7thKING WAR㉒〜Op.ディストーション(作者 バートレット
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#デビルキングワールド  #7thKING_WAR  #東のラスボス『スーパーカオスドラゴン』 


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#東のラスボス『スーパーカオスドラゴン』


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●デビルキングワールド・西の荒野にて
 どこまでも続くかに見える荒涼たる大地。そこに2人の男が対峙していた。

 1人は東のラスボス、スーパーカオスドラゴン。
 いま1人はグリモア猟兵、ジェイミィ・ブラッディバック(脱サラの傭兵/開発コード[Michael]・f29697)。

 2人は互いの出方を伺うように、一歩も動かず互いに視線をぶつけ合う。

 やがて、どちらからともなく動き出したかと思うと、凄まじいスピードで接近する。勝負は一瞬で決まる。

 交錯する刹那、2人は互いの得物を持ち出した。そして──。

「「お世話になっております!!」」

 互いの得物──社会人の武器である名刺を同時に差し出すのであった。

 ◆◆◆

「わざわざデビルキングワールドまで出張してもらってホント感謝だゼ……」
「いえいえ、こちらこそわざわざ東のラスボス直々にご依頼頂きましてありがとうございます」

 ジェイミィは工具箱を片手に、スーパーカオスドラゴンの音響設備のメンテナンスを行っていた。スーパーカオスドラゴンはこれから猟兵と一戦交えるにあたって最高のコンディションにしておきたいと考え、メカニックの心得のあるジェイミィにわざわざ戦闘で使用する音響設備のメンテナンスの依頼を出したのである。

「しかし良いものを使ってらっしゃいますなぁ。このアンプ……デモンオーディオ社の98年モデルと言えばデビルキングワールドのピュア・オーディオ界隈では名高い名機であると伺っておりますが」
「東の魔王として遜色ないモノを揃えておきたいのがオレサマのコダワリなんよ。こういう細かいところも手を抜きたくないワケ」

 東のラスボスを名乗る以上、一切の妥協を許さない姿勢にはジェイミィも感じ入るものがあった。そんなスーパーカオスドラゴンの期待に応え、ジェイミィも基盤のコンデンサや電気抵抗の交換を行う手に力が入る。

「さて、電気回路の老朽化した部分を取り替えておきました。いやぁ当時のメーカー在庫が残っていて助かりましたよ。……後は猟兵たちの斡旋ですな?」
「おう、そうさな。活きのイイヤツを頼むゼェ!」
「請け負いましょう」

 かくして、スーパーカオスドラゴンとジェイミィは契約成立とばかりに固い握手を交わした。両者ともに根回しの大事さを知っている者同士、全ての準備を徹底させてある。今回ジェイミィがメカニックとして請け負った音響設備のオーバーホールもその一環。さらには猟兵たちへの謝礼もスーパーカオスドラゴンがきっちり用意した。決戦の舞台はこうして石橋を叩いて渡るかのごとく入念な打ち合わせと調整のもと整備されたのである。

●前代未聞のブリーフィング
 そして、グリモアベースのブリーフィングスペースでは凄まじい珍事が発生していた。スクリーン上にスーパーカオスドラゴンが映っており、スクリーンの前に立つジェイミィと揃って一礼していたのである。

「今回のブリーフィングですが、ミッション・オブジェクティブのスーパーカオスドラゴン御本人と共に進行させていただきます」
「よろしく頼むゼ野郎共ォ!」

 猟兵たちは口をあんぐりと開けていた。討伐対象が自ら自分を討伐するミッションのブリーフィングに出席するなど前代未聞である。というか、多分空前絶後だ。

「お互い段取りを確認しておいたほうが良いとのことで、スーパーカオスドラゴンさんから申し出がありまして。特に断る理由もありませんしね」
「そうそう、根回しと段取り、そして入念な打ち合わせが大事なんだゼこういうのは。イレギュラーが起きたとしても事前に相談しとけば被害も最小限に済むダロ? 何よりスムーズに仕事を進める上では大事なんだゼ」

