繭にて眠るショッピングモール
●湖の街
そこは、関東でも特に大規模なショッピングモール。
人工溜池の畔に建つ、複数の館からなるモールは大勢の人々で賑わっている。
多くの人が家族や大切な人と一緒に買い物や映画を楽しみ、料理を食べ、ヒーローショーなどの催事を見ようと会話している。
庶民のささやかな楽しみだ。
……それが、すべて夢だとしたら?
「これだけの規模であれば、子供たちを殖やすための精気として十分でしょう……しかし、邪魔は入りそうです」
モールの屋上から人々を見下ろすのは、一人の黒髪の女性。
土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』であった。
●グリモアベース
「……これはまた、随分大きな事件ですね」
予知をしたクロノ・ライム(お菓子に目がないクレリック・f15759)は顔をしかめる。
シルバーレイン世界の関東にあるショッピングモール、事件はそこで起きた。
「以前、廃玩具工場のゴーストタウンにオブリビオンが現れたことがありましたが、その近くで不穏な気配を感じ、調べていたのです」
気配の正体は、巨大なショッピングモール全体を覆う「土蜘蛛の檻」であった。
檻の中の人々は完全に外部との交流を遮断されているが、記憶操作により「ずっと、週末にショッピングモールに遊びに来ている」と思い込んでおり違和感を抱いていない。
営業時間が終わると人々は蜘蛛糸の繭の中で眠りにつくのだが、それに気づくことはなかった。
「この事件を起こしているのはオブリビオンとして蘇った土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』です……シルバーレイン世界の方なら知っているかもしれませんね」
かつて銀誓館学園の能力者たちと戦った彼女はオブリビオンとなって蘇った。
そして再び仲間を繁栄させるための「檻」を作ったのだ。
「このまま放置していると、ショッピングモールにいる人々の精気から土蜘蛛型オブリビオンが増殖してしまいます」
まずは、ショッピングモールに潜入し、人々に現在の環境に違和感を持ってもらうようにするべきだろう。
「皆さんはモールで買い物などを楽しみながら、そこにいる人と接触してうまく誘導してください」
そうすれば眞由璃が精気を集めるのを邪魔することが出来る。
そのうち彼女が気づいて配下のオブリビオンを送り込んでくるだろうが、それらを退ければ眞由璃との決戦に持ち込めるはずだ。
「彼女はオブリビオン、最終的には世界の敵です。しかし、かつての戦いを知る人の中には対話を試みたいと考える人もいると思います。どうするかは、現地での皆様におまかせしたいです」
説明を終えたクロノは猟兵たちに思いを託し、転送するための扉を開いた。
青猫格子
こんにちは、青猫格子です。
こちらは、シルバーレイン世界の「土蜘蛛戦争」決戦シナリオとなります。
オブリビオンとして蘇った土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』にどう立ち向かうかは、猟兵の皆様次第です。
第1章:日常『観光地で遊ぼう』
ショッピングモールに潜入して「土蜘蛛の檻」の中にいる人々と接触します。
買い物などを楽しみながら周りの人に現在の環境に疑問を持つよう働きかけましょう。
第2章:集団戦『サイコチェーンソー』
国見・眞由璃配下のオブリビオンとの戦いになります。蜘蛛の部位が追加された「土蜘蛛化オブリビオン」として強化されています。
第3章:ボス戦『土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』』
土蜘蛛の女王「国見・眞由璃」との決戦です。詳細は章開始時に解説します。
第1章のプレイングは最初に断章を公開してから受付開始します。
その後の進行予定はタグ等で告知します。
それではご参加をお待ちしております。
第1章 日常
『観光地で遊ぼう』
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POW : 観光地で美味しいものをいっぱい食べる
SPD : 観光地の特産品やお土産をショッピング
WIZ : 観光地で有名な場所やパワースポットを訪れる
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●仮初の週末
ショッピングモールの敷地に足を踏み入れると、のどかな光景が広がっていた。
それは決して、真実の景色ではないのだが。
駅から近い本館と新館はクローズドモール、大きな建物の中に様々な店が並んでいる。
湖に面したレイク館は半クローズド型で、商店街のように空の見える通路を歩いて店を回ることができた。
敷地を歩いて回るだけでも時間を要するが、どの館にも飲食店が一定数あり、休憩場所には困らない。
モールは昼の間、ずっと休日のように人々が行き交い賑わっている。
家族連れ、恋人同士、友達同士、様々な人達がいた。
誰に声をかけるのがいいだろうか。
その前に、まずモールを楽しんでみるのもいいかもしれない。
火渡・龍人
ゴーストに脅かされない世界を手に入れたというのに、奴等が蘇ったとはな。
ゴースト―今はオブリビオン、か。また無辜の民を苦しめるというならば「力」を以て退かせる。何度でもな。
小さな子供の方が勘は鋭いものだ。
今の状況に違和感を覚え易いかも知れない。
迷子の子供を親元に誘導するなどして「いつも」と違うルートを歩かせ、現実と檻の中の認識の齟齬に気付かせる。
