【サポート優先】星の夢の帰る場所
これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。
●ここにあるのは夢ばかり
「地図にもない村があってな」
園守・風月(地に足を・f37224)が、静かにその顛末を語り始める。
「滅んだ原因は人と人との戦だがな。それだけならばありふれた話……いや、貴殿らにはこれもありふれた話か。そこにオブリビオンが巣食い、迷い込んだ無辜の民を食い物にしている」
とは、言うものの。
どうも望んで人をおびき寄せたり、ましてや命を奪っているわけではないようだ。
ただ、本当に、侵入者を撃退しているだけのつもりであるような。
「一人の子供を中心に、家族の真似事をしているらしい。それが絵空事なのだと、一時の夢であると知りながら。そして……それを憎みながら」
偽りの温かな夢を、忌みながらも棄て切れず。
彼らは家族の真似事を続ける。慈しみ合い、夜になればおやすみと微笑み交わし、身を寄せ合って眠る。
そして、平穏を乱す異分子は、排除する。
「捨て置くわけにはいかん」
吐き捨てるように短く言うと、風月は地図を広げ、ある一点にぐるりと丸を書く。
何もない。
当然だ。地図にもない村だった場所なのだから。
「現場付近までは送り届けるが、俺は村には入らん。腑には落ちんが、戦闘行為は禁じられているからな。……つまり、村に足を踏み入れた瞬間、敵からの干渉があると考えてくれ」
それも、非常に排他的な。
出迎えは、星と、同じ金色の羽衣や装飾を纏った乙女たちが。家族として、母が一人、姉妹が複数名として、子供と共に暮らしている。
司る夢で、愛する家族には安らぎを。憎き外敵には永遠の眠りを。
そして、彼女たちに護られている子供――家族が。
「名を逢海・稀桜と言う。かつて拐かされ、偽りではあるが家族の愛を得たようだ。しかしそれが真実ではないと知った時、奴は偽りの愛を憎むようになった」
けれど未だに真実の愛を夢見てやまず、ここでは得られぬと知りながら、そのことに憤りを抱えながら、それでも夢を繰り返す。今日も、明日も、明後日も。
家族の夢が続く限り、哀れな犠牲者は増え続けるだろう。
ここで、夢を終わらせてほしいと。
子供――稀桜のことを話す時、恐らくは無意識のまま苦い顔をしていた風月は、そう締め括った。
絵琥れあ
お世話になっております、絵琥れあと申します。
サポート優先シナリオの運営は初めてですが、少しでも心に残る何かを残せるよう尽力させていただきます。
(勿論、通常参加も望外の喜びですので歓迎いたします)
流れと詳細は以下の通りになります。
第1章:集団戦『星影の乙女』
第2章:ボス戦『逢海・稀桜』
第1章では、主――ではなく家族を守る『星影の乙女』の集団と戦っていただきます。
第2章では、偽りの家族の中心的存在である『逢海・稀桜』との決戦を行います。
サポート優先シナリオですので、調子と相談しながら自分のペースで執筆していくことになるかと思います。
それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
第1章 集団戦
『星影の乙女』
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POW : 夜の帳の中で
【相手の意識を奪う星光】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【周辺は星夜に包まれたような景色となり】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
SPD : おやすみなさい
【深い眠りへと誘う声】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全対象を眠らせる。また、睡眠中の対象は負傷が回復する。
WIZ : まほろばの夢に抱かれながら
【心惹かれる夢の世界】を披露した指定の全対象に【このまま夢の中に居たいと思う強い】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
イラスト:米島シン
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
バルタン・ノーヴェ(サポート)
「バトルの時間デース!」
雇われメイド、バルタン! 参上デース!
アドリブ連携歓迎デース!
普段の口調:片言口調(ワタシor我輩、アナタ&~殿、デス、マス、デショーカ? デース!)
得意な技能:【一斉発射・焼却・武器受け・残像・カウンター・受け流し】デスネ!
遠距離ならば、銃火器類の一斉発射や各種UCによる攻撃が有効デース!
近距離戦闘なら、ファルシオンで白兵戦を挑みマース!
敵の数が多いor護衛対象がいるならば、バルタンズをお勧めしマース! 数の有利は得られるデショー!
状況に応じて行動して、他の猟兵のサポートに回っても大丈夫デス!
迎撃、防衛、襲撃、撤退戦。どのような戦場でも参戦OKデース!
頑張りマース!
