7thKING WAR⑳〜氷の美女と仲間たち
●デビルキングワールド - アイスエイジクイーンの屯所
「アイスエイジクイーン様、猟兵が向かってきているようです」
氷の鎧を身にまとった美女のもとに、四天王の一人が跪き報告する。
「お〜っほっほっほっ! ガチデビルを止めたい猟兵からすれば、猟兵が暫定候補者となり、ガチデビルが7thKINGになる可能性は一気に下がる。彼らがわたくし達の元に来るのは想定の範囲内でしてよ」
氷の鎧を身にまとった美女はその程度は想定の範囲内だと高笑い。
「いかがいたしましょう」
「問題ありませんわ。わたくしの氷河期魔法と絶晶(ぜっしょう)で猟兵達など撃退してくれましょう」
頼もしい返事をする氷の鎧の美女。
「いえいえ、アイスエイジクイーン様がお出になるまでもありません。わたくしめにお任せ下さい」
「いえいえ、我にこそお任せあれ」
「まさかまさか、ここは私にこそお任せ下さい」
報告していた以外の三人の四天王が我こそは、と名乗りを上げる。
「いえ、ここは俺におまかせを」
あ、報告してた君も言うのね。これで四人か。
「いえいえ、彼らのような四天王最弱メンツでは不安でしょう、ここは妾が」
って、五人目?
「アイスエイジクイーン様、私/俺/わたくしめ/我/妾におまかせを!」
一斉に95人の悪魔達がアピールする。
そう、100人の四天王がそこにいた。
●グリモアベース
「アイスエイジクイーン様、氷の美女って感じで素敵ですよね」
と、いきなり関係ない話から始まるのはグリモア猟兵のムゲン・ワールド(愛に生きたナイトメア適合者・f36307)だ。
「個人的にはアイスエイジクイーン様に勝ってほしい気もするんですが、ガチデビルを止めるためには、まず白羽の矢が立った王候補を倒す必要があります」
そうすることで、猟兵も暫定の王候補となることが出来る。
ガチデビルは悪魔に対して準備さえすれば『悪魔契約書』で洗脳することが可能。これは王候補も例外ではなく、ともすれば、王候補が悪魔しかいない状態では、いつガチデビルが一気にライバルたちを蹴落としてしまうか分からない状態であることになる。
故に猟兵が暫定の王候補になることで、ガチデビルが王に選ばれることを阻止しておく必要があった。
ならば倒すのはもうひとりの王候補、スーパーカオスドラゴンでもいいのだが、よりによってムゲンがまず予知したのはアイスエイジクイーンの方だったのである。
「まぁこうなったら両方倒しちゃいましょ、それでこの後で私達と関係ないところで王を決めてもらう。そのほうが健全です」
と、もっともらしいことを言うムゲン。
「さて、アイスエイジクイーンですが、まず、氷の自動鎧「絶晶(ぜっしょう)」という装備を使ってきます。これにうまく対処しなければ勝つのは難しいでしょう」
とはいえ、それはいつものユーベルコードに対処して戦闘するのと同じだ。王候補ともあるものがそんなにあっさり終わるわけがない。
「はい。厄介なのは取り巻き、四天王と呼ばれる存在です。どれも強敵で、都合100人います」
四天王とは……。
「四天王は100人いますが、その種類は大きく分けて5種類に分類できるようです。そして、彼らは、絶対に一騎打ちに拘ります」
全員が自分一人で挑んで手柄を得ようとするらしい。
「なので、皆さんは現れた四天王の一人に対処し、次が来る前に隙を見てアイスエイジクイーンにダメージを与えて下さい」
つまりまとめると、四天王の一人の対策をして戦い、アイスエイジクイーンの絶晶(ぜっしょう)に対策して戦う。
二種類の対処を同時に求められるということだ。
「相手はオブリビオンではありませんが、殺す気で殴っても死なないのであんまり気を使う必要はないと思います」
悪魔は強力な存在だ。王候補となると簡単には死なないだろう。