ちなみに、モール内の地図は既に把握している(【情報収集】)
「どうした?迷ったのか?」
驚かせないよう、膝をついて目線を子供の身長に合わせて話しかける。
「コールセンターに行こうか。お父さんお母さんも来てるかもな」
「おもちゃ買ってもらったのか。良かったな」
いつもと同じように賑わうショッピングモールの中に、いつもとは違う存在がいる。
しかし、周りの人々はその異質さに気づいていない。
「ゴーストに脅かされない世界を手に入れたというのに、奴等が蘇ったとはな」
彼は元能力者の猟兵、火渡・龍人(孤龍・f36904)。
過去のゴーストが蘇り人々を脅かすというのなら、力を以て何度でも退かせるのみだ。
もしかしたら、彼はそのために猟兵として目覚めたのかもしれない。
(……とにかく、まずは人々に違和感を抱かせなければ)
龍人は館内を歩いて、家族連れの多くいるエリアなどを見て回っていく。
ゲームセンター、家電量販店の玩具コーナーなどをしばらく歩いた頃、椅子に座った一人の少年の存在に気がついた。
「お父さん、どこ……?」
どうやら迷子らしく、姿の見えない家族を探しているようだ。
龍人は驚かせないよう、膝をついて目線を子供の身長に合わせ話しかける。
「どうした? 迷ったのか?」
少年は急に呼びかけられて驚いた後、無言でうなずく。
「インフォメーションセンターに行こうか。お父さんお母さんも来てるかもな」
迷子を連れていけば呼び出しを行ってくれるはずだ。両親が少年が迷ったことに気づいていれば、すでに来ているかもしれない。
「は、はい……」
少年は緊張しつつも、龍人の後について歩いていく。
龍人は既にモール内を把握済みなので、何も見ずインフォメーションセンターに向かって歩いていく。少しだけ遠回りしながら。
「……この辺、初めて歩いたかも」
少年が周囲の光景を見て不思議そうにつぶやく。
「『初めて』か。君はいつもあそこで迷ってるのか」
「え? ううん、違う……あれ、さっきなんで初めてって言ったんだろう?」
龍人の言葉に少年は戸惑いながらも、先ほど自分が口にした言葉の違和感に気づいたようだ。
きっと、彼はこのモールで毎日ずっと同じように迷い、また家族と再開していたのだろう。
(これで、彼や家族がこの状況に疑問を持ってくれるといいのだが)
いつもと違うルートでモールを歩いたことで、檻の状況に気づいてくれるだろうか。
龍人はそう考えながら、カウンターで手続きをした後、少年と別れた。
成功
🔵🔵🔴
化野・花鵺
「ふむ、聞いたことがある。確か、せぇらぁ服の女王であったか」
狐、頷いた
「せぇふくの危機とあれば行かねばならぬ。待っておれ、まだ見ぬせぇふくよ」
狐、話半分だった
「ねぇ、誰かスマホの充電器持ってたりするぅ?」
狐、化術で作ったスマホぷらぷらさせつつ制服姿の中高生に声をかけた
「カヤのスマホ充電切れちゃってぇ。帰る時間分かんないと後でママに怒られそうだしぃ。みんなもスマホ持ってたらちょっと時間見せてぇ」
狐、上目遣いで誘惑した
「あれぇ、みんなも充電切れぇ?みんな昨日の夜に充電しなかったのぉ?全員が全員充電切れってぇ、なんかおかしくなぁい?」
狐、可愛く首を傾げた
「さて、次の楔を打ち込みに行くかの」
狐、笑った
ショッピングモールの中でも特に若者の多い場所。
それは話題のタピオカ屋だろうか、それとも可愛らしいケーキの店だろうか。
「否、このモールならば……プリントシールコーナーである!」
化野・花鵺(制服フェチの勘だけ天狐・f25740)がゲームセンター前で宣言するが、根拠は野生の勘である。
しかし、実際にシール機周辺には女子中高生が多い。
花鵺は制服を着て化術で用意したスマホを下げ、完璧に女子中高生になりきって入っていく。
そして機械の前でプリントしたばかりのシールやスマホの画像を見ている、女子高生の集団にこっそり混ざり、声をかけた。
「ねぇ、誰かスマホの充電器持ってたりするぅ? これじゃ画像を保存できないよぉ」
「ちょっと待ってね。あれ? 充電器は充電切れてるけど、カウンターのところにレンタルの充電器があるよ」
化術の効果なのか、彼女たちは花鵺を不審に思うことなく返事する。
「そうなんだ。借りてくるねぇ。でも、みんな充電切れって不思議だねぇ」
花鵺は可愛らしく首を傾げた後、カウンターへ向かおうとするが、わざとらしく足を滑らせる。
「きゃあ!!」
隣の女子にぶつかり巻き込んで倒してしまう。彼女の鞄が床面に落ち、荷物をばらまいてしまった。
「ごめんねぇ! すぐ片付けるから……って、あれぇ」
花鵺が床に落ちていた、いくつもの紙片の一つを拾い上げる。
それは先ほど彼女たちが印刷したばかりのシール。
幾つものシールが落ちているが、どれも映っている人々、内容は同じものばかりだった。
「なんで? なんでさっき印刷したばかりのシールがこんなにあるの?」
「なんかおかしくない?」
シールを見た周りの女子たちからざわめきと疑問の声が上がる。
(さて、次の楔を打ち込みに行くかの)
いつの間にか、少し離れた場所にいた花鵺は彼女たちの反応に満足し、次の場所へ向かうことにした。
「待っておれ、まだ見ぬせぇふくよ!」
まだまだ、モールには迷いし制服の若者たちがいるのだから。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『サイコチェーンソー』
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POW : 殺人チェーンソー
【チェーンソー】が命中した対象を切断する。