徳川・家光(サポート)
『将軍なんだから、戦わなきゃね』
『この家光、悪は決して許せぬ!』
『一か八か……嫌いな言葉じゃありません!』
サムライエンパイアの将軍ですが、普通の猟兵として描写していただけるとありがたいです。ユーベルコードは指定した物をどれでも使いますが、全般的な特徴として「悪事を許せない」直情的な傾向と、「負傷を厭わない」捨て身の戦法を得意とします。
嫁が何百人もいるので色仕掛けには反応しません。また、エンパイアの偉い人には会いません(話がややこしくなるので)。
よく使う武器は「大天狗正宗」「千子村正権現」「鎚曇斬剣」です。
普段の一人称は「僕」、真剣な時は「余」です。
あとはおまかせ。よろしくです!
●目覚めの時、今こそ
――子守唄が聴こえる。
家族の暮らす村に、足を踏み入れる無粋者を、永遠の眠りへと誘う鎮魂歌の役割も兼ねて。
抗う力を持たぬ、無力な迷い人たちは、たちどころに夢へと堕ち、幸福な夢に溺れて現実を手放すのであろう。
だが――この日は少し、違った。
「身は空、心は虚にて、柳流鉄を穿つ――」
質素な黒の旅装束で村を訪れた赤毛の青年は、一見すると全身の力を抜き、立ち尽くしたまま眠っているようにも見える。
だが、それは誤りと言うもの。
彼は敢えて歌声をその耳で聴き、体内にその眠りへと誘う超常の力を請け負い、毒素を無効化して排出するかのように、左掌から虚空へと還しているのだ。
そう、この青年こそ、このサムライエンパイアを統べる江戸幕府が将軍、徳川・家光(江戸幕府将軍・f04430)その人だ。
(「かつての戦で滅びた、存在すらないものとされた村……民はどれほど苦しんだことか」)
その傷は、彼の手の届かぬ戦国時代に負わされたものだろう。過去に戻り、救いの手を差し伸べることは叶わない。ならば今、家光にできるのは。
(「将軍として、そして一人の猟兵として。今ここで起きている悪夢を、断ち切る刃となりましょう」)
この時代を生きる民たちが、これ以上悪夢に惑うことがないように。
そのために、子守歌の魔性は全て自分が引き受けるつもりで、彼は村へと乗り込んだのだ。
――そして、後続へと繋ぐ。
「バトルの時間デース!」
メイド服の裾を翻しながら、子守唄を引き受け無防備となった家光を護るかのように、その前に滑り込んだのは。
「雇われメイド、バルタン! 参上デース!」
バルタンズを引き連れ、依頼とあればどこへでも。バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)がやって来た!
突然の乱入者に、星の金色纏う乙女たちはその数名が歌声紡ぐ口を閉じ、同じくバルタンも黙らせようと、星光の矢を浴びせかけるも。
「絶好球、待ってマシター! ホームランデース!」
このサムライエンパイアの刀剣をベースに造られたファルシオンを、バルタンは悠々と振るい、向かう光の弾をひとつ残らず、乙女たちのいない方向へと弾き飛ばして見せて。
乙女たちの間に動揺が走ると、その僅かな隙を突いてバルタンズを突撃させる!
『バルバルバルバル♪』
子守唄をかき消さんばかりの鳴き声を響かせながら、小さなバルタンの姿を取るバルタンズは、乙女たちに群がり、更なる追撃を許さず。
「ではでは、これにてお別れデース!」
圧倒的な持続射撃能力を誇る内蔵式ガトリングガンの銃口を、乙女たちに向け。
命中精度に多少の難はあれど、敵が多ければなおのこと、数打てば当たると言うもの!
「夢よりもずーっと楽しい楽しいバトルをお約束しマース!」
宣言通り、まるでひとつのショーのように。
ガトリングが火を吹き、麗しくも危険な乙女たちを弾丸の嵐で一掃する――!
