7thKING WAR⑳〜万物を女の子に変えますわよ!(作者 古塔
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#デビルキングワールド  #7thKING_WAR  #西のラスボス『アイスエイジクイーン』 


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#西のラスボス『アイスエイジクイーン』


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「お~っほっほっほ!」
 氷河期に包まれた魔界の氷原の中心にて、西のラスボス『アイスエイジクイーン』の高笑いがこだました。
「只今デビルキングワールドにて絶賛開催なさっているデビルキングワールド決定戦7thKING WAR、『魔王ガチデビル』が異世界から召喚なさった魔王の一人が騒然と話題になっているようですわね!」
 ここまで早口で言いあげた。
「なんでも万物を女の子に変えると聞きましたわ。……お~っほっほっほ!その程度の事、ラスボスのわたくしが出来ない事も無くってよ!」
 アイスエイジクイーンは、その身に纏う氷鎧『絶晶』を溶かし始めた。
 巨大な氷鎧が崩れ落ちる氷河期の氷山の如く溶けきり、アイスエイジクイーンの本体が魔界の地に降り立った。
 するとどういう事だろうか!その辺に転がる小さな石や風、アイスエイジクイーンの力によって舞い散る雪、様々な物が、急に様々な色の氷で出来た悪魔少女へと変わっていったではないか!
 石からはゴツゴツした丸っこい衣装の少女が、風からは風っぽいひらひらした氷細工を身に纏った少女が、雪からは雪結晶の欠片を体に散りばめた様な氷のドレスを着た少女が。
 見た目は完全に氷像であり、冷気を纏った完全宝石系のクリスタリアンに似ている。
「さあ行きますわよ!わたくしの『絶滅悪魔軍団』!猟兵達を蹂躙するのですわー!」


「お~っほっほっほ!」
「その声は!アイスエイジクイーンお姉さん!」
 グリモアベースの一室で、猟兵達を呼び寄せたグリモア猟兵のフェアリー、ポーラリア・ベル(冬告精・f06947)が、ジャックされた映像に対応した。
「いよいよもって雌雄を決する時が来ましたわね猟兵の皆様方!このわたくし、西のラスボスこと『アイスエイジクイーン』との!」
「決戦が!」
「うふふふ……」
 流石に3度目の予知(?)となると驚きも落ち着いたかと思われたポーラリア。
 だが今言葉を返したのはポーラリアでなく、アイスエイジクイーンに纏わりついていた氷の少女達だ。
 この纏わりつき方、既視感があるような。
「気になるようですわね!」
「ですわね!」
 一瞬で右から新しい、高飛車そうな氷の少女が生まれた。
「説明致しますわ!このわたくしの『デビルアイスウイルス軍』の事を!」
「デビルアイスウイルス軍!?」

 アイスエイジクイーンは語りだした。
「永久凍土には未知のウイルスが閉じ込められているという逸話はご存じかしら。その逸話を体現するかの様な悪魔がかつてこの世界に存在していたのですわ。……最初は空気中に漂い、この世の何らかのあらゆるものに感染すると、氷結しながらそれをモチーフにした氷の悪魔の姿をとり、氷に加えて感染したものに沿った力を使いこなす。それが悪魔デビルアイスウイルスですわ!」
 そうしてアイスエイジクイーンが号令を取ると、アイスエイジクイーンに寄り添っていた氷の少女達が力を発揮する。
 風の氷少女は舞い踊る様に氷の風を放ち、石の氷少女は石と氷を生み出し、更には周囲を石化させた。
「かつてわたくしはデビルキングワールドで暴れていたこのデビルアイスウイルスが、後々何かの役に立つと思い、丁寧に交渉と契約を結ぶ事で、わたくしの氷鎧『絶晶』の中に氷結保存される道を選ばせたのですわ!そして……今、あなた方猟兵達との決戦でこの切り札を使う機会がやってきたのですわ!お~っほっほっほ!」
「……皆女の子の姿してるのはー」
「かの魔王パラダルクへのあてつけですわ!!!」
 ポーラリアの質問にびしぃと指先を映像につきつけて返したアイスエイジクイーン。
 その余波で画面に霜とかは降りなかった。加減が効いている。
「わたくしの氷河期魔法、そして頼もしき配下達。この力を組み合わせればできない事はなくってよ!お分かりでしょう!わたくしこそが7代目のデビルキングに相応しきラスボス、アイスエイジクイーンなのですわ!お~っほっほっほ!」
「お~っほっほっほ!」
 隣で新たに生成された高笑いの氷少女とダブる様にアイスエイジクイーンの高笑いが響く。
 後ろではデビル太陽光の氷少女が後光役の様にアイスエイジクイーンを照らしている。

「さあ、後は他のデビルキング候補と、それになろうとするあなた方猟兵達を打ち負かすのみですわ。こぞっていらしてくださいな。このわたくしと、あらゆるものが氷の少女となる世界が!あなた方を待ち構えていますわー!」
 アイスエイジクイーンの高笑いが木霊し、周囲に氷河期の力を得た氷少女が集まってくる映像がフェードアウトしていき、映像が途切れた。

「予知のジャックを何度もしてくるなんて、デビルキングってすごい世界なのだわ。」
 何度かアイスエイジクイーンの予知を見たポーラリアは、最初の頃よりはアイスエイジクイーンを恐れなかった。
「それじゃあ情報は流し終わったから、みんなを決戦の地に転送してくね!パラなんとか……パラダルクさんだった。みたいにその辺のものや攻撃とか全部女の子になっちゃうみたいだけど、違う所は色々あると思うよ!軍勢をなんとかしたら、アイスエイジクイーンお姉さんとの決着も忘れないでね!」

 グリモアの光が放たれ、猟兵達は転送されていった。
 氷河期女王の百合の園とも思わしき、万物が氷の少女達となる世界へ。


古塔
「戦場が許す限りであれば全てのラスボスと魔王の力を氷で再現したいですわ」
 古塔と申します。宜しくお願いします。

●目的
 絶滅悪魔軍団(デビルアイスウイルス)の軍勢をなんとかしてアイスエイジクイーンをしばく。

●概要
 西のラスボス、アイスエイジクイーンとの決戦です。
 彼女の周囲には「あらゆるもの(自然現象や攻撃)が、その力を有した氷の悪魔少女となる」デビルアイスウイルスが絶滅悪魔軍団という体で散布されています。
 彼女らはアイスエイジクイーンの高笑いや氷河期魔法、周囲の物質(太陽光や風や石や木などのオブジェクト)を巻き込んでわらわらと集まり迎撃に向かおうとしています。
 更に猟兵達の攻撃やユーベルコードに応じて、その力を持った氷の悪魔少女が湧いてきます。
 そんな状況の上からアイスエイジクイーンも氷河期魔法を思う存分に振るってきます。
 ……これらに対処しながら、戦場奥にいるアイスエイジクイーンをしばきにいってください。

 ※パラダルクのように魅了や精神支配、記憶吸収といった能力は素の状態では無いです。
 ※猟兵が時間操作系の何かを使わない限り、時間が氷少女になったりはしません。
 ※戦闘が終わるとデビルアイスウイルスは責任をもってアイスエイジクイーンが回収、氷鎧『絶晶』に再封印するそうです。

 プレイングボーナス……絶滅悪魔軍団(デビルアイスウイルス)の猛攻をかわす。
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第1章 ボス戦 『西のラスボス『アイスエイジクイーン』解』

POW ●氷河期召喚術『ジュデッカ』
レベル×1体の【絶滅悪魔軍】を召喚する。[絶滅悪魔軍]は【氷】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
SPD ●氷河期魔法『アイスエイジ』
戦場全体に【悪魔も凍てつく氷河期の寒波と吹雪】を発生させる。敵にはダメージを、味方には【量産型「絶晶」の装着】による攻撃力と防御力の強化を与える。
WIZ ●合体氷河期魔法『ディノホロボシータ』
自身と仲間達の【放つ、氷属性の攻撃魔法】が合体する。[放つ、氷属性の攻撃魔法]の大きさは合体数×1倍となり、全員の合計レベルに応じた強化を得る。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


マヒロ・ゾスティック
面白いウイルスあるねえ?
ボクのUCがどんな子になるか楽しみ♪

まず爆発苦無を周囲にセット
寒波と吹雪でボクは全身凍っちゃう
あぁん
全身カチコチの氷像になっちゃうぅ♪
追撃に悪魔軍団が近寄って来たら苦無を◆爆破
煙幕を一瞬でも張る
そしたらUC発動
凍結と序に漂ってるデビルアイスウイルスに適応した氷悪魔な肉体と見た目と能力に変化
『受け入れの衣』を量産絶晶のように見せて◆変装
悪魔軍団の中に紛れ込む
次々に生まれるなら新しいの紛れても分かんないよね
ボクを探す悪魔の中に同じ仕草の◆演技で紛れ込み
さり気なく女王の近くへ移動

軍団の中から飛び出し◆暗殺みたいに女王を『痺切』で攻撃
ボクのUC女の子はベルトで◆捕縛して持ち帰り



「面白いウイルスあるねえ?ボクのUCがどんな子になるか楽しみ♪」
 極寒の地に寒さとは別の感情でブルブルと震え、アイスエイジクイーンの絶滅悪魔軍団を待つ、マヒロ・ゾスティック(堕ちし快楽の淫魔忍・f31759)。
 自由自在ベルトの悪魔をした淫魔にして忍者の少年で、その心には被虐の快楽精神が芽生えている。
「お~っほっほっほ!やってきましたわね挑戦者よ!わたくしの氷河期魔法で凍り付くが良いですわー!」
 アイスエイジクイーンと様々な氷悪魔少女が一斉に手をかざし、寒波と吹雪の猛襲を放つ。
「あぁんv 全身カチコチの氷像になっちゃうぅ♪」
 その寒波と吹雪に抵抗することなくマヒロはくねくねとポーズをとりながら凄まじい冷気に晒されて、カチンコチンに凍り付いていく。

