●ヘヴンストリート
「はぁはぁ……!」
「クソッ! ヤサが見つかるなんて!」
若者たちが落ちてるゴミを蹴飛ばし薄暗いストリートを駆け抜ける。何度も後ろを振り返り追手の姿を探す。すると視界には誰も映らず、走る速度を落とした。
「こ、こないな」
「ひぃはぁ……に、逃げ切れたか?」
息も絶え絶えに若者たちは人気のない路地裏の壁にもたれて深呼吸する。
「クソッ! 教会の奴等だ! あいつらが逆らう俺達を潰しにきやがったんだ!」
「教会のシマを荒らしたからな。だが放っておけば奴等この街の人間を薬漬けにして廃人にしやがる……!」
「メガコーポに繋がりのある教会が出来てからこの街は変わっちまった……悪い方にな!」
若者が大通りの方に視線を向けると、そこにはHeaven Streetと書かれた看板があった。
「なにがヘヴンストリートだ。ヘルの間違いだろうが!」
唾を吐き捨て、若者はメガコーポへの怒りを募らせる。
「奴等のばら撒くヤバイ薬だけは潰さなきゃならねぇ」
「ああ、俺達レジスタンスがメガコーポの横暴を止めてやるぜ!」
若者たちは生まれ育った街を守る為、巨大企業群に対抗するレジスタンス活動をしていた。
「見ぃーーーーつけたぁあああ!!」
だがそんな若者たちに冷や水をぶっかけるような狂気を宿す声が響く。見れば目がギラつく男が路地裏を覗き込んでいた。
「逃がさないよぉ! お薬ちょうだーい!」
「お前たちを捕まえたらぁ、助祭様がいっぱい薬くれるってぇ!!」
「あはぁ! クスリ! 神様は言ったよ! 天国に行けるクスリだってぇ!!」
アッパーになってイッてしまってるジャンキー達が、レジスタンスを捕まえようと迫る。
「ヤク中どもめ!」
「逃げるぞ! もう一つのヤサに向かう!」
レジスタンスが再度走り出す。だがあちこちにジャンキーが配置され、どんどんと追い詰められていく。
「おい、この道は……!」
「クソッ! 追い込まれたのか!」
その先には立派な教会があり、その扉がまるで地獄の門のようにぽっかりと暗く開かれていた。
●グリモアベース
「サイバーザナドゥでメガコーポが違法ドラッグをばら撒いて、支配域を広げようとしているようだ」
バルモア・グレンブレア(人間の戦場傭兵・f02136)が新たな事件の情報を猟兵に伝え始める。
「それに対して街の若者たちがレジスタンス活動を行っているようだ。だがメガコーポはそれを潰してしまおうと薬物中毒にした人々を操って襲わせている」
メガコーポに反抗している勇敢な若者たちが狙われている。
「反抗の芽を潰させる訳にはいかん。まずはレジスタンスを助けてやってくれ。襲っているのはだたの人間なので、諸君ならば簡単に排除、もしくは逃走の手助けができるはずだ」
レジスタンスを敵の配下となっている薬物中毒者から守り、安全な場所に逃がさなてくはならない。
「薬物中毒者から守ったなら、メガコーポのオブリビオン『サイバー・ディーコン』の集団が現れる。これを撃退してメガコーポの勢力を減らしてしまえば少しは街が安全になるだろう」
教会の助教達がオブリビオンの戦闘員となっている。それを撃破しなくてはレジスタンスは狙われ続ける。
「無事に事件を終わらせることができれば、レジスタンスの根城に招かれるかもしれない。交友を持てばメガコーポに対抗する協力者になってくれるかもしれん。現地情報員は非常に役立つだろうし、純粋に友好を築いて悪いこともあるまい」
事件が終わればレジスタンスとコミュニケーションを取ることも可能となる。
「しかし薬物か……以前の事件で影響力を見せた巨大企業群「アオイドス」が関係している可能性もある」
以前に違法電子ドラッグを製造していたメガコーポの名をバルモアが口にする。
「もしそうなら今回も相手の行動を邪魔できるチャンスとなるだろう。そうでなくともメガコーポの支配域を減らすことができる。薬をばら撒く連中を排除しろ!」
バルモアがゲートを開きレジスタンスが逃げるストリートへと道を繋ぎ、猟兵を送り出した。
天木一
こんにちは天木一です。
メガコーポに抗うレジスタンスを助けましょう!
第1章は逃げるレジスタンスを薬中にされたジャンキー達から助けることとなります。ジャンキーは普通の人間なので、簡単にあしらえます。
第2章は教会の助教集団との戦闘になります。オブリビオンで街の人々を薬漬けにして支配しようとしています。
第3章ではレジスタンスが根城にしているビルのダイナーで、共に食事と会話を楽しみ交友することになります。
複数人で参加する方は最初にグループ名などをご記入ください。
プレイングの締め切り日などは決まり次第マスターページかタグにて。
それではレジスタンスを助け、薬をばら撒くオブリビオンを撃破してください!
第1章 冒険
『レジスタンスの撤退を援護しろ』
|
POW : ●『追手を迎撃する』
SPD : ●『レジスタンスを安全な場所まで護衛する』
WIZ : ●『妨害工作をする』
|
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
天音・よみ
「ん。レジスタンスの救助、加えて敵組織の壊滅。
了解した、これより行動を開始する。」
ゲートをハイスピードバイクで通過し、【運転】と【追跡】を駆使して一気にレジスタンスの元へ向かう。
見つけたら念のために「誰を黙らせればいい?」と聞いておく。
例えジャンキーが嘘をついたとしても瞳孔を見れば分かるので『上段蹴り』で殺さず再起不能にさせるよう試みる。
襲ってくるなら相手はするが、逃げる者は放っておく。まずはレジスタンスの無事が最優先。
「ん、僕は天音よみ。君たちを助けにきた。」
やや冷たい言い方だが、警戒されないためにも救助に来た旨を伝えておく。
アドリブ歓迎
エリアス・アーデルハイト
(アドリブ連携歓迎)
「アハハ、なんかヤバい現場に立ち会っちゃった♪」
偶々生ライブ配信の帰りだった折、『運悪く(?)』
逃げるレジスタンスとそれを追うヤクチューな人達と遭遇・撮影する。
天使『無視して関わるな』
悪魔『足引っかけてちょっかい出そうぜ』
二つの囁きの中、「うっかり」中毒者たちの足に引っかかっちゃった。
「ヤァン虐めないで、エリィは只の生ライバーだよぉ……♪
え、クソガキも薬漬けして調教してやる?それはお断り!」
邪魔されて怒り力任せにこっち来たおバカさん(中毒者)には
「企業式」のスタントライブで仕置きして、「天国」に行かせてあげる♪
(死なないけど(慣れないと)死ぬほど痛い目を見るアクションばかり)
※見た目6歳ロリ、中身(思考)40代のチンピラなカンパニーガール
マリーア・ダンテス
「身内が敵たぁ、笑えねぇなぁ、オイ」
煙草を吐き捨てヒールで踏みにじる
「私はあの教会とは無関係です。寧ろ、神敵に堕した彼等を神の御元に送るためにやって来ました。その証拠に、貴方達をお助けしましょう」
レジスタンスに疑われるのは百も承知なので、まず彼等の保護を優先
巨大な力天使と化し24名のレジスタンスを両手に抱え上げ飛び彼等の望んだ場所に下ろす
レジスタンスが24名以上なら何往復もして全員を運搬
「神敵に惑わされし子羊よ、悔い改めなさい…次は警告では済ませませんよ?」
邪魔するジャンキーには至近距離に神罰落とし警告
警告を無視するなら直接神罰を与える
「彼等が道を踏み外したのは、彼等が原因ではありませんから」
●ヘヴンストリート
「急げ! 逃げるぞ!」
「待て待てぇーー! お前等を捕まえてー! 薬をもらうんだー!!」
レジスタンスがジャンキーに追いかけられ、薄汚れたストリートを駆け回る。
「アハハ、なんかヤバい現場に立ち会っちゃった♪」
偶々生ライブ配信の帰りだったエリアス・アーデルハイト(見た目は美少女(自称)、中身はチンピラ・f36810)が、運悪く(?)現場に居合わせた。
「せっかくだから、撮影しておかないとね♪」