――やがて。
歌声は止み、静けさが訪れる。
今はもう歌わない、乙女たちとの偽りの平穏に、憎みながらも縋った稀桜は今、何を思うのか。
かつては人の営みがあったこの場所は、まだ荒れることになるだろう。その事実に少し胸を痛めながらも、ここでやめるわけにはいかないと。
家光は、バルタンと共に残る乙女たちの捜索、討伐に向かう。
一刻も早く、この哀しい悪夢に幕引くために。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ロータス・プンダリーカ(サポート)
素早さが売りの格闘猫
口調は「ですにゃ、ますにゃ、ですかにゃ?」と丁寧語に「にゃ」が付く
年齢の割に子供っぽい、と言うか猫っぽい
時々猫の本能には抗えない
尻尾や耳が感情と共に良く動く
拳法と銃を組合せた武術の達人
敵の動きを読み、計算された動きで戦う
悪を許さない正義と立ち向かう勇気を持ち合わせた漢
卑劣な事は嫌いだが、相手がそれ以上の悪であれば勝つ為の奇襲や搦め手は厭わず用いる
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用
多少の怪我は厭わず積極的に行動
迷惑行為NG
公序良俗は遵守
●偽りの夢は悪意ゆえか
(「……にゃんとも、やりにくい相手ですにゃ」)
何も知らぬ者が見れば、穏やかに、優しく歌う清らかな乙女にしか見えぬ相手。
だが、ロータス・プンダリーカ(猫の銃形使い・f10883)がしゅんと耳と尾を垂らしたのは、また別の理由。
彼女たちは傷つく者の元に現れ、優しい夢を見せ、永遠の眠りに就いた者の魂を星へと変じ煌めかせるのだと言う。
当然、理由はどうあれそのようなことを許すわけにはいかない。だが、ロータスは考えてしまうのだ。
(「稀桜さんへ家族のように接するのも、その稀桜さんを守り迷い人を夢に閉じ込めるのも……」)
彼女たちなりの、博愛なのではないかと。
愛を求めた稀桜のために母や姉として共に夢を見る。邪魔者もせめて幸せな夢で静かに眠れと。
悪を憎み、打倒せんとする正義と勇気を胸に秘めているからこそ、そこに果たして悪意はあったのかと、考えてしまうのだ。
だが、迷い悩み踵を返せば犠牲者は増すばかり。
「何を思って、このようなことを続けているのかボクには解りませんにゃ。ですが、罪もない人々が犠牲になるなら、止めなければなりませんのにゃ」
迷いを、振り切る。
乙女たちが歌い始める。だが、もう惑わされない。
(「止まったら駄目にゃ、眠っても駄目にゃ」)
夢は、覚めるから夢なのだ。
それが幸福だとしても――終わらせなければ。
とっ、と地を蹴って、空翔る如く跳ぶ。
猫目石の加護を小さくもしなやかな身体に宿し、まずは一人に蹴撃。更に回転しながら幾度もその四肢からの追撃を繰り返せば、乙女は超高速の猛攻に耐え切れず、光と成って消滅した。
これこそが彼の奥義・猫虎乱舞、その真髄。
蹴りの反動で宙へと跳ね、今度は虚空を蹴って、一群の中を乱れ舞う。一人、また一人と、偽りの家族が光と化して消えてゆく。
長い夢から、覚めるように。
「これで……終わりにゃ!!」
ロータスを囲んでいた乙女たちの、最後の一人の身体が傾ぎ、倒れる寸前で光へと姿を変え、掻き消える。
一時の静寂が場を支配し、やがて風の音だけが泣くようにひょうと鼓膜を打った。
(「オブリビオンでなければ、ずっと一緒にいられたのかにゃ」)
そうすれば、稀桜と乙女たちは、本当の家族になれたのだろうか。
ロータスはもしもの幸せな光景を、その瞼の裏に描かずにいられなかった。
成功
🔵🔵🔴
バジル・サラザール(サポート)
『毒を盛って毒で制す、なんてね』
『大丈夫!?』
『あまり無理はしないでね』
年齢 32歳 女 7月25日生まれ
外見 167.6cm 青い瞳 緑髪 普通の肌
特徴 手足が長い 長髪 面倒見がいい 爬虫類が好き 胸が小さい
口調 女性的 私、相手の名前+ちゃん、ね、よ、なの、かしら?
下半身が蛇とのキマイラな闇医者×UDCエージェント
いわゆるラミア
バジリスク型UDCを宿しているらしい
表の顔は薬剤師、本人曰く薬剤師が本業
その割には大抵変な薬を作っている
毒の扱いに長け、毒を扱う戦闘を得意とする
医術の心得で簡単な治療も可能
マッドサイエンティストだが、怪我した人をほおっておけない一面も
アドリブ、連携歓迎
虚偽・うつろぎ(サポート)
世界問わず大歓迎
世界を超えて自爆活動さ
アドリブ連携等ご自由に
登場即自爆
自爆できれば台詞も活躍もいらぬ!
速攻で自爆することが最優先
1歩も動かず即自爆
そう、自爆だ
僕に自爆をさせるんだ!