SPD : サイコスピン
【狂乱しながらの回転斬撃】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : ノイズチェーンソー
自身の【チェーンソー】から【強烈な駆動音】を放出し、戦場内全ての【防御行為】を無力化する。ただし1日にレベル秒以上使用すると死ぬ。
イラスト:青柳アキラ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●放たれた死者たち
ショッピングモールに異変が起きつつあった。
「ねぇ、いつから僕たちはここにいたんだっけ?」
「何言ってるの? あなた」
多くの人はいつも通りモールを楽しんでいるが、中にはこの場にいることに疑問を持ちつつある。
それでも、まだ大きな騒ぎになっていない。
「今のうちに、潜入者を処分しましょう」
既に事態を把握していた国見・眞由璃は、何人かの配下を放つ。
ぼろぼろの服を着た動く死者、サイコチェーンソーたちを。
彼らが通常と違うのは、背中などから蜘蛛の脚を生やしている部分だ。
土蜘蛛の力を与えられ、強化された死者は一般人に気付かれることなく紛れ込む。
モールに潜入した猟兵を探し出し、チェーンソーで切り刻むために。
化野・花鵺
「どう見ても腐ったゾンビじゃの」
狐、鼻にシワを寄せた
「えぇい、臭ぅてたまらんわ!せぇふくを着た蜘蛛はどこにいったのじゃ!腐った肉など汚物と同じじゃ!汚物は消毒じゃ、ヒャッハー!」
狐、アポカリプスヘルで覚えてきたヒャッハー言語を使い始めた
「フォックスファイア」で敵をどんどん燃やしていく
敵のチェーンソーが当たるほど近くには行かないので防御行動も特に取らない
「敵は汚物じゃ!腐った肉など燃やしたら、すごい匂いがするに決まっておろうが!妾は天狐ぞ!人より鼻が効くのじゃぞ!近くに寄って消毒なぞ、できるわけがなかろうが」
狐、偉そうに自己主張した
「次はきちんとせぇふくを着た敵が良いのぅ」
狐、お気楽だった
モールの人混みに紛れ、侵入者を探す死者たち。
多くの人は違和感を抱かないが、化野・花鵺はその異形にはっきり気づいていた。
「どう見ても腐ったゾンビじゃの」
わずかな死臭を嗅ぎつけて鼻にしわを寄せる花鵺。妖狐ならではの鼻の良さと言ったところだろうか。
死者たちが比較的人の少ない通りに差し掛かった所で、彼らの前に姿を現す。
「せぇふくを着た蜘蛛はどこじゃ?」
いつまでも死体の相手などする気はない。花鵺の目的は制服を着た土蜘蛛――すなわち、国見・眞由璃ただ一人。
「……」
死者たちは彼女の質問に答えることはなかった。無言でチェーンソーを駆動させる。
ギュイイーン……。
強烈な音が通路に響き渡り、空気を振動させた。
「答えはない、か。やはりただの腐った肉でしかないのう」
花鵺はチェーンソーが唸りを上げても動じない。即座に手を前に突き出し、死者たちに数多くの狐火を放った。
「汚物は消毒じゃ、ヒャッハー!」
楽しそうに叫びながら、狐火で死者たちを燃え上がらせていく。
花鵺はその場から一歩も動かない。攻撃が絶対に当たらないという自信の現れだろうか。
「腐った肉を燃やしているのだぞ! 近くに寄って消毒なぞ、できるわけがなかろうが!」
服で鼻を押さえながら、花鵺が誰に向かってか叫ぶ。
その間に死者たちは燃え尽き、とうとう灰の山となってしまった。
「……これでこれ以上腐ることもない。まあ掃除はしておこうかのぅ」
花鵺は灰を集めてゴミ箱に捨てておくことにした。オブリビオン相手にそこまでする必要はないかもしれないが、気分の問題だ。
「さて、次はきちんとせぇふくを着た敵が良いのぅ」
掃除を終えた花鵺は、次こそ眞由璃を見つけ出そうとモールの奥へ向かう。
大成功
🔵🔵🔵
火渡・龍人
「猟兵としては目覚めたてとはいえ、ゴースト共の始末には慣れている。今更貴様らなんぞに遅れはとらん」
モール内にいる一般人に危害が及ばないよう、人気のない場所に誘き寄せて戦う。
何かあれば【かばう】つもりだが、一般人には知られないよう密やかに始末したいところだ。
モール内の地理は頭に叩き込んであることだし、俺を狙っている連中を一箇所に集め【指定UC】で攻撃。
逃走出来ないよう、敵の周りを炎で囲って追い詰める。
「一体残らず燃やし尽くせ!」
火渡・龍人がモールの奥へと歩いていると、周囲の人ごみに違和感が混ざり始める。
(来たか……)
彼はこの感覚を知っていた。異形、ゴーストの気配。
もっとも、ここにいるのはオブリビオン化したゴーストであるが。
龍人は彼らを誘い出すように意識しながら、人気のない場所へと向かう。
「ぐう……お……」
人混みの中から離れて相手の姿がはっきりしてくる。
一見、ただの人間に見えるが、紛れもなくそれは死者。
「猟兵としては目覚めたてとはいえ、今更貴様らなんぞに遅れはとらん」
能力者である龍人にとって、動く死者との戦闘は初めてのことではない。
注意したほうが良いのは、彼らの持つチェーンソーであろうか。
死者たちがチェーンソーを起動させ、不気味な音を響かせる。
そして龍人に振りかざしつつ向かってきた。命中すれば、龍人は真っ二つにされてしまうだろう。
しかしその動きはそれほど素早くはない。龍人は軽く攻撃を避け、モールの地理情報を頼りに安全な場所を目指して走る。
「……ここなら一般人を巻き込む心配もない」
ほとんど人が通らない階段に差し掛かった所で、龍人は追いかけてきた死者たちに向かってユーベルコードを放つ。
竜の形をした炎が勢いよく龍人から放たれ、死者たちを包み込んでいく。