反射的に事件を撮影していると、ユーベルコード『ライバーズ・インセイン』が発動し自分そっくりの天使と悪魔が囁きかける。
『無視して関わるな』
『足引っかけてちょっかい出そうぜ』
そんな相反する囁きの中、エリアスは「うっかり」ジャンキーの足に引っかかってしまい、勢いよく転がした。
「ぐぇっ!!」
「ちょッ! 止まんなよッ!!」
それに連鎖するように後ろのジャンキーも躓いて転んでいく。
「こ、このガキよくもやりやがったな!」
「ぶっ殺すぞ!!」
薬が切れて気が短くなっているジャンキー達が怒鳴り散らす。
「ヤァン虐めないで、エリィは只の生ライバーだよぉ……♪」
そんな怒声を前にしてもエリアスは舐めた態度で可愛らしくポーズを取った。
「舐めやがって! このガキも天国に行かせてやろうぜ!」
「へへ、お嬢ちゃん。一緒に天国に昇ろうぜぇ……」
「え、クソガキも薬漬けして調教してやる? それはお断り!」」
じりじりとジャンキーが迫ると、怖がるフリをしてエリアスは下がる。
「え、クソガキも薬漬けして調教してやる? それはお断り!」
そして「企業式」のスタントライブで映画のアクションシーンのように、ジャンキー同士をぶつけたり、転ばせたり、近くのゴミ箱に突っ込ませたりしてのしていく
「「天国」に行かせてあげる♪」
死ぬほど痛い目を見たジャンキー達は昇天したような顔で気絶した。
「あぁ? なんか減ったか?」
「へへっ、それなら貰える薬も増えるんじゃないかぁ?」
同じジャンキーがやられようとも大して気にせず、違う道からレジスタンスを追いかけていく。
「ん。レジスタンスの救助、加えて敵組織の壊滅。了解した、これより行動を開始する」
天音・よみ(ディープグリーンの死神・f36903)はゲートを【ハイスピードバイク】で通過すると、ヘヴンストリートに飛び出し辺りを確認する。すると追いかけられるレジスタンス達を発見した。速度を落としそんなレジスタンスと並走して声をかける。
「誰を黙らせればいい?」
「あんたは? どうやらジャンキーじゃないみたいだな。頼む! 後ろのジャンキー達を止めてくれ!」
よみの目を見て正気の人間だと判断し、レジスタンスが助けを求める。
「任せて」
頷いたよみはバイクを降り、視点がふらふらと彷徨うジャンキー達を迎え撃つ。
「ははぁ! クスリクスリ!」
「まぁてよぉーーー!! 薬がもらえなくなっちゃうだろー?」
薬欲しさに追いかけるジャンキーをユーベルコード『上段蹴り(ヘブンズキック)』を叩き込んでいき、脳震盪を起こして意識を奪った。
「ひ、ひぃいい!!!」
倒れた仲間を見てジャンキーが逃げ出すと、よみは逃げるなら構わないと放置してレジスタンスの元に戻る。
「ワァ、カッコいいシーンが撮れちゃった♪」
そんなスタイリッシュなアクションを追いついたエリアスが撮影していた。
「クールに去る! まさにヒーローだよぉ……♪」
その美しい後姿をしっかりと撮りながら追いかける。
「た、助かった!」
「ありがとう。あんたは?」
感謝の言葉を伝えながらも、レジスタンスは自分達を助けてくれた
「ん、僕は天音よみ。君たちを助けにきた」
「天音さんか、俺の名はダニエルだ。レジスタンスのリーダーをしてる」
名乗ったよみに、レジスタンスの中心にいた若者がリーダーだと名乗り返した。
「あなたが何者なのか話しをしたいところだが……」
「ん、まだ終わってない」
ダニエルとよみが周囲に視線を向けると、新たなジャンキー達が集まっていた。
「薬をくれぇ!」
「天国に行きたいんだよぉ、最高にハイな気分になれるクスリをくれよぉ!!」
ドラッグの切れたジャンキー達が包囲してゾンビのように近づいてくる。
「身内が敵たぁ、笑えねぇなぁ、オイ」
苦そうに紫煙を吸ったマリーア・ダンテス(サイボーグの処刑人・f37225)は、煙草を吐き捨てヒールで踏みにじる。そしてシスターらしく表情を改め、シスターらしからぬ露出の多い服でレジスタンスに近付く。
「だ、誰だ!」
「シ、シスター? ならジャンキーを操ってるのか?!」
そのシスターっぽいが露出の高い服装に、レジスタンス達は呆気に取られるが慌てて警戒する。
「私はあの教会とは無関係です。寧ろ、神敵に堕した彼等を神の御元に送るためにやって来ました。その証拠に、貴方達をお助けしましょう」
礼儀正しくマリーアがそう告げるとユーベルコード『天使化・弐(テンシカ・ニ)』を発動し、巨大な力天使に変身して13人いるレジスタンスを両手で抱え上げ、飛んでジャンキーの頭上を越えその場を離れる。
「うぉっ!?」
「飛んでる!!」
「まぁてぇえーーーー!」
それをジャンキーが追いかけようとするが、よみが立ち塞がる。
「行かせないよ」
上を向いて走る無防備なジャンキー達に、綺麗な蹴りを見舞って意識を奪った。
「ヤァン、飛んでっちゃう! もう一人カメラマンが欲しいよぉ」
エリアスはその戦闘シーンを撮影すると、空飛ぶ力天使へとカメラを戻して追いかける。
「どこへ降ろしましょうか」
突然の飛行に唖然としているレジスタンスにマリーアが尋ねる。
「どうする? このままヤサに向かうか?」
「いや、まずはジャンキー共を完全に巻いてからじゃないと危険だ。その近くのビルの前に降ろしてくれ!」
リーダーのダニエルが教会から離れた位置にある廃ビルを指さす。そこへマリーアがレジスタンスを降ろした。
「この中に隠れて――!?」
レジスタンスが中に入ろうとしたところで、ぬうっと廃ビルの中からゾンビのようにジャンキー達が現れた。
「ひひ、逃げられないぞぉ!」
「助祭さまはぁ、お前達も天国に連れて行ってくれるってさぁ!」
ジャンキー達がレジスタンスを捕まえようと、機械の手をスタンガンのようにバチバチ放電して近づいてくる。
「追いついたよぉ……ホラー的な展開だね! これは」
エリアスがゾンビのようなジャンキーをアップにして撮影していると、ジャンキーの眼前に空より閃光が煌き神罰が落ちて地面が割れた。
「ひっ!!」
「な、なんだぁ!?」
「神敵に惑わされし子羊よ、悔い改めなさい…次は警告では済ませませんよ?」
ビビるジャンキー達にマリーアが警告する。
「ひ、ひ、ひぃいいい!!!」
「天使様だぁ!!!」
ジャンキー達は力天使のマリーアを見上げ、あたふたと逃げ出していった。それをマリーアは見逃した。
「逃がすのか?」
「彼等が道を踏み外したのは、彼等が原因ではありませんから」
マリーアは敬虔なシスターらしく、利用された者を無闇に罰さないで更生のチャンスを与えた。
「天使様だよぉ。ゾンビじゃ天使様に勝てないよね♪」
そこらの映画よりも派手の映像が撮れたとエリアスは楽しそうに笑顔を浮かべた。
だが薬漬けにされたジャンキー達の数は多く、薬欲しさにレジスタンスを捕まえるのを諦めずに迫っていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
エルメク・バルカ
強引に行きましょう、頭のネジが外れてるなら遠慮は不要…天罰です
【POW判定】
(証を使用し、落雷として戦場に割って入る形でエントリー)
こんにちは、はじめまして。突然で申し訳ないのですが目の方を瞑って貰えますか?
(レジスタンスの方々には、短く指示)
指先からの閃光で敵に、目潰し怯んだ空きに…。
…パチンッ
(指を鳴らし、空から雷撃を複数落とす)
死にませんかね?大丈夫ですよね??このレベルの電圧、悪魔なら問題ないんですが…
やれやれ、加減は苦手です。
レジスタンスの皆様方、ぼーっとしてないで引きますよ
【アドリブ歓迎】
ハンニバル・エルバッキー
【アドリブ改変・連携など諸々お任せ致します大歓迎】
メガコーポに敵対するとは感心なんぬ。まずはジャンキーからレジスタンスを逃がすんぬな。さあさあ作戦タイムですぬ。
こういうときは妨害するのが得策だぬ。こういうのはぬの得意とする分野なんぬ。トラップツールズを用いたマヒ攻撃の罠で時間稼ぎなんぬ!