「結構厄介だと思いますが、皆さんならやってやれないことはないと思います。頑張って下さい」
あと、良ければ写真とか撮ってきてくれると嬉しいです。と冗談めかして緊張をほぐそうとして滑るムゲン。
「それでは、お気をつけて」
ムゲンは仕込み杖をすらりと抜き放ち、空間を割いて転送ゲートを開いた。
メリーさんのアモル
悪魔の世界からこんばんは、メリーさんのアモルでございます。
このシナリオは戦争「7thKING WAR」のシナリオとなります。
引き続き有力敵とのバトルですね。
●第一章
ボス敵。悪魔「西のラスボス『アイスエイジクイーン』軍」との戦闘です。オブリビオンではありませんが、手加減は不要です。
●【重要】四天王
四天王には五種類の悪魔がいます。冒頭に『水の悪魔』というように、どの悪魔と戦うのかを明言するようにお願いします。
各悪魔は以下のユーベルコードを使用してきます。
『木の悪魔』
対象を【木の鎧】で包む。[木の鎧]は装甲と隠密力を増加し、敵を攻撃する【植物の槍】と、傷を癒やす【生命の実】を生やす。
『金の悪魔』
単純で重い【斧】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
『土の悪魔』
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル✕10本の【岩の弾丸】で包囲攻撃する。
『火の悪魔』
レベル×1個の【高火力】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
『水の悪魔』
自身が装備する【水瓶】から【濁流】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【浸水】の状態異常を与える。
それでは、頑張ってまいりましょう。
第1章 ボス戦
『西のラスボス『アイスエイジクイーン』軍』
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POW : 絶晶融解体
自身の【氷の自動鎧「絶晶(ぜっしょう)」】を【融解変形モード】に変形する。攻撃力・攻撃回数・射程・装甲・移動力のうち、ひとつを5倍、ひとつを半分にする。
SPD : 絶極双晶舞
【もう1つの自動鎧「極晶(きょくしょう)」】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ : 超絶凍結刃
【氷の自動鎧「絶晶」の凍結魔力】を込めた武器で対象を貫く。対象が何らかの強化を得ていた場合、追加で【超凍結】の状態異常を与える。
イラスト:屮方
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
徳川・家将
なんかカッコよく登場。土の悪魔と対峙する
「貴様が俺様の相手か。その力、存分に示し、せいぜい俺様を楽しませるが良い」
土の悪魔のUCを見て不敵に笑う
「互いに似た性質の技同士、小細工はいるまい。行くぞ、遥!」
遥に指示
遥に続いてUC使用。徳川秘蔵の名刀920本で【切断】、その斬撃には東照大権現の【破魔】の力が宿る
土の悪魔との1対1の勝負に見せかけ、実は遥と連携を取っている。【悪友】への信頼は厚く、巧みな連携で見る見る敵の攻撃を削る
「どうした、遥? 貴様の腕はその程度ではあるまい!」憎まれ口で【鼓舞】
「手下だけでは物足りんな。女王よ、その首もらった!」
クイーンにも攻撃
月代・遥
『土の悪魔』【徳川・家将/f37222】◎
なんかカッコよく登場。家将と背中合わせに立ち、土の悪魔を睥睨する
「背中は預かるよ家将君。キミには借りがあるからね」
土の悪魔を挑発し眼鏡のズレを直す