階段の通路はそこまで広くなく、即座に密集していた死者たちに延焼していった。
「ぐああ……!」
死者たちは苦しみ悶えるが、魔の炎は消える気配はない。
炎は死者たちの周囲も取り囲み、逃げることも困難であった。
「一体残らず燃やし尽くせ!」
龍人の執念により炎は更に強く燃え上がり、周囲にいた死者たちはすべて灰燼へと帰した。
大成功
🔵🔵🔵
七星・天華(サポート)
羅刹のガンナーで元気娘。
仲良しな人には優しく楽しく。
『一般人に過度な期待はしないでよね。』
自分は才能など無い平凡な存在だと思っているが実は天才。
二丁拳銃「白雷」と「黒雷」をメインにナイフ系も扱える。
二丁拳銃を使った近接戦闘もできる。
遠近両方の距離でも戦闘を成立させる。
装備の影響で帯電しているが自由自在に扱える。
世界を放浪して手に入れたアイテムで出来る事の幅が広い。
少々過酷程度の環境は即座に対応適応するサバイバル能力。
左肩に生まれつき痕がある。
美人な元気娘だが暗殺もするデンジャラスな一面も。
家族のみんなが好きだが特に姉が大好きで姉の一番のファン。
自分にもファンが居るとは微塵にも思っていない。
「なるほどね。大勢の人が楽しむモール、一般人の私にはうってつけの依頼ね」
七星・天華(自覚無き天才・f36513)が巨大なショッピングモールの中を歩きながらつぶやく。
彼女は自分のことを一般人だと自称するが、実際には自覚がないだけで類い稀なる戦闘の才能を持っている。
今も敵を探すために研ぎ澄まされた勘を働かせながら進んでいた。
そしてすぐ人々の中に、蜘蛛の足を生やした死者が紛れ込んでいることに気づく。
(銃を使ったらきっと、周りの人が驚いてしまう……)
天華はそう判断すると、携帯しているナイフをこっそり構える。
向こうはまだ自分の存在に気づいていない。
天華は足音を消して死者たちの背後にそっと近づいた。
「ぐお……!?」
死者たちはようやく接近した敵に気づき、高速で回転しながらチェーンソーで斬りかかってきた。
辺り構わずチェーンソーを振り回すため、周りに攻撃が当たりかねない。
「その前に倒せばいいだけよ!」
天華はユーベルコードで装備していたライトニングダガーに力を込めつつ、一気に死者に突き刺す。
通常の三倍の電流が流れ込み、死者は一瞬で動かなくなった。
ばたり、と死者は倒れるが周りの人間は気づかない。
勝負は一瞬で決まっていた。
「よかった。私が一般人だから目立たず倒すことができたようね」
実際は、戦闘の鮮やかさで周りは気づいていないだけだ。
気を良くした天華は残りの死者を倒すために、モールの中で探索を続けることにした。
成功
🔵🔵🔴
シャーロット・バルドレッサ(サポート)
共闘等、アドリブ歓迎
・パーソナリティ
帝都桜學府所属
出身はサクラミラージュの英国、歴史ある魔女の家系
新しもの好きで伝統を忌避
「ナンセンス」が否定の決まり文句
口調は
『ですわ、ですの、ですわね、でして?』と垢抜けた振る舞いを意識
度々『ね、よ、なの、なの?』と意地っ張りでお転婆な地が出る
・戦闘
『霊子演算機《アルス・ノヴァ》』とインストールされた術式『マクスウェル方程式』による電脳魔術を使用
演算器に詠唱を委託することで高速詠唱・無酸素詠唱を可能に
疑似召喚術式【アバドンの蝗】で数の不利を補いつつ、敵の性質に応じ焼却・衝撃波・爆破などの属性攻撃を使い分ける
近接戦は影を物質化し扱う生来の異能『黒の権能』で対応
「これがショッピングモールですのね。すべての館を合わせると英国最大の百貨店よりも大きな売り場面積、そしてより庶民向けのお店といったところでしょうか」
賑やかなモールに足を踏み入れたシャーロット・バルドレッサ(マクスウェルの魔女・f23790)。
彼女は歴史ある魔女の家の生まれでありながら、新しいものが好きなためモールの様子を興味深く観察している。
しかし、今はゆっくり店を回っている余裕はなさそうだ。
「……それにしても、死者を人々に紛れ込ませて私達を狙うなんて、ナンセンスな作戦でございませんこと?」
人混みに紛れながら、シャーロットを追跡している複数の死者たち。
蜘蛛の脚の生えた身体にチェーンソーを持ち、猟兵ならひと目でその違和感が分かる。
シャーロットは霊子電算機《アルス・ノヴァ》の導き出したルートに沿って早足で歩き、死者たちを誘い出すことにする。
彼女たちがたどり着いたのは人影のない地下駐車場。
「ここなら思い切り戦えます。かかってきなさい!」
シャーロットの挑発通り、死者たちはチェーンソーを稼働させて一斉に襲いかかってくる。
あえて死者たちを接近させたところで、シャーロットは『黒の権能』により影から召喚した鎖で死者たちを撃ち抜いていった。
「死者なら毒は効かないと思っていません? そんな事はありませんのよ」
抜けない楔から伝わる毒で、死者たちは苦しみ、のたうち回りながら倒れてく。
「さて、まだ死者たちが人混みの中に残っているかもしれませんわね……」
周囲の敵を倒し終わった後、シャーロットは残りの敵を倒すため、再びモールの中へ行くことにした。
敵が見つかるまではショッピングを楽しむのも良いかもしれない、と思いながら。
成功
🔵🔵🔴
北条・優希斗(サポート)
『敵か』
『アンタの言う事は理解できる。だから俺は、殺してでも、アンタを止めるよ』
『遅いな』
左手に『蒼月』、右手に『月下美人』と言う二刀流を好んで戦う剣士です。
自らの過去を夢に見ることがあり、それを自身の罪の証と考えているため、過去に拘りと敬意を持っております。その為オブリビオンに思想や理想があればそれを聞き、自分なりの回答をしてから斬ります。