どのみちジャンキーもオブリビオンじゃない一般市民。更生できるかしらんけど下手にやっちまったら寝覚めが悪いんぬ。足止めに徹するんぬ。
あとは【高重力毛玉】を雑にバラ撒いとくから大人しく地面とキスしてるがいいんぬ。
それにしても教会って信仰をなんかする場所じゃないんぬ?薬物信仰?ぬはごめんだぬ。
●待ち伏せ
「ダメだ! どこもジャンキーが見張ってる。どうする?」
「この街からいったん出よう!」
レジスタンス達は想像以上に教会の手が広がっていると、街の外に向かって走り出す。
「逃がすもんかぁ……!」
「へへっ、お前等の逃げ道なんてないんだよぉ!」
ジャンキー達はあちこちに待ち構え、ニヤニヤと厭らしい顔でレジスタンスを脅す。だがその顔が空よりの落雷が目の前に落ちたことで引きつった。
「こんにちは、はじめまして。突然で申し訳ないのですが目の方を瞑って貰えますか?」
落雷が人の姿を取り、光の中からエルメク・バルカ(滅光雷轟・f32549)が姿を現して、レジスタンスの方へと振り返り短く指示を出した。
「あ、ああっ」
突然の出来事に唖然としながらもレジスタンスは言われた通りに目を瞑った。
「なんだぁ? マジックかよ!」
「脅かすんじゃねぇ!」
コケ脅しと思ったジャンキー達が掴みかかって来る。
「コケ脅しかどうか、試してみますか?」
エルメクが指を向けると、閃光が迸り目を眩ませた。
「ぎゃっ!」
「め、目がぁあああ!!」
直接光を見てしまった為にジャンキー達が目を押さえて尻餅をつく。
……パチンッ。
その隙にエルメクが指を鳴らすと空から電撃が幾つも落ちてジャンキー達を感電させて意識を奪った。
「死にませんかね? 大丈夫ですよね?? このレベルの電圧、悪魔なら問題ないんですが……」
ガクガクと痙攣して泡を吹いたジャンキー達を見て、何とか生きてはいそうだと安堵する。
「やれやれ、加減は苦手です」
違う世界の一般人の相手は難しいとエルメクは顔を上げてレジスタンスへと視線を向けると、まるで自分達が電撃を食らったようにビクッと身体を震わせた。
「レジスタンスの皆様方、ぼーっとしてないで引きますよ」
「お、おう!」
「この場を離れよう!」
我に返ったレジスタンスが走って逃げ出した。
「逃がさねぇ!」
「捕まえたら教会からたっぷりご褒美がもらえるんだ。追いかけろ!」
それを周囲のジャンキー達が追いかけていく。
「メガコーポに敵対するとは感心なんぬ。まずはジャンキーからレジスタンスを逃がすんぬな。さあさあ作戦タイムですぬ」
ハンニバル・エルバッキー(キャプテン★ユニバース・f02423)はメガコーポに抗おうとするレジスタンスに感心し、その手伝いをしようと作戦を練る。
「こういうときは妨害するのが得策だぬ。こういうのはぬの得意とする分野なんぬ。トラップツールズを用いたマヒ攻撃の罠で時間稼ぎなんぬ!」
逃げるには追手の足止めするのが一番だと、【トラップツールズ】を使ってレジスタンスが逃げた道に罠を仕掛ける。
「どのみちジャンキーもオブリビオンじゃない一般市民。更生できるかしらんけど下手にやっちまったら寝覚めが悪いんぬ。足止めに徹するんぬ」
今は薬でジャンキーにされてしまっているが、元々は一般人だった人々を無闇に傷つけるわけにもいかないと、磁力で引き付けてサイボーグを捕えたり、重力を使ったトラップで転倒させたりして足止めに徹する。
「ぬぁっ! 身体が引っ張られて――!!!」
「うぉおおお! 脚が止まらない!!!」
罠に掛かったジャンキー達が足止めされると、それに巻き込まれるように他のジャンキーも倒れていった。
「あとは【高重力毛玉】を雑にバラ撒いとくから大人しく地面とキスしてるがいいんぬ」
さらにはユーベルコード『高重力毛玉(グラヴィティボール)』による毛玉にしか見えないボールを放り投げて、ハンニバルはレジスタンスを追いかけその場を立ち去った。
「なんだぁ? 毛玉?」
「ちっ! 逃がしたら薬が貰えなくなるじゃあねぇか! 追いかけるぞ!」
そんな毛玉を無視して運良く罠を逃れたジャンキー達が追いかけようとすると、毛玉ボールが高重力を放ってジャンキー達を吸い込んだ。
「なぁっ!?」
「身体が吸われぇ――!!」
足がボールに引っ付くようにジャンキー達は動きを封じられ、勢い余って地面に顔から衝突した。
「それにしても教会って信仰をなんかする場所じゃないんぬ? 薬物信仰? ぬはごめんだぬ」
足止めを成功したハンニバルは薬で天国に昇るような信仰は御免だと、教会を何とかすることも考え始めた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
キリカ・リクサール
アドリブ連携歓迎
縄張りを広げるために違法ドラッグをばら撒くか…
フン、企業を名乗れどやっている事は悪質なマフィアと変わらんな
シガールQ1210を装備
装填する弾丸は鉛玉…ではなく、非致死性の特殊なゴム弾を使用する
「クスリ」よりも良いモノをやろう
文字通り、天国まで吹っ飛ぶぞ
薬物で痛覚が鈍くなっていようと、手足を狙って撃てば一時的でも行動不能にできるだろうし、撃たれたことで多少は怯むだろう
中毒者とは言え相手は一般人だ、できれば殺さずに無力化させたい
ジャンキーと言うよりもまるでゾンビだな、こいつらは
フッ、邪悪な教会には似合いの尖兵だ
合流したレジスタンスを守るように攻撃
射線を潜って近づいた敵には片手で銃を撃ちつつ、空いた方の手で殴る
まったく、次から次へとキリがないな…
君達、私が良いと言うまで息を止めていてくれ
UCを発動
敵集団に向けて強力な昏睡ガスを振りまく
重度の薬物中毒者であっても中枢神経に作用するガスには抗えまい
敵が眠っているうちにレジスタンス達を助け出そう
もう大丈夫だ
一刻も早く、此処から離れよう
霧島・絶奈
◆心情
「追い込み漁」と言う訳ですか
確かに効率的でしょうね
尤も、其れは獲物を見定めて仕掛けるべき罠です
猟兵と言う不測の事態が起きた以上は、罠は既に破綻しています
◆行動
薬物中毒者は厄介ですね
多少の痛みはものともしないでしょう
【罠使い】の技を活かし「魔法で敵を識別するスネアトラップ」を周囲一帯に設置
とは言え、こうして物理的に拘束してしまえば痛みへの耐性を考慮する必要はありません
更に『暗キ獣』を使用
【集団戦術】を駆使した鉄床戦術で、レジスタンス達を護衛しつつジャンキー達を撃退
私自身も【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】
敵の攻撃は【各種耐性】と【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復
●包囲突破
「縄張りを広げるために違法ドラッグをばら撒くか……フン、企業を名乗れどやっている事は悪質なマフィアと変わらんな」
キリカ・リクサール(人間の戦場傭兵・f03333)はやり口がマフィアそのものだと、メガコーポの名ばかりな実態に呆れる。
「さて、とはいえ下っ端はただのジャンキーなら殺す訳にもいかんか」
【強化型魔導機関拳銃"シガールQ1210"】を手にすると、マガジンを抜いて色分けされた違うマガジンを装填した。
「装填する弾丸は鉛玉……ではなく、非致死性の特殊なゴム弾だ」
これならば直撃しても、死ぬほど痛いが死ぬことはないと笑みを浮かべる。
「逃げたらクスリが貰えなくなっちまうだろうがよぉ!!」
「そっちじゃねぇ! 教会に向かいやがれ!」
ジャンキー達がレジスタンスの行方を塞ぎ、教会の方向へと誘導しようと脅すように銃を抜いて空に向けて発砲した。
「「クスリ」よりも良いモノをやろう。文字通り、天国まで吹っ飛ぶぞ」
そんなジャンキー達にキリカが銃口を向け引金を引き、ゴム弾を手足にぶち込んだ。
「あ? ……いぎゃっ! 俺の腕がぁ!」
「いでぇえよぉおおおお!! 絶対これ脚が折れてるよぉおおお!!!」