家将の指示に応え先に動く
「960本の刃、食らうが良い」
UC使用。技名を叫ぶ。
【全力魔法】で魔法剣を操り加速させ、【装備1】で生み出した電流を【放電】し魔法剣に付与する
1対1の勝負に見せかけ、実は家将と連携を取っている。【嫌いではない】という素直でない信頼は厚く、巧みな連携で見る見る敵の攻撃を削る
「やれやれ、人使いが荒い若様だ」以前助けられた【恩返し】のために最後の力を絞り出す
家将に合わせクイーンに攻撃
かっこよく背中合わせに現れる二人の猟兵。
それを見て、四天王に属する土の悪魔の一人がアイスエイジクイーンの前に歩み出る。
「ここは我におまかせを。我の勝利をアイスエイジクイーン様にお届けしましょう。我こそはアイスエイジクイーン四天王の一人、土の悪魔、テッラなり。いざ尋常に勝負」
名乗りを上げる土の悪魔。
「貴様が俺様の相手か。その力、存分に示し、せいぜい俺様を楽しませるが良い」
その名乗りに対し、ニヤリと笑って答えるのは、記憶を失いし徳川家第十九代当主、徳川・家将(徳川家幻の第十九代当主・f37222)である。
「背中は預かるよ家将君。キミには借りがあるからね」
土の悪魔を睥睨しながら、家将に話しかけるのは、真理の探究者、月代・遥(デッドマンのレトロウィザード・f37062)だ。
「互いに似た性質の技同士、小細工はいるまい。行くぞ、遥!」
家将の掛け声にまずは遥が動く。
「960本の刃、食らうが良い」
その言葉の通り、960本の魔法剣が周囲に浮かび上がる。それは、ヴォルテックエンジンの放電を受け、電気を蓄電していく。
「ふん、電気がどうした、我が大地の前では無力よ」
土の悪魔の周囲の大地から岩だけが起き上がり始め、それは同じく960本もの岩の弾丸へと変化する。
これらが同時に放たれたとて、本数が同じである以上、相殺される結果にしかならないであろう、しかし。
「特別に見せてやろう。徳川の秘宝の数々を……。いずれも貴様には過ぎた逸品ばかりだぞ? 存分にその目に焼き付けて逝け……!」
家将の周囲の空間が歪み、徳川家の名刀が異空間から呼び出され、空中に浮かぶ。それは家将の血に流れる東照大権現神性の力を受け、刀身に破魔の力を宿す。その数、実に920本。遥の呼び出した魔法剣には及ばないが、それでも十分に驚異的な数だ。
「む、一騎打ちではなかったのか」
「いや、一騎打ちである。ただ、それが同時に二つ行われるだけだ」
「なるほどそういうことか」
困惑する土の悪魔に、家将が反論する。
するとデビルキングワールド特有の良い子ちゃんの悪魔らしく、土の悪魔は納得した。
「ミゼリコルディア・スパーダ!」
「行け、我が名刀達よ!」
二人はバラバラに自らの武器を一斉に発射した。
土の悪魔は岩の弾丸をに咆哮に分け、迎撃のために射出。
しかし、一対一が二つ、と宣言した家将だったが、その実、お互いを「悪友」「嫌いではない」と思っている二人。その間に連携がないはずもなく。
まずは家将の名刀達が、家将に迫る岩の弾丸を無視して、遥に迫る岩の弾丸を撃ち落としていく。
フリーとなった遥の魔法剣達はそのまま土の悪魔に殺到。土の悪魔に突き刺さり、ダメージを与えていく。しかし、相手は悪魔。それだけでは致命傷にならない。
「どうした、遥? 貴様の腕はその程度ではあるまい!」
殺到する岩の弾丸を避けながら遥を鼓舞する家将。
「やれやれ、人使いが荒い若様だ」
だが、以前助けられた恩返しのためだ、と遥は最後の力を絞り出し、ヴォルテックエンジンをフルパワーにして、電撃を放電した。
それは土の悪魔に突き刺さった魔法剣に向けて飛んでいき、魔法剣を通じて、土の悪魔の内側に電撃が飛ぶ。
「ぐああああああああ」
内側から焼かれた土の悪魔は堪らずその場に倒れ伏した。
「テッラがやられたようだな」