 寒波と吹雪が晴れた後、恍惚な表情を浮かべて苦悶に体をくねらせるマヒロの氷像が出来上がっていた。
「あっという間に凍り付いちゃったねっ♪」
 その隣にほぼ裸ともいえる様な際どい氷の下着をつけた、マヒロそっくりの氷像の氷悪魔が誕生し、素敵な宝物を扱う様に凍ったマヒロに触り、その肢体に指を滑らせる。
「クイーン様はもういいって言ってるけど」
「私達は凍らせるのが役目。もっともっと冷やしたい。」
 氷柱の欠片を散らし続ける、透き通る青い氷のコートとマフラーに身を包んだ寒波の氷悪魔少女と、周囲に雪結晶が舞い続ける、雪の衣装に身を包んだ露出の高い吹雪の氷悪魔少女が近くで誕生し、駆け寄ってきた。
「ふうーっ……」
「ふっ…………」
「きゃー♪わたしも一緒に凍らせてー♪」
 彼女らは一斉に吹雪と寒波の吐息を吹きつけ、マヒロに愛しく抱き着く氷像氷悪魔少女と共にマヒロに吹雪を浴びせ続け、真っ白で分厚い雪と氷のオブジェに閉ざしていった。
「もっと」
「もう少し」
 その吹雪の余波によって更に複数の寒波と吹雪の氷悪魔少女、そして新たに樹氷の氷悪魔少女も誕生し、突風の氷悪魔少女も誕生。マヒロを凍らせていく氷悪魔少女は鼠算式に増え続けていった。
 より強力に凍らせようと近づいて来た、その瞬間。

 センサーが作動したかの様に、あらかじめマヒロの周囲の地面に埋められた爆弾苦無が一斉に爆発したのだった。
「「「「「あっっ!」」」」」
 爆風に吹き飛ばされたじろぐ氷悪魔少女達。
 苦無には煙幕効果も仕込まれており、勢いよく巨大な煙が立ち込める。

『キヒヒ、ボクはなんだって受け入れるよ♪ボクの全てで受け止めて、吸収して、そして返す事もできるようになる♪』
 煙の中でそんな声が聞こえた後、その場にいた筈のマヒロの氷像は姿を消した。
「ん、ああっvマヒロちゃん、どこ?どこー?」
 あどけない声を出して凍てついた氷を落として動き出した先程の氷像氷悪魔少女。
「むむむ、逃げちゃったなら逃げたわたしたちが生み出されるはずだからー」
 と煙幕の氷悪魔少女。
「さては変身して紛れたなっ。あたしの爆発であぶり出してやんよ!」
 男の子っぽい爆発の氷悪魔少女が言う。

「お~っほっほっほ! アナタ達では火力に荷が重くてよ!分かりやすいようその身にわたくしの鎧を特別に付与してあげますわ!」
 アイスエイジクイーンの声がすると、一瞬寒波が放たれて、今いる悪魔氷少女達の身に巨大な氷の鎧『絶晶』が装備された。
「『絶晶』を持たぬデビルこそが挑戦者、分かりやすくなりましたわね!」
「あぶり出す……任せる……」
 それと同時に巨大な氷の鎧を着た絶晶の悪魔氷少女が複数体生まれ、アイスエイジクイーンの号令と共に進撃を開始した。

「(キヒヒヒヒ……)」
 口元に指を舐めるように滑らせながら、一人の氷悪魔少女が彼女らに紛れ込んでいた。
 『受け入れの衣』と呼ばれる衣によって見た目だけ絶晶に変貌し、それを身に纏って変装をしている。
 だが体は既に他の氷悪魔少女と同一個体である。
 マヒロのユーベルコード『淫魔忍法・異常適応転身の術』の成せる業だ。
 今のマヒロは体が氷像、見に纏うベルトが真っ白で伸縮自在の雪で出来ていて、身体の所々に氷の結晶がアクセサリの様に小さく突き出ているアイスサキュバスの様になっている。
 角も手袋も靴も氷仕様だ。
「(キヒヒヒヒ……女王の放ったウイルス、ごちそうさま♪これで今のボクはデビルアイスウイルスのマヒロちゃん♪あらゆるものに空気感染して新しいアイスマヒロちゃんをたくさん生み出し続ける事が出来るようになりました~♪)」
 しかしとても悲しい事に、この能力は今活かしてしまうと発生源から特定されてフルボッコにされかねない。
 敵地の中心で急増させた沢山のマヒロアイスウイルスvsデビルアイスウイルスでの乱闘は、恐らく先に増殖させたアイスエイジクイーンによる数の差で押し負けるだろう。
「(今は別の機会に使える力として取っておこうね~って話。で本題は)」
 氷悪魔少女のマヒロは、ざわざわと探し続ける氷悪魔少女軍団の中を、絶晶に変装させた衣を纏いながらかき分け、アイスエイジクイーンにこっそりと近づいていく。
「(次々に生まれるなら新しいの紛れても分かんないよね)」
 アイスエイジクイーンの背後をとって、渾身の一撃を放って離脱するつもりなのだ。
 ……しかし、絶晶の氷悪魔少女の固体が思ったより大きく、4体が四方を囲っている為に中々近づく事が出来ないでいた。
「(う~ん、お預けプレイかぁ。いいぞいいぞ。早くチャンスができないかなぁ、その前にバレるかなぁ)」
 そう思いながらマヒロ捜索を続ける氷悪魔少女達に紛れていた所、急に自身の絶晶の手を引く者がいた。
「あえっ」
 即座に相手の絶晶の手がマヒロの口を塞ぐ。
「やあっと見つけました♪」
 小声で近づいて来た絶晶搭乗の女の子がいた。
 先程マヒロを愛でていた氷像の氷悪魔少女だ……!
 更にマヒロの後ろからも小声がかかる。
「ボク達を探していたの?ねえ、今のボクは色々できるんだよ。キモチよくならない?」
 マヒロのユーベルコードで誕生した、異常適応転身淫魔の氷悪魔少女だ……!
 氷の身体でありながらなんにでも変身しそうな氷少女だ。その表面は何故かぬるぬるしている。
 するとくいくいとマヒロの絶晶を引っ張る者も現れた。
「あたしも受け入れてくれないかな?」
 ツインテ幼女と化した受け入れの衣の氷悪魔少女だ……!
 彼女は見た目の変身しかできそうにないらしい。

「そこ、何をもたもたしていますの?」
 いちゃこらと密集していた絶晶の集団に、アイスエイジクイーンから声がかかる。
 するとその集団の中心にいた氷悪魔少女がゆっくりとアイスエイジクイーンに振り向いた。
「あはっ、バレちゃったかぁ♪」
 氷悪魔少女に化けたマヒロだ!
「お~っほっほっほ!わたくしのデビルアイスウイルスの女の子にたかられたというわけですわね!観念なさい!」
 立派な氷の槍型メイスを振りかざし、周囲の氷悪魔少女達が一斉にマヒロを注目!
 氷悪魔少女達からの容赦ない絶晶からの凍結メイス攻撃が、マヒロを殴りつけ続けていく……!
「お~っほっほっほ!考えた所でわたくしのデビルアイスウイルス軍からは」

「キヒヒ、いやぁ凄い役に立ってくれましたよ。流石だねぇ♪」
「え」
 そう言った瞬間、アイスエイジクイーンは背中から電磁長刀『痺切』の一閃を受けて切り裂かれた。
「っ……!!?」
 流石にラスボスか両断はされなかったが、強力な電磁ダメージと斬撃ダメージをもろに喰らって膝をついた。
「い、今のは!まさかですわ!?」
「アハハハハ!ご馳走様ぁ~♪」

 一太刀合わせて任務を完了したマヒロは自由自在ベルトを叩かれている筈の絶晶の悪魔に向かって放ち、巻き付けて引き戻しながら離脱する。
「ああっ、痛いよ、冷たいよ。もっと強化バフかけてたらもっと気持ちよく凍ってたかも♪ああぁぁ~♪」
 マヒロに化けていた『異常適応転身淫魔の氷悪魔少女』が身悶えしながらマヒロの絶晶に吸い込まれた。
 傍にはヒラヒラリボンの似合う『受け入れの衣の氷悪魔少女』に、マヒロ似の『氷像の氷悪魔少女』もひょこりと顔を出し。
「ああぁ君のこれからやることが分かるよ!お家に帰ったらまずは何する?亀甲?ギリギリあそこを見えなくして撮影?捗るぅぅv」
 更に全身氷のベルトで拘束された『自由自在ベルトの氷悪魔少女』まで現れた。
 彼女らは至上のМ精神を発揮して、全員マヒロの味方に付いていた。
「ああんvみんなお持ち帰りして、沢山オタノシミしてあげるからねぇ♪今からゾクゾクしちゃうぅ♪」
 マヒロは彼女らを自由自在ベルトでぐるぐる巻きに拘束しながら、全速力で絶晶に乗って逃走していったのだった。
大成功 🔵🔵🔵

四王天・燦
戦う度に今日より明日でパワーアップしてません?
合体魔法なんざ完成させてたまるか
ダッシュで突撃だぜ

道中の氷少女に冷凍石化や氷樹化させられかけたら、浄化の符術と加減した炎属性攻撃の狐火を自身に当てて自由を取り戻す
大理石の剣で斬りつけて大理石化させて突破だ

クイーンが射程に入れば八卦迷宮陣を展開し氷少女諸共に精神攻撃を叩き込むよ
アイスエイジメイドに失脚する屈辱の悪夢に足止めされな
夢見ている内に黒曜石の杖から石化の呪詛ガスを浴びせてダメージを蓄積させるぜ

