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銀河帝国攻略戦⑮~下剋上!

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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 難攻不落の帝国大要塞「エンペラーズマインド」を突破した『解放軍』の快進撃が続く。
 だが、銀河帝国とてこのまま黙って見過ごすわけにはいかない。
 帝国旗艦『インペリウム』を目指す『解放軍』の前に、新たな障害として大艦隊『白城』が待ち構えていた。
 士気と練度で勝る『白城』艦隊の戦力は強大。戦闘が長引けば練度で劣る『解放軍』は瓦解してしまうだろう。
 このままでは、折角の快進撃に歯止めが掛かってしまう……!!

 目まぐるしく変化するスペースシップワールドの情勢に、蛇塚・レモン(叛逆する蛇神の器の娘・f05152)は資料を抱えて慌ただしく猟兵たちの前に駆け寄ってきた。資料を適当な場所へ置くと、まずは猟兵たちを満面の笑顔で出迎えた。
「みんな、ここまでの快進撃、お疲れ様~っ! この調子でガンガン帝国軍をやっつけようねっ!」
 レモンはシュッシュッとシャドーボクシングをしながら、猟兵たちの活躍を労った。
 そして、ここからが本題だ。
「みんなにはこれから、帝国宇宙戦艦による大艦隊、『白城』艦隊の前衛指揮艦のひとつを撃墜してほしいんだよっ! 宇宙空間を敵の艦砲射撃を掻い潜って接近して、みんなのユーベルコードをどーんっと全力で叩きこんで撃沈してくれば作戦成功だよっ!」
 つまり、生身のままで宇宙戦艦と戦え、というのだ。
 なかなか無茶苦茶な注文をこのグリモア猟兵は言ってくれる。
 ぶっ飛んだ依頼内容に呆然とする猟兵を前にして、レモンは拝みながら彼らに頼み込む。
「とても無謀だとは分かってるよ……。けど、『解放軍』よりも士気と練度に勝る相手を挫くには、こうするしかほかないんだよっ! それに、やってみなくちゃ分からないよねっ! 猟兵たちのすっごいパワーがあれば、戦艦相手の戦いだって、きっと勝てちゃうはずだよっ! 下剋上の始まりだぁ~っ!」
 今までだって、幾多の困難を乗り越えてきた猟兵を信頼しているからこその、レモンの言葉なのだろう。それに集まった猟兵たちが答えるか否かは自由である。
「それじゃあ、いくよっ! 『白城』艦隊をどっか~んっと叩き潰してきちゃってっ!」
 レモンの頭上に輝くグリモアが輝けば、漆黒の闇が広がる宇宙へと転送が始まる……!


七転 十五起
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

 七転十五起、なぎてんはねおきと申します。
 今回の敵は銀河帝国の巨大な宇宙戦艦です!
 巨大な敵に生身で挑む戦闘はロマンがありますよねっ!?

 皆さんは敵戦艦が航行する宇宙空間へ転送されます。
 即時戦闘に突入しますので、プレイングも状況判断が必要です。
 覚悟を決めて強大な敵に臨み、見事勝利を収められるように奮戦して下さいませ!
 それでは、皆さんの挑戦、お待ちしております!
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第1章 ボス戦 『帝国宇宙戦艦』

POW   :    フルバースト・コズミック
【全砲一斉射撃】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    デストロイレーザー
【10秒間のエネルギーチャージ】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【主砲からのレーザー砲撃】で攻撃する。
WIZ   :    インペリアル・マカブル
【自身の稼働可能時間】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【帝国式鏖殺形態】に変化させ、殺傷力を増す。
👑15
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

時雨・零士
他の猟兵と相互に援護しつつ敵艦に接近。

出撃前にポーズ取って「変身」!
「変身」した状態でカオス・アクセラレイターを【騎乗、操縦】で宇宙空間を縦横無尽に走り回って敵艦に突撃。
敵の艦の艦橋や操縦室、ブースター、武装等を【クイックドロウ、2回攻撃】ブラスターのバーストモードや【力溜め】ブラストモードで撃ち抜いて破壊。
敵艦の攻撃は【見切り】や【第六感】で回避し、誘導ミサイル等はブラスターで迎撃するぜ!
最後は【捨て身の一撃、力溜め】による【カオス・ストライク】で敵のエンジン部を狙ってぶち抜いてやるぜ!