僕もろとも鏖殺だ
これぞ鏖殺領域なり
ただ自爆するためだけに現れる存在
何かいきなり自爆する怪奇現象
もはや災害である
技能:捨て身の一撃を用いての
メッサツモードによる高威力な広範囲無差別自爆
射程範囲内に敵が1体でもいれば速攻で自爆
自爆することが最重要
なので敵がいなくても自爆するよ
大事なのは自爆までのスピード
有無言わせぬスピードで自爆する
これ最重要だね
捨て身の一撃なので自爆は1回のみ
1回限りの大爆発
自爆後は爆発四散して戦闘不能
●目覚ましと気付薬
――突如、村の一角が盛大に爆発した。
舞い散る粉塵。弾け飛ぶ乙女たち。
難を逃れた敵味方一同は、何事かと言わんばかりに爆心地の方を揃って見遣った。
爆発の衝撃で抉れた地面の中心で仰向け――なのかどうかは判別が付き難いが、逆さ文字になっていないので仰向けなのだろう――に倒れていたのは、己の名そのものがタールの身体と成った殺人鬼の虚偽・うつろぎ(名状しやすきもの・f01139)。
「……我が自爆に一片の悔いなし……!」
そう呟いたきり、彼は動かくなった。
名誉も称賛も要らぬ。ただ爆発によってのみ世界の敵を屠り、爆風と共に散ることができればそれで良い、と。
いっそ潔いまでの捨て身の自爆特攻だった。彼の戦闘パートこれで終わってしまうのだが、本当に良いのだろうか。そちらの方が少々不安である。
「ちょっと、大丈夫?」
そんな彼にするりと近寄るのはバジル・サラザール(猛毒系女史・f01544)である。
うつろぎ本人は自爆さえ成せればこの身はどうとでもなれと考えている身であるが、やはり薬剤師として怪我人は放っておけないバジルである。たとえそれが100%自業自得であったとしても。
「これでよし、と」
簡単な応急処置を施したうつろぎを、使い魔兼友人のにょろざーるの力を借りて木陰へと運ぶ。継戦行為は不可能だろうが、これでひとまず重傷者扱いにはならないだろう。多分。
その背後を狙って、乙女たちはバジルの背へと星々を投げかけるが。
「あら、怪我人がいるんだから、静かにね?」
うつろぎに危害が及ばぬように気を配りつつも、緩慢かつ最低限の動きでそれらから身を躱し。
内に宿したバジリスク型のUDCが、バジルの血を猛毒へと塗り替える。それを数滴、ロッドに垂らせば毒を司る杖の出来上がりだ。
「毒を『盛って』毒で制す、なんてね」
茶目っ気混じりに軽くウインクなんてして見せて。
一振りすれば水滴が跳ねるように、シャボンのような柔らかく半透明な、緑色宿した毒の玉が乙女たちへと降りかかる。
悲鳴がひとつ、ふたつ、鼓膜を揺るがす。程なくして、毒に浸された乙女たちは力尽き、天へ――その先にある骸の海へと還ってゆく。
「この辺りのオブリビオンは一掃できたわね。さて、後は……」
にょろざーるが未だ気を失ったままのうつろぎを背負っている。
一旦彼を、グリモア猟兵の元へと送り届けようか。バジルは村の出入り口まで引き返すのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
櫟・陽里(サポート)
『操縦が上手いは最高の誉め言葉!』
乗り物が活躍できる場と
レースとサーキットが得意分野
どんな乗り物も乗りこなしてみせる
走りこそが俺の武器!
乗り物と操縦者の総合力で戦う
サイバーアイで路面、相手の動きなど幅広い情報収集
集中力・傭兵の経験・判断速度で攻め所を見極める
シールド展開バイクで体当たり吹き飛ばし
走り回って撹乱・誘導
仲間を運ぶ足になるのも好き
バイクは機動力のある盾にもなる
壊れたらほら、直すついでに新パーツ試せるし!
明るく話しやすい先輩タイプ
補助仕事もドンと来い
乗り物が無い戦場では手数が少ない
普通の拳銃射撃や誘導、挑発など小技を利かせるしかなくテヘペロしてる
過去は過去に還すべき、その辺割と無慈悲
●流星、来たる
「屋外広所での戦闘なら任せてくれよ!」
走りを武器とし、ライと名付けたハイテクバイクを乗りこなし、櫟・陽里(スターライダー ヒカリ・f05640)は、広場のある村の中央へと急行する。
基本的に戦闘スタイルが騎乗型となる彼にとって、外に多くの敵が集まっているのは好都合だ。
(「本人たちにとっては平穏を乱されたくないだけなのかも知れないが、今を生きる人たちを脅かす過去は過去へお還り願わないとな」)
歌う乙女たちの、優美で儚げな風情にも惑わされることはない。
そんな陽里の姿を認めた乙女たちが、追い払おうとするかのように星光で彼を射抜かんとするも。
「スピード勝負か? 負けないぜ!」
愛車を駆り、卓越したハンドル捌きでその悉くを空振りさせる。急なドリフトにも、咄嗟のハングオンにも危なげがない。
そうして的になりながらも回避を続けながら敵の一群に接近し――!