 グリモア猟兵として活動するにあたっては下準備を整えて猟兵の活動環境を整備することに腐心してきたジェイミィにとって、今回のスーパーカオスドラゴンは非常にやりやすいことこの上なかった。依頼の遂行に際して全面協力を約束してくれたのである。何かがおかしいがブリーフィングはツッコミ不在のまま進んでいく。

「さて、皆さんにはこれからスーパーカオスドラゴンさんと戦っていただくことになります。で、スーパーカオスドラゴンさんなんですが、3つの首を駆使して戦うんでしたよね?」
「おうよ、混沌魔法『カオスのメロディ』を詠唱する必要があってナ。カオスエネルギーの確保に必要ってワケヨ。右の頭はそれに注力させるゼ。音響もそこのジェイミィが完璧にメンテしてくれたから、気合い入れて詠唱するんで覚悟しとけヨ。んで、左の頭はカオスエネルギーを攻撃手段として放出させる……要は砲台ダナ。真ん中の頭だが……こいつはブレインってやつダゼ。2つの頭のバランス調整とか狙いとかその辺は全部この真ん中の頭の仕事ダ。ま、それだけじゃ物足りネェシ……お前らをラスボスらしく挑発するくらいはさせてもらうかネェ? とりあえず基本はこんなとこダ。暴れる時に全身カオス化させたり、臨機応変に真ん中の口からもカオスビームを吐いたりすることはあるかも知れねェが、とりあえずどれかの頭1つだけ対応しとけばOKって事でヨロシクナ!」

 全てがスーパーカオスドラゴン本人の口から説明されてしまった。何か裏があるのではないか、と勘ぐる猟兵もいたが、それは2人によって否定される。

「あ、ちなみにこの3つの頭と戦法以外の秘匿情報に関しては特に無いです。3つの頭にうまく対応しながら普通に戦ってきてください。ちなみに本気で戦ってOKとのことです」
「あぁ、遠慮なく本気で来てくれてイイゼェ。これでも竜種の端くれだから身体は頑丈だしナァ。ついでに言えば明後日に整体予約してるんでそん時にゆっくり回復させてもらうゼェ」

 アフターケアまで万全かこのスーパーカオスドラゴン、と猟兵たちはトントン拍子に進んでいく話に目が回る思いであった。さらには自分を見事討伐できれば各人に報酬としてスーパーカオスドラゴン本人からDが支払われるという。

「まぁ、それ以上に今回の戦いって対ガチデビル、及び対召喚魔王への予行演習も兼ねている部分がありますからねぇ」
「そういうことヨ。オレサマ相手で苦戦してるようじゃ、この先の戦いはかなり厳しくなるだろうナ。ガチデビルは読んで字の如くガチで強敵だし、取り巻きもヤベェ奴ばっかりだ。なんで、ひとまずオレサマが今後の戦いについていけるかを見てやろうってワケ」

 つまるところ、これは東のラスボスによる中間試験だ。今後の戦いにおいてどこまでやれるのか、猟兵たちの腕試しの機会となる。だからこそ段取りもきっちり整えられているということらしい。

「では、スーパーカオスドラゴンさんはそろそろスタンバイの方、お願いします」
「おう、猟兵諸君、現地で会おうゼェ!」

 2人は最後に、もう一度一礼してブリーフィングを終える。社会人の締めの挨拶となる言葉と共に。

「「以上、何卒よろしくお願いいたします」」


バートレット
 どうも、バートレットです。

 西のラスボスはもう高飛車通り越して破天荒の極みに達していますが、東のラスボスは真面目の極みとなっております。段取りと根回しの鬼同士が組むとここまでスムーズに進むのだ。

 では、今回のプレイングボーナスです。

 ============================= 
 プレイングボーナス……3つの頭部に対応する(どの首の相手をしてもOK)。
 ============================= 

 基本的にはどれが1つの頭部に対する対策をプレイングにて指定すればOKです。各頭部についてはOP内でスーパーカオスドラゴン本人が説明した通りの内容となります。この情報を参考に対策を考えてプレイングに盛り込んでください。