又、『夕顔』と呼ばれる糸で敵の同士討ちを誘ったり『月桂樹』による騙し討ちを行なったりと絡め手も使います。
一人称は『俺』、口調は年上には『敬語』、それ以外は『男性口調』です。
見切り、残像、ダッシュ等の機動性重視の回避型の戦い方をします。
湖に面したショッピングモールの館の一つ。
この館は半開放式のため、晴れた日差しを浴びながらショッピングを楽しめる。
しかし、そこが檻の中であるとほとんどの人は知らない。
(気に入らないね……)
北条・優希斗(人間の妖剣士・f02283)は周囲を見回りしながら、偽りの平和な光景を苦々しく思っていた。
それはこの檻の中の事実を隠しているのが土蜘蛛の女王、国見・眞由璃であると知っているからかもしれない。
(仲間を増やすために精気を得る。行動の理由は理解できるが、話を聞く必要があるな……)
優希斗は眞由璃を見つけ出し、彼女と対話してこの事件にどう立ち向かうか決めたいと感じていた。
もちろん、その結果止めなければならないときは、戦うことも辞さない。
その時、彼の跡をつけてくる複数の足音に気がつく。
「……敵か」
返事はない。相手の正体は物言わぬ死者。足音とうめき声のような音だけが聞こえる。
「まずは君たちをなんとかするか」
優希斗は足を速めて、モールの建物から離れる。
たどり着いたのは敷地内の人通りもなく、車が通ることも少ない道路であった。
建物の影から多くの死者たちがチェーンソーを構えて近づいてくる。
「数は多いが、それだけだね。当たらないよ」
素早さは優希斗の方が上だった。囲まれてもダッシュや見切りを駆使して容易に避けていく。
業を煮やした死者たちの動きが変わる。
「これは……」
チェーンソーを稼働させたまま激しく回転しはじめた死者たちが近づいてくる。攻撃は見境なく、周囲の死者たちを傷つけても止まらない。
(確かにこうしてまとめてかかってきたらひとたまりもない。だけど……)
死者たちのチェーンソーは空中を斬り、お互い正面から衝突し倒れた。『剣王の瞳』により未来を読んだ優希斗はすでに離れたところに退避しており、残っていたのは残像だけだ。
「悪いな。本当に用があるのは君たちの親玉だからね」
ほぼ相打ちで倒れた死者たちを一瞥し、優希斗は眞由璃を探すために再びモールの中へと戻っていった。
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』』
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POW : 眞由璃紅蓮撃
【右腕に装備した「赤手」】が命中した部位に【凝縮した精気】を流し込み、部位を爆破、もしくはレベル秒間操作する(抵抗は可能)。
SPD : 疑似式「無限繁栄」
自身の【精気】を代償に、1〜12体の【土蜘蛛化オブリビオン】を召喚する。戦闘力は高いが、召喚数に応じた量の代償が必要。
WIZ : 土蜘蛛禁縛陣
【指先から放つ強靭な蜘蛛糸】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
イラスト:柊暁生
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●土蜘蛛の女王との交渉
人混みに紛れて猟兵を探し回っていた蜘蛛の脚を持つ死者たち。
どうやら、すべての死者を撃退できたらしい。
ショッピングモールに平穏が戻ってくる。
「死者を全て倒しましたか……どうやら、これ以上隠れているわけにも行かないようです」
国見・眞由璃が姿を現したのは、本館と新館をつなぐ通路の中央であった。
セーラー服、黒髪の古風な雰囲気の女性であるが、その赤い瞳は威厳に満ちており、女王としての風格を漂わせている。
普段は人の往来の絶えない通路に、不思議と今は彼女しかいない。
ガラス張りの広い通路はモールの様々な場所から見渡しやすく、あらゆる場所にいた猟兵たちが彼女の存在に気づいた。
「お前たちが猟兵と呼ばれる存在であることは知っています。私は、土蜘蛛の女王として交渉を行いに来ました」
眞由璃は語る。
「私たちと戦うのではなく、協力し合いませんか?」
要するに同盟の提案だ。しかし、オブリビオンで、土蜘蛛である彼女は人間の精気を捕食し、増殖しようとしている。
それを見逃すということは、この檻の中の人々に被害が及ぶことを受けいれることになる。
「分かっています。私たちが生きるためには人間の精気を捕食しなければならない……ですが、この檻を更に拡大し、内部の住民を増やせば、人々から命を奪う必要はなくなります」
すでにショッピングモール全体を覆っている「土蜘蛛の檻」であるが、眞由璃はこれをさらに周囲の街へ広げていこうとしていた。
中の住民たちはショッピングモールに永久に閉じ込められるのではなく、周囲の街で生活し、外とほぼ同じように生活を送れるようになれるだろう。
そして土蜘蛛は檻の中の多くの住民から僅かな精気を得るだけで生きていけるというのだ。
「もちろん、ただで見逃してもらおうとは思いません。猟兵と対立する勢力との戦いが起きた時には、できるだけ協力したいと思います。どうでしょうか?」
眞由璃の交渉を受け入れるべきか、そのまま倒すべきか。
判断はこの場にいる猟兵たちに委ねられている。
化野・花鵺
「その交渉は、命を喰らわれる人間とするべきじゃったの」
狐、興味なさげに耳をぴるぴる振った
「死にゆく人間なら、それを喜んだかもしれんがの。ヌシに喰われて無為にした時間、ヌシはどう補填する気じゃった。死なねば良いと、ただ喰ろうて終わりかの。さすが脳みそ干物女じゃの」