「ちとコースは狭いが……楽しもうぜ!」
衝突すれすれの、ギリギリのラインを攻める。
敵の脇を掠めながらのコーナリングを繰り返す。
荒っぽい運転は愛車を信頼すればこそ。その軌道から火花が散り、轍が火を吹き――乙女たちの纏う夜の衣の裾に引火した。
星影が、偽りの時が、燃えてゆく。
悲鳴はなかった。けれども確かに、動く者の力尽きる気配を感じる。
陽里は振り返ったが、そこにもう乙女たちの姿は影すらも見えなかった。
「ちゃんと覚めてくれればいいんだけどな」
永かった夢の終わりに、稀桜は何を思うのだろうか。
少しだけそんなことを陽里は考えたが、すぐにやめた。夢は夢で、過去は過去へと。誰かがやらねばならないことだ。
廃村とは言え、遺された生活の跡すら灰に還す心積もりは陽里にはなかった。ぱちんと指を鳴らせば、炎は先刻まで乙女の姿をしていた光を呑み込み消えてゆく。
最初から、そこには何もなかったかのように。
「――さて、行くか!」
陽里はハンドルを握り直し、愛車と共に次の戦場へと駆けてゆく。
成功
🔵🔵🔴
第2章 ボス戦
『逢海・稀桜』
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POW : 星球導海
【手にした武器】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
SPD : 桜花含怨
【毒焔を纏った桜吹雪】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : 薊棘貫珠
対象への質問と共に、【対象の記憶】から【大切な存在の写し】を召喚する。満足な答えを得るまで、大切な存在の写しは対象を【自身の知る最も有効な攻撃方法】で攻撃する。
イラスト:条夢
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「逢海・夾」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●夢でも愛して
「あは……は、あはははははは……」
――ふらり、と。
幽鬼のように白い肌に、精気に乏しい藍の瞳の子供が、いつの間にかそこにいた。
「……あいつら、いなくなったんだ。ありがとう、猟兵」
にこり、と弱々しく微笑む。
憤怒と憎悪に囚われてなお、その性質は純粋だった。
「うんざり、してたんだ。家族ごっこに付き合わされてさ」
純粋――ゆえに、歪んでしまった。
ただ、真実の愛が欲しかった。偽りの愛しか得たことはなかったから。
けれどどれだけ追い求めても、手にできるのは偽りばかり。
きっとこの世の愛の全ては偽りなのだ。だから手に入らない。
そう、信じるしかなくて。
「……僕はもう行く」
真実などあるはずがないと、自分に言い聞かせても、結局は求めてやまず。
どうせ今度も外れだと、思いながらも潔く棄て切ることなどできず。
それでもまた壊れてしまった。やはり今回も偽りだった。
だから行くのだ。偽りの愛を壊すため――いつか真実の愛に辿り着くため。
「邪魔をするなら、ここで消えて」
どうせお前たちにも、僕の渇きは満たせない。
その瞳に今は明確な敵意を宿し――稀桜は、鉄球を振りかぶる!
シェーラ・ミレディ(サポート)
※OK:シリアス
※NG:エロ、ネタ、コメディ、心情系
※傭兵的なスポット参戦
称号通り、僕の身体を維持するための金儲けと、弱者をいたぶる醜い行いが許せぬ義侠心が行動指針だ。
美しいものは愛でるべきだが、恋愛には結びつかないなぁ。
性格ブスは醜い。見るに堪えん。
複数の精霊銃をジャグリングのように駆使する、彩色銃技という技(UC)を使って、敵を攻撃しようか。
敵からの攻撃は基本的に回避する。が、護衛対象がいるならかばうのも検討しよう。
……嗚呼、僕を傷付けたなら、代償は高くつくぞ!
●愛と正義と子供と人形
(「愛、か」)
シェーラ・ミレディ(金と正義と・f00296)の行動理念に愛はない。少なくとも、依頼を受ける上では考慮に入れないようにしている。
彼が依頼を受ける基準は、己の身体を維持するに足るだけの報酬があるかどうか。或いは、示された敵が醜くも弱者を食い物にするような存在であるかどうか。
稀桜は、本質的には悪党ではないのだろう。だが、彼らは己の世界を守るために、何の罪もない人々の命を奪った。そしてここで見逃せば、また新たな犠牲者が生まれるのだろう。
「愛が理由なら全て許されると思うな、オブリビオン」
「……! うるさい、ああ、うるさい……! お前にだって愛くらい……!」
言葉を掻き消すように、稀桜はシェーラが愛する者を映す幻を生み出そうとするも。
一瞬、シェーラが向けた慈愛に満ちた――色を演じる――眼差しを受けて、短く呻く。
「やめろ、見るな、そんな目で僕を見るな」
愛なんて。偽りしかない。
解っている。解ったつもりでいる。
「これ以上は見るに堪えないな。終わりにしてやろう」
仙姿玉質、星河一天、花鳥風月――他、幾挺もの煌びやかで品纏う精霊銃が、曲芸のように宙を舞い、シェーラの手元に戻り、それを繰り返し、そして。
「遠慮は無用だ、たんと食らえ」
全ての銃口から、色とりどりの閃光が弾けた。それは精霊を纏った魔弾の放つ焔の軌道。
描くは魔法陣。披露するは華やかなる彩色銃技、術理の三――華燭之典!