 OP承認後即座に募集を開始します。締切はシステム的に閉まるまで受け付けますので、奮ってご参加ください。可能な限り執筆いたします。その他諸注意はMSページをご確認いただければ幸いです。

 では、皆さんのアツいプレイングをお待ちしております!
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第1章 ボス戦 『東のラスボス『スーパーカオスドラゴン』兇』

POW ●ウルトラカオスレイジ
【湾曲した無数の角や爪を生やしたカオスな姿】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD ●ダブルカオスビーム
【詠唱している口以外の2つの口】から、戦場全体に「敵味方を識別する【カオスビーム】」を放ち、ダメージと【ランダムな効果】の状態異常を与える。
WIZ ●カオティックデスボイス
【『悪魔ならカオスに染まれ』】の主張を込めて歌う事で、レベルm半径内の敵全てに【敵味方識別不能】の状態異常を与える。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


アルテミシア・アガメムノン
スーパーカオスドラゴンさんは気配りが行き届いた方ですわねえ。
後日、整体の予約も入れられているということ。
遠慮なく叩けますわね!

真ん中の頭を狙いましょうか。
挑発してくるそうなので、ポンポン言い返しましょう。(実は『瞬間思考力』を駆使してじっくりと考えた上での発言なのです! わたくしについカッとなって発言したとかはないと思っていただきましょう!)
そんなこんなでPOWUCを使ってくると思いますから理性なきスーパーカオスドラゴンさんにようはありません。
『認識不能の神威』により彼が認識できない状態になって近づいて『クロノスの大鎌』で首を刈りましょう。


アルゼブ・アズモリィ
ひゅー!悪カッコイイ三つ首のドラゴンが相手とあっちゃ俄然気合い入るぜ!
『それは結構なことだが……空回りはするなよ』
分かってるって!

いでよ【岩の魔人】!オレの手足となれ!

…と、エネルギー攻撃手段を持つ首に対して、魔人を使って相撲のように組みかかる

いいぞ押せ押せ! そのまま投げ飛ばせー!

ドラゴンがエネルギー放射で魔人の胴体を貫き、魔人が力尽きたらオレ本体の出番

どーだ!ちょっとした怪獣映画みたいだったでしょ?

弾ける岩を足場に《空中戦》をしかける!
頭上からレブヤ・ベザルで《斬撃波》だ!

画的にも魅せる、これが新進気鋭の悪魔の戦いかたさ!!

*アドリブ・共闘歓迎
*『』は喋る武器の声


●新進気鋭の悪魔たち
「ひゅー! 悪カッコイイ三つ首のドラゴンが相手とあっちゃ俄然気合い入るぜ!」

 快哉を上げるアルゼブ・アズモリィ(玉座を見据えし悪魔・f31513)。将来のデビルキングになるという野望もあってか、今代のデビルキング候補への挑戦に対しては非常に高いモチベーションがあった。

「スーパーカオスドラゴンさんは気配りが行き届いた方ですわねえ。後日、整体の予約も入れられているということだそうで」

 一方、アルテミシア・アガメムノン(黄金の女帝・f31382)はスーパーカオスドラゴンの気配りが隅々まで行き届いていることに感心していた。アフターケアも万全なので、スーパーカオスドラゴンと戦うにあたっては何の憂いもない状況だ。

「遠慮なく叩けますわね、アルゼブさん」
「だな! やってやるぜ!」
『それは結構なことだが……空回りはするなよ』

 気炎を上げるアルゼブに、喋る武器の「レブヤ・ベザル」が釘を刺す。調子に乗りすぎて使い手が自爆しては元も子もないぞ、と。

「わかってるって! いでよ岩の魔人! オレの手足となれ!」

 先に仕掛けたのはアルゼブであった。岩の魔人が召喚され、アルゼブの意のままに動いてスーパーカオスドラゴンに向かっていく。

「気合入ってんナ! いいゼェ、カオスビームをお見舞いしてやるゼ!」

 右の頭がカオスビームを至近距離でぶつけるが、岩の魔人はびくともせず、そのままスーパーカオスドラゴンを投げ飛ばそうと掴みかかる。スーパーカオスドラゴンも負けじと岩の魔人の腕を取った。がっぷり四つの組み合いが地面を揺らす。