迷宮陣による精神系氷少女の誕生に気付かず、精神操作で魅了され服を脱ぎ、永遠の美しさを望まされ
氷の柱に美しく裸身を封じた芸術になったりもするのでした…ぁぅ



「戦う度に今日より明日でパワーアップしてません?」
 次いで現れた妖狐の四王天・燦(月夜の翼・f04448)は変な汗をかいた。
「お~っほっほっほ!わたくしを誰だと思ってまして?ラスボスですわよ!戦う度に何度でも復活し第二第三形態とラスボス変身するのは必定の理。この行いに震えるがいいですわ!」
「ええい、分かる様な分からんような。」
「お分かりなさいませ!そして機先を制して皆で氷河期を起こしますわよ!」
 アイスエイジクイーンの周囲にいる、風や石、山などの様々な氷悪魔少女が一斉に本来の氷の力をその手に込めて、アイスエイジクイーンがみんなの氷魔力を合体させていく。
「合体魔法なんざ完成させてたまるか。ダッシュで突撃だぜ」
 まだ氷河期寒波も強まらぬ今こそがチャンスと燦は駆けだした。

「させない」
「おー!」
「私達が食い止めますから、みんなは今の内に力を!」
 それまでに呼んでいた氷悪魔少女達が燦の行く手を塞いでいく。
「おおおおっ、通してもらうぜーっ!」
 大理石化の呪いが籠った剣を振りかざし、燦が石の氷悪魔少女に斬り掛かる!
「えい っ」
「あが!?」
 石の氷悪魔少女が大地に向けて放った氷の衝撃波が一瞬で燦を包み込み、斬り掛かった姿のまま一瞬で氷の柱に閉じ込めた。
 更に石の氷悪魔少女の力が氷に作用してピシピシと音を鳴らしその氷が石化。
 人の姿の輪郭が浮かび上がる石の柱に閉じ込められた燦の石像が完成した。
「…………(おおおおおっ!)」
 だが石柱は即座に爆発!あらかじめ懐に仕込んだ浄化と炎の狐火の符を爆発させて燦は元に戻ったのだ!
「きゃあっ!?あ……わたしカチカチなのに、動けな……」
 そのまま石の氷悪魔少女を剣で斬ると、氷悪魔少女は斬られた姿の大理石像と化して地面に落ちた。
「ふっ !」
「うおおあ!?」
 樹氷の氷悪魔少女が両手と口から勢いよく種子混じりの吹雪を燦に吹きかける!
 すると一瞬でくっついた種子が成長し地を這う樹木となり、木に閉じ込められた燦はそのまま吹雪も直撃し、見事な氷樹と化して佇んだ。
「…………(おおおおおっ!)」
 だが氷の樹木は即座に爆発!あらかじめ懐に仕込んだ浄化と炎の狐火の符を爆発させて燦は元に戻ったのだ!
「いやあっ!わ、わたしまで石になっちゃ……」
 そのまま樹氷の氷悪魔少女を剣で斬ると、氷悪魔少女は樹液の涙を流したまま肌や髪、積もった雪のついた木で出来た硬そうなドレスまでもれなく大理石像と化して地面に倒れた。
「行かせない。ここで、一生、凍ってろ」
「んぐっ!?なっやめ」
 山の氷悪魔が少女がその巨大な手で燦を握り包むと、おにぎりを握る様に揉みながら強烈な冷気と吹雪を手から放ち燦を雪玉の様に包み固めて行く!
 満足いく感じに握り終えた山の氷悪魔はどすんと地面にそれを置いた。丸いおにぎりの様に握り固めた、燦入りの氷塊を。
「…………(おおおおおっ!)」
 だが氷塊は即座に爆発!あらかじめ懐に仕込んだ浄化と炎の狐火の符を爆発させて燦は元に戻ったのだ!
「うお、お、おあ、クイーン様、ごめんな、さ……」
 そのまま山の氷悪魔少女を剣で斬ると、氷悪魔少女は片足を上げてのけぞった状態で見事な巨大大理石像と化した。

「お~っほっほっほ!来るが良いですわ!また絶晶に閉じ込めて差し上げましょう!」
 燦はアイスエイジクイーンを射程距離に捉えた!
「させるかよーっ!」
『御狐・燦が道満の名を借りて命ず。符よ、ここに八卦の結界を展開させよ。陰と陽の幻にて敵兵を封殺せん!』
 燦は四王稲荷符から不思議な光を放った!



●新作ライトノベル『悪役令嬢は黒曜石の石像になるのが相応しいと思います~嵌めた王太子は傾国の妖狐でした~』
「なんですの、これは……?」
 ふと気がつくとアイスエイジクイーンは見知らぬ場所にいた。
 いい感じに高貴な中世ヨーロッパのお城っぽい場所だ。
 凍っては無いのでアイスエイジクイーンの居城でないことは確かだ。
「はっ、なんだか思い出してきましたわ!わたくしはこのデビロッパ王国の悪役令嬢クイーン!今日は政略結婚していた王太子様が何か話があると言って玉座に呼び出したのですわ。」
 玉座の間にやって来たアイスエイジクイーンは、そこに王太子(※男装した四王天・燦)と、可愛らしいメイドの氷悪魔少女を見た。
「まあ王太子様!そのお方は何ですの!?」
「アイスエイジクイーン、君とは婚約破棄させてもらう!」
「な、なんですの急にー!?」
「この庶民上がりの氷悪魔少女(幻覚で作った偽物)に君は今まで数々の嫌がらせをしてきたね」
「そ、それは!王太子様が全然わたくしに振り向きもせずその庶民女の気ばかり引いているから!」
「盗難に悪い噂、階段突き落としは流石にやり過ぎたようだな!既に他の大臣や親にも報告済みだ!」
「そ、そんなですわー!」
「罰として失脚!そしてアイスエイジメイドとして、一生アタシ達カップルの下働きをしてもらう!」
「メ、メイドですって!?まあ銀行警備員をしていた時代もありますしそれくらい……あら?銀行?警備員?(なんでしたかしらそれは)……だ、駄目ですわ。やっぱりメイド等と言う下等な地位に身を落とすなど!い、嫌!警備兵(氷悪魔少女)、わたくしを連れて行かないでくださいましー!」

 かくしてアイスエイジ悪役令嬢クイーンは失脚しアイスエイジメイドとして王太子様に仕える身となったのだった。
「毎日が忙しいですわ……雑巾がけが苦手ですわ。触れた雑巾が全部凍ってしまって使い物になりませんわ。」
 悪戦苦闘して床拭きに這いつくばるアイスエイジメイドの傍を、王太子・燦と聖女姫となった氷悪魔少女が通過する。
 すれ違いざまに二人は熱い口付けを、見せびらかすように交わした。
「そ、そんな!わたくしの王太子様へのキスまでーっ!!」
 這いつくばった姿で王太子様に手を伸ばしながらアイスエイジメイドは、その強烈なショックでたちまち体が石になっていく。
 白い身体が真っ黒な、黒曜石の材質に変わる。
 悲壮なショック状態での、メイド姿のアイスエイジクイーンの黒曜石像が、いつまでもその廊下に佇み続けていた。

「(アッハッハッハ!大成功だぜ!ユーベルコードで失脚させた夢を見させながら黒曜石の呪いガスで石化させる作戦がよ!)」
 そう、全ては、かつて幾度もの国を傾け、状態変化の滅びに導いて来た燦の(幻覚的な)策略であったのだ。
 このままずっと失脚したメイドとしてアイスエイジクイーンは佇み続け、そしてアタシこと王太子・燦は聖氷悪魔少女姫と末永く幸せに暮らすのだ。
 めでたし、めでた——。

「ああ、アイスエイジ悪役令嬢クイーン様、おいたわしや」
 黒曜石のアイスエイジメイド像に誰かが添い寄っている。
「わたくし達が必ずかの悪カッコいい王太子様を出し抜き、その罪を暴いた上で下克上して国を乗っ取り」
「この国をかつて支配していたアイスエイジクイーン様として復活させますから、暫しのご辛抱を……!」
 涙を流しながらアイスエイジメイド像に触れ、撫でる者がいた。
 その少女は黒曜石化のガスから生まれた黒曜石の氷悪魔少女だった。幻覚のせいかメイド姿をしている。

「ええい、それなら台座に乗せて愚か者の像として晒し者にしつつ、黒曜石メイドも失脚させてくれるわ!覚悟しろ!」
「素敵!悪カッコ素敵ですわ王太子様!」
 聖氷悪魔少女姫をぎゅっと抱きしめながら王太子・燦と、黒曜石の氷悪魔少女との熱い戦いの火蓋が落とされた。


 それからなんやかんや色々あって燦の悪事は白日の下に晒された。
「はぁ!!!??」
 城の前、民衆が見守る公開処刑場にて今、王太子・燦と聖氷悪魔少女姫はひれ伏している。
 目の前で黒曜石の氷悪魔少女に助け出されて新しい黒曜石のドレスを身にまとったアイスエイジクイーンに。
「お~っほっほっほ!助けてくれて感謝ですわ!このわたくしアイスエイジ悪役令嬢クイーンはやはり女王となる資質を持つデビルキング高貴な存在ですわー!」
「待て!端折るな!何がどうしてこうなった!?」
「どうしたも何もこの黒曜石のメイドがわたくしの救出に尽くして頂いた結果、今まであなた方が行って来た全ての悪事と不祥事、ずさんな国の管理体制を国民すべてにバラした所ですわよ!」
「は、え!?」
「そしてこれからアナタ達の処遇を決定するのですわ。……聖氷悪魔少女姫!アナタはただの氷悪魔少女メイドとして、再びわたくしのもとで下働きをするのですわ!そして王太子・燦!アナタはこの場で下着姿になり、永久氷柱封印の刑ですわー!」
「な、なんだってー!?」
 なんてワルだー!と、民衆のボルテージは最高潮に燦を褒め称える。
「お~っほっほっほ!そんなワルを処刑して新たなワルの頂点に昇り詰めるこのわたくしもあがまめしてよ!」
 なんてヤツだー!と、民衆のボルテージは最高潮にアイスエイジクイーンも褒め称える。

