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銀河帝国攻略戦⑭~すべては帝国のために

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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●それは最悪の作戦
 高速艦のみで編成された白騎士ディアブロ直属艦隊である『白魔』艦隊。それは遥か昔『伝説の解放軍』を散々に翻弄し苦しめたと伝えられている。
「こちら輸送艦ヴァルコイネン、作戦準備完了した」
『了解。武運を祈る』
「状況を開始する。銀河帝国に栄光あれ」
 帝国大要塞「エンペラーズマインド」を突破した『解放軍』に向けて、今まさに『白魔』艦隊の脅威が迫る―――それは特攻という名の最悪の作戦

●特攻作戦を阻止せよ
「ごきげんよう。我々の戦いは良い方向に進んでいますが、まだ油断はできません。気を引き締めていきましょう」
 ゴシックなドレスに身を包んだイレーネ・ノヴァリス(Schneewalzer・f01072)が猟兵達へ声をかける。
「皆さんにお願いしたいのは『白魔』艦隊の高速輸送艦・ヴァルコイネンの撃墜です」
 『白魔』艦隊がおこなうのは強力な自爆能力を持つ高速輸送艦が敵艦隊に特攻をかけて自爆し、敵を混乱させた所を、強襲兵力で蹂躙するというものである。
 輸送艦側にも甚大な被害が出るだろうが、帝国のクローン兵は帝国の勝利のためには自分達の命など喜んで捧げる覚悟である。
「クローン兵とはいえ、このような手段はあまり好ましくありませんわね。命をなんだと思っているのでしょう」
 倒すべき敵ではあるが命を軽視するような手段にイレーネは眉をひそめる。
「コアルームまでの直接転移はできませんので、転送後の艦内にいる大量の敵を如何にしてかいくぐり、コアルームへたどり着くかが重要ですわ」
 敵を倒すことばかり注力していると解放軍の艦隊への特攻が成功してしまい甚大な被害が出てしまう。その前に輸送艦を自爆させなくてはならない。

「作戦終了後はこちらで転送・回収いたします。危険な任務ではありますが、皆さんが全員無事で帰還されることを祈っておりますわ」
 そう言うとイレーネは猟兵達を戦場へ送り出すのだった。


各務
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

 皆様、はじめまして、もしくはまたお会いできて嬉しいです。
 本シナリオのマスターを務める各務です。
 
 本シナリオでは白魔艦隊の特攻作戦を阻止するのが目的です。
 輸送船内の敵は非常に多いので、集団戦では全てを撃破するのではなく、敵が集まってくる前に、可能な限り素早くコアルームを制圧し、自爆装置を起動させるという潜入破壊ミッションとなります。
 集団戦の敵を倒すプレイングに加えて『コアルームに向かう為のアイデア』が重要になりますので、皆様の素敵なプレイングお待ちしております。
 なお、作戦完了後は爆発する船内からグリモア猟兵による転移で脱出となりますので、どう脱出するか、については考慮いただく必要はありません。

 それでは皆様の参加、お待ちしております。
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第1章 集団戦 『クローン騎兵』

POW   :    ジェノサイダー
【自身の寿命】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【ジェノサイドモード】に変化させ、殺傷力を増す。
SPD   :    インペリアル・インテリジェンス
【銀河帝国式戦術ドローン】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
WIZ   :    ブラスターレイン
【熱線銃(ブラスター)】を向けた対象に、【連続射撃】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

悠久湛・虹輝
さて、我は囮にでもなるかな?我は剣、探索には向かん。まぁ、見かけたら破壊を狙うがな?ああ、別に護衛や前衛が欲しい探索者や後衛と連携しても構わんが…そんな奴いるか?
行こうか、それにしても船ごと自爆、最初から生還を捨てた死兵か…余程の忠誠を抱かねば出来ぬ戦法。それも、上っ面だけでは無く、我の様に心から全てを捧げた狂信者の如き忠誠がな…
だが、やらせるわけにはいかん、すまないが此処で散ってもらうぞ。【UC:第六神剣・抜刀】…斬る。