「さぁ、フィナーレだ!」

アドリブ歓迎


城田・紗希
要するに、でっかい宇宙船を潰せばいいんでしょ?
……宇宙船自体が自動操縦なオブリビオン?宇宙船と船員がオブリビオン?
まぁ、撃退しちゃえば同じだよね!

攻撃はウィザードミサイルで、全力攻撃と誘導弾も乗せて全弾撃つよ!
……えっと、何本ぐらい飛んだかな(飛ばしてすぐに数えるのを諦めた)
集中砲火で「鎧砕き」もやりたいけど…宇宙船の鎧ってどこ?
……沈めちゃえば、鎧なんてあってもなくても一緒だよね!

攻撃は受ける前に武器を潰したいけど、飛び道具が来たら第六感で回避するよ!
(流れ弾とか回避失敗で受けても耐性系技能で耐える)



 猟兵たちが暗黒の宇宙空間へ転送されるや否や、目の前に巨大な銀河帝国『白城』艦隊の分隊指揮艦が漂っていた。なんというか、とにかくデカい。猟兵など周囲に漂うデブリに等しいほどのサイズ感である。
「よっしゃ! やってやるぜ!」
 時雨・零士(仮面ライダーデオルム・f04112)は隣で漂う城田・紗希(人間の探索者・f01927)へ向けてサムズアップ。それに城田もハンドサインで答えた。
「要するに、あのでっかい宇宙船を潰せばいいんでしょ? ところでさ……気になることがあるんだけど」
 城田は大真面目な顔で時雨に問い掛ける。
「……宇宙船自体が自動操縦なオブリビオン? 宇宙船と船員がオブリビオン? どっちなんだろう?」
「いや、俺に聞かれても知るかよ……!? って、おい、やべぇぞ、砲身がこっちへ向いているぜ!?」
 指揮艦に猟兵たちの存在が気付かれた!
 戦艦の全門が猟兵たちのいる方向へ向けられてゆく!
「うわ、本当だ。まぁ、撃退しちゃえばどっちでもいいんだけどね! 回避回避!」
「ちょっと待て! デオルム・ドライバー、オン!」
 時雨の腰に禍々しいベルトが具現化する。そのベルトに今まで喰らったUDCのエネルギーを注ぎ込み、ドライバーの力を解き放つ!
「変身ッ!」
 ポーズをとって叫ぶ時雨! するとバックルから呪紋が全身に広がり、謎の電子音声が響き渡った!
『デオルム! マテリライゼイション! ライダーッフォームッ!』
 次の瞬間、彼の身体はグールドライバーの力とサイボーグの完全戦闘形態の力を融合させた、メタリックな装甲に包まれたヒーローに変貌する!
「さあ、行くぜ! カオス・アクセラレイター!」
 彼の跨る宇宙バイクのエンジンが唸る!
「お前も乗れ! 一気に突っ込むぜ!」
「やった、ありがとうー!」
 城田が後部座席に跨る。だが、すぐに首を傾げた。
「……あれ? ニケツで免停にならないかな?」
「だから知るかよ!? つーか攻撃が来るぞ! 掴まってろ!!」
 デオルムは宇宙バイクを急速発進!