 聖氷悪魔少女姫の服が氷のメイド服に変わり、アイスエイジ悪役令嬢クイーンの前でひれ伏したまま氷像となったのを見届けながら。
 意味が分からないと、自身の支配したユーベルコード内の物語であるはずなのになぜ下克上が成立しているのかと。
 燦は慌てて周囲を見ると、「あっ!」と叫んだ。
 自身のユーベルコードに応じて誕生した、精神操作系氷悪魔少女がにこりと笑みを燦に返したのだ。
「(アイスエイジクイーンの力に関係なくこいつらは生まれる……幻覚の中でも!こいつが黒幕!アタシの幻覚内で暗躍してたのかあぁっ……!)」

「さあ、その罪ありきな悪しき姿を、永遠にわたくしの国民どもに晒し続けなさい。このわたくしが新しく作りし国「アイスエイジ王国」の象徴として、末永く永遠の美しさを芸術として残すのですわー!」
 アイスエイジクイーンが氷河期魔法を放ち、宙に浮いて氷の柱に閉じ込められていく燦。
「(…………ぁぅ…………)」
 氷の国の城の前で、下着姿の妖狐は、永世に反映を続けるアイスエイジ王国の中で、いつまでもその冷たき美しさを見せつけ続けていた……。




「はっ!?」
 ふと気がつくとアイスエイジクイーンは元の氷ドレスな姿に戻っていて、目の前にはきわどい下着姿で眠りについた様な姿の燦が天まで伸びる氷の柱に閉じ込められていた。
「……この屈辱は永遠に忘れませんわよ。」
 今起こった幻を反芻しつつ、アイスエイジクイーンは燦の氷柱に触れて、安堵のため息をついた。
成功 🔵🔵🔴

テフラ・カルデラ
※絡み・アドリブ可

待って待って!?別の場所にいる異世界の魔王のパク―――じゃなかったほぼ同じ能力とかムリゲーじゃありませんか!?
絶滅悪魔軍団…どうあがいてもまともにやったら逆に不利になることは間違いないですね
わたしのユーベルコードじゃ確実に戦力を増やす羽目になりますし…

こうなれば一気に女王へと『飛んじゃいましょう』!
【もふもふ☆ケモショタチェンジ!】でケモモードに変身して…思いっきり飛びます!そりゃもう空高く…!
そこからクイーンの場所を見つけ、そのまま落下して【魔法の杖【ラビット・ラビッツ】】で思い切り本体へ殴打する作戦でいきます!
もしクイーンに氷漬けされてもそのまま隕石のようにぶち当てます!



「待って待って!?別の場所にいる異世界の魔王のパク―――じゃなかったほぼ同じ能力とかムリゲーじゃありませんか!?」
 何回目かになるアイスエイジクイーンとの戦い、ウサギキマイラのテフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)は氷河期女王が別の魔王の力を再現しにきた事に戦慄する。
「お~っほっほっほ!わたくしを誰だと思っていまして?ラスボスとはこれまでの集大成。この世のあらゆる現象を使いこなさなくては務まりません。わたくしの氷河期魔法と絶滅悪魔軍団にかかれば、全ての力を使えて当然なのですわ!」
「む、無茶苦茶ですよ!?」
「無茶も通れば道理なのですわ!実際かのデビルキングさえ歴代魔王の力を使うなど……さあかかりなさい。返り討ちにしてあげますわー!」
 アイスエイジクイーンと様々な物から変化した氷悪魔少女軍団達が、寒波を伴いテフラに襲い掛かる。
「絶滅悪魔軍団…どうあがいてもまともにやったら逆に不利になることは間違いないですね」
 テフラはもふもふ☆ケモショタチェンジ!でもふもふの兎の姿になり。
「こうなれば一気に女王へと飛んじゃいましょう!ウサケモ~♪」
 兎の魔法パワーで勢いよく上空へ飛び上がった。

「お~っほっほっほ!空に飛ぶなど的にしてくださいと言っているようなものですわ!」
 アイスエイジクイーンは空を覆うような吹雪を放ち、更に上空には軽く巻かれたような風の衣装を着こなす風の氷悪魔少女が飛び上がりテフラを撃退しに行く。
「モフー!まけませんよーっ!」
 しかしテフラの高レベルな兎の飛翔能力により、あれよあれよと躱していく。
「(ラビット・ラビッツの魔法を迂闊に使うと魔法の女の子が出てきて阻止されてしまいます。急襲して一撃必殺です!)」
 凍てつく吹雪に魔法の力ともふもふうさぎの毛皮で耐えながら、テフラはアイスエイジクイーンの頭上を取ると、そのまま一目散に急降下して、必殺の一撃を振り下ろし気味に放とうとする。
「いっけーっ!」
「今ですわ!皆様の力を一つに!『合体氷河期魔法『ディノホロボシータ』』!!」
 アイスエイジクイーンは周囲の氷悪魔少女達と共に、巨大な氷魔法を打ち放つ。
 吹雪の塊の様な魔法がテフラに打ち放たれ、テフラは魔法杖を振り下ろそうとしたまま氷漬けに。
 氷河期魔法は更に更にテフラを冷やし続け、ついに巨大な氷の塊にしてしまった。
「お~っほっほっほ!他愛もないですわ!……あら?まだそのまま落ちてきますの?まずいですわ。」
 しかし兎パワーによる直行落下の軌道を変える事は出来ず。
「皆様、わたくしに力を貸してくださいまし!押し返してしまいますわよ!」
 アイスエイジクイーンは巨大な氷槍を手に、氷悪魔少女達と共に攻撃し、弾き返そうとする。
「ぐぐぐ……お、重たいですわーっ!」
 しかし超巨大な氷塊が勢いをつけて落下するものには流石に押し返す事が出来ず、更に上空に居た風や吹雪の氷悪魔少女達が氷漬けになってテフラの氷塊に落下。その衝撃で更に押し込まれていく。
 アイスエイジクイーン達は押し返す事が出来ず、遂にぷちりと押しつぶされてしまうのだった。

「きゅう……うぅ、まさかここまでの力で押し切られるとは予想外でしたわ……!」
 巨大な氷塊に潰されて倒れたアイスエイジクイーンは、その際生まれた氷悪魔少女達に引っぱられて何とか氷塊の下敷きから脱出する。
 その周囲では氷漬けとなった風系の氷悪魔少女達やテフラの巨大氷塊が、物言わぬままに冷たくごろりと転がっていた。
大成功 🔵🔵🔵

久遠・翔
アドリブ絡みエロ歓迎
純潔死守

何故それを真似した他にもっと色々あったよねぇ!?

悪魔少女は毒攻撃&マヒ攻撃。煙玉を使いかく乱
下手な攻撃で数が増えるならUCに頼らず己の技で素早く的確に格闘で攻撃すればいいとダッシュに悪路走破。地形の利用に迷彩に目立たないと技能を使い死角に移動

ですが選択UCの影響で場所がばれ少女達に捕まりラスボスの前に
…って、なんで顔赤くと思ったのも束の間服を合体魔法で砕かれスケスケ氷のドレスを強制装着
つ、冷たっ!?って温めるって女王含め群がられドレスの隙間から手を入れられもみくちゃに
UCの影響で体力は回復するが貪る相手達は止まらず
最終的に数人と女王の一部が使役獣化するまで弄られます



「何故それを真似した他にもっと色々あったよねぇ!?」
 冒頭から早口でツッコミを入れたのは寵姫の久遠・翔(性別迷子・f00042)。
 その向こう、沢山の氷悪魔少女を侍らせているアイスエイジクイーンはすごいドヤ顔をして自慢げに彼女らを見せつける。
「おほほほほ!狂ったかの様な目をした者達がわたくしのワルさを褒め称えていますわ!ところで実際真似をしたのはこれだけでは済まされないのですけども。」
「他にも!?一体何の真似をした!?」
「無限にわたくしが増殖する真似ですわね。」
「!!?」
「まあ姿形と能力がそっくりな別のラスボスを大量解凍召喚しただけの事ですけども。後は瞬間移動と超暴力も。余裕があれば巨大化とデビルキング宝珠展開もしてみたかった所ですが、残念ながらそこまでの猶予は残されていませんでしたわ。」
 他にもっと色々はもう既に幾つかされていた。これが西のラスボス……!