薬物で感覚が鈍くなっているジャンキー達も、ゴム弾とはいえ銃弾を受ければ流石に耐えきれない。激痛に倒れて泣きわめいていた。
「クソッ、抵抗すんじゃねぇよ! そっちもよぉ、いっしょにハッピーになろうぜ!」
ペン型注入器でプシュッと自分の首を刺したジャンキーが恍惚な顔を浮かべ、ふらふらっと近づいてくる。薬によってジャンキー連中は恐怖も麻痺させ、銃を向けても構わず歩いてきた。
「ジャンキーと言うよりもまるでゾンビだな、こいつらは」
そんなジャンキーにキリカは容赦なく手足を狙いゴム弾を撃ち込んだ。
「あげぇっ!」
「おいこら! ふざけたマネすんじゃぶべぇっ!!」
次々とジャンキーが倒れていく様は、まるでゾンビ映画のようだった。
「フッ、邪悪な教会には似合いの尖兵だ」
ジャンキーを行動不能にしながらキリカはレジスタンスと合流し殿を守る。
「「追い込み漁」と言う訳ですか。確かに効率的でしょうね」
霧島・絶奈(暗き獣・f20096)はジャンキー達の動きから、レジスタンスを追い込もうとあちこちに展開しているのを確認した。
「尤も、其れは獲物を見定めて仕掛けるべき罠です。猟兵と言う不測の事態が起きた以上は、罠は既に破綻しています」
追い込む網があるなら喰い破ってしまえば破綻すると、スネアトラップを周囲に設置する。
「逃がさねぇぞぉ!」
「クスリクスリ! みんなハッピーになろうぜぇ! ヒャッハー!!!」
道を塞いだり追いかけるジャンキー達は大きな声を上げ、レジスタンスを誘導しようとする。
「薬物中毒者は厄介ですね。多少の痛みはものともしないでしょう」
絶奈はドラッグで感覚がマヒしているジャンキーを見る。少々の怪我では気付きもしないが、注意力散漫で足元の罠にも気付かず、スネアトラップに引っ掛かり脚を持ち上げられて悲鳴を上げる。
「うぉああああああっ!!」
「とは言え、こうして物理的に拘束してしまえば痛みへの耐性を考慮する必要はありません」
逆さ吊りにしてしまえば中毒だろうと関係ないと微笑んだ。
「お、降ろせぇ!!」
「お前の分も俺が薬を貰ってやるよぉ!」
叫びたてるが、他のジャンキーは気にせず進もうとする。だがその足も同じく捕らわれ吊り上げられた。
「ぎゃぁあっ!!!」
「トラップが仕掛けられてるのか!!」
流石に続けて二人も引っかかると、トラップ地帯だと気付いてジャンキー達の足が止まる。
「さて、此処からは此方が追い込む番です。鉄床戦術と行きましょう」
絶奈がユーベルコード『暗キ獣(ソラト)』を発動し、屍の軍勢が現れてジャンキーの前に立ち塞がった。
「なんだこいつら? ゾ、ゾンビ……!?」
「ああ? 幻覚かぁ?」
屍の兵や獣を見てジャンキー達が触れてみると、冷たい肉の感覚と腐った匂いが感じられる。
「ほ、本物だ!!」
本物の屍だと気付いたジャンキー達が逃げ出し、軍勢が追い込むと次々とトラップに引っ掛かって吊り上げられていった。
「待てよぉおお!!」
「天国にぃいいい! 天国に行こうぜぇええええ!!!」
数は確実に減っているが、それでもしつこくジャンキー達が道を塞ぐように現れる。
「まったく、次から次へとキリがないな……君達、私が良いと言うまで息を止めていてくれ」
キリカが銃を撃ちながら、空いた手でジャンキーを殴り飛ばしレジスタンスに声をかける。
「わかった! おい! 口と鼻を塞げ!」
リーダーのダニエルが頷き、レジスタンスは言われたとおり息を止めた。
「これで一網打尽だ」
キリカはユーベルコード『プワゾン』を発動し、強力な昏睡ガスを振り撒いた。それが中枢神経に作用しジャンキー達を強制的に眠らせていった。
「もう大丈夫だ。一刻も早く、此処から離れよう」
「ああ! 行こう!」
無力化されたジャンキーを跨ぎ、レジスタンスは街外れへと逃げて包囲網の突破に成功した。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『サイバー・ディーコン』
|
POW : 我らの教義は絶対なり
【教祖(あるいは企業重役)に仕える信徒】が自身の元へ多く集まるほど、自身と[教祖(あるいは企業重役)に仕える信徒]の能力が強化される。さらに意思を統一するほど強化。
SPD : これぞ奇跡なり
【凝縮された骸の海の弾丸】を放ち、命中した敵を【猛毒の骸の海】に包み継続ダメージを与える。自身が【生身の部分を骸の海で汚染】していると威力アップ。
WIZ : 我らの狂信を見よ
【狂信】の感情を爆発させる事により、感情の強さに比例して、自身の身体サイズと戦闘能力が増大する。
イラスト:100
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●教会の闇
ジャンキー集団からから逃れられた。そう思ったところで、前方の物陰からゆらりと人影が現れた。
「そこまでだ。我らに歯向かう愚か者よ。逃がしはせぬ」
それは禍々しい気配を持つオブリビオンの集団 『サイバー・ディーコン』だった。前方だけでなく背後にまで現れてレジスタンスと猟兵を囲む。
「クソったれ! 教会の助祭だ!」
「メガコーポの狗め!」
それを見たレジスタンスが口汚く罵る。
「愚かな者を導くも我らが務め。汝らを救ってやろう」
道理を知らぬ愚かな子供でも見るような態度で助祭達はレジスタンスを見渡す。
「我らが神の教えに従えば、この世のあらゆる苦悩から解放される」
感情の籠もらぬ声が響き、助祭達の後方にはぞろぞろとジャンキー達まで現れた。先ほど猟兵に退けられた者達も、ペン型注入器をプシュッと首に打って痛みも苦しみも忘れて天にも昇るような顔を見せる。
「これこそ天国への道標。神が与えたもうた慈悲なり」
助祭達が違法ドラッグを配布し、ジャンキー達を奴隷のように支配していた。
「じょ、助祭さま! ちゃんとご命令通り居場所を報せました! だから俺にも!」
そんな中、レジスタンスのメンバーの一人が飛び出して助祭に縋った。
「よくやった。汝も天国に昇る資格がある」
「ああっありがとうございます!」
助祭がペン型注入器を下賜すると、メンバーだった若者はすぐに首に打った。
「ロナルド! お前、裏切っていたのか!!」
「どうりで隠していたヤサがバレるはずだ。内通者がいたんじゃな……」
レジスタンスがロナルドと呼ばれるまだ少年の面影が残る若者を睨んだ。
「ご、ごめんよ。だけどこのヘヴンがないと、落ち着かなくなっちゃうんだ」
ロナルドは恍惚な表情となり、ヘヴンと呼ばれる違法ドラッグを愛おしそうに撫でた。
「ロナルド……こんな危険なドラッグをこれ以上俺達の街に広められてたまるか!」
レジスタンスのリーダー、ダニエルが抵抗するように助祭に向けて銃を抜く。それに合わせて仲間達も武器を構えた。
「殺しはしない。汝らには我らに歯向かう者たちの情報を全て吐かせねばならぬ」
「そして今後は我らの為に働くがいい。神のしもべは一人でも多く必要だ」
銃を恐れもせず、助祭達はゆらりと戦闘態勢に入った。
「噂通りならこいつらはメガコーポの戦闘部隊……頼む! 俺達にあんたらの力を貸してくれ!」
このままやり合えば負けて自分達も薬漬けにされ、他のレジスタンスグループの情報も割れてしまうと、ダニエルが必死な顔で猟兵に向かって助力を頼む。
猟兵達は元よりオブリビオンを討つ為にここに居る。レジスタンスを守りながら助祭達を撃破するべく猟兵は動き出す――!
ハンニバル・エルバッキー
【アドリブ改変・連携など大歓迎】
「ロナルド……お前、いい奴だと思ったぬのに……」
ヘヴンのアンプルを踏み潰すんぬ。心中お察しくださいぬ。
遮蔽を取ってぬは思案するんぬ。流石に敵が多い。軽口で挑発したら刺激しそうだし、妙なトリックを使われても面倒。
仕方ねぇ、コイツはあまり使いたくなかったんぬが。
「友軍は退くんぬ! 反物質毛玉を撒く、触れた先からポンと消えるんぬ!」
触れれば失くなる反物質毛玉。コイツを出せるだけ漂わせて頭数を減らしていくんぬ! 態勢崩せば威力は増加。足元狙ってジグザグ光線銃をクイックドロウ、レーザー射撃で踊れや転べ!