金剛・狂
倒すぞ銀河帝国、うおーうおー

物量で攻めてきて、己の犠牲も厭わない実に厄介な作戦っす
なんとしても阻止してやるっす!
敵を倒すこともさることながら、コアルームを早急に制圧しておきたいところ
自爆攻撃なんかさせるもんか!
ドララララっとクローン騎兵をある程度ぶっ飛ばした後に
徐に【Shere With Us】で姿を隠して敵の多い方へと移動
きっとこっちにコアルームがあるに違いない!(根拠なし)
なんか一人で行くのは心細いのでだれか道連れが欲しいっすね
もう一人分姿を隠せるっすよー(ヒシガタさんスタンバイ)
コアルームを見つけたら速攻で制圧するっすよ


ベール・ヌイ
(「かっ飛ばしますよ」とヌイに心の中でささやきかけるゴリラ)

予め護理雷招来でゴリラを召喚し、専用電動バイクに乗っておきます
運転手はゴリラ、「野生の勘」で敵の少ない場所、手薄な場所を狙って突撃します
それでもおそらく敵と相対するでしょうが、それをヌイの双銃で「クイックドロウ」「誘導弾」「二回攻撃」で的確に撃ち抜いていきます
とにかく早く、何よりも早くコアルームへ突撃します


ラウル・シトロン
転送前に狼の姿になって、転送されたらすぐにダッシュで進もう。
敵と遭遇したら、なるべく素早く倒そうと思う。
攻撃は聞き耳を立てて見切りつつ野生の勘で避けるよ。
魔法で火の小球を投げたり噛み付いたりして敵を倒して、兎に角進んでいこう。

それで、コアルームが見えてきたら、戦うのをやめて敵から逃げるね。
僕、結構逃げ足が速いから。
【空へ続く魔法の階段】でコアルーム前の敵の頭上をジャンプしていって、戦いから逃げつつコアルームを目指すよ。
天井と敵からの攻撃に気を付けて、攻撃を受けても激痛耐性と気合いで進んで、コアルームの中へ入ろうと思う。


譲葉・秀幸
【影の追跡者の召喚】を使用。
猫の形の影を召喚。先行させて、船内の状態を【情報収集】。
敵との遭遇が一番少なさそうなルートを選んで、コアルームに向かいます。
もし、同行者してくれる人がいれば、このルートが安全そうであると伝えます。

クローン騎兵と戦闘になった場合、藤切丸(日本刀)で斬りつけ、【鎧無視攻撃】をします。
もし使えるのであれば、【ブラッド・ガイスト】も併用。
「戦闘はあまり得意じゃないんですが……仕方ないですね」

敵からの攻撃は【オーラ防御】で弾けると良いのですが。
「このスーツでなければ被弾していましたね」

コアルームを制圧できたら、自爆装置を起動。
「任務完了、ですね」

他の方との絡み、アドリブOK



●コアルームを目指せ
「我は剣、探索には向かん」
 ならば我がやることはひとつ、と高速輸送艦ヴァルコイネンの艦内に転送された悠久湛・虹輝(王の剣・異界の神剣・f14139)は第六神剣・抜刀を発動すると、抜き身の剣を手に艦内の廊下を悠然と歩き出す―――自分はここにいる、早く来いと言わんばかりに
 その目論見通り、ほどなくして艦内を警備している熱線銃を携えたクローン騎兵の集団に発見される。
「敵発見。直ちに排除にかかる」
 虹輝を発見したクローン騎兵は熱線銃による一斉射撃を見舞うが、虹輝はその身のこなしで回避していく。
「この程度か…」
 回避しきれず数発はその身に受けるも第六神剣・抜刀の防御効果により、かすり傷程度の損害しか負っていない。そして、反撃の虹色に輝く斬撃を放つとクローン騎兵達は一斉に地面へ倒れ伏す。
「侵入者だ。応援を頼む…分隊では対応しきれん、最低でも小隊が必要、だ…」
 最後の力を振り絞り応援要請を送るとクローン騎兵は絶命した。
「我は我の為すべきことを実行するのみ」
 自らを囮とすること、それこそがこの戦場での己の役割であり、作戦成功への近道であると虹輝は理解しているのだ。