狐、嗤った
「交渉は繭を始める前にすべきじゃった。間違えたヌシは死ぬべきじゃ。さあ、さっさと骸の海に戻るが良いわ。喰らい尽くせ、管狐」
野生の勘で赤手避けて後退しつつ「狐の仕返し」
敵胴体に直接衝撃波ぶつけそこから湧き出した管狐に骨一欠片残さず喰い尽くすよう命じる
「多少目の保養になったがそれまでよな。次はもっと面白い敵が良いのぅ」
狐、欠伸した
「見つけたぞ。ヌシが国見・眞由璃か」
通路の眞由璃の正面に現れたのは化野・花鵺であった。
だが、彼女は眞由璃と交渉しに現れたわけではない。
「……その交渉は、命を喰らわれる人間とするべきじゃったの」
興味なさげに耳を小さく振って否定する花鵺。
そもそも、交渉をするというのなら、猟兵相手ではなくこのモールに閉じ込められることになった人間たちとするべきである。
「ヌシに喰われて無為にした時間、ヌシはどう補填する気じゃった?」
すでに閉じ込められた人間たちの失った時間は取り戻せない。
それが分からない過去から来た存在、オブリビオンに人を委ねることはできない。
花鵺は嗤い、眼の前の敵を倒すための一歩を踏み出す。
「そうですか。残念ですが、仕方ありません」
眞由璃は表情を変えることなく「赤手」を装備した右腕を上げる。
それと同時に駆け出し、花鵺に鋭い爪を食い込ませようと迫ってきた。
間一髪で、花鵺は爪を避けて後ろに下がろうとするが……。
「何じゃと!?」
怪我を負うことはなかったものの、尻尾に爪が命中し、そのまま通路の床に縫い留められてしまう。
「交渉を受けない相手を逃がすと思いますか?」
眞由璃は再び腕を振り上げ、花鵺を仕留めようと振り下ろす。
「なんの……!」
花鵺は赤手に向かって直接「狐の仕返し」で衝撃波を放つ。
衝撃で眞由璃の攻撃は外れ、更に花鵺との間に大量の管狐が現れ通路を埋め尽くす。
「こう数が多いと厄介ですね……」
花鵺の姿を見失った眞由璃は、仕方なくその場の管狐を倒していくが、完全に排除するまでは時間を要することだろう。
管狐の時間稼ぎにより、花鵺は追撃の来ない場所まで逃げることに成功した。
「やれやれ……間近でせぇらぁ服を見られたのは良かったが、ほかは散々じゃった。次はもっと面白い敵が良いのぅ」
興味を失った彼女はつまらなそうに欠伸をし、のんびりと帰ることにする。
成功
🔵🔵🔴
冴神・駿介
そもそもの話だ。アンタ、交渉する気もねぇだろ?
わざわざ出張ってきたのも話が通れば儲けもん、手下を倒され不利を悟っての苦肉の策……食い下がる事もせず、掌返しがすぐだった事も交渉に対する本気度が見えねぇ。
大方、不意を突ければ上等……くらいだったんだろ?
だったら……あとは殴り合うしかねぇよな?
こっちは対話をするつもりが無い相手に根気強く付き合ってやる義理も道理もねぇんだ。
使うのはタイマンチェーン。闘気での自身の強化は攻撃力を重視。逃げねぇし、逃さねぇよ。語る言葉はもう無ぇ、後は拳だ。
国見・眞由璃が通路を塞いでいた管狐をすべて倒し終え、静かな通路が戻ってきた。
ただ違うのは、彼女の前方に冴神・駿介(ゴーストハンター・f35755)が立っていたこと。
「次なる猟兵の登場、ですか」
彼の目的は交渉か、戦闘か。
構えた武器を見ればその目的は問うまでもなく明らかであった。
「……アンタ、交渉する気もねぇだろ?」
駿介が眞由璃を真っ直ぐに見つめながら言う。
良くも悪くも、正直者である彼は自分の気持ちを偽ることができない。
かつて銀誓館学園が敵として戦った眞由璃を前にしてもそうだ。
「いいえ、ここに来たのは本心から交渉するつもりでした。ですが、それを受け入れない選択をすることは当然あり得るでしょう」
眞由璃は静かに否定するが、駿介の意志が変わることはない。
「どうかな……さっきも食い下がらず、すぐに攻撃してたくせに」
二人は無言で睨み合い続ける。その時間が永久に続くのではないかとすら思えた。
駿介が『タイマンチェーン』を出現させるのと眞由璃が動くのはほぼ同時であった。
(交渉決裂か……)
元から対話をするつもりがない相手に付き合う義理もない、とお互い思ったのだろう。
駿介の腕から伸びるチェーンは眞由璃の赤手を拘束し、彼女に駿介への怒りを植え付けようとする。
「くっ……!」
眞由璃は怒りで我を見失わないように抵抗しつつ、俊介の腕に赤手を伸ばし、チェーンを破壊しようと試みた。
俊介の拳と赤手が真正面からぶつかり合う。
お互いの力は互角に見えたが、次の瞬間、赤手の爪が割れて俊介は無傷のままだった。
「どうやら、拳で語るのが正解だったな」
俊介は拳の攻撃力を強化していたことで、赤手をわずかに上回ることができた。
力を示せばこれ以上の戦いは無用。
膝をつく眞由璃を顧みることなく、俊介はその場を後にする。
成功
🔵🔵🔴
リュカシオン・カーネーション
いいね!ウチはその提案を受けい…甘えるなー!(相手が安堵した瞬間に覇気で吹き飛ばす)
君さぁ…生きるために人ペロリと食べているよね?それに…『最初から攻撃するつもりの奴の提案など受ける訳がないだろう?(低い声)』(その時眞由璃は無表情だが、狐火でシオンの後ろにいた土蜘蛛化オブリビオンを吹き飛ばす)
《卑怯ですよ!》アロナフィナは怒っている。
さあ、不意打ちに失敗したお間抜けさんは地獄行きだぞ☆
妖狐龍に変身!
蜘蛛糸は覇気で吹き飛ばし巨大な鉤爪で吹き飛ばす!
「赤手」を使おうとしているけど…
アロナちゃんが水の魔法で攻撃する。
奴は卑怯というが《貴女だけには言われくありません!》
その隙に死ね!キツネパーンチ!