オメーラには天国も地獄もない、対消滅して消えちまうんぬ。
天音・よみ
薬物(やく)を打つのも売るのも勝手だけど、僕の手を煩わせたからには覚悟してもらうよ。
それに…そんな腐りきった思想が慈悲だなんて滑稽ね、豚の餌の方がまだマシだわ。
SPD攻撃が単発なのか連続なのか分からないけど、要は当たらなければ問題ない。
『回避行動』と【残像】を駆使して弾丸の軌道を避けて【グラップル】【カウンター】と肉弾戦に持ち込む。
見た目からして頑丈そうだけど【鎧無視攻撃】で内部に確実にダメージを与えていく。
貴方の言う神様にお祈りを済ませた方がいいよ、今から僕は慈悲も同情もなく貴方を殺すから。
さようなら、偽善者(イカレ)野郎。
アドリブ・連携歓迎
●神への祈り
「ロナルド……お前、いい奴だと思ったぬのに……」
ハンニバルは怒りに声を震わせ、地面に転がる空のヘヴンのアンプルを踏み潰す。
「仕方ないんだ。だって、これがないともうダメなんだ……」
仲間を裏切る罪悪感をドラッグの効果で消し飛ばし、ロナルドは至福に包まれたような穏やかな表情をしていた。
「気にすることはない。すぐにお前達も天国へと導こう。さあ、皆で楽園へと至るのだ」
「そうだそうだ! みんなで天国にイッちまおうぜ!!」
サイバー・ディーコンがジャンキー達を使い猟兵を包囲して逃げ場を防ぎ、捕まえようとスタンガンを発砲する。
(流石に敵が多い。軽口で挑発したら刺激しそうだし、妙なトリックを使われても面倒ぬ)
建物を遮蔽物にして隠れ攻撃を躱しながら、ハンニバルは思案する。
「仕方ねぇ、コイツはあまり使いたくなかったんぬが……」
ハンニバルはあまり使いたくない手ではあるが、現状を打破する手を思いつく。
「友軍は退くんぬ! 反物質毛玉を撒く、触れた先からポンと消えるんぬ!」
「おい! 下がるぞ!」
呼びかけるとすぐにレジスタンスが後退して、ハンニバルがユーベルコード『反物質毛玉(アンチマターボール)』を発動し、ふわふわと浮かぶ毛玉を幾つも放つ。
「何だこれは?」
サイバー・ディーコンが毛玉を手で払おうとすると、その手が消滅した。
「なに!?」
驚いたところにさらに毛玉が胸に触れ、ぽっかりと球状に胸がくり貫かれサイバー・ディーコンは仰向けに倒れ即死した。
「なんと!」
「ひぃっ!!!」
サイバー・ディーコンが驚き、ジャンキーはビビッて後退する。
「どうやら我らの邪魔をする悪しき存在が紛れているようだ」
仲間がやられたサイバー・ディーコンが警戒し、動く毛玉から距離を取って猟兵と対峙する。
「反逆者の情報になかった者たちか」
「傭兵か? どの伝手から呼んだのか、反逆者から聞き出さねばならんな」
サイバー・ディーコンが猟兵を脅威と判断し、レジスタンスを雇い主と考え捕えようとする。
「薬物(やく)を打つのも売るのも勝手だけど、僕の手を煩わせたからには覚悟してもらうよ」
その間に割り込んだよみは薬物をばら撒く助祭達へと鋭い視線を向ける。
「それに……そんな腐りきった思想が慈悲だなんて滑稽ね、豚の餌の方がまだマシだわ」
そしてレジスタンスに向けられている意識を自分に向けさせるように挑発した。
「神の教えを知らぬ豚のような者達に、我らが使命を授けてやるのだ」
「何も考えずともよい。ただ我らの命に従えば天国へ行けよう」
サイバー・ディーコン達は迷える愚者を導かんと、杖を構えて凝縮された骸の海の弾丸を一斉に放った。
「どんな弾でも当たらなければ問題ない」
よみはユーベルコード『回避行動(キープアウェイ)』を発動し、残像を残し惑わしながら戦闘技術と直感で放たれる弾丸を躱す。外れた弾丸は壁に当たり骸の海が広がりどろりと溶けた。
「そっちが飛び道具なら、こっちは接近戦を仕掛けるわ」
危険な弾を撃てなくしようと、よみは懐に入り込んで腹に拳を叩き込む。金属を殴ったような硬い手応え、だが内部に衝撃が浸透するように力を込める。
「ぐはっ……」
助祭が前かがみになったところへ、回し蹴りで後頭部を刈り脳を破壊した。
「サイボーグ化されていても、頭部を破壊されてはどうしようもないわ」
よみは足を止めずに飛んで来る弾を躱し、すぐに次の敵へと駆け出した。
「躱せぬように弾を集中して負い込――!?」
サイバー・ディーコンがよみに意識を向けていると、目の前に毛玉がふわふわと近づいてきた。慌ててサイバー・ディーコンが飛び退く。
「触れれば失くなる反物質毛玉。コイツに注意を向けてると隙だらけになるんぬ」
その隙を見逃さず、ハンニバルは【ジグザグ光線銃】からレーザーを撃ち込んで足を撃ち抜いた。
「ぐぁっ!! やめっ――」
体勢が崩れ踊るように回転し、転倒したところに毛玉が落下して頭部を消し去った。
「狙われているぞ!」
「オメーラには天国も地獄もない、対消滅して消えちまうんぬ」
ハンニバルは次々とレーザー射撃と反物質毛玉によって敵を減らしていった。
「神に逆らうか。ならばここで滅びよ」
反撃にサイバー・ディーコンが杖を向け骸の海の弾を放とうとする。
「貴方の言う神様にお祈りを済ませた方がいいよ、今から僕は慈悲も同情もなく貴方を殺すから。」
間合いに踏み込んだよみが敵の杖を蹴り飛ばし、発射された弾は誰もいない方向へと飛んで行った。
「我らは死を恐れぬ。死しても神の御許に招かれるだけのこと」
サイバー・ディーコンは手に骸の海を集めてよみに向け突き出す。
「さようなら、偽善者(イカレ)野郎」
その手を蹴り上げ、無防備となった胴に槍を突くような横蹴りを叩き込んで吹き飛ばし、壁に衝突させて全身を砕き、望み通り神の元へと送ってやった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
マリーア・ダンテス
「うるせぇ。囀ずんな、神敵」
中指立てる
「俺の神を、テメェらみたいに子羊惑わす神敵と一緒にすんな。死んで償え」
天使化・壱で熾天使化し高速で飛行しながら全敵に弱い威圧放つ
少しでも怯む様子があればそのまま全速で突貫
怪力任せでスピード乗せた回し蹴りや貫手を放ち全力で暴れまわる
「元々私は、ウェットな部分が少ないですから。撃つより、レッグギロチンやパイルバンカーを使った方がダメージが上がるのです」
「敵が怯んだ隙に、遮蔽を取って陣形を立て直して下さい。痛みを感じにくい相手を止めようとすれば、結局は致命傷を与えるしかなくなります。敵を倒すより、仲間の被害を減らして下さい」
レジスタンスに言い含めておく
霧島・絶奈
◆心情
まさにハシーシーンですね
とは言え、自身も服用者たる助祭が上位者や教導者を気取るのは失笑物です
其の服用者である時点で、貴方方も所詮は駒に過ぎないのですから…
◆行動
【罠使い】の技を活かし「魔法で敵を識別するサーメート」を【衝撃波】で周囲一帯に設置
罠を利用しレジスタンス達を防衛
『涅槃寂静』にて「死」属性の「濃霧」を行使し【範囲攻撃】
サイズ増大で表面積が増える事で、被害も増大するのは皮肉ですね
更に【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】し追撃
敵の攻撃は【各種耐性】と【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復
…薬に依らずとも、多幸感は得られます
さあ、存分に愉しみましょう
この『逢瀬』を
●天罰覿面
「神に仕える我らを傷つけるとは……」
「罪深き者たちよ。贖罪し神に許しを求めよ」