「いいぞ押せ押せ! そのまま投げ飛ばせー!」
「なるほど、オレサマとやり合うだけのパワーはあるみてェダナ!」

 一方、アルテミシアはこの状況を静観する。

「おぉっと、アンタは高みの見物カヨ? 良い御身分ダナ! それとも怖気づいちまったってカァ?」

 真ん中の頭がアルテミシアを挑発するが、アルテミシアは落ち着き払って言い返す。

「時が来たら動きますわよ。わたくしは魔王国の女帝、すぐに動き出しては興醒めではなくて?」
「大した余裕ダナ! だが次期デビルキング候補のオレサマ相手にその余裕は命取りだゼ、女帝サマヨォ!」
「その言葉、そっくりそのまま返して差し上げますわ」

 売り言葉に買い言葉を重ねるアルテミシアとスーパーカオスドラゴン。一見すると両者間髪入れずに言い返しているため、内心では頭に血が上っていることが懸念されるが、アルテミシアもスーパーカオスドラゴンも落ち着き払った様子で火花を散らしている。2人共頭の回転は非常に早いので、舌戦のテンポが良いだけであった。

「おっとぉ、そんなこと言ってる間にお仲間がピンチだゼェ? ……トドメを刺してやるぜデカブツゥ!」

 岩の魔人が徐々に押されている。最後のひと押しとばかりに、スーパーカオスドラゴンは全身を湾曲した無数の角や爪で覆い尽くす。カオスビームが岩の魔人をついに貫き、その場に崩れ落ちた。

「それを待っていましたわ。行きますわよアルゼブさん!」
「あぁ、計画通りだ!」

 スーパーカオスドラゴンが形態変化したのを見計らい、アルテミシアとアルゼブが飛び出す。

「ちょっとした怪獣映画みたいだったでしょ? だが、怪獣ってのは1戦交えた後の不意討ちが弱点なんだよな!」
「体力を消耗し、理性を捨てた状態でこの攻撃はきついでしょう?」

 アルテミシアは気配を消す。視聴嗅覚での感知を不可能にするための魔力で完全なステルスを実現し、一気に懐へと飛び込んだ。一方、アルゼブは倒れ込んだ岩の魔人が空中に撒き散らす大小様々の岩石を空中で蹴りながら跳躍し、レブヤ・ベザルを構えた。

「アルテミシア! 合わせろ!」
「合点承知ですわ!」

 アルテミシアのクロノスの大鎌が放つ不可視の刃と、アルゼブが振るうレブヤ・ベザルの斬撃波がしたたかにスーパーカオスドラゴンに直撃し、その硬い鱗をいともたやすく切り刻む。

「ぐ、オオオッ!? こいつはキクゼェ……!」

 あまりのダメージに形態変化が解けてしまうスーパーカオスドラゴン。

「どーだ! 画的にも魅せる、これが新進気鋭の悪魔の戦いかたさ!!」

 倒れ込むスーパーカオスドラゴンに向かって、アルゼブは勝利のVサインを掲げてみせるのだった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

ベルベナ・ラウンドディー
向こうのMBAの学習分野は戦争マナーも履修範囲なんでしょうね
…さて、巨大な資産を持つ相手の事業が止まる定番シナリオなら…
…此方の世界じゃアレですね

歌う右の口を止めます


【騎乗・踏みつけ・爆破】
体を駆け上がり、右の口に槍が届くまで接近します
当然、邪魔も想定、ユーベルコードで盾を張りながらです
狙いは1点、槍を口内に投射して、その槍を対象にユーベルコードを発動
口内につっかえ棒を発生させて歌うのを封じることですよ
その中についでに爆弾ポイ、顎を外して喉まで壊せば歌どころではあるまい

キャッシュフローの流入が止まれば体内に残留する残留リソースのみ
さっさと出力に変換してエネルギーを使い切ることです!


