7thKING WAR㉓〜パラダルクのハーレムワールド
●デビルキングワールド・実験戦艦ガルベリオン
グリモア猟兵の少女に転送され、ガチデビルが特級契約書で呼び寄せた「異世界の魔王」の元にへと向かう猟兵達。
転送された場所は実験戦艦ガルベリオン-かつて銀河帝国攻略戦でも同一の戦艦が存在しており、艦内の構造もほぼ同じであった。
そのおかげで猟兵達は迷う事無く、魔王が儀式を行っている艦橋にへと辿り着く事が出来たのである。
「いやぁ、よくぞここまで来たね。とりあえず称賛させてもらうよ」
突入してきた猟兵達に対して、魔王パラダルクは動揺する事無く、拍手を送るのであった。
その傍らでは見た目潤しい少女達が愛おしそうに寄り添っていた。
まさにハーレムと言っていい光景である。
「でも生憎だけどここは行き止まりなんだ、他をあたって欲しいかな。それに君達が僕に勝つことは不可能だからだね」
魔王パラダルクの言葉通り、グリモア猟兵の少女からも完全な撃破はほぼ不可能と予知されている。
その為、魔王の撃破ではなく儀式を阻止して敗退に追い込む事が、猟兵達に与えられた目的なのだ。
魔王パラダルクの能力は、万物を『女の子』ドラグナーガールに変える力である。
その中には猟兵達が使う、ユーベルコードや武具も含まれているのだ。
だがそんな魔王パラダルクにも、過去に『成長する敵』との戦いに敗北した苦い記憶があった。
それ故に魔王は成長を打ち破るふたつの属性を探し求め、それを獲得したのである。
過去属性『アンヘルブラック』のドラグナーガールと未来属性『ディアブロホワイト』のドラグナーガール、その2つの属性によって時間を操り、成長をも封じる事を可能とする。
今の魔王パラダルクは『無敵』の存在と言っても過言ではないだろう。
その副作用として『過去の私』魔王パラダルクと『未来の僕』魔王パラダルクが交互に揺らぐ姿となってしまっており、今の魔王は『未来の僕』の姿となっている。
だがその事で無敵の力は揺らぐことは無い。
「僕は今忙しいんだ。かつての僕を殺した仇敵……『碎輝』を捜す儀式の際中だからね。もう一度言うよ…ってちょっと待って、『碎輝』の言葉を聞いて表情が変わった者がいるね?もしかして何か知っているのかな。それなら聞かせて欲しいかな。その礼として僕の彼女達が相手をしてあげるよ。皆、僕が作り上げた自慢の女性達さ。もし君達が彼女達を相手に健闘出来たのなら、君達を元に新たな彼女を作り上げるのもいいかもしれないね」
両脇にドラグナーガールを侍らせ、口調こそ軽薄なものの、その漂う闘志は本物であった。
猟兵達に仇敵への手掛かりを見出した事で、魔王は黙って帰す気はなくなったようである。
猟兵達は覚悟を決めて、魔王と彼が呼び出したドラグナーガール達に戦いを挑むのであった。
吾妻 銀
吾妻 銀です。
7thKING WARの4本目のシナリオとなります。
戦争シナリオとなりますので、1章構成となります。
魔王パラダルク-未来属性『ディアブロホワイト』との決戦シナリオとなります。
難易度はやや難ですので、判定も厳しめになります。
儀式を阻止して魔王を敗退に追い込めば勝利となります。
今回、魔王の撃破は非常に困難です。
魔王が差し向けるドラグナーガール達を倒し続けていけば、儀式は自ずと失敗させる事が出来るでしょう。
また魔王は先制攻撃を仕掛けてきますので、その対策は必須となります。
プレイングボーナスは『敵の先制攻撃ユーベルコードに対処する(しない限り必ず苦戦か失敗になる)/踊るドラグナーガール達を倒す』となります。
OPの公開直後から常時受け付けとなります。
断章はありません。
なるべく早めの執筆を心掛けるつもりです。
それでは参加をお待ちしております。
第1章 ボス戦
『召喚魔王『パラダルク』ディアブロホワイト』
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POW : ガールズ・ポシビリティ
自身の【下僕であるドラグナーガール】ひとつを用いた行動・攻撃の威力を3分間3倍にする。終了後[下僕であるドラグナーガール]は【可能性を使い果たしたこと】により破壊される。
SPD : フューチャー・ルーラー
【ドラグナーガール達と連携し、精神支配魔術】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【以降の動き方や使用ユーベルコード】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
WIZ : パラダルク・フューチャー
召喚したレベル×1体の【ドラグナーガール】に【ガルベリオン鋼の機械兵器とダンス技術】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
岩倉・鈴音
すけべ魔王よ、この第六宇宙にようこそ!