「それで?数ある色々の中からあえてこの戦場にお越しになられた猟兵様は、これから何をしてくださるのかしら?」
 挑戦者を迎え入れるかの如き手を差し伸べる様に翔に差し出したアイスエイジクイーン。
 その腕に優しくしがみついて翔を見て、ウインクや手を使わない投げキッスをして挑発する氷悪魔少女が次々と周囲から湧いている。
「くっ、こんな奴に絶対負けない!」
 翔はアイスエイジクイーンに駆けだした。

「下手な攻撃で数が増えるならUCに頼らず己の技で素早く的確に格闘で攻撃すればいい」
「下手な攻撃が来なくてもデビルアイスウイルスは数を増して行きますわよ!」
 アイスエイジクイーンが氷河期魔法で地を這う氷柱を幾つも放ちながら吹雪を起こす。
 翔はそれによって生み出される氷河の地形を跳び走り、出来た氷柱の一つに身を隠しながらアイスエイジクイーンの足元まで音もなく走る。
「逃げて隠れもしましたわね。絶滅悪魔軍団よ!探しなさい!」 
 氷の悪魔少女達が一斉に解放される様に辺り一面の氷河期魔界に飛んでいく。
 翔は通り過ぎるのを氷柱の陰でじっと待ち、死角に移動してアイスエイジクイーンと氷悪魔少女達の隙間を縫って不意打ちをかまそうとした。

「つ~かま~えたっ♪」
「えっひゃあっ!?」
 その瞬間、後ろから音もなく翔を抱きしめる氷悪魔少女が現れた。
「あ、あれ!?何でバレ……あれ!?何で俺こいつにこんなドキドキして……!」
 原因は翔が無自覚に展開していたユーベルコード『無自覚の誘惑術(リジェネテンプテーション)』であった。
 凌辱や快楽、恥ずかしさ、そして誘惑を引き起こす妖しいフェロモンが絶えず翔の全身から放たれている。
 それがデビルアイスウイルスに反応し、誘惑フェロモンの力を持った薄ピンクの氷悪魔少女が誕生したのだ。
「や、やば、い……早くアイスエイジクイーンを……」
「だぁめ♪翔ちゃんはもうあたしのモノなんだから。」
 ずりずりと引きずって氷柱の陰から陰へ。アイスエイジクイーンから引き離されていく。
「あ、ひ、ぃ。……なんだか俺も氷悪魔さんの事、好きになって……は、ひふ」
 かちかちと歯を鳴らす。徐々に氷河期魔界の寒さと、抱きしめられている氷悪魔の肌の氷のような冷たさで凍えてきていた。
「あ、や、やだ!このままじゃ凍って愛するどころじゃなくなっちゃう!…………そっか。そうすればいい、よね。」
 氷悪魔少女は顔を赤くして、ぽけっと翔を見つめ続ける。
「な、なんで顔赤く。」
 誘惑の氷悪魔少女の背中がハート入りの雪結晶の冷気になって浮かび上がると、ふうっと吐息を吹きかける様に翔に凍り付く程の吹雪を吹き放つ。
「あ、あひ ぁ」
 翔はたちまち全身が凍り付き、何も言わぬ氷像と化してしまう。
 凍ったままの翔に吹雪は勢いを強め、その衣服と装備をカチコチに凍らせ、砕いてしまう。
 一瞬身に着けるものを全て失った翔は、更に更に勢いを強める吹雪によって凍り続け、新たに氷のドレスが体から作り上げられていく。
 アイスエイジクイーンの様なスケスケでトゲトゲしいフリフリが豪華に付いた、氷のドレスに。

「っ、あ゛っ!?」
 氷の息を吐き出しながら、翔の肌についていた氷が剥がれ落ちる。
「おはようお姉ちゃんv あたし温める事が出来ないから、翔ちゃんが氷悪魔になればいいと思ったんだv そのドレス、とっても似合ってるよv」
「な、なんだっ……つ、冷たっ!?スケスケ!?何でこんなドレス姿に!?」
 寒さは感じるしそれでも震えるが、身体が赤くなる事も凍傷する事も無くなった、何故か氷耐性のついた翔。
「氷の仲間入りになっても寒がりさんなんだねvいいよ。そういう氷さんもいっぱいいるから。あたしがこれからいっぱい愛してあげるv」
「い、いいいいやいやいやです!ここここんなはひっ」
 氷像の様な氷の悪魔少女に、氷像の様な色に染められた氷悪魔ドレスの翔はスケスケ氷のドレスの隙間から手を入れられ、とても冷たい氷の手であちこちをもみもみされていく。
「だっまっ、俺はこれからアイスエイジクイーンを……っ!?」

「何をやってるの?」
「うわっ、綺麗な悪魔」
「なんだか好きになってきた。何だろう。今初めて見たのに。」
「…………」
 他の氷悪魔少女達に遂に見つかってしまった翔。
 だが自身のフェロモンと、今しがたいちゃこらしている誘惑の氷悪魔少女の魅了の力により、全員がこぞって翔に惚れだした。
「ちょ、ちょっと待って!そんなに来られたらやば……」
 翔は抵抗しようとしたが、何故か体がブルブル震えるだけで動かなくなっていた。
「わたしの……」
 ぎゅっと翔の肩を抱き寄せる氷悪魔少女がいた。うっすらと黄色い彼女は、あらかじめ翔がアイスエイジクイーンを倒す為にこさえたマヒ毒がウイルスに侵されて氷悪魔少女化した、マヒ毒の氷悪魔少女だったのだ。
「冷た……しびれ……」
「ちょっと、あたしだけのお姉ちゃんを取らないでよ!」
「私も翔ちゃんが欲しい!」
「だめ……」
「その足、どんな味がするか舐めさせて」「ひあうっ!?」
「あはっ、良い事考えたぁ……v」
 次々に現れる様々な属性の氷悪魔少女達が、どんどん翔に群がって、その身体を貪っていく。
「んあぐ!?」
 突如、氷悪魔少女の1体が、何と翔の口の中に体を突っ込んで入っていくではないか!
 あらかじめアイスエイジクイーンを倒す為にこさえていた翔の煙玉がいつの間にかデビルアイスウイルスに侵され、煙の氷悪魔少女と化していたのだ!
「……!!………ふぉぐ……ぶ……っ……ば……ぁ……!」
「翔さんの中……ぁぁ翔さんの中、こんなになって……vまだちょっと暖かいんだ……熱が美味し……v私、翔さんと合体してる……v」
 愛おしそうに翔の中を駆け巡る、氷が煙となった体を持つ悪魔少女が、翔の全身を狂おしい程に駆け巡った。
 痺れ、凍え、身体の穴と言う穴から冷気の煙が出る翔は今、氷のドレスと雪の様な白い肌でとても美しい少女となっている。
 だからこそか、彼女らは望んで翔を愛し続けようとひたすらに弄り続ける。
 このまま持ち帰れば味方になりそうな勢いだが、愛が止まらない。
 翔は生き地獄か、もしくは生き天国か。ユーベルコードの力によって凌辱される度に自身の体力は回復し続け、戦闘不能にならないまま色んな所に手や氷や元素が入り込み弄ばれ続けていた。

「あら、そんな所に。」
 アイスエイジクイーンの声だ。
「お~っほっほっほ!わたくしのデビルアイスウイルスの女の子にそんなに可愛がられるなど。ちょっと嫉妬してしまいますわね。……良い事を考えつきましてよ。」
「ぁ……ぅ……ぇ……?」
 アイスエイジクイーンはその手の氷武器に力を籠め、氷河期魔法を準備した。
「この場に居る全ての氷悪魔少女よ、その力を解放し、今ここに氷河期の如き封印(ねむり)を与えん!……いきますわよ。【氷河期魔法『ディノホロボシータ』】!」
 翔を中心に、凄まじい氷河期の吹雪が巻き起こる。
「ひゃ、わわ、わわ、わ!」
「翔さまー!」
「翔お姉ちゃん!」
「だ、だめ!離れないで!」
「翔……!」
 全方位から大量の氷悪魔少女がまさぐる様に翔に絡みつきながら、吹雪によって上空に巻き上げられていき。
 そして……アイスエイジクイーンが目を見開いたと同時に、全ての氷悪魔少女達から一斉に極大の冷気が閃光の如く発生する!
「あ」
 声をあげる暇さえなく、翔と氷悪魔少女達は、一瞬で巨大な氷壁に全員が閉じ込められてしまった。



「お~っほっほっほ!堕天使達の群がる堕天国の壁画の如く、歴史に名を連ねる様な建造物が完成しましたわ。」
 アイスエイジクイーンはその氷壁を見上げた。
 天空に昇る様に宙に浮いたままの状態で、あられもない恥ずかしいポーズを周りの氷悪魔少女達に取らされたまま動きを止めた、氷の女王の様な衣装を纏う白き翔の姿。その衣装も氷で出来ており、よく見れば透けている。
 彼女の周りには天から舞い降りて愛しく篭絡するかのような優しい顔をした、色とりどりの氷の悪魔少女達が、天使の様に翔の身体の至る所に手を触れた姿。
 そんな彼女らが魔界の空に美しく透き通る、巨大な氷壁の中で佇み続けていた。
 まるでこれから天使達によって氷の天国へと誘われる氷の少女を描いた、一つの芸術作品の様である。
 目を向けたアイスエイジクイーンは翔のフェロモンによってやや魅了されるも、愛する選択肢として翔を弄ぶのでなく、彼女を永久保存し見世物にする事を選んだ。
 戦闘が終わればきっと解氷し、惚れた氷悪魔少女達は翔の使役獣になっているかもしれないがそれはそれとして。

 氷河期魔法の力が凍結する直前にデビルアイスウイルスに触れたせいか。
 氷壁の中で美しく凍り続ける氷の悪魔少女の一人に、氷河期の力を手にしたアイスエイジクイーンそっくりの氷悪魔少女が存在していた。
苦戦 🔵🔴🔴

シエナ・リーレイ
吹雪が吹き荒れる氷原
沢山の動物と人形の要素が混ざった悪魔少女が突然大発生
発生原因が分からない女王様は悪魔少女達と共に原因を探り始めます

暫くして一向に原因が分からず首を傾げる女王様ご一行の足元に異変が起こります


この辺りかな?とシエナは耳を澄まします。

シエナは穴掘りや[地形破壊]か得意なモフモフ動物の『お友達』の力を借りて地下を掘り進みながら女王に近づいていました
耳の良い『お友達』の情報を頼りに女王の足元めざし掘り進めてゆき目的の場所に到達すれば大穴を空けて女王様を地下へとご招待
無事に女王様を招待出来たら癒しの時間の始まりです