エメラ・アーヴェスピア
こ、今度は東?それにまた…ええ、このような場所で広げられる光景では無いわね…
とはいえさすがに強力ね、今後も考えて挑ませてもらうわ
…音響によるエネルギー確保…また面白いわね、ついでに情報の収集もさせてもらいましょう

カオスエネルギーの放出…そうね、普通に盾で防いでもいいのだけれど…
私の兵器で耐えられるか、試してみましょうか…【突き進め我が不屈の兵よ】
重装兵、本体及びエネルギーに向かい突撃、攻撃ごと弾き飛ばしてしまいなさい

それと…音響設備が別ならそれと本体が通信してるって事よね…?
【ハッキング】通りそうだし、念の為にやっておこうかしら?こう、常に微妙に調子を狂わせるような感じで

※アドリブ・絡み歓迎


●エネルギーを止めろ
「こ、今度は東?」

 エメラ・アーヴェスピア(歩く魔導蒸気兵器庫・f03904)は西のラスボス、アイスエイジクイーンとの戦いを2度にわたって繰り広げている。その直後に間髪入れずに提示された東のラスボスとの対決を行う依頼を確認した時はその目まぐるしさに目が回る思いであった。しかもグリモア猟兵と和やかに商談めいたことを行っている始末。

「ええ、このような場所で繰り広げられる光景では無いわね……」

 デビルキングワールドはこんなのばっかりか、と思わず天を仰ぐが、しかし状況はしっかりと整えられていることに一抹の感心も覚えている。何より、次期デビルキング候補に選ばれるほどの猛者との戦いだ。手を抜く訳にはいかない。

「考えて挑むことにしましょうか……」

 一方、ベルベナ・ラウンドディー(berbenah·∂・f07708)は口元に手を当てて考え込んでいた。

「向こうのMBA(経営管理学修士)の学習分野は戦争マナーも履修範囲なんでしょうねぇ」

 デビルキングワールドにおいて組織のトップに立つものは他者との武力による争いも避けられないだろう。そのために戦争に関するマナーや戦術などについても高等教育で学習するのだろう、とベルベナは睨んでいる。

「……さて、巨大な資産を持つ相手の事業が止まる定番シナリオが有効と見ました」
「音響によるエネルギー確保は無尽蔵よ? 技術はちょっと興味深いけれど……さて、どうしたものかしらね」

 エネルギーを資産、事業を戦闘そのものと、スーパーカオスドラゴンを企業に擬えて攻略の基本骨子を提示するベルベナに、エメラが懸念点を指摘しながら考え込む。ベルベナも少し考え込んだ後、自らの策を口にした。

「……エメラさん、左の口を抑えられますか。その間に右の口をなんとかします」
「いいわよ。ついでにそっちの右の口攻略の糸口もちょっと考えてあるの。手伝えるわ」

 エメラも我に策あり、と口元に笑みを浮かべる。2人の策士はそれぞれの策を練り合わせ、スーパーカオスドラゴンの攻略を開始するのだった。

 ◆◆◆

「相談は纏まったカァ?」
「えぇ、それではお相手仕ります! エメラさん!」
「任せて! ……セット!」

 エメラが繰り出すのは魔導蒸気重装兵、その数120体。一斉にスーパーカオスドラゴンへと殺到する。

「本体及びエネルギーに向かい突撃、攻撃ごと弾き飛ばしてしまいなさい!」
「大軍を向かわせるってかァ! いいゼェ、そういうのはオレサマ好みだゼェ!! オレサマのカオスエネルギーに装甲が耐えられるかテストしてやるヨォ!」

 スーパーカオスドラゴンは左の口からカオスエネルギーを勢いよく放出し、重装兵目掛けて浴びせる。直撃を受けた重装兵はその分厚い装甲でしたたかに受け止めるも、カオスエネルギーの奔流と拮抗し動けない。