エリン・エーテリオン
『マスター、この外道の言葉を聞く必要はないよ。』ああ、分かっているさ
こいつの動きを見てたが攻撃する気満々だしな…
『マスターに不意打ちを仕掛けようなんて面白いね…よし私が君の相手をしよう!』白いスマホが眞由璃の前に出る彼女はそれを嘲笑うが、『なら、私の真の姿を見せよう』
スマホが触手に包まれると白くて美しいが触手が大量にある龍が出現した。
『さあ、勝負だ!』彼女は攻撃体制を取った瞬間…彼女の四肢は、弾け飛んでいた…激痛に悶える彼女に『ごめんね☆激痛増加と切断魔法で切り落としちゃった☆』とわざとらしく謝るエキドゥーマ『お詫びにサイコキネシスでピンボールをしてあげよう』
そう言うと彼女は壁に叩きつけられた
膝をついたままの眞由璃。その表情は影に隠れて分からない。
そこにリュカシオン・カーネーション(転生したハジケる妖狐と精霊王とカオスな仲間たち・f38237)とエリン・エーテリオン(転生し邪神龍と共に世界を駆ける元ヤンの新米猟兵・f38063)、二人の猟兵が現れた。
「どうした、立ち上がらないのか?」
エリンが声をかける。
「話を聞いてくれるのでしたら」
顔を上げぬまま、眞由璃が答えた。
「いいね……とでも言うと思ったか!」
リュカシオンの身体から覇気が吹き上がり、眞由璃を威圧する。
『マスター、この外道の言葉を聞く必要はないよ』
エリンの中の邪神龍が呼びかける。
その言葉を聞くまでもなく、エリンの心は決まっていた。
「ああ、今までの戦いを見ていたが、攻撃する気満々だったしな……」
「ウチもそう思うぜ。最初から攻撃するつもりの奴の提案など受けるわけ無いだろう」
リュカシオンもエリンと気持ちは同じだった。
「そう、ですか。残念ですが、お前達とは戦わないとならないようです」
眞由璃が顔を上げる。その表情は毅然としており、女王として退けない戦いに臨む決心をしていた。
彼女の周囲に複数の土蜘蛛化した死者たちが湧き出てくる。疑似式「無限繁栄」により呼び出したオブリビオンだ。
「ぐお、お……」
死者たちがリュカシオンとエリンを取り囲む。
《こんな大群……卑怯ですよ!》
リュカシオンのペンダントに宿る精霊王アロナフィナが怒るが、リュカシオン本人は平然としていた。
「こんなの不意打ちにも入らないぜ。これでどうだ!」
|妖狐龍顕現《アッコレアカンヤツヤ》によりオブリビオンの姿に変身するリュカシオン。
強大な力を得た彼女は周囲の死者たちを覇気で吹き飛ばし、眞由璃に迫っていく。
『なら、私も真の姿を見せよう』
エリンの白いスマホが浮き上がる。それと同時にスマホが触手に包まれ、画面の中から白くて美しくも、触手を大量にもつ龍が現れる。
『邪神スマホ龍エキドゥーマ……これが私の真の姿だ。さあ、すべてを終わらせよう』
立場が逆転し、二体の龍に囲まれた眞由璃だが冷静さを失うことはない。
「愚かな者たちです。この私が交渉に来るために、相手に劣る力を持たずに来るはずがないでしょう」
同じだけの力があって、初めて話し合いは成立するものだ。
彼女の指先から蜘蛛糸が放たれ、二体の龍を縛り上げた。
しかし、次の瞬間、蜘蛛糸がばらばらになっていたのは彼女も予想していなかった。
「なぜ……!」
信じられぬ光景に眞由璃は目を見開いた。
『残念だ。本当なら君の四肢を斬るつもりだったのだが』
エキドゥーマの放った切断魔法と眞由璃の蜘蛛糸がぶつかり合い相殺された。
さらに、邪神龍は油断を見せた眞由璃を念力で空中に浮かび上がらせる。
「ううっ……」
抵抗できず空中に縛り付けられた眞由璃。
このまま倒されるのも時間の問題に見えたが……。
「くー……」
気の抜けた寝息が聞こえてエリンとエキドゥーマの集中が途切れた。
「シオン君?」
驚いてエリンが振り返る。力を使い尽くしたリュカシオンの変身が解け、その場で眠り始めてしまったのだ。
念力を中断したため、眞由璃は地面に叩きつけられ気を失う。
「しょうがない……ここは一旦引くか」
エリンは寝たままのリュカシオンを引きずりながら、モールを後にした。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
火土金水・明
「元々、ショッピングモール全体を土蜘蛛の檻で覆った時点で交渉の余地は無いと思いますが。」「攻撃をしつつ他の猟兵の方の回復も受け持ちます。」
【SPD】で攻撃です。
攻撃は、【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【巷に金色の雨の降るごとく】を【範囲攻撃】にして、『土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』』と召喚された者達を纏めて【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】【第六感】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「私の役目は少しでもダメージを与えて次の方に繋げる事です。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。
眞由璃が意識を取り戻したのと、火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)が彼女の前に現れたのはほぼ同時だった。
咄嗟に戦闘態勢をとる眞由璃。
「やはり、交渉の余地はなさそうですね……」