いらっしゃい!とシエナは歓迎します。


和田町・いずみ
電脳魔術士×魔女です。
大人しい18歳の女性で、何かに熱中すると猪突猛進します。
天然クールで少々ポンコツです。
基本的口調は一人称は私、相手に対しては~さん付け、です、ます、でしょう、でしょうか?と穏やかで丁寧な話し方。
電脳魔術でハッキングするのが得意。
趣味は鉄道が好きな乗り鉄です。

アドリブ・連携は大歓迎。
 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 吹雪が吹き荒れる氷原の中で、一枚の紙がアイスエイジクイーンに飛んできた。
「何ですの?」
 何らかの諜報系氷悪魔少女が生まれて寄越してきたのだろうか。
 その紙には一人の猟兵の情報が書かれていた。
「大人しい18歳の女性で、何かに熱中すると猪突猛進して……趣味は鉄道が好きな乗り鉄……。」
 アイスエイジクイーンはよせばいいのに何かを企む顔をした。
「良い事を思いつきましたわ。戦術にPOWとか書いてないですけども、我が絶滅悪魔軍団よ。」

「駅と鉄道を作りますわよ!」


「えっほ、えっほと作業するお友達に、シエナはエールを送ります。」
 戦場、地面の下。
 白とピンクの人形のヤドリガミ、シエナ・リーレイ(取り扱い注意の年代物呪殺人形・f04107)はユーベルコードを発動し、召喚した大量の人形達に穴を掘らせている。
「すみません、私も手伝って良いですか?」
 きりっとした顔つきにいい感じに決まった制服を着こなしている黒髪短髪で眼鏡をかけた少女が追加で転送されてきた。
 彼女は和田町・いずみ(人間の電脳魔術士・f07456)。
「シエナの『お友達』が頑張ってくれるから大丈夫だよ!と言いたいところだけど、『お友達』の活動中は動けないから、シエナを運んでくれると嬉しいな。と、シエナは懇願します。」
「ちょっと変わった猟兵さんなのですね。良いでしょう。」
 いずみは迷子の女の子を抱き上げるような感じでシエナを後ろから抱きかかえた。
「それで、これはどういう?」
 いずみは大量の人形達……よく見れば全てがアライグマやモグラなどの穴掘りに特化したぬいぐるみ系の動物達であるが。
 彼らが一心不乱にアイスエイジクイーンの戦場の地下を掘り進めている理由を聞いた。
「どうして穴を掘っているのですか?」
「今戦っているアイスエイジクイーンさんは空気中に感染して氷の女の子を生み出す力を持っています。その影響の及ばない地下から安全に掘り進めて、真下から掘り落とし、態勢が崩れた隙に女の子を増やす暇なく『お友達』でもふもふさせに行く作戦を取っているんだよ。と、シエナは説明します。」
「へえぇ。それはなんだか途方もないというか規模が大きいというか。私も手伝えたら。」
「抱きかかえてくれるだけでもありがたいよ。あなたも『お友達』にならない?とシエナは提案します。」
 いずみはその言葉に何かぞっとするものを感じ取り。
「えっと、今回は止めておこっかなって。」
 やんわりとその提案を断った。

「さてと、今の進捗はいかがですこと?」
 地上。
 アイスエイジクイーンは氷悪魔少女達をフル稼働で使い、氷の線路を戦場に作り上げていた。
 氷の線路は明後日の方に伸び、その終点は氷原の遥か向こう。
 急ピッチで氷悪魔少女達が作っている氷の城(駅)まで伸びていた。
「もうすぐで完成します!」
「私達頑張ったんだよ?ウサウサ」
 ふとアイスエイジクイーンは首を傾げた。兎の氷悪魔少女が誕生していたからだ。
「あら?兎……まだ猟兵様方が見えませんが、わたくしとデビルアイスウイルスしかいない戦場でどこから動物が?」
 兎だけではない。
 カピバラに馬に山羊にブタ。草食動物なデザインの氷の耳と尻尾、果ては毛皮模様が繊細に出来た氷悪魔少女達が次々と戦場に生みだされていた。
「何か嫌な予感がしますわね。この場所が駅となる予定ですけれど一度場所を移して――。」
 その時である。ミシミシと氷の地面が音を立ててひび割れ。
「!」
 アイスエイジクイーンを中心に崩落。
 彼女達は巨大な穴の中へと転落していった。


「いらっしゃい!ようこそシエナの素敵な魔獣の穴(おともだちのいえ)へ。とシエナは女王様をご招待しました。」
 落ちた地下の中。アイスエイジクイーンは周囲を見やる。
 ぬいぐるみで出来た大量の猛獣たちがアイスエイジクイーンと氷悪魔少女を取り囲んでいた。
「これは……」
「『動物さん達がお送りする癒しのひと時』を女王様に与えたくてシエナは穴を掘り進めました。どうぞゆっくり『癒されて』くださいね!とシエナは歓迎します。」
 動物達が唸りを上げる。
 どう考えても歓迎というより捕食の宴である。
 加えて今、アイスエイジクイーンの周囲にいる氷悪魔少女は、全て草食動物の力を取り込んだか弱い動物が擬人化して氷となった生命体。
 猛獣達は彼女らをかき氷にする気満々である。
「……お~っほっほっほ!上等でございますわ!皆纏めてかかってくるが良いですわー!」
 夥しい数の肉食猛獣がアイスエイジクイーン達に殺到した!

 突き立てられる牙。噛み砕かれていく氷悪魔少女。
 材質はぬいぐるみなのに衝撃の瞬間はきっちり硬く鋭くなる爪や牙が、兎や豚が氷の女の子になったような氷悪魔少女の表面をえぐり砕いていく。
 中央に居るアイスエイジクイーンも必死に氷のメイスを振り回し凍らせながら吹き飛ばしていくが、数の暴力が酷く、押し潰されていく。
「くっ!」
 虎ぬいぐるみの猫パンチが後ろからアイスエイジクイーンをしばく!
「がっ!」
 よろけるアイスエイジクイーンに熊さんぬいぐるみが渾身のパンチを腹に突き立てる。
「この っ、わたくしが!」
 反撃に氷槍を大量に生み出しざくざくと串刺しにしていくも、その氷槍を無理矢理砕きながら進み来る猛獣ぬいぐるみ達!
「わたくしがこの様な物量作戦で敗けるなど!」

「凄い事になってますねぇ。」
 それを遠目で見ているいずみと、いずみに抱きかかえられている本体のシエナ。
「うん。女王様とっても癒されてるみたいでよかった!とシエナは歓喜します。」
「い、癒されてるかな?ともかくこれでいいか……あれ?」
 ボコボコにされているアイスエイジクイーンの足元。
 やられたふりして姿勢を低くし、何かを魔法で生み出している氷悪魔少女が沢山いた。
「あれ、一体何を作ってるんでしょう。」
 いずみは眼鏡をくいっとして乱闘の隙間からその正体をはっきり見ようとした。

「……線路?」

「アイスエイジクイーン様!『通りました!』」
 急にアイスエイジクイーンの傍にいた氷悪魔少女が立ち上がりそう叫んだ。
「お~っほっほっほ!お前達よくやりましたわ!すぐさま『開通』ですわ!」
「……へ?」
 アイスエイジクイーンの後ろから光と音を立てて、想像しえないものが突如現れた。
「……で、電車ぁーっ!!?」
 その電車はすさまじい速度とパワーで次々と穴底のぬいぐるみ達を跳ね飛ばし、アイスエイジクイーンのもとへと走る!
 氷で出来、雪や氷の装飾が豪華にちりばめられたその電車の先頭車両は雪結晶を引き延ばしたようなとんがりボディ。特急である。
「一番戦場、ホームに電車が参りましたわ。……驚かれたみたいですわね!この『アイスエイジ特急』に!地下鉄兼用にするつもりはありませんでしたが、状況故突貫工事でお造りしましてよ!」
 突然の展開にいずみは興奮し我を忘れてアイスエイジ特急電車に駆け寄る!
「うわあぁ!魔界に電車ってあるんだ!!8両でちゃんと連結器もある!無難だけど本格的な作りにペイントは彫刻で済ませたんだ!アンテナが無いのがちょっとショックだけどちょっとこれ扉はどうやって開くの空気式!?」
「ちょっと前に出ると危ないよ急にどうしたの!?とシエナは驚きます。」
「お~っほっほっほ!電車好きの方がいると聞いて素人ながらにラスボス敵サービスを施したまでの事ですわ!さあお乗りなさい。決戦のバトルフィールドまで電車が参りますわよ!」
 アイスエイジクイーンは電車に搭乗。
「ちょっと待って罠だよ!女王様はここで癒されて行かなきゃ」
「多分!乗ったら!私が癒されるんです!乗りましょうさあ是非乗りましょう行きますわよ!」
「口調が移ってる!?とシエナは驚きます!」

 こんなの誰が想像するんだと言わんばかりに。
 シエナの作戦は瓦解し、電車は急発進。
 群がる動物ぬいぐるみ達はその馬力についていけず次々と跳ね飛ばされていく。

 電車はシエナの人形が掘った穴倉の反対側を氷の線路に沿って走る。
 氷悪魔少女達はシエナの人形に捕食された為、居ない。
 乗っているのはシエナといずみ、そしてアイスエイジクイーンである。
 氷で出来た真っ白な車掌服を纏うアイスエイジクイーンが現れた。
「この列車はデビルアイスウイルスの、地面、鉄、木の力を手にした氷悪魔少女、そしてわたくしの社外秘なデビルビジネス設計図を媒体に生み出した建築特化の氷悪魔少女の提供で作りましたわ。」
 いずみはユーベルコードを一旦取りやめて自由が利いたシエナの手を引き、座席に座り、外の景色を見たりして興奮している。
「このまま地下を抜けた後氷原に出て、終着駅の氷城へと皆様をお運びいたしますわ。それまでごゆっくりおくつろぎくださいませ。」