五百を優に超える弾丸が、流星群のように稀桜へと降り注ぐ!
「ああそうだ、君、よかったな。僕を傷つけることがなくて」
星に呑まれる小さな影へと、シェーラはそう投げかけて。
「僕の身体は高くつくからな」
成功
🔵🔵🔴
ロータス・プンダリーカ(サポート)
素早さが売りの格闘猫
口調は「ですにゃ、ますにゃ、ですかにゃ?」と丁寧語に「にゃ」が付く
年齢の割に子供っぽい、と言うか猫っぽい
時々猫の本能には抗えない
尻尾や耳が感情と共に良く動く
拳法と銃を組合せた武術の達人
敵の動きを読み、計算された動きで戦う
悪を許さない正義と立ち向かう勇気を持ち合わせた漢
卑劣な事は嫌いだが、相手がそれ以上の悪であれば勝つ為の奇襲や搦め手は厭わず用いる
相手が武人であれば敬意を表しながら拳を交え、礼を欠かさない
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用
多少の怪我は厭わず積極的に行動
迷惑行為NG
公序良俗は遵守
●それは悪夢か、果たして
(「家族ごっこ……」)
稀桜は、そう冷たく言い捨てた。
――果たしてそれは本心だったのか、それとも。
ロータス・プンダリーカ(猫の銃形使い・f10883)には、真実を知る由もない。そして恐らく、稀桜本人ですらも。
心から疎んでいたのか、ならば棄て切れなかったのは何故か、いずれ棄てるのだとしても、すぐにそれをしなかったのは。
(「……考えても仕方のないことですにゃ」)
解っているのだ。ロータスたち猟兵にできることは、終わらせることだけ。
「いやだ、くるな、僕に近づくな!!」
全ての愛を――感情すらも拒絶するように。
稀桜が咆え、護るように舞う花吹雪。
毒を帯びた桜は、稀桜を惑わす者を許さない。
――許され、なくても。
「恨んでも構いませんにゃ」
譲れない一線は猟兵たちも同じこと。
それが愛か、世界かの違い。ただそれだけ。
浮かぶ疑問も、今は全て忘れて、ロータスは一陣の風となる。花吹雪の疎らな箇所を的確に見分け、その中へ分け入り、毒に侵されぬ内に距離を詰め。
「せめてもの餞に――我がニャン=カタの真髄、とくと見るが良いにゃ!」
「!」
花弁の合間をするりと抜ける、同時にその懐へと潜り込んで。
銃身で鉄球の柄を握る手を打ち、痺れさせ、そこから流れるように顎を打つ強烈な蹴撃を見舞う――!
「かは……ッ!!」
花吹雪が風を失うように地に堕ちて、黒く変色するとそのまま消えてゆく。
浄化されずに朽ちてゆく花。その姿が今、たたらを踏む稀桜のか細い姿と重なって見えて。
(「解っていても……やる瀬がないですにゃ」)
それでも、夢は覚める。
成功
🔵🔵🔴
雛里・かすみ(サポート)
バーチャルキャラクターの戦巫女×UDCメカニックの女性です。
普段の口調は「明るく朗らか(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
寝起きは「元気ない時もある(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
明るく朗らかな性格の為、
男女分け隔てなくフレンドリーに会話を楽しみます。
どんな状況でも、真面目に取り組み
逆境にも屈しない前向きな性格です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●夢を終わらせるために
「そう。なら仕方ないわね」
短く溜息を吐きつつも、雛里・かすみ(幻想の案内人・f24096)は割り切っていた。
どんな事情があれ、人の命を奪ったオブリビオンだ。望まずして家族と引き離された境遇は哀れだと思うが、抗う力のない人々を食い物にする免罪符にはならない。
だから、かすみがこれからすることも、すべきことも、答えはひとつ。
「戦いましょう。私たちはあなたを見逃すわけには行かないし、それであなたの気が済むのなら!」
恐れなど見せず、溌剌と微笑んで見せて、逃げも隠れもせず、正面から稀桜とぶつかる姿勢を見せる。
「……後悔しても遅いんだからね……!」
ぶわり、と。
荒々しく乱れた稀桜の気性を表すように、花吹雪がかすみの行く手を阻む。
それは一見すると可憐で、しかし確かに触れた者を蝕む毒の刃。
だが、かすみが怖気づくことはなかった。
「そう来るか。なら私は……こう!」
如何なる敵にも対処できるよう会得したのは、三変の境地。
形の変化で選び取ったのは、天翔るための脚力強化形態。
ユーベルコードの恩恵を受けて翼の如き脚を手に入れたかすみは、花弁の護りの薄い稀桜の頭上へと駆け上がる。
そして――!