だがワタシは貴様の思いどうりにはならない!
アバズレどもを蹴散らしてやるぜ〜
魔王の精神支配魔術はフリーダムブレイズで対処する。
盾受けやオーラ防御で敵の初手をしのぐ。
魔王には構わずドラグナーガールズに空中機動で切り込んでいく。
先制鎧無視貫通攻撃。
享楽なすけべボディに物理の恐ろしさ叩き込む
すけべ〜!ケツバットじゃ〜
掴んではなげて他のヤツに巻き込みダメージ。
掴んでは敵を盾にして他のヤツの攻撃を防ぐ。
見切れるものは回避しよう。
パラダルクよっ、いまはまだ勝てなくても貴様をかならず女体化して倒すにょ(逃亡はかりながら)
「僕は今忙しいんだけれどね。でもどうしてもいうのなら、君もドラグナーガールの一員になってもらおうかな」
「ふふ、貴女も私達の仲間にならない?」
魔王パラダルクと、彼に寄り添うドラグナーガール達による、精神支配魔術が岩倉・鈴音(【機械天使12番】JKハングマン・f09514)を襲った。
「ンッフッフ♪とんだすけべ魔王だにょ」
魔王による精神支配というだけあって、鈴音は抵抗しきれずに、ふらふらと魔王パラダルクの側にへと歩み出す。
「さあ、いらっしゃい」
ドラグナーガール達の甘い言葉に鈴音は頷いてしまう。
だが鈴音が精神支配にかかった事で、彼女の中に眠るUCが発動した。
燃え盛る炎のオーラが鈴音の全身から噴き出して、魔王の精神支配を跳ねのけたのである。
「だがワタシは貴様の思いどうりにはならない!アバズレどもを蹴散らしてやるぜ〜」
正気を取り出した鈴音は声高らかに宣戦布告する。
「ふぅん…こっちで言う事を聞かせて欲しいのね!」
抵抗の意志を見せる鈴音に対して、ドラグナーガール達は力づくで屈服させるべく、一斉に襲い掛かってきた。
「ンッフッフ♪返り討ちにしてやるぜ~」
ドラグナーガール達による高速の初撃を、鈴音は炎のオーラと手にした黒い十字が刻まれた赤い盾で防御する。
「享楽なすけべボディに物理の恐ろしさ叩き込むのじゃ〜」
魔王には構わずに鈴音は、ドラグナーガールズ達を相手に空中戦に持ち込むのであった。
「生意気な子ね!でも、躾け甲斐があるわ」
魔王が作り出した存在というだけあって、ドラグナーガール達は見た目だけでなく戦闘能力も超一流であった。
「すけべ〜!ケツバットじゃ〜」
しかし鈴音も歴戦の猟兵である。
数の不利を覆すべく、ドラグナーガール達の懐に飛び込んで肉弾戦に持ち込んだ。
「きゃああ!」
「いゃあああん!」
ドラグナーガールのすけべボディを掴んで、他のドラグナーガールに向けて投げつける。
「酷い事をする子ね!」
怒ったドラグナーガールが鈴音に斬りかかろうとするが、鈴音に掴まれた他のドラグナーガールを盾にされ、その動きを止めてしまう。
「お返ししてやるぜ~」
「ああああん!」
鈴音は掴んでいたドラグナーガールを斬りかかってきたドラグナーガールにへと投げつけた。
艶かしい悲鳴をいちいちあげるのは、魔王パラダルクの好みによるものだろう。
だがそんなすけべな魔王から漂う強大なオーラを、鈴音は嫌でも感じさせられていた。
「パラダルクよっ、いまはまだ勝てなくても貴様をかならず女体化して倒すにょ!」
「それは期待しておこうかな?帰るのなら僕は構わないのだけれど、彼女達は許さないみたいだよ」
この場での魔王の撃破は不可能だと判断した鈴音は魔王から距離を離しにかかるが、肉体だけでなくプライドも傷つけられたドラグナーガール達は魔王の指示を受ける事無く追って来る。
「しつこい女は嫌われるにょ!」
その後も鈴音はドラグナーガール達との激しいバトルを繰り広げた。
手間取りはしたもののドラグナーガール達に多大な被害を与えてから、鈴音は無事帰還したのであった。
大成功
🔵🔵🔵
朔夜・煉
「揺籠の君ほどではないな。奴らの方がまだ厄介だった」