 前方から飛び交う全砲一斉射撃の光線をどうにか掻い潜ってゆく!
「なあ、お前! 敵艦の砲門を攻撃できるか!? 流石にこれはキツいぜ! よっと!」
 飛来するミサイルを熱線銃で撃ち落とすデオルム!
 他にも艦橋や推進器などをデオルム・ブラスターの連射と溜め撃ちでダメージを与えてゆくが、敵の攻撃が激し過ぎて、なかなか機関系への攻撃が出来ない!
 そこで城田がウィザードロッドを振りかざすと、目の前に魔法陣が生成される。
「了解ー。全力攻撃と誘導弾も乗せて全弾撃つよ!」
 城田のユーベルコード『ウィザード・ミサイル』の炎魔法の矢が、魔法陣から大量に連続で放たれてゆく!
「いーち、にーぃ、さーん、えーと、……面倒くさい。数えるのやめた……」
 全部で105本の炎魔法の矢が『白城』の艦砲の幾つかを破壊してゆく!
「そーいうえばさ、技能で『鎧砕き』ってあるよね? これって戦艦に使う場合、どこが鎧なんだろ?」
「お前、この激戦でよくそんなこと考えられるな!?」
 城田のマイペースぶりにデオルムはタジタジである。
「あ、右からレーザー4門くるよ」
「なにっ!?」
 デオルムは下方向へ緊急回避! するとその頭上を4本の光線が過ぎ去ってゆく!
 城田の第六感とデオルム自身の直感と運転技術によって辛くもレーザーを回避!
「……ま、沈めちゃえば、鎧なんてあってもなくても一緒だよね!」
「そういう事だな! そろそろ俺も派手に決めるとするか! コイツでトドメだ……!」
 デオルムは宇宙バイクから跳躍をすると、必殺キックの態勢に入る。すると、標的となった指揮艦にデオルムから放たれた混沌の魔力が命中! 艦の甲板中央部に禍々しい呪紋が描かれる!
「さぁ、フィナーレだ!」
 ベルトのバックルが光り輝くと、再び謎の電子音声が轟く!
『マジヤベー! カオス・ストライク!』
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
 混沌のオーラを纏いながら、デオルムは彗星めいた飛び蹴りが呪紋の描かれた甲板に突き刺さる!
 甲板に大穴がブチ開き、周囲の武装がデブリと化して吹き飛んでゆく!
 だがしかし、敵は攻撃特化の大型戦艦。見る見るうちに形を変えて、更に凶悪な攻撃形態へと変化してゆく!
 自身の活動可能時間を代償とするが、武器の封印が解かれて火力が超増大した帝国式鏖殺形態に変形!
「こいつはヤバい! 逃げるぞ!」
「……さすがに一発じゃ撃ち抜けないかー」
 カオス・アクセラレイターで辛くも直撃を免れながらも、ひとまずは戦艦にダメージを与えて宙域を離脱する猟兵2人。
 あとは後続の猟兵たちに任せるとしよう。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