「一本、取らせてもらうわ!」
振り上げた大薙刀・旋風刃の切っ先が、断罪の鉄槌の如く稀桜の身体へと吸い込まれる!
「うわああああああ!!」
焦燥の滲む絶叫を上げながらも、稀桜は咄嗟に身を半歩引く。
それでも、ざくりと胸から腰までを縦一文字に切り裂かれ、倒れ込む稀桜。
だが、呻きながらもおもむろに立ち上がる華奢な身体。まだ、折れるつもりはないようだ。
稀桜のその様子を受けて、かすみもその手に旋風刃をしっかりと構え直した。
成功
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キャロライン・メイ(サポート)
ダークセイヴァーの貧民街の生まれ。生きるため、悪事に手を染めてきた。ある日商人から一振りの剣を盗み出す。剣は呪われており、その邪悪な魔力によって、呪われし黒騎士へとその身を堕とす。その冷酷な様を人々はアイスドールと呼ぶ。
自身の半生に強いコンプレックスを持ち、心の中では常に自己を否定し続けている。死に場所を探しているかのような言動をとることがある。
ダーインスレイヴ~漆黒の魔剣による強力な一撃。
ライフドレイン~魔剣の血塗られた鉄鎖が無数の棘に変形し敵に突き刺さる。
※エロやグロNG
※5人以上まとめたリプレイNG
●愛などないのであれば
どこか、自分に似ているかも知れないと。
キャロライン・メイ(アイスドール・f23360)はほんの一瞬、そんなことを考えた。
生まれ育ちが枷となって、自身を愛することができず、死に場所を求め彷徨う日々だった。偽りの愛しか得られず、愛を疑い愛を探す稀桜の姿がそう思わせたのかも知れない。
だが、だからと言って同情はしない。
今を侵食し、未来を滅ぼす過去であるなら、あまつさえ今、この時、まさに今を生きる命を奪った存在であるなら。
猟兵として、捨て置くわけにはいかないのだ。
「ここから先へは通さん。覚悟しろ」
立ちはだかり、すらりと漆黒の魔剣を抜き放つキャロラインに、稀桜は忌々しげな視線を向けると。
「邪魔なんだ、退けよ……!!」
その小さくか細い身体のどこにそんな力があるのか、優に身の丈を越えた鉄球を軽々と振り回し、廃屋ごとキャロラインを薙ぎ払おうとするが。
全身の力を抜いて、すぐに構え直して。
キャロラインの周囲から、黒い旋風が巻き上がる。それに身を任せて、鉄球が横合いに迫ったその時、力強く大地を蹴って跳び、刹那の内に間合いを詰め、稀桜の懐へと潜り込む!
「な……!」
「さあ食らうがいい、ダーインスレイヴ!!」
意思を持って、獲物に食らいつかんとするかのように。
漆黒の刃が稀桜の腹に吸い込まれるように、その切っ先が貫く。
鮮血が、突風に攫われる花弁のように、ぶわりと噴き出す。
「せめて迷わず逝け」
彷徨える愛の亡者を、黄泉路へと送り返すまで――あと少し。
成功
🔵🔵🔴
ミーヤ・ロロルド(サポート)
『ご飯をくれる人には、悪い人はいないのにゃ!』
楽しいお祭りやイベント、面白そうな所に野生の勘発動させてくるのにゃ!
UCは、ショータイムの方が使うのが多いのにゃ。でもおやつのUCも使ってみたいのにゃ。
戦いの時は得意のSPDで、ジャンプや早業で、相手を翻弄させる戦い方が好きなのにゃよ。
口調だけど、基本は文末に「にゃ」が多いのにゃ。たまににゃよとか、にゃんねとかを使うのにゃ。
食べるの大好きにゃ! 食べるシナリオなら、大食い使って、沢山食べたいのにゃ♪ でも、極端に辛すぎたり、見るからに虫とかゲテモノは……泣いちゃうのにゃ。
皆と楽しく参加できると嬉しいのにゃ☆
※アドリブ、絡み大歓迎♪ エッチはNGで。
●離れていても絆はここに
「……ああ、もう、邪魔をするな、邪魔をするな……! お前たちは家族ごっこでも、友達ごっこでも、勝手にやってればいいじゃないか……!!」
満身創痍のその身体で、なおも稀桜は拒み、抗い、歩みを止めず。
猟兵たちの心の内を大きく占める存在で、その幻で、心を惑わそうとするが。
「嘘つきさんはめっなのにゃ!」
偽りの友からの一撃を、ぽん! と軽快に弾け飛ぶ大量の袋菓子で相殺しながらミーヤ・ロロルド(にゃんにゃん元気っ娘・f13185)は一喝した。
彼女の目の前に現れていたのは、檸檬色に近い鮮やかな金髪の少女。互いをズッ友と認め合う彼女が、理由なく友に刃を向けるような真似を、するはずがないと!