封呪の眼帯は既に外している。魔眼を抑えるために使っていた破魔の力をアゾットに溜め込んだ魔力を使い、死生の書による多重詠唱で更に強化。精神支配への抵抗に回す。
魔眼から漏れ出る呪詛で敵に恐怖を与え、判断を鈍らせるだろう。
襲い来る敵はひきつけ、加速のルーンでダッシュし、これを回避するか、近くの敵を盾にする。
「この世に存在する以上、滅びの時は訪れる。故に――」
敵の攻撃を凌いだら敵全体を視界に入れユーベルコードを発動。
制御は効かない。魔眼の視界に入ったもの、その全てが呪詛の対象となる。
「パラダルク、仮にここでお前を倒せずとも、死は必ず訪れる」
黒城・魅夜
呪詛及びアイテム・黒き呪いを二重に満たした空間を展開
一種の結界と為して精神支配魔術を中和します
同時にこの結界内で空間を歪めることで私の多重残像を作り上げ
陽動と誘惑によってドラグナーガールたちの攻撃を見切っていきましょう
まずは……120体
ええ、私の鎖が撃ち砕く人形たちの数です
空間さえも削りとるこの極超高速攻撃
微かにでも触れた物はすべて塵に返ります
……白衣のガールよ、あなたもです
私の長い戦いの中でたった一人だけ勝ち得なかった相手──
白騎士の力を持つものよ
本人ではないとはいえ、傀儡と化したその醜態は腹に据えかねます
……パラダルクよ
敗れた相手にこだわり続けるという意味では
私もあなたと同じ、でしょうか
「さあ僕のガール達、猟兵達を丁重にお見送りして差し上げるんだ」
「ええ、もちろんよ」
「パラダルク様は儀式と私達の相手で忙しいのだからね!」
魔王の号令に従い、ドラグナーガール達は猟兵達を撃退すべく精神支配魔術を展開した。
猟兵といえども強力な精神支配にかかってしまえば、たちどころに無力な存在と化してしまうだろう。
「…揺籠の君ほどではないな。奴らの方がまだ厄介だった」
朔夜・煉(鍾馗・f35342)は表面こそ、無表情であるもののかつての戦いに思いを馳せながら、精神支配を見事に跳ねのけた。
枷であった封呪の眼帯は既に外れており、アゾット剣に死生の書からも溜め込んでいた魔力を引き出して、精神支配に抵抗してみせたのである。
「悪夢を引き裂き希望をつなぐ、私の意志はこの程度では砕けません」
黒城・魅夜(悪夢の滴・f03522)もまたオーラと呼ぶには禍々しい、敵への底知れぬ悪意と黒き呪いによる2重結界を展開して、精神支配魔術を中和するのであった。
「少しはやるみたいね。でもまだこわからよ!」
精神支配魔術に抵抗されたドラグナーガール達であるが、彼女達に動揺した様子は無く、更に強力な精神支配魔術をかけるべく精神を集中させた。
「Memento mori……」
だがその前に煉の魔眼から漏れ出た呪詛が、ドラグナーガール達を捕捉した。
魔眼による呪詛がドラグナーガール達に恐怖の感情を流し込んでいく。
「そ、それで反撃しているつもりなのかしら?」
ドラグナーガール達は強がってはみせたものの、煉の呪詛によって確実に精神を乱しつつあった。
「ふん…呪いをかけるのが得意みたいだけど、こっちはどうなのかしら?」
判断力を鈍らせたドラグナーガールの一人が、煉を狙って斬りかかってきた。
術が効かないのなら、直接始末してしまおうという短絡的な行動である。
「遅いな…」
だが煉の判断は早く、加速のルーンを発揮させて、ドラグナーガールの刃を容易く回避する。
「ちょこまかと!」
すかさず別のドラグナーガールが斬り込んでくるも、煉は1人目のドラグナーガールを盾にして凌ぐのであった。
「ふむ…失礼したよ。今の手勢では不足だったみたいだね?」
その様子を見かねた魔王パラダルクが、新たなドラグナーガール達を生み出して手勢を増やしていく。
ありとあらゆるものをドラグナーガールにへと変える、魔王の力の一端を垣間見た瞬間であった。