「奴は四天王の中でも最弱」
「猟兵相手とはいえやられるとは、四天王の面汚しよ……」
他の四天王がやられた土の悪魔をバカにしている間。今こそが、アイスエイジクイーンに一太刀浴びせるチャンスである。
「手下だけでは物足りんな。女王よ、その首もらった!」
家将が再び周囲に名刀を展開して射出する。
「くっ、こっちは限界近いんだが」
最後の力を振り絞った関係で限界に近い遥、しかしここでアイスエイジクイーンにダメージを与えられなければ、ここまでの努力も無意味。
遥は意識を頑張って保ちながら、土の悪魔に突き刺さった魔法剣を抜き、アイスエイジクイーンに向けて飛ばす。
「お〜っほっほっほっ! 我が四天王を倒すとは流石ですわ、猟兵の皆さん」
アイスエイジクイーンが三叉の槍を構える
「ですが、そんな疲労状態でわたくしに勝とうとは、考えが甘いですわ!」
名刀と魔法剣がアイスエイジクイーンに突き刺さる。それは確実にダメージを与えているはずだが、アイスエイジクイーンの動きに乱れはない。
アイスエイジクイーンの三叉の槍に「絶晶」の凍結魔力が付与され、そして、それは突き出される。
その先は、疲労で動きが鈍った遥。
「危ない!」
咄嗟に遥の下に駆け出し、遥を突き飛ばす家将。
辛うじてソハヤノツルキウツスナリで三叉の槍を受け止める家将だが、三叉の槍に付与された凍結魔力がソハヤノツルキウツスナリを凍結させていく。
「くっ」
「ミゼリコルディア・スパーダ!」
突き飛ばされた遥が地面に倒れた姿勢のまま、叫ぶ。
それに呼応し周囲に魔法剣が再び出現し、三叉の槍にぶつかっていく。
魔法剣は三叉の槍に衝突すると同時に凍結するが、運動エネルギーまで刈り取るわけではない。
三叉の槍は900本を超える魔法剣の前に流石に耐えきれず、弾かれる。
「遥、大義である」
家将は再び名刀を周囲に展開してアイスエイジクイーンに放ちつつ、遥の下に駆け寄る。
「ダメージは与えた。次の悪魔が出てくる前に退くぞ」
家将がそう言うと同時、グリモア猟兵が転送ゲートを開き、二人はこの場を退いた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
馬県・義透
まずは陰海月が写真とりつつ。撮ったら引っ込む
「ぷーきゅぷきゅ」ハイチーズ
【火の悪魔】
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友
第二『静かなる者』霊力使いの武士
一人称:私 冷静沈着
属性:氷雪および水
氷結とかの魔法は、気になってしまうのですよね
四天王は…なるほど、五行
素早くUCにより攻撃。此度は氷雪に加え、四天刀鍵で増幅した水も付加していますからね
その火は消させてもらいます
そして、女王戦は…
※突然の交代
第三『侵す者』武の天才
一人称:わし 豪快古風
属性:炎
はは!わしらの利点は、『交代を悟られないことができる』
今回、それぞれの武器持っとらんのは、そういうことだ
四天刀鍵で増幅した炎+UCでの攻撃よな!
「ぷーきゅぷきゅ」
はいチーズ、と陰海月と写真を撮りながら姿を笑わすのは四つの魂によって成立する複合型悪霊、馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)だ。
今回は、『静かなる者』梓奥武・孝透が表に出ているようだ。
ちなみに、アイスエイジクイーンはこれでもサービス精神が旺盛なので、写真を撮っている間は黙ってみてくれていたし、なんならちょっと美しいポーズもキメていた。
「氷結とかの魔法は、気になってしまうのですよね。四天王は……なるほど、五行」
4つの魂はそれぞれ得意な属性がある。今回表に出ている孝透は氷属性を得意としていた。ゆえに氷結使いのアイスエイジクイーンが気になったのだろう。