サイバー・ディーコンが神に逆らう罪人だと猟兵に言い放つ。
「うるせぇ。囀ずんな、神敵」
マリーアは口汚く悪態を吐いて中指立てる。
「俺の神を、テメェらみたいに子羊惑わす神敵と一緒にすんな。死んで償え」
罪深いのは邪神に仕えている助祭の方だと、マリーアはユーベルコード『天使化・壱』を発動して三対六枚の翼持つ熾天使に変身する。
「神敵は全て滅ぼしてやる」
翼を羽ばたかせて高速で飛翔し弱い威圧放つ。
「くっ……!」
「怯んだな。天罰を与えてやる」
その威圧に怯んだ助祭に向かいマリーアは突貫して、急降下するスピードを乗せた貫手を放って胸を貫いた。
「ば、馬鹿なっ!!」
機械化されている胴体に穴が開き、内部で爆発を起こして助祭は沈黙する。
「我らに敵対するとは。だが汝もヘヴンを使えば我らの神のしもべとなろう」
サイバー・ディーコンは強敵のマリーアも中毒にしようと考え、包囲して距離を詰める。
「まさにハシーシーンですね。とは言え、自身も服用者たる助祭が上位者や教導者を気取るのは失笑物です」
絶奈は伝説の暗殺教団を連想し、薬物依存の教えを広める助祭へ侮蔑を込めた笑みを浮かべる。
「其の服用者である時点で、貴方方も所詮は駒に過ぎないのですから……」
ジャンキーと同類であると助祭に憐れみと侮蔑を向け、サーメートを衝撃波に乗せてレジスタンスを守るようにばら撒いた。
「我らを侮辱するつもりか」
「我ら神の教えに従う者なり。我らが行動は神の意思なり」
狂信するサイバー・ディーコンは、その身体を巨大化させて杖で絶奈に殴り掛る。
「人を薬漬けにするような教義を説く神ならば、邪神の類でしょう」
絶奈は飛び退いて躱しながら、ユーベルコード『涅槃寂静(ヨクト)』を発動し、黒き死を宿す濃霧で敵の巨体を包み込んだ。
「なんだ、これはっ」
濃霧が侵食しサイバー・ディーコンの身体が黒く染まっていく。
「サイズ増大で表面積が増える事で、被害も増大するのは皮肉ですね」
絶奈が生命力が尽きて元のサイズに戻り崩れ落ちる助祭を見下ろした。
「こちらが押されている」
「ならば反逆者どもを盾とする」
不利を悟ったサイバー・ディーコンがレジスタンス達に向かって一斉に突っ込み始める。
「こっちに来るぞ!」
「撃て撃て!」
レジスタンス達が銃を撃つが、弾丸が当たってもサイボーグのボディで防ぎ助祭は足を止めない。
「元々私は、ウェットな部分が少ないですから。撃つより、レッグギロチンやパイルバンカーを使った方がダメージが上がるのです」
飛び回るマリーアが突っ込んで割り込み、踵の刃【レッグギロチン】で助祭の首を刎ね、【サイバーレッグ】のパイルバンカーで頭部を吹き飛ばして暴れ回り敵の足を止めた。
「敵が怯んだ隙に、遮蔽を取って陣形を立て直して下さい。痛みを感じにくい相手を止めようとすれば、結局は致命傷を与えるしかなくなります。敵を倒すより、仲間の被害を減らして下さい」
そしてレジスタンスには無理をしないようにと言い含めた。
「わかった! おい! 俺達は防戦に徹するぞ!」
ダニエルが頷いて指示を出し、猟兵の活躍を目の前にしたレジスタンス達は、無理をせずに自分達の身を守る事に専念する。
「我らが神より与えられた使命、人々の救済を邪魔するか!」
「我らが与える幸福を拒絶するな。受け入れよ」
サイバー・ディーコンが神を信じ、その教えを果たさんと引く事など考えず戦い続ける。
「……薬に依らずとも、多幸感は得られます。さあ、存分に愉しみましょう、この『逢瀬』を」
絶奈は黒剣と白槍を振るい、助祭達を薙ぎ払っていった。
「神に逆らう愚か者め!」
サイバー・ディーコンが頭から叩き砕こうと杖を振り下ろすが、絶奈が衝撃波を飛ばして軌道を逸らし胸を白槍で貫いた。
「人々を薬で洗脳する神なら、此の手で討ち取ってみせましょう」
絶奈は神をも恐れず刃を振るって狂信者の首を刎ねた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
キリカ・リクサール
アドリブ連携歓迎
此処のメガコーポはカルト宗教も揃えてるのか
フッ、バラエティーが豊かな事だ
引き続きシガールQ1210、そしてナガクニを装備
今回使う弾頭は鉛玉だ
大層ありがたい助祭の頭を吹き飛ばしてやろう
集団に切り込み、指切り撃ちで銃身をコントロールしながら正確にサイバー・ディーコン共の頭を撃ち抜く
接近してきた敵は素早くナガクニを振るいすれ違うと同時に切り裂いて倒していく
フン、なんとも下らん教義だな
聞いてるだけで眠くなりそうだ…お前達もそうだろう?
UCを発動
集まってきた信徒…ジャンキー達に操り糸を打ち込む
サイバー・ディーコンが強化される前に彼らを操り、神経系統を操作
強制的に昏睡状態へと陥らせる
さらにサイバー・ディーコン達にも打ち込み操作
こちらは同士討ちをさせるようにお互いを攻撃させていく
味方同士で争う醜い姿がよく似合うな、神の愛と赦しを騙る救い難き者どもよ
お前達を待っているのは天国ではなく、地獄だ
攻撃し合い疲弊したサイバー・ディーコンを次々と敵集団の中心で爆破
生き残った敵は装備武器で止めを刺す
エリアス・アーデルハイト
(アドリブ連携歓迎)
「エリィ's ドキュメント(突発)、今日はヤバいカルト集団と遭遇ね。
……その実態は、神様気どりのヤクチュー共の巣窟って所ってか?」
なんかヤバい毛玉(反物質毛玉)とか弾丸とか信徒たちとか危ないけど
いつも通りのノリ(若干真面目な企業人間モード?)で撮影しながら。
「お嬢ちゃんは逃げろ?何言ってんの……「ここから本番」でしょ?
――正直、今日はちょっと気分悪いものを見せられたからね。
(ヤクチューとか、カルトな連中とか、裏切りとか)
じゃ……、3分以内にイ(逝)っちまえ(パチン!と起動音を鳴らし)」
【UC】を発動、両脚を過活動状態にしての3Dスタント。
壁や空を蹴る勢いで飛び交って的を絞らせず、逆にこっちは
ディスクガン(破壊プログラム入り)による照射でオブリビオンと
ヤクを破壊して回るスタントプレイ。
「――ヤクだよりの腐った『ハッピー』ばら撒かれちゃ、サービス事業で稼ぐ「俺様たちの『企業』」にはいい迷惑なんだよ……」
●天国と地獄
「エリィ's ドキュメント(突発)、今日はヤバいカルト集団と遭遇ね。……その実態は、神様気どりのヤクチュー共の巣窟って所ってか?」
エリアスはいつも通りのノリ(若干真面目な企業人間モード?)で撮影を続け、仲間達がジャンキーや助教と戦う姿を映す。撮影中にヤバい毛玉(反物質毛玉)や弾丸が飛んで来るし、ジャンキーも迫って来るが、撮影しながら器用に躱し、ジャンキーの足を引っ掛けて転ばせカメラを回し続ける。
「おい! そこのお嬢ちゃん! そんなところにいたら危ないぞ!」
「そうだ! 俺達が引き付けるから逃げろ!」
レジスタンス達がエリアスの小さな子供の姿を見て、逃げるように呼び掛けた。
「お嬢ちゃんは逃げろ? 何言ってんの……「ここから本番」でしょ?」
エリアスが少女らしくないニヒルな笑みを浮かべる。
「――正直、今日はちょっと気分悪いものを見せられたからね」
ヤクチューにカルトな連中に、裏切りまで魅せられて不快な気分を晴らそうと敵を見る。
「じゃ……、3分以内にイ(逝)っちまえ」
パチン!と起動音を鳴らしてユーベルコード『オーバーヒート・ボディ』を発動し、両脚を過活動状態にして飛び出すと壁を蹴って飛ぶように動き回り、3DCGで作ったスタントのように軽やかに敵を翻弄する。