 地下の暗い景色から一転、吹雪渦巻く明るく白い氷原の世界へと氷の電車が走り続ける。
「まさか……ラスボスとの決戦で電車に乗る事になるなんて思っても居ませんでした。」
「ホントだよ。とシエナは半分狼狽え、半分呆れます。」
 アイスエイジクイーンがこれまで培ってきたビジネスの賜物だろうか。
 様々な素材の氷悪魔少女を生み出して作られた電車の内装も思ったより凝っている。
 座席は雪で出来ているが存外ふかふかで、沈むのに立ち上がるとゆっくりと元に戻っていくクッション。
 吊革もクリスタルの様な氷で出来ているのに、どの様に加工したのか、しなる。そして丈夫だ。触るとやっぱり冷たいが凍る程ではない。
 もう鉄道ビジネスした方がいいんじゃないか……と思われるが、無論社内は寒い。極寒の様であるので氷属性の方以外がここに乗ったら後で風邪をひく事は間違いない。
 いずみはワクワクとドキドキを昂らせて今のところは寒さを跳ねのけている。
 そして何より、電車の揺れる音があまりしない。
 氷悪魔少女による鉄属性の氷で引き延ばしたレールは継ぎ目がほぼ無いのだ。
 しかしカーブパーツは別に作って配置しなければならなかったので、曲がったり斜面を走る際に少し揺れる。

「あっ広告もありませんね。本格稼働したらこことかココとかにアイスエイジクイーンの五月蠅そうなのが入るんだろうなぁ。」
 シエナと並び座席に座ってのんびりとくつろぐいずみ。
「おほほほほ!五月蠅いのでなく偉大にございますわ。」
 その隣でやっぱり座ってくつろいでいるアイスエイジクイーン。
「ああ、懐かしいですわね。こうして幼い頃に電車やバスに乗った日の事を。」
「アイスエイジクイーンさんも電車に乗る事があるんですか?」
「まあ、悪魔並みにですわね。所で電車と言えば定番の遊びがあるのですけれど、折角だからやってみません事?」
「え?何?遊び?とシエナも興味を示します。」
「どんな遊びでしょう。」
「おほほほほ……」

「爆破ですわ!」
「「爆破!?」」「とシエナは驚きます」
「そして既にこの電車に爆弾を仕掛けておきましたわ!」
「「なんでー!?」」「とシエナは腰を抜かします」
 立ち上がりものすごいドヤ顔でシエナ達に爆破宣言を放つアイスエイジクイーン。
 やべえぞ。目がマジだ。
「車両に乗った悪魔がやる事と言えば二つ!ハイジャック!そして爆破でしてよ!デビルキングワールドの常識ですわ!」
「ふざけすぎてないその常識!?とシエナは訝しります。」
「爆発まであと3分!どこに仕込んだかはわたくしも忘れましたわ!それでは終着駅までごきげんよう!」
 お~っほっほっほ!と高笑いしながらアイスエイジクイーンは車掌室まで走っていった。
「爆発させるわけにはいかないよ!とシエナは爆弾を探します。」
「ま、待って!私が探してみます!」
 いずみは電脳ゴーグルを頭にかけて、電子世界に精神を投影していく。
 爆弾の電気反応(あればだが……)を探知して、どこにあるかを探索するつもりなのだ。
「……あった!各車両と車掌室に1つずつ!」
「車掌室に女王様は走っていったから、守る気だな!とシエナは覚悟を決めます。」
「8両に一つずつとか3分で解除するには人手が足りない!あーっ!『私が~、たくさんいればいいのにー!』」
 そう言うと電影分身の如く、突如いずみが増え始めた。
「これは……ユーベルコードだね!いけそう!?とシエナはいずみさんに状況を託します。」
「「「「やってみます!」」」」

 各車両にいずみは爆弾を探しに行き、探知して見つけた所から高性能スマートフォンからの無線電子ハッキングを試みる。
 電気で動いているのが助かった。あっという間に起爆コードを解除して、爆弾を止めていく。
「後は車掌室、かぁ……!」

 車掌室、高笑いをひそやかにきめながら猟兵を待ち構えるアイスエイジクイーン。
「折角ですし、終着駅につく前に決着も良いですわね。」
 等と言ってふと電車の操作レバーを見やる。レバーに爆弾が仕掛けられてい……る……。
「あっ、爆弾は解除しましたので。」
 恐ろしい早さだった。アイスエイジクイーンに気づかれないままにいずみ(の分身)が車掌室の席に座り、そこでスマートフォンを弄り、全ての爆弾の解除に成功していた。
「それにしてもすごい本格的ですね!これ全部氷で作ったんですか!?電気はどうやって生み出して!?あと動力と言うかエネルギーというか!」
 ガッチャガッチャと車掌室のレバーを滅茶苦茶に動かすいずみ。
「ちょ、ちょっとお待ちなさい!そんなに動かして脱線でもしたら!」
「そうですね、止めます!」
「止めたら決戦のバトルフィールドが!」
「止めないでください!車掌室を弄れるなんて滅多に機会ないんですよ!?その服も貸して貸して!」
 いずみはアイスエイジクイーンからおもむろに車掌的な制服と帽子をぶんどって装備。一気にこの電車の車掌と化した。
「1番線電車!これより突撃しまーす!」
「そこまで粗相をするのであればわたくしも許しませんわよ!?」
 アイスエイジクイーンはいずみ(分身)の頭をわしづかみ、氷河期魔法を放ち、0距離から冷気を解放!
 車掌室に一面の霜が降り、氷で覆われ、冷気が立ち込めると、氷漬けになったいずみ(分身)の姿がそこにあった。
 氷漬けになったいずみ(分身)は、加速レバーを全開にして操作している姿で凍っていた。
「やばいですわね。」

「爆弾は止めたけど、揺れが大きくなっていません?」
 車掌席に向かう本体のいずみとシエナ。
「アテンションプリーズですわ。この電車は間もなく猛加速の後、終着駅の氷城に全力でぶつかりますわ。」
「「げっ!?」」「とシエナは危機感を抱きます」
「わたくしは先に離脱させて頂きますわ!お~っほっほっほ!」
 つんざく吹雪が電車の中走り、社内と二人を凍らせていく。
 凍り付いた車内から、天井を破壊して跳んでいく影が見えた。アイスエイジクイーンだろう。
「大丈夫?とシエナは安否を確認します。」
 もっふもふのぬいぐるみを1体召喚していずみごと自身を包み込んだシエナ。
「だ、大丈夫ですがこのままでは。」
「わたしのお友達を信じて。本城まで守ってみるよ!とシエナは覚悟を決めます」
 シエナ達を包むもっふもふのアザラシぬいぐるみは埋める様に二人を包み込み、凄く柔らかいクッションとなる。
 そうこうしている内に電車は悲鳴を上げ、終点である氷の城の門が迫り……激突した!


 凄まじい爆音と壊れた氷の煙、当然の如くへしゃげて粉々になる電車。その中から出てきた巨大な丸っこいアザラシぬいぐるみ。
 アザラシぬいぐるみの中からいずみとシエナが現れた。
「怪我はありませんか?」
「お友達はとっても役に立ってくれました!とシエナは喜びます。」
 さて、氷の城の中らしいが真っ暗だ。どうしたものかと二人は辺りを見回すと、突然スポットライトが二人を照らした。
「ごきげんよう!」
 アイスエイジクイーンが空中ブランコめいた高台の上で二人を見下ろしている!
「わたくしが経営する決戦のバトルフィールド、クイーンサーカスへようこそですわ!」
「「クイーンサーカス!?」」「とシエナはワクワクを表に出します!」
 薄暗い中、大サーカスのテントの中の観客席やアトラクションらしきものが、この周囲の巨大な空間の中に展開されているのが分かった。
「クイーンサーカスはゆかいでスリリング。そして興奮が戦場を包む一大イベントショー!今回は特別にサーカス団長であるわたくしがお相手を差し上げます事よ!お~っほっほっほ!」
 そうしてアイスエイジクイーンは空中ブランコから飛び降りた!
 その身体には氷のパワードスーツらしき鎧『絶晶』の量産版を装備している。
「わたしも対抗するよ!」
「サーカス、って!私どうしたら」
「またわたしを抱き上げてて!ユーベルコードを使うよ!とシエナは促します!」
「わかりました!」

「まずは氷(ひ)の輪くぐりですわ!」
 トゲトゲしい氷の輪っかを生み出して高速でシエナに滑らせていくアイスエイジクイーン。
 くぐろうとすれば最期、突如輪っかから内側に伸びだす無数の氷柱によって串刺しにされる危険な輪っかだ!
「シエナのお友達、お願いするよ!とシエナはお友達を飛ばします。」
 無数の豚人形が輪っかの中に飛び掛かり、案の定串刺しにされるが。
 豚の脂肪ボディによって食い込んだ氷棘は貫通することなく食い止め、輪っかの中心に改めて突撃する豚人形が1体。
 氷の輪っかを破壊する様に豚人形達は押し出されて突破した!