数で押されては猟兵達も儀式の阻止どころではない。
戦艦ガルベリオンの館内を埋め尽くすほどのドラグナーガール達を前にして、魅夜は静かに告げた。
「まずは……120体」
「…何を?」
「私の鎖が撃ち砕く人形たちの数です」
鎖による空間さえも削りとる程の極超高速攻撃が、魅夜の言葉通りに120体近くのドラグナーガール達を襲撃した。
「く…こんなもの!」
「う…動けないっ!!」
「いやああ!身体が塵になって…」
多種多様の性質を持った鎖によって、ドラグナーガール達は意志を削り取られるか、自我を奪われるか、触れた箇所が風化させられるかの、いずれかのダメージを負わされる。
一撃一撃は致命的でないにしろ、確実にドラグナーガール達の動きを封じたのである。
「この世に存在する以上、滅びの時は訪れる。故に――」
そこへドラグナーガール達を視界に入れた、煉の魔眼が牙を剥いた。
「ああん!身体が壊れていく!」
「パラダルク様ぁ…」
魔眼の視界に入れられたドラグナーガール達は、内部から急速に自壊、壊死していき、次々と倒れていくのであった。
「た、助けて…」
煉自身も制御が効かない魔眼に慈悲の心などある筈もなく、命乞いをするドラグナーガールでさえも容赦なく壊死させていった。
「へえ、大したものね…パラダルク様に挑むだけの事はあるようね」
そう冷静に言い放ったのは、魔王の側から離れようとしない白衣のドラグナーガールであった。
数多くいるドラグナーガール達の中でも、側近とも言うべき存在なのだろう。
そして彼女の姿は魅夜とっては、忘れたくても忘れられない存在であった。
「あなたも塵に返してあげます。私の長い戦いの中でたった一人だけ勝ち得なかった相手──白騎士の力を持つものよ。本人ではないとはいえ、傀儡と化したその醜態は腹に据えかねます」
「傀儡なんて言い方は酷いなぁ…皆大事な女の子たちなんだよ」
魔王パラダルクがぱちんと指を鳴らすと、また新たなドラグナーガール達が姿を見せるのであった。
「僕は早く儀式を完成させたいからね。彼等の相手は頼むよ」
「「はいっ、魔王様!!」」
魔王の言葉にドラグナーガール達は一斉に頷くと、煉と魅夜の前に立ちはだかった。
魔王自身は2人の事など目もくれずに、儀式を続けている。
儀式を阻止するためには、あとどれだけいるかわからないドラグナーガール達を全て倒さなければならないのだ。
「パラダルク、仮にここでお前を倒せずとも、死は必ず訪れる」
「……パラダルクよ。敗れた相手にこだわり続けるという意味では、私もあなたと同じ、でしょうか」
それからもいつ終わるともしれない戦いに、煉と魅夜は心折れる事無く挑み続けるのであった。
大成功
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夜刀神・鏡介
碎輝には幾らか世話になった事はあるが、事情を知らない以上その因縁に口を出す気はあまりない
どちらに理があるか分からないしな
俺は単純に、止まる訳にはいかない理由があるから乗り越えるまでだ
利剣を抜いて、敵と相対。先制攻撃は回避を試みるが、状況的に厳しいか
当たるならば敢えて立ち止まって精神統一、心を限りなく無に
完全に無効化はできないにせよ、無抵抗でやられるより遥かにマシだ
そこから気合い、活を入れる要領で支配を振り払う。破魔の刀も助けてくれるだろう
今の技で相手は俺の事を学習したようだが、それは俺も同じ事
即ち、識の型【炯光】。既に観た……連携の僅かな綻びをついて攻撃を躱して切り込み、一体ずつ崩していこう
エドゥアルト・ルーデル
女体化白騎士黒騎士とか尊厳破壊味がすごいでござるよネ
たまんねぇな
会場がガールでいっぱいなのに更に追加で空飛ぶガールを召喚するとか死にたいのかな?