「なるほど、通常出力で拮抗はできる……か。それなら出力を上げれば……!」
「っ、余力を残してやがったか!」

 エメラが重装兵の出力を上げれば、さしものスーパーカオスドラゴンも徐々に余裕がなくなっていく。その隙を縫って、詠唱を続ける右の口目掛けてベルベナが一気に駆け上がる。

「っとォ!? 詠唱を邪魔しようってカァ!? させっかヨォ!」

 スーパーカオスドラゴンも尾や手を動かしてベルベナを振り払おうとするが、ベルベナのユーベルコード「守護結界生成」が炸裂。

「反撃は想定済みです! 猫の足音、女の髭、岩の根 以下略!」

 柱状の光の結界がベルベナ自身を包み込み、強力な守りとなる。尾や爪の鋭い一撃も結界に阻まれ、ベルベナ自身に届くことはない。

「こちらの狙いはただ一点……キャッシュフローの流入の阻止!」
「よし、準備OKよ!」
「やってください、エメラさん!」

 エメラが電脳魔術を組み上げ、音響設備へのハッキングを仕掛けた。アンプやスピーカーの接続状況が悪化し、音質が低下。詠唱が正確に伝わらなくなり、エネルギーの伝達効率が悪化する。

「っ、音響設備を狙ってきやがったカァ!?」
「後はその詠唱自体を止めるだけです!」

 好機とばかりにベルベナは槍を投擲する。右の口の中に吸い込まれるように放り込まれた槍に、ベルベナ自身を包み込んでいた光の柱が移動した。結果として、詠唱は阻害され、空気中から吸収されようとしていたカオスエネルギーも結界に阻まれ弾かれる。

「これで貴方のエネルギー源は体内に残留する残留リソースのみ……即ち自社資産の切り崩し。債務超過で破産まで一直線です! さっさと出力に変換してエネルギーを使い切ることですね!」
「なんつう手で止めてきやがんダヨ!? クソっ、こいつは一本取られた気分だゼェ……!」

 体内のカオスエネルギーを消費せざるを得ず、左の口から放出されるカオスビームも見る見るうちに力を失う。そこへエメラの重装兵たちが殺到し、スーパーカオスドラゴンの体躯をしたたかに打ち据えていった。

「ごはぁッ……とんでもねぇ馬力だゼェ……!」
「性能にご満足いただけたかしら」

 ニコッと笑うエメラの視線の先には、重装兵の中に飲み込まれていくスーパーカオスドラゴンの姿があった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

晶津・紫
双子のオウカちゃん(f26920)と

SCDさん、実はいい人?
う、うん…頑張ろうね、オウカちゃ…
ぴえっ!?(咆哮に怯えシキの影に隠れる)

◆首対応
うぅ、真ん中の首に言われ放題…
「ボクは弱いし、正直怖いよ…でも!」
「あなたとオウカちゃんの為にココにいるんだ」
「あなたは、いい悪竜だし…」
「オウカちゃんは、大事な半身だもん…!」
それにボクも一応魔法戦士だしね

◆戦闘
UCで変身(攻撃重視)
ジュエル・アメジスト、頑張るよ…!

シキさんの光魔法連射でオウカちゃんを援護
「…はい」(クールなメイド人形)

その隙にレイス・リッパーをSCDさんの頭の高さに設置
眼等を斬り裂いてオウカちゃんの攻め時を確保
息はピッタリだよ…ね?


晶津・黄花
双子のユカ姉(f26919)と一緒デス!

経緯がツッコミ処満載デスけど、本気でやって良いなら思う存分やらせて貰うデス!
行くデスよ、ユカ姉!

真ん中の首の挑発に反論デス!
「ユカ姉にはアタシがついてるデス!」
「アタシとユカ姉の絆は、誰よりも何よりも強いのデス!」
「それにユカ姉だって凄いんデスよ?」
てな感じの台詞を魔法戦士らしく!