シル・ウィンディア
対艦戦か…
大きいだけじゃ、止められないことを教えてあげるっ!

【空中戦】、【残像】、【フェイント】を駆使して
三次元機動
敵戦艦へジグザグに移動を行いながら接近します

敵戦艦へ接敵後は、二刀流の光刃剣で装甲を斬りつけます
【二回攻撃】、【属性攻撃(雷)】、【鎧砕き】、【鎧無視攻撃】と
あらゆる技能を駆使して攻撃
【鎧砕き】で戦艦の装甲を砕いて、【鎧無視攻撃】と【属性攻撃(雷)】で内部にダメージを与えるようにするね

回避は、【第六感】で察知して【見切り】で回避を行うよ

隙を見つけたら、エレメンタル・ファランクスで一気に砲撃っ!
【高速詠唱】で隙をなくし、【全力魔法】で一気に放出っ!
さぁ、全力の魔法を味わってっ!



 猟兵たちの攻撃の手は緩まない。
 シル・ウィンディア(光刃の精霊術士・f03964)は相対する『白城』の指揮艦を前にして、その眼に闘志を燃やす。
「対艦戦か……。大きいだけじゃ、止められないことを教えてあげるっ!」
 風の魔力を滾らせ、宇宙空間を高速三次元移動で戦艦に接近を開始!
 シルの存在に気が付いた戦艦は、先の戦闘でインペリアル・マカブル――帝国式鏖殺形態状態になっている。
 オーバースペック状態が続けば、戦艦自体の稼働可能時間を短縮させることになるだろう。だが戦艦は猟兵を確実に滅ぼすべく、全ての武器のリミッターを解除!
「これは……!?」
 シルの目が見開かれる。シルへと放出されるレーザー砲とミサイルが災害めいた威力で理不尽に襲い掛かってくる!
「でも負けない……! 私の全てを出し切って、絶対に沈めてみせるっ!」
 光刃剣『エレメンティア』と精霊剣・六源和導を両手に構え、ジグザグに光線と弾幕を第六感と見切り技能でギリギリのところで回避すると、縮地めいて戦艦の装甲に接近!
「雷の精霊よ、力を貸して!」
 2本の光剣で装甲をXを描くように深々と切り刻む!
 雷の力を帯びた魔法の刃が駆動系機関のユニットにダメージを与える。
 戦艦ユニットの一部が青白い火花を撒き散らして爆ぜ飛んだ!
 更にシルは周囲の装甲を滅多斬りにすれば、奥部のユニットが暗黒の宇宙空間に曝け出された。
 だが、これ以上の狼藉を許さんと言わんばかりに迫りくる誘導レーザー光線と幾多の弾頭の数々!
「これで仕上げだよっ! さぁ、全力の魔法を味わってっ!」
 精霊剣・六源和導の剣先に火・水・風・土の四元素の精霊エネルギーが収束・凝縮されてゆく。高速詠唱による術式省略、シルの持てる魔力をこの一撃に全力で注ぎこむ!
「エレメンタル・ファランクスッッ!」
 4色の光線が、剥き出しになった戦艦ユニットを貫通!
 指揮艦の横っ腹に風穴が開いた!
 そしてシルはユーベルコードを発射した反動で後方へ吹っ飛ばされた!
 そのまま宙域から離脱することに成功すると、安堵の声を漏らした。
「やったねっ! 会心の一撃だよっ!」
 銀河妖精となったシルの超火力によって、指揮艦は甚大な被害を被った。
 形勢は一気に猟兵側へ傾きつつある……!

大成功 🔵​🔵​🔵​

ゼイル・パックルード
無茶苦茶な依頼だけどそういうのより楽しいモノもなかなかないよな。
宇宙空間での戦いも面白そうだ。

鉄塊剣を投げて、その上に乗って突っ込む。
身体から出る地獄の炎を推進材にし、左右に動いていく。
デブリとか隕石群とかはあるのかね?あるならそういうのを壁にしながら近づいていく。
それで避けられなさそうな砲撃がきたらそれを足場にして跳ぶ。
突っ込みながら力は溜めておいてユーベルコードで風穴を空ける。最後に近づいていくときには思い切り炎を噴出させてな。