「お次は綱渡りと空中ギロチンブランコですわ!」
 綱より細い氷のワイヤーが戦場中に張り巡らされる!
 『絶晶』に乗ったアイスエイジクイーンは、絶晶の足をアイススケートの刃に変えて滑走。
 器用に落ちる事無く戦場中を走り、くるりと回転しながらシエナ対してに足の刃で通り掛けに切り刻みに行く!
 それをシエナは巨大な亀の人形を出していそいそと中に閉じこもる。
 通りかかった氷の刃が甲羅を断ち切る事なくかすっていく。が、アイスエイジクイーンはここから真上に跳躍。
 上空から降り落ちて来る無数のギロチンを空中でキャッチしては、くるりと回転してシエナに向かってギロチンをぶん投げ落としていく!
 甲羅を貫通して両断せんと落ちて来るギロチン!
 だが亀の人形の下から突如ネズミの人形群が湧き出し、亀の人形を持ち上げてちょこまかと逃げ出し、落ちて来るギロチンを避け続けていく。
「小癪ですわ!」
 落下し着地したアイスエイジクイーンに対し、ネズミ人形は一斉に全力で亀の人形をアイスエイジクイーンに投擲した!
 だが、アイスエイジクイーンは絶晶から降りて悠々と両手を構えると、バチンと音を立てて亀の人形が空中に張り付いた。

「ほほほ、氷結パントマイムですわ」
 氷河期魔法により透明な氷の壁を作り出したアイスエイジクイーン。
 そのままパントマイムでゆっくりと亀人形を床に降ろすと、ハンマーを振り下ろす動作をする。
 亀の甲羅に衝撃が走り、一瞬で亀人形が爆散する!
「壁に挟まって無様につぶれるが良いですわ!」
 アイスエイジクイーンは手で両側から挟み込む様なパントマイムを開始。
 透明な氷の壁が両側から迫って、シエナ達を標本の様に押し潰そうとする。
 だがシエナの周りから湧いて来た2体のチーター人形が力を溜め、その氷壁に勢いよくキック。
 氷壁を押し飛ばしたのだった。
 シエナを抱えたいずみが起き上がると、そこにアイスエイジクイーンは居ない!
「お~っほっほっほ!」
 声がして後ろを振り返ると、氷棘、ワイヤー網、ギロチン、透明属性で出来た氷悪魔少女達が組体操タワーの様に肩車して積み上がっていた。
 そのタワーの頂点には、大量の爆弾を手にしたアイスエイジクイーン!

「いきますわよ!組体操爆弾ジャグリングですわー!」
 氷河期魔法で作りし氷で出来た爆弾を大量に投げ放つアイスエイジクイーン!
「飛んで」とシエナがいずみに促し、いずみは跳躍する。
 いつの間にか端でスタンバイしていた大量の動物人形達が、戦場の床に張った巨大な布を一斉に引っ張った!
「こういうのも見たいな。とシエナは提案します。」
 引っ張られて弾力を持った布はものすごい震えて、落ちて来た爆弾を全てはじき返していった。
「トランポリンだよ!とシエナは提言します!」
「なっ!」
「うわっ!」
「きゃああっ!」
 組体操タワーをしていた氷悪魔少女達に被弾し爆発!どんどんと吹き飛ばされていく。
 舌打ちして落ちて来たアイスエイジクイーンに……シエナの呼び出した巨大なキメラ人形が突進を放った!
「ぁぐっ!!」
 轟音と共に吹き飛んだアイスエイジクイーンは壁に叩きつけられたのだった。

「う、ぐ。……こちらで歯が立たないのであれば、もう駄目ですわね。降参ですわ……」
 壁から戻るも、もう反撃の手段がないと言い、ボロボロになって力を抜くアイスエイジクイーン。
 そこにシエナが近づいて、手を差し伸べた。
「『お友達』になってくれる?とシエナは女王様をお誘いします」
 アイスエイジクイーンはシエナの顔を見つめた。
「友達、ですの……?それではこちらの契約書にサインをお願いしますわ。」
 突如提出されたアイスエイジクイーンからの怪しげな契約書。
 シエナはこれが友達になる悪魔的サインなのだろうと思い、即座に契約書にサインを書いたのだった。

「おほほ、おほほほほ、お~っほっほっほ!騙されましたわね!」
 契約書のサイン覧以外の表面が突如氷結して崩れ始め、真の姿を現した!
 表面が崩れて現れた本当の契約書には『私はアイスエイジクイーン様の氷河期大金庫の中で一生氷漬けになる事を誓います』という宣約が記載されているではないか!
 よくある契約詐欺の手法だ!
「ひょ、氷河期大金庫!?」
「騙したの!?とシエナは怒ります!」
「お~っほっほっほ!ここをどこだと思って!?ワルの巣窟デビルキングワールドですわよ!さあ契約成立ですわね!出でなさい!我が『氷河期大金庫』よ!」
 アイスエイジクイーンが飛び退き、シエナといずみを氷が覆っていく!
 直後、二人は巨大で分厚い氷の金庫の中に閉じ込められてしまった。


「こ、ここは……」
「お~っほっほっほ!」
 ぼんやりと淡い光が氷から放たれているので照明は大丈夫だが、何もない氷の金庫の中。
 ふと横を見ると、無数のメガホンを衣服に付けた氷の悪魔少女が傍に立っていた。
「伝令役、そしてこれからアナタ達の最期を見届ける、高飛車属性の氷悪魔ですわ!よしなにして宜しいですわよ!」
「最期……って……!」
「この氷河期大金庫は『頑丈で』『絶えず再生し』『触れた者を凍らせる』力を持つのですわ。そんな金庫の内側に閉じ込められたアナタ達は。」
 そう言ってると徐々に氷の壁が迫ってくる!
 そして二人の足元が、氷の床が、二人の足を伝ってじわじわといずみとシエナを凍らせようとしている。
 シエナは微動だにしなかった。
「ここはシエナさんのお人形を沢山呼んでもらって……し、シエナさん!?」
「契約されたからか、もうこの中で一生過ごしたいって気分になってるよ、とシエナは今の気持ちを吐露します。」
「そんな……あっ、シエナさん!」
 床に落ちたシエナはあっという間に盛り上がってきた氷の床と壁に取り込まれ、氷漬けになっていく。
 いずみも体がどんどん、金庫を埋めようとする氷の中に取り込まれていく。

「お~っほっほっほ!そちらももう手も足も出ないようですわね。アナタ達は栄誉の氷像として本城に飾ってあげますわー!」
 そう高笑いをする氷悪魔少女の頭を、いずみはぐわしと掴んだ。
「メガホンって拡声器で、声を大きくする機械が入っているんですよ。」
「?」
「伝令としているという事は私達の声が繋がる機能も仕込まれていますよね?」
 そして目線にまで降りて装備されたいずみの電脳ゴーグルが怪しい光を放ち……。

「お~っほっほっほ!さあ、凍り征く最期の断末魔をこのわたくしにお聞かせくださいませ!」
 氷河期大金庫の前で氷の玉座を作り、優雅に座り込むアイスエイジクイーン。
 その手には先程の契約書と通信機が握られている。
 するとその通信機が……突如火を吹いて爆発した!
「なっ!?」
 焼ける契約書!これでもう契約は無効だ!
 そして氷城もゴゴゴゴと音を立てて崩れ始めていく……。

「一体何事ですの!?これは!」
「電脳魔術で少々ハッキングさせて頂きました!」
 城内に仕込んでいたアイスエイジクイーンの高笑いを増幅させる通信機器から、いずみの声が聞こえる!
「面白い機能を仕込んでいますね!もしも敗けた時の為の、氷城自爆装置なんて用意していたのですか。」
「ま、さか……。」
「残り時間は0秒です。決着と言う名の終点まで、どうぞお楽しみを!」
「そ、そんな無茶苦茶な事を!ああっ!?」
 もう遅いと言わんばかりの激しい崩落がアイスエイジクイーンと氷悪魔少女達に降りかかり!

 その日、一つの城が倒壊した。


 夕焼け。
 崩れ落ちた氷の残骸。
 不意を突かれてボロボロになって「きゅう」と倒れるアイスエイジクイーン。
 残骸の中央には見事と立派に佇む氷河期大金庫。
 頑丈で再生するその力は本当に素晴らしいものであった。

 その氷河期大金庫が、内側から徐々に、徐々に、ミシミシと膨れ上がっていく。
 ゆっくり時間をかけて膨張したそれは、数分後、内側から大爆発して粉々になった。
 中からは氷漬けになりながらも増殖する無数の人形の塊。
 その塊のひび割れた所から抜け出す様に、3人の人影が這い出て来た。
「間一髪、でしたね。」
「なんとかなってよかったよ。とシエナは安堵を漏らします。」
「あっ、アイスエイジクイーン様ー!?」
 高飛車属性の氷悪魔少女は倒れて戦闘不能になったアイスエイジクイーンに駆け寄り、背負った。
「ねえ。」
 そこにシエナが声をかけ、手を差し伸べる。
「わたし達の勝ちだね?もしよかったら、改めて『お友達』にならない?とシエナは提案します。」

 そんなシエナの声に、氷悪魔少女は「お~っほっほっほ!」と高笑いを返し。
 ばしりとその手を弾いた。
「ふざけんじゃないですわよ!偉大なるアイスエイジクイーン様に相応しき友は古今東西このわたくし達デビルアイスウイルスだけでございますわよー!」
 指をびしっとさして高らかに宣言する氷悪魔少女!
 どうやら彼女も独占欲が強い様だ。

 その氷悪魔少女を中心に他の氷悪魔少女、ひいては空中に漂う冷たき何かも集まって、1体の巨大な『絶晶』と化していく。
 絶晶は気を失ったアイスエイジクイーンを拾い上げ、高らかに宣言する。
「今回はわたくし達の敗けですわ!ですがこれでデビルキングを諦めたと思ったら大間違いですわ!必ずや、何度でも何度でも、何度でも!アイスエイジクイーン様は復活し、この世のラスボスとして君臨するのですわーっ!その時を楽しみに待っているのですわ!お~っほっほっほ!お~っほっほっほっほっほ!!」

 絶晶は勢いよく跳躍し、魔界の何処かへと飛んでいった。
「お友達になりたかったな……」とごちるシエナ。
 肩を降ろし、何とか勝利をおさめた事に一息を着くいずみ。
 デビル夕焼け空の暖かな空気が、猟兵達の勝利を祝福していた。
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴

最終結果:成功

完成日2022年05月21日
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