そうやって迂闊に世界の演算に処理をかけると…【物理演算の神】が降臨する!お戯れのバグが来るぞォ!
物理の狂った世界で飛ぶもんだから制御が効かず勢いよく激突したり墜落するだけでござるよ!
天井や地面に引っかかってバタバタ震えてるやつもいるでござるな
せっかくだから有効活用するか!地面に刺さったガールを引き抜いてパなんたらに投げつける!物理が狂っているので加速し続けてぶっ飛ぶぞ!
Wellcom to イカレた世界へようこそ!世界の理がお断りしてくる感想を述べよ
「さて…ようやく儀式が完成しそうなんだ。もう帰ってくれとは言わないけれど、あと少しの間は邪魔しないで欲しいのだけれどね」
既にドラグナーガール達の多くを失った魔王パラダルクであったが、それでも仇敵を探し出す為の儀式を終えつつあった。
無論それを黙って見過ごす猟兵達ではない。
「俺は単純に、止まる訳にはいかない理由があるから乗り越えるまでだ」
隙なく刀を構える夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)もその一人である。
そして魔王パラダルクが仇敵と呼ぶ碎輝の名前には、鏡介は心当たりがあった。
カクリヨファンタズムで、鏡介も幾らか世話になった親分の名前である。
魔王パラダルクの口ぶりからして、名前だけでなく特徴も一致しているが事情を知らない以上、鏡介は口を出す気はなかった。
「でも知っている事があるなら話してくれても構わないのだよ」
そんな鏡介の心情を見透かしたかのように、魔王パラダルクが語り掛ける。
その直後にドラグナーガール達による精神支配魔術が、鏡介を襲うのであった。
「女体化白騎士黒騎士とか尊厳破壊味がすごいでござるよネ。たまんねぇな」
エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)は先程から魔王パラダルクには目もくれず、ドラグナーガール達を凝視していた。
魔王が生み出した存在だけあって、ドラグナーガール達の容姿は麗しく、ずっと眺めていても飽きさせない。
「さっきから何をジロジロ見ているのかしら?」
「私達の事をそんな風に見ていいのは、魔王様だけよ」
そんなエドゥアルトに武装されたドラグナーガール達が差し向けられる。
艦内にはまだ大勢のドラグナーガール達がいるのだが、それでも華麗なダンスを踊るようにしてお互いの行動を阻害する事無く、空中からエドゥアルトに斬りかかる。
「君達から死にたいのかな?そうやって迂闊に世界の演算に処理をかけると…物理演算の神が降臨する!お戯れのバグが来るぞォ!」
エドゥアルトは自信たっぷりにUCを発動させようとしたが、その前にドラグナーガール達の刃が届くのであった。
「そ、それは聞いていないでござるよ!」
ドラグナーガール達のスピードは、エドゥアルトの予想を遥かに超えていたのである。
「パラダルク様の敵、覚悟!」
「ま、まずいでござる!」
UCが発動するまでの間、エドゥアルトは必死にドラグナーガール達から逃げ回るのであった。
そして鏡介もまたドラグナーガール達の精神支配魔術に苦戦していた。
敢えて立ち止まって精神統一を試みて、精神支配に抗ってはいるが、斬りかかってくるドラグナーガール達に集中を乱され、完全に精神支配を振り払う事が出来ずにいた。
「完全に無効化はできないにせよ、無抵抗でやられるより遥かにマシだ」
利剣を抜いてどうにか攻撃を凌ぐも、手数の差によって苦戦は免れない。
更に鏡介の動きも学習されているようで、ドラグナーガール達の攻撃の精度も次第に正確になっていた。
「俺の事を学習しているようだが、それは俺も同じ事だ!」
圧倒的不利な状況にも屈せずに、鏡介は活を入れて精神支配を振り払った。
防戦一方であった鏡介もまた、ドラグナーガール達の行動を見極めていたのである。