「侵入者はあっちだ!」
「私は万が一に備えてコアルームへ向かう。残りは侵入者の排除に向かえ」
 高速輸送艦ヴァルコイネンの艦内が慌ただしい。虹輝が囮として敵を引き付けているため、そちらの方に敵が殺到しているようだ。
(これはチャンスかもしれませんね)
 譲葉・秀幸(アストロフェル・f03775)は現在の状況を冷静に分析し、影の追跡者の召喚を発動する。現われた影の追跡者は秀幸の意思に従いコアルームへ向かうクローン騎兵を追跡していく。このまま目的地への最短ルートへ案内させようというのだ。
 さらにコンピュータ内蔵の眼鏡であるDeadlockを用いて敵の少ないルートを検索しようとしていたが、艦内を警備していたクローン騎兵の一人に発見されてしまう。
「貴様も仲間か!」
 熱線銃を構えていたクローン騎兵に対して、反応が遅れた秀幸は熱線銃の餌食になろうとしていた。
「させねえっすよ」
 その声とともに、突如、クローン騎兵が空中から吊るされた状態になる。まるで透明な巨人に鷲づかみされているかのように。
 やがてそこに現われたのは金剛・狂(は砕けない・f09749)とクローン騎兵にアイアンクローを喰らわせているヒシガタさん。
「危ないところだったっすね」
 狂の挨拶とともにヒシガタさんがクローン騎兵の頭部を壁に叩き付けてめり込ませると、クローン騎兵はぴくりとも動かなくなる。
「助かりました、狂さん。よければ一緒にいきませんか? 道案内ならお任せを」
「了解っす。実はどうコアルームへ行くか悩んでたところっす」
 同じ旅団の仲間である二人はお互いの強みを理解している。電脳魔術士である秀幸の情報収集能力はこの状況打破に最も適していた。
「んじゃ、いくっすよ。Shere With Us!」
 狂と秀幸は透明となり艦内の廊下を突き進む。コアルームへの道筋はすでに秀幸の頭の中にあった。


 高速輸送艦ヴァルコイネンの艦内に転送されたベール・ヌイ(桃から産まれぬ狐姫・f07989)。そして、電動バイク。そして、金色のゴリラこと雷獣。
 電動バイクに跨った雷獣ゴリラはニカッと笑い「かっとばしますよ」とヌイに心の中で語りかける。ヌイが電動バイクの後部座席に収まるとゴリラはバイクをフルスロットルでかっ飛ばす。
「運転は任せます」
 ゴリラに運転を任せ、ヌイはルートを的確に指示していく。無論、ナビもセンサーもないが、ヌイには野生の勘がある。それは敵がいる道を避け、コアルームへの道を教えてくれる。
 だが、艦内には強襲に備えた数多のクローン騎兵が待機しているため、全てを回避はしきれず熱線銃を装備したクローン騎兵と遭遇する。
「仕方ありませんね…」
 電動バイクの後部座席に立ち、タイミングを見計らうヌイ。
 有効射程に入って来た電動バイクに対してクローン騎兵たちは熱線銃の引き金を引こうとした瞬間、チュインッという音とともに頭部へ衝撃を受けて天を仰ぐことになる。
「遅すぎ、だよ」
 そう言うヌイの手にはいつの間にか氷火双銃が握られている。氷火双銃から発射されたそれぞれ2発ずつの炎と氷の弾丸がクローン騎兵4人を戦闘不能に追いやった、これがあの一瞬の内に起きた出来事である。


 高速輸送艦ヴァルコイネンの艦内に一匹の狼が現われる。ラウル・シトロン(人狼のひよっこ探索者・f07543)だ。
 そして、転送されるなりラウルは疾走する。
(足音が多いな…右のルートは使えそうにないね)
 聞き耳を立て、野生の勘を頼りに敵となるべく遭遇しづらいルートを選択していく。
(右も左も敵がいるね…仕方ない)
 覚悟を決め、より敵の少ないルートを選択する。
「な、なんだ? お、おい、狼がいるぞ!」
「う、撃てー!」
 艦内で狼と遭遇するという出来事に一瞬狼狽えるも、クローン騎兵達はすぐさま敵と排除すべき敵と判断しラウルに熱線銃を向ける。
「邪魔だ!」
 駆けるラウルはその勢いのまま、正面にいたクローン騎兵の喉元へ襲い掛かった。他のクローン騎兵が倒れた仲間ごと熱線銃を見舞おうとするが、
「させないよ!」
 ラウルが召喚した火球はクローン騎兵達を飲み込むと火だるまと化す。それを横目にラウルはさらに加速していく。