さて、表に出ているのが孝透なら、いつもなら使う武器は白雪林と呼ばれる長弓のはずなのだが、此度、孝透が構えているのは鍵のような刃文がある打刀、四天刀鍵だった。
「ここはわたくしめにおまかせを。わたくしめは火の悪魔、イーグニス。いざ尋常に、勝負」
そんな不可思議な事情など何も知らず、前に出たのは火の悪魔。
火の悪魔は素早く125もの高火力の火を展開、その全てが義透に向けて飛んでいく。
対する孝透も素早くユーベルコード、「四更・雷」を発動。それは雷と現在表に出ている魂の属性が乗った矢を放つというユーベルコード。現在表に出ているのは孝透だから、雷と氷結になる。
1250本の雷と氷水の属性を纏った矢が出現し、放たれる。
それは125の炎を容易く消し、残りの1125本の矢が今度は火の悪魔に向けて飛んでいく。
「ぐああああああああああ!」
火の悪魔は自身の苦手とする氷と水の属性の矢に撃たれ、堪らず絶叫した。
「だ、だが、アイスエイジクイーン様のお仕置きほどでな……ない……」
謎の負け惜しみを言いながら、火の悪魔は倒れた。
「イーグニスがやられたようだな」
「奴は四天王の中でも最弱」
「猟兵相手とはいえやられるとは、四天王の面汚しよ……」
さっきも聞いたような言葉で、他の四天王達が話し出す。今こそがアイスエイジクイーン攻撃のチャンスだ。
アイスエイジクイーンに肉薄する義透。
「お〜っほっほっほっ! 我が四天王を倒すとは流石ですわ、猟兵さん、ですが、氷はわたくしも得意属性、それではわたくしを傷つけるのは難しくてよ」
アイスエイジクイーンの三叉の槍に、氷の自動鎧「絶晶」の凍結魔力が込められる。
そして、三叉の槍が義透に振るわれる。
義透の現在の属性は氷、同じ属性ではその三叉の槍を止めることは難しく、この一撃は不可避に思えた。しかし……。
「はは! わしらの利点は、『交代を悟られないことができる』」
三叉の槍を受け止めた四天刀鍵は炎を纏って、三叉の槍を受け止め、凍結の魔力も溶かしていく。
わし、という一人称、炎の属性。つまり、今表に出ているのは『侵す者』 馬舘・景雅だ。
「なんですって!」
「今回、それぞれの武器持っとらんのは、そういうことだ」
という種明かし。そう、武器を四天刀鍵にしたのは人格の変更を悟られないため。
アイスエイジクイーンが驚愕し、隙だらけの今こそが攻撃する最大の好機。
再びのユーベルコード発動。
今度は雷と、そして炎を纏った矢が出現、一斉にアイスエイジクイーンの各所を突き刺し、大ダメージを与えた。
相手の思考の隙を突いた、見事な作戦勝ちであった。
大成功
🔵🔵🔵
グァーネッツォ・リトゥルスムィス
『木の悪魔』
質や数だけでなく、デビルキングの四天王にふさわしくあろうとする志はこの世界の悪魔らしいぜ
そんな強敵達のトップにふさわしいクイーンも大強豪だ
だからこそワルカッコイイ世界にふさわしく、オレもどんな手段を使っても戦って勝ってみせるぞ!
狙うは木の悪魔、他の四天王やクイーンと違って生物頼りなのがオレ達悪魔以外らしくかつ悪魔の仲間外れっぽい……と悪い挑発の演技で他の悪魔達との連携を阻止するぞ
オレは悪魔じゃないから空飛ぶ鯱のカオルの背に騎乗して【超極至瞑想】しておくぞ
カオルには後で敵の木の実を食わせる約束をしておいて、今は回避に専念して貰うぞ
オレ達でクイーン達に一泡ふかせようぜ、カオル!
瞑想で鍛えるは頭脳明晰さ、木の悪魔の隠密を見破り、装甲の隙間を見つけ鎧無視して攻撃して倒す!
木の悪魔を倒したら増援前にすぐクイーンに攻め込み、融解した絶晶の長所と短所を見抜き、柔軟かつ臨機応変に躱して一撃を与える
超極に至ったオレと遊び大好きなカオルなら出来るさ!
木の実だけじゃなくて氷のオヤツも食べちゃえ!