「なっ!?」
驚く助祭の背後に回り込むとディスクガンの破壊プログラムを照射して、細胞を殺し体が崩れ落ちて倒れた。
「見た目に惑わされるな! 完全義体に違いない!」
仲間をやられたサイバー・ディーコンがすぐに反撃に移り、杖を振るって叩き落とそうとするが、エリアスの機動力はそれを上回り確実にレーザーをぶち込んでいった。
「此処のメガコーポはカルト宗教も揃えてるのか。フッ、バラエティーが豊かな事だ」
キリカは皮肉気な笑みを浮かべ、【強化型魔導機関拳銃"シガールQ1210"】のマガジンを入れ替えた。
「今回使う弾頭は鉛玉だ。大層ありがたい助祭の頭を吹き飛ばしてやろう」
その狂った頭に叩き込んでやろうと、反対の手に短刀【ナガクニ】を持って敵集団に斬り込み、指切り撃ちで銃身が跳ねるのをコントロールして正確に助祭どもの頭を撃ち抜いていく。
「ぐぎゃっ!」
頭部が吹き飛んだサイバー・ディーコンの死体が並ぶ。
「吹き飛ぶのは汝らの精神だ。天にまで昇らせてやろう」
やられた仲間の身体を盾に、サイバー・ディーコンが接近して杖を振り下す。
「そんなものが脳天に直撃すれば、薬もいらんだろうな」
キリカは紙一重で躱しながら、すれ違いざまにナガクニを振るって首を刎ねた。
「あっげばっ――」
ぐるんと回転したサイバー・ディーコンの顔が落下しながら自身の身体を見て息絶える。
「もっとヘヴンを使え! 恐怖を忘れて死兵となるのだ」
「クスリ! クスリ!!」
サイバー・ディーコンはジャンキーに薬を渡し、それによって戦力を上げようとする。
「使わせるかよ」
エリアスがペン型注入器にレーザーを撃ち込んで破壊する。
「ああっクスリが!!」
ジャンキーが失われた薬を拾おうと地面に這いつくばるが、液体は散って地面の染みとなった。
「――ヤクだよりの腐った『ハッピー』ばら撒かれちゃ、サービス事業で稼ぐ「俺様たちの『企業』」にはいい迷惑なんだよ……」
エリアスは銃口をサイバー・ディーコンの後頭部に突き付け、引金を引いて頭部を破壊した。
「我らが神の御言葉に従え、そうすれば汝らは天に昇ることができる」
「さあ、神のしもべ達よ、ヘヴンが欲しければ悪しき者達を捕えるのだ」
説法するサイバー・ディーコン達が従えるジャンキーを猟兵達に突っ込ませる。
「フン、なんとも下らん教義だな。聞いてるだけで眠くなりそうだ……お前達もそうだろう?」
キリカは指を向けてユーベルコード『La marionnette(マリオネット)』を発動し、不可視の操り糸をジャンキー達に打ち込んだ。そして神経系統を操作して強制的に昏睡状態へと陥らせた。
「あ――?」
突然意識がシャットダウンしたようにジャンキー達が倒れていった。
「何をした?」
「怪しげな技を使う」
サイバー・ディーコンが警戒して杖を構えると、キリカは見えぬ糸をさらに放って打ち込み、身体を操るとその杖で仲間同士を殴り合わせる。
「何!?」
「身体が勝手に動く!!」
操られたサイバー・ディーコンが同士討ちを始め、互いの身体を破壊していく。
「味方同士で争う醜い姿がよく似合うな、神の愛と赦しを騙る救い難き者どもよ。お前達を待っているのは天国ではなく、地獄だ」
キリカは冷たく言い放ち、呪詛毒を流し込むと殴り合い接近している場所で爆破させ、纏めて助祭達を吹き飛ばした。
「ぐぁああああっ!!」
「こんな……汝は悪魔か……」
倒れたサイバー・ディーコンがキリカを見上げる。
「悪魔が見たければ、鏡でも見るんだな」
キリカはナガクニを無慈悲に振り下ろし、延髄を貫いて止めを刺した。
「神の救済を邪魔するというのか、そのようなことをすれば天国へ昇れなくなるぞ」
最後のサイバー・ディーコンが神を信じ、ヘヴンによる救済を訴えかける。
「そんなに天国が好きなら、てめぇが天国にイッちまいな」
エリアスがその額にレーザーを撃ち込み、穴を開けて助祭が仰向けに倒れる。
「これでちょうど3分だな」
最後の敵を倒すとエリアスの脚部がオーバーヒートして煙を上げた。
「ひぃっ! 助祭様が!!」
「終わりだ! この世は地獄になる!!」
サイバー・ディーコンが全滅すると、ジャンキー達が慌てて逃げ出していった。
「あ、え? 嘘……ま、待ってよ!」
想定外の出来事にぽかんとしていたロナルドが、我に返ってジャンキーを追いかけ、ゴミ箱を蹴飛ばし転びそうになりながら街に消えていった……。
「ロナルド……」
その後姿を見送ったダニエルは、頭を振って猟兵達の方へと身体を向ける。
「ありがとう。あんたたちのお蔭で助かった。お礼といっちゃなんだが、俺達のアジトの一つで食事でも奢らせてくれ」
ダニエルが深々と頭を下げると、他のレジスタンス達も同じように感謝の言葉と共に頭を下げた。
猟兵達はその誘いを受け、友好関係を築こうとレジスタンスのアジトへと向かった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 日常
『癒しの一杯』
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POW : 好きなドリンクでまずは乾杯
SPD : 安いがうまいと評判の料理を食べてみる
WIZ : 店主や他の客との会話を楽しむ
イラスト:鹿人
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●ダイナー
「ここが俺達のアジトだ」
ヘヴンストリートを進みダニエルが案内してくれたのは、人通りの少ない路地裏にある明りの消えている『Go to Hell』と書かれた看板を掲げるダイナーだった。
「ようこそ、天国の中の地獄へ――安心してくれ、この店は新参のロナルドにはまだ教えてなかったからな、教会にバレてないはずだ」
そう言って店に入ると明かりをつけ、レジスタンスのガタイのいい男がカウンター越しにある厨房に入って料理の準備を始めた。
「あいつはゴードン。元々はこの店のコックだったから腕は確かだぜ」
ゴードンと呼ばれた男が手際よく合成食品を使ったハンバーガーやクラブハウスサンドに、フライドポテトやソーセージを盛った付け合わせを手早く作っていく。
「合成食品を使ってるが、あれこれ混ぜて天然物の味に近付けてるらしい……まあ天然物なんて食ったことねえんだけど」
苦笑したダニエルは慣れた様子で冷蔵庫から瓶に入った安価なビールもどきの合成酒や、カラフルな合成ジュースを取り出してきて並べる。
「助けてもらった礼と、メガコーポの襲撃から生き残れた奇跡を祝って!」
「「乾杯!!」」
瓶を掲げて合成酒やジュースを飲み干し、ようやく生き残れたと実感して一息ついた。
「さあ、好きなものを食ってくれ。おすすめはハンバーガーだが、ゴードンの作るものはたいてい美味いぜ」
「しかし、あんたらすっげえ強ぇな。お蔭で助かったぜ」
酒瓶を手にしたレジスタンス達が話しを聞きたがって笑顔で話しかけ、猟兵を歓迎するダイナーでの楽しい食事が始まった――。
霧島・絶奈
◆心情
天国と地獄ですか…
ある種の皮肉や対抗勢力としての決意表明と言う感じでしょうか?
◆行動
とまれ、今は交流を楽しみましょう
折角ですし、お薦めの合成ハンバーガーを頂きましょう
ふむ…
成る程、此れは此れで中々の物ですね
それにしても…
「天然の味に近付けられる」と言う事は、コックのゴードンさんは天然物を食した事があるのでしょうか?
