が切り替わる!

「こ、これは!? 自分の領域が塗り替えられていくっス……!」

 ジャッジメントガールが展開した領域がプリの固有の結界に侵食され、飲み込まれていく!
 今この金庫の中に広がるのは、善意に満ちた悪魔犇めくデビルファンタジー世界!
 限界突破のブギブギが世界規模で受賞おめでとうございます!

「世界改変系の大技だべ。
 この世界じゃあ、ある法則があるんだべさ。
 違反すると、あらゆる行動の成功率が低下するデハフがかかるだよ」
「法則……それは開示してもらえるっスか?」

 もちろんだべと、プリは『知恵の布』の中から笑い声を溢す。

「おら、一度聞いてみたかったんだべ。むふふふ。
 この世界の法則……それは、攻撃前に四天王しぐさをキメなければデバフの法則だべー!」
「な、なんだってー!? っス!」

 ドドンと、驚愕するジャッジメントガール!
 何故なら、彼女はアイスエイジクイーンと違い固有の四天王を有していない……!
 さらにはここ数十年居眠りしていたため、今が旬の四天王トレンドに疎い!
 古の時代の四天王の情報しか手に入っていないのだ!

「ではジャジガルパイセン! 渾身の四天王しぐさをお願いしますべ!
 ちなみにあちらカメラなのでカメラに向けてどぞー!」

 ズームされるカメラを前に、スッとネタを披露して? と差し出されるジャッジメントガール。
 これは精神が圧迫されますね、わかります。
 緊張ではない汗をにじませながら、ジャッジメントガールは灰色の脳細胞をフル回転させて、自分なりのベストな四天王しぐさを捻りだす。

「……。フッ。ガチデビルがやられたっスか。しかし奴は我らジャッジメント四天王の中でも最も小物、数合わせに過ぎないっス」

 古き良き、四天王の数合わせからの強者アピール。
 故ガチバトルを対象としている点も評価は良さそうに感じられます、が……。
 ……判定は?

「んー、まあまあだべさね」
「がはっ……!」
「パイセン、小物って言ったんだけんども、……ガチバトルはデケェべ?
 選出ミスのような気がするべ」

 辛辣な評価に喀血するジャッジメントガール。
 小柄=小物という訳ではないが、そもそもオブリビオン・フォーミュラを四天王扱いするのはなかなか剛毅である。
 そしてプリからの評価こそ芳しくないものの、四天王しぐさは四天王しぐさである。
 デバフを受けることなくジャッジメントハンマーを掲げて、プリを睨みつける。

「くっ……しかし、ここからは自分の反撃に移らせてもらうっスよ!」
「へっへっへ、そう慌てんなさんな……そろそろアイツ、やっちまっていいさね」
「へ? アイツ……?」

 突然、何事かを呟くプリ。
 その様子に、ジャッジメントガールは怪訝そうに動きを止める。
 千載一遇とはいかずとも、残された最後の攻撃の機会を失ってしまったのだ!

「……ハッ、しまった、それはまさか、しぐさ連鎖……!」
「猟兵の皆様が出る幕でもない。おらがアイツをぶっ倒してやるべ。ゲヘヘヘ!」

 そう、これこそプリの四天王しぐさ!
 血気盛んな四天王の片割れを留めるしぐさと、上司の手を煩わせることなく戦場に出るしぐさ!
 相反する二つの相克がコラボレーションする感じの、見事なしぐさ繋ぎである!

「させてたまるかっス! 《ジャッジメントエコー》!」
「おらこそ四天王で一番小柄、プリチャンだべ!」

 トドメに名乗りまで上げた華麗なコンボが決まる!
 プリのしぐさ効果により、台座を叩いたハンマーの音を潜り抜け、ジャッジメントガールの懐へと入り込む!
 ジャッジメントガールの《ジャッジメントエコー》は、命中さえすれば対象の行動を自在に操る強力なユーベルコードだ。ただし……。

「当たらなければどうということはねぇだよ!!」
「これが四天王最速っスか―――!」

 早業で取り出したプリの愛銃―――瘴気や毒液を弾丸にして放つ魔界の『デビルガトリング』が、零距離で呪殺弾を発射する!
 容赦のない悪魔の弾丸ラッシュがジャッジメントガールを襲う!

「ブギブギブギブギブギブギブギブギブギブギブギブギブギブギ、モンスターッ!
 だべ!」
「このジャッジメントガールが、このジャッジメントガールがあああ!」

 お腹いっぱいに銃弾を叩き込まれたジャッジメントガールが、氷河期大金庫の壁に激突する!
 連戦によって蓄積したダメージは、CM中の休憩では完全に取り除けない。
 ジャッジメントガールのHPが、0カウントを刻む。戦闘続行不能!
(※LPは残ってるので死にません)。

「……最期に、一つだけ。聞いても、いいっス、か……?」
「……何だべ?」
「自分の番組は……ちゃんと、バズってる、っスか……?」
「それは……自分の目で確かめるもんだべ」
「……そうっス、ね……起きたら……アンケ、取って……」

 ずるずると壁にもたれかかり、がふっと最後の息を吐いて真っ白に燃え尽きるジャッジメントガールを見届けて……。プリ・ミュートはクールに去るぜ!

 タンブルウィードが通り過ぎ、プリの後姿を撮影して……番組はエンドロールを迎えるのであった。

 To be continued.(おしまい)

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年06月18日


挿絵イラスト