「質や数だけでなく、デビルキングの四天王にふさわしくあろうとする志はこの世界の悪魔らしいぜ。そんな強敵達のトップにふさわしいクイーンも大強豪だ」
まずは敵を称えるところから入る女性はグァーネッツォ・リトゥルスムィス(超極の肉弾戦竜・f05124)だ。
「だからこそワルカッコイイ世界にふさわしく、オレもどんな手段を使っても戦って勝ってみせるぞ!」
気合十分。悪魔達の前に立ち塞がる。
「やい、木の悪魔、お前、他の四天王やクイーンと違って生物頼りなのがオレ達悪魔以外らしくかつ悪魔の仲間外れっぽいぜ」
「な、なんですと……。ここは私が相手するしかないようですね。他の者は手を出さないように。そこな猟兵、私は木の悪魔、アルボル。いざ勝負」
前に出てくるは木の悪魔。即座にユーベルコードを活動して、木の鎧を身に纏う。それは生命の実を実らせ、そして、植物の槍を突き立て、そして、自身は木々に紛れて姿を消す。
「よし、あとでアイツの木の実をやるから。オレ達でクイーン達に一泡ふかせようぜ、カオル!」
グァーネッツォは額に星のマークがある空も飛べるシャチ、王星のカオルに乗り、放たれる植物の槍を回避していく。
そして、カオルが槍を回避している間にカオルの上でグァーネッツォがすることは……、瞑想だった。
ただの瞑想ではない。それはユーベルコードだ。ユーベルコード、超極至瞑想。それは瞑想をすればするだけ、能力を引き上げ次の行動の成功率を上げるものだ。
「見えた!」
瞑想が完了し、グァーネッツォは頭脳明晰さが大幅に向上、木々に紛れた木の悪魔を発見し、木の鎧の隙間を塗って、竜骨ナチュラルアックスで、一気にその木を切り倒す。
「くっ、無念です!」
木にはやはり斧である。
カオルは倒した木の悪魔が落とした生命の実を綺麗にキャッチしてご満悦だ。
「アルボルがやられたようだな」
「奴は四天王の中でも最弱」
「猟兵相手とはいえやられるとは、四天王の面汚しよ……」
他の悪魔が木の悪魔を腐している間に、グァーネッツォとカオルは一気にアイスエイジクイーンに肉薄する。
「お〜っほっほっほっ! 我が四天王を倒すとは流石ですわ、猟兵さんとシャチさん。先程は上手く植物の槍を避けていらしたようですが、融解変形モードの我が絶晶(ぜっしょう)の攻撃も同じように避けきれるかしら!」
アイスエイジクイーンは肉薄してくるグァーネッツォを称賛し、氷の自動鎧「絶晶」を融解変形モードに変更。攻撃回数を五倍にして、一気に氷の槍を突き立てた。
「くっ……激しい攻撃だ。だが、超極に至ったオレと遊び大好きなカオルなら出来るさ!」
頭脳が冴え渡ったグァーネッツォはその五倍の攻撃を華麗に回避していく。
そして、その攻撃の隙は訪れた。
「今だカオル! 木の実だけじゃなくて氷のオヤツも食べちゃえ!」
カオルとグァーネッツォは攻撃の僅かな隙間を塗って、一気にアイスエイジクイーンに突入する。カオルとグァーネッツォの攻撃が、アイスエイジクイーンに突き刺さる。
「くっ、お見事、ですわ」
融解変形の結果、防御力が半分になっていたアイスエイジクイーンにその攻撃は見事に命中。アイスエイジクイーンに大きなダメージを与えた。
大成功
🔵🔵🔵
プリ・ミョート
◎
おらは金の悪魔と水の悪魔と戦うべ。え? 一緒に戦うのはルール違反? ヒヒヒヒ! おめえ悪魔に「ルール違反」説くつもりけ? そういうのお里が知れるって言うんだべ(おら田舎出身だけども)
おらが勝ったら四天王の座をいただくべさ! 疾天伐倒を放って自分の腕に乗っかる! 斧と水を避けつつ、目潰しや足の引っ掛け転倒ラフプレイで四天王サンをいなすべ。執事手袋でのカンチョーは三日三晩寝込むべよ? ヒヒ!