今日を生き残ったお祝いと言う事で、少しだけ天然物を御裾分けするとしましょう
【妖精の雫】というお酒と、【初夏の香り】と言うお茶です
どちらも良い品ですよ
…「勝って兜の緒を締めよ」とも言います
喜ぶなとは言いませんが…
この勝利に浮かれるのではなく、未来への着実な一歩として欲しい所ですね
●天国と地獄
「天国と地獄ですか……ある種の皮肉や対抗勢力としての決意表明と言う感じでしょうか?」
絶奈がストリートと店名の名称に意味を感じて尋ねる。
「ああ、もちろんだ。奴らが薬漬けの世界を天国だっていうなら、こっちは自由な地獄で構わないさ」
ダニエルが大きく頷き、天国を皮肉ってつけた名前だと自慢げに語る。
「折角ですし、お薦めの合成ハンバーガーを頂きましょう」
絶奈はおすすめの一品である合成ハンバーガーを上品に食べる。
「ふむ……」
口にジャンクフードの旨みが広がる。それぞれ素材はなにかわからない。だがそれを組み合わせて肉の味に近づける努力が感じられ、ピクルス風な素材やトマトっぽいケチャップの味わいも合わさりハンバーガーだと脳を錯覚させていた。
「成る程、此れは此れで中々の物ですね」
ここまで本物の味に近づける為にどれだけ試行錯誤したのかと絶奈は感心した。
「「天然の味に近付けられる」と言う事は、コックのゴードンさんは天然物を食した事があるのでしょうか?」
疑問に思って絶奈はコックのゴードンに尋ねると、無言で頷いて返事が返る。
「ゴードンはいいとこの出らしい。でもコックになりたいって家を飛び出したんだって。そんで多くの人に美味いものを食べてもらいたいと、ここまで流れてきたって。ああ、俺はトムってんだ、よろしくな」
大柄なゴードンとは対照的に小柄なトムが説明してくれる。
「なるほど。では此方も今日を生き残ったお祝いと言う事で、少しだけ天然物を御裾分けするとしましょう」
お返しに絶奈は酒と茶をテーブルに並べる。
「こ、これは?!」
絶奈が手持ちの酒と茶を出すとお宝を見るような目でトムが尋ねる。
「【妖精の雫】というお酒と、【初夏の香り】と言うお茶です。どちらも良い品ですよ」
ゴードンが品を吟味するように少量を手にして香りと味を確かめ、驚いて目を見開くと、すぐに皆に試飲させようと準備して丁寧にグラスとカップに注ぐ。
「うぉっ! うめぇ!!」
「これが天然物……マジか、すげぇな……」
それを口にしたレジスタンス達が感動したように動きを止めた。
「……「勝って兜の緒を締めよ」とも言います。喜ぶなとは言いませんが……この勝利に浮かれるのではなく、未来への着実な一歩として欲しい所ですね」
喜ぶレジスタンスの姿を見て、絶奈はこの勝利を次へ繋げて欲しいと願いながら合成ハンバーガーを頬張った。
大成功
🔵🔵🔵
マリーア・ダンテス
「ありがとうございます。それでは私も一品作りましょう」
半分に割ったにバケットにバターを塗り半面にピーナッツバターを塗り半面にブルーベリージャムを塗る
斜め切りしたバナナとカリカリに焼いたベーコンを大量に挟みトングで挟んだまま大量のバターで揚げ焼きして粉砂糖を振る
「ジャンクな感じがして甘じょっぱくて食べやすいでしょう?これだけで4000kcalいくそうです。バケット丸々1本食べると17000kcalらしいですから、一人で食べきるのはお勧めしません」
「とあるキングの好物として有名なサンドイッチですからね。こういう打ち上げで作って皆で食べるのがいいと思いませんか」
笑いながら合成ジュースで流し込む
●ジャンクフード
「さあ、あんたも楽しんでくれよ!」
レジスタンスの少しふくよかな男がマリーアの前に瓶に入った合成ジュースを置く。それは炭酸が効いたコーラに似た飲み物だった。
「ありがとうございます。それでは私も一品作りましょう」
ジュースを受け取ったマリーアはお礼に一品作り始める。
「料理できるんだ、それは楽しみだなー。あ、オレはデニスっいうんだ。よろしく!」
「はい、よろしくお願いします」
挨拶する男が見ている前で、マリーアが手際よくバケットを半分に割り、バターを塗り半面にピーナッツバターを塗り半面にブルーベリージャムをたっぷり塗る。
「おお、甘い香りがする……」
さらに斜め切りしたバナナとカリカリに焼いたベーコンを大量に挟み、トングで挟んだまま大量のバターで揚げ焼きにして仕上げに粉砂糖を振った。
「うぉっ! すっげー腹が減って来た!」
そのとんでもなくジャンクな料理を前にデニスが大きく腹を鳴らした。
「どうぞ召し上がれ」
「じゃあさっそく!」
マリーアが食べやすくカットすると、デニスが飛びつくように一切れ取ってがぶりと大きく齧り、その強烈な甘くてしょっぱい強烈なカロリーのパンチを喰らう。
「ジャンクな感じがして甘じょっぱくて食べやすいでしょう? これだけで4000kcalいくそうです。バケット丸々1本食べると17000kcalらしいですから、一人で食べきるのはお勧めしません」
マリーアは忠告するが、止まらないやめられないとデニスは二口目にいっていた。その横からコックのゴードンがひょいっと一切れ取り、見た目を確認ししっかりと味わって大きく頷いた。
「とあるキングの好物として有名なサンドイッチですからね。こういう打ち上げで作って皆で食べるのがいいと思いませんか」
「たしかに、これなら特別感があるし、みんなで食べられる!」
「おい、一人で食うなよ!」
「美味そうだな」
気に入ったとデニスがもう一切れ手に取ると、レジスタンスの仲間達も次々と手を伸ばし、そのジャンクな甘じょっぱさの強烈なパンチをもらってカロリーなど気にせず夢中で食べていた。
「足りなければまた作りますよ」
そんな様子にマリーアは微笑み、自分も頬張ってジャンクな味わいを合成ジュースで流し込んだ。
大成功
🔵🔵🔵
キリカ・リクサール
アドリブ連携歓迎
『地獄行き』と言う名前の割には、中々に洒落た場所だな
色々と騒がしかったが、ようやく落ち着けそうだ
まずは食事だ
おすすめされたハンバーガーとポテトをもらおうか
合成食品を使っているとの事だが、なかなか美味い
ゴムのような合成肉に発泡スチロールのような合成パンを使ってるとは思えん
ポテトもいいな、食感はかなり本物に近いぞ
天然素材に迫る味と言うのも頷けるな
さて、ご馳走になってばかりでは心苦しいな
私の方からも提供させてもらおう
UCを発動
ボリードポーチからテキーラ、クレーム・ド・カシス、ジンジャーエール、ライムを取り出す
ゴードンから氷を入れたタンブラーを持ってきてもらったら、上記の材料でカクテル【エル・ディアブロ】を作る
テキーラが多めでかなり強く、血のように真っ赤な色はまさに【悪魔】のカクテルだ
このダイナーに相応しい一杯だろう?
此処じゃ珍しい天然物の酒だ、ダニエル達にも振舞おう
ヤクに塗れた【天国】よりも【地獄】の方がよほど楽しく居心地も良いな
ゴードン!ハンバーガーのお代わりをもらおうか!
●悪魔の酒
「『地獄行き』と言う名前の割には、中々に洒落た場所だな」
キリカは手入れの行き届いた店内を見渡す。
「色々と騒がしかったが、ようやく落ち着けそうだ」
椅子に座るとカウンター越しにコックのゴードンを見る。
「おすすめされたハンバーガーとポテトをもらおうか」
まずは食事を楽しもうと注文すると、ゴードンは頷き手早く調理に取り掛かる。本物とは少し違うが、焼いた肉っぽい香りが漂い皿にハンバーガーと付け合わせのポテトが並べられた。
「見た目は合成食品に見えないな……」
それを早速キリカが口にする。味だけでなく香りも肉と思えるように組み合わせられ、本物とは違うがそれでも美味くできていた。
「合成食品を使っているとの事だが、なかなか美味い」
本当に合成品かとキリカがもう一口頬張る。
「ゴムのような合成肉に発泡スチロールのような合成パンを使ってるとは思えん」
そう感想を口にすると、嬉しそうにゴードンが頬を緩めた。
「ポテトもいいな、食感はかなり本物に近いぞ」
合間にポテトに手をつけ、サクッと揚げたての芋に近い風味を感じる。
「天然素材に迫る味と言うのも頷けるな」
どれも合成とは思えない。ダイナーでこの味が楽しめるなら多くの客が訪れそうだと、あっという間に平らげた。
「さて、ご馳走になってばかりでは心苦しいな。私の方からも提供させてもらおう」
口をテーブルナプキンで拭ったキリカはユーベルコード『シャンブル・ミニヨン』を発動し、ボリードポーチからテキーラ、クレーム・ド・カシス、ジンジャーエール、ライムを取り出す。
「氷を入れたタンブラーをもらえないか」
そう頼むとゴードンはすぐにジャラッと氷を入れたタンブラーをテーブルに置いた。
キリカは材料の分量を量りタンブラーに入れて混ぜる。
「テキーラが多めでかなり強く、血のように真っ赤な色はまさに【悪魔】のカクテルだ」
綺麗に赤く染まったカクテルを差し出す。
「このダイナーに相応しい一杯だろう?」
ゴードンが口元に笑みを浮かべて頷いた。
「此処じゃ珍しい天然物の酒だ、ダニエル達にも振舞おう」
「おおー!」
「そりゃ嬉しい!」
ダニエルたちが喜んで指笛を吹き。皆がグラスを持つと掲げてごくりと飲む。
「おっ、見た目とは違って飲みやすい!」
「これが天然物のカクテルか……合成とは比べ物にならねぇ!」
美味い美味いとはしゃぐ仲間に遅れ、見た目と香りを楽しいんでいたゴードンが口をつける。
「………美味い」
「おおっ! ゴードンが喋ったぞ!」
「それだけ最強に美味い酒ってことか!」
極上の酒にレジスタンスたちは盛り上がり、酒を飲みジャンクなハンバーガーやポテトを食べて腹を満たしていく。
「ヤクに塗れた【天国】よりも【地獄】の方がよほど楽しく居心地も良いな」
混沌とした賑やかさのある地獄の景色を眺め、キリカは穏やかに微笑んで自分もその中に混じろうと声を上げる。
「ゴードン! ハンバーガーのお代わりをもらおうか!」
飲めや歌えやと、地獄にふさわしいどんちゃん騒ぎで勝利の喜びを分かち合った。
大成功
🔵🔵🔵