宇宙に突然現れた人間相手に船を沈められるって、なかなか悔しくて意味がわからない上にだろうな。
猟兵なんて敵に回しまった時点で運がなかったと思うしかねぇな。



 風穴が開いた『白城』艦隊の指揮艦だが、それでもいまだ稼働中である。
 さすがは戦闘特化戦艦、あの程度の損傷では止まらないという事か。
「あの戦艦を墜とせだなんて、確かに無茶苦茶な依頼だ。けど、こういう依頼より楽しいモノもなかなかないよな。宇宙空間での戦いも面白そうだ」
 ゼイル・パックルード(火裂・f02162)は笑いながら鉄塊剣・獄を戦艦へ向けてぶん投げる! ゼイルは地獄の炎を身体から噴き出し、推進力として加速、投げた鉄塊剣に追い付くと、その刃の上に両足を乗っけて宇宙空間をサーフ!
「やっぱ波乗りって感覚じゃねぇな。でもこれ、面白れぇ!」
 地獄の炎をロケットめいて噴射させながら左右に大きく振れながら戦艦へ接近。途中に漂うデブリの影を渡り隠れながら、気配を消して近付いてゆこうと試みる。
 だが、その考えが甘いことをゼイルは思い知らされる。
 戦艦の全砲一斉射撃が、上下左右全空間のデブリごとゼイルを撃ち抜かんと火を噴いたのだ! 青白いレーザービームが、暗闇の宇宙空間をオールレンジ方向に貫く!
「おい、マジかよ……? ここら辺一体、全て吹き飛ばそうっていうのか……!?」
 これでは遮蔽物に隠れる意味がなくなってしまう。
 絶え間なく襲い掛かる光線をゼイルは直撃を防いだが、それでも焼けた自身の腕の傷を見て再び笑う。
 これ以上の接近をどうしてもさせまいと、全力を武装性能を解放する敵戦艦。
 だが、ゼイルとてこのまま諦めるわけにはいかない。
「そんじゃ、俺も腹を括るとするか」
 ゼイルは乗っている鉄塊剣にありったけの地獄の炎を籠めて爆発させる! その推進力は音速を超え、戦艦の直上へ一気に上昇!
 そこへ照準を集中させる戦艦の全砲! 再び一斉に火を噴いた!
「ははは……! 俺を……止めてみろ!」
 カットバックドロップターン! ゼイルは鉄塊剣ごと艦橋へ急降下!
 すかさず、そこへレーザービームが集中! ゼイルの身体を容易く飲み込んだ!
 だが、おお、見よ! 地獄の炎で全身を覆い、体中が火傷を負っても、ゼイルの笑みは絶えることがないではないか!
「ようやく烈破灼光撃の射程圏内だぜ。一足先に地獄を味わいな!」
 地獄の炎を纏った拳が、艦橋のてっぺんを押し潰す!
 艦橋の上層部が爆発とともに粉砕四散!
 打撃の衝撃の反動で、すかさずゼイルは離脱、再び鉄塊剣の上に乗って宇宙空間をサーフしてゆく。
「宇宙に突然現れた人間相手に船を沈められるって、なかなか悔しい上に意味がわからないだろうな。猟兵なんて埒外の存在を敵に回しちまった時点で、お前らは運がなかったと思うしかねぇな」
 敵戦艦の射程範囲から逃れて振り返ったゼイルは、またしても笑みをこぼすのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

水心子・静柄
『白城』…戦艦風に呼ぶなら『シラギ』かしら?どうでもいい事だけど刀の銘とか気になるタイプなのよね。

さてとあまり時間がないみたいだからサクッと近づいて、サクッとグラウンドクラッシャーでもブチかますわ。その為にも敵の攻撃を掻い潜って近づかないと行けない訳だけど、まず正面は主砲があるだろうから無理ね。上方もメイン武装とか揃えてそうね。セオリー通りにいくと後ろか底からね。そこまで時間もないでしょうから下方から第六感と野生の勘に賭けて近づくわ。それで接近してしまえばこっちのものよね。あとは好き勝手外装を攻撃してボコボコにしてやるわ!


キギ・レインメーカー
随分と大きいね、やりがいがありそうだ
【行動方針】
他猟兵との連携を優先
このサイズだと何されても面倒だからね、まずは「白紙」で黙らせるよ
俺は「時間稼ぎ」が優先して派手な攻撃はみんなに譲ろうか
みんなの攻撃で隙ができるようだったら手持ちの武器「2回攻撃」して追撃
「世界知識」を基に構造を予想して爆発物とか投げ込めばダメージがあるかな?
【その他】
連携、アドリブ歓迎です