●自爆装置を起動せよ
「道案内、ご苦労っす」
 コアルームへ最初にたどり着いたのは秀幸と狂。秀幸が道案内役に仕立て上げたクローン騎兵はその役目が終わるとヒシガタさんのチョップにより昏倒させられた。
「さて、ここからが本番ですね」
 秀幸がコアルームの中を覗き込むと20人程のクローン騎兵が防衛にあたっていることが確認できた。秀幸と狂の2人でも倒せないことはないが、なるべく早く艦を自爆させたい現状では制圧にあまり時間をかけてはいられない。
「僕達以外にも仲間がいます。今は時間がありません、加勢が来ると信じて突っ込みましょう」

 次にコアルーム前に到着したのはラウルだ。だが、コアルームの手前でクローン騎兵の集団が見えた。迂回している暇はない、覚悟を決めて突破を試みる。
 ラウルに気付いたクローン騎兵達は一斉に熱線銃を放つが、ラウルは俊敏な動きで回避し、一気にジャンプしてクローン騎兵達を飛び越える。空中で方向転換ができなくなったところを狙おうとするが、空へ続く魔法の階段で空中を蹴って、コアルームのドアの前に降り立つ。
 予想外の動きに一瞬戸惑うも改めてラウルに狙いを定めるクローン騎兵達だが、その背後には雷光をまとった電動バイクが迫っていた。
「隙あり、だよ」
 ヌイを乗せた電動バイクはクローン騎兵達をまとめてを弾き飛ばす。ラウルに気を取られていた彼らに背後から突っ込んでくるバイクを回避することは不可能だった。
「助かりました」
 ラウルはヌイにお礼を言うも
「ん、そっちこそ隙を作ってくれてありがと」
 ヌイもラウルに感謝を返す。
「コアルーム内が騒がしいですね、行きましょう」
 ラウルとヌイがコアルームの中に入っていく。中で戦っている秀幸と狂に頼もしい増援が到着したのだった。

「ラウルと言います」
「ヌイ、だよ」
 敵と交戦し数を減らしたものの、クローン騎兵の熱線銃をひたすら連射して時間を稼ぐ作戦に物陰に隠れざるを得ない秀幸と狂のそばにラウルとヌイが駆け寄ってくる。
「助かります。3分でかまいません、時間を稼いでください。僕が何とかしてみせます」
 その言葉に頷く狂、ラウル、ヌイ。
 そして、コアルームのドアも外からも声が聞こえる。
「受け賜った。外のことは心配無用だ。その3分、命を賭して稼いでみせよう」
 コアルームにたどり着いた虹輝が敵の増援を防ぐことを約束する。その目の前にはコアルーム内を越えるクローン騎兵の軍団。
「狂信者の如き忠誠は見事。だが、やらせるわけにはいかん、すまないが此処で散ってもらうぞ」

「行きます!」
 掛け声とともに敵へ突っ込むラウル。
「早撃ちなら負けないよ」
 ラウルを狙うクローン騎兵達はヌイの氷火双銃の弾丸が熱線銃の狙いを付けさせない。
「今っす!」
 狂とヒシガタさんが熱線銃の攻撃を受けながらも秀幸は艦のコントロール端末へ無傷で辿りつくことに成功する。
「あとは任せてください」
 Deadlockを起動すると空中に半透明なキーボードが出現し、指が見えないほどのスピードで叩いていく。彼は電脳魔術士、銀河帝国の堅牢なセキュリティであろうとも突破してみせるという自負がある。

 コアルーム内外で繰り広げられる死闘。圧倒的な物量差の前に傷ついていく猟兵達。
 だが、ついにその時が訪れる。
「僕達の勝ちです」
 キーボードのエンターキーを叩き、秀幸は勝利を宣言をする。
『自爆コードが入力されました、爆発まで残り1分です。本コードの取り消しはできません』
 艦内に警報が鳴り響く。それはこの艦の終わりを示すものだった。
「ここまでか…銀河帝国万歳! 皇帝陛下万歳!!」
 解放軍のスペースシップへ転送される直前に猟兵達が見たのは『白魔』艦隊の高速輸送艦ヴァルコイネンが光に包まれる姿だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月17日


挿絵イラスト