「既に観えている。識の型【炯光】!」
「ああああああっ!?」
ドラグナーガール達の一糸乱れぬ連携の僅かな隙を突いて、一体のドラグナーガールを切り伏せたのである。
「くっ…よくも!」
「許さないわ!」
鏡介の思わぬ反撃によってドラグナーガール達に動揺が生まれた。
その隙を突いて鏡介は一体、また一体とドラグナーガール達を切り崩していく。
そして反撃に出たのは鏡介だけではなかった。
「や、やっと…神がお怒りになったでござる!!」
実際はほんの数秒であったのだが、ドラグナーガール達の苛烈な攻撃を受け続け、満身創痍のエドゥアルトには随分と長く感じられた。
エドゥアルトのUCがようやく効力を発揮し、戦艦ガルベリオン内の物理法則が乱れるのであった。
「きゃああ!」
「な、何よこれぇ!」
エドゥアルトに止めを刺そうとしたドラグナーガール達であったが、艦内が突如無重力状態になり、それどころではなくなった。
ドラグナーガール達は力のコントロールが出来ずに転倒してしまう。
特に空中から強襲しようとしていたドラグナーガール達の被害は甚大で、艦の床や天井に勢いよくぶつかってしまうだけでなく、艦内の脱出装置が誤作動してしまい、開いたハッチから墜落してしまうドラグナーガールまで出てしまう始末であった。
「これは中々見物でござるな。せっかくだから有効活用するか!」
ドラグナーガール達の先制攻撃の恨みを晴らすかのように、床に突っ込んだままバタバタしているドラグナーガールの一人を引っこ抜くと、魔王パラダルクに向かって投げつけた。
「いやあああ、パラダルク様ぁ!!」
エドゥアルトが発動したUCだけあって、彼の都合のいいように狂った物理法則によって、凄まじい加速で飛ばされたドラグナーガールは主である魔王パラダルクに激突した後、倒れて身動き一つしなくなった。
「く…ふざけた事をしてくれたな!」
これには魔王パラダルクも怒りを露わにして、2人の猟兵を睨み付ける。
「既に勝機も視えている!」
艦内の物理法則が乱れている中でも、鏡介は冷静にドラグナーガールだけを利剣で切り伏せていた。
「Wellcom to イカレた世界へようこそ!世界の理がお断りしてくる感想を述べよ」
エドゥアルトは魔王パラダルクの怒りを煽りながら、艦内物理法則を更に崩壊させた。
二人の奮闘が止めとなり、艦内のドラグナーガール達は全て無力化され、魔王パラダルクも儀式を中断せざるを得なくなったのである。
「さすがにこれは許せないね。儀式を邪魔してくれた事と、ガール達の仇を討たせてもらうよ!」
口調こそ変わらないものの、復讐に燃える魔王パラダルクから強大なオーラが溢れ出る。
儀式に力の大半を費やしてした魔王パラダルクであったが、その必要が無くなった事で本来の力を発揮しようとしているのだ。
その力の一端で、艦内を乱していた物理法則を強引に元に戻したのである。
「このような小細工など、もはや通用するとは思わない事だね!」
そしていざ猟兵達を殲滅しにかかろうとする魔王パラダルクであったが、その頃には鏡介とエドゥアルトだけでなく戦っていた猟兵達全員の姿は消えていた。
儀式阻止の目的を果たした猟兵達は速やかに撤退し、グリモアベースに帰還したのである。
艦内に残ったのは激しい戦闘による傷跡と、無残に倒れているドラグナーガール達だけであった。
「ぐ…この屈辱忘れないぞ。君達もまた仇敵としなければならないようだね」
やり場のない怒りを抑えきれずに表情を歪ませた魔王パラダルクは、艦内の壁に拳を叩きつけた。
砲撃を受けたかのように艦内が激しく揺れる中、復讐を果たすべく猟兵達の姿を記憶に焼きつけるのであった。
成功
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