(UC発動し変身、防御重視)
ジュエル・シトリン、全力で行くデスよ!

ユカ姉とシキさんの援護受けつつ接近戦デス!
【瞬間思考力】で爪や牙、角の攻撃を把握し回避、ジュエル・スレッジで【鎧砕き】の打撃を喰らわすデス。
ユカ姉が仕掛けた罠で怯んだ処に【怪力】込めた全力の一発ブチかますデスよ!


●双子の絆、混沌を払う
「スーパーカオスドラゴンさん、実はいい人?」

 ブリーフィングでの言動から、晶津・紫(魔法戦士ジュエル・アメジスト・f26919)は思わずそんな感想を抱かずにはいられなかった。

「経緯がツッコミ処満載デスけど、本気でやって良いなら思う存分やらせて貰うデス! 行くデスよ、ユカ姉!」

 紫の双子の妹である晶津・黄花(魔法戦士ジュエル・シトリン・f26920)もブリーフィング内で語られた経緯やスーパーカオスドラゴンの言動に思わず首を傾げたものの、遠慮は不要ということで闘志をみなぎらせる。

「う、うん…頑張ろうね、オウカちゃ……」
「おっしゃ来いよォ魔法戦士! 相手になってやるゼェ!!」
「ぴえっ!?」

 紫も黄花に応えようとするが、スーパーカオスドラゴンの咆哮にも似た叫びに驚き、怯えて暗殺用メイド人形『シキ』の影に隠れてしまう。

「なんだなんだァ? オレサマの咆哮で腰を抜かす程の腑抜けってことカァ? そんなんでこれから先の戦いを生き残れるのかヨォ?」

 スーパーカオスドラゴンはここぞとばかりに口撃を仕掛けてきた。

「うぅ、言われ放題……」

 自分の臆病さを呪いたくなる紫だったが、彼女を勇気づけるように黄花が一歩進み出る。

「ユカ姉にはアタシがついてるデス! アタシとユカ姉の絆は、誰よりも何よりも強いのデス!」
「ほぉ、その臆病風に吹かれた姉貴との絆が?」
「ユカ姉だって凄いんデスよ?」

 スーパーカオスドラゴンはせせら笑ってみせるが、黄花は紫を鼓舞するように手を差し出す。紫は迷わずその手を握り、黄花の横に並び立った。

「ボクは弱いし、正直怖いよ…でも! あなたとオウカちゃんの為にココにいるんだ」
「あ? オレサマのため?」
「あなたは、いい悪竜だし……オウカちゃんは、大事な半身だもん……! それに、ボクだって魔法戦士の端くれなんだ!」

 勇気を振り絞り叫ぶ紫。スーパーカオスドラゴンはしばし沈黙した後、ニヤリ、と笑ってみせる。

「ハッ、とんだお人好しの魔法戦士もいたもんダナァ! だが……良いガッツだ。見せてみな、お前達姉妹の絆ってやつをよォ!」

 スーパーカオスドラゴンの声に答えるように、2人は自らを強い自分へと変身させる言霊を口にした。

「シトリン……」
「アメジスト……」
「「……ジュエル・リリース!」」

 2人の姿がたちまちきらびやかな魔法戦士のそれへと変わる。

「シキさん、オウカちゃんを援護するよ!」
「……はい」

 主たる紫の命に従うシキが、光魔法を連射してスーパーカオスドラゴンの注意を向ける。

「人形ごときの豆鉄砲にオレサマを止められるかァ!」
「うかつだよ!」
「ッ!?」

 紫はスーパーカオスドラゴンの進路上に透明なガラスの刃、レイス・リッパーを仕込んでいた。頭部にダメージを受け、思わず後ずさるスーパーカオスドラゴン。

「今だよ、オウカちゃん!」
「この一撃、受けてみるデスよ!」

 黄花が渾身の力を以て、シトリンが埋め込まれた巨大鎚「ジュエル・スレッジ」をスーパーカオスドラゴンの頭部に叩き込む。

「ごはァァッ……くぅ、効いたゼ、骨身にしみじみと……!」

 スーパーカオスドラゴンは強烈な一撃を受けて目を回しながらも、双子の魔法戦士を称賛するように親指を立てる。

「その調子で頑張んな、2人共……! 絶対にガチデビルに負けんじゃネェゾ!」
「……は、はいっ!」
「もちろんデスよ! アタシとユカ姉のコンビは無敵デス!」

 スーパーカオスドラゴンの激励に、2人の若き魔法戦士は笑顔で応えてみせるのだった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎

なるほど。
それではデビキンワールドでも活躍できるか試しマショー!
レッツゴー、スコール!(キャバリア搭乗)

よろしくお願いしマース!(挨拶は礼儀)
目指すは右頭の詠唱ヘッド!
四足歩行状態で駆け込み、噛みつきUC攻撃を行いマース!
ゲットイット! スコール!

はてさて。本邦初公開デスガ、どうなるか……。
フェンリルバイトが炸裂すれば、捕食した対象の有するUCを使えるようになるはず!
目論み通り《カオティックデスボイス》を得られれば、スーパーカオスドラゴン殿たちが自身の首を敵味方識別できなくなるソングを歌えるはず!
同種属性しか無理だったとしても、至近距離での大暴れが行えマース!
いざ勝負!


●混沌の竜と古の神狼
「それではデビキンワールドでも活躍できるか試しマショー!」

 相手が竜種だと知ったバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)は、その巨体を相手取るために愛機たる狼型キャバリアの「スコール」に搭乗する。

「よろしくお願いしマース!」
「おう、よろしく頼むゼェ! なるほど、そいつがキャバリアってやつダナ! 話には聞いていたがそいつでどこまでやれるか見せてもらうとするカァ!」

 互いに挨拶をした後、戦闘態勢に入る。一見するとスポーツの試合のようにも見える光景だが、ここから先はむしろ真剣勝負、両者死力を尽くす戦いだ。

 スーパーカオスドラゴンは先制とばかりに左の口からカオスビームを放射する。持ち前の機動力を発揮したスコールがこれを回避し、マニューバの勢いを活かして獣化形態へと移行する。そのフォルムは完全に狼だ。

「なっ……狼に変形したダト!?」
「ゲットイット! スコール!」

 右の口の喉笛に噛みつくスコール。たまらずスーパーカオスドラゴンは振り払うが、そのときにはすでに右の首が歌うことで取り込もうとしたカオスエネルギーをスコールが横取りする形になっていた。スコールの動力系統が変容し、カオスエネルギーの行使に適した形に変わる。

「おっ、どうやら成功したようデスネー! 後はこれが使えるかどうかデスガ……」

 バルタンはコンソールを確認し、目的のユーベルコードが使用可能かどうかを確認した。「Chaotic-Death Voice」のステータスは「Activated」、使用可能となっている。

「では、本邦初公開! スーパーカオスドラゴンの技を使うスコールデース!」
「なっ……!」

 スコールが歌うように吠える。遠吠えが響き渡ったかと思うと、スーパーカオスドラゴンは右と左の首の制御が出来なくなってしまった。それぞれの首で同士討ちを始めてしまう。

「おいおいちょっと言う事聞けッテノ! あっコラ噛みつくんじゃネェいててっ」

 もはや勝負はついたも同然であった。このままでは戦いにならない、と判断したスーパーカオスドラゴンは降参の意を示し、バルタンもそれを受け入れる形で決着がついたのであった。

 かくして、全ての戦いは終わった。スーパーカオスドラゴンは猟兵達の力量に満足したように頷く。

「ま、そんだけ強けりゃ大丈夫ダロ! 絶対に倒せヨ、ガチデビルを!」
「もちろんデース!」

 バルタンは頷く。スーパーカオスドラゴンに強さの証明を果たした猟兵たちは、ガチデビルとの決戦に自信を持って赴くのであった。
大成功 🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2022年05月17日
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