空中からガトリングを放って、文字通り腕の手数と合わせてクイーンを追い込むべさ。そっ首もらって魔王国に持ち帰るべ。ま、頑丈だから無理だろうから意気込みだけだけんども
「おらは金の悪魔と水の悪魔と戦うべ」
降り立つなり悪魔を二人も指名するのはプリ・ミョート(怪物着取り・f31555)だ。
「え、いや、俺らは一人で戦うのがルールで……」
「え、えぇ、妾らは一人で戦うのルールで……」
その指名に逆に困惑するのは金の悪魔と水の悪魔だ。
「え? 一緒に戦うのはルール違反? ヒヒヒヒ! おめえ悪魔に「ルール違反」説くつもりけ? そういうのお里が知れるって言うんだべ」
まぁ、おら田舎出身だけどもと思いながら、プリは挑発する。
「な、ならば、俺は前に出よう。俺は四天王の一人、金の悪魔、アウルム」
「わ、妾も前に出ます。妾は四天王の一人、水の悪魔、アクア」
「いざ尋常に勝負」
二人の悪魔は挑発に乗り、前に出た。二人の声がハモる。どちらも田舎者とは思われたくなかったようだ。
「おらが勝ったら四天王の座をいただくべさ!」
「お前にアイスエイジクイーン様の四天王が務まるものか!」
「アイスエイジクイーン様の寵愛を受けるのは妾だけで十分です」
プリの挑発は止まらず、二人の悪魔はより怒りのボルテージを上げていく。
プリはユーベルコードを起動。プリから1220本もの手足が生え変わる。抜け建ての1220本の手足は幾何学模様を描き、二人の悪魔に向けて突き進みだす。
そして、プリはそのうち一つに飛び乗る。
「覚悟せよ!」
「覚悟なさい!」
二人の悪魔が一斉に濁流と斧による攻撃を放つが、空中を複雑な幾何学模様を描き飛翔しているプリには簡単には当たらない。
からのプリは濁流を放とうとする水の悪魔に目潰しを仕掛け、まっすぐ前に前進して斧攻撃を仕掛けようとする金の悪魔に足の引っ掛けて転倒させ、とラフプレイを繰り返し、悪魔達の集中力を削いでいく。
その間も空中を飛び回る手足が続々と悪魔達に命中し、軽微なダメージを与えていく。
そして。
「ほぉら、後ろがお留守だべ」
しっかりと執事手袋をしたプリの両手から必殺のカンチョーが放たれた。
「ぐあっ!」
「きゃあっ!」
三日三晩寝込む必殺のカンチョーの前に為すすべなく倒れる二人の悪魔。
「アウルムとアクアがやられたようだな」
「奴らは四天王の中でも最弱」
「よりによってカンチョーでやられるとは、四天王の面汚しよ……」
四天王しぐさを発揮して増援に出そうにない、四天王を尻目に、プリはガトリングガンと残った飛翔する手足でアイスエイジクイーンに攻撃を仕掛ける
「お〜っほっほっほっ! 我が四天王を倒すとは流石ですわ、ブギーモンスターさん。四天王に入れてあげてもよろしくてよ」
「感謝するべ、けど、そっ首もらって魔王国に持ち帰るべ」
ま、頑丈だから無理だろうから意気込みだけだけんども、と思いつつプリはアイスエイジクイーンに攻撃を続ける。
アイスエイジクイーンは自身の三叉の槍に氷の自動鎧「絶晶」の凍結魔力を乗せ、プリに向かって攻撃を仕掛ける。
それは先程の四天王の攻撃とは比べ物にならない正確無比な一撃。プリの乗る飛翔する手にヒットする。
「おおっと、あぶねぇべ」
プリは凍結させられた手から迷いなく飛び、別の手へと綺麗に乗り移って攻撃を続ける。
かくして、勝負はプリの手足が尽きるのが先か、アイスエイジクイーンの体力が尽きるのが先か、そういう勝負に成り果てた。
結果、先に尽きたのはアイスエイジクイーンの体力の方だった。
「くっ……見事、ですわ」
アイスエイジクイーンが膝を付く。
「わたくしの、降参、ですわ」
大成功
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