 此処までの波状攻撃で、かなりの損傷を指揮艦へ与えることに成功した猟兵たち。
 いよいよ引導を渡すべく、水心子・静柄(剣の舞姫・f05492)とキギ・レインメーカー(オラトリオの探索者・f02371)が共闘して臨む。
「どうでもいい事だけど刀の銘とか気になるタイプなのよね。『白い城』って書いて……戦艦風に呼ぶなら『シラギ』かしら?」
「あれ? 確かブリーフィングの時に言っていたような……? えぇと、なんでだろう。俺も度忘れしたみたいだ……」
 キギが苦笑いを浮かべると、静柄は軽く溜息を吐いた。そして、眼前を泳ぐ敵戦艦を視認する。
「こちらの存在に気が付いたようね? 砲撃が来るわよ!」
 次の瞬間、戦艦のありとあらゆる角度から、レーザービームが照射された!
 静柄は初撃の軌道は何とか読み切り回避に成功。キギはデブリを足場にして蹴り飛ばす事で緊急回避! 足元に殺人的高熱光線が走る!
「やれやれ、このサイズだと何されても面倒だね。どうにか攻撃を掻い潜って近付こうか」
「そうね。ここまで来たら、やるしかないわ!」
 ふたりは砲撃の合間を縫って突撃を開始!
「俺の後ろに隠れて。うまく隠れ蓑になるよ」
 キギが取り出したるは、不思議と霧がかった外套『ブロッケン』! これを身に纏うとあら不思議! 周囲の暗黒の宇宙空間の景色に溶け込んでしまったではないか!
 この後に静柄が隠れれば、なるほど、敵戦艦は猟兵たちを目視で確認するのは難しい。しかし、戦艦に搭載されたレーダーがふたりの生存を逐次報告しているのか、一向に攻撃の手が休まる気配がない。何度かヒヤッとする場面を経験しながら、ふたりは無事に戦艦の甲板に降り立った。
「さてと、この戦艦自体がオブリビオンっていうのなら、俺のユーベルコードが通用するはずだね。悪いけど、少し黙っててもらうよ」
 キギはユーベルコード『白紙(キシミガクヤ)』を発動するべく、魔導書のページを破り捨てる。そして、それを甲板に押し付けた。
 すると、次の瞬間、戦艦に異変が発生する。
 今まで唸りを上げて稼働していた戦艦の各ユニットが、唐突に稼働を停止させたではないか!
 静まり返る戦艦の様子に、静柄は困惑の声を上げた。
「キギ、一体何をしたの……?」
「これが俺のユーベルコードの効果だよ、静柄さん。まさか戦艦全体のシステムが全てダウンするとは思ってなかったけどね? いやぁ、偶然(クリティカル)って怖いね! これでしばらくは、この戦艦の全ての攻撃と行動を封じたはずだ。そうそう、早くトドメを刺してくれると嬉しいな。このユーベルコード、俺の寿命を消費するんだよね」
「それを早く言いなさいよ……! 今、手っ取り早く済ませるわ」
 静柄は自身の本体である、鞘に納められたままの脇差を上段に構える。
「斬艦刀なんて柄じゃないんだけど、敢えてやらせてもらうわね?」
 それに全身全霊の力を籠めた静柄は、トドメの一撃を甲板へ振り下ろす。
「一撃で“折れ”なさい! 破ァッ!!」
 ユーベルコード! グラウンドクラッシャー!
 静柄の放った鈍重な“刀”の衝撃は、甲板をブチ割り、風穴の空いた艦体に亀裂を走らせ、そのまま船底まで衝撃が突き抜けると、指揮艦はポッキリと真っ二つにへし折られた! くの字に折れ曲がり、至る所で爆発が発生!
「さぁ、撤退よ、キギ! ユーベルコードを解除して逃げるわよ!」
「驚いたよ、まさか戦艦を真ん中からへし折るなんてね? ユーベルコードって凄いなぁ!」
「……あのね? 魔導書のページひとつで、戦艦のシステムを全部ダメにするキギも充分チート性能を誇ると、私は思うんだけど……?」
「だから今回は偶然(クリティカル)だって……!」
 ふたりは互いに苦笑いをしながら、爆発四散する『白城』の指揮艦の宙域から離脱していった。

 猟兵たちの急襲・奇襲作戦により、またひとつ、強大な帝国艦隊の指揮と練度に痛打を与える事が出来た。
 この調子で行けば、敵の本陣までの道がきっと開けるだろう。
 戦え、猟兵たち! この銀河の平和は、君たちの双肩に掛かっているのだ!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月14日


挿絵イラスト