「悪い子にはおしおきなのにゃ!」
如何な事情があれ、稀桜は身勝手な理由で絆を弄び、身体だけでなく心も、人を傷つけるような真似をした。
ここで、何としてでも止めなければ!
軽やかに地を蹴って、駆け出すと同時。その脚は機械の羽を纏った靴に護られる。
瞬時に生み出されたエアシューズ型のガジェットは、ミーヤの持ち前の速さ、跳躍力を高め、近接戦闘に明るくない稀桜の懐へと、危なげなく導いてゆくのだ。
そして、至近距離での蹴撃が華麗に打ち込まれる!
「う……っ」
既に傷つき、立っているのもやっとな状態の稀桜の身体が、容易く傾ぐ。
(「ちょっと可哀想にゃね」)
とは、思うが。オブリビオンと化してしまった以上、手心を加えるわけにはいかない。
反動で宙を舞い、元の位置に降り立つ。と、ミーヤの視界に、役目を終えて消えてゆく袋菓子が目に入る。
(「無事に終わらせられたら、お菓子食べたいにゃあ」)
確かな絆を育んだ、あの子を誘って。
成功
🔵🔵🔴
葛城・時人(サポート)
※連携・キャラ性保つアドリブOK
※お色気・反社会的行動・反公序良俗行動・所謂R18やR18G系NG
※口調等ステシ参照希望
能力者から猟兵になった「運命の糸症候群」で若返った存在
常に依頼目的の達成、成功に向かい最大限の努力を払う性質
状況に応じ、範囲攻撃から単体攻撃まで幅広くこなし
設定UCは積極的に使用
オブリビオンは確殺の方向
非人道的行いには嫌悪と怒り、より強い意志を持ち
攻撃や行動
一般人などの救出対象がある場合、戦場からの
対象の離脱を最優先
「力無き者の盾となる」ことを常に念頭に戦う
使役する白燐蟲の名はククルカン
呼ぶと『きゅい!』と鳴き、命に従い行動する
(言葉も聴き分ける)
後はお任せだね。宜しくだよ!
●痛みに夢が覚めたとて
(「……家族と引き離される痛み、か」)
ゴーストによって家族を奪われた葛城・時人(光望護花・f35294)には、その痛みが少し解る気がした。
今は銀誓館学園での日々を経て、信の置ける仲間たちに恵まれてはいるが。
(「一歩、進む道が違っていたら、……いや」)
もしも、を一瞬だけ考えて、やめた。
仮定に意味はないし、何より、相手が世界に仇なすオブリビオンであるなら、時人のやるべきことは変わらない。
ここで、確実に討つ。
稀桜の痛みが、解るからこそ。彼や自分のような思いを抱えて、永遠の別離に苦しむ人々を、少しでも減らすために。
「邪魔だって言ってるだろ……!」
最早、自暴自棄になった稀桜は半狂乱になり、巨大化した鉄球で猟兵たちの壁を打ち破らんとするが。
余裕のない、大振りの攻撃は隙もまた多い。冷静かつ的確な判断でそれを躱すと、その合間を縫って喚び出すのは。
「光使となりて来い! ククルカン!」
『きゅいっ』
長きに渡り共に幾つもの戦場を駆けてきた、自分の一部。
召べばその心に応え、一鳴きし、白く瞬く。その姿は小さき蟲の群れから羽持つ人の姿を取って、淡く輝く光剣を討つべき世界の敵へと振るう。
「退けよ!!」
「退かない。お前がこれ以上、世界に痛みを増やすなら!!」
時人もまた、剣を掲げて。
それは護ると、戦い抜くと、誓ったその証。
一対となった剣を合わせて、一閃、二閃。
白く引かれた光の軌跡が、最後の夢を打ち破る。
「……あ……」
見開かれた瞳に宿る、哀しみと寂しさの色。
心痛まないわけではない。けれど世界の敵であるなら、情けはかけられない。
現実を蝕む夢の幕は、誰かが引かなければならなかった。
(「……せめて、彼を生んだ『過去』が」)
どうか今は、心安らかであれと、それだけを願い。
倒れ伏し、光の花弁となって消えゆく夢の残滓を背に、確かな足取りで歩き出す。
――この現で帰りを待っている、仲間たちの元へと。
成功
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