彼女の態度を見て明は確信したように呟いた。
そもそも、ショッピングモールを土蜘蛛の檻で覆った時点で対等な交渉はできないと彼女は考えていた。
「連戦で相当ダメージを受けている様子。今のうちに決着をつけましょう」
「それは、どうでしょうか?」
眞由璃が微笑む。彼女の底知れぬ実力によるものか、あるいは虚勢を張っているだけか。
どちらにせよ、明の選択は変わりない。
明の『|巷に金色の雨の降るごとく《ゴールドレイン》』により通路の中全体に金色の雨が降り始める。
激しい雨とともに虹色の稲妻が眞由璃に向かって落ちてくる。
「これくらいの嵐、女王に耐えられぬものではありません……」
眞由璃の周囲に今度は蜘蛛童たちが出現し始める。
蜘蛛童は明を取り囲もうとするが、彼女の姿は即座にかき消えてしまった。
「残念、それは残像です」
既に別の場所にいた明が魔法と稲妻を操り、蜘蛛童たちを撃破していく。
「そんな……」
すべての蜘蛛を倒されたのを見ながら、眞由璃は意識が遠のいていく。
短時間で蜘蛛を殖やすための精気を使いすぎ、気を失ってしまったのだ。
「これ以上の攻撃は不可能のようですね。あとは次の方におまかせします」
明はその様子を見て、これ以上の戦いは不要だと判断した。
後のことは仲間に託し、モールから脱出することにする。
成功
🔵🔵🔴
真木・蘇芳
アドリブ協力OK
煙草を吹かしつつ近付く、戦いの有様を見るために
「なぁ、あんた協力関係って互いにうま味苦味を含んで話し合うもんだ」
勿論やり合うなら構わないが
両手を広げて、改めて話す
「協力関係を築く前にあんたは、ちょっとやっちゃいけねぇ事をした。その上で協力関係って言うなら、本来あんたは頭を下げる側だろ」
蘇芳は赤手、縛霊手を構えたまま再度聞く
「本当に協力したけりゃ誠意を見せろ、示せ、成せ。出来なきゃ御破算だ」
話し合い成功丸く収まるなら良し
「餓えてこんな事したんなら、あんたは馬鹿だ。他の土蜘蛛を見習え、何時まで怪物で在る事を繰り返すんだ」
煙草を踏み付け新しい煙草を吸う
「プライドが許さないか?下らないもん捨てろ、死にたくなけりゃ」
来るなら来い、│刻印《ドライバー》を腕に差し回す
炉心が臨界状態になる
「一応言っとく、形無く消し飛びたいか?なら殴り合おう、核の光を見たことあるか?」
ツァーリボンバって知ってるか?
眞由璃が意識を取り戻すと、すでに周りに誰もいなかった。
猟兵とぶつかり合い、ひびの入った赤手を呆然と見つめる彼女。
(このままでは……)
まだ戦うことはできる。しかし自分の行動は本当にこれで良かったのだろうか。
自問自答する彼女の様子を、真木・蘇芳(Verrater・f04899)が遠くから見つめていた。
「なぁ、あんた……」
煙草を吹かしつつ、ゆっくりと近づいていく蘇芳。
眞由璃はすぐさま構え直すが、その様子を見ても蘇芳は自然体のまま両腕を広げる。
「待て待て。話し合いに来たんだ。そもそも、あんた協力関係というのを分かってるのか?」
蘇芳が攻撃してこない様子を見て、眞由璃は腕を下げる。
「どういうことでしょうか?」
「協力関係を築く前にあんたは、ちょっとやっちゃいけねぇ事をした。その上で協力関係って言うなら、本来あんたは頭を下げる側だろ」
これまでも指摘されている通り、猟兵や能力者たちが出てくる前に眞由璃はこのモール一帯を一方的に檻の中に閉じ込めた。
それで犠牲になった一般人のことを無視して交渉に応じるのでは、対等な協力関係を築けるとは思えなかった。
「確かに。ですが、私たちは土蜘蛛。いつかは殖えるために人間の精気を必要とするのなら、それが今であったというだけです」
女王を務めるだけあり、眞由璃にとっては痛い指摘でも泰然とした態度を崩さない。
「……俺も、土蜘蛛の血を引いている」
「!!」
蘇芳の言葉に、眞由璃がわずかに表情を変えた。
彼女とて知らないわけではない。
かつて銀誓館学園と戦った土蜘蛛の生き残りが、能力者と手を組んだこと。
それにより生き残りの土蜘蛛は人を襲わずにすむようになったのだ。
「そう。せっかく俺たちの先代が手にした信頼関係を、あんたはまた同じ過ちで壊そうとしていた」
「私、は……」
眞由璃は今になって自らの過ちを改めて実感した。
それは既に分かっていたのに、自分でも認められなかったのかもしれない。
「最初から、間違っていたということですか……」
ようやく自分の過ちを認めた眞由璃を見て、蘇芳は再び声をかける。
「本当に協力したけりゃ誠意を見せろ、示せ、成せ。出来なきゃ御破算だ」
しばらく沈黙が続いた後、ようやく眞由璃は口を開く。
「ありがとうございます。これ以上の罪を重ねる前に、自らの過ちに気づくことが出来ました。ですが、すでに私個人では猟兵たちの信頼を取り戻すだけの誠意を示すのは不可能でしょう」
「そうか……」
蘇芳が残念そうに装甲に覆われた腕を差し向ける。
炉心が臨界状態になり、爆発的な力が腕に集まっていく。
眞由璃は抵抗を見せず、そのまま蘇芳の拳から放たれる光、熱を受け止めた。
「……まさか本当に、形なく消えてしまうとは」
すべてが終わった後、蘇芳は爆心地となり破壊された通路跡を見つめるしか無かった。
眞由璃が倒されたことで、モールは土蜘蛛の檻から開放された。
人々はようやく日常へ戻れるようになったのだ。
破壊された通路もただの事故として処理されるだろう。
土蜘蛛の女王、国見・眞由璃は再び骸の海へと還っていくことになったが、猟兵となった土蜘蛛の子孫と話すことが出来た彼女の死に際の表情はどこか、穏やかだったという。
大成功
